JP5015666B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5015666B2
JP5015666B2 JP2007147935A JP2007147935A JP5015666B2 JP 5015666 B2 JP5015666 B2 JP 5015666B2 JP 2007147935 A JP2007147935 A JP 2007147935A JP 2007147935 A JP2007147935 A JP 2007147935A JP 5015666 B2 JP5015666 B2 JP 5015666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
gap forming
forming member
image
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007147935A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008299247A (ja
Inventor
崇 橋本
俊幸 安藤
隆 程島
誠治 星野
英剛 野口
達彦 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007147935A priority Critical patent/JP5015666B2/ja
Publication of JP2008299247A publication Critical patent/JP2008299247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5015666B2 publication Critical patent/JP5015666B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、単葉のシート状の記録媒体へ記録する電子写真方式、静電記録方式、イオノグラフィー方式、磁気記録方式等の画像形成方式を採用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、より詳しくは、像担持体や中間転写体の速度変動を抑制するようにした画像形成装置に関する。
従来、この種の画像形成装置としては、像担持体上に画像が形成されないときに、像担持体を回転駆動する駆動手段からの駆動力により、像担持体と圧力ロールの少なくとも一方を移動させて圧接部の離間を行い、像担持体と圧力ロールの圧接部間に記録媒体が進入するタイミングと同期させて、像担持体と圧力ロールとを圧接させる付勢手段の付勢力を利用して圧接部の離間を解除するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、記録媒体の厚さに応じた押し下げ量で転写部材を押し下げて、像担持体と転写部材間に間隙を持たせることによって、像担持体と転写部材との圧接部に記録媒体が突入するときに発生する像担持体の速度変動を抑制するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
また、像担持体あるいは転写部材に凹溝部を設け、記録媒体の厚さよりも間隔が狭い間隙を像担持体と転写部材との圧接部に形成し、像担持体と転写部材との圧接部への記録媒体の突入時に発生する像担持体の速度変動を抑制するようにしたものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
また、従来の画像形成装置の転写部の圧接部は、図19〜図22に示すように、中間転写ベルト52上のトナー像の先端と同期して用紙58を対向ローラ56と転写ローラ57との圧接部に搬送し、圧縮ばね59による加圧力と図示しない転写バイアスによって中間転写ベルト52に担持されているトナー像を用紙58に転写するようになっている。ここで、図19、図20は転写部の圧接部に用紙58の先端が入るときの状態を示し、図21、図22は転写部の圧接部から用紙58の後端が出るときの状態を示すものである。また、図19(a)、図20(a)、図21(a)、図22(a)は、用紙58の幅方向における転写部の断面図を示し、図19(b)、図20(b)、図21(b)、図22(b)は、用紙58の搬送方向における転写部の断面図を示すものである。そして、転写部の圧接部に用紙58の先端が入るときは、図19に示すように、圧縮ばね59によって中間転写ベルト52に転写ローラ57が押圧され、中間転写ベルト52と転写ローラ57の間に用紙58の先端が噛み合って突入し、図20に示すように、転写ローラ57が用紙58の厚さ相当分だけ押し下げられる。また、転写部の圧接部から用紙58の後端が出るときは、図21に示すように、転写ローラ57が用紙58の厚さ相当分だけ押し下げられた状態から、図22に示すように、押し下げられていた転写ローラ57が用紙58の厚さ相当分だけ圧縮ばね59による加圧力により押し上げられて用紙58が通過した後の状態になる。
特開平6−274051号公報 特開平4−242276号公報 実公昭56−47639号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、記録媒体が突入するまでは圧接部を離間させているため、記録媒体の突入における像担持体の回転負荷が抑制されることは期待できるが、圧接部の離間を解除したときには、像担持体、記録媒体、転写ローラ間が付勢手段の付勢力によって衝突するため、像担持体に回転負荷が生じ、画像劣化の原因となるという問題があった。具体的には、図16に示すように、転写ローラ503と像担持体501との間の間隙を解除する際に、アーム502に連結しているばね504の付勢力によって転写ローラ503が像担持体501に衝突して回転負荷が発生するという問題があった。
また、特許文献2に記載のものは、記録媒体の厚さに応じた押し下げ量で転写部材を押し下げて、像担持体と転写部材間に間隙を持たせることによって、記録媒体の突入時の速度変動の低減効果を記録媒体の厚さによらず得られると考えられるが、記録媒体の厚さを検知する装置を備えたり、記録媒体の厚さに応じて調整量を決定し駆動しなければならず、装置としては高コストで煩雑なものになるという問題があった。また、図17に示すように、間隙を形成するためにモータ511をローラの駆動とは別に設ける必要があるためコスト高になってしまうという問題があった。
また、特許文献3に記載のものは、凹状の溝部を用いて間隙を形成しており、記録媒体の突入時における像担持体の回転負荷が抑制されることは期待できるが、凹状の溝部を設けた部分のみ像担持体または転写部材が接する状態になるため、その部分のみに局所的に応力集中が発生し、長期間使用の際には塑性変形が発生する恐れがあるという問題があった。具体的には、図18に示すように、ローラ521の端部がローラ522に常時圧接する構成になっているため、圧接部に局所的な応力集中が発生し、長期間使用する際にローラが変形する恐れがあるという問題があった。
