JP2018036559A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】未定着像が転写された記録媒体が加熱手段を有する第1回転体と第2回転体が圧接する圧接部に導入される前に、記録媒体の先端側における像転写面の一部が第1回転体の外周面に接触して未定着像が乱される現象が発生することを抑制できる定着装置等を提供する。【解決手段】定着装置は、加熱手段を有する第1回転体と、第1回転体の外周面に圧接して未定着像が転写された記録媒体を通過させる圧接部を形成する第2回転体と、記録媒体をその先端が第1回転体の外周面の圧接部に達する手前の部分に接触してから当該圧接部に導入させるよう案内する案内部材と、案内部材の案内する側に配置され、記録媒体の送り幅方向の両端部を接触させて当該記録媒体を案内部材に接触させるよう誘導する補助部材と、を備えている。【選択図】図2

Description

この発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1には、記録媒体が定着ロールのニップ部を通過する際に発生する記録媒体のしわを抑制することを目的とした画像形成装置が示されている。
その画像形成装置は、像担持体からトナー像を転写されて搬送される記録媒体の裏面に接触して記録媒体を定着ロールのニップ部へ導く搬送ガイドを備え、その搬送ガイドが搬送方向と直交する方向の中央部が記録媒体側へ凸となるように湾曲した画像形成装置であって、その像担持体の転写位置とニップ部との間で記録媒体の転写面に接触して記録媒体の姿勢を矯正し、記録媒体を搬送ガイドに沿わせる矯正手段を有するものである。特許文献1には、その矯正手段が、記録媒体の転写面の幅方向における両端部に接触して記録媒体の幅方向の両端部の姿勢を矯正し、記録媒体の幅方向における両端部を搬送ガイドに沿わせる端部矯正部材(スターホイール)を有することも示されている。
また、特許文献2には、複数種類の用紙に対しても搬送方向後端側の跳ね上がりを抑制することを目的とした画像形成装置が示されている。
その画像形成装置は、電子写真方式の画像形成部と、加熱ローラと加圧ローラとによるニップ点が画像形成部から排出される記録シートの排出方向に対して記録シートの厚み方向にずれた位置に設定された定着器と、画像形成部から定着器に至る記録シートの搬送経路に設けられ、画像形成面側から記録シートの幅方向両端側に接触して記録シートが画像形成面側に変位することを規制する一対の第1ガイド部と、画像形成部から定着器に至る記録シートの搬送経路に設けられ、画像形成面側から記録シートの幅方向両端側に接触して記録シートが画像形成面側に変位することを規制する一対の第2ガイド部とを備えたものであって、その第1ガイド部間の距離が第2ガイド部間の距離よりも大きく、さらに第2ガイド部が第1ガイド部に対して記録シートの搬送方向にずれた位置に設けられているものである。
特開2006−301536号公報 特開2009−128505号公報
この発明は、未定着像が転写された記録媒体が加熱手段を有する第1回転体と第2回転体が圧接する圧接部に導入される前に、記録媒体の先端側における像転写面の一部が第1回転体の外周面に接触して未定着像が乱される現象が発生することを抑制できる定着装置及びそれを用いた画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の定着装置は、
加熱手段を有する第1回転体と、
前記第1回転体の外周面に圧接して未定着像が転写された記録媒体を通過させる圧接部を形成する第2回転体と、
記録媒体の先端を前記第1回転体の外周面の前記圧接部に達する手前の部分に接触させてから当該記録媒体を前記圧接部に導入させるよう案内する案内部材と、
前記案内部材の案内する側に配置され、記録媒体の送り幅方向の両端部を接触させて当該記録媒体を前記案内部材に接触させるよう誘導する補助部材と、
を備えているものである。
この発明(A2)の定着装置は、上記発明A1の定着装置において、前記補助部材が、前記案内部材における記録媒体の送り幅方向に沿う方向の両端部から当該送り幅方向の中央部にむけてそれぞれ斜め上方に延びるよう存在し、記録媒体の送り幅方向の両端部が接触し得る一対の傾斜部を有しているものである。
この発明(A3)の定着装置は、上記発明A2の定着装置において、前記補助部材の傾斜部は、記録媒体の送り幅方向の両端部が最初に接触し得る最高位の位置が、その位置と前記案内部材の案内終端縁の位置とを結ぶ仮想直線の延長線が前記第1回転体の外周面と交わる位置になるよう構成されているものである。
この発明(A4)の定着装置は、上記発明A1からA3のいずれかの定着装置において、前記補助部材が前記案内部材に設けられているものである。
この発明(B1)の画像形成装置は、
現像剤からなる未定着像を形成して記録媒体に転写する画像形成部と、前記画像形成部において記録媒体に転写された未定着像を定着する上記発明A1からA4のいずれかの定着装置と、を備えているものである。
上記発明A1の定着装置によれば、未定着像が転写された記録媒体が加熱手段を有する第1回転体と第2回転体が圧接する圧接部に導入される前に、記録媒体の先端側における像転写面の一部が第1回転体の外周面に接触して未定着像が乱される現象が発生することを抑制できる。
上記発明A2の定着装置では、補助部材が一対の傾斜部を有しないものである場合に比べて、記録媒体の送り幅方向の両端部に近い像転写面が接触することを回避しながら上記発明A1による効果を得ることができる。
上記発明A3の定着装置では、補助部材の傾斜部について記録媒体の送り幅方向の両端部が最初に接触し得る最高位の位置がその位置と案内部材の案内終端縁の位置とを結ぶ仮想直線の延長線が第1回転体の外周面と交わる位置になるよう構成していない場合に比べて、記録媒体の先端側における像転写面の一部が第1回転体の外周面に接触することをより確実に回避することができる。
上記発明A4の定着装置では、補助部材が案内部材に設けられていない場合に比べて、補助部材を案内部材との関係で精度よく設けつつ上記発明A1による効果を得ることができる。
上記発明B1の画像形成装置によれば、定着装置において未定着像が転写された記録媒体が加熱手段を有する第1回転体と第2回転体が圧接する圧接部に導入される前に、記録媒体の先端側における像転写面の一部が第1回転体の外周面に接触して未定着像が乱される現象が発生することを抑制できる。
