JP2010209183A - インク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】活性エネルギー線の照射に対して高感度で硬化可能であり、耐擦過性及び耐ブロッキング性に優れる画像を形成しうる、インクジェット記録用途に好適なインク組成物、本発明のインク組成物を用いたインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】(A)(a−1)光ラジカル発生部位と(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位と、を有する高分子化合物、(B)ラジカル重合性化合物、及び、(C)(A)とは異なる光ラジカル発生剤、を含有するインク組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、インク組成物及びインクジェット記録方法に関し、詳しくは、活性エネルギー線の照射に対して、高感度で硬化し、インクジェット記録用としても好適に用いられるインク組成物及びインクジェット記録方法に関するものである。
画像データ信号に基づき、紙などの被記録媒体に画像を形成する画像記録方法として、電子写真方式、昇華型及び溶融型熱転写方式、インクジェット方式などがある。なかでも、インクジェット方式は、安価な装置で、且つ、必要とされる画像部のみにインクを吐出し被記録媒体上に直接画像形成を行うため、インクを効率良く使用でき、ランニングコストが安い。さらに、騒音が少なく、画像記録方式として優れている。
インクジェット方式によれば、普通紙のみならずプラスチックシート、金属板など非吸水性の被記録媒体にも印字可能であるが、印字する際の高速化及び高画質化が重要な課題となっており、印字後の液滴の乾燥、硬化に要する時間が、印刷物の生産性や印字画像の鮮鋭度に大きく影響する性質を有している。
インクジェット方式の一つとして、放射線の照射により、硬化可能なインクジェット記録用インクを用いた記録方式がある。この方法によれば、インク射出後直ちに又は一定の時間後に放射線照射し、インク液滴を硬化させることで、印字の生産性が向上し、鮮鋭な画像を形成することができる。
紫外線などの放射線の照射により硬化可能なインクジェット記録用インクの高感度化を達成することにより、放射線に対し高い硬化性が付与され、インクジェット記録の生産性向上、消費電力低減、放射線発生器への負荷軽減による高寿命化、不充分硬化に基づく低分子物質の揮発発生の防止など、多くの利益が生じる。また、高感度化は、とくにインクジェット記録用インクにより形成された画像の強度を向上させる。
インクにより形成された画像における好ましい特性として、基材との密着性と画像の柔軟性が挙げられる。特に画像の柔軟性は、平坦ではない基材や樹脂フィルムなどのフレキシブルな基材表面に画像形成する場合、さらには、樹脂製ボトルなど、表面に印刷が施された状態で成形体を形成する印刷物成形体を製造する場合などに重要なファクターとなるが、硬化性と両立することが困難であった。即ち、柔軟性向上のため単官能モノマーの比率を上げると硬化性が低下する、或いは、未硬化の低分子量成分の滲み出しによる画像表面のべとつきを引き起こすなどの要因となる懸念がある。べとつきの発生はインク組成物により形成された印刷物のブロッキングを引き起こし、作業性を低下させたり、形成された画像が損傷したりするためこれを抑制することが望まれている。
密着性や柔軟性、硬化性を改善するため、低粘度のウレタンアクリレートをインクジェット用インク組成物に使用する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、このインク組成物では、より柔軟なインク膜を作製するために、単官能モノマーの含率が増えた場合に十分に硬化性を維持することが困難であった。
硬化性インク組成物、特に、ラジカル重合性のインク組成物では、形成された画像の表面近傍で酸素による重合阻害の影響を受けやすく、表面の硬化性低下によるベトツキが発生するなどの懸念もある。このため、重合開始剤に表面配向性の官能基を導入し、開始剤を表面に偏在させる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、ここに記載の重合開始脳を有する化合物はガラス転移温度が低く、表面のベトツキに起因するブロッキング抑制効果が十分に得られなかった。
特開2002−167537号公報 特表2004−506639号公報
前記問題点を考慮してなされた本発明の目的は、活性エネルギー線の照射に対して高感度で硬化可能であり、耐擦過性及び耐ブロッキング性に優れる画像を形成しうる、インクジェット記録用途に好適なインク組成物を提供することにある。また、本発明のさらなる目的は、インク組成物を用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、分子内に光ラジカル発生部位と表面編析部位とを有する高分子化合物を添加することで上記問題点を解決しうることを見出し、本発明を完成した。
本発明の構成は、下記の通りである。
<1> (A)(a−1)光ラジカル発生部位と(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位と、を有する高分子化合物、(B)ラジカル重合性化合物、及び、(C)(A)とは異なる光ラジカル発生剤、を含有するインク組成物。
<2> 前記(A)高分子化合物における前記(a−1)光ラジカル発生部位が、下記一般式(a−1−1)から一般式(a−1−9)で表わされる構造単位に由来する<1>記載のインク組成物。
Figure 2010209183
一般式(a−1−1)〜一般式(a−1−4)中、R10は水素原子またはメチル基を表す。Lは2価の連結基を表す。R11、R12、R13およびR14はそれぞれ独立に炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基を表し、R11とR12、R13とR14は互いに連結して、環を構成する炭素数が8以下の環構造を形成してもよい。
15、R16は炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは環状の置換基を有していてもよいアルキル基を表す。
17は水素原子、または、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、R18、R19、R20はそれぞれ独立に水素原子、または、炭素数1〜6のアルキル基を表す。
Figure 2010209183
一般式(a−1−5)〜一般式(a−1−7)中、R21、R22、R23、R24、R25はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、フェニル基、水酸基、または、アルキル基置換アミン基を表し、R21、R22、R23〜R25のいずれか二つが互いに連結して環構造を形成してもよい。R26、R27は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子を表す。
28、R28、R30、R31はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基、ハロゲン原子、または、水酸基を表す。
10及びLは一般式(a−1−1)におけるのと同義である。
Figure 2010209183
一般式(a−1−8)及び一般式(a−1−9)中、R32、R33、R34、R35はそれぞれ独立に、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、直鎖もしくは分岐状の炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、または、アルキニル基を表し、アルキル基は、アルキル鎖中に連続しない酸素原子を有するものであってもよい。
Lは一般式(a−1−1)におけるのと同義である。
<3> 前記(A)高分子化合物の重量平均分子量が5000〜100000である<1>又は<2>記載のインク組成物。
<4> 前記(A)高分子化合物が、さらに(a−3)ラジカル重合性部位を有する<1>〜<3>のいずれか1項記載のインク組成物。
<5> 前記(A)高分子化合物の示査走査熱量計(DSC)で測定したガラス転移温度(Tg)が20℃以上80℃以下である<1>〜<4>のいずれか1項記載のインク組成物。
<6> インクジェット記録用である<1>〜<5>のいずれか1項記載のインク組成物。
<7> (i)被記録媒体上に、<6>に記載のインク組成物を吐出する工程、及び(ii)吐出されたインク組成物に活性エネルギー線を照射して、インク組成物を硬化する工程、を含むインクジェット記録方法。
本発明の作用は明確ではないが、以下のように推定している。
本発明においては、(A)(a−1)光ラジカル発生部位と(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位と、を有する高分子化合物(以下、適宜特定ポリマーと称する)を添加することで、重合開始能を有する高分子化合物がインク組成物により形成された画像表面に偏在するために、通常は、酸素による重合阻害が大きく硬化しにくい最表面領域に重合開始剤が高濃度で偏在することになり、最表面の硬化性が向上し、耐擦過性が改良されるとともに、高分子化合物を表面に偏析させることで、耐ブロッキング性が向上する。また高分子化合物が表面に偏在することで低分子量成分の浸出が抑制されタックが悪化しないものと考えられる。
また、酸素阻害の影響を受けにくい画像の深部では、本発明のインク組成物に含有される(C)他のラジカル発生剤と(B)重合性化合物による重合、硬化が効率よく進行することで速やかにブロッキングが抑制されたインク画像が形成される。
本発明の好ましい態様では、(A)特定ポリマーの重量平均分子量を5000〜100000とすること、特定ポリマーのガラス転移温度(Tg)が20℃以上180℃以下とすることで、低分子量成分の揮発、浸出が効果的に抑制され、耐ブロッキング性が一層向上する。また、(A)特定ポリマーにさらに重合性基を導入することで、表面の硬化性が向上し、感度及びブロッキング抑制効果が一層向上する。
本発明によれば、活性エネルギー線の照射に対して高感度で硬化可能であり、耐擦過性及び耐ブロッキング性に優れる画像を形成しうる、インクジェット記録用途に好適なインク組成物を提供することができる。
また、本発明のインク組成物を用い被記録材に耐ブロッキング性に優れた画像を形成しうるインクジェット記録方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
[インク組成物]
本発明のインク組成物は、(A)(a−1)光ラジカル発生部位と(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位と、を有する高分子化合物、(B)ラジカル重合性化合物、及び、(C)(A)とは異なる光ラジカル発生剤、を含有することを特徴とする。
<(A)(a−1)光ラジカル発生部位と(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位と、を有する高分子化合物>
本発明に使用される(A)特定ポリマーは、分子内に、(A)(a−1)光ラジカル発生部位と(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位と、を有する。
(a−1)光ラジカル発生部位は、活性エネルギー付与により、分解し、或いは、水素引き抜き反応を生じてラジカルを発生する部分構造を有するものであれば特に制限はなく、特定ポリマーの主鎖に存在してもよく、側鎖に存在してもよい。
光ラジカル発生部位としては、共有結合で高分子化合物に導入しうるものであれば、既存の光ラジカル開始剤構造が制限なく用いることができる。特に好ましい構造としては、CHEMISTRY&TECHNOLOGY OF UV&EB FORMULATION FOR COATINGS,INK&PAINTSのP204−225に記載のポリマー型開始剤における開始部位を好適に使用することができる。
また、このような部分構造の導入方法としては、高分子反応により導入する方法、或いは、このような部分構造を有する構造単位を共重合させて導入する方法をとることができるが、導入量制御容易性の観点からは光ラジカル発生部位を有する構造単位を共重合させることにより導入する方法が好ましい。
より具体的には、下記一般式(a−1−1)から一般式(a−1−9)で表わされる構造単位を共重合させる方法により導入することが好ましい。
下記一般式中、一般式(a−1−1)から一般式(a−1−7)で表わされる構造単位により、(a−1)光ラジカル発生部位が特定ポリマーの側鎖に導入され、一般式(a−1−8)および一般式(a−1−9)で表わされる構造単位により、(a−1)光ラジカル発生部位が主鎖に導入される。
以下、本発明に係る特定ポリマーを構成する、好ましい構造単位について詳述する。
Figure 2010209183
