JP5571361B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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前記計数処理、及び前記払戻処理の内、少なくとも一方が行われた場合に、理論獲得玉情報により特定される理論獲得玉数と、前記実獲得玉情報により特定される実獲得玉数とを照合し、両者が一致する、或いは両者の差が許容範囲内であるか否かにより前記補正更新処理が必要であるか否かを判定する補正判定手段を備え、前記補正手段は、前記補正判定手段により補正更新処理が必要である旨の判定結果を得ることを条件として前記補正更新処理を行うようにしても良い(請求項2)。
前記理論獲得玉情報により特定される実獲得玉数を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、前記発行処理が行われた場合に、前記理論獲得玉情報により特定される理論獲得玉数と、前記実獲得玉情報により特定される実獲得玉数とを照合し、両者が一致する、或いは両者の差が許容範囲内であるか否かを判定する判定処理を行う判定手段と、前記判定手段による判定結果を報知する報知手段と、を備えるようにしても良い(請求項3)。
前記受信手段は、対応する遊技機において遊技が行われた状態、或いは遊技が行われる状態である稼動状態を特定可能な稼動信号を受信し、前記補正手段は、前記受信手段が受信した前記稼動信号により前記稼動状態となったか否かを判定し、前記計数処理後に前記稼動状態となった旨を判定することを条件として前記補正更新処理を実行するようにしても良い(請求項4)。
前記計数処理に対応する設定値であって、遊技者が計数処理後に遊技機の受皿に残す玉数に相当する受皿玉、及び前記払戻処理に対応する設定値であって、遊技者が払戻処理が必要であると判断する際の遊技機の受皿に貯留される玉数に相当する残し玉とを設定する設定手段を備え、前記補正手段は、前記計数処理、及び前記払戻処理が行われた場合に、前記理論獲得玉数が前記実獲得玉数を表すように前記理論獲得玉情報を更新することで、前記補正更新処理を行い、前記記憶手段は、前記補正更新処理が行われた場合に前記計数処理、及び前記払戻処理のいずれが行われたことにより前記補正更新処理が行われたのかを記憶し、前記判定手段は、前記発行処理が行われた場合に、最新の補正更新処理が前記計数処理に応じて行われた場合には、前記理論獲得玉数に前記受皿玉を加えた値と前記実獲得玉とを照合することで前記判定処理を行う一方、前記払戻処理に応じて行われた場合には、前記理論獲得玉数に前記残し玉を加えた値と前記実獲得玉とを照合することで前記判定処理を行うようにしても良い(請求項5)。
遊技者は受皿に獲得玉が残った状態で遊技を終了する場合、その受皿の獲得玉を計数してから発行処理を行う。即ち、計数処理後に補正更新処理を行うと、判定手段による判定結果が補正更新処理により影響を受ける虞がある。請求項4記載の発明によれば、計数処理後の稼動状態の検出、即ち、計数処理後の遊技継続を条件として補正更新処理を行うので、判定手段による判定結果が補正更新処理により影響を受ける虞を軽減出来る。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して貸出機2、各台計数機(台毎端末)3が設置され、管理室には管理装置4が設置されている。中継装置5は、2台の遊技機1、2台の貸出機2、2台の各台計数機3、及び管理装置4と接続されている。管理装置4は、遊技機側(遊技機1、貸出機2、各台計数機3等)から送信される遊技信号を中継装置5を介して受信することにより遊技機1の遊技データを管理する。尚、図1では省略したが、実際には数百台の遊技機1が管理装置4の管理対象となる。
アウト信号=使用玉(使用媒体に相当)を回収するアウトBOXから出力される使用媒玉数(アウト)を特定可能な信号。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される払出媒玉数(セーフ)を特定可能な信号。遊技機1での遊技(入賞)に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
