JP2009137681A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で、かつ安定してシートの引き込み及び送り出しを行うことのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】湾曲した反転引き込みパス67に設けられた正逆転可能な反転ローラ対78Aにより、シートSを一旦反転引き込みパスに引き込んだ後、反転させて送り出す。そして、腰付け部9により、反転ローラ対78Aにより引き込まれるシートSを押圧することにより引き込み方向と直交する方向に撓ませると共に、制御部により腰付け部9の位置を制御し、反転ローラ対78Aの逆転によりシートSを送り出す際には、シートSの撓み量を、シートSを引き込む際の撓み量よりも少なくするよう制御する。
【選択図】図2
【解決手段】湾曲した反転引き込みパス67に設けられた正逆転可能な反転ローラ対78Aにより、シートSを一旦反転引き込みパスに引き込んだ後、反転させて送り出す。そして、腰付け部9により、反転ローラ対78Aにより引き込まれるシートSを押圧することにより引き込み方向と直交する方向に撓ませると共に、制御部により腰付け部9の位置を制御し、反転ローラ対78Aの逆転によりシートSを送り出す際には、シートSの撓み量を、シートSを引き込む際の撓み量よりも少なくするよう制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置に関し、特に画像形成部により画像が形成されたシートを一旦引き込んだ後、前後方向を反転させて送り出す反転部の構成に関する。
従来、電子写真方式を利用して画像形成を行う複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、トナー像をシートに転写した後、トナー像が転写されたシートを定着装置に搬送してトナー像を定着させることによりシート上に画像を形成するようにしている。
さらに、このような画像形成装置としては、画像が形成されたシートを、再搬送部により再度、画像形成部に搬送し、既にシート上に形成された画像に、新たな画像を重ねて形成するものがある。また、シートの表裏両面に画像形成を行うモード(以下、両面画像形成モードという)を備えているものがある。
なお、両面画像形成モードにより、シートの両面に画像形成を行う場合、画像形成装置内に設けられた反転部によりシートを反転させた後、再度画像形成部に搬送することによって、シートの表裏それぞれに画像形成が行われる。
このような反転部としては、シートを一旦引き込んだ後、前後方向を反転させて送り出すスイッチバック方式を採用したものがある。そして、スイッチバック方式の場合、一面に画像が形成されたシートを搬送パス切換ガイドの切換により、例えば図7の(a)に示すように反転引込みパス167に導くようにしている。
そして、反転引込みパス167に導かれたシートSを反転ローラ178の正転により反転パス内部に導いた後、反転ローラ178の逆転により、図7の(b)に示すように送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに送り出す。
なお、このように前後方向が反転した状態で送り出されたシートSは、不図示のガイド部材によりガイドされながら両面搬送パス168へと送られ、この後、再度、画像形成部に搬送される。また、シートを反転させて排出する場合は、シートSを反転引込みパス内部に導いた後、反転ローラ178の逆転及び不図示のガイド部材の切換えにより反転排紙パス169へと送られる。
ところで、近年、画像形成装置において、コート紙や、エンボス紙、厚紙から薄紙、小サイズから大サイズシートまで多種多様なシートに対する画像形成が要望されているが、特に薄紙のような腰の弱い(剛性の小さい)シートではジャムや座屈等が発生し易い。
なお、反転引込みパスが湾曲していると画像形成装置を小型化することができ、かつこの反転引込みパスの曲率は、画像形成装置の小型化といった観点からは大きいことが望ましい。しかしながら曲率の大きな反転引込みパスでは当然シートSの反転引込みパスへの進入角度が大きくなり、腰の弱い(剛性の小さい)シートSは、特にジャムや座屈等が起き易い。
この対策として、例えば反転引込みパス167の搬送パス切換ガイドのポジションをシートが引き込まれて来る時と、送り出される時とで適正なポジションにすることで、極力ガイドへの衝突を少なくしたものがある(特許文献1参照)。
ところで、従来の画像形成装置では、反転引込みパス以外の箇所においては、次のローラ対へのシートの受け渡しを行うため、画像形成装置が画像形成可能なシートのうち最小のシート長さより短い間隔でローラ対が配置されている。