実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示す概念図である。 図1の画像形成装置の要部(定着装置と二次転写部)を拡大して示す一部断面説明図である。 図2の定着装置におけるQ−Q線に沿う概略断面図と、そのQ−Q線に沿う断面部分とその定着装置における導入案内部材及び補助部材との関係を示す平面説明図である。 図2の定着装置における導入案内部材及び補助部材の構成を示す概略平面図であり、(b)は(a)のQ−Q線に沿う部分の概略断面図である。 図2の定着装置における補助部材の構成を示す説明図である。 図2の定着装置による動作の一部を示す図面であって、(a)は記録用紙が二次転写部から排出されて定着装置にむけて搬送されるときの状態を示す説明図であり、(b)は(a)の記録用紙がその後に導入案内部材の案内部に接触して移動するときの状態を示す説明図である。 図2の定着装置による動作の一部を示す図面であって、(c)は記録用紙の送り幅方向における両端部が補助部材の傾斜部に接触したときの状態を示す説明図であり、(d)は(c)の記録用紙の先端がその後に導入案内部材の案内部の終端縁から排出されるとともにその記録用紙の先端よりも後方部分がその後に変形した状態で搬送されるときの状態を示す説明図である。 図2の定着装置による動作の一部を示す図面であって、(e)は記録用紙の先端が圧接部に導入されて通過するときの状態を示す説明図であり、(f)は(e)の記録用紙の後端が二次転写部の圧接部から送り出されたときの記録用紙の状態を示す説明図である。 図2の定着装置において腰の弱い記録用紙が通過するときの動作の一部を示す図面であって、(a)は記録用紙の先端が導入案内部材の案内部に接触して移動するときの状態を示す説明図であり、(b)は(a)の記録用紙の先端がその後に導入案内部材の案内部の終端縁から排出されるとともにその記録用紙の先端よりも後方部分がその後に変形した状態で搬送されるときの状態を示す説明図である。 補助部材の他の構成例1を示し、(a)はその補助部材の構成を示す説明図であり、(b)はその補助部材と導入案内部材との関係を示す平面説明図である。 補助部材の他の構成例2を示す説明図である。 補助部材の他の構成例3を示す説明図である。 参考比較例の定着装置等における動作の一部を示す図面であって、(a)は記録用紙の先端が導入案内部材の案内部に接触したときの状態を示す説明図であり、(b)は(a)の記録用紙の先端がその後に導入案内部材の案内部の終端縁から排出されるとともにその記録用紙の先端よりも後方部分がその後に変形した状態で搬送されるときの状態を示す説明図である。 図13の参考比較例の定着装置等における動作の一部を示す図面であって、(c)は導入案内部材の案内部に接触した記録用紙の先端が移動するときの状態を示す説明図であり、(d)は(c)の記録用紙の先端側における像転写面の一部がその後に加熱ロールの外周面に触れて像の乱れ現象が発生するときの状態を示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1及び図2は、実施の形態1に係る定着装置を用いた画像形成装置を示すものである。図1はその画像形成装置の全体の構成を概念的に示し、図2はその画像形成装置の要部(定着装置と二次転写部)を概念的に示している。図1等の各図面中に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さ及び奥行の各方向を示す直交座標軸(の方向)である。
<画像形成装置の全体の構成>
画像形成装置1は、現像剤で構成される画像を記録媒体の一例である記録用紙9に形成するものであり、例えば、情報端末機等の外部機器から入力される画像情報を受けて画像の形成を行うプリンタとして構成されている。
この画像形成装置1は、全体が箱状の外観からなる筐体10を有しており、その筐体10の内部空間には、図1に示されるように、現像剤であるトナーからなるトナー像(未定着像)を形成して記録用紙9に転写する画像形成部2と、転写されたトナー像を記録用紙9に定着させる定着装置5等が配置されている。実施の形態1における画像形成部2は、トナー像を形成する作像ユニット20、作像ユニット20で形成したトナー像を中継するよう搬送して記録用紙9に二次転写する中間転写装置30、中間転写装置30の二次転写部に供給する記録用紙9を収容して送出する給紙装置40とで構成されている。筐体10の上面部には、画像が形成された後に筐体10の外部に排出される記録用紙9を収容する排出収容部12が形成されている。図1中に示す一点鎖線は、筐体10内における記録用紙9の主な搬送経路である。
作像ユニット20は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色の現像剤(トナー)像をそれぞれ個別に形成する4つの作像ユニット20Y,20M,20C,20Kで構成されている。
また、4つの作像ユニット20(Y,M,C,K)はいずれも、矢印Aで示す方向に回転駆動するドラム形態の感光体である感光ドラム21と、感光ドラム21の像形成領域となる外周面を所要の電位に帯電させるロール形態等の帯電装置22と、帯電後の感光ドラム21の外周面に所要の画像情報に基づいて各色成分に分解構成された光を照射して各色成分の静電潜像を形成する露光装置23と、その静電潜像を各色成分のトナーにより現像して上記各色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化する現像装置24(Y,M,C,K)と、感光ドラム21上のトナー像を中間転写装置30(の中間転写ベルト31)に一次転写させた後の感光ドラム21の外周面に残留するトナー等の不要物を除去して清掃するドラム清掃装置26等で構成されている。
中間転写装置30は、4つの作像ユニット20(Y,M,C,K)の重力方向上方側に位置するよう配置されている。
この中間転写装置30は、作像ユニット20(Y,M,C,K)の感光ドラム21に形成されるトナー像を静電的作用により転写して保持し得る無端状の中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を作像ユニット20(Y,M,C,K)の各一次転写位置を順次通過させて矢印で示す方向に回転させるように支持する複数の支持ロール32a〜32eと、中間転写ベルト31の内側に配置され、各作像ユニット20(Y,M,C,K)の感光ドラム21上に形成される各トナー像を中間転写ベルト31の外周面に一次転写させるロール形態等の一次転写装置34と、中間転写ベルト31に一次転写されたトナー像を記録用紙9に二次転写するロール形態等の二次転写装置35と、二次転写後の中間転写ベルト31の外周面に残留するトナー等の不要物を除去して清掃するベルト清掃装置36等を備えている。
このうち、支持ロール32aは駆動ロール兼二次転写バックアップロール、支持ロール32bはベルト清掃装置36の清掃バックアップロール、支持ロール32cは中間転写ベルト31に所要の張力を付与する張力付与ロール、支持ロール32d,32eは中間転写ベルト31の一次転写面を形成する面出しロールとしてそれぞれ構成されている。また、中間転写装置30において、支持ロール32aで支持される中間転写ベルト31と二次転写装置35とで構成される部位が二次転写部になる。