また、一般に、電子写真方式を採用した従来の画像形成装置であって、記録紙を挟んだ状態で転写ローラを像担持体に押圧して転写を行う転写方式を採用したものは、転写ローラと像担持体との圧接部に記録紙の先端が突入する際に像担持体の搬送速度が一時的に遅くなる現象が生じ、特に記録紙が厚いものであるほどその現象は顕著になるという問題がある。特に、近年は、装置の小型化の要請から、レジストローラから転写ローラと像担持体との圧接部までの距離が短くなっているため、像担持体の速度変動は従来以上に問題となっている。
像担持体の搬送速度が一時的に遅くなるこの現象により、転写プロセスだけでなく、感光体上で行われるクリーニング、露光、現像のプロセスの線速までもが変動し、主走査方向の筋や、副走査方向の帯状濃淡ムラ、画像ずれ等のバンディングと呼ばれる画像不良が生じるという問題がある。
また、図19〜図22に示す従来の画像形成装置においては、転写部の圧接部に用紙58の先端が入るときは、転写ローラ57を用紙58の厚さ相当分だけ押し下げるために中間転写ベルト52を介して対向ローラ56の回転トルクが使われるため、対向ローラ56の回転負荷および中間転写ベルト52の走行負荷が生じる。このため、図示しない感光体ドラムと中間転写ベルト52との間の一次転写部で位置ずれが生じ、用紙58に形成された画像に画像濃度ムラが発生するという問題があった。この場合の濃度ムラは、2つの転写部間の距離、すなわち一次転写部から二次転写部までの距離をL1とすると、用紙58の先端からL1の位置の間に発生する。一方、転写部の圧接部から用紙58の後端が出るときは、中間転写ベルト52を介して対向ローラ56の回転方向に負荷トルクが発生するため、対向ローラ56の回転が加速されるとともに中間転写ベルト52の走行が加速される。このため、一次転写部で位置ずれが生じ、用紙58に形成された画像に画像濃度ムラが発生するという問題があった。この場合の濃度ムラは、用紙58の後端から次の用紙先端までの距離をL2とし、用紙58の副走査方向の長さをLとすると、L2<L1<L2+Lであれば次の用紙58の先端からL1−L2の位置の間に発生する。なお、上記の問題は、転写部の圧接部だけではなく、転写部の用紙搬送方向上流に位置するレジスト部の圧接部においても同様に発生する。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、像担持体に生じる回転負荷を低減して良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、画像を担持して回転する像担持体と、前記像担持体に当接して回転するとともに前記像担持体の表面に形成された画像を記録媒体に転写する転写部材と、前記像担持体と前記転写部材とが当接する位置に記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記像担持体と前記転写部材とが当接する当接面と同一面上で回転する間隙形成部材を有し、前記像担持体と前記転写部材とが当接する位置に、前記記録媒体が突入する直前に、前記間隙形成部材を挿入して間隙を形成する間隙形成手段とを備えたことを特徴とする。
この構成により、像担持体と転写部材とが当接する位置に、記録媒体が突入する直前に、間隙形成部材を挿入して間隙を形成するので、像担持体に生じる回転負荷を低減して良好な画像形成を行うことができ、また、間隙形成部材を、前記像担持体と前記転写部材とが当接する当接面と同一面上で回転させることにより、像担持体と転写部材とが当接する位置を間隙形成部材が通過するときに、間隙形成部材が過大に折り曲げられるのを防ぐことができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記間隙形成手段は、前記記録媒体搬送手段により搬送される前記記録媒体の推進力により、前記像担持体と前記転写部材とが当接する位置に、前記記録媒体が突入する直前に、前記間隙形成部材を挿入して間隙を形成することを特徴とする。
この構成により、像担持体と転写部材とが当接する位置に、記録媒体の先端に押されて間隙形成部材が挿入されるので、像担持体と転写部材とが当接する位置に記録媒体が突入する直前にタイミング良く間隙形成部材を挿入することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写部材または前記像担持体と同一の駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達する伝達手段と、前記間隙形成部材を支持する支持部材とを有する駆動手段と、前記支持部材の運動を抑制する制御手段とを有することを特徴とする。
この構成により、間隙形成部材を駆動するための駆動源を別途に設ける必要がなくなるため、構造が複雑になることを回避することができ、コストの低減および省スペース化を図ることができる。また、駆動力を伝達する伝達手段と制御手段により、間隙形成部材を任意のタイミングで像担持体と転写部材とが当接する位置に挿入することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記伝達手段が、前記駆動源の回転軸の軸線方向と前記間隙形成部材の回転軸の軸線方向が異なるように、駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達する軸線方向変更手段と、前記駆動源からの駆動力を制限して伝達する駆動力制限手段を有することを特徴とする。
この構成により、像担持体と転写部材とが当接する当接面と同一面上で間隙形成部材が回転するよう、駆動源である転写部材からの駆動力を間隙形成部材に伝達することができる。また、駆動源からの駆動力が駆動力制限手段を介して制限して間隙形成部材に伝達されるので、支持部材の運動が制御手段により抑制されているときに、転写部材または像担持体の駆動源に影響を及ぼすことがなくなる。また、支持部材の運動が制御手段により抑制されていないときに、支持部材が確実に回転することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記軸線方向変更手段は、前記駆動源の回転軸の軸線方向と前記間隙形成部材の回転軸の軸線方向が直交するように、駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達することを特徴とする。
この構成により、駆動源の回転軸の軸線方向と間隙形成部材の回転軸の軸線方向が直交するために、かさ歯車等の簡便で安価な歯車を用いて駆動源からの駆動力を間隙形成部材に伝達することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記軸線方向変更手段は、前記駆動源の回転軸の軸線方向と前記間隙形成部材の回転軸の軸線方向がねじれの位置の関係になるように、駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達することを特徴とする。
この構成により、間隙形成部材の回転軸の設置位置に関する自由度を向上させることができる。また、間隙形成部材の回転軸を転写部材の回転軸よりも記録媒体の搬送方向上流側に配置することにより、間隙形成部材を記録媒体の幅方向に平行に待機させることができ、間隙形成部材が記録媒体に押されるときに安定して記録媒体から推進力を受けることができる。
