JP4786810B2 - 遊技場用スロットマシンのデータ集計方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場内に設けられた複数のスロットマシンでのゲーム数データを集計する方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
スロットマシンにおいては、メダルが投入された状態で可変表示装置に可変表示動作を行わせるゲームを開始できるようになっているが、ゲーム開始時の投入メダル数は、1〜3枚の何れか(つまり所謂1枚賭け、2枚賭け、3枚賭け)から選択できるようになっており、その投入メダル数に応じて当たり状態の成立確率が段階的に変化するようになっている。このようなスロットマシンにおいては、基本的には3枚賭けでゲームすることが推奨されており、また、当たり状態の成立確率は3枚賭け時が最も有利であるため、遊技客側でも3枚賭けを選択してゲームすることが普通になっている。但し、残りメダル数の関係などにより、1枚賭け、2枚賭けのゲームも若干回数行われているのが実情である。
【0003】
一方、スロットマシンにおいては、周知のように、メダル投入数(対価支払数)に応じたパルス数のアウト信号、メダル払出数(対価払出数)に応じたパルス数のセーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号などを外部に出力する構成となっており、外部に設けられた管理装置(ホストコンピュータ)側では、上記アウト信号及びセーフ信号に基づいて、メダル投入数を示すアウト数データやメダル払出数を示すセーフ数データなどを各スロットマシン毎に累計すると共に、上記ビッグボーナス信号及びレギュラーボーナス信号に基づいて、ビッグボーナス及びレギュラーボーナスの発生回数を各スロットマシン毎に累計し、それらの累計データをスロットマシンの稼働状態を示すデータとして利用する構成となっている。
【0004】
この場合、従来では、ビッグボーナス及びレギュラーボーナスの発生確率を算出し、斯様に算出した確率データを表示装置で表示することにより遊技客側の便宜を図ることが行われている。このような確率データを演算するためには、ゲーム数の累計データが必要となるため、従来では、各ゲームが3枚賭けで行われることを前提として、アウト信号により示される総メダル投入数を3で除算することにより総ゲーム数を割り出し、これを利用してビッグボーナス及びレギュラーボーナスの発生確率を算出すること(例えば、ビッグボーナスの発生確率=ビッグボーナス信号の出力回数÷総ゲーム数)が行われている。
【0005】
しかしながら、上記のように割り出される総ゲーム数は、各ゲームがすべて3枚賭けで行われることが前提となっているのに対して、前述したように実際には1枚賭け、2枚賭けのゲームも若干回数行われるため、これに起因した誤差を含むことが避けられない。従って、上述のように算出される確率データの信頼性が低くなるという問題点があった。尚、スロットマシンでの総ゲーム数を正確に得るためには、ゲーム数を示すデータ、例えば可変表示装置が動作される毎にスロットマシンからゲーム開始信号を出力する構成とすれば良い。しかし、このように構成した場合には、上記ゲーム開始信号を集計して得られる総ゲーム数のデータ中に1枚賭け、2枚賭けのゲーム数も含まれることになるため、3枚賭けのゲーム数を正確に把握できない。この場合、ビッグボーナスなどの発生確率を示すデータは、3枚賭けゲームについて要求されているものであり、従って、ゲーム開始信号を出力する構成であっても、前記確率データの信頼性が低くなるという問題点は依然として解決できない。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ゲーム開始のための対価支払数毎に分類したゲーム数データを正確に集計することができて、そのゲーム数データを利用して算出されるデータの信頼性向上を実現できるなどの効果を奏する遊技場用スロットマシンのデータ集計方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、対価支払が行われた状態でのゲーム開始操作に応じて動作されて表示状態が変化する可変表示装置を備え、その可変表示装置の可変表示動作の停止に応じて1ゲームを終了すると共に、ゲーム終了時の表示結果が所定の当たり態様となったときに所定数の対価を払い出す当たり状態が成立するものであって、1回のゲーム当たりのゲームに先立って支払われる対価の数である対価支払数の大小に応じて当たり状態が成立する確率が段階的に変化する構成とされた遊技場用スロットマシンのための管理装置におけるデータ集計方法において、
