以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る管理装置である台端末装置100及びホールコンピュータ120は、図1〜図3に示すように、遊技領域12に設けられた始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)にて遊技媒体(パチンコ玉)を検出する始動検出手段(第1始動入賞スイッチ21a,第2始動入賞スイッチ22a)と、該始動検出手段により遊技媒体が検出されたことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報(特別図柄)の可変表示を行う可変表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、遊技者にとって有利な第1の状態(開閉片42,42が開放している状態)と遊技者にとって不利な第2の状態(開閉片42,42が閉鎖している状態)とに変化可能な可変入賞装置(40)と、識別情報の可変表示結果が所定表示結果(小当り図柄)となったことに対応して、可変入賞装置を第2の状態から第1の状態へ変化させる始動動作を実行させる始動制御手段(遊技制御基板81)と、始動動作にて第1の状態となった可変入賞装置に進入した遊技媒体が当該可変入賞装置に設けられた複数の領域のうち特定領域(V入賞口71)に進入したことに対応して、遊技者にとって有利な第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)に制御すると共に、識別情報の可変表示結果が特定表示結果(大当り図柄)となったことに対応して、遊技者にとって有利な第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)に制御する特定遊技状態制御手段(遊技制御基板81)と、第1の特定遊技状態及び第2の特定遊技状態に伴って、始動領域に遊技媒体が進入する頻度が向上する特別遊技状態(時短状態)に制御する特別遊技状態制御手段と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を管理するものである。
このパチンコ機10において、特定遊技状態である大当り状態に制御されると、遊技者にとって有利な状態となるように、通常遊技状態(大当り状態及び時短状態以外の遊技状態)並びに時短状態において大当り可変入賞装置75の大入賞口77にパチンコ玉が入賞しないように閉鎖状態にある開閉板76が下端を支点として手前側に略水平になるまで開放されて、大入賞口77にパチンコ玉が入賞可能となり、該開放されてから所定時間(例えば30秒間)が経過したこと又は大入賞口77に所定個数(例えば10個)のパチンコ玉が入賞したことにより一旦閉鎖されて1ラウンドが終了し、所定ラウンド数が経過するまで開閉が繰り返される。
またパチンコ機10において、特別遊技状態である時短状態に制御されると、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄となったことに対応して、通常状態において第2始動入賞口22にパチンコ玉が入賞し難い垂直状態(図3に示す点線の状態)にある開閉部材23,23が下端を支点として外向きに略水平になるまで傾動されて、第2始動入賞口22にパチンコ玉が入賞し易い開放状態(図3に示す実線の状態)となる頻度が向上するように、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間が通常遊技状態中及び大当り状態中よりも短縮され(例えば該可変表示時間が30秒から3秒に短縮され)、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率が通常遊技状態中及び大当り状態中よりも向上され(例えば該確率が5/10から9/10に向上され)、開閉部材23,23の開放時間が通常遊技状態中及び大当り状態中よりも延長される(例えば該開放時間が0.5秒×1回から1秒×3回に延長される)。
そして管理装置は、当該パチンコ機10から第1の特定遊技状態又は第2の特定遊技状態の発生を特定するための共通の特定遊技状態特定情報が出力される場合(つまりパチンコ機10から台端末装置100に対して、特定遊技状態特定情報として、第1の特定遊技状態及び第2の特定遊技状態共に同一の信号入力部101に同形態の信号、即ち両特定遊技状態に共通の信号が入力される場合)であっても、第1の特定遊技状態の発生回数と第2の特定遊技状態の発生回数とを区別して集計し出力することができることを特徴とするものである。
ここでパチンコ機10は、図1に示すように、遊技場内の遊技島に配置されており、該遊技島に設けられる台端末装置100,及び遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる中継コンピュータ110を介して、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるホールコンピュータ120と通信可能に接続されている。このパチンコ機10は、台番号によって個々に識別可能とされており、この例では、遊技島の一面において左端から右端に向けて1番台〜10番台(ただし4番台と9番台は欠番)のパチンコ機10が設けられ、該1番台〜10番台と並行して遊技島の背面において左端から右端に向けて11番台〜20番台(ただし14番台と19番台は欠番)のパチンコ機10が設けられている。
また台端末装置100は、台端末番号によって個々に識別可能とされており、この例では、台番号が1番〜5番である4台のパチンコ機10に対応して、台端末番号が101番である台端末装置100が設けられており、以下同様にして、6番〜10番のパチンコ機10に対応する102番の台端末装置100と、11番〜15番のパチンコ機10に対応する103番の台端末装置100と、16番〜20番のパチンコ機10に対応する104番の台端末装置100とが設けられている。
この台端末装置100は、4台のパチンコ機10の各々に接続可能な4つの信号入力部101A,101B,101C,101Dを備えており、例えば101番の台端末装置100では、信号入力部101Aに1番のパチンコ機10が接続され、信号入力部101Bの2番のパチンコ機10が接続され、信号入力部101Cに3番のパチンコ機10が接続され、信号入力部101Dに5番のパチンコ機10が接続されている。これらパチンコ機10の台番号と、台端末装置100の台端末番号及び信号入力部101との対応関係は、後述する図14(a)に示すように、ホールコンピュータ120のハードディスク123における遊技関連情報DBで記憶されている。
従って、図2に示すように、あるパチンコ機10から出力された各種の信号(打込信号,始動入賞信号,特別図柄確定信号,役物開放信号,役物入賞信号,大当り信号,大当り・時短信号,及び払出信号)が、対応する台端末装置100の信号入力部101に入力され、該入力された信号に基づいて集計された遊技関連情報の集計値が、該台端末装置100の台端末番号及び信号入力部名と共に、所定のタイミング(例えば1分間毎)で、中継コンピュータ110を介してホールコンピュータ120に送信されることにより、該ホールコンピュータ120は、当該台端末番号及び信号入力部名によって、いずれの台番号のパチンコ機10について集計された遊技関連情報の集計値が送信されてきたかを特定可能であり、該特定した台番号のパチンコ機10毎に、該送信されてきた遊技関連情報の集計値に基づいて、後述する各種の遊技関連情報の集計や算出が行われる。本発明では、これらパチンコ機10,台端末装置100,中継コンピュータ110,及びホールコンピュータ120により、遊技用システム1が構成される。
ここで本発明に係る管理装置である台端末装置100及びホールコンピュータ120には、図12及び図13に示すように、特別図柄確定信号,役物入賞信号,及び大当り信号に基づいて、直撃大当りの発生とV入賞大当りの発生とを区別して認識する第1実施形態と、図15及び図16に示すように、役物入賞信号,及び大当り信号に基づいて、直撃大当りの発生とV入賞大当りの発生とを区別して認識する第2実施形態と、図17及び図18に示すように、特別図柄確定信号,及び大当り信号に基づいて、直撃大当りの発生とV入賞大当りの発生とを区別して認識する第3実施形態とが含まれる。以下においては、パチンコ機10,第1実施形態に係る管理装置,第2実施形態に係る管理装置,第3実施形態に係る管理装置,及び変形例について、順に説明する。
[1.パチンコ機10]
まず図2〜図11を参照して、パチンコ機10について説明する。パチンコ機10は前記遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域12に打ち込むことにより遊技を行う弾球遊技機であり、前述した第1特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り),第2特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り),及び特別遊技状態(時短状態)に制御されるものである。このパチンコ機10は、図3に示すように、台枠10aの内部に遊技盤11が嵌め込まれている。台枠10aは、その下方に、賞球又は貸玉として払い出されたパチンコ玉を貯留するための上皿,該上皿で貯留しきれないパチンコ玉を貯留するための下皿,及び上皿に貯留されているパチンコ玉を遊技領域に打ち込むための操作を受け付ける発射ハンドル等を備え、その上方中央に、内部に嵌め込まれた遊技盤11の遊技領域を見通すためのガラス窓を備え、該ガラス窓の周囲に、演出のために効果音を発するスピーカ,及び点滅する複数のランプ等を備えている。
遊技盤11の表面において、外周には、ガイドレール11aが渦巻状に取り付けられており、該ガイドレール11aの内側に、略円形の遊技領域12が形成されており、該ガイドレール11a同士に挟まれた領域として、遊技領域12に連なる打ち出し路11bが形成されている。この遊技領域12において、左側には、上から順に通過ゲート26,普通図柄始動記憶LED32a,普通図柄可変表示装置32,通常入賞口24,及び第1始動入賞口21が設けられており、中央には、上から順に可変入賞装置40,第2始動入賞口22,大当り可変入賞装置75,及びアウト口25が設けられており、右側には、上から順に特別図柄始動記憶LED31a,及び特別図柄可変表示装置31が設けられている。また遊技領域12には、打ち込まれたパチンコ玉(以下、「打込玉」ともいう。)の流れを変えるための複数の釘(図示外)や風車も設けられている。
遊技盤11の裏面には、図2に示すように、遊技制御基板81と、該遊技制御基板81に接続される払出制御基板82,スイッチ中継基板83,図柄中継基板84,演出制御基板85,及び外部中継基板86と、払出制御基板82に接続される玉払出装置82aとが設けられている。ここでスイッチ中継基板83には、第1始動入賞スイッチ21a,第2始動入賞スイッチ22a,通常入賞スイッチ24a,ゲートスイッチ26a,役物入賞スイッチ43a,V入賞スイッチ71a,役物排出スイッチ72a,大入賞スイッチ77a,開閉部材23を駆動するためのソレノイド23a,後述する開閉片42を駆動するためのソレノイド42a,後述する左振分部材52を駆動するためのソレノイド52a,後述する右振分部材62を駆動するためのソレノイド62a,後述するストッパ65を駆動するためのソレノイド65a,及び開閉板76を駆動するためのソレノイド76aが接続されており、図柄中継基板84には、特別図柄可変表示装置31,特別図柄始動記憶LED31a,普通図柄可変表示装置32,及び普通図柄始動記憶LED32aが接続されており、演出制御基板85には、演出表示装置41が接続されている。また外部中継基板86は、台端末装置100の後述する信号入力部101と通信可能に接続されている。
なおパチンコ機10の背後における遊技島には、当該パチンコ機10の遊技領域12に打ち込まれたパチンコ玉が導かれるアウトタンク(図示外)が設けられている。このアウトタンクには、遊技領域12に打ち込まれ、いずれの入賞口にも入賞せずに遊技領域12の最下部に設けられたアウト口25からパチンコ機10の背後に導かれたパチンコ玉と、いずれかの入賞口に入賞してパチンコ機10の背後に導かれたパチンコ玉とが集められるように構成されている。このアウトタンクには、当該アウトタンクに導かれたパチンコ玉の数、即ち遊技領域12に打ち込まれたパチンコ玉の数である打込玉数を計数する打込玉カウンタ90が付設されている。この打込玉カウンタ90からは、打込玉数を特定可能な情報として、10個の打込玉数が計数される毎に1パルスの打込信号が出力され、台端末装置100における当該打込玉カウンタ90が対応するパチンコ機10と共通の信号入力部101に入力される。
以下、パチンコ機10の各構成要素について説明する。まず第1始動入賞スイッチ21aは始動検出手段の一例であって、始動領域にて遊技媒体を検出するものであり、ここでは遊技領域12に打ち込まれて始動領域の一例である第1始動入賞口21に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この第1始動入賞スイッチ21aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、始動検出手段による遊技媒体の検出を特定可能な始動検出情報として、該検出を認識する毎に1パルスの第1始動入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して台端末装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
また第2始動入賞スイッチ22aも始動検出手段の一例であって、始動領域にて遊技媒体を検出するものであり、ここでは遊技領域12に打ち込まれて始動領域の一例である第2始動入賞口22に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この第2始動入賞スイッチ22aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、始動検出手段による遊技媒体の検出を特定可能な始動検出情報として、該検出を認識する毎に1パルスの第2始動入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して台端末装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
また遊技領域12に打ち込まれて第1始動入賞口21又は第2始動入賞口22(以下、単に「始動入賞口」ともいう。)に入賞したパチンコ玉が第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22a(以下、単に「始動入賞スイッチ」ともいう。)により検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていなければ、特別図柄可変表示装置31の可変表示が実行されるための始動条件が成立し、当該入賞が有効始動入賞となって、遊技制御基板81により、予め設定されている複数の乱数値の中から1つの乱数値が抽出される(図11のS14)。
ここで前記複数の乱数値の各々については、後述する始動制御手段による始動動作(即ち後述する開閉片42,42の開放)が実行される「小当り」,演出表示装置41による演出表示(いわゆるリーチ演出)が行われる「はずれ」,又は演出表示装置41による演出表示(いわゆるリーチ演出)が行われた後に前記特定遊技状態制御手段により第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)に制御される「大当り」のいずれの遊技状態に制御されるかが、所定の確率(例えば114:5:1)で予め設定されている。そして「小当り」に対応する乱数値については、前記開閉片42,42の開放回数が1回又は2回のいずれに制御されるかが、所定の確率(例えば29:1)で予め設定されている。また「大当り」に対応する乱数値については、前記開閉板76の開放回数が15回である15ラウンド大当り又は2回である2ラウンド大当りのいずれに制御されるかが、所定の確率(例えば1:1)で予め設定されている。なお15ラウンド大当りは、時短状態を伴う。
ここで成立した始動条件(有効始動入賞)は、抽出された乱数値と共に、遊技制御基板81において記憶されて保留され(図11のS15)、該記憶されて保留されている始動条件の保留個数(いわゆる保留玉数)が、特別図柄始動記憶LED31aに表示される。なお始動入賞口に入賞したパチンコ玉が始動入賞スイッチにより検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が上限を超えているときには、始動条件は成立せず、当該入賞が無効入賞となるが、該無効入賞であっても、第1始動入賞信号又は第2始動入賞信号(以下、単に「始動入賞信号」ともいう。)は出力され、また賞球は付与される。