給紙装置40は、4つの作像ユニット20(Y,M,C,K)の重力方向に沿う下方側に位置するよう配置されている。
この給紙装置40は、筐体10に対して引出し自在に取り付けられ、所望のサイズ、種類等の記録用紙9を積載板42の上に積み重ねた状態で収容する用紙収容体41と、用紙収容体41から記録用紙9を1枚ずつ送り出す送出装置43を備えている。筐体10内には、給紙装置40の送出装置43と中間転写装置30の二次転写部との間に、複数の搬送ロール対、搬送案内部材等で構成される給紙搬送路が設けられている。複数の搬送ロール対の1つとして、二次転写部の手前側になる給紙搬送路の位置に、例えば記録用紙9の搬送時期の調整やその斜行状態の矯正をするレジストロール対44を配置している。
定着装置5は、中間転写装置30の二次転写部の重力方向と反対方向の上方側に位置するよう配置されている。
この定着装置5は、その筐体50の内部に、加熱手段52を有する加熱ロール51と、加圧ロール53と、導入案内部材54と、排出案内部材55と、補助部材60等を設置して構成されている。
このうち筐体50には、定着対象の記録用紙9が導入される入口(開口)50aと、定着終了後の記録用紙9が排出される出口(開口)50bが設けられている構造物である。加熱ロール51は、所要の方向に回転駆動するとともに加熱手段52により加熱されて表面温度が所要の温度に保持される第1回転体の一例である。加圧ロール53は、加熱ロール51の軸方向C(図3)にほぼ沿うよう所要の圧力で圧接してトナー像が転写された記録用紙9を導入して通過させる圧接部(定着処理部)FNを形成しながら従動回転する第2回転体の一例である。導入案内部材54は、記録用紙9をその先端9aが加熱ロール51の外周面の圧接部FNに達する手前の部分に接触してから圧接部FNに導入させるよう案内する部材である。排出案内部材55は、定着後に圧接部FNから送り出される記録用紙9を筐体50の外部に排出させるよう案内する部材である。
また、定着装置5の筐体50における入口50a側と中間転写装置30の二次転写部との間には、二次転写後の記録用紙9を定着装置5の入口50aに向けて案内するとともに転写後の搬送路を構成する転写後案内部材45が配置されている。
定着装置5の更なる詳細については後述する。
そして、この画像形成装置1による画像形成は、次のようにして行われる。ここでは代表して、記録用紙9の片面に画像を形成するときの基本的な画像形成動作を説明する。
画像形成装置1は、画像形成動作の開始指令を受けると、画像形成部2の各作像ユニット20(Y,M,C,K)において、矢印Aで示す方向に回転始動する感光ドラム21の外周面を帯電装置22により所定の極性及び電位に帯電した後、その感光ドラム21の帯電した外周面に対して露光装置23から各色成分の画像信号に対応した光を照射することにより静電潜像を形成する。
続いて、現像装置24(Y,M,C,K)は、感光ドラム21の外周面に形成された各色成分の静電潜像を、その各色成分に対応した前記4色(Y,M,C,K)のいずれかの色のトナーを供給してそれぞれ現像する。これにより、作像ユニット20(Y,M,C,K)の各感光ドラム21上には、前記4色のトナー像のいずれかがそれぞれ形成される。
次いで、画像形成部2の中間転写装置30においては、作像ユニット20(Y,M,C,K)の各感光ドラム21上に形成された各色のトナー像を、矢印で示す方向に回転する中間転写ベルト31の外周面に対して一次転写装置34により順次一次転写した後、その一次転写されたトナー像を中間転写ベルト31の回転により二次転写部まで搬送する。作像ユニット20(Y,M,C,K)では、この一次転写後の感光ドラム21の外周面がドラム清掃装置26により清掃される。また、給紙装置40においては、トナー像の形成時期に対応させて所要の記録用紙9を、送出装置43により用紙収容体41から給紙搬送路にむけて1枚ずつ送り出す。
続いて、中間転写装置30においては、中間転写ベルト31の外周面上のトナー像を、その二次転写部に給紙搬送路を経由して搬送される記録用紙9に対して二次転写装置35により一括して二次転写する。この際、記録用紙9は、二次転写バックアップの支持ロール32aに支持される中間転写ベルト31と二次転写ロール35との間に挟持された状態で回転による搬送力を受けて搬送される。また、中間転写装置30では、二次転写後の中間転写ベルト31の外周面がベルト清掃装置36により清掃される。
次いで、中間転写装置30においては、トナー像が二次転写された記録用紙9が中間転写ベルト31から剥離された後、定着装置5に向けて送り出される。その二次転写後の記録用紙9は、転写後案内部材45による案内等を受けて定着装置5の筐体50の入口50aに案内された後、導入案内部材54による案内を受けて圧接部FNに導入される。
続いて、定着装置5においては、トナー像が二次転写された記録用紙9が、回転する加熱ロール51と加圧ロール53の間に形成される圧接部FNを通過させられて加熱及び加圧され、これによりトナー像が加圧下で溶融して記録用紙9に定着させられる。定着装置5では、この定着が終了した後の記録用紙9が筐体50の出口50bを通過して排出される。
最後に、定着装置5から排出された記録用紙9は、一点鎖線で示す搬送経路の終端部(用紙排出口)に配置された排出ロール対49により筐体10の外部に搬出され、最終的に排出収容部12に収容される。
以上により、1枚の記録用紙9の片面に対して4色(Y,M,C,K)のトナーで構成されるカラー画像が形成され、画像形成装置1による基本的な画像形成動作が終了する。複数枚の画像形成動作を実行する指令が出された場合には、上記した一連の動作がその枚数分だけ同様に繰り返されることになる。
画像形成装置1においては、作像ユニット20(Y,M,C,K)の全部又は一部(但し複数)を選択して作動させることにより、4色(Y,M,C,K)のトナーの全部又は一部(少なくとも複数色のトナー)を組み合わせて構成されるカラー画像を形成することができる。また、作像ユニット20(Y,M,C,K)の1つを作動させることにより、例えばブラック等の1色のトナーで構成される白黒画像等の単色画像を形成することもできる。
また、画像形成装置1においては、記録用紙9について、給紙装置40から二次転写部を経由して定着装置5から排出されるまでは、その送り幅の中心になる部位が記録用紙9の搬送路(搬送空間)における送り幅の中心になる位置を通過して搬送されるように規制する搬送規制方式、いわゆるセンターレジ方式を採用している。
<定着装置の詳細な構成>
次に、定着装置5について更に説明する。
