JP6404307B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口(31)と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段(34)を備えた可変始動口(32)と、前記固定始動口(31)に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段(35)と、前記可変始動口(32)に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段(36)と、前記第1の始動入賞検出手段(35)および第2の始動入賞検出手段(36)の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段(60a)と、遊技盤(20)に設けられた球通過部(48)を通過する遊技球を検出する球通過検出手段(49)と、前記球通過検出手段(49)の検出を契機として、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段(60a)と、前記第2の当り判定手段(60a)が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段(60a)とを備え、前記第1の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放させて当該可変始動口(32)への入賞を可能にするよう構成され、
機前面を形成する前面部材(13)の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段(60a)と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段(60a)と、
所定数の賞球が払い出される毎に賞球払出信号を生成する賞球払出信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態であるか否かに関わらず常に生じ得る前記第1の始動入賞検出手段(35)の検出、および、前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段(36)の検出、の夫々に対応し、各検出手段(35,36)の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段(60a)と、
前記第1〜第5の信号生成手段(60a)、前記賞球払出信号生成手段(60a)および前記入賞信号生成手段(60a)が生成する信号毎に対応した接続端子を有し、各接続端子毎に対応する信号生成手段が生成した信号を外部に出力する外部信号出力手段(90)とを備えると共に、
前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段(34)の開放を報知するよう構成したことを要旨とする。
(2) 前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、第2の発明は、
遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口(31)と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段(34)を備えた可変始動口(32)と、前記固定始動口(31)に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段(35)と、前記可変始動口(32)に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段(36)と、前記第1の始動入賞検出手段(35)および第2の始動入賞検出手段(36)の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段(60a)と、遊技盤(20)に設けられた球通過部(48)を通過する遊技球を検出する球通過検出手段(49)と、前記球通過検出手段(49)の検出を契機として、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段(60a)と、前記第2の当り判定手段(60a)が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段(60a)とを備え、前記第1の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放させて当該可変始動口(32)への入賞を可能にするよう構成され、
機前面を形成する前面部材(13)の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段(60a)と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段(60a)と、
所定数の賞球が払い出される毎に賞球払出信号を生成する賞球払出信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段(36)の検出に対応し、該第2の始動入賞検出手段(36)の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段(60a)と、
前記第1〜第5の信号生成手段(60a)、前記賞球払出信号生成手段(60a)および前記入賞信号生成手段(60a)が生成する信号毎に対応した接続端子を有し、各接続端子毎に対応する信号生成手段が生成した信号を外部に出力する外部信号出力手段(90)とを備えると共に、
前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段(34)の開放を報知するよう構成したことを要旨とする。
(3) 前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、第3の発明は、
遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口(31)と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段(34)を備えた可変始動口(32)と、前記固定始動口(31)に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段(35)と、前記可変始動口(32)に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段(36)と、前記第1の始動入賞検出手段(35)および第2の始動入賞検出手段(36)の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段(60a)と、遊技盤(20)に設けられた球通過部(48)を通過する遊技球を検出する球通過検出手段(49)と、前記球通過検出手段(49)の検出を契機として、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段(60a)と、前記第2の当り判定手段(60a)が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段(60a)とを備え、前記第1の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放させて当該可変始動口(32)への入賞を可能にするよう構成され、
前記当り遊技として第1の当り遊技および第2の当り遊技を備え、前記第1の当り遊技を生起する場合と前記第2の当り遊技を生起する場合とで、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数を異ならせるよう構成されると共に、
機前面を形成する前面部材(13)の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段(60a)と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段(60a)と、
前記第1の当り遊技および前記第2の当り遊技の内で、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数が多い当り遊技の間、当り信号を生成する特定当り信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態であるか否かに関わらず常に生じ得る前記第1の始動入賞検出手段(35)の検出、および、前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段(36)の検出、の夫々に対応し、各検出手段(35,36)の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段(60a)と、
前記第1〜第5の信号生成手段(60a)、前記特定当り信号生成手段(60a)および前記入賞信号生成手段(60a)が生成する信号毎に対応した接続端子を有し、各接続端子毎に対応する信号生成手段が生成した信号を外部に出力する外部信号出力手段(90)とを備えると共に、
前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段(34)の開放を報知するよう構成したことを要旨とする。
(4) 前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、第4の発明は、
遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口(31)と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段(34)を備えた可変始動口(32)と、前記固定始動口(31)に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段(35)と、前記可変始動口(32)に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段(36)と、前記第1の始動入賞検出手段(35)および第2の始動入賞検出手段(36)の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段(60a)と、遊技盤(20)に設けられた球通過部(48)を通過する遊技球を検出する球通過検出手段(49)と、前記球通過検出手段(49)の検出を契機として、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段(60a)と、前記第2の当り判定手段(60a)が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段(60a)とを備え、前記第1の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放させて当該可変始動口(32)への入賞を可能にするよう構成され、
前記当り遊技として第1の当り遊技および第2の当り遊技を備え、前記第1の当り遊技を生起する場合と前記第2の当り遊技を生起する場合とで、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数を異ならせるよう構成されると共に、
機前面を形成する前面部材(13)の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段(60a)と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段(60a)と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段(60a)と、
