JP2010195572A - デカーラ装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カール方向、カール形状(進行方向に対して平行、直交、斜めの各カール)及びカール量に限定されることがなく、殆ど全てのカールを解消することを目的にする。
【解決手段】谷部を形成する円筒面の中央部の所定位置から、両端部に向かって棒状体を右巻き及び左巻きに同じピッチでつる巻線状に巻き付けてスパイラルの山部を形成した形状をもつ第1のデカーラローラと、該第1のデカーラローラにおける棒状体の右巻き及び左巻きの関係を逆にして形成した第2のデカーラローラと、を備えたデカーラローラ対と、該デカーラローラ対に用紙を通紙させるとき、前記第1のデカーラローラ及び前記第2のデカーラローラの山部に用紙が接触する位置が、前記第1のデカーラローラ及び前記第2のデカーラローラの軸方向中央部から離れ近い側の軸端に向かって逐次移動するように前記デカーラローラ対を回転させる駆動機構とを有することを特徴とするデカーラ装置。
【選択図】図3

Description

複写機、ファックス、印刷機等の画像形成装置に供給され画像形成されて回収されるときの用紙のカールを矯正するデカーラ装置及び画像形成装置に関する。
従来、用紙のカールを矯正する対策として以下の技術が採用されている。
(1)一般的にはソフトローラとハードローラのローラ対を設けて、ハードローラとソフトローラの間に通紙を行い、カールを矯正するソフト/ハード一対方式のデカーラ装置が普及している。しかし、図8(a)の斜視図に示すように用紙の進行方向に対して直交する方向のカール矯正に関して効果はあるが、図9(a)の斜視図に示すように用紙の進行方向に平行な方向及び図10(a)の斜視図に示すように用紙の斜め方向に対するカール矯正効果は殆ど無いという欠点を持つ。また、図8(b)、図9(b)、図10(b)の斜視図に示すように逆カールに対応できるように切り換えることができない。
(2)また、特許文献1に示すものは、片方にスパイラルローラ、他方に通常のローラを平行に配列して、お互いに押圧したローラ対によりデカーラを形成している。スパイラルローラはスパイラルを中央部から両端部にかけて対称に配置してありカール矯正が向上している。
しかし、カール方向(正カールか逆カールか)、カール形状(進行方向に対して平行、直交、斜めの各カール)やカール量によって効果のある矯正が限定されたものになっている。即ち、図8(a)のカールに対応できても、図8(b)、図9(a),(b)、図10(a),(b)に示すような色々なカールに対応させることが困難である。
(3)また、特許文献2に示すものは、ベルトとニップローラとの間に形成されるニップ部でデカーラを形成し、そのニップ部に用紙を通過させることにより、用紙のカールを矯正するものである。しかし、(2)項と同様に効果のある矯正が限定されている。
特開2002−241021号公報 特開平5−341600号公報
本発明は、画像形成装置において、上述のような従来技術の問題点を除去して、カール方向(正カールか逆カールか)、カール形状(進行方向に対して平行、直交、斜めの各カール)及びカール量に限定されることがなく、殆ど全てのカールを解消することを目的にする。そして、回収時にカールができて排紙トレイ上に集積しにくくなったり、ユーザの使用に支障が出てくることを回避したデカーラ装置及びそれを装着した画像形成装置を提供することを課題にする。
この目的は次の技術手段によって解決される。
1.谷部を形成する円筒面の中央部の所定位置から、両端部に向かって棒状体を右巻き及び左巻きに同じピッチでつる巻線状に巻き付けてスパイラルの山部を形成した形状をもつ第1のデカーラローラと、
該第1のデカーラローラにおける棒状体の右巻き及び左巻きの関係を逆にして形成した第2のデカーラローラと、
を備えたデカーラローラ対と、
該デカーラローラ対に用紙を通紙させるとき、前記第1のデカーラローラ及び前記第2のデカーラローラの山部に用紙が接触する位置が、前記第1のデカーラローラ及び前記第2のデカーラローラの軸方向中央部から離れ近い側の軸端に向かって逐次移動するように前記デカーラローラ対を回転させる駆動機構と、
を有することを特徴とするデカーラ装置。
2.前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の初期位相角を変換する初期位相角変換手段を有することを特徴とする1に記載のデカーラ装置。
3.前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の軸間距離を変更可能にする軸間距離変更手段を有することを特徴とする1又は2に記載のデカーラ装置。
4.前記第1のデカーラローラ、前記第2のデカーラローラのうち、少なくとも一方のスパイラルは弾性部材により形成されていることを特徴とする1から3の何れか1項に記載のデカーラ装置。
