JP6087724B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Description
さて、パンクといっても2種類のパンクが主として議論されており、大入賞口の開放に対応した遊技単位であるラウンドを最大ラウンドまで消化することが出来ずに途中で大当りが終了してしまう特許文献1に記載されているような大当りパンクと、ラウンド中の大入賞口への入賞数が上限入賞数まで達することなく上限開放期間に達することで次のラウンドへと進むラウンドパンク(フルオープンとも呼ばれる)とがある。近年の遊技機は関連する法規等の改正もあり大当りパンクを発生させない遊技機が多数を占めるため、遊技場管理者の関心は、専ら後者のフルオープンに向けられている。
しかしながら、フルオープンしたラウンド(つまり、設定値よりも払出玉数が少なくなるラウンド)と、上限入賞数に達することで大入賞口が閉鎖する際、更に大入賞口に入賞することで上限入賞数以上の入賞が発生する所謂オーバーフロー(OF)が発生したラウンド(つまり、設定値よりも払出玉数が多くなるラウンド)とで払出玉数が相殺される場合があり、このオーバーフローが発生すると、大当り中の払出玉数からではフルオープンしたラウンドやフルオープンがあった大当りを検出出来ない虞があった。
また、オーバーフローは言わば規定以上の入賞であり遊技者にとって喜ばしいものであるが、上記した相殺を考慮するとオーバーフローが発生していたか否かを払出持玉から特定することには不正確性が存在し、オーバーフローを遊技者に積極的に報知することで遊技者の満足度を高めるようなことも難しかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、フルオープンやオーバーフローが発生したラウンド或いは大当りを、より適切に検出し得る遊技情報管理装置を提供することにある。
前記出力手段は、前記遊技情報特定手段により特定された前記大入賞数を出力することを特徴とする。
また、ラウンド間には所謂ラウンドインターバルと呼ばれる大入賞口を閉鎖状態とする閉鎖期間があり、この閉鎖期間は次のラウンドの上限開放期間に含まれないと共に上限入賞数の判定対象ともならないが、遅延処理を実行可能な構成とすることで、ラウンドインターバルの存在を考慮した上で、設定上限情報や設定基準情報を設定可能となる。
セーフ信号は、例えば10個の払出玉に対して1パルス出力される等、1ではない予め設定される単位付与価値分の付与に対応して出力される。この場合、例えば大入賞口への入賞に伴う付与価値(大入賞口賞球)が15個で、実際の大入賞口への入賞数(大入賞数)が9個であった場合には135個が出力対象となるが、ラウンド開始時に存在している未出力分の端数(1パルス分に満たない払出玉の残数)が5個以上であればセーフ信号は14パルス出力される一方、端数が5未満であればセーフ信号は13パルスしか出力されないことになる。即ち、前者(端数が5個以上)であればRセーフは140(=14×10)で、これを大入賞口賞球で除した値が9.3(=140÷15)となり、小数点以下を繰り上げた値(10個)が大入賞数となるので、実際の大入賞数(9個)と異なる可能性がある。一方、後者(端数が5個未満)であれば、Rセーフは130(=13×10)となり、これを大入賞口賞球で除した値が8.6(=130÷15)となり、小数点以下を繰り上げた値(9個)が大入賞数となり、実際の大入賞数(9個)と一致する。このように、Rセーフを一概に大入賞口賞球にて除するだけでは誤差が生じ得るが、設定基準入賞情報により予めそのパターンを設定することでRセーフに対応した大入賞数を特定することにより、そのような誤差を極力排除可能となる。また、セーフ信号として遊技価値の付与以前に出力されるセーフ信号を採用することで、仮に払出が滞っていても、より正確にT1セーフを特定し得るようになる。
セーフ信号が例えば10個に対して1パルス出力される場合、例えば大入賞口賞球が14個で12パルスのセーフ信号が出力されたとすると、未出力分の端数が8〜9であったとすれば大入賞数が8個になった時点で12パルス目が出力されたことになるが、未出力分の端数が0〜3であったとすれば大入賞数が9個になった時点で12パルス目が出力されたことになる。
