JP2009189441A - 交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置、管理装置、端末装置 - Google Patents
交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置、管理装置、端末装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 景品交換する交換管理システムであって、遊技台100毎に設置され、ICコイン60の発行に際して、発行信号を出力する計数装置10と、遊技台100からの遊技データに基づき、遊技異常を判定し、遊技台100毎の発行信号入力間に判定された遊技異常を入力時間単位に区分し、異常データとして記憶・管理する管理装置50と、ICコイン60に記録された遊技台及び発行時間を、読み込み、出力するとともに、景品交換に際して、異常データが表示されるPOS端末装置40と、を備える構成としてある。
【選択図】 図1
Description
例えば、記録媒体に記録された計数値が読み込まれると、この計数値に対応する景品が選定され、現金と交換可能な特殊景品等が自動的に排出されるようになっている。
このようにPOS端末装置は、遊技の終了を最後に確認可能な役割に位置付けられている。
近年の遊技場においては、遊技客が獲得した遊技媒体を玉箱等に収容して、運搬することが無いように、獲得した遊技媒体数や貸し出し可能な遊技媒体数が記憶されたICカードやICコインなどのIC記録媒体を利用した交換管理システムが設置されている。
このようなIC記録媒体を利用した交換管理システムには、計数装置が遊技台毎に設けられ、獲得された遊技媒体が計数されるとともに、遊技を終了する場合には、所定のボタン操作によって、獲得された遊技媒体数が記録されたIC記録媒体が発行される。
これにより、遊技客は、発行されたIC記録媒体を持って、遊技を行う遊技台を変更したり、景品交換カウンタに提出して、所望する景品と交換したりできる。
このように、遊技を行った遊技台番号の入力を遊技客自身に依存することは、不正される余地を残すことになり、不正行為を完全に排除できるものではなかった。
例えば、遊技台から払出された遊技媒体数を遊技台に投入された遊技媒体数で除したベース値からベース異常や、一遊技毎に入力されるスタート信号からスタート異常、大当り時の大当り出玉から大当り出玉異常を判定することもできる。
そして、このような遊技異常は、不正行為によって発生する場合もあるが、遊技台に起因するトラブルによっても、発生する場合もある。
また、大当り時には、遊技球が入賞する大入賞口が開放することで、大量の出玉を獲得できるが、この大入賞口に係る特別電動役物が動作不良の場合には、大当り時の出玉が極端に少なくなり、同様に大当り出玉異常が発生する。
また、役物の動作不良だけでなく、遊技球が遊技釘に絡まり、遊技盤の一部が遊技球で覆われる「玉詰まり」もしばしば発生するが、このときにも、ベース値やスタート回数の高低に拘わらずベース異常やスタート異常が発生することもある。
ところが、ホールコンピュータでは、トラブルの原因が、ハンドル不良なのか、それとも役物不良なのか、はたまた玉詰まりなのか、遊技異常の原因までは特定することはできなかった。
そのために、実際遊技を行った遊技客から、強い主張や進言がない限り、最終的な確認がなされないまま、トラブルが放置されてしまうこともあった。そのため、トラブルが発生した遊技台で遊技を行う遊技客が入れ替わるたびに、同一のトラブルが発生し、遊技客の心象を損ねることになり、遊技場の信用を低下させる要因にもなっていた。
そして、このようなトラブルは、遊技客にとっては不利益となり、損失となるが、このような損失に対して、なんら補填がなされていなかった。
さらに、発行手段は、記録媒体の発行に際して、発行信号を出力するため、記録媒体が発行された時間を正確に特定することができる。
