JP2010204259A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ショックジター及び転写不良の両方を抑えつつ、回転カムの長寿命化を図る。
【解決手段】記録シートの先端を2次転写位置に進入させる前の進入前タイミングで、回転カム50を回転させて2次転写ローラ30を付勢コイルバネ45の付勢力に抗して強制移動させる強制移動処理、及び、記録シートの先端を2次転写転写位置に進入させた進入直後タイミングで、回転カム50を回転させて、転写圧を増大させる増圧処理を実施する構成において、強制移動処理として、回転カム50を正回転駆動によって回転させる第1強制移動処理と、回転カム50を逆回転駆動によって回転させる第2強制移動処理とを、所定のタイミングで切り替えて実施するようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、付勢手段の付勢力によって像担持体に当接して転写ニップを形成することが可能な当接体を、回転カムの駆動により、像担持体から遠ざける方向に強制移動させる機能を備える画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置において、記録シートとして厚紙を用いる場合には、ショックジターと呼ばれる線状の濃度ムラを引き起こすことがあった。この濃度ムラは、厚紙が転写ニップに進入する際に、像担持体に対する負荷を急激に高めて、像担持体の線速を瞬間的に大きく低下させることによって生ずるものである。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置は、次のようにしてショックジターの発生を抑えるようになっている。即ち、この画像形成装置において、当接体としての転写ローラは、円柱状のローラ部と、これと一体となって回転するようにローラ部の両端面からそれぞれ突出する軸部材とを具備している。それぞれの軸部材には、回転カムが空転可能に設けられている。そして、それら回転カムには、それぞれ回転カムを軸部材の周面上で空転させるためのモータが直結されている。モータによって軸部材の周面上で空転せしめられる回転カムは、所定の回転角度位置において凸部を像担持体としての感光体における軸線方向の端部に突き当てる。この突き当てにより、バネによって感光体に向けて付勢されている転写ローラを付勢力に抗して感光体から遠ざける方向に強制移動させることで、感光体と転写ローラとの軸間距離を広げることが可能である。記録シートとして厚紙が用いられる場合には、転写ローラの強制移動によって前述の軸間距離を広げてニップ圧を低下させるか、あるいは転写ローラを感光体から離間させるかする。これにより、厚紙進入時に発生してしまう感光体に対する急激な負荷上昇を抑えることで、ショックジターの発生を抑えることができる。但し、上述の軸間距離を広げたことに起因して、転写圧の不足に起因する転写不良を引き起こすおそれがある。
かかる転写不良の発生を回避し得る画像形成装置として、特許文献2に記載のものが知られている。この画像形成装置は、厚紙を転写ニップに進入させるのに先立って、回転カムの駆動によって転写ローラを感光体から離間させて、転写ローラと感光体との間に微小ギャップを形成する。これにより、ショックジターの発生を抑える。次いで、厚紙の先端を前述の微小ギャップに進入させた直後に、回転カムの駆動により、転写ローラの強制移動を解除して、転写ローラをバネの付勢力にまかせて感光体に向けて押圧する。これにより、転写処理中には十分な転写圧を発揮して、転写不良の発生を抑えることができる。
しかしながら、かかる構成では、回転カムを頻繁に駆動して、回転カムの凸部を比較的短期間のうちに摩耗してしまうことから、回転カムの寿命を大きく縮めてしまうという問題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ショックジター及び転写不良の両方を抑えつつ、回転カムの長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、可視像を担持する像担持体と、
自らと該像担持体とが対向する転写位置で該像担持体に当接して転写ニップを形成することが可能な当接体と、該転写位置に進入した記録シートに該像担持体上の可視像を転写する転写手段と、該像担持体及び当接体のうち、何れか一方を他方に向けて付勢して当接せしめる付勢手段と、回転可能に配設され、所定の回転角度位置にて、自らの周縁に設けられた凸部を、該一方、あるいは該一方に連動する連動体、に設けられた被突き当て部に突き当てることで、該一方を該付勢手段の付勢力に抗して該他方から遠ざける方向に強制移動させる強制移動動作を行うことが可能であり、且つ、他の回転角度位置にて、該凸部よりも小さな半径の軌道で回転する小径部を該被突き当て部に突き当てて該一方の強制移動量をより小さくするか、あるいは該小径部を該被突き当て体に非接触で対向させて該一方の強制移動を解除するかして、該転写位置での記録シートに対する転写圧を増大させる増圧動作を行うことが可能な回転カムと、少なくとも、記録シートの先端を該転写位置に進入させる前のタイミングである進入前タイミングで、該回転カムを該所定の回転角度位置まで回転させて該一方を強制移動させる強制移動処理、及び、該記録シートの先端を該転写位置に進入させた直後のタイミングである進入直後タイミングで、該回転カムを該他の回転角度位置まで回転させて、該転写圧を増大させる増圧処理を実施する制御手段と、を備える画像形成装置であって、上記制御手段が、上記強制移動処理として、上記回転カムを正回転駆動によって上記所定の回転角度位置まで回転させる第1強制移動処理と、該回転カムを逆回転駆動によって該所定の回転角度位置まで回転させる第2強制移動処理とを、所定のタイミングで切り替えて実施するもの、であることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置であって、上記回転カムが、上記小径部として、上記凸部に対して該回転カムの正回転方向の上流側で隣り合う上流側小径部と、下流側で隣り合う下流側小径部とを有するものであり、且つ、上記制御手段が、上記第1強制移動処理として、該回転カムの該上流側小径部を上記被突き当て部に対して突き当てるか、あるいは非接触で対向させるかした状態である第1状態から、該回転カムの正回転駆動により、該回転カムの該凸部を該被突き当て部に突き当てた状態である第2状態に変化させる処理を実施する一方で、上記第2強制移動処理として、該回転カムの該下流側小径部を上記被突き当て部に対して突き当てるか、あるいは非接触で対向させるかした状態である第3状態から、該回転カムの逆回転駆動により、該第2状態に変化させる処理を実施するもの、であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置であって、上記制御手段が、上記進入前タイミングに加えて、記録シートの後端を上記転写位置から排出する直前のタイミングである排出直前タイミングでも、上記強制移動処理を実施するもの、であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3の画像形成装置であって、上記制御手段が、上記増圧処理として、上記第2状態から、該回転カムの正回転駆動によって上記第3状態に変化させる第1増圧処理と、上記第2状態から、該回転カムの逆回転駆動によって上記第1状態に変化させる第2増圧処理とを、所定のタイミングで切り替えて実施するもの、であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置であって、上記制御手段が、上記第1増圧処理の次に実施する上記強制移動処理として、上記第2強制移動処理を実施する一方で、上記第2増圧処理の次に実施する上記強制移動処理として、上記第1強制移動処理を実施するもの、であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの画像形成装置において、上記回転カムの上記凸部として、回転方向の中央を境にして線対称の形状のものを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかの画像形成装置であって、上記転写位置に送られる前の記録シートの厚み情報を取得する厚み情報取得手段を備えるとともに、互いに軌道の半径が異なる複数の上記凸部を上記回転カムに具備し、且つ、上記制御手段が、厚み情報取得手段による検知結果に応じて、複数の該凸部の中から、上記強制移動処理で上記被突き当て部に突き当てるものを選択する処理を実施するもの、であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかの画像形成装置であって、上記回転カムについて、上記所定の回転角度位置になったことを検知する所定角度位置検知手段を備えるとともに、上記制御手段が、上記強制移動処理にて、該所定回転角度位置検知手段による検知結果に基づいて上記回転カムの回転駆動を停止させるもの、であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかの画像形成装置であって、上記回転カムの回転駆動源として、ステッピングモータを備えることを特徴とするものである。