また、セーフ信号として遊技価値の付与以前に出力されるセーフ信号を採用することで、仮に払出が滞っていても(大当り期間の終了後に実際の払出(遊技価値の付与)が行われるような状況等であっても)、より正確にT1セーフを特定し得るようになる。
この場合、単に再計時処理が行われたことに基づいて新たなラウンドを判定してしまうと、大当り信号の入力が終了する前に再計時処理が行われる可能性があることから誤判定する虞があるが、セーフ信号或いはアウト信号の入力を条件に加えることで、そのような虞を低減することが出来る。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態による遊技情報管理装置について、図1から図9を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の遊技情報管理装置(後述する管理装置6)を適用した遊技場用システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場用システム1が設けられている遊技場内には、複数の遊技機2が設置されている。遊技機2は所謂パチンコ遊技機であり、各遊技機2には遊技機装置3がそれぞれ付設されている。これら遊技機2及び遊技機装置3は、中継装置4に接続されている。この中継装置4は、LAN5を介して遊技情報管理装置としての管理装置6に接続しており、遊技機2や遊技機装置3等の遊技台側から出力される各種の遊技信号や管理装置6から送信される各種の情報を受信する。管理装置6は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、出力手段としてのモニタ7等が接続されている。このような遊技場内には例えば数百台の遊技機2が所謂遊技島単位で並設されており、管理装置6の管理対象となっている。尚、図示は省略するが、遊技場内には、遊技者が獲得した遊技価値(例えば、所謂出玉)を計数するための計数装置や景品交換のためのPOS等も設置されている。
大入賞口15は、大当りが発生すると対応するラウンド(R、単位遊技)数に応じた回数分だけ開放される。遊技機2の場合、1Rで大入賞口15に玉が入賞する上限入賞数が10個、大入賞口15の上限開放時間が30秒に設定されており、上限入賞数又は上限開放時間のいずれかが満たされた場合(第1終了条件又は第2終了条件が満たされた場合。詳細は後述)に1Rが終了する。大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/360で、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%となっている。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口15を開放する。
遊技機2の場合、大入賞口15が遊技盤面9の右側部分に設けられていることから、大当り中には遊技者は大入賞口15を狙うべく遊技盤面9の中央より右側へと玉が流下するような遊技である所謂右打ちを行う。この右打ちを行う場合には、玉の流下ルートに大入賞口15以外の入賞口が殆ど配置されていないことから、大当り中は殆どの入賞が大入賞口15への入賞となる。つまり、大当り中のセーフは、その殆どが大入賞口15に入賞したことによるセーフとなる。
以上は機種Aの遊技機2の構成の一例であり、機種Bの遊技機2の場合、ラウンドの振分が4R:8R:13Rで、大当り確率が1/300である等、機種毎にその構成は異なる場合がある。
この遊技機装置3は、所謂貸出機としての機能を備えており、貨幣を受付けると(貨幣受付処理が行われると)、遊技機2及び遊技機装置3の双方に入金額が残高に加算されて表示されると共に、残高がある状態で遊技機2の払出釦24が押下されると、例えば貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)が遊技機2に払出される(対価付与処理が行われる)。このとき、対価分が残高から引き落とされ、残高が更新される。また、貨幣としては複数回分の対価付与処理の対応分(例えば10000円まで)を受付可能である。