前記第1の当り遊技および前記第2の当り遊技の内で、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数が多い当り遊技の間、当り信号を生成する特定当り信号生成手段(60a)と、
前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段(36)の検出に対応し、該第2の始動入賞検出手段(36)の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段(60a)と、
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前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段(34)の開放を報知するよう構成したことを要旨とする。
このように、始動入賞検出手段の検出毎に入賞信号を外部出力手段が出力することにより、始動口への入賞数を正確に管理することが可能となる。このため、始動口の入賞割合に応じた入賞調整を容易に行うことができる。また、非入賞率向上状態における可変始動口への入賞および入賞率向上状態における可変始動口への入賞の割合を正確に管理することができる。このため、非入賞率向上状態における可変始動口の開閉手段の少なくとも一部の開放時間を、入賞率向上状態における開閉手段の開放時間以上の時間に設定した開閉パターンにより開閉手段を開閉させて、非入賞率向上状態における可変入賞口への入賞数を高めるようにした場合にも、非入賞率向上状態での入賞割合に応じた入賞調整を容易に行うことができる。これにより、非入賞率向上状態における可変入賞口への入賞数が高まることを過剰に懸念した入賞調整が行われるのを防止でき、遊技のバランスを維持したまま非入賞率向上状態での新たな遊技性を付与し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられている。そして、前記遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞装置30の始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置(表示手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、パチンコ球を貯留可能な受け皿が窓口13aの下方位置に設けられており、前枠13と一体的に球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記球受け皿14,15は、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に前記図柄表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21によりパチンコ球が流下する遊技領域20aが画成されて、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域20a内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、各種入賞装置30,40,45、ゲート部材48等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜に決定される。
図2に示すように、前記始動入賞装置30は、前記始動入賞口31,32が上下の位置関係で2つ設けられている。ここで、上側に位置する第1始動入賞口(第1始動入賞手段)31は、遊技領域20a内で常に一定の開口幅で上方へ開口してパチンコ球が入賞し得るようになっている。また、下側に位置する第2始動入賞口(第2始動入賞手段)32は、該第2始動入賞口32を開閉可能に構成された開閉部材(開閉手段)34,34が設けられており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド33(図8参照)の駆動に伴って開閉部材34,34が第2始動入賞口32を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、前記第2始動入賞口32を開閉する一対の開閉部材34,34が第2始動入賞口32を挟む左右側部に配置されて、始動入賞ソレノイド33の駆動に伴い一対の開閉部材34,34が相互に近接および離間するよう揺動される。また、第1始動入賞口31および第2始動入賞口32は、1つの始動入賞装置30が備える構成である必要はなく、各始動入賞口31,32を分離して設けるようにすることも可能である。
前記特別入賞装置40は、図2に示すように、遊技領域20aに開口する特別入賞手段としての特別入賞口41を開閉自在に閉成する開閉扉(開閉手段)43を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド42(図8参照)の駆動に伴って開閉部材43が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。実施例では、前記開閉部材43が前後方向へ揺動することで特別入賞口41を開閉するよう構成されており、該開閉部材43により特別入賞口41が閉鎖された状態を図2に示す。また、前記特別入賞装置40には、前記特別入賞口41に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ44(図8参照)が設けられると共に、当該特別入賞検出センサ44が前記メイン制御基板60に配線接続されている。そして、特別入賞検出センサ44からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板75に対して払出制御信号が出力されるようになっている。特別入賞口41に対応した特別入賞検出センサ44によるパチンコ球の検出(すなわち特別入賞口41へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では15個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。ここで、前記特別入賞ソレノイド42は、前記始動入賞装置30へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞装置40を開放する当り遊技が付与される場合に、当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って特別入賞口41を開閉するようメイン制御基板60によって駆動制御される。
前記普通入賞装置45は、図2に示すように、前記遊技盤20の遊技領域20a内で常に一定の開口幅で上方へ開口する普通入賞口46を備えており、該遊技領域20aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で普通入賞口46に入賞し得るよう構成されている。また、前記普通入賞口46には、該普通入賞口46に入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての普通入賞検出センサ47(図8参照)が設けられると共に、当該普通入賞検出センサ47がメイン制御基板60に配線接続されている。そして、普通入賞検出センサ47からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板75に対して払出制御信号が出力されるようになっている。普通入賞口46に対応した普通入賞検出センサ47によるパチンコ球の検出(すなわち普通入賞口46へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では8個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。
図1、図2に示すように、前記枠状装飾体25の左側には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が通過可能な球通過部としてのゲート部材48が設けられている。前記ゲート部材48にはゲートセンサ(球通過検出手段)49(図8参照)が配設されており、該ゲート部材48を通過するパチンコ球をゲートセンサ49で検出するよう構成されている。前記ゲートセンサ49は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサ49からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちゲートセンサ49のパチンコ球の検出)に伴って各種通過検出情報(後述する普図当り判定用乱数等の乱数情報)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞ソレノイド33が駆動制御されて開閉部材34,34が開閉動作するようになっている。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、ゲートセンサ49によるパチンコ球の検出に基づいて、前記第2始動入賞口32を開放するか否かを決定する入賞口開放判定手段として機能している。
前記遊技盤20の所定位置(実施例実施例では、遊技領域20a外の右下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを確認することで、遊技に必要な遊技情報を適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57および状態表示部58が設けられている。なお前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技状態表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
前記特図表示部(表示手段)50A,50Bは、前記第1始動入賞口31および第2始動入賞口32への入賞を契機として行われる特図当り判定(特図当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口31への入賞(第1始動入賞検出センサ35による検出)を契機として変動表示(以下特図変動表示という場合がある)を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口32への入賞(第2始動入賞検出センサ36による検出)を契機として特図変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの発光表示部が点灯・消灯する特図変動表示が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の各発光表示部はLEDにより構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して表示態様を可変し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口31および第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