しかし、反転引込みパス167においては、反転ローラ178がシートSを挟持した状態で正転及び逆転を行うことにより、シートの引込み及び送り出しを行うようになっているため、シートを受け渡する次のローラ対は不要となる。このため、図7に示すように、反転ローラ178の下流側にはシートSを引き込むための他のローラ対は設けられていない。
しかしながら、このような従来の画像形成装置においては、反転引き込みパスへ引き込みを反転ローラのみで行った場合、特に薄紙のような腰の弱い(剛性の小さい)シートでは、既述した図7の(b)に示すように座屈やジャムが発生してしまう場合がある。
これは反転引き込みパスへ引き込まれる際、反転引き込みパスを構成するガイド対との摺動抵抗に対してシートの腰(剛性)が負けてしまうためである。このことから、シート搬送方向に対して長いシートの場合、ガイド対との摺動抵抗がより大きくなってしまうので、より座屈やジャムが起き易い。
また、トナー像が転写された後、定着装置を通過する際に加えられる熱や圧力によりシートにはカールが発生する場合があり、このカールによっても反転引き込みパスとの間の摺動抵抗が大きくなる場合がある。そして、このような場合は、更に座屈やジャムが起き易くなる。
なお、この対策として反転ローラの下流側にローラ対を設けるようにすれば、シートが、シート先端がローラ対により保持されていない状態で搬送される距離が短くなるため、反転引き込みパスのガイド対との摺動抵抗が小さくなり、座屈等が発生し難くなる。しかし、このように反転ローラの下流側にローラ対を設けるようにすると、このローラ対分のコストに加え、ローラ対を正逆駆動するための手段が必要になるため、大幅なコストアップになってしまう。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みて成されたものであり、安価で、かつ安定してシートの引き込み及び送り出しを行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを一旦引き込んだ後、前後方向を反転させて送り出す反転部とを備えた画像形成装置において、前記反転部は、シートを一旦引き込んで反転させるための反転引き込みパスと、前記反転引き込みパスに設けられ、シートを前記反転引き込みパスに引き込んだ後、逆転してシートを反転させて送り出す正逆転可能な反転ローラ対と、前記反転ローラ対により引き込まれるシートを押圧して引き込み方向と直交する方向に撓ませ、かつシートに対する位置が変更可能な押圧部と、前記押圧部の位置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記反転ローラ対の逆転によりシートを送り出す際には、シートの撓み量をシートを引き込む際の撓み量よりも少なくするよう前記押圧部の位置を制御することを特徴とするものである。
本発明のように、シートを送り出す際には、シートの撓み量をシートを引き込む際の撓み量よりも少なくするよう押圧部の位置を制御することにより、安価で、かつ安定してシートの引き込み及び送り出しを行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー複写機の概略構成を示す図である。
図1において、100はカラー複写機、101はカラー複写機本体(以下、複写機本体という)である。この複写機本体101には画像形成部102、画像形成部102にシートSを給送する給紙部103が設けられている。
ここで、画像形成部102には、感光ドラム1a、1次帯電器1b、ロータリ現像器50、現像後の画質を調整するポスト帯電器1c等が配設されている。なお、このロータリ現像器50は、トナーカートリッジと一体となったブラック用現像器5K、イエロー用現像器5Y、マゼンタ用現像器5M、シアン用現像器5Cの4色の現像器を有している。また、このロータリ現像器50は、回転軸51の周りを矢印aで示す反時計方向に回転し、必要時に所望の色の現像器5(5Y,5M,5C,5K)を感光ドラム1aと対向する現像位置へと移動させることが可能となっている。
さらに、画像形成部102には、4色のトナー像を重ねて転写作像した後、シートSへ多色画像を転写する中間転写体である無端状の転写ベルト3、転写ベルト3からシートSへトナー画像を転写する2次転写ローラ6が設けられている。なお、4は、感光ドラム上の残トナーをクリーニングするドラムクリーナ、2はレーザ露光光学系である。
また、給紙部103は、シートSを収容して複写機本体101に着脱自在なカセット61及び手差しカセット64が設けられており、このカセット61及び手差しカセット64から画像形成部102に向けてシートSが供給される。