この遊技機装置3は中継装置4との間で通信を行うことにより上記した貨幣受付処理や対価付与処理、残高や貸出玉数、入金額や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カードの受付や発行処理を特定可能であるが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等が出力される信号)にて特定しても良い。
このような構成の遊技機2側の装置からは、遊技の進行に伴って例えば以下に示すような遊技信号を出力する。
・セーフ信号=遊技機2から出力される入賞付与価値(セーフ。遊技に応じて付与された玉数)を特定可能な信号(遊技信号に相当する)。払出10玉に対して1パルスが出力される(1ではない予め設定される単位付与価値(本実施形態では10玉)が付与される毎に出力される)ので、セーフ信号数×10をセーフとして特定する。尚、補給装置(図示省略)から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。また、セーフ信号には玉を実際に払い出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される(遊技価値が付与される以前であっても入賞が特定されることで出力される)入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため、後者の入賞セーフ信号を採用することが望ましい。このため、本実施形態では、入賞セーフ信号を採用している。
・大当り信号=遊技機2から出力される大当り期間を特定可能な信号(遊技信号に相当する)。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
・特別状態信号=遊技機2から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動口13の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。
まず、図2を参照しながら、管理装置6に入力される遊技信号(大当り信号、セーフ信号)、対象となる遊技機2における大入賞口15の開閉状況、及び管理装置6におけるタイマの作動状況について説明する。但し、この図2では、遊技信号等のタイミングは説明の簡略化のために模式的に示されており、後述するように必ずしも実際の対応関係となっているわけではない。
大当り期間は、上記したように大当り信号が入力(図2の場合、onで大当り信号が入力)されている期間として特定され、その大当り期間中には、各ラウンドに対応して大入賞口15が開放(図2の場合、onで開放)状態となる。図2の場合、大当り期間を構成する複数のラウンドの内、1ラウンド目(図2では、第1Rとして示す)〜3ラウンド目(図2では、第3Rとして示す)までの状況が示されており、第1Rにおける大入賞口15の実際の開放時間(大当り中における経過期間に相当する)が25秒、第2Rにおける大入賞口15の実際の開放時間が18秒、そして、第3Rにおける大入賞口15の実際の開放時間が30秒のようになっている。
図2の場合、第1Rの場合、実際のラウンドはセーフが上限入賞数(図2には「上限入賞」として示す)に達したことにより終了しており、Rタイマもラウンド毎のセーフであるRセーフが基準範囲となることで作動を停止しており、その後、ラウンド間インターバル(ラウンド間の大入賞口15の閉鎖期間)に対応するR遅延タイマが作動している。この場合、ラウンドは、上限期間内であって、且つ、セーフが基準範囲であるので、通常ラウンド(以下、通常Rとも称する)となる。このような、大入賞口15への入賞数が上限入賞数に達することで成立するラウンド終了条件が、第1終了条件に相当する。
第3Rの場合、実際のラウンドはフルオープン(以下、FO(Full Open)とも称する)により終了している。この場合、上限期間となることでRタイマの作動が停止し、遅延タイマの作動中にセーフ信号の入力もなかったことから、Rタイマの開始時からのセーフが第3RのRセーフとして特定される。このような、大入賞口15の開放期間が上限開放期間に達することで成立するラウンド終了条件が、第2終了条件に相当する。
このような集計、判定、特定等を行うために、管理装置6は、図3に示すように、各遊技機2に対する設定情報を記憶している。この設定情報には、図3(A)のように機種Aに対応するもの、或いは図3(B)のように機種Bに対応するもの等、遊技機2の機種毎に以下の項目が設定されている。