特別図柄始動記憶LED31aは、前記始動条件の保留個数、換言すれば特別図柄可変表示装置31の可変表示に使用される有効始動入賞の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この特別図柄始動記憶LED31aにおいては、前記有効始動入賞がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動入賞が使用されて、特別図柄可変表示装置31の可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
特別図柄可変表示装置31は可変表示手段の一例であって、前記始動検出手段(始動入賞スイッチ)により遊技媒体が検出されたことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報である特別図柄を可変表示するものであり、ここでは前記始動条件が成立した後に開始条件が成立したことに基づいて、特別図柄を可変表示するものである。ここで開始条件とは、特別図柄可変表示装置31における可変表示,大当り状態,及び役物入賞状態(即ち役物入賞スイッチ43aにより検出したパチンコ玉が役物排出スイッチ72aにより検出されるまで)がすべて終了していることである。従って、特別図柄可変表示装置31における可変表示が行われている最中や、大当り状態の最中や、役物入賞状態の最中には、開始条件は成立せず、特別図柄可変表示装置31における可変表示は開始されない。また特別図柄は、例えば0〜9の10個の数字である。
この特別図柄可変表示装置31は、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記開始条件が成立すると、前記保留されている始動条件が1つ使用されることにより特別図柄の可変表示が開始され、当該始動条件の乱数値に対応する遊技状態(小当り,はずれ,又は大当り)に応じて、所定時間経過後に該可変表示が停止して、可変表示結果が導出表示される。具体的には、乱数値に対応する遊技状態が「小当り」である場合には、比較的短時間(例えば1秒)で特別図柄の可変表示が停止して、可変表示結果として所定表示結果である小当り図柄(例えば開放回数が1回であれば「1」、2回であれば「2」)が表示される。また乱数値に対応する遊技状態が「はずれ」である場合には、演出表示装置41の演出表示(いわゆるリーチ演出)も開始し、比較的長時間(例えば15秒)で該演出表示及び特別図柄の可変表示が停止して、可変表示結果としてはずれ図柄(例えば「0」)が表示される。また乱数値に対応する遊技状態が「大当り」である場合には、演出表示装置41の演出表示(いわゆるリーチ演出)も開始し、比較的長時間(例えば15秒)で該演出表示及び特別図柄の可変表示が停止して、可変表示結果として大当り図柄(例えば15ラウンド大当りであれば「7」、2ラウンド大当りであれば「3」)が表示される。
この特別図柄可変表示装置31において、特別図柄の可変表示が停止すると、該特別図柄の可変表示を制御する遊技制御基板81から、可変表示手段による可変表示の実行を特定可能な可変表示実行情報として、図12に示すように、該特別図柄の可変表示が停止する毎に1パルスの特別図柄確定信号が出力され、外部中継基板86を介して台端末装置100の信号入力部101に入力される。
第2始動入賞口22には、パチンコ玉が入賞し易い状態と入賞し難い状態とに変化可能な一対の開閉部材23,23が付設されている。この開閉部材23,23は、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄となったことに対応して、遊技制御基板81の制御によるソレノイド23aの駆動で、パチンコ玉が入賞し難い垂直状態(図3に示す点線の状態)から、下端を支点として外向きに略水平になるまで傾動することにより、パチンコ玉が入賞し易い開放状態(図3に示す実線の状態)となり、所定時間経過後に元の垂直状態に戻る。
通常入賞スイッチ24aは、遊技領域12に打ち込まれて通常入賞口24に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この通常入賞スイッチ24aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
ゲートスイッチ26aは、遊技領域12に打ち込まれて通過ゲート26を通過したパチンコ玉を検出するものである。このゲートスイッチ26aでパチンコ玉が検出されたときに、保留されている有効始動通過数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていなければ、普通図柄可変表示装置32の可変表示が実行されるための始動条件が成立し、当該検出が有効始動通過となって、遊技制御基板81により抽選が行われる。この抽選では、所定の確率(例えば通常遊技状態中には1:1、時短状態中には9:1)で、開閉部材23,23の開放が実行される「当り」,又は該開放が実行されない「はずれ」のいずれかに決定される。
ここで成立した始動条件(有効始動通過)は、抽選結果(当り,又ははずれ)と共に、遊技制御基板81において記憶されて保留され、該記憶されて保留されている始動条件の保留個数(いわゆる保留玉数)が、普通図柄始動記憶LED32aに表示される。なお通過ゲート26に入賞したパチンコ玉がゲートスイッチ26aにより検出されたときに、保留されている有効始動数が上限を超えているときには、始動条件は成立せず、当該検出が無効検出となる。
普通図柄始動記憶LED32aは、前記始動条件の保留個数、換言すれば普通図柄可変表示装置32の可変表示に使用される有効始動通過の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この普通図柄始動記憶LED31aにおいては、前記有効始動通過がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動通過が使用されて、普通図柄可変表示装置32の可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
普通図柄可変表示装置32は、ゲートスイッチ26aによりパチンコ玉が検出されたことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報である普通図柄を可変表示するものであり、ここでは前記始動条件が成立した後に開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄を可変表示するものである。ここで開始条件とは、普通図柄可変表示装置32における可変表示が終了していることである。従って、大当り状態の最中や、役物入賞状態の最中であっても、開始条件が成立して、普通図柄可変表示装置32における可変表示が開始される。また普通図柄は、例えば0〜9の10個の数字である。
この普通図柄可変表示装置32は、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記開始条件が成立すると、前記保留されている始動条件が1つ使用されることにより可変表示が開始され、所定時間(例えば通常遊技状態中には30秒、時短状態中には3秒)経過後に該可変表示が停止して、当該始動条件に対応する抽選結果に応じて、可変表示結果が導出表示される。具体的には、抽選結果が「当り」である場合には、可変表示結果として当り図柄(例えば「7」)が表示される。また抽選結果が「はずれ」である場合には、可変表示結果としてはずれ図柄(例えば「0」)が表示される。
可変入賞装置40は、前述の如く、遊技者にとって有利な第1の状態(開閉片42,42が開放している状態:図5を参照)と遊技者にとって不利な第2の状態(開閉片42,42が閉鎖している状態:図4を参照)とに変化可能な、いわゆる第2種役物と称されるものである。この可変入賞装置40において、図4〜図7に示すように、中央には、上から順に開閉片42,42,開口部43,振分穴44a,44b,44c,演出表示装置41,山ステージ64,回転体70,前方ステージ54,及びV入賞口71が設けられており、主として図6に示すように、左側には、ノーマルルート誘導路51,左振分部材52,及びノーマルルート排出路53が設けられており、主として図7に示すように、右側には、チャンスルート誘導路61,右振分部材62,及びチャンスルート排出路63が設けられており、チャンスルート誘導路61の終端(即ち山ステージ64の手前)にはストッパ65が設けられている。
以下、可変入賞装置40の各構成要素について説明する。演出表示装置41は、各々が識別可能な複数種類の識別情報である飾り図柄を可変表示するものであり、前記特別図柄可変表示装置31と連動して可変表示が行われることにより、遊技者に興趣を抱かせるような演出が行われる。この演出表示装置41には、例えば「左」,「中」,「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)があり、各々の可変表示部において飾り図柄が可変表示される。
開閉片42,42は、特別図柄可変表示装置31の可変表示結果が所定表示結果である小当り図柄となったことに対応して、後述する始動制御手段として機能する遊技制御基板81の制御によるソレノイド42aの駆動で、図4に示すように、パチンコ玉が入賞しない閉鎖状態(即ち前記第2の状態)から、外向きに水平移動することにより、図5に示すように、パチンコ玉が入賞し易い開放状態(即ち前記第1の状態)となり、所定時間(例えば0.4秒)経過後に元の閉鎖状態に戻る、始動動作が行われる。ここで前記乱数値に対応する開放回数が1回である場合には、該始動動作が1回行われ、前記乱数値に対応する開放回数が2回である場合には、該始動動作が2回行われる。
前記役物入賞スイッチ43aは、開閉片42,42が開放状態となることにより出現する開口部43から可変入賞装置40に進入したパチンコ玉を検出するものである。この役物入賞スイッチ43aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、可変入賞装置40へのパチンコ玉の進入を特定可能な可変入賞装置進入情報として、図12に示すように、該検出を認識する毎に1パルスの役物入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して台端末装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
振分穴44a,44b,44cは、開口部43から可変入賞装置40に進入したパチンコ玉をノーマルルート誘導路51又はチャンスルート誘導路61のいずれかに振り分けるための貫通穴である。ここで左右に位置する振分穴44a,44cは、ノーマルルート誘導路51に連通しており、中央に位置する振分穴44bは、チャンスルート誘導路61に連通している。
ノーマルルート誘導路51は、図6に示すように、振分穴44a,44cから進入してきたパチンコ玉を可変入賞装置40の前方に導くための通路である。このノーマルルート誘導路51の途中には、上下動可能な左振分部材52が設けられている。この左振分部材52は、恐竜の足を模しており、役物入賞スイッチ43aでパチンコ玉が検出されると、遊技制御基板81の制御によるソレノイド52aの駆動で上下動し、役物入賞スイッチ43aでパチンコ玉が検出されてから所定時間(例えば2秒)経過後に停止する。そして図6(b)に示すように、左振分部材52が下側に動いているときに、ノーマルルート誘導路51に進入してきたパチンコ玉が該左振分部材52に当たると、該パチンコ玉がノーマルルート誘導路51の下方に位置するノーマルルート排出路53に落下する。一方、図6(a)に示すように、左振分部材52が上側に動いているときに、ノーマルルート誘導路51に進入してきたパチンコ玉が該左振分部材52を通過すると、該パチンコ玉がノーマルルート誘導路51の終端に連通する前方ステージ54に導かれる。
チャンスルート誘導路61は、図7に示すように、振分穴44bから進入してきたパチンコ玉を可変入賞装置40の中央に導くための通路である。このチャンスルート誘導路61の途中には、上下動可能な右振分部材62が設けられている。この右振分部材62は、恐竜の足を模しており、役物入賞スイッチ43aでパチンコ玉が検出されると、遊技制御基板81の制御によるソレノイド62aの駆動で上下動し、役物入賞スイッチ43aでパチンコ玉が検出されてから所定時間(例えば2秒)経過後に停止する。そして図7(b)に示すように、右振分部材62が下側に動いているときに、チャンスルート誘導路61に進入してきたパチンコ玉が該右振分部材62に当たると、該パチンコ玉がチャンスルート誘導路61の下方に位置するチャンスルート排出路63に落下する。一方、図7(a)に示すように、右振分部材62が上側に動いているときに、チャンスルート誘導路61に進入してきたパチンコ玉が該右振分部材62を通過すると、該パチンコ玉がU字状を呈するチャンスルート誘導路61の終端に導かれる。
チャンスルート誘導路61の終端には、該チャンスルート誘導路61の底面から出没可能なストッパ65が設けられている。このストッパ65は、役物入賞スイッチ43aでパチンコ玉が検出されてから所定時間(例えば3秒)経過後に、遊技制御基板81の制御によるソレノイド62aの駆動で底面下に没して、突出状態に復帰する。従って、チャンスルート誘導路61の終端に導かれたパチンコ玉は、役物入賞スイッチ43aで検出されてから所定時間経過後にストッパ65が底面下に没することにより、該チャンスルート誘導路61の終端に連通する山ステージ64に導かれる。山ステージ64の下方には、水平面内で反時計回り方向に常時回転する回転体70が設けられている。この回転体70には、図8に示すように、適宜の間隔をあけて、円周方向に1つのV穴70aと7つのはずれ穴70bが形成されている。ここではずれ穴70bの円弧部分は閉鎖されているが、V穴70aの円弧部分は開放されている。
図9に示すように、ノーマルルート排出路53に落下したパチンコ玉と、チャンスルート排出路63に落下したパチンコ玉は、可変入賞装置40から排出され、役物排出スイッチ72aにより検出されて、アウトタンクに導かれる。また前方ステージ54に導かれ、該前方ステージ54の中央から後方に落下して、回転体70のはずれ穴70bに嵌ったパチンコ玉と、山ステージ64に導かれ、該山ステージ64の斜面を落下して、回転体70のはずれ穴70bに嵌ったパチンコ玉は、反時計回り方向に回転する回転体70により排出口72に導かれて可変入賞装置40から排出され、役物排出スイッチ72aにより検出されて、アウトタンクに導かれる。
一方、図10に示すように、ノーマルルート誘導路51から前方ステージ54に導かれ、該前方ステージ54の中央から後方に落下して、回転体70のV穴70aに嵌ったパチンコ玉は、可変入賞装置40に設けられた複数の領域のうちの特定領域の一例であるV入賞口71に入賞し、V入賞スイッチ71aにより検出された後に、役物排出スイッチ72aにより検出されて、アウトタンクに導かれる。つまりノーマルルート誘導路51から前方ステージ54に導かれた玉は、回転体70に形成される8つの穴のうちの1つのV穴70aに嵌らないとV入賞口71に入賞しないので、このノーマルルート誘導路51から前方ステージ54に至るルートが、パチンコ玉が特定領域に進入し難い不利ルートである。この不利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に入賞するまでの時間は、該パチンコ玉が役物入賞スイッチ43aにより検出されてから約2〜3秒である。
またチャンスルート誘導路61から山ステージ64に導かれ、該山ステージ64の斜面を落下して、回転体70のはずれ穴70bに嵌らなかったパチンコ玉(つまりV穴70aに嵌るか、はずれ穴70b同士の間を通過するか、あるいははずれ穴70bに嵌ったが落下の勢いで前方に飛び出したパチンコ玉)は、特定領域の一例であるV入賞口71に入賞し、V入賞スイッチ71aにより検出された後に、役物排出スイッチ72aにより検出されて、アウトタンクに導かれる。つまりチャンスルート誘導路61から山ステージ64に導かれたパチンコ玉は、山ステージ64の斜面を落下する勢いでV入賞口71に入賞する可能性が高いので、このチャンスルート誘導路61から山ステージ64に至るルートが、パチンコ玉が特定領域に進入し易い有利ルートである。この有利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に入賞するまでの時間は、該パチンコ玉が役物入賞スイッチ43aにより検出されてからストッパ65が開放されるまでの時間である3秒+該パチンコ玉が山ステージ64からV入賞口71に至るまでの時間である約2〜3秒=約5〜6秒である。
そしてパチンコ玉がV入賞スイッチ71aにより検出されたときに、遊技制御基板81により抽選(図11のS29)が行われる。この抽選では、所定の確率(例えば1:1:1)で、前記開閉板76の開放回数が15回である15ラウンド大当り,7回である7ラウンド大当り,又は2回である2ラウンド大当りのいずれかに決定される。そして通常遊技状態では、15ラウンド大当りについては、所定の確率(例えば1:4)で、時短状態を伴うか否かが決定され、また時短状態中においては、15ラウンド大当り,7ラウンド大当り,及び2ラウンド大当りの全てについて、時短状態を伴うことが決定される。
