JP5452320B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents

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本発明は、大当たり終了後に発生する特別遊技状態にて、通常遊技状態と比較して入賞率が変動する始動入賞口と、入賞率が変動しない始動入賞口とで入賞した場合の払出玉数が異なるパチンコ遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置に関する。
従来、遊技情報管理装置では、パチンコ遊技機等の遊技機の遊技情報として出玉率を遊技状態に対応付けて管理しており、例えば特許文献1では、「ベース」として通常状態、及び所謂時短状態のような甘モード中等に区分けして管理している。
特開平09−168657号公報
さて、一般的な遊技機では大当たり終了後に甘モードとなるが、この甘モード中のベース(以下「BA」という)は、単純に出玉率を管理すると、以下のように不整合が生ずる虞がある。即ち、払出玉数を示すセーフ信号が入賞時点ではなく払出に応じて出力されることから、大当たり中の入賞に応じた払出を遊技機の受皿に残すことで、一部の出玉の払出を意図的に遊技機内に貯留した持越状態で大当たりを終了させ、その後の甘モード中に受皿の遊技媒体が少なくなると、持越された出玉の払出が行われるようにして、出玉を玉箱から供給する手間を省略するような遊技(特殊遊技)を遊技者が行った場合、BAが甘モード中の入賞に対応した出玉率を示さない場合がある。
また、遊技機から所謂始動口への入賞への入賞数を特定可能な始動入賞信号が出力されていることから、始動入賞数に始動入賞口の賞球数を乗ずることで適切なBAを特定出来るとも考えられるが、遊技機の中には、賞球数が異なる始動入賞口が複数設けられる一方、始動入賞信号を兼用していずれの入賞によっても出力する遊技機もある。このような遊技機の場合、上記のような構成としても適切なBAを管理出来なくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技者が意図的に出玉を遊技機内に貯留した状態で大当たり終了後に発生する特別遊技状態を行った場合であっても、その特別遊技状態における出玉率を適切に管理し得る遊技情報管理装置を提供することにある。
本発明は、始動入賞口への入賞に応じて作動する役物の作動結果に応じて大当たりを発生させ、大当たり終了後に発生する特別遊技状態にて、通常遊技状態と比較して入賞率が変動する始動入賞口である変動始動口と、入賞率が変動しない始動入賞口である不変動始動口とで入賞した場合の払出玉数が異なるパチンコ遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
前記パチンコ遊技機側から出力される遊技信号であって、前記パチンコ遊技機への打込玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、前記パチンコ遊技機からの払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、前記始動入賞口への入賞数を示すスタートを特定可能な始動入賞信号、及び前記パチンコ遊技機の遊技状態が前記特別遊技状態であるのか、前記通常遊技状態であるのかを特定可能な遊技状態信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した遊技信号により、通常遊技状態における前記アウトを示す通常アウト、通常遊技状態における前記セーフを示す通常セーフ、通常遊技状態における前記スタートを示す通常スタート、特別遊技状態における前記アウトを示す特別アウト、及び特別遊技状態における前記スタートを示す特別スタートを特定可能な遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、前記変動始動口に入賞した場合の払出玉数である変動賞球数を特定可能な変動賞球設定を行う設定手段と、前記特別アウトに対する前記特別スタートの割合と前記通常アウトに対する前記通常スタートの割合との差に前記変動賞球数を乗じた値であり、前記変動始動口への入賞率が変動することで生ずる理論上の特別遊技状態の出玉率と通常遊技状態の出玉率との差を示す出玉率理論差と、前記通常アウトに対する通常セーフの割合である通常出玉率との合計値を示す値を特別遊技状態における理論特別出玉率として演算する理論情報演算手段と、を備えたものである(請求項1)。
請求項1記載の遊技情報管理装置において、
前記受信手段は、前記パチンコ遊技機の遊技状態が大当たり状態であることを特定可能な遊技状態信号を受信し、前記遊技情報特定手段は、大当たり状態の発生回数を示す大当たり数、特別遊技状態における前記セーフを示す特別セーフ、大当たり状態における前記アウトを示す大当たりアウト、大当たり状態における前記セーフを示す大当たりセーフを特定し、前記理論情報演算手段は、前記特別セーフと前記大当たりセーフとを合計した値から、前記特別アウトに前記理論特別出玉率を乗じた値と前記大当たりアウトとを減算し、更にその値を大当たり数で割った演算値が示す値を、大当たりにて持越された全てのセーフが特別遊技状態で払出された場合における理論上の大当たり中平均差玉数として演算するようにしても良い(請求項2)。
本発明は、始動入賞口への入賞に応じて作動する役物の作動結果に応じて大当たりを発生させ、大当たり終了後に発生する特別遊技状態にて、通常遊技状態と比較して入賞率が変動する始動入賞口である変動始動口と、入賞率が変動しない始動入賞口である不変動始動口とで入賞した場合の払出玉数が異なるパチンコ遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
