JP6154187B2 - 遊技情報表示システム - Google Patents

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本発明は、遊技の実行に伴い遊技価値を消費する一方、入賞が発生したときに遊技価値を付与し、大当たり抽選に当選して大当たりが発生したときに入賞の発生が容易になる遊技機が設置された遊技場における遊技情報表示システムに関する。
従来の遊技場においては、例えば特許文献1に記載されているように、各遊技機の出玉の最高記録を表示することで、最高記録を達成した遊技者の満足感を高めると共に、他の遊技者の遊技意欲を向上させるようにしている。
特開2002−18105号公報
ところで、遊技者は出玉が最大となった時点で遊技を終了したいと考えるので、大当たりが終了する毎に「今が出玉のピークだから遊技を終了した方が良いのではないか?」、或いは「まだこれから出玉が増えるはずだから遊技を継続した方が良いのではないか?」ということを常に考えているものである。しかしながら、実際には出玉の最大時点を推定し、適切なタイミングで遊技を終了するのは容易なことではないという事情がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、出玉の最大時点を推定するための判断材料を遊技者に与えると共に、遊技者の満足感を高めることが可能な遊技情報表示システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、遊技の実行に伴い遊技価値を消費する一方、入賞が発生したときに遊技価値を付与し、大当たり抽選に当選して大当たりが発生したときに入賞の発生が容易になる遊技機が設置された遊技場における遊技情報表示システムにおいて、遊技の実行に応じて、入賞の発生により遊技者に付与された遊技価値と、遊技で消費された遊技価値との差分を示す差遊技価値を算出する差遊技価値算出手段と、前記大当たりが終了した時点で、当該大当たりの終了時点における前記差遊技価値を今回遊技価値として特定する今回遊技価値特定手段と、当日において発生した前回までの大当たりについて当該大当たりの終了時点で前記差遊技価値算出手段により算出された差遊技価値のうち最大となる差遊技価値を最大遊技価値として特定する最大遊技価値特定手段と、前記大当たりが終了する毎に前記今回遊技価値と前記最大遊技価値との大小関係を判定する判定手段と、前記大当たりの発生回数を計数すると共に、前記判定手段により今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも大きいと判定された回数を最大更新回数として計数する最大更新回数計数手段と、前記大当たりの発生回数に対する前記最大更新回数の割合を最大更新割合として算出する算出手段と、前記判定手段による判定結果、前記大当たりの発生回数、前記最大更新回数、及び前記最大更新割合を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。

請求項2に記載した発明は、前記差遊技価値算出手段は、入賞の発生により遊技者に付与された遊技価値と、遊技で消費された遊技価値との差分を示す値に、貨幣の支払に応じて遊技者に付与された遊技価値を加算した値を前記差遊技価値として算出することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記判定手段により今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも小さいと判定された回数を最大不更新回数として計数する不更新回数計数手段を備え、前記表示手段は、前記最大不更新回数を表示することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記判定手段により今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも大きいと判定されてから再度その同じ判定がされるまでの間に発生した大当たりの発生回数を最大更新間大当たり回数として計数する最大更新間大当たり回数計数手段を備え、前記表示手段は、前記最大更新間大当たり回数を表示することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、大当たりが終了する毎の今回遊技価値と最大遊技価値との大小関係を判定した判定結果、大当たりの発生回数、今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも大きいと判定された回数である最大更新回数、大当たりの発生回数に対する最大更新回数の割合である最大更新割合を表示するようにしたので、大当たりが終了する毎に現在の遊技価値(出玉)が本日の最大遊技価値(最大出玉)であるか否かの情報を遊技者に与えることができ、遊技を継続するか終了するかを検討するための判断材料を遊技者に与えることができる。又、1日に最大遊技価値を更新する回数がどの程度であるかの情報をも遊技者に与えることができる。又、今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも大きいと判定されたことを明確に示すことで、遊技者の満足感を高めることができる。