本発明によれば、像担持体に生じる回転負荷を低減して良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置50は、プリンタ部100、給紙部200、スキャナ部300および原稿自動搬送部400を備えている。また、画像形成装置50は、これら各部の動作を制御する図示しない制御手段を備えている。
プリンタ部100は、中間転写部101および露光装置、画像形成部、定着ユニット、トナー供給装置等を備え、記録媒体である用紙8(図2参照)に画像形成を行うものである。給紙部200は、複数の給紙カセット、用紙搬送路等を備え、用紙8の貯留および搬送をするものである。スキャナ部300は、コンタクトガラス301を備え、コンタクトガラス301上に載置された原稿の画像情報を読み取るものである。また、原稿自動搬送部400は、原稿トレー401を備え、原稿トレー401に載置された原稿をコンタクトガラス301上に搬送するものである。すなわち、画像形成装置50は、本発明に係る画像形成装置を、カラーレーザ複写機に適用した例を示している。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の中間転写部の断面図である。
図2に示すように、中間転写部101は、像担持体としての中間転写ベルト2、駆動ローラ3、従動ローラ4、テンションローラ5、対向ローラ6を備えている。像担持体である中間転写ベルト2は、駆動ローラ3、従動ローラ4、テンションローラ5および対向ローラ6によって張架されて、駆動ローラ3によって図の時計回りに駆動されるようになっている。中間転写ベルト2は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色にそれぞれ対応する4つの感光体ドラム1から一次転写されたトナー像を担持し、このトナー像を対向ローラ6および対向ローラ6に圧接するように設けられた転写ローラ7まで移動するようになっている。
転写ローラ7は、転写ローラ軸10に軸支されて対向ローラ6の下部で中間転写ベルト2に接触して回転するようになっている。また、転写ローラ軸10の両端部は、圧縮ばね9により上方に付勢されるとともに、転写ローラ7は、圧縮ばね9の付勢力によって対向ローラ6に加圧されている。また、対向ローラ6および転写ローラ7は、中間転写ベルト2が担持するトナー像を用紙8に二次転写するようになっている。対向ローラ6と転写ローラ7の右側には、対向ローラ6と転写ローラ7が中間転写ベルト2に圧接する圧接部に用紙8を搬送するレジストローラ26およびレジスト加圧ローラ27が設けられている。レジストローラ26は図示しないモータにより駆動され、レジスト加圧ローラ27はレジストローラ26と接触して従動する。
また、レジストローラ26およびレジスト加圧ローラ27の用紙搬送方向下流側の経路には、転写部102への用紙8の先端の突入を検知するとともに転写部102から用紙8の後端が抜けたことを検知する転写部用紙通過検知センサ19が設けられている。
転写動作時には、給紙部200から供給された用紙8は、レジストローラ26およびレジスト加圧ローラ27の設置箇所で一旦待機し、中間転写ベルト2にトナー像が転写されると、レジストローラ26およびレジスト加圧ローラ27により、中間転写ベルト2上のトナー像の先端と同期をとって対向ローラ6と転写ローラ7が中間転写ベルト2に圧接する圧接部に搬送される。圧接部において中間転写ベルト2と転写ローラ7に挟まれた用紙8には、圧縮ばね9による加圧力と図示しない転写バイアスによって、中間転写ベルト2で担持されているトナー像が転写される。このように、画像形成装置50は、一次転写によりトナー像が転写された中間転写ベルト2をレジストローラ26により挟持して搬送し、このトナー像を転写ローラ7により用紙8に二次転写する中間転写方式を採用するものである。なお、対向ローラ6と転写ローラ7は転写部102を構成するとともに、レジストローラ26、レジスト加圧ローラ27はレジスト部103を構成している。なお、像担持体は、中間転写ベルト2に限定されるものではなく、感光体ドラム1であってもよい。すなわち、図2は、中間転写ベルト2と転写ローラ7とが接触して用紙8に二次転写を行う中間転写タイプの構成を示すものであるが、感光体ドラム1と転写ローラ7とが接触して用紙8に直接転写を行う直接転写タイプの構成であっても、本発明を適用することができる。
図3(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。また、図3(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の側面図である。
図3(a)、図3(b)に示すように、転写部102は、対向ローラ6と転写ローラ7とが中間転写ベルト2に圧接する圧接部において中間転写ベルト2と転写ローラ7との間に間隙を形成する転写部間隙形成部材12と、この転写部間隙形成部材12を支持するとともに転写部102の圧接面、すなわち、中間転写ベルト2と転写ローラ7とが当接する当接面と同一面上で回転する転写部間隙形成部材支持部材11を備えている。転写部間隙形成部材12は、用紙8よりも薄く設定されている。
転写部間隙形成部材12は、対向ローラ6と転写ローラ7に挟まれたときに双方のローラに密着するための十分な柔軟性が要求されるとともに、対向ローラ6と転写ローラ7に挟まれていない待機状態においては復元力によりある程度の平面性を保っていなければならない。そのため、転写部間隙形成部材12には、可撓性のシート材料を用いている。可撓性のシート材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(ナイロン)、ポリイミド(PI)等の高分子材料が好適であり、特にポリイミド(PI)は機械的特性に優れており好ましい。また、可撓性のシート材料として金属材料からなるシート材料を用いる場合は、金属薄板として市場に供給されているリン青銅条、ベリリウム銅条等が好適であるが、ステンレス鋼条は機械的特性に優れるためより好適である。ステンレス鋼条としてはSUS304−CSPが最も優れている。また、ステンレス鋼条としては析出硬化系のSUS631−CSPがあるが、繰り返し疲労を考慮すれば、オーステナイト系のSUS631−CSPを用いることが好ましい。また、転写部間隙形成部材12は、所望の肉厚に加工し易い電鋳法によりニッケル箔で製作することもできる。
図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。また、図4(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の断面図である。
図4(a)、図4(b)に示すように、転写部102は、転写ローラ軸10に圧入されたかさ歯車23と、かさ歯車23と歯合するとともに回転軸24aに圧入されたかさ歯車24とを備えている。かさ歯車23とかさ歯車24の減速比は1となっている。
