JPH07204316A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 打ち止めの基準を明確なものとし、遊技の興
趣を損なうことなく、遊技者と遊技店との利益の公平を
図ることができるスロットマシンを提供する。 【構成】 予め定めた複数の打止モードの中から所望の
打止モードを選択する打止モード選択スイッチ３０と、
該打止モード選択スイッチ３０により選択した打止モー
ドにおける打止条件を設定するための打止メダル枚数設
定スイッチ５０と、該打止メダル枚数設定スイッチ５０
により設定した打止条件を表示するための打止メダル枚
数表示器４０とから構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スロットマシンに関
し、特に予め定めた条件が整うことにより当該スロット
マシンにおける遊技を終了させる打止機構を有するスロ
ットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のスロットマシンにおいて
は、予め定めた条件、例えば、ビッグボーナスが１回行
われると、そのスロットマシンにおける遊技を終了させ
て、いわゆる打ち止めとしていた。打ち止め状態となっ
たスロットマシンでは、遊技店員の操作により当該打ち
止め状態を解除することにより、新たに遊技を再開する
ことができる。

【０００３】このように打止機構を設けて各スロットマ
シンにおける遊技終了条件を管理しているのは、無制限
に遊技を行わせたとすると、特定の遊技者がスロットマ
シンを独占して遊技を行うことにより、他の遊技者との
間に不公平が生じるとともに、遊技者と遊技店との利益
の公平を損なうためである。また、各スロットマシンに
おけるメダル払出数等の遊技状態の把握は、管理室等に
設置したコンピュータのみに頼ることとなり、遊技店員
が各スロットマシンにおける遊技状態、具体的にはメダ
ルの払い出し状況を的確に把握することができないため
である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のスロットマシンでは、予め定めた条件、例えばビッグ
ボーナスゲームの終了を打止条件としていたが、スロッ
トマシンの種類によっては、ビッグボーナスの出現確率
を高める代わりに、ビッグボーナス中に発生するレギュ
ラーボーナスの回数を少なく設定したものがあり、この
種のスロットマシンでは、ビッグボーナス中に、行うこ
とのできるレギュラーボーナス回数が少ないため、遊技
者はレギュラーボーナス回数の多い機種に比べて利益が
少ないように思ってしまい、遊技の興趣を損ねるという
問題があった。

【０００５】また、シングルボーナスの出現確率が高
く、ビッグボーナスの出現確率を低くしたいわゆる「や
ま機」にあっては、ビッグボーナスが発生するまでの間
に多数回のシングルボーナスが発生して多数のメダルの
払い出しが行われることがあるため、ビッグボーナスの
終了を打止条件とすると、打ち止めとなった際に払い出
されているメダル枚数がシングルボーナスの発生状況に
よって大きく異なり、打ち止めの基準が曖昧となるとい
う問題があった。

【０００６】本発明は、上記した従来の技術の有する問
題点に鑑み提案されたもので、その目的とするところ
は、打ち止めの基準を明確なものとし、遊技の興趣を損
なうことなく、遊技者と遊技店との利益の公平を図るこ
とができるスロットマシンを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項１記載の発明
は、予め定めた複数の打止モードの中から所望の打止モ
ードを選択する打止モード選択手段（打止モード選択ス
イッチ30）と、該打止モード選択手段により選択した打
止モードにおける打止条件を設定するための打止条件設
定手段（例えば打止メダル枚数設定スイッチ50、打止ボ
ーナス回数設定スイッチ60）と、該打止条件設定手段に
より設定した打止条件を表示するための打止条件表示手
段（例えば打止メダル枚数表示器40、打止ボーナス回数
表示器70）とからスロットマシンを構成したことを特徴
とする。

【０００８】また、請求項２記載の発明では、上記打止
モード選択手段(30)と、上記打止条件設定手段(50,60)
と、上記打止条件表示手段(40,70)とを、前面扉(10)の
裏側に設けたことを特徴とする。

【０００９】

【作 用】請求項１記載の発明では、予め定めた複数の
打止モード、例えば、メダル払出枚数に基づく打止モー
ド、ビッグボーナス回数に基づく打止モード、打止なし
の無制限モードというような打止モードが設けられてい
る。そして、打止モード選択手段として機能する打止モ
ード選択スイッチ(30)を操作することにより、これらの
打止モードの中から所望の打止モードを選択する。