請求項2に記載した発明によれば、入賞の発生により遊技者に付与された遊技価値と、遊技で消費された遊技価値との差分を示す値に、貨幣の支払に応じて遊技者に付与された遊技価値を加算した値を差遊技価値とした上で、上記した情報を遊技者に与えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも小さいと判定された回数である最大不更新回数を表示するようにしたので、最大遊技価値を更新することができなかった大当たりの回数を遊技者に与えることができ、最大遊技価値を更新することの客観的な難易度を遊技者に与えることができる。
請求項4に記載した発明によれば、今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも大きいと判定されてから再度その同じ判定がされるまでの間に発生した大当たりの発生回数である最大更新間大当たり回数を表示するようにしたので、最大遊技価値を更新してから次に最大遊技価値を更新するまでに要した大当たりの回数を遊技者に与えることができ、これによっても、最大遊技価値を更新することの客観的な難易度を遊技者に与えることができる。
本発明の一実施形態を示す全体構成図 遊技情報表示装置の機能ブロック図 出玉グラフ画面を示す図 大当たり終了時画面(最大出玉不更新時)を示す図 大当たり終了時画面(最大出玉更新時)を示す図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、遊技情報表示システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場内には複数台の遊技機2が設置されており、各遊技機2に1対1に対応して遊技情報表示装置3及び貸出ユニット4が当該遊技機2の側方に設置されている。本実施形態では遊技機2としてパチンコ機を想定しており、遊技価値(遊技媒体)として玉(所謂パチンコ玉)を想定している。これら遊技機2、遊技情報表示装置3及び貸出ユニット4は中継装置5に接続されており、中継装置5はLAN6を介して管理装置7に接続されている。管理装置7は、主装置7a、モニタ7b及びキーボード7c等を有する。尚、図1では省略しているが、数100台の遊技機2が管理装置7の管理対象となる。
遊技機2は、発射装置を構成する操作ハンドル2a、上部受皿2b、下部受皿2cを有すると共に、盤面2dに、普図入賞口2e、第1始動口2f、第2始動口2g、液晶表示部2h、大入賞口2iを有する。遊技機2は以下に示す動作を行う。
(1)操作ハンドル2aが操作されたことにより盤面2dに発射された玉が第1始動口2f又は第2始動口2gに入賞(始動入賞)することに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部2hにて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、図柄変動の実行中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)第1始動口2fは入賞率が変動しない所謂ヘソタイプの入賞口である一方、第2始動口2gは普図抽選によって入賞率が変動する所謂電チュータイプの入賞口である。
(3)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口2iを開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は8個であり、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)大当たりに対応するラウンド数は5Rと16Rとがあり、その振分割合は5Rが25%であり、16Rが75%である。
(5)確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口2gへの入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するため、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、通常大当たりが発生した場合は通常状態へと戻る。
遊技機2及び周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや第1始動口2f又は第2始動口2gへの始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
「アウト信号」:消費(使用、打込、回収)玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機2から出力される信号であっても良い。アウト信号により特定されるアウトは、遊技で消費された遊技価値に相当する。
「セーフ信号」:遊技機2から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出(付与)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。セーフ信号により特定されるセーフは、入賞の発生により遊技者に付与された遊技価値に相当する。
「始動入賞信号」:遊技機2から出力される第1始動口2f又は第2始動口2gへの入賞(始動入賞)を特定可能な信号である。第1始動口2f又は第2始動口2gへの入賞1回につき1パルスが出力されるので、始動入賞信号の入力に応じて始動入賞を特定する。
