JP2010199276A - 熱電変換素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は高い可撓性、発電効率および耐久性を有する熱電変換素子を、効率よく製造する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】支持体上に、p型半導体素子、n型半導体素子および絶縁体を有する熱電変換素子において、前記p型半導体素子および前記n型半導体素子を塗布または印刷により形成することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は低コストで良好な変換効率を有する発電用熱電変換素子及びその製造方法に関する。
熱電変換素子は、一般的にはp型半導体とn型半導体を組み合わせてなり、構造が簡便であり容易に電気エネルギーを取り出すことが可能であること、またエネルギーの有効活用という観点からも注目され、開発が進められている。
熱電変換材料には無機材料や金属材料が用いられ、素子の利用方法としては車や焼却炉、工場の配管やプロジェクター、パソコン等が発する熱エネルギーを回収する手段として注目されている。
しかしながら一般的な熱電変換素子は、平面状のシートに空間を隔ててp型半導体とn型半導体が柱上に並んだ構造をとっている。車のマフラーや工場の配管等、曲面を有する物体に従来の熱電変換素子からなる熱電変換シートの貼合を試みた場合、シートの上部と下部でのひずみの発生による素子の破壊、またはp型半導体とn型半導体が接触することによる起電力の低下が起こる恐れがある。
柔軟性を有する基板を用いた熱電変換素子が提案されているものの(特許文献1)、開示されているp型半導体とn型半導体は金属又は酸化物であり、素子全体としては必ずしも高い柔軟性を有していない。また、半導体材料として有機材料を用いることができるとの記載はあるが、具体的な材料とその製造方法に関する言及はなされていない。
また、熱応力によるひずみの発生を抑制する手段としては、セラミックス保持体に貫通孔を設け、その孔にp型半導体とn型半導体を交互に挿入した熱電変換素子が提案されているものの(特許文献2)セラミック保持体は可撓性を有していないため、曲面を有する物体への適応は難しい。
上記の問題を解決するために可撓性を有する電極、絶縁部材、p型可撓性素子及びn型可撓性素子を有する熱電変換素子が提案されている(特許文献3)。しかしながら、予め形成された繊維状に整形したp型可撓性素子及びn型可撓性素子により熱電変換素子を作成しており、連続的に熱電変換素子を製造する場合には不向きである。
特開2003−282970号公報 特開2002−158379号公報 特開2006−114793号公報
本発明は高い可撓性、発電効率および耐久性を有する熱電変換素子を、効率よく製造する方法を提供することを目的とする。
上述の課題は、絶縁部材(絶縁体)を有し、かつ、p型半導体素子、n型半導体素子の材料となる溶液を、支持体上に、塗布または印刷の後に、乾燥する工程を経て、熱電変換素子を形成することにより、本願の目的が達成されることを見出した。
然るに本発明は、
1.支持体上に、p型半導体素子、n型半導体素子および絶縁体を有する熱電変換素子において、前記p型半導体素子および前記n型半導体素子を塗布または印刷により形成することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
2.前記p型半導体素子または前記n型半導体素子の少なくとも1つが有機半導体材料を含むことを特徴とする前記1に記載の熱電変換素子の製造方法。
3.前記p型半導体素子または前記n型半導体素子の少なくとも1つが印刷によりパターニングされていることを特徴とする前記1または2に記載の熱電変換素子の製造方法。
4.前記絶縁体が塗布または印刷により形成されることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
5.前記p型半導体素子と前記n型半導体素子が直接電気的に接続するように形成することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
6.前記p型半導体素子、前記n型半導体素子及び前記絶縁体がパターニングされた2枚の前記支持体を貼合することにより製造することを特徴とする前記5に記載の熱電変換素子の製造方法。
7.前記p型半導体素子または前記n型半導体素子の少なくとも一つに平板状化合物を含有することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
8.前記n型半導体素子が、ジハロゲン化合物の重合物、あるいはフラーレン構造を有する化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
9.前記1〜8のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法により製造されたことを特徴とする熱電変換素子。
である。
本発明により、高い可撓性、発電効率および耐久性を有する熱電変換素子を効率よく製造する方法を提供することができた。本発明の方法により製造された熱電変換素子は、高い可撓性、発電効率および耐久性を有する。