また、転写部102は、回転軸24aの回転駆動力を転写部間隙形成部材支持部材11に伝える伝達手段を構成する転写部トルクリミッタ13を備えている。すなわち、転写部間隙形成部材12の駆動源は、直接的には転写ローラ軸10となっており、更に、間接的には転写ローラ10と接触する中間転写ベルト2を駆動する駆動ローラ3となっている。転写部間隙形成部材支持部材11には、転写部トルクリミッタ13が圧入されており、転写部トルクリミッタ13には、回転軸24aが挿入されている。転写ローラ軸10の回転駆動力は、転写部トルクリミッタ13によって転写部間隙形成部材支持部材11に伝達される。転写部間隙形成部材支持部材11は、転写部トルクリミッタ13に加わる負荷トルクが設定トルク以下であれば、かさ歯車23、24を介して伝達された転写ローラ軸10の駆動力により回転軸24aを回転中心として回転することができる。なお、転写部トルクリミッタ13の設定トルクは、転写部間隙形成部材支持部材11の回転運動を抑制しても転写ローラ軸10の回転には影響が無いように設定されている。また、転写ローラ軸10の回転軸の軸線と転写部間隙形成部材支持部材11の回転軸の軸線は直交している。
また、転写部102は、側板25のブラケット25aに取り付けられた転写部ソレノイド15を有している。転写部ソレノイド15は、転写部間隙形成部材支持部材11の上面に設けられた突起11aにプランジャ15aを当接させることで、転写部間隙形成部材支持部材11の回転を抑制するためのものである。転写部ソレノイド15のプランジャ15aは、転写部間隙形成部材支持部材11の回転を規制する下降した位置、すなわち回転を抑制する位置と、転写部間隙形成部材支持部材11の回転を許容する上昇した位置、すなわち回転の抑制を解除する位置との間を移動可能となっている。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部を制御する制御部のブロック図である。
図5に示すように、制御部104は、転写部用紙通過検知センサ19からの検知信号が入力されるマイクロプロセッサ21と、転写部ソレノイド15を駆動する転写部ソレノイド駆動回路22とを備えている。マイクロプロセッサ21は、転写部用紙通過検知センサ19によって転写部102への用紙8の突入が検知されたとき、および転写部102から用紙8の後端が抜けたことを検知したときに、転写部ソレノイド駆動回路22によって転写部ソレノイド15を駆動させるようになっている。すなわち、本実施の形態では、転写部102に用紙8の先端が突入するとき、および転写部102から用紙8の後端が抜けるとき、転写部102に間隙を形成して中間転写ベルト2の速度変動を抑制するようになっている。
なお、転写部102の圧接部においては、転写ローラ7と回転軸24aとの距離Lを、転写ローラ7の半径と等しく設定することにより、転写部間隙形成部材12の根元部分における線速が転写ローラ7と等しくなるようにしているため、転写部間隙形成部材12の先端部における線速は、転写ローラ7よりも早くなる。このため、転写部間隙形成部材12が転写部102の圧接部において過大なせん断力を受けることのないように、転写部トルクリミッタ13は、正逆両方の回転方向に駆動力を制限するようになっている。また、転写部間隙形成部材12が転写部102の圧接部において過大なせん断力を受けることのないように、転写部間隙形成部材12に摩擦係数の低いテフロン(登録商標)テープ等を貼り付けてもよい。
次に、このように構成された画像形成装置50の動作を説明する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の動作を説明するフロー図である。また、図7(a)〜図7(c)および図8(a)〜図8(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部における転写部間隙形成部材の回転運動を時系列で示す平面図である。
図6に示すように、制御部104は、プリント待機時において、設定モードが厚紙モードであるか否かを判別して(ステップS1)、厚紙モードである場合はプリント要求があるか否かを判別する(ステップS2)。また、制御部104は、プリント要求がある場合は中間転写ベルト2の駆動を開始する(ステップS3)。
次いで、制御部104は、用紙8の先端が転写部102に突入したことを検知したか否かを判別し(ステップS4)、用紙8の突入を検知した場合は、転写部ソレノイド15をオンにする(ステップS5)。転写部ソレノイド15がオンになると、プランジャ15aが上昇し、転写部間隙形成部材支持部材11が回転を開始する。次いで、制御部104は、転写部ソレノイド15をオフにする(ステップS6)。転写部ソレノイド15がオフになると、プランジャ15aが下降し、1回転を終えて元の状態に戻った転写部間隙形成部材支持部材11の回転を規制する。
このように、図7(a)に示す待機状態において、ユーザーが厚紙モードを選択しているときに、転写部用紙通過検知センサ19によって用紙8の先端の通過が検知されると、転写部ソレノイド駆動回路22により転写部ソレノイド15が駆動され、プランジャ15aが上昇する。これにより、転写部間隙形成部材支持部材11および転写部間隙形成部材12は、回転運動が許容され、かさ歯車23、24および転写部トルクリミッタ13を介して転写部間隙形成部材支持部材11に伝達される転写ローラ軸10の駆動力により、回転軸24aを回転中心として運動することになる。その後、図7(b)に示すように、転写部間隙形成部材支持部材11の回転によって、用紙8が転写部102の圧接部に突入する直前に、転写部間隙形成部材12により転写部102の圧接部に間隙が形成され、中間転写ベルト2の速度変動が抑制される。このとき、転写部間隙形成部材12は、中間転写ベルト2と転写ローラ7とが当接する当接面と同一面上を回転しながら転写部102に挿入されるので、変形を起こすことはない。転写部ソレノイド駆動回路22により転写部ソレノイド15がオフになると、図7(c)に示すようにプランジャ15aが下降し、次いで、図8(a)に示すように、一回転して元の状態に戻った転写部間隙形成部材支持部材11の運動が抑制される。
次いで、制御部104は、用紙8の後端が転写部102から抜けたことを検知したか否かを判別し(ステップS7)、用紙8の後端の抜けを検知した場合は、転写部ソレノイド15をオンにする(ステップS8)。転写部ソレノイド15がオンになると、プランジャ15aが上昇し、転写部間隙形成部材支持部材11が回転を開始する。次いで、制御部104は、転写部ソレノイド15をオフにする(ステップS9)。転写部ソレノイド15がオフになると、プランジャ15aが下降し、1回転を終えて元の状態に戻った転写部間隙形成部材支持部材11の回転が規制される。
このように、転写部用紙通過検知センサ19によって用紙8の後端の通過が検知されると、転写部102において上記と同様の動作となって、図8(b)に示すように、用紙8の後端が転写部102を完全に抜け出す前に転写部間隙形成部材12が転写部102の圧接部に挿入されて中間転写ベルト2の加速を緩和する。また、図8(c)に示すように、転写部ソレノイド駆動回路22により転写部ソレノイド15がオフになるとプランジャ15aが下降し、図7(a)に示すように、一回転して元の状態に戻った転写部間隙形成部材支持部材11の運動が抑制される。
