JPH02502907A - 治療剤を腹膜内投与するためのリポソーム小胞 - Google Patents

治療剤を腹膜内投与するためのリポソーム小胞

Info

Publication number
JPH02502907A
JPH02502907A JP63503421A JP50342188A JPH02502907A JP H02502907 A JPH02502907 A JP H02502907A JP 63503421 A JP63503421 A JP 63503421A JP 50342188 A JP50342188 A JP 50342188A JP H02502907 A JPH02502907 A JP H02502907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vesicles
phospholipid
therapeutic
agent
lipid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63503421A
Other languages
English (en)
Inventor
リチャー,レロイ・レオナード
Original Assignee
ベスター・インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ベスター・インコーポレイテッド filed Critical ベスター・インコーポレイテッド
Publication of JPH02502907A publication Critical patent/JPH02502907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1629Organic macromolecular compounds
    • A61K9/1641Organic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyethylene glycol, poloxamers
    • A61K9/1647Polyesters, e.g. poly(lactide-co-glycolide)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/38Heterocyclic compounds having sulfur as a ring hetero atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/40Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10S436/829Liposomes, e.g. encapsulation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2982Particulate matter [e.g., sphere, flake, etc.]
    • Y10T428/2984Microcapsule with fluid core [includes liposome]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 治療剤を腹膜内投与するためのリポソーム小胞発明の背景 哺乳動物の腹膜腔は、2つの経路、すなわち肺臓毛細血管、およびリンパ系によ って循環自系に排出している。毛細血管の排液は、腹膜腔からの比較的低分子量 の物質(約20.OOOMW以下)の除去に主として関与しており、他方種々の リンパ節および胸管と他のリンパ管を通して排液を行うリンパ系は、腹膜腔から の比較的高分子量(約70.OOOMW)の物質の除去に主として関与している と考えられている。多くの治療剤に関連する実験によって、このような治療剤が 化学的遊離体として投与された場合、腹膜腔は極めて急速にこれら治療剤を排除 していることが証明されている。このような場合、治療剤は主として循環系を通 過し、比較的速やかに体から排出される。リポソーム小胞が、種々の治療剤をカ プセル化するために使用されており、このような小胞を静注すると肝臓および肺 臓での取り込みが増大するため、カプセル化された治療剤はこれらの器官をター ゲットとして用いることができると示唆されている。
リポソーム小胞を腹膜腔に注射する実験は、一般に、カプセル化した薬剤をリン パ系に多く放出させることをねらったものであった。
すなわち、エレンス(El 1ens)ら[Biochim、 Biophys 、 Acta、 674巻、 10−18頁(1981)]は、スフィンゴミエ リンおよびコレステロール中にカプセル化した+ts1−標識化ポリ(ビニルピ ロリドン)が、静注と比較して腹膜内注射後では2−3倍も低率で肝臓および肺 臓に取り込まれることを確認している。腹膜腔は、腹膜内注射後、数時間、小胞 を貯蔵する機能を有するものとみられるが、′!5■−標識物の腹膜からのクリ アランスにより、12時間後に腹膜腔に残っている量は総初期注射量の5%より も少なくなった。多くの研究者が、リポソーム小胞を腹膜内注射した後に、増大 したリンパ取り込みを確認している。すなわち、ラーマン(Rahman)ら[ Eur、 J、 Cancer C1in、 0ncol。
、20巻、 No、 8.1105−1112頁(1984)]は、ジパルミト イルホスファチジルコリン、コレステロールおよびステアリルアミンから製剤化 された多重ラメラ小胞(multilamellar visicle)を使用 して放射線標識した抗腫瘍性物質である1−β−D−アラビノフラノシルシトシ ン(ara−C)をカプセル化した小胞を腹膜内注射した場合、静注よりもマウ スの肺癌の治療に対して有効であることを確認している。この結果は、ara− Cの徐放性に起因するものと理論付けられており、おそらくはリンパ系における 薬物濃度の増大に由来するものであろう。同様に、ヒラメ(Birano)およ びハント(Hunt)[J、Phar+s、Sci、、74巻、 No、 9( 19g5.9月)]は、卵ホスファチジルコリン、コレステロール、ジパルミト イル・ホスファチジン酸、およびα−トコフェロールから構成された単ラメラ( unilamellar)小胞および多重ラメラ小胞(直径0.048−0.7 2ミクロン)を腹膜内注射した後の生体分布を測定し、腹膜からリンパ系への吸 収は小胞の大きさに左右されないが(5時間後には、注射した放射線標識物の約 50%以上が腹膜から吸収された)、リンパ系内における保持は大きさに依存し ている、と結論付けた。この研究の目的は、腹膜腔内に小胞を保持させるのとは 異なり、リンパ取り込みを増大させることにあった。同様の結果がバーカー(P arker)ら[Cancer Res、 、 41巻、 1311−1317 頁(1981,8月)]から得られており、ここでは、ジパルミトイル−ホスフ ァチジルコリン−フレステロール−ステアリルアミン小胞中にカプセル化された アドリアマイシン(直径は0.6ミクロンよりも小さい)が腹膜腔を排出してリ ンパ節に蓄積することが示された。
パーカーらによる初期の研究では[Drug Metab、 Dispos、  、 10巻、40−46頁(1982)]、卵ホスファチジルコリン、コレステ ロール、ステアリルアミン、および放射線標識化ジパルミトイル−ホスファチジ ルコリンから構成し、これを使用してara−Cをカプセル化した小胞(大きさ はおおよそ0.6ミクロンよりも小さい)が、遊離のara−Cと比較して腹膜 内注射した後のリンパ取り込みが増大し、さらに注射6時間後に採取した腹膜自 洗液中の放射線標識化物質が40−60%保持されたことを示した。パテルら( Patel and Ry+man)は、ナイ) (K n i g h t  )rA、リポソームズ(Liposomes):From Physical  5tructureto Therapeutic Ap+)lication s、 15章、 409−440頁の425頁(Elsevier/North −Holland Biomedical Press 1981)において、 大き過ぎてリンパ系に入れない多重ラメラ小胞は、内部取り込まれた薬物(in trapped drugs)の腹膜内注射部位における「貯蔵所(depot )Jとして機能することができると強調している。しかし、ヒラメら(Bira no andHunt)の最近の研究では(止揚)、腹膜腔からのMLVクリア ランスは、彼らの研究した小胞(直径約0.72ミクロン以下)では大きさに無 関係であるらしいことが示唆されている。さらに、腹膜腔に保持される程度は、 医療上なんの意義もないことが示されている。
米国特許第4,427,649号[ディンゲル(Dingle)ら、 1984 年1月24日]は、シミリストイル−、ジパルミトイル−またはジステアロイル ホスファチジルコリンから形成されたリポソーム(直径約0゜1−0.5ミクロ ン以上)でカプセル化された抗炎症性ステロイド誘導体を含有する組成物を閉鎖 した体腔内、例えば関節部内の炎症の治療に使用することが提示されている。腹 膜内に使用することは提案されているが、この企ては試験されておらず、腹膜内 投与に関連してリンパ系排液の問題が認識されたことさえも同等示唆されていな い。例えば、ボスク(Posta)ら[in Gregoriadis編ルip osome Technology、 ■巻、 2−26頁の20頁(CRCP ress、 Inc、 19g4)コは、リポソームを腹膜腔に持続的滞留させ る課題は、リポソームが相当の時間残存することが知られている関節におけるよ りも困難な問題であると強調している。
発明の要旨 本発明は、治療剤を腹膜腔に供給(デリバリ−)するための改良リポソーム小胞 に関する。さらに詳細には、本発明の小胞は、他の供給手段と比較して腹膜腔に 治療剤を持続的に供給することができるので、低用量で投与でき、腹膜への改善 ターゲツティングが可能となる。