これらの発明においては、進入前タイミングで強制移動処理を実施して当接体を像担持体から遠ざける方向に強制移動させておくことで、シート進入時に発生してしまう像担持体に対する急激な負荷上昇を抑える。これにより、ショックジターの発生を抑えることができる。
また、進入直後タイミングで増圧処理を実施して、進入前タイミングのときよりも転写圧を増大させることで、転写処理中に十分な転写圧を得る。これにより、転写不良の発生を抑えることができる。
更には、次に説明する理由により、回転カムの長寿命化を図ることができる。即ち、回転カムの凸部における頭頂部については、被突き当て部との摺擦性を良好にする目的で、凸湾曲面にするのが一般的である。強制移動処理では、このような凸湾曲面におけるカム回転方向の中央箇所を、カム回転に伴って被突き当て部に突き当てるのであるが、その際、中央箇所の回転方向における概ね上流側半分の領域を被突き当て部に強く擦り付けながら、被突き当て部を法線方向に押していく。このため、凸部の摩耗は、主に、凸湾曲面における回転方向の上流側半分で発生する。従来装置においては、回転カムを正回転方向にしか回転させていなかったため、凸湾曲面における正回転方向の上流側半分の領域を集中的に摩耗させていた。これに対し、本発明においては、強制移動処理を実施する際の回転カムの回転方向を、正回転方向と逆回転方向とで切り替えることで、凸湾曲面の摩耗を、正回転方向の上流側半分と、正回転方向の下流側半分(=逆回転方向の上流側半分)とに散らす。これにより、回転カムの長寿命化を図ることができる。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機のプリンタ部における2次転写ニップとその周囲構成とを示す拡大模式図。 同2次転写ニップの周囲構成を示す拡大断面図。 同周囲構成を示す斜視図。 同複写機の第1回転カムや第2回転カムを示す拡大側面図。 第1回転カムを0[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図。 第1回転カムを90[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図。 第1回転カムを180[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図。 第1回転カムを270[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図。 回転カム(第1、第2)の回転角度位置と、変位量δとの関係を示すグラフ。 連続プリントモードにおいて、第1凸部による強制移動処理と、増圧処理と、第1凸部による減圧処理とを複数の記録シートにそれぞれ施す場合における各種タイミングを示すタイミングチャート。 第1プリントテスト(押し下げ量=1mmの条件)における中間転写ベルトの速度変動率と経過時間との関係を示すグラフ。 第2プリントテスト(押し下げ量=0.7mmの条件)における中間転写ベルトの速度変動率と経過時間との関係を示すグラフ。 厚紙Pを用いる場合の進入前タイミングにおける2次転写位置の状態を示す拡大側面図。 厚紙Pを用いる場合の進入直後タイミングにおける2次転写位置の状態の一例を示す拡大側面図。 厚紙Pを用いる場合の排出直前タイミングにおける2次転写位置の状態の一例を示す拡大側面図。 実施形態に係る複写機の変形例における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図。
以下、本発明を画像形成装置としてのタンデム型のカラー複写機(以下、単に複写機という)に適用した一実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。この複写機は、プリンタ部100と、給紙部200と、プリンタ部100の上に取り付けられたスキャナ部300と、スキャナ部300の上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。
プリンタ部100は、像担持体としての無端ベルト状の中間転写ベルト21を備えている。中間転写ベルト21は、側方からの眺めが逆三角形状の形状になる姿勢で、駆動ローラ22、従動ローラ23及び2次転写対向ローラ24に掛け回されており、駆動ローラ22の回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。中間転写ベルト21の上方には、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット1C,M,Y,Kが、ベルト移動方向に沿って並ぶように配設されている。
画像形成ユニット1C,M,Y,Kは、感光体2C,M,Y,Kと、現像ユニット3C,M,Y,Kと、感光体クリーニング装置4C,M,Y,Kとを有している。感光体2C,M,Y,Kは、それぞれ中間転写ベルト21に当接してC,M,Y,K用の1次転写ニップを形成しながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる。なお、現像ユニット3C,M,Y,Kは、感光体2C,M,Y,Kに形成された静電潜像をC,M,Y,Kトナーによって現像するものである。また、感光体クリーニング装置4C,M,Y,Kは、1次転写ニップを通過した後の感光体2C,M,Y,Kに付着している転写残トナーをクリーニングするものである。本プリンタでは、ベルト移動方向に沿って並べられた4つの画像形成ユニット1C,M,Y,Kにより、タンデム画像形成部10が構成されている。
プリンタ部100内において、タンデム画像形成部10の上方には、光書込ユニット15が配設されている。この光書込ユニット15は、図中反時計回り方向に回転駆動される感光体2C,M,Y,Kの表面に対し、光走査による光書込処理を施して静電潜像を形成するものである。感光体2C,M,Y,Kの表面は、それぞれその光書込処理に先立って、画像形成ユニット1C,M,Y,Kの一様帯電手段によって一様帯電せしめられる。
中間転写ベルト21等を具備する転写ユニット20は、中間転写ベルト21のループ内側に、1次転写ローラ25C,M,Y,Kを有している。これら1次転写ローラ25C,M,Y,Kは、C,M,Y,K用の1次転写ニップの裏側で中間転写ベルト21を感光体2C,M,Y,Kに向けて押圧している。
中間転写ベルト21の下方には、当接体としての2次転写ローラ30が配設されている。この2次転写ローラ30は、中間転写ベルト21における2次転写対向ローラ24に対する掛け回し箇所にベルトおもて面側から当接して2次転写ニップを形成している。この2次転写ニップには、記録シートが所定のタイミングで送り込まれる。そして、中間転写ベルト21上の4色重ね合わせトナー像がこの2次転写ニップで記録シートに一括2次転写される。
スキャナ部300は、コンタクトガラス301上に載置された原稿の画像情報を読取センサ302で読み取り、読み取った画像情報をプリンタ部100の制御部に送る。CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Onlymemory)などからなる制御手段としての図示しない制御部は、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づき、プリンタ部100の光書込ユニット15におけるレーザーダイオードやLED等の光源を制御して、C,M,Y,K用のレーザー書込光を出射して、感光体2C,M,Y,Kを光走査する。この光走査により、感光体2C,M,Y,Kの表面に静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経てC,M,Y,Kトナー像に現像される。
給紙部200は、ペーパーバンク201内に多段に配設された給紙カセット202、給紙カセット202から記録シートを送り出す給紙ローラ203、送り出された記録シートを分離して給紙路204に導く分離ローラ205、プリンタ部100の給紙路99に記録シートを搬送する搬送ローラ206等を備えている。
給紙については、給紙部200以外に、手差し給紙も可能となっており、手差しのための手差しトレイ98、手差しトレイ98上の記録シートを手差し給紙路97に向けて一枚ずつ分離する分離ローラ96も設けられている。プリンタ部100内において、手差し給紙路97は給紙路99に合流している。
給紙路99の末端付近には、レジストローラ対95が配設されている。レジストローラ対95は、給紙路99内を搬送されてくる記録シートをローラ間に挟み込んだ後、所定のタイミングで2次転写ニップに向けて送り込む。
実施形態に係る複写機において、カラー画像のコピーをとるときには、ADF400の原稿台401上に原稿をセットするか、又はADF400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス301上に原稿をセットしてADF400を閉じることで原稿を押さえる。そして、不図示のスタートスイッチを押す。すると、原稿がADF400にセットされている場合には、原稿がコンタクトガラス301上に搬送される。その後、スキャナ部300が駆動を開始し、第1走行体303及び第2走行体304が原稿面に沿った走行を開始する。そして、第1走行体303にて光源から発した光を原稿面で発射させるとともに、得られた反射光を折り返して第2走行体304に向ける。折り返し光は、第2走行体304のミラーで更に折り返された後、結像レンズ305を通して読取センサ302に入射される。これにより、原稿内容が読み取られる。