前記パチンコ遊技機側から出力される遊技信号であって、前記パチンコ遊技機への打込玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、前記パチンコ遊技機からの払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、前記始動入賞口への入賞数を示すスタートを特定可能な始動入賞信号、及び前記パチンコ遊技機の遊技状態が前記特別遊技状態、前記通常遊技状態、及び大当たり状態のいずれであるのかを特定可能な遊技状態信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した遊技信号により、通常遊技状態における前記アウトを示す通常アウトに対する通常遊技状態における前記セーフを示す通常セーフの割合を示す通常出玉率、前記通常アウトに対する通常遊技状態における前記スタートを示す通常スタートの割合を示す通常S率を特定可能な遊技情報を遊技機単位で特定する遊技情報特定手段と、大当たりの発生に対応付けて、当該大当たりが発生するまでの前記アウトである履歴アウト、及び当該大当たりが発生するまでの前記スタートである履歴スタートを特定可能な大当たり履歴を遊技機単位で作成する履歴作成手段と、前記変動始動口に入賞した場合の払出玉数である変動賞球数を特定可能な変動賞球設定を行う設定手段と、前記特別遊技状態中に発生した大当たりに対応する前記大当たり履歴に対応付けて、前記履歴アウトに対する前記履歴スタートの割合を示す履歴S率と前記通常S率との差に前記変動賞球数を乗じた値であり、前記履歴アウトに対応する遊技状態が特別遊技状態であるか、通常遊技状態であるかにより生ずる理論上の前記大当たり履歴における出玉率の差を示す出玉率理論差と、前記通常出玉率との合計値を示す値を前記大当たり履歴における理論特別出玉率として演算する理論情報演算手段と、を備えたものである(請求項3)。
請求項3記載の遊技情報管理装置において、
前記履歴作成手段は、大当たりの発生に対応付けて、当該大当たりが発生するまでの前記セーフを示す履歴セーフ、当該大当たり状態におけるアウトを示す履歴大当たりアウト、当該大当たり状態におけるセーフを示す履歴大当たりセーフを特定可能に前記大当たり履歴を作成し、前記理論情報演算手段は、特別遊技状態に対応した大当たり履歴における前記履歴セーフから、当該大当たり履歴における前記履歴アウトに前記理論特別出玉率を乗じた値を減じた値であり、大当たり状態で持越されて当該特別遊技状態中に払出されたセーフである理論持越履歴セーフを、その持越の要因となった大当たり状態に対応した大当たり履歴である要因履歴における前記履歴大当たりセーフに加算した値を示す理論大当たりセーフ、及び当該理論大当たりセーフから前記要因履歴における履歴大当たりアウトを減じた値を示す理論大当たり差玉数の内、少なくと一方を、当該要因履歴に対応付けて演算するようにしても良い(請求項4)。
請求項4記載の遊技情報管理装置において、
前記設定手段は、前記不変動始動口に入賞した場合の払出玉数である不変動賞球数、及び通常出玉率異常判定を行う周期を示す通常アウトの間隔である通常出玉率異常周期、及び通常出玉率異常判定を行う場合に前記通常出玉率異常周期における通常出玉率に対する許容範囲である設定値である通常出玉率許容範囲、及び前記始動入賞口への入賞による払出しを除いた通常出玉率である最小通常出玉率を特定可能に設定し、前記履歴作成手段は、前記通常出玉率異常周期毎に通常出玉率が前記通常出玉率許容範囲を逸脱した場合に通常出玉率異常であると判定する通常出玉率異常判定を行い、通常出玉率異常を検出した場合は、当該異常検出の対象となった通常遊技状態が開始してから当該異常検出までの期間に対応した前記大当たり履歴である異常履歴を作成し、前記理論情報演算手段は、前記異常検出がされた場合に、その直前に発生した大当たりが前記特別遊技状態にて発生した大当たりであれば、当該特別遊技状態を発生させる要因となった大当たりである初当たりから、当該異常検出までに発生した前記初当たりを含む大当たりに対応した大当たり履歴を前記要因履歴として特定する一方、当該初当たり終了後の期間における前記異常履歴を含む複数の大当たり履歴を参照履歴として特定し、当該参照履歴の内、前記異常履歴については、その履歴スタートに前記不変動賞球数を乗じた値を履歴アウトで除した値と、前記最小通常出玉率との合計値を示す値である理論通常出玉率に、その履歴アウトを乗じた値である理論通常履歴セーフを前記履歴セーフから減算した値を前記理論持越履歴セーフとして、その複数の参照履歴の前記理論持越履歴セーフの合計を前記要因履歴の履歴大当たりセーフに加算した値を前記理論大当たりセーフとして、前記理論大当たりセーフ、及び理論大当たり差玉数の内、少なくとも一方を演算するようにしても良い(請求項5)。
請求項5記載の遊技情報管理装置において、
前記設定手段は、前記パチンコ遊技機における大当たり状態における遊技情報に対する設定情報であって、大当たり状態を形成する1単位であるラウンドを特定するためのラウンド判定情報、及び前記理論持越履歴セーフをラウンドに対応付けて振分ける値であるラウンド振分値を設定し、前記理論情報演算手段は、前記要因履歴に対応した大当たり状態が複数ある場合に、前記ラウンド判定情報と前記大当たり状態における遊技情報とを比較することにより大当たり履歴の大当たり状態に対してラウンドを特定し、前記参照履歴の理論持越履歴セーフの合計と前記要因履歴の履歴大当たりセーフとの合計値を、前記ラウンド振分値によりラウンドに対応付けて振分けることで、前記参照履歴の理論持越履歴セーフの合計を前記履歴大当たりセーフに加算した値を演算するようにしても良い(請求項6)。
請求項1の発明によれば、遊技者が大当たり中の賞球の払出しを意図的に停止し、遊技機に賞球を貯留し、貯留した全ての賞球を特別遊技状態で払出すような特殊遊技が行われ、実際の特別状態遊技中のベース(出玉率)が大きな誤差を有する場合であっても、特別状態遊技中の出玉率を適切に管理することが出来る。
請求項2の発明によれば、理論上の特別遊技状態の出玉率から理論上の大当たり差玉を求めることが出来るので、データに基づく実際の大当たり差玉が大きな誤差を有する場合であっても、大当たり差玉を適切に管理することが出来る。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明と同様に特殊遊技が行われた場合であっても大当たり毎に特別遊技状態中の出玉率を適切に管理することが出来る。
請求項4の発明によれば、請求項2の発明と同様に特殊遊技が行われた場合であっても大当たり毎に大当たり中のセーフ、或いは大当たり中の差玉を適切に管理することが出来る。