前記スロットマシンから前記対価支払数に応じた数のパルス信号並びに前記可変表示装置が動作されたことを示すゲーム開始信号が管理装置側に出力されるように構成し、
前記管理装置は、前記スロットマシンから出力された前記パルス信号を入力したときにその入力数を、前記ゲーム開始信号を入力するまで計数する動作を実行すると共に、当該計数動作の計数結果が0以外の場合には当該計数動作の計数結果に基づいて、当該計数動作の計数結果が0の場合には前ゲームにおける計数動作の計数結果に基づいて、この計数動作の実行回数を当該計数動作の計数結果毎に区分して集計することにより、対価支払数毎に分類したゲーム数データを算出する構成としたものである。
【0008】
このデータ集計方法によれば、スロットマシンでのゲームが行われたときには、そのスロットマシンから、ゲームに先立って支払われた対価の数に応じた数のパルス信号が出力されると共に、ゲーム開始信号が出力されるようになる。そして、上記パルス信号が出力されたときには、その出力数を上記ゲーム開始信号が出力されるまで計数する動作が実行されるのに応じて、1回のゲーム当たりの対価支払数が算出され、また、当該計数動作の実行回数がその計数結果(1回のゲーム当たりの対価支払数)毎に区分して集計されるのに応じて、対価支払数毎に分類されたゲーム数データが算出される。これにより、ゲーム開始のための対価支払数毎に分類したゲーム数データを正確に集計することができるものであり、そのゲーム数データを利用して算出されるデータの信頼性を向上させ得るようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図3には遊技場内に多数台設置されたスロットマシン及びその周辺の正面外観が概略的に示されている。この図3において、スロットマシン1は、所謂CR機として構成されたもので、これに隣接した位置にプリペイドカードの挿入口2a及び図示しないカードリーダなどを備えた貸出ユニット2が設けられており、また、スロットマシン1の上方には、例えばLCDパネルより成る表示装置3aなどを備えた遊技台端末3が設けられている。この遊技台端末3は、スロットマシン1から出力される以下▲1▼〜▲5▼に示す各種信号を管理装置(図1に符号4を付して示す)へ送信すると共に、その管理装置4からの指令に応じた表示動作などを行うようになっている。
【0010】
▲1▼ アウト信号(1メダルの投入毎または1クレジットメダルのベット毎に1パルス出力:本発明でいうパルス信号に相当)
▲2▼ セーフ信号(1メダルの払出毎または1クレジットメダルの払出毎に1パルス出力)
▲3▼ ビッグボーナス信号(ビッグボーナス期間中にレベル信号出力)
▲4▼ レギュラーボーナス信号(レギュラーボーナス期間中にレベル信号出力)
▲5▼ リール信号(後述するルーレット5(可変表示装置に相当)のリールが回転されている期間中にレベル信号出力:本発明でいうゲーム開始信号に相当)
尚、上記アウト信号、リール信号は、図4に示すようなタイミングで出力されるものであり、メダルの投入毎またはクレジットメダルのベットに応じたアウト信号の出力後にリール信号が出力される。但し、図4では、所謂3枚賭けによるゲーム(アウト信号が3パルス出力されるゲーム)が3回行われた後に、所謂1枚賭けのゲーム(アウト信号が1パルス出力されるゲーム)が1回行われた例が示されている。
【0011】
一方、スロットマシン1の正面には表示窓5aが形成されており、その表示窓5aを通じて内部に設けられたルーレット5の図柄を視認可能となっている。この場合、当該図柄はルーレット5が有する左リール、中リール、右リール(符号なし)の各円周面に描かれており、それらリールの停止状態では表示窓5aの上段、中段、下段に対応して図柄が表示されるようになっている。表示窓5aには、合計5本(上段、中段、下段に対応した横3本及び対角線配置された2本)の入賞ライン(破線で示す:符号なし)が施されている。これら入賞ラインは、ベット数の増大に応じて有効化される数が増える構成(1枚賭け時は1本、2枚賭け時は3本、3枚賭け時は5本)、つまり、停止図柄が当たり図柄となる確率(当たり状態が成立する確率)は、ベット数が多くなるのに応じて段階的に上がる構成とされている。また、その表示窓5aの側方には、有効化された入賞ラインを表示するための有効ライン表示部6が設けられている。さらに、表示窓5aの上方には、ボーナス中におけるメダルの払出し進捗状態などの種々の情報を表示するための液晶表示部7a及びスピーカ7bが設けられている。
【0012】