・上限期間:Rタイマの作動期間を示し、1Rにおける大入賞口15の上限開放期間に対応した値が設定され、Rセーフが基準範囲に達しないままRタイマがこの設定値となった場合に1Rが終了した旨を特定するための設定情報。上限期間に達したことに基づくラウンドの終了特定により、FO及びFOラウンドを特定する。
・遅延タイマ:R遅延タイマの作動期間を示し、ラウンドインターバル(大当り中のラウンド間の期間)に対応した値が設定され、このR遅延タイマの作動中にセーフがあった場合にOFの発生を特定し、そのラウンドをOFラウンドとして特定する。
・適正T1セーフ:適正Rに対応した全てのラウンドが上限入賞した場合の大当り中セーフ(T1セーフ)を示し、上限入賞数×大入賞口賞球数×適正Rに対応した値を設定する。実際のT1セーフがこの値未満であった大当りは少なくともFOしていると推測出来る。尚、セーフ信号が10個単位で出力されることから、T1セーフと比較する際にはこの設定値の1の位を繰下げた値と比較する。
・代表R:適正Rの内、注目ラウンド(遊技場管理者や遊技者にとって関心の高い大当りのラウンド数)であり、後述する図6の場合には「第1範囲」に対応し(これ以外のラウンドは第2範囲)、後述する図7及び図8では「代表R」として、該当するラウンド数の大当りに関する情報が全体の集計結果から抽出して集計される。
管理装置6は、大当り中処理を実行しており、大当りフラグ(大当り信号が入力されると1となるフラグ)が0であるか(A1)、大当り信号が入力されたか(A2)を判定している。この状態で大当り信号が入力されると(A2:YES)、大当りフラグを1とし(A3)、Rタイマを作動開始させ(A4)、ラウンドフラグを1とし(A5)、新規データを作成する(A6)。このステップA6では、図5に示す大当り個別情報(各大当りにおけるラウンド毎の遊技情報)が新規に作成される。
続いて、管理装置6は、最終ラウンド(機種Aの場合は15R)まで、Rセーフの特定やラウンド状態の特定等を繰り返す。そして、大当りが終了すると、つまり、大当り信号の入力が終了すると(A21:YES)、大当りフラグを0とし(A22)、特定したR(ラウンド数=図5のレコード数)が適正であるか、即ち、図3の「適正R」に一致するかを判定し(A23)、Rが適正であれば(A23:YES)、ステップA1に移行して次の大当りを待機する一方、適正でなければ(A23:NO)、その大当りを誤検知大当り(図4のNO10のレコード参照)として特定した後(A24)、ステップA1に移行する。
また、ラウンド終了フラグが1であってもRタイマが作動することにより、最終ラウンド終了後にも新たにRタイマが作動する。このため、Rタイマの作動回数とラウンド数とは一致はしないものの、最終ラウンド終了後のRタイマの作動は基本的には意味を持たない作動であるので、実質的に両者は同じとなり、対応した数値として扱うことが出来る。このように、Rタイマの作動回数≒ラウンド数となる。
また、「第1範囲」は図2の「代表R」に対応する大当り、「第2範囲」はそれ以外の大当り、「全体」は全ての大当りをそれぞれ抽出対象とした集計値で、S、T1セーフは大当り1回当りの平均値と合計値とを示しているが、「回数」は対応する大当り数、「平均」は大当り1回当りのラウンド数、「合計」は対応する合計ラウンド数を示している。図6の場合、FOやOFを区分して識別表示(図6ではハッチング)している。
これら「OF」及び「FO」は、0以外の場合、即ち、OFやFOが発生したラウンドがある大当りについては、それぞれ区分して識別出力しており、更にT1セーフに最も近似する適正T1セーフをT1セーフが上回ったか(例えばレコードNO9、NO12)、或いは下回ったか(例えばレコードNO7)により、区分して識別出力している。
大当り中に第1終了条件が成立したか(上限入賞分のセーフがあったか)、又は第2終了条件が成立したか(大入賞口15の開放期間が上限開放時間に達したか)を推定し、第2終了条件が成立した旨が推定されたか否かに応じて、大当り及びその大当りにおけるラウンドを区分して出力する(本実施形態では、識別可能に表示している)。これにより、第2終了条件が成立した旨が推定された場合にはフルオープン(FO)が発生したと特定出来るため、たとえ遊技機2側からラウンドの状態を示すラウンド信号が出力されず、更にオーバーフローによってT1セーフが相殺されるような状況であったとしても、遊技機2以外の装置にてFOを検出することが出来、FOの管理精度を高めることが出来る。