スタート信号=遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号。始動口8又は始動口9への入賞により変動(作動)する液晶表示部21(役物)における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、始動口8又は始動口9への入賞に応じて出力される始動入賞信号をスタート信号としても良い。
大当たり信号=遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
売上信号=貸出機2から出力される売上情報(売上玉数(貸出媒体数に相当)、売上額)を特定可能な信号。遊技者に対する有価価値を対価とした売上玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数(貸出玉数に相当)として特定し、売上玉数×貸単価を売上額として特定する。
(1)固有のIDが記録された所謂会員カード或いはビジターカードをカード挿入口14にて受付可能であり、受付した状態で貨幣投入口15に貨幣が投入された場合に、そのIDに対応付けてその価値(有価価値)を記憶する。
(2)ビジターカードを所定数(5枚程度)ストック可能であり、ビジターカードを受付していない状態で貨幣(有価価値)を受付すると、ストックしているビジターカードに貨幣の有価価値を記録して、そのビジターカードを受付状態にする。
(3)有価価値が特定可能な状態で貸出釦16が押下されると、その有価価値に基づき貸玉を遊技機1の払出口から払出して売上信号を送信する。
(4)ビジターカードを受付した状態で返却釦17の押下を受付けると、受付中のビジターカードを排出する。
(5)情報表示部18では貸出情報を表示可能であり、各種の対応する遊技機1に関する遊技情報等も表示可能となる。
(6)対応する管理装置としては各台計数機3に対応する管理装置4だけでなく図示しないカード会社の管理装置にも対応し、会員ID毎の貯玉は管理装置4が記憶する一方、有価価値に対応する残高はカード会社の管理装置にて管理する。
(1)実持玉と、計数信号を送信するための計数玉とを記憶し、遊技機1に下部受皿13の開放に伴い、受皿部28にて受けた玉を検知すると計数玉を加算し、3秒の計数タイマを作動させ、その計数タイマの作動中に玉計数があると計数玉の加算及び計数タイマを再始動する計数処理を行う。
(2)実持玉>0の状態で、払戻釦24の押下げがあると、実持玉を、その範囲内で払戻1単位(125玉)分、払戻す払戻処理を行い、中継装置5に払戻玉を特定可能な払戻信号を送信する。
(3)持玉券挿入口27奥にて複数の持玉券を受付順にストックしており、実持玉>0の状態で、発行釦22が押下された場合には、ストックしている持玉券の内、受付順が最新である持玉券を発行する発行処理を行う。この場合、中継装置5に理論持玉(理論獲得玉数に相当)及び実持玉(実獲得玉数に相当)を問合せ、発行情報を受信すると、発行処理として理論持玉及び実持玉を特定可能な持玉券情報を持玉券に記憶し、自身の持玉を0とする。
(4)持玉券を受付けると、持玉券情報により特定される実持玉により自身が記憶する実持玉を更新(加算)し、持玉券情報により特定される理論持玉及び実持玉を特定可能な受付信号を送信する。
(5)休憩開始信号を受信すると液晶表示部21にて図示しない休憩表示を開始し、休憩終了信号を受信するとその休憩表示を終了する。
中継装置5には図3に示す設定情報が設定されており、以下の項目が設定されている。
払戻範囲(0〜60玉)=持玉誤差(理論持玉−実持玉)に対する設定値で、払戻処理時に持玉誤差がこの設定範囲外である場合に理論持玉を補正する補正更新処理を実行する。
計数範囲(50〜200玉)=持玉誤差に対する設定値で、計数処理時に持玉誤差がこの設定範囲外である場合に計数誤差フラグを1に設定し、その後、遊技を確認(アウト、セーフ、売上のいずれかの信号を受信)した場合に理論持玉を補正する補正更新処理を実行する。
残し玉(30玉)=払戻処理に応じて理論持玉を補正する際に参照する設定値で、補正時には実持玉にこの設定値を加算した値を理論持玉とする。尚、遊技者が払戻釦24を押下(遊技する為の受皿の玉が不足したと判断)する際の持玉に相当する値を設定する。