また、スロットマシン1の正面には、表示窓5aの下方位置に、クレジットメダルのベットを行うクレジットボタン8、クレジットメダルの精算を行う精算ボタン9、メダル投入口10が設けられていると共に、これらの下方位置に、スタートレバー11、左ストップボタン12、中ストップボタン13、右ストップボタン14、貸出ユニット2に挿入されたプリペイドカードに基づいたメダルの貸出を受けるときに操作される貸出ボタン15、スロットマシン1での遊技を終了するとき(プリペイドカードを排出させるとき)に操作される返却ボタン16が設けられている。
【0013】
表示窓5aの右方位置には、貸出ユニット2に挿入されているプリペイドカードの残金額を表示する残金額表示部17、クレジットメダル数を表示するクレジット表示部18、払出メダル数を表示する払出数表示部19が設けられている。さらに、スロットマシン1の正面最下部には受皿20が設けられ、最上部には装飾ランプ21が設けられている。
【0014】
この場合、スロットマシン1にあっては、一連のゲーム開始操作、つまりメダル投入口10にメダルが投入された状態、若しくはクレジットボタン8を通じてクレジットメダルが賭けられた状態でスタートレバー11の操作が行われたときに、抽選動作並びにルーレット5の動作(リールの回転動作)が開始されるものであり、各ストップボタン12〜14の操作若しくは上限時間の経過に応じてリールが停止した状態で1ゲームが終了するようになっている。そして、抽選結果が当たりであった場合には、ゲーム終了時においてルーレット5におけるリールの停止図柄が当り図柄となるように制御されるものであり、このときには、その当り図柄に応じた枚数のメダルが受皿14へ放出される(クレジット表示部18のクレジット数を限度値(一般的には「50」)の範囲で増大させ、超過したメダル数のみ受皿14へ放出する制御を行う構成とされることもある)。メダル放出が行われる当り図柄としては、大当たりであるビッグボーナス図柄の他に、通常の当たりであるレギュラーボーナス図柄及び小役図柄が設定されており、また、次回のゲームを対価の支払なしで行い得るというリプレイ当たり状態に対応したリプレイ図柄(メダルの放出は行われない)も小役図柄の一種として設定されている。
【0015】
図1には、上記スロットマシン1及びこれに関連した部分の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図1において、制御部22は、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されており、前記クレジットボタン8、精算ボタン9、スタートレバー11、左ストップボタン12、中ストップボタン13、右ストップボタン14、貸出ボタン15、返却ボタン16からの各操作信号が入力されるようになっている。さらに、制御部22には、前記貸出ユニット2からの残金額データ信号(プリペイドカードから読み取ったデータを示す信号)、前記メダル投入口10に投入されたメダルの真贋及び数量を判定するためのメダル検知機構23からの投入メダル数信号、ゲーム時の大当たり確率を例えば6段階のうちの何れかに設定するための設定部24からの大当たり確率設定信号が入力されるようになっている。
【0016】
制御部22には、前記ルーレット5が有する左、中及び右の各リール用モータ25a、25b、25cを駆動するためのリール駆動部26、前記スピーカ7bを駆動するためアンプ27、前記受皿20に対しメダルを放出するためのメダル払出部28が接続されている。
【0017】
そして、制御部22は、上述した各入力信号及びROMに記憶したプログラムに基づいて、前記有効ライン表示部6、液晶表示部7a、残金額表示部17、クレジット表示部18、払出数表示部19、装飾ランプ21、リール駆動部26、アンプ27、メダル払出部28の動作制御を行うようになっており、また、前述したアウト信号、セーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号、リール信号を生成する制御、並びにそれらの信号を前記遊技台端末3に対し情報出力端子29を通じて送信する制御を行う構成となっている。
【0018】
尚、制御部22は、対価が支払われた状態、つまり、メダル投入口10にメダルが投入された状態若しくはクレジットボタン8によるベットが行われた状態でスタートレバー11によるゲーム開始操作が行われたときに、所定の確率での抽選動作を行うと共にリール駆動部26を通じてルーレット5の各リールを動作開始させ、この状態で各ストップボタン12〜14が操作されたとき若しくは上限時間が経過したときに各リールを抽選結果に応じた位置に停止させる制御を行うと共に、抽選結果に応じたメダルの払出制御を行うものであるが、このような一連の制御に連動して前記アウト信号、セーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号、リール信号の生成制御を行う構成となっている。