通常大当りとFO(又はOF)大当りとを区分すること、及び通常ラウンドとFO(又はOF)ラウンドとを区分することにより大当り情報を区分し、全大当り数、又は通常大当りの発生数とFO(又はOF)大当りの発生数との割合を示すFO(又はOF)率情報、ラウンド数、又は通常ラウンドの発生数とFO(又はOF)ラウンドの発生数との割合を示すFOR(又はOFR)率情報、FO(又はOF)大当りの発生数を示すFO(又はOF)大当り情報、及びFO(又はOF)ラウンドの発生数を示すFOR(又はOFR)情報を区分結果として出力するので、より一層、遊技情報の管理精度を高めることが出来る。
10玉のセーフに対応して出力されるセーフ信号により特定されるRセーフに対応する大入賞数が複数ある場合にセーフ信号の入力間隔が連続出力条件を満たしているか否かによりいずれの大入賞数が対応しているかを特定するので、端数の推測が可能となり、第1終了条件の成立及び大入賞数をより正確に特定し得るようになる。
また、OFを精度良く特定出来るため、OFの発生を遊技者に積極的に報知(例えば、遊技機装置3を遊技情報管理装置として採用し、遊技者向けに報知)することも出来るようになり、遊技者の満足度を高めることも可能となる。
以下、第2実施形態による遊技情報管理装置について、図10から図12を参照しながら説明する。
図10に示すように、第2実施形態で想定する遊技機2は、大入賞口15が遊技盤面9の中央付近に設けられている。このため、大当り時には、右打ちされないことから、大入賞口15以外の入賞口に対しても入賞(以下、便宜的に他入賞と称する)が発生する可能性がある。そこで、本実施形態の管理装置6は、そのような他入賞分を考慮した上で、OF、FO等を特定している。
管理装置6は、第1実施形態と同様に図9に示す大当り中処理を実行しており、図11に示すようにラウンド毎にRセーフ等を特定している。このとき、管理装置6は、新たに、「除外セーフ」と「純セーフ」とを集計対象としてラウンド毎に記憶している。ここで、除外セーフは、大入賞口15以外の入賞口への入賞分のセーフを示し、純セーフは、Rセーフから除外セーフを除いたセーフを示している。そして、本実施形態では、管理装置6は、第1実施形態のRセーフに代えて、純セーフ(尚、純セーフも特許請求の範囲に記載したRセーフに相当する)に基づいて、上限入賞数に達したかを判定する。
そして、図11に示すように各大当りの遊技情報を第1実施形態と同様に集計してFO、OF等に応じて区分すると共に、それに基づいて図12に示すように各大当りにおけるR数、平均セーフ、平均純セーフ、平均時間等を集計する。尚、第1実施形態のようにFO率等を集計したり、図7、図8等のように、台番単位や機種単位で集計したりしても勿論良い。
尚、第2実施形態においては、ベースに代えて始動口の賞球数を別途設定し、始動口への入賞を示す始動信号を入力することで、始動口への賞球数を別途設定し、始動入賞数×賞球数を除外セーフとして純セーフを特定しても良いし、更にアウトに対する始動口以外の他入賞による出玉率の増加分(例えば2%等)を別途設定して除外セーフに加えても良い。また、ベースを含め、これらの設定値は予め設定すれば経験則による操作入力値を採用しても、過去の遊技情報の集計値を採用してもいずれを設定しても良い。
本発明は、上記した一実施形態にて例示したものに限定されることなく、次のように変形又は拡張することが出来る。
OFやFO等のラウンドや大当りの種類を特定するだけでなく、大入賞数を特定すると共にOFした入賞数も特定したが、大当りやラウンドのいずれか一方の種類を特定するだけの構成や、OF又はFOのいずれか一方のみを特定する構成としても良い。また、FO(又はOF)したラウンド数と大当り回数の双方を集計対象としたがいずれか一方のみを集計対象としても良い。このように変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良い。また、一部のみ採用する場合も含み、どのような構成とするかを設定操作により変更しても良い。
