JP2006181390A - 遊技場用スロットマシンのデータ集計方法 - Google Patents

遊技場用スロットマシンのデータ集計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スロットマシンでの複数種類の小役当たりの出現率に対する技術介入性や遊技客の技術水準の目安となるデータを、小役当たりの種類毎に容易に導き出すこと。
【解決手段】スロットマシン1においては、ゲーム開始操作に応じた抽選動作の結果が小役当たりであったときには、ストップボタン12〜14が操作された時点でのすべり回転範囲内に抽選結果に対応した当たり図柄が存在する場合のみリール停止位置が当該当たり図柄となるように制御し、当たり図柄で停止した場合には、抽選結果毎に決められた数の対価を1回限り払い出すという小役当たりが成立する。管理装置4は、スロットマシン1からのリール信号に基づいて総ゲーム数を集計すると共に、セーフ信号のパルス数の入力数を、リール信号の入力毎に区分して集計することにより1回のゲームで発生した小役当たりの種類を判定し、当該小役当たりの発生回数をその種類毎に区分して算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技場内に設けられた複数のスロットマシンについての小役当たりの発生状況を示すデータを集計する方法に関する。
スロットマシンにおいては、可変表示装置であるルーレットの各リールの停止位置が当たり図柄となった状態でメダルを払い出す構成となっているが、実際には、メダルの投入或いはクレジットによる対価の支払が行われた状態でのゲーム開始操作に応じて抽選動作を行い、これにより何からの役が当たったときには、ストップボタンの操作に伴うリールの停止時に当たり図柄で停止させる制御を行うようにしている。但し、ルーレットは、所定のすべり回転範囲(ストップボタンが操作された位置より所定図柄数(通常5個未満)までのすべり回転範囲)を利用して当たり図柄を揃える構成となっており、ストップボタンが操作された時点でのすべり回転範囲内に当たり図柄が存在しないときには、抽選結果が当たりであった場合でも当たり図柄が揃わないためメダルの払出が行われないという所謂“取りこぼし”が発生する。この場合、スロットマシンにおいては、通常状態で発生した小役当たりを一度取りこぼすと、その当たりが消滅する構成となっている。このため、スロットマシンに習熟した遊技客側においては、リールの回転を目視により監視し、そのリールが当たり図柄で停止するのを見計らってストップボタンを操作するという所謂“目押し”を行い、これにより“取りこぼし”を減らすことが行われている。
遊技場側においては、スロットマシンの各機種において、“目押し”という遊技技術の影響をどの程度受けるかという点や、遊技客の遊技技術の水準を把握することが、その営業を円滑に行う上で望ましいものであるが、従来では、このような遊技技術がスロットマシンでの複数種類の小役当たりの出現率にどの程度の影響を与えているかという点、並びに遊技客の遊技技術の水準を把握する手法は全く確立しておらず、この点が未解決の課題となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技場内の各スロットマシンでの複数種類の小役当たりの出現率に対する技術介入性や遊技客の技術水準の目安となるデータを、小役当たりの種類毎に容易に導き出すことができる遊技場用スロットマシンのデータ集計方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、遊技客のゲーム開始操作に応じて抽選動作を行うと共にリールの回転動作を開始し、遊技客によるストップボタンの操作に応じて、所定のすべり回転範囲内に前記抽選動作で当たりとなった図柄が存在する場合のみ当該当たり図柄で停止するようにリールを制御するように構成され、ゲームを開始したときはゲーム開始信号を出力し、ゲームの結果が予め設定された複数種類の小役当たりの何れかになったときには、その小役当たりに対応する数の対価を払い出すと共に、対価の払出数に応じた数のパルス信号を出力するように構成された遊技場用スロットマシンのためのデータ集計方法において、