なお、厚紙モードが選択されない場合は、転写部ソレノイド15がオフの状態でプランジャ15aが下降したままで待機するので、普通紙の画像形成サイクル、すなわち厚紙より薄い通常の厚さの用紙8を対象としたモードで印刷が行われ、転写部間隙形成部材12は転写部102の圧接部に挿入されない。なお、転写部102の他端部側も同様に構成されている。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置は、中間転写ベルト2と転写ローラ7とが当接する当接面と同一面上で回転する転写部間隙形成部材12を有し、転写部102の圧接部に、用紙8が突入する直前に、転写部間隙形成部材12を挿入して間隙を形成するので、中間転写ベルト2に生じる回転負荷を低減して良好な画像形成を行うことができ、転写部102の圧接部を転写部間隙形成部材12が通過するときに、転写部間隙形成部材12が過大に折り曲げられるのを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置は、転写ローラ7と同一の駆動源からの駆動力を伝達するかさ歯車23、24と、転写部間隙形成部材支持部材11とによって転写部間隙形成部材12を回転させ、制御部104により制御される転写部ソレノイド15によって転写部間隙形成部材支持部材11の運動を抑制するので、転写部間隙形成部材12を駆動するための駆動源を別途に設ける必要がなくなるため、構造が複雑になることを回避することができ、コストの低減および省スペース化を図ることができ、また、転写部ソレノイド15の上昇および下降により転写部間隙形成部材12を任意のタイミングで転写部102の圧接部に挿入することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置は、かさ歯車23、24によって、転写ローラ7の回転軸の軸線方向と転写部間隙形成部材12の回転軸の軸線方向が異なるように、転写ローラ7からの駆動力を転写部間隙形成部材12に伝達しているので、中間転写ベルト2と転写ローラ7とが当接する当接面と同一面上で転写部間隙形成部材12が回転するよう、転写ローラ7からの駆動力を転写部間隙形成部材12に伝達することができる。また、転写部トルクリミッタ13が、転写ローラ7からの駆動力を制限して転写部間隙形成部材12に伝達するようになっているので、転写部間隙形成部材支持部材11の運動が抑制されているときに、転写ローラ7の回転が影響を受けることがなく、転写部間隙形成部材支持部材11の運動が抑制されていないときには、転写部間隙形成部材支持部材11が確実に回転することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置は、かさ歯車23、24によって、転写ローラ7の回転軸の軸線方向と転写部間隙形成部材12の回転軸の軸線方向が直交するように、転写ローラ7からの駆動力を転写部間隙形成部材12に伝達しているので、簡便で安価に転写ローラ7からの駆動力を転写部間隙形成部材12に伝達することができる。
(第2の実施の形態)
図9(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。また、図9(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の断面図である。また、図9(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部間隙形成部材の斜視図である。なお、前述の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図9(a)、図9(b)に示すように、転写部112は、転写部間隙形成部材支持部材11の回転を抑制する抑制部材28、トーションコイル44、固定部材29を備えている。固定部材29は、側板25の側面に固定されている。抑制部材28は、ねじりばねであるトーションコイル44を介して固定部材29に対して所定の角度範囲内で回動できるようになっている。抑制部材28は、用紙8の搬送経路における転写部112の圧接部の直前で転写部間隙形成部材120が待機するように、転写部間隙形成部材支持部材11の回転を抑制するようになっている。
トーションコイル44は、抑制部材28と固定部材29とが所定の角度範囲内である場合において、ねじりばねとしての復元力によって抑制部材28を転写部間隙形成部材支持部材11の突起11aに当接させることにより転写部間隙形成部材120の回転を抑制するとともに、抑制部材28と固定部材29とが所定の角度以上に開いた場合に、転写部間隙形成部材支持部材11の軌道が抑制部材28の可動範囲から外れて転写部間隙形成部材支持部材11の回転を許容するようになっている。
ここで、抑制部材28と固定部材29とが成す初期角度をa1[rad]、所定の角度、すなわち、抑制部材28が転写部間隙形成部材支持部材11の回転を抑制する限界の角度をa2[rad]、トーションコイル44のねじりばね定数をK[N・m/rad]とすると、転写部間隙形成部材支持部材11の回転を抑制するトルクは最大でk(a2−a1)[N・m]となる。また、転写部トルクリミッタ13の限界トルクTL[N・m]をk(a2−a1)[N・m]以下に設定すれば、抑制部材28と固定部材29とが成す角度が所定の角度a2[rad]になるまでは、転写部トルクリミッタ13による駆動伝達が遮断され、転写部間隙形成部材支持部材11の回転が抑制される。このため、転写部トルクリミッタ13の限界トルクTLの成立条件に関して以下の関係式が成り立つ。
Figure 0005015666
また、用紙8の推進力をF、転写ローラ7の半径をrとすると、用紙8の先端が転写部間隙形成部材120の間に突入する際に、転写部間隙形成部材支持部材11に働く回転トルクはrFとなる。このため、用紙8の先端が転写部間隙形成部材120の間に突入する際に、トーションコイル44がa2[rad]以上開き、転写部間隙形成部材支持部材11の軌道が抑制部材28の可動範囲から外れて転写部間隙形成部材支持部材11が回転をするには、以下の関係式を満たす必要がある。
Figure 0005015666
したがって、転写部トルクリミッタ13の限界トルクTL、トーションコイル44のねじりばね定数k、初期角度a1、所定の角度a2は、数式1、数式2の関係式を満たすように設定すればよい。
また、用紙8の推進力Fは、座屈荷重Pと等しい値であるので、オイラーの方程式から用紙8の座屈荷重を算出することによって求めることができる。ここでは、図11に示すように、用紙8の先端において、水平、鉛直固定、回転自由という境界条件を設定し、用紙8のヤング率をE、用紙8の断面二次モーメントをI、レジスト部103から転写部112までの距離をlとすると、用紙8の座屈荷重Pに関して以下の関係式が成り立つ。
Figure 0005015666
用紙推進力Fは、座屈荷重Pと等しくなるので、数式3により用紙8の座屈荷重Pを算出し、数式1、数式2を用いて設定すればよい。