前記普図表示部(第2の図柄表示手段)55は、前記ゲートセンサ49のパチンコ球の検出(ゲート部材48のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(普図当り抽選)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、普図表示部55では、ゲートセンサ49のパチンコ球の検出(ゲート部材48のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する変動表示(以下普図変動表示という場合がある)が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて複数種類(実施例では3種類)の普図を表示するようになっている。具体的には、右側LEDだけが点灯する発光態様,左側LEDだけが点灯する発光態様および左右のLEDが点灯する発光態様により3種類の普図を示している。なお、以下では、右側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図Aとし、左側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図Bとし、左右のLEDが点灯することにより表示される普図を普図Cとする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当り判定の結果がはずれの場合に普図表示部55に普図Aが表示され、当りの場合に普図表示部55に普図Bまたは普図Cが表示されるよう構成されている。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当り表示となり、はずれを認識できる普図が普図はずれ表示となる。すなわち、実施例の普図表示部55は、ゲートセンサ49(球通過検出手段)の検出に伴い図柄変動を行うと共に、普図当り判定(第2の当り判定)の判定結果を表示する第2の図柄表示手段として機能するものである。
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部材48をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、前記普図保留表示部56は、図2に示すように、複数個(実施例では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部材48をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。具体的に、実施例の普図保留表示部56は、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が上から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が上から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
前記ラウンド表示部57は、大当り判定に当選した場合に、当選した当り遊技(大当り遊技)のラウンド回数を特定可能に表示する表示部である。すなわち、実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述するように複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定されると共に、この大当り遊技には規定のラウンド回数(規定ラウンド数)が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57で表示するようになっている。このラウンド表示部57は、複数のLED(実施例では8個)から発光表示部が構成される。実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「4回」および「16回」の2種類が設定されており、規定ラウンド数毎に点灯するLEDが定められて、LEDの点灯位置に応じて当選した大当り遊技に対応した規定ラウンド数が報知されるようになっている。
前記状態表示部58は、パチンコ機10において遊技が行われる複数種類の遊技状態が設定されている場合に、当該遊技状態を特定可能に表示する表示部であって、複数個(実施例では3個)のLEDにより構成されている。ここで、実施例ではパチンコ機10に対しては、遊技が行われる遊技状態として後述のように確変状態および変短状態が設定されていることから、状態表示部58のLEDが異なった点灯パターンで点灯することで遊技状態としての確変状態および変短状態を特定するようになっている。ここで、実施例の状態表示部58は、前記ラウンド表示部57の上方に隣接する1個のLEDと、普図表示部55の上端側に直線的に隣接する2個のLEDとから構成されており、ラウンド表示部57に隣接するLEDにより確変状態であることを報知すると共に、普図表示部56に隣接するLEDにより変短状態であることを報知するよう構成されている。ここで、パチンコ機10は、当選した大当り図柄の種類に応じて大当り遊技の終了後の遊技状態が定まるよう設定され、大当りの当選を契機に遊技状態を変更可能になっている。また、前記状態表示部58は、特図表示部50A,50Bが大当り図柄を表す点灯パターンで点灯したと同時またはその後の大当り遊技が行われる時に、当選した大当り図柄に対応した大当り遊技の終了後の遊技状態を表示するパターンで点灯するよう設定される。また、状態表示部58は、特図表示部50A,50Bにおいて次の特図変動表示が行われるまで、点灯パターンを維持するよう設定されている。
前記図柄表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な図柄列26a,26b,26cが複数列設定されており、前記第1始動入賞口31または第2始動入賞口32への入賞を契機として、各図柄列26a,26b,26cの飾図を変動開始させるようになっている。実施例の図柄表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な複数の有効停止位置27が夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27を組み合わせた停止図柄有効ライン28に確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例の図柄表示装置17には、3列の図柄列26a,26b,26cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄列26a,26b,26c毎に飾図の有効停止位置27が3箇所ずつ定められており、9個の飾図を同時に停止表示可能な状態で図柄変動演出が行われるようになっている。そして、実施例の図柄表示装置17には、5つの停止図柄有効ライン28が設定されている。以下の説明では、左側から順に左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cと指称する場合がある。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口41へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口41へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。言い換えると、入賞率向上状態は、前記ゲートセンサ49の検出に伴って行われる普図当り判定において単位時間に普図当りと判定される割合が向上した状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口32を開放する開閉部材34の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口32を開放する開閉部材34の開放時間を増やすに際しては、開閉部材34の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材34の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせてよう設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞率が向上した入賞率向上状態である。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞装置40の開閉部材43が開閉動作される。なお実施例の大当り遊技では、特別入賞装置40の開閉部材43を開放するラウンド遊技を規定ラウンド数(実施例では4回、16回)だけ実行することで、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口41に規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ開閉部材43が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞装置40の開閉部材43の開閉態様(開閉パターン)は、パチンコ球を所定間隔(実施例では0.6秒間隔)で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作と、該長時間開放動作よりも開閉部材43の開放時間が短く設定された短時間開放動作とを適宜に組み合わせて構成されるものである。なお、実施例では、開閉部材43が最大で25秒間開放する長時間開放動作のみを行うよう設定されている。
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄Bの2つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄bの2つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに50種類、図柄Bに50種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄aに50種類、図柄bに50種類が夫々振り分けられている。
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の大当り図柄(図柄A、図柄B)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、50%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、50%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。同様に、前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の大当り図柄(図柄a、図柄b)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、50%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、50%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。例えば、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、遊技者に付与される特典量の大きな図柄(実施例では図柄a)の選択割合が、特典量の小さな図柄(実施例では図柄b)の選択割合よりも高くなるよう特図決定用判定値が割り当てるようにしてもよい。
前記図柄Aおよび図柄aに対応した第1の大当り遊技は、当該第1の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄Aまたは図柄a(第1の大当り遊技)が決定された場合に、第1の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では32回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄Aまたは図柄a(第1の大当り遊技)が決定された場合に、第1の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では32回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。すなわち、第1の大当り遊技は、大当り遊技の終了後に、確変状態と変短状態とが同じ変動回数分だけ付与されるようになっている。