一方、異常判定手段が、遊技台から入力される遊技データに基づき、遊技異常を判定するとともに、異常管理手段が、発行信号が入力されるたびに、遊技台毎の発行信号入力間に判定された遊技異常を入力時間単位に区分し、異常データとして記憶・管理するため、遊技台毎の発行信号の入力時間に対応した異常データを正確に特定することができる。
その結果、表示手段には、当該記録媒体が発行された発行手段に対応する遊技台及び発行された時間に対応した異常データを表示することができる。
端末装置は、記録媒体に記録された計数値を読み込んで所定の景品処理を行う(例えば、計数値に対応する景品を選定するなど)、いわゆるPOS端末装置であって、遊技場における景品交換カウンタに設けられている。
すなわち、景品交換カウンタは、遊技を終了した後に、所定の景品と交換しようとする遊技客が、最後に訪れる場所であるため、店員が、表示手段に表示された異常データに基づき、当該遊技台で発生した遊技異常の詳細内容を問い合わせ、確認することができる。
これにより、確認した遊技異常から、他の店員に指示して、該当する遊技台の不具合等を迅速に修理させることもできる。
さらに、遊技台の動作不良等に起因する蓋然性が高い異常データが表示された場合には、問い合わせた遊技異常と整合を図ることで、遊技客に対して、例えば、計数された計数値の一の位や、十の位や、百の位や、千の位などを、発生した遊技異常の重みに応じて、切上げた景品数としたり、余分な景品を提供したり、あるいは、大当り出玉が極端に少ない場合は、平均大当り出玉と比較し、不足分を補填したりする、いわゆる「おまけ」的なサービスを行うこともできる。これにより、遊技客の心象が良くなり、サービスの充実が図られる。
すなわち、発行された記録媒体には、遊技台と発行時間が特定される特定情報が記録されているため、この遊技台と発行時間が「鍵」となり、遊技異常が判定された遊技台で遊技を行った遊技客を、景品交換する際に、正確に特定することができるとともに、店員が、表示手段において、異常データを視認しつつ、実際に起こった遊技異常の原因を遊技客に問い合わせることができる。
同様に、「セーフ信号」の入力回数に上記の所定数を乗算することで、当該入力回数間における遊技台から払出された遊技球数の合計が算出される。
そして、「大当り信号」が入力されている間における、「セーフ信号」の入力回数より算出される遊技台から払出された遊技球数の合計から、「アウト信号」の入力回数より算出される遊技台に投入された遊技球数の合計を減算することにより、「大当り出玉」が算出される。
この「ベース値」は、パチンコ機の遊技状態に応じて、例えば、「確率変動信号」が入力されている状態では、「確率変動中のベース値」として算定され、さらには、「確率変動信号」及び「大当り信号」が入力されていない状態では、「通常遊技中のベース値」として算定することができる。
また、単位時間(例えば、10分)当りの「スタート信号」の入力回数より、「スタート回数」が算出される。
例えば、パチンコ機では、単位時間当りに遊技盤に発射可能な遊技球が制限され、一分間に遊技台に投入される遊技球数球は、約100発に設定されていることから、単位時間当りの「アウト信号」の入力回数が、約100発に満たなく、所定の基準値より少ない場合には、遊技客が意図的に大当りを発生させる乱数と同期させるように、遊技球を間欠的に発射する、いわゆる「止打ち」や、遊技盤に遊技球を発射するハンドルが装備された発射装置自体の動作不良などと、判定することができるが、遊技異常の原因の確定的な特定はできない。
さらには、遊技盤内で発生した、遊技球が遊技釘に絡み、遊技盤の一部が遊技球で覆われる「玉詰まり」が発生している場合も、いずれかの入賞口への入賞率が高くなることもなるため、遊技異常の原因は、一つに特定はできない。
このようなパチンコ機の構成から、「確率変動中のベース値」が、通常遊技中より高く設定されているが、所定の基準値より低い場合は、電動チューリップの動作不良を想定できる。
ただし、上記の「玉詰まり」によって、電動チューリップの開放が妨げられ、「確率変動中のベース値」が低くなる場合もある。