プリンタ部100は、スキャナ部300から画像情報を受け取ると、画像情報に応じたサイズの記録シートを給紙路99に給紙する。また、これに伴って、不図示の駆動モータで駆動ローラ22を回転駆動して中間転写ベルト21を図中時計回り方向に無端移動させる。同時に、画像形成ユニット1C,M,Y,Kの感光体2C,M,Y,Kの回転駆動を開始した後、感光体2C,M,Y,Kに対する一様帯電処理、光書込処理、現像処理などを行う。これらの処理によって感光体2C,M,Y,Kの表面上に形成されたC,M,Y,Kトナー像は、C,M,Y,K用の1次転写ニップで順次重ね合わせて中間転写ベルト21上に1次転写されて、4色重ね合わせトナー像になる。
給紙部200では、給紙ローラ203の1つが記録シートサイズに応じて選択的に回転され、3つの給紙カセット202のうちの1つから記録シートが送り出される。送り出された記録シートは、分離ローラ4205で1枚ずつ分離されてから給紙路206に導入された後、搬送ローラ206を経由してプリンタ部100内の給紙路99に送られる。また、手差しトレイ98を用いる場合には、トレイの給紙ローラが回転駆動して、トレイ上の記録シートを分離ローラ96で分離しながら手差し給紙路97に送り込まれて給紙路99の末端付近に至る。給紙路99の末端付近では、記録シートが先端をレジストローラ対95に突き当てて止まる。その後、中間転写ベルト21上の4色重ね合わせトナー像に同期し得るタイミングでレジストローラ対95が回転駆動すると、2次転写ニップ内に送り込まれてベルト上の4色重ね合わせトナー像に密着する。そして、ニップ圧や転写用電界などの影響によって記録シート上に一括2次転写される。
2次転写ニップで4色重ね合わせトナー像が2次転写された記録シートは、用紙搬送ベルト70によって定着装置71内に送り込まれる。そして、定着装置71で加圧ローラ72と定着ベルト73との間の定着ニップに挟み込まれると、加圧や加熱処理によって4色重ね合わせトナー像が表面に定着せしめられる。このようにしてカラー画像が形成された記録シートは、排出ローラ対74を経由して機外の排紙トレイ75上にスタックされる。なお、記録シートのもう一方の面にも画像が形成される場合には、記録シートは定着装置71から排出された後、切替爪76によって進路が切り換えられることにより、シート反転装置75に送られる。そして、上下反転された後、再びレジストローラ対95に戻されてから、2次転写ニップ及び定着装置71を再経由する。
2次転写ニップを通過した後、4色のうちで1次転写工程が最も上流となるC用の1次転写ニップに進入する前の中間転写ベルト21表面には、ベルトクリーニング装置26が当接している。このベルトクリーニング装置26は、ベルト表面に付着している転写残トナーをクリーニングする。
図2は、実施形態に係る複写機のプリンタ部100における2次転写ニップとその周囲構成とを示す拡大模式図である。同図において、中間転写ベルト21のループ内側で自らの周面にベルトを部分的に掛け回している2次転写対向ローラ24は、変形自在な中間転写ベルト21を自らの周面でバックアップして一定の曲率に沿った形状に維持する役割を担っている。中間転写ベルト21における2次転写対向ローラ24に対する掛け回し箇所には、2次転写ローラ30がベルトおもて面側から当接して2次転写ニップを形成している。
2次転写ローラ30は、図示しない軸受けを介して、ローラユニット保持体40に回転自在に保持されている。ローラユニット保持体40は、2次転写ローラ30の回転軸線と平行な姿勢をとるように配設された回動軸40aを中心にして回動可能に構成されている。ローラユニット保持体40が回動軸40aを中心にして図中反時計回り方向に回転すると、ローラユニット保持体40に保持されている2次転写ローラ30が中間転写ベルト21に押し当てられて2次転写ニップが形成される。また、ローラユニット保持体40が回動軸40aを中心にして図中時計回り方向に回転すると、ローラユニット保持体40に保持されている2次転写ローラ30が中間転写ベルト21から離間する。実施形態に係る複写機では、付勢手段としての付勢コイルバネ45によってローラユニット保持体40における回動軸40aとは反対側の端部を中間転写ベルト21に向けて常に付勢している。付勢コイルバネ45により、ローラユニット保持体40に対して、回動軸40aを中心にして図中反時計回り方向に回転させる力を常に付与することで、2次転写ローラ30を中間転写ベルト21に向けて付勢している。
2次転写ローラ30は、図示しないローラ駆動モータの回転駆動力が図示しないギヤ等の駆動伝達手段を介して伝達されることで、図中反時計回り方向に回転駆動される。これらローラ駆動モータや駆動伝達手段も、ローラユニット保持体40に保持させて、2次転写ローラ30やローラユニット保持体40とともに回動させるようにしている。また、ローラユニット保持体40には、クリーニングブレード39、固形潤滑剤41、潤滑剤押し当て器43等も保持させている。
トナー像を担持する中間転写ベルト21のおもて面に接触している2次転写ローラ30の表面には、ベルト上のトナーが付着する。この付着トナーをそのままにしておくと、2次転写ニップで記録シートの裏面に転移させていわゆる裏汚れを発生させてしまう。そこで、本複写機では、クリーニングブレード39のエッジを2次転写ローラ30の表面に当接させることで、2次転写ローラ30の表面からトナーを機械的に除去している。このような構成では、クリーニングブレード39の当接により、2次転写ローラ30に対して回転を阻害する負荷をかけるので、2次転写ローラ30を中間転写ベルト21との連れ回りによって従動回転させることができない。このため、2次転写ローラ30を上述したローラ駆動モータによって回転駆動しているのである。
潤滑剤押し当て器43は、ステアリン酸亜鉛塊等からなる固形潤滑剤41を付勢コイルバネ42によって2次転写ローラ30に押し当てることで、潤滑剤粉末を2次転写ローラ30に塗布する。このように潤滑剤を塗布することで、クリーニングブレード39と2次転写ローラ30との当接による回転負荷上昇を抑えている。また、ブレードエッジの巻き込みの発生も抑えている。固形潤滑剤41を2次転写ローラ30に押し当てる代わりに、固形潤滑剤41から潤滑剤を掻き取りながら2次転写ローラ30に塗布する回転塗布ブラシを設けてもよい。
図3は、2次転写ニップの周囲構成を示す拡大断面図である。また、図4は、2次転写ニップの周囲構成を示す斜視図である。
これらの図において、2次転写ローラ30は、ローラ部31と、これの軸線方向の両端面からそれぞれ突出して回転軸線方向に延在する第1軸部材32及び第2軸部材33と、後述する第1空転コロ34及び第2空転コロ35とを有している。また、ローラ部31は、円筒状の中空芯金31aと、これの周面に固定された弾性材料からなる弾性層31bと、これの周面に固定された表面層31cとを具備している。
中空芯金31aを構成する金属としては、ステンレス、アルミニウムなどを例示することができるが、これらの材料に限定されるものではない。弾性層31bについては、JIS−A硬度で70[°]以下にすることが望ましい。しかし、ローラ部31には、クリーニングブレード39を当接させていることから、弾性層31bが柔らかすぎると様々な不具合を引き起こしてしまう。よって、弾性層31bについては、JIS−A硬度で40[°]以上にすることが望ましい。ある程度の導電性を発揮するエピクロルヒドリンゴムにより、JIS−A硬度で50[°]程度の弾性層31bを形成している。導電性を発揮するゴム材料として、前述した導電性のエピクロルヒドリンゴムの代わりに、カーボンを分散せしめたEPDMやSiゴム、イオン導電機能を有するNBR、ウレタンゴムなどを使用してもよい。ゴム材料の多くがトナーに対して良好な化学的親和性を発揮したり、比較的大きな摩擦係数を発揮したりすることから、ゴムからなる弾性層31bの表面には、表面層31cを被覆している。これにより、ローラ部31表面に対するトナー付着を抑えたり、ブレードとの摺擦負荷を低減したりしている。表面層31cの材料としては、低摩擦係数で且つ良好なトナー離型性を発揮するフッ素樹脂系樹脂にカーボンやイオン導電剤などの抵抗調整材を含有させたものが好適である。
2次転写ローラ30は、中間転写ベルト21と接触しながら回転する際に、ベルトと微小な線速差をもつことがある。この線速差によってベルトをスリップさせないように、表面層31cとしては、摩擦係数を0.3以下に調整している。中間転写ベルト21については、各色の画像を色ズレなく重ねて転写する狙いから、一定速度で駆動することが求められるため、2次転写ローラ30の表面層31cの表面摩擦抵抗を低くすることは重要である。