【0019】
そして、上記のように生成された後に遊技台端末3に送信されたアウト信号、セーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号、リール信号は、前述したように、その遊技台端末3から管理装置4へ送信される構成となっている。また、管理装置4には、貸出ユニット2からの売上信号なども与えられるようになっている。
【0020】
図2には管理装置4側の制御内容のうち本発明の要旨に関係した部分が示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。尚、この図2では、説明の便宜上、1台のスロットマシン1についてのデータを管理する例で示したが、実際には、スロットマシン1に個々に付与したID番号(台番号)に基づいて各スロットマシン1毎に分類しながらデータ管理を行う構成となっている。
【0021】
図2において、管理装置4は、スロットマシン1からアウト信号(1メダル投入毎または1クレジットメダルのベット毎に出力されるパルス状信号)若しくはリール信号(ルーレット5のリールが回転されている期間中に出力されるレベル信号)が入力されるまで待機するループを形成する(ステップA1、A2)。
【0022】
アウト信号が入力されたときには、その入力アウト信号のパルス数を“1ゲームアウト数”(その初期値は「0」)として更新記憶するステップA3、当該パルス数をスロットマシン1についての“累計アウト数”に加算するステップA4を順次実行した後にステップA2へ移行する。また、リール信号が入力されたとき(ステップA2で「YES」)には、上記待機ループから抜け出てステップA5を実行する。従って、リール信号が入力される前にアウト信号が入力されたとき(メダル投入またはクレジットメダルのベットを伴う通常のゲームが行われたときに相当)には、“1ゲームアウト数”が記憶され、且つ“累計アウト数”が加算された後にステップA5へ移行されるが、アウト信号が入力されることなくリール信号が入力されたとき(リプレイ当たり状態に伴うゲームが行われたときに相当)には、上記“1ゲームアウト数”の記憶動作並びに“累計アウト数”の加算動作が行われることなくステップA5へ移行することになる。
【0023】
ステップA5では、記憶されている“1ゲームアウト数”を読み込むものであり、この後に当該“1ゲームアウト数”が「0」か否かを判断する(ステップA6)。ここで、リール信号が入力された状態で“1ゲームアウト数”が「0」の状態は、そのときのゲームが、リプレイ当たりに基づいて行われたゲームであったと判定できるものであり、この場合には、後述のようにして記憶されている“前ゲームアウト数”を読み込むステップA7、読み込んだ“前ゲームアウト数”をスロットマシン1についての“累計セーフ数”に加算するステップA8、その“前ゲームアウト数”を前記“累計アウト数”に加算するステップA9を順次実行した後にステップA10へ移行する。
【0024】
一方、リール信号が入力された状態で“1ゲームアウト数”が「0」以外の状態(ステップA6で「NO」)は、そのときのゲームが、リプレイ当たり状態とは関係ない通常のゲームであったと判定できるものであり、この場合にはそのままステップA10へ移行する。
【0025】
ステップA10では、ステップA5で読み込んだ“1ゲームアウト数”若しくはステップA7で読み込んだ“前ゲームアウト数”が「3」であるか否かを判断し、「NO」の場合には、上記“1ゲームアウト数”若しくは“前ゲームアウト数”が「2」であるか否かを判断する(ステップA11)。
【0026】
そして、ステップA10で「YES」の場合(所謂3枚賭けのゲームが行われた場合に相当)には、スロットマシン1毎に区分して記憶されている“基準ゲーム数”を「1」だけインクリメントする(ステップA12)。また、ステップA11で「YES」の場合(所謂2枚賭けのゲームが行われた場合に相当)には、スロットマシン1毎に区分して記憶されている“2枚賭けゲーム数”を「1」だけインクリメントする(ステップA13)。さらに、ステップA11で「NO」の場合(所謂1枚賭けのゲームが行われた場合に相当)には、スロットマシン1毎に区分して記憶されている“1枚賭けゲーム数”を「1」だけインクリメントする(ステップA14)。尚、上記“基準ゲーム数”、“2枚賭けゲーム数”、“1枚賭けゲーム数”の各データは、例えば遊技場の一日の営業開始前にリセットされるものである。
