JP5571530B2 - 遊技情報表示装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技開始時点のボーナス後ゲーム数とボーナス役の内部当選又は入賞との相関関係を分析することが可能な遊技情報表示装置を提供することにある。
また、遊技者は、その相関関係を遊技機であるスロットマシンを選択する際の目安にすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、ボーナス後ゲーム数だけでなく、遊技を開始した時点の当日の累計ゲーム数と、その時点からボーナス役が内部当選又は入賞するまでに要したゲーム数とを対応付けて表示するので、遊技者はより多くのデータに基づいてスロットマシンを選択することができる。
図1に示すように、遊技場用システム1は、遊技場内に設置された複数のスロットマシン2、各スロットマシン2にそれぞれ対応して設けられている貸出装置3、遊技情報表示装置4、及び中継端末5(呼出ランプ)などから構成されている。中継端末5は、スロットマシン2、貸出装置3及び遊技情報表示装置4に接続されているとともに、LAN6を介して管理装置7などに通信可能に接続されている。管理装置7は、例えば遊技場内の事務所などに設置され、中継端末5及びLAN6を介して、スロットマシン2、貸出装置3及び遊技情報表示装置4との間で各種の情報や信号の送受信を行う。
スロットマシン2には、図4に示すように、ボーナス役、小役及びリプレイ役の3種類の役が内部当選役として設定されている。これらのうち、ボーナス役としてはBB役(ビッグボーナス役)およびRB役(レギュラーボーナス役)の2種類、小役としては1枚役、8枚役、15枚役及び2枚役の4種類が設定されている。スロットマシン2は、1回のゲームにおけるメダル(遊技媒体に相当)の投入数(BET数)が、後述する通常状態では3枚(3BET)、後述するボーナス状態では2枚(2BET)にそれぞれ設定されている。
表示窓11の上方には、図2に示すように、各種の情報を表示する表示パネル14及びスピーカ15が設けられている。表示窓11の下方には、クレジットメダルの投入を行うクレジットボタン16、クレジットメダルの精算を行う精算ボタン17、メダルを投入するメダル投入口18が設けられている。それらの下方に、ゲーム開始操作手段に相当するスタートレバー19、及び停止操作手段に相当する左ストップボタン20a、中ストップボタン20b、右ストップボタン20cが設けられている。また、表示窓11の右方には、メダルの払出数を表示する払出数表示部21、メダルのクレジット数を表示するクレジット数表示部22及びボーナス役の内部当選を遊技者に告知するボーナス告知ランプ23が設けられている。スロットマシン2の正面最下部には受皿24が設けられ、正面最上部には装飾ランプ部25が設けられている。
図6は、スロットマシン2の電気的な構成を機能ブロックとして示している。制御部26(内部抽選手段、表示制御手段、入賞判定手段、遊技媒体付与手段、ボーナス状態発生手段に相当する)は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されており、クレジットボタン16、精算ボタン17、スタートレバー19、左ストップボタン20a、中ストップボタン20b、右ストップボタン20c、投入メダル検知部27、設定値操作部28などから各種の操作信号や設定信号が入力される。
制御部26は、メダル投入口18に投入されたメダルの真贋及び数量を判定する投入メダル検知部27から投入メダル検知信号が入力されると、その入力された信号の数に基づいて投入されたメダルの数を計数する。メダルの数が1ゲームに必要な規定数(通常状態では3枚)を超過した場合には、超過した分のメダルの数をクレジット数として例えばRAMなどに所定の上限値(例えば50枚)まで記憶するとともに、そのクレジット数をクレジット数表示部22に表示する。
制御部26は、表示パネル14、払出数表示部21、クレジット数表示部22などの各種表示部、装飾ランプ部25、各リール12a〜12cに対応するリール用モータを駆動するリール駆動部29、各リール12a〜12cに設けられた基準位置片の通過を検知するセンサからの検知信号に基づいて各リール12a〜12cの基準位置を検知する基準位置検出部30、スピーカ15を駆動する音声出力部31に接続している。また、メダルを払い出すメダル払出部32にも接続しており、精算ボタン17が操作されると、記憶しているクレジット数に対応するメダルを払い出すようにメダル払出部32を制御するとともに、クレジット数表示部22の表示を零にする。