本発明の供給用小胞は、脂質成分から構成され、さらに長さ12から24個の炭 素数の脂肪酸側鎖を有するホスファチジルコリン群から選ばれるリン脂質成分か らなる(最も好ましくは16から20炭素の長さである)。この小胞の直径は、 約1ミクロンから約15ミクロンまたはそれ以上であり、好ましくは約5ミクロ ンから約15ミクロンである。好ましいホスファチジルコリンはジステアロイル ホスファチジルコリンである。この小胞脂質成分には、非リン脂質の脂質成分、 好ましくはコレステロールを含有させてもよく、最も好ましい比率はリン脂質: コレステロール=2 : 0.5−1.5である。非ステロイド系抗炎症剤とし て、例えばイブプロフェンもしくはトルメチン(tolmetin)、または抗 微生物剤、抗腫瘍剤、免疫調節剤または診断剤などの治療剤を上記のリポソーム 小胞に組込み(含有させ)、これを腹膜内投与すれば、持続された時間で腹膜腔 に供給される。
本発明の他の目的は、本発明のリポソーム小胞を調製するための方法であって、 選択した水和媒質(hydration media)の量に対して脂質成分お よび治療剤の相対量を調節することによって治療剤を最大の含有量で小胞に組込 むことを特徴とする方法を開示することにある。
したがって、本発明は、治療剤を腹膜内供給するための改良小胞を提供するもの である。他の目的は、腹膜内で起こる生理的症状を処置するのに有用な供給用物 質に特に適した改良された治療用製剤を提供するものである。さらに、このよう な小胞を調製する方法、および治療結果を得るためにこれらを使用する方法をも 提供するも本発明に関して行った研究により、本明細書で開示している腹膜内リ ポソーム供給用小胞を使用すれば、治療剤の腹膜腔への供給に改善が認められる ことが証明された。これらの供給用小胞は、腹膜腔に延長された時間保持され、 それにより治療剤の供給が増大し、治療剤の特定投与量についての治療効果が長 期にわたる。このことは、より少量の投与量および/またはより少ない投与回数 で治療剤を使用しても、依然として治療活性の有益レベルを保持する医療処置を 可能にする。さらに、本発明は、治療剤が他の体の部位(例えば、リンパ系)に 伝播するのを減少させ、および/またはそれを遅らせることによって、腹膜腔を ターゲットとして治療剤を供給する改良手段を提供するものである。したがって 、本発明は、全身性の薬物供給(ドラッグデリバリ−)とは対照的に、腹膜内に 局在化したドラッグデリバリ−を可能にするものであり、これにより、腹膜内部 、すなわち腹膜腔内、または漿液腹膜に隣接する組織で起こる生理的症状に対し て医療処置することができる。さらに、本発明は治療剤の腹膜腔への持続的な供 給を可能にするものであり、体の他の部分へ移行が望まれる程度に、これらの他 の部分に治療剤を持続放出し得る。
さらに詳細に言えば、本発明の供給用小胞は、治療剤がトルメチンまたはイブプ ロフェンなどの非ステロイド抗炎症剤である場合に、腹膜にしばしば伴う通常の 術後合併症、および例えば腸組織の癒着を予防し、治療することにおいて有用で あることが証明された。他の適用例としては、例えば抗微生物剤の腹膜腔への持 続的供給、腹膜透析法を施している間における例えばインスリンまたは他の薬剤 の腹膜腔への持続的な供給、および例えば卵巣癌の治療期に腹膜腔をターゲット として抗腫瘍剤を供給すること、などが挙げられる。
抗微生物剤としては、アミカシン、ゲンタマイシンおよびトブラマイシンなどの アミノグリコシド、ならびにメチシリン(methicillin)およびアン ホテリシンBなどの他の薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。腹膜内放 出が治療上有益であり得る他の薬剤には、γ−インターフェロン、ムラミル−ジ ペプチドおよびインターロイキン類などの免疫調節剤などがある。抗腫瘍剤には 、ドキソルビシン(doxorubicin)およびシスプラチン(cispl atin)などの細胞毒性抗新生物剤を挙げることができるであろう。診断剤ま たは画像(イメージング)剤も治療剤として使用することができる。本明細書に 記載している供給用小胞の他の用途は、医療業の当業者ならば、明白であろう。
本発明を使用して治療剤を腹膜内供給することの成功は多くの因子によって決定 される。第1に、腹膜内リポソーム供給用小胞[ILDV]の大きさは、直径約 1ミクロンから約15ミクロンまたはそれよりも大きい範囲である。好ましい大 きさの範囲は、直径約5ミクロンから約15ミクロンである。このようなI L DVは、大きさの点で、当業界では「多重ラメラ小胞(multilamell ar vesicles(MLV))Jとして知られているものに相当する(こ の小胞は、リン脂質二重層を多数有する、だいたい球形のリポソーム構造である )。
これとは対照的に、一般に直径約20n+aから約10On+e(0,02ミク ロンから0.1ミクロン)の範囲の小さい単ラメラ小胞[SUV。
small unila+mellar vesiclesコは、本発明のI  LDVにおける長期の腹膜的保持時間を示さない。大きさの点で一般にSUVと MLVの中間にある大きな単ラメラ小胞(LUV)は通常、直径は1ミクロンを 越えず、したがって本発明に使用するには比較的容易でない。
本発明を実施する上で2番目に重要な事項は、ILDVの組成である。適当な大 きさと組成の特性を有するリポソーム供給用小胞は、このような小胞を腹膜内ド ラッグデリバリ−に有用にする、改善された長期の腹膜的保持時間を示すことが 見いだされている。詳細には、自身のリン脂質成分として、長さ12から24個 の炭素数の脂肪酸側鎖を有するホスファチジルコリンを含有するI LDVは、 本発明に使用するには特に適当である。ホスファチジルコリンの脂肪酸側鎖は、 飽和しており、長さ14から20個の炭素数であるのが好ましく、最も好ましく は長さ16から20個の炭素数である。好ましいホスファチジルコリンを以下に 例示する(以下に記載の「PC」はホスファチジルコリンを表す):通称名         一般命名法による名称  側鎖炭素数ジラウロイルPCジ−n−ド デカノイルPCI2シミリストイルPCジ−n−テトラデカノイルPC14ジパ ルミトイルPCジ−n−ヘキサデカノイルPC16ジステアロイルPCジ−n− オクタデカノイルPC18ジアラキドイルPCジ−n−エイコサノイルPC20 シリグツセロイルPCジ−n−テトラコサノイルpc   241つの高度に好 ましいホスファチジルコリンはジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC )である。DSPCを使用すれば、生体内環境で特に安定であり、かつ特に長期 の腹膜的保持時間をも示すILDVが得られることが見いだされている。
さらに、ILDVのリン脂質成分は、適当なリン脂質の実質的な純品から構成さ れているのが好ましい。例えば、種々の長さの炭素側鎖を有する天然由来のホス ファチジルコリン類の混合物である「卵PCJでは、I LDVにおいて最大の 腹膜的保持時間または小胞安定性が得られない。腹膜的保持時間と小胞安定性と の両者は、リポソーム小胞の組成に大いに依存していると考えられる。このため 、多(の場合は、例えばリン脂質成分を単一の実質的に純粋なホスファチジルコ リンに限定するなど、注意深(その組成をコントロールすることが好ましい。適 当な精製リン脂質は、例えばAvanti Po1arL 1pidsから入手 できる。
ILDV組成物には、コレステロール、コレステロールエステルまたは他の非リ ン脂質の脂質成分を含有させることも好ましい。このような成分は、ILDVを 生理学的環境下で安定させるのに役立つようであり、したがって含有された治療 剤の過急速の放出を防いでいる。以下で考察するように、治療剤の長期な腹膜的 保持時間は、I LDVに組み込まれることに由来するのであり、「遊離」の治 療剤(すなわち、I LDVに組み込まれていないか、または腹膜に単独で投与 された治療剤)は、腹膜腔から急速に除去される。したがって、生理学的環境下 において、素早やすぎる程には分解されず、かつ治療剤を急速には「漏出コさせ もしない、安定なIL、DVを得ることが重要である。
コレステロール(CHOL)は、本発明のILDVの成分として、非常に好まし い非リン脂質成分である。ホスファチジルコリンとコレステロールの混合物にお けるモル比は、PC:CHOLが約2二0.5−1.5が特に適当であることが 見いだされた。PC: CHOLモル比が2:1が好ましく、DSPC: CH OLのモル比が2:1が特に好ましい比率である。
リン脂質またはリン脂質−コレスチロール混合物は、多くの当業界既知の方法に よって調製することができる。最終産物I LDVを生体内投与しようとする場 合、滅菌すなわち無菌法が一般に要求される。1つの許容された方法は、クロロ ホルムなどの適当な溶媒中に、適当な量のリン脂質(例えば、DSPC)および 非リン脂質の成分(コレステロール)を撹拌下に溶解することに関連する。次い で、得られた溶液を、回転減圧蒸留器で穏やかに熱して蒸発乾固させる。蒸留器 の空気取り入れ口に0.22ミクロン・ミレックス・フィルター(Millex  filter)を使用し、蒸留後にフラスコの口へ滅菌用セプタム(sept um)を付けることによって、滅菌を維持することができる。フラスコの側面を 覆う薄い脂質フィルムを入手する。次いで、セプタムを介して濾過滅菌注射器に よってフラスコに導入した窒素実施例I L−α−ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)1.21gおよびコ レステロール0.29g (DSPCとコレステロールのモル比2:1)をクロ ロホルム45MQに溶解する。得られた溶液を9つの部分標本5酎に分け、各標 本を1003112容量フラスコに入れる。回転減圧蒸留器を使用し、このフラ スコから溶媒を留去する。フラスコを取り除く前に、蒸留器の空気取り入れ口に 0.222ミフロンミレツクスフイルター取り付け、滅菌を維持する。溶媒を留 去した後、滅菌用セプタムをフラスコに取り付ける。各セプタムの表面を70% アルコールで拭き、0.22ミクロンフィルターを固定した19ゲージ滅菌注射 器を各セプタムに通す。次いで、すべてのフラスコを大容量乾燥器に入れ、−晩 そこで乾燥させる。