本発明による熱電変換素子の製造方法を模式的に示した図である。 本発明による熱電変換素子の製造方法の変形例を模式的に示した図である。 本発明による熱電変換素子の製造方法の変形例を模式的に示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[支持体]
本発明に係る支持体の構成材料としては、金属、薄膜ガラス、セラミック、プラスチックのいずれでもよいが、プラスチックフィルムが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、セルロースエステル類等を挙げることができる。
本発明に係るより具体的なプラスチック支持体としては、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、シンジオタクチックポリスチレン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、積層あるいは混合して用いてもよい。熱源に近い場所で用いるため耐熱性が高いほどよく、中でも、好ましいプラスチックフィルムとしては、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、セルロースナノファイバー等が挙げられる。
[p型半導体素子]
p型半導体素子はp型半導体材料を含有する溶液を塗布または印刷の後に乾燥することにより形成する。p型半導体材料としては有機物を用いることが特に好ましい。p型半導体素子の厚みは、特に制限はないが、フレキシブルな熱電変換素子を作製する場合、厚み10nm以上5mm以下が好ましく、さらには100nm以上1mm以下がより好ましい。
p型半導体材料としてはp型導電性有機材料が挙げられ、p型導電性有機材料としては共役系の広がったπ電子化合物で、電荷キャリアが正孔であれば特に限定されるものではない。
具体的なp型導電性有機材料としては、チオフェンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、フェニレンビニレンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、アニリンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、チエニレンビニレンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、カルバゾール、ビニルカルバゾールおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、ピロールおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、アセチレンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、イソチアナフテンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、ヘプタジエンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマーなどの高分子、無金属フタロシアニン、金属フタロシアニン類およびそれらの誘導体、ジアミン類、フェニルジアミン類およびそれらの誘導体、ペンタセンなどのアセン類およびその誘導体、ポルフィリン、テトラメチルポルフィリン、テトラフェニルポルフィリン、ジアゾテトラベンズポルフィリン、モノアゾテトラベンズポルフィリン、ジアゾテトラベンズポルフィリン、トリアゾテトラベンズポルフィリン、オクタエチルポルフィリン、オクタアルキルチオポルフィラジン、オクタアルキルアミノポルフィラジン、ヘミポルフィラジン、クロロフィルなどの無金属ポルフィリンや金属ポルフィリンおよびその誘導体、シアニン色素、メロシア、ベンゾキノン、ナフトキノンなどのキノン系色素などの低分子が利用され得る。
金属フタロシアニンや金属ポルフィリンの中心金属としては、マグネシウム、亜鉛、銅、銀、アルミニウム、珪素、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、スズ、白金、鉛など、またこれらの金属の酸化物、ハロゲン化物が用いられる。
上記のなかでポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリアセン類、ポリビニレン類、ポリピロール類、ポリアニリン類をp型導電性有機材料として用いることがより好ましい。
[n型半導体素子]
n型半導体素子はn型半導体材料を含有する溶液を塗布又は印刷の後に乾燥することにより形成する。n型半導体材料としては有機物を用いることが特に好ましい。n型半導体素子の厚みは、特に制限はないが、フレキシブルな熱電変換素子を作製する場合、厚み10nm以上5mm以下が好ましく、さらには100nm以上1mm以下がより好ましい。
n型半導体材料としてはn型導電性有機材料が挙げられ、n型導電性有機材料としては、共役系の広がったπ電子化合物で電荷キャリアが電子であれば特に限定されるものではない。