前記パルス信号の出力数を、前記ゲーム開始信号の出力毎に区分して集計することにより、1回のゲームで発生した小役当たりの種類を判定し、当該小役当たりの発生回数をその種類毎に区分して算出する構成としたものである。
このデータ集計方法によれば、スロットマシンにあっては、遊技客によるゲーム開始操作に応じて、抽選動作を行うと共にリールの回転動作を開始し、遊技客によるストップボタンの操作に応じて、所定のすべり回転範囲内に前記抽選動作で当たりとなった図柄が存在する場合のみ当該当たり図柄で停止するようにリールの制御を行なう。この場合、スロットマシからは、ゲームの開始を示すゲーム開始信号が出力され、また、上記抽選動作の結果が小役当たりであったときには、その小役当たりに対応する数の対価が払い出されると共に、対価の払出数に応じた数のパルス信号が出力される。そして、前記パルス信号の出力数(つまり、小役当たりの種類毎に異なる対価払出数)が、ゲーム開始信号の出力毎に区分して集計され、これに基づいて1回のゲームで発生した小役当たりの種類が判定されると共に、当該複数週類の小役当たりの発生回数がその種類毎に区分して算出される。
従って、スロットマシンでの複数種類の小役当たりの出現率を、例えば、「小役当たりの発生回数の総数÷総ゲーム数(これは前記ゲーム開始信号の出力数を集計することにより得ることが可能である)」という演算に基づいて各小役当たりの種類毎に得ることができる。これにより、遊技場内の各スロットマシンでの複数種類の小役当たりの出現率に対する遊技技術(所謂目押し)の介入性や遊技客の技術水準の目安となるデータを、容易に導き出すことができるものであり、以て遊技場側に有益なデータを供給できることになる。
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
図3には遊技場内に多数台設置されたスロットマシン及びその周辺の正面外観が概略的に示されている。この図3において、スロットマシン1は、所謂CR機として構成されたもので、これに隣接した位置にプリペイドカードの挿入口2a及び図示しないカードリーダなどを備えた貸出ユニット2が設けられており、また、スロットマシン1の上方には遊技台端末3が設けられている。この遊技台端末3は、スロットマシン1から出力される以下(1)〜(5)に示す各種信号を管理装置へ送信すると共に、その管理装置4からの指令に応じた表示動作などを行うようになっている。
(1)アウト信号(1メダルの投入毎または1クレジットメダルのベット毎に1パルス出力)
(2)セーフ信号(1メダルの払出毎または1クレジットメダルの払出毎に1パルス出力:本発明でいうパルス信号に相当)
(3)ビッグボーナス信号(ビッグボーナス期間中にレベル信号出力)
(4)レギュラーボーナス信号(レギュラーボーナス期間中にレベル信号出力)
(5)リール信号(後述するルーレット5のリールが回転されている期間中にレベル信号出力:本発明でいうゲーム開始信号に相当)
尚、上記アウト信号、セーフ信号、リール信号は、図4に示すようなタイミングで出力されるものであり、メダルの投入毎またはクレジットメダルのベットに応じたアウト信号の出力後にリール信号が出力され、そのリール信号の出力が停止した後にメダルまたはクレジットメダルが払い出されたときにセーフ信号が出力される。但し、図4では、所謂3枚賭けによるゲームが行われた例(アウト信号が3パルス出力される例)を示しており、1回目のゲームでメダルまたはクレジットメダルが5枚払い出されたときの例(セーフ信号が5パルス出力される例)が示されている。
また、本実施例のスロットマシン1は、所謂チャレンジタイム(特殊なリール制御(後述するすべり制御をルーレット5の所定のリールについて無視する制御)が行われるにの伴い、小役を狙って揃えやすくなる状態(但し、ビッグボーナス期間中やリプレイによるゲーム時は揃えられない))やアシストタイム(小役当たりの成立状態がランプなどにより報知される状態:小役を狙って揃えやすくなる)が発生しない機種のものである。