フラスコそれぞれに約167友gの液体が入っている。
別法として、噴霧乾燥(スプレー乾燥)法によってもリン脂質成分を調製するこ とができる。リン脂質、またはリン脂質およびコレステロールを、加熱および撹 拌下に、クロロホルムなどの適当な溶媒に溶解して最小濃度約30%(w/v) とする。次いで、得られた液体を、空気−窒素混合気体を使用するスプレー乾燥 器で微細な粉末になるまでスプレー乾燥する。これを行う条件を例示すれば、空 気温度71℃、空気入j13.5−4.5x”/分、ノズル設定1.5−2.0 kg/cm’および注射速度5−8112/分である。
治療剤は、適当な溶媒中、適当な脂質成分を用いた水和によって、本発明のリポ ソーム供給小胞に組込むことができる。水和も滅菌すなわち無菌法で行うべきで あろう。これは、一般に撹拌下で行い、例えば旋回撹拌法(vortex st irring)[小フラスコの大きさの試料]、および組織/溶液ホモジナイザ ー[大量の試料]で行う。これら撹拌法のいずれによっても、非常に類似した薬 物のカプセル化効率と生体内有効性を有するILDVが得られることが見いださ れた。水和混合物の温度は、液体成分の相転移温度に近付くまで加熱すべきでア リ、2 : IのDSPC: CHOL液体混合物テハ、65℃が適当な温度で ある。研究室規模の試料では、水和は約1時間で完了するであろうが、他方、大 規模な混合物では24時間までのより長時間を要するであろう。スプレー乾燥法 において、スプレー乾燥と水和のプロトコールを大規模にし、大量のILDVを 得ることができることが証明された。この方法により、1−30リツトル容量の バッチを入手したので、これと同じ方法を利用すれば、より大量のものを入手す ることが可能である。
実施例2 脂質フィルムからのI LDVの調製 イブプロフェンナトリウム(Na−IBF)0.202gを滅菌したパイロジエ ン(発熱物質)不含の水40!i2に溶解する。次いで、この溶液を0.222 ミフロンミレツクスフィルターに通す。
Na−IBF溶液3.9112を、脂質フィルムを含むフラスコ中に注射する。
このフラスコを窒素雰囲気下、65℃の水浴中で40−60分旋回撹拌する。( 穿索浄化はまず0.22ミクロンフィルターに通して行う。)各フラスコの内容 物に滅菌、パイロジエン不含リン酸緩衝化食塩水を加え、そのフラスコを15.  OOOrpmで6から10分間遠心する。この洗浄を総数5回繰り返し、カプ セル化されていないNa−IBFを除去する。次いで、フラスコ内容物まとめ、 PBS (0,15N NaCl2中、5+oM PO,”→を総113211 2加える。このようにして調製したリポソーム懸濁液は、PBS中に懸濁した大 きさ約1ミクロンまたはそれよりも大きいILDVを含有している。これは数カ 月間貯蔵安定であるが、長期保存したなら、使用直前に、脱水し、滅菌したパイ ロジエン不含水と再混合するのが好ましい。
薬物不含の対照物を調製するため、水/Na−TBF溶液の代わりに純水を使用 して上記の操作を行う。
この操作を、(a)遊離酸形態のIBF、および(b)トルメチンのナトリウム 塩を使用して繰、り返す。同様の成績が得られ、IBFまたはトルメチンナトリ ウムを含有するI LDVを調製する。
脂肪酸部分は他の脂肪酸、例えばC1!からC94脂肪酸から誘導したものであ るホスファチジルコリンから小胞を調製するには、類似の操作法を使用できるで あろう。C0からC2゜の飽和脂肪酸が好ましい。
定性を示すI LDVの製剤には、多くの事項に対する妥当な配慮が必要である 。これには、例えば適当な水和溶媒の選択、脂質および治療剤の適当な相対量の 使用、ならびに適当な水和溶液量の使用などがある。
適当な水和溶媒の選択に当たっては、適量の治療剤を溶解または懸濁できる溶媒 の能力、および適切な特性および治療剤含量を示すI LDVが形成されるよう な溶媒の能力が絡む。治療剤をI LDVに組込むに当たってそれを適切な可溶 性に、またはより安定にするために、例えば治療剤を塩形態に変換するなどして 化学的に修飾することが望ましい場合がある。非ステロイド抗炎症薬であるイブ プロフェンおよびトルメチンの場合、それぞれの薬物を遊離酸形態からナトリウ ム塩形態に変換すると、I LDVへの薬物の組込みが顕著に増強されることが 見いだされた。この結果は、高い濃度では適切な小胞の形成を妨げるように働く 遊離酸形態の洗浄剤に似た挙動に由来するものと考えられる。他の場合では、I  LDVに十分に組込まれる程に高い溶解濃度を達成させるために、化学的に修 飾することが必要であるかもしれない。それにもかかわらず、例えばイブプロフ ェンの遊離酸形態から本発明の方法によって調製したILDVでも、治療的に有 益であることが証明された。
水和工程では、種々の溶媒または溶媒系を使用することができる。
治療剤であるイブプロフェンナトリウムおよびトルメチンナトリウムを使用した 場合、滅菌水が、ホスファチジルコリン−コレステロール脂質混合物には好まし い溶媒であることが見いだされた。混じり合わない極性および非極性溶媒を使用 する2相の溶媒系を使用しても、I LDV成分の相対的な極性および非極性溶 解性に応じて有用であり得る。
ILDVに組込む治療剤の量は最大であることが一般に好ましいが、すべての場 合に水和混合物中における治療剤の溶解濃度を最大にすることが望ましいわけで はない。むしろ、薬物の組込みと小胞特性に関して最善の結果には、溶媒のイオ ン強度、治療剤の濃度、および脂質濃度の平衡(バランス)が要求される。既述 のように、治療剤がイブプロフェンナトリウムおよびトルメチンナトリウムの場 合のDSPC−CHOLにおける最善の溶媒は、滅菌水である。
イオン強度の異なる別の溶液によっては、これらの薬剤および脂質成分を溶解す ることができるが、薬物のカプセル化が低下してしまう。
実施例3 I LDV形成に対する水和溶媒の作用第1表は、イブプロフェンナトリウムI LDVの形成に対する種々の水和溶媒の作用を示すものである。実施例2に記載 の方法によって、ILDVを調製したが、これは既述のホモジナイザー撹拌法に よっても調製することができる。第1表における薬物の組込みをHPLCによっ て確認した。
第1表 種々の水和媒質におけるイブプロフェンナトリウムの包嚢(脂質=DSPC:C HOL、2: 1)脂質    水和媒質    イブプロフェン カプセル化 (ig)      (vol)      ナトリウム(ig)   (%) 40  70mM Po4”−(2m12)    2.0     1.05 40  70+++MPO,’−(2i+12)    8.0     2. 7040      水   (liQ)    10.0      5.0 740      水   (1xC)     5.0    25.084 0 2.5mM PO,ト(1xQ)    5.0     8.8640      PBS   (2i(2)    8.0    13.05第1表か ら分かるように、イブプロフェンナトリウムの最善のカプセル化は、約5.0i g/x(lイブプロフェンナトリウムを含有する水和水溶液中で、40夏g/x Q DSPC: CHOL脂質(2:1)を使用した場合に得られる。約3.0 ig/xQから約8.0xg/xρの範囲のイブプロフェンナトリウムが好まし い。同様の脂質濃度、すなわち40xg/xQは、トルメチンナトリウムILD Vの形成に適当であることが見いだされた。
実施例4 ILDV形成に対する脂質および薬物濃度の作用第2表は、種々の脂質組成およ び薬物濃度についての水和水溶液中におけるイブプロフェンナトリウムの水性包 嚢の結果を示すものである。DSPC−コレステロール脂質混合物はカプセル化 物質として優れているが、第2表により、高濃度の治療剤が小胞形成を妨げてい る作用は明らかである。本発明の方法を使用すれば、溶液1村当たり小胞脂質3 5mgについて約1mgまたはそれよりも多いイブプロフェンナトリウムの正味 の組込みをきまって達成することができる。
第2表 イブプロフェンナトリウムの水性包嚢 (種々の濃度と脂質混合物) 脂質(40mg)  イブプロフェン 溶液容量 カプセル化(組成)  ナト リウム(ig)   (iQ)     (%)DSPC:CHOL    3 5.9    2.0   0.15(2:1) DSPC:C)IOL    is、o     1.0   0.24(2: 1) DSPC:CHOL     9.0    1.0   7.84(2:1) DSPC:CHOL     4.5    1.0  20.34(2:1) DSPC:CHOL     4.5    1.0  16.93”(2:1 ) DPPC:DSPC:C)IOL   18.0    1.0   0.31 (6:2:1) 実施例5 トルメチンナトリウムI LDVの形成第3表は、DSPC: CHOL (2 : 1)小]]21ニj−;ケルトルj fンナトリウムの水性包嚢を示すもの である。水中、65°Cで1時間旋回撹拌下に水和を行った後、PBS中、I  LDVで6回洗浄した。
カプセル化をHPLCまたは1′C−トルメチン測定によって測定した。
第3表 トルメチンナトリウムの水性包嚢 (脂質=DSPC: CHOL、2 : 1)脂質 トルメチレン 溶液容量  カプセル化(rg)  ナトリウム(rg)   Cmρ)    (%)40    15     1.0   35.640   15.7    1.0    19.740   15     1.0   21.5”40   1 0     1.0   27.540   10     1.0   33 .3寡* : ”c −)ルメチン分析を使用した。
