JPH09157131A - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物

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JPH09157131A
JPH09157131A JP32548495A JP32548495A JPH09157131A JP H09157131 A JPH09157131 A JP H09157131A JP 32548495 A JP32548495 A JP 32548495A JP 32548495 A JP32548495 A JP 32548495A JP H09157131 A JPH09157131 A JP H09157131A
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lecithin
emulsion
evaluation
cholesterol
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JP32548495A
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Osamu Yamatani
修 山谷
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KIRA KESHOHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体への安全性及び経時的乳化安定性の両方に
優れ、使用感が良好であって、特に液状とした際の流動
性に優れ、乳液等の化粧類や医薬外用基剤等に有用な乳
化組成物を提供すること。 【解決手段】O/W型乳化組成物において、レシチン及
び/又はレシチン誘導体と、コレステロール及び/又は
コレステロールエステルとを乳化剤として含有させた乳
化組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体への安全性及
び乳化安定性に優れ、液状等の化粧料や医薬外用基剤等
に利用できるO/W型の乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】乳化組成物は、化粧料、医薬、食品等に
広く使用されており、生体への安全性及び経時的乳化安
定性等を確保するために乳化剤の検討が種々なされてい
る。乳化剤としては、非イオン界面活性剤、アニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤の使用
が一般的であるが、最近生体への安全面からレシチン又
はその水素添加物等の天然由来の乳化剤の使用が多くな
っている。しかしながら、これらは単独の使用では乳化
能が低く経時的に優れた乳化安定性が得られ難いという
問題がある。
【0003】そこで、生体への安全性及び経時的乳化安
定性の両方を確保するために、レシチン又はその水素添
加物に他の乳化成分を複合した複合型の乳化剤の開発が
提案されている。例えばレシチン又は水素添加レシチン
に、多価アルコールの脂肪酸エステル、蛋白質、サポニ
ン、N−長鎖アシルアミノ酸石鹸、高級アルコール又は
ポリグリセリン脂肪酸エステル等を組合わせて乳化剤に
使用することが提案されている。
【0004】しかしながら、従来の複合型乳化剤を乳液
等の液状物に適用した場合、必ずしも流動性が十分とは
言い難く、更に流動性を改善し使用感を向上させること
が望まれている。また、一般に複合型乳化剤であれば必
ず優れた乳化安定性が得られるとは限らず、各成分の組
合わせが重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
への安全性及び経時的乳化安定性の両方に優れ、使用感
が良好であって、特に液状とした際の流動性に優れた乳
化組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、O/W
型乳化組成物において、レシチン及び/又はレシチン誘
導体と、コレステロール及び/又はコレステロールエス
テルとを乳化剤として含有することを特徴とする乳化組
成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の乳化組成物では、乳化剤
としてレシチン及び/又はレシチン誘導体と、コレステ
ロール及び/又はコレステロールエステルとを組合わせ
て含有する。これらの組合わせにより、特に液状物とし