【００１０】また、各打止モードにおける打止条件、例
えば、メダル枚数に基づく打止モードにおけるメダル払
出枚数を、打止条件設定手段として機能する打止メダル
枚数設定スイッチ(50)により設定する。打止条件設定手
段(50)により設定した打止条件、例えば、メダル払出枚
数は、打止条件表示手段として機能する打止メダル枚数
表示器(40)により表示される。

【００１１】したがって、各スロットマシンの種類に応
じて、打止モード及び打止条件を設定することができる
ので、遊技店側の営業方法に柔軟に対応することができ
るとともに、打ち止めの基準が明確なものとなり、ま
た、遊技の興趣を損なうことなく、遊技者と遊技店との
利益の公平を図ることができる。請求項２記載の発明で
は、打止モード選択手段(30)と、打止条件設定手段(50,
60)と、打止条件表示手段(40,70)は、前面扉(10)の裏側
に設けられており、前面扉(10)を開けない限り、これら
を操作できないとともに、打止条件の表示を確認するこ
とができない。

【００１２】したがって、前面扉(10)を開けることがで
きる遊技店員のみが、打止モード選択手段(30)及び打止
条件設定手段(50,60)を操作することができるととも
に、打止条件表示手段(40,70)の表示を確認することが
でき、遊技者による不正を未然に防止することができ
る。

【００１３】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図１〜４は、本発明の一実施例を示すものであ
り、図１はスロットマシンの前面扉の上部を示した裏面
図、図２は打止モード選択スイッチの正面図、図３は打
止メダル枚数設定スイッチの正面図、図４は打止ボーナ
ス回数設定スイッチの正面図を各々示す。

【００１４】図１中、10は、スロットマシンの前面扉の
裏面を示すものであって、この前面扉10は、その中央に
図柄（図示せず）を外部に表示するための窓部20を備
え、スロットマシン（図示せず）の前面に開閉可能に取
り付けられている。なお、この前面扉10は、遊技店の店
員のみが開錠可能な施錠（図示せず）を備えている。前
面扉10の裏面の窓部20の下方には、図１に示すように、
左から右へ順に、打止モード選択手段である打止モード
選択スイッチ30と、打止条件表示手段として機能する打
止メダル枚数表示器40と、打止条件設定手段として機能
する打止メダル枚数設定スイッチ50と、打止条件設定手
段として機能する打止ボーナス回数設定スイッチ60と、
打止条件表示手段として機能する打止ボーナス回数表示
器70とが配置されている。

【００１５】上記打止モード選択スイッチ30は、予め定
めた４種類の打止モードである、メダル払出枚数に基づ
く枚数打止モード、ビッグボーナス回数に基づくボーナ
ス打止モード、打ち止めの無制限モード、自動打止選択
モードのいずれかを選択するためのスイッチで、上下方
向に段階的にスライドするスライドスイッチからなる。
スライドスイッチのスライドポジションは、図２に示す
ように、上記４種類の打止モードに対応して、上から下
に４箇所設けられており、それぞれのスライドポジショ
ンは上から、枚数打止モードポジション31、ボーナス打
止モードポジション32、無制限モードポジション33、自
動打止選択モードポジション34となっている。

【００１６】上記枚数打止モードは、所定枚数のメダル
の払い出し（例えば５００枚）を打ち止め状態の発生の
条件とするモードである。なお、この枚数打止モードに
おいては、所定枚数のメダルの払い出しが行われると、
たとえボーナスゲーム中であっても、打ち止め状態とな
る。上記ボーナス打止モードは、所定回数のビッグボー
ナスゲームの終了を打ち止め状態の発生の条件とするモ
ードである。

【００１７】上記無制限モードは、打ち止め状態が発生
しないモード、すなわち継続的に遊技を行うことのでき
るモードであり、この打ち止めなしの無制限モードを設
けたのは、打ち止めを必要としない遊技店の営業方法に
対応させるためである。上記自動打止選択モードは、打
ち止めとなるメダル枚数と、打ち止めとなるビッグボー
ナス回数とを設定し、この設定された２つの条件のう
ち、いずれか遅く満足する条件が満足した場合に、打ち
止め状態となるモードである。例えば枚数打止モードで
打ち止めの条件となるメダル枚数の設定が「５００」枚
であって、ボーナス打止モードで打ち止めの条件となる
ビッグボーナス回数の設定が「２」回である場合に、２
回目のビッグボーナス中に、枚数打止モードで定める条
件が満足した場合、すなわち払い出されたメダルの枚数
が、「５００」枚に達した場合でも、打ち止め状態とせ
ずに、遅く満足した条件である、２回目のビッグボーナ
スが終了した後、打ち止め状態とする。また、逆に、２
回目のビッグボーナスが終了した時点で、払い出された
メダルの枚数が「５００」枚に達していない場合には、
打ち止め状態とせずに、遅く満足した条件である、払い
出されたメダルの枚数が「５００」枚に達した時点で初
めて打ち止め状態となる。