第3表から分かるように、40rg/xQ DS PC: CHOL (2:1 )脂質を加えた水中における濃度10−15xg/1r=(lのトルメチンナト リウムは、適当な水和混合物である。トルメチンナトリウムのより高い濃度、す なわち30a+g/x(でも、大規模にした調製に有用であることが確認された 。本発明の方法を使用すれば、溶液111Q当たり小胞脂質3511gについて 約22−3xまたはそれ以上のトルメチンナトリウムの正味の組込みをきまって 達成することができる。既述のイブプロフェンナトリウム小胞の場合のように、 例えば5O−100xffバツチサイズのような大規模にした調製法を使用すれ ば、これら組込みの治療的に有用なレベルが維持される。
異なる治療剤と異なる脂質成分についてI LDVを調製するための各種成分の 適当な濃度は、本明細書に記載した操作法による通常の実験によって確認するこ とができる。
既述の水和操作法により、I LDVが調製される。水和した後に、得られた小 胞溶液を高速混合ホモジナイザーで数分混合すると、均質にするには有用であろ う。精製は、得られた小胞を滅菌水またはPBSで洗浄し、得られた混合物を約 30.000Gで6−10分遠心し、次いで上清をデカントすることによって行 うことができる。
この工程は、5−7回繰り返す。大規模な精製は、緩衝液または他の溶媒中の小 胞を、加圧下に超濾過膜を通してポンプ注射し、組込まれていない治療剤などの 低分子量の成分を除去するような超濾過透析によって行うことができる。
得られたI LDVは一般に、直径1−15ミクロンの範囲内にある大きさであ り、MLV構造を有している。小胞はさらに、PBSに再懸濁し、種々のサイズ の幾つかのマイクロフィルターに通すことによって、大きさに関して精製するこ ともできる。適当な保存溶液には、緩衝液中に、組込まれた薬剤量11−5x/ z(lまたはそれ以上と共に、約35xg/xQの小胞を含有させる。既述のよ うにDSPC: CHOL(2: 1)を使用して調製したイブプロフェンナト リウムおよびトルメチンナトリウム小胞の場合、小胞の大きさは通常、直径が約 10ミクロンであった。これは、小さい(1t、(1’)および大きい(例えば 50−150−1O0の調製バッチの両者で当てはまる値であった。
精製後は、ILDVはPBSの懸濁物として保存してもよく、または乾燥して安 定な粉末としてもよい。保存する前には、組込んだ活性成分および個々の小胞製 剤の安定性に応じて蒸気滅菌またはオートクレーブなどの1つまたはそれ以上の 滅菌工程に供すことができる。
本発明のI LDVを使用して行った試験によって、本発明の小胞が長期の腹膜 内保持および薬物供給時間を示し、さらに観測可能な治療的有用性を有している ことが判明した。既述のように、当業界の従来からの研究では、種々の大きさお よび組成のリポソーム小胞が、各種のリンパ系因子による実質的な取り込みによ って、腹膜腔から容易に排除されることが示されている。しかし、本発明のIL DVは、当業界で従来知られていた期間を越えた期間で、治療剤を腹膜腔に供給 することができる。
実施例6 腹膜的投与後の遊離放射線標識物の生体分布エチレンジアミン四酢酸にキレート させたγ−線放出放射性同位元素インジウムーm (”’I n−EDTA)を 使用し、ラットにおいてインビボ生体分布(biodistribut 1on )試験を行い、腹膜内投与した遊離”’In−EDTAが急速に排出されるのが 確認された。
本発明に関する試験として、0時点で、ラットに”’In−EDTAを腹膜内注 射し、種々の時間にラットを殺した後、各種組織と検体における放射性同位元素 の取り込みを測定した。第4表は、これらの検体の取り込み値を示すものである 。第4表に指摘した時間に、動物を麻酔し、全血を採取し、腹膜腔をリン酸緩衝 化食塩水20iQで3回洗浄した。洗浄液をまとめ、低速で遠心した。「腹膜液 (peritoneal fluid)Jとは、洗浄して腹膜腔から採取した液 を意味し、小さい大きさの小胞を含有している。「腹膜ベレット」とは、洗浄し た腹膜液のペレット化された部分を意味し、細胞物質(主として腹膜マクロファ ージ)を含有している。残った組織を採取し、洗浄し、プロット(吸取り)し、 重さを計り、γ−線のカウント用試験管に分配した。すべてのデータは、指摘し た時間にラットを殺し、次いで各試料物質から回収された全注射”’In−ED TAに対するパーセントを3匹のラットについて平均した値である。
第4表 ”’In−EDTA生体分布、フリー注射(10uCi/1.51) 1時間(%)  2時間(%)  6時間(%)  24時間(%)注射投与量   注射投与量  注射投与量  注射投与量血液    2.4     0 .209   0.148   0.1肝     0.44    0.14 0    0.’122    0.1牌     0.02    0.00 8    0.008    0.006腎      1.67    0. 780    0.55     0.4胃      0.119    0 .038    0.033    0.0085m、lnt    1.42 4   0.48    0.626   0. ILg、Int    O, 1410,7801,8492,3腹膜液   2.757   0.306    0.007   0.015腹膜ペレツト  0.011   0.005    0.007   0.004尿    19      73        60.2     14.05糞便    4.6    0,02     7.6    16.83合計   32.58   76.73   71 .27   33.91第4表に示されているように、”’In−EDTAの腹 膜内注射により、腹膜腔および体全体からの急速なりリアランス(消失)が認め られる。肝、腎および糞便の”’ I n−E D’TAレベルの調査は、吸収 およびリンパ系移行が排泄のための機構であり得ることを示している。
実施例7 腹膜内投与後の放射線標識化I LDVの生体分布第5表および第6表は、DS PC: CHOL(2: 1)から構成されるILDVに組込んだ”’I n− EDTAを注射したう・ノドについて比較した、実施例6のデータとの比較デー タを示すものである。
これらの表から分かるように、6時間後に、注射”’I n−EDTAの約60 %が腹膜腔から回収され、120時間後でさえも、約10%が依然として回収可 能であった。さらに、肝および腎の値は、この同じ材料の静脈内注射後に得られ た値よりも約3−5倍低い値である。
第5表 1目In−EDTA生体分布、DSPC: CHOL小胞(3,83uCi、2 0.57xg脂質/う・ソト)1時間(%)  3時間(%)  6時間(%)   8時間(%)注射投与量  注射投与量  注射投与量  注射投与量血液     0.523  0.448   0.11    0.145肝      0.576   2.27.    3.415   6.33牌      0.036   0.753   0.433    1.84腎      0.284   0.147    0.118    0.145胃       0.203   0.023    0.259    0.3435m、 Int    O,2611,1160,1820,514Lg、lnt     O,0530,1391,021,27腹膜液  12.29   11.0 5   11.18    1.43腹膜ベレツト 40.66  56.29    51.67   44.58尿     2.317   7.01      9.15     6.328糞便    2.49    2.722    3.92    0.14合計   56.69   82.28    81.45   62.93第6表 ”’In−EDTA生体分布、DSPC: CHOL小胞(3,622uCi、 20mg脂質/ラット)3時間(%)24時間(948時間(%)72時間(% )120時間(%)訓  樹 訓 訓 訓 投与量    投与量   投与量   投与量  投与量血液、    0. 278   0.056   0.03    0゜55   0.03肝      1.659   6.69     7,94    9.2    5 .36牌     0.197   1.44     0.775   2. 33   1.21腎     0.223   0.147    0.12 6   0.142  0.149胃     0.069    4.25       ’0.838    1.26    0.801SLlnt     O,320,1910,2290,9251,146LLlnt    O, 0530,7920,2590,2090,508腹膜液  14.2      3.4     1.143   0.268  2.41腹膜ベレフト 4 2.37   34.6    22.73   12.53   7.48尿      5.72 16.6    22.43   30.84−二j[(9:    2.24 −一−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−一一一−合計   67−3 9   64.34    56.50   57.76第6表に示す試験では 、”’In−EDTAについて腹膜ペレットをカウントし、全細胞内容物につい て部分量をカウントし、次いで得られた全細胞懸濁物を培養物中にプレートした 。培養の3時間後、得られた細胞を洗浄し、接着した細胞(マクロファージ)を カウントし、次いでその接着細胞を採取して”’I n−EDTAについてカウ ントした。全細胞集団の約90−95%が接着細胞であった。しかし、接着細胞 から回収された注射投与量の%は、注射投与量の0.03%から0.5%しかな かった。したがって、指摘した時間に回収された”’I n−EDTAは、残っ た無傷の腹膜内ILDVを表していた。