また、図9(c)に示すように、転写部間隙形成部材120は、2つのシート部材120a、120bを略V字形状に接合したものから構成されている。シート部材120aとシート部材120bは、用紙8の搬送方向下流側が接続されるとともに、用紙8の搬送方向上流側が開くように構成されている。また、転写部間隙形成部材120は、シート部材120a、120bに用紙8の先端が挟持されるとともに、用紙8の推進力により押されることにより、転写部112の圧接部に入り込むようになっている。転写ローラ7に接するシート部材120bは、対向ローラ6に接するシート部材120aよりも副走査方向に長くなるよう形成されており、用紙8の先端は、図10(a)に示すように、先ずシート部材120aまたはシート部材120bの何れかまたは双方に当接してから、図10(b)に示すように、対向ローラ6と転写ローラ7によってシート部材120aとシート部材120bの間に挟持されるようになっている。また、シート部材120a、120bは転写部間隙形成部材支持部材11とともに回転するため、用紙8の先端は、図10(c)に示す転写部112の圧接部に挟持された状態の後、次第にシート部材120a、120bから離隔するようになっている。
なお、転写部112の圧接部においては、転写部間隙形成部材120の先端部における線速は、転写ローラ7表面の線速よりも速くなる。このため、転写部間隙形成部材120が転写部112の圧接部において過大なせん断力を受けることのないように、転写部トルクリミッタ13は、正逆両方の回転方向に駆動力を制限するようになっている。また、転写部間隙形成部材120が転写部112の圧接部において過大なせん断力を受けることのないように、転写部間隙形成部材120に摩擦係数の低いテフロン(登録商標)テープ等を貼り付けてもよい。また、転写部間隙形成部材120と用紙8との接触部が大きいほうが、転写部間隙形成部材120が用紙8により安定して回転されるので、転写ローラ7の軸線方向における転写部間隙形成部材120の長さを大きくすることが好ましい。
次に、このように構成された画像形成装置50の動作を説明する。
図12(a)〜図12(c)および図13(a)、図13(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部間隙形成部材の回転運動を時系列で示す側面図である。
プリント待機状態では、図12(a)に示すように、転写ローラ7は回転しないので、転写部間隙形成部材支持部材11は静止した状態であり、抑制部材28は初期角度a1を維持する。
中間転写ベルト2の駆動が開始すると、図12(b)に示すように、転写ローラ7が回転するので、転写部間隙形成部材支持部材11は転写部トルクリミッタ13を介して回転し、抑制部材28を押し広げる。抑制部材28は、抑制部材28の角度がa2になり、トーションコイル44の復元力が転写部トルクリミッタ13の限界トルクTLに達するまで、転写部間隙形成部材支持部材11の回転を抑制する。
用紙8が転写部間隙形成部材120に突入すると、図12(c)に示すように、用紙8の推進力Fが、転写部間隙形成部材120を介して転写部間隙形成部材支持部材11の回転トルクとなって抑制部材28をさらに押し広げるため、転写部間隙形成部材支持部材11が回転する。
用紙8が転写部112の圧接部に突入しているときは、図13(a)に示すように、用紙8の先端を転写部間隙形成部材120が挟持した状態で転写ローラ7が押し下げられる。そして、転写部間隙形成部材支持部材11の回転により抑制部材28がさらに押し広げられると、転写部間隙形成部材支持部材11の軌道が抑制部材28の可動範囲から外れる。このとき、抑制部材28は、トーションコイル44の復元力により初期角度a1となる。
用紙8が転写部112の圧接部に突入した後は、図13(b)に示すように、転写部間隙形成部材120が用紙8の先端から離隔し、転写部間隙形成部材支持部材11は、引き続き転写部トルクリミッタ13からの駆動伝達により回転する。その後、転写部間隙形成部材支持部材11は、抑制部材28の設置位置に到達し、用紙8が転写部112に搬送される毎に上述の動作が繰り返される。なお、転写部112の他端部側も同様に構成されている。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置は、レジスト部103により搬送される用紙8の推進力により転写部間隙形成部材120が押されて、転写部112の圧接部に挿入されることにより、用紙8が転写部112に突入する直前に、転写部112に間隙を形成するようになっているので、転写部112の圧接部に用紙8が突入する直前にタイミング良く間隙を形成することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置は、転写部間隙形成部材120が、転写ローラ7からかさ歯車23、24および転写部トルクリミッタ13を介して駆動力を伝達されるとともに、トーションコイル44と抑制部材28により用紙8の搬送経路上で待ち受けるように制御されるので、転写部間隙形成部材120を駆動するための駆動源を別途に設ける必要がなくなるため、構造が複雑になることを回避することができ、コストの低減および省スペース化を図ることができ、転写部間隙形成部材120をタイミング良く転写部112の圧接部に挿入することができる。
(第3の実施の形態)
図14(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。また、図14(b)は、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の断面図である。また、図15は、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の側面図である。なお、前述の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図14(a)、図14(b)、図15に示すように、転写部122は、転写ローラ軸10に圧入されたハイポイドギヤ123と、ハイポイドギヤ123と歯合するハイポイドギヤ124とを備え、ハイポイドギヤ123、124によって転写ローラ軸10の駆動力を転写部間隙形成部材支持部材11に伝達するようになっている。ハイポイドギヤ124は、転写部122の圧接部に対して用紙8の搬送方向上流側においてハイポイドギヤ123と歯合する。すなわち、ハイポイドギヤ124は、転写部122の圧接部に対して用紙8の搬送方向上流側にオフセットして設けられており、転写ローラ軸10の軸線方向と、転写部間隙形成部材120の回転軸の軸線とはねじれの位置の関係となっている。
ハイポイドギヤ124には、回転軸124aが圧入されるとともに、回転軸124aの外周部には、転写部トルクリミッタ13が設けられている。回転軸124aの回転は、転写部トルクリミッタ13を介して転写部間隙形成部材支持部材11に伝達される。
転写部間隙形成部材支持部材11に支持された転写部間隙形成部材120は、転写部122の圧接部に対して用紙8の搬送方向上流側で、用紙8の幅方向に平行な状態で待機するようになっている。なお、転写部122の他端部側も同様に構成されている。