請求項5の発明によれば、出玉率の異常検出により、遊技者の特殊遊技により通常遊技状態まで大当たり分の払出玉の内、遊技機中に貯留された玉の払出が持越された場合であっても、適切に大当たり状態におけるセーフ及び差玉を特定することが出来る。
請求項6の発明によれば、管理対象の遊技機がラウンド振分けを行う遊技機であっても、適切に大当たり毎の大当たりセーフ及び大当たり差玉を管理することが出来る。
本発明の第1実施の形態における全体構成を示す概略図 設定情報を示す図 素データ一覧を示す図 演算データ一覧を示す図 本発明の第2実施の形態を示す図2相当図 大当たり履歴を示す図
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図4を参照して説明する。
図1は、システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して貸出機2が設置され、管理室には遊技情報管理装置としてのデータ管理装置3(受信手段、遊技情報特定手段、設定手段、理論情報演算手段に相当)が設置されている。中継装置4は、2台の遊技機1、2台の貸出機2及びデータ管理装置3とLAN5を介して接続されている。データ管理装置3は、遊技機側(遊技機1、貸出機2等)から送信される遊技信号を中継装置4を介して受信することにより遊技機1毎の遊技データを管理する。
管理対象となるパチンコ遊技機1(以下「遊技機」という)について説明する。
(1)第1始動口6(始動入賞口、不変動始動口に相当)及び第2始動口7(始動入賞口、変動始動口に相当)を備え、第1始動口6は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)で、第2始動口7は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。
(2)各始動口6,7への入賞(始動入賞)に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を表示部8において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりとなる。
(3)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(4)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/360で、大当たりがその後確変状態(確変)となる大当たり(確変大当たり)となる割合である確変率は66.6%である。大当たりが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口9を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数または上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。
(5)確変中は大当たり確率が1/31に向上すると共に、第2始動口7への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続する為、大当たり後に大当たりでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、その後は図柄変動を100回行うまでの時短状態となる。
(6)第2始動口7は普図入賞口10への入賞に応じて変動する普図図柄が大当たりとなった場合に入賞率が高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口7の入賞率が高くなる。
(7)入賞に応じて賞球を払出す場合、上部受皿11へと払出すが、上部受皿11に貯留する玉が一杯となり、上部受皿11へと玉を払出せなくなると下部受皿12へと払出す。そして、両者の受皿11,12が一杯となった場合には遊技機内にて払出玉を貯留して玉の払出を持越し、上部受皿11の玉が少なくなったら払出を再開する。
遊技機側からは次の遊技信号が出力される。
アウト信号=使用玉(使用媒体)を回収するアウトBOXから出力される使用玉数(アウト)を特定可能な信号。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される払出玉数(セーフ、払出媒体数)を特定可能な信号。遊技機1での遊技(入賞)に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
始動入賞信号=遊技機1から出力。第1始動口6又は第2始動口7を問わず始動口6,7への入賞1回につき1パルス。
有効始動信号=遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号。第1始動口6又は第2始動口7への入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。即ち、役物を作動させた始動入賞数を特定可能な信号。
大当たり信号(遊技状態信号に相当)=遊技機1から出力。大当たり中にレベル出力する状態信号で、大当たり期間を特定可能な信号。即ち、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
確変信号(遊技状態信号に相当)=遊技機1から出力(特別遊技状態信号)。確変中、及び時短中にレベル出力する状態信号で甘モード中を特定可能な信号。即ち、大当たり信号を受信せずに確変(時短)信号を受信している期間を甘モード中(甘中、特別遊技状態に相当)として特定する。尚、時短状態を示す時短信号を特別遊技状態信号としても良い。また、大当たり信号及び確変信号の受信しない期間を通常状態として特定する。
売上信号=貸出機2から出力。遊技者から貨幣等の有価価値を受付けた場合に遊技者に貸出される売上信号25玉(100円)に対して1パルスなので、売上信号×100を売上額として特定する。
貸出機2は所謂CRユニットとして構成されており、以下の機能を有する。
(1)固有のIDが記録された所謂会員カード或いはビジターカード(IC持玉券)をカード挿入口13にて受付可能である。
(2)カードの挿入状態により有価価値が特定可能な状態で払出釦14が押下されると、その有価価値に基づき貸玉を払出口15から払出して売上信号を送信する。