5.前記用紙のカール量が小さいときは前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の軸間距離を広げ、前記用紙のカール量が大きいときは前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の軸間距離を狭めるようにしたことを特徴とする3又は4に記載のデカーラ装置。
6.1から5の何れか1項に記載のデカーラ装置が装着されていることを特徴とする画像形成装置。
本発明により、カール方向(正カールか逆カールか)、カール形状(進行方向に対して平行、直交、斜めの各カール)及びカール量に対応して、殆ど全てのカールを解消することができるようになった。これにより、回収時にカールができて排紙トレイ上に集積しにくくなったり、ユーザの使用に支障が出てくることが無くなった。
定着装置の下流側で排紙トレイの近くにデカーラ装置を装着した内部構成を示す画像形成装置の中央断面図である。 第1のデカーラローラ及び第2のデカーラローラ間の初期位相角変換手段及び軸間距離変更手段を有するデカーラ装置を示す正面断面図である。 図2の側断面図である。 第1のデカーラローラ及び第2のデカーラローラの回転方向における相対的位置関係を規定する初期位相角の説明図である。 図5(a)は、第1のデカーラローラ及び第2のデカーラローラのお互いのスパイラルの初期位相角を0度にした場合の側面図であり、図5(b)はそのA−A断面図である。 図6(a)は、第1のデカーラローラ及び第2のデカーラローラのお互いのスパイラルの初期位相角を180度にした場合の側面図であり、図6(b)はそのA−A断面図である。 図7(a)は、第1のデカーラローラ及び第2のデカーラローラのお互いのスパイラルの初期位相角を0度と180度の中間の角度にした場合の側面図であり、図7(b)はそのA−A断面図である。 図8(a)は、用紙の進行方向に対して直交する方向を軸とする直交カールの正方向のカールを示し、図8(b)は逆方向のカールを示す斜視図である。 図9(a)は、用紙の進行方向を軸とするカールの正方向の平行カールを示し、図9(b)は逆方向のカールを示し、図9(c)は波打ちカールを示す斜視図である。 図10(a)は、用紙の進行方向に対して斜め方向を軸とする斜めカールの正方向のカールを示し、図10(b)は逆方向のカールを示す斜視図である。 本発明のデカーラ装置の制御を示す制御系のブロック図である。
先ず、本発明のデカーラ装置を備えた画像形成装置について図1を用いて説明する。
図1はデカーラ装置を装着した画像形成装置の内部構成を示す中央断面図である。
画像形成装置1は、中間転写ベルト50を有するタンデム形式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置1は下部に複数の用紙収容部20を有する。用紙収容部20の上方には画像形成部40と中間転写ベルト50が設置されており、装置本体の上部には画像読取部30が設置されている。
両面原稿自動送り装置10の原稿給紙台aにセットされた原稿は、各種ローラによって画像読取部30に向けて搬送される。
用紙収容部20は、装置前面側(図1における紙面手前側)に引き出し可能となっている。複数の用紙収容部20には白紙等の用紙がサイズによって分けられて収容されている。用紙収容部20に収容された用紙は給紙ローラ21によって1枚毎に給紙される。また、手差部22Hにはコート紙やOHP等の特殊な用紙がセットされる。
画像形成部40は、Y、M、C、Kの各色のトナー像を形成するための4組の画像形成エンジン400Y、400M、400C及び400Kを有している。画像形成エンジン400Y、400M、400C、400Kは、この順で上から下方向に直線状に配列されており、各々同じ構成となっている。
イエロー色用の画像形成エンジン400Yを例にとって構成を説明すると、画像形成エンジン400Yは反時計方向に回転する感光体410、帯電部420、露光部430、現像部440、クリーニング部450を有する。クリーニング部450は、感光体410の最下部に対向した領域を含んで配置されている。
装置本体の中央部に位置する中間転写ベルト50は無端状であり、所定の体積抵抗率を有する。一次転写ローラ(転写部)510は、中間転写ベルト50を挟んで感光体410と対向する位置に設置されている。
次に画像形成装置1において、カラー画像を形成する動作を説明する。
感光体410は、駆動モータ(図示せず)により回転駆動され、帯電部420の放電により負極性に帯電される(例えば−800V)。次に、露光部430により感光体410上に画像情報に応じた光書込がなされて静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像部440を通過すると、現像部内で負極性に帯電されたトナーが負極性現像バイアスの印加により潜像画像の部分に付着し、感光体410上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は、感光体410に圧着する中間転写ベルト50へ転写される。転写後に感光体410上に残留したトナーはクリーニング部450により清掃される。