2次転写ローラ30は、2次転写対向ローラ24に掛け回されている中間転写ベルト21に向けて付勢されている。中間転写ベルト21を掛け回している2次転写対向ローラ24は、円柱状の本体部であるローラ部24bと、ローラ部24bの回転中心箇所に対して回転軸線方向に貫通しつつ、ローラ部24bを自らの表面上で空転させる貫通軸部材24aとを有している。貫通軸部材24aは、金属からなり、その周面上でローラ部24bを自在に空転させる。本体部としてのローラ部24bは、ドラム状の中空芯金24cと、これの周面上に固定された弾性材料からなる弾性層24dと、中空芯金24cの軸線方向両端にそれぞれ圧入された玉軸受け24eとを具備している。玉軸受け24eが中空芯金24cを支えながら、中空芯金24cとともに貫通軸部材24a上で回転する。弾性層24dは、中空芯金24cの外周面に圧入されている。
貫通軸部材24aは、中間転写ベルト21を張架する転写ユニットの第1側板28に固定された第1軸受け52と、第2側板に固定された第2玉軸受け53とにより、回転自在に支持されている。但し、プリントジョブ時における殆どの時間は、回転駆動されずに停止している。そして、中間転写ベルト21の無端移動に伴って連れ回ろうとするローラ部24bを、自らの周面上で自在に空転させる。
中空芯金24cの周面上に固定された弾性層24dは、7.5[LogΩ]以上の抵抗を発揮するように、イオン導電剤の添加によって抵抗値が調整された導電性ゴム材料から構成されている。弾性層24dの電気抵抗を所定の範囲に調整しているのは、A5サイズなどといった、ローラ軸線方向のサイズが比較的小さな記録シートを使用する際に、2次転写ニップ内において、記録シートの介在なしにベルトとローラとが直接接触している箇所に転写電流を集中させてしまうのを防止する狙いからである。弾性層24dの電気抵抗を、記録シートの抵抗よりも大きな値にすることで、そのような転写電流の集中を抑えることが可能になる。
また、弾性層16cを構成する導電性ゴム材料としては、Asker−C硬度で40[°]程度の弾性を発揮するように、発泡ゴムを用いている。このような発泡ゴムで弾性層16cを構成することで、2次転写ニップ内で弾性層16cを厚み方向に柔軟に変形させて、シート搬送方向にある程度の広さを有する2次転写ニップを形成することができる。なお、本複写機では、既に述べたように、2次転写ローラ30にクリーニングブレード39を当接させる都合上、2次転写ローラ30のローラ部の材料として、弾性に富む材料を使用することが困難である。そこで、2次転写ローラ30の代わりに、2次転写対向ローラ24のローラ部24bを弾性変形させるようにしている。
2次転写対向ローラ24の貫通軸部材24aにおいて、長手方向の全領域のうち、ローラ部24bの中に位置していない両端部領域には、それぞれ2次転写ローラ30に突き当てるための回転カム(50,51)を、貫通軸部材24aと一体的に回転させるように固定している。具体的には、貫通軸部材24aの長手方向の一端部領域には、第1回転カム50を固定している。第1回転カム50は、回転カム部50aと、真円形のコロ部50bとを軸線方向に並べて一体形成したものである。コロ部50bに貫通させたネジ80を貫通軸部材24aに螺合させることで、第1回転カム50を貫通軸部材24aに固定している。また、貫通軸部材24aの長手方向の他端部領域には、第1回転カム50と同様の構成の第2回転カム51を固定している。
貫通軸部材24aの軸線方向における第2回転カム51よりも外側の領域には、駆動受入ギヤ54を固定している。また、この駆動受入ギヤ54の更に外側には、被検知円盤59を固定している。
一方、転写ユニットの第2側板29には、カム駆動モータ58を固定するとともに、入出力ギヤユニットを回転自在に固定している。この入出力ギヤユニットは、カム駆動モータ58のモータギヤ57に噛み合って駆動力を受け入れる入力ギヤ部55と、貫通軸部材24aに固定された駆動受入ギヤ54に対して噛み合って駆動力を伝達する出力ギヤ部56とを、軸線方向に並べて一体形成したものである。カム駆動モータ58を駆動することにより、貫通軸部材24aを回転させることが可能である。この際、貫通軸部材24aを回転させても、ローラ部24bについては貫通軸部材24a上で自在に空転させることが可能であるので、ベルトによるローラ部24bの連れ回りを阻害することはない。
貫通軸部材24aが所定の回転角度位置で回転を停止させると、第1回転カム50、第2回転カム51がそれぞれ、その凸部を2次転写ローラ30に突き当てて、2次転写ローラ30をローラユニット保持体の付勢コイルバネ(45)の付勢力に抗して押し返す。これにより、2次転写ローラ30を2次転写対向ローラ24(ひいては中間転写ベルト21)から遠ざける方向に移動させることで、2次転写対向ローラ24と2次転写ローラ30との軸間距離を調整する。かかる構成では、第1回転カム50、第2回転カム51、カム駆動モータ58、各種ギヤ、上述したローラユニット保持体などにより、2次転写対向ローラ24と2次転写ローラ30との軸間距離を調整する距離調整手段が構成されている。そして、回転可能な支持回転体としての2次転写対向ローラ24は、その円柱状のローラ部24bに対して貫通せしめた貫通軸部材24a上で、ローラ部24bを自在に空転させる。貫通軸部材24aが回転すれば、貫通軸部材24aの軸線方向の両端部にそれぞれ固定された回転カム(50、51)が一体となって回転するので、貫通軸部材24aに駆動を伝達するための駆動伝達機構を軸線方向の一端側に設けるだけで、両端側の回転カムをそれぞれ回転させることが可能である。よって、両端側にそれぞれ駆動伝達機構を設ける必要があった従来に比べて、距離調整手段のレイアウト自由度を向上させることができる。
本複写機では、2次転写ローラ30の中空芯金31aを接地している一方で、2次転写対向ローラ24の中空芯金24cに対してトナーと同極性の2次転写バイアスを印加する。これにより、2次転写ニップ内に、トナーを2次転写対向ローラ24側から2次転写ローラ30側に向けて静電移動させる2次転写電界を、両ローラ間に形成する。
2次転写対向ローラ30の金属製の貫通軸部材24aを回転自在に受けている第1軸受け52は、導電性のすべり軸受けからなる。この導電性の第1軸受け52には、2次転写バイアスを出力する高圧電源61が接続されている。高圧電源61から出力される2次転写バイアスは、導電性の第1軸受け52を介して2次転写対向ローラ30に導かれる。そして、2次転写対向ローラ30内では、金属製の貫通軸部材24aと、金属製の玉軸受け24eと、金属製の中空芯金24cと、導電性の弾性層24dとを順に伝わっていく。
貫通軸部材24aの一端に固定された被検知円盤59は、貫通軸部材24aの回転方向における所定の位置において軸線方向に立ち上がる被検部59aを有している。一方、カム駆動モータ58を支持しているモータブラケットには、光学センサ60が固定されている。貫通軸部材24aが回転する過程において、貫通軸部材24aが所定の回転角度位置に位置すると、被検知円盤59の被検部59aが、光学センサ60の発光素子と受光素子との間に入り込んで両者間の光路を遮断する。光学センサ60の受光素子は、発光素子からの光を受光すると受光信号を上述の制御部に送信する。制御部は、受光素子からの受光信号が途絶えたタイミングや、そのタイミングからのカム駆動モータ58の駆動量に基づいて、貫通軸部材24aに固定された回転カム(50,51)の凸部の回転角度位置を把握する。
上述したように、回転カム(50,51)は、所定の回転角度位置で2次転写ローラ30に突き当たって、2次転写ローラ30を付勢コイルバネ(45)の付勢力に抗して2次転写対向ローラ24から遠ざける方向に押し返す(以下、この押し返しを「押し下げ」という)。このときの押し返し量(以下、押し下げ量という)は、回転カム(50,51)の凸部の突出量によって決まる。なお、2次転写ローラ30の押し下げ量が大きくなるほど、2次転写対向ローラ24と2次転写ローラ30との軸間距離が大きくなる。
2次転写ローラ30において、ローラ部31と一体になって回転する第1軸部材32には、第1空転コロ34が空転可能に設けられている。この第1空転コロ34は、外径がローラ部31よりも少し大きなドーナッツ円盤状の形状をしている。そして、それ自体が玉軸受けとしての機能を有しており、第1軸部材32の周面上で空転することができる。2次転写ローラ30の第2軸部材33には、第1空転コロ34と同様の構成の第2空転コロ35が空転可能に設けられている。
貫通軸部材24aの一端側に固定された第1回転カム50は、所定の回転角度位置において、バネ付勢方向に2次転写ローラ30に連動する連動体としての第1空転コロ34におけるコロ面(被突き当て部)突き当たる。このとき同時に、貫通軸部材24aの他端側に固定された第2回転カム51が、連動体としての第2空転コロ35におけるコロ面(被突き当て部)突き当たる。2次転写対向ローラ24の回転カム(50,51)に突き当てられた空転コロ(34,35)は、その突き当てに伴って回転を阻止されるが、それによって2次転写ローラ30の回転が妨げられることはない。空転コロ(34,35)が回転を停止しても、空転コロが玉軸受けになっているので、2次転写ローラ30の軸部材(32,33)は、空転コロから独立して自在に回転することができるからである。回転カム(50,51)の突き当てに伴って空転コロ(34,35)の回転を停止させることで、両者の摺擦の発生を回避するとともに、摺擦によるベルト駆動モータや2次転写ローラ30の駆動モータのトルク上昇の発生を回避することもできる。