(3)カードを受付した状態で返却釦16の押下を受付けると、受付中のカードを排出する。
(4)情報表示部17では貸出情報を表示可能であり、各種の対応する遊技機1に関する遊技情報等も表示可能となる。
データ管理装置3には設定情報が記憶されている。
図2は設定情報を示しており、次の各項目が設定されている。
S1賞球(不変動賞球数に相当)=第1始動口6への入賞に応じた1回当たりの賞球数。
S2賞球(変動賞球数に相当)=第2始動口7への入賞に応じた1回当たりの賞球数。
データ管理装置3は、遊技機1毎に遊技信号に基づいて遊技情報を特定する。
図3はデータ管理装置3が特定した素データの一覧を示しており、次の各項目が設定されている。
アウト=アウト信号に基づいた遊技機1にて使用された遊技玉数(使用媒体数)で、遊技状態(通常、甘中または大当たり中)に応じて区分けして集計する。
セーフ=セーフ信号に基づいた遊技機1が遊技に応じて払出した遊技玉数(払出媒体数)で、アウト信号同様に遊技状態に応じて区分けして集計。尚、T1アウト、及びT1セーフは大当たり中のアウト、及びセーフを示す。
有効S=有効始動信号(有効S信号)に基づいた遊技機1における役物の作動回数で、遊技状態(通常または甘中)に応じて区分けして集計。
入賞S=始動入賞信号(入賞S信号)に基づいた遊技機1における始動口6,7への入賞回数で、遊技状態に応じて区分けして集計。
大当たり=発生した大当たり数。
尚、図中に示す「平均」は特定の機種Aを対象とした遊技機平均である。
一方、データ管理装置3は、図3の素データに基づいて平均データ等を演算し、理論BAと実際のBA等、理論情報と実際の遊技情報とを対比可能に出力(表示または印字)する。
図4はデータ管理装置3が出力した演算データ一覧を示しており、次の各項目が設定されている。
ベース=遊技状態(通常または甘中)に応じた出玉率で、通常<甘中>セーフ÷通常<甘中>アウトにより求める。尚、<甘中>は、甘中データに対応しており、以下、同様である(尚、甘中アウトは特別アウトに相当し、甘中セーフは特別セーフに相当する)。
平均有効S=遊技状態に応じた単位アウト(100)に対する平均有効Sで、通常<甘中>有効S÷通常<甘中>アウト×単位アウトにより求める。
平均入賞S=遊技状態に応じた単位アウトに対する平均入賞Sで、通常<甘中>入賞S÷通常<甘中>アウト×単位アウトにより求める。
BY=通常状態における役物を作動させた始動口6,7への入賞による賞球を除いた出玉率で、通常ベース−通常平均有効S÷単位アウト×S1賞球により求める。即ち、通常ベース−通常有効S÷通常アウト×S1賞球である。
BYmin=通常状態における始動口6,7への入賞による賞球を除いた出玉率で、通常ベース−通常平均入賞S÷単位アウト×S1賞球により求める。即ち、通常ベース−通常入賞S÷通常アウト×S1賞球である。
T1Y=大当たり中の平均出玉で、(T1セーフ(大当たりセーフに相当)−T1アウト(大当たりアウトに相当))÷大当たりにより求める。
理論BA(理論特別出玉率に相当)=遊技者が適正な遊技を行った場合の理論上のBAで、(甘中平均入賞S−通常平均入賞S)÷単位アウト×S2賞球(電チュー賞球)+通常ベースにより求める。即ち、通常遊技状態のアウトを通常アウト、セーフを通常セーフとすると、((甘中入賞S÷甘中アウト×通常アウト−通常入賞S)×S2賞球+通常セーフ)÷通常アウトであり、また、((甘中平均入賞S−通常平均入賞S)×S2賞球+通常平均入賞S×S1賞球)÷単位アウト+BYminでもある。尚、甘中入賞S÷甘中アウトを甘中S率(「特別アウトに対する特別スタートの割合」に相当)、通常入賞S÷通常アウトを通常S率(「通常アウトに対する通常スタートの割合)に相当」、(甘中S率−通常S率)×S2賞球を出玉率理論差として定義付けた場合、いずれの演算式も出玉率理論差+通常ベース(通常出玉率に相当)により得られる値(理論特別出玉率に相当)を特定する演算式となる。
理論甘中セーフ=理論BAに対応した理論上の甘中セーフで、甘中アウト×理論BAにより求める。
理論T1セーフ=理論BAに対応した理論上のT1セーフで、甘中セーフ(特別セーフに相当)+T1セーフ−理論甘中セーフにより求める。
理論T1Y(理論上の大当たり中平均差玉数に相当)=理論BAに対応した理論上のT1Yで、(理論T1セーフ−T1アウト)÷大当たりにより求める。
尚、図4中において「理論」と付かない遊技情報は全て周知の遊技情報である。
さて、遊技者が大当たり中の入賞に応じた払出を遊技機1の上部受皿11に残すことで、一部の出玉の払出を意図的に遊技機内に貯留した持越状態で大当たりを終了させ、その後の甘モード中に上部受皿11の出玉が少なくなると、持越された出玉の払出が行われるようにして、出玉を玉箱から供給する手間を省略するような遊技(特殊遊技)を遊技者が行った場合、BAが甘モード中の入賞に対応した出玉率を示さない場合がある。
そこで、データ管理装置3は、所定の演算式に基づいて理論BAを求めることで、釘調整(理論)上のBAを特定すると共に、実際のBAと比較可能に出力することにより、遊技者がこのような遊技を行ったかを判断可能とした。
以下、理論BAの求め方について説明する。
図4の演算データにおける甘中の平均入賞Sは各始動口6,7へのアウト100に対する平均入賞数であり、通常の平均入賞Sは第1始動口6へのアウト100に対する平均入賞数であることから、甘中における平均入賞Sから通常における平均入賞Sを減じた値が、甘中における第2始動口7へのアウト100に対する平均入賞数を示している。従って、甘中における第2始動口7へのアウト100に対するセーフは、甘中における平均入賞Sから通常における平均入賞Sを減じた値に第2始動口7の賞球数を乗じた値(出玉率理論差に相当)となり、その値が甘中における第2始動口7への入賞により増加した分のベースとなることから、甘中における平均入賞Sから通常における平均入賞Sを減じた値に第2始動口7の賞球数を乗じた値と、通常時のベース(通常出玉率に相当)とを合計した値が理論BAとなり、本来なら図4の甘中のベース(BA)と略一致するはずである。
しかしながら、上述したように遊技者が大当たり中に意図的に賞球の払出しを停止して一部の出玉を遊技機内に貯留し、貯留した全ての賞球を甘中で払出した場合は、図4に示すように素データに基づいて求めた甘中のベース(BA)が理論BAよりも大きくなり、異常と判断することが出来る。