具体的には、ピリジンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、キノリンおよびその誘導体を骨格にもつオリゴマーやポリマー、ベンゾフェナンスロリン類およびその誘導体によるラダーポリマー、シアノポリフェニレンビニレン、ジハロゲン化合物などの高分子材料、フッ素化無金属フタロシアニン、フッ素化金属フタロシアニン類およびその誘導体、ペリレンおよびその誘導体、ナフタレン誘導体、バソキュプロインおよびその誘導体などの低分子材料が挙げられる。
好ましくは、ジハロゲン化合物の重合物(ポリマー)、フラーレン構造を有する化合物(修飾フラーレン類)、またカーボンナノチューブ(CNT)等が挙げられる。
本発明に用いられるフラーレン構造を有する化合物としては、分子中にフラーレン構造部が、導電性高分子モノマーおよび電解重合可能な基、または電解重合可能な導電性高分子モノマーを含んでいるものが好ましい。フラーレン構造部としては、C60、C70、C76、C78、C84等、球状ないし楕円体のフラーレン構造を有するものであれば特に限定されるものではないが、入手容易性の観点からC60が好ましい。導電性高分子モノマーと電解重合可能な基としては、チオフェン、ビチオフェン、エチレンジオキシチオフェン、ピロール、アニリン等と電解重合可能な基が好ましく、具体的には、電解重合に用いられる電解重合用モノマーと同様の構造を含む基が好ましい。本発明に好ましく用いられるフラーレン化合物としては、チオフェン基とC60とを含む化合物(TC60)及びビチオフェン基とC60とを含む化合物(BTC60)が挙げられる。
Figure 2010199276
本発明の好ましいn型導電性有機材料の一つであるジハロゲン化合物の重合物は、以下のような芳香族ジハロゲン化物からなるモノマー等を重合して得ることができる。
Figure 2010199276
重合法としては特に限定されないが、電解重合法の一例を挙げる。
作用電極として白金電極、対極として白金電極、参照電極には銀線を用いた。溶媒はアセトニトリル、支持電解質はテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート0.1mol/L、2,5−ジクロロベンゾニトリル0.05mol/L、定電位−2.5V vs.銀線で20分通電し、電極析出物を溶媒のアセトニトリルに5分間浸漬し、モノマーや支持電解質を除去し、重合物を得ることができる。
カーボンナノチューブの精製法に関しては数多くの発明がなされており、大別すると機械的精製法、電磁的精製法、化学的精製法に分けられる。機械的精製方法とは粉砕、超音波照射、クロマトグラフィー、ろ過等による精製方法である。電磁的精製法とは電気泳動、磁場印加等に代表される電磁気学的精製方法である。機械的精製方法や電磁気的精製方法はその工程のみでは純度が上がらないことが多く、以下に述べる化学的精製方法と組み合わせることが一般的である。化学的精製方法とは乾式酸化あるいは湿式酸化による精製方法である。乾式酸化とは気層酸化のことであり、酸素、水蒸気、二酸化炭素等の酸化性ガスまたは酸化性ガスと窒素、アルゴン等の不活性ガスとの混合ガス中600〜1000℃に加熱する方法である。湿式酸化とは硝酸、硫酸、過マンガン酸カリウム、クロロスルホン酸、これらの混合物等の酸化性液体中で処理する精製法である。本発明において製造は限定されることはなく、直径3nm以上200nm以下が好ましく、5nm以上100nm以下がより好ましい。長さは1μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましい。
p型/n型導電性有機材料の導電性を向上させるためにドーピングを行っても良い。p型導電性有機材料のドーパントとしては、
(1)Cl、Br、I、ICl、ICl、IBr、IF等のハロゲン、
(2)PF、AsF、SbF、BF、BCl、BBr、SO等のルイス酸、
(3)HF、HCl、HNO、HSO、HClO、リン酸等のプロトン酸、
(4)2−ナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸等の有機酸、
(5)FeCl、FeOCl、TiCl、ZrCl、HFCl、NbF、NbCl、TaCl、MoF5、WF等の遷移金属化合物、などがある。
p型導電性有機材料のドーパントとしては、
(1)Li、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ金属、
(2)Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類金属、
(3)Eu等のランタノイド、
(4)R、R、RAs、R(R:アルキル基)、アセチルコリン、
などがある。
ドーパントを担持させる方法として、導電性有機材料の合成(重合)時に添加する方法、塗膜直後に噴霧、揮発させる等がある。
[絶縁体]
本発明の絶縁体は絶縁性材料を含有する。絶縁体の厚みは特に限定はないが、フレキシブルな熱電変換素子を作製する場合には、厚み10nm以上5mm以下が好ましく、さらには100nm以上1mm以下がより好ましい。
絶縁性材料としては、導電率が1.0×10−6S/m以下であれば特に限定されるものではない。