ただし、「大当り出玉」が所定の基準値より少ない場合は、大入賞口を開放させる特別電動役物の動作不良のみならず、遊技盤に遊技球を発射するハンドルが装備された発射装置の動作不良、遊技台が払出す遊技球を補給する補給装置の動作不良の場合もあり、一概に遊技異常の原因を断定することはできない。
「スタート回数」は、単位時間当りの遊技回数を示すものであるため、「スタート回数」の大小により、「ベース値」と同じ様な遊技異常の原因が想定できる。
しかしながら、端末装置において、店員が、遊技異常に起因する異常データから、該当する遊技台で発生した遊技異常の詳細内容を遊技客に問い合わせ、確認することができるため、遊技客の申告に基づき、遊技異常の原因を特定することができる。
また、異常データが役物等による動作不良に起因する蓋然性が高い遊技異常に基づく場合には、遊技異常の詳細内容を遊技客に問い合わせ、遊技異常との整合性を図ることで、該当する遊技台の修理を迅速に行うことができるとともに、遊技客の損失に対して、適切な補償・補填ができる。
前記異常管理手段が、前記不正行為による遊技異常を不正異常データとし、前記遊技客に不利益な遊技異常をサービス異常データとして、各々記憶・管理する構成とすることができる。
その結果、店員が、表示手段において、表示された異常データに基づき、該当する遊技台で発生した遊技異常の詳細内容を遊技客に問い合わせる場合、不正行為に基づく異常データなのか、ハンドルや役物などの動作不良に基づく異常データなのか、瞬時に判断することができ、対応する遊技客に対して、適正な態度で接客することができる。
このような構成とすることにより、異常データ出力手段によって、出力された異常データが、サービス異常データであって、端末装置に、サービス異常データが入力された場合、端末装置が、増加演算手段を備えることで、読み込まれた計数値を増加することができるため、遊技客が蒙った損失を補填することができる。
このように、増加演算手段を備えることで、遊技客に、遊技台の動作不良等に起因する損失を、補填することができるため、サービスの拡充が図られ、遊技場の信用を向上させることができる。
この原因情報の出力により、この原因情報を各店員が所持する業務連絡用のインカムや、ホールコンピュータに入力し、複数の店員に報知することができ、遊技異常の原因を迅速に是正することができる。
単位時間当りのスタート信号の入力回数も、通常遊技状態では「通常遊技中スタート回数」、確率変動状態では「確率変動中スタート回数」となり、各々ほぼ一定の値に保たれている。
大当り時の大当り出玉数も、ほぼ一定の値に保たれている。
従って、これらの値が極端に変動することは、遊技台が何らかの異常状態に陥ったと断定することができるため、遊技異常を確実に判定することができる。
これにより、当該遊技台において当該時間で、遊技が行われたことが外部から特定できる。
その結果、発行信号が出力された発行手段に対応する遊技台での当該発行信号が出力された時間における遊技は、この記録媒体を提示した遊技客が行ったものと、対応付けることができる。
また、異常データ出力手段が、外部から入力された発行手段に対応する遊技台及び発行された時間が特定可能な特定情報に基づき、異常データを検索して出力するため、この出力された異常データを、例えば、端末装置に設けた表示手段に表示させることができる。
これにより、店員が、発行手段に対応する遊技台及び発行された時間に該当する異常データを確認することができる。
例えば、管理装置が、この特定情報を参照して、発行手段に対応する遊技台、及び発行された時間における遊技の内容を特定することもできる。
また、表示手段が、遊技台から入力される遊技データに基づき判定された所定の遊技異常が発行信号の入力時間単位で区分されたデータであって、外部から入力された異常データを表示するため、店員が、発行信号の入力時間単位の異常データを確認することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る交換管理システムの全体構成を模式的に示す説明図であり、図2は、本発明の交換管理システムの判定される遊技異常と判定基準値との関係を示す図である。