図4に示す例では、1番台に関して甘中のベースが99.8%であるのに対して、理論BAが89.1%であることから、異常であると判断できる。
また、上述のようにして求めた理論BAに図3の素データにおける甘中のアウトを乗じることにより、理論上の甘中セーフを求めることが出来、この甘中セーフとT1セーフとを合計した値から理論甘中セーフを減じることにより、理論上のT1を求めることが出来、更に、理論T1セーフからT1アウトを減じた値を大当たりで割ることにより、理論上のT1Yを求めることが出来る。
このような実施の形態によれば、次のような効果を奏することが出来る。
データ管理装置3は、(甘中入賞S率−通常入賞S率)×電チュー賞球+ベースにより得られる値を理論上の理論BAとして演算し、実際のデータから得られたBAと比較可能に出力するので、データに基づく実際のBAが大きな誤差を有する場合であっても、適切なBAを管理することが出来る。
理論BAに基づいて理論大当たり差玉を求めるようにしたので、データに基づく実際の大当たり差玉が誤差を有する場合であっても、適切な大当たり差玉を管理することが出来る。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図5及び図6を参照して説明する。この第2の実施の形態は、大当たり毎に理論BAを管理することを特徴とする。この第2実施の形態では、データ管理装置3が履歴作成手段として機能する。
管理対象となる遊技機1の基本構成は第1の実施の形態とほぼ同一であるが、本実施の形態では、大当たり発生時に15Rの大当たりと2Rの大当たりとを1:1の振分率でもって振分けるような、所謂ラウンド振分を行う遊技機を対象とする。
図5はデータ管理装置3が有する設定情報を示しており、以下の各項目が設定されている。
ベース異常周期(通常出玉率異常周期に相当)=ベース異常判定(通常出玉率異常判定に相当)を行う通常アウトの間隔で、通常アウトがこの値に達する毎に後述するベース異常判定を行う。
ベース異常値(通常出玉率異常値に相当)=ベース異常判定を行う場合にベース異常周期におけるベースに対する設定値で、ベースがこの設定値以上である場合に異常と判定。
15Rアウト=大当たり中のアウト(T1アウト)に対する設定値で、大当たりのラウンドが15Rであるか否かを判定するための設定値。T1アウトがこの設定値以上である大当たりのラウンドを15Rと特定し、それ以外は2Rと特定する。尚、ラウンド種別が3種類ある場合は、各々に対応する設定値(設定範囲)を設定する。
15(2)R振分値=理論T1セーフを振分ける際に参照する設定値で、大当たり対応レコードのラウンドに対応するこの設定値の合計に対する振分対象のラウンドに対応するこの設定値の割合を振分対象のラウンドの振分率として特定する。尚、各々対応する大当たりのT1セーフ、出玉数等の期待値を目安にした指数として、各期待値の相対的な数値を設定すれば良い。図5では15Rにて1800のT1セーフ、2Rにて240のT1セーフを期待値として、その比を示す15と2とを設定している。
BY設定値(最小通常出玉率に相当)=理論通常ベースを特定する際に参照する設定値で、入賞S÷通常アウト×S1賞球にこの設定値を加算した値を理論通常ベースとして特定する。尚、図4等の実績データを参照してBYminの期待値を設定している。
データ管理装置3は、大当たり履歴のレコードを大当たりまたは甘モード終了またはベース異常検知に応じて作成する。この場合、大当たりまたは甘モードの終了を大当たり信号または確変信号により特定する。ベース異常判定は通常状態中のアウトが図5の設定情報におけるベース異常周期に達する毎に、その期間のベース(通常出玉率に相当)と図5のベース異常値とを照合し、ベース異常値により特定されるベース異常範囲に属している場合(ベース異常値以上の場合)にベース異常(通常出玉率異常に相当)を検知する。また、大当たりが発生した場合には、その大当たり中のアウトを特定し、設定情報における15Rアウトと比較することでラウンド数を特定する。
図6は大当たり履歴を示しており、次の各項目が設定されている。尚、図示はしないが、図6のように特定した理論情報は図4と同様に出力可能である。
NO.=レコードのナンバー。尚、レコードは大当たりまたは甘モードの終了または異常検知にて作成される。
大当たり、甘、R=大当たりは大当たり回数。尚、異常検知の場合は「異常」。甘は履歴を作成した時点で甘モードであった場合に「*」、RはT1アウト及び15Rアウトから特定されるラウンド数。
発生時刻=大当たりまたはベース異常発生時刻。
通常アウト=大当たり以外のアウト。即ち、「甘」に「*」がなく「通常状態」に対応するレコードは、そのまま通常アウト、「*」で甘中に対応していれば甘中アウト(履歴アウトに相当)。尚、セーフ、ベース、入賞S、理論ベース等も同様で、「通常」は大当たり中以外の「通常」或いは「甘中」に、「T1」は「大当たり中」に対応する遊技情報である。
理論ベース=理論通常ベース(理論通常出玉率に相当)は、入賞S(履歴スタートに相当)×S1賞球(不変動賞球数に相当)÷通常アウト(履歴アウトに相当)+BY設定値
理論甘中ベースは、((入賞S−通常アウト×通常平均入賞S÷単位アウト)×S2賞球+通常アウト×理論通常平均ベース)÷通常アウト、また、((入賞S÷通常アウト×単位アウト−通常平均入賞S)×S2賞球+通常平均入賞S×S1賞球)÷単位アウト+BY設定値により求められる。この場合、通常平均入賞Sは後述する平均欄の通常入賞Sであり、図4における平均入賞S(通常S率×単位アウト)と同義である。また、理論通常平均ベースも平均欄の通常理論ベースであるが、ベース異常の発生を考慮しなければ、図4における通常ベースと同義の平均欄の通常ベースを採用しても良い(いずれを採用した場合も通常出玉率に相当)。同様にBY設定値も図4等のBYminをそのまま採用しても良い。尚、入賞S÷通常アウトを履歴S率、(履歴S率−通常S率)×S2賞球を出玉率理論差として定義付けた場合、いずれの演算式も出玉率理論差+通常出玉率により得られる値(理論特別出玉率に相当)を特定する演算式となる。