定着装置5における加熱ロール51は、図2、図3等に示されるように、金属材料等からなる円筒状のロール基体512の外周面に、シリコーン等の材料からなる所要の厚さの表面層513を設けた構造の回転体である。加熱ロール51は、必要に応じて、その表面層513の上に離型層等の他の層を更に設けた構造としてもよい。
また、加熱ロール51は、そのロール基体512の内部空間に設置されるハロゲンヒータ等の加熱手段52により、画像形成時等においてその外周面の温度が所要の温度になるよう加熱される。また、加熱ロール51は、その外周面の温度を図示しない温度センサにより検出しながら加熱手段52の動作を制御して外周面の温度を所要の温度に保つようになっている。さらに、加熱ロール51は、筐体50の一部において回転自在に取り付けられているとともに、図示しない回転駆動装置からの回転動力が伝達されて矢印で示す方向に回転駆動するようになっている。
定着装置5における加圧ロール53は、図2、図3等に示されるように、金属材料等からなる円柱状のロール基体532の外周面に、ウレタン等の材料からなる弾性体層533と、ポリイミド等の材料からなる不図示の離型層をこの順に設けた構造の回転体である。実施の形態1における弾性体層533は、加熱ロール51に圧接するときに加熱ロール51の外周面の形状に追従するよう弾性変形する弾性材料にて構成されている。
また、加圧ロール53は、筐体50の一部において回転自在に取り付けられているとともに、図示しない加圧装置による加圧力を受けて加熱ロール51に圧接されるようになっている。
この定着装置5では、加熱ロール51と加圧ロール53との間に形成される圧接部FNが、図2等に示されるように、画像形成部2の二次転写部における圧接部TNから排出される記録用紙9の排出予定方向よりも、記録用紙9にトナー像が転写される側の像転写面91側の方向にずれた位置に存在するよう配置されている。上記排出予定方向は、二次転写部の圧接部TNの出口側における接線(二次転写バックアップ用の支持ロール32aと二次転写ロール35の各回転中心点を結ぶ直線に対する垂線のうち圧接部TNの出口部分を通過する垂線)TLに沿う方向である。
定着装置5における導入案内部材54は、図2、図3等に示されるように、記録用紙9の先端9aやその後方の部分を案内する案内部541を有した部材であり、その案内部541が圧接部FNに次第に接近するよう連続した部位として構成されている。また、導入案内部材54は、案内部541の案内が終了する側の端部である終端縁541bが、圧接部FNの入口側における接線(加熱ロール51と加圧ロール53の各回転中心点を結ぶ直線に対する垂線のうち圧接部FNの入口部分を通過する垂線)FLよりも加熱ロール51側に入り込んだ状態で存在するよう配置されている。さらに、導入案内部材54は、案内部541の案内が開始される側の端部である始端541aが筐体50の入口50aの開口縁に存在する状態で固定されている。
実施の形態1における導入案内部材54は、その案内部541が少なくとも平面状の部位として構成されている。また、導入案内部材54の案内部541により案内される加熱ロール51の外周面の圧接部FNに達する手前の部分とは、例えば、圧接部FNの入口から加熱ロール51の回転方向上流側に2〜5mm程度離れた位置に設定される。
定着装置5における排出案内部材55は、圧接部FNを通過した記録用紙9を加熱ロール51から剥離させて筐体50の出口50bに向かわせるよう案内する案内部551を有する部材である。排出案内部材55は、その案内部551の始端551aが加熱ロール51の外周面の圧接部FNを通過した部分に接近した状態になり、その案内部551の終端551bが筐体50の出口50bの縁部に存在する状態になるよう配置されている。
定着装置5における補助部材60は、図2から図4等に示されるように、導入案内部材54の案内する側(案内部541)に配置され、記録用紙9の送り幅方向Dの両端部(9c、9d)を接触させて、その記録用紙9を導入案内部材54(の案内部541)に接触させるよう誘導する部材である。送り幅は、記録用紙9が画像形成装置1(定着装置5を含む)において搬送されるときの幅をいう。また、送り幅方向Dは、その記録用紙9の搬送(送り)方向Eとほぼ直交する方向になる。
実施の形態1における補助部材60は、図3、図4等に示されるように、導入案内部材54の案内部541における記録用紙9の送り幅方向Dに沿う方向の両端部541c,541dからその送り幅方向Dの中央部にむけてそれぞれ斜め上方に延びるよう存在し、記録用紙9の送り幅方向Dの両端部9c、9dが接触し得る傾斜面63を有する一対の板状部材61,62で構成されている。この板状部材61,62はいずれも、長方形状のほぼ平板の部材である。また、この板状部材61,62は、導入案内部材54の案内部541における両端部541c,541dから案内部541に対して所要の仰角αで斜め上方に延びる状態で、しかも所要の長さだけ送り幅方向Dの中央部に延びる状態で配置されている。この板状部材61,62における上記傾斜面63は、導入案内部材54の案内部541と向き合う側の面になる。上記仰角αは、例えば、30〜60°の角度に設定される。
また、この補助部材60は、図4(b)に示されるように、その板状部材61,62の各傾斜面63どうしに挟まれる空間が、画像形成装置1で使用可能な各種サイズの記録用紙9(の送り幅)のすべてが通過し得る空間になるよう構成されている。このため、板状部材61,62の各傾斜面63どうしの送り幅方向Dにおける間隔(離間距離)Wは、その各種サイズからなる記録用紙9の送り幅のいずれにも対応できる寸法に設定されている。特に間隔Wのうち最小になる間隔W(板状部材の上端61c,62cどうしの間隔)は、その各種サイズの記録用紙9の送り幅のうち最小になる送り幅よりも狭い寸法に設定されている。反対に間隔Wのうち最大になる間隔W(板状部材の下端61d,62dどうしの間隔)は、その各種サイズの記録用紙9の送り幅のうち最大になる送り幅よりも広い寸法に設定されている。
さらに、この補助部材60においては、図2から図4等に示されるように、その板状部材61,62の各傾斜面63のうち記録用紙9の両端部9c、9dが最初に接触し得る部位を傾斜部64とする。この板状部材61,62の場合、その傾斜部64は、板状部材61,62における記録用紙9の搬送方向Eの上流側端部である短辺部61a,62aになる。この板状部材61,62における傾斜部64は、図4(a)に示されるように、導入案内部材54の案内部541における両端部541c,541dからほぼ直角の交差角で延びる直線状の部位となる。また、この補助部材60(実際には一対の板状部材61,62)は、導入案内部材54と一体に設けられている。