一方、スロットマシン1の正面には表示窓5aが形成されており、その表示窓5aを通じて内部に設けられたルーレット5の図柄を視認可能となっている。この場合、当該図柄はルーレット5が有する左リール、中リール、右リール(符号なし)の各円周面に描かれており、それらリールの停止状態では表示窓5aの上段、中段、下段に対応して図柄が表示されるようになっている。表示窓5aには、合計5本(上段、中段、下段に対応した横3本及び対角線配置された2本)の入賞ライン(破線で示す:符号なし)が施されており、これら入賞ラインは、ベット数の増大に応じて有効化される数が増える構成とされている。また、その表示窓5aの側方には、有効化された入賞ラインを表示するための有効ライン表示部6が設けられている。さらに、表示窓5aの上方には、ボーナス中におけるメダルの払出し進捗状態などの種々の情報を表示するための液晶表示部7a及びスピーカ7bが設けられている。
また、スロットマシン1の正面には、表示窓5aの下方位置に、クレジットメダルのベットを行うクレジットボタン8、クレジットメダルの精算を行う精算ボタン9、メダル投入口10が設けられていると共に、これらの下方位置に、スタートレバー11、左ストップボタン12、中ストップボタン13、右ストップボタン14、貸出ユニット2に挿入されたプリペイドカードに基づいたメダルの貸出を受けるときに操作される貸出ボタン15、スロットマシン1での遊技を終了するとき(プリペイドカードを排出させるとき)に操作される返却ボタン16が設けられている。
表示窓5aの右方位置には、貸出ユニット2に挿入されているプリペイドカードの残金額を表示する残金額表示部17、クレジットメダル数を表示するクレジット表示部18、払出メダル数を表示する払出数表示部19が設けられている。さらに、スロットマシン1の正面最下部には受皿20が設けられ、最上部には装飾ランプ21が設けられている。
この場合、スロットマシン1にあっては、一連のゲーム開始操作、つまりメダル投入口10にメダルが投入された状態、若しくはクレジットボタン8を通じてクレジットメダルが賭けられた状態でスタートレバー11の操作が行われたときに、抽選動作並びにルーレット5の動作(リールの回転動作)が開始されるものであり、各ストップボタン12〜14の操作若しくは上限時間の経過に応じてリールが停止した状態で1ゲームが終了するようになっている。そして、抽選結果が当たりであった場合には、ゲーム終了時においてルーレット5におけるリールの停止図柄が当り図柄となるように制御されるものであり、このときには、その当り図柄に応じた枚数のメダルが受皿20へ放出される(クレジット表示部18のクレジット数を限度値(一般的には「50」)の範囲で増大させ、超過したメダル数のみ受皿20へ放出する制御を行う構成とされることもある)。メダル放出が行われる当り図柄としては、大当たりであるビッグボーナス図柄の他に、通常の当たりであるレギュラーボーナス図柄及び小役図柄などが設定されている。
この場合、特に小役当たりに対応した小役図柄としては、メダル払出数が15枚の“小役1”、10枚の“小役2”、5枚の“小役3”、3枚の“小役4”の4種類が設定されている。
図1には、上記スロットマシン1及びこれに関連した部分の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図1において、制御部22は、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されており、前記クレジットボタン8、精算ボタン9、スタートレバー11、左ストップボタン12、中ストップボタン13、右ストップボタン14、貸出ボタン15、返却ボタン16からの各操作信号が入力されるようになっている。さらに、制御部22には、前記貸出ユニット2からの残金額データ信号(プリペイドカードから読み取ったデータを示す信号)、前記メダル投入口10に投入されたメダルの真贋及び数量を判定するためのメダル検知機構23からの投入メダル数信号、ゲーム時の大当たり確率を例えば6段階のうちの何れかに設定するための設定部24からの大当たり確率設定信号が入力されるようになっている。