理論通常セーフ=理論ベースに基づく理論上の通常のセーフ(理論通常履歴セーフに相当)で、通常アウト×理論ベースにより求める。尚、ベース異常に対応しない通常状態対応レコードは通常セーフをそのまま採用しているが、上記演算式を採用しても良い。
理論持越セーフ=理論ベースに基づく大当たり中のセーフを持越して通常または甘中に払出したセーフで、通常セーフ(履歴セーフに相当)−理論通常セーフにより求める(理論持越履歴セーフに相当)。
理論T1セーフ=理論持越セーフを考慮した理論上のT1セーフで、(通常対応レコードの理論持越セーフ合計+大当たり対応レコードのT1セーフ合計)÷(大当たり対応レコードのR合計÷R)により求める(理論大当たりセーフに相当)。尚、対応レコード等の説明は後述する。
理論T1Y=理論T1セーフに基づく理論上のT1Yで、理論T1セーフ−T1アウト(履歴大当たりアウトに相当)により求める(理論大当たり差玉数に相当)。
合計及び平均欄=大当たり中の遊技情報については15Rと2Rとで区分けし、その他の遊技情報については通常と甘中とで区分けして集計。
尚、図6は、遊技開始からではなく、ある大当たりが終了してからのデータを便宜的に示しており、NO.1レコードの大当たりを1回目の大当たりとする。
さて、遊技者が大当たり状態で遊技機1に賞球を貯留した状態で遊技すると、ベース異常検知が頻発するが、大当たり間でベース異常検知に対応するレコードは1つとする。即ち、ベース異常検知後に大当たりが発生することなく、次のベース異常を検知した場合、そのレコードの遊技情報を直前のベース異常検知に合算して発生時刻を更新する。この場合、ベース異常検知間にベース異常検知が行われなかった期間についても合算対象とする。
また、理論BAをレコードに対応付けて特定するが、この場合、第1実施の形態で説明した演算式の(甘中S率−通常S率)×S2賞球+通常ベース=((甘中入賞S÷甘中アウト×通常アウト−通常入賞S)×S2賞球+通常セーフ)÷通常アウト=((甘中平均入賞S−通常平均入賞S)×S2賞球+通常平均入賞S×S1賞球)÷単位アウト+BYminと同様の考え方で、レコードに対応する理論BAを特定している。即ち、甘中S率を履歴S率に対応させている。実際の演算式では、本実施の形態の甘中レコードにおいて、甘中入賞S÷甘中アウト×通常アウト(合計通常アウト分の遊技が甘中に行われた場合の理論上の入賞S)を入賞S(レコード上の入賞S,履歴スタートに相当),通常入賞S(合計通常アウトに対応した実際の入賞S)を通常アウト×通常平均入賞S÷単位アウト(レコード上の遊技が通常状態で行われた場合の理論上の入賞S)、通常セーフ(合計通常アウトに対応した実際のセーフ)を通常アウト×理論通常平均ベース(レコード上の遊技が通常状態で行われた場合の理論上のセーフ)に各々代用して演算した。つまり、本実施の形態では、大当たり毎に理論BAを求めることを特徴とするものであるから、平均(合計の通常アウト)に対応させた算出方法を1回の大当たり(レコード上のアウト)に対応させた算出方法に変更したことを特徴とする。
次に、大当たり履歴に基づいて理論情報を特定してラウンド振分に対応したT1Yの特定方法を説明する。
図6に示す例では、遊技者は、発生した大当たりの全てで大当たり中の出玉を遊技機内に貯留した状態で大当たりを終了させているため、T1Y及びBAを正しく特定出来ない。即ち、通常アウトが2340となったところで1回目の大当たりが発生し、それまでのベースは20.5%、理論ベースは20.5%であった。また、大当たり中のアウトが280玉、セーフが1000玉、差玉が720玉となった。本来なら15Rの1回の大当たりの差玉は1500玉見込めるものの、遊技者が大当たり時のセーフの払出しを遊技機内に貯留していたために、720玉と少なかった。大当たりが終了して甘モードとなり、通常アウトが100玉となったところで2Rの大当たりが発生し、その大当たり差玉が0であった。甘モードが終了することでNO.4のレコードを作成し、遊技機内で貯留されていたセーフが払出された結果、ベースが増加し、ベースが70%を上回ったところで、ベース異常を判定した状態を示している。
この図6においても、第1実施の形態と同様に、理論BAを参照することで適切なBAを特定出来るが、更に理論BAにて特定出来る理論通常セーフと実際の通常セーフが大当たりから持越され、甘モードまたは通常での入賞に対応しないセーフを理論持越セーフとして特定する。
ベース異常を検知した場合(例えばNO.4レコード、異常履歴に相当)、その直前の甘モード(NO.2,3レコードに対応)を発生させる起因となった大当たり(初当たりに相当)のレコードを特定し(NO.1レコード)、その初当たりレコードからベース異常検知までのレコードの内、大当たりが発生したレコード(NO.1,2レコード)を大当たり対応レコード(要因履歴に相当)とし、初当たりレコードを除いたレコード(NO.2,3,4レコード)を通常対応レコード(参照履歴に相当)として特定する。
次に、通常対応レコードの理論持越セーフの合計(11+65+960=1036)と、大当たり対応レコードのT1セーフ(履歴大当たりセーフに相当)の合計(1000+20=1020)との合計値(2056)を、大当たり対応レコードの「R」に対応した振分値の合計(NO.1は15、NO.2は2なので17)に占める各振分値の割合(NO.1は15÷17、NO.2は2÷17)に基づき割振って理論T1セーフ(NO.1は2056×15÷17≒1814、NO.2は2056×2÷17≒242)を特定し、その理論T1セーフにより理論T1Yを特定する。
尚、理論ベース等の理論情報は平均入賞Sや平均ベース等を参照するため閉店時に特定することが望ましいが、レコード更新毎等、逐次更新しても良い。
このような実施の形態によれば、次のような効果を奏することが出来る。
甘中の大当たり履歴に対応する理論BAを求めるようにしたので、大当たり毎に甘中の出玉率を適切に管理することが出来る。
大当たり履歴の持越セーフを甘中の履歴に対応付けて特定し、その履歴よりも前の持越セーフの発生要因となった履歴のT1セーフに加算することにより理論T1セーフ及び理論T1Yを演算するようにしたので、大当たり毎に適切な理論T1セーフ及び理論T1Yを管理することが出来る。