・アウト信号:消費したメダルの数(使用媒体数)を特定可能な投入メダル信号。ゲームが開始される毎に投入メダル1枚につき又はクレジットメダル1枚につき1パルス出力されるので、アウト信号の数が投入メダルの枚数(アウト)になる。
・セーフ信号:入賞の発生に伴って遊技者に付与されたメダルの数(払出媒体数)を特定可能な払出メダル信号。入賞が発生する毎に払出メダル1枚につき1パルス出力するので、セーフ信号の数が払出メダルの枚数(セーフ)になる。
・ボーナス信号:後述する遊技状態を特定可能なボーナス信号。ボーナス状態の種類に応じてBB信号又はRB信号が出力される。
スロットマシン2には、遊技状態として通常状態とボーナス状態としてのBB状態及びRB状態とが設けられており、予め定められた条件の成立に応じてこれらの遊技状態が切換わる。通常状態では、遊技者が入賞させた役に応じて対応する数の遊技媒体が遊技者に付与される。例えば、通常状態において小役(1枚役、2枚役、8枚役、15枚役)が入賞した場合には、対応する数のメダルの払い出しという利益が遊技者に付与される。また、リプレイ役が入賞した場合には、新たにメダルを投入することなく再度ゲームを実行できるという利益が付与される。
ボーナス状態は、所定の終了条件が成立するまで継続する。例えば、BB状態は360枚のメダルが払い出しされた時点で終了し、RB状態は120枚のメダルが払い出しされた時点で終了する。即ち、本実施形態の場合、規定数のメダルの払い出しが終了することが所定の終了条件に相当する。スロットマシン2は、ボーナス状態が終了すると、通常状態へ移行する。
ここで、図7(A)に示すBB+2枚役、BB+15枚役、RB+2枚役、RB+15枚役について説明する。BB+2枚役とは、BB役と2枚役とが同時に内部当選し(以下、同時当選と称する)、1回のゲームでBB役のフラグと2枚役のフラグとが同時に成立する役である。同様に、BB+15枚役は、BB役と15枚役とが同時当選することを示し、RB+2枚役はRB役と2枚役とが、RB+15枚役はRB役と15枚役とが同時当選することを示している。つまり、スロットマシン2には、ボーナス役及び小役がそれぞれ単独で内部当選役として決定される単独当選と、ボーナス役及び小役が同時に内部当選役として決定される同時当選とが設けられている。本実施形態では、BB+2枚役には50個、BB+15枚役には60個、RB+2枚役には30個、そしてRB+15枚役には30個の当選乱数が割り振られている。また、1枚役には500個、2枚役には1500個、8枚役には9000個、15枚役には1000個の当選乱数が割り振られており、リプレイ役には8980個の当選乱数が割り振られている。
図7(B)は、図7(A)に示した役のうちボーナス役に割り振られている当選乱数の数の合計を示している。設定1の場合、BB合計(BB役が内部当選役となる場合)には240個、RB合計(RB役が内部当選役となる場合)には130個の当選乱数が割り振られており、BB+RB合計(BB合計+RB合計。即ち、ボーナス役全体の場合)は370個になる。一方、設定6の場合、BB合計には290個、RB合計には220個の当選乱数が割り振られており、BB+RB合計は510個になる。このように、スロットマシン2は、設定値が大きくなるほど、ボーナス役及び小役の当選乱数の個数が増加するように、即ち、ボーナス役の内部当選確率が高くなるように設定されている。尚、ボーナス状態における当選乱数の個数は、全設定値で共通である。
貸出装置3は、図1に示すように、上部に貨幣投入口3a、下部にメダル払出口3bを備えている。貸出装置3は、遊技者が貨幣投入口3aに貨幣を投入すると、メダル払出口3bから貨幣に応じた数のメダルを払い出してスロットマシン2の受皿24に供給する。このとき、払い出したメダル数に応じた信号が中継端末5を介して遊技情報表示装置4及び管理装置7に送信される。また、貸出装置3の最上部には、動作状態を示す動作ランプ3cが設けられている。この動作ランプ3cは、不具合が生じた場合などに点灯し、従業員に不具合の発生などを報知する。
図8(B)は、遊技情報表示装置4の電気的構成を示す機能ブロック図である。遊技情報表示装置4の制御部46(通常ゲーム数計数手段、ボーナスゲーム数計数手段、小役入賞回数計数手段、遊技媒体数記憶手段、遊技媒体数特定手段、入賞役特定手段、入賞回数計数手段、設定情報記憶手段、確率判定手段に相当)は、CPU、制御プログラムなどを記憶したROM、ワーキングエリア用のRAM、信号を入出力するための入出力部(I/O)などを備えたマイクロコンピュータにより構成されている。制御部46は、制御プログラムに従って液晶表示部44への各種情報の表示、タッチパネル45からの操作入力の受付、状態表示ランプ41の点灯又は消灯などを制御する。