また、図3は、本発明の交換管理システムの一の遊技台で発生した遊技異常と記録媒体(ICコイン)の発行とのタイミングを示すタイムチャートであり、図4は、本発明の交換管理システムの一の遊技台における発行信号入力時間単位で区分された異常データを示す図である。
また、図5は、本発明の交換管理システムの表示手段に記録媒体毎に表示された遊技台毎に発生した異常データを示し、図(a)は、一の識別情報を有する記録媒体(コインA)に関する遊技台毎に発生した異常データであり、図(b)は、他の識別情報を有する記録媒体(コインB)に関する遊技台毎に発生した異常データである。
また、図6は、本発明の交換管理システムの表示手段に遊技異常の原因を入力する入力画面を示す図である。
本実施形態に係る交換管理システム1は、図1に示す例では、計数値が記録されるICコイン60と、遊技台100毎に設置され、遊技球を計数するとともに、計数された計数値をICコイン60に記録して発行する計数装置10と、遊技台100毎に設置され、遊技台100からの遊技データ及び計数装置10からの発行信号等が入力される台コンピュータ20と、台コンピュータ20に入力された遊技データ及び発行信号等を中継して、管理装置50に出力する島コンピュータ30と、島コンピュータ30から入力された遊技データ及び発行信号等を、収集・管理する管理装置50と、景品交換カウンタ内に設けられ、遊技客から提出されたICコイン60に記録された計数値を読み取り、計数値に対応した景品を選定して、提示するPOS端末装置40と、から構成されている。
遊技台100から出力される遊技データには、遊技台100が大当り状態のときに入力される「大当り信号」、大当り確率かアップした確率変動中に出力される「確率変動信号」、所定の可変図柄装置の変動・停止に伴い一遊技毎に出力される「スタート信号」、所定数(例えば、10個)の遊技球が遊技盤に投入される毎に出力される「アウト信号」や、所定数(例えば、10個)の遊技球が遊技台から払出される毎に出力される「セーフ信号」があり、後述する台コンピュータ20に入力されるようになっている。
計数装置10には、遊技台100から払出された遊技球を、取り出し可能に貯留した状態で保持したり、計数して、取り出し不能に取り込む玉投入口11が設けられている。
計数された遊技球は、一旦、計数値として内部メモリに記憶され、所定のボタン操作により、図示しないノズル等を介して遊技台100に投入することができるようになっている。
計数装置10は、ICコイン60が投入、返却されるたびに、投入信号又は発行信号を、ICコイン60の固有の識別情報とともに台コンピュータ20に出力し、特に、ICコイン60の返却(発行)に際して、内部メモリに記憶された計数値がある場合には、当該計数値をICコイン60の記憶領域に書込むとともに、当該計数装置10に対応する遊技台100の番号及び発行時間も書込み、記録して、発行するようになっている。
入力されたこれらの信号は、入力された時間とともに、順次記憶され、島コンピュータ30からの要求に基づき、そのまま送信することもできるし、所定の演算を行い、加工された信号として、送信することもできる。
この場合、「大当り信号」及び「確率変動信号」の入力がない場合は、通常遊技中の「スタート回数」として記憶し、「確率変動信号」が入力されている場合は、確率変動中の「スタート回数」として記憶している。
この場合も、「大当り信号」及び「確率変動信号」の入力がない場合は、通常遊技中の「ベース値」として記憶し、「確率変動信号」が入力されている場合は、確率変動中の「ベース値」として記憶している。
また、「大当り信号」の入力回数を累積し「大当り回数」として記憶している。
なお、「固有の識別情報」、「投入信号」、「発行信号」が入力され、記憶されているときには、これらの信号とともに、上記の「スタート回数」と「ベース値」と「大当り出玉数」と「大当り回数」を送信する。