FO率、OF率、FOR率、OFR率として全大当りや全ラウンドに占める割合を例示したが、通常大当りや通常ラウンドに対する割合をFO率等としても良い。また、割合としては比等を採用したり、例示した分母と分子とを入れ替えた値を採用したりしても良い。
図3等の各設定は遊技場管理者が任意に設定しても良いし、予め管理装置6の製造メーカ等にて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
大当り信号の出力開始がラウンドの開始、即ち、大入賞口15の開放と同期して行われる遊技機2を例示したが、大入賞口15の開放が大当り信号よりも遅延して行われる遊技機も存在するので、その遅延分の開始遅延タイマ(例えば、作動期間が5秒)を予め設定し、大当り信号の出力開始に応じてその開始遅延タイマを作動開始させ、そのタイムアップ後にRタイマを作動開始させて各実施形態にて例示したRセーフの特定等の処理を実行させる構成としても良い。即ち、大当りが開始してから予め設定される開始遅延期間分、大当り中における経過期間の計時を遅延させても良い。この場合、セーフの特定により遅延を終了しても良い。
RタイマやR遅延タイマ等の作動による計時を例示したが、例えば開始時刻と現在時刻とを比較することで経過期間を計時する等、必ずしもタイマを作動させなくとも計時は可能である。
Rセーフ等の再集計として新たなレコードへと記憶対象を移動させることを例示したが、履歴情報を管理することなく新たなラウンド特定時等に初期化するような構成としても良い。
連続出力条件として基準入力間隔の範囲を設定したが、基準入力間隔の値、そのものを設定する等しても良い。また、設定基準範囲や設定基準入賞情報等の他の基準情報についても範囲と値、いずれを設定しても良い。また、設定基準情報を超過したか否かの判定として、設定基準範囲や値を直接設定対象とし、その範囲や値を直接的に超過したかを判定することを例示したが、例えばOF範囲を別途設定し、そのOF範囲にRセーフが達した場合に設定基準情報を超過した旨を判定する等、間接的に設定基準情報を超過したか否かを判定しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、セーフ信号等として10玉1パルスを例示したが1玉1パルス等のセーフ信号等に本案を採用しても良く、この場合、更に精度が高くなる。更に遊技信号としてパルス信号を例示したがシリアル通信等による信号入力としても良い。
各実施形態にて示して設定値等における数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、識別出力についても例示した以外に判定毎に異なる着色、或いは点滅表示等、どのような出力態様としても良く、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
管理装置6が行う処理の一部を遊技機装置3或いは中継装置4等にて行っても良い。また、遊技情報管理装置として管理装置6、即ち所謂データ管理装置を例示したが、実施形態でも一部説明したように、遊技機装置3や所謂呼出ランプ等で全ての処理等を行い(又は、管理装置6にて行った処理結果を遊技機装置3や呼出ランプ等に通知し)、遊技者向けにラウンド数や大当りの種類等を表示する構成としても良い。
Claims (8)
- 遊技価値を消費する遊技を行うことで、遊技盤面上に配置される大入賞口を開放状態とする単位遊技であるラウンドにより構成される大当りを発生可能であり、前記大入賞口への入賞数が上限入賞数に達することで成立する第1終了条件、及び前記大入賞口の開放期間が上限開放期間に達することで成立する第2終了条件のいずれかが成立することで前記ラウンドが終了する遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
遊技における入賞に応じて遊技者に付与される遊技価値を示すセーフを特定可能なセーフ信号と、大当り中であることを示す大当り期間を特定可能な大当り信号とを遊技機側から出力される遊技信号として入力し、大当り中の前記セーフであるT1セーフを特定する遊技情報特定手段と、
大当り中における経過期間を計時する期間計時手段と、