放射線標識化イブプロフェンおよびトルメチンを使用して行った実験では、本発 明のI LDVが長期の残留時間で活性成分を腹膜腔に供給するのに有効である ことを示している。さらに、イブプロフェン、イブプロフェンナトリウム、およ びトルメチンナトリウムを含有する腹膜内投与ILDVで投与ウサギを処置する ことによって、外科的に誘発させた組織外傷後の外科的な癒着の進行を妨げ、ま たは減少させる本発明のI LDVの治療上の有用性が証明された。
実施例8 腹膜内ILDV投与後の放射線標識化イブプロフェンの生体分布第7表は、”’ In−EDTA小胞の生体分布に関して既述したように、ラットに腹膜内投与し た後の3H−イブプロフェンILDngland Nuclearから入手した 。小胞を水溶液水和媒質中で調製した後、均質にし、遠心/再懸濁したく6回) 。シンチレーションカウンター法によって放射活性を測定した。2つの洗浄液、 すなわち最初に水(3回)、次いで10%トリトンX−100を含有するPBS を使用し、残った小胞または有り得る薬物の組織への接着を除去した。採取した 洗浄液を遠心し、細胞および残余小胞を含有するベレット、ならびに遊離薬物を 含有する上清をシンチレーションカウンターによって計数した。肝、牌、および 腎も採取し、細分し、プロトゾール(Protosol)で消化し、次いで放射 活性を計数した。。
第7表 3H−イブプロフェン生体分布、DSPC:CHOL小胞(557,660dp m、  37ig脂質/ラット)3時間(%)  5時間(%)  24時間( %)注射投与量  注射投与量  注射投与量血液    2.54    1 .27    0.37肝     6.83    8.67    11. 7牌     0.40    2.48     1.96腎      0 .60     0.44      0.37洗浄液  11.1    6 .25    1.15腹膜ベレツト 27.0    19.65    5 .04腹膜総量  39.55   27.22    7.36尿    1 0.45   13.89    38.02糞便    2.92   7. 79   21.45合計   63.29   61.76   81.27 註)小胞は比率2:1のDSPC: CHOLから調製し、各時点では2匹のラ ットを使用した。1つの24時間注射では、注射投与量の12,7%が皮下にあ ることが分かった。「%注射投与量」の計算に当たっては、この12.7%を最 初の投与量から除いた。
第7表における3H−イブプロフェンの腹膜試料への生体分布は、第5表および 第6表の”’In−EDTAのそれよりも低いが、それにもかかわらず、測定し た値は、例えば遊離”1■n−EDTAの注射(第4表)と比較して腹膜供給の 顕著な増加および保持時間を示している。注射投与量に基づく%では、肝、牌お よび腎に見いだされる見掛けの薬物量は、静注した小胞製剤で主として観察され る注射投与量よりも40−50%低い。
本発明のI LDVにおける治療剤を持続的に腹膜腔に供給する能力は、注射量 に対する初期注射後の特定の時間に腹膜内部に残存する治療剤の%とじて測定す ることができる。第7表から分かるように、持続的な供給は、24時間後の腹膜 内部に残存する治療剤が初期注射投与量の少なくとも5%存在することから明ら かである。
さらに、腹膜内投与したイブプロフェンおよびトルメチンILDVの治療上の有 用性は、他の供給用小胞のそれよりも優れていることが証明された。この点に関 し、同時継続中の出願番号第900゜122号[ジゼレガら(G、S、diZe rega、 D、B、Johns、 S、W、5halady、 LD、 5h effield、およびl、 1.Richer)の1986年8月25日出願 の「非ステロイド系抗炎症剤の局所投与による術後癒着形成を阻害する方法」コ を引用して本明細書の開示とする。
癒着形成は、実際上解決法のない主要な術後合併症である。幾つかの情報源によ れば、手術後の癒着形成の傾向は100%に達しており、手術の種類に応じて臨 床上重要な合併症の発生率は約5−10%である。このような合併症の中には、 腸閉塞、不妊症、および疼痛などがある。癒着は、時には、癒着を除去する別の 手術を要することがあるが、これはさらに問題を悪化される場合がある。
動物実験および限られたヒトの臨床試験の結果に基づき、イブプロフェン(これ はしばしば抗生物質などの他の薬剤と併用される)などの非ステロイド系抗炎症 剤の全身投与は、術後癒着を減少させることが現在知られている最も有効な薬理 学的手段であるようである。この手段の難点は、比較的大量の薬物を数日にわた って投与しなければならないために、患者が悪丸1副作用にさらされるという重 大な危険を伴うことである。さらに、この手段では、限られた数のタイプの手術 、例えば婦人科領域の手術にしか有効でないことが示されている。癒着に対処す るためにイブプロフェンを全身投与することは、一般に、数日間の治療期(術前 処置を含む場合がある)で20mgイブプロフェン/kg/日の過剰量を要する とみなされている。2.5xg/ktt/日程に少ない投与量が推奨されている [シンガー (Singet)、米国特許第4.346,108号]。
イブプロフェン、およびその薬学的に許容され得る塩またはエステルに加え、他 の非ステロイド系抗炎症薬剤、例えばトルメチン、インドメタシン、スリンダッ ク(sulindac)、スブロフエン、オキシフェンブタシン、およびそれら の薬学的に許容され得る塩またはエステルなどを癒着、または他の炎症関連疾患 の治療に使用することができる。既述のように、イブプロフェン、イブプロフェ ンナトリウムおよびトルメチンナトリウムは、本発明のI LDVで腹膜内投与 したとき、癒着を予防するのに特に有用であることが確認されている。例えば、 本発明のI LDV中における総投与量約0.15mg/kgのイブプロフェン は、腹膜側壁および大腸の隣接部位に擦傷(約15CI’)を負わせたウサギの 癒着形成を、実質的に完全に予防して有効であったことが見いだされた。同様に 、総投与量約7.3mg/kgのトルメチンにより、子宮角(uteral h orn)損傷の重篤な分娩外傷を受けたウサギで僅かな癒着しか形成されなかっ た。これらの結果は、例えばポリ(ラクチドーコーグリコリド[65:35]) マイクロカプセルに含有されたイブプロフェン、小型ポンプ投与したイブプロフ ェン、スプロフェン、スプロフェンナトリウムまたはPBS中トルメチンナトリ ウム、水性トルメチンナトリウム、および各種濃度のエトキシル化ソルビタン・ モノ−オレエート(Tveen80)と併用したトルメチンの腹膜内投与によっ て得られる結果と、同等であるか、または優れている。
実施例9 I LDV腹膜内投与による癒着の予防第8表および第10表は、本発明のI  LDVを使用してウサギで行った癒着予防実験の結果を示すものである。これら の表では、ニューシーラント雌性臼ウサギ(1,8−2,0kg)をアセレプロ マジン(acelepromazine)およびケタミン(ketamine) 麻酔して中線腹壁切開した。右横腹膜の側壁上に、その表面腹膜を外科用メスで 3x5cm領域全体が斑点状に出血するまで掻き、3x5C11四方の擦傷を負 わせた。これと同じ方法によって、左横腹膜の側壁に沿った面の最初の部位より も下方に、1.5−2.0cm四方の同じ総面積(15C1つの別の擦傷を負わ せた。この2番目の部位は非処置の対照として使用した。この腹膜損傷部位に隣 接する大腸の漿膜表面にも同様に擦傷を負わせた。
擦傷をつけた日から7日後に、ウサギをベンドパルビクールの過剰投与によって 殺した。癒着の程度を以下のように評価した:1、癒着なし 2、薄皮性癒着(分離可能) 3、軽度癒着(分離できない一試験領域の約35%までを占める)4、中度癒着 (分離できない一試験領域の約35から60%を占める) 5、重度癒着(分離できない一試験領域の約60%以上を占める)本実施例で使 用したI LDVは、既述の方法と同様の方法によって調製したDSPC: C HOL(2: 1)で構成させた。処置混合物は、5IIIM リン酸緩衝化食 塩水中に懸濁させた、ILDV1200xgおよび遊離酸形態のイブプロフェン 35mgを含有する31MQ懸濁液であった。対照ビヒクルは、イブプロフェン を入れないことを除いては上記と同様の組成であった。ウサギ1匹当たり各々イ ブプロフェン3.5mgとなる量で懸濁液10112を投与した。処置および対 照ビヒクル懸濁液を損傷部位に直接滴下した。6匹のウサギは、右側壁部位にリ ポソーム/イブプロフェン処置を行い、他の部位は処置せず、また6匹のウサギ は、右側壁を対照ビヒクル処置(すなわちイブプロフェン不含のリポソーム)し 、他の部位は処置しなかった。処置後7日目にウサギを殺し、既述のように評価 した。得られた結果を以下の第8表に示す。
第8表 イブプロフェン癒着保護結果 第8表で示した実験では、イブプロフェン/リポソーム組合わせの処置を行った ウサギは実際、薬剤を直接投与しない部位さえも癒着は起こらなかった。このこ とは、薬物が腹膜液の循環の結果、腹膜内で移動することができることを示して いると考えられる。さらに、肉眼観察によると、処置部位では組織反応または肉 芽腫が認められなかった。
第10表は、イブプロフェンナトリウムを含有するILDV(DSPC: CH OL、2 : 1)を、薬物を含有しない対照MLVを種々の比率で併用して投 与した、既述の方法と同様の癒着予防実験の結果を示すものである。対照MLV  (MLV−1およびMLV−2)およびイブプロフェンナトリウムILDVを 以下の第9表に示す成分比率で調製した。
第9表 水和容量  脂質  総脂質  薬物  薬物/脂質(ig)   (ig/肩 の  (ig)   (πg/1I2)  (重量比)MLV−1503316 7500 MLV−2503417100O a− イブブ[+7!:/        50       33     167 5    0.98     0.0291LDV                    (49g)第10表では、薬物−含有および対照小胞を一緒に混合 し、投与して既述のようにウサギを試験したそれらの比率を、手術後7日目にお けるウサギの評価結果と共に示しているものである。