画像形成エンジン400Y、400M、400C及び400K各々で形成されたトナー像が中間転写ベルト50に各一次転写ローラ510によって重畳して転写される。これにより、中間転写ベルト50上にカラー画像が形成される。用紙は用紙収容部20により1枚ずつ給紙され、搬送路22をレジスト搬送部として機能するレジストローラ60の位置まで搬送される。レジストローラ60に用紙が突き当てられて一端停止し、用紙の曲がりが矯正される。用紙は中間転写ベルト50上のトナー像と画像位置が一致するタイミングでレジストローラ60より給送される。
レジストローラ60により給送された用紙は、ガイド板により案内され、中間転写ベルト50及び二次転写ローラ70により形成された転写ニップ位置へ送り込まれる。二次転写ローラ70により構成される転写ニップ位置では用紙を中間転写ベルト50側へ押圧している。トナーと逆極性のバイアス(例えば+500V)が転写部70に印加されることにより、静電気力の作用で、中間転写ベルト50上のトナー像が用紙へ転写される。用紙は、除電針からなる分離装置(図示せず)により除電されて中間転写ベルト50から分離され、加熱ローラ、加圧ローラのローラ対又は、加熱ベルト、加圧ローラからなる定着部80へ送られる。その結果、トナー像が用紙へ定着され、デカーラ装置700を経て画像形成された用紙がカールを矯正されて装置外の排紙トレイ25へ排出される。
以上は記録媒体としての用紙の片側である第1面への画像形成を行う状態を説明したものであるが、両面複写の場合は、排紙切換部材26が切り替わり、用紙案内部26Aが開放され、用紙は破線矢印の方向に搬送される。
更に、搬送機構27A1、27A2により用紙は下方の搬送路27Bに搬送され、給紙搬送装置27の特に給紙反転部を形成するローラ対27Cによりスイッチバックさせられ、分岐部27Dで搬送路を切り換え、今までの用紙の後端部は先端部となって両面複写用給紙ユニット130内に搬送される。
用紙は両面複写用給紙ユニット130に設けられた搬送ガイド131の中を給紙方向に移動し、給紙ローラ132で用紙は再給紙され、前記搬送路22に案内される。
そして再び、上述したように二次転写ローラ70の方向に用紙が搬送され、用紙の裏面である第2面にトナー画像を転写し、定着装置80で定着した後、デカーラ装置700を経て画像形成された用紙がカールを矯正されて装置外の排紙トレイ25上に排紙する。
尚、デカーラローラ装置700の設置場所は上記のような排紙トレイの直前に設置する場合の他に、定着装置80の後で排紙切換部の直前に設置しても良い。
また、二次転写ローラ70により用紙上にカラー画像が転写された後、用紙を曲率分離した中間転写ベルト50は、中間転写ベルトのクリーニング部190Aにより残留トナーが除去される。
尚、本実施形態における画像形成装置1は電子写真方式により用紙にカラー画像を形成するものであるが、本発明に係る画像形成装置は本実施形態に限定されるものではなく、モノクロ画像を形成する画像形成装置であっても構わない。
さて、このような画像が作成される過程において、各感光体410や中間転写ベルト50上の残留トナーは各クリーニング部450、190Aに回収された後、スパイラル部材を内部に設けたパイプ605内を搬送され、廃トナーボックス600に送り込まれる。
次に、デカーラ装置700の構造について図2の正面断面図及び図3の側断面図を用いて説明する。デカーラローラ対710の第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの回転軸713A、713Bが両側の基体フレーム742に設けたガイド溝742G及びガイドプレート749で構成される案内路の中をスライド可能にした軸受けコマ743の軸受744に回転可能に軸支されている。両側の基体フレーム742はベース部材741で一体に連結されていて、ベース部材741を介して画像形成装置1に取り付けられている。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bはそれぞれ同径の山径、谷径、同じリード角及びピッチを持つスパイラル形状を有するローラであり、スパイラルは谷部を形成する円筒体の軸方向中央部の所定位置からそれぞれ両端方向に向かって棒状体を右巻き及び左巻きにつる巻線状に巻き付けた形状になっている。結果的には中央部の所定位置に対して対称の形になる。また、デカーラローラ対710を形成する第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bはお互いに対応するスパイラルのリード角の方向が反対方向に構成されている。この第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの形状とその作用については、後程、図5、図6、図7を用いて詳しく説明する。