図3に戻り、大当り可変入賞装置75には、通常遊技状態及び時短状態において大入賞口77にパチンコ玉が入賞しないように閉鎖状態にある開閉板76が設けられている。この開閉板76は、後述する特定遊技状態制御手段として機能する遊技制御基板81により第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)又は第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)に制御されるときに、該遊技制御基板81の制御によるソレノイド76aの駆動で、パチンコ玉が入賞不能な閉鎖状態から、下端を支点として前方に略水平になるまで開放することにより、パチンコ玉が入賞可能な開放状態となり、該開放されてから所定時間(例えば30秒間)が経過したこと又は大入賞口77に所定個数(例えば10個)のパチンコ玉が入賞したことにより一旦閉鎖されて1ラウンドが終了し、前記乱数値に対応するラウンド数又は前記抽選により決定されたラウンド数が経過するまで開閉が繰り返される。
前記大入賞スイッチ77aは、大入賞口77に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この大入賞スイッチ77aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
図2に戻り、遊技制御基板81,払出制御基板82,スイッチ中継基板83,図柄中継基板84,演出制御基板85,及び外部中継基板86の各基板には、CPU,ROM,RAM,EEPROM等が搭載されており、各種の制御を行うものである。
ここで遊技制御基板81は始動制御手段の一例であって、特別図柄の可変表示結果が所定表示結果である小当り図柄となったことに対応して、可変表示装置40を第2の状態(開閉片42,42が閉鎖している状態:図4を参照)から第1の状態へ変化させる始動動作を実行させるものであり、具体的には、前記乱数値に対応する開放回数の始動動作の実行を、スイッチ中継基板83を介してソレノイド42aに指令する。この始動制御手段により始動動作が実行されると、該始動動作の実行を特定可能な始動動作実行情報として、該始動動作が実行される毎に1パルスの役物開放信号が出力され、外部中継基板86を介して台端末装置100の信号入力部101に入力される。
また遊技制御基板81は特定遊技状態制御手段の一例であって、前記第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)に制御すると共に、前記第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)に制御するものであり、具体的には、前記乱数値に対応するラウンド数又は前記抽選により決定されたラウンド数の開閉板76の開閉を、スイッチ中継基板83を介してソレノイド76aに指令する。即ち第1の特定遊技状態は、該第1の特定遊技状態の発生から終了までの期間が異なる複数種類の第1の特定遊技状態(ここでは15ラウンド大当り,7ラウンド大当り,及び2ラウンド大当り)を含み、また第2の特定遊技状態も、該第2の特定遊技状態の発生から終了までの期間が異なる複数種類の第2の特定遊技状態(ここでは15ラウンド大当り,及び2ラウンド大当り)を含む。
この特定遊技状態制御手段により第1の特定遊技状態又は第2の特定遊技状態に制御されると、該第1の特定遊技状態又は第2の特定遊技状態の発生を特定するための特定遊技状態特定情報として、図12に示すように、該特定遊技状態の発生から終了までの期間において継続的な大当り信号が出力され、外部中継基板86を介して台端末装置100の信号入力部101に入力される。つまり大当り信号は、直撃大当り及びV入賞大当りのいずれの大当りにおいても、同一の信号線(同一の信号出力部)を介して送信される同形態の状態信号(即ち第1種大当り又は第2種大当りの発生を特定するための共通の信号)である。また大当り信号は、特定遊技状態の発生及び終了を特定可能な特定遊技状態特定情報でもある。
さらに遊技制御基板81は特別遊技状態制御手段の一例であって、前記特別遊技状態(時短状態)に制御するものであり、具体的には、特定遊技状態の終了後において、前述の如く、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間の短縮,普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率の向上,及び開閉部材23,23の開放時間の延長を、特別図柄可変表示装置31の可変表示結果が所定回数(例えば100回)導出表示されるまで,又は次の特定遊技状態が発生するまで実行する。なお、前述の如く、時短状態中において、次の特定遊技状態として、V入賞大当り(15ラウンド大当り,7ラウンド大当り,及び2ラウンド大当りの全て),又は15ラウンドの直撃大当りが発生した場合には、これらの大当りに伴う新たな時短状態に制御されるので、時短状態が実質的に継続されたことになる。換言すれば、時短状態中において、次の特定遊技状態として、2ラウンドの直撃大当りが発生した場合には、該大当りに伴う新たな時短状態には制御されないので、時短状態が終了することになる。
前記特定遊技状態制御手段により時短状態を伴わない大当り状態に制御されると、図12に示すように、該大当り状態の発生から終了までの期間において継続的な大当り信号と大当り・時短信号とが出力される。一方、前記特定遊技状態制御手段により時短状態を伴う大当り状態に制御されると、該大当り状態の発生から終了までの期間において継続的な大当り信号が出力されると共に、該大当り状態の発生から該時短状態の終了までの期間において継続的な大当り・時短信号が出力される。これにより、大当り・時短信号が出力されているが大当り信号が出力されていない期間が時短状態中と特定可能なので、これら大当り・時短信号及び大当り信号は、特別遊技状態(時短状態)中である旨を特定可能な特別遊技状態中情報である。つまり、時短状態を伴う大当り状態に制御されると、大当り信号と共に大当り・時短信号を出力し、大当り状態の終了後に大当り信号の出力を停止する一方で大当り・時短信号の出力を継続することで、時短状態中である旨を特定可能とし、時短状態が終了すると、大当り・時短信号の出力を停止する。
なお遊技制御基板81からは、玉払出装置82aから払い出された賞球の数である払出玉数を特定可能な情報として、10個の賞球が払い出される毎に1パルスの払出信号が出力され、外部中継基板86を介して台端末装置100の信号入力部101に入力される。
ここで図11を参照して、パチンコ機10の遊技制御基板81が行う遊技制御について説明する。この遊技制御基板81は、図11(a)に示す始動入賞監視制御と図11(b)に示す特別図柄可変表示制御とを同時並行で常時行っている。
まず始動入賞監視制御を行う遊技制御基板81は、図11(a)に示すように、第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22aによるパチンコ玉の検出を待機する(S11)。このS11で第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22aによるパチンコ玉の検出が有る(YES)と判定された場合には、第1始動入賞信号又は第2始動入賞信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S12)、特別図柄を可変表示する始動条件である有効始動入賞の保留記憶が上限である4を超えていないかどうかを判定し(S13)、上限を超えていれば(YES)、S11での入賞を無効入賞として、S11に戻り、上限を超えていなければ(NO)、S11での入賞を有効始動入賞として、複数の乱数値の中から1つの乱数値を抽出し(S14)、該有効始動入賞と抽出した乱数値を保留記憶して(S15)、S11に戻る。
次に特別図柄可変表示制御を行う遊技制御基板81は、特別図柄を可変表示する始動条件である有効始動入賞の保留記憶が有るか否かを判定する(S16)。前記S15で保留記憶が行われると、該S16で保留記憶が有る(YES)、即ち特別図柄を可変表示する始動条件が成立していると判定されるので、特別図柄可変表示装置31による可変表示中,大当り状態に制御中,又は役物入賞状態中(即ち役物入賞スイッチ43aにより検出したパチンコ玉が役物排出スイッチ72aにより検出されるまで)のいずれかであるか否かを判定し(S17)、いずれかであれば(YES)、特別図柄を可変表示する開始条件が成立していないとして、S16に戻り、いずれでもなければ(NO)、特別図柄を可変表示する開始条件が成立しているとして、前記保留記憶に基づく特別図柄の可変表示を開始し(S18)、該保留記憶の乱数値に対応する遊技状態が小当りであるか否かを判定する(S19)。
このS19で該遊技状態が小当りである(YES)と判定された場合には、所定時間(1秒)経過後における特別図柄の可変表示の停止に伴って、該特別図柄の可変表示結果として、該小当りに対応する小当り図柄を導出表示し(S20)、特別図柄確定信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S21)、始動制御手段としての機能により、開閉片42,42の始動動作(開閉)を実行し(S22)、役物開放信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S23)、役物入賞スイッチ43aによるパチンコ玉の検出が有るか否かを判定する(S24)。
このS24で役物入賞スイッチ43aによるパチンコ玉の検出が無い(NO)と判定された場合には、S16に戻る。一方、S24で役物入賞スイッチ43aによるパチンコ玉の検出が有る(YES)と判定された場合には、役物入賞信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S26)、V入賞スイッチ71aによるパチンコ玉の検出(S26),又は役物排出スイッチ72aによるパチンコ玉の検出(S27)を待機する。このS27で役物排出スイッチ72aによるパチンコ玉の検出が有る(YES)と判定された場合には、S16に戻る。
またS26でV入賞スイッチ71aによるパチンコ玉の検出が有る(YES)と判定された場合には、役物排出スイッチ72aによるパチンコ玉の検出を待機し(S28)、役物排出スイッチ72aによるパチンコ玉の検出が有ると(YES)、前記抽選によってV入賞大当りの種類として15ラウンド大当り,7ラウンド大当り,又は2ラウンド大当りのいずれかに決定し(S29)、特定遊技状態制御手段としての機能により、該決定された種類のV入賞大当りに制御すると共に(S30)、大当り信号及び大当り・時短信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S31)、V入賞大当りの終了を待機し(S32)、該V入賞大当りが終了すると(YES)、大当り信号の出力を停止して(S33)、S16に戻る。
なお、S30で時短状態を伴わないV入賞大当りに制御された場合には、S33では大当り・時短信号の出力も停止される。一方、S30で時短状態を伴うV入賞大当りに制御された場合には、S33では大当り・時短信号の出力が停止されず、特別遊技状態制御手段としての機能により、時短状態に制御される。
前記S19で乱数値に対応する遊技状態が小当りではない(NO)と判定された場合には、該乱数値に対応する遊技状態がはずれであるか否かを判定する(S34)。このS34で該遊技状態がはずれである(YES)と判定された場合には、演出表示装置41で演出表示(リーチ演出)をする制御を行い(S35)、所定時間(15秒)経過後における特別図柄の可変表示の停止及び該演出表示の終了に伴って、該特別図柄の可変表示結果として、前記はずれに対応するはずれ図柄を導出表示し(S36)、特別図柄確定信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S37)、S16に戻る。
一方、S34で遊技状態がはずれではない(NO)、即ち前記乱数値に対応する遊技状態が大当りであると判定された場合には、演出表示装置41で演出表示(リーチ演出)をする制御を行い(S38)、所定時間(15秒)経過後における特別図柄の可変表示の停止及び該演出表示の終了に伴って、該特別図柄の可変表示結果として、前記大当りに対応する大当り図柄を導出表示し(S39)、特別図柄確定信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S40)、特定遊技状態制御手段としての機能により、前記乱数値に対応する種類の直撃大当り(15ラウンド大当り又は2ラウンド大当り)に制御すると共に(S41)、大当り信号及び大当り・時短信号を外部中継基板86から台端末装置100の信号入力部101に出力して(S42)、直撃大当りの終了を待機し(S43)、該直撃大当りが終了すると(YES)、大当り信号の出力を停止して(S44)、S16に戻る。
なお、S41で時短状態を伴わない直撃大当り(即ち2ラウンド大当り)に制御された場合には、S44では大当り・時短信号の出力も停止される。一方、S41で時短状態を伴う直撃大当り(即ち15ラウンド大当り)に制御された場合には、S44では大当り・時短信号の出力が停止されず、特別遊技状態制御手段としての機能により、時短状態に制御される。
この図11に示すフローチャートでは表示していないが、ゲートスイッチ26aによりパチンコ玉が検出されると、普通図柄の始動条件である有効始動検出の保留記憶が上限である4を超えていないかどうかを判定し、上限を超えていれば、ゲートスイッチ26aによる検出を無効検出とし、上限を超えていなければ、ゲートスイッチ26aによる検出を有効始動検出として、前記抽選によって当り,又ははずれのいずれかに決定し、該有効始動検出と抽選結果を保留記憶する。
該保留記憶が行われると、保留記憶が有る、即ち普通図柄の始動条件が成立していると判定されるので、普通図柄可変表示装置32による可変表示中であるか否かを判定し、可変表示中であれば、普通図柄の開始条件が成立していないとして、可変表示の終了を待機し、可変表示中でなければ、普通図柄の開始条件が成立しているとして、前記保留記憶に基づく普通図柄の可変表示を開始し、所定時間(通常遊技状態中であれば30秒、時短状態中であれば3秒)経過後における普通図柄の可変表示の停止に伴って、該普通図柄の可変表示結果として、前記抽選結果に対応する当り図柄又ははずれ図柄を導出表示し、当り図柄が表示されると、始動制御手段としての機能により、始動動作(即ち開閉部材23,23の開閉)を実行する。
そして時短状態中においては、特別遊技状態制御手段としての機能により、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間が短縮されると共に、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率が向上するので、頻繁に始動動作が行われ、しかも開閉部材23,23の開放時間が延長されるので、第2始動入賞口22にパチンコ玉が進入する頻度が向上する。
[2.第1実施形態に係る管理装置]
次に、第1実施形態に係る管理装置である台端末装置100及びホールコンピュータ120について説明する。
図1及び図2に示すように、台端末装置100は管理装置の一部を構成するものであり、パチンコ機10から送信されてくる信号を受信し、該受信した信号に基づいて遊技関連情報を集計して管理し、該集計した遊技関連情報の集計値を中継コンピュータ110を介してホールコンピュータ120に対して送信するものである。この台端末装置100は、図2に示すように接続される信号入力部101,制御部102,及び通信部103等を備えるコンピュータである。なお信号入力部は、図1に示すように、各台端末装置100に4つずつ設けられているが、図2ではそのうちの1つのみを表示している。
信号入力部101は受信手段の一例であって、該信号入力部101に接続されたパチンコ機10から出力される各種の信号を受信するものであり、図2に示すように、打込信号,第1始動入賞信号,第2始動入賞信号,特別図柄確定信号,役物開放信号,役物入賞信号,大当り信号,大当り・時短信号,及び払出信号をそれぞれ受信する端子を備えている。この信号入力部101に入力される信号のうち、後述する特定遊技状態発生認識手段における認識に使用される信号は、始動検出情報である始動入賞信号又は可変表示実行情報である特別図柄確定信号と、始動動作実行情報である役物開放信号又は可変入賞装置進入情報である役物入賞信号と、特定遊技状態特定情報である大当り信号と、特別遊技状態中情報である大当り信号及び大当り・時短信号である。