【0027】
上記ステップA12〜A14の何れかが実行された後には、スロットマシン1について記憶されている“総ゲーム数”を「1」だけインクリメントするステップA15を実行した後にステップA16へ移行する。このステップA16では、前記“1ゲームアウト数”が「0」以外であった場合のみ、その“1ゲームアウト数”を前述した“前ゲームアウト数”(その初期値は「0」)として更新記憶し、また、“1ゲームアウト数”が「0」であった場合には、その“前ゲームアウト数”の更新記憶を行わない。そして、この後には、前記ステップA3で記憶した“1ゲームアウト数”をリセットし(ステップA17)、累計セーフ数加算処理ルーチンA18へ移行する。
【0028】
上記累計セーフ数加算処理ルーチンA18では、セーフ信号(1メダル払出毎または1クレジットメダルの払出毎に出力されるパルス状信号)の入力の有無を判断し、セーフ信号が所定期間において入力されなかったときにはそのままボーナス回数累積処理ルーチンA19へ移行するが、入力された場合には、その入力セーフ信号のパルス数を前述した“累計セーフ数”に加算する処理を行った後にボーナス回数累積処理ルーチンA19へ移行する。
【0029】
上記ボーナス回数累積処理ルーチンA19では、スロットマシン1からのビッグボーナス信号及びレギュラーボーナス信号に基づいてビッグボーナス及びレギュラーボーナスの発生回数を個別に累計して記憶する。そして、このルーチンA19の実行後には、ボーナス発生確率演算ルーチンA20を実行した後にリターンする。このボーナス発生確率演算ルーチンA20では、ビッグボーナス及びレギュラーボーナスの発生確率を、前記ステップA12で記憶した基準ゲーム数と、前記ボーナス回数累積処理ルーチンA19で記憶したビッグボーナスの発生回数(以下、BB回数)及びレギュラーボーナスの発生回数(以下、RB回数)に基づいて算出する。具体的には、ビッグボーナスの発生確率(以下、BB確率)及びレギュラーボーナスの発生確率(以下、RB確率)は、
BB確率=BB回数÷基準ゲーム数
RB確率=RB回数÷基準ゲーム数
で得られる。
【0030】
この場合、管理装置4は、上述のようにして集計したデータを各スロットマシン1毎に整理した帳票を出力する構成となっている。このような帳票の一例を図5に示す。この図5には、少なくとも、スロットマシン1の台番号と対応させて、総ゲーム数、基準ゲーム数、2枚賭けゲーム数、1枚賭けゲーム数、BB回数、RB回数、BB確率、RB確率を含んだ状態の帳票の例を示した。但し、この帳票中のBB確率、RB確率は、それら確率を「1」を分子とした分数で表現した状態での分母が示されている(例えば、確率が1/100であった場合には「100」)。
【0031】
また、管理装置4は、上記のような帳票中のデータのうち各台番号に対応した所定のデータを、その台番号のスロットマシン1の上方に設けられた遊技台端末3が有する表示装置3aに対し、図6のような形態で表示する制御を行う構成となっている。即ち、図6において、表示装置3aには、『累計ゲーム数(3枚賭け)』の文字と対応付けた状態で、帳票中の“基準ゲーム数”データが表示され、『BB回数[BB確率]』の文字と対応付けた状態で、帳票中の“BB回数”及び“BB確率”データが表示され、『RB回数[RB確率]』の文字と対応付けた状態で、帳票中の“RB回数”及び“RB確率”データが表示される。尚、BB確率及びRB確率は分数形式に復元され、且つ小数点以下を四捨五入した形態で表示される。
【0032】
以上要するに、上記した構成によれば、管理装置4側でスロットマシン1についてのデータを集計する場合に、以下に述べるような作用・効果が得られるものである。
即ち、遊技場に設置されたスロットマシン1において遊技客側からの対価の支払(メダル投入口10へのメダルの投入若しくはクレジットボタン8によるベット)に応じてゲームが行われたときには、スロットマシン1から管理装置4へアウト信号、セーフ信号、ビッグボーナス信号、レギュラーボーナス信号、リール信号が送信されるようになる。そして、管理装置4にあっては、上記アウト信号、セーフ信号及びリール信号に基づいて、“累計アウト数”、“基準ゲーム数”、“2枚賭けゲーム数”、“1枚賭けゲーム数”、“総ゲーム数”、“累計セーフ数”の各データを集計すると共に、このように集計したデータのうち“基準ゲーム数”とビッグボーナス信号及びレギュラーボーナス信号に基づいて“BB回数”、“RB回数”、“BB確率”、“RB確率”の各データを集計するようになる。尚、このような集計は遊技場内のすべてのスロットマシン1について行われる。