前記経過期間に対応して特定された前記T1セーフであるRセーフを特定するRセーフ特定手段と、
前記Rセーフと、前記上限入賞数分の入賞に応じた前記セーフに対応した予め設定される設定基準情報とを比較することで、前記第1終了条件が成立した旨を推定する第1終了推定手段と、
前記第1終了条件の成立が推定されることなく前記経過期間が前記上限開放期間に対応して予め設定される設定上限期間に達した場合に、前記第2終了条件が成立した旨を推定する第2終了推定手段と、
前記第1終了条件、及び前記第2終了条件の内、いずれかが成立した旨を推定された場合に、前記経過期間を新たなラウンドに対応すべく再計時させる再計時処理を行うと共に、前記Rセーフを新たなラウンドに対応したRセーフとすべく初期値へと戻す再集計処理を行う再集計処理手段と、
大当り中に前記第2終了条件が成立した旨が推定されたか否かにより、当該大当り、及び当該大当りにおけるラウンドの内、少なくとも一方である大当り情報を区分する大当り情報区分手段と、
前記大当り情報区分手段による区分結果を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記大当り情報区分手段は、前記第1終了条件が成立した旨を推定された場合に、前記再計時処理を、予め設定される設定遅延期間、遅延させる遅延処理中に前記T1セーフが特定されたか否か、及び前記Rセーフが前記設定基準情報を超過したか否かの少なくとも一方により前記大当り情報を区分することを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。
- 前記遊技情報特定手段は、前記経過期間の特定により前記ラウンドが生じたことを特定すると共に当該特定したラウンド数である全ラウンド数を特定すること、及び大当り期間を特定した全ての大当り回数である全大当り数を特定することの内、少なくとも一方を特定し、
前記大当り情報区分手段は、前記遊技情報特定手段により特定された大当りを、前記第2終了条件が成立した旨を推定された前記ラウンドであるFOラウンドが含まれるFO大当りと、通常ラウンドとに区分すること、及び前記遊技情報特定手段により特定されたラウンドを、前記FOラウンドと、通常ラウンドとに区分することの内、少なくとも一方により前記大当り情報を区分し、
前記出力手段は、前記全大当り数、又は前記通常大当りの発生数と前記FO大当りの発生数との割合を示すFO率情報、前記全ラウンド数、又は前記通常ラウンドの発生数と前記FOラウンドの発生数との割合を示すFOR率情報、前記FO大当りの発生数を示すFO大当り情報、及び前記FOラウンドの発生数を示すFOR情報の内、少なくとも1つを前記区分結果として出力することを特徴とする請求項1または2記載の遊技情報管理装置。 - 遊技価値を消費する遊技を行うことで、遊技盤面上に配置される大入賞口を開放状態とする単位遊技であるラウンドにより構成される大当りを発生可能であり、前記大入賞口への入賞数が上限入賞数に達することで成立する第1終了条件、及び前記大入賞口の開放期間が上限開放期間に達することで成立する第2終了条件のいずれかが成立することで前記ラウンドが終了する遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
遊技における入賞に応じて遊技者に付与される遊技価値を示すセーフを特定可能なセーフ信号と、大当り中であることを示す大当り期間を特定可能な大当り信号とを遊技機側から出力される遊技信号として入力し、大当り中の前記セーフであるT1セーフを特定する遊技情報特定手段と、
大当り中における経過期間を計時する期間計時手段と、
前記経過期間に対応して特定された前記T1セーフであるRセーフを特定するRセーフ特定手段と、
前記Rセーフと、前記上限入賞数分の入賞に応じた前記セーフに対応した予め設定される設定基準情報とを比較することで、前記第1終了条件が成立した旨を推定する第1終了推定手段と、
前記第1終了条件の成立が推定されることなく前記経過期間が前記上限開放期間に対応して予め設定される設定上限期間に達した場合に、前記第2終了条件が成立した旨を推定する第2終了推定手段と、