すなわち、島コンピュータ30は、台コンピュータ20から入力された上記の信号等を、送信元を示す遊技台100を特定する遊技台100の番号と入力された時間とともに記憶し、管理装置50の要求に応じて、管理装置50に送信するようになっている。
そして、本実施形態では、管理装置50は、本発明に係る異常判定手段、異常管理手段及び異常データ出力手段として機能するようになっている。
遊技異常の判定(異常判定手段)は、前述の島コンピュータ30から送信された遊技台100毎の各遊技状態中の「スタート回数」及び「ベース値」、「大当り出玉数」、「大当り回数」を、各々予め設定された基準値と比較することで、判定するようになっている。
判定される遊技異常と予め設定された基準値との関係を図2に示す。
本実施形態で判定される遊技異常は、例えば、「ベース異常」、「スタート異常」、「大当り出玉異常」、「大当り連続異常」が設定されている。
図2では、通常遊技中の「ベース異常」を判定する例を示している。
この例によれば、島コンピュータ30から送信された通常遊技中の「ベース値」が、予め設定された上限基準値(50)を超える場合には、管理装置50が、「ベース値」が極端に高い遊技異常と判定し、「高ベース」異常データとして記憶する。そして、このように「ベース値」が、極端に高い場合は、大当り状態でもなく、通常遊技中に拘わらず、単位時間当りに大量の遊技球が払出される遊技客にとって有利な状態と判断できるため、不正行為による遊技異常として区分し、「不正」異常データとして記憶するようになっている。
そして、判定結果に対応した「確認表示内容」も、予め入力して記憶することができるようになっている。
ようになっている。
「大当り連続異常」は、大当りが短時間に集中する、いわゆる「連ちゃん」を監視するために設けられた遊技異常であって、送信された「スタート回数」が、所定回数増加する毎に、この間に発生した大当りの回数を、送信された「大当り回数」から算出し([今回判定時の「大当り回数」]−[前回判定時の「大当り回数」])、この算出した値を、予め設定された基準値と比較することで判定される。
この場合においても、判定結果に対応した「確認表示内容」も、予め入力して記憶することができるようになっている。
次に、管理装置50では、遊技台毎に、「発行信号」入力間に発生した遊技異常を、区分し、異常データとして記憶・管理している(異常管理手段)。
具体的には、一の遊技台(遊技台100)において発生した遊技異常と、当該遊技台に設けられた計数装置10から出力される発行信号とのタイミングを示す、図3のタイムチャートを例に説明する。
この例では、遊技台100は、「通常遊技1」を経て、「大当り1」が発生した後に、再び「通常遊技2」を経て、「大当り2」が発生した場合を示している。
すなわち、一の遊技客が、ICコインAを投入し、「大当り1」を発生させるとともに、獲得された出玉が計数されたICコインAを返却させた後に、他の遊技客が、ICコインBを投入し、「大当り2」を発生させるとともに、獲得された出玉が計数されたICコインBを返却させた場合の例である。
この場合、計数装置10では、「発行0」、「発行1」、「発行2」のタイミング(時間)において、「発行信号」と発行されたICコインの固有の識別情報(ICコインA、ICコインB)を出力するとともに、「発行1」のタイミングでは、ICコインAに、発行時間である「発行1」と当該計数装置10に対応する遊技台の番号である「遊技台100番」と計数された計数値を、「発行2」のタイミングでは、ICコインBに、「発行2」と「遊技台100番」と計数された計数値を、各々書込み、記録する。
このとき、管理装置50は、異常データを、島コンピュータ30から送信される「発行信号」の発行時間単位に区分し、記憶・管理している。
具体的には、図4に示すように、遊技異常として判定された異常データを「発行信号」の入力時間毎に区分して、記憶している。同時に、ICコインの固有の識別情報も「発行信号」に対応付けて記憶している。
また、本実施形態では、管理装置50が、ICコインの固有の識別情報も、「発行信号」の発行時間単位で記憶・管理しているため、このICコインの固有の識別情報が、「鍵」となり、当該遊技台の番号と発行時間が特定され、これに対応する異常データも正確に特定できる。