さて、このような第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bを用いたデカーラ装置700によって、正逆のカール方向や色々のカール形状に対して矯正機能が働くことが本発明者によって確認された。これを更に進めて第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の相対的な位置関係を規定する初期位相角及び軸間距離の設定や変換機能を持たせ、正逆のカール方向、カール形状及びカール量に対応して、殆どのカールに簡単確実に適応できるデカーラ装置700の実現に努めた。以下これについて更に説明を続ける。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角は初期位相角変換手段740Aにより設定及び変更が可能であり、また、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの軸間距離も軸間距離変更手段740Bにより設定及び変更が可能にしてある。
軸間距離変更手段740Bは、前記各軸受けコマ743に設けたラックギヤ745と、基体フレーム742に設けたモータ742MA、742MBと、該モータに直結してラックギヤ745に噛み合うピニオンギヤ746とによって構成される。軸受けコマ743が上下方向に等量ずつ所定量駆動されて軸間距離の設定や変更がなされるので、搬送路747を通る用紙の搬送基準面を変更させることなく達成される。
上記ラックギヤ745、ピニオンギヤ746及びモータ742MA、742MBとによる軸間距離変更手段740Bの移動機構は、図3に示すように第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの両端部に設けられ、軸間距離の調節移動が両端部で歪められることなく円滑に行われる。
次に初期位相角について図4を用いて説明する。図4は第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの相対的な関係位置を表す為に初期位相角設定時の過程を示す第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの端部の正面図である。図4において山部711A、谷部712A、回転軸713Aを有する第1のデカーラローラ710Aの端部に同心で一体に指標円板715Aが設けられている。また、山部711B、谷部712B、回転軸713Bを有する第2のデカーラローラ710Bの端部に同心で一体に指標円板715Bが設けられている。図4は先ず指標円板715A上の指標aと指標円板715B上の指標bが静止板731A、731B上に設けた点1A及び1Bに対応した基準の状態を示している。静止板731A、731Bは例えばモータ748MA、748MBのケーシング上に貼り付けられる。この状態でJOBが開始されると、指標aを設けた指標円板715A及び、指標bを設けた指標円板715Bはそれぞれ次式
ΦA=2πt/T+αA (1)
ΦB=2πt/T+αB (2)
で示されるように回転する。即ち、指標円板715Aは(1)式に基づき、1Aから時計方向に等速回転を始めて1回転毎に元の状態(指標aが点1Aの位置にある状態)に戻りながら、JOBが終了するまで回転を続ける。また、指標円板715Bは(2)式に基づき、1Bから反時計方向に等速回転を始めて1回転毎に元の状態(指標bが点1Bの位置にある状態)に戻りながらJOBが終了するまで回転を続ける。
ここでΦA、ΦBは総位相角であり、αA、αBは初期位相角であり、tは時間、Tは周期である。上記基準の状態ではαA、αBは0である。αA−αBは初期位相角の差であり第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの相対的な関係位置を示す量であるが、本発明においてはαBを0として調整を行うので、単に初期位相角αAによって、初期位相角の差も表すことにする。
両指標円板715A、715B間の初期位相角をπラジアン(180°)とするには、指標円板715Bを原位置に止めてαBを0にしたまま、指標円板715Aの指標aを点1Aから時計方向に回転して点3Aの位置に来るように進めておけば良い。また、π/2ラジアン(90°)とするには、指標円板715Bを原位置に止めてαBを0にしたまま、指標円板715Aの指標aを点1Aから時計方向に回転して点2Aの位置に来るように進めておけば良い。そして3/2πラジアン(270°)とするには、指標円板715Bを原位置に止めてαBを0にしたまま、指標円板715Aの指標aを点1Aから時計方向に回転して点4Aの位置に来るように進めておけば良い。このようにして第1のデカーラローラ710Aと第2のデカーラローラ710B間の相対的位置関係が定まる。即ち、このように初期位相角を設定してJOBがスターとするとデカーラローラ対710はこの初期位相角を崩すことなく回転を持続する。