また、絶縁性材料は塗布や印刷方式により塗設されることが好ましいため、有機溶剤に溶解することが好ましく、一方で塗設後は溶媒などに侵食されないことが好ましい。このような観点から硬化型樹脂が好ましく、特に活性エネルギー線(紫外線や電子線)硬化型樹脂モノマーもしくはオリゴマーを用いることが好ましい。ラジカル重合型の紫外線硬化樹脂モノマーもしくはオリゴマーとしては、例えば、多価アルコールのアクリル酸またはメタクリル酸エステルのような多官能性のアクリレート、ジイソシアネート、多価アルコールおよびアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル等から合成されるような多官能性のウレタンアクリレート樹脂などを挙げることができる。さらにアクリレート系の官能基を有するエーテルモノマー、エステルモノマー、エポキシモノマー、アルキッドモノマー、スピロアセタールモノマー、ブタジエンモノマー、ポリチオールポリエン樹脂の材料となるモノマー等も必要に応じて好適に使用することができる。
また、これらのモノマーの反応性希釈剤としては、比較的低粘度である1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等の2官能以上のモノマー及びオリゴマーならびに単官能モノマー、例えばN−ビニルピロリドン、エチルアクリレート、プロピルアクリレート等のアクリル酸エステル類、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、イソオクチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ノニルフェニルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、及びそのカプロラクトン変成物などの誘導体、スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸等及びそれらの混合物、などを使用することができる。また、カチオン重合型の紫外線硬化樹脂は付加重合型と開環重合型に大きく分類でき、付加重合型の化合物として、電子密度の高いビニル基を有するビニルエーテル化合物、スチレン誘導体等を、開環重合型の化合物として、多様なヘテロ環状化合物、例えばエポキシ化合物、ラクトン化合物、4員環の環状エーテルであるオキセタン化合物等を使用することができる。
また、シリカ化合物やポリシラザン等の無機化合物も好ましく使用することができる。
[平板状化合物]
平板状化合物は、1〜1.5nm厚を単位とする結晶構造が積層された薄い平板状の形状を有する粒子であり、p型半導体素子又はn型半導体素子、あるいはその両方に含有すると熱導電性が低下するので、熱電変換素子の厚み方向の温度差が大きくすることができ、起電力の増大が期待できる。
平板状化合物としては、例えば、下記一般式
A(B,C)2−510(OH,F,O)
〔ただし、AはK,Na,Caのいずれかであり、BおよびCはFe(II),Fe(III),Mn,Al,Mg,Vのいずれかであり、DはSiまたはAlである。〕
で表される天然雲母、合成雲母等の雲母群、また、式3MgO・4SiO・HOで表されるタルク、テニオライト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、りん酸ジルコニウムなどが挙げられる。
上記雲母群においては、天然雲母としては白雲母、ソーダ雲母、金雲母、黒雲母および鱗雲母が挙げられる。また、合成雲母としては、フッ素金雲母KMg(AlSi10)F、カリ四ケイ素雲母KMg2.5(Si10)F等の非膨潤性雲母、およびNaテトラシリリックマイカNaMg2.5(Si10)F、NaまたはLiテニオライト(Na,Li)MgLi(Si10)F、モンモリロナイト系のNaまたはLiヘクトライト(Na,Li)1/8Mg/5Li1/8(Si10)F等の膨潤性雲母等が挙げられる。さらに合成スメクタイトも有用である。
本発明で使用する平板状化合物の粒子径は、その平均長径が0.3〜20μm、好ましくは0.5〜10μm、特に好ましくは1〜5μmである。また、該粒子の平均の厚さは、0.1μm以下、好ましくは、0.05μm以下、特に好ましくは、0.01μm以下である。例えば、代表的化合物である膨潤性合成雲母のサイズは厚さが1〜50nm、面サイズが1〜20μm程度である。
本発明で使用する平板状化合物の形状としては、厚さは薄ければ薄いほどよい。従って、アスペクト比は20以上であり、好ましくは100以上、特に好ましくは200以上である。なお、アスペクト比は粒子の長径に対する厚さの比であり、たとえば、粒子の顕微鏡写真による投影図から測定することができる。
平板状化合物は、p型導電性有機材料またはn型導電性有機材料、あるいはその両方に添加することができ、その添加量は50質量%以下が好ましい。50質量%を越えると脆くなる。より好ましくは1〜30質量%である。このようにアスペクト比が大きい平板状化合物の粒子を含有させると、熱導電性を低下させ、熱電変換素子の厚み方向の温度差が大きくでき、起電力が大きくなると考えられる。
次に、一般的な分散方法の例について述べる。まず、水もしくは有機溶剤に平板状化合物を5〜50質量%添加し、膨潤させた後、分散機にかけて分散する。ここで用いる分散機としては、機械的に直接力を加えて分散する各種ミル、大きな剪断力を有する高速攪拌型分散機、高強度の超音波エネルギーを与える分散機等が挙げられる。具体的には、ボールミル、サンドグラインダーミル、ビスコミル、コロイドミル、ホモジナイザー、ティゾルバー、ポリトロン、ホモミキサー、ホモブレンダー、ケディミル、ジェットアジター、毛細管式乳化装置、液体サイレン、電磁歪式超音波発生機、ポールマン笛を有する乳化装置等が挙げられる。