そして、管理装置50では、上記のように遊技台毎、発行時間毎に区部して記憶・管理された異常データを、後述するPOS端末装置40から送信される、本発明の特定情報である「遊技台の番号」及び「発行時間」(発行情報)、又は「ICコインの固有の識別情報」が受信されると、この特定情報に対応する異常データを検索して出力するようになっている(異常データ出力手段)。
POS端末装置40には、キーボードやマウス等の入力装置、ICコインに記録された特定情報(「遊技台の番号」及び「発行時間」、「ICコインの固有の識別情報」)及び計数値を読取る読取装置41、読取った結果や、管理装置50から送信された特定情報に対応する異常データ、遊技者に確認すべき遊技異常の原因である「確認表示内容」等が表示される表示モニタ42(表示手段)などが設けられている。
そして、POS端末装置40は、本発明に係る特定情報出力手段、表示手段、増加演算手段及び原因情報出力手段として機能するようになっている。
ICコイン60が、遊技客によって提出されると、店員が、読取装置41を操作し、ICコイン60に記録された特定情報(「遊技台の番号」及び「発行時間」、「ICコインの固有の識別情報」)及び計数値を読取る。
読取られた特定情報は、前述の管理装置50に送信され(特定情報出力手段)、管理装置50が、送信された特定情報に基づき、「遊技台の番号」及び「発行時間」、又は「ICコインの固有の識別情報」に対応した異常データを検索し、該当する異常データを返送するようになっている(異常データ出力手段)。
このように、特定情報が「鍵」となり、正確に、「遊技台の番号」及び「発行時間」、又は「ICコインの固有の識別情報」に対応した異常データを特定することができる。
管理装置50から送信された異常データは、表示手段として機能する表示モニタ42の画面に表示される。
図5は、ICコイン別の表示モニタ42の表示例を示す図であり、図(a)は、コインAに関する表示例であり、図(b)は、コインBに関する表示例である。
本実施形態では、各ICコインには、複数の「遊技台の番号」及び「発行時間」が、記録できるようになっており、これにより、各「遊技台の番号」及び「発行時間」に対応した異常データが特定され、「遊技台履歴」が表形式で、表示されるようになっている。
そして、図5(a)及び(b)における「遊技台100番」に注目すると、図4で既に示した、管理装置50において、発行時間毎に記憶・管理された「異常データ」及び「区分」と同じ種別の「異常データ」及び「区分」が表示されている。
これにより、店員が、表示モニタ42に表示された「異常データ」に基づき、該当する「遊技台100番」で発生した遊技異常の詳細内容を、ICコインA及びICコインBを提出した遊技客に対して、各々問い合わせ、確認することができる。
すなわち、「区分」が「不正」の場合は、当該遊技客が、不正行為者である可能性が高いため、このような遊技客には、厳しく口調で接したり、遊技異常の原因を執拗に追求したりなど、不正行為を監視していることを積極的に知らしめ、不正行為者に圧力を掛けることもできる。これにより、不正行為を抑止することもできる。
また、「区分」が「サービス」の場合は、当該遊技客は、遊技台の動作不良等に損失を蒙った可能性が高いため、このような遊技客には、いわゆる「おまけ」的なサービスを行うこともできる。
そこで、本実施形態のPOS端末装置40では、「区分」が「サービス」の場合に、遊技客の損失を補填すべく、図5(b)に示すように、コインBを提出した遊技客に対して、読込まれた計数値(2889玉)の「百の位」を切上げる演算を行い、演算された結果を、実際に景品と交換可能な景品数(3000玉)として、取り扱うようになっている(増加演算手段)。
この例では、判定された遊技異常が「出玉小」、すなわち「大当り出玉」が、下限基準値に満たない場合であり、遊技客が蒙る損失も大きいため、補填する景品数も多くなるように設定されている。
これにより、遊技客の心象が良くなり、サービスの充実が図られる。