「図柄変動信号」:遊技機2から出力される第1始動口2f又は第2始動口2gへの始動入賞により変動(作動)を開始する図柄変動(役物作動)を特定可能な信号である。図柄変動の確定時(終了時)に出力されるので、図柄変動信号の入力に応じて図柄変動(スタート)を特定する。尚、図柄変動の開始時に出力される信号であっても良い。
「大当たり信号」:遊技機2から出力される大当たり状態である期間を特定可能な信号である。大当たり状態中にレベル出力されるので、大当たり信号入力中を大当たり状態中として特定する。
「確率変動信号」:遊技機2から出力される大当たりの当選確率が高い確変状態中である期間を特定可能な信号である。確変状態中にレベル出力されるので、確率変動信号入力中を確変状態中として特定する。
遊技情報表示装置3は、稼動状態やエラー状態等を表示する状態表示ランプ3a、各種遊技データを表示する液晶表示部3b(表示手段に相当)、遊技場が発行した会員カード8(記録媒体、図2参照)が挿入されるカード挿入口3c、カード挿入口3cに挿入されている会員カード8を排出するために遊技者が操作するカード排出釦3d等を有する。液晶表示部3bにはタッチパネル3eが設けられており、遊技者は、タッチパネル3eを操作することにより、液晶表示部3bに表示される遊技データの種類や表示態様等を切換可能である。
図2は、遊技情報表示装置3の電気的な構成を機能ブロック図により示している。遊技情報表示装置3において、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部3f(差遊技価値算出手段、今回遊技価値特定手段、最大遊技価値特定手段、判定手段、最大更新回数計数手段、算出手段、不更新回数計数手段、最大更新間大当たり回数計数手段に相当)は、状態表示ランプ3a、液晶表示部3b、タッチパネル3e、カード挿入口3cに挿入された会員カード8に記録されている各種情報を読取るカードリーダ3g、カード排出釦3d、中継装置5との間で各種信号や各種情報を入出力する入出力部3hを接続している。遊技情報表示装置3は、制御部3fが制御プログラムを実行することで以下に示す動作を行う。
(1)会員カード8がカード挿入口3cに挿入されていない状態では、会員カード8のカード挿入口3cへの挿入を促すメッセージを液晶表示部3bに繰返して表示する。
(2)遊技者が会員カード8をカード挿入口3cに挿入すると、カード挿入口3cに挿入された会員カード8に記録されている各種情報をカードリーダ3gにより読取り、各種遊技データを液晶表示部3bに表示したりタッチパネル3eからの操作入力を受付可能としたりする。
(3)対応する遊技機2側から出力されるアウト信号及びセーフ信号を入力し、アウト信号に基づいてアウトを特定し、セーフ信号に基づいてセーフを特定し、「出玉=セーフ−アウト」の演算式により、セーフからアウトを差引いた値を出玉(差玉、差遊技価値)として特定する。尚、「出玉=セーフ−アウト+貸出玉数」の演算式により、セーフからアウトを差引いた値に貸出玉数を加えた値を出玉として特定しても良い。貸出玉数は、後述するように貨幣の支払に応じて遊技者に付与された遊技価値に相当する。
(4)アウト(打込玉数)を横軸とすると共に差玉を縦軸とし、アウト「200」(約2分)毎に算出した差玉を、対応する位置にドットを1個ずつプロットすることで出玉グラフ(差遊技価値グラフ)を作成して液晶表示部3bに表示する(差遊技価値を所定間隔で記録する)。
貸出ユニット4は、遊技者が貨幣を投入するための貨幣投入口4a等を有し、遊技者が貨幣を貨幣投入口4aに投入すると、その投入金額の範囲内の玉を遊技機2に貸出し、上記した貸出玉数(売上玉数)を特定可能な貸出信号を遊技機2に出力する。
管理装置7は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有する制御部、遊技機2や遊技情報表示装置3や貸出ユニット4との間で各種信号や各種情報を入出力する入出力部等を有する。管理装置7は、遊技機2や遊技情報表示装置3や貸出ユニット4との間で各種信号や各種情報を入出力することで、遊技機2における遊技データ(アウト、セーフ、差玉、出玉率、スタート回数、大当たり回数等)を集計して管理する。
さて、遊技情報表示装置3は、上記した(1)から(4)に示した動作に加え、制御部3fが本発明に関連して以下に示す動作も行う。
(5)出玉グラフにおいて、大当たりの終了時点の出玉のうち最大となる出玉を最大出玉(最大遊技価値)として特定し、大当たりが終了する毎に、その今回の大当たり終了時点の出玉(今回遊技価値)と最大出玉との大小関係を判定する。大当たりの発生回数を大当たり回数として計数すると共に、今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも大きいと判定した回数を最大出玉更新回数(最大更新回数)として計数し、その計数した大当たり回数及び最大出玉更新回数を液晶表示部3bに表示する。図3では、大当たりの発生回数を「10回」と表示し、最大更新回数を「4回」と表示した場合を例示している。又、大当たりの発生回数に対する最大更新回数の割合を最大出玉更新確率(最大更新割合)として算出し、その算出した最大出玉更新確率を液晶表示部3bに表示する。