【００１８】なお、この自動打止選択モードの場合に
は、２回目のビッグボーナスの終了時に払い出されたメ
ダルの枚数が、「５００」枚に近いとき、例えば「４７
０」枚であって、２回目のビッグボーナスが終了した場
合には、打ち止め状態は発生しない。そして、２回目の
ビッグボーナスの終了後直ちに、３回目のビッグボーナ
スが発生した場合には、払い出されたメダルの枚数が
「５００」枚に達しても、打ち止め状態は発生せず、３
回目のビッグボーナスが終了した時点で、初めて打ち止
め状態が発生する。したがって、設定された打止条件で
ある「５００」枚のメダルの払い出し、又は２回目のビ
ッグボーナスの終了よりも多くのメダルが払い出される
ことから、自動打止選択モードの場合には、遊技者に有
利な打止条件を設定することができる。

【００１９】上記打止メダル枚数設定スイッチ50は、打
止モード選択スイッチ30で枚数打止モード又は自動打止
選択モードを選択した場合に、打ち止めとなるメダル枚
数を設定するためのスイッチで、図３に示すように、上
下に移動するレバー51を備えたレバースイッチからな
る。このレバー51を上方に操作すると、一操作ごとに打
ち止めとなるメダル枚数が「１００」枚加算され、反対
にレバー51を下方に操作すると、一操作ごとに打ち止め
となるメダル枚数が「１００」枚減算される。

【００２０】上記打止メダル枚数表示器40は、上記した
打止メダル枚数設定スイッチ50で設定した打ち止めとな
るメダル枚数を表示するためのもので、４個の７セグメ
ント表示器を左右に４個並設したもので、０〜９９９９
までの数字を表示することができる。したがって、上記
したように打止メダル枚数設定スイッチ50で設定するメ
ダル枚数は、「１００」枚単位であるため、表示される
打止メダル枚数は、「１００〜９９００」枚となる。な
お、この設定されたメダル枚数は、打止モード選択スイ
ッチ30を操作することにより、打止のモードが変更され
た場合であっても、クリアされることなく、記憶されて
いる。

【００２１】上記打止ボーナス回数設定スイッチ60は、
打止モード選択スイッチ30でボーナス打止モード又は自
動打止選択モードを選択した場合に、打ち止めとなるビ
ッグボーナス回数を設定するためのスイッチで、図４に
示すように、上下に移動するレバー61を備えたレバース
イッチからなる。このレバー61を上方に操作すると、一
操作ごとに打ち止めとなるビッグボーナス回数が「１」
回加算され、反対にレバー61を下方に操作すると、一操
作ごとに打ち止めとなるメダル枚数が「１」回減算され
る。

【００２２】上記打止ボーナス回数表示器70は、上記し
た打止ボーナス回数設定スイッチ60で設定した打ち止め
となるビッグボーナス回数を表示するためのもので、２
個の７セグメント表示器を左右に２個並設したもので、
０〜９９までの数字を表示することができる。したがっ
て、上記したように打止ボーナス回数設定スイッチ60で
設定する打止ボーナス回数は、「１」回単位であるた
め、表示される打止ボーナス回数は、「１〜９９」回と
なる。なお、この設定された打止ボーナス回数は、打止
モード選択スイッチ30を操作することにより、打止のモ
ードが変更された場合であっても、クリアされることな
く、記憶されている。

【００２３】上記したように、打止ボーナス回数設定ス
イッチ60を、打止メダル枚数設定スイッチ50と別個に設
け、打止ボーナス回数表示器70を、打止メダル枚数表示
器40と別個に設けることで、自動打止選択モードを選択
した場合に、打止メダル枚数及び打止ボーナス回数を、
同時に設定、確認することができる。つぎに、本発明に
かかるスロットマシンにおいて、打止モードと打止条件
の設定を行う手順を説明する。