また、POS端末装置40では、遊技客に問い合わせ、確認した結果、特定された異常遊技の原因を、店員が、表示モニタ42を目視しつつ、入力するとともに、入力された異常遊技の原因を、「原因情報」として、管理装置50に送信するようになっている(原因情報出力手段)。
図6の例は、異常遊技の原因として、「ハンドル不良」が入力され、「ハンドル不良」が「原因情報」として、管理装置50に送信された場合である。
そして、管理装置50に備える前述したスピーカやインカム等の出力装置によって、該当する遊技台の番号(遊技台100番)の「原因情報」である「ハンドル不良」が、他の店員に、報知されるようになっている。
これにより、他の店員が、該当する遊技台(遊技台100番)の「ハンドル不良」を迅速に修理することができる。
さらに、計数装置10は、ICコイン60の発行に際して、発行信号を出力するため、ICコイン60が発行された時間を正確に特定することができる。
その結果、POS端末装置40に設けられた表示モニタ42に、当該ICコイン60が発行された計数装置10に対応する遊技台100及び発行された時間に対応した「異常データ」を表示することができる。
すなわち、景品交換カウンタは、遊技を終了した後に、所定の景品と交換しようとする遊技客が、最後に訪れる場所であるため、店員が、表示モニタ42に表示された異常データに基づき、当該遊技台100で発生した遊技異常の詳細内容を問い合わせ、確認することができる。
これにより、確認した遊技異常から、他の店員に指示して、該当する遊技台の不具合を迅速に修理させることもできる。
さらに、遊技台の動作不良等に起因する蓋然性が高い「サービス」異常データが表示された場合には、問い合わせた遊技異常と整合を図ることで、遊技客に対して、例えば、計数された計数値の一の位や、十の位や、百の位や、千の位などを、発生した遊技異常の重みに応じて、切上げた景品数としたり、余分な景品を提供したりする、いわゆる「おまけ」的なサービスを行うこともできる。これにより、遊技客の心象が良くなり、サービスの充実が図られる。
すなわち、発行されたICコイン60には、遊技台100の番号と発行時間が特定される特定情報が記録されているため、この特定情報が「鍵」となり、遊技異常が判定された遊技台100で遊技を行った遊技客を、景品交換する際に、正確に特定することができるとともに、店員が、表示モニタ42において、当該遊技台100で発生した「異常データ」を視認しつつ、実際に起こった遊技異常の原因を遊技客に問い合わせることができる。
10 計数装置
20 台コンピュータ
30 島コンピュータ
40 POS端末装置
50 管理装置
60 ICコイン
100 遊技機(パチンコ機)
Claims (10)
- 遊技媒体を計数するとともに、計数された計数値を所定の記録媒体に記録して発行する計数装置と、遊技台からの遊技データを収集・管理する管理装置と、前記記録媒体に記録された前記計数値を読み込んで所定の景品処理を行う端末装置と、を備える交換管理システムであって、
遊技台毎に設置され、前記記録媒体の発行に際して、発行信号を出力する発行手段と、
遊技台から入力される遊技データに基づき、所定の遊技異常を判定する異常判定手段と、
前記発行信号が入力されるたびに、遊技台毎の前記発行信号入力間に判定された前記遊技異常を入力時間単位に区分し、異常データとして記憶・管理する異常管理手段と、
前記記録媒体に記録された当該記録媒体が発行された前記発行手段に対応する遊技台及び発行された時間が特定可能な特定情報を、読み込み、出力する特定情報出力手段と、
前記特定情報に基づき、前記異常データを検索して出力する異常データ出力手段と、
前記出力された異常データを表示する表示手段と、を備え、
前記特定情報出力手段と前記表示手段とが、前記端末装置に設けられた
ことを特徴とする交換管理システム。 - 前記記録媒体が、発行された遊技台及び発行された時間が特定される発行情報を記憶する発行情報記憶領域を備え、
前記発行手段が、前記記録媒体の発行に際して、前記発行情報記憶領域に前記発行情報を記録し、
