JP2010229084A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚外用剤として使用可能な増粘効果のある組成物を開発する。
【解決手段】アクリル系高分子化合物とジステアロイルホスファチジルコリンの含量が90質量%以上であるジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【選択図】図1

Description

皮膚外用剤の粘度を高める技術に関する。
皮膚外用剤の粘度を高める技術が求められている。粘度を高めることにより、液ダレを防止したり、皮膚外用剤が皮膚上に保持され易くしたり、滑らかな塗布感触を与えたり、マッサージに適した粘性を与えたりすることが可能となる。水相を増粘させるために、通常水溶性高分子や水溶性粘土鉱物を添加するが、必ずしも所望の粘度が得られるわけではない。そして、粘度を高めるために水溶性高分子や水溶性粘土鉱物の配合量を高めると、べたつきが生じたり、塗布時に水溶性高分子や水溶性粘土鉱物のカスが垢のように生じるなどの問題が生じる。
皮膚外用剤の粘度を高める技術として、水溶性エチレン性不飽和モノマーをラジカル重合して得られる水膨潤性のミクロゲルと疎水変性ポリエーテルウレタンを配合することにより相乗的な増粘効果が得られることが知られている(特許文献1:特開2007−291026号公報)。しかしながら、更なる増粘技術が求められており、特に増粘剤として汎用されているアクリル系高分子化合物を用いて効果的に皮膚外用剤の粘度を高める技術が求められている。
特開2007−291026号公報 特開2008−291014号公報
本発明者はレシチンが、その組成に依存して、アクリル系高分子化合物を含有する乳液状化粧料の粘度を低下あるいは上昇させることを見出した(特許文献2:特開2008−291014)。本発明者は、継続してさらに皮膚外用剤として使用可能な増粘効果のある組成物の開発を試みた。
本発明者は、鋭意研究を継続した結果、アクリル系高分子化合物の粘度を顕著に増大させるジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを見出し、本発明を完成させた。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
1.アクリル系高分子化合物とジステアロイルホスファチジルコリンの含量が90質量%以上であるジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
2.アクリル酸系高分子がカルボキシビニルポリマー又は(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体であることを特徴とする1に記載の皮膚外用剤。
3.ジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンが全体の0.5〜1.0質量%であることを特徴とする1又は2記載の皮膚外用剤。
ジステアロイルホスファチジルコリンの含量が90質量%以上であるジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを添加することにより、優れた増粘効果を発揮することが確認できた。皮膚外用剤に配合するアクリル系高分子化合物の配合量が少なくても、皮膚外用剤の粘度を高めることができる。従って、アクリル系高分子化合物の配合量を高めたときに生じる、べたつき、塗布時のカスや垢の発生などの問題が解決される。特に、ジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを全体の0.5質量%以上添加すると、著しい増粘が認められ、1.0質量%以内で十分な粘性が得られるので、少量の添加量で十分な粘性を有する皮膚外用剤を提供することができる。
実施例1におけるPC添加量に関する粘度変化を表すグラフである。 実施例2におけるPC添加量に関する粘度変化を表すグラフである。
本発明に用いるジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンはジステアロイルホスファチジルコリンを90%以上含有するものである。ジステアロイルホスファチジルコリンを90%以上含有するジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンとアクリル系高分子化合物を配合することにより、アクリル系高分子化合物を単独で配合するよりも顕著に粘度を増大させることができる。一方、ジステアロイルホスファチジルコリン(日油株式会社製COATSOME MC−8080)とジパルミトイルホスファチジルコリン(日油株式会社製COATSOME MC−6060)を80:20の質量比で含有するジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを使用した場合には、アクリル系高分子化合物を単独で配合した場合と粘度は殆ど変わらない。
本発明に用いるアクリル系高分子化合物として、カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸Na、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)共重合体が挙げられる。いずれのアクリル系高分子化合物も市販品を用いることができる。
カルボキシビニルポリマーは化学的に架橋された、主にアクリル酸モノマーを重合した高分子である。市販品としては、和光純薬工業株式会社ハイビスワコー、ノベオン社carbopol polymer、3V SIGMA社シンタレン等が挙げられる。
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体としては、例えばSEPPIC社のセピノブEMT10もしくは複合原料であるSEPPIC社のSIMULGEL NS((アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体、スクワラン、ポリソルベート、水)を用いることができる。