なお、ハイポイドギヤ123、124の減速比は、1以下の値となり、転写ローラ軸10の回転よりも転写部間隙形成部材支持部材11の回転が遅くなる。このため、転写部間隙形成部材120が転写部122の圧接部において過大なせん断力を受けることのないように、転写部トルクリミッタ13は、正逆両方の回転方向に駆動力を制限するようになっている。また、転写部間隙形成部材120が転写部122の圧接部において過大なせん断力を受けることのないように、転写部間隙形成部材120に摩擦係数の低いテフロン(登録商標)テープ等を貼り付けてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置は、ハイポイドギヤ123、124を介して駆動力の授受が転写ローラ7と転写部間隙形成部材120の双方の回転軸の軸線方向がねじれの位置の関係になっており、また、転写部間隙形成部材120は、転写部122の圧接部に対して用紙8の搬送方向上流側で、用紙8の幅方向に平行な状態で待機するようになっているので、転写部間隙形成部材120の回転軸の設置位置に関する自由度を向上させることができ、転写部間隙形成部材120の回転軸を転写ローラ7の回転軸よりも用紙8の搬送方向上流側に配置することにより、転写部間隙形成部材120を用紙8の幅方向に平行に待機させることができ、転写部間隙形成部材120が用紙8に押されるときに安定して用紙8から推進力を受けることができる。
以上のように、本発明に係る画像形成装置は、像担持体に生じる回転負荷を低減して良好な画像形成を行うことができるという効果を有し、単葉のシート状の記録媒体へ記録する電子写真方式、静電記録方式、イオノグラフィー方式、磁気記録方式等の画像形成方式を採用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の中間転写部の断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の側面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の制御部を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の動作を説明するフロー図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部間隙形成部材の回転運動を時系列で示す平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写部間隙形成部材の回転運動を時系列で示す平面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の断面図である。(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部間隙形成部材の斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部およびレジスト部の側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部間隙形成部材の回転運動を時系列で示す平面図である。 (a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の転写部間隙形成部材の回転運動を時系列で示す平面図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の平面図である。(b)は、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の転写部の圧接部の側面図である。 従来の画像形成装置の転写ローラの構成を示す側面図である。 従来の画像形成装置の転写部材の構成を示す側面図である。 (a)、(b)は、従来の画像形成装置の転写部材の構成を示す側面図である。 (a)、(b)は、従来の画像形成装置の転写部の断面図である。 (a)、(b)は、従来の画像形成装置の転写部の断面図である。 (a)、(b)は、従来の画像形成装置の転写部の断面図である。 (a)、(b)は、従来の画像形成装置の転写部の断面図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
2 中間転写ベルト(像担持体)
3 駆動ローラ
4 従動ローラ
5 テンションローラ
6 対向ローラ
7 転写ローラ(転写部材)
8 用紙(記録媒体)
9 圧縮ばね
10 転写ローラ軸(駆動源)
11 転写部間隙形成部材支持部材(間隙形成手段)
11a 突起
12 転写部間隙形成部材(間隙形成手段、間隙形成部材)
13 転写部トルクリミッタ(駆動力制限手段)
15 転写部ソレノイド(制御手段)
15a プランジャ
16 引張りばね
19 転写部用紙通過検知センサ
21 マイクロプロセッサ
22 転写部ソレノイド駆動回路
23、24 かさ歯車(軸線方向変更手段)
24a 回転軸
25 側板
25a ブラケット
26 レジストローラ
27 レジスト加圧ローラ
28 抑制部材(制御手段)
29 固定部材
44 トーションコイル(制御手段)
48 ゴム片
50 画像形成装置
100 プリンタ部
101 中間転写部
102、112、122 転写部
103 レジスト部(記録媒体搬送手段)
104 制御部(制御手段)
120 転写部間隙形成部材(間隙形成手段、間隙形成部材)
120a、120b シート部材(間隙形成部材)
123、124 ハイポイドギヤ(軸線方向変更手段)
200 給紙部
300 スキャナ部
301 コンタクトガラス
400 原稿自動搬送部
401 原稿トレー

Claims (5)

  1. 画像を担持して回転する像担持体と、
    前記像担持体に当接して回転するとともに前記像担持体の表面に形成された画像を記録媒体に転写する転写部材と、
    前記像担持体と前記転写部材とが当接する位置に記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、
    前記像担持体と前記転写部材とが当接する当接面上で回転する間隙形成部材を有し、前記像担持体と前記転写部材とが当接する位置に、前記記録媒体が突入する直前に、前記間隙形成部材を挿入して間隙を形成する間隙形成手段とを備え
    前記間隙形成手段は、前記記録媒体搬送手段により搬送される前記記録媒体の推進力により、前記像担持体と前記転写部材とが当接する位置に、前記記録媒体が突入する直前に、前記間隙形成部材を挿入して間隙を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写部材または前記像担持体と同一の駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達する伝達手段と、前記間隙形成部材を支持する支持部材とを有する駆動手段と、
    前記支持部材の運動を抑制する制御手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記伝達手段が、前記駆動源の回転軸の軸線方向と前記間隙形成部材の回転軸の軸線方向が異なるように、駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達する軸線方向変更手段と、前記駆動源からの駆動力を制限して伝達する駆動力制限手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記軸線方向変更手段は、前記駆動源の回転軸の軸線方向と前記間隙形成部材の回転軸の軸線方向が直交するように、駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記軸線方向変更手段は、前記駆動源の回転軸の軸線方向と前記間隙形成部材の回転軸の軸線方向がねじれの位置の関係になるように、駆動源からの駆動力を前記間隙形成部材に伝達することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
