JP6051015B2 - ベシクル分散水溶液及び該ベシクル分散水溶液を含有する皮膚外用組成物 - Google Patents

ベシクル分散水溶液及び該ベシクル分散水溶液を含有する皮膚外用組成物 Download PDF

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本発明は、皮膚外用組成物に有用な製剤技術に関し、更に詳細には、ベシクル分散水溶液を利用する製剤技術に関する。
皮膚は、生体内に好ましくない細菌、ウイルス、化学物質等の生体に悪影響を及ぼす生体外異物の侵入を阻止する機能がある。とりわけその機能の中心を担う部分は、角層細胞による緻密な重層構造を有している角層である。一方、皮膚のシミ、シワ、乾燥を改善するにあたり、美白成分や抗シワ成分、抗炎症成分等の薬剤や植物抽出の保湿成分を、皮膚内部に到達させることは非常に重要である。しかしながら角層の異物侵入の阻止機能により、これら成分の経皮吸収が抑制されることから、経皮吸収を促進させる製剤や手法に関する技術開発が、過去に盛んに行われてきた。
例えば、油性ゲルの構築するカードハウス又はネットワーク構造を利用する方法(特許文献1)、超音波を経皮吸収の駆動力として利用する方法(特許文献2)、N−メチル−2−ピロリドン等の溶剤を利用する方法(特許文献3)、ラウロイルサルコシンのような経皮吸収促進成分を利用する方法(特許文献4)、リン脂質二重膜構造を有する球体の内部に内水相を有するリポソームやニオソームの内水相に薬剤を内包させて皮膚外用剤に配合する方法(特許文献5)等が例示できる。これらの技術により、真皮への植物エキスの到達性を向上させることは出来たが、その到達性は充分とは言い難かった。
また、ベシクルを利用した製剤技術としては、セラミドやフィトステロールなどの難溶性成分を安定に皮膚外用剤に配合させる技術が知られている(特許文献6、特許文献7)。さらに、水と反応性を有する成分を内包させて、安定に水系の製剤に含有せしめる技術も知られている(特許文献8)。
特開2000−103722号公報 特開平11−335271号公報 特開平10−265379号公報 特開平09−169637号公報 特開2004−143080号公報 特開2006−199635号公報 特開2006−199634号公報 特開平09−40543号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、ベシクルに内包される有効成分の経皮吸収性を高め、かつベシクル自体の高温安定性を高めた新たなベシクルを提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、経皮吸収の効果や製剤安定性において非常に影響が大きい、乳化剤、界面活性剤、油剤等に着目し、化粧品分野で使用できうるこれら原料を検討した結果、以下に示すような新たなベシクル分散水溶液が、該課題を解決できる
ことを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は以下に示すとおりである。
<1>1)オレイン酸ポリグリセロールエステルと、2)リン脂質を含有するベシクル分散水溶液。
<2>オレイン酸ポリグリセロールエステルがモノオレイン酸ジグリセロールエステルであることを特徴とする<1>に記載のベシクル分散水溶液。
<3>リン脂質がレシチンであることを特徴とする<1>又は<2>に記載のベシクル分散水溶液。
<4>フィトステロールを含有する<1>〜<3>の何れか1つに記載のベシクル分散水溶液。
<5>さらに、植物抽出エキスを含有することを特徴とする<1>〜<4>の何れか1つに記載のベシクル分散水溶液。
<6>さらに、美白成分を含有することを特徴とする<1>〜<4>の何れか1つに記載のベシクル分散水溶液。
<7><1>〜<6>の何れか1つに記載のベシクル分散水溶液を含有する皮膚外用組成物。
本発明によれば、ベシクルに内包される有効成分の経皮吸収性を高め、かつベシクル自体の高温安定性を高めた技術を提供することができる。
<オレイン酸ポリグリセロールエステル>
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、必須成分として、オレイン酸ポリグリセロールエステルを含有する。オレイン酸ポリグリセロールエステルのポリグリセリン構造におけるグリセリンの重合度は2〜6が好ましく、2〜4がより好ましく、2が最も良い。さらにオレイン酸の残基の数は、4以下が好ましく、2以下がより好ましく、1が最も好ましい。ただし、オレイン酸がポリグリセリンの水酸基を全てエステル化したものは、界面活性剤としての機能がなくなるため、好ましくない。