このような初期位相角を設定したり変換する具体的な初期位相角変換手段740Aについて図2、図3を用いて説明を続ける。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角の変換は第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bがお互いに接触しないように軸間距離を上記のように調節して広げてから行うことが好ましい。その後、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの回転軸713A、713Bの何れか一方に直結したモータ748MA、748MBのうち、例えばここでは、モータ748MAで所定角度回転させて各デカーラローラ間の初期位相角を所定の角度に変換させることが可能になる。尚、モータ748MA、748MBはそれぞれ前記各軸受けコマ743に一体に設けたブラケット748に取り付けられている。
この初期位相角の変換はモータ748MAとしてパルスモータ又はステッピングモータを用いてそのパルス数で初期位相角を所定値に設定や変換をすることができる。また、モータ軸にエンコーダ752を直結して所定量の回転がなされたことを、該エンコーダの円板752Aに予め決められた初期位相角に対応して開けられた窓をビームセンサで検出してモータを停止させて、対応する第2のデカーラローラ710Bに対して所定の初期位相角を得るようにしても良い。
このようにして初期位相角を確定させた後は少なくとも運転中はその初期位相角の状態が保持されて崩れないように駆動される。その駆動は両パルスモータ748MA、748MB間のパルスカウントを共通にして駆動させる回路によって容易に達成できる。
これによって、初期位相角の変換や、それに伴う軸間距離の変更も正確に行え、デカーラ装置700の運転中に初期位相角が変動して乱されることもなく、安定したカール矯正が持続される。
勿論、本例においては、第2のデカーラローラ710Bの初期位相角を0にしたままにして第1のデカーラローラ710Aの初期位相角を得るようにしたが、第1のデカーラローラ710Aの初期位相角を0にしたままにして第2のデカーラローラ710Bの初期位相角を得るようにしてもよい。
本発明のデカーラ装置700のカール矯正についての作用を、先ず、そのデカーラローラ対710の第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角が基準となる0度の場合について、その側面図である図5(a)、そのA−A断面図を示す図5(b)を用いて説明する。続いて、前記初期位相角が180度の場合について、その側面図である図6(a)、そのA−A断面図を示す図6(b)を用いて説明する。更に、前記初期位相角が0度と180度の中間の角度(ここでは90度)の場合について、その側面図である図7(a)、そのA−A断面図を示す図7(b)を用いて説明する。
図に示すように、実施の一例に用いた第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bは、スパイラルを有するローラであり、その山部711A、711Bの頂部の径Dは38mm、谷部712A、712Bの径dは18mm、スパイラルのピッチPは62mm、山部711A、711Bの軸方向の長さmは24mm、山部711A、711Bの進む方向に直角方向の断面形状は半円形である。しかし、この形状や寸法に限定されるものではない。このように第1のデカーラローラ710Aは、谷部を形成する円筒面の中央部の所定位置Cから、両端部に向かって棒状体を右巻き及び左巻に同じピッチでつる巻線状に巻き付けてスパイラルの山部を形成した形状を有するものである。即ち、スパイラルが第1のデカーラローラ710Aの軸方向中央部の所定位置Cから両端部にかけて該中央部の軸直角平面を基準に対称になるように繋げられている。それと対をなす第2のデカーラローラ710Bはスパイラル同士がその山部の頂部で接した状態でその接触位置を含む用紙搬送基準面に対して対称に形成されたものであり、第1のデカーラローラ710Aとは全くリード角が逆の方向のスパイラル形状を有している。
初期位相角を0度にした図5の場合、用紙の搬送に当たり、回転する第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bのスパイラルの山部711A、711Bの頂部の弾性面同士が常に用紙を挟んで接触して押圧すると共にその接触部が軸方向で中央部の所定位置Cから離れ近い側の軸端に向かって移行して行く。したがって用紙は幅方向外側に向かう張力を受けながら搬送される。これによって用紙面は平滑化され、搬送方向を軸とする図9(a)、(b)に示す正逆の平行カールや図9(c)の斜視図に示す波打ちカールはその母線の集合面で形成されるカーブが押し潰され母線と直角方向に引き伸ばされながら解消されると考えられる。
