JP7442991B2 - 水中油乳化型化粧料 - Google Patents

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本発明は、水中油乳化型化粧料に関する。
水中油乳化型化粧料は、そのみずみずしい使用感から好まれる剤型である。化粧料においては伸びの良さも重要な要素であるところ、水中油乳化型化粧料では、増粘剤が配合されることが多い。中でも、天然由来のデンプン類やその誘導体は、皮膚への刺激が小さいことから好まれている(特許文献1)。
特開2011-098929号公報
変性スターチ等のデンプン誘導体は、水中油乳化型化粧料に伸びの良さを付与するが、配合量を多くするに伴って後肌のべたつきを生じさせてしまう。一方で、配合量を小さくすると、経時で化粧料から離水が生じてしまう。
かかる状況に鑑みて、変性スターチを含有する水中油乳化型化粧料において、使用感触の向上と離水抑制とを両立することを課題とする。
本発明者らは、リン酸架橋型スターチに寒天を併用して水中油乳化型化粧料に配合すると、後肌がべた付かず、かつ離水も抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]リン酸架橋型スターチと寒天とを含有する、水中油乳化型化粧料。
[2]さらにキサンタンガムを含有する、[1]に記載の化粧料。
[3]リン酸架橋型スターチの含有量が、組成物全体の1~3.4質量%である、[1]又は[2]に記載の化粧料。
[4]寒天の含有量が、組成物全体の0.6~1.5質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の化粧料。
[5]キサンタンガムの含有量が、組成物全体の0.1~0.3質量%である、[2]~[4]のいずれかに記載の化粧料。
[6]リン酸架橋型スターチがヒドロキシプロピルデンプンリン酸である、[1]~[5]のいずれかに記載の化粧料。
[7]さらに多価アルコールを含有する、[1]~[6]のいずれかに記載の化粧料。
[8]さらに高級アルコールを含有する、[1]~[7]のいずれかに記載の化粧料。
[9]自然由来指数が90以上である、[1]~[8]のいずれかに記載の化粧料。
本発明により、後肌がべた付かないという優れた使用感触と、経時での離水抑制とを両立する、水中油乳化型化粧料が提供される。さらに、本発明の水中油乳化型化粧料は、使用時にヨレを生じにくいという効果も奏する。
本発明の化粧料は、リン酸架橋型スターチと寒天とを含有する。
リン酸架橋型スターチとしては、ヒドロキシアルキル修飾デンプンリン酸が挙げられる。ヒドロキシアルキル修飾デンプンリン酸はヒドロキシアルキル修飾デンプンがリン酸によって架橋された高分子化合物である。ヒドロキシアルキル修飾デンプンリン酸のヒドロキシアルキル基としては、例えば、炭素数2~5のヒドロキシアルキル基が挙げられる。具体的には、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシペンチル基などを例示することができる。ヒドロキシアルキル修飾デンプンリン酸の例としては、ヒドロキシエチルデンプンリン酸、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、及びこれらの混合物などが挙げられるが、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸が特に好ましい。また、リン酸架橋型スターチとしては、塩の形態のものを含む。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩;が挙げられる。市販品を用いることもできる。具体的には、例えば、ストラクチャーXL(商品名,アクゾノーベル社製)などを例示することができる。
リン酸架橋型スターチの平均分子量としては、通常化粧料に用いられる大きさのものを用いることができる。
本発明の化粧料は、リン酸架橋型スターチを化粧料全体の好ましくは1~3.4質量%質量%、より好ましくは1.6~2.8質量%、さらに好ましくは1.8~2.4質量%含有する。
通常、水中油乳化型化粧料において、リン酸架橋型スターチはその作用効果を十分に発揮させる目的で化粧料全体の3.5質量%以上配合されることが多い。本発明の化粧料では、通常よりも少ない量でも優れた感触と離水抑制を達成することができる。
寒天は、通常粉末状の寒天末を指す。本発明に使用される寒天は、テングサ、マグサ等の紅藻類海草から得た粘性物質を粉末にしたものである。本発明には、化粧料に使用可能な品質であれば特に限定なく市販の寒天を使用することができ、具体的には局方寒天末PS-6(伊那食品工業製)等が挙げられる。
また、寒天の平均分子量としては、通常化粧料に用いられる大きさのものを用いることができる。
本発明の化粧料は、寒天を化粧料全体の好ましくは0.6~1.5質量%、より好ましくは0.8~1.3質量%、さらに好ましくは1.0~1.2質量%含有する。
本発明の化粧料では、特定の2種類の増粘剤を組み合わせて用いることにより、抱水能が向上し離水が抑制される。また、使用時に伸びが良く、また塗布後の肌においてべた付きが生じにくい。また化粧料のヨレも生じにくい。
なお、ここでヨレとは、化粧料塗布後の肌上にもろもろとしたカスが生じる現象を指す。ヨレが生じると、見た目が不良となったり、その上に重ねて塗布する他の化粧料のノリが悪くなったりする。
本発明の化粧料は、さらにキサンタンガムを含有することが好ましい。キサンタンガムを併用することにより、さらに使用感触を向上させ、かつ離水を抑制しやすくすることができる。一般に、化粧料にはガム類は増粘目的などで用いられることが多いが、本発明においては他のガム類(例えば、グアーガム、ジェランガム等)に比べ、キサンタンガムを併用することにより、化粧料の感触と安定性をより向上させる効果が得られやすい。
本発明の化粧料は、キサンタンガムを化粧料全体の好ましくは0.1~0.3質量%、より好ましくは0.12~0.26質量%、さらに好ましくは0.15~0.24質量%含有する。
本発明の化粧料における、リン酸架橋型スターチと寒天の含有量の質量比は、好ましくは2:3~17:3、より好ましくは16:13~7:2、さらに好ましくは3:2~12:5である。