第10表 イブプロフェンナトリウム癒着保護結果Na−対照      評   価 ウサギNo、  イブプロフェン  MLV   処置部位  非処置部位IL DV(x(1)    (iの 2      10      0     3、     312       0.3    9.7    1      313      0.3     9.7    1      3上述の癒着実験では、I LDVの最小有 効量は明らかにならなかったようにみえる。しかし、第10表のウサギ12およ び13から、ILDV担体中のイブプロフェンナトリウムが総投与量約0.3m gで有効であることは注意すべきである。これは約0.15xg/kgと同等で あり、または損傷組織領域0.02xg/cm”と同等である。
これらデータの妥当な外挿法により、癒着予防のために適用する単回投与におけ る非ステロイド系抗炎症薬物製剤の最小の有効濃度は、適用するI LDV溶液 11112当たり活性薬剤約0.025mgから5虞gであろうことが判明して いる。これらまたは他の適用例における適当なILDVの投与量は、当業界の常 法である通常の実験によって確認できるであろう。
実施例10 子宮角モデルの癒着予防 他の種類の癒着予防実験として、癒着発現のモデルとしてニューシーラント雌性 臼ウサギを使用した。このタイプの外科的手法で惹起させた外傷は、手術に通常 伴うあらゆる外傷よりも重篤な癒着を招来し易いと考えられるので、この試験は 術後癒着の形成阻害について薬物の効能を評価する試験としては非常に厳しい試 験である。
ウサギをアセレプロマジン(aeelepromazine)およびケタミン( keta+5ine)で麻酔した後、下方の中腹壁を切開した。次いで、両子宮 角の漿膜表面をガーゼ外科用スポンジで握り、斑点状に出血するまでむしって擦 傷を負わせた。
このように子宮角に外傷を負わせた直後に、トルメチンナトリウムを含有する種 kO)110)DSPC: CHOL(2: 1)I LDV (既述の方法と 類似の方法によって調製し、PBSに懸濁して懸濁液11112当たりILDv 4011gおよびトルメチンナトリウム1.46xgとする)を外傷部位に滴下 し、次いで縫い合わせた。手術の7日後、ウサギを殺し、粘着の発現度を評価し た。
この評価の結果を、外科的外傷部位に滴下したI LDV懸濁液の量を示す容量 値と共に以下に示す: 10RQ−僅かな癒着 3RQ−僅かな癒着、しかし10MQ投与量よりも幾分重い癒着であった。癒着 は薄皮性であった。
1j112−軽度癒着 対照(薬物なし)−重度癒着:実際、子宮と腸、および子宮と前腹膜壁とで形成 された癒着を引き裂くことなく、ウサギを開くことはできなかった。
上記の試験をトルメチンILDVを使用して数回繰り返したが、本質的に同じ結 果が得られた。
上記の実験におけるILDVの適用法は、擦りむいた腹膜内外傷部位に直接滴下 する方法であったが、特に腹膜内投与などの他の適用法を使用することもできる ことは明らかである。腹膜腔内部のILDVが例えば腸の輪動収縮などに起因し て自然に移動することが上記の実験で観察され、直接適用部位以外の腹膜内部位 に治療の有益性が認められたことを注意しておく。さらに、種々の症状を治療す るために、当業界の通常の実験および常法により認められる適当な投与量および 投与方法によって、既述の非ステロイド系抗炎症剤の代わりに他の活性治療剤を 使用することができる。
国aS査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.炭素数12から24個の長さの脂肪酸側鎖を有するホスファチジルコリン群 から選ばれるリン脂質からなる脂質成分、および直径約1ミクロンから約15ミ クロンの大きさのリポソーム小胞に組込まれた治療剤 からなることを特徴とする治療剤を腹膜腔へ持続的に供給するのに適したりポソ ーム小胞。 2.該リン脂質成分が、炭素数16から20個の長さの飽和脂肪酸側鎖を有する ホスファチジルコリン群から選ばれる請求項1に記載のリポソーム小胞。 3.該脂質成分がさらに非リン脂質の脂質成分を含有する請求項1に記載のリポ ソーム小胞。 4.該リン脂質成分と該非リン脂質の脂質成分とのモル比が2:0.5−1.5 である請求項3に記載のリポソーム小胞。 5.該リン脂質成分がジステアロイルホスファチジルコリンであり、該非リン脂 質の脂質成分がコレステロールである請求項4に記載のリポソーム小胞。 6.ジステアロイルホスファチジルコリンとコレステロールとのモル比が約2: 1である請求項5に記載のリポソーム小胞。 7.該リン脂質成分として、単一の実質的に純粋なホスファチジルコリン化合物 が選ばれる請求項1に記載のリポソーム小胞。 8.該治療剤が、非ステロイド系抗炎症薬剤、抗腫瘍剤、抗微生物剤、免疫調節 剤、または診断剤からなる請求項1に記載のリポソーム小胞。 9.該非ステロイド系抗炎症薬剤が、イブプロフェン、イブプロフェンの塩類、 トルメチン、およびトルメチンの塩類から選ばれる請求項8に記載のリポソーム 小胞。 10.該小胞が多重ラメラ小胞である請求項1に記載のリポソーム小胞。 11.直径が約5ミクロンから約15ミクロンの大きさである請求項10に記載 のリポソーム小胞。 12.ジステアロイルホスファチジルコリンからなるリン脂質成分、 コレステロール成分、および 直径約1ミクロンから約15ミクロンの大きさのリポソーム小胞に組込まれた治 療剤 からなることを特徴とする治療剤を腹膜腔へ持続的に供給するのに適したりポソ ーム小胞。 13.ジステアロイルホスファチジルコリンとコレステロールとのモル比が2: 0.5−1.5である請求項12に記載のリポソーム小胞。 14.ジステアロイルホスファチジルコリンとコレステロールとのモル比が約2 :1である請求項13に記載のリポソーム小胞。 15.該リン脂質成分として、実質的に純粋なジステアロイルホスファチジルコ リンが選ばれる請求項12に記載のリポソーム小胞。 16.該治療剤が、非ステロイド系抗炎症薬剤、抗腫瘍剤、抗微生物剤、免疫調 節剤、または診断剤からなる請求項12に記載のリポソーム小胞。 17.該非ステロイド系抗炎症薬剤が、イブプロフェン、イブプロフェンの塩類 、トルメチン、およびトルメチンの塩類から選ばれる請求項16に記載のリポソ ーム小胞。 18.該小胞が多重ラメラ小胞である請求項12に記載のリポソーム小胞。 19.直径が約5ミクロンから約15ミクロンの大きさである請求項18に記載 のリポソーム小胞。 20.腹膜内部で起こる生理的症状を処置するために選ばれる治療剤が組込まれ ている、炭素数12から24個の長さの脂肪酸側鎖を有するホスファチジルコリ ン群から選ばれるリン脂質成分からなる直径約1ミクロンから約15ミクロンの 大きさのリポソーム小胞からなることを特徴とする治療剤を腹膜腔へ持続的に供 給するのに適した治療用製剤。 21.腹膜腔に供給される治療剤の量が、初期投与後24時間経過時において、 少なくとも治療剤の全初期投与量の約5%のレベルで維持されているものである 請求項20に記載の治療用製剤。 22.該リン脂質成分が、炭素数16から20個の長さの飽和脂肪酸側鎖を有す るホスファチジルコリン群から選ばれる請求項20に記載の治療用製剤。 23.該リポソーム小胞がさらに非−リン脂質の脂質成分を含有し、リン脂質成 分と非−リン脂質の脂質成分とのモル比が2:0.5−1.5である請求項20 に記載の治療用製剤。 24.該リン脂質成分がジステアロイルホスファチジルコリンであり、該非リン 脂質の脂質成分がコレステロールであり、そしてリポソーム小胞内におけるジス テアロイルホスファチジルコリンとコレステロールとのモル比が約2:1である 請求項23に記載の治療用製剤。 25.該治療剤が、非ステロイド系抗炎症薬剤、抗腫瘍剤、抗微生物剤、免疫調 節剤、または診断剤からなる請求項20に記載の治療用製剤。 26.該非ステロイド系抗炎症薬剤が、イブプロフェン、イブプロフェンの塩類 、トルメチン、およびトルメチンの塩類から選ばれる請求項25に記載の治療用 製剤。 27.請求項20に記載の治療用製剤の治療学的有効量を投与することを特徴と する腹膜内部で起こる生理的症状の処置方法。 28.腹膜内注射によって投与する請求項27に記載の方法。 29.(1)炭素数16から20個の長さの飽和脂肪酸側鎖を有するホスファチ ジルコリンからなる脂質成分を調製し、(2)適当な水和媒質中で、適量の該脂 質成分を適量の治療剤と一緒にし、 (3)該治療剤が組込まれた、直径約1ミクロンから約15ミクロンの大きさで あるリポソーム小胞を調製する方法において、工程(3)を行うに際してリポソ ーム小胞への治療剤の組込みが最大になるように、工程(2)における脂質成分 と治療剤との量を選択することを特徴とする治療剤を腹膜腔へ持続的に供給する のに適したりポソーム小胞の調製法。 30.該脂質成分がジステアロイルホスファチジルコリンおよび非リン脂質の脂 質成分からなり、該治療剤がイブプロフェンまたはイブプロフェンの塩であり、 工程(2)における脂質成分の量が水和媒質に対して約40mg/mlであり、 工程(2)における治療剤の量が水和媒質に対して約3.0mg/mlから約8 .0mg/mlである請求項29に記載の方法。 31.該脂質成分がジステアロイルホスファチジルコリンおよび非リン脂質の脂 質成分からなり、該治療剤がトルメチンまたはトルメチンの塩であり、工程(2 )における脂質成分の量が水和媒質に対して約40mg/mlであり、工程(2 )における治療剤の量が水和媒質に対して約10mg/mlから約15mg/m lである請求項29に記載の方法。 32.該水和媒質が水であり、工程(2)における脂質成分の量が水和媒質に対 して約40mg/mlである請求項29に記載の方法。 33.該非ステロイド系抗炎症薬剤がイブプロフェンナトリウムであり、脂質成 分35mg当たり少なくとも約1mgのイブプロフェンナトリウムがリポソーム 小胞に組込まれている請求項9に記載のリポソーム小胞。 34.該非ステロイド系抗炎症薬剤がトルメチンナトリウムであり、脂質成分3 5mg当たり少なくとも約2mgのトルメチンナトリウムがリポソーム小胞に組 込まれている請求項9に記載のリポソーム小胞。 35.請求項1に記載のリポソーム小胞の治療学的有効量を投与する工程を包含 する、生理的症状を処置するための方法。 36.請求項20に記載の治療用製剤の治療学的有効量を投与する工程を包含す る、腹膜内部に起こる生理的症状を処置するための方法。