初期位相角を180度にした図6の場合は、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bのスパイラルの山部711Aの頂部と谷部712Bの中央部Gが対向している。そして、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの各山部711A、711Bで互い違いに等間隔で挟まれてしごかれながら、用紙が軸の中央部から遠ざかり、軸方向(幅方向)端部に向かって伸ばされるように張力を受けながら搬送される。そして図8(a)、(b)に示すような正逆の直交カールは、その母線集合面の部分が表裏平等に母線方向にしごかれて平準化なされながら解消されて行くと考えられる。
初期位相角を0度と180度の中間の角度(ここでは90度)にした図7の場合は、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bのスパイラルの山部711Aの頂部と、谷部712Bの、中央部G以外の部分が偏った状態で対向している。そのため、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの山部711A、711Bが等間隔でなく接近した状態になって、用紙がデカーラローラ軸方向(幅方向)両側に伸ばされるようにしごかれる。したがって、図10(a)、(b)の斜視図に示すような、デカーラローラ軸方向とは斜めの方向の母線群で形成される斜めカールが矯正され易くなると考えられる。斜めカールは前記直交カールに較べてカール軸(カールの母線方向)が幅方向に対してある程度(θ°)傾いた用紙の正逆のカールである。このように斜めカールの用紙が第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの各山部711A、711Bで互い違いに等間隔でなく偏った状態で挟まれながら、対応する幅方向の張力を受けつつ搬送される。そして斜めカールは直交カールに移行されつつ解消して矯正されて行くものと考えられる。
また、初期位相角の角度を180度と360度との中間の270度としたときは、用紙の斜めカールの傾き角が前述のものと反対方向のときに有効に矯正される。
そして、何れのタイプのカールでもカール量によって第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の適正な軸間距離が決定される。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの材質は少なくとも山部711A、711Bが弾性体で構成され望ましくはアスカCスケールで7度程度の発泡ウレタン又は13度程度の発泡シリコンが好適である。これによって用紙を挟んで搬送されるときの接触面積が増大し、用紙に対する摩擦力や引っ張り力が大きくなり矯正効果が安定する。そして芯金部はポリアセタール等が適している。しかしこれに限定されるものではなく芯金には金属材を用いても良いし、金属の芯金上に弾性体の山部及び谷部が一体的に成形されたものであっても良い。
また停止中には、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角を変えたり、軸間距離を増大することが可能であるのでデカーラローラ対710及びそれを構成する第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bの耐久性を増進させ寿命を長くさせることができる。
また、デカーラ装置700の停止中には、軸間距離をそのままにして、初期位相角を両デカーラローラ710A、710Bのスパイラルを形成する山部711A、711B同士が対向する状態から山部711Aと谷部712Bが対向する状態に変換することもできる。これによって休止中におけるデカーラローラ同士の押圧状態が避けられるのでデカーラローラの耐久性を簡単に向上させる効果も生じる。
本発明では、上述の説明のように用紙の表裏何れの方向であっても、カール量やカールの形状が多様であっても用紙に対するスパイラル面の軸方向への摩擦力やしごきによる引張り力の作用により用紙が平滑面より変形してカールした部分は元の平滑の状態に戻されて矯正がなされる。
このように、本発明のデカーラ装置700を用いることにより、カール方向、カール形状、カール量、更には紙の種類や紙の大きさに応じて殆どのカールに対応できる矯正が可能である。これを裏付ける実施の一例として実験例を以下に述べる。
即ち、図5、図6、図7で説明した第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710Bを装着したデカーラ装置700を用い初期位相角及び軸間距離を変え、各種の用紙のカールに対する矯正の状況の一例について説明する。
[サンプル用紙の作成]
(1)使用する用紙の紙質や厚さで決まる紙種をA、B、C、Dの4種類。
(2)用紙のサイズをA4、A3、A4R、B4、B5の5種類。
(3)カール形状をカール無し、直交カール、斜めカール、平行カール、波打ちカールの5種類。
(4)カール量を3〜8mm、9〜14mm、15〜20mm及び0〜2mmのカール無しの5種類。