本発明の化粧料における、リン酸架橋型スターチとキサンタンガムの含有量の質量比は、好ましくは10:3~34:1、より好ましくは80:13~70:3、さらに好ましくは15:2~48:3である。
本発明の化粧料における、寒天とキサンタンガムの含有量の質量比は、好ましくは2:1~15:1、より好ましくは40:13~65:6、さらに好ましくは25:6~8:1である。
このような比率で含有させることにより、所望の効果を得られやすくなる。
本発明の化粧料は、さらに多価アルコールを含有することが、ヨレをさらに抑制しやすくなることから好ましい。
多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオール、2,4-ヘキサンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等や、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコールなどを挙げられる。
本発明の化粧料は、多価アルコールを化粧料全体の好ましくは10~17質量%、より好ましくは12~16質量%、さらに好ましくは14~15質量%含有する。
本発明の化粧料は、さらに高級アルコールを含有することが、乳化安定性をより向上させる観点から好ましい。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等が挙げられる。
本発明の化粧料は、高級アルコールを化粧料全体の好ましくは0.1~4質量%、より好ましくは0.2~3質量%、さらに好ましくは0.4~2質量%含有する。
本発明の化粧料の剤型は、水中油乳化型である。
本発明の化粧料は、外相比が大きくてもよく、すなわち水を多く含有してもよい。例えば、水の含有量が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上とすることができ、このような態様であっても離水しにくい。
また、本発明の化粧料は、肌への塗布時の感触に優れることから、メークアップ化粧料やスキンケア化粧料の形態とすることが特に好ましい。
また、本発明の化粧料は、好ましくは自然由来指数(水を含む)が90以上とすることができる。
自然由来指数は、ISO 16128に準拠して算出される値であり、化粧料の使用される原料における所定の自然原料が含まれる割合を示すものである。本発明の化粧料は、リン酸架橋型スターチと寒天とを配合するため、自然由来指数を高くすることと優れた感触とを両立しやすい。
なお、自然由来指数を高くする場合、後述の任意配合成分において、ISO 16128で定義される自然原料から外れる成分(例えば、シリコーン油剤、合成系界面活性剤、合成系防腐剤、など)は配合を控えるか、その含有量を小さくすることが好ましい。
本発明の化粧料は、前述した成分以外に、通常の化粧料で使用される成分を本発明の効果を損なわない限りにおいて任意に含有することができる。
かかる成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オ
リーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;
脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE-ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE-グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2-オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2-デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、2,4-ヘキサンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等の多価アルコール類;
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤;桂皮酸系紫外線吸収剤;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4-メトキシ-4'-
t-ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;
表面を処理されていてもよい、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていてもよい、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていてもよい、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていてもよい赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;
エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB塩酸塩、ビタミンBトリパルミテート、ビタミンBジオクタノエート、ビタミンB又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等の消炎剤;レチノール、アスコルビン酸、トコフェロール、又はファルネシル酢酸エステル等のシワ改善剤;各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等);ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等の賦活剤;ノニル酸ワレニルアミド、カプサイシン、ジンゲロン、タンニン酸等の血行促進剤;硫黄、チアントール等の抗脂漏剤;トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等の抗炎症剤;コラーゲン、ヒアルロン酸等の水溶性高分子;などが挙げられる。