前記図柄Bおよび図柄bに対応した第2の大当り遊技は、当該第2の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第2の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄Bまたは図柄b(第2の大当り遊技)が決定された場合に、第2の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では32回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄Bまたは図柄b(第2の大当り遊技)が決定された場合に、第2の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では16回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。すなわち、第2の大当り遊技は、大当り遊技の終了後に、確変状態が付与される変動回数よりもよりも少ない変動回数分だけ変短状態が付与されるようになっている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図8に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70,72,73に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板60は、図8に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ35,36、特別入賞検出センサ44、普通入賞検出センサ47、ゲートセンサ49等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、遊技情報表示部Mの各表示部(第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58)が接続されて、各検出センサ35,36,44,49の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、遊技情報表示部Mの各表示部50A,50B,52,53,55,56,57,58の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口32を開閉する開閉部材34,34に連繋する始動入賞ソレノイド33および特別入賞口41を開閉する開閉部材43に連繋する特別入賞ソレノイド42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド33,42を駆動させることで、対応する開閉部材34,34や開閉部材43が開閉するようになっている。
一方、メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では510個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では509個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当り遊技が発生し易くなっている。
メイン制御ROM60bには、複数種類の特図変動パターンが記憶されている。前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから飾図が確定停止表示されるまでの間に実行される演出内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(図柄変動演出および特図変動表示の時間)を特定している。
前記統括制御基板65には、統括制御CPU65aが備えられている。該統括制御CPU65aには、図8に示す如く、統括制御ROM65bおよび統括制御RAM65cが接続されている。また、統括制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、図柄表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、図柄表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口31に対応する第1始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび図柄表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
次に、統括制御基板65で実行される処理について説明する。統括制御基板65の統括制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置17に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26cの飾図を決定する。すなわち、統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26cの飾図が決定される。
次に、統括制御基板65で実行される処理について説明する。統括制御基板65では、前記変動開始制御コマンドが入力された際に、図柄変動演出の変動開始に関わる処理が行われる。統括制御基板65の統括制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドをランプ制御基板72や音制御基板73等に出力する。すなわち、統括制御CPU65aは、決定された変動パターンに基づいた図柄変動演出を実行させる演出実行制御制御手段として機能する。
次に、前記ゲート部材48をパチンコ球が通過することを契機として行われる前記始動入賞装置30(第2始動入賞口32)における開閉部材34,34の開閉制御について説明する。
実施例のパチンコ機10では、普図当りに当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類(実施例では3種類)の開閉パターンの中から1つの開閉パターンをメイン制御CPU60aが決定し、その決定された開閉パターンに基づいて前記始動入賞装置30(第2始動入賞口32)の開閉部材34,34を開閉動作させるよう設定されている。すなわち、実施例におけるメイン制御CPU60aは、開閉部材34,34を開閉動作させる開閉条件を定めた開閉パターンを決定可能な開閉条件決定手段として機能している。なお、実施例では、メイン制御CPU60aが決定可能な開閉パターンとして3種類の開閉パターンが設定されており、以下の説明において、第1開閉パターンKP1、第2開閉パターンKP2および第3開閉パターンKP3として区別する場合がある。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、普図当り判定(第2の当り判定)の判定が当り判定の場合に、1回の普図当り判定に伴う開閉部材34,34の動作態様を定めた複数種類の開閉パターンから1つの開閉パターンを決定する開閉パターン決定手段としての機能を備えている。
第1開閉パターンKP1は、図10に示すように、前記開閉部材34,34を開放させた後に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞しない開放時間に設定された短時間開放動作を開閉部材34,34に行わせるよう設定されている。すなわち、第1開閉パターンKP1は、開閉部材34,34が開放動作を行う前に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球だけが第2始動入賞口32に入賞し得る開閉態様で開閉部材34,34が開放動作するよう設定されており、開閉部材34,34の開放に関係なく打ち出されたパチンコ球が始動入賞口32へ偶然に入賞する機会を与えることで遊技の興趣を高める開閉パターンとして設定されている。第1開閉パターンKP1は、1回の普図当りにつき開閉部材34,34が短時間開放動作を1回行うよう設定されており、第1開閉パターンKP1に基づいて開閉部材34,34が開閉動作した際に、少数のパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞し得るようになっている。具体的に、実施例の第1開閉パターンKP1は、開閉部材34,34に開放時間が「0.82秒」とされた短時間開放動作を開閉部材34,34に1回行わせるよう設定されている。
第2開閉パターンKP2は、図10に示すように、遊技領域20aを流下する複数個のパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞可能な開放時間に設定された長時間開放動作で前記開閉部材34,34を開放動作させる前に第2始動入賞口32を閉鎖させる閉鎖動作を開閉部材34,34に行わせる特定開閉パターンとして設定されている。ここで、第2開閉パターンKP2により特定される長時間開放動作の開放時間は、前記開閉部材34,34を開放動作させた後に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞可能な時間に設定されている。すなわち、第2開閉パターンKP2は、開閉部材34,34が開放動作する前に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球および開閉部材34,34が開放動作した後に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球の夫々が第2始動入賞口32に入賞し得る開閉態様で開閉部材34,34を開閉させるよう設定されており、開閉部材34,34の長時間開放動作時に、第2始動入賞口32への入賞を意図的に狙ったパチンコ球の打ち出しを可能にすることで遊技の興趣を高める開閉パターンとして設定されている。
第3開閉パターンKP3は、図10に示すように、前記開閉部材34,34を開放させた後に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞しない開放時間に設定された短時間開放動作を開閉部材34,34に行わせるよう設定されている。また、第3開閉パターンKP3は、開閉部材34,34が短時間開放動作を複数回行うよう設定されている。更に、第3開閉パターンKP3に基づいて開閉動作した場合における開閉部材34,34の総開放時間は、当該開閉部材34,34が開放動作を開始した後に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞可能な時間に設定されている。すなわち、第3開閉パターンKP3は、開閉部材34,34が開放する前に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球だけが第2始動入賞口32に入賞し得る開閉態様で開閉部材34,34が複数回開放することで、開閉部材34,34が開放動作した後に遊技領域20aへ打ち出されたパチンコ球が第2始動入賞口32に入賞し得るよう設定されて、当該開閉部材34,34が開放動作を開始した以降に、第2始動入賞口32への入賞を意図的に狙ったパチンコ球の打ち出しを可能にすることで遊技の興趣を高める開閉パターンとして設定されている。
メイン制御CPU60aは、ゲート部材48をパチンコ球が通過したこと(具体的にはゲートセンサ49がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ49の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図決定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ49の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