なお、画像形成部102の上流側にはシートSの姿勢位置精度を高め、転写ベルト上のトナー像に合わせてシートSをタイミングよく送り出すレジストローラ75が配設されている。また、画像形成部102の下流側には、トナー像が転写されたシートSを搬送する転写搬送装置77、シート上の未定着画像を定着する定着部8、画像が定着されたシートSを複写機本体外に排出する排出ローラ対62等が配設されている。
また、63は複写機本体101の画像形成動作全般を制御する制御装置、104はシートサイズ、シートの種類(剛性)等の情報を制御装置63に入力する入力部である操作部である。また、S1は、後述する湾曲した反転引き込みパス67に設けられ、反転引き込みパス67に引き込まれるシートを検知するセンサである。
次に、このような構成のカラー複写機100の動作について説明する。
複写機本体101に設けられている制御装置63から画像形成信号が出力されると、レーザ露光光学系2から光信号に変換された1色目の光像Eがレンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム上に投影される。なお、このとき感光ドラム1aは、予め一次帯電器1bにより帯電されおり、光像Eが投影されることによって静電潜像が形成される。
次に、ロータリ現像器50内に配された複数の現像器5のうち選択された1色目の色に対応した現像器5により静電潜像が現像され、1色目のトナー像が形成される。この後、感光ドラム上に形成されたトナー像はポスト帯電器1cによって電位が調整され、やがて転写位置で転写ベルト3上に転写される。
ここで、カラーモードの場合には、トナー像が転写された転写ベルト3は次のトナー像が形成転写されるよう更に回転する。なお、この間、ロータリ現像器50は次の指定カラーの現像器を感光ドラム1aに対向するよう矢印a方向に90°回転し、次の静電潜像を現像する準備をする。
また、1次転写が終わった感光ドラム1はドラムクリーナ4によりクリーニングされた後、1色目同様、2色目、3色目、4色目と潜像、現像、1次転写を繰り返し、転写ベルト3上に各色のトナー画像を順次重ねていく。ここで、現像器内のトナーはトナー収納部から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つ様に所定のタイミングにて随時補給される。
一方、このような画像形成動作に並行してカセット61又は手差しカセット64に収納されたシートSは給紙ローラ71〜74により給送される。この後、給紙部103から給送されたシートSはレジストローラ75で斜行が補正され、さらにタイミングが合わされて転写ベルト3と2次転写ローラ76とにより構成される二次転写部に送られる。
次に、このように二次転写部に送られたシートSは、2次転写ローラ76によりトナー像が転写された後、転写搬送装置77により定着部8に搬送される。この後、定着部8により加熱及び加圧されることにより、シートSに未定着転写画像が永久定着される。そして、このように画像が定着されたシートSは排出ローラ62により複写機本体101から排紙トレイ65に排出される。
なお、本カラー複写機100は両面画像形成機能を有しており、シートSの両面に画像を形成する場合は、定着部8による第1面の定着処理が終了した後、シートSは、まず反転切換え機構70aにより下方に搬送される。この後、シートSは、反転パス66を経由して搬送ローラ対78B及び反転ローラ対78Aにより、湾曲した反転引き込みパス67に一旦、引き込まれる。
次に、シートSは、反転ローラ対78Aの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向きに、即ち前後方向を反転させた状態で送り出されて両面搬送パス68へと送られる。
なお、この両面搬送パス68には複数の搬送ローラ対79,80が設けられており、反転ローラ対78Aの逆転で送り出されたシートは、最初に、複数の搬送ローラ対79,80のうちの最も上流側の搬送ローラ対である両面搬送ローラ対79によって搬送される。この後、シートは、両面搬送ローラ対79の下流側の搬送ローラ対80によって搬送されて両面搬送パス68内を通過していく。さらに、シートは、両面搬送パス68を通過し、レジストローラ75へと搬送され、再び既述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写し排紙される。
また、シートSを反転排紙させる場合には、定着器8をシートSが通過後、すぐに反転切換え機構70aを駆動し、シートSを反転パス66を経由して反転引き込みパス67に一旦、引き込む。この後、搬送ローラ対78B及び反転ローラ対78Aの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに送り出し、排紙トレイ65に排紙される。