一般式(a−1−1)〜一般式(a−1−4)中、R10は水素原子またはメチル基を表し、メチル基が好ましい。
Lは単結合または2価の連結基を表す。Lが2価の連結基を表す場合の連結基としては、具体的には、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数2〜10のアルケニレン基、炭素数2〜10のアルキニレン基、炭素数1〜20のアルキレン基であって、非連続の酸素原子、硫黄原子、エステル結合、ウレタン結合、ウレア結合、チオウレア結合から選択される1種以上をアルキレン鎖中に含むもの、置換基を有していてもよいフェニレン基などが挙げられる。
Lで示される連結基は無置換であってもよく、また、置換基を有する場合、導入可能な置換基としては、非置換の炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐のアルキル基、水酸基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェニル基で置換された炭素数1〜12のアルキル基、1つ以上の非連続の酸素原子を鎖中に有する炭素数2〜12のアルキル基、フェニル基、カルボニル基、及び、スルホニル基が挙げられ、これらを1つ又は複数有することができ、複数の置換基を有する場合、それらは互いに同じであっても異なっていてもよい。
11、R12、R13およびR14はそれぞれ独立に炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基を表し、R11とR12、R13とR14は互いに連結して、環を構成する炭素数が8以下の環構造を形成してもよい。
なかでも、R11としては、炭素数1〜12のアルキル基、非置換のフェニル基及び炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル基が好ましく、R12は、水素原子、非置換の炭素数1〜8のアルキル基、OH基もしくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換され炭素数1〜8のアルキル基、非置換のフェニル基、水酸基、炭素数1〜4のアルキル基、および炭素数1〜4のアルコキシ基から選択される置換基で置換されたフェニル基、ヘテロ原子を有してよい炭素数1〜12のアルキレン基、エチレンオキシド基、プロピレンオキシド基、アルキルエステル基、フェニレン基、フェニルアルキル基が挙げられる。R11にはさらに置換基を導入してもよく、導入可能な置換基としては、水酸基、ハロゲン原子、チオエーテル基、及び、フェニル基が挙げられる。
15、R16は炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは環状の置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R15およびR16は、それらに結合した窒素原子と共に、R15およびR16−を構成する炭素原子連結して、あるいは、炭素原子とともに−O−もしくはアミノ基を含んで5員環、6員環または7員環を形成してもよい。
15、R16は好ましくは、炭素数1〜8のアルキル基、非置換フェニル基、炭素数1〜4のアルキル基および炭素数1〜4のアルコキシ基から選択される1種以上の置換基で置換されたフェニル基である。
15、R16に導入可能な置換基としては、連結基Lに導入可能な置換基として挙げたものが同様に挙げられる。
17は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、R18、R19、および、R20はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基を表す。
Figure 2010209183
一般式(a−1−5)中、R21、R22、R23、R24、及びR25はそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜8の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、または置換基を有していてもよいフェニル基、水酸基、アルキル基置換のアミン基、又はシアノ基、を表し、R21、R22、R23〜R25のいずれか二つが互いに連結して環構造を形成してもよい。
具体的には、無置換もしくはカルボニルに対して4位の一置換体が好ましく、より好ましくは無置換もしくは4位置換のフェニル基、フェノキシ基、シアノ基、水酸基、メトキシ基、メチル基、及び、ジメチルアミノ基等が挙げられる。
一般式(a−1−6)中、R26、R27は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又はハロゲン原子を表す。
26、R27としては、より具体的には、メチル基、エチル基、塩素原子、及び、臭素原子が挙げられ、好ましくは、メチル基である。
一般式(a−1−7)中、R28、R28、R30、及び、R31はそれぞれ独立に炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基、ハロゲン原子、又は水酸基を表す。
28、R29、R30、及び、R31としては、より具体的には、メチル基、エチル基、イソプロピル基、2−エチルヘキシル基、塩素原子、臭素原子、及び、フッ素原子が挙げられ、好ましくは、メチル基、イソプロピル基、及び塩素原子である。
一般式(a−1−5)〜一般式(a−1−7)中、R10及びLは一般式(a−1−1)におけるのと同義であり、好ましい例も同様である。
以下、側鎖に(a−1)光ラジカル発生部位を導入するための構造単位を具体的に示すが、本発明はこれらに制限されるものではない。
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
以下、重縮合にて光ラジカル発生部位を導入するための部分構造について説明する。
Figure 2010209183
一般式(a−1−8)〜一般式(a−1−9)中、R32、R33、R34、R35はそれぞれ独立に、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、直鎖もしくは分岐状の炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、または、アルキニル基を表し、アルキル基は、アルキル鎖中に連続しない酸素原子を有するものであってもよい。
なかでも好ましくは、メチル基、エチル基、イソプロピル基、イソブチル基、2-エチルヘキシル基、メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭素原子、アクリロイル基、及び、メタクリロイル基である。
Lは一般式(a−1−1)におけるのと同義であり、好ましい例もまた同様である。
以下、重縮合にて光ラジカル発生部位を導入する構造単位の具体例を挙げるが、本発明はこれらに制限されない。
Figure 2010209183
本発明に係る(A)特定ポリマーには、上記(a−1)光ラジカル発生部位を含む構造単位を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んできてもよい。
本発明に係る(A)特定ポリマーにおいて上記(a−1)光ラジカル発生部位の含有量としては、前記各構造単位を10〜99質量%含有することがブロッキング抑制と溶解性の観点から好ましく、より好ましくは、50〜99質量%の範囲である。
<(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位>
本発明に係る(A)特定ポリマーは、(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位(以下、適宜、単に偏析部位と称する)を有する。
以下、これらの部分構造について説明する。
〔(a−2−1)フルオロアルキル基〕
本発明における特定ポリマー中のフルオロアルキル基とは、少なくとも1つのフッ素原子により置換されたアルキル基、アルキレン基を含む構造を指す。ここで、アルキル基、アルキレン基における少なくとも一つの水素原子をフッ素原子に置換したフルオロアルキル基が挙げられ、アルキル基、アルキレン基のすべての水素をフッ素に置換したパーフルオロアルキル基、パーフルオロアルキレン基が好ましく、パーフルオロアルキル基がより好ましい。
アルキル基としては、炭素数3〜12が好ましく、炭素数4〜10がより好ましく、炭素数6〜8が更に好ましい。
アルキレン基としては、炭素数2〜12が好ましく、炭素数4〜10がより好ましく、炭素数6〜8が更に好ましい。
本発明におけるフッ素置換炭化水素基の具体的な態様について説明する。
特定ポリマーが有する好ましいフッ素置換炭化水素基として、下記(a2−1)又は(a2−2)に示されるものが挙げられる。
(a2−1)テロメリゼーション法又はオリゴメリゼーション法により製造されたフルオロ脂肪族化合物から誘導される置換基(以下、適宜、「フルオロ脂肪族基」と称する。)
(a2−2)下記(一般式I)で表される置換基
Figure 2010209183
上記(一般式I)中、R及びRはそれぞれ水素原子又は炭素数1〜4個のアルキル基を、Xは共有結合又は2価の連結基(有機基)を、mは0以上の整数を、nは1以上の整数を表す。
なお、mが2以上の場合、互いに隣接する炭素上の官能基(即ち、隣り合う炭素にそれぞれ結合しているR同士やR同士)は結合して脂肪族環を形成してもよい。
この(一般式I)で表される置換基は、*の部分でポリマー主鎖に連結される。
(a2−1)テロメリゼーション法又はオリゴメリゼーション法により製造されたフルオロ脂肪族化合物から誘導される置換基
本発明におけるフッ素置換アルキル基は、テロメリゼーション法(テロマー法ともいわれる)又はオリゴメリゼーション法(オリゴマー法ともいわれる)により製造されたフルオロ脂肪族化合物から導かれる置換基(フルオロ脂肪族基)であることが好ましい。
このようなフルオロ脂肪族基の製造法に関しては、例えば、「フッ素化合物の合成と機能」(監修:石川延男、発行:株式会社シーエムシー、1987)の117〜118ページや、「Chemistry of Organic Fluorine Compounds II」(Monograph 187,Ed by Milos Hudlicky and Attila E.Pavlath, American Chemical Society 1995)の747〜752ページに記載されている。
テロメリゼーション法とは、ヨウ化物等の連鎖移動常数の大きいアルキルハライドをテローゲンとして、テトラフルオロエチレン等のフッ素含有ビニル化合物のラジカル重合を行い、テロマーを合成する方法である。
本発明において、上記テロマー法によって合成されるフルオロ脂肪族化合物としては、下記一般式[TM−1]で表されるフルオロ脂肪族化合物が好ましい。
このようなフルオロ脂肪族化合物をそのままの状態で、又は、所望のモノマー構造へと変換されたものを用いることで、本発明における特定ポリマーにフッ素置換炭化水素基に導入することができる。
Figure 2010209183
上記一般式[TM−1]中、Tは下記(T群)から選択される1種の基、Zは下記(Z群)から選択される1種の基、nは0から20の整数を表す。
この一般式[TM−1]で表されるフルオロ脂肪族化合物は、Z中に二重結合などの重合性基を有する場合、本発明における特定ポリマーを合成する際の共重合成分として用いることができる。
Figure 2010209183
Figure 2010209183
なお、上記一般式[TM−1]中、Zで表される基が、下記(Z’群)から選択される1種の基である場合、分子末端にアクリロイル基又はメタクリロイル基を有する構造となる。このため、ビニル重合により簡便に、一般式[TM−1]で表されるフルオロ脂肪族化合物から、本発明における特定ポリマーが得られるため、特に好ましい。
Figure 2010209183
本発明における特定ポリマーを合成する際に好適に用いられる、前記テロマー法により製造された化合物の具体例(前記一般式[TM−1]で表されるフルオロ脂肪族化合物を主成分とする市販品)としては、例えば、ダイキン化成品販売株式会社で販売されている、フッ素系化学製品や、また、日本メクトロン株式会社にて製造される、CHEMINOX FA、FA−M,FAAC、FAAC−M,FAMAC、FAMAC−M等が挙げられる。
前記テロマー法により製造されたフルオロ脂肪族化合物は、当業者間で公知の方法により、本発明における特定ポリマーのような、側鎖にフルオロ脂肪族基を有するポリマーを容易に合成することができる。
本発明においては、オリゴメリゼーション法(オリゴマー法)により製造されたフルオロ脂肪族化合物から誘導される置換基も好ましい。
オリゴメリゼーション法とは、テトラフルオロエチレンをフッ化カリウムやフッ化セシウムなどを触媒として、ジグライム等の極性溶媒中でカチオン重合してオリゴマーを製造する方法である。具体例として、下記合成例3を示す。