具体的に、図10に示すように、普図Bに対して95個の普図決定用判定値が割り当てられると共に、普図Cに対して6個の普図決定用判定値が割り当てられている。そして、普図当り判定を行う際の遊技状態に応じて、普図当り図柄としての普図Bおよび普図C毎に何れかの開閉パターンKP1〜KP3が対応付けられている。具体的に、普図当り判定を行う際の遊技状態が非変短状態の場合には、普図Bに対して第1開閉パターンKP1が対応付けられると共に普図Cに対して第2開閉パターンKP2が対応付けられている。そして、普図を決定する際の遊技状態が変短状態の場合には、普図Bおよび普図Cに対して第3開閉パターンKP3が対応付けられている。
普図入力処理では、図15に示すように、ゲート部材48をパチンコ球が通過したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップF11)。すなわち、ステップF11においてメイン制御CPU60aは、ゲート部材48に対応する通過球検出センサ48がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップF11の判定結果が否定の場合には、普図入力処理を終了する。ステップF11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている普図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップF12)。ステップF12の判定結果が否定(すなわち普図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、普図入力処理を終了する。
次に、普図開始処理について図16に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、普図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。普図開始処理では、メイン制御CPU60aは、普図表示器55において普図が変動表示中であるか、または普図当り中であるか否かを判定する(ステップG11)。そして、ステップG11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。一方、ステップG11の判定結果が否定の場合には、普図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップG12)、普図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップG13)。ステップG13の判定結果が否定の場合には(普図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。またメイン制御CPU60aは、ステップG13の判定結果が肯定の場合には(普図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される普図変動処理フラグに普図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが普図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップG14)、当該普図始動保留情報の保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている普図当り判定用乱数の値、普図決定用乱数の値、普図変動パターン決定用乱数をメイン制御CPU60aが取得する(ステップG15)。
実施例のパチンコ機10は、図9に示すように、メイン制御CPU60aにより第2開閉パターンKP2が決定された場合(普図Cが決定された場合)に、前記開閉部材34,34が長時間開放動作を行うことを報知する演出表示部(報知手段)80が設けられている。前記演出表示部80は、前記図柄表示装置17の下方に隣接して配置されており、図柄表示装置17で行われる図柄変動演出と同時に演出表示部80で行われる長時間開放動作の実行を報知する報知演出を遊技者が目視により確認し得るよう構成されている。また、前記演出表示部80は、前記始動入賞装置30の上方に隣接して配置されており、該演出表示部80で行われる報知演出と同時に始動入賞装置30における開閉部材34,34の開閉状態を遊技者が目視により確認し得るよう構成されている。これにより、図柄表示装置17で行われる図柄変動演出に注目している遊技者が演出表示部80における報知演出の実行を容易に把握し得ると共に、始動入賞装置30における開閉部材34,34の開閉状態を確認し得るようになっている。ここで、図柄表示装置17と別構成として演出表示部80を設けてあるが、これに限られるものではなく、図柄表示装置17に演出表示部80を設けることもできる。具体的には、液晶表示装置等のように任意の演出を表示させ得る図柄表示装置17を採用する場合に、開閉部材34,34の長時間開放動作を報知する演出表示部80を図柄表示装置17の表示領域の一部に設けるようにすることができる。
また、図9、図14に示すように、実施例の遊技盤20には、前記開閉部材34,34が行う長時間開放動作の進行度合いを表示する演出進行表示部82が設けられている。前記演出進行表示部82は、前記演出表示部80の下方に隣接して配置されており、演出表示部80で行われる報知演出と同時に演出進行表示部82で表示される長時間開放動作の進行度合いを遊技者が目視により確認し得るよう構成されている。また、前記演出進行表示部82は、前記始動入賞装置30の上方に隣接して配置されており、該演出進行表示部82で表示される長時間開放動作の進行度合いと同時に始動入賞装置30における開閉部材34,34の開閉状態を遊技者が目視により確認し得るよう構成されている。これにより、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞状況と、長時間開放動作の進行度合いとを一度に容易に把握し得るようになっている。
また、図9、図14に示すように、実施例の遊技盤20には、前記開閉部材34,34が長時間開放動作を行う間に、前記第2始動入賞口32へ入賞したパチンコ球の数を表示する入賞数表示部84が設けられている。前記入賞数表示部84は、前記演出表示部80の下方に隣接して配置されており、演出表示部80で行われる報知演出と同時に入賞数表示部84で表示される第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞数を遊技者が目視により確認し得るよう構成されている。また、前記入賞数表示部84は、前記始動入賞装置30の上方に隣接して配置されており、該入賞数表示部84で表示される第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞数と同時に始動入賞装置30における開閉部材34,34の開閉状態を遊技者が目視により確認し得るよう構成されている。これにより、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞状況と、開閉部材34,34の開放状態とを一度に容易に把握し得るようになっている。また、入賞数表示部84は、長時間開放動作の進行度合いを表示する演出進行表示部82と隣接して配置されており、開閉部材34,34が開放する残り時間を確認しながら第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞状況を把握し得るようになっている。
次に、実施例のパチンコ機10における外部信号出力について説明する。図17に示すように、前記パチンコ機10の裏側には、パチンコ機外部の外部情報処理端末92に接続可能な外部端子板(外部信号出力手段)90が配設されており、該外部端子板90を介してメイン制御基板60が外部情報処理端末92に電気的に接続されている。すなわち、パチンコ機10の稼働データとしてメイン制御基板60で生成された各種の外部信号を、外部端子板90を介して外部情報処理端末92に出力し得るようになっている。外部情報処理端末としては、遊技店の管理室等に設置されたホールコンピュータ等が挙げられる。なお、実施例では、外部端子板90は、前記払出制御基板75に配線接続されており、該払出制御基板75を介してメイン制御基板60が外部端子板90に接続すると共に、払出制御基板75で生成された信号を外部端子板90から出力し得るようになっている。前記外部端子板90には、外部情報処理端末92を接続可能な複数の接続端子PTが設けられており、接続端子PT毎に定められた所定の信号が出力されるようになっている。実施例では、外部端子板90に11個の接続端子PTが設けられており、以下の説明では第1〜第11接続端子PT1〜PT11として区別する場合がある。
すなわち、賞球払出予定信号を外部端子板90(第11接続端子PT11)から出力することで、実際に払い出された賞球数と整合するか否かを外部情報処理端末92で正確に確認し得るようになっている。
次に、前述のように構成されたパチンコ機10の作用について説明する。
なお、遊技機としては、実施例に示したものに限らず、種々の構成を採用可能である。
(2) 信号生成手段としてのメイン制御基板で生成された各種信号を、外部端子板を介して外部情報処理端末に出力されるよう構成したが、実施例で示した各種信号をメイン制御基板が常に生成するよう構成する必要はない。すなわち、少なくとも第1始動入賞検出センサおよび第2始動入賞検出センサに対応して何れかの検出センサの検出毎に第1の入賞信号を生成すると共に、第1始動入賞検出センサおよび第2始動入賞検出センサの片方に対応して対応した検出センサの検出毎に第2の信号を生成するようにすれば、図柄変動の回数を個別に正確に管理することが可能である。
(3) 普図当り判定(第2の当り判定)の判定が当り判定の場合に、異なる開閉態様を特定する3種類の開閉パターンの内から1つの開閉パターンを開閉パターン決定手段としてのメイン制御CPUが決定するようにしたが、これに限られるものではない。すなわち、複数個の遊技球が入賞可能な開放時間に設定された長時間開放動作を開閉手段が行う前に第2始動入賞口を閉鎖する閉鎖動作を開閉部材が行う特定開閉パターンを少なくとも含むよう構成すれば、当該開閉部材が長時間開放動作を行うことを、当該長時間開放動作前の閉鎖動作を行う際に報知することができる。
(4) 特定開閉パターン(実施例では第2開閉パターンKP2)では、閉鎖動作を行う前に、長時間開放動作で開放する開放時間より短時間に設定された1回の短時間開放動作を開閉部材が行うよう設定したが、当該開閉部材が短時間開放動作を複数回行うように設定することもできる。言い換えると、開閉部材が長時間開放動作を行う前に、閉鎖動作を複数回行うようにすることもできる。この場合に、複数回の閉鎖動作の各回で、長時間開放動作を報知する報知演出を行ってもよく、複数回の閉鎖動作の何れか1回または複数回において長時間開放動作を報知する報知演出を行うようにしてもよい。
(5) 特定開閉パターン(実施例では第2開閉パターンKP2)では、閉鎖動作を行う前に、長時間開放動作で開放する開放時間より短時間に設定された1回の短時間開放動作を開閉部材が行うよう設定したが、当該開閉部材が短時間開放動作を行わないように設定することもできる。