た際に優れた流動性を示し、使用感を向上させることが
できるのは、動物組織に最も多く存在する代表的ステロ
ールであり、リン脂質と共に細胞膜を構成し、生体膜の
機能を維持するのに重要な役割をはたしているコレステ
ロールやその類似構造物を必須成分として配合し、且つ
リン脂質であるレシチン及び/又はレシチン誘導体と組
合わせて配合することによってこれらが相互に作用し、
乳化組成物の物理化学的性状の保持に寄与しているため
と考えられる。これらの配合割合は、経時的な乳化安定
性効果を充分に得るために、レシチン及び/又はレシチ
ン誘導体:コレステロール及び/又はコレステロールエ
ステルが重量換算で、1:0.01〜1.6、特に1:
0.08〜0.5が好ましい。乳化組成物中のレシチン
及び/又はレシチン誘導体と、コレステロール及び/又
はコレステロールエステルとの混合物の配合割合は、後
述する油の配合量に応じて適宜選択することができる
が、好ましくは含有される油100重量部に対して、1
0〜100重量部、特に好ましくは30〜60重量部の
範囲である。
【0008】レシチンとしては、大豆、菜種、ヒマワ
リ、サフラワー、綿実、トウモロコシ、アマニ、ゴマ、
オリーブ、米、ヤシ、パーム等から得られる植物性レシ
チン;卵黄等から得られる動物性レシチン等を挙げるこ
とができる。レシチン誘導体としては、前記レシチンを
公知の方法等により水素添加した水素添加レシチン;レ
シチンを酵素処理して得られる、例えばレシチンから選
択的に脂肪酸一分子を失ったリゾレシチン等の酵素処理
されたレシチン;レシチンの2本のアシル基の不飽和部
を水酸基化することによって極性を高めた水酸化レシチ
ン等を挙げることができる。
【0009】コレステロールは、公知の方法により調製
されたものや、市販品等を用いることができる。コレス
テロールエステルとしては、ラノリン脂肪酸コレステリ
ル等の脂肪酸コレステリル等を挙げることができる。
【0010】本発明の乳化組成物においては、乳化剤の
必須成分としてのレシチン及び/又はレシチン誘導体
や、コレステロール及び/又はコレステロールエステル
の他に、本発明の所望の効果に影響を及ぼさない範囲に
おいてポリグリセリン脂肪酸エステル等の各種界面活性
剤等を配合することも可能である。
【0011】本発明の乳化組成物は、O/W型の乳化組
成物であって、その形態は通常液状である。このような
O/W型の乳化物として知られる化粧類、医薬外用基剤
等に適用することができ、目的物に応じて前記乳化剤、
O/W型の液状物等とするための油や水以外の材料につ
いては適宜選択して配合することができる。
【0012】本発明に用いる油としては、植物油、動物
油、合成油のいずれもその目的に応じて使用することが
できる。具体的には例えば牛脂、豚油、ミンク油、ホホ
バ油、アボガド油、オリーブ油、月見草油、グレープシ
ード油、サザンカ油、サフラワー油、アーモンド油、ト
ウモロコシ胚芽油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油、
メドウホーム油、パーム油、ヤシ油、スクワレン、スク
ワラン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、流
動パラフィン、セチルイソオクタノエート、イソプロピ
ルミリステート、イソセチルミリステート、セチルアル
コール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン、環状ジメチルポリシロキサン、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、ベヘニン酸等を挙げることができる。油の
配合割合は、乳化組成物がO/W型として安定しうる範
囲であれば目的物に応じて適宜選択することができる。
例えば化粧類の乳液に用いる場合には、乳化組成物中に
5〜20重量%の範囲で配合するのが好ましい。
【0013】本発明に用いる水としては、通常精製水を
使用することができる。水の配合割合は乳化組成物がO
/W型として安定しうる範囲であれば目的物に応じて適
宜選択することができる。例えば化粧類の乳液に用いる
場合には、乳化組成物中に50〜75重量%の範囲で配
合するのが好ましい。
【0014】本発明の乳化組成物を化粧類や医薬外用剤
の基剤として用いる場合には、通常多価アルコール等を
配合するのが好ましい。多価アルコールとしては、3−