JP63503421A 1987-04-06 1988-04-06 治療剤を腹膜内投与するためのリポソーム小胞 Pending JPH02502907A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US035,065 1987-04-06
US07/035,065 US4877619A (en) 1986-08-25 1987-04-06 Liposomal vesicles for intraperitoneal administration of therapeutic agents

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02502907A true JPH02502907A (ja) 1990-09-13

Family

ID=21880417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63503421A Pending JPH02502907A (ja) 1987-04-06 1988-04-06 治療剤を腹膜内投与するためのリポソーム小胞

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4877619A (ja)
EP (1) EP0345302A4 (ja)
JP (1) JPH02502907A (ja)
AU (1) AU1590988A (ja)
CA (1) CA1320443C (ja)
GR (1) GR1000074B (ja)
WO (1) WO1988007853A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010229084A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fancl Corp 皮膚外用剤
JP2013540824A (ja) * 2010-10-28 2013-11-07 パシラ ファーマシューティカルズ インコーポレーテッド 非ステロイド性抗炎症薬の徐放性処方物

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5910489A (en) * 1990-09-18 1999-06-08 Hyal Pharmaceutical Corporation Topical composition containing hyaluronic acid and NSAIDS
US5990096A (en) * 1990-09-18 1999-11-23 Hyal Pharmaceutical Corporation Formulations containing hyaluronic acid
US5824658A (en) * 1990-09-18 1998-10-20 Hyal Pharmaceutical Corporation Topical composition containing hyaluronic acid and NSAIDS
CA2061703C (en) * 1992-02-20 2002-07-02 Rudolf E. Falk Formulations containing hyaluronic acid
DK0560900T3 (da) * 1990-12-03 1995-05-08 Nexstar Pharmaceuticals Inc Forebyggelse af synovialadhæsioner
US5977088A (en) * 1991-07-03 1999-11-02 Hyal Pharmaceutical Corporation Formulations containing hyaluronic acid
US5792753A (en) * 1991-07-03 1998-08-11 Hyal Pharmaceutical Corporation Compositions comprising hyaluronic acid and prostaglandin-synthesis-inhibiting drugs
US6103704A (en) * 1991-07-03 2000-08-15 Hyal Pharmaceutical Corporation Therapeutic methods using hyaluronic acid
US6218373B1 (en) 1992-02-20 2001-04-17 Hyal Pharmaceutical Corporation Formulations containing hyaluronic acid
US5767106A (en) * 1992-02-21 1998-06-16 Hyal Pharmaceutical Corporation Treatment of disease and conditions associated with macrophage infiltration
US6806084B1 (en) * 1992-06-04 2004-10-19 The Regents Of The University Of California Methods for compositions for in vivo gene delivery
WO1995003035A1 (en) * 1993-07-23 1995-02-02 Massachusetts Institute Of Technology Polymerized liposomes with enhanced stability for oral delivery
US6004534A (en) * 1993-07-23 1999-12-21 Massachusetts Institute Of Technology Targeted polymerized liposomes for improved drug delivery
US5746223A (en) * 1996-10-11 1998-05-05 Williams; Kevin Jon Method of forcing the reverse transport of cholesterol from a body part to the liver while avoiding harmful disruptions of hepatic cholesterol homeostasis
US5997899A (en) 1996-10-01 1999-12-07 Skyepharma Inc. Method for producing liposomes with increased percent of compound encapsulated
US6060082A (en) 1997-04-18 2000-05-09 Massachusetts Institute Of Technology Polymerized liposomes targeted to M cells and useful for oral or mucosal drug delivery
AU735588B2 (en) 1997-09-18 2001-07-12 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Sustained-release liposomal anesthetic compositions
ES2384094T3 (es) 1997-11-14 2012-06-29 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Producción de liposomas multivesiculares
JP2002520120A (ja) 1998-07-17 2002-07-09 スカイファーマ インコーポレーテッド 封入物質の制御放出のための生分解性組成物
US8404217B2 (en) 2000-05-10 2013-03-26 Novartis Ag Formulation for pulmonary administration of antifungal agents, and associated methods of manufacture and use
DE50115872D1 (de) * 2000-12-06 2011-06-16 Ecole Polytech Verfahren zur herstellung eines bioanalytischen reagenzes, nachweisverfahren beruhend auf der verwendung des bioanalytischen reagenz, sowie dessen verwendung
CA2432319A1 (en) 2000-12-21 2002-07-18 Nektar Therapeutics Pulmonary delivery of polyene antifungal agents
WO2002072016A2 (en) * 2001-03-13 2002-09-19 Wayne State University Method of preventing adhesions with ifn-¿y?