オリゴマー法によって得られるフルオロ脂肪族化合物は、前述のテロマー法による化合物と同様、カチオン重合により得られるオリゴマー中の重合性基(不飽和結合)等を利用し、必要に応じて、適切な化学修飾を経て、該フルオロ脂肪族化合物から誘導される置換基(フッ素含有炭化水素基)を側鎖に有するポリマーを合成することができる。
Figure 2010209183
(a2−2)(一般式I)で表される置換基
本発明における特定ポリマーは、インク表面への偏在性の観点から、下記(一般式I)で表される置換基を有することが好ましい。
Figure 2010209183
上記(一般式I)中、R及びRはそれぞれ水素原子又は炭素数1〜4個のアルキル基を、*はポリマー鎖への連結部位を、Xは共有結合又は2価の連結基を、mは0以上の整数を、nは1以上の整数を表す。
なお、mが2以上の場合、互いに隣接する炭素上の官能基(即ち、隣り合う炭素にそれぞれ結合しているR同士やR同士)は結合して脂肪族環を形成してもよい。
なお、上記(一般式I)で表される置換基の中でも、(一般式I)における「n」が1〜10であるものが好ましく、1〜4であることがより好ましく、2、又は3であることが特に好ましい。
すなわち、本発明における特定ポリマーとしては、ポリマー主鎖に結合する側鎖部分の構造が、下記(一般式IB)で表される構造であり、特に、n=2、3、4であることが、極めて良好な性能を発現するため、好ましい。
Figure 2010209183
上記(一般式IB)中、R、R、X、m、及びnは、いずれも(一般式I)におけるR、R、X、m、及びnと同義である。
(一般式I)及び(一般式IB)においてR及びRで表される炭素数1〜4個のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、好ましくは、水素原子、又はメチル基であり、より好ましくは水素原子である。
(一般式I)及び(一般式IB)において、Xが共有結合である場合は、ポリマー主鎖と、R及びRが結合している炭素原子と、が直接連結していることを意味する。
また、Xが2価の連結基である場合には、その連結基としては、−O−、−S−、−N(R)−、−CO−等が挙げられる。これらの中でも−O−がより好ましい。
ここで、Rは、水素原子又は炭素数1〜4個のアルキル基を表す。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、好ましくは、水素原子、メチル基である。
(一般式I)及び(一般式IB)において、mは0以上の整数を表し、2〜8の整数が好ましく、2が特に好ましい。また、mが2以上の場合、互いに隣接する炭素上の官能基(即ち、隣り合う炭素にそれぞれ結合しているR同士やR同士)は結合して脂肪族環を形成してもよい。
(一般式I)及び(一般式IB)において、nは1以上の整数を表し、1〜10の整数が好ましく、1〜4の整数がより好ましく、2、又は3であることが特に好ましい。
(一般式I)において、*はポリマー主鎖との連結部位を表すが、当該ポリマー主鎖の具体的な形態としては、以下のような例が挙げられる。
例えば、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、スチリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、フェノール/ホルムアルデヒド縮合樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、無水マレイン酸/α−オレフィン樹脂、α−ヘテロ置換メタクリル樹脂などを用いることができる。その中でも、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、スチリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂が有用であり、特にアクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂が有用である。
本発明における1)フッ素置換炭化水素基を有する特定ポリマーは、例えば、前述の(A)フルオロ脂肪族基を有するモノマーや、(B)前記(一般式I)で表される置換基を有するモノマー(即ち、フッ素置換炭化水素基を有するモノマー)を適宜選択して用い、縮重合又は付加重合、開環重合等の、当業者にとって公知の方法で容易に得ることができる。また、更に必要に応じてこれらのモノマーを混合することにより製造できる。
(フッ素置換炭化水素基を有するモノマー)
本発明では、上述のように、フッ素置換炭化水素基を有するモノマー(以下、フッ素置換炭化水素基含有モノマーと称する。)を用いることで、特定ポリマーを得ることが好ましい。
このフッ素置換炭化水素基含有モノマーとしては、下記(一般式II)で表されるモノマーが好ましいものとして挙げられる。
Figure 2010209183
(一般式II)中、Rは水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよいメチル基、又は置換基を有してもよいエチル基を表す。また、R、R、X、m、及びnはいずれも、(一般式I)におけるR、R、X、m、及びnと同義であり、好ましい例も同様である。
なお、(一般式II)においてRで表されるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられる。
以下、本発明に用いられる前記(一般式II)で表されるモノマーの具体例を示す。
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
本発明における特定ポリマーの合成に用いるモノマーとしては、上記(一般式II)で表されるモノマーの中でも、(一般式II)における「n」が1〜10であることが好ましく、1〜4であることがより好ましく、2、又は3であることが特に好ましい。
前記したウレタン構造を形成するために用いるジオールとして、フルオロアルキル基を持つジオールを用いることにより、(A)特定ポリマー中にフルオロアルキル基を導入することができる。フルオロアルキル基を持つジオールは、末端にエポキシ基を持つフルオロアルキル基を特開2005−126357号公報に記載の方法に基づいて酸触媒によって処理する事で得ることができ、このような方法により、例えば、フルオロアルキル1,2−ジオールを収率よく得ることができる。
また、(A)特定ポリマー中にフルオロアルキル基を導入するために、エポキシ基を持つフルオロアルキル基を含む化合物を用いることができる。このようなエポキシ基を持つフルオロアルキル化合物は、市販品としても入手可能であり、例えば、ダイキン社製E−1430,E−1630,E−1830,E−2030,E−5244,E−5444,E−5644,E−5844,E−7432などが挙げられる。
〔(a−2−2)シロキサン構造〕
本発明における(A)特定ポリマーに含まれるシロキサン構造とは、「−Si−O−Si−」で示されるシロキサン骨格を部分構造として有していれば、特に制限はない。
本発明において、シロキサン構造を有する特定ポリマーとしては、インク組成物の吐出安定性を上げ、インク組成物を塗膜としたときの表面偏析性を高くする観点から、側鎖にシロキサン構造を有する構造単位を含んで構成される化合物であることが好ましい。
(A)特定ポリマーの分子内にシロキサン構造を導入する際に有用なシロキサン化合物は、市販品として入手することができ、例えば、信越化学工業社製、X−22−173DX、X−22−173BXなどの片末端反応性シリコーンが挙げられる。
また、反応性末端を有するシロキサンとカチオン重合性基をもつ化合物を反応させて、合成することができる。たとえば、チッソ株式会社製、サイラプレーンシリーズFM−0411,FM−0421,FM−0425のような片末端水酸基を持つ化合物とエピクロロヒドリンから合成することや、特開平11−80315号公報に記載の方法にて合成することができる。
本発明に係るシロキサン骨格としては、下記に示した構造が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2010209183
〔(a−2−3)長鎖アルキル基〕
<炭素数6以上のアルキル基>
本発明において偏析部位を構成する、偏析性を有するアルキル基は、炭素数が6以上のアルキル基であれば特に限定されず、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよいが、直鎖がより好ましい。炭素数は好ましくは6〜40であり、より好ましくは6〜18であり、更に好ましくは6〜12である。
本発明のインク組成物に含有される(A)特定ポリマーにおける側鎖に存在する炭素数6以上のアルキル基とは、下記一般式(III)における−C2n+1で表される置換基であり、一般式(III)に示される構造単位を含むことによりポリマーに導入されることが好ましい。
Figure 2010209183
式(III)中、nは6〜40の整数を表し、6〜18が好ましく、6〜12が偏析性の観点でより好ましい。
Yはポリマー主鎖を表し、この主鎖に−C2n+1(炭素数6以上のアルキル基)が直接、または連結基介して結合する。
Wは単結合又は連結基を表し、単結合を表す場合、長鎖アルキル基がポリマー主鎖に直接結合することになる。Zは、水素原子又は1価の置換基を表す。
式(III)における炭素数6以上のアルキル基を構造単位中に複数有していてもよく、その場合、Z、の位置に連結基Wを介して炭素数6以上のアルキル基が結合する態様や、連結基Wが分岐構造或いは環構造を有し、Wを構成するいずれかの炭素原子の先端に別の炭素数6以上のアルキル基が連結している態様をとることができる。
上記Wとしては、炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐、鎖状もしくは環状のアルキレン、炭素数2〜20の直鎖、分岐もしくは環状のアルケニレン、炭素数2〜20のアルキニル基、炭素数6〜20のアリーレン(単環、複素環)、−OC(=O)−、−OC(=O)Ar−、−OC(=O)O−、−OC(=O)OAr−、−C(=O)NR−、−C(=O)NAr−、−SONR−、−SONAr−、−O−(アルキレンオキシ、ポリアルキレンオキシ)、−OAr−アリーレンオキシ、ポリアリーレンオキシ)、−C(=O)O−、−C(=O)O−Ar−、−C(=O)Ar−、−C(=O)−、−SOO−、−SOOAr−、−OSO−、−OSOAr−、−NRSO−、−NArSO−、−NRC(=O)−、−NArC(=O)−、−NRC(=O)O−、−NArC(=O)O−、−OC(=O)NR−、−OC(=O)NAr−、−NAr−、−NR−、−N+RR’−、−N+RAr−、−N+ArAr’−、−S−、−SAr−、−ArS−、ヘテロ環基(ヘテロ原子としては例えば、窒素、酸素およびイオウ等を少なくとも1個以上含み、3ないし12員環の単環、縮合環)、−OC(=S)−、−OC(=S)Ar−、−C(=S)O−、−C(=S)OAr−、−C(=S)OAr−、−C(=O)S−、−C(=O)SAr−、−ArC(=O)−、−ArC(=O)NR−、−ArC(=O)NAr−、−ArC(=O)O−、−ArC(=O)O−、−ArC(=O)S−、−ArC(=S)O−、−ArO−、−ArNR−等が挙げられる。
なお、上記R、R’は、水素原子、直鎖もしくは分岐のアルキル基、鎖状もしくは環状のアルキル基、直鎖もしくは分岐のアルケニル基、鎖状もしくは環状のアルケニル基、直鎖もしくは分岐のアルキニル基、鎖状もしくは環状のアルキニル基を表し、Ar、Ar’はアリール基を表す。
このような連結基の中でも炭素数6〜20のアリーレン(単環、複素環)、−C(=O)NR−、−C(=O)NAr−、−O−(アルキレンオキシ、ポリアルキレンオキシ)、−OAr−(アリーレンオキシ、ポリアリーレンオキシ)、−C(=O)O−、−C(=O)O−Ar−、−C(=O)−、−C(=O)Ar−、−S−、−SAr−、−ArS−、−ArC(=O)−、−ArC(=O)O−、−ArC(=O)O−、−ArO−、−ArNR−等が好ましく、炭素数6〜20のアリーレン(単環、複素環)、−C(=O)NR−、−C(=O)NAr−、−O−(アルキレンオキシ、ポリアルキレンオキシ)、−OAr−(アリーレンオキシ、ポリアリーレンオキシ)、−C(=O)O−、−C(=O)O−Ar−、−SAr−、−ArS−、−ArC(=O)−、−ArC(=O)O−、−ArC(=O)O−、−ArO−、−ArNR−等がより好ましい。
また、本発明において、上記Wで表される連結基としては、ここで挙げた連結基を2種類以上組み合わせたものであってもよい。
以下に、このようなWで表される2価の置換基として、インク表面への偏析性の観点から特に好ましい具体例を挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2010209183
また、Zとしては、連結基Wを介して長鎖アルキル基が結合している態様に加え、以下に挙げる基なども好ましく例示される。ここで、mが6以上20以下とすることで、このような態様で長鎖アルキル基を有することもできる。
Figure 2010209183