メチル−1,3−ブタンジオール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、水溶性ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、水溶性ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセ
リン、水溶性ポリグリセリン、マンニトール、ソルビト
ール、ペンタエリスリトール、グルコース、トレハロー
ス、マルチトール等を挙げることができる。多価アルコ
ールを配合する場合の配合割合は、乳化組成物中に25
重量%以下、特に5〜25重量%の範囲で配合させるの
が好ましい。
【0015】本発明の乳化組成物には、目的に応じて更
に抗炎症作用、美白作用、抗しわ作用等を有する各種薬
剤、紫外線吸収剤、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、香料
等を配合することもできる。
【0016】本発明の乳化組成物を調製するには、乳化
剤の融点以上において水以外の成分を混合溶解した後、
該溶解物に撹拌しながら水を徐々に添加し乳化させる方
法等により得ることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の乳化組成物は、レシチン及び/
又はレシチン誘導体と、コレステロール及び/又はコレ
ステロールエステルとを乳化剤として含有するので、生
体への安全性及び経時的乳化安定性の両方に優れ、特に
液状物とした際に優れた流動性を示し、使用感が向上す
る。従って、通常液状の化粧料や医薬外用基剤等に有用
である。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例により更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、例中「部」は「重量部」を示す。
【0019】
【実施例1】水素添加レシチン5.4部、コレステロー
ル0.6部、モノステアリン酸ヘキサグリセリル0.5
部、スクワラン15部、パラオキシ安息香酸エステル
0.2部、3−メチル−1,3−ブタンジオール10部
を混合して80℃に加熱した。続いて80℃の精製水6
8.3部を撹拌しながら徐々に添加した後、撹拌冷却し
て乳液を得た。
【0020】得られた乳液について以下の各評価を行な
った。ヒト皮膚一次刺激性評価 男女性計20人のパネルを対象として、得られた乳液
0.2mlをパッチテスト用絆創膏(リバテープ(株)
製)布地部に塗布しパネルの腕皮膚に接着した。また対
照として乳液を塗布しないパッチテスト用絆創膏を、前
記乳液を塗布したパッチテスト用絆創膏に並列して接着
した。24時間後にそれぞれのパッチテスト用絆創膏を
剥がし、皮膚症状を肉眼で観察した。その結果20人の
パネル全員に刺激性反応は全く認められなかった。アレルギー性評価 成人女性43人のパネルを対象として、得られた乳液の
適量を4×4cmの塗布部位に、朝夕2回丁寧に塗布さ
せた。この操作を14日間連続して行ない、皮膚反応発
生の有無を評価した。評価は14日間の連続塗布中並び
に、終了後更に14日間無塗布の状態で放置した後、塗
布部位にパッチテスト用絆創膏(鳥居(株)製)を用い
て乳液を24時間閉塞貼布した。パッチテスト用絆創膏
を剥がした後、30分後及び24時間後に肉眼で観察し
た。その結果、連続塗布中並びにパッチテスト用絆創膏
を用いた閉塞貼布試験後のいずれにおいても43人のパ
ネル全員にアレルギー性反応は全く認められなかった。安定性評価 得られた乳液を、40℃で3月間放置後の分離状態を肉
眼で観察した。その結果、乳液は分離せずに良好な乳化
状態を維持していた。官能評価 20人のパネルに得られた乳液を使用してもらい表1に
示す各項目の評価を行なった。結果を該当する人数のパ
ーセント表示で表1に示す。
【0021】
【実施例2】水素添加レシチン6部、コレステロール
0.6部、モノオレイン酸ヘキサグリセリル0.5部、
スクワラン15部、パラオキシ安息香酸エステル0.2
部、1,3−ブチレングリコール15部を混合して80
℃に加熱した。続いて80℃の精製水62.7部を撹拌
しながら徐々に添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。
得られた乳液について実施例1と同様な評価を行なっ
た。ヒト皮膚一次刺激性評価及びアレルギー性評価では
いずれも反応は認められなかった。また安定性評価は良
好な乳化状態が維持されていた。官能評価の結果は表1
に示す。
【0022】