[製造方法]
本発明に係るp型半導体素子、n型半導体素子の製造方法としては、塗布や印刷が用いられる。さらには絶縁体も塗布や印刷により形成することが好ましい。塗布方法としては、例えばディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビヤコート法、あるいは米国特許第2,681,294号明細書に記載のホッパーを使用するエクストルージョンコート法等が挙げられる。また、必要に応じて米国特許第2,761,791号、同3,508,947号、同2,941,898号および同3,526,528号明細書、原崎勇次著「コーティング工学」253頁(1973年朝倉書店発行)等に記載された2層以上の層を同時に塗布する方法も用いることができる。
また、パターン塗布するには印刷方式等が好ましく、例えば、インクジェット方式、フレキソ印刷方式、オフセット印刷方式、グラビア印刷方式、スクリーン印刷方式、マスクを用いたスプレー塗布方式等に使用する各種塗布装置を使用することが可能である。好ましくはインクジェット方式、グラビア方式、スクリーン方式であり、更に好ましくはグラビア方式、スクリーン方式である。
また、上記の方法によって製造されたp型半導体素子、n型半導体素子及び絶縁体がパターニングされた支持体を2つ貼り合わせることにより熱電変換素子を製造することも好ましい。
[熱電変換素子の用途]
本発明の熱電変換素子の用途としては、工場の廃熱で熱くなっているところでの熱電変換や、蒸気配管に巻きつけたり、温泉の沸き湯の配管に巻きつけることで熱電変換する。
以下実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例に用いた材料は以下に従って準備した。
[支持体]
長さ0.5m×幅0.3mの易接着加工したPETフィルム(T600E 75μm、日新化成(株)製)を使用した。
[絶縁性材料]
樹脂1:ウレタンアクリレート(紫光UV1700−B:商品名、日本合成(株)製)を溶剤で固形分35%に調製した。
樹脂2:還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にメチルメタクリレート(以下MMAと略称する)80.1部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下HEMAと略称する)13部、アゾビスイソブチロニトリル(以下AIBNと略称する)0.14部及び1,2−ジメトキシエタン200部を添加混合し、溶解させた。次いで、窒素気流中70℃で6時間攪拌下に反応させた。得られた反応液をn−ヘキサンに添加して再沈精製し、MMA/HEMAの組成比90/10(モル比)のコポリマー(アクリル樹脂(I))80部を得た。該コポリマーの重量平均分子量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で180000であった。
塗布前に、ヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.5当量となるようにヘキサメチレンジイソシアネート1.1部を添加して25℃で5分間攪拌して、塗布液を調製した。
[p型導電性有機材料]
ポリアニリン−1:アニリンを重合温度−8℃〜−6℃で化学酸化重合することにより得られた重量平均分子量(Mw)99000、分散度(Mw/Mn)=3.20のポリアニリン1.0gを(±)−10−カンファースルホン酸1.2g、m−クレゾール24.9gの混合液に溶解し、液温20〜55℃において、110〜930W、38KHzの超音波処理を4時間行い、遠心分離を行って不溶解分を除去した。
PEDOT/PSS:ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォネートの1質量%メタノール溶液を調整した。
MEH−PPV:ポリ−2−メトキシ−5−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン(アルドリッチ社製)。
[n型導電性有機材料]
ポリアミノピリジン化合物(PAPDN):冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン11.84g(80ミリモル)、2,6−ジアミノピリジン8.73g(80ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.83g(2ミリモル)、2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナフチル3.74g(6ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド23.07g(240ミリモル)およびトルエン800mlを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で6時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、ろ過して粗ポリアミノピリジンを得た。得られた粗ポリアミノピリジンを28質量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、黄土色粉体のポリ(2−アミノピリジン)14.60gを得た(収率99.2%)。また、得られたポリマーの数平均分子量は6700(重合度n=36)であった。
