JP5237141B2 - 遊技情報表示装置 - Google Patents
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Description
図1は、遊技場に設置される遊技場用システムの全体構成を概略的に示す図である。遊技場用システム1では、遊技場としてのパチンコホール内に設置された複数の遊技機2に対応して貸出装置3及び情報表示装置4が設置されていると共に、2台の遊技機2及び貸出装置3に対応して中継装置5が設置されている。中継装置5は、遊技機2、貸出装置3及び情報表示装置4と接続されていると共に、LAN6を介して管理装置7などと通信可能に接続されている。管理装置7は、例えば遊技場内の事務所などに設置され、LAN6を介して、遊技機2、貸出装置3、情報表示装置4及び中継装置5から送信される遊技信号を受信して遊技情報を管理する。
大当たりの当選確率(大当たり確率)は1/310に設定されており、大当たりの内、大当たり後に確変状態(確変)となる大当たり(確変大当たり)の割合は2/3(66.6%)に設定されている。また、大当たりにおいて対応する(継続する)ラウンド(R)は、15R:12R:8R:6R=7:1:1:1の割合となるように確率が振り分けされている。大当たりが発生すると、対応するRに応じた回数分だけ(例えば15Rの場合は15回)大入賞口16が開放される。尚、1R中に大入賞口16への入賞が許可される上限値(上限入賞数)は10玉であり、大入賞口16が開放している時間の上限(上限開放時間)は30秒である。遊技機2は、上限入賞数或いは上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。
管理装置7は、図示しないCPU、ROM、RAMなどからなるコンピュータで構成されており、例えばROMに記憶されている制御プログラムに従って作動する。各遊技機2、各貸出装置3及び各情報表示装置4から送信される各種の遊技情報信号に基づいて、遊技機2毎或いは遊技者毎に遊技情報を集計する。
アウト信号=使用玉を回収するアウトBOX(図示せず)から出力。回収玉(使用玉、打込玉)10玉に対して1パルス出力されるため、アウト信号数×10が使用媒体数(アウト)として特定される。尚、遊技機2から直接出力しても良い(使用媒体信号)。
セーフ信号=遊技機2から出力。払出玉数10玉に対して1パルス出力されるため、セーフ信号×10が払出媒体数(セーフ)として特定される。尚、補給装置(図示せず)からの補給信号をセーフ信号としても良い(払出媒体信号)。
スタート信号=遊技機2から出力。第1始動口13及び第2始動口14への入賞により変動(動作)する表示器15(役物)における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回に対して1パルス出力されるため、スタート信号×1をS(スタート回数)として特定する。尚、第1始動口13及び第2始動口14への入賞信号をスタート信号としても良い。
大当たり信号=遊技機2から出力。大当たり中にレベル出力される状態信号であるため、大当たり信号受信中を大当たり中と判定する。
確変信号=遊技機2から出力。確変中或いは時短中にレベル出力される状態信号(特別状態信号)であるため、特別状態信号受信中を甘モードと判定する。尚、確変中、時短中を各々区別した状態信号を特別状態信号としても良い。
貸出信号=貸出装置3から出力。貸出装置3から貨幣を対価とした貸出玉が25玉に対して1パルス出力されるため、貸出信号×25が貸出玉として特定される。
操作部30は、従業員リモコンからの操作信号を受信するリモコン受信部31、表示部40に表示される情報を切り替える複数の切替釦32、従業員を呼び出すため(呼出操作を行うため)に遊技者が操作する呼出釦33が設けられている。
情報表示装置4は、CPUからなる制御部(本発明でいう呼出検知手段、更新手段、獲得数特定手段、状態特定手段、設定手段、貸出検知手段、判定手段)、ROM及びRAMなどの記憶部(本発明でいう記憶手段)、信号を送受信するためのインターフェースからなる送受信部などを備え、記憶部に記憶されている制御プログラムに従って動作する。
満杯上限(本発明でいう満杯上限値)=玉箱に収納し得る玉数を示し、持玉>満杯上限の状態で、後述する玉箱履歴に新しいレコードが作成される。
満杯下限(本発明でいう満杯設定値)=玉箱に十分な玉数が収納されたとみなす玉数。
継続下限(本発明でいう持込下限値)=使用中の玉箱の持玉が無くなったとみなす玉数。