【実施例3】水素添加レシチン7.5部、コレステロー
ル0.6部、ジステアリン酸デカグリセリル0.25
部、スクワラン10部、ミリスチン酸オクチルドデシル
5部、フェノキシエタノール0.5部及びグリセリン1
0部を混合して80℃に加熱した。続いて80℃の精製
水66.15部を撹拌しながら徐々に添加した後、撹拌
冷却して乳液を得た。得られた乳液について実施例1と
同様な評価を行なった。ヒト皮膚一次刺激性評価及びア
レルギー性評価ではいずれも反応は認められなかった。
また安定性評価は良好な乳化状態が維持されていた。官
能評価の結果は表1に示す。
【0023】
【実施例4】水素添加レシチン7部、コレステロール
0.6部、モノステアリン酸ヘキサグリセリル0.5
部、スクワラン10部、トリ(2−エチルヘキサン酸)
グリセリン5部、ヒノキチオール0.02部、グリセリ
ン5部及び3−メチル−1,3−ブタンジオール5部を
混合して80℃に加熱した。続いて80℃の精製水6
6.88部を撹拌しながら徐々に添加した後、撹拌冷却
して乳液を得た。得られた乳液について実施例1と同様
な評価を行なった。ヒト皮膚一次刺激性評価及びアレル
ギー性評価ではいずれも反応は認められなかった。また
安定性評価は良好な乳化状態が維持されていた。官能評
価の結果は表1に示す。
【0024】
【実施例5】水素添加レシチン6部、コレステロール
0.6部、スクワラン15部、パラオキシ安息香酸エス
テル0.2部、1,3−ブチレングリコール5部及びグ
リセリン5部を混合して80℃に加熱した。続いて80
℃の精製水68.2部を撹拌しながら徐々に添加した
後、撹拌冷却して乳液を得た。得られた乳液について実
施例1と同様な評価を行なった。ヒト皮膚一次刺激性評
価及びアレルギー性評価ではいずれも反応は認められな
かった。また安定性評価は良好な乳化状態が維持されて
いた。官能評価の結果は表1に示す。
【0025】
【実施例6】水素添加レシチン5部、リゾレシチン(酵
素処理レシチン)1部、コレステロール0.8部、流動
パラフィン5部、スクワラン10部、パラオキシ安息香
酸エステル0.2部及びグリセリン10部を混合して8
0℃に加熱した。続いて80℃の精製水68部を撹拌し
ながら徐々に添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。得
られた乳液について実施例1と同様な評価を行なった。
ヒト皮膚一次刺激性評価及びアレルギー性評価ではいず
れも反応は認められなかった。また安定性評価は良好な
乳化状態が維持されていた。官能評価の結果は表1に示
す。
【0026】
【実施例7】水素添加レシチン3部、水酸化レシチン3
部、コレステロール1部、スクワラン20部、パラオキ
シ安息香酸エステル0.2部、グリセリン10部及び3
−メチル−1,3−ブタンジオール5部を混合して80
℃に加熱した。続いて80℃の精製水57.8部を撹拌
しながら徐々に添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。
得られた乳液について実施例1と同様な評価を行なっ
た。ヒト皮膚一次刺激性評価及びアレルギー性評価では
いずれも反応は認められなかった。また安定性評価は良
好な乳化状態が維持されていた。官能評価の結果は表1
に示す。
【0027】
【実施例8】水素添加レシチン7部、ラノリン脂肪酸コ
レステリル0.5部、スクワラン10部、マカデミアナ
ッツ油5部、パラオキシ安息香酸エステル0.2部及び
1,3−ブタンジオール15部を混合して80℃に加熱
した。続いて80℃の精製水62.3部を撹拌しながら
徐々に添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。得られた
乳液について実施例1と同様な評価を行なった。ヒト皮
膚一次刺激性評価及びアレルギー性評価ではいずれも反
応は認められなかった。また安定性評価は良好な乳化状
態が維持されていた。官能評価の結果は表1に示す。
【0028】
【実施例9】水素添加レシチン5部、コレステロール
0.8部、スクワラン20部、パラオキシ安息香酸エス
テル0.2部及び3−メチル−1,3−ブタンジオール
15部を混合して80℃に加熱した。続いて抗炎症成分
としてのグリチルリチン酸ジカリウム0.1部、アラン
トイン0.1部及びシソエキス1.0部を80℃の精製
水57.8部に混合した混合物を、撹拌しながら徐々に
添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。得られた乳液に