図3では、最大出玉更新確率を「40%(4回/10回)」と表示した場合を例示している。又、最大出玉を更新した時点にマーキングを表示する。図3では、マーキングを丸数字「1」〜「4」で表示した場合を例示しているが、図形等で表示しても良い。又、点滅表示したり、最大出玉を更新した回数の中で出玉数の大小関係を区別可能に(ランキング付けて)表示したりする等どのような表示態様であっても良い。尚、これとは逆に、今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも小さいと判定した回数を最大出玉不更新回数(最大不更新回数)として計数し、最大出玉不更新回数や最大出玉更新確率を液晶表示部3bに表示しても良い。最大出玉不更新回数や最大出玉更新確率を表示すると仮定した場合、図3に示す遊技状態では、最大不更新回数を「6回」と表示し、最大出玉不更新確率を「60%(6回/10回)」と表示することになる。勿論、最大出玉を更新しなかった時点にマーキングを表示しても良い。この場合、最大出玉を更新した時点のマーキングと最大出玉を更新しなかった時点のマーキングとでは、真逆の意味を持つマーキングであっても良い。更に、現在の出玉数を算出し、その算出した現在の出玉数を液晶表示部3bに表示する。図3では、現在の出玉数を「18356玉」と表示した場合を例示している。
(6)大当たりが終了すると、今回の大当たり終了時点の出玉と最大出玉との大小関係を判定した判定結果を示す画面を液晶表示部3bに表示する。今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも小さいと判定した場合には、図4に示すように、現在の出玉数、本日の最大出玉数、現在の出玉数から本日の最大出玉数までの差を液晶表示部3bに表示する。図4では、現在の出玉数を「−4630玉」と表示し、本日の最大出玉数を「13470玉」と表示し、現在の出玉数から本日の最大出玉数までの差(図4では「本日最大まで」と表示)を「18100玉」と表示した場合を例示している。又、今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも大きいと判定してから再度その同じ判定をするまでの間に発生した大当たりの発生回数を最大更新間大当たり回数として計数し、その計数した最大更新間大当たり回数を液晶表示部3bに表示する。図4では、最大更新間大当たり回数を「5回」と表示した場合を例示している。
(7)今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも大きいと判定した場合には、図5に示すように、現在の出玉数、今回の大当たりにより更新された本日の最大出玉数を前回最大出玉数として液晶表示部3bに表示する。図5では、現在の出玉数を「15190玉」と表示し、前回最大出玉数を「13470玉」と表示した場合を例示している。又、今回の大当たりが前回の同じ判定をしてから何回目の大当たりであるかを計数し、その計数した回数を液晶表示部3bに表示する。図5では、今回の大当たりが前回の同じ判定をしてから「7回目」の大当たりであることを表示した場合を例示している。尚、今回の大当たり終了時点の出玉が本日の最大出玉数をどの程度更新したかを液晶表示部3bに表示しても良い。どの程度更新したかを表示すると仮定した場合、図5に示す遊技状態では、現在の出玉数から前回最大出玉数を差引いた値である「1720玉(=15190玉−13470玉)」と表示することになる。このように具体的な数値を示すことで、本日最大出玉をどの程度更新したかを遊技者により一層実感させることができる。
以上に説明したように本実施形態によれば、遊技情報表示装置3において、大当たりが終了する毎の今回の大当たり終了時点の出玉と最大出玉との大小関係を判定した判定結果、大当たりの発生回数、今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも大きいと判定した回数である最大更新回数、大当たりの発生回数に対する最大更新回数の割合である最大更新割合を表示するようにしたので、大当たりが終了する毎に現在の出玉が本日の最大出玉であるか否かの情報を遊技者に与えることができ、遊技を継続するか終了するかを検討するための判断材料を遊技者に与えることができる。又、1日に最大出玉を更新する回数がどの程度であるかの情報をも遊技者に与えることができる。又、本日の最大出玉を更新したことを明確に示すことで、遊技者の満足感を高めることができる。
又、今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも小さいと判定した回数である最大不更新回数を表示するようにしたので、最大出玉を更新することができなかった大当たりの回数を遊技者に与えることができ、最大出玉を更新することの客観的な難易度を遊技者に与えることができる。又、今回の大当たり終了時点の出玉の方が最大出玉よりも大きいと判定してから再度その同じ判定をするまでの間に発生した大当たりの発生回数である最大更新間大当たり回数を表示するようにしたので、最大出玉を更新してから次に最大出玉を更新するまでに要した大当たりの回数を遊技者に与えることができ、これによっても、最大出玉を更新することの客観的な難易度を遊技者に与えることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。尚、以下に示す幾つかの変形例を組み合わせても良い。