受皿玉(150玉)=計数処理に応じて理論持玉を補正する際に参照する設定値で、補正時には実持玉にこの設定値を加算した値を理論持玉とする。尚、遊技者が計数処理後、遊技する為に受皿の玉が十分にあると判断する持玉(上部受皿12にて受入れる許容玉数)に相当する値を設定する。
理論持玉=遊技者の理論上の持玉数で、セーフ、売上玉により加算され、アウトにより減算される。また、持玉券を受付けた場合には、持玉券により特定される理論持玉である受付理論持玉も加算される。尚、アウト、セーフ、売上玉数、及び受付理論持玉数を各々記憶し、その演算値(セーフ+売上玉数−アウト+受付理論持玉数)にて特定しても良い。
実持玉=遊技者の持玉数で、各台計数機3にて計数した計数玉により加算され、持玉を対価として遊技者へと払戻した払戻玉により減算される。また、持玉券を受付けた場合には、持玉券により特定される実持玉である受付実持玉も加算される。即ち、発行可能又は払戻処理の対価となり得る持玉数である。尚、計数玉数、払戻玉数、及び受付実持玉を各々記憶し、その演算値(計数玉数−払戻玉数+受付実持玉)にて特定しても良い。
図5のデータ(1)は、受信信号に応じて理論持玉を更新した結果、理論持玉が1000玉となったことを示しており、実際の持玉と一致している。
ここで、各台計数機3は、実持玉が正となったことから(B8:YES)、払戻釦24が押下げられたか(B9)、発行釦22が押下げられたか(B12)も判定するようになる。
図5のデータ(2)は、理論持玉が1800玉、実持玉が1650玉であることから、遊技機1の上部受皿12には理論的に150玉残されていることを示している。この場合、持玉誤差が図3の設定情報における計数範囲(50〜200)であるので(A14:NO)、ステップA16へ移行する。
各台計数機3は、発行情報を受信したときは(B14:YES)、持玉券を発行する発行処理を実行する(B15)。この発行処理は、持玉券挿入口27奥にて受付順にストックした複数の持玉券の内、受付順が最新である持玉券を発行することにより行われる。
発行処理時に実持玉と理論持玉とを照合して許容範囲にある場合に遊技終了を判定し、客交替を報知するようにしたので、遊技終了や不正の有無等を適切に報知可能となる。
計数終了後に遊技機1の稼動を検出することを条件として理論持玉の補正を行うようにしたので、判定結果が補正更新処理により影響を受ける虞を軽減出来る。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
休憩又は遊技終了の判定のために理論持玉を補正したが、例えば持玉誤差、即ち理論持玉と実持玉とを照合して理論持玉に対して実持玉が許容値を逸していることにより不正判定を行う場合等、他の目的で理論持玉と実持玉とを照合する場合に本発明を適用しても良い。
理論持玉をアウト、セーフ、売上信号により特定したが、理論持玉を特定可能であれば直接的に理論持玉を特定出来る遊技信号(理論持玉そのもの又は加減算値等)を受信する構成としても良い。勿論、実持玉についても同様である。
補正更新処理を行うとは、理論持玉の補正を有効化するとの概念も含むので、払戻処理又は計数処理により補正を行っても、その後、稼動状態の検出等他の条件が成立しない場合に、補正前の状態に戻す等、補正が有効化されない場合には補正更新処理を行わないことになる。
所謂貯玉に基づく再プレイシステムに対応しても良い。この場合、所定の有価価値に相当する貯玉を、その貯玉を特定可能な所謂会員カード等を受付けることで受付、貯玉を対価として払出される再プレイ玉が貸出玉に相当する。この場合、対価となる貯玉数は再プレイ玉の所定数の所謂手数料玉を加えても良い。また、例示した全ての数値はどのような数値を適用しても良い。
中継装置5が行う情報処理の一部、或いは全部を各台計数機3、貸出機2や管理装置4等にて行う構成としても良い。同様に管理装置4が行う情報処理の一部を中継装置5や各台計数機3にて行っても良い。勿論、貸出機2と各台計数機3を一体化しても良い。
Claims (5)
- 遊技媒体である玉を遊技領域へと打込むことで遊技を行う遊技機であって、その玉を打込むための発射装置と、当該発射装置の打込対象となる玉を貯留する受皿と、を備えた遊技機毎に対応して設けられ、当該遊技機にて遊技者が獲得した遊技媒体である獲得玉を受入れて計数する計数処理を行う計数手段と、
前記獲得玉を対価として遊技者に遊技媒体を払出す払戻処理を行う払戻手段と、