JP2004532252A (ja) * 2001-05-31 2004-10-21 スカイファーマ インコーポレーテッド リポソームおよびミクロスフェア中のナノ懸濁物のカプセル化
GB0200704D0 (en) * 2002-01-14 2002-02-27 Britannia Pharmaceuticals Ltd Use of phospholipids in peritoneal dialysis
US20030235610A1 (en) * 2002-06-21 2003-12-25 Piedmont Pharmaceuticals, Llc Liposomes containing biologically active compounds
WO2008036682A2 (en) 2006-09-18 2008-03-27 Raptor Pharmaceutical Inc. Treatment of liver disorders by administration of receptor-associated protein (rap)-conjugates
ES2330295B1 (es) * 2008-06-06 2010-09-23 Laboratorios Alcala Farma, Sl Formulacion topica de ibuprofeno.
AU2009302042A1 (en) 2008-10-07 2010-04-15 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem, Ltd. Liposomal systems comprising sphingomyelin
US20120077778A1 (en) 2010-09-29 2012-03-29 Andrea Bourdelais Ladder-Frame Polyether Conjugates
US11007161B1 (en) 2014-12-31 2021-05-18 Eric Morrison Ibuprofen nanoparticle carriers encapsulated with hermatic surfactant films
US10596117B1 (en) 2014-12-31 2020-03-24 Eric Morrison Lipoleosomes as carriers for aromatic amide anesthetic compounds
US10561627B2 (en) 2014-12-31 2020-02-18 Eric Morrison Ibuprofen nanoparticle carriers encapsulated with hermetic surfactant films
US11529312B2 (en) 2016-04-07 2022-12-20 The United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services Francisella lipids as broad anti-inflammatory therapeutics and associated methods of use
WO2018094253A1 (en) 2016-11-18 2018-05-24 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Zinc meloxicam complex microparticle multivesicular liposome formulations and processes for making the same
US11278494B1 (en) 2021-01-22 2022-03-22 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Manufacturing of bupivacaine multivesicular liposomes
US11033495B1 (en) 2021-01-22 2021-06-15 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Manufacturing of bupivacaine multivesicular liposomes
US11357727B1 (en) 2021-01-22 2022-06-14 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Manufacturing of bupivacaine multivesicular liposomes

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3992513A (en) * 1975-01-07 1976-11-16 Atomic Energy Of Canada Limited Labelled phospholipid material colloidially dispersed and sized to localize at preselected organs
GB1523965A (en) * 1976-03-19 1978-09-06 Ici Ltd Pharmaceutical compositions containing steroids
DE2914788A1 (de) * 1979-04-11 1980-10-16 Nattermann A & Cie Parenteral applizierbare, stabile arzneimittelloesungen mit entzuendungshemmender wirkung
US4522803A (en) * 1983-02-04 1985-06-11 The Liposome Company, Inc. Stable plurilamellar vesicles, their preparation and use
US4708861A (en) * 1984-02-15 1987-11-24 The Liposome Company, Inc. Liposome-gel compositions
US4619795A (en) * 1984-12-24 1986-10-28 Technicon Instruments Corp. Method for preparing lipid vesicles
EP0225162B1 (en) * 1985-11-27 1992-01-22 Ethicon, Inc. Inhibition of post-surgical adhesion formation by the topical administration of non-steroidal anti-inflammatory drug

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010229084A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fancl Corp 皮膚外用剤
JP2013540824A (ja) * 2010-10-28 2013-11-07 パシラ ファーマシューティカルズ インコーポレーテッド 非ステロイド性抗炎症薬の徐放性処方物
JP2016040332A (ja) * 2010-10-28 2016-03-24 パシラ ファーマシューティカルズ インコーポレーテッド 非ステロイド性抗炎症薬の徐放性処方物
JP2018065877A (ja) * 2010-10-28 2018-04-26 パシラ ファーマシューティカルズ インコーポレーテッド 非ステロイド性抗炎症薬の徐放性処方物
US9974744B2 (en) 2010-10-28 2018-05-22 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Sustained release formulation of a non-steroidal anti-inflammatory drug
US10123974B2 (en) 2010-10-28 2018-11-13 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Sustained release formulation of a non-steroidal anti-inflammatory drug
US10610486B2 (en) 2010-10-28 2020-04-07 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Sustained release formulation of a non-steroidal anti-inflammatory drug
US10617642B2 (en) 2010-10-28 2020-04-14 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Sustained release formulation of a non-steroidal anti-inflammatory drug
US10675245B2 (en) 2010-10-28 2020-06-09 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Sustained release formulation of a non-steroidal anti-inflammatory drug
US10729651B2 (en) 2010-10-28 2020-08-04 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Sustained release formulation of a non-steroidal anti-inflammatory drug

Also Published As

Publication number Publication date
US4877619A (en) 1989-10-31
WO1988007853A1 (en) 1988-10-20
CA1320443C (en) 1993-07-20
GR880100233A (en) 1989-01-31
EP0345302A4 (en) 1990-02-20
AU1590988A (en) 1988-11-04
GR1000074B (el) 1990-10-31
EP0345302A1 (en) 1989-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02502907A (ja) 治療剤を腹膜内投与するためのリポソーム小胞
EP0201275B1 (en) Pharmaceutical compositions for treating metastasis of cancerous tumors
DK168982B1 (da) Fremgangsmåde til dannelse af små vesikler, der omfatter et phospholipid og indkapsler et antifungalt polyen-antibiotikum, og præparat dannet ved denne fremgangsmåde til anvendelse ved en fremgangsmåde til behandling af systemiske fungale infektioner
JP6535281B2 (ja) 関節炎の処置方法
JPS6156134A (ja) コラ−ゲン性医薬組成物
JPH0526767B2 (ja)
JPS6048483B2 (ja) 脂質膜薬剤送達
EP0225162B1 (en) Inhibition of post-surgical adhesion formation by the topical administration of non-steroidal anti-inflammatory drug
EP1809300A1 (en) Method for treating bacterial infections in horses or pigs with tilmicosin
US6720011B1 (en) Injectable composition for cancer treatment
JP2006510674A (ja) 脂質:エモジン製剤に関する組成物および方法
WO1993005774A1 (en) Complexes of anthracycline antibiotics with polyunsaturated fatty acids in lipid emulsions
CA1323306C (en) Pharmacological agent-lipid solution preparation
FR2564096A1 (fr) Derives lipophiles de muramylpeptides ayant des proprietes d'activation des macrophages, compositions les contenant et procede pour les obtenir
EA007685B1 (ru) Фармацевтическая композиция, содержащая толуолсульфонамид, и способы ее получения и применения
JPH03502574A (ja) メチルセルロース製薬学的組成物
CN1711074B (zh) 脂质体
JP2817883B2 (ja) 高度に完全なリポソームおよびその製剤法と用途
WO1993023015A1 (en) Liposomal aminoglycoside compositions and process for their preparation
RU2372914C1 (ru) Фармацевтическая композиция для лечения туберкулеза
JP2003512320A (ja) 緩下剤製剤
US20240108685A1 (en) Oral liposomal compositions
AU6147794A (en) Use of low density lipoprotein with cytotoxic substances
JPH03106821A (ja) 抗腫瘍剤
JP2834507B2 (ja) 芳香族誘導体を活性成分とする疾患治療剤