また、遊技情報表示装置4では、会員カード8の挿入によりタッチパネル45の操作、即ち液晶表示部44への各種情報の表示が可能になる。つまり、液晶表示部44は、会員カード8が挿入された状態で、各種の遊技情報を表示する。例えば、遊技者により会員カード8が挿入されると、中継端末5を介してスロットマシン2(自台)の稼動データを受信するとともに、その稼動データを液晶表示部44に表示する。また、タッチパネル45から特定のスロットマシン2(他台)が指定された場合には、そのスロットマシン2の稼動データを管理装置7から受信して表示する。また、会員カード8を所有する遊技者個人の遊技データを管理装置7から受信して表示することも可能になっている。一方、会員カード8の未挿入状態では、会員カード8の挿入を促すメッセージを繰り返し表示する。尚、会員カード8が未挿入の場合であっても、自台の稼動データなど一部の機能を利用可能にしてもよい。
管理装置7は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びHDDなどの記憶装置からなるコンピュータで構成されており、例えばROMやHDDなどに記憶されている制御プログラムに従って作動する。管理装置7は、スロットマシン2側の機器から送信される上記したような各種の遊技信号に基づいて稼動データを集計し、例えば以下のような情報を遊技データとして算出及び記憶する。尚、管理装置7が集計、算出、記憶する遊技データは、以下のものに限定されず、例えば会員毎の遊技データなども含まれる。
・差枚数=払出媒体数−投入媒体数(セーフ−アウト)
・出玉率=払出媒体数÷投入媒体数(セーフ÷アウト)
・ボーナス確率=ボーナス入賞回数÷通常状態で実行された累計のゲーム数
管理装置7は、遊技情報表示装置4などからの要求に応じて、指定されたスロットマシン2(特定の台番、機種など)の遊技データを送信する。また、管理装置7は、遊技情報表示装置4から会員データを受信し、会員毎の遊技データを集計管理する。
通常、遊技情報表示装置4は、中継端末5を介して受信するスロットマシン2側からの遊技信号や管理装置7からの遊技データに基づいて、各種の遊技データを表示する周知の処理を実行している。具体的には、遊技情報表示装置4は、会員カード8が挿入されると、会員カード8から会員IDを読み出して自店の会員であるかを判定する処理などを実行し、自店の会員である場合には、液晶表示部44に各種の遊技データを表示するとともに、管理装置7へ会員IDを送信する。これにより、遊技者が特定される。以下、会員カード8が挿入された時点を遊技者が遊技を開始した時点とし、会員カード8が排出された時点を遊技者が遊技を終了した時点とする。
さて、前述のように、遊技を開始する時点のボーナス後ゲーム数がボーナス役の内部当選に対して何ら影響を与えると考える者がいる。その場合、上記したようなデータの表示では、遊技者自身がデータを記録及び集計する必要があり、ボーナス役が内部当選するまでに要したゲーム数を把握することすら容易ではない。また、遊技者の独力ではそれほど多くのデータを収集することができないことも考えられるため、データの信頼性に欠けるおそれがある。つまり、通常の表示画面に表示されるデータだけに基づいて、ボーナス後ゲーム数とボーナス役の内部当選又は入賞との相関関係を分析することは、容易ではない。
図9は、遊技開始ゲーム数別ボーナス当選ゲーム数表示画面(以下、単にデータ表示画面と称する)の一例を示している。このデータ表示画面には、遊技機の台番及び機種名を示す機種表示部M1(図9の例では、台番が「123番台」、機種名が「○○○○○○」)、表示しているデータの種別を示すタイトル表示部M2(図9の例では「遊技開始ゲーム数別ボーナス当選ゲーム数」)、後述するデータ表示部M3、通常の画面に戻るために操作する戻るボタンM4、及び遊技場から遊技客へのメッセージを表示するメッセージ表示部M5が表示されている。
このように、遊技情報表示装置4は、遊技開始ゲーム数と、ボーナス役が内部当選するまでに消化されたゲーム数である遊技者別ゲーム数とを対応付けて、分布一覧表としてデータ表示部M3に表示している。