制御部102は、CPU,ROM,RAM,EEPROM等を備え、ROMやEEPROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、台端末装置100に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部102は遊技関連情報集計手段の一例であって、各パチンコ機10から信号入力部101により受信した信号に基づいて、各パチンコ機10毎に遊技関連情報を集計するものである。具体的には、打込信号の受信数×10の式で算出される値を打込玉数として集計し、払出信号の受信数×10の式で算出される値を払出玉数として集計し、第1始動入賞信号の受信数を第1始動入賞回数として集計し、第2始動入賞信号の受信数を第2始動入賞回数として集計し、特別図柄確定信号の受信数をスタート回数として集計する。これら打込玉数,払出玉数,第1始動入賞回数,第2始動入賞回数,及びスタート回数は、通常遊技状態中,大当り状態中,及び時短状態中を通算した全体の値が集計されると共に、通常遊技状態中の値(即ち大当り信号及び大当り・時短信号が入力されていない期間に受信した各信号に基づく値)が集計される。また打込玉数,及び払出玉数は、大当り状態中の値(即ち大当り信号が入力されている期間に受信した各信号に基づく値)も集計される。
また制御部102は特定遊技状態発生認識手段の一例であって、図12に示すように、始動動作実行情報又は可変入賞装置進入情報(ここでは可変入賞装置進入情報である役物入賞信号)の受信後に、始動検出情報又は可変表示実行情報(ここでは可変表示実行情報である特別図柄確定信号)を受信することなく、特定遊技状態特定情報(ここでは大当り信号)を受信したことに基づいて、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)が発生したと認識すると共に、始動検出情報又は可変表示実行情報(即ち特別図柄確定信号)の受信後に、始動動作実行情報又は可変入賞装置進入情報(即ち役物入賞信号)を受信することなく、特定遊技状態特定情報(即ち大当り信号)を受信したことに基づいて、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が発生したと認識するものである。また制御部102は特定遊技状態発生回数集計手段の一例であって、該特定遊技状態発生認識手段により第1の特定遊技状態が発生したと認識されたことに基づいて、該第1の特定遊技状態の発生回数を集計すると共に、第2の特定遊技状態が発生したと認識されたことに基づいて、該第2の特定遊技状態の発生回数を集計するものである。
具体的には、図12(a)に示すように、特別図柄確定信号*00の受信後に、該*00の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*01を受信しても、その後に大当り信号を受信することなく、特別図柄確定信号*10を受信すると、大当りが発生したと認識しないが、該特別図柄確定信号*10の受信後に、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*12を受信すると、直撃大当りが発生したこと(即ち該大当り信号*12が、前記*10の特別図柄が大当り図柄であることにより直撃大当りの制御が行われたことに基づく大当り信号であること)を認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、総数に1を加算することにより集計する。同様に、特別図柄確定信号*20の受信後に、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*22を受信すると、直撃大当りが発生したこと(即ち該大当り信号*22が、前記*20の特別図柄が大当り図柄であることにより直撃大当りの制御が行われたことに基づく大当り信号であること)を認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、総数に1を加算することにより集計する。
また図12(b)に示すように、特別図柄確定信号*10の受信後に、該*10の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*11を受信し、特別図柄確定信号を受信することなく、大当り信号を受信*12すると、V入賞大当りが発生したこと(即ち該大当り信号*12が、前記*11で検出されたパチンコ玉がV入賞口71に入賞したことに基づく大当り信号であること)を認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、総数に1を加算することにより集計する。同様に、特別図柄確定信号*20の受信後に、該*20の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*21を受信し、特別図柄確定信号を受信することなく、大当り信号を受信*22すると、V入賞大当りが発生したこと(即ち該大当り信号*22が、前記*21で検出されたパチンコ玉がV入賞口71に入賞したことに基づく大当り信号であること)を認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、総数に1を加算することにより集計する。
また特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)について、受信した大当り信号から特定される当該V入賞大当りの発生から終了までの期間(大当り信号が入力されている大当り期間)に基づいて、当該V入賞大当りの種類(15ラウンド大当り,7ラウンド大当り,又は2ラウンド大当り)を認識し、特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部102は、該特定遊技状態発生認識手段により認識された種類毎にV入賞大当りの発生回数を集計する。
具体的には、1ラウンドを消化するための最短時間(即ち大入賞口76にパチンコ玉が10個入賞するための時間である約20秒)と最長時間(即ち開閉板77が開放されてから閉鎖されるまでの時間である30秒)に基づいて算出される、15ラウンド大当りを消化するための最短時間〜最長時間(ここでは300〜450秒),7ラウンド大当りを消化するための最短時間〜最長時間(ここでは140〜210秒),及び2ラウンド大当りを消化するための最短時間〜最長時間(ここでは40〜60秒)のうちの2つ(ここでは300〜450秒と、140〜210秒)が判定基準として予め設定される。そして大当り信号の受信終了時において、大当り期間が300〜450秒であれば15ラウンド大当りと認識し、大当り期間が140〜210秒であれば7ラウンド大当りと認識し、大当り期間がそれら判定基準以外であれば2ラウンドと認識する。
例えば図12(b)に示す例では、大当り信号*12に基づくV入賞大当りについて、該V入賞大当りの大当り期間は300〜450秒なので、当該V入賞大当りは15ラウンド大当りと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、15ラウンド大当りの発生回数に1を加算することにより集計する。また大当り信号*22に基づくV入賞大当りについて、該V入賞大当りの大当り期間は140〜210秒なので、当該V入賞大当りは7ラウンド大当りと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、7ラウンド大当りの発生回数に1を加算することにより集計する。
同様に、特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)について、受信した大当り信号から特定される当該直撃大当りの発生から終了までの期間に基づいて、当該直撃大当りの種類(15ラウンド大当り,又は2ラウンド大当り)を認識し、特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部102は、該特定遊技状態発生認識手段により認識された種類毎に直撃大当りの発生回数を集計する。
具体的には、1ラウンドを消化するための最短時間(即ち大入賞口76にパチンコ玉が10個入賞するための時間である約20秒)と最長時間(即ち開閉板77が開放されてから閉鎖されるまでの時間である30秒)に基づいて算出される、15ラウンド大当りを消化するための最短時間〜最長時間(ここでは300〜450秒),及び2ラウンド大当りを消化するための最短時間〜最長時間(ここでは40〜60秒)のうちの1つ(ここでは300〜450秒)が判定基準として予め設定される。そして大当り信号の受信終了時において、大当り期間が300〜450秒であれば15ラウンド大当りと認識し、大当り期間が該判定基準以外であれば2ラウンドと認識する。
例えば図12(a)に示す例では、大当り信号*12に基づく直撃大当りについて、該直撃大当りの大当り期間は300〜450秒なので、当該直撃大当りは15ラウンド大当りと認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、15ラウンド大当りの発生回数に1を加算することにより集計する。また大当り信号*22に基づく直撃大当りについて、該直撃大当りの大当り期間は判定基準以外なので、当該直撃大当りは2ラウンド大当りと認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、2ラウンド大当りの発生回数に1を加算することにより集計する。
また特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)について、始動動作実行情報又は可変入賞装置進入情報(ここでは可変入賞装置進入情報である役物入賞信号)の受信から大当り信号の受信までの時間に基づいて、当該第1の特定遊技状態が、有利ルート(チャンスルート誘導路61及び山ステージ64)又は不利ルート(ノーマルルート誘導路51及び前方ステージ54)のいずれのルートによりパチンコ玉がV入賞口71に進入したことに対応して発生した第1の特定遊技状態であるかを認識し、前記特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部102は、該特定遊技状態発生認識手段により認識されたルート毎に第1の特定遊技状態の発生回数を集計する。
本実施形態のパチンコ機10では、有利ルートに導かれたパチンコ玉は、ストッパ65により堰き止められるので、該パチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの時間は、前述の如く約5〜6秒である一方、不利ルートに導かれたパチンコ玉は、途中で堰き止められることがないので、該パチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの時間は、前述の如く約2〜3秒である。従って、ここでの制御部102は、役物入賞信号の受信に基づいて計時を開始する計時手段として機能し、前記特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、大当り信号を受信したときに、計時手段による計時時間が予め定められた所定時間に達していないことを条件として、不利ルートによりV入賞大当りが発生したと認識すると共に、該計時時間が所定時間に達していることを条件として、有利ルートによりV入賞大当りが発生したと認識する。
ここで所定時間としては、不利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最長時間である約3秒よりも長く、有利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最短時間である約5秒よりも短い時間が設定され、本例では4秒に設定される。このように、所定時間を3秒よりも長く5秒よりも短い時間に設定するのは、該所定時間を3秒よりも短く設定すると、本当は不利ルートによるV入賞大当りであっても、前記計時時間が該所定時間に達している場合には、有利ルートによりV入賞大当りが発生したと認識されてしまう一方、該所定時間を5秒よりも長く設定すると、本当は有利ルートによるV入賞大当りであっても、前記計時時間が該所定時間に達していない場合には、不利ルートによりV入賞大当りが発生したと認識されてしまうからである。この所定時間は、ホールコンピュータ120において設定され、該設定値が台端末装置100に対して送信されることにより、該台端末装置100の制御部102で記憶されて設定される。
具体的には、図12(b)に示すように、大当り信号*12に基づくV入賞大当りについては、役物入賞信号*11の受信に基づいて計時が開始された計時時間tが前記4秒以上(即ち所定時間に達している)なので、当該V入賞大当りは有利ルートにより発生したと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、有利ルートの発生回数に1を加算することにより集計する。また大当り信号*22に基づくV入賞大当りについては、役物入賞信号*21の受信に基づいて計時が開始された計時時間tが前記4秒未満(即ち所定時間に達していない)なので、当該V入賞大当りは不利ルートにより発生したと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、不利ルートの発生回数に1を加算することにより集計する。
また特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、受信した特別遊技状態中情報(ここでは大当り信号及び大当り・時短信号)に基づいて、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)及び第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が時短状態中(即ち大当り信号を受信していない大当り・時短信号の受信中)に発生したものであるか否かを認識し、特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部102は、該特定遊技状態発生認識手段により認識された時短状態中に発生した第1の特定遊技状態及び第2の特定遊技状態の発生回数を集計する。
具体的には、図12(a)に示すように、大当り信号*12に基づく直撃大当りについては、該直撃大当りの認識の基準となった特別図柄確定信号*10を時短状態中に受信していないので、当該直撃大当りは非時短状態中に発生したと認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、非時短中の発生回数に1を加算することにより集計する。また大当り信号*22に基づく直撃大当りについては、該直撃大当りの認識の基準となった特別図柄確定信号*20を時短状態中に受信しているので、当該直撃大当りは時短状態中に発生したと認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、時短中の発生回数に1を加算することにより集計する。
また図12(b)に示すように、大当り信号*12に基づくV入賞大当りについては、該V入賞大当りの認識の基準となった役物入賞信号*11を時短状態中に受信していないので、当該V入賞大当りは非時短状態中に発生したと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、非時短中の発生回数に1を加算することにより集計する。また大当り信号*22に基づくV入賞大当りについては、該V入賞大当りの認識の基準となった役物入賞信号*21を時短状態中に受信しているので、当該V入賞大当りは時短状態中に発生したと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、時短中の発生回数に1を加算することにより集計する。
さらに特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、受信した特別遊技状態中情報(ここでは大当り信号及び大当り・時短信号)に基づいて、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)及び第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が時短状態を伴うものであるか否かを認識し、特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部102は、該特定遊技状態発生認識手段により認識された時短状態を伴う第1の特定遊技状態及び第2の特定遊技状態の発生回数を集計する。
具体的には、図12(a)に示すように、大当り信号*12に基づく直撃大当りについては、該大当り信号*12を受信しなくなったとき(即ち立ち下がったとき)に大当り・時短信号を受信しているので、当該直撃大当りは時短状態を伴うと認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、時短付きの発生回数に1を加算することにより集計する。また大当り信号*22に基づく直撃大当りについては、該大当り信号*22を受信しなくなると同時に大当り・時短信号も受信しなくなっているので、当該直撃大当りは時短状態を伴わないと認識する。そして該認識に基づいて、直撃大当りの発生回数のうち、時短無しの発生回数に1を加算することにより集計する。