(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)共重合体としては、例えば、SEPPIC社の複合原料であるSIMULGEL EG((アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)共重合体、イソヘキサデカン、ポリソルベート80、水)、SIMULGEL EPG((アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)共重合体、ポリイソブテン、(カプリリル/カプリル)グルコシド、水)等を用いることができる。
ポリアクリルアミドとしては例えばSEPPIC社の複合原料であるセピゲル305(ポリアクリルアミド、水添ポリイソブテン、ラウレス−7、水)を用いることができる。 ポリアクリル酸Naとしては例えば東レ・ダウコーニング株式会社の複合原料であるRM2051 Thickening Agent(ポリアクリル酸Na、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、トリデセス−6、PEG/PPG−18/18ジメチコン)等を用いることができる。
(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)共重合体としてはSEPPIC社の複合原料であるSEPIPLUS 265((アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)共重合体、ポリイソブテン、ポリソルベート20、水)等を用いることができる。
本発明の皮膚外用剤には、油剤、多価アルコール、保湿剤、糖類、界面活性剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、等を含有させることができる。また、ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の他の化粧成分や薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
油剤としては、炭化水素油系油性成分、高級アルコール系油性成分、植物油のような油脂系油性成分、シリコーン系油性成分等が挙げられる。
炭化水素油系油性成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、スクワレン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級アルコール系油性成分として、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、オクチルドデカノール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
油脂系油性成分としては、例えばツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、(オリーブ油)、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。
高級脂肪酸系油性成分として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
シリコーン系油性成分として、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等が挙げられる。
保湿剤として、例えば、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、フェキノキシエタノール等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤として、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
増粘剤として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、デキストリン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、ベントナイト等を挙げることができる。
粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
紫外線遮断剤として、例えば、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
薬効成分としては、例えば、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ブナノキエキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ブナノキエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
本発明の皮膚外用剤は、化粧料、医薬部外品、医薬品として提供される。適用できる剤型としては、化粧液、乳液、クリーム、美容液、パック等が挙げられる。本発明の皮膚外用剤は粘度が高いがべたつきが少なく、使用感に優れる。
カルボキシビニルポリマーのジステアロイルホスファチジルコリンによる増粘効果の測定
1.試験溶液の調製
5種類のジ脂肪酸アシルホスファチジルコリン(PCと略記する。)
1.DSPC(ジステアロイルホスファチジルコリン)、
2.DSPC:DPPC=90:10(ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパ ルミトイルホスファチジルコリン=90:10)、
3.DSPC:DPPC=80:20(ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパ ルミトイルホスファチジルコリン=80:20)、
4.DPPC(ジパルミトイルホスファチジルコリン)、
5.S−10EX(水素添加大豆リン脂質 日光ケミカルズ株式会社製レシノールS −10EX)(ジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを含有する。)
を、最終濃度が0、0.0625、0.125、0.25、0.5、1質量%の濃度となるように、最終濃度10質量%のジプロピレングリコールに85℃以上で溶解し、室温まで冷却した。