図2及び図3は、このようにシートを一旦引き込んだ後、前後方向を反転させて送り出す反転部105の構成を示す図である。反転部105は湾曲した反転引き込みパス67と、反転引き込みパス67に設けられ、シートSを反転引き込みパス67に引き込んだ後、逆転してシートSを反転させて送り出す正逆転可能な反転ローラ対78Aとを備えている。
なお、反転ローラ対78Aは、図2及び図3に示すように、駆動シャフト78aに対して圧入された複数の駆動ローラ78A1及び駆動ローラ78A1にバネ78bにより付勢されて圧接している従動ローラ78A2を備えている。また、反転引き込みパス67は、シート引き込み方向上流側が上方に湾曲した上部ガイド67aと、この上部ガイド67aと対向して設けられた下部ガイド67bとにより形成されている。
ここで、本実施の形態においては、図4に示す通り、反転ローラ対78Aの下流側にはローラ対を設けていない。このため、反転ローラ対78Aによる反転引き込みパス67への引き込み時に、特に薄紙のような腰の弱い(剛性の小さい)シートSでは既述した図7の(b)に示すように座屈やジャムが発生してしまう場合がある。
また、シート後端が定着器8を抜けた後に、所定の機内循環枚数を確保し、生産性を向上させるため、あるいは紙間を広げることでジャムマージンを広げるため等の理由によりシート搬送速度を増速させるが、これによっても座屈やジャムが発生する場合がある。
このため、本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、反転ローラ対78Aに挟持された状態のシートSを上方から押圧することにより、シートSをシート引き込み方向と直交する方向(下方)に撓ませる押圧部である腰付け部9を設けている。
そして、この腰付け部9によってシートSを下方に撓ませることにより、シートSに対して腰付けを行うことができ、シートSの引き込み方向における剛性を高めることができる。この結果、引き込まれる際、シートSに座屈やジャムが発生するのを防ぐことができる。
なお、この腰付け部9は、反転ローラ対78Aに挟持された状態のシートSを上方から押圧する押圧部材である腰付けコロ91と、腰付けコロ91を保持すると共に、上下方向に回動自在なコロ保持板92とを備えている。そして、通常、コロ保持板92の位置は腰付けコロ91が、反転ローラ対78Aのニップによりも駆動ローラ78A1側で、かつ反転ローラ対78Aのニップよりも引き込み方向下流側に突出するように設定されている。
このように、腰付け部9によってシートSに腰付けすることにより、反転ローラ対78Aの下流側に新たにローラ対を設けることなく、座屈やジャムの発生を防ぎながら、シートSを搬送することができる。
ところで、もともと腰の強い厚紙等のシートは腰付けする必要はなく、また腰付けコロ91に当接すると、シートSに打痕等をつけてしまう恐れがある。このため、コロ保持板92を板バネ等で付勢させておき、厚紙通紙時はシートの腰で腰付けコロ91がシートに押圧されて退避するような構成を取っておくと良い。
なお、本実施の形態においては、シートSに打痕等が付くのを確実に防ぐため、図5の(a)に示すようにソレノイド96によりコロ保持板92を、腰付けコロ91がシートを押える位置と、腰付けコロ91がシートと当接しない位置に移動可能としている。
そして、反転引き込みパス67に引き込まれるシートをセンサS1(図4参照)が検知すると、このセンサS1からの検知信号は図6に示すように制御部63に入力される。ここで、このようにセンサS1からの検知信号が入力されたとき、制御部63は、予め操作部104から入力されているシート情報によりシートが厚紙等の腰の強いシートと判断した場合は、移動部材であるソレノイド96を駆動する。
これにより、コロ保持板92は上昇する。そして、これに伴い腰付けコロ91は、シートSを撓ませる第1位置からシートSの撓み量を、シートSを引き込む際の撓み量よりも少ない所定の撓み量とする第2位置へ退避する。なお、本実施の形態においては、第2位置に移動した腰付けコロ91によるシートの撓み量は0であり、また第2位置では、腰付けコロ91はシートと当接しない。この結果、シートSに打痕等が付くのを確実に防ぐことができる。
また、シートSが反転ローラ対78Aに入ってくる際に腰付け部9が反転ローラ78Aのニップから突出していると、これが打痕の原因となってしまう恐れがある。このため、薄紙搬送時においても、シート先端が反転ローラ対78Aに達する前に、制御部63は予めソレノイド96を作動させ、腰付けコロ91が第2位置に退避させるようにする。
そして、シート先端が反転ローラ対78Aに挟持されてから、ソレノイド96によりコロ保持板92を介して腰付けコロ91を反転ローラ対78Aのニップから突出する第1位置に移動させ、腰付けを行うようにすると良い。なお、シート搬送方向に対して短いシートSの場合も反転部105で腰を付ける必要はないことから、この場合も予め腰付けコロ91を第2位置に退避させるようにしても良い。