ベース異常を検出した場合に、大当たり履歴のT1セーフと理論持越セーフとの合計値を大当たり履歴のT1セーフとして、その理論T1Yを演算するようにしたので、管理対象の遊技機がラウンド振分けを行う遊技機であっても、適切に大当たり毎のT1Yを管理することが出来る。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
第1実施の形態では、持越した払出玉を甘モード中に全て払出すことを前提として理論T1Yを特定したが、第2実施の形態と同様に通常状態にまで持越す可能性がある場合には、第2実施の形態と同様にベース異常判定を行って、理論通常セーフを特定して理論T1セーフを特定し、理論T1Yを特定しても良い。
第2実施の形態では、ベース異常検出を条件として理論T1セーフ等の振分を行ったが、第1実施の形態と同様にベース異常検知を条件とすることなく甘中の理論持越セーフを直前の大当たり履歴のT1セーフに加算しても良い。勿論、振分する際に大当たり対応レコードを特定して振分けても良い。
図6の大当たり履歴において理論通常セーフに基づき理論通常ベースの平均を演算したが、ベース異常検知レコードを除外した通常状態レコードのみを対象として出玉率を演算しても良い。
演算式を複数例示したが、全ての値についてどのような演算式を用いて演算しても良い。即ち、例示した演算式にて直接的に演算しても、他の演算式により間接的に演算しても良い。尚、例示した数値や項目は例示であり、適宜、どのような数値や項目を採用しても良い。また、ラウンドの特定をT1アウトにより行ったが、遊技機からラウンドを特定可能なラウンド信号が出力されれば、その信号により特定しても良いし、大当たり信号の受信時間等のように周知の特定方法を採用して、どのように特定しても良い。勿論、その他の遊技情報についても、遊技機からの遊技信号に基づき適宜最適な方法にて特定すれば良い。
理論ベース(BA)と実際のベースとを対比可能に表示することで遊技者が特殊遊技をしているか否かを判断可能になる。
通常遊技状態にてベース異常判定を行うことを例示したが、甘モード中にベース異常判定を行って、そのベース異常検知を条件として甘中の理論持越セーフを直前の大当たり履歴のT1セーフに加算するようにしても良い。この場合、ベース異常値を別途設定する必要がある(例えば100%)。
対象とする遊技機は遊技状態に応じて入賞率が変動する始動入賞口(第2始動口)と変動しない始動入賞口(第1始動口)とを備えていれば、どのようなパチンコ遊技機であっても良く、例えば第1始動口6と第2始動口7に対応する始動入賞信号を各々出力する遊技機を対象としても良い。即ち、このような遊技機に適用しても何ら問題ないので、例示した遊技機と区別することなく管理出来、管理上の汎用性が高まる。
管理装置3が行う情報処理の一部を中継装置4や貸出機2等で行っても良い。
図面中、1は遊技機、2は貸出機、3はデータ管理装置(受信手段、遊技情報特定手段、設定手段、理論情報演算手段、履歴作成手段)、6は第1始動口(始動入賞口、不変動入賞口)、第2始動口(始動入賞口、変動入賞口)である。

Claims (6)

  1. 始動入賞口への入賞に応じて作動する役物の作動結果に応じて大当たりを発生させ、大当たり終了後に発生する特別遊技状態にて、通常遊技状態と比較して入賞率が変動する始動入賞口である変動始動口と、入賞率が変動しない始動入賞口である不変動始動口とで入賞した場合の払出玉数が異なるパチンコ遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
    前記パチンコ遊技機側から出力される遊技信号であって、前記パチンコ遊技機への打込玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、前記パチンコ遊技機からの払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、前記始動入賞口への入賞数を示すスタートを特定可能な始動入賞信号、及び前記パチンコ遊技機の遊技状態が前記特別遊技状態であるのか、前記通常遊技状態であるのかを特定可能な遊技状態信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した遊技信号により、通常遊技状態における前記アウトを示す通常アウト、通常遊技状態における前記セーフを示す通常セーフ、通常遊技状態における前記スタートを示す通常スタート、特別遊技状態における前記アウトを示す特別アウト、及び特別遊技状態における前記スタートを示す特別スタートを特定可能な遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
    前記変動始動口に入賞した場合の払出玉数である変動賞球数を特定可能な変動賞球設定を行う設定手段と、
    前記特別アウトに対する前記特別スタートの割合と前記通常アウトに対する前記通常スタートの割合との差に前記変動賞球数を乗じた値であり、前記変動始動口への入賞率が変動することで生ずる理論上の特別遊技状態の出玉率と通常遊技状態の出玉率との差を示す出玉率理論差と、前記通常アウトに対する通常セーフの割合である通常出玉率との合計値を示す値を特別遊技状態における理論特別出玉率として演算する理論情報演算手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
  2. 前記受信手段は、前記パチンコ遊技機の遊技状態が大当たり状態であることを特定可能な遊技状態信号を受信し、
    前記遊技情報特定手段は、大当たり状態の発生回数を示す大当たり数、特別遊技状態における前記セーフを示す特別セーフ、大当たり状態における前記アウトを示す大当たりアウト、大当たり状態における前記セーフを示す大当たりセーフを特定し、
    前記理論情報演算手段は、前記特別セーフと前記大当たりセーフとを合計した値から、前記特別アウトに前記理論特別出玉率を乗じた値と前記大当たりアウトとを減算し、更にその値を大当たり数で割った演算値が示す値を、大当たりにて持越された全てのセーフが特別遊技状態で払出された場合における理論上の大当たり中平均差玉数として演算することを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。