制御部は、次のような強制移動処理を実施するようになっている。即ち、記録シートの先端を転写位置としての2次転写ニップに進入させる前のタイミングである進入前タイミングで、カム駆動モータ58の駆動により、回転カム(50,51)を所定の回転角度位置まで回転させて、2次転写ローラ30を中間転写ベルト21から遠ざける方向に強制移動させる処理である。この強制移動処理により。2次転写ニップに記録シートを進入させる時に発生してしまう中間転写ベルト21に対する急激な負荷上昇を抑えて、ショックジターの発生を抑えることができる。なお、進入前タイミングとしては、記録シートをレジストローラ対95によって2次転写ニップに向けて送り出し始めたタイミングを採用している。
また、制御部は、次のような増圧処理を実施するようになっている。即ち、記録シートの先端を中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間に進入させた直後のタイミングである進入直後タイミングで、回転カム(50,51)を、上述した所定の回転角度位置とは異なる回転角度位置まで回転させる。これにより、記録シートに対する転写圧を増大させる処理である。このような増圧処理により、シート進入直後において、進入前タイミングのときよりも転写圧を増大させることで、転写処理中に十分な転写圧を得て、転写不良の発生を抑えることができる。
強制移動処理については、上述した進入前タイミングに加えて、記録シートの後端が中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間をすり抜ける直前のタイミングである排出直前タイミングでも実施するようになっている。排出直前タイミングで強制移動処理を実施すると、シート後端がすり抜ける際の中間転写ベルト21に対する急激な負荷低下を抑えることが可能になるので、その急激な負荷低下に起因する画像濃度ムラの発生を抑えることができる。なお、以下、排出直前タイミングで実施する強制移動処理のことを、特に、減圧処理という。
次に、実施形態に係る複写機の特徴的な構成について説明する。
図5は、第1回転カム50や第2回転カム51を示す拡大側面図である。第1回転カム50,第2回転カム51はそれぞれ、第1小径部50a,51aと、第1凸部50b,51bと、第2小径部50c,51cと、第2凸部50d,51dとを具備している。第1小径部50a,51aと、第2小径部50c,51cとは、互いに同じ径になっている。また、第1凸部50b,51bは、第1小径部50a,51aや第2小径部50c,51cよりも大径になっている。また、第2凸部50d,51dは、第1小径部50a,51aや第2小径部50c,51cよりも大径であるが、第1凸部50b,51bよりは小径になっている。同図においては、第1回転カム50,第2回転カム51として、それぞれ0[°]の回転角度位置で停止している状態のものを示している。この状態では、図示のように、第1回転カム50,第2回転カム51は、第1小径部50a.51aを鉛直方向上方に向ける姿勢になっている。
本複写機では、上述したカム駆動モータ58を正転駆動すると、第1回転カム50や第2回転カム51を、図中反時計回り方向に回転駆動させる。以下、この方向を正回転方向という。また、その逆方向を逆回転方向という。
第1回転カム50や第2回転カム51において、第1凸部50b,51bに着目した場合、それよりも正回転方向の上流側では、第2小径部50c,51cが隣接している。つまり、第2小径部50c,51cは、第1凸部50b,51bに対しては上流側小径部として機能している。一方で、第2凸部50d,51dに対しては、正回転方向の下流側で隣り合っているので、下流側小径部として機能している。
また、第1回転カム50や第2回転カム51において、第1凸部50b,51bに着目した場合、それよりも正回転方向の下流側では、第1小径部50a,51aが隣接している。つまり、第1小径部50a,51aは、第1凸部50b,51bに対しては下流側小径部として機能している。一方で、第2凸部50d,51dに対しては、正回転方向の上流側で隣り合っているので、上流側小径部として機能している。
図6は、第1回転カム50を0[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図である。この状態では、第1回転カム50が第2小径部50cを、2次転写ローラ30の軸部材上の第1空転コロ34に対向させる姿勢をとるが、第1空転コロ34に対しては非接触の状態になっている。つまり、第1回転カム50は、2次転写ローラ30を押し下げておらず(強制移動させていない)、2次転写ローラ30が付勢コイルバネ45の付勢力によって中間転写ベルト21に押し当てられて2次転写ニップを形成している。なお、ローラ軸線方向の反対側では、図示しない第2回転カム(51)が、同様にして、第2小径部(51c)を第2空転コロ(35)に対向させつつ、両者間に所定の間隙を保持する姿勢になっている。以下、第2回転カムの挙動は、第1回転カム50と同様であるので、第1回転カム50の挙動についてのみ説明する。
図7は、第1回転カム50を図6の状態から90[°]だけ正回転させた状態、即ち、90[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図である。この状態では、第1回転カム50が第1凸部50bを、2次転写ローラ30の軸部材上の第1空転コロ34に突き当てて、2次転写ローラ30を押し下げている状態になる。第1凸部50bによって2次転写ローラ30を押し下げた場合には、図示のように、中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間のギャップGが形成される。
図8は、第1回転カム50を図7の状態から90[°]だけ正回転させた状態、即ち、180[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図である。この状態では、第1回転カム50が第1小径部50aを、2次転写ローラ30の軸部材上の第1空転コロ34に対向させる姿勢をとるが、第1空転コロ34に対しては非接触の状態になっている。つまり、0[°]の回転角度位置のときと同様に、第1回転カム50は、2次転写ローラ30を押し下げておらず、2次転写ローラ30が付勢コイルバネ45の付勢力によって中間転写ベルト21に押し当てられて2次転写ニップを形成している。
図9は、第1回転カム50を図8の状態から90[°]だけ正回転させた状態、即ち、270[°]の回転角度位置で停止させた状態における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図である。この状態では、第1回転カム50が第2凸部50dを、2次転写ローラ30の軸部材上の第1空転コロ34に突き当てて、2次転写ローラ30を押し下げている状態になる。第2凸部50dによって2次転写ローラ30を押し下げた場合には、図示のように、2次転写ローラ30が中間転写ベルト21に対して線接触(ソフトタッチ)する状態となる。広幅な2次転写ニップを形成している場合に比べて、押圧力が弱くなる。
図10は、回転カム(50,51)の回転角度位置と、変位量δとの関係を示すグラフである。図示のように、回転角度位置が0[°]や180[°]のときには、回転カムによる押し下げがなされないので、変位量δ(=押し下げ量)は0[mm]となる。これに対し、回転カムの回転角度位置が90[°]のときには、変位量δが1[mm]になる。この1[mm]は、回転カムの第1小径部や第2小径部と、第1凸部との段差に等しい。また、回転カムの回転角度位置が270[°]のときには、変位量δが0.7[mm]になる。この0.7[mm]は、回転カムの第1小径部や第2小径部と、第2凸部との段差に等しい。
制御部は、上述した強制移動処理として、回転カム(50,51)を正回転駆動により、所定の回転角度位置である、90[°]や270[°]の回転角度位置まで回転させる第1強制移動処理と、回転カムを逆回転駆動によって90[°]や270[°]の回転角度位置まで回転させる第2強制移動処理とを、切り替えて実施するようになっている。より詳しくは、第1凸部(50b,51b)による押し下げ(90°の回転角度位置)については、第1強制移動処理と第2強制移動処理とを交互に切り替えて実施するようになっている。また、第2凸部(50d,51d)による押し下げ(270°の回転角度位置)ついても、第1強制移動処理と第2強制移動処理とを交互に切り替えて実施するようになっている。
なお、上述したように、制御部は、進入前タイミングの他に、排出直前タイミングでも強制移動処理を実施する。この強制移動処理を特に減圧処理と称することは既に述べた通りであるが、第1強制移動処理による減圧処理を特に第1減圧処理という。また、第2強制移動処理による減圧処理を特に第2減圧処理という。
先に図7に示したように第1凸部50bで2次転写ローラ30を押し下げている状態(90°の回転角度位置)は、第1凸部50bを被突き当て部としての第1空転コロ34の周面に突き当てた第2状態である。2次転写ローラ30を押し下げていない状態から、図示の第2状態にする方法は2通りある。