また図12(b)に示すように、大当り信号*12に基づくV入賞大当りについては、該大当り信号*12を受信しなくなったとき(即ち立ち下がったとき)に大当り・時短信号を受信しているので、当該V入賞大当りは時短状態を伴うと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、時短付きの発生回数に1を加算することにより集計する。また大当り信号*22に基づくV入賞大当りについても、該大当り信号*22を受信しなくなったときに大当り・時短信号を受信しているので、当該V入賞大当りは時短状態を伴うと認識する。そして該認識に基づいて、V入賞大当りの発生回数のうち、時短付きの発生回数に1を加算することにより集計する。
以上に説明した各遊技関連情報の集計値や大当り発生は、前述の如く、台端末番号及び信号入力部名と共に、所定のタイミング(例えば1分間毎)で、通信部103から中継コンピュータ110を介してホールコンピュータ120の通信部121に送信される。
ここで図13を参照して、第1実施形態に係る台端末装置100の制御部102が行う大当り回数集計処理について説明する。まず制御部102は、大当り信号の受信(S101),又は役物入賞信号の受信(S102)を待機するが、特別図柄確定信号を受信することなく大当り信号や役物入賞信号を受信することはないので、先ずは特別図柄確定信号の受信を待機し、該特別図柄確定信号の受信が有ると、大当り信号の受信,又は役物入賞信号の受信を待機する。
S101で大当り信号の受信が有ると(YES)、特別図柄確定信号の受信後に、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号を受信したことになるので、直撃大当りの発生を認識して、直撃大当りの総数に1を加算して集計し(S111)、S121に進む。
S121では、S111で認識した直撃大当りが時短状態中に発生した直撃大当りであるか否かを、S101の特別図柄確定信号を時短状態中に受信したか否かで判定する。このS121で特別図柄確定信号を時短状態中に受信した(YES)と判定された場合には、直撃大当りが時短状態中に発生したものであると認識して、直撃大当りの発生回数のうち、時短中の発生回数に1を加算して集計し(S122)、S130に進む。一方、S121で特別図柄確定信号を時短状態中に受信していない(NO)と判定された場合には、直撃大当りが時短状態中に発生したものでないと認識して、直撃大当りの発生回数のうち、非時短中の発生回数に1を加算して集計し(S123)、S130に進む。これによれば、時短状態中に発生した直撃大当りの発生回数を集計することができる。
S130では大当り信号の受信終了(立ち下がり)を待機し、該大当り信号の受信が終了すると(YES)、S111で認識した直撃大当りの大当り信号が入力されていた大当り期間が前記判定基準である300〜450秒であるか否かを判定する(S131)。このS131で大当り期間が300〜450秒である(YES)と判定された場合には、直撃大当りが15ラウンド大当りであると認識して、直撃大当りの発生回数のうち、15ラウンド大当りの発生回数に1を加算して集計し(S132)、S141に進む。一方、S131で大当り期間が300〜450秒ではない(NO)と判定された場合には、直撃大当りが2ラウンド大当りであると認識して、直撃大当りの発生回数のうち、2ラウンド大当りの発生回数に1を加算して集計し(S133)、S141に進む。これによれば、直撃大当りの発生から終了までの期間(即ちラウンド数)が異なる複数種類の直撃大当りの発生回数を各種類毎に集計することができる。
S141では、S111で認識した直撃大当りが時短状態を伴う直撃大当りであるか否かを、大当り・時短信号を受信しているか否かで判定する。このS141で大当り・時短信号を受信している(YES)と判定された場合には、直撃大当りが時短状態を伴うものであると認識して、直撃大当りの発生回数のうち、時短付きの発生回数に1を加算して集計し(S142)、S101に戻る。一方、S141で大当り・時短信号を受信していない(NO)、即ち大当り信号の受信を終了すると同時に大当り・時短信号の受信も終了したと判定された場合には、直撃大当りが時短状態を伴わないものであると認識して、直撃大当りの発生回数のうち、時短無しの発生回数に1を加算して集計し(S143)、S101に戻る。これによれば、時短状態を伴う直撃大当りの発生回数を集計することができる。
前記S102で役物入賞信号の受信が有ると(YES)、タイマによる計時を開始して(S160)、特別図柄確定信号の受信(S161),又は大当り信号の受信(S162)を待機する。このS161で特別図柄確定信号の受信が有ると(YES)、タイマによる計時を終了し、計時時間tをリセットして、S101に戻る。このS162で大当り信号の受信が有ると(YES)、役物入賞信号の受信後に、特別図柄確定信号を受信することなく、大当り信号を受信したことになるので、V入賞大当りの発生を認識して、V入賞大当りの総数に1を加算して集計し(S163)、タイマによる計時を終了して、S164に進む。
S164では、タイマによる計時時間tが前記所定時間である4秒以上であるか否かを判定する。このS164で計時時間tが4秒以上である(YES)と判定された場合には、V入賞大当りが有利ルートにより発生したと認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、有利ルートの発生回数に1を加算して集計し(S165)、計時時間tをリセットして、S171に進む。一方、S164で計時時間tが4秒未満である(NO)と判定された場合には、V入賞大当りが不利ルートにより発生したと認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、不利ルートの発生回数に1を加算して集計し(S166)、計時時間tをリセットして、S171に進む。これによれば、有利ルートによりパチンコ玉がV入賞口71に進入したことに対応して発生したV入賞大当りと不利ルートによりパチンコ玉がV入賞口71に進入したことに対応して発生したV入賞大当りの発生回数を各ルート毎に集計することができる。
S171では、S163で認識したV入賞大当りが時短状態中に発生したV入賞大当りであるか否かを、S102の役物入賞信号を時短状態中に受信したか否かで判定する。このS171で役物入賞信号を時短状態中に受信した(YES)と判定された場合には、V入賞大当りが時短状態中に発生したものであると認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、時短中の発生回数に1を加算して集計し(S172)、S180に進む。一方、S171で役物入賞信号を時短状態中に受信していない(NO)と判定された場合には、V入賞大当りが時短状態中に発生したものでないと認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、非時短中の発生回数に1を加算して集計し(S173)、S180に進む。これによれば、時短状態中に発生したV入賞大当りの発生回数を集計することができる。
S180では大当り信号の受信終了(立ち下がり)を待機し、該大当り信号の受信が終了すると(YES)、S163で認識したV入賞大当りの大当り信号が入力されていた大当り期間が前記判定基準の1つである300〜450秒であるか否かを判定する(S181)。このS181で大当り期間が300〜450秒である(YES)と判定された場合には、V入賞大当りが15ラウンド大当りであると認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、15ラウンド大当りの発生回数に1を加算して集計し(S182)、S191に進む。一方、S181で大当り期間が300〜450秒ではない(NO)と判定された場合には、大当り期間が前記判定基準のもう1つである140〜210秒であるか否かを判定する(S183)。このS183で大当り期間が140〜210秒である(YES)と判定された場合には、V入賞大当りが7ラウンド大当りであると認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、7ラウンド大当りの発生回数に1を加算して集計し(S184)、S191に進む。一方、S183で大当り期間が140〜210秒ではない(NO)と判定された場合には、V入賞大当りが2ラウンド大当りであると認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、2ラウンド大当りの発生回数に1を加算して集計し(S185)、S191に進む。これによれば、V入賞大当りの発生から終了までの期間(即ちラウンド数)が異なる複数種類のV入賞大当りの発生回数を各種類毎に集計することができる。
S191では、S163で認識したV入賞大当りが時短状態を伴うV入賞大当りであるか否かを、大当り・時短信号を受信しているか否かで判定する。このS191で大当り・時短信号を受信している(YES)と判定された場合には、V入賞大当りが時短状態を伴うものであると認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、時短付きの発生回数に1を加算して集計し(S192)、S101に戻る。一方、S191で大当り・時短信号を受信していない(NO)、即ち大当り信号の受信を終了すると同時に大当り・時短信号の受信も終了したと判定された場合には、V入賞大当りが時短状態を伴わないものであると認識して、V入賞大当りの発生回数のうち、時短無しの発生回数に1を加算して集計し(S193)、S101に戻る。これによれば、時短状態を伴うV入賞大当りの発生回数を集計することができる。
以上に説明した大当り回数集計処理によれば、パチンコ機10からV入賞大当り又は直撃大当りの発生を特定するための大当り信号が出力される場合であっても、パチンコ機10から受信する役物入賞信号と特別図柄確定信号と大当り信号とに基づいて、V入賞大当りの発生(S163)と直撃大当りの発生(S111)が区別して認識されるので、両大当りの発生回数を区別して集計することができる。
図1及び図2に示すように、ホールコンピュータ120は台端末装置100と共に管理装置を構成するものであり、中継コンピュータ110を介して台端末装置100と通信可能であり、台端末装置100から送信されてくる遊技関連情報の集計値をさらに集計し、該集計した遊技関連情報に基づいて遊技関連情報の算出を行うことにより、パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報を複数のパチンコ機10について管理するものである。このホールコンピュータ120は、図2に示すように接続される通信部121,制御部122,ハードディスク123,及びディスプレイ124等を備えるコンピュータである。
通信部121は、中継コンピュータ110を介して台端末装置100の通信部103と通信可能に接続されており、該台端末装置100から台端末番号及び信号入力部名と共に送信されてくる遊技関連情報の集計値を受信するものである。
制御部122は、CPU,ROM,RAM等を備え、ROMやハードディスク123に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ120に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
記憶装置であるハードディスク123には、図14に示す遊技関連情報DBが記憶されており、該遊技関連情報DBでは、(a)に示すように、全てのパチンコ機10の遊技関連情報を記憶する全台遊技関連情報DBと、(b)に示すように、各パチンコ機10の遊技関連情報を記憶する各台遊技関連情報DBとが設けられている。
まず図14(a)に示す全台遊技関連情報DBでは、前記台端末装置100の台端末番号及び信号入力部名と、該信号入力部101に接続されるパチンコ機10の台番号とが、対応付けて記憶されている。また該全台遊技関連情報DBでは、各パチンコ機10の台番号と対応付けて、当該パチンコ機10について制御部122により集計された各種の遊技関連情報(打込玉数,払出玉数,差玉数,第1始動入賞回数,第2始動入賞回数,スタート確定回数,有効始動率,ベース,スタート割合),直撃大当りの発生回数(総数,15ラウンド大当り,2ラウンド大当り,時短中,非時短中,時短付き,時短無しの各発生回数),及びV入賞大当りの発生回数(総数,有利ルート,不利ルート,15ラウンド大当り,7ラウンド大当り,2ラウンド大当り,時短中,非時短中,時短付き,時短無しの各発生回数)が記憶されている。
また図14(b)に示す各台遊技関連情報DBでは、全てのパチンコ機10について、各パチンコ機10毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、大当りの発生回数に対応付けて、各大当り毎に、発生時刻,時短中(当該大当りが時短状態中に発生した大当りであるか否か),種別(当該大当りが直撃大当り又はV入賞大当りのいずれであるか),ルート(当該大当りがV入賞大当りである場合に、当該V入賞大当りが発生したルートが有利ルート又は不利ルートのいずれであるか),ラウンド数(当該大当りのラウンド数が15ラウンド,7ラウンド,又は2ラウンドのいずれであるか),払出玉数(当該大当り中の払出玉数),及びスタート回数(前回の大当りから今回の大当りまでのスタート回数)が記憶されている。
これら制御部122及びハードディスク123は、台端末装置100の制御部102と同様に、遊技関連情報集計手段として機能するものであり、台端末装置100から台端末番号及び信号入力部名と共に送信されてくる遊技関連情報の集計値に基づいて、該台端末番号及び信号入力部名から特定される台番号のパチンコ機10について遊技関連情報を集計するものである。具体的には、台端末装置100から送信されてくる打込玉数,払出玉数,第1始動入賞回数,第2始動入賞回数,及びスタート回数について、それらを図14(a)に示す全台遊技関連情報DBで記憶されている各値に加算して集計する。この打込玉数,及び払出玉数については、全体の値,通常遊技状態中の値,及び大当り状態中の値を集計し、第1始動入賞回数,第2始動入賞回数,及びスタート回数については、全体の値,及び通常遊技状態中の値を集計する。また払出玉数−打込玉数の式で算出される値を差玉数として集計する。この差玉数については、全体の値,通常遊技状態中の値,及び大当り状態中の値を集計する。またスタート回数/始動入賞数の式で算出される値を有効始動率として集計し、(払出玉数/打込玉数)×100の式で算出される値をベースとして集計し、(スタート回数/打込玉数)×100の式で算出される値をスタート割合として集計する。これら有効始動率,ベース,及びスタート割合については、全体の値,及び通常遊技状態中の値を集計する。そして、これら集計した値を、図14(a)に示す全台遊技関連情報DBで記憶されている各値に加算して集計する。
また制御部122及びハードディスク123は、台端末装置100の制御部102と同様に、特定遊技状態発生回数集計手段として機能するものである。具体的には、台端末装置100から送信されてくる、直撃大当りの総数,15ラウンド大当り,2ラウンド大当り,時短中,非時短中,時短付き,及び時短無しの各発生回数と、V入賞大当りの総数,有利ルート,不利ルート,15ラウンド大当り,7ラウンド大当り,2ラウンド大当り,時短中,非時短中,時短付き,時短無しの各発生回数について、それらを図14(a)に示す全台遊技関連情報DBで記憶されている各値に加算して集計する。
また制御部122及びハードディスク123は、図14(a)に示す全台遊技関連情報DBで、各パチンコ機10の直撃大当りの総数又はV入賞大当りの総数が更新されると、該全台遊技関連情報DBの記憶内容に基づいて、図14(b)に示す遊技関連情報DBを更新する。具体的には、直撃大当りの総数又はV入賞大当りの総数が更新されたパチンコ機10のデータテーブルにおいて、両大当りの総数を合算した大当りの発生回数に対応付けて、当該大当りの発生時刻を記憶し、当該大当りが時短状態中に発生した大当りであれば時短中の欄に○を記憶し、当該大当りの種別を記憶し、当該大当りがV入賞大当りであれば当該V入賞大当りが発生したルートを記憶し、当該大当りのラウンド数を記憶し、当該大当り中の差玉数を記憶し、前回の大当りから今回の大当りまでのスタート回数を記憶する。
ディスプレイ124は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ124は出力手段の一例であって、特定遊技状態発生回数集計手段による集計結果を出力するものである。このディスプレイ124では、図14(a)に示す全台遊技関連情報DBの内容が表示される。これにより、パチンコ機10からV入賞大当り又は直撃大当りの発生を特定するための大当り信号が出力される場合であっても、両大当りの発生回数を区別して出力することができる。