【００２４】遊技店では、各スロットマシンの種類及び
営業方法に基づいて、各スロットマシンにおける打止モ
ードと打止条件との設定を行う。打止モードの選択と打
止条件の設定を行うには、スロットマシンの前面扉10を
開けて、前面扉10裏側に設けた打止モード選択スイッチ
30と、打止メダル枚数設定スイッチ50あるいは打止ボー
ナス回数設定スイッチ60を操作する。

【００２５】打止モードを選択するには、打止モード選
択スイッチ30を所望の打止モードとなるスライドポジシ
ョンに設定すればよい。例えば、メダル払出枚数に基づ
く打止モードを選択する場合には、打止モード選択スイ
ッチ30のスライドスイッチを枚数打止モードポジション
31にスライドさせ、ビッグボーナス回数に基づく打止モ
ードを選択する場合には、スライドスイッチをボーナス
打止モードポジション32にスライドさせ、打ち止めなし
の無制限モードを選択する場合には、スライドスイッチ
を無制限モードポジション33にスライドさせる。また、
自動打止選択モードを選択する場合には、スライドスイ
ッチを自動打止選択モードポジション34にスライドさせ
る。

【００２６】打止モード選択スイッチ30によりメダル払
出枚数に基づく打止モードを選択した場合には、打止メ
ダル枚数設定スイッチ50により打止メダル枚数の設定を
行う。打止メダル枚数の設定では、打止メダル枚数設定
スイッチ50のレバー41を上方へ１回操作すると、メダル
枚数が「１００」枚加算され、反対に打止メダル枚数設
定スイッチ50のレバー41を下方へ１回操作すると、メダ
ル枚数が「１００」枚減算される。

【００２７】そして、打止メダル枚数設定スイッチ50の
レバー51操作に連動して、打止メダル枚数表示器50の表
示が「１００〜９９００」枚の範囲内で変動するので、
所望の打止メダル枚数となるように、打止メダル枚数設
定スイッチ50のレバー51を操作すればよい。また、打止
モード選択スイッチ30によりビッグボーナス回数に基づ
く打止モードを選択した場合には、打止ボーナス回数設
定スイッチ60により打止ボーナス回数の設定を行う。

【００２８】打止ボーナス回数の設定では、打止ボーナ
ス回数設定スイッチ60のレバー61を上方へ１回操作する
と、打止ボーナス回数が「１」回加算され、反対に打止
メダル枚数設定スイッチ60のレバー61を下方へ１回操作
すると、打止ボーナス回数が「１」回減算される。さら
に、打止モード選択スイッチ30により自動打止選択モー
ドを選択した場合には、打止メダル枚数設定スイッチ50
及び打止ボーナス回数設定スイッチ60を上記した要領で
操作することにより、打止メダル枚数及び打止ボーナス
回数の設定を行う。

【００２９】スロットマシンでは、打止モード選択スイ
ッチ30により選択された各打止モードにより遊技が行わ
れ、各打止モードにおける打止条件が整うと、当該スロ
ットルマシンにおける遊技を終了させる。そして、メダ
ル払出枚数に基づく打止モードが選択された場合には、
打止メダル枚数設定スイッチ50により設定されたメダル
枚数、例えば５００枚が払い出されると打ち止めとな
る。また、ビッグボーナス回数に基づく打止モードが選
択された場合には、打止ボーナス回数設定スイッチ60に
より設定されたビッグボーナスの回数、例えばビッグボ
ーナスが１回終了すると打ち止めとなる。さらに、自動
打止選択モードが選択された場合には、打止メダル枚数
設定スイッチ50により設定されたメダル枚数の払い出し
又は打止ボーナス回数設定スイッチ60により設定された
ビッグボーナスの回数が終了するかいずれか遅く満足す
る条件が満足した場合に打ち止めとなる。

