JP2010227339A - 遊技情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】出玉が勝敗分岐以下であり、負差玉以上の差引差玉のある状態である負状態から、出玉が勝敗分岐以上であり、勝差玉以上の差引出玉のある状態である勝状態へと移行した回数である逆転回数を遊技者向けに提供するようにしたので、遊技者の収支が所定の負状態から所定の勝状態に転じた回数、即ち、勝った状態で遊技終了出来る時点が何回あったのか、換言すると、勝てそうな気がする台を遊技者にイメージさせ得る遊技情報を提供出来る。
【選択図】図2
Description
このような遊技者の心情を考慮すると、従来のように勝、負の状態を考慮せずに、出玉グラフや連荘大当たり回数等をただ表示しても遊技者の勝つことへの拘りを反映出来ない。つまり、連荘状態により出玉や大当たりを得ても負け状態が解消しなければ、上記した遊技者が望む「勝つこと」を反映した遊技情報に成り得ない。
前記収支管理手段が管理する収支情報により示される収支について、勝範囲と負範囲との二つの範囲に区分け可能な勝敗分岐設定と、前記勝範囲における前記収支情報により示される収支と、前記負範囲における前記収支情報により示される収支との差引を示す差引収支に対する閾値と特定可能な閾値設定と、を設定する設定手段を備え、前記判定手段は、前回の負状態判定以降の前記差引収支により前記閾値以上の収支を遊技者が得たことを特定可能であって、更に前記収支情報により示される収支が前記勝範囲に属することを条件として前記勝状態であると判定する一方、前回の勝状態判定以降の前記差引収支により前記閾値以上の収支を遊技者が失ったことを特定可能であって、更に前記収支情報により示される収支が前記負範囲に属することを条件として前記負状態であると判定するようにしてもよい(請求項2)。
前記表示手段は、前記勝状態又は前記負状態の少なくとも一方であるとの判定毎に区分けした時間情報、収支情報、差引収支情報、遊技機での大当たり回数の内、少なくとも1つを示す遊技情報を表示するようにしてもよい(請求項3)。
前記表示手段は、第1軸を時間経過、第2軸を収支情報とした、前記収支情報の推移を示すグラフである出玉グラフを表示し、その出玉グラフ上に前記判定手段が前記勝状態であると判定した箇所を示して表示するようにしてもよい(請求項4)。
遊技機から出力される大当たりが連続的に発生した状態である連荘状態の発生状況、及び大当たりの発生状況の内、少なくとも一方を特定可能な遊技信号により、遊技機の遊技状態を特定する状態特定手段を備え、前記判定手段は、前記状態特定手段により、遊技機での前記連荘状態、又は大当たりの発生を前記負状態の判定時点とする一方、前記連荘状態、又は大当たりの終了を前記勝状態の判定時点とするようにしてもよい(請求項5)。
図1は、遊技場に設置される遊技場用システムの全体構成を概略的に示す図である。遊技場としてのパチンコホール内に設置された複数の遊技機1に対応して貸出装置2及び情報表示装置3が設置されていると共に、2台の遊技機1、貸出装置2、及び情報表示装置3に対応して中継装置4が設置されている。中継装置4は、遊技機1、貸出装置2及び情報表示装置3と接続されていると共に、LAN5を介して管理装置6などと通信可能に接続されている。管理装置6は、例えば遊技場内の事務所などに設置され、LAN5を介して、遊技機1、貸出装置2、情報表示装置3及び中継装置4から送信される遊技信号を受信して遊技情報を管理する。尚、図1では省略したが、実際には数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となる。
(1)第1始動口7又は第2始動口8への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を表示部(役物)9にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつで、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/100で、大当たりの内、大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は70%。尚、ラウンド(R)振分を12R:8R:4R=1:3:6にて行う。
(3)大当たりが発生すると対応するラウンドに応じた分だけ大入賞口10を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個で、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)確変中は大当たり確率が1/10に向上すると共に、第2始動口8への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するため、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続する。
(5)確変中に発生した通常大当たり終了後は大当たり確率を通常と同じとする時短である時短単独状態となり、その後20回の図柄変動を行い、時短終了条件が成立すると通常へと復帰する一方、通常中に発生した通常大当たり終了後はそのまま通常へと復帰する。
アウト信号=使用玉を回収するアウトBOXから出力。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスなので、アウト信号数×10を使用媒体数(アウト)として特定する。尚、遊技機1から出力しても良い(使用媒体信号)。
セーフ信号=遊技機1から出力。払出10玉に対して1パルスなので、セーフ信号数×10を払出媒体数(セーフ)として特定する。尚、補給装置からの補給信号をセーフ信号としても良い(払出媒体信号)。
始動信号=遊技機1から出力。各始動口7,8への入賞により変動(動作)する表示部9における図柄変動(役物作動、スタート処理以下、有効S)1回につき1パルスなので、始動信号×1をスタートとして特定する。尚、各始動口7,8への入賞に応じて出力される信号を大当たり抽選と見做して始動信号としても良い。
大当たり信号=遊技機1から出力。大当たり中にレベル出力する状態信号なので、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
確変信号=遊技機1から出力。確変又は単独時短中にレベル出力する状態信号(特別状態信号)なので、確変信号受信中を特別状態期間(甘中)として特定する。
売上信号=貸出装置から出力。遊技者に対する貸出玉25玉毎に1パルスなので、売上信号×25を売上玉(貸出玉)、売上信号×25×貸単価(4円)を売上(投資)金額として特定する。
勝敗分岐(勝敗分岐設定に相当)=勝判定又は負判定の条件の一つで、出玉(セーフ−アウト)が勝敗分岐以上であることが勝判定の条件となり、以下であることが負判定の条件となる。
勝差玉(閾値設定に相当)=勝判定の条件の一つで、(最高)出玉と現負状態で(前回の負判定以降)の最低出玉との差引が勝差玉以上となることが勝判定(勝状態であると判定)の条件となる。
負差玉=負判定の条件の一つで、現勝状態で(前回の勝判定以降)の最高出玉と(最低)出玉との差引が負差玉以上となることが負判定(負状態であると判定)の条件となる。
情報表示装置3は、連荘履歴(収支情報に相当)記憶領域を備え、遊技機側から出力される大当たり及び確変信号の受信状況により連荘開始及び終了判定し、終了した場合に新規レコード作成する。
連荘情報=通常状態にて大当たりが発生してから通常状態へと戻るまでの連荘状態毎に区分け(1レコード)とした遊技情報。尚、後述するように連荘状態は大当たり終了後に甘モードとなれば継続していると判定される一方、通常状態になれば終了したと判定される。
逆転情報=負判定毎に連荘情報を区分した遊技情報。
アウト及び大当たり=対応するアウト及び大当たり回数。尚、大当たり回数は後述する逆転当たり対象分を識別出力。
最低出玉=対応する最低出玉。連荘情報では「連荘開始時」=「通常状態からの大当たり発生時」の出玉であり、逆転情報では対応する連荘情報(レコード)の内の最低出玉。
尚、連荘情報では逆転情報での抽出対象となった最低出玉を識別出力。
最高出玉=対応する最高出玉。連荘情報では「連荘終了時」=「通常状態へと戻る最後の大当たり終了時」の出玉であり、逆転情報では対応する連荘情報(レコード)の内の最高出玉。
尚、連荘情報では逆転情報での抽出対象となった最高出玉を識別出力。
差引出玉=最高出玉と最低出玉との差引。
勝(負)=勝(負)判定時に加算し記憶する勝(負)判定回数。
逆転当たり=差引出玉に関わる大当たり回数。最低出玉を抽出したレコードから最高出玉を抽出したレコードまでの大当たり回数の合計。