また、腰付けコロ91の配置に関しては、腰付けコロ91をシートSの画像形成面側に配置すると、定着後の高温で且つトナーが多量に載った高光沢の画像面に、腰付けコロ91が押し付けられた状態でシートが搬送される場合がある。この場合、光沢ムラが生じてしまう恐れがあることから、腰付けコロ91はシートSの画像形成面と反対側の面である非画像形成面側に配置すると良い。
ところで、腰付け部9により腰付けされたシートは、この後、反転引き込みパス67の反転位置まで導かれた後、反転ローラ対78Aの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、引き込まれた方向と反対向きに送り出されて両面搬送パス68へと送られる。
ここで、腰付け部9を反転ローラ対78Aに配置して、仮にシートを反転引き込みパス67から送り出して両面搬送パス68へと送る際にも、シートSに腰付けがなされているとする。このように反転ローラ対78Aの逆転時にも腰付けを行うと、反転ローラ対78Aにより送り出されたシートを最初に挟持して搬送する両面搬送ローラ対79やガイドへの受け渡しの際にシート先端に打痕を付けてしまったり、ジャムが発生してしまう恐れがある。
このため、シートSを反転引き込みパス67から送り出す際には、腰付けコロ91を第2位置に退避させる。このため、本実施の形態では、反転ローラ対78Aを逆転するときに腰付けコロ91を第1位置から第2位置へ移動するように制御部63によりソレノイド96を制御する。
なお、両面搬送ローラ対79にシート先端が到達する前に腰付けコロ91を第2位置へ移動する、即ち、両面搬送ローラ対79にシート先端が到達するときには、腰付けコロ91が第2位置へ位置しているように制御部63がソレノイド96を制御してもよい。このように制御すれば、反転ローラ対78Aの逆転後、反転ローラ対78Aによって送り出されたシートの先端が、両面搬送ローラ対79に突入する際の打痕を少なくとも防止できる。
以上説明したように、本実施の形態では、シートを引き込む際に、腰付け部9によりシートに腰付けを行うと共に、腰付け部9の位置を制御し、シートを送り出す際には、シートの撓み量をシートを引き込む際の撓み量よりも少なくするようにしている。これにより、安価な構成にて、かつ腰の弱い薄紙やシート搬送方向に対して長い大サイズのシートでも、座屈やジャムがなく、安定してシートの引き込み及び送り出しを行うことができる。
なお、これまでは、腰付け部9として腰付けコロ91を用いた場合について説明してきたが、例えばコロの代わりにガイド部材を用いても良い。そして、この場合、ガイド部材を、反転ローラ対78Aのニップに対して駆動反転ローラ78A1側に突出するように配置すると共に、シートの剛性等に応じて第2位置に退避可能とすることで同様の効果が得られる。
また、これまでは既述した図5の(a)に示すソレノイド96によってコロ保持板92を介して腰付けコロ91を第1又は第2位置に選択的に移動させることにより、腰付け部9による腰付け量(撓み量)を変化させる場合について述べてきた。つまり、腰付けコロ91のシートに対する位置を変更可能とし、ソレノイド96により、腰付けコロ91の位置を変化させる場合について述べてきた。
しかし、本発明は、これに限らず、例えば、図5の(b)に示すように移動部材であるカム97によりコロ保持板92を第1位置と第2位置との間を移動可能としても良い。なお、このようにカム97を用いることにより、コロ保持板92は、第1位置と第2位置との間を連続的に移動可能となる。
これにより、腰付け量が多段階に設定可能となるので、シートSの坪量やサイズに応じて腰付け量を適正に設定するようにすれば、打痕や光沢ムラ等を抑えたシートやシート上の画像を提供することができる。
一方、反転排紙時においても、シートを反転ローラ対78A及び搬送ローラ対78Bに挟持した状態で反転引き込みパス67に引き込むようにしている。ここで、本実施の形態に係るカラー複写機100の構成(図1参照)では、反転ローラ対78Aより下流側まで送り込むシートの量は少なくて済むが、シート搬送方向に対して長いシートを考慮すると、やはり腰付け部9によりシートの腰付けを行うと良い。
また、反転排紙時にシートSを反転引き込みパス67から送り出す際、腰付けコロ91がシートに当接していると、反転ローラ対78A及び搬送ローラ対78Bによる搬送の負荷になるので、腰付けコロ91を第2位置に移動させるのが好ましい。
なお、本実施の形態では述べていないが、当然反転排紙時にも一対のローラ対のみで挟持されている状態にてシートの反転動作を行う画像形成装置もあり、このような画像形成装置においても、本発明に係る腰付け部9を設けると有効である。