【0033】
特に、本実施例においては、スロットマシン1でのゲームが行われたときには、そのゲームに先立って支払われた対価の数(投入メダル数またはベットされたクレジットメダル数)に応じたパルス数のアウト信号が出力されると共に、ゲームの開始を示すリール信号が出力される構成とし、上記アウト信号が出力されたときには、その出力数を上記リール信号が出力されるまで計数する動作を実行して、1回のゲーム当たりの対価支払数(メダル数またはクレジットメダル数)を算出し、また、当該計数動作の実行回数をその計数結果(1回のゲーム当たりの対価支払数)毎に区分して集計することにより、対価支払数(3枚賭けゲーム、2枚賭けゲーム、1枚賭けゲーム)毎に分類されたゲーム数データ(基準ゲーム数、2枚賭けゲーム数、1枚賭けゲーム数)を算出する構成となっている。この結果、ゲーム開始のための対価支払数毎に分類したゲーム数データを正確に集計することができるものであり、そのゲーム数データを利用して算出されるデータ、つまり、BB確率(ビッグボーナスの発生確率)及びRB確率(レギュラーボーナスの発生確率)を示す各データの信頼性を向上させ得るようになり、遊技場側にとっても遊技客側にとってもきわめて有益になる。
【0034】
また、1枚賭けないし3枚賭けのゲーム回数を各々正確に把握できる結果、所謂セット打法(複雑な操作手順によって強制的に大当たりさせる遊技方法)が不法に行われている事態の発見に寄与できるようになり、遊技場側にとって非常に有益になる。つまり、スロットマシン1を所謂“裏基板”により不法に改造した状態でセット打法を行うことにより大当たりを出現させるという不正行為は、1枚賭け或いは2枚賭けにより行われることが極端に多くなるため、その1枚賭け或いは2枚賭けゲームの回数の頻度(例えば3枚賭けのゲーム回数との比率)を調べることにより、上記不正行為の発見が可能になるものであり、遊技場側の損失が不用意に増える事態を未然に防止できることになる。
【0035】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
CR機として構成されたスロットマシン1について説明したが、所謂現金機として構成されたスロットマシンに対しても同様のデータ集計方法を採用できる。
ルーレット5が当たり状態となったときの対価としてメダル及びクレジットメダルを払い出す構成としたが、デジタルデータ形態のクレジットを払い出すと共に、そのクレジットを遊技客に発行されたIDカード(例えばICカードや磁気カード)に記録された固有コードと対応させて記憶する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気的構成を示す機能ブロック図
【図2】管理装置側の制御内容を示すフローチャート
【図3】スロットマシンの正面図
【図4】リール信号、アウト信号の出力タイミングチャート
【図5】管理装置による帳票の出力例を示す図
【図6】表示装置のデータ表示例を示す図
【符号の説明】
1はスロットマシン、2は貸出ユニット、3は遊技台端末、4は管理装置、5はルーレット(可変表示装置)、10はメダル投入口、11はスタートレバー、22は制御部を示す。
Claims (1)
- 対価支払が行われた状態でのゲーム開始操作に応じて動作されて表示状態が変化する可変表示装置を備え、その可変表示装置の可変表示動作の停止に応じて1ゲームを終了すると共に、ゲーム終了時の表示結果が所定の当たり態様となったときに所定数の対価を払い出す当たり状態が成立するものであって、1回のゲーム当たりのゲームに先立って支払われる対価の数である対価支払数の大小に応じて当たり状態が成立する確率が段階的に変化する構成とされた遊技場用スロットマシンのための管理装置におけるデータ集計方法において、
前記スロットマシンから前記対価支払数に応じた数のパルス信号並びに前記可変表示装置が動作されたことを示すゲーム開始信号が管理装置側に出力されるように構成し、
前記管理装置は、前記スロットマシンから出力された前記パルス信号を入力したときにその入力数を、前記ゲーム開始信号を入力するまで計数する動作を実行すると共に、当該計数動作の計数結果が0以外の場合には当該計数動作の計数結果に基づいて、当該計数動作の計数結果が0の場合には前ゲームにおける計数動作の計数結果に基づいて、この計数動作の実行回数を当該計数動作の計数結果毎に区分して集計することにより、対価支払数毎に分類したゲーム数データを算出することを特徴とする遊技場用スロットマシンの管理装置におけるデータ集計方法。
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