ポリキノリンポリマー(PQ):
(ジフルオロキノリンモノマー(ビス−6,6′−[2−(4−フルオロフェニル)−4−フェニルキノリン])の製造)
温度計、機械的攪拌機、及び窒素導入バルブ付き蒸留装置を備えた2リットルの三口丸底フラスコに、2−アミノ−5−クロロベンゾフェノン(695.0g、3.00モル)、4′−フルオロアセトフェノン(456.0g、3.30モル)およびp−トシル酸(47.62g、0.25モル)を投入した。反応混合物を、窒素雰囲気下、165℃(44時間)で加熱した。加熱処理中、水と共に留出した黄色の4′−アセトフェノンを単離し、反応系に再度添加した。混合物を更に190℃(2時間)で加熱した。混合物を120℃に冷却し、95%エタノール(10リットル)に機械的撹拌棒装置で激しく撹拌しながら注加した。混合物を濾過し、沈殿をエタノール(1リットル)で洗浄した。固形の6−クロロ−2−(4−フルオロフェニル)−4−フェニルキノリンを真空オーブン中80℃(16時間)で乾燥した。
撹拌棒装置及び窒素導入口を備えた250mlの三口丸底フラスコに上記の固体6−クロロ−2−(4−フルオロフェニル)−4−フェニルキノリン(25.0g、75ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド(0.681g、1.04ミリモル)、ヨウ化ナトリウム(1.40g、9.37ミリモル)、トリフェニルホスフィン(8.19g、33.3ミリモル)、活性化亜鉛末(3.13g、47.9ミリモル)およびNMP(N−メチルピロリジノン)(86ml)を投入した。フラスコを窒素雰囲気下で、70℃(16時間)で加熱した。混合物をNMP(10ml)で希釈し、170℃に昇温し、次いで混合物を熱いままセライトで濾過した。母液を−20℃に冷却し、生成物を濾過により回収した。黄色固体を冷エタノール/塩化メチレン(3/1)で洗浄し、真空オーブン中100℃で乾燥した。このポリキノリンポリマーはTgが約265℃であり、NMP、DMAC等のアミド溶剤、数種のエーテル及びエステル溶剤、シクロペンタノン、テトラヒドロフランに溶解する。
ポリ[ベンツイミダゾベンゾフェナンスロリン](PBPHN):シグマアルドリッチ社製を使用(製品番号667846)
フラーレン化合物TC60(チオフェン基とC60フラーレンとを含む化合物):
60フラーレン0.56mmol、3−チオフェンアルデヒド1.11mmol、N−メチルグリシン5.62mmolをトルエン200mlに溶解させ、9時間加熱還流を行なった。溶媒留去の後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離精製した。最後にゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)にて分離精製し、再結晶してTC60を得た。
フラーレン化合物BTC60(ビチオフェン基とC60フラーレンとを含む化合物):
60フラーレン0.56mmol、2,2’−ビチオフェン−5−カルボキサルデヒド1.11mmol、N−メチルグリシン5.62mmolをトルエン130mlに溶解させ、8時間加熱還流を行なった。溶媒留去の後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離精製した。最後にゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)にて分離精製し、再結晶してBTC60を得た。
カーボンナノチューブ(CNT):
東京化成工業株式会社製のC2151(直径10〜20nm、長さ15〜20μm)
ジクロロベンゾニトリルポリマー(DClCN):
作用電極として白金電極、対極として白金電極、参照電極には銀線を用いた。溶媒はアセトニトリル、支持電解質はテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート0.1mol/L、2,5−ジクロロベンゾニトリル0.05mol/L、定電位−2.5V vs.銀線で20分通電し、電極析出物を溶媒のアセトニトリルに5分間浸漬し、モノマーや支持電解質を除去し、重合物を得た。
ジクロロピリジンポリマー(DClPy):
DClCNを2,5−ジクロロピリジンに変えて、電位を−3.0Vに変えて、後は上述に沿って重合物を得た。
[平板状化合物]
表1に示す平板状化合物を固形分で10質量%となるようn型あるいはp型導電性有機材料調製液に加え、1時間膨潤させ、その後超音波分散機で15分分散した。表中に質量%の記載があるものは、その固形分になるよう調整した(記載なきものは10質量%)。
[実施例1]
[素子の作製]
下記の方法に従って試料4〜33を作製した。
本発明による熱電変換素子の製造方法を図1を参照しながら説明する。