ここで、本発明における長鎖アルキル基を有する構造単位の具体例を以下に挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
本発明に係る(A)特定ポリマーにおける、(a−2−1)フルオロアルキル基、(a−2−2)シロキサン骨格、及び(a−2−3)長鎖アルキル基からなる群より選択される部分構造の含有量は、特定ポリマーに対する質量基準で、それぞれ0.3質量%〜40質量%が好ましく、より好ましくは0.5質量%〜30質量%であり、更に好ましくは1質量%〜20質量%である。
上記範囲とすることで、特定ポリマーをインク組成物内にて効率的に表面偏析させることができる。
<(a−3)ラジカル重合性基>
本発明における特定ポリマーは、(a-3)ラジカル重合性基を側鎖に有することが好ましい。
特定ポリマーがラジカル重合性基を含有することで、インク組成物の硬化性が向上し、表面べたつきが抑制され、ブロッキング性がさらに改善する。
ラジカル重合性基としては、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する重合性基が挙げられる。
ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する重合性基の例としては、アクリル酸エステル基、メタクリル酸エステル基、イタコン酸エステル基、クロトン酸エステル基、イソクロトン酸エステル基、マレイン酸エステル基等の不飽和カルボン酸エステル基、及びスチレン基等のラジカル重合性基が挙げられる。中でも、メタクリル酸エステル基、アクリル酸エステル基が好ましい。
ラジカル重合性基の含有量は、特定ポリマー中に、0mol%〜80mol%であることが好ましく、より好ましくは、10mol%〜60mol%、更に好ましくは、30mol%〜60mol%である。
ラジカル重合性基を特定ポリマーに導入する方法としては、ラジカル重合性基の二重結合を保護基を用いて反応を封止したモノマーを用い、このモノマーを共重合させ、保護基を取り除いてラジカル重合性基(二重結合)とする方法や、ラジカル重合性基を有する低分子化合物を特定ポリマーに高分子反応で導入する方法などが挙げられる。
以下に(a-3)ラジカル重合性基の具体例を示す。なお、本発明はこれらの具体例に何ら限定されるものではない。
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
本発明における特定ポリマーは、(a−1)光ラジカル発生部位と、(a−2−1)フルオロアルキル基、(a−2−2)シロキサン骨格、及び(a−2−3)長鎖アルキル基からなる群より選択される(a−2)表面編析部位とを有することを必須とし、さらに、(a−3)ラジカル重合性基を含むことが好ましいが、これら以外の構造を有する共重合成分(他の共重合成分)を含んでいてもよい。他の共重合成分は、特定ポリマーにおいて、インク組成物に対する溶解性向上、ポリマーTgの制御によるブロッキング性改善の観点から、用いることが好ましい。
ここで、本発明のインク組成物に含有される特定ポリマーの主鎖構造としては特に制限はなく、メタクリル樹脂又はアクリル樹脂であってもよく、ウレタン結合又はウレア結合を含んで構成される主鎖構造であってもよい。
(その他の共重合成分)
本発明に係る(A)特定ポリマーを構成するその他の共重合成分としては、溶解性、Tg、調整のための汎用モノマーの他、分子内水素供与体としてアミン基を有するモノマー、Si−H基を有するモノマー、さらにはラジカル重合性基前駆体を有するモノマーなどが挙げられ、共重合したのち高分子反応によりラジカル重合性基を有するポリマーとすることが可能なモノマー、などを併用する事が好ましい。
他の構造単位としては、例えば、以下に示すものが挙げられる。
例えば、エチレングリコール、プレピレングリコール、などの分子量両末端ジオール型アルキレンオキサイド、3級アミン基含有ジオール、エチレンオキサイド変性ポリカプロラクタム等である。
このような共重合成分の添加によりポリマー全体のTgが室温以上となることが好ましい。
特定ポリマーにおける他の共重合成分の好ましい含有量は、0〜50質量%の範囲であり、より好ましくは0〜30質量%、最も好ましくは0〜20質量%である。
以下に、本発明の(A)特定ポリマーの具体例〔特定ポリマー(a−1)〜(a−23)〕を、その構造単位、その重合モル比及び重量平均分子量(Mw)を明示することにより記載するが、本発明はこれらに制限されない。
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
(A)特定ポリマーの分子量は、GPC法により測定した重量平均分子量で、好ましくは5000〜100000であり、より好ましくは8000〜100000、最も好ましくは10000〜100000である。
表面に偏析した際に特定ポリマー自体が粘着性を有する場合、ブロッキング抑制の効果が発現しない。そのためポリマーとしてのガラス転移温度、より具体的にはTg20℃以上となる物性を発現するだけの分子量が必要となる。重量平均分子量が前記このましい範囲よりも低い場合は、分子量分布中に分子量1000以下の低分子オリゴマー成分が増加し、ブロッキング抑制効果が十分に得られない懸念がある。
即ち、本発明に係る(A)特定ポリマーは、ガラス転移温度(Tg)が20℃以上180℃以下のものを選択することが好ましく、より好ましいTgの範囲は20℃以上100℃以下である。なお、本発明におけるTgは、示査走査熱量計(DSC)で、10℃/分の昇温速度で測定した値を用いている。
(A)特定ポリマーのTgの調整は、上記分子量の制御に加え、例えば、メチルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、FA−513A、ビスフェノールA、などの構造単位を導入し、その導入量を制御することによっても調整することができる。
本発明におけるインク組成物の全固形分に対する、特定ポリマーの含有量は質量基準で、0.2質量%〜10質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.2質量%〜8質量%の範囲であり、更に好ましくは0.2質量%〜5質量%の範囲である。上記範囲とすることで、インクジェットインクに必要な物性に悪影響を与えずに表面硬化性及びブロッキング抑制を向上する事ができる。
[(B)ラジカル重合性化合物]
本発明のインク組成物には、(B)ラジカル重合性化合物を含有する。
(B)ラジカル重合性化合物としては、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であればどのようなものでもよく、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態を持つものが含まれる。ラジカル重合性化合物は1種のみ用いてもよく、また目的とする特性を向上するために任意の比率で2種以上を併用してもよい。好ましくは2種以上併用して用いることが、反応性、物性などの性能を制御する上で好ましい。
ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸及びそれらの塩、エチレン性不飽和基を有する無水物、アクリロニトリル、スチレン、更に種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン等のラジカル重合性化合物が挙げられる。
具体的には、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、カルビトールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エポキシアクリレート等のアクリル酸誘導体、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、アリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン等のメタクリル誘導体、その他、アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、トリアリルトリメリテート等のアリル化合物の誘導体が挙げられ、更に具体的には、山下晋三編、「架橋剤ハンドブック」、(1981年大成社);加藤清視編、「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」(1985年、高分子刊行会);ラドテック研究会編、「UV・EB硬化技術の応用と市場」、79頁、(1989年、シーエムシー);滝山栄一郎著、「ポリエステル樹脂ハンドブック」、(1988年、日刊工業新聞社)等に記載の市販品若しくは業界で公知のラジカル重合性乃至架橋性のモノマー、オリゴマー、及びポリマーを用いることができる。
また、ラジカル重合性化合物としては、例えば、特開平7−159983号、特公平7−31399号、特開平8−224982号、特開平10−863号、特開平9−134011号等の各公報に記載されている光重合性組成物に用いられる光硬化型の重合性化合物材料が知られており、これらも本発明のインク組成物に適用することができる。
更に、ラジカル重合性化合物として、ビニルエーテル化合物を用いることも好ましい。好適に用いられるビニルエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールジビニルエーテル、エチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ヒドロキシエチルモノビニルエーテル、ヒドロキシノニルモノビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ又はトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエーテル−o−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等が挙げられる。
これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性、密着性、表面硬度の観点から、ジビニルエーテル化合物、トリビニルエーテル化合物が好ましく、特に、ジビニルエーテル化合物が好ましい。ビニルエーテル化合物は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
本発明のインク組成物全固形分中、(B)ラジカル重合性化合物の好ましい含有量は、インク組成物全量に対して、55質量%〜90質量%であり、更に好ましくは、60質量%〜85質量%である。上記範囲とすることで硬化性と色再現性が良好な塗膜が得られる。
塗膜の柔軟性を向上させるために、ラジカル重合性化合物中の単官能モノマーの含有量は、60質量%〜100質量%が好ましく、80質量%〜100質量%がより好ましく、90質量%〜100質量%が更に好ましい。
[(C)(A)とは異なる光ラジカル発生剤]
本発明のインク組成物は、(C)(A)とは異なる光ラジカル発生剤を含有する。(C)(A)とは異なる光ラジカル発生剤としては、公知の光重合開始剤を、併用する前記(A)特定ポリマー、(B)重合性化合物の種類、インク組成物の使用目的に応じて、適宜選択して使用することができる。
本発明のインク組成物に使用する(C)光重合開始剤は、外部エネルギー(光)を吸収して重合開始種であるラジカルを生成する化合物である。光には、活性放射線、すなわち、γ線、β線、電子線、紫外線、可視光線、赤外線が例示できる。
(C)光ラジカル発生剤(光重合開始剤)は公知の化合物が使用できるが、本発明で使用し得る好ましい光重合開始剤としては、(a)芳香族ケトン類、(b)アシルホスフィンオキシド化合物、(c)芳香族オニウム塩化合物、(d)有機過酸化物、(e)チオ化合物、(f)ヘキサアリールビイミダゾール化合物、(g)ケトオキシムエステル化合物、(h)ボレート化合物、(i)アジニウム化合物、(j)メタロセン化合物、(k)活性エステル化合物、(l)炭素ハロゲン結合を有する化合物、並びに(m)アルキルアミン化合物等が挙げられる。
これらのラジカル重合開始剤は、上記(a)〜(m)の化合物を単独もしくは組み合わせて使用してもよい。本発明におけるラジカル重合開始剤は単独もしくは2種以上の併用によって好適に用いられる。