制御部22には、前記ルーレット5が有する左、中及び右の各リール用モータ25a、25b、25cを駆動するためのリール駆動部26、前記スピーカ7bを駆動するためアンプ27、前記受皿20に対しメダルを放出するためのメダル払出部28が接続されている。
そして、制御部22は、上述した各入力信号及びROMに記憶したプログラムに基づいて、前記有効ライン表示部6、液晶表示部7a、残金額表示部17、クレジット表示部18、払出数表示部19、装飾ランプ21、リール駆動部26、アンプ27、メダル払出部28の動作制御を行うようになっており、また、前述したアウト信号、セーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号、リール信号を生成する制御、並びにそれらの信号を前記遊技台端末3に対し情報出力端子29を通じて送信する制御を行う構成となっている。
この場合、制御部22は、対価が支払われた状態、つまり、メダル投入口10にメダルが投入された状態若しくはクレジットボタン8によるベットが行われた状態でスタートレバー11によるゲーム開始操作が行われたときに、所定の確率での抽選動作を行うと共にリール駆動部26を通じてルーレット5の各リールを動作開始させ、この状態で各ストップボタン12〜14が操作されたとき若しくはタイムオーバーしたときに各リールを抽選結果に応じた位置に停止させる制御を行うと共に、抽選結果に応じたメダルの払出制御を行う。但し、ルーレット5は、回転中の各リールをこれに対応したストップボタン12〜14が操作されたときに所定のすべり回転範囲内で回転停止させる構成となっており、制御部22は、その抽選結果が当たりであったときには、ストップボタン12〜14が操作された時点若しくはタイムオーバーした時点での上記すべり回転範囲内に上記抽選結果に対応した当たり図柄が存在する場合のみリール停止位置を当該当たり図柄となるように制御する構成、つまりすべり制御を行う構成となっている。また、制御部22は、上記のような一連の制御に連動して前記アウト信号、セーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号、リール信号の生成制御を行う構成となっている。
そして、上記のように生成された後に遊技台端末3に送信されたアウト信号、セーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号、リール信号は、前述したように、その遊技台端末3から管理装置4へ送信される構成となっている。また、管理装置4には、貸出ユニット2からの売上信号なども与えられるようになっている。
図2には管理装置4側の制御内容のうち本発明の要旨に関係した小役当たり発生回数のカウント処理ルーチンに内容が示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。尚、この図2では、説明の便宜上、1台のスロットマシン1についてのデータを管理する例で示したが、実際には、スロットマシン1に個々に付与したID番号(台番号)に基づいて各スロットマシン1毎に分類しながらデータ管理を行う構成となっている。
図2において、管理装置4は、スロットマシン1からセーフ信号(1メダル払出毎または1クレジットメダルの払出毎に出力されるパルス状信号)の入力の有無を判断する(ステップA1)。セーフ信号が入力された場合には、そのセーフ信号のパルス入力を計数した結果を、バッファメモリに対し“小役払出数”として更新記憶するステップA2を実行した後にステップA3へ移行し、セーフ信号の非入力状態ではステップA2をジャンプしてステップA3へ移行する。ステップA3では、“小役払出数”が1以上あるか否かを判断し、「NO」の場合にはステップA1へ戻るが、「YES」の場合には、リール信号の入力の有無(つまりゲームの開始の有無)を判断する(ステップA4)。
リール信号の非入力状態では所定時間が経過したか否かを判断し(ステップA5)、経過していない場合には前記ステップA1へ戻るが、経過した場合にはステップA6へ移行する。また、リール信号が入力された場合(A4で「YES」)にも上記ステップA6へ移行する。このステップA6では、最終的に得られた“小役払出数”(つまり、1回の小役当たりに伴う放出メダル数に相当)を、図5に示すような小役設定テーブルと比較することにより、セーフ信号の発生要因となった小役当たりの種類が、“小役1”、“小役2”、“小役3”、“小役4”の何れであるかを判定する。