1つ目の方法は、図6の状態から、第1回転カムを90[°]正回転させて、図7の第2状態にする方法である。回転カムを正回転させるので、第1強制移動処理による方法である。このときの第1強制移動処理では、第1回転カム50において、第1凸部50bに対して上流側小径部として機能している第2小径部50cを第1空転コロ34に非接触で対向させている第1状態から、第1回転カム50の正回転駆動により、第1回転カム50の第1凸部50bを第1空転コロ34に突き当てた第2状態に変化させている。
また、2つ目の方法は、図8の状態から、第1回転カムを90[°]逆回転させて、図7の第2状態にする方法である。回転カムを逆回転させるので、第2強制移動処理による方法である。このときの第2強制移動処理では、第1回転カム50において、第1凸部50bに対して下流側小径部として機能している第1小径部50aを第1空転コロ34に非接触で対向させている第3状態から、第1回転カム50の逆回転駆動により、第1回転カム50の第1凸部50bを第1空転コロ34に突き当てた第2状態に変化させている。
制御部は、図7の第2状態にする強制移動処理については、図6の状態から、第1回転カム50の90[°]の正回転によって図7の第2状態にする第1強制移動処理と、図8の状態から、第1回転カム50の90[°]の逆回転によって図7の第2状態にする第2強制移動処理とを交互に実施するようになっている。より詳しくは、まず、強制移動処理に先立って、現状が、図6の状態、図8の状態の何れであるのかを確認する。そして、図6の状態である場合、即ち、第1凸部50bに対して第1状態である場合、には、上述した進入前タイミングでカム90°正回転による第1強制移動処理を実施して、図7の第2状態にする。その後、シート先端が中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間に進入して進入直後タイミングが到来すると、第1回転カム50を90[°]正回転させて、第1凸部50bに対して下流側小径部として機能している第1小径部50aを第1空転コロ34に非接触で対向させる第3状態である図8の状態にする。そして、記録シートの後端が中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間を抜ける直前のタイミングである排出直前タイミングが到来すると、カム90°逆回転による第2強制移動処理(=第2減圧処理)を実施して、図7の第2状態にする。このようにして、第1強制移動処理と第2強制移動処理とを交互に行うようになっている。
一方、強制移動処理を実施する前の状態が、図8の状態である場合、即ち、第1凸部50bに対して第3状態である場合、には、上述した進入前タイミングでカム90°逆回転による第2強制移動処理を実施して、図7の第2状態にする。その後、シート先端が中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間に進入して進入直後タイミングが到来すると、第1回転カム50を90[°]逆回転させて、第1凸部50bに対して上流側小径部として機能している第2小径部50cを第1空転コロ34に非接触で対向させる第1状態である図6の状態にする。そして、排出直前タイミングが到来すると、カム90°正回転による第1強制移動処理(=第1減圧処理)を実施して、図7の第2状態にする。このようにして、第1強制移動処理と第2強制移動処理とを交互に行うようになっている。
図11は、連続プリントモードにおいて、第1凸部による強制移動処理と、増圧処理と、第1凸部による減圧処理とを複数の記録シートにそれぞれ施す場合における各種タイミングを示すタイミングチャートである。図示のように、これまで説明してきた動作を適宜実施することで、連続プリントモードにおいても、第1凸部に対して第1強制移動処理と第2強制移動処理とを交互に行うことが可能である。後述する第2凸部による強制移動処理でも同様にして、連続プリントモードにおける交互処理が可能である。
なお、同図において、記録シートの先端からトナー画像先端まで、つまり、先端白抜け幅は、4[mm]程度しかない。このため、高速でのカム回転が要求されることになる。
本複写機においては、図7に示した状態の他、図9に示した状態も、第2状態となっている。第2凸部50dを被突き当て部としての第1空転コロ34の周面に突き当てている状態だからである。2次転写ローラ30を押し下げていない状態から、図9に示した第2状態にする方法も2通りある。
1つ目の方法は、図8の状態から、第1回転カムを90[°]正回転させて、図9の第2状態にする方法である。回転カムを正回転させるので、第1強制移動処理による方法である。このときの第1強制移動処理では、第1回転カム50において、第2凸部50dに対して上流側小径部として機能している第1小径部50aを第1空転コロ34に非接触で対向させている第1状態から、第1回転カム50の正回転駆動により、第1回転カム50の第2凸部50dを第1空転コロ34に突き当てた第2状態に変化させている。
また、2つ目の方法は、図6の状態から、第1回転カムを90[°]逆回転させて、図9の第2状態にする方法である。回転カムを逆回転させるので、第2強制移動処理による方法である。このときの第2強制移動処理では、第1回転カム50において、第2凸部50dに対して下流側小径部として機能している第2小径部50cを第1空転コロ34に非接触で対向させている第3状態から、第1回転カム50の逆回転駆動により、第1回転カム50の第2凸部50dを第1空転コロ34に突き当てた第2状態に変化させている。
制御部は、図9の第2状態にする強制移動処理については、図8の状態から、第1回転カム50の90[°]の正回転によって図9の第2状態にする第1強制移動処理と、図6の状態から、第1回転カム50の90[°]の逆回転によって図9の第2状態にする第2強制移動処理とを交互に実施するようになっている。より詳しくは、まず、強制移動処理に先立って、現状が、図8の状態、図6の状態の何れであるのかを確認する。そして、図8の状態である場合、即ち、第2凸部50dに対して第1状態である場合、には、上述した進入前タイミングでカム90°正回転による第1強制移動処理を実施して、図9の第2状態にする。その後、進入直後タイミングが到来すると、第1回転カム50を90[°]正回転させて、第2凸部50dに対して下流側小径部として機能している第2小径部50cを第1空転コロ34に非接触で対向させる第3状態である図6の状態にする。そして、排出直前タイミングが到来すると、カム90°逆回転による第2強制移動処理(=第2減圧処理)を実施して、図9の第2状態にする。このようにして、第1強制移動処理と第2強制移動処理とを交互に行うようになっている。
一方、図9の状態にする前の状態が、図6の状態である場合、即ち、第2凸部50dに対して第3状態である場合、には、進入前タイミングでカム90°逆回転による第2強制移動処理を実施して、図9の第2状態にする。その後、進入直後タイミングが到来すると、第1回転カム50を90[°]逆回転させて、第2凸部50dに対して上流側小径部として機能している第1小径部50aを第1空転コロ34に非接触で対向させる第1状態である図8の状態にする。そして、排出直前タイミングが到来すると、カム90°正回転による第1強制移動処理(=第1減圧処理)を実施して、図9の第2状態にする。このようにして、第1強制移動処理と第2強制移動処理とを交互に行うようになっている。
先に示した図5において、回転カム(50、51)は、強制移動処理と増圧処理とのうち、主に強制移動処理で第1凸部(50b,51b)や第2凸部(50d,51d)を摩耗する。増圧処理における凸部の摩耗はごく僅かである。付勢コイルバネの付勢力に抗して凸部で空転コロを押し込むときに、凸部が摩耗するのに対し、付勢コイルバネの付勢力に沿って凸部を後退させるときには、凸部がそれほど強く擦られないからである。
第1凸部50b,51bを回転カムの正回転によって空転コロ(34,35)に突き当てる第1強制移動処理を行う場合、第1凸部50b,51bのうち、主に、正回転方向の上流側半分の領域(領域A)を摩耗する。これに対し、第1凸部50b,51bを回転カムの逆回転によって空転コロ(34,35)に突き当てる第2強制移動処理を行う場合、第1凸部50b,51bのうち、主に、正回転方向の下流側半分の領域(領域A)を摩耗する。本複写機においては、強制移動処理として、回転カム(50,51)を正回転させる第1強制移動処理と、逆回転させる第2強制移動処理とを交互に切り替えることで、第1凸部50b,51bの摩耗領域を、領域Aと領域Aとに散らす。これにより、回転カム(50,51)の長寿命化を図ることができる。また、第2凸部50d,51dについても、同様にして、摩耗領域を領域Aと領域Aとに散らすことで、回転カム(50,51)の長寿命化を図ることができる。
本発明者らは、実施形態に係る複写機と同様の構成の複写試験機を用意した。そして、この複写試験機により、次のような第1プリントテストを行った。即ち、記録シートに対して所定のテスト画像を出力した。進入直前タイミングで実施する強制移動処理や、排出直前タイミングで実施する強制移動処理(減圧処理)においては、回転カム(50,51)の第1凸部(50b,51b)を空転コロ(34,35)に突き当てて、2次転写ローラ30を1[mm]押し下げた。記録シートとしては、坪量=160[g/m]、厚み=約160[μm]の厚紙Pと、坪量=300[g/m]、厚み=約320[μm]の超厚紙Pとを用いた。プリントジョブ中には、中間転写ベルト21の速度を光学イメージセンサによって測定した。