補充状態=玉箱補充のために遊技者による呼出釦33の押下が想定される遊技状態で、この遊技状態以外の場合に呼出釦33が押下されたとしてもレコードは作成されない。
更新下限(本発明でいう更新下限値)=呼出釦33押下時にレコードを作成する場合の持玉の下限値。
図4は、記憶部に記憶されている、玉箱数に対応した玉箱履歴(玉箱数の推移、本発明でいう収納箱情報)を示す図である。
NO=玉箱加算時或いは客交代(遊技者の交代)に応じて作成されるレコード番号。
玉箱=遊技者毎の玉箱数。
持玉=レコードに対応する玉箱の収納玉数。
持込玉=他の遊技機2から持ち込まれた玉数で、遊技者の持玉がない状態で遊技があった場合に「1」となる持込フラグが「1」の状態での差玉(セーフ−アウト)。
満杯フラグ=玉箱に十分な玉数が収納されたことを示し、持玉>満杯下限の状態で「1」となるフラグ。満杯フラグが「1」であるレコードについては、持玉に関わらず1箱と計算される。
玉箱=現在の遊技者の玉箱数。
残玉=遊技中に使用している玉箱に収納されている玉数で、図4の最新レコードの「持玉」。
持玉=現在の遊技者の累計持玉数で、図4のNO10〜NO12までの「持玉」の合計値−「持込玉」の合計値。
総持玉=開店時からの累計持玉数で、図4のNO1〜NO12までの「持玉」の合計値−「持込玉」の合計値。
総玉箱=開店時からの累積玉箱数で、図4の満杯フラグが1であるレコード数+(満杯フラグが0であるレコードの「持玉」合計値−全ての持込玉)/満杯下限。尚、端数は切り上げで必ず1以上の値にする。
T1Y=最新の大当たり時の出玉数で、セーフ−アウト。
尚、記憶部には、情報表示装置4の表示部40に表示される各種の情報(大当たり数や過去最高の出玉数など)も記憶されている。
以上の動作により、アウト玉の発生により持玉が減算され、貸出玉或いはセーフ玉の発生により持玉が加算されるので、遊技者の持玉数の増加分(獲得媒体数)を特定することが可能となる。
このように、NO(1)までの通常状態においては、遊技機側から出力される信号に基づいて遊技者の現在の持玉が算出されるとともに玉箱履歴及び玉箱記憶領域が更新される(更新処理が行われる)。
上述のように2回の大当たりを発生させた遊技者がそのまま遊技を継続し、大当たりを発生させることなく甘モードが終了したNO(5)時点における持玉は1430玉、T1Yは1480玉となる。
続けて遊技者が持玉を消費することにより3回目の大当たりを発生させたNO(6)時点では、払出玉数よりも消費玉の方が多くなった結果、遊技者の持玉は900玉に減少している。
例えば、図6に示すタイムチャートにおいて、呼出釦33が操作されずに持玉が満杯上限となることにより新レコードが記憶され(NO(15)、暫定フラグ=1)、そのまま大当たりが終了した場合(NO(16))などが該当する。このような状態が発生するのは、玉箱に収納した玉数が適量になったため、遊技者が自身で玉箱を交換した状態で大当たりが発生した場合、或いは、偶然従業員が近くにいて呼出釦33を押すことなく玉箱を入れ替えた状態で大当たりが発生した場合において、大当たり状態での出玉が少なかった場合が考えられる。
そこで、情報表示装置4は、例えばNO(21)時点のように、大当たりの終了直後における玉箱記憶領域のT1Y(1480玉)が更新下限よりも多い場合(A5:YES)には、持玉に(前レコードの持玉−現在のT1Y)を加算する(A6)。これにより、現在の持玉は、NO(22)に示すように190+(2000−1480)=710玉として特定される。続いて、NO(23)に示すように前レコード(NO4)の持玉を現在のT1Yとして特定する(A7)。尚、これらの処理の後、暫定フラグは0にリセットされる(A8)。
現在使用中の玉箱の持玉が無くなったか否かの判定は、図8に示すアウト信号受信処理により行われる。情報表示装置4は、大当たりフラグが0の状態でアウト信号を受信した場合には(B1:YES、B4:YES)、持玉が継続下限以下であるかを判定する(B5)。例えば、大当たりが発生することなく遊技を継続している場合には、徐々に玉数が減少していき、現在の持玉を全て消費することがある。このように持玉が継続下限(0玉)となると(B5:YES)、図5の玉箱記憶領域に記憶されている玉箱が1より大きいかを判定し(B6)、1より大きい場合には(B6:YES)、現在使用中の玉箱は不要になったとしてレコードを削除する(B7)。つまり、持玉を消費した結果、現在使用中の玉箱が不要になったとして処理する。
持玉が継続下限(0玉)となった場合に(B5:YES)、図5の玉箱記憶領域に記憶されている玉箱が1の場合には(B6:NO)、持込フラグを1にして(B8)、終了する。この場合、玉箱が無いにも関わらず、遊技が継続されていることから、遊技者は当該台で算出された玉数以上の玉を所持していること、即ち他台から玉を持込んで遊技していると判断することができる。このような玉の持込状態で貸出玉が発生した場合、或いは大当たりが発生した場合は、持込フラグが1となってからの消費玉を持込玉と見なすようにした。
情報表示装置4は、貸出信号を受信した場合は(C10:YES)、持込フラグを0としてから(C11)、上述したような通常の持玉管理を実行する。或いは、図7の状態信号受信処理において、大当たり信号を受信したときは(A14:YES)、持込フラグを0としてから(A17)、通常の持玉管理を実行する。
遊技者が従業員を呼び出す補充条件が成立した場合(補充状態)における従業員の呼出(呼出釦33の押下)に応じて玉箱数を更新するので、遊技者によって玉箱への収納玉数が異なることを考慮し、より実際の収納玉数に即した玉箱数、及びその収納玉数を算出出来る。この場合、収納玉数を表示するようにしたので、遊技者に使用している玉箱の残り玉数を把握させ、遊技の目標或いは次の大当たり時に玉箱が必要となるかの指標と成り得る。
遊技者が呼出をしないまま玉箱を補充する場合を考慮し、持玉が玉箱に収納しきれない程の玉数となった場合には暫定的に玉箱を更新し、その後の状態に応じて暫定状態を解除するので、呼出がない場合の玉箱更新に柔軟に対応出来る。
本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張することができる。
持玉、箱数について、開店からの累計と、現遊技者との双方を算出対象としたが、一方のみを対象としても良い。また、箱数或いは算玉表示のみとしても良い。また、その表示方法は同時、切替等どのように表示しても良い。
呼出釦33押下時に、その前後において遊技機2或いは貸出装置3等の周辺機器からエラー信号や、エラー解除信号を受信した場合には、呼出がエラーへの対応であるとして箱数更新を行わない構成としても良い。
持玉や、T1Yについてアウト、セーフ信号により随時更新する構成としたが、アウト、セーフ等を各々積算記憶し、出力時期になった等、所定の条件が成立した場合に演算により算出しても良い。また、合計持玉や箱数を特定する場合に、図4の合計持玉−合計持込玉にて算出したが、図4にて持込玉を記憶せず、合計持玉を別途記憶する構成にて合計持玉を特定しても良い。
正確に持玉を算出するために持玉を貸出信号により更新したが、持玉が所定値(例えば0)以下の状態でアウトに応じて更新しなければ、貸出信号により更新、即ち貸出玉を持玉に加えなくとも良い。
特別状態や時短を介して終了する構成を例示したが、通常大当たり終了後にそのまま通常となる遊技機や、確変中に図柄変動を所定回数行うことで通常となる遊技機を対象としても良い。勿論、図柄変動毎に転落抽選を行い、その当選時に終了しても良い。即ち特別状態としては、通常状態よりも大当たりを発生させやすい状態であればどのような遊技状態であってもよい。また、その特定方法は、状態信号により直接的に判定しても、所定時間毎の出玉率等により間接的に判定しても良い。
また、遊技情報表示装置の情報処理の一部、或いは全部を中継装置5や管理装置7等にて行う構成としても良い。即ち、本発明における遊技情報表示装置の概念は、それら情報処理を行う装置をも含めた広義の遊技情報表示装置を意味する。
例えば共有遊技などにより持玉や箱数に明らかな差が生じる場合には、従業員リモコンや遊技者或いは従業員による修正操作を受付、持玉数やレコード(箱)数を修正可能に構成しても良い。この場合、その遊技者が遊技を終了するまでの時間、修正された持玉数の平均値、或いは別途操作入力した入力値を満杯設定値とし、暫定更新時にT1Y或いは図3の設定値ではなく、その満杯設定値を採用する構成とすれば、呼出釦33を押下せずに、自身の定めた玉数になるまで玉箱に玉を収納する遊技者に対しても対応可能となる。
Claims (5)
- 遊技者が獲得した遊技媒体である獲得媒体を収納する収納箱の少なくとも一部を箱積みする遊技場に設置され、遊技者に対して前記獲得媒体に関わる遊技情報を表示する遊技情報表示装置において、
遊技場の従業員を呼出するために遊技者が操作する呼出操作を検知する呼出検知手段と、
遊技者の前記獲得媒体を収納する収納箱数、及び遊技者が使用中の収納箱に収納される獲得媒体数の少なくとも一方を特定可能な遊技情報である収納箱情報を記憶する記憶手段と、