遊技者を特定した時点におけるボーナス後ゲーム数である遊技開始ゲーム数と、遊技者の特定後に遊技が開始されてからボーナス役が内部当選するまでに実行されたゲーム数である遊技者別ゲーム数とを対応付けて図9に示すような遊技開始ゲーム数別ボーナス当選ゲーム数を表示している。これにより、遊技開始ゲーム数と遊技者別ゲーム数との関係を分析することができる。
ボーナスの内部当選回数が多いデータを識別可能に表示するとともに、それらの比率を表示しているので、ボーナス後ゲーム数とボーナス役の内部当選と相関関係を容易に把握することができる。
本発明は、上記した一実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張することができる。
遊技開始時点の累計ゲーム数と、その時点からボーナス役が内部当選又は入賞するまでに要したゲーム数と対応付けてボーナス内部当選ゲーム数を集計するようにしてもよい。これにより、遊技者はより多くのデータに基づいてスロットマシンを選択することができる。この場合、自身が遊技したデータだけでなく他の遊技者が遊技したデータをも参照することができるので、データの信頼性はさらに向上する。
ボーナス告知ランプ23の点灯を光センサで検知することによりボーナス役の内部当選を判定するようにしたが、スロットマシンがボーナス役の内部当選を示す信号を外部出力している場合にはその信号に基づいてボーナス役の内部当選を判定してもよい。また、中継端末5ではなく、遊技情報表示装置4に光センサを設ける構成としてもよい。
遊技媒体として玉を用いるスロットマシンに適用することもできる。
遊技情報表示装置4を遊技機であるスロットマシン2と別体で設けるようにしたが、スロットマシン2と一体的に設けるようにしてもよい。この場合、遊技機の制御装置(制御部26)と、遊技情報表示装置4の制御装置(制御部46)とを共通化してもよい。
ボーナス状態が終了した時点から次のボーナス役が内部当選するまでのゲーム数をボーナス後ゲーム数として計数したが、次のボーナス役が入賞するまでのゲーム数をボーナス後ゲーム数としてもよい。また、遊技者が遊技を開始した時点からボーナス役が内部当選するまでのゲーム数を遊技者別ゲーム数として計数したが、ボーナス役が入賞するまでのゲーム数を遊技者別ゲーム数としてもよい。
Claims (2)
- 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、複数種類の小役及びボーナス役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により小役の入賞が発生したと判定されたときに、当該小役の種類に対応する数の遊技媒体を遊技者に付与する遊技媒体付与手段と、
前記入賞判定手段によりボーナス役の入賞が発生したと判定されたときに、所定のボーナス終了条件が成立するまで、前記小役の内部当選確率を高めたボーナス状態を発生するボーナス状態発生手段と、
前記内部抽選手段によりボーナス役が内部当選役として決定されたときに、その旨を遊技者に告知する告知手段と、を備えたスロットマシンに付設される遊技情報表示装置において、
前記ボーナス状態が終了した時点からのゲーム数をボーナス後ゲーム数として計数するボーナス後ゲーム数計数手段と、
遊技している遊技者を特定する遊技者特定手段と、
前記遊技者特定手段により特定された遊技者が遊技を開始した時点から前記ボーナス役が内部当選、又は入賞するまでのゲーム数を遊技者別ゲーム数として計数する遊技者別ゲーム数計数手段と、
前記遊技者特定手段が遊技者を特定した時点における前記ボーナス後ゲーム数を遊技開始ゲーム数として特定する遊技開始ゲーム数特定手段と、
前記遊技開始ゲーム数特定手段により特定された遊技開始ゲーム数と、前記遊技者別ゲーム数計数手段により計数された遊技者別ゲーム数とを対応付けて表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報表示装置。 - 当日の営業を開始した時点から現時点までの前記ボーナス状態が発生していないときに実行されたゲーム数を累計ゲーム数として計数する累計ゲーム数計数手段と、
前記遊技者特定手段が遊技者を特定した時点における前記累計ゲーム数を遊技開始累計ゲーム数として特定する遊技開始累計ゲーム数特定手段と、を備え、
前記表示手段は、前記遊技開始累計ゲーム数特定手段により特定された遊技開始累計ゲーム数と、前記遊技者別ゲーム数計数手段により計数された遊技者別ゲーム数とを対応付けて表示することを特徴とする請求項1記載の遊技情報表示装置。
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