その他、本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない限りにおいて、各種有効成分、保湿剤、pH調整剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤・酸化防止助剤、他の増粘剤等も任意に配合することができる。
有効成分としては、美白成分、シワ改善成分、抗炎症成分、動植物由来の抽出物等が挙げられる。
美白成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、アスコルビン酸グルコシド、3-О-エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、リノール酸、ニコチン酸アミド、5,5'-ジプロピルビフェニル-2,2'-ジオール、5'-アデニル酸二ナトリウム、トラネキサム酸セチル、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、ハイドロキノン、パントテン酸等が挙げられる。
シワ改善成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム、ニコチン酸アミド、ビタミンA又はその誘導体(レチノール、レチナール、レチノイン酸、トレチノイン、イソトレチノイン、レチノイン酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、ウルソール酸ベンジルエステル、ウルソール酸リン酸エステル、ベツリン酸ベンジルエステル、ベンジル酸リン酸エステルが挙げられる。
動植物由来の抽出物としては、一般的に医薬品、化粧料、食品等に用いられているもの
であれば特に限定はない。例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マヨナラエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
抗炎症成分としては、クラリノン、グラブリジン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、パントテニルアルコール等が挙げられ、好ましくは、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸アルキル及びその塩、並びに、グリチルレチン酸及びその塩である。
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール、ヒドロキシアセトフェノン等が挙げられる。
抗菌剤としては、1,3-ブチレングリコールやパラオキシ安息香酸エステルなどの合成系の他、カプリリルグリコール、カプリル酸グリセリル、エチルヘキシルグリセリン、
カプリルヒドロキサム酸等の天然抗菌物質も好ましく挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
他の増粘剤としては、グアーガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
表1~3に示す処方成分を常法により混合し、水中油乳化剤型の化粧料を調製した。
各化粧料を適量取って手の甲に塗布したときの感触(べたつき感)について、熟練の評価者が以下の基準で4段階評価した。
◎:全くべたつかない。
○:ほぼべたつかない。
△:ややべたつく。
×:べたつく。
各化粧料を室温で24時間静置した後の離水の有無を、熟練の評価者が目視により以下の基準で4段階評価した。
◎:離水は認められない。
○:ほぼ離水は認められない。
△:やや離水が認められる。
×:離水が認められる。
各化粧料を適量取って手の甲に塗布したときのヨレ(もろもろとしたカス)の有無を、熟練の評価者が以下の基準で4段階評価した。
◎:ヨレは認められない。
○:ほぼヨレは認められない。
△:ややヨレが認められる。
×:ヨレが認められる。
各化粧料について、自然由来指数(水を含む)を、ISO 16128に準拠して算出した。
Figure 0007442991000001
Figure 0007442991000002
Figure 0007442991000003
本発明の水中油乳化型化粧料は、後肌がべた付かないという優れた使用感触と、経時での離水抑制とを両立するため、スキンケア化粧料やメークアップ化粧料に好適であり、産業上非常に有用である。

Claims (9)

  1. リン酸架橋型スターチ、寒天、及びキサンタンガムを含有する、水中油乳化型化粧料であって、
    前記リン酸架橋型スターチの含有量が、化粧料全体の1~3.4質量%であり、
    前記リン酸架橋型スターチがヒドロキシプロピルデンプンリン酸であり、
    寒天の含有量が、化粧料全体の0.6~1.5質量%であり、
    キサンタンガムの含有量が、化粧料全体の0.1~0.3質量%である、水中油乳化型化粧料
  2. 前記化粧料における、寒天とキサンタンガムの含有量の質量比が、2:1~24:1である、請求項1に記載の化粧料。
  3. さらに多価アルコールを含有する、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記多価アルコールの含有量が、化粧量全体の10~17質量%である、請求項3に記載の化粧料。
  5. さらに高級アルコールを含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の化粧料。
  6. 前記高級アルコールが、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、又はセトステアリルアルコールである、請求項5に記載の化粧料。
  7. 前記高級アルコールの含有量が、化粧料全体の0.1~4質量%である、請求項5又は6に記載の化粧料。
  8. 水の含有量が、化粧料全体の50質量%以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧料。
  9. 自然由来指数が90以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化粧料。
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