(1)支持体1(T600E 75μmPET)上に、表1に示す絶縁体2の材料となる絶縁材料(樹脂)をドライ膜厚がおよそ10μmになるようスクリーン印刷機を用いて印刷し、その後UVランプで10mJの照射を行って硬化させた。これにより、絶縁体2によって100行×3列のp型半導体素子3及びn型半導体素子4を設けるための窪みを作製した。この時の印刷パターンは図1の(1)に示す。
(2)p型半導体素子3を表1に示す材料でドライ膜厚がおよそ10μm、窪み1区画の略1/2の面積を占めるようにスクリーン印刷し、100℃の温風で1分間乾燥し作成した。図1(2)。
(3)n型半導体素子4を表1に示す材料を用いてドライ膜厚がおよそ10μm、かつp型半導体素子3と接触するようにスクリーン印刷し、100℃の温風で1分間乾燥した。図1(3)。
(4)p型半導体素子3とn型半導体素子4が接触している界面を覆うように絶縁体2を設けた。表1に示す絶縁材料(樹脂)をドライ膜厚がおよそ10μmになるようスクリーン印刷機を用いて印刷した。その後UVランプで10mJの照射を行い硬化させた。図1(4)。
(5)さらに表1に示す材料を用いて、p型半導体素子3をドライ膜厚がおよそ10μm、絶縁体2に並置し接するようにスクリーン印刷し、100℃の温風で1分間乾燥し、続けて表1に示す材料を用いて、n型半導体素子4をドライ膜厚がおよそ10μmで、p型半導体素子3と接触させ並置するようスクリーン印刷し、100℃の温風で1分間乾燥した。両端はそれぞれp型半導体素子3、n型半導体素子が露出するようにする。図1(5)。
(6)両端に銅箔からなる電極5を銀ペーストを用いて貼り付けリード線とした。図1(6)
(7)次に、T600E 75μmPETの易接着加工した面を塗布面と合わせ100℃10秒間、加熱圧着してシート状の素子を作製した。図1(7)。
比較例である試料1及び試料2は、本発明の熱電変換素子の製造工程中の(1)と(4)の絶縁体を設ける工程を省いて製造したものである。
ただし、試料3は特開2006−114793号公報の実施例2を参考にして作成しており、具体的な作成方法を以下に示す。
(1)支持体1(T600E 75μmPET)に絶縁体2の材料であるウレタンアクリレートをドライ膜厚がおよそ10μmになるようスクリーン印刷機を用いて印刷し、その後UVランプで10mJの照射を行い硬化させた。これにより、ウレタンアクリレートからなる絶縁体2によって、100行×3列のp型半導体素子3及びn型半導体素子4を設けるための窪みを作製した。この時の印刷パターンは図1の(1)に示す。
(2)延伸処理したポリアニリンの線材をカンファースルホン酸でドーピング処理したp型半導体素子3を、膜厚が10μmになるようにPET支持体上の所定の位置に熱圧着をした。この時の印刷パターンは図1(2)に示す。
(3)延伸処理したポリキノリンの線材をKOHでドーピング処理したn型半導体素子4を、膜厚が10μmになるようにPET支持体上の所定の位置に設け、p型半導体素子3と接触するよう熱圧着をした。この時の印刷パターンは図1(3)に示す。
(4)p型半導体素子3とn型半導体素子4が接触している界面を覆うように、ウレタンアクリレートからなる絶縁体2を、ドライ膜厚がおよそ10μmになるようスクリーン印刷機を用いて印刷した。その後UVランプで10mJの照射を行い硬化させた。図1(4)。
(5)カンファースルホン酸でドーピング処理した後に延伸処理したポリアニリンの線材であるp型半導体素子3を、膜厚がおよそ10μmなるように所定の位置に設け、熱圧着をした。その後、KOHでドーピング処理した後に延伸処理したポリキノリンの線材を、膜厚がおよそ10μmになるように所定の位置に設け、熱圧着をした。図1(5)。
(6)両端に銅箔からなる電極5を銀ペーストで貼り付けリード線とした。図1(6)。
(7)T600E 75μmPETの易接着加工した面を塗布面と合わせ100℃10秒間、加熱圧着してシート状の素子を作製した。図1(6)。
[温度差測定、起電力測定]
作製した熱電変換素子の熱電特性を調べるために、温度調節器と接続されたヒータを内蔵した加熱ブロックと水冷ブロックの間に熱電変換素子を挟み、素子厚み方向に一定の温度差を与え、加熱ブロック温度80℃、水冷ブロック温度15℃となるようにし、約65℃の温度差として開放起電力を測定した。
[耐久性]
作製した素子を100℃の恒温槽に24時間投入し、その後−25℃の冷凍庫に24時間投入することを10回繰返し、その後上記同様に開放起電力を測定した。
Figure 2010199276
※Y−1500(山口雲母工業所製)、PDM−7−325、PDM−K325(トピー工業株式会社製)
表から明らかなように、本発明の熱電変換素子は良好な開放起電力を示しかつ耐久性も良好であった。
[実施例2]
熱電変換素子の作製方法を以下のように行ったほかは、実施例1と同様な方法で試料34〜51を作製した。素子の性能確認は加熱ブロックと冷却ブロックを、それぞれ78℃、17℃で温度差は61℃にした以外は実施例1と同様の方法で測定した。また、平板状化合物を添加した試料は、固形分で10質量%の添加量とした。
[素子の作製]
(1)実施例1の方法に従って、支持体1上に表2にある絶縁材料2、p型半導体素子3及びn型半導体素子4を10μmの膜厚になるように形成した。図2(1)に示すようにそれぞれ配置した。