またV入賞大当りについて、有利ルートによりパチンコ玉がV入賞口71に進入したことに対応して発生したV入賞大当りと不利ルートによりパチンコ玉がV入賞口71に進入したことに対応して発生したV入賞大当りの発生回数を各ルート毎に出力することができるので、各ルート毎のV入賞大当りがどの程度発生しているかを把握でき、パチンコ機10の調整に利用できる。具体的には、各ルート毎のV入賞大当りが発生する割合が所望の割合に近くなるように、開閉片42,42の周辺の釘を調整したり、パチンコ機10の寝かせを調整したりするのに利用できる。
また直撃大当り及びV入賞大当りについて、大当りの発生から終了までの期間(即ちラウンド数)が異なる複数種類の大当りの発生回数を各種類毎に出力することができるので、各種類毎の大当りがどの程度発生しているかを把握でき、例えば不正(15ラウンド大当りが狙い打ちされていないか)の発見に利用できる。
また直撃大当り及びV入賞大当りについて、時短状態中に発生した大当りの発生回数を出力して把握することができるので、例えば不正(時短状態が継続する大当りが狙い打ちされていないか)の発見に利用できると共に、パチンコ機10の調整に利用できる。具体的には、時短状態中に発生した大当りが多すぎる場合には、第2始動入賞口22の周辺の釘を締めるといった調整をするのに利用できる。
さらに直撃大当り及びV入賞大当りについて、時短状態を伴う大当りの発生回数を出力して把握することができるので、例えば不正(時短状態を伴う大当りが狙い打ちされていないか)の発見に利用できると共に、パチンコ機10の調整に利用できる。具体的には、時短状態を伴う大当りの割合が多いようならば、第2始動入賞口22の周辺の釘を締めるといった調整をするのに利用できる。
またディスプレイ124では、図14(b)に示す各台遊技関連情報DBの内容も表示される。これにより、各パチンコ機10について、大当りに関する遊技関連情報を把握することができる。
[2’.第1実施形態の変形例に係る管理装置]
以上に説明した第1実施形態では、図12に示すように、可変表示実行情報である特別図柄確定信号に基づいて、大当りの種類を認識する例について説明したが、これに限らず、図19に示すように、該第1実施形態の変形例として、該特別図柄確定信号に代えて、始動検出情報である始動入賞信号に基づいて、大当りの種類を認識するようにしても良い。この場合において、特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、図19(a)に示すように、始動入賞信号*10の受信後に、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号を受信したことに基づいて、直撃大当りが発生したと認識すると共に、図示しないが、役物入賞信号の受信後に、始動入賞信号を受信することなく、大当り信号を受信したことに基づいて、V入賞大当りが発生したと認識する。
しかしながら、例えば図19(b)に示すように、始動入賞信号*20を受信し、該始動入賞信号*20に対応する役物入賞信号*21を受信し、次の始動入賞信号*30を受信し、前記役物入賞信号*21に対応する大当り信号*22を受信したような場合には、該大当り信号*22の大当りが、始動入賞信号*20に対応する本来のV入賞大当りではなく、始動入賞信号*30に対応する直撃大当りであると誤って認識されてしまうことになる。従って、大当りの種類を認識するための信号としては、始動入賞信号ではなく、特別図柄確定信号が好ましい。
また、上記の実施形態で説明したように、特別図柄の有効始動入賞を保留記憶する機能を備えているパチンコ機10から、例えば図19(c)に示すように、始動入賞信号*40を受信し、該始動入賞信号*40に対応する役物入賞信号*41を受信し、次の始動入賞信号*50(*41で検出されたパチンコ玉が役物排出スイッチ72aにより検出された後に特別図柄の可変表示に使用される始動入賞)を受信し、さらに次の始動入賞信号*60(*50による可変表示が終了した後に特別図柄の可変表示に使用される始動入賞)を受信し、前記始動入賞信号*50に対応する役物入賞信号*51を受信し、前記始動入賞信号*60に対応する大当り信号*62を受信したような場合には、該大当り信号*62の大当りが、始動入賞信号*60に対応する本来の直撃大当りではなく、始動入賞信号*50に対応する役物入賞信号*51に対応したV入賞大当りであると誤って認識されてしまうことになる。従って、大当りの種類を認識するための信号としては、始動入賞信号ではなく、特別図柄確定信号が好ましい。ただし、保留記憶機能を備えていないパチンコ機であれば、役物入賞中や特別図柄の可変表示中における始動入賞(図19(b)の例では*50や*60)は無効入賞とされるので、大当りの種類を認識するための信号として始動入賞信号を用いても、上記のような問題は生じない。
[3.第2実施形態に係る管理装置]
次に、第2実施形態に係る管理装置である台端末装置100及びホールコンピュータ120について説明する。この第2実施形態に係る台端末装置100は、第1実施形態に係る台端末装置100と比較して、大当り回数集計処理に関連する構成及び作用のみが異なり、その他については同様である。また第2実施形態に係るホールコンピュータ120は、第1実施形態に係るホールコンピュータ120と同様である。以下、第2実施形態に係る台端末装置100について、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
まず前記受信手段として機能する信号入力部101に入力される信号のうち、次に述べる特定遊技状態発生認識手段における認識に使用される信号は、始動動作実行情報である役物開放信号又は可変入賞装置進入情報である役物入賞信号と、特定遊技状態特定情報である大当り信号と、特別遊技状態中情報である大当り信号及び大当り・時短信号である。即ち第2実施形態では、役物開放信号又は可変入賞装置進入情報と、特定遊技状態特定情報の2種類の情報に基づいて、大当り回数が集計される。
また制御部102は、始動動作実行情報又は可変入賞装置進入情報(ここでは可変入賞装置進入情報である役物入賞信号)の受信に基づいて計時を開始する計時手段として機能するものである。なお、この計時手段は、台端末装置100の電源投入時から計時を開始し、役物入賞信号を受信する毎にリセットされて再び計時を開始するものである。
前記特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、図15に示すように、大当り信号を受信したときに、計時手段による計時時間tが予め定められた所定時間に達していないことを条件として、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)が発生したと認識すると共に、計時時間tが所定時間に達していることを条件として、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が発生したと認識するものである。
ここで所定時間としては、役物入賞信号を受信してからV入賞大当りの大当り信号を受信するまでの最長時間(即ち前記有利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最長時間である6秒)よりも長く、役物入賞信号を受信してから直撃大当りの大当り信号を受信するまでの最短時間(即ち役物入賞スイッチ43aにより検出されたパチンコ玉が役物排出スイッチ72aにより検出されるまでの最短時間である約1秒+特別図柄の可変表示が開始されてから大当り図柄が表示されるまでの可変表示時間である15秒=16秒)よりも短い時間が設定され、本例では15秒に設定される。このように、所定時間を6秒よりも長く16秒よりも短い時間に設定するのは、該所定時間を6秒よりも短く設定すると、本当はV入賞大当りであっても、前記計時時間が該所定時間に達している場合(例えば該所定時間が、有利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最短時間である5秒よりも短い4秒に設定されている状態で、該有利ルートによる大当り信号を受信した場合や、あるいは該所定時間が、不利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最短時間である2秒よりも短い時間に設定されている状態で、有利ルート又は不利ルートによる大当り信号を受信した場合)には、直撃大当りが発生したと認識されてしまう一方、該所定時間を16秒よりも長く設定すると、本当は直撃大当りであっても、前記計時時間が該所定時間に達していない場合(例えば役物入賞信号に対応するパチンコ玉が役物排出スイッチ72aにより検出された直後に、特別図柄の可変表示が保留記憶を使用して開始され、大当り図柄が表示されて、直撃大当りの大当り信号を受信した場合)には、V入賞大当りが発生したと認識されてしまうからである。この所定時間は、ホールコンピュータ120において設定され、該設定値が台端末装置100に対して送信されることにより、該台端末装置100の制御部102で記憶されて設定される。
図15(a)に示す例では、特別図柄確定信号*10の受信後に、該*10の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*11を受信すると、計時手段による計時を開始する。次に特別図柄確定信号*20の受信後に、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*22を受信すると、この場合における計時時間tは、役物入賞信号*11を受信してから、*20の特別図柄の可変表示が開始されて15秒経過後に大当り図柄が導出表示されたことにより直撃大当りの制御が行われたことに基づく大当り信号*22を受信するまでの時間であることから、前記所定時間である15秒以上であり、計時時間tが所定時間に達しているので、直撃大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*22の受信開始時に、該直撃大当りが非時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*22の受信終了時に、該直撃大当りが15ラウンド大当り,及び時短状態を伴うと認識する点は、第1実施形態と同様である。
また特別図柄確定信号*30の受信後に、役物入賞信号*31を受信すると、計時手段による計時を開始し、次に特別図柄確定信号*40の受信後に、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*42を受信すると、この場合における計時時間tも同様の理由で所定時間に達しているので、直撃大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*42の受信開始時に、該直撃大当りが時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*42の受信終了時に、該直撃大当りが2ラウンド大当り,及び時短状態を伴わないと認識する点は、第1実施形態と同様である。
また図15(b)に示す例では、特別図柄確定信号*10の受信後に、該*10の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*11を受信すると、計時手段による計時を開始する。次に大当り信号*12を受信すると、この場合における計時時間tは、役物入賞信号*11を受信してから、該役物入賞信号*11の対象となったパチンコ玉がV入賞口71に入賞したことに基づく大当り信号*12を受信するまでの時間であることから、有利ルートによるV入賞であれば5〜6秒,不利ルートによるV入賞であれば2〜3秒なので、いずれにしても前記所定時間である15秒未満であり、計時時間tが所定時間に達していないので、V入賞大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*12の受信開始時に、該V入賞大当りが有利ルートにより発生,及び非時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*12の受信終了時に、該V入賞大当りが15ラウンド大当り,及び時短状態を伴うと認識する点は、第1実施形態と同様である。
また特別図柄確定信号*20の受信後に、役物入賞信号*21を受信すると、計時手段による計時を開始し、次に大当り信号*22を受信すると、この場合における計時時間tも同様の理由で所定時間に達していないので、V入賞大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*22の受信開始時に、該V入賞大当りが不利ルートにより発生,及び時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*22の受信終了時に、該V入賞大当りが7ラウンド大当り,及び時短状態を伴うと認識する点は、第1実施形態と同様である。
ここで図16を参照して、第2実施形態に係る台端末装置100の制御部102が行う大当り回数集計処理について説明する。まず制御部102は、役物入賞信号の受信(S201),又は大当り信号の受信(S202)を待機する。このS201で役物入賞信号の受信が有ると(YES)、タイマによる計時を開始して(S203)、S201に戻る。S202で大当り信号の受信が有ると(YES)、タイマによる計時時間tが前記所定時間である15秒以上であるか否かを判定する(S204)。このS204で計時時間tが15秒以上である(YES)と判定された場合には、図13に示すS111に進んで、直撃大当りが発生したと認識する。一方、S204で計時時間tが15秒未満である(NO)と判定された場合には、図13に示すS163に進んで、V入賞大当りが発生したと認識する。
この大当り回数集計処理によれば、パチンコ機10からV入賞大当り又は直撃大当りの発生を特定するための大当り信号が出力される場合であっても、パチンコ機10から受信する役物入賞信号と大当り信号とに基づいて、V入賞大当りの発生と直撃大当りの発生が区別して認識されるので、両大当りの発生回数を区別して集計することができる。
[3’.第2実施形態の変形例に係る管理装置]
以上に説明した第2実施形態では、図16のS203に示すように、計時手段として機能する制御部102が、役物入賞信号の受信に基づいて計時を開始し、同S204に示すように、特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102が、大当り信号を受信したときに、計時手段による計時時間が予め定められた所定時間に達していないことを条件として、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)が発生したと認識すると共に、計時時間が所定時間に達していることを条件として、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が発生したと認識する例について説明したが、これに限らず、図20に示すように、該第2実施形態の変形例として、前記計時手段に代えて特定手段を備えると共に、特定遊技状態発生認識手段としての機能が異なるようにしても良い。
即ち制御部102は、始動動作実行情報又は可変入賞装置進入情報(ここでは可変入賞装置進入情報である役物入賞信号)を受信してから特定遊技状態特定情報(大当り信号)を受信するまでの時間を判定時間Tとして特定する特定手段として機能するものである。具体的には、制御部102は、信号入力部101おいて各信号を受信した時刻を管理しており、役物入賞信号の受信時刻と、大当り信号の受信時刻との差を算出して、判定時間Tを特定する。
また前記特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、図20(a)に示すように、特定手段により特定された判定時間Tが予め定められた所定時間に達していないことを条件として、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)が発生したと認識すると共に、判定時間Tが所定時間に達していることを条件として、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が発生したと認識するものである。ここでの所定時間は、前記第2実施形態と同様に、15秒に設定される。