  3. 始動入賞口への入賞に応じて作動する役物の作動結果に応じて大当たりを発生させ、大当たり終了後に発生する特別遊技状態にて、通常遊技状態と比較して入賞率が変動する始動入賞口である変動始動口と、入賞率が変動しない始動入賞口である不変動始動口とで入賞した場合の払出玉数が異なるパチンコ遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
    前記パチンコ遊技機側から出力される遊技信号であって、前記パチンコ遊技機への打込玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、前記パチンコ遊技機からの払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、前記始動入賞口への入賞数を示すスタートを特定可能な始動入賞信号、及び前記パチンコ遊技機の遊技状態が前記特別遊技状態、前記通常遊技状態、及び大当たり状態のいずれであるのかを特定可能な遊技状態信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した遊技信号により、通常遊技状態における前記アウトを示す通常アウトに対する通常遊技状態における前記セーフを示す通常セーフの割合を示す通常出玉率、前記通常アウトに対する通常遊技状態における前記スタートを示す通常スタートの割合を示す通常S率を特定可能な遊技情報を遊技機単位で特定する遊技情報特定手段と、
    大当たりの発生に対応付けて、当該大当たりが発生するまでの前記アウトである履歴アウト、及び当該大当たりが発生するまでの前記スタートである履歴スタートを特定可能な大当たり履歴を遊技機単位で作成する履歴作成手段と、
    前記変動始動口に入賞した場合の払出玉数である変動賞球数を特定可能な変動賞球設定を行う設定手段と、
    前記特別遊技状態中に発生した大当たりに対応する前記大当たり履歴に対応付けて、前記履歴アウトに対する前記履歴スタートの割合を示す履歴S率と前記通常S率との差に前記変動賞球数を乗じた値であり、前記履歴アウトに対応する遊技状態が特別遊技状態であるか、通常遊技状態であるかにより生ずる理論上の前記大当たり履歴における出玉率の差を示す出玉率理論差と、前記通常出玉率との合計値を示す値を前記大当たり履歴における理論特別出玉率として演算する理論情報演算手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
  4. 前記履歴作成手段は、大当たりの発生に対応付けて、当該大当たりが発生するまでの前記セーフを示す履歴セーフ、当該大当たり状態におけるアウトを示す履歴大当たりアウト、当該大当たり状態におけるセーフを示す履歴大当たりセーフを特定可能に前記大当たり履歴を作成し、
    前記理論情報演算手段は、特別遊技状態に対応した大当たり履歴における前記履歴セーフから、当該大当たり履歴における前記履歴アウトに前記理論特別出玉率を乗じた値を減じた値であり、大当たり状態で持越されて当該特別遊技状態中に払出されたセーフである理論持越履歴セーフを、その持越の要因となった大当たり状態に対応した大当たり履歴である要因履歴における前記履歴大当たりセーフに加算した値を示す理論大当たりセーフ、及び当該理論大当たりセーフから前記要因履歴における履歴大当たりアウトを減じた値を示す理論大当たり差玉数の内、少なくと一方を、当該要因履歴に対応付けて演算することを特徴とする請求項3記載の遊技情報管理装置。
  5. 前記設定手段は、前記不変動始動口に入賞した場合の払出玉数である不変動賞球数、及び通常出玉率異常判定を行う周期を示す通常アウトの間隔である通常出玉率異常周期、及び通常出玉率異常判定を行う場合に前記通常出玉率異常周期における通常出玉率に対する許容範囲である設定値である通常出玉率許容範囲、及び前記始動入賞口への入賞による払出しを除いた通常出玉率である最小通常出玉率を特定可能に設定し、
    前記履歴作成手段は、前記通常出玉率異常周期毎に通常出玉率が前記通常出玉率許容範囲を逸脱した場合に通常出玉率異常であると判定する通常出玉率異常判定を行い、通常出玉率異常を検出した場合は、当該異常検出の対象となった通常遊技状態が開始してから当該異常検出までの期間に対応した前記大当たり履歴である異常履歴を作成し、
    前記理論情報演算手段は、前記異常検出がされた場合に、その直前に発生した大当たりが前記特別遊技状態にて発生した大当たりであれば、当該特別遊技状態を発生させる要因となった大当たりである初当たりから、当該異常検出までに発生した前記初当たりを含む大当たりに対応した大当たり履歴を前記要因履歴として特定する一方、当該初当たり終了後の期間における前記異常履歴を含む複数の大当たり履歴を参照履歴として特定し、当該参照履歴の内、前記異常履歴については、その履歴スタートに前記不変動賞球数を乗じた値を履歴アウトで除した値と、前記最小通常出玉率との合計値を示す値である理論通常出玉率に、その履歴アウトを乗じた値である理論通常履歴セーフを前記履歴セーフから減算した値を前記理論持越履歴セーフとして、その複数の参照履歴の前記理論持越履歴セーフの合計を前記要因履歴の履歴大当たりセーフに加算した値を前記理論大当たりセーフとして、前記理論大当たりセーフ、及び理論大当たり差玉数の内、少なくとも一方を演算することを特徴とする請求項4記載の遊技情報管理装置。
  6. 前記設定手段は、前記パチンコ遊技機における大当たり状態における遊技情報に対する設定情報であって、大当たり状態を形成する1単位であるラウンドを特定するためのラウンド判定情報、及び前記理論持越履歴セーフをラウンドに対応付けて振分ける値であるラウンド振分値を設定し、
    前記理論情報演算手段は、前記要因履歴に対応した大当たり状態が複数ある場合に、前記ラウンド判定情報と前記大当たり状態における遊技情報とを比較することにより大当たり履歴の大当たり状態に対してラウンドを特定し、前記参照履歴の理論持越履歴セーフの合計と前記要因履歴の履歴大当たりセーフとの合計値を、前記ラウンド振分値によりラウンドに対応付けて振分けることで、前記参照履歴の理論持越履歴セーフの合計を前記履歴大当たりセーフに加算した値を演算することを特徴とする請求項5記載の遊技情報管理装置。
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