(6) 前記特定開閉パターンにおける長時間開放動作を、前記第2始動入賞口の開閉部材を開放させる開放時間の内で最長の時間に設定したが、当該特定開閉パターンにおける長時間開放動作の開放時間が最長である必要はない。すなわち、特定開閉パターン以外の開閉パターンにおいて、特定開閉パターンにおける長時間開放動作の開放時間よりも長い時間で開閉部材を開放させるようにすることもできる。また、特定開閉パターンにおいて報知演出により報知される長時間開放動作よりも長い開放時間となる開放動作を、当該特定開閉パターンの内で開閉部材に行わせるようにしてもよい。ここで、特定開閉パターンにおいて報知演出により報知される長時間開放動作を、当該特定開閉パターンの内で開閉部材が開放する最長の時間とすることで、当該報知演出対する遊技者の関心を強く惹き付けて遊技の興趣を効果的に高め得ることから、特定開閉パターンにおいて報知演出により報知される長時間開放動作は、当該特定開閉パターンの内で開閉部材が開放する最長の時間とすることが好ましい。
(7) 開閉部材が長時間開放動作を行うことを報知する報知演出を、当該開閉部材が長時間開放動作を開始してからも行うようにしたが、開閉部材が長時間開放動作を開始する前に報知演出を終了するようにしてもよい。すなわち、少なくとも長時間開放動作前の閉鎖動作を行う際に報知演出を行うことにより、開閉部材が長時間開放動作を行うことを知らせて可変始動口への遊技球の入賞確率が向上することに対する遊技者の関心を高めることができる。
(8) 前記特定開閉パターン(第2開閉パターンKP2)を非変短状態(非入賞率向上状態)の場合に決定し得るよう構成したが、当該特定開閉パターンを変短状態(入賞率向上状態)の場合に決定し得るよう構成することもできる。
(9) 常時開放する第1始動入賞口(固定始動口、第1始動入賞手段)および入賞口を開閉する第2始動入賞口(可変始動口、第2始動入賞手段)を単一の始動入賞装置に備えるよう構成したが、これに限られるものではなく、遊技盤おいて遊技球が流下する遊技領域内の適宜の位置に各始動入賞口を配置することができる。例えば、遊技領域において遊技球が流下する流下経路を分けて第1始動入賞口および第2始動入賞口の夫々を分離して配置する構成であってもよい。同様に、始動入賞口(特別入賞手段)の配置に関しても、遊技盤において遊技球が流下する遊技領域内の適宜の位置に配置することができる。
(10) 遊技球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞手段と、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞手段とを始動入賞手段として備え、各始動入賞具手段毎に検出手段を設けて個別に遊技球の入賞を検出するよう構成したが、該第1および第2入賞検出手段の入賞検出手段を共通にしてもよい。すなわち、第1始動入賞手段への入賞と、第2入賞検出手段への入賞とを区別しないよう構成してもよい。
(11) メイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(統括制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(統括制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、メイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(12) また、統括制御手段(統括制御CPU)が備える機能の全部または一部を、表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段(表示手段CPU)が備える機能の全部または一部を統括制御手段(統括制御CPU)が備えるようにしてもよい。そして、統括制御手段(統括制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、統括制御基板および表示制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が兼用するようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、統括制御手段が兼用することができる。
(13) 演出用の図柄(飾図)を表示する図柄表示手段(図柄表示装置)とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示器)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において飾図および特図の両方を表示するようにしてもよい。また飾図と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(a) 非入賞率向上状態において可変始動口(32)の開閉手段(34)を開閉させる開放パターンとして、開閉手段(34)を開放する少なくとも一部の開放時間が入賞率向上状態における開閉手段(34)の開放時間以上の時間に設定されると共に該開閉手段(34)が長時間開放動作を行う前に閉鎖動作を行うよう設定された第1の開閉パターン(KP2)と、該第1の開閉パターンで特定される最長となる開閉手段(34)の開放時間よりも短時間で開閉手段(34)を開放させるよう設定された第2の開閉パターン(KP1)とを含み、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開閉させる開閉パターン(KP2)を開閉パターン決定手段(60a)が決定すると共に、
前記開閉パターン決定手段(60a)が第1の開閉パターン(KP2)を決定した際に、当該開閉手段(34)が閉鎖動作を行うタイミングで、報知手段(80)が長時間開放動作の実行を報知するよう構成されたことを要旨とする。
このように、可変始動口の開閉手段が第1の開閉パターンで開閉することを報知手段が報知することで、可変始動口への入賞を促すことができると共に、第1の開閉パターンで開閉することに伴う可変始動口への入賞状況の変化を外部信号出力手段から出力される第1の信号および第2の信号により正確に把握することができる。
また、開閉手段が長時間開放動作を行うことを、開閉手段が閉鎖動作を行っているタイミングで報知手段が報知することで、当該開閉手段が長時間開放動作した際に最大限の入賞を図り得る。このとき、外部信号出力手段から出力される第1の信号および第2の信号により可変始動口への入賞状況の変化を正確に把握することができる。
(b) 非入賞率向上状態において前記可変始動口(32)に遊技球が入賞可能に構成されると共に、当該非入賞率向上状態において前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放させる開閉パターンとして、該開閉手段(34)を開放させる少なくとも一部の開放時間が入賞率向上状態において開閉手段(34)を開放させる開放時間以上に設定された開閉パターン(KP2)が含まれており、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開閉させる開閉パターン(KP2)を開閉パターン決定手段(60a)と、
前記球通過検出手段(49)の検出に伴い図柄変動を行うと共に、前記第2の当り判定手段(60a)の判定結果を表示する図柄表示手段(55)と、
前記球通過検出手段(49)の検出を契機として複数種類の変動時間から1つの変動時間を決定する変動時間決定手段(60a)とを備え、
前記図柄表示手段(55)で行われる図柄変動の変動時間が複数種類設定され、
前記開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)を決定した場合には、該開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)以外の開閉パターン(KP1〜KP3)を決定した場合と比べて、前記変動時間決定手段が短い変動時間を決定する割合が高くなるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間を複数設定したことで、可変始動口の開閉タイミングを予測困難にすることができ、複数個の遊技球が入賞可能な開放時間で可変始動口が開放する前に実行される報知演出に対する関心を一層高めることができる。
また、開閉パターン決定手段が決定する開閉パターンに応じて変動時間決定手段が決定する変動時間の割合を異ならせることで、第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間に応じて、開閉手段が長時間開放動作を行う期待度も変化し、当該第2の図柄表示手段での図柄変動に対する関心を高め得る。
更に、特定開閉パターンが決定された場合に第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間を平均的に短くすることで、当該第2の図柄表示手段での図柄変動に対する関心を高め得る。また、特定開閉パターンが決定された場合の変動時間を短くすることで、長時間開放動作の前に開閉手段が閉鎖動作を行うようにしても、開閉手段が開放するまでの時間が過剰に長くなることを防ぐことができる。
(c) 非入賞率向上状態において前記可変始動口(32)に遊技球が入賞可能に構成されると共に、当該非入賞率向上状態において前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放させる開閉パターンとして、該開閉手段(34)を開放させる少なくとも一部の開放時間が入賞率向上状態において開閉手段(34)を開放させる開放時間以上に設定された開閉パターン(KP2)が含まれており、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開閉させる開閉パターン(KP2)を開閉パターン決定手段(60a)と、
前記球通過検出手段(49)の検出に伴い図柄変動を行うと共に、前記第2の当り判定手段(60a)の判定結果を表示する図柄表示手段(55)と、
前記球通過検出手段(49)の検出を契機として複数種類の変動時間から1つの変動時間を決定する変動時間決定手段(60a)とを備え、
前記図柄表示手段(55)で行われる図柄変動の変動時間が複数種類設定され、
前記開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)を決定した場合には、該開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)以外の開閉パターン(KP1〜KP3)を決定した場合と比べて、前記変動時間決定手段が長い変動時間を決定する割合が高くなるようよう構成されたことを要旨とする。
このように、第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間を複数設定したことで、可変始動口の開閉タイミングを予測困難にすることができ、複数個の遊技球が入賞可能な開放時間で可変始動口が開放する前に実行される報知演出に対する関心を一層高めることができる。
また、開閉パターン決定手段が決定する開閉パターンに応じて変動時間決定手段が決定する変動時間の割合を異ならせることで、第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間に応じて、開閉手段が長時間開放動作を行う期待度も変化し、当該第2の図柄表示手段での図柄変動に対する関心を高め得る。
更に、特定開閉パターンが決定された場合に第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間を平均的に長くすることで、当該第2の図柄表示手段での図柄変動に対する関心を高め得る。また、特定開閉パターンが決定された場合の変動時間を長くすることで、長時間開放動作が行われるか否かに対する関心を持続させることができる。
(d) 前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開閉させる開閉パターンとして、該開閉手段(34)が長時間開放動作を行う前に閉鎖動作を行うよう設定された開閉パターン(KP2)が設けられ、