そして、補助部材60を構成する一対の板状部材61,62における各傾斜部64は、図5に示されるように、各傾斜部64において記録用紙9の送り幅方向Dの両端部9c、9dが最初に接触し得る最高位の位置P1が、その位置P1と案内部材54の案内部541における案内終端縁541bの位置とを結ぶ仮想直線VLの延長線ELが加熱ロール51の外周面と交わる位置になるよう構成されている。傾斜部64における上記最高位の位置P1とは、画像形成装置1で使用可能な最小の送り幅からなる記録用紙9の両端部9c、9dが最初に接触し得る地点になる。
実施の形態1では、特に上記一対の板状部材61,62における各傾斜部64について、図5に示すように、その最高位の位置P1が、上記仮想直線VLの延長線ELが加熱ロール51の外周面と交わる地点K1での接線SLに対して所要の角度βで交差する位置になるよう構成している。
この場合、その角度βについては、例えば記録用紙9の特に先端側における像転写面91の一部が加熱ロール51の外周面に不要に接触することを確実に回避する観点等から、少なくとも40°より大きな角度に設定することが好ましい。また、その角度βは、記録用紙9が定着装置5の圧接部FNに円滑に導入されるよう通過できる等の観点から、90°よりも小さい角度に設定するとよい。
ちなみに、補助部材60の一対の板状部材61,62における各傾斜部64の位置は、上記角度βの実際に設定した角度に対応して確定される。また、補助部材60の一対の板状部材61,62における各傾斜部64と対向する短辺部61b、62bは、図4(a)等に示されるように、導入案内部材54の案内部541における終端縁541bと同じ位置又はそれに接近した位置になるよう構成されている。
また、実施の形態1における転写後案内部材45は、図2等に示されるように、中間転写装置30の二次転写部と定着装置5における導入案内部材54との間において、記録用紙9の先端9aを少なくとも筐体50の入口50aを通過させて導入案内部材54の案内部541に接触させるよう案内する案内部451を有している。案内部451は、二次転写部から排出された記録用紙9のトナー像が転写された側の像転写面91とは反対側の像非転写面92から離れる方向に迂回するよう1回屈曲した屈曲面で構成されている。この案内部451の屈曲面は、二次転写部に近い側に配置される第1面部451Aと、定着装置5に近い側に配置される第2面部451Bで形成されている。
この転写後案内部材45は、その案内部451が、二次転写部の圧接部TNの出口側における接線TLよりも二次転写ロール35側にずれた位置に存在するよう配置されている。このうち案内部451の第1面部451Aは、その案内が開始される側の端部451Aaが、二次転写ロール35の外周面のうち圧接部TNを通過した後の部分に接近した状態となるよう配置されている。また、案内部451の第2面部451Bは、その案内が終了する側の終端451Bbが筐体50の入口50aの一端部及び導入案内部材54の案内部541の始端541aに接近した状態になるよう配置されている。
さらに、実施の形態1に係る定着装置5は、加熱ロール51の回転速度を、中間転写装置30の二次転写部における駆動ロールを兼ねた支持ロール32aの回転速度よりも少し遅い速度(例えば0.1〜2%の割合で遅くした速度)に設定している。このため、定着装置5の圧接部FNにおいて記録用紙9が挟持されて搬送される速度は、二次転写部における圧接部(転写部)TNにおいて記録用紙9が挟持されて搬送される速度よりも、その回転速度を遅くしている分にほぼ対応した遅い速度になっている。
<定着装置による定着動作>
以下、この定着装置5による定着動作について説明する。
まず、定着装置5は、画像形成時等の稼働時になると、加熱ロール51が矢印で示す方向に回転駆動するとともに加熱手段52により所要の温度まで加熱された状態に保たれ、その一方で、加圧ロール53が回転駆動する加熱ロール51に連れ回るよう従動回転する。ちなみに、この定着装置5では、図3に示すように、その圧接部FNの回転軸方向Cにおける形状が、加熱ロール51の外径が回転軸方向Cの全域において同一になる形状で構成されていることに起因してほぼ直線をなす形状になっている。
そして、その画像形成動作が開始されると、定着装置5では、図6(a)の矢付き2点鎖線で例示するように、画像形成部2における中間転写装置30の二次転写部でトナー像が二次転写された記録用紙9が、二次転写部の圧接部TNから回転駆動に伴う搬送力を受けつつ送り出される。この際、その送り出される記録用紙9は、搬送方向Eの下流側になる先端9aが、記録用紙9自体の腰の強さで直接または転写後案内部材45による案内等を受けることで筐体50の入口50aに達するよう搬送される。
続いて、定着装置5では、図6(b)に示されるように、記録用紙9が、その先端9aを導入案内部材54の案内部541(図2、図6(a)等を参照)に接触させた状態で搬送される。この際、記録用紙9は、その搬送方向Eの上流(後方)側から搬送力を受け続けることにより、その先端9aが導入案内部材54の案内部541にて案内され、補助部材60(一対の板状部材61,62の傾斜部64)に接近するよう移動する。
(参考比較例の場合)
ここで、図13と図14に示すように、加熱ロール51と加圧ロール53の圧接部FNの直前に導入案内部材54のみが配置されている比較対象の定着装置(つまり補助部材60が配置されていない定着装置)では、その圧接部FNにむけて記録用紙9が以下に説明するように導入される。
すなわち、この比較対象の定着装置においても、図13(a)に示すように、はじめに記録用紙9はその先端9aが導入案内部材54の案内部541に接触した状態になるが、その圧接部FNに導入される前は、その記録用紙9の物性等の違いに応じて異なる状態で進むようになる。
まず、例えば、相対的に腰の弱い(腰のない)薄紙(例えば坪量が60g/m2以下の用紙)のような記録用紙9(C)の場合には、図13(b)に例示するように、その記録用紙9(C)の先端9aが導入案内部材54の案内部541に接触した後、その先端9a以後の部分が腰の弱いことに起因して導入案内部材54の案内部541に接触する方向に湾曲するよう変形した状態になって移動する。
これにより、この種の記録用紙9(C)の場合は、少なくともその先端9a側の部分が導入案内部材54の案内部541によってほぼ予定通りの状態で案内され、その先端9aが加熱ロール51の外周面における圧接部FNの手前の部分に突き当たるような状態で接触した後、その先端9aを先頭にして圧接部FNに導入され始める。この際、その記録用紙9(C)の先端側における像転写面91の一部が、圧接部FNに導入される前に、加熱ロール51の外周面に不用意に接触してしまうおそれがない。
一方、相対的に腰の強い(腰のある)記録用紙9の場合には、図14(c)に示すように、その記録用紙9の先端9aが導入案内部材54の案内部541に接触した後、その先端9a以後の部分が腰の強いことに起因して導入案内部材54の案内部541に接触する方向に湾曲するよう変形した状態になりにくくほぼ直線状の状態のままで移動する。