図12は、第1プリントテストにおける中間転写ベルト21の速度変動率と経過時間との関係を示すグラフである。厚紙P、超厚紙Pの何れを用いた場合にも、シート進入時点(シート先端が2次転写位置に進入する時点)に先立って、強制移動処理による2次転写ローラ30の押し下げを実施したことで、シート進入時点におけるベルト速度変動をほぼ解消することができた。しかしながら、厚紙Pを用いた場合には、シート進入時点の直後に、大きなベルト速度変動を発生させている。これは、進入直後タイミングで実施した増圧処理において、2次転写ローラ30の押し下げを一気に解除したことにより、中間転写ベルト21に対して負荷を急激に増大させたからである。押し下げを少しずつ解除するように、回転カムをゆっくりと回転させれば、そのベルト速度変動を抑えることは可能であるが、そうすると、シート先端付近における転写圧を不足させてしまう。このため、減圧処理において、回転カムをゆっくりと回転させることは避けた方が望ましい。
超厚紙Pを用いた場合において、増圧処理時にそれほど大きなベルト速度変動を発生させていないのは、次に説明する理由による。即ち、超厚紙Pを用いた場合、2次転写ローラ30の押し下げを一気に解除しても、超厚紙Pの厚みがかなり大きいことから、2次転写ローラ30はごく僅かな距離しかバネ付勢方向に戻らない。このため、中間転写ベルト21に対する急激な負荷増加が発生しないのである。
なお、増圧処理を省略した他は、同様の条件にしてテストプリントを行ったところ、十分な画像濃度が得られなかった。
次に、本発明者らは、2次転写ローラ30の押し下げ量を0.7[mm]に減少させた他は、第1プリントテストと同様の条件にした第2プリントテストを行った。図13は、第2プリントテストにおける中間転写ベルト21の速度変動率と経過時間との関係を示すグラフである。厚紙P、超厚紙Pの何れを用いた場合にも、増圧処理を実施した瞬間におけるベルト速度変動はそれほど発生していない。しかし、超厚紙Pを用いた場合には、シート進入時点において大きなベルト速度変動を引き起こしている。超厚紙Pの場合、押し上げ量0.7[mm]では、ショックジターを十分に抑えることができなかったのである。
なお、増圧処理を省略した他は、同様の条件にしてテストプリントを行ったところ、許容範囲ではあるものの、僅かながら画像濃度の低下が認められた。
以上のことから、厚紙Pと、超厚紙Pとでは、押し下げ量の適正値が異なることがわかった。
そこで、本複写機においては、2次転写ニップに供給される記録シートの厚み情報を取得する厚み情報取得手段を設けている。厚み情報取得手段としては、給紙路99内を搬送される記録シートの厚みを実際に検知する厚み検知センサを用いてもよいし、操作者からの厚み情報のデータ入力を受け付けるデータ入力手段を用いてもよい。また、厚み検知センサとしては、厚み方向の光透過率を検知する光学センサや、搬送ローラ対に記録シートを挟み込んだときのローラ移動量を検知するセンサなどを例示することができる。
制御部は、厚み情報取得手段による取得結果に応じて、2次転写ローラ30の押し下げ量を調整する。具体的には、制御部におけるROM等のデータ記憶手段には、記録シートの厚みと、それに対応する回転カムの回転角度位置(押し下げ位置)とを関係付けたデータテーブルを記憶させている。そして、記録シートの厚みに対応する回転角度位置をデータテーブルから特定し、進入前の強制移動処理や減圧処理において特定結果の位置まで回転カムを回転させるようになっている。かかる構成では、記録シートの厚みに応じて押し下げ量を適切に設定することで、シート進入時のショックジターと、進入直後の増圧処理実施時のベルト速度変動と、シート排出時のベルト速度変動とを何れも良好に抑えることができる。
なお、上述のデータテーブルは、普通紙Pの厚みに範囲に対しては、回転角度位置として、0[°]及び180[°]の2つを関連付けている。よって、普通紙Pの場合には、シート進入時の強制移動処理、増圧処理及び減圧処理は実施されない。厚みの比較的薄い普通紙Pでは、2次転写ローラ30の押し下げを実施しなくても、2次転写ニップ進入時のベルトや2次転写ローラ30に対する大きな負荷変動が生じないからである。また、データテーブルは、厚紙Pの厚み範囲に対しては、回転角度位置として、270[°]を関連付けている。また、超厚紙Pの厚み範囲に対しては、回転角度位置として、90[°]を関連付けている。
また、貫通軸部材24aの回転停止位置については、上述したように、光学センサ60が被検知円盤59の被検部59aを検知したタイミングや、タイミングからのカム駆動モータ58であるステッピングモータの駆動量に基づいて、把握するように制御部を構成している。
図14は、本複写機において、厚紙Pを用いる場合の進入前タイミングにおける2次転写位置の状態を示す拡大側面図である。図示のように厚紙Pを用いる場合には、進入前タイミングにおける強制移動処理として、第1回転カム50の第2凸部50dを第1空転コロ34に突き当てる処理を実施する。これにより、シート進入時点でのショックジターの発生を抑える。
図15は、厚紙Pを用いる場合の進入直後タイミングにおける2次転写位置の状態の一例を示す拡大側面図である。進入直後タイミングで増圧処理を実施して2次転写ローラ30の押し下げを一気に解除しても、その直前の押し下げ量が第2凸部50dによるもので、厚紙Pに適した押し下げ量であるので、押し下げ解除に伴うベルト速度変動の発生を抑えることができる。なお、同図では、第2小径部50cを第1空転コロ34との対向領域に位置させる例を示したが、第1小径部50aを第1空転コロ34との対向領域に位置させる場合もある。
図16は、厚紙Pを用いる場合の排出直前タイミングにおける2次転写位置の状態の一例を示す拡大側面図である。図示のように厚紙Pを用いる場合には、排出直前タイミングにおける減圧処理として、第1回転カム50の第2凸部50dを第1空転コロ34に突き当てる処理を実施する。これにより、シート排出時のベルト速度変動の発生を抑えることができる。なお、同図では、第2小径部50cを第1空転コロ34との対向領域に位置させる例を示したが、第1小径部50aを第1空転コロ34との対向領域に位置させる場合もある。
超厚紙Pを用いる場合には、第2凸部50dによる押し下げの代わりに、第1凸部50bによる押し下げを行う。
2次転写対向ローラ24の回転カム(50,51)を2次転写ローラ30の空転コロ(34,35)に突き当てているときに、その突き当て部を通じて前者のローラから後者のローラへ2次転写電流をリークさせてしまうと、2次転写ニップ内で適切な強度の2次転写電界を形成することができなくなる。そこで、回転カムと空転コロとのうち、少なくとも何れか一方については、絶縁性材料で構成することが望ましい。本複写機では、回転カム(50,51)として、絶縁性材料であるポリアセタール樹脂からなるものを用いることで、前述のリークの発生を防止している。
空転コロ(34,35)については、樹脂で構成しても良いが、回転カム(50,51)から押圧されても変形しないように、剛性の高い材料で構成することが望ましい。そこで、本複写機では、空転コロとして、金属製の玉軸受けからなるものを用いている。このような空転コロは、回転カムの押圧によっても変形せず、2次転写ローラ30の回転位置精度に影響を与えることがない。また、摺動性に優れているので、回転カムの磨耗を低減することができる。
図17は、実施形態に係る複写機の変形例における2次転写位置の周囲を示す拡大構成図である。変形例に係る複写機においては、第1回転カム50,第2回転カム51を、2次転写対向ローラ24の貫通軸部材24aではなく、専用の回転軸部材に設けている。そして、その第1回転カム50,第2回転カム51を、連動体としてのローラユニット保持体40に設けられた被突き当て部40bに突き当てることで、2次転写ローラ30の押し下げを行うようになっている。このように、空転コロではなく、付勢コイルバネ45の付勢による移動を2次転写ローラ30と連動させる他の連動体に対して、回転カムを突き当てるようにしてもよい。また、2次転写ローラ30そのものに対して回転カムを突き当てるようにしてもよい。
これまで、像担持体として、回転可能な2次転写対向ローラ24に掛け回されて無端移動せしめられる無端ベルト状の中間転写ベルト21を用いた複写機について説明した。しかし、他の像担持体と当接体との組合せにおいても、本発明の適用が可能である。
また、当接体を像担持体に付勢する代わりに、像担持体を当接体に付勢し、回転カムによって像担持体を押し下げるようにしてもよい。また、回転カムの小径部を空転コロに対向させて押し下げを解除する例について説明したが、小径部により、凸部よりも小さな押し下げ量で2次転写ローラを押し下げるようにしてもよい。