前記開閉手段(34)が長時間開放動作を行う前に閉鎖動作を行う開閉パターン(KP2)で開閉手段(34)を開閉させる場合に、当該開閉手段(34)が閉鎖動作を行うタイミングで、報知手段(80)が長時間開放動作の実行を報知するよう構成されたことを要旨とする。
このような構成を含む発明によれば、開閉手段が長時間開放動作を行うことを、開閉手段が閉鎖動作を行っているタイミングで報知手段が報知することで、当該開閉手段が長時間開放動作した際に最大限の入賞を図り得る。このとき、外部信号出力手段から出力される第1の信号および第2の信号により可変始動口への入賞状況の変化を正確に把握することができる。
(A) 遊技球の入賞確率を可変不能な固定始動口(31)と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段(34)を備えた可変始動口(32)と、前記固定始動口(31)に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段(35)と、前記可変始動口(32)に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段(36)と、前記第1の始動入賞検出手段(35)および第2の始動入賞検出手段(36)の何れかによる検出を契機として、図柄変動演出が行われる図柄表示手段(50A,50B)と、前記第1の始動入賞検出手段(35)および第2の始動入賞検出手段(36)の何れかによる検出を契機として、当り遊技を生起するか否かを判定する第1の当り判定手段(60a)と、遊技盤(20)に設けられた球通過部(48)を通過する遊技球を検出する球通過検出手段(49)と、前記球通過検出手段(49)の検出を契機として、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段(60a)とを備え、
前記第1の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、図柄変動演出の結果として前記図柄表示手段(50A,50B)に所定の当り表示が表示されて当り遊技が付与されると共に、前記第2の当り判定手段(60a)の判定が肯定の場合に、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放させて当該可変始動口(32)への入賞を可能にするよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段(60a)の判定が当り判定の場合に、1回の当り判定に伴う前記開閉手段(34)の動作態様を定めた複数種類の開閉パターン(KP1〜KP3)から1つの開閉パターン(KP1〜KP3)を決定する開閉パターン決定手段(60a)を備え、
前記開閉パターン(KP1〜KP3)として、複数個の遊技球が入賞可能な開放時間に設定された長時間開放動作を開閉手段(34)が行う前に前記可変始動口(32)を閉鎖する閉鎖動作を開閉手段(34)が行う特定開閉パターン(KP2)が設定され、
前記開閉パターン決定手段(60a)により特定開閉パターン(KP2)が決定された場合に、前記開閉手段(34)が長時間開放動作を行うことを、当該長時間開放動作前の閉鎖動作を行う際に報知手段(80)が報知するよう構成されたことを要旨とする。
このように、複数個の遊技球が入賞可能な開放時間で可変始動口が開放する長時間開放動作を開閉手段が行う前に報知演出を実行することで、可変始動口への遊技球の入賞確率が向上することに対して遊技者の関心を高めることができる。また、報知演出は、可変始動口の開放が決定された後の閉鎖動作時に実行されるから、報知演出が行われることで可変始動口の開放を認識でき、当該報知演出に対する関心を高めて遊技の興趣の向上を図り得る。
(B) 前記(A)の構成を含む遊技機に関し、
前記特定開閉パターン(KP2)は、前記閉鎖動作を行う前に、前記長時間開放動作で開放する開放時間より短時間に設定された短時間開放動作を開閉手段(34)が行うよう設定され、
前記長時間開放動作および短時間開放動作の間の閉鎖動作時に、前記報知手段(80)が報知演出を実行するよう構成されたことを要旨とする。
このように、報知手段が報知演出を実行する前に開閉手段が短時間開放動作で一旦開放することにより、その後に可変始動口が長時間開放動作で開放する期待感が高まり、可変始動口の開閉に対する遊技者の関心を高めることができる。
(C) 前記(B)の構成を含む遊技機に関し、
前記特定開閉パターン(KP2)における長時間開放動作は、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放する開放時間の内で最長の時間に設定されると共に、当該特定開閉パターン(KP2)における短時間開放動作は、前記可変始動口(32)の開閉手段(34)を開放する開放時間の内で最短の時間に設定されることを要旨とする。
このように、報知手段が報知演出を実行する前に、可変始動口の開閉手段を開放する開放時間の内で最短の時間に設定された短時間開放動作で一旦開放することで、開閉手段の開閉動作の不自然さを与えることができ、その後に可変始動口が長時間開放動作で開放する期待感が高まり、可変始動口の開閉に対する遊技者の関心を高めることができる。
(D) 前記(A)の構成を含む遊技機に関し、
前記球通過検出手段(49)の検出に伴って前記第2の当り判定手段(60a)が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与するか否かを決定する入賞率向上状態付与決定手段(60a)を備え、
非入賞率向上状態において前記可変始動口(32)に遊技球が入賞可能に構成されると共に、前記開閉パターン決定手段(60a)が非入賞率向上状態の場合に前記特定開閉パターン(KP2)を決定可能に構成されたことを要旨とする。
このように、入賞率向上状態と比べて可変始動口への入賞期待が低い非入賞率向上状態の場合に、特定開閉パターンが決定され得るようにすることで、報知演出の実行により可変始動口が開放することへの遊技者の関心を高めることができる。
(E) 前記(A)の構成を含む遊技機に関し、
前記特定開閉パターン(KP2)により特定される長時間開放動作の開放時間は、前記開閉手段(34)の開放後に打ち出された遊技球が可変始動口(32)に入賞可能な時間に設定されると共に、
前記開閉パターン決定手段(60a)が決定可能な開閉パターンとして、前記長時間開放動作での開放時間より短時間で開閉手段(34)が開放する開閉パターン(KP1,KP3)が設定され、
前記開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)を決定した場合に、前記開閉手段(34)の作動を前記報知手段が報知すると共に、該開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)以外の開閉パターン(KP1,KP3)を決定した場合には、当該開閉手段(34)の作動を報知手段(80)が報知しないよう構成されたことを要旨とする。
このように、特定開閉パターンが決定された場合に開閉手段の作動を報知手段が報知する一方で、該特定開閉パターン以外の開閉パターンが決定された場合には、当該開閉手段の作動を報知手段が報知しないよう構成することにより、開放した可変始動口への入賞を意図的に狙わせた演出と、開放した可変始動口に対して偶然に入賞することでの演出とを組み合わせた演出が可能となる。
(F) 前記(E)の構成を含む遊技機に関し、
前記球通過検出手段(49)の検出に伴い図柄変動を行うと共に、前記第2の当り判定手段(60a)の判定結果を表示する第2の図柄表示手段(55)を備え、
前記第2の図柄表示手段(55)で行われる図柄変動の変動時間が複数種類設定され、
前記球通過検出手段(49)の検出を契機として複数種類の変動時間から1つの変動時間を決定する変動時間決定手段(60a)を備えたことを要旨とする。
このように、第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間を複数設定したことで、可変始動口の開閉タイミングを予測困難にすることができ、複数個の遊技球が入賞可能な開放時間で可変始動口が開放する前に実行される報知演出に対する関心を一層高めることができる。
(G) 前記(F)の構成を含む遊技機に関し、
前記開閉パターン決定手段(60a)が決定する開閉パターン(KP1〜KP3)に応じて前記変動時間決定手段が決定する変動時間の割合を異ならせるよう構成されたことを要旨とする。
このように、開閉パターン決定手段が決定する開閉パターンに応じて変動時間決定手段が決定する変動時間の割合を異ならせることで、第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間に応じて、開閉手段が長時間開放動作を行う期待度も変化し、当該第2の図柄表示手段での図柄変動に対する関心を高め得る。
(H) 前記(G)の構成を含む遊技機に関し、
前記開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)を決定した場合には、該開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)以外の開閉パターン(KP1〜KP3)を決定した場合と比べて、前記変動時間決定手段が短い変動時間を決定する割合が高くなるよう構成されたことを要旨とする。
このように、特定開閉パターンが決定された場合に第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間を平均的に短くすることで、当該第2の図柄表示手段での図柄変動に対する関心を高め得る。また、特定開閉パターンが決定された場合の変動時間を短くすることで、長時間開放動作の前に開閉手段が閉鎖動作を行うようにしても、開閉手段が開放するまでの時間が過剰に長くなることを防ぐことができる。
(I) 前記(G)の構成を含む遊技機に関し、
前記開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)を決定した場合には、該開閉パターン決定手段(60a)が特定開閉パターン(KP2)以外の開閉パターン(KP1〜KP3)を決定した場合と比べて、前記変動時間決定手段が長い変動時間を決定する割合が高くなるようよう構成されたことを要旨とする。
このように、特定開閉パターンが決定された場合に第2の図柄表示手段で行われる図柄変動の変動時間を平均的に長くすることで、当該第2の図柄表示手段での図柄変動に対する関心を高め得る。また、特定開閉パターンが決定された場合の変動時間を長くすることで、長時間開放動作が行われるか否かに対する関心を持続させることができる。
(J) 前記(A)の構成を含む遊技機に関し、
前記報知手段(80)は、前記開閉手段(34)による長時間開放動作の終了まで連続または断続して報知演出を実行するよう構成されたことを要旨とする。
このように、開閉手段による長時間開放動作の終了まで連続または断続して報知演出を行うことで、開閉手段が開放している間継続して入賞を促すことができると共に、長時間開放動作の終了を知らせることができ、入賞を期待して遊技球の打ち出しを行っている遊技者の期待を損なうことがない。
(K) 前記(J)の構成を含む遊技機に関し、
前記報知手段(80)は、前記開閉手段(34)が長時間開放動作を開始してからの報知演出の演出内容が段階的に変化するよう構成されたことを要旨とする。
このように、開閉手段が長時間開放動作を開始してから行われる報知演出の演出内容を段階的に変化させることで、長時間開放動作の進行度合いを容易に把握することができ、当該長時間開放動作での入賞に対する関心を高めることができる。
32 第2始動入賞口(可変始動口)
34 開閉部材(開閉手段)
35 第1始動入賞検出センサ(第1の始動入賞検出手段)
36 第2始動入賞検出センサ(第2の始動入賞検出手段)
