JP5650514B2 - 遊技情報表示装置 - Google Patents
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本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通常状態においても大当たりに当選しやすい特定の期間が存在すると考えている遊技者にとって有益な情報を表示し、遊技の興趣を高めることが可能な遊技情報表示装置を提供することにある。
請求項3に記載した発明は、前記表示回数設定手段により前記第1表示回数及び前記第2表示回数を設定した遊技者を特定する遊技者特定手段と、前記遊技者特定手段により特定された遊技者の特定情報と対応付けた状態で、前記抽選結果表示回数集計手段及び前記大当たり集計手段による集計結果を遊技者別に記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する遊技者別の集計結果を表示する遊技者別結果表示手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、特定期間における特定期間大当たり比率と、特定期間を除く期間における非特定期間大当たり比率とを表示するので、前述のような遊技者に対してより有益な情報を提供することができる。
請求項3に記載した発明によれば、特定期間大当たり比率と非特定期間大当たり比率とを遊技者毎に対応付けて集計し、その集計結果を表示するので、遊技者は、自身の考えが正しいか否かを容易且つ客観的に判断できる。
図1に示すように、遊技場用システム1は、遊技場内に設置された複数のスロットマシン2(遊技機に相当する)、各スロットマシン2にそれぞれ対応して設けられている貸出装置3、遊技情報表示装置4、及び中継端末5(呼出ランプ)などから構成されている。スロットマシン2は、図2に示すように正面に表示窓11が設けられており、この表示窓11を通じて内部に設けられたリール12(抽選結果表示手段に相当する)の図柄を視認可能となっている。各図柄は、図3に示すように、左リール12a、中リール12b及び右リール12cの円周面に描かれている。これらの図柄は、各リール12a〜12cが停止した状態では、表示窓11の上段、中段及び下段に対応して停止表示される。即ち、スロットマシン2には、各リール12a〜12cそれぞれについて3図柄ずつ、合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。
表示窓11の左方には、図2に示すように、有効化された入賞ラインを示す有効ライン表示部13が設けられている。スロットマシン2には、図5に示すように合計5本(表示窓11の上段、中段、下段に対応した横方向に1本ずつの3本、及び斜め方向の2本)の有効ライン1〜5が設けられている。これらの有効ライン1〜5のうち何れかの有効ライン上に内部当選役に対応する図柄が揃ったとき、即ち、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが内部当選役に対応する図柄の組合せと一致したときに入賞が発生する。
図6は、スロットマシン2の電気的な構成を機能ブロックとして示している。制御部26(抽選手段、大当たり発生手段に相当する)は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されており、クレジットボタン16、精算ボタン17、スタートレバー19、左ストップボタン20a、中ストップボタン20b、右ストップボタン20c、投入メダル検知部27、設定値操作部28などから各種の操作信号や設定信号が入力される。制御部26は、メダル投入口18に投入されたメダルの真贋及び数量を判定する投入メダル検知部27から投入メダル検知信号が入力されると、その入力された信号の数に基づいて投入されたメダルの数を計数する。メダルの数が1ゲームに必要な規定数(通常状態では3枚)を超過した場合には、超過した分のメダルの数をクレジット数として例えばRAMなどに所定の上限値(例えば50枚)まで記憶するとともに、そのクレジット数をクレジット数表示部22に表示する。
・アウト信号:消費したメダルの数(使用媒体数)を特定可能な投入メダル信号。ゲームが開始される毎に投入メダル1枚につき又はクレジットメダル1枚につき1パルス出力されるので、アウト信号の数が投入メダルの枚数(アウト)になる。
・セーフ信号:入賞の発生に伴って遊技者に付与されたメダルの数(払出媒体数)を特定可能な払出メダル信号。入賞が発生する毎に払出メダル1枚につき1パルス出力するので、セーフ信号の数が払出メダルの枚数(セーフ)になる。
・BB信号:後述するBB状態を特定可能なボーナス信号。BB状態中にレベル出力される。
・RB信号:後述するRB状態を特定可能なボーナス信号。RB状態中にレベル出力される。
スロットマシン2には、遊技状態として通常状態とボーナス状態(BB状態及びRB状態)とが設けられており、予め定められた条件の成立に応じてこれらの遊技状態が切り替わる。通常状態では、遊技者が入賞させた役に応じて対応する数のメダルが遊技者に付与される。例えば、通常状態において小役(1枚役、2枚役、8枚役、15枚役)が入賞した場合には、対応する数のメダルの払い出しという利益が遊技者に付与される。また、リプレイ役が入賞した場合には、新たにメダルを投入することなく再度ゲームを実行できるという利益が付与される。