(a)芳香族ケトン類、(b)アシルホスフィン化合物、及び、(e)チオ化合物の好ましい例としては、"RADIATION CURING IN POLYMER SCIENCE AND TECHNOLOGY", J. P. FOUASSIER, J.F.RABEK(1993)、pp.77〜117記載のベンゾフェノン骨格又はチオキサントン骨格を有する化合物等が挙げられる。より好ましい例としては、特公昭47−6416号公報記載のα−チオベンゾフェノン化合物、特公昭47−3981号公報記載のベンゾインエーテル化合物、特公昭47−22326号公報記載のα−置換ベンゾイン化合物、特公昭47−23664号公報記載のベンゾイン誘導体、特開昭57−30704号公報記載のアロイルホスホン酸エステル、特公昭60−26483号公報記載のジアルコキシベンゾフェノン、特公昭60−26403号公報、特開昭62−81345号公報記載のベンゾインエーテル類、特公平1−34242号公報、米国特許第4,318,791号、ヨーロッパ特許0284561A1号記載のα−アミノベンゾフェノン類、特開平2−211452号公報記載のp−ジ(ジメチルアミノベンゾイル)ベンゼン、特開昭61−194062号公報記載のチオ置換芳香族ケトン、特公平2−9597号公報記載のアシルホスフィンスルフィド、特公平2−9596号公報記載のアシルホスフィン、特公昭63−61950号公報記載のチオキサントン類、特公昭59−42864号公報記載のクマリン類等を挙げることができる。
これらのなかでも、本発明において、重合開始剤としてアシルホスフィンオキサイド化合物を使用することが好ましく、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド(Irgacure 819:チバスペシャルティケミカルズ社製)、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(Darocur TPO:チバスペシャルティケミカルズ社製、Lucirin TPO:BASF社製)などが好ましい。
(C)光ラジカル発生剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
インク組成物における(C)光重合開始剤の含有量は固形分換算で、0.1〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%、更に好ましくは1〜7質量%である。
<その他の添加剤>
本発明のインクジェット記録用インク組成物には、前記必須成分に加え、本発明の効果を損なわない限りにおいて、物性向上などの目的で、他の成分を併用することができる。
以下、これら任意の成分について以下に説明する。
本発明のインク組成物には更に、共増感剤として、感度を一層向上させる、あるいは酸素による重合阻害を抑制する等の作用を有する公知の化合物を加えてもよい。
共増感剤の例としては、アミン類、例えば、M.R.Sanderら著「Journal of Polymer Society」第10巻3173頁(1972)、特公昭44−20189号公報、特開昭51−82102号公報、特開昭52−134692号公報、特開昭59−138205号公報、特開昭60−84305号公報、特開昭62−18537号公報、特開昭64−33104号公報、Research Disclosure 33825号記載の化合物等が挙げられ、具体的には、トリエタノールアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−ホルミルジメチルアニリン、p−メチルチオジメチルアニリン等が挙げられる。
共増感剤の別の例としては、チオールおよびスルフィド類、例えば、特開昭53−702号公報、特公昭55−500806号公報、特開平5−142772号公報記載のチオール化合物、特開昭56−75643号公報のジスルフィド化合物等が挙げられ、具体的には、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト−4(3H)−キナゾリン、β−メルカプトナフタレン等が挙げられる。
また、共増感剤の別の例としては、アミノ酸化合物(例、N−フェニルグリシン等)、特公昭48−42965号公報記載の有機金属化合物(例、トリブチル錫アセテート等)、特公昭55−34414号公報記載の水素供与体、特開平6−308727号公報記載のイオウ化合物(例、トリチアン等)、特開平6−250387号公報記載のリン化合物(ジエチルホスファイト等)、特願平6−191605号記載のSi−H、Ge−H化合物等が挙げられる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の総量(全質量)に対して、0.01〜10質量%程度である。
<界面活性剤>
本発明のインク組成物には、公知の界面活性剤を含有させることが好ましい。公知の界面活性剤としては、例えば、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載されたものが挙げられる。なお、前記公知の界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。前記有機フルオロ化合物としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例、フッ素油)および固体状フッ素化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれ、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭62−135826号の各公報に記載されたものが挙げられる。
(着色剤)
本発明のインク性組成物には、目的に応じて着色剤を含有することができる。インク組成物に着色剤を添加することで、可視画像(有色画像)を形成しうるインク組成物とすることができる。
本発明のインク組成物に用いることのできる着色剤は、特に制限はなく、用途に応じて公知の種々の色材、(顔料、染料)を適宜選択して用いることができる。例えば、耐候性に優れた画像を形成する場合には、顔料が好ましい。また、染料としては、水溶性染料および油溶性染料のいずれも使用できるが、油溶性染料が好ましい。
(1.顔料)
まず、本発明のインク組成物における着色剤として好ましく使用される顔料について述べる。着色剤として顔料を用いた場合、インク組成物を使用して形成された着色画像は耐光性に優れたものとなる。
前記顔料としては、特に限定されるものではなく、一般に市販されているすべての有機顔料および無機顔料、または顔料を、分散媒として不溶性の樹脂等に分散させたもの、或いは顔料表面に樹脂をグラフト化したもの等を用いることができる。また、樹脂粒子を染料で染色したもの等も用いることができる。
これらの顔料としては、例えば、伊藤征司郎編「顔料の辞典」(2000年刊)、W.Herbst,K.Hunger「Industrial Organic Pigments」、特開2002−12607号公報、特開2002−188025号公報、特開2003−26978号公報、特開2003−342503号公報に記載の顔料が挙げられる。
本発明において使用できる有機顔料および無機顔料の具体例としては、特開2008−13646号公報の段落番号〔0126〕〜〔0131〕に記載の化合物などを挙げることができ、これらを本発明にも適用することができる。
顔料の分散には、例えばボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、ジェットミル、ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ニーダー、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル等の分散装置を用いることができる。
顔料の分散を行う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤としては水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリアクリレート、脂肪族多価カルボン酸、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エステル、顔料誘導体等を挙げることができる。また、ルーブリゾール社のSolsperseシリーズなどの市販の高分子分散剤を用いることも好ましい。
また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。
インク組成物において、顔料などの諸成分の分散媒としては、溶剤を添加してもよく、また、無溶媒で、低分子量成分である前記重合性化合物を分散媒として用いてもよいが、本発明のインク組成物は、放射線硬化型のインクであり、インクを被記録媒体上に適用後、硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。これは、硬化されたインク画像中に、溶剤が残留すると、耐溶剤性が劣化したり、残留する溶剤のVOC(Volatile Organic Compound)の問題が生じたりするためである。このような観点から、分散媒としては、重合性化合物を用い、中でも、最も粘度が低いカチオン重合性モノマーを選択することが分散適性やインク組成物のハンドリング性向上の観点から好ましい。
インク組成物中の顔料粒子の体積平均粒径は、0.02〜0.60μmであることが好ましく、より好ましくは0.02〜0.10μmである。また、最大粒径は3μm以下が好ましく、さらに好ましくは1μm以下であり、そのような範囲となるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および硬化感度を維持することができる。
(2.染料)
次に、本発明における着色剤として好ましく使用される染料について述べる。
染料としては、従来公知の化合物(染料)から適宜選択して使用することができる。具体的には、特開2002−114930号公報の段落番号〔0023〕〜〔0089〕、特開2008−13646号公報の段落番号〔0136〕〜〔0140〕に記載の化合物などを挙げることができ、これらを本発明にも適用することができる。
前記着色剤はインク組成物中、インク組成物の全質量に対して0.05〜20質量%添加されることが好ましく、0.2〜10質量%がより好ましい。着色剤として油溶性染料を用いた場合には、インク組成物の全質量(溶媒を含む)に対して、0.2〜6質量%が特に好ましい。
(添加物)
本発明のインク組成物には、各必須成分に加え、目的に応じて種々の添加剤を併用することができる。これらの任意成分について説明する。
−紫外線吸収剤−
本発明のインク組成物には、得られるインク画像の耐候性向上、退色防止の観点から、紫外線吸収剤を添加することができる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤などが挙げられる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の総量(全質量)に対して、0.01〜10質量%程度である。
−酸化防止剤−
本発明のインク組成物には、安定性向上のため、酸化防止剤を添加することができる。酸化防止剤としては、ヨーロッパ公開特許、同第223739号公報、同309401号公報、同第309402号公報、同第310551号公報、同第310552号公報、同第459416号公報、ドイツ公開特許第3435443号公報、特開昭54−48535号公報、同62−262047号公報、同63−113536号公報、同63−163351号公報、特開平2−262654号公報、特開平2−71262号公報、特開平3−121449号公報、特開平5−61166号公報、特開平5−119449号公報、米国特許第4814262号明細書、米国特許第4980275号明細書等に記載のものを挙げることができる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の総量(全質量)に対して、0.01〜10質量%程度である。
−褪色防止剤−
本発明のインク組成物には、各種の有機系および金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。前記有機系の褪色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類、などが挙げられる。前記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜鉛錯体、などが挙げられ、具体的には、リサーチディスクロージャーNo.17643の第VIIのI〜J項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や、特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式および化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
添加量は目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、インク組成物の総量(全質量)に対して、0.01〜10質量%程度である。
−導電性塩類−
本発明のインク組成物、特に、インクジェット記録用インク組成物は、射出物性の制御を目的として、チオシアン酸カリウム、硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、ジメチルアミン塩酸塩などの導電性塩類を添加することができる。
−溶剤−
本発明のインク組成物には、被記録媒体と形成された画像との密着性を改良するため、極微量の有機溶剤を添加することも有効である。
溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン系溶剤、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、1−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエステル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤、などが挙げられる。
この場合、耐溶剤性悪化が起こらない範囲での添加が有効であり、その量はインク組成物全体に対し0.1〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3質量%の範囲である。
−高分子化合物−
本発明のインク組成物には、膜物性を調整するため、(A)特定ポリマーとは構造の異なる各種高分子化合物を添加することができる。高分子化合物としては、アクリル系重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シェラック、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類、その他の天然樹脂等が使用できる。また、これらは2種以上併用してもかまわない。これらのうち、アクリル系のモノマーの共重合によって得られるビニル系共重合が好ましい。更に、高分子結合材の共重合組成として、「カルボキシル基含有モノマー」、「メタクリル酸アルキルエステル」、または「アクリル酸アルキルエステル」を構造単位として含む共重合体も好ましく用いられる。
この他にも、本発明のインク組成物には、必要に応じて、例えば、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのワックス類、ポリオレフィンやPET等の被記録媒体への密着性を改善するために、重合を阻害しないタッキファイヤーなどを含有させることができる。
前記タッキファイヤーとしては、具体的には、特開2001−49200号公報の5〜6pに記載されている高分子量の粘着性ポリマー(例えば、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜20のアルキル基を有するアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数3〜14の脂環属アルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素数6〜14の芳香属アルコールとのエステルからなる共重合物)や、重合性不飽和結合を有する低分子量粘着付与性樹脂などが挙げられる。
<インク組成物の好ましい物性>
本発明のインク組成物は高感度で硬化し耐ブロッキング性に優れた画像を形成するが、特に、インクジェット記録方法に適用することが好ましい。
本発明のインク組成物は、インクジェット記録に適用する場合、吐出性を考慮し、吐出時の温度におけるインク粘度が、5〜30mPa・sであることが好ましく、7〜20mPa・sが更に好ましい。このため、前記範囲になるように適宜組成比を調整し決定することが好ましい。
また、室温(25〜30℃)でのインク組成物の粘度は、7〜120mPa・sが好ましく、10〜80mPa・sが更に好ましい。室温での粘度を高く設定することにより、多孔質な被記録媒体を用いた場合でも、被記録媒体中へのインク浸透を防ぎ、未硬化モノマーの低減、臭気低減が可能となり、更にインク液滴着弾時のドット滲みを抑えることができ、その結果として画質を改善することができる。
本発明のインク組成物の表面張力は、20〜40mN/mであることが好ましく、20〜30mN/mであることが更に好ましい。また、本発明のインク組成物を、ポリオレフィン、PET、コート紙、非コート紙など様々な被記録媒体へ記録する場合、滲みおよび浸透の観点から、前記表面張力は20mN/m以上が好ましく、濡れ性の点では30mN/m以下であることが好ましい。
本発明のインク組成物は、インクジェット記録用のインクとして好適に用いることができる。インクジェット記録方式には特に制限はなく、例えば、静電誘引力を利用してインクを吐出する電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を利用してインクを吐出する音響型インクジェット方式、インクを加熱して気泡を形成し、発生した圧力を利用するサーマル型インクジェット方式、等のいずれであってもよい。なお、前記インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
前記のうち、ピエゾ素子を用いたドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)のインクジェット記録用インクとして好適である。
<インクジェット記録方法>
本発明のインク組成物は、(a)被記録媒体上に、該インク組成物を吐出する工程(画像記録工程)、及び(b)吐出されたインク組成物に活性エネルギー線を照射して、インク組成物を硬化する工程(画像硬化工程)、を含むインクジェット記録方法に用いることができる。
即ち、本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット記録によって画像を形成する画像記録工程と画像硬化工程とを含む方法である。
本発明における画像硬化工程においては、画像硬化工程において活性エネルギー線を利用し、画像記録工程で被記録材に画像記録した後、記録された画像に活性エネルギー線を照射することによって、画像化に寄与する重合性化合物の重合硬化が進行し、良好に硬化され堅牢性の高い画像を形成することができる。
前記画像硬化工程においては、インク組成物の有する感応波長に対応する波長領域の活性エネルギー線を発する光源を用いて重合硬化を促進する露光処理を行なうことができる。光源、露光時間および光量は、本発明に係る重合性化合物の重合硬化の程度に応じて適宜選択すればよい。
画像硬化工程において硬化した画像の厚みは、2〜30μmであることが好ましい。ここで、「画像の厚み」とは、インク組成物により形成された画像を硬化した硬化物の厚みのことである。該画像の厚みが2〜30μmであることで、低濃度から高濃度の画像を表現することができる。
前記画像硬化工程においては、インク組成物の有する感応波長に対応する波長領域の活性エネルギー線を発する光源を用いて重合硬化を促進する露光処理を行なうことができる。具体的には、250〜450nm、好ましくは365±20nmの波長領域に属する活性線を発する光源、例えば、LD、LED(発光ダイオード)、蛍光灯、低圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、キセノンランプ、ケミカルランプなどを用いて好適に行なうことができる。好ましい光源には、LED、高圧水銀灯、メタルハライドランプが挙げられる。
ラジカル重合により硬化させる場合、酸素により重合が阻害されるため、酸素濃度の低い状態、すなわち窒素等のガス雰囲気下で露光させることにより低エネルギーで硬化させることができる。
なお、本発明のインク組成物では、(A)特定ポリマーの機能により、酸素による重合阻害が抑制されるために、硬化工程を不活性ガス雰囲気で行うことなく、良好な硬化性が得られるのも一つの特徴である。
このインクにより得られた記録物は、画像部が紫外線などの放射線照射により硬化しており、画像部の強度に優れるため、例えば、平版印刷版のインク受容層(画像部)としても用いることができる。
前記記録工程においては、インクジェットプリンタによるインクジェット記録方法を適用するのが好ましい。具体的には、前記画像記録工程は、前記インク組成物を吐出するインクジェット記録によって前記画像を記録することが好ましい。
インクジェット記録方法においては、上記インク組成物を40〜80℃に加熱して、インク組成物の粘度を30mPa・s以下、好ましくは20mPa・s以下に下げた後、射出することが好ましく、この方法を用いることにより高い射出安定性を実現することができる。一般に、放射線硬化型インク組成物では、概して水性インクより粘度が高いため、印字時の温度変動による粘度変動幅が大きい。このインク組成物の粘度変動は、そのまま液滴サイズ、液滴射出速度に対して大きな影響を与え、これにより画質劣化を引き起こすため、印字時のインク組成物温度はできるだけ一定に保つことが必要である。このためにはインク温度検出手段と、インク加熱手段、および検出されたインク温度に応じて加熱を制御する制御手段を有することが好ましい。
温度コントロールの方法としては、特に制約はないが、例えば、温度センサーを各配管部位に複数設け、インク組成物流量、環境温度に応じた加熱制御をすることが好ましい。また、加熱するヘッドユニットは、装置本体を外気からの温度の影響を受けないよう、熱的に遮断もしくは断熱されていることが好ましい。加熱に要するプリンタ立上げ時間を短縮するため、あるいは熱エネルギーのロスを低減するために、他部位との断熱を行うとともに、加熱ユニット全体の熱容量を小さくすることが好ましい。
あるいは、インク温度に応じてインクを吐出させる手段への印加エネルギーを制御する手段を有することも好適である。
インク組成物温度の制御幅は設定温度±5℃とすることが好ましく、より好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
被記録材へのインク打滴量としては、良好な階調を表現するためには0.05〜25g/mの間で任意量に制御できることが好適であり、これを実現するためにヘッドからの吐出インク滴の大きさ、およびまたは数量を制御することが好ましい。
ヘッドと被記録材の間隔に関しては、広すぎるとヘッドもしくは被記録材の移動に伴う空気の流れでインク滴の飛翔が乱れ、着弾位置精度が低下する。逆に間隔が狭いと、被記録材の凹凸、搬送機構に起因する振動等によりヘッドと被記録材が接触する危険性があり、0.5〜2mm程度に維持されることが好ましい。
・インクセット
インクは単色であってもよいし、シアン、マゼンタ、イエローのカラーであってもよいし、さらにブラックを加えた4色、あるいはさらに特色と呼ばれるこれら以外の特定色のインクを用いてもよい。色材は、染料であってもよいし、顔料であってもよい。これらのインクの打滴順は、明度の低い順に着弾するように打滴させてもよいし、明度の高い順に着弾させてもよいし、画像記録品質上好適な順に打滴させることが好ましい。
明度の高い色から順に重ねていくと、下部のインクまで活性エネルギー線が到達しやすく、硬化感度の阻害、残留モノマーの増加および臭気の発生、密着性の劣化が生じにくい。また、照射は、全色を射出してまとめて露光することが可能だが、1色毎に露光するほうが、硬化促進の観点で好ましい。
記録するべき画像信号は、たとえば特開平6−210905号公報に記載されるように、良好な色再現を得るべく信号処理を施すことが好ましい。
なお、本発明のインク組成物の使用態様は、上記インクジェット記録方法に限定されず、例えば、画像記録工程においてインクジェット記録以外の方法で被記録媒体上にインク画像を形成し、これに活性エネルギー線を照射する画像硬化工程を組み合わせた場合、或いは、インクジェット記録装置により、被記録媒体上にインク組成物を吐出した後、加熱して画像を硬化させる場合などにも適用することが可能である。
また、本発明のインク組成物は、インクジェット記録用途以外に、三次元造形用途、例えば、前述の平版印刷版の印刷インク受容部の形成用途などにも利用可能であり、缶印刷用途や食品用途にも利用できる。これらの用途については公知の方法を利用して画像形成することができ、例えば特許第2679586号公報などの記載を参照することができる。
[被記録材]
本発明のインク組成物を用いて記録される被記録媒体としてはインク浸透性の被記録媒体、および、インク非浸透性の被記録媒体をともに使用することができる。インク浸透性の被記録媒体は、普通紙、インクジェット専用紙、コート紙、電子写真共用紙、布、不織布、多孔質膜、高分子吸収体等が挙げられる。これらについては特開2001−1891549号公報などに「被記録材」として記載されている。
前記インク非浸透性の被記録媒体としては、アート紙、合成樹脂、ゴム、樹脂コート紙、ガラス、金属、陶器、木材等が挙げられる。加えて各機能を付加する為に、これら材質を複数組み合わせ複合化した基材を使用することもできる。
前記合成樹脂としてはいかなる合成樹脂も用いることができるが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、および、ポリブタジエンテレフタレート等のポリエステル;ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタン、および、ポリプロピレン等のポリオレフィン;並びに、アクリル樹脂、ポリカーボネート、および、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等や、ジアセテート、トリアセテート、ポリイミド、セロハン、および、セルロイド等が挙げられる。