ここで、管理装置4には、スロットマシン1についての種々のデータを各スロットマシン1毎に整理して蓄積するためのデータベースが構築されており、このデータベースには、ゲーム回数、各小役当たり(“小役1”、“小役2”、“小役3”、“小役4”)のそれぞれの発生回数などの管理用データを、通常時とビッグボーナス時とで区分した状態で記憶するための通常時ゲーム回数記憶エリア、ビッグボーナス時ゲーム回数記憶エリア、通常時小役発生回数記憶エリア、ビッグボーナス時小役発生回数記憶エリアなどが設定されている。
そして、前記ステップA6の実行後には、ビッグボーナス信号の入力の有無を判断し(ステップA7)、非入力状態では、前記データベース中に設定された通常時小役発生回数記憶エリアのうち、前記ステップA6で判定した種類に対応した小役発生回数の記憶値を1だけインクリメントするステップA8を実行してリターンする。これに対して、ビッグボーナス信号の入力状態では、前記データベース中に設定されたビッグボーナス時小役発生回数記憶エリアのうち、前記ステップA6で判定した種類に対応した小役発生回数の記憶値を1だけインクリメントするステップA8を実行してリターンする。
尚、管理装置4にあっては、スロットマシン1からのリール信号及びアウト信号に基づいて得られる各スロットマシン1での総ゲーム数、基準ゲーム数(3枚賭けゲーム数:これはアウト信号のパルス数で判定できる)を、ビッグボーナス信号の入力の有無に応じて、前記データベース中の通常時ゲーム回数記憶エリア、ビッグボーナス時ゲーム回数記憶エリアの何れかに区分して蓄積する構成となっている。
そして、管理装置4は、上述のようにしてデータベースに蓄積したデータを各スロットマシン1毎に区分し、且つその機種毎に整理した帳票を出力する構成となっている。このような帳票の一例を図6に示す。この図6には、スロットマシン1を機種毎にグループ化した状態としており、各グループ内においては、スロットマシン1の台番号と対応させて、通常時における総ゲーム数、基準ゲーム数、“小役1”、“小役2”、“小役3”、“小役4”の各当たりの発生回数及び出現率(%)、それら小役当たりの合計回数及び出現率(%)、ビッグボーナス時における総ゲーム数、基準ゲーム数、“小役1”、“小役2”、“小役3”、“小役4”の各当たりの発生回数及び出現率(%)、それら小役当たりの合計回数及び出現率(%)を含んだ例が示されている。尚、上記出現率は、小役発生回数÷総ゲーム数の演算により得られるデータである。
以上要するに、上記した構成によれば、管理装置4側でスロットマシン1についてのデータを集計する場合に、以下に述べるような作用・効果が得られるものである。
即ち、スロットマシン1でのゲーム開始操作に応じた抽選動作の結果が小役当たりであったときには、ストップボタン12〜14が操作された時点でのすべり回転範囲内に上記抽選結果に対応した当たり図柄が存在する場合のみリール停止位置が当該当たり図柄となるように制御され、その当たり図柄で停止した場合には、上記抽選結果毎に決められた数の対価を1回限り払い出すという小役当たりが成立する。尚、小役当たりとしては、メダル払出数が15枚の“小役1”、10枚の“小役2”、5枚の“小役3”、3枚の“小役4”の4種類が設定されている。
この場合、スロットマシン1からは、メダル払出数に応じたパルス数のセーフ信号、ルーレット5が動作されたことを示すリール信号が出力されるようになり、そのリール信号に基づいて総ゲーム数が集計されると共に、前記セーフ信号のパルス数(つまり、小役当たりの種類毎に異なるメダル払出数を示す)が、前記リール信号の出力毎(1回のゲームが開始される毎)に区分して集計され、前記4種類の小役当たりの発生回数がその種類毎に区分して算出される。
また、このように得られた総ゲーム数及び小役当たりの発生回数に基づいて、スロットマシンでの小役当たりの出現率も算出するようにしており、これらのデータが図6のような帳票データとして出力される。