以上、実施形態に係る複写機においては、回転カム(50,51)が、小径部として、凸部に対して該回転カムの正回転方向の上流側で隣り合う上流側小径部と、下流側で隣り合う下流側小径部とを有するものであり、制御部が、回転カムの上流側小径部を空転コロ周面(被突き当て部)に非接触で対向させる状態である第1状態から、回転カムの正回転駆動により、回転カムの凸部を空転コロ周面に突き当てた状態である第2状態に変化させる処理を実施する一方で、第2強制移動処理として、回転カムの下流側小径部を空転コロ周面に非接触で対向させる状態である第3状態から、回転カムの逆回転駆動により、第2状態に変化させる処理を実施するようになっている。このように、第1強制移動処理と第2強制移動処理とを互いに異ならせることで、両者の交互切り換えを可能にすることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、制御部が、進入前タイミングに加えて、記録シートの後端を2次転写位置から排出する直前の排出直前タイミングでも、強制移動処理を実施するようになっている。かかる構成では、既に説明したように、排出直前で転写圧を減圧せしめて、排出時点におけるベルト速度変動の発生を抑えることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、制御部が、増圧処理として、第2状態から、回転カムの正回転駆動によって第3状態に変化させる第1増圧処理と、第2状態から、回転カムの逆回転駆動によって第1状態に変化させる第2増圧処理とを、所定のタイミングで切り替えて実施するようになっている。より詳しくは、それらを交互に実施するように切り替える。このような切り換えにより、第1強制移動処理と第2強制移動処理との切り換えを可能にすることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、2次転写位置に送られる前の記録シートの厚み情報を取得する厚み情報取得手段を備えるとともに、互いに軌道の半径が異なる第1凸部(50b,51b)と、第2凸部(50d,51d)とを回転カム(50,51)に具備している。そして、制御部が、厚み情報取得手段による検知結果に応じて、2つの凸部の中から、強制移動処理で空転コロ周面に突き当てるものを選択する処理を実施するようになっている。かかる構成では、既に説明したように、記録シートの厚みに応じて押し下げ量を適切に設定して、進入前タイミングにおけるショックジターと、増圧処理実施時のベルト速度変動と、排出時のベルト速度変動とをそれぞれ良好に抑えることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、回転カム(50,51)について、所定の回転角度位置になったことを検知する被検知円盤59、光学センサ60等からなる所定角度位置検知手段を備えている。そして、制御部が、強制移動処理にて、所定回転角度位置検知手段による検知結果に基づいて回転カム(50,51)の駆動源であるカム駆動モータ58の回転駆動を停止させるようになっている。かかる構成では、回転カムを確実に所望の回転角度位置で停止させることができる。
なお、回転カムの回転駆動源であるカム駆動モータ58としては、ステッピングモータを用いている。これにより、回転カムの回転停止を精度良く行うことができる。
20:転写ユニット(転写手段)
21:中間転写ベルト(像担持体)
30:2次転写ローラ(当接体)
34:第1空転コロ(被突き当て部を具備する連動体)
35:第2空転コロ(被突き当て部を具備する連動体)
45:付勢コイルバネ(付勢手段)
50:第1回転カム
50a:第1小径部
50b:第1凸部
50c:第2小径部
50d:第2凸部
51:第2回転カム
51a:第1小径部
51b:第1凸部
51c:第2小径部
51d:第2凸部
特開平10−83124号公報 特開平6−274051号公報

Claims (9)

  1. 可視像を担持する像担持体と、
    自らと該像担持体とが対向する転写位置で該像担持体に当接して転写ニップを形成することが可能な当接体と、
    該転写位置に進入した記録シートに該像担持体上の可視像を転写する転写手段と、
    該像担持体及び当接体のうち、何れか一方を他方に向けて付勢して当接せしめる付勢手段と、
    回転可能に配設され、所定の回転角度位置にて、自らの周縁に設けられた凸部を、該一方、あるいは該一方に連動する連動体、に設けられた被突き当て部に突き当てることで、該一方を該付勢手段の付勢力に抗して該他方から遠ざける方向に強制移動させる強制移動動作を行うことが可能であり、且つ、他の回転角度位置にて、該凸部よりも小さな半径の軌道で回転する小径部を該被突き当て部に突き当てて該一方の強制移動量をより小さくするか、あるいは該小径部を該被突き当て体に非接触で対向させて該一方の強制移動を解除するかして、該転写位置での記録シートに対する転写圧を増大させる増圧動作を行うことが可能な回転カムと、
    少なくとも、記録シートの先端を該転写位置に進入させる前のタイミングである進入前タイミングで、該回転カムを該所定の回転角度位置まで回転させて該一方を強制移動させる強制移動処理、及び、該記録シートの先端を該転写位置に進入させた直後のタイミングである進入直後タイミングで、該回転カムを該他の回転角度位置まで回転させて、該転写圧を増大させる増圧処理を実施する制御手段と、を備える画像形成装置であって、
    上記制御手段が、上記強制移動処理として、上記回転カムを正回転駆動によって上記所定の回転角度位置まで回転させる第1強制移動処理と、該回転カムを逆回転駆動によって該所定の回転角度位置まで回転させる第2強制移動処理とを、所定のタイミングで切り替えて実施するもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置であって、
    上記回転カムが、上記小径部として、上記凸部に対して該回転カムの正回転方向の上流側で隣り合う上流側小径部と、下流側で隣り合う下流側小径部とを有するものであり、
    且つ、上記制御手段が、上記第1強制移動処理として、該回転カムの該上流側小径部を上記被突き当て部に対して突き当てるか、あるいは非接触で対向させるかした状態である第1状態から、該回転カムの正回転駆動により、該回転カムの該凸部を該被突き当て部に突き当てた状態である第2状態に変化させる処理を実施する一方で、上記第2強制移動処理として、該回転カムの該下流側小径部を上記被突き当て部に対して突き当てるか、あるいは非接触で対向させるかした状態である第3状態から、該回転カムの逆回転駆動により、該第2状態に変化させる処理を実施するもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置であって、
    上記制御手段が、上記進入前タイミングに加えて、記録シートの後端を上記転写位置から排出する直前のタイミングである排出直前タイミングでも、上記強制移動処理を実施するもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3の画像形成装置であって、
    上記制御手段が、上記増圧処理として、上記第2状態から、該回転カムの正回転駆動によって上記第3状態に変化させる第1増圧処理と、上記第2状態から、該回転カムの逆回転駆動によって上記第1状態に変化させる第2増圧処理とを、所定のタイミングで切り替えて実施するもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置であって、
    上記制御手段が、上記第1増圧処理の次に実施する上記強制移動処理として、上記第2強制移動処理を実施する一方で、上記第2増圧処理の次に実施する上記強制移動処理として、上記第1強制移動処理を実施するもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかの画像形成装置において、
    上記回転カムの上記凸部として、回転方向の中央を境にして線対称の形状のものを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかの画像形成装置であって、
    上記転写位置に送られる前の記録シートの厚み情報を取得する厚み情報取得手段を備えるとともに、
    互いに軌道の半径が異なる複数の上記凸部を上記回転カムに具備し、
    且つ、上記制御手段が、厚み情報取得手段による検知結果に応じて、複数の該凸部の中から、上記強制移動処理で上記被突き当て部に突き当てるものを選択する処理を実施するもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかの画像形成装置であって、
    上記回転カムについて、上記所定の回転角度位置になったことを検知する所定角度位置検知手段を備えるとともに、
    上記制御手段が、上記強制移動処理にて、該所定回転角度位置検知手段による検知結果に基づいて上記回転カムの回転駆動を停止させるもの、であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかの画像形成装置であって、
    上記回転カムの回転駆動源として、ステッピングモータを備えることを特徴とする画像形成装置。
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