JP2007147935A 2007-06-04 2007-06-04 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5015666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147935A JP5015666B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147935A JP5015666B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008299247A JP2008299247A (ja) 2008-12-11
JP5015666B2 true JP5015666B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40172792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007147935A Expired - Fee Related JP5015666B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5015666B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5299772B2 (ja) 2009-03-02 2013-09-25 株式会社リコー 画像形成装置
JP5428421B2 (ja) * 2009-03-16 2014-02-26 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6190167A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Olympus Optical Co Ltd 画像形成装置における加圧ロ−ラの衝撃緩和装置
JPH04242276A (ja) * 1991-01-17 1992-08-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH06274051A (ja) * 1993-03-22 1994-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像記録方法及びその装置
KR100338760B1 (ko) * 1999-09-01 2002-05-30 윤종용 간접전사방식 화상형성장치의 감광매체의 화상 밴딩 저감방법
JP4077164B2 (ja) * 2001-02-28 2008-04-16 株式会社リコー 帯電装置および画像形成装置
JP4112815B2 (ja) * 2001-04-13 2008-07-02 シャープ株式会社 画像形成装置
JP2002330570A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 電動モータ、駆動ユニット、およびそれらを使用した画像形成装置
JP2003270978A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Konica Corp 定着装置及び画像形成装置
JP2005134526A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP4741891B2 (ja) * 2005-06-29 2011-08-10 株式会社リコー 転写装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008299247A (ja) 2008-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100877432B1 (ko) 시이트 이송 장치 및 이 시이트 이송 장치를 이용한 화상형성 장치
JP2008096715A (ja) 画像形成装置
JP4994876B2 (ja) 画像形成装置
JP4724603B2 (ja) シート搬送装置、画像形成装置及び画像読取装置
US7770881B2 (en) Sheet material feeding device having a sheet guide part
JP2007168955A (ja) 画像形成装置及び搬送装置
JP5111136B2 (ja) 画像形成装置
JP4838683B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
US7296794B2 (en) Image forming apparatus
US9206005B2 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
JP5015666B2 (ja) 画像形成装置
EP2042935B1 (en) Image forming apparatus
JP4966103B2 (ja) 画像形成装置
JP5177662B2 (ja) 駆動伝達装置、給紙装置、及び、画像形成装置
JP2008040328A (ja) 画像形成装置
JP4801604B2 (ja) シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP3261095B2 (ja) シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置
JP7129021B2 (ja) シート処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP4864736B2 (ja) 画像形成装置
US12050415B2 (en) Reducing bias generated in intermediate transfer belt of an image forming apparatus
JPH04217533A (ja) ベルト搬送装置
JP5959931B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP4702935B2 (ja) 画像形成装置
JP5332266B2 (ja) 画像形成装置、連続用紙の搬送装置
JP2010089896A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5015666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees