JP2024060792A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024060792000001
【課題】両面搬送路を搬送されるシートに対し、第一矯正部により一面目側が凸のカールを生じさせることなく、第二矯正部により一面目側が凸のカールを矯正させる。
【解決手段】上凸形状のカールを矯正する第二矯正部500が、下凸形状のカールを矯正する第一矯正部400の下流に配置される。第一矯正部400では、金属ローラ402とスポンジゴムローラ401とにより形成される第一ニップ部400aで、シートの一面目側を凸に湾曲させる力が加えられ、下凸形状のカールが矯正される。第二矯正部500では、金属ローラ502とスポンジゴムローラ501とにより形成される第二ニップ部500aで、シートの一面目側を凹に湾曲させる力が加えられ、上凸形状のカールが矯正される。第二矯正部500が第一矯正部400の下流に配置されることで、シートは先に第一矯正部400を通過し、その後に第二矯正部500を通過する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置では、転写部でトナー像をシートに転写した後に、定着部でシートを挟持搬送しながらシートに熱と圧力を加えて、シートにトナー像を定着させている。シートの両面にトナー像を形成する両面画像形成時、シートは一面目にトナー像が定着された後、両面搬送路においてシートの先端と後端が入れ替わるようにシートの搬送向きが反転されて、二面目のトナー像転写のために転写部へ向けて搬送される。定着部を通過したシートは、トナー像定着時の熱により表裏に温度差が生じやすくカールすることがある。一面目のトナー像定着後、両面搬送路を搬送されるシートにカールが生じていると、当該シートが転写部や定着部に詰まるジャムが生じたり、転写部や定着部の通過後に当該シートにしわが生じたりする虞がある。
そこで、従来では、両面搬送路にシートのカールを矯正するカール矯正部を配設した画像形成装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の装置のように、カール矯正部は、上カール矯正部と下カール矯正部とを有している。上カール矯正部はシートを下カール付けすることで上凸形状のカールを矯正するために配設され、下カール矯正部はシートを上カール付けすることで下凸形状のカールを矯正するために配設されている。
特開2020-187316号公報
ところで、最近の画像形成装置の小型化に伴い、両面搬送路はコンパクトに形成される故に、湾曲率の小さな急にカーブする形状に湾曲した複数の湾曲部を有する。この場合に、湾曲部に沿って湾曲された状態で搬送されるシートに上凸形状のカールを生じさせる強い負荷がかかるので、シートの種類によっては、定着部の熱によりカールが生じていてもいなくても、湾曲部に起因して上凸形状のカールが生じ得る。
しかしながら、上記の特許文献1に記載の装置では、上凸形状のカールを矯正するための上カール矯正部が、下凸形状のカールを矯正するための下カール矯正部の上流に配設されていた。そのため、シートの種類によっては、上カール矯正部により上凸形状のカールが矯正されても、下カール矯正部の上カール付けによって上凸形状のカールがシートに生じる虞があった。
本発明は、両面搬送路を搬送されるシートに対し、下カール矯正部により上凸形状のカールを生じさせることなく、上カール矯正部により上凸形状のカールを矯正可能な画像形成装置の提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、シートにトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によりトナー像が形成されたシートにトナー像を定着させる定着部と、前記定着部を通過したシートが排出される排出部と、前記定着部を通過したシートが前記排出部に向けて搬送される排出搬送路と、前記排出搬送路から分岐された反転搬送路を有し、前記反転搬送路に第一搬送方向に搬送されたシートを前記第一搬送方向と反対の第二搬送方向に反転する反転部と、前記反転搬送路から分岐され、シートの一面目と前記一面目とは反対側の二面目とにトナー像を形成し定着させる両面画像形成時に、一面目のトナー像の定着後、前記反転部で反転されたシートが前記画像形成部に再搬送される再搬送路と、前記再搬送路に配設され、前記再搬送路を