JP7341547B1 - 化粧料組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
実質的に高分子化合物を含まない化粧料組成物であって、
以下の成分(A)~(D):
(A)水膨潤性粘土鉱物
(B)アニオン性界面活性剤
(C)20℃で固体の高級アルコール
(D)水
を含有することにある。
前記成分(A)は、シルト、マリンシルト、タナクラクレイ、スメクタイト系粘土鉱物、カオリン系粘土鉱物、アンティゴライト系粘土鉱物、パイロフィライト系粘土鉱物、雲母系粘土鉱物、バーミキュライト系粘土鉱物、緑泥石系粘土鉱物、及びケイ酸塩鉱物からなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
前記成分(A)は、ヘクトライト、ベントナイト、及びケイ酸アルミニウムマグネシウムからなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
前記成分(A)の含有量が0.5~5質量%であることが好ましい。
前記成分(B)は、アシルグルタミン酸又はその塩、アシルメチルタウリン又はその塩、アルキルリン酸又はその塩、及びジアルキルグルタミン酸リシン又はその塩からなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
前記成分(B)は、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、リン酸セチル、及びステアロイルメチルタウリンナトリウムからなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
前記成分(C)は、炭素数が12~22の直鎖状アルコールから選択される少なくとも一つであることが好ましい。
前記成分(C)は、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、及びセチルアルコールからなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
前記成分(B)と前記成分(C)との合計含有量が0.5~8質量%であることが好ましい。
ISO 16128に準拠して算出される自然由来指数(水を含まない)が85%以上であることが好ましい。
本実施形態の化粧料組成物は、実質的に高分子化合物を含まない化粧料組成物であって、
以下の成分(A)~(D):
(A)水膨潤性粘土鉱物
(B)アニオン性界面活性剤
(C)20℃で固体の高級アルコール
(D)水
を含有する。
成分(A)の水膨潤性粘土鉱物は、水と混合することにより膨潤してゲルを形成し、当該化粧料組成物に粘性を付与するためのものである。成分(A)としては、シルト、マリンシルト、タナクラクレイ、スメクタイト系粘土鉱物、カオリン系粘土鉱物、アンティゴライト系粘土鉱物、パイロフィライト系粘土鉱物、雲母系粘土鉱物、バーミキュライト系粘土鉱物、緑泥石系粘土鉱物、及びケイ酸塩鉱物等が挙げられる。これらの鉱物は、単独で使用することができるが、二種以上の混合物として使用することもできる。スメクタイト系粘土鉱物としては、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイト等が挙げられる。成分(A)は、天然由来のものであっても、合成されたものであってもよい。
成分(B)のアニオン性界面活性剤は、化粧料組成物を乳化させるためのものであり、また、成分(C)の高級アルコールとの組み合わせでαゲルを形成するためのものである。当該化粧料組成物の高温安定性を高めるうえで、界面活性剤の中でもアニオン性界面活性剤を用いることが必要である。成分(B)としては、アシルグルタミン酸又はその塩、アシルメチルタウリン又はその塩、アルキルリン酸又はその塩、及びジアルキルグルタミン酸リシン又はその塩等が挙げられる。これらの化合物は、単独で使用することができるが、二種以上の混合物として使用することもできる。
成分(C)の20℃で固体の高級アルコールは、乳化粒子を構成するための油性成分に相当する。また、成分(C)は、成分(B)のアニオン性界面活性剤との組み合わせでαゲルを形成するためのものである。当該化粧料組成物の高温安定性を高めるうえで、20℃で液体ではなく、固体の高級アルコールを用いることが必要である。「20℃で固体」とは、20℃において、流動性がないことを意味し、例えば、45度で傾けても直ちには流れないことを意味する。
成分(D)の水は、乳化粒子を構成するための水性成分に相当する。当該化粧料組成物における成分(D)の含有量は、成分(D)以外の成分を除いた残部とすることができ、50~90質量%程度とすることができる。
本実施形態の化粧料組成物には、成分(A)~(D)、及び高分子化合物以外に、本発明の効果に悪影響を及ぼさない範囲で、一般に化粧料組成物に使用される油剤、ゲル化剤、成分(C)以外のアルコール類、成分(B)以外の界面活性剤、粉体、紫外線吸収剤・散乱剤、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、薬効成分、香料等を適宜配合することができる。
当該化粧料組成物は、化粧品の自然及びオーガニック指数表示に関するガイドラインで定められているISO 16128に準拠して算出される自然由来指数(水を含まない)が85%以上であることが好ましく、95%以上がより好ましい。当該化粧料組成物は、ISO 16128に準拠して算出される自然由来指数(水を含まない)が85%以上であることにより、SDGsにより適うものとなる。
当該化粧料組成物は、油性成分と水性成分とを、夫々、成分(B)を含む固形油分の融点以上に加熱溶解させ、加熱溶融させた状態で水性成分に油性成分を添加し、機械的な剪断力によって乳化させて乳化粒子を形成した後、35℃まで徐々に冷却し、その後、放冷することによって得ることができる。
表1~5に記載の配合量に従い、油性成分と水性成分とを、夫々、成分(B)を含む固形油分の融点以上に加熱溶解させ、水性成分に油性成分を添加し、機械的な剪断力で乳化させて乳化粒子を形成した後、35℃まで徐々に冷却し、その後、放冷することによって、実施例1~7、及び比較例1~13の化粧料組成物を得た。なお、水膨潤性粘土鉱物は、通常、比較的高いアルカリ性を示すため、表1~5において、pHを中性付近に調整すべく、水膨潤性粘土鉱物を配合した場合には乳酸を配合し、一方、水膨潤性粘土鉱物を配合しない場合には乳酸を配合しなかった。なお、表1~5において、「-」は、配合しなかったことを示す。