具体例を挙げれば、モノオレイン酸ジグリセロールエステル、ジオレイン酸ジグリセロールエステル、モノオレイン酸トリグリセロールエステル、ジオレイン酸トリグリセロールエステル、モノオレイン酸テトラグリセロールエステル、ジオレイン酸テトラグリセロールエステル、トリオレイン酸ジグリセロールエステル、トリオレイン酸トリグリセロールエステル、テトラオレイン酸トリグリセロールエステル、トリオレイン酸テトラグリセロールエステル、テトラオレイン酸テトラグリセロールエステル、モノオレイン酸ペンタグリセロールエステル、ジオレイン酸ペンタグリセロールエステル、トリオレイン酸ペンタグリセロールエステル、テトラオレイン酸ペンタグリセロールエステル、モノオレイン酸ヘキサグリセロールエステル、ジオレイン酸ヘキサグリセロールエステル、トリオレイン酸ヘキサグリセロールエステル、テトラオレイン酸ヘキサグリセロールエステルが挙げられる。このうち、モノオレイン酸ジグリセロールエステルを用いることが好ましい。
ベシクル分散水溶液中におけるオレイン酸ポリグリセロールエステルは、後述するリン脂質とオレイン酸ポリグリセロールエステルの含有比(質量比)が1:5〜1:30が好ましく、1:10〜1:25がより好ましく、1:17〜1:22がさらに好ましい。また、後述するフィトステロールを含有する好ましい実施態様では、フィトステロールとオレイン酸ポリグリセロールエステルの含有比(質量比)が1:5〜1:30が好ましく、1:10〜1:25がより好ましく、1:17〜1:22がさらに好ましい。
ベシクル分散水溶液中におけるオレイン酸ポリグリセロールエステルの含有量は、通常0.01〜20質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ま
しい。
<リン脂質>
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、必須成分として、リン脂質を含有する。リン脂質としては、レシチン(ホスファチジルコリン)、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、及びこれらのリゾ体が例示できる。このうち、レシチンを用いることが、オレイン酸ポリグリセロールエステルを含むベシクルの安定性をより向上させることができるため、好ましい。これらは天然型であっても、水添されたものであっても、化学的に合成されたものであっても良い。ベシクル分散水溶液におけるリン脂質の含有量は、0.001〜3質量%が好ましく、0.01〜1質量%がより好ましく、0.05〜0.3質量%がさらに好ましい。
<フィトステロール>
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、オレイン酸ポリグリセロールエステル及びリン脂質に加えて、フィトステロールを含有することが好ましい。フィトステロールを含有することで、オレイン酸ポリグリセロールエステル及びリン脂質を含むベシクルを規則正しく配列させることでベシクル安定性を高め、経皮吸収性を向上させる。
フィトステロールとしては、一般的にフィトステロール(植物性ステロール)に分類されるものであれば、使用でき、構成成分として、カンペステロール、シトステロール、スティグマスタノール等を含有するものが好ましく例示できる。かかる成分は、穀物の胚芽などを有機溶剤で抽出し、水溶性部分を除去することにより得ることが出来るが、既に市販されているものを購入して利用することが出来る。この様な市販品としては、例えば、「フィトステロールS」(生化学工業株式会社製)等が好ましく例示できる。ベシクル分散水溶液におけるフィトステロールの含有量は、0.001〜3質量%が好ましく、0.01〜1質量%がより好ましく、0.05〜0.3質量%がさらに好ましい。
<ベシクル分散水溶液>
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、オレイン酸ポリグリセロールエステルとリン脂質を含有する脂質二重膜構造の外殻を有することを特徴とする。外観はその組成や配合量により異なるが、透明、半透明、不透明の何れかである。また粘度の低い液状から粘性液体状であるが、これもその組成や配合量により、ゲル状を呈する場合もある。
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、経費吸収性に優れるため、医薬、化粧料などの皮膚外用剤に好ましく用いられ、特に化粧料に好ましく用いられる。
<植物抽出エキス>
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、植物エキスを含有する態様も好ましい。植物抽出エキスとしては、一般的に医薬品、化粧料等に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、エイジツエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シ
ナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキュウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
ベシクル分散水溶液における植物抽出エキスの含有量は、通常0.01〜30質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