ついて実施例1と同様な評価を行なった。ヒト皮膚一次
刺激性評価及びアレルギー性評価ではいずれも反応は認
められなかった。また安定性評価は良好な乳化状態が維
持されていた。官能評価の結果は表1に示す。
【0029】
【実施例10】水素添加レシチン6.5部、コレステロ
ール0.6部、流動パラフィン10部、スクワラン5
部、パラオキシ安息香酸エステル0.2部、1,3−ブ
タンジオール10部及びグリセリン5部を混合して80
℃に加熱した。続いて美白成分としてのリン酸−L−ア
スコルビルマグネシウム1部及びエデト酸0.1部を8
0℃の精製水61.6部に混合した混合物を、撹拌しな
がら徐々に添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。得ら
れた乳液について実施例1と同様な評価を行なった。ヒ
ト皮膚一次刺激性評価及びアレルギー性評価ではいずれ
も反応は認められなかった。また安定性評価は良好な乳
化状態が維持されていた。官能評価の結果は表1に示
す。
【0030】
【実施例11】水素添加レシチン6部、コレステロール
0.6部、スクワラン15部、抗しわ成分としてのビタ
ミンA油0.1部、パラオキシ安息香酸エステル0.2
部及び1,3−ブタンジオール10部を混合して80℃
に加熱した。続いてヒアルロン酸ナトリウム液5部を8
0℃の精製水61.6部に混合した混合物を、撹拌しな
がら徐々に添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。得ら
れた乳液について実施例1と同様な評価を行なった。ヒ
ト皮膚一次刺激性評価及びアレルギー性評価ではいずれ
も反応は認められなかった。また安定性評価は良好な乳
化状態が維持されていた。官能評価の結果は表1に示
す。
【0031】
【比較例1】水素添加レシチンを配合せずに、精製水の
配合量を73.7部とした以外は実施例1と同様に乳液
を調製した。得られた乳液について、実施例1と同様に
安定性評価及び官能評価を行なった。安定性評価では2
日目から分離がはじまり3月間放置後では完全に分離状
態となった。官能評価の結果は表1に示す。
【0032】
【比較例2】モノステアリン酸ヘキサグリセリル及びコ
レステロールを配合せずに、水素添加レシチンの配合量
を6部、精製水の配合量を68.8部とした以外は実施
例1と同様に乳液を調製した。得られた乳液について、
実施例1と同様に安定性評価及び官能評価を行なった。
安定性評価では5日目から分離がはじまり3月間放置後
では完全に分離状態となった。官能評価の結果は表1に
示す。
【0033】
【比較例3】コレステロールを配合せずに、水素添加レ
シチンの配合量を6部とした以外は実施例1と同様に乳
液を調製した。得られた乳液について、実施例1と同様
に安定性評価及び官能評価を行なった。安定性評価では
10日目から分離がはじまり3月間放置後では完全に分
離状態となった。官能評価の結果は表1に示す。
【0034】
【比較例4】水素添加レシチンを配合せずに、コレステ
ロールの配合量を6部とした以外は実施例1と同様に乳
液を調製した。得られた乳液について、実施例1と同様
に安定性評価及び官能評価を行なった。安定性評価では
2日目から分離がはじまり3月間放置後では完全に分離
状態となった。官能評価の結果は表1に示す。
【0035】
【比較例5】水素添加レシチン6部、モノオレイン酸ジ
グリセリル1部、ジカプリン酸プロピレングリコール1
5部、パラオキシ安息香酸エステル0.2部、グリセリ
ン10部及びベヘニルアルコール5部を混合して80℃
に加熱した。続いて80℃の精製水62.8部を、撹拌
しながら徐々に添加した後、撹拌冷却して乳液を得た。
得られた乳液について、実施例1と同様に安定性評価及
び官能評価を行なった。安定性評価では14日目から分
離がはじまり3月間放置後では完全に分離状態となっ
た。官能評価の結果は表1に示す。
【0036】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 O/W型乳化組成物において、レシチン
    及び/又はレシチン誘導体と、コレステロール及び/又
    はコレステロールエステルとを乳化剤として含有するこ
    とを特徴とする乳化組成物。
JP32548495A 1995-12-14 1995-12-14 乳化組成物 Pending JPH09157131A (ja)

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