これにより、この種の記録用紙9の場合は、その先端9aが少なくとも導入案内部材54の案内部541によってほぼ予定通りの状態で案内されるが、その先端9aが導入案内部材54の案内部541の案内が終わる終端縁541bを通過すると、図14(d)に示すように、その記録用紙9の先端9a側における部分がほぼ直線状の状態のままで圧接部FNにむけて移動し、その過程で先端9a側における像転写面91の一部が圧接部FNに導入される前に、加熱ロール51の外周面に接触することがある。
この結果、この種の記録用紙9の場合は、圧接部FNに導入される前に、その像転写面91の一部に存在する未定着のトナー像が加熱ロール51の外周面と接触する(擦れる)ことにより乱されてしまうという現象(いわゆるスマッジ)が発生することになる。
(実施の形態1の場合)
これに対して、定着装置5では、上述したように図6(b)に示すごとく先端9aが導入案内部材54の案内部541にて案内されて補助部材60に接近するよう移動する記録用紙9は、図7(c)に示されるように、その移動する途上で、送り幅方向Dの両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64にそれぞれ接触する。
このとき記録用紙9は、図4(b)に例示されるように、その両端部9c,9dが傾斜した状態にある傾斜部64の一部に接触することになるので、その像転写面91のうち両端部9c,9dに近い部分が傾斜部64に触れるおそれがない。
続いて、定着装置5では、図7(d)に示されるように、記録用紙9が、その両端部9c,9dを補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64にそれぞれ接触させた状態のまま二次転写部の圧接部TNからの回転駆動による搬送力を受け続けて搬送され、最初にその先端9aが補助部材60により導入案内部材54の案内部541に接触するよう誘導される。
これにより、記録用紙9は、その先端9aが導入案内部材54の案内部541に沿って移動して案内部541の終端縁541bを通過した後、加熱ロール51の外周面における圧接部FNの手前の位置に接触するよう送り出される。
また、この際、記録用紙9は、図7(d)に示されるように、その先端9aの後方部分が腰の強さに抗して導入案内部材54の案内部541に接触する方向に湾曲するよう変形され始める。
以上により、このときの記録用紙9は、その両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64にそれぞれ接触して通過することになるので、腰の強さがあるにもかかわらず、例えば参考比較例の場合(図14(c))のように、先端9aが導入案内部材54の案内部541に接触した後にその先端9aの後方部分が導入案内部材54の案内部541に接触する方向に湾曲するよう変形せずにほぼ直線状の状態のままで移動することがない。
続いて、定着装置5では、図8(e)に示されるように、記録用紙9の先端9aが加熱ロール51の外周面に接触したままその回転により圧接部FNに搬送された後に導入され、圧接部FNを通過し始める。そして、記録用紙9は、圧接部FNを通過し始めると、前述したように加熱及び加圧されることにより、その像転写面91にあるトナー像の定着が行われる。
この際、記録用紙9の圧接部FNに導入される前の後方部分は、前述した場合と同様に、その両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64にそれぞれ接触して通過して、導入案内部材54の案内部541に接触するよう誘導され、その案内部541の少なくとも終端縁541bに接触した状態で圧接部FNにむけて導入されるように移動する。
続いて、定着装置5では、図8(f)に示されるように、記録用紙9の後端9bが二次転写部の圧接部TNを通過して排出されると、記録用紙9の両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64に接触して通過することや腰の強さの影響を受けることにより、記録用紙9の後端9bが転写後案内部材45に接近または接触するように変位して移動する。しかる後、記録用紙9の後端9bは、補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64と導入案内部材54の案内部541とに接触して圧接部FNに導入され、トナー像の転写が行われる。
最後に、定着装置5では、圧接部FNから排出される記録用紙9が、排出案内部材55の案内部551により案内されて筐体50の出口50bを通過して排出される。
なお、この定着装置5では、記録用紙9の先端9a側の部分が圧接部FNに導入され始めた段階では、その記録用紙9の後方部分が二次転写部の圧接部TNに挟持された状態になる(図8(e))。また、前述したように定着装置5では、その加熱ロール51の回転速度が二次転写部の圧接部TNにおける支持ロール32aの回転速度よりも少し遅い速度に設定されている。
これにより、記録用紙9が定着装置5の圧接部FNと二次転写部の圧接部TNとの双方に挟持されている段階では、その定着装置5の圧接部FNに達していない後方側の用紙部分が、二次転写部の圧接部TNにおける搬送速度の影響を受けて、定着装置5の圧接部FNに挟持された先端9a側の用紙部分よりも相対的に速い速度で搬送される(圧接部TNから送り出される)状態におかれる。このため、記録用紙9のうち定着装置5の圧接部FNと二次転写部の圧接部TNとの双方に挟持された状態で存在する部分は、少し変形しやすい不安定な状態になる。
また、この定着装置5では、記録用紙9が相対的に腰の弱い薄紙のような記録用紙9(C)であった場合、はじめに前述した参考比較例の場合と同様に、その記録用紙9(C)の先端9aが導入案内部材54の案内部541に接触した後(図13(a))、図9(a)に例示するように、その先端9aが導入案内部材54の案内部541に案内されて進む一方で、その先端9aより後方部分が腰の弱いことに起因して導入案内部材54の案内部541に接触する方向に湾曲するよう自然に変形した状態になって移動する。この際、その記録用紙9(C)は、その送り幅方向Dの両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64に接触しないで通過することが多い。