遊技機毎に対応し、当該遊技機による遊技に応じて払出された玉数を示すセーフと、当該遊技機に対応して設けられ、所定の有価価値を受付可能であり、当該受付けた有価価値を対価として遊技者へと玉を貸出す貸出機により貸出された玉数を示す貸出玉数との合算値から、当該遊技機における前記発射装置により打込まれた玉数であるアウトを減算した理論上の前記獲得玉数を表す理論獲得玉数を特定可能な遊技信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した遊技信号により特定される前記理論獲得玉数を特定可能な理論獲得玉情報、及び前記計数処理された獲得玉数を示す計数玉数から前記払戻処理により払戻された遊技媒体数を示す払戻玉数を減算した前記払戻処理の対価となり得る前記獲得玉数を表す実獲得玉数を特定可能な実獲得玉情報を記憶する記憶手段と、
前記計数処理、及び前記払戻処理の内、少なくとも一方が行われた場合に、前記記憶手段が記憶する理論獲得玉情報により特定される前記理論獲得媒体数が、前記実獲得玉数、或いは前記実獲得玉数に所定の補正値を加えた値を表すように、前記理論獲得玉情報を更新する補正更新処理を行う一方、前記発行処理が行われた場合には前記理論獲得媒体数及び前記実獲得玉数が0を表すように前記理論獲得玉情報及び前記実獲得玉情報を更新する補正手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記計数処理、及び前記払戻処理の内、少なくとも一方が行われた場合に、理論獲得玉情報により特定される理論獲得玉数と、前記実獲得玉情報により特定される実獲得玉数とを照合し、両者が一致する、或いは両者の差が許容範囲内であるか否かにより前記補正更新処理が必要であるか否かを判定する補正判定手段を備え、
前記補正手段は、前記補正判定手段により補正更新処理が必要である旨の判定結果を得ることを条件として前記補正更新処理を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技場用システム。 - 前記理論獲得玉情報により特定される実獲得玉数を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、
前記発行処理が行われた場合に、前記理論獲得玉情報により特定される理論獲得玉数と、前記実獲得玉情報により特定される実獲得玉数とを照合し、両者が一致する、或いは両者の差が許容範囲内であるか否かを判定する判定処理を行う判定手段と、
前記判定手段による判定結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技場用システム。 - 前記受信手段は、対応する遊技機において遊技が行われた状態、或いは遊技が行われる状態である稼動状態を特定可能な稼動信号を受信し、
前記補正手段は、前記受信手段が受信した前記稼動信号により前記稼動状態となったか否かを判定し、前記計数処理後に前記稼動状態となった旨を判定することを条件として前記補正更新処理を実行することを特徴とする請求項3記載の遊技場用システム。 - 前記計数処理に対応する設定値であって、遊技者が計数処理後に遊技機の受皿に残す玉数に相当する受皿玉、及び前記払戻処理に対応する設定値であって、遊技者が払戻処理が必要であると判断する際の遊技機の受皿に貯留される玉数に相当する残し玉とを設定する設定手段を備え、
前記補正手段は、前記計数処理、及び前記払戻処理が行われた場合に、前記理論獲得玉数が前記実獲得玉数を表すように前記理論獲得玉情報を更新することで、前記補正更新処理を行い、
前記記憶手段は、前記補正更新処理が行われた場合に前記計数処理、及び前記払戻処理のいずれが行われたことにより前記補正更新処理が行われたのかを記憶し、
前記判定手段は、前記発行処理が行われた場合に、最新の補正更新処理が前記計数処理に応じて行われた場合には、前記理論獲得玉数に前記受皿玉を加えた値と前記実獲得玉とを照合することで前記判定処理を行う一方、前記払戻処理に応じて行われた場合には、前記理論獲得玉数に前記残し玉を加えた値と前記実獲得玉とを照合することで前記判定処理を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の遊技場用システム。
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