この図20(a)に示す例では、特別図柄確定信号*10の受信後に、該*10の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*11を受信すると、該*11の受信時刻を管理する。次に特別図柄確定信号*20の受信後に、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*22を受信すると、前記管理した役物入賞信号*11の受信時刻と、該大当り信号*22の受信時刻との差を算出して、判定時間T(ここでは18秒)を特定する。この場合における判定時間Tは、役物入賞信号*11を受信してから、*20の特別図柄の可変表示が開始されて15秒経過後に大当り図柄が導出表示されたことにより直撃大当りの制御が行われたことに基づく大当り信号*22を受信するまでの時間であることから、前記所定時間である15秒以上であり、判定時間Tが所定時間に達しているので、直撃大当りが発生したことを認識する。
また、特別図柄確定信号*30の受信後に、該*30の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*31を受信すると、該*31の受信時刻を管理する。次に特別図柄確定信号を受信することなく、大当り信号*32を受信すると、前記管理した役物入賞信号*31の受信時刻と、該大当り信号*32の受信時刻との差を算出して、判定時間T(ここでは6秒)を特定する。この場合における判定時間Tは、役物入賞信号*31を受信してから、該役物入賞信号*31の対象となったパチンコ玉がV入賞口71に入賞したことに基づく大当り信号*32を受信するまでの時間であることから、有利ルートによるV入賞であれば5〜6秒,不利ルートによるV入賞であれば2〜3秒なので、いずれにしても前記所定時間である15秒未満であり、判定時間Tが所定時間に達していないので、V入賞大当りが発生したことを認識する。
ここで図20(b)を参照して、第2実施形態の変形例に係る台端末装置100の制御部102が行う大当り回数集計処理について説明する。まず制御部102は、大当り信号の受信(S201’)を待機する。このS201’で大当り信号の受信が有ると(YES)、前述の如く判定時間Tを特定し(S202’)、該判定時間Tが前記所定時間である15秒以上であるか否かを判定する(S203’)。このS203’で判定時間Tが15秒以上である(YES)と判定された場合には、図13に示すS111に進んで、直撃大当りが発生したと認識する。一方、S203’で判定時間Tが15秒未満である(NO)と判定された場合には、図13に示すS163に進んで、V入賞大当りが発生したと認識する。
この大当り回数集計処理によれば、パチンコ機10からV入賞大当り又は直撃大当りの発生を特定するための大当り信号が出力される場合であっても、パチンコ機10から受信する役物入賞信号と大当り信号とに基づいて、V入賞大当りの発生と直撃大当りの発生が区別して認識されるので、両大当りの発生回数を区別して集計することができる。
なおS203’の判定を行うタイミングは、大当り信号を受信した直後には限られず、大当り信号を受信してから一定の時間が経過してからでも良く、また大当り信号の受信を終了してからでも良い。さらにS203’の判定を行うタイミングは、特別図柄確定信号を受信してから一定の時間(有利ルートによりV入賞が発生する最長時間以上の時間であり、例えば10秒)が経過した後であっても良い。
[4.第3実施形態に係る管理装置]
次に、第3実施形態に係る管理装置である台端末装置100及びホールコンピュータ120について説明する。この第3実施形態に係る台端末装置100も、第1実施形態に係る台端末装置100と比較して、大当り回数集計処理に関連する構成及び作用のみが異なり、その他については同様である。また第3実施形態に係るホールコンピュータ120も、第1実施形態に係るホールコンピュータ120と同様である。以下、第3実施形態に係る台端末装置100について、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
まず前記受信手段として機能する信号入力部101に入力される信号のうち、次に述べる特定遊技状態発生認識手段における認識に使用される信号は、可変表示実行情報である特別図柄確定信号と、特定遊技状態特定情報である大当り信号と、特別遊技状態中情報である大当り信号及び大当り・時短信号である。即ち第3実施形態では、可変表示実行情報と、特定遊技状態特定情報の2種類の情報に基づいて、大当り回数が集計される。
また制御部102は、特別図柄確定信号の受信に基づいて計時を開始する計時手段として機能するものである。この計時手段は、特別図柄確定信号を受信する毎にリセットされて再び計時を開始するものである。
前記特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、図17に示すように、大当り信号を受信したときに、計時手段による計時時間が予め定められた所定時間に達していないことを条件として、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が発生したと認識すると共に、計時時間が所定時間に達していることを条件として、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)が発生したと認識するものである。
ここで所定時間としては、特別図柄確定信号を受信してから直撃大当りの大当り信号を受信するまでの最長時間である約0.5秒よりも長く、特別図柄確定信号を受信してからV入賞大当りの大当り信号を受信するまでの最短時間(即ち特別図柄の可変表示が開始されてから小当り図柄が表示されるまでの可変表示時間である1秒+前記不利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最短時間である2秒=3秒)よりも短い時間が設定され、本例では1秒に設定される。このように、所定時間を0.5秒よりも長く3秒よりも短い時間に設定するのは、該所定時間を0.5秒よりも短く設定すると、本当は直撃大当りであっても、前記計時時間が該所定時間に達していることになるため、V入賞大当りが発生したと認識されてしまう一方、該所定時間を3秒よりも長く設定すると、本当はV入賞大当りであっても、前記計時時間が該所定時間に達していない場合(例えば該所定時間が、特別図柄の可変表示が開始されてから小当り図柄が表示されるまでの可変表示時間である1秒+不利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最長時間である3秒=4秒よりも長い5秒に設定されている状態で、該不利ルートによる大当り信号を受信した場合や、あるいは該所定時間が、特別図柄の可変表示が開始されてから小当り図柄が表示されるまでの可変表示時間である1秒+有利ルートに導かれたパチンコ玉がV入賞口71に進入するまでの最長時間である6秒=7秒よりも長い時間に設定されている状態で、有利ルート又は不利ルートによる大当り信号を受信した場合)には、直撃大当りが発生したと認識されてしまうからである。この所定時間は、ホールコンピュータ120において設定され、該設定値が台端末装置100に対して送信されることにより、該台端末装置100の制御部102で記憶されて設定される。
図17(a)に示す例では、特別図柄確定信号*10を受信すると、計時手段による計時を開始し、該*10の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*11を受信した後に、次の特別図柄確定信号*20を受信すると、計時手段による計時時間tをリセットして再び計時を開始する。そして役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*22を受信すると、この場合における計時時間tは、特別図柄確定信号*20を受信してから、大当り信号*22を受信するまでの時間であることから、前記所定時間である1秒未満であり、計時時間tが所定時間に達していないので、直撃大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*22の受信開始時に、該直撃大当りが非時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*22の受信終了時に、該直撃大当りが15ラウンド大当り,及び時短状態を伴うと認識する点は、第1実施形態と同様である。
また特別図柄確定信号*30を受信すると、計時手段による計時を開始し、役物入賞信号*11を受信した後に、次の特別図柄確定信号*20を受信すると、計時手段による計時時間tをリセットして再び計時を開始し、役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*22を受信すると、この場合における計時時間tも同様の理由で所定時間に達していないので、直撃大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*42の受信開始時に、該直撃大当りが時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*42の受信終了時に、該直撃大当りが2ラウンド大当り,及び時短状態を伴わないと認識する点は、第1実施形態と同様である。
また図17(b)に示す例では、特別図柄確定信号*10を受信すると、計時手段による計時を開始し、該*10の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*11を受信した後に、特別図柄確定信号を受信することなく、大当り信号*12を受信すると、この場合における計時時間tは、特別図柄確定信号*10を受信してから、役物入賞信号*11の対象となったパチンコ玉がV入賞口71に入賞したことに基づく大当り信号*12を受信するまでの時間であることから、有利ルートによるV入賞であれば5〜6秒+α,不利ルートによるV入賞であれば2〜3秒+α(ここで+αは、特別図柄の可変表示が開始されてから小当り図柄が表示されるまでの可変表示時間である1秒)なので、いずれにしても前記所定時間である1秒以上であり、計時時間tが所定時間に達しているので、V入賞大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*12の受信開始時に、該V入賞大当りが有利ルートにより発生,及び非時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*12の受信終了時に、該V入賞大当りが15ラウンド大当り,及び時短状態を伴うと認識する点は、第1実施形態と同様である。
また特別図柄確定信号*20を受信すると、計時手段による計時を開始し、役物入賞信号*21を受信した後に、特別図柄確定信号を受信することなく、大当り信号*22を受信すると、この場合における計時時間tも同様の理由で所定時間に達しているので、直撃大当りが発生したことを認識する。なお大当り信号*22の受信開始時に、該V入賞大当りが不利ルートにより発生,及び時短状態中に発生したと認識し、該大当り信号*22の受信終了時に、該V入賞大当りが7ラウンド大当り,及び時短状態を伴うと認識する点は、第1実施形態と同様である。
ここで図18を参照して、第3実施形態に係る台端末装置100の制御部102が行う大当り回数集計処理について説明する。まず制御部102は、特別図柄確定信号の受信(S301),又は大当り信号の受信(S302)を待機する。このS301で特別図柄確定信号の受信が有ると(YES)、タイマによる計時を開始して(S303)、S301に戻る。S302で大当り信号の受信が有ると(YES)、タイマによる計時時間tが前記所定時間である1秒未満であるか否かを判定する(S304)。このS304で計時時間tが1秒未満である(YES)と判定された場合には、図13に示すS111に進んで、直撃大当りが発生したと認識する。一方、S304で計時時間tが1秒以上である(NO)と判定された場合には、図13に示すS163に進んで、V入賞大当りが発生したと認識する。
この大当り回数集計処理によれば、パチンコ機10からV入賞大当り又は直撃大当りの発生を特定するための大当り信号が出力される場合であっても、パチンコ機10から受信する特別図柄確定信号と大当り信号とに基づいて、V入賞大当りの発生と直撃大当りの発生が区別して認識されるので、両大当りの発生回数を区別して集計することができる。
[4’.第3実施形態の変形例に係る管理装置]
以上に説明した第3実施形態では、図18のS303に示すように、計時手段として機能する制御部102が、特別図柄確定信号の受信に基づいて計時を開始し、同S304に示すように、特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102が、大当り信号を受信したときに、計時手段による計時時間が予め定められた所定時間に達していないことを条件として、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が発生したと認識すると共に、計時時間が所定時間に達していることを条件として、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)が発生したと認識する例について説明したが、これに限らず、図21に示すように、該第3実施形態の変形例として、前記計時手段に代えて特定手段を備えると共に、特定遊技状態発生認識手段としての機能が異なるようにしても良い。
即ち制御部102は、可変表示実行情報(特別図柄確定信号)を受信してから特定遊技状態特定情報(大当り信号)を受信するまでの時間を判定時間Tとして特定する特定手段として機能するものである。具体的には、制御部102は、信号入力部101おいて各信号を受信した時刻を管理しており、特別図柄確定信号の受信時刻と、大当り信号の受信時刻との差を算出して、判定時間Tを特定する。
また前記特定遊技状態発生認識手段として機能する制御部102は、図21(a)に示すように、特定手段により特定された判定時間Tが予め定められた所定時間に達していないことを条件として、第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)が発生したと認識すると共に、判定時間Tが所定時間に達していることを条件として、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)が発生したと認識するものである。ここでの所定時間は、前記第3実施形態と同様に、1秒に設定される。
この図21(a)に示す例では、特別図柄確定信号*10を受信すると、該*10の受信時刻を管理する。次に役物入賞信号を受信することなく、大当り信号*12を受信すると、該*12の受信時刻を管理する。そして特別図柄確定信号の受信から一定の時間(ここでは10秒)が経過した後に、前記管理した特別図柄確定信号*10の受信時刻と、大当り信号*12の受信時刻との差を算出して、判定時間T(ここでは0.5秒)を特定する。この場合における判定時間Tは、特別図柄確定信号*10を受信してから、大当り信号*12を受信するまでの時間であることから、前記所定時間である1秒未満であり、判定時間Tが所定時間に達していないので、直撃大当りが発生したことを認識する。
また、特別図柄確定信号*20を受信すると、該*20の受信時刻を管理する。次に該*20の特別図柄が小当り図柄であることにより開閉片42,42の始動動作が行われて役物入賞スイッチ43aによりパチンコ玉が検出されたことに基づく役物入賞信号*21を受信した後に、大当り信号*22を受信すると、該*22の受信時刻を管理する。そして特別図柄確定信号の受信から一定の時間(ここでは10秒)が経過した後に、前記管理した特別図柄確定信号*20の受信時刻と、大当り信号*22の受信時刻との差を算出して、判定時間T(ここでは7秒)を特定する。この場合における判定時間Tは、特別図柄確定信号*20を受信してから、役物入賞信号*21の対象となったパチンコ玉がV入賞口71に入賞したことに基づく大当り信号*22を受信するまでの時間であることから、有利ルートによるV入賞であれば5〜6秒+α,不利ルートによるV入賞であれば2〜3秒+α(ここで+αは、特別図柄の可変表示が開始されてから小当り図柄が表示されるまでの可変表示時間である1秒)なので、いずれにしても前記所定時間である1秒以上であり、判定時間Tが所定時間に達しているので、V入賞大当りが発生したことを認識する。
なお、本例では、特別図柄確定信号の受信から一定の時間(ここでは10秒)が経過した後に、特定手段が判定時間Tを特定し、特定遊技状態発生認識手段が大当りの発生を認識することとしているが、これは、直撃大当り及びV入賞大当りのいずれにしても、特別図柄確定信号の受信を前提とし、有利ルートによるV入賞であっても、該特別図柄確定信号を受信してから遅くとも5〜6秒+αの後には大当り信号を受信するからである。
ここで図21(b)を参照して、第3実施形態の変形例に係る台端末装置100の制御部102が行う大当り回数集計処理について説明する。まず制御部102は、特別図柄確定信号の受信から10秒を経過したか否かを判定する(S301’)。このS301’で特別図柄確定信号の受信から10秒を経過した(YES)と判定された場合には、大当り信号を受信済であるか否かを判定する(S303’)。このS303’で大当り信号を受信済でない(NO)と判定された場合には、S302’に戻る。一方、S303’で大当り信号を受信済である(YES)と判定された場合には、前述の如く判定時間Tを特定し(S303’)、該判定時間Tが前記所定時間である1秒未満であるか否かを判定する(S304’)。このS304’で判定時間Tが1秒未満である(YES)と判定された場合には、図13に示すS111に進んで、直撃大当りが発生したと認識する。一方、S304’で判定時間Tが1秒以上である(NO)と判定された場合には、図13に示すS163に進んで、V入賞大当りが発生したと認識する。