その後は、図9(b)に例示するように、その記録用紙9(C)の先端9aが導入案内部材54の案内部541における終端縁541bから送り出されて加熱ロール51の外周面における圧接部FNの手前の位置に接触する一方で、その先端9aより後方部分が導入案内部材54の案内部541に接触または接近した状態で通過する。この際も、その記録用紙9(C)は、その送り幅方向Dの両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64に接触しないで通過することが多い。
これにより、この種の記録用紙9(C)の場合は、その先端9aが加熱ロール51の外周面における圧接部FNの手前の部分に突き当たるような状態で接触してからその先端9aを先頭にして圧接部FNに導入され始める。この際、その記録用紙9(C)の先端側における像転写面91の一部が、圧接部FNに導入される前に、加熱ロール51の外周面に不用意に接触してしまうおそれがない。
ただし、この種の記録用紙9(C)においても、その送り幅方向Dの両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64に接触して移動することもある。この場合は、その記録用紙9(C)が前述したように補助部材60により導入案内部材54の案内部541に接触するよう誘導されて移動する(図7(d)など)。このため、この場合も、その記録用紙9(C)の先端側における像転写面91の一部が、圧接部FNに導入される前に、加熱ロール51の外周面に不用意に接触してしまうおそれがない。
以上説明したように、この定着装置5では、筐体50の入口50aから排出された記録用紙9のうち送り幅方向Dの両端部9c,9dが補助部材60における一対の板状部材61,62の傾斜部64に接触する記録用紙9は、導入案内部材54の案内部541に接触するように誘導されて搬送される。このため、定着装置5においては、圧接部FNに導入される前に、その記録用紙9の先端9a側における像転写面91の一部が加熱ロール51の外周面における圧接部FNの手前の部分に不用意に接触することが回避される(図7(d))。
したがって、この定着装置5によれば、記録用紙9が圧接部FNに導入される前に、その記録用紙9の先端9a側における像転写面91の一部が加熱ロール51の外周面に接触することによるスマッジが発生することが抑制される。
また、この定着装置5を備えた画像形成装置1では、その定着装置5において記録用紙9が圧接部FNに導入される前の上記スマッジの発生が抑制されるので、上記スマッジの発生に起因した像乱れが抑制された画像を形成することができる。
[他の実施の形態]
定着装置5における補助部材60については、以下に例示する構成例を採用することも可能である。
図10に示す補助部材60Bの他の構成例1は、実施の形態1における記録用紙9の送り幅方向Dの両端部9c、9dが接触し得る傾斜面63を有する一対の板状部材61,62とは異なる構成からなる一対の板状部材61B,62Bを採用したものである。
板状部材61B,62Bは、実施の形態1における一対の板状部材61,62と比べた場合、記録用紙9の搬送方向Eに沿う寸法が短くなり、送り幅方向Dに沿って細長い長方形の部材である。また、板状部材61B,62Bは、図10(b)に示されるように、記録用紙9の搬送方向Eの下流側端部である長辺部61Bb,62Bbが導入案内部材54の案内部541における終端縁541bから搬送方向Eの下流側に所要の距離だけ離れた位置に存在するよう配置されている。
さらに、板状部材61B,62Bは、図10(a)等に示されるように、記録用紙9の搬送方向Eの上流側端部である長辺部61Ba,62Baが傾斜部64となり、以下の条件を満たすように配置されている。
すなわち、板状部材61B,62Bにおける各傾斜部64は、図10(a)に示されるように、各傾斜部64において記録用紙9の送り幅方向Dの両端部9c、9dが最初に接触し得る最高位の位置P2が、その位置P2と導入案内部材54の案内部541における案内終端縁541bの位置とを結ぶ仮想直線VL2の延長線EL2が加熱ロール51の外周面と交わる位置になるよう構成されている。ちなみに、この板状部材61B,62Bにおける各傾斜部64についても、実施の形態1における板状部材61,62の傾斜部64の場合と同様に、その最高位の位置P2が、上記仮想直線VL2の延長線EL2が加熱ロール51の外周面と交わる地点K2での接線SL2に対して所要の角度β2で交差する位置になるよう構成している。この場合における角度β2は、例えば、40°<β2<90°の範囲で設定することができる。
この構成例1に係る一対の板状部材61B,62Bで構成される補助部材60Bを備えた定着装置5によれば、実施の形態1に係る定着装置5の場合とほぼ同様に、補助部材60Bの誘導機能が発揮されるので、記録用紙9が圧接部FNに導入される前に、その記録用紙9の先端9a側における像転写面91の一部が加熱ロール51の外周面に接触することによるスマッジが発生することが抑制される。
図11に示す補助部材60Cの他の構成例2は、実施の形態1における一対の板状部材61,62の一部を変更した一対の板状部材61C,62C(図11では便宜上一方の板状部材61Cのみを図示し、他方の板状部材62Cの図示を省略する。)を適用したものである。
一対の板状部材61C(62C)は、記録用紙9の搬送方向Eの上流側端部であって傾斜部64となる短辺部61Ca(62Ca)が、導入案内部材54の案内部541における両端部541c,541dに対して記録用紙9の搬送方向Eの下流側に所要の交差角δ1で傾いた状態で延びる直線状の部位となる。図11における二点鎖線KLは、実施の形態1における補助部材60の板状部材61,62の傾斜部64を示す。上記交差角δ1は、少なくとも鋭角になる。
また、一対の板状部材61C(62C)は、図11に示されるように、交差角δ1で傾く傾斜部64でもある短辺部61Ca(62Cc)が以下の条件を満たすように配置されている。
すなわち、一対の板状部材61C(62C)における各傾斜部64は、各傾斜部64において記録用紙9の送り幅方向Dの両端部9c、9dが最初に接触し得る最高位の位置P3が、その位置P3と導入案内部材54の案内部541における案内終端縁541bの位置とを結ぶ仮想直線VL3の延長線EL3が加熱ロール51の外周面と交わる位置になるよう構成されている。ちなみに、この一対の板状部材61C(62C)における各傾斜部64についても、実施の形態1における板状部材61,62の傾斜部64の場合と同様に、その最高位の位置P3が、上記仮想直線VL3の延長線EL3が加熱ロール51の外周面と交わる地点K3での接線SL3に対して所要の角度β3で交差する位置になるよう構成している。この場合における角度β3は、例えば、40°<β3<90°の範囲で設定することができる。