一例として、通紙前に上記(1)、(2)、(3)、(4)を組み合わせて、表1の左半分に示すように条件1−1、条件2−1、条件2−2、条件2−3、条件3−1、条件3−2、条件3−3、条件4−1、条件4−2、条件4−3、条件5−1、条件5−2、条件5−3の各サンプル用紙をカールが正方向のものと逆(負)方向のものと各20枚ずつ作成した。
[実施の結果]
このような通紙の条件の各サンプル用紙を画像形成装置1に装着した本発明のデカーラ装置700に通紙させた。
通紙に当たって各デカーラローラ710A、710Bの材質及び寸法は前述した通りである。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角が0度であり、軸間距離が36mmである場合に、条件1−1のサンプル用紙即ち、カールのないサンプルは新たにカールを発生することなくデカーラ装置700を通過して回収された。
尚、カールが矯正された状態のカール量は、水平面上に置かれた用紙の最大高さが0〜2mmにある状態であるとした。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角が180度である場合、
軸間距離が33mmであるときに、条件2−1のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が30mmであるときに、条件2−2のサンプル用紙はカデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が27mmであるときに、条件2−3のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角が90度である場合、
軸間距離が33mmであるときに、条件3−1のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が30mmであるときに、条件3−2のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が27mmであるときに、条件3−3のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の初期位相角変換手段が0度である場合、
軸間距離が33mmであるときに、条件4−1のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が30mmであるときに、条件4−2のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が27mmであるときに、条件4−3のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が33mmであるときに、条件5−1のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が30mmであるときに、条件5−2のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
軸間距離が27mmであるときに、条件5−3のサンプル用紙はデカーラ装置700を通過してカールが矯正されて回収された。
以上の結果を表1の右半分に前記左半分の各条件に対応して記載する。
Figure 2010195572
以上の通紙の結果により、カールの正逆の方向、カール形状、カール量、更には紙の種類や紙のサイズによらず広範囲のカールに対応できる矯正が可能であることが分かる。
さて、デカーラ装置700の稼働の開始に際しては、JOB時に入力する用紙のカール情報に基づいて、そのカール矯正に見合う第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の相対的位置関係が初期位相角として初期位相角変換手段740Aによって設定される。その後で、更に、第1のデカーラローラ710A及び第2のデカーラローラ710B間の軸間距離の設定が上述の軸間距離変更手段740Bによって更に続けて行われる。
この時のデカーラ装置700の駆動制御は制御装置800によって行われる。この制御装置800について、図11に示す制御系のブロック図を用いて説明する。
CPU(Central Processing Unit)801は、システムバス807を介してROM(Read Only Memory)802やRAM(Random Access Memory)803や操作表示部805等に接続されている。このCPU801は、ROM802に格納されている各種プログラムのうち、ここでは表1に示したようなデータテーブルを読み出してRAM803に展開する。そして用紙サイズの検出値と、操作表示部805に入力される斤量及び紙種、カール形状及びカールの量とが、RAM803に展開されている前記データテーブルと照合される。また、カール形状やカール量はデカーラ装置700の上流に設置されるカール形状検出器やカール量検出器によって、図11の一点鎖線で示すように検出させることができる。この検出結果を前記データテーブルと照合させることもできる。そしてそのデータテーブルに適合する第1のデカーラローラ710Aの初期位相角が初期位相角変換手段740Aで変換設定されると共に、軸間距離が軸間距離変更手段740Bによって前述の照合された適合値に設定される。そしてその選定された初期位相角及び軸間距離により、前述の色々なカールに対応して効率よくカールが矯正される。