カルボキシビニルポリマー(ハイビスワコー103)を、最終濃度0.24質量%、水酸化カリウムを最終濃度0.0216質量%となるように水に溶解し、先のジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンのジプロピレングリコール溶液と混合し、水を添加して100質量%とした。
2.粘度測定
B型粘度計にて粘度を測定した。測定条件は、ローターNo.4、12rpm、30s、25±2℃とした。
3.結果
試験溶液の粘度を表1に示す。ジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを配合しない試験溶液の粘度を100%としたときの粘度の百分率比を表2に示す。
Figure 2010229084
Figure 2010229084
カルボキシビニルポリマー溶液にジステアロイルホスファチジルコリンを配合することにより顕著な増粘効果を示した。ジステアロイルホスファチジルコリンを1質量%配合することにより、配合しないものと比べて百分率比で1175%(12倍)に粘度が上昇した。
ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパルミトイルホスファチジルコリン=90:10を1質量%配合した場合でも、配合しないものと比べて百分率比で584%(6倍)に粘度が上昇した。
しかしながら、ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパルミトイルホスファチジルコリン=80:20を1質量%配合した場合は、配合しないものと比べて百分率比で275%(3倍)に粘度が上昇した。
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体のジステアロイルホスファチジルコリンによる増粘効果の測定
1.試験溶液の調製
5種類のジ脂肪酸アシルホスファチジルコリン(PCと略記する。)
1.DSPC(ジステアロイルホスファチジルコリン)、
2.DSPC:DPPC=90:10(ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパ ルミトイルホスファチジルコリン=90:10)、
3.DSPC:DPPC=80:20(ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパ ルミトイルホスファチジルコリン=80:20)、
4.DPPC(ジパルミトイルホスファチジルコリン)、
5.S−10EX(水素添加大豆リン脂質 日光ケミカルズ株式会社製レシノールS −10EX)(ジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを含有する。)
を、最終濃度が0、0.0625、0.125、0.25、0.5、1質量%の濃度となるように、最終濃度10質量%のジプロピレングリコールに85℃以上で溶解し、室温まで冷却した。
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体(セピノブEMT10)を、最終濃度0.6質量%となるように水に溶解し、先のジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンのジプロピレングリコール溶液と混合し、水を添加して100質量%とした。
2.粘度測定
B型粘度計にて粘度を測定した。測定条件は、ローターNo.4、12rpm、30s、25±2℃とした。
3.結果
試験溶液の粘度を表3に示す。ジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを配合しない試験溶液の粘度を100%としたときの粘度の百分率比を表4に示す。
Figure 2010229084
Figure 2010229084
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体溶液にジステアロイルホスファチジルコリンを配合することにより顕著な増粘効果を示した。ジステアロイルホスファチジルコリンを1質量%配合することにより、配合しないものと比べて百分率比で763%(8倍)に粘度が上昇した。
ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパルミトイルホスファチジルコリン=90:10を1質量%配合した場合でも、配合しないものと比べて百分率比で392%(4倍)に粘度が上昇した。
しかしながら、ジステアロイルホスファチジルコリン:ジパルミトイルホスファチジルコリン=80:20を1質量%配合した場合は、配合しないものと比べて百分率比で132%(1.3倍)の粘度であり、粘度は殆ど上昇しなかった。
処方例1 乳液
成分 配合量(質量%)
1.ジステアロイルホスファチジルコリン 0.5
2.水素添加大豆リン脂質 0.05
3.カルボキシビニルポリマー 0.05
4.(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体 0.35
5.水酸化カリウム 0.01
6.グリセリン 5
7.1,3−ブチレングリコール 5.5
8.ジプロピレングリコール 5
9.ラフィノース 2
10.トリメチルグリシン 2
11.PEG−75 0.5
12.ジステアリン酸ポリグリセリル−9 0.3
13.ステアリン酸ポリグリセリル−10 0.5
14.スクワラン 3
15.ホホバ油 2
16.ジメチコン 0.5
17.精製水 残余

Claims (3)

  1. アクリル系高分子化合物とジステアロイルホスファチジルコリンの含量が90質量%以上であるジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. アクリル酸系高分子がカルボキシビニルポリマー又は(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. ジ脂肪酸アシルホスファチジルコリンが全体の0.5〜1.0質量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
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