前記呼出検知手段による前記呼出操作の検知に応じて、前記遊技者が使用中の収納箱が箱積み状態とされ、次の収納箱の使用が開始されたとして、前記記憶手段が記憶する収納箱情報を更新する更新処理を行う更新手段と、
前記記憶手段が記憶する収納箱情報を遊技者に対して表示することで、前記獲得媒体に関わる遊技情報を表示する表示手段と、
を備えたこと特徴とする遊技情報表示装置。 - 遊技機にて遊技媒体が使用されたことを検知し、その検知により特定される遊技媒体数を使用媒体数として特定する一方、遊技機にて遊技媒体が払出されたことを検知し、その検知により特定される遊技媒体数を払出媒体数として特定し、その差引によって前記獲得媒体数を特定する獲得数特定手段と、
遊技機の遊技状態を検知し、その検知により遊技機の遊技状態を特定する状態特定手段と、
前記状態特定手段により特定され得る遊技状態の一部を補充状態として設定する一方、収納箱に十分に収納されたとする遊技媒体数の下限値である更新下限値を設定する設定手段と、を備え、
前記記憶手段は、収納箱毎に対応する獲得媒体数を特定可能なレコードを記憶し、当該レコードは前記更新処理に応じて作成され、当該レコードに記憶される獲得媒体数を前記獲得数特定手段による前記獲得媒体数の特定状況に応じて更新可能に記憶し、
前記更新手段は、前記状態特定手段により前記補充状態が特定され、前記記憶手段により記憶される最新のレコードにより特定される獲得媒体数である最新獲得媒体数が前記更新下限値より大きい状態で、前記呼出操作の検知があった場合に前記更新処理を行い、
前記表示手段は、収納箱数を表示する場合には前記レコード数により特定される収納箱数を表示し、前記遊技者が使用中の収納箱に収納される獲得媒体数を表示する場合には、前記最新獲得媒体数を表示することで、前記収納箱情報を表示することを特徴とする請求項1記載の遊技情報表示装置 - 前記状態特定手段は、前記遊技状態として遊技機における大当たり状態を特定し、
前記獲得数特定手段は、前記状態特定手段により大当たり状態が特定された期間における前記獲得媒体数を大当たり出玉数として特定し、
前記設定手段は、収納箱に収納し得る上限値である満杯上限値を設定し、
前記更新手段は、前記状態特定手段により特定される大当たり状態中、或いはその大当たり状態の終了時点で、前記最新獲得媒体数が前記満杯上限値より大きい場合に前記更新処理を行い、当該更新処理により作成されたレコードの1つ前に作成されたレコードにより特定される前記獲得媒体数を、当該大当たり状態に対応して前記獲得数特定手段が特定した前記大当たり出玉数として更新することを特徴とする請求項2記載の遊技情報表示装置。 - 前記状態特定手段は、前記遊技状態として遊技機における大当たり状態を特定し、
前記設定手段は、収納箱に収納し得る上限値である満杯上限値、及び収納箱を満たし得る所定の獲得媒体数の値である満杯設定値を設定し、
前記更新手段は、前記状態特定手段により特定される大当たり状態中、或いはその大当たり状態の終了時点で、前記最新獲得媒体数が前記満杯上限値より大きい場合に前記更新処理を行い、当該更新処理により作成されたレコードの1つ前に作成されたレコードにより特定される前記獲得媒体数を、前記満杯設定値として更新することを特徴とする請求項2記載の遊技情報表示装置。 - 有価価値を対価として遊技者に対して遊技媒体を貸出する処理である貸出処理を検知する貸出検知手段と、
対応する遊技機での前記獲得媒体以外の遊技媒体が遊技に使用されている状態である持込状態を判定する判定手段と、を備え、
前記獲得数特定手段は、前記貸出検知手段による貸出処理の検知に応じて遊技者へと貸出された遊技媒体数である貸出媒体数を特定し、その貸出媒体数に前記払出媒体数を加えた値から前記使用媒体数を除いた値を前記獲得媒体数として特定し、
前記設定手段は、対応する遊技機での獲得媒体が使用されている状態下における前記最新獲得媒体数の下限値である持込下限値を設定し、
前記判定手段は、前記最新獲得媒体数が前記持込下限値より小さくなった場合に前記持込状態の開始を判定する一方、前記貸出検知手段により前記貸出処理が検知された場合に前記持込状態が終了したと判定し、
前記記憶手段は、前記持込状態中に前記獲得数特定手段により特定される前記獲得媒体数を前記最新獲得媒体数の対象から除外することを特徴とする請求項2から4の何れか一項記載の遊技情報表示装置。
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