前記第1終了条件、及び前記第2終了条件の内、いずれかが成立した旨を推定された場合に、前記経過期間を新たなラウンドに対応すべく再計時させる再計時処理を行うと共に、前記Rセーフを新たなラウンドに対応したRセーフとすべく初期値へと戻す再集計処理を行う再集計処理手段と、
前記第1終了条件が成立した旨を推定された場合に、前記再計時処理を予め設定される設定遅延期間、遅延させる遅延処理中に前記T1セーフが特定されたか否か、及び前記Rセーフが前記設定基準情報を超過したか否かの少なくとも一方により、当該対応する大当り、及び当該大当りにおけるラウンドの内、少なくとも一方である大当り情報を区分する大当り情報区分手段と、
前記大当り情報区分手段による区分結果を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記遊技情報特定手段は、前記経過期間の特定により前記ラウンドが生じたことを特定すると共に当該特定したラウンド数である全ラウンド数を特定すること、及び大当り期間を特定した全ての大当り回数である全大当り数を特定することの内、少なくとも一方を特定し、
前記大当り情報区分手段は、前記遊技情報特定手段により特定された大当りを、前記大入賞口への入賞数が上限入賞数を超過した前記ラウンドであるOFラウンドが含まれるOF大当りと、通常大当りとに区分すること、及び前記遊技情報特定手段により特定された前記ラウンドを、前記OFラウンドと、前記通常ラウンドとに区分することの内、少なくとも一方により前記大当り情報を区分し、
前記出力手段は、前記全大当り数、又は前記通常大当りの発生数と前記OF大当りの発生数との割合を示すOF率情報、前記全ラウンド数、又は前記通常ラウンドの発生数と前記OFラウンドの発生数との割合を示すOFR率情報、前記OF大当りの発生数を示すOF大当り情報、及び前記OFラウンドの発生数を示すFOR情報のうち、少なくとも1つを前記区分結果として出力することを特徴とする請求項4記載の遊技情報管理装置。 - 前記セーフ信号は、遊技価値が付与される以前であっても入賞が特定されることで出力されると共に、1ではない予め設定される単位付与価値分の付与に対応して出力される遊技信号であり、
前記遊技情報特定手段は、前記大入賞口への入賞数である大入賞数と前記Rセーフとの対応関係を示す予め設定される設定基準入賞情報と前記Rセーフとを比較することで、前記Rセーフに対応した前記大入賞数を特定し、
前記出力手段は、前記遊技情報特定手段により特定された前記大入賞数を出力することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の遊技情報管理装置。 - 前記セーフ信号は、遊技価値が付与される以前であっても入賞が特定されることで出力されると共に、1ではない予め設定される単位付与価値分の付与に対応して出力される遊技信号であり、
前記第1終了推定手段による前記設定基準情報と前記Rセーフとが対応している旨が特定出来る場合に、当該Rセーフを特定した前記セーフ信号と、当該セーフ信号の直前に入力したセーフ信号との入力間隔が、当該入力間隔の基準入力間隔に対応して予め設定される連続出力条件を満たしているか否かにより、前記第1終了条件が成立したか否かを推定する処理、及び前記遊技情報特定手段による前記大入賞口への入賞数である大入賞数と前記Rセーフとの対応関係を示す予め設定される設定基準入賞情報と前記Rセーフとを比較し、対応する大入賞数が複数ある場合に、当該Rセーフを特定した前記セーフ信号と、当該セーフ信号の直前に入力したセーフ信号との入力間隔が前記連続出力条件を満たしているか否かによりいずれの大入賞数が対応しているかを特定する処理の内、少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の遊技情報管理装置。 - 前記遊技情報特定手段は、前記再計時処理が行われてから、前記セーフ信号、及び遊技により消費された遊技価値であるアウトを特定可能なアウト信号の内、少なくとも一方を入力した場合に新たなラウンドとなった旨を特定し、
前記出力手段は、前記遊技情報特定手段による特定結果を出力することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の遊技情報管理装置。
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