この構成例2に係る一対の板状部材61C(62C)で構成される補助部材60Cを備えた定着装置5によれば、実施の形態1に係る定着装置5の場合とほぼ同様に、補助部材60Cの誘導機能が発揮されるので、記録用紙9が圧接部FNに導入される前に、その記録用紙9の先端9a側における像転写面91の一部が加熱ロール51の外周面に接触することによるスマッジが発生することが抑制される。特に補助部材60Cの場合は、その傾斜部64が上記交差角δ1で傾いた状態で延びる直線状の部位になるので、記録用紙9の両端部9c,9dに近い像転写面91がその傾斜部64に実施の形態1における補助部材60の傾斜部64に比べて更に触れにくくなる。
図12に示す補助部材60Dの他の構成例3は、実施の形態1における一対の板状部材61,62の一部を変更した一対の板状部材61D,62D(図12では便宜上一方の板状部材61Dのみを図示し、他方の板状部材62Dの図示を省略する。)を適用したものである。
一対の板状部材61D(62D)は、記録用紙9の搬送方向Eの上流側端部であって傾斜部64となる短辺部61Da(62Da)が、導入案内部材54の案内部541における両端部541c,541dに対して記録用紙9の搬送方向Eの上流側に所要の交差角δ2で傾いた状態で延びる直線状の部位となる。図12における二点鎖線KLは、実施の形態1における補助部材60の板状部材61,62の傾斜部64(の位置)を示す。上記交差角δ2は、少なくとも鈍角(90°より大きい角度)となるが、好ましくは120°以下の角度になる。この交差角δ2が120°を超える角度になると、送り幅が比較的広い記録用紙9の両端部9c,9dに近い像転写面91がその傾斜部64となる短辺部61Da,62Daに触れてスマッジを誘発しやすくなる等の不具合がある。
この構成例3に係る一対の板状部材61D(62D)で構成される補助部材60Dを備えた定着装置5によっても、実施の形態1に係る定着装置5の場合とほぼ同様に、補助部材60Dの誘導機能が発揮されるので、記録用紙9が圧接部FNに導入される前に、その記録用紙9の先端9a側における像転写面91の一部が加熱ロール51の外周面に接触することによるスマッジが発生することが抑制される。
また、実施の形態1等では、補助部材60(60B,60C,60D)が導入案内部材54と一体に設けた場合を例示したが、その補助部材60等については導入案内部材54とは別体のものとして構成することも可能である。別体の補助部材60等の場合、その補助部材60等は例えば筐体50の一部に固定するように設けることができる。
また、実施の形態1では、導入案内部材54として案内部541が平面からなる部材(平板等)を適用した場合を例示したが、特にこれに限定されない。他の導入案内部材54としては、例えば、板状の基材の案内部541になる面に記録用紙9の搬送方向Eにそって平行に並ぶ直線状の突条形態(リブ)からなる部位を形成したものであってもよい。また、他の導入案内部材54としては、複数の板材を記録用紙9の搬送方向Eに沿って平行に並べて配置し、その各板材の搬送方向Eに沿う長辺部を併せて1つの案内部541として使用する構成のものであってもよい。
さらに、実施の形態1では、定着装置5を、その圧接部FNが二次転写部の圧接部TNよりも重力方向と反対の上方側の離れた位置に存在するよう配置して使用する構成例を例示したが、これに限定されず、例えば、定着装置5を、その圧接部FNが二次転写部の圧接部TNよりもほぼ水平方向の側に離れた位置に存在するよう配置して使用するように構成してもよい。
この他、本発明が適用される画像形成装置は、記録用紙9について、その送り幅方向Dにおける一方の端部(9c,9dの一方)が記録用紙9の搬送路における送り幅方向Dの一方の端部になる基準位置を通過して搬送されるように規制する搬送規制方式、いわゆるサイドレジ方式を採用するものであってもよい。この場合、定着装置5は、サイドレジ方式で搬送される記録用紙9をそのまま圧接部FNに導入するように構成しても、あるいは、サイドレジ方式で搬送される記録用紙9をその送り幅方向Dにおける中心の部位が圧接部FNの回転軸方向Cにおける中央の位置をほぼ通過して導入されるように構成(配置)してもよい。
また、本発明が適用される画像形成装置は、実施の形態1で例示した形式の画像形成装置1に限定されない。他の画像形成装置としては、例えば、トナー像を感光ドラム21等のトナー像保持体から(記録用紙9に中間転写装置30を介さず)直接転写する方式の画像形成部2を備えた画像形成装置や、単色画像を形成して記録用紙9に直接転写する形式の画像形成部2を備えた画像形成装置であっても構わない。
1 …画像形成装置
2 …画像形成部
5 …定着装置
9 …記録用紙(記録媒体)
9a…先端
9c、9d…送り幅方向の両端部
51…加熱ロール(第1回転体)
52…加熱手段
53…加圧ロール(第2回転体)
54…導入案内部材(案内部材)
541b…終端縁(案内終端縁)
60,60A,60B,60C,60D…補助部材
64…傾斜部
FN…圧接部
D …送り幅方向
R …外径
P1,P2,P3,P4…最高位の位置
VL,VL2,VL3,VL4…仮想直線
EL,EL2,EL3,EL4…延長線

Claims (5)

  1. 加熱手段を有する第1回転体と、
    前記第1回転体の外周面に圧接して未定着像が転写された記録媒体を通過させる圧接部を形成する第2回転体と、
    記録媒体の先端を前記第1回転体の外周面の前記圧接部に達する手前の部分に接触させてから当該記録媒体を前記圧接部に導入させるよう案内する案内部材と、
    前記案内部材の案内する側に配置され、記録媒体の送り幅方向の両端部を接触させて当該記録媒体を前記案内部材に接触させるよう誘導する補助部材と、
    を備えている定着装置。
  2. 前記補助部材は、前記案内部材における記録媒体の送り幅方向に沿う方向の両端部から当該送り幅方向の中央部にむけてそれぞれ斜め上方に延びるよう存在し、記録媒体の送り幅方向の両端部が接触し得る一対の傾斜部を有している請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記補助部材の傾斜部は、記録媒体の送り幅方向の両端部が最初に接触し得る最高位の位置が、その位置と前記案内部材の案内終端縁の位置とを結ぶ仮想直線の延長線が前記第1回転体の外周面と交わる位置になるよう構成されている請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記補助部材は前記案内部材に設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 現像剤からなる未定着像を形成して記録媒体に転写する画像形成部と、
    前記画像形成部において記録媒体に転写された未定着像を定着する請求項1乃至4のいずれかに記載の定着装置と、
    を備えている画像形成装置。
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