pHメータを用い、得られた化粧料組成物のpHを25℃で測定した。
ブルックフィールド型回転粘度計を用い、ローターとしてNo.4を用い、粘度が10000mPa・s未満の場合、回転数を60rpm、測定時間を30秒に設定し、粘度が10000mPa・s以上の場合、回転数を6rpm、測定時間を60秒に設定し、得られた化粧料組成物の粘度を25℃で測定した。
得られた化粧料組成物をガラスビンに入れ、50℃で1週間放置後、以下の判定基準で高温安定性を評価した。
A:2層に分離せず、クリーミング、及び固形の析出物が観察されなかった(良好)。
B:2層に分離せず、クリーミングは観察されなかったが、固形の析出物が観察された(不良)。
C:2層に分離し、下層が上層より透明性が高くなり、クリーミングが観察された(使用不可)。
得られた化粧料組成物を適量、一方の手の指に取り、他方の手の甲に塗布し、伸ばしたときの感触を、以下の判定基準で評価した。
A:ヌルツキを感じず、滑らかに伸びた(良好)。
B:ヌルツキを感じなかったが、滑らかに伸びなかった(普通)。
C:ヌルツキを感じ、しかも滑らかに伸びなかった(不良)。
(乳液)
<配合成分名> <配合量(質量%)>
ヘクトライト 1.0
ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.2
ベヘニルアルコール 1.3
シア脂 0.9
ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0
スクワラン 2.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
ラベンダー油 0.01
キサンタンガム 0.01
ニコチン酸アミド 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
ツボクサエキス 0.1
ユキノシタエキス 0.1
グリセリン 7.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
プロパンジオール 8.0
ジプロピレングリコール 2.0
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.09
乳酸 0.04
フェノキシエタノール 0.3
水 残余
(クリーム)
<配合成分名> <配合量(質量%)>
ベントナイト 3.0
リン酸セチル 0.7
セチルアルコール 1.8
マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 1.0
ホホバ種子油 2.0
スクワラン 10.0
ステアリン酸グリセリル 2.0
ローズマリー葉油 0.01
トラネキサム酸 1.0
グリチルリチン酸二カリウム 0.05
トウキ根エキス 0.1
セージ葉エキス 0.1
セイヨウノコギリソウエキス 0.1
グリセリン 10.0
1,3-ブチレングリコール 3.0
プロパンジオール 5.0
ペンチレングリコール 1.0
アルギニン 0.35
乳酸 0.04
エチルヘキシルグリセリン 0.1
フェノキシエタノール 0.3
水 残余
(美容液)
<配合成分名> <配合量(質量%)>
ケイ酸アルミニウムマグネシウム 1.5
ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.5
ベヘニルアルコール 4.0
イソステアリン酸水添ヒマシ油 1.0
オリーブ果実油 2.0
スクワラン 4.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
ベルガモット果実油 0.01
酢酸トコフェロール 0.05
アラントイン 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
スフィンゴモナス培養エキス 0.3
シャクヤク根エキス 0.1
アロエベラ葉エキス 0.1
オタネニンジン根エキス 0.1
ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.0
(PCA-Na)
グリセリン 8.0
キシリトール 1.0
トレハロース 1.5
1,3-ブチレングリコール 3.0
プロパンジオール 5.0
ジプロピレングリコール 2.0
ペンチレングリコール 1.0
エチルヘキシルグリセリン 0.1
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.09
乳酸 0.06
塩化ナトリウム 0.1
フェノキシエタノール 0.3
水 残余
Claims (3)
- 高分子化合物を含まない化粧料組成物であって、
以下の成分(A)~(D):
(A)水膨潤性粘土鉱物
(B)アニオン性界面活性剤
(C)20℃で固体の高級アルコール
(D)水
を含有し、
前記成分(A)は、ヘクトライト、ベントナイト、及びケイ酸アルミニウムマグネシウムからなる群から選択される少なくとも一つであり、
前記成分(B)は、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、リン酸セチル、及びステアロイルメチルタウリンナトリウムからなる群から選択される少なくとも一つであり、
前記成分(C)は、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、及びセチルアルコールからなる群から選択される少なくとも一つであり、
前記成分(A)の含有量が0.5~5質量%であり、
前記成分(B)の含有量が0.01~2質量%であり、
前記成分(C)の含有量が0.5~7質量%であり、
前記成分(D)の含有量が50~90質量%である化粧料組成物(但し、ベントナイトと、ステアロイルグルタミン酸ナトリウムと、セチルアルコールとを含有する化粧料組成物を除く)。 - 前記成分(B)と前記成分(C)との合計含有量が0.5~8質量%である請求項1に記載の化粧料組成物。
- ISO 16128に準拠して算出される自然由来指数(水を含まない)が85%以上である請求項1又は2に記載の化粧料組成物。
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Mud Marcels Mask,ID 3564501,Mintel GNPD[online],2016年1月,[検索日2023.03.31],インターネット<https://www.portal.mintel.com> |
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