CPU801は、RAM803に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM803に格納すると共に操作表示部805に表示させる。そして、RAM803に格納した処理結果を所定の保存先に保存させる。尚、本実施の形態においては、CPU801はROM802及びRAM803と協働することにより制御装置800の主要部が構成される。
さて、表1に示すデータは通紙の条件に対応できるカール矯正のモデルの一例であるが上記通紙の条件に対しては、デカーラ装置700の対応する初期位相角及び軸間距離のデータは実験的に得られた最適データと言える。しかしこれは一例であって、カールが矯正される通紙の条件はこれ以外にも存在する。即ち、その時点までに稼働したその日のJOBによるコピー総枚数条件や環境条件(設置場所や機内の温湿度条件)を組み合わせることで、より最適なカール矯正が可能になる。それらの通紙の条件に対応できるデカーラ装置700側の初期位相角及び軸間距離のデータをこのモデルと同じ手段によって更に細かく整えることができる。これらのデータは上記の表1のデータと同様に実験して見つけ出すことが可能である。
このようにして見つけたデータを予めデカーラ装置700の制御装置800のROM802にインプットしておけば、それに対応する表1以外の通紙の条件が入力されたとき、最適に対応できる初期位相角及び軸間距離が表示される。その表示内容に基づき、デカーラ装置700の調節がより細かく行われ、前記表1の場合と同様に常に色々なカールの矯正に対応可能となる。また通紙条件が入力されると共にデカーラ装置の初期位相角及び軸間距離が自動的に変換されて運転することが容易に可能になる。
1 画像形成装置
80 定着部
700 デカーラ装置
710 デカーラローラ対
710A 第1のデカーラローラ
710B 第2のデカーラローラ
711A、711B 山部
712A、711B 谷部
715A、715B 指標円板
731A、731B 静止板
740A 初期位相角変換手段
740B 軸間距離変更手段
741 ベース部材
742 基体フレーム
742G ガイド溝
742MA、742MB モータ
743 軸受けコマ
744 軸受
745 ラックギヤ
746 ピニオンギヤ
747 搬送路
748MA、748MB モータ
749 ガイドプレート
752 エンコーダ
754A,754B 指標円板
800 制御装置

Claims (6)

  1. 谷部を形成する円筒面の中央部の所定位置から、両端部に向かって棒状体を右巻き及び左巻きに同じピッチでつる巻線状に巻き付けてスパイラルの山部を形成した形状をもつ第1のデカーラローラと、
    該第1のデカーラローラにおける棒状体の右巻き及び左巻きの関係を逆にして形成した第2のデカーラローラと、
    を備えたデカーラローラ対と、
    該デカーラローラ対に用紙を通紙させるとき、前記第1のデカーラローラ及び前記第2のデカーラローラの山部に用紙が接触する位置が、前記第1のデカーラローラ及び前記第2のデカーラローラの軸方向中央部から離れ近い側の軸端に向かって逐次移動するように前記デカーラローラ対を回転させる駆動機構と、
    を有することを特徴とするデカーラ装置。
  2. 前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の初期位相角を変換する初期位相角変換手段を有することを特徴とする請求項1に記載のデカーラ装置。
  3. 前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の軸間距離を変更可能にする軸間距離変更手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のデカーラ装置。
  4. 前記第1のデカーラローラ、前記第2のデカーラローラのうち、少なくとも一方のスパイラルは弾性部材により形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のデカーラ装置。
  5. 前記用紙のカール量が小さいときは前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の軸間距離を広げ、前記用紙のカール量が大きいときは前記第1のデカーラローラと前記第2のデカーラローラとの間の軸間距離を狭めるようにしたことを特徴とする請求項3又は4に記載のデカーラ装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のデカーラ装置が装着されていることを特徴とする画像形成装置。
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