【００３０】そして、遊技店員の操作により打ち止めを
解除することで、当該スロットマシンによる遊技を再開
することができる。なお、本実施例では、打止モード選
択手段である打止モード選択スイッチ30により選択可能
な打止モードは、メダル払出枚数に基づく枚数打止モー
ド、ビッグボーナス回数に基づくボーナス打止モード、
打止なしの無制限モード、自動打止選択モードの４種類
であると説明した。しかし、これに限らず、異なる実施
例においては、上記４種類のモードのうちの任意の２種
類の組合せ、例えば枚数打止モードとボーナス打止モー
ドの組合せであってもよく、また、上記４種類のモード
のうちの任意の３種類の組合せ、例えば枚数打止モード
ボーナス、打止モード及び自動打止選択モードの組合せ
であってもよい。

【００３１】また、本実施例においては、打止メダル枚
数表示器40と打止ボーナス回数表示器70とを別個に構成
したが、打止メダル枚数表示器40と打止ボーナス回数表
示器70とを、１個の表示器で兼用できるように構成して
もよく、兼用することで部品点数を減少させることがで
きるとともに、狭い場所でも表示器を設置することがで
きる。なお、この場合の表示器は、打止枚数設定スイッ
チ50を操作した場合には、打止メダル枚数表示器として
機能し、打止ボーナス回数設定スイッチ70を操作した場
合には、打止ボーナス回数表示器として機能する。

【００３２】上記枚数打止モードにおいては、所定枚数
のメダルの払い出しが行われると、たとえボーナスゲー
ム中であっても、打ち止め状態となる。しかし、異なる
実施例においては、ボーナス中に、所定枚数のメダルが
払い出された場合には、当該ボーナスゲームの終了を待
って、打ち止め状態の発生としてもよい。ただし、この
場合には、状況によっては、打止条件として設定された
メダルの払い出し枚数よりも多くのメダルが払い出され
ることがある。

【００３３】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項１
記載の発明によれば、打止モード選択手段により所望の
打止モードを選択することができるとともに、打止条件
設定手段により打止条件の設定が行える。そして、設定
された打止条件は、打止条件表示手段に表示される。

【００３４】したがって、スロットマシンの種類及び遊
技店の営業方法に応じて、各スロットマシンにおける打
止モード及び打止条件を設定することができるので、打
ち止めの基準が明確なものとなる。特に、各スロットマ
シンの状況に影響されることなく打止条件を設定できる
ので、遊技店が各スロットマシンの営業方法を設定する
場合に有効となる。

【００３５】また、スロットマシンの製造メーカーは、
遊技店の営業方法に応じた、スロットマシンにおけるい
わゆる出玉率のデータを提供することができ、遊技店で
はメーカーの設定と同一のモードで営業を行うことによ
り、メーカーから提供された出玉率通りに、即座に営業
を行うことができる。さらに、打ち止めの基準が明確で
あるので、遊技の興趣を損なうことなく、遊技者と遊技
店との利益の公平を図ることができる。

【００３６】請求項２記載の発明では、打止モード及び
打止条件を設定するための手段が、前面扉の裏側に設け
てある。したがって、前面扉を開けることができる遊技
店員のみが、打止モード選択手段及び打止条件設定手段
を操作することができるとともに、打止条件表示手段の
表示を確認することができるので、遊技者による不正を
未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】スロットマシンの前面扉の上部を示した裏面図
である。

【図２】打止モード選択スイッチの正面図である。

【図３】打止メダル枚数設定スイッチの正面図である。

【図４】打止ボーナス回数設定スイッチの正面図であ
る。

【符号の説明】

10 前面扉 20 窓部 30 打止モード選択スイッチ 31 枚数打止モー
ドポジション 32 ボーナス打止モードポジション 33 無制限モード
ポジション 34 自動打止選択モードポジション 40 打止メダル枚
数表示器 50 打止メダル枚数設定スイッチ 51 レバー 60 打止ボーナス回数設定スイッチ 61 レバー 70 打止ボーナス回数表示器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め定めた条件が整うことにより当該スロ
   ットマシンにおける遊技を終了させる打止機構を有する
   スロットマシンであって、 予め定めた複数の打止モードの中から所望の打止モード
   を選択する打止モード選択手段と、 該打止モード選択手段により選択した打止モードにおけ
   る打止条件を設定するための打止条件設定手段と、 該打止条件設定手段により設定した打止条件を表示する
   ための打止条件表示手段と、 からなることを特徴とするスロットマシン。
2. 【請求項２】上記打止モード選択手段と、上記打止条件
   設定手段と、上記打止条件表示手段とを、 前面扉の裏側に設けたことを特徴とする請求項１記載の
   スロットマシン。