前記合成樹脂を用いた基材の形状(厚み)は、フィルム状でもよいし、カード状またはブロック状でもよく、特に限定されることなく所望の目的に応じて適宜選定することができる。また、これら合成樹脂は透明であってもよいし、不透明であってもよい。前記合成樹脂の使用形態としては、いわゆる軟包装に用いられるフィルム状で用いることが好ましい態様の一つであり、各種非吸収性のプラスチックおよびそのフィルムを用いることができる。各種プラスチック製のフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、二軸延伸ポリスチレン(OPS)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、二軸延伸ナイロン(ONy)フィルム、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、および、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムを挙げることができる。
前記樹脂コート紙としては、例えば、透明ポリエステルフィルム、不透明ポリエステルフィルム、不透明ポリオレフィン樹脂フィルム、および、紙の両面をポリオレフィン樹脂でラミネートした紙支持体が挙げられ、前記紙の両面をポリオレフィン樹脂でラミネートした紙支持体が特に好ましい。
以上のように、本発明のインク組成物を用いた画像記録によると、高感度で硬化し、表面にべとつきがなく、経時のタック性変動がない画像を得ることができ、得られた印刷物は、画像の耐ブロッキング性に優るために、積層して保存、搬送しても、画像部が隣接する非記録媒体に接着することによる作業性低下の懸念がない。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[合成例1]
1.合成モノマー1の合成
500ml三つ口フラスコに、クロロホルム 263g、フェノキシエチルアクリレート 50.1g及び塩化ベンゾイル 36.7gを仕込み、氷浴0℃で撹拌しながら、塩化アルミ34.7gを添加し、室温で8時間反応させた。重曹水、水で洗浄、塩化カルシウムで乾燥したのちカラムにより目的物を分別し、下記構造の合成モノマー1を収率66%で得た。
2.合成モノマー2の合成
合成モノマー1の合成において、塩化ベンゾイルの代わりに4−シアノ塩化ベンゾイルを用い、24時間反応させた以外は合成モノマー1と同様にして、収率60%で下記構造の合成モノマー2を得た。
3.合成モノマー3の合成
合成モノマー1の合成において、塩化ベンゾイルの代わりに4−メチル塩化ベンゾイルを用い、12時間反応させた以外は合成モノマー1と同様にして、収率62%で合成用モノマー3を得た。
4.合成モノマー4の合成
合成モノマー1の合成において、塩化ベンゾイルの代わりに4−メトキシ塩化ベンゾイルを用い、12時間反応させた以外は合成モノマー1と同様にして、収率64%で下記構造の合成モノマー4を得た。
Figure 2010209183
5.合成モノマー5の合成
Macromol.Chem.Phys.2006,207,1080−1086に記載の方法に従って合成し、下記構造の合成モノマー5を収率90%で得た。
6.合成モノマー6の合成
ヒドロキシエチルベンゼンチオール60gとアクリル酸クロリド44.7gとをピリジン244g中で25℃で4時間反応させた後、蒸留生成によりアクリル酸2‐(フェニルチオ)エチルを収率80%で得た。フェノキシエチルアクリレートの代わりにアクリル酸2‐(フェニルチオ)エチルを用いた以外は合成例1と同様にして、下記構造の合成モノマー6を収率82%で得た。
7.合成モノマー7の合成
合成モノマー1の合成において、塩化ベンゾイルの代わりに4−フェニル塩化ベンゾイルを用いて、12時間反応させた以外は合成モノマー1と同様にして下記構造の合成モノマー7を収率65%で得た。
Figure 2010209183
8.合成モノマー8の合成
下記構造の化合物B 2.42gとDMAP(ジメチルアミノピリジン)0.10gをTHF20mlに溶かし、下記構造の化合物C 2.32gを加えた。更に、冷却バスを用いて0℃まで降温し、DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)をゆっくり加えた。その後、室温まで昇温させ、3時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を希塩酸、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後濾過、濾液をエバポレーターで濃縮した。濃縮した濾液を、シリカゲルカラムを用いて精製し、下記構造の合成モノマー8を収量2.8gで得た。なお、化合物Bは、特開平2−255677号公報記載の方法で合成できる。
Figure 2010209183
9.合成モノマー9の合成
下記構造の化合物A2.08gを2−ブタノン10mlに溶かし、トリエチルアミン1.11gを加えた。更に、冷却バスを用いて0℃まで降温し、アククリル酸クロリド1.00gをゆっくり加えた。その後、室温まで昇温させ、3時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後濾過、濾液をエバポレーターで濃縮した。濃縮した濾液をシリカゲルカラムを用いて精製し、下記構造の合成モノマー9を収量1.8gで得た。
Figure 2010209183
10.合成モノマー10の合成
Macromol.Chem.Phys.2002,203,P1486−1496の方法に基づき、下記構造の合成ポリマー10を合成した。
Figure 2010209183
11.合成ポリマー11の合成
500ml三つ口フラスコに、カレンズMOI(昭和電工社製) 10gと片末端水酸基変性シリコーン(チッソ社製)43.8gをネオスタンU600少量を添加し60℃、10時間反応させた。IPAにて再結晶を行い下記構造の合成モノマー10を53 gを得た。
12.合成ポリマー12の合成
Polymer,45,(2004),5057−5063に記載の方法に従って合成を行い、下記構造の合成モノマー12収率38%で得た。
Figure 2010209183
13.合成モノマー13,14の合成
「Journal of Heterocyclic Chemistry」(1990),7(5)P1241−4 に記載の方法に従って、合成モノマー13〜14を合成し、それぞれ収率40%、36%で得た。
Figure 2010209183
14.合成モノマー15〜16の合成
Macromol.Rapid Commun.(2004),25,P748−752に記載の方法に従って合成し、合成モノマー15,16をそれぞれ、55%、62%の収率で得た。
Figure 2010209183
[合成例2]
(A)特定ポリマー(a−1)の合成
500ml三口フラスコに、溶剤であるメチルエチルケトン(MEK)68.2g、重合性化合物であるスチレン20g、R−1620(商品名:ダイキン工業社製) 9.2g、重合開始剤V−65(和光(株)社製)0.066gを仕込み、70℃で12時間反応させた。その後、2−アセトキシイソ酪酸クロリド 34.8g、トリエチルアミン21.4 g、塩化アルミ28.2gを0℃にて加え、室温(25℃)に戻し24時間反応させた。大量の水に注ぎ、沈殿をTHF50gに溶解し、さらにメタノール10g、LiOH5gを添加し、室温にて24時間反応させた。テロラフドロフラン(THF)に溶解し大量の水にあける再沈精製を3回繰り返すことで、特定ポリマー(a−1)を得た。
[合成例3]
(A)特定ポリマー(a−2)〜(a−4)の合成
前記合成例2において用いたモノマーR−1620の代わりに、下記表1に記載のモノマーを添加した以外は、特定ポリマー(a−1)と同様の手順で特定ポリマー(a−2)〜(a−4)を得た。
[合成例4]
(A)特定ポリマー(a−5)の合成
500ml三口フラスコに、表に記載のモノマー、MEKを30wt%になるように添加し、V−65和光(株)社製)0.15モルとなるように仕込み70℃で12時間反応させた。THFに溶解し大量のヘキサンにあける再沈精製を3回繰り返すことで、ポリマーa−5を得た。
[合成例5]
(A)特定ポリマー(a−16)の合成
500ml三口フラスコにトルエンg、表に記載の合成モノマー10 15g、合成モノマー11 5.93g、V−650.024g和光(株)社製)を仕込み70℃で12時間反応させた。その後、Macromol.Chem.Phys.2002,203,1486の記載を元に合成を行い、大量のヘキサン中に注ぎ、ろ過する事でa−16 22gを得た。
[合成例6]
(A)特定ポリマー(a−18)〜(a−23)の合成
500mlの三口フラスコに、表に記載のモノマー、MEKを40wt%、ネオスタンU600(日東化成化学工業社製) 500ppm、TEMPO750ppmとなるように加え、60℃にて12時間反応した。少量のメタノールを加え2時間反応したのち、大量のヘキサン中へ注ぎ再沈精製を行った。ろ過、乾燥し特定ポリマーa−18〜a−23を得た。
[合成例7]
7−1.比較化合物1の合成
500ml三口フラスコに、溶剤であるメチルエチルケトン(MEK)68.2g、重合性化合物であるスチレン20g、R−1620(商品名:ダイキン工業社製) 9.2g、重合開始剤V−65(和光(株)社製)0.066gを仕込み、70℃で12時間反応させ特定ポリマー(a−1)と同様のフッ素系の表面編析部位を有する高分子化合物である比較化合物1を29g得た。
7−2.比較化合物2
比較例2は、ダイセルUCB社製EsacureKIP150(下記構造単位を含む高分子開始剤)である。該市販品のヘキサン再沈を行い、乾燥し固形分として使用した。
Figure 2010209183
7−3.比較化合物3
特表2004−506639に記載の方法によって表面編析部位を有する低分子量開始剤である下記比較化合物3を合成した。
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
[実施例1]
以下の成分を、高速水冷式攪拌機により撹拌し、白色のUVインクジェット用インクを得た。
(マゼンタ色インク組成物−1)
・フェノキシエチルアクリレート(B)成分 21.0部
・N−ビニルカプロラクタム(B)成分 14.0部
・FA−512A〔下記構造〕(B)成分 17.4部
・特定ポリマー(A)成分(下記表3、4に記載の化合物) 1.0部
・Solsperse 36000(Noveon社製分散剤) 2.0部
・Cinquasia Mazenta RT−355 D 3.6部 (Ciba Specialty Chemicals社製:顔料)
・Genorad 16(Rahn社製安定剤) 0.05部
・Rapi−Cure DVE−3 8.0部 (ISP Europe社製、ビニルエーテル、(B)成分)
・Darocur TPO 8.5部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Irgacure 907 4.0部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Byk 307(BYK Chemie社製消泡剤) 0.05部
[実施例2〜23]
前記実施例1において用いた(A)特定ポリマーを、表3及び表4記載の高分子に換えたほかは同様にしてインク組成物を作製し、同様の評価を行った。
[実施例1〜3]
前記実施例1において用いた(A)特定ポリマーを、表4記載の、前記合成例7で得られた比較化合物1〜3に換えたほかは同様にしてインク組成物を作製し、同様の評価を行った。
[実施例24]
以下の成分を、高速水冷式攪拌機により撹拌し、イエロー色のUVインクジェット用インクを得た。
(イエロー色インク組成物−1)
・フェノキシエチルアクリレート(B)成分 21.0部
・N−ビニルカプロラクタム(B)成分 14.0部
・FA−512A〔下記構造〕(B)成分 17.4部
・(表に記載の)特定ポリマー 1.0部
・Solsperse 36000(Noveon社製分散剤) 2.0部
・Cromophtal Yellow LA 3.6部(Ciba Specialty Chemicals社製:顔料)
・Genorad 16(Rahn社製安定剤) 0.05部
・Rapi−Cure DVE−3 8.0部(ISP Europe社製、ビニルエーテル(B)成分)
・Darocur TPO 8.5部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Irgacure 907 4.0部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Byk 307(BYK Chemie社製消泡剤) 0.05部
<インクの評価>
製造したイエロー色インク組成物をポリ塩化ビニル製のシート上に印刷し、そして紫外発光ダイオード(UV−LED)の光線下に前記所定の速度で通過させ、規定の露光量に調整することにより照射を行った。このインクによる印刷物を以下の基準により評価し、結果を下記表3及び表4に示す。