即ち、支持体1(T600E 75μmPET)上に表2に示す絶縁材料(樹脂)を用いて、実施例1(図1(1))と同様に、絶縁材料2を、ドライ膜厚がおよそ10μmで、また、100個×3個の窪みを形成するようにスクリーン印刷機を用いて印刷し硬化させ形成した(図1(1)と同様)。また、実施例1と同様に、p型半導体素子3及びn型半導体素子4を10μmの膜厚になるように形成した。図2(1)
(2)上記の方法で作成した絶縁材料2、p型半導体素子3及びn型半導体素子4がパターン印刷された2つの支持体の片面に、プロピレングリコールメチルエーテルをスプレー(10mg/m)し、図2(2)のように100行のp型半導体素子およびn型半導体素子が電気的に接続されるように貼り合わせ、100℃10秒間、加熱圧着してシート状の素子を作製し、両端から電極5である銅箔でリード線をとりだした。
ただし、比較例である試料34は実施例1の比較例と同様に、本発明の熱電変換素子の製造工程中の、絶縁体を設ける工程を省いて製造した。
Figure 2010199276
表から明らかなように、実施例1から、塗布・乾燥工程を簡略化し、貼合する方式で作成した試料においても熱電変換素子は良好な開放起電力を示した。
[実施例3]
熱電変換素子の作製方法を以下のように行ったほかは、実施例1と同様な方法で試料52〜56を作製した。素子の性能確認は加熱ブロックと冷却ブロックを、それぞれ81℃、17℃とし、温度差を64℃にした以外は実施例1と同様の方法で測定した。また、平板状化合物を添加した試料は、固形分で10質量%の添加量とした。
素子の作成を以下の通り行った。図3に素子の断面模式図にて示す。
(1)支持体1(T600E 75μmPET)に、絶縁体2を表3に示す絶縁材料(樹脂)を用いて、ドライ膜厚がおよそ10μmになるようスクリーン印刷機を用いて印刷し、その後UVランプで10mJの照射を行い硬化させた。これにより、絶縁体2で100行×3列のp型半導体素子3およびn型半導体素子4を設けるための窪みを作製した。この時の印刷パターンは図1(1)と同様にした。断面図を図3(1)に示す。
(2)前記の工程で設けた窪みに対してITO電極(200nm厚さ)または導電性銀ペースト(東洋紡 DW−114L−1、乾燥膜厚1μm)を設け、導電層6とした。図3(2)
(3)導電層6の上に表3に記載されたp型半導体素子3とn型半導体素子4を、導電層6を含めた高さが10μmになるようそれぞれ設けた。図3(3)
(4)実施例1と同様に、p型半導体素子3とn型半導体素子4の界面に絶縁体2を10μmになるように設け、その後p型半導体素子3とn型半導体素子4を絶縁体2に並置してそれぞれ設けた。図3(4)
(5)p型半導体素子3とn型半導体素子4の上に導電層6を設けた。厚みは導電層6も含めた厚みが10μmになるようにした。図3(5)
(6)両端に銅箔からなる電極5を銀ペーストで貼り付けリード線とし、T600E 75μmPETの易接着加工した面を塗布面と合わせ100℃10秒間、加熱圧着してシート状の素子を作製した。
Figure 2010199276
表から明らかなようにp/n接触部分に導電性素材を接触させることによっても、良好な熱電変換特性を得られた。
1 支持体
2 絶縁体
3 p型半導体素子
4 n型半導体素子
5 電極
6 導電体

Claims (9)

  1. 支持体上に、p型半導体素子、n型半導体素子および絶縁体を有する熱電変換素子において、前記p型半導体素子および前記n型半導体素子を塗布または印刷により形成することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  2. 前記p型半導体素子または前記n型半導体素子の少なくとも1つが有機半導体材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱電変換素子の製造方法。
  3. 前記p型半導体素子または前記n型半導体素子の少なくとも1つが印刷によりパターニングされていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電変換素子の製造方法。
  4. 前記絶縁体が塗布または印刷により形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  5. 前記p型半導体素子と前記n型半導体素子が直接電気的に接続するように形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  6. 前記p型半導体素子、前記n型半導体素子及び前記絶縁体がパターニングされた2枚の前記支持体を貼合することにより製造することを特徴とする請求項5に記載の熱電変換素子の製造方法。
  7. 前記p型半導体素子または前記n型半導体素子の少なくとも一つに平板状化合物を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  8. 前記n型半導体素子が、ジハロゲン化合物の重合物、あるいはフラーレン構造を有する化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法により製造されたことを特徴とする熱電変換素子。
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