これにより、遊技場内の各スロットマシン1での小役当たりの出現率に対する遊技技術(所謂目押し)の介入性や、遊技客の技術水準の目安となるデータを容易に導き出すことができるものであり、以て遊技場側に有益なデータを供給できることになる。
因みに、図6の例では、「機種1」において、例えば1回当たりのメダル払出数が多い“小役1”の出現率を台番号「777」及び「778」のスロットマシン1間で比較した場合、通常時及びビッグボーナス時の何れにおいても各スロットマシン1間で大きな差が生じている。このような差異は、所謂“目押し”が的確に行われたか否かに起因したものと考えられ、従って、「機種1」のスロットマシンは技術介入性が大きいと判定できる。また、台番号「778」のスロットマシン1での遊技客は、その技術水準が相対的に高く、台番号「777」のスロットマシン1での遊技客は、その技術水準が相対的に低いと判定できる。
一方、図6の例では、「機種2」において、“小役1”の出現率を台番号「111」及び「112」のスロットマシン1間で比較した場合、通常時及びビッグボーナス時の何れにおいても各スロットマシン1間で大きな差が生じていない。従って、「機種2」のスロットマシンは技術介入性が小さいと判定できることになる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
上記実施例では、データ集計対象として、所謂チャレンジタイム及びアシストタイムが発生しない機種のスロットマシン1を例に挙げたが、チャレンジタイム及びアシストタイムが設定された機種のスロットマシンをデータ集計対象としても良い。この場合には、小役当たりの発生回数の集計を、通常時、ビッグボーナス期間、チャレンジタイム期間、アシストタイム期間毎に区分して集計することが望ましい。ここで、前述したように、チャレンジタイム期間及びアシストタイム期間は、小役を狙って揃えやすい状態の期間であるから、その期間の小役当たりの発生回数は、遊技客の技量の差異が如実に示すことになる。従って、上記のように、小役当たりの発生回数の集計を、通常時、ビッグボーナス期間、チャレンジタイム期間、アシストタイム期間毎に区分して集計することにより、遊技客の技術水準を的確に判断可能となる。
CR機として構成されたスロットマシン1について説明したが、所謂現金機として構成されたスロットマシンに対しても同様のデータ集計方法を採用できる。 ルーレット5が当たり態様となったときの対価としてメダル及びクレジットメダルを払い出す構成としたが、デジタルデータ形態のクレジットを払い出すと共に、そのクレジットを遊技客に発行されたIDカード(例えばICカードや磁気カード)に記録された固有コードと対応させて記憶する構成としても良い。
本発明の一実施例の電気的構成を示す機能ブロック図 管理装置側の制御内容を示すフローチャート スロットマシンの正面図 リール信号、アウト信号、セーフ信号の出力タイミングチャート 小役設定テーブルの一例を示す図 管理装置による帳票の出力例を示す図
符号の説明
1はスロットマシン、2は貸出ユニット、3は遊技台端末、4は管理装置、5はルーレット、10はメダル投入口、11はスタートレバー、22は制御部を示す。

Claims (1)

  1. 遊技客のゲーム開始操作に応じて抽選動作を行うと共にリールの回転動作を開始し、遊技客によるストップボタンの操作に応じて、所定のすべり回転範囲内に前記抽選動作で当たりとなった図柄が存在する場合のみ当該当たり図柄で停止するようにリールを制御するように構成され、ゲームを開始したときはゲーム開始信号を出力し、ゲームの結果が予め設定された複数種類の小役当たりの何れかになったときには、その小役当たりに対応する数の対価を払い出すと共に、対価の払出数に応じた数のパルス信号を出力する遊技場用スロットマシンのためのデータ集計方法において、
    前記パルス信号の出力数を、前記ゲーム開始信号の出力毎に区分して集計することにより、1回のゲームで発生した小役当たりの種類を判定し、当該小役当たりの発生回数をその種類毎に区分して算出することを特徴とする遊技場用スロットマシンのデータ集計方法。
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