<インクジェット画像記録>
まず、調製されたインク組成物を絶対ろ過精度2μmのフィルターにてろ過した。
次に、ピエゾ型インクジェットノズルを有する市販のインクジェット記録装置を用いて、被記録媒体への記録を行った。インク供給系は、元タンク、供給配管、インクジェットヘッド直前のインク供給タンク、フィルター、ピエゾ型のインクジェットヘッドから成り、インク供給タンクからインクジェットヘッド部分までを断熱及び加温を行った。温度センサーは、インク供給タンク及びインクジェットヘッドのノズル付近にそれぞれ設け、ノズル部分が常に70℃±2℃となるよう、温度制御を行った。ピエゾ型のインクジェットヘッドは、8pl〜30plのマルチサイズドットを720×720dpiの解像度で射出できるよう駆動した。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
上記のインクジェット記録装置を用い、ろ過後のインク組成物を、環境温度25℃にて射出し、UV−LEDは、日亜化学製NCCU033を用い紫外線を照射した。前記LEDは1チップから波長365nmの紫外光を出力するものであって、約500mAの電流を通電することにより、チップから約100mWの光が発光される。これを7mm間隔に複数個配列し、被記録媒体表面で0.3W/cmのパワーが得られる。インク組成物の打滴後露光されるまでの時間、及び露光時間は被記録媒体の搬送速度及びヘッドとLEDの搬送方向の距離により変更可能である。本実施例では着弾後、約0.2秒後に露光される。
UV−LEDと被記録媒体との距離及び被記録媒体の搬送速度の設定に応じて、被記録媒体上の露光エネルギーを0.01J/cm〜15J/cmの間で調整することができる。なお、照射時間は、紫外線照射後の画像面において、粘着感の無くなるまでとした。また、被記録媒体としては、軟質塩化ビニルシートを用いた。
(吐出安定性の評価)
前述のようにして得られたインク組成物(ろ過後のもの)のヘッドノズルでの吐出安定性を以下のようにして評価した。
即ち、下記の条件でピエゾ型インクジェットノズルを有する市販のインクジェット記録装置により、60分の連続吐出におけるノズルロス個数を測定した。
−条件−
・チャンネル数:318/ヘッド
・駆動周波数:4.8kHz/dot
・インク滴:7滴、42pl
・温度:45℃
実験は、PET基板上にインク組成物を吐出した後、露光(露光量:1,000mW/cm)を行う方法を用い、その際のノズルロス数(ノズルが詰まってしまった数)を数えた。
−評価基準−
○:ノズルロス数が0以上5個未満
△:ノズルロス数が5個以上10個未満
×:ノズルロス数が10個以上
(転写感度評価)
紫外線照射後の画像面において、粘着感の無くなる露光エネルギー量(mJ/cm)を転写感度と定義した。数値が小さいものほど高感度であることを表す。
この評価方法における転写感度の許容範囲は2000mJ/cm以下であり、より好ましくは1500mJ/cm以下である。
(耐擦過性評価)
軟質塩化ビニルシートに、720×720dpiの解像度でベタ画像を印字したサンプルを消しゴム(ホシヤ製K−50 Plastic Eraser Keep)で擦り、消しゴムへの転写を評価した。評価基準は下記のとおりである。
−評価基準−
○:転写がない
×:転写がある
(ブロッキング感度評価)
前記のインクジェット記録方法を適用して得られた、紫外線照射後の画像上に、PET(サイズ:縦横共に画像形成した軟質塩化ビニルシートと同サイズ、重さ:2g/枚)を500枚重ね載せ、一日放置し、PETへの転写を目視評価した。転写が無い場合を○、転写がある場合を×とし、転写が無くなるまでに要した露光エネルギー量(mJ/cm)をブロッキング感度と定義した。
ブロッキング感度の許容範囲は12,000mJ/cm以下であり、より好ましくは6,000mJ/cm以下である。
(延伸率評価)
積算露光量:12,000mJ/cm、照度:2140mW/cmとし、支持体を軟質塩化ビニルシートの代わりにFassonPE(Fasson社製ポリエチレンフイルム:膜厚100um)を用いる以外は、露光感度評価と同様にして、硬化膜を作製した。得られた硬化膜を軸長5cm×幅2.5cmにカットし、引っ張り試験機(島津製作所社製、オートグラフAGS-J)を用いて、速度30cm/minで延伸させ、硬化膜が破断する伸び率を測定した。初期長から2倍の長さまで伸びた状態を伸び率100%と定義した。
延伸率の許容範囲は200%以上であり、より好ましくは300%以上である。
[実施例25]
以下の成分を、高速水冷式攪拌機により撹拌し、シアン色のUVインクジェット用インクを得た。
(シアン色インク組成物−1)
・フェノキシエチルアクリレート(B)成分 21.0部
・N−ビニルカプロラクタム(B)成分 14.0部
・FA−512A〔下記構造〕(B)成分 17.4部
・(表に記載の)特定ポリマー 1.0部
・Solsperse 36000(Noveon社製分散剤) 2.0部
・Irgalite Blue GLVO 3.6部(Ciba Specialty Chemicals社製:顔料)
・Genorad 16(Rahn社製安定剤) 0.05部
・Rapi−Cure DVE−3 8.0部(ISP Europe社製、ビニルエーテル)(B)成分
・Darocur TPO 8.5部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Irgacure 907 4.0部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Byk 307(BYK Chemie社製消泡剤) 0.05部
<インクの評価>
製造したシアン色インク組成物をポリ塩化ビニル製のシート上に印刷し、そして紫外発光ダイオード(UV−LED)の光線下に前記所定の速度で通過させ、規定の露光量に調整することにより照射を行った。このインクによる印刷物を実施例1と同様に評価した。結果を下記表3、4に示す。
[実施例26]
以下の成分を、高速水冷式攪拌機により撹拌し、黒色のUVインクジェット用インクを得た。
(黒色インク組成物−1)
・フェノキシエチルアクリレート(B)成分 21.0部
・N−ビニルカプロラクタム(B)成分 14.0部
・FA−512A〔下記構造〕(B)成分 17.4部
・(表に記載の)特定ポリマー 1.0部
・Solsperse 36000(Noveon社製分散剤) 2.0部
・Microlith Black C−K 2.6部
(Ciba Specialty Chemicals社製:顔料)
・Genorad 16(Rahn社製安定剤) 0.05部
・Rapi−Cure DVE−3 8.0部(ISP Europe社製ビニルエーテル)(B)成分
・Darocur TPO 8.5部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Irgacure 907 4.0部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Byk 307(BYK Chemie社製消泡剤) 0.05部
<インクの評価>
製造した黒色インク組成物をポリ塩化ビニル製のシート上に印刷し、そして紫外発光ダイオード(UV−LED)の光線下に前記所定の速度で通過させ、規定の露光量に調整することにより照射を行った。このインクによる印刷物を実施例1と同様に評価した。結果を下記表3、4に示す。
[実施例27]
(白色インク組成物−3)
・フェノキシエチルアクリレート(B)成分 21.0部
・N−ビニルカプロラクタム(B)成分 14.0部
・FA−512A〔下記構造〕(B)成分 17.4部
・(表に記載の)特定ポリマー 1.0部
・Solsperse 36000(Noveon社製分散剤) 2.0部
・MICROLITH WHITE R−A 15.0部(Ciba Specialty Chemicals社製:顔料)
・Genorad 16(Rahn社製安定剤) 0.05部
・Rapi−Cure DVE−3 8.0部(ISP Europe社製、ビニルエーテル)(B)成分
・Darocur TPO 8.5部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Irgacure 907 4.0部(Ciba Specialty Chemicals社製(C)光重合開始剤)
・Byk 307(BYK Chemie社製消泡剤) 0.05部
Figure 2010209183
Figure 2010209183
Figure 2010209183
表3及び表4の結果より、本発明に係る(A)特定ポリマーを含有する実施例のインク組成物は高感度で硬化し、得られたインク画像は、柔軟性を維持したままタック感度とブロッキング感度が大幅に向上することがわかる。
また、比較例2より、偏析部位を有していても、光ラジカル発生部位を有しないもの、比較例3より、双方を有していても低分子量の化合物では、これらの添加によっては本発明の効果を奏し得ないことがかわる。

Claims (7)

  1. (A)(a−1)光ラジカル発生部位と(a−2)フルオロアルキル基、シロキサン構造、及び、長鎖アルキル基のいずれかから選択される少なくとも一つの偏析部位と、を有する高分子化合物、(B)ラジカル重合性化合物、及び、(C)(A)とは構造の異なる光ラジカル発生剤、を含有するインク組成物。
  2. 前記(A)高分子化合物における前記(a−1)光ラジカル発生部位が、下記一般式(a−1−1)から一般式(a−1−9)で表わされる構造単位に由来する請求項1記載のインク組成物。
    Figure 2010209183

    一般式(a−1−1)〜一般式(a−1−4)中、R10は水素原子またはメチル基を表す。Lは単結合または2価の連結基を表す。R11、R12、R13およびR14はそれぞれ独立に炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基を表し、R11とR12、R13とR14は互いに連結して、環を構成する炭素数が8以下の環構造を形成してもよい。
    15、R16は炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは環状の置換基を有していてもよいアルキル基を表す。
    17は水素原子又は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、R18、R19、及び、R20はそれぞれ独立に水素原子、または炭素数1〜6のアルキル基を表す。
    Figure 2010209183


    一般式(a−1−5)〜一般式(a−1−7)中、R21、R22、R23、R24、R25はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、フェニル基、水酸基、又は、アルキル基置換アミン基を表し、R21、R22、R23〜R25のいずれか二つが互いに連結して環構造を形成してもよい。R26、R27は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は、ハロゲン原子を表す。
    28、R28、R30、R31はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基、ハロゲン原子、又は、水酸基、を表す。
    10及びLは一般式(a−1−1)におけるのと同義である。
    Figure 2010209183


    一般式(a−1−8)及び一般式(a−1−9)中、R32、R33、R34、R35はそれぞれ独立に、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、直鎖もしくは分岐状の炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、または、アルキニル基を表し、アルキル基は、アルキル鎖中に連続しない酸素原子を有するものであってもよい。
    Lは一般式(a−1−1)におけるのと同義である。
  3. 前記(A)高分子化合物の重量平均分子量が5000以上100000以下である請求項1又は請求項2記載のインク組成物。
  4. 前記(A)高分子化合物が、さらに(a−3)ラジカル重合性部位を有する請求項1から請求項3のいずれか1項記載のインク組成物。
  5. 前記(A)高分子化合物の示査走査熱量計(DSC)で測定したガラス転移温度(Tg)が20℃以上80℃以下である請求項1から請求項4のいずれか1項記載のインク組成物。
  6. インクジェット記録用である請求項1から請求項5のいずれか1項記載のインク組成物。
  7. (i)被記録媒体上に、請求項6に記載のインク組成物を吐出する工程、及び(ii)吐出されたインク組成物に活性エネルギー線を照射して、インク組成物を硬化する工程、を含むインクジェット記録方法。
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