9 腰付け部
63 制御部
67 反転引き込みパス
78A 反転ローラ対
91 腰付けコロ
92 コロ保持板
96 ソレノイド
97 カム
100 カラー複写機
101 カラー複写機本体
102 画像形成部
105 反転部
S1 センサ
S シート
63 制御部
67 反転引き込みパス
78A 反転ローラ対
91 腰付けコロ
92 コロ保持板
96 ソレノイド
97 カム
100 カラー複写機
101 カラー複写機本体
102 画像形成部
105 反転部
S1 センサ
S シート
Claims (10)
- 画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを一旦引き込んだ後、前後方向を反転させて送り出す反転部とを備えた画像形成装置において、
前記反転部は、
シートを一旦引き込んで反転させるための反転引き込みパスと、
前記反転引き込みパスに設けられ、シートを前記反転引き込みパスに引き込んだ後、逆転してシートを反転させて送り出す正逆転可能な反転ローラ対と、
前記反転ローラ対により引き込まれるシートを押圧して引き込み方向と直交する方向に撓ませ、かつシートに対する位置が変更可能な押圧部と、
前記押圧部の位置を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記反転ローラ対の逆転によりシートを送り出す際には、シートの撓み量をシートを引き込む際の撓み量よりも少なくするよう前記押圧部の位置を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記押圧部は、シートを押圧する押圧部材と、前記押圧部材を、シートを撓ませる第1位置及び前記シートの撓み量をシートを引き込む際の撓み量よりも少なくする第2位置に移動させる移動部材と、を備え、
前記制御部は、前記反転ローラ対の逆転によりシートを送り出す際には、前記移動部材を駆動して前記押圧部材を前記第2位置に移動させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記移動部材は、前記押圧部材を前記第1位置又は前記第2位置に選択的に移動させるものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記移動部材は、前記押圧部材を前記第1位置と前記第2位置との間を連続的に移動させるものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記第2位置は、前記押圧部によるシートの撓み量が0となる位置であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記押圧部によるシートの撓み量をシートの剛性及びシートサイズの少なくとも一方に応じて変化させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記シートの撓み量が前記反転ローラ対に達した後に所定の撓み量となるように前記押圧部の位置を制御することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記押圧部によりシートを、前記反転ローラ対の引き込み方向下流側で押圧することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記反転ローラ対の逆転により送り出されたシートを搬送する複数の搬送ローラ対を備え、
前記複数の搬送ローラ対のうちの最も上流側の搬送ローラ対に、前記反転ローラ対の逆転により送り出されたシートの先端が到達するときには、前記シートの撓み量が、シートを引き込む際の撓み量よりも少なくなっているように前記制御部が前記押圧部の位置を制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記押圧部は、シートの画像形成面と反対側の面を押圧することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012036010A (ja) * | 2011-10-21 | 2012-02-23 | Sharp Corp | シート搬送装置及びそれを備えた画像形成装置 |
JP2013239075A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 媒体集積装置及び媒体処理装置 |
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2007
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