<美白成分>
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、美白成分を含有する態様も好ましい。美白成分としては、一般的に医薬品、化粧料等に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、アスコルビン酸グルコシド、3−О−エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、アルブチン、2−[(トリフェニルメチル)オキシ]エタノ−ル、1−(トリフェニルメチル)ピペリジン、N−(p−トルイル)システイン酸、
N−(p−メトキシベンゾイル)システイン酸等が挙げられる。これらの美白成分は、既
に市販されているものもあれば、合成により入手することもできる。例えば、3−О−エチルアスコルビン酸は、特開平8−134055号公報に記載の公知の方法で合成することが出来る。市販品(日本精化製「VCエチル」)もあるので、これらを入手して使用することが可能である。2−[(トリフェニルメチル)オキシ]エタノ−ル、1−(トリフェニルメチル)ピペリジンは特許文献WO2010―074052号パンフレットに、N−(p−トルイル)システイン酸、N−(p−メトキシベンゾイル)システイン酸はWO2010―058730号パンフレットに、その合成方法が公開されているので、該開示に従い合成することができる。
ベシクル分散水溶液における美白成分の含有量は、通常0.01〜30質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
<皮膚外用組成物>
本発明の別の実施態様は、上記説明したベシクル分散水溶液を含有する皮膚外用組成物である。本実施態様に係るベシクル分散水溶液を皮膚外用剤に含有させることで、ベシクル内に内包した植物エキスや美白成分等の有効成分を皮膚中へと効果的に浸透させ、その有効性を高めることが出来る。
本実施態様に係るベシクル分散水溶液は、高温安定性に優れることからローションや乳液、洗顔料への配合が可能となる。本明細書において皮膚外用組成物とは、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定はなく、例えば、医薬部外品を包含する化粧料、皮膚外用雑貨等が好適に例示できる。化粧料が特に好ましい。
本実施態様に係る皮膚外用組成物は、通常知られている、乳液剤形、エッセンス剤形、
クリーム剤形、粉体含有剤形の何れをも取ることが出来る。化粧料としては、基礎化粧料、毛髪化粧料、メークアップ化粧料の何れもが適用可能であるが、基礎化粧料に適用することが特に好ましい。本実施態様に係る皮膚外用組成物において、上記ベシクル分散水溶液の含有量は、0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
本実施態様に係るベシクル分散水溶液あるいは皮膚外用組成物に於いては、前記の成分以外に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレング
リコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等) 、POEアル
キルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセ
リン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB塩酸塩、ビタミンBトリパルミテート、ビタミンBジオクタノエート、ビタミンB又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明が以下の実施例のみに限定されないことはいうまでもない。
<ベシクル分散水溶液の調製>
以下に示す処方に従って、ベシクル分散水溶液(実施例1)を調製した。即ち、表1のAに含まれる成分を90℃に加熱し、一様に溶解せしめ、攪拌下Bに含まれる成分を徐々にAに加え、実施例1のベシクル分散水溶液を得た。
実施例1のベシクル分散水溶液から、レシチン及びフィトステロールの含有量を変更した実施例2及び3、モノオレイン酸ジグリセロールエステルを変量し、レシチン及びフィトステロールを変量した実施例4及び5、モノオレイン酸ジグリセロールエステルを他のオレイン酸ポリグリセロールエステルに置換した実施例6及び7、レシチンを他のリン脂質に置換した実施例8、フィトステロールを削除した実施例9を調製し、以下の評価試験1〜3を行った。
<評価試験1 ベシクル分散水溶液の経皮吸収性評価>
パネル10名の前腕内側部に1cm×1cmの部位を6つ設け、それぞれに前記調製したベシクル分散水溶液を7μL塗布し、1時間20℃で静置した後、テトラヒドロフラン
(THF)を含浸させた脱脂綿で皮膚を拭き取り、この脱脂綿を100mlのTHFで3回抽出し、抽出物中に含まれるセイヨウノコギリソウ由来のセンタウレイジンの回収量を高速液体クロマトグラフィーで定量した。回収率を経皮吸収性とし(値が低いほど経皮吸収性が高い)、各ベシクル分散水溶液を2回評価し、その平均を表1に示す。