「平均」は各区分けの平均値、「集計」は「アウト」、「大当たり」、「勝」、「負」、「逆転当たり」の合計値であり、その他は、差引出玉が最大である区分けの値(逆転情報のアウトも含む)。
情報表示装置3は、図2の出玉グラフ表示にて勝判定箇所を○印にて識別表示し、更に、勝状態及び負状態が識別出来るようグラフの色を判定毎に変更する(図2で示す破線は、実線と色が異なる実線である)。また、逆転履歴として最新の逆転情報から順に対応するアウト100=1分にて換算した遊技時間を履歴表示する。
情報表示装置3は、後述する様に勝、負を以下の条件で判定する。
<勝判定の条件(勝条件)>
(a)負状態(勝フラグ=0)
(b)(最高)出玉が勝敗分岐以上(勝範囲に相当)
(c)出玉と現負状態で(前回の負判定以降)の最低出玉との差引((判定時の)出玉−最低出玉で、以下、獲得出玉とも記載する)が勝差玉以上
<負判定の条件(負条件)>
(a)勝状態(勝フラグ=1)
(b)(最低)出玉が勝敗分岐以下(敗範囲に相当)
(c)現勝状態で(前回の勝判定以降)の最高出玉と(最低)出玉との差引(最高出玉−(判定時の)出玉で、以下、消費出玉とも記載する)が負差玉以上
<勝、負の判定時期>
(a)勝判定は連荘終了(大当たりから通常への復帰)時
(b)負判定は連荘開始(通常からの大当たり発生)時
図6は、情報表示装置3による信号受信処理を示すフローチャートである。遊技開始(開店又は客交代)時は負状態(勝フラグ=0)とし、勝=0、負=1からスタートする。
情報表示装置3は、大当たりフラグが0の状態では(A1:NO)、大当たり信号の受信状態か(A5)、甘中フラグが1か(A6)を判断している。
(2)NO2では連荘開始時に勝状態であり、最低出玉(−5000)が勝敗分岐以下であって、現勝状態での最高出玉(NO1の最高出玉=2000)との差引である消費出玉(2000−(−5000)=7000)も負差玉(3000)以上なので、全ての負条件を満たし負判定するが、連荘終了時には最高出玉が勝敗分岐以下であることから、勝判定しない。
(4)NO4では連荘開始時に全ての負条件を満たすため負判定するが、連荘終了時には獲得出玉(300−(−700)=1000)が勝差玉以上でないので、勝判定しない。
(5)NO5、6では連荘開始時に負状態であるため負判定せず、NO5の連荘終了時には獲得出玉(500−(−700)=1200)が勝差玉以上でないので勝判定しないが、NO6の連荘終了時には全ての勝条件を満たすため勝判定する。尚、現負状態での最低出玉はNO6の最低出玉(−2600)である。
(7)NO8、9では連荘開始及び終了時に全ての勝条件、負条件を満たすため負、勝判定する。尚、NO8の連荘開始時の現勝状態での最高出玉はNO6の最高出玉(500)である。
(8)NO10では連荘開始時に最低出玉が勝敗分岐以下でないため負判定せず、連荘終了時には負状態でないため勝判定しない。
(9)NO11では連荘開始時に全条件を満たすため負判定するが、連荘終了時には獲得出玉(1000−(−1000)=2000)が勝差玉以上でないので勝判定しない。尚、NO12では連荘状態が発生しておらず未判定である。
以上のような動作により、勝ち、負けは同図に示すように変化する。
また、勝状態又は負状態であるとの判定毎に区分した出玉の推移を表示するようにしたので、遊技者が負状態から勝状態となって逆転した状態が、どの程度の間隔にて発生したのかを把握可能となる。
さらに、遊技機1の性質上、出玉の最低点は大当たり又は連荘発生時であり、最高点は大当たり又は連荘終了時であることから、斯様なタイミングを判定時点とすることにより、収支情報を勝敗分岐と比較する上でも、差引収支情報を闘値と比較する上でも最適となる時点を判定時点とすることが可能になる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
勝敗分岐を0玉としたが、1000玉等の遊技者が勝っていると感じる数値を適宜設定すれば良い。
また、出玉以外に売上信号により遊技者の投資金額を特定し、持玉(売上玉−アウト+セーフ)に交換単価(例えば、3円)を乗じて交換金額を特定して、交換金額−投資金額により収支金額を特定し、勝敗分岐の代わりに収支分岐を設定して、両者を比較することで勝敗分岐に代用しても良い。
勝差玉と負差玉の設定の代わりに図8に示すように維持範囲(±1500玉)を設定し、出玉が維持範囲以下となった場合に負状態、以上となった場合に勝状態と判定しても良い。この場合、勝敗分岐は維持範囲に収まるとして勝敗分岐を設定しなくとも良い。