アウトを横軸とすると共に差玉を縦軸とする出玉グラフを表示する構成を例示したが、時刻を横軸とする出玉グラフを表示する構成でも良い。時刻を横軸とする場合は、遊技が停止している状態であっても所定時間(例えば2分)が経過する毎に算出した差玉を、対応する位置にドットを1個ずつプロットすることで出玉グラフを作成することになる。
会員カードがカード挿入口に挿入されていることを条件として各種遊技データを表示したり操作入力を受付可能としたりする構成を例示したが、会員カードがカード挿入口に挿入されていなくとも、一部又は全部の遊技データを表示したり操作入力を受付可能としたりする構成でも良い。
遊技情報表示装置が遊技機の側方に設置される構成を例示したが、遊技情報表示装置が遊技機の上方や下方に設置されても良い。
遊技情報表示装置が貸出ユニットや遊技機自体と一体化されている構成であっても良い。
遊技情報表示装置が従業員の呼び出し表示機能を有する構成であっても良い。
遊技情報表示装置が各遊技機に1対1で設置される構成を例示したが、1つの遊技情報表示装置が複数の遊技機に対応して設置されても良い。例えば1つの遊技情報表示装置が1つの遊技機島に対応して設置されても良い。
遊技情報表示装置が管理装置や遊技機から中継装置を経由して各種信号を入力する構成を例示したが、管理装置や遊技機から各種信号を直接入力しても良い。
対象となる遊技機としては、パチンコ機に限らず、スロットマシンやじゃん球遊技機等であっても良いし、所謂封入式やクレジット式等の遊技機であっても良い。又、管理装置の情報処理の一部又は全部を遊技情報表示装置や貸出ユニット等にて行う構成としても良いし、遊技情報表示装置の情報処理の一部又は全部を管理装置や貸出ユニット等にて行う構成としても良い。更に、図3から図5に示した数値はあくまでも例示であり、どのような値であっても良い。
図面中、1は遊技情報表示システム、2は遊技機、3bは液晶表示部(表示手段)、3fは制御部(差遊技価値算出手段、今回遊技価値特定手段、最大遊技価値特定手段、判定手段、最大更新回数計数手段、算出手段、不更新回数計数手段、最大更新間大当たり回数計数手段)である。

Claims (4)

  1. 遊技の実行に伴い遊技価値を消費する一方、入賞が発生したときに遊技価値を付与し、大当たり抽選に当選して大当たりが発生したときに入賞の発生が容易になる遊技機が設置された遊技場における遊技情報表示システムにおいて、
    遊技の実行に応じて、入賞の発生により遊技者に付与された遊技価値と、遊技で消費された遊技価値との差分を示す差遊技価値を算出する差遊技価値算出手段と、
    前記大当たりが終了した時点で、当該大当たりの終了時点における前記差遊技価値を今回遊技価値として特定する今回遊技価値特定手段と、
    当日において発生した前回までの大当たりについて当該大当たりの終了時点で前記差遊技価値算出手段により算出された差遊技価値のうち最大となる差遊技価値を最大遊技価値として特定する最大遊技価値特定手段と、
    前記大当たりが終了する毎に前記今回遊技価値と前記最大遊技価値との大小関係を判定する判定手段と、
    前記大当たりの発生回数を計数すると共に、前記判定手段により今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも大きいと判定された回数を最大更新回数として計数する最大更新回数計数手段と、
    前記大当たりの発生回数に対する前記最大更新回数の割合を最大更新割合として算出する算出手段と、
    前記判定手段による判定結果、前記大当たりの発生回数、前記最大更新回数、及び前記最大更新割合を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報表示システム。
  2. 前記差遊技価値算出手段は、入賞の発生により遊技者に付与された遊技価値と、遊技で消費された遊技価値との差分を示す値に、貨幣の支払に応じて遊技者に付与された遊技価値を加算した値を前記差遊技価値として算出することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報表示システム。
  3. 前記判定手段により今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも小さいと判定された回数を最大不更新回数として計数する不更新回数計数手段を備え、
    前記表示手段は、前記最大不更新回数を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技情報表示システム。
  4. 前記判定手段により今回遊技価値の方が最大遊技価値よりも大きいと判定されてから再度その同じ判定がされるまでの間に発生した大当たりの発生回数を最大更新間大当たり回数として計数する最大更新間大当たり回数計数手段を備え、
    前記表示手段は、前記最大更新間大当たり回数を表示することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技情報表示システム。
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