<評価試験2 ベシクル分散水溶液の外観評価>
調製したベシクル分散水溶液を50℃で1週間保管し、その後50℃に保管したベシクル分散水溶液を20℃に24時間保管し、ベシクル分散水溶液の外観を評価した。各評価の基準は以下のとおりであり、結果を表1に示す。
[外観評価]
0 : 均一な半透明の外観である。
1 : 均一であるが、不透明な外観である。
2 : 透明および不透明な部分があり、不均一な外観である。
3 : 浮遊物あるいは沈殿物が確認され、かつ透明および不透明な部分があり、不均一な外観である。
<評価試験3 ベシクル分散水溶液の安定化率>
ベシクルの安定化率は、セイヨウノコギリソウエキス中に含まれるセンタウレイジン量から算出した。調製したベシクル分散水溶液の一部を取り出し、約25℃でゲル濾過し(セファデックスG−50により)、セイヨウノコギリソウエキスを内包したベシクルと、外水相(ベシクルに内包されていないセイヨウノコギリソウエキスを含む)とに分離した。この外水相に含まれるセンタウレイジン量を、評価試験1で記載した同様な方法で定量し、センタウレイジンのベシクル中への内包率を、ベシクル調製率とした。そして、調製直後のベシクル分散水溶液のベシクル調製率と50℃に1週間保管後のベシクル分散水溶液のベシクル調製率の比から、安定化率(1週間保管後のベシクル調製率/調製した直後のベシクル調製率)を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0006051015
実施例1のベシクル分散水溶液から、モノオレイン酸ジグリセロールエステルを他の界面活性剤に置換した比較例1及び2、レシチンを削除した比較例3のベシクル分散水溶液を調製した。比較例1乃至3に係るベシクル分散水溶液についても、上記評価試験1〜3を行った。結果を表2に示す。
Figure 0006051015
実施例1のベシクル分散水溶液に、他の植物抽出エキスを加えた実施例10〜14のベシクル分散水溶液を調製した。実施例10〜14に係るベシクル分散水溶液についても、上記評価試験1〜3を行った。結果を表3に示す。
Figure 0006051015
実施例1のベシクル分散水溶液において、セイヨウノコギリソウエキス5質量%に変えて、4−n−ブチルレゾルシノール1質量%を配合した実施例15、さらに他の美白成分を加えた実施例16〜20のベシクル分散水溶液を調製した。実施例15〜20に係るベシクル分散水溶液についても、上記評価試験1〜3を行った。結果を表4に示す。
Figure 0006051015
表1〜4の結果より、本実施態様に係るベシクル分散水溶液により有効成分の経皮吸収性を高め、かつベシクル自体の高温安定性を高めた技術を提供できることがわかる。
<ベシクル分散水溶液を含有する皮膚外用組成物>
以下に示す処方に従って皮膚外用組成物を作成した。即ち、表5に記載のAおよびBに含まれる成分を70℃に加熱し、一様に溶解せしめ、攪拌下Bに含まれる成分を徐々にAに加え、30℃まで冷却後、実施例1のベシクル分散水溶液を加え、実施例21の皮膚外用組成物を得た。
また、表6に記載のA成分およびB成分を用い、B成分をAに加える際に、ホモミキサーで回転数3000rpm、5分間攪拌したこと以外は実施例21と同様にして、実施例22の皮膚外用組成物を得た。これらは、前記課題を解決できる皮膚外用組成物であった。
Figure 0006051015
Figure 0006051015
本発明は、皮膚外用組成物に有用な製剤技術に関し、更に詳細には、ベシクル分散水溶液を利用する製剤技術に適用できる。

Claims (7)

  1. 1)ポリグリセリンの重合度が2〜4のオレイン酸ポリグリセロールエステルと、2)リン脂質とを含有する脂質二重膜構造の外殻を有するベシクル分散水溶液。
  2. 前記オレイン酸ポリグリセロールエステルがモノオレイン酸ジグリセロールエステルであることを特徴とする請求項1に記載のベシクル分散水溶液。
  3. 前記リン脂質がレシチンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のベシクル分散水溶液。
  4. さらに、フィトステロールを含有する請求項1〜3の何れか1項に記載のベシクル分散水溶液。
  5. さらに、植物抽出エキスを含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のベシクル分散水溶液。
  6. さらに、美白成分を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のベシクル分散水溶液。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のベシクル分散水溶液を含有する皮膚外用組成物。
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