48 ゲート部材(球通過部)
49 ゲートセンサ(球通過検出手段)
55 普図表示部(図柄表示手段)
60a メイン制御CPU(第1の当り判定手段、第2の当り判定手段、第1〜第7の信号生成手段、入賞率向上状態付与手段、開閉パターン決定手段、変動時間決定手段)
80 演出表示部(報知手段)
90 外部端子板(外部信号出力手段)
KP1 第1開閉パターン(開閉パターン、第2の開閉パターン)
KP2 第2開閉パターン(開閉パターン、第1の開閉パターン)
Claims (4)
- 遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段を備えた可変始動口と、前記固定始動口に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段と、前記可変始動口に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段と、前記第1の始動入賞検出手段および第2の始動入賞検出手段の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段と、遊技盤に設けられた球通過部を通過する遊技球を検出する球通過検出手段と、前記球通過検出手段の検出を契機として、前記可変始動口の開閉手段を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段と、前記第2の当り判定手段が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段とを備え、前記第1の当り判定手段の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口の開閉手段を開放させて当該可変始動口への入賞を可能にするよう構成され、
機前面を形成する前面部材の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段と、
所定数の賞球が払い出される毎に賞球払出信号を生成する賞球払出信号生成手段と、
前記入賞率向上状態であるか否かに関わらず常に生じ得る前記第1の始動入賞検出手段の検出、および、前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段の検出、の夫々に対応し、各検出手段の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段と、
前記第1〜第5の信号生成手段、前記賞球払出信号生成手段および前記入賞信号生成手段が生成する信号毎に対応した接続端子を有し、各接続端子毎に対応する信号生成手段が生成した信号を外部に出力する外部信号出力手段とを備えると共に、
前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放を報知するよう構成した
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段を備えた可変始動口と、前記固定始動口に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段と、前記可変始動口に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段と、前記第1の始動入賞検出手段および第2の始動入賞検出手段の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段と、遊技盤に設けられた球通過部を通過する遊技球を検出する球通過検出手段と、前記球通過検出手段の検出を契機として、前記可変始動口の開閉手段を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段と、前記第2の当り判定手段が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段とを備え、前記第1の当り判定手段の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口の開閉手段を開放させて当該可変始動口への入賞を可能にするよう構成され、
機前面を形成する前面部材の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段と、
所定数の賞球が払い出される毎に賞球払出信号を生成する賞球払出信号生成手段と、
前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段の検出に対応し、該第2の始動入賞検出手段の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段と、
前記第1〜第5の信号生成手段、前記賞球払出信号生成手段および前記入賞信号生成手段が生成する信号毎に対応した接続端子を有し、各接続端子毎に対応する信号生成手段が生成した信号を外部に出力する外部信号出力手段とを備えると共に、
前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放を報知するよう構成した
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段を備えた可変始動口と、前記固定始動口に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段と、前記可変始動口に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段と、前記第1の始動入賞検出手段および第2の始動入賞検出手段の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段と、遊技盤に設けられた球通過部を通過する遊技球を検出する球通過検出手段と、前記球通過検出手段の検出を契機として、前記可変始動口の開閉手段を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段と、前記第2の当り判定手段が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段とを備え、前記第1の当り判定手段の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口の開閉手段を開放させて当該可変始動口への入賞を可能にするよう構成され、
前記当り遊技として第1の当り遊技および第2の当り遊技を備え、前記第1の当り遊技を生起する場合と前記第2の当り遊技を生起する場合とで、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数を異ならせるよう構成されると共に、
機前面を形成する前面部材の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段と、
前記第1の当り遊技および前記第2の当り遊技の内で、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数が多い当り遊技の間、当り信号を生成する特定当り信号生成手段と、
前記入賞率向上状態であるか否かに関わらず常に生じ得る前記第1の始動入賞検出手段の検出、および、前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段の検出、の夫々に対応し、各検出手段の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段と、
前記第1〜第5の信号生成手段、前記特定当り信号生成手段および前記入賞信号生成手段が生成する信号毎に対応した接続端子を有し、各接続端子毎に対応する信号生成手段が生成した信号を外部に出力する外部信号出力手段とを備えると共に、
前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放を報知するよう構成した
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技球の入賞態様を可変不能な固定始動口と、遊技球の入賞態様を可変する開閉手段を備えた可変始動口と、前記固定始動口に入賞した遊技球を検出する第1の始動入賞検出手段と、前記可変始動口に入賞した遊技球を検出する第2の始動入賞検出手段と、前記第1の始動入賞検出手段および第2の始動入賞検出手段の何れかによる検出を契機として当りか否かを判定する第1の当り判定手段と、遊技盤に設けられた球通過部を通過する遊技球を検出する球通過検出手段と、前記球通過検出手段の検出を契機として、前記可変始動口の開閉手段を開放するか否かを判定する第2の当り判定手段と、前記第2の当り判定手段が単位時間に当り判定する割合が向上する入賞率向上状態を付与する入賞率向上状態付与手段とを備え、前記第1の当り判定手段の判定が肯定の場合に、当り遊技を生起すると共に当該当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与し得るよう構成された遊技機において、
前記第2の当り判定手段の判定が肯定であり、当該判定が肯定となった時点で前記入賞率向上状態の場合に、該入賞率向上状態でない場合にのみ決定可能な特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じて前記可変始動口の開閉手段を開放させて当該可変始動口への入賞を可能にするよう構成され、
前記当り遊技として第1の当り遊技および第2の当り遊技を備え、前記第1の当り遊技を生起する場合と前記第2の当り遊技を生起する場合とで、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数を異ならせるよう構成されると共に、
機前面を形成する前面部材の開放を検出する開放検出手段に対応し、該開放検出手段の検出に伴って第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記当り遊技および入賞率向上状態の何れかの間、第2の信号を生成する第2の信号生成手段と、
前記当り遊技の間、第3の信号を生成する第3の信号生成手段と、
前記入賞率向上状態の場合に第4の信号を生成する第4の信号生成手段と、
賞球の払出条件の成立に伴って賞球の払出予定数が所定数に達する毎に第5の信号を生成する第5の信号生成手段と、
前記第1の当り遊技および前記第2の当り遊技の内で、当り遊技後に前記入賞率向上状態を付与する図柄変動の変動回数が多い当り遊技の間、当り信号を生成する特定当り信号生成手段と、
前記入賞率向上状態では前記特定開放パターンよりも短い総開放時間を特定する開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得ると共に前記入賞率向上状態でない場合には少なくとも前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放中に生じ得る第2の始動入賞検出手段の検出に対応し、該第2の始動入賞検出手段の検出毎に入賞信号を生成する入賞信号生成手段と、
前記第1〜第5の信号生成手段、前記特定当り信号生成手段および前記入賞信号生成手段が生成する信号毎に対応した接続端子を有し、各接続端子毎に対応する信号生成手段が生成した信号を外部に出力する外部信号出力手段とを備えると共に、
前記第2の信号と第3の信号とを重複して外部に出力可能に構成すると共に、前記第2の信号と第4の信号とを重複して外部に出力可能に構成し、前記第2の信号、前記第3の信号および前記第4の信号が何れも出力されない状態で生じ得る前記特定開放パターンに応じた前記開閉手段の開放を報知するよう構成した
ことを特徴とする遊技機。
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