この大当り回数集計処理によれば、パチンコ機10からV入賞大当り又は直撃大当りの発生を特定するための大当り信号が出力される場合であっても、パチンコ機10から受信する特別図柄確定信号と大当り信号とに基づいて、V入賞大当りの発生と直撃大当りの発生が区別して認識されるので、両大当りの発生回数を区別して集計することができる。
なおS304’の判定を行うタイミングは、特別図柄確定信号を受信してから一定の時間(ここでは10秒)が経過してからには限られず、大当り信号を受信した直後でも良く、大当り信号を受信してから一定の時間が経過してからでも良く、また大当り信号の受信を終了してからでも良い。
[5.変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態において、パチンコ機10は、CR式のパチンコ機であっても現金式のパチンコ機でも良い。またパチンコ機は、遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入されると共に入賞口への入賞に応じて得点が付与される封入式のパチンコ機や、遊技領域や遊技媒体であるパチンコ玉が画像にて表示されると共に入賞に応じて得点が付与される画像式のパチンコ機や、入賞口への入賞に応じてクレジットが加算されるクレジット式のパチンコ機であっても良い。
上記の実施形態において、直撃大当りのラウンド数やV入賞大当りのラウンド数は、遊技機(パチンコ機10)のスペックにより異なるようにしても良く、この場合には、図13のS131,S181,S183に示す判定で用いる判定基準も変化する。つまり、大当りのラウンド数や、該ラウンド数を認識するための判定基準は、特に限定されない。
上記の実施形態では、図2に示すように、台端末装置100の受信手段(信号入力部101)が、遊技機(パチンコ機10)から出力される全ての信号を受信する例について説明したが、これに限らず、該受信手段は、少なくとも大当り回数集計処理に必要な信号を受信すれば良い。具体的には、図13に示す第1実施形態では、可変表示実行情報(特別図柄確定信号)と、始動動作実行情報(役物開放信号)又は可変入賞装置進入情報(役物入賞信号)のいずれか一方と、特定遊技状態特定情報(大当り信号)とを受信すれば良く、図19に示す同変形例では、始動検出情報(始動入賞信号)と、始動動作実行情報又は可変入賞装置進入情報のいずれか一方と、特定遊技状態特定情報とを受信すれば良い。また図16に示す第2実施形態及び図20に示す同変形例では、始動動作実行情報又は可変入賞装置進入情報のいずれか一方と、特定遊技状態特定情報とを受信すれば良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、始動領域が入賞口(即ち第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)である例について説明したが、該始動領域は、例えば通過ゲート26のような通過口であっても良い。
上記の実施形態では、第1始動入賞口21及び第2始動入賞口22のいずれに入賞しても、始動動作の実行回数(開閉片42,42の開放回数)が抽選により決定される例について説明したが、これに限らず、該抽選を行うことなく、例えば第1始動入賞口21に入賞した場合には始動動作が1回実行され、第2始動入賞口22に入賞した場合には始動動作が2回実行されるものであっても良い。なお始動動作の実行回数は、1回又は2回には限定されず、1回又は3回等であっても良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、可変表示手段(特別図柄可変表示装置31)が1桁の7セグメント表示器である例について説明したが、これに限らず、該可変表示手段は複数桁であっても良く、また特別図柄は、数字ではなく、記号等であっても良い。また普通図柄可変表示装置32も1桁の7セグメント表示器である例について説明したが、これに限らず、該普通図柄可変表示装置32は当りとはずれを表示するランプであっても良い。
上記の実施形態では、可変表示手段(特別図柄可変表示装置31)による可変表示の実行を特定可能な可変表示実行情報が、特別図柄の図柄確定後に出力される特別図柄確定信号である例について説明したが、これに限らず、該可変表示実行情報は、特別図柄の可変表示が開始されたときに出力されるスタート信号であっても良い。
上記の実施形態では、パチンコ機10が、特別図柄の有効始動入賞を保留記憶する機能を備えている例について説明したが、これに限らず、該パチンコ機10は、当該保留記憶機能を備えていないものであっても良い。
上記の実施形態では、図4及び図5に示すように、可変入賞装置40において、開閉片42,42が外向きにスライドすることにより遊技者にとって有利な第1の状態(開放状態)となり、該外向きにスライドした開閉片42,42が内向きにスライドして元の位置に戻ることにより遊技者にとって不利な第2の状態(閉鎖状態)となる例について説明したが、これに限らず、下端を支点として回動可能な羽根部材が垂直状態から外向きに回動することにより第1の状態となり、該外向きに回動した羽根部材が内向きに回動して元の垂直状態に戻ることにより第2の状態となるものであっても良い。
上記の実施形態では、図4に示すように、遊技者にとって不利な第2の状態が、開閉片42,42によって開口部43が完全に閉鎖されており、パチンコ玉が入賞しない閉鎖状態である例について説明したが、これに限らず、該第2の状態は、開閉片42,42によって開口部43の一部が閉鎖されており、パチンコ玉が入賞し難い状態であっても良い。
上記の実施形態では、図6に示す左振分部材52を作動するソレノイド52a,及び図7に示す右振分部材62を作動するソレノイド62aが、役物入賞スイッチ42aによりパチンコ玉が検出されたことに基づいて作動する例について説明したが、これに限らず、これらソレノイド52a,62aは、常時作動するようにしても良く、また小当り始動入賞に基づく抽選結果である小当りの種類に応じて作動するかしないかが決定される(例えば1回開放の小当りの場合には作動し、2回開放の小当りの場合には作動しない)ようにしても良い。
上記の実施形態では、図6〜図9に示すように、有利ルート(チャンスルート誘導路61及び山ステージ64)に導かれたパチンコ玉は、ストッパ65により堰き止められるので、該パチンコ玉がV入賞口71に進入するまでに比較的時間がかかり、不利ルート(ノーマルルート誘導路51及び前方ステージ54)に導かれたパチンコ玉は、途中で堰き止められることがないので、該パチンコ玉がV入賞口71に進入するまでに比較的時間がかからない例について説明したが、これに限らず、有利ルートについてV入賞するまでに時間がかからず、不利ルートにおいてV入賞するまでに時間がかかるものであっても良く、この場合における特定遊技状態発生認識手段は、大当り信号を受信したときに、計時手段による計時時間が予め定められた所定時間に達していることを条件として、不利ルートによりV入賞大当りが発生したと認識すると共に、該計時時間が所定時間に達していないことを条件として、有利ルートによりV入賞大当りが発生したと認識する。
上記の実施形態では、特定遊技状態(第1の特定遊技状態,第2の特定遊技状態)において、開閉板76が開放されて大入賞口77が開口することにより、遊技者にとって有利な状態になる例について説明したが、これに限らず、特定遊技状態において、開閉片42,42が開放されて開口部43が開口することにより、遊技者にとって有利な状態になるようにしても良い。また第1の特定遊技状態(2種大当り=V入賞大当り)においては開口部43が開口する一方、第2の特定遊技状態(1種大当り=直撃大当り)においては大入賞口77が開口するようにしても良く、逆に、第1の特定遊技状態においては大入賞口77が開口する一方、第2の特定遊技状態においては開口部43が開口するようにしても良い。
上記の実施形態では、特別遊技状態制御手段(遊技制御基板81)が、特定遊技状態(時短状態)として、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間の短縮,普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率の向上,及び開閉部材23,23の開放時間の延長の、3つの処理を全て行う例について説明したが、これに限らず、これら3つの処理うちの1つ又は2つの処理を行うものであっても良い。
上記の実施形態では、特別遊技状態制御手段(遊技制御基板81)が、第1の特定遊技状態(第2種大当り=V入賞大当り)及び第2の特定遊技状態(第1種大当り=直撃大当り)の両方に伴って特別遊技状態(時短状態)に制御する例について説明したが、これに限らず、特別遊技状態制御手段は、第1の特定遊技状態又は第2の特定遊技状態のいずれか一方に伴って特定遊技状態に制御するものであっても良く、この場合には、特定遊技状態発生認識手段(制御部102)は、第1の特定遊技状態又は第2の特定遊技状態のいずれか一方について、特別遊技状態中に発生したものであるか否か,及び特別遊技状態を伴うものであるか否かを認識し、特定遊技状態発生回数集計手段(制御部102)は、該認識された特別遊技状態中に発生した第1の特定遊技状態又は第2の特定遊技状態の発生回数,及び該認識された特別遊技状態を伴う第1の特定遊技状態又は第2の特定遊技状態の発生回数を集計する。つまり特別遊技状態制御手段は、第1の特定遊技状態及び/又は第2の特定遊技状態に伴って特別遊技状態に制御するものであれば良く、また特定遊技状態発生認識手段は、第1の特定遊技状態及び/又は第2の特定遊技状態が特別遊技状態中に発生したものであるかを認識するもの,及び第1の特定遊技状態及び/又は第2の特定遊技状態が特別遊技状態を伴うものであるかを認識するものであれば良く、特定遊技状態発生回数集計手段は、認識された特別遊技状態中に発生した第1の特定遊技状態及び/又は第2の特定遊技状態の発生回数を集計するもの,及び認識された特別遊技状態を伴う第1の特定遊技状態及び/又は第2の特定遊技状態の発生回数を集計するものであれば良い。なおパチンコ機10は、特別遊技状態制御手段を備えず、第1の特定遊技状態や第2の特定遊技状態に伴って特別遊技状態に制御しないものであっても良い。
上記の実施形態では、特別遊技状態制御手段(遊技制御基板81)が、特定遊技状態(大当り状態)の終了後に特別遊技状態(時短状態)に制御する例について説明したが、これに限らず、特定遊技状態中にも特別遊技状態に制御するものであっても良い。つまり特別遊技状態制御手段は、特定遊技状態に伴って特別遊技状態に制御するものであれば良い。
上記の実施形態では、図11のS22に示すように、乱数値に対応する遊技状態が小当りである場合に、開閉片42,42の始動動作が実行される例について説明したが、上記の第3実施形態については、該遊技状態がはずれ及び大当りである場合にも、開閉片42,42の始動動作が実行されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図11のS35及びS38に示すように、乱数値に対応する遊技状態がはずれ及び大当りである場合に、演出表示装置41における演出表示が行われる例について説明したが、これに限らず、該遊技状態が小当りの場合にも演出表示が行われるようにしても良い。なお上記の実施形態において、演出表示装置41は必ずしも設けなくても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、パチンコ機10からの入力信号に基づいて台端末装置100において遊技関連情報の集計が行われ、該集計値がホールコンピュータ120に対して送信される例について説明したが、これに限らず、台端末装置100において遊技関連情報の集計を行わずに、入力信号をそのままホールコンピュータ120に送信するようにしても良く、この場合には該ホールコンピュータ120のみが管理装置に相当する。また台端末装置100や中継コンピュータ110を設けずに、ホールコンピュータ120のみによって管理装置を構成するようにしても良い。さらに中継コンピュータ110において、特定遊技状態の認識及び発生回数の集計を行うようにしても良く、この場合には該中継コンピュータ110が管理装置に相当する。
上記の実施形態では、管理装置が、複数の遊技機(パチンコ機10)の遊技関連情報を管理するホールコンピュータ120である例について説明したが、これに限らず、該管理装置は、各遊技機に対応して設けられ、該対応する遊技機の遊技関連情報を管理するものであっても良い。
上記の実施形態では、図12等に示すように、特別遊技状態中情報が、大当り状態中に出力される大当り信号と、大当り状態中及び時短状態中に出力される大当り・時短信号とである例について説明したが、該大当り・時短信号に代えて、時短状態中にのみ時短信号が出力されるようにしても良く、この場合には、該時短信号のみが、特別遊技状態中情報に該当する。
上記の実施形態では、図12等に示すように、特定遊技状態特定情報である大当り信号が、大当り状態中において継続的に出力される信号である例について説明したが、これに限らず、該特定遊技状態特定情報は、大当り状態が発生したときに、該大当り状態の発生を示すパルス状の大当り信号(発生パルス)が出力されると共に、大当り状態が終了したときに、該大当り状態の終了を示すパルス状の大当り信号(終了パルス)が出力されるものであっても良い。
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、図12及び図15に示すように、始動動作実行信号である役物入賞信号に基づいて、大当りの種類を認識する例について説明したが、これに限らず、該役物入賞信号に代えて、始動動作実行情報である役物開放信号に基づいて、大当りの種類を認識するようにしても良い。
上記の第2実施形態では、図16のS203に示すように、計時手段が、役物入賞信号を受信したことに基づいて計時を開始し、次の役物入賞信号を受信するまで計時を継続する例について説明したが、これに限らず、大当り信号を受信すると計時を停止するようにしても良い。また前記所定時間(ここでは15秒)が計時されると計時を停止するようにしても良く、この場合において、S204では、計時が停止されているか否かを判定し、計時が停止されていること(即ち計時時間が所定時間に達していること)を条件としてS111に進み、計時が停止されていないこと(即ち計時時間が所定時間に達していないこと)を条件としてS163に進む。
上記の第3実施形態では、図17(b)に示すように、特別図柄確定信号の受信から大当り信号の受信までの計時時間tに基づいて、有利ルートか不利ルートかを認識しているが、第1実施形態や第2実施形態のように、S303のタイマとは別のタイマを設けて、役物入賞信号の受信から大当り信号の受信までの計時時間に基づいて、有利ルートか不利ルートかを認識するようにしても良い。
上記の第3実施形態では、図18のS303に示すように、計時手段が、特別図柄確定信号を受信したことに基づいて計時を開始し、次の特別図柄確定信号を受信するまで計時を継続する例について説明したが、これに限らず、大当り信号を受信すると計時を停止するようにしても良い。また前記所定時間(ここでは1秒)が計時されると計時を停止するようにしても良く、この場合において、S204では、計時が停止されているか否かを判定し、計時が停止されていないこと(即ち計時時間が所定時間に達していないこと)を条件としてS111に進み、計時が停止されていること(即ち計時時間が所定時間に達していること)を条件としてS163に進む。
上記の実施形態では、図14(a)に示すように、時短状態中に発生した大当りの発生回数が、直撃大当りとV入賞大当りとで別個に集計されている例について説明したが、これに限らず、該時短状態中に発生した直撃大当りとV入賞大当りの発生回数が合計して集計されるものであっても良い。
上記の実施形態では、図14(a)に示すように、時短状態を伴う大当りの発生回数が、直撃大当りとV入賞大当りとで別個に集計されている例について説明したが、これに限らず、該時短状態を伴う直撃大当りとV入賞大当りの発生回数が合計して集計されるものであっても良い。
上記の実施形態では、出力手段がディスプレイ124である例について説明したが、これに限らず、該出力手段は、例えばプリンタであっても良い。また遊技関連情報が、該遊技関連情報を公開するウェブサイトや、遊技場内の所定箇所に設置されて遊技者に対して該遊技関連情報を公開する端末装置において、遊技社に対して提供されるように構成した場合には、前記ウェブサイトを運営するウェブサーバや端末装置に対して遊技関連情報を送信する通信手段が、前記出力手段に相当する。