貸出装置3は、図1に示すように、上部に貨幣投入口3a、下部にメダル払出口3bを備えている。貸出装置3は、遊技者が貨幣投入口3aに貨幣を投入すると、メダル払出口3bから貨幣に応じた数のメダルを払い出してスロットマシン2の受皿24に供給する。このとき、払い出したメダル数に応じた信号が中継端末5を介して遊技情報表示装置4及び管理装置7に送信される。また、貸出装置3の最上部には、動作状態を示す動作ランプ3cが設けられている。この動作ランプ3cは、不具合が生じた場合などに点灯し、従業員に不具合の発生などを報知する。
図7(B)は、遊技情報表示装置4の電気的構成を示す機能ブロック図である。遊技情報表示装置4の制御部46(表示回数設定手段、抽選結果表示回数集計手段、大当たり集計手段、比率算出手段、遊技者特定手段、記憶手段に相当する)は、CPU、制御プログラムなどを記憶したROM、ワーキングエリア用のRAM、信号を入出力するための入出力部(I/O)などを備えたマイクロコンピュータにより構成されている。制御部46は、制御プログラムに従って液晶表示部44への各種情報の表示、タッチパネル45からの操作入力の受付、状態表示ランプ41の点灯又は消灯などを制御する。
これらスロットマシン2、貸出装置3及び遊技情報表示装置4は、中継端末5に接続されている。中継端末5は、スロットマシン2から出力される各種の遊技信号を受信して遊技データを集計及び記憶するとともに、その遊技データを遊技情報表示装置4や管理装置7へ転送する。また、中継端末5は、スロットマシン2に設けられているボーナス告知ランプ23の点灯を検知する図示しない光センサを備えている。この光センサは、ボーナス告知ランプ23の近傍に配置されている。中継端末5は、光センサによってボーナス告知ランプ23の点灯即ちボーナス役の内部当選を検知すると遊技情報表示装置4や管理装置7などに対してその旨を信号や情報として出力する。
・差枚数=払出媒体数−投入媒体数(セーフ−アウト)
・出玉率=払出媒体数÷投入媒体数(セーフ÷アウト)
・ボーナス確率=ボーナス入賞回数÷通常状態で実行された累計のゲーム数
また、管理装置7は、図8に示すマイゾーン設定を遊技者毎に対応付けて記憶するとともに、図9に示すマイゾーンデータを集計及び記憶する。マイゾーン設定は、会員カード8を挿入した遊技者の会員IDと対応付けて設定される設定であり、本実施形態では遊技者毎に3つの設定が設定されている。このマイゾーン設定に設定される設定範囲は、直近の大当たり状態の終了後に抽選結果が表示された回数即ちリール12が停止表示された回数であり、直近の大当たり終了後に実行されたゲーム数(消化ゲーム数)に相当する。本実施形態では、図8に示すように、例えば会員ID=0001の遊技者に対して、ゾーン1として1−100ゲームの範囲、ゾーン2として200−350ゲームの範囲、ゾーン3として500−600ゲームの範囲が設定されている。ここで、ゾーン1の場合、「1」が第1表示回数に相当し、その第1表示回数よりも大きい「100」が第2表示回数に相当する。また、ゾーン2及びゾーン3も同様である。つまり、各ゾーン1〜3は、抽選結果表示手段による抽選結果の表示回数が第1表示回数に達した時点から第2表示回数に達するまでの期間であり、特定期間に相当する。なお、特定期間の途中でボーナス状態が発生したときには、そのボーナス状態が発生するまでの期間が特定期間となる。すなわち、特定期間の終点は、第2表示回数に達した時点、及びボーナス状態が発生した時点の何れか早い方になる。
通常、遊技情報表示装置4は、中継端末5を介して受信するスロットマシン2側からの遊技信号や管理装置7からの遊技データに基づいて、各種の遊技データを表示する周知の処理を実行している。具体的には、遊技情報表示装置4は、会員カード8が挿入されると、会員カード8から会員IDを読み出して自店の会員であるかを判定する処理などを実行し、自店の会員である場合には、液晶表示部44に各種の遊技データを表示するとともに、管理装置7へ会員IDを送信する。これにより、遊技者が特定される。
遊技情報表示装置4は、図10に示す通常データ画面においてMyゾーンボタンM6が操作されると、図11に示すマイゾーンデータ画面を表示する。このマイゾーンデータ画面には、遊技者毎のマイゾーン設定に基づいて管理装置7が集計したマイゾーンデータを表示するマイゾーンデータ表示部M9、マイゾーン設定(図8参照)を行うためのMyゾーン設定ボタンM10、及び通常データ画面に表示を切り替える戻るボタンM11が設けられている。図11の場合、マイゾーンデータとして、遊技者個人の合計の遊技データ、及び、各ゾーン1〜3に対するゾーン毎の遊技データが表示されている。合計の遊技データには、累計のゲーム数(累計G数)が35671ゲームであり、BB回数が116回(その確率が116/35671=1/307.5)であり、RB回数が79回(その確率が79/35671=1/451.5)であることが示されている。また、ゾーン毎の遊技データとしては、例えばゾーン1(1−100)の場合、実行されたゲーム数(ゾーンG数)が10234ゲームであり、BB回数が45回、その確率(ゲーム数に対する大当たり発生回数の比率)が45/10234=1/269.3であり、RB回数が21回(その確率が21/10234=1/487.3)であることが示されている。同様に、ゾーン2については、ゲーム数が4126ゲーム、BB回数が13回(その確率が13/4126=1/317.4)、RB回数が10回(その確率が10/4126=1/412.6)であること、及び、ゾーン3については、ゲーム数が2287ゲーム、BB回数が10回(その確率が10/2287=1/228.7)、RB回数が6回(その確率が6/2287=1/381.2)であることが示されている。