前記特定情報出力手段が、前記発行情報を前記特定情報として読み込み、出力する請求項1記載の交換管理システム。 - 前記記録媒体が、固有の識別情報を有し、
前記発行手段が、前記発行信号の出力に伴い、前記識別情報を出力し、
前記異常管理手段が、前記異常データを前記識別情報と対応付けて記憶・管理し、
前記特定情報出力手段が、前記識別情報を前記特定情報として読み込み、出力する請求項1又は2記載の交換管理システム。 - 前記異常判定手段が、予め設定された基準値に基づき、不正行為による遊技異常か、又は、遊技客に不利益な遊技異常かを判定し、
前記異常管理手段が、前記不正行為による遊技異常を不正異常データとし、前記遊技客に不利益な遊技異常をサービス異常データとして、各々記憶・管理する請求項1〜3のいずれか一項に記載の交換管理システム。 - 前記端末装置が、前記サービス異常データが入力された場合、読み込まれた前記計数値を増加させる増加演算手段を備える請求項4記載の交換管理システム。
- 前記端末装置が、入力操作により入力される前記遊技異常に関する原因情報を外部に出力する原因情報出力手段を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の交換管理システム。
- 前記異常判定手段が、遊技台から払出された遊技媒体数を遊技台に投入された遊技媒体数で除したベース値からベース異常、及び/又は、
一遊技毎に入力されるスタート信号からスタート異常、及び/又は、
大当り時の大当り出玉数から大当り出玉異常を、判定する請求項1〜6のいずれか一項に記載の交換管理システム。 - 遊技台からの遊技データを収集・管理する管理装置と、所定の記録媒体に記録された遊技媒体の計数値を読み込んで所定の景品処理を行う端末装置と、に通信可能に接続され、前記遊技媒体を計数するとともに、計数された計数値を前記記録媒体に記録して発行する計数装置であって、
遊技台毎に設置され、前記記録媒体の発行に際して、発行信号を出力する発行手段を備え、
前記発行手段が、前記記録媒体が有する所定の記憶領域に発行された遊技台及び発行された時間が特定される発行情報を記録し、及び/又は、前記発行信号の出力に伴い前記記録媒体が有する固有の識別情報を出力する
ことを特徴とする計数装置。 - 遊技媒体を計数するとともに、計数された計数値を所定の記録媒体に記録して発行する計数装置と、前記記録媒体に記録された前記計数値を読み込んで所定の景品処理を行う端末装置と、に通信可能に接続され、遊技台からの遊技データを収集・管理する管理装置であって、
遊技台から入力される遊技データに基づき、所定の遊技異常を判定する異常判定手段と、
遊技台毎に設置され、前記記録媒体の発行に際して、発行信号を出力する発行手段から、発行信号が入力されるたびに、遊技台毎の前記発行信号入力間に判定された前記遊技異常を入力時間単位に区分し、異常データとして記憶・管理する異常管理手段と、
外部から入力された前記発行手段に対応する遊技台及び発行された時間が特定可能な特定情報に基づき、前記異常データを検索して出力する異常データ出力手段と、を備えることを特徴とする管理装置。 - 遊技媒体を計数するとともに、計数された計数値を所定の記録媒体に記録して発行する計数装置と、遊技台からの遊技データを収集・管理する管理装置と、に通信可能に接続され、前記記録媒体に記録された前記計数値を読み込んで所定の景品処理を行う端末装置であって、
前記記録媒体に記録された情報であって、当該記録媒体の発行に際して発行信号を出力する遊技台毎に設置された発行手段に対応する遊技台、及び発行された時間が、特定可能な特定情報を、読み込み、出力する特定情報出力手段と、
遊技台から入力される遊技データに基づき判定された所定の遊技異常が前記発行信号の入力時間単位で区分されたデータであって、外部から入力された異常データを表示する表示手段と、を備える
ことを特徴とする端末装置。
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