甘モードが終了してから単期間で大当たりが発生した場合には、遊技者の体感的に連荘状態であると感じるので連荘状態の終了条件として、大当たり又は確変信号の非受信状態となってから、所定数のアウトや、スタートを検出した場合としても良い。
実施形態では遊技信号に応じてリアルに判定したが、営業終了時等に履歴に基づき、まとめて状態判定しても良い。また、適宜、履歴情報等の遊技情報に入力操作を行い、勝状態や負状態をシミュレートしても良い。
管理装置にて逆転回数等を管理する場合、他の遊技情報(スタートや出玉率等の遊技機の調整に関わる情報が望ましい)と対応付して管理しても良い。この場合、どのような遊技情報とするとどのような逆転回数となるのかを把握出来、逆転回数を考慮した遊技機の調整が可能となる。
連荘開始及び終了時に判定したが、大当たり信号等の遊技状態に関わりなく状態判定したり、大当たり終了毎に判定しても良い。また、図4の連荘履歴におけるNO9での勝判定後、NO10にて最高差玉が更新された場合に、NO10へと勝判定時期を移行しても良い。
遊技情報表示装置としては、管理装置、貸出装置、所謂データロボ(登録商標)、或いは遊技機自体を遊技情報表示装置とする等、様々な態様で遊技情報表示装置を構成出来る。
遊技情報表示装置の情報処理の一部、或いは全部を中継装置や管理装置等にて行う構成としても良い。即ち、本発明における遊技情報表示装置の概念は、それら情報処理を行う装置をも含めた広義の遊技情報表示装置を意味する。
Claims (5)
- 遊技機側から出力される遊技者の収支を示す収支情報を特定可能な遊技信号により当該収支を示す収支情報を管理する収支管理手段と、
前記収支管理手段が管理する収支情報に基づいて、所定の勝状態、及び所定の負状態のいずれかを対応する遊技機について判定する判定手段と、
前記判定手段が前記負状態から前記勝状態へ移行したと判定した回数である逆転回数を求める逆転判定手段と、
前記逆転判定手段が対応する遊技機について求めた前記逆転回数を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報表示装置。 - 前記収支管理手段が管理する収支情報により示される収支について、勝範囲と負範囲との二つの範囲に区分け可能な勝敗分岐設定と、前記勝範囲における前記収支情報により示される収支と、前記負範囲における前記収支情報により示される収支との差引を示す差引収支に対する閾値と特定可能な閾値設定と、を設定する設定手段を備え、
前記判定手段は、
前回の負状態判定以降の前記差引収支により前記閾値以上の収支を遊技者が得たことを特定可能であって、更に前記収支情報により示される収支が前記勝範囲に属することを条件として前記勝状態であると判定する一方、
前回の勝状態判定以降の前記差引収支により前記閾値以上の収支を遊技者が失ったことを特定可能であって、更に前記収支情報により示される収支が前記負範囲に属することを条件として前記負状態であると判定することを特徴とする請求項1記載の遊技情報表示装置。 - 前記表示手段は、前記勝状態又は前記負状態の少なくとも一方であるとの判定毎に区分けした時間情報、収支情報、差引収支情報、遊技機での大当たり回数の内、少なくとも1つを示す遊技情報を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技情報表示装置。
- 前記表示手段は、第1軸を時間経過、第2軸を収支情報とした、前記収支情報の推移を示すグラフである出玉グラフを表示し、その出玉グラフ上に前記判定手段が前記勝状態であると判定した箇所を示して表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報表示装置。
- 遊技機から出力される大当たりが連続的に発生した状態である連荘状態の発生状況、及び大当たりの発生状況の内、少なくとも一方を特定可能な遊技信号により、遊技機の遊技状態を特定する状態特定手段を備え、
前記判定手段は、前記状態特定手段により、遊技機での前記連荘状態、又は大当たりの発生を前記負状態の判定時点とする一方、前記連荘状態、又は大当たりの終了を前記勝状態の判定時点とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報表示装置。
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