ボーナス状態が終了した後に実行されたゲーム数がゾーン1〜3の範囲にあるときに発生したボーナス状態の回数を各ゾーン1〜3に対応付けて表示するので、通常状態においても大当たりに当選しやすい特定の期間が存在すると考えている遊技者にとって有益な情報を提供することができ、遊技の興趣を高めることができる。
ボーナス状態の発生回数だけでなく、その比率を算出して表示するので、遊技者はどの程度ボーナス状態が発生するのかを容易に把握することができるようになる。
遊技者は各ゾーン1〜3を任意に設定できるので、自身の判断が適切であるのか否かを客観的に判定できるようになる。
本発明は、上記した一実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張することができる。
一実施形態では特定期間における個別のマイゾーンデータを表示する例を示したが、特定期間における特定期間大当たり比率と、特定期間を除く期間における非特定期間大当たり比率とを対比して表示してもよい。その場合、遊技者毎に対応付けて集計し、その集計結果を表示するようにしてもよい。これらにより、遊技者に対してより有益な情報を提供することができるとともに、自身の考えが正しいか否かを容易且つ客観的に判断できるようになる。
マイゾーンとして設定できる期間(ゾーン)を3つとしたが、設定可能な期間の数は限定されない。
各遊技者がマイゾーンとして設定した期間を一覧表示する設定期間表示手段を設けるようにしてもよい。これにより、他の遊技者がマイゾーンとして設定した期間を参考にすることができる。
各遊技者のマイゾーンデータをランキング形式(例えばBB確率が高い順に並べたランキング)で一覧表示してもよい。
会員カード8に基づいて遊技者を特定するようにしたが、遊技者の生体情報(指紋、声紋など)に基づいて特定するようにしてもよい。あるいは、カメラで撮像した画像を認識することにより特定することもできる。
遊技媒体として玉を用いるスロットマシンに適用することもできる。
遊技情報表示装置4をスロットマシン2と別体で設けるようにしたが、スロットマシン2と一体的に設けるようにしてもよい。この場合、遊技機の制御装置と、遊技情報表示装置の制御装置とを共通化してもよい。
一実施形態では遊技機としてスロットマシン2を例示したが、遊技機はパチンコ遊技機であってもよい。
Claims (3)
- 所定の抽選条件が成立したときに大当たりか否かを決定するための抽選を実行する抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果を表示する抽選結果表示手段と、
前記抽選結果表示手段が表示した抽選結果が大当たりである場合に、遊技者にとって有利な大当たり状態を発生する大当たり発生手段と、を備えた遊技機に対応して設けられる遊技情報表示装置において、
前記大当たり状態が終了した時点から前記抽選結果表示手段が抽選結果を表示した回数として、第1表示回数及びその第1表示回数よりも大きい第2表示回数を遊技者が任意に設定する表示回数設定手段と、
前記抽選結果表示手段による抽選結果の表示回数が前記第1表示回数に達した時点から前記第2表示回数に達するまでの特定期間における前記抽選結果の表示回数を集計する抽選結果表示回数集計手段と、
前記特定期間における大当たりの発生回数を集計する大当たり集計手段と、
前記抽選結果の表示回数及び前記大当たりの発生回数を表示する表示手段と、
各遊技者が前記特定期間として設定した期間を一覧表示する設定期間表示手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報表示装置。 - 前記特定期間における前記抽選結果の表示回数に対する大当たりの発生回数の比率を、特定期間大当たり比率として算出するとともに、前記特定期間を除く期間における前記抽選結果の表示回数に対する大当たりの発生回数の比率を、非特定期間大当たり比率として算出する大当たり比率算出手段を備え、
前記表示手段は、前記特定期間大当たり比率及び前記非特定期間大当たり比率を表示することを特徴とする請求項1記載の遊技情報表示装置。 - 前記表示回数設定手段により前記第1表示回数及び前記第2表示回数を設定した遊技者を特定する遊技者特定手段と、
前記遊技者特定手段により特定された遊技者の特定情報と対応付けた状態で、前記抽選結果表示回数集計手段及び前記大当たり集計手段による集計結果を遊技者別に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶する遊技者別の集計結果を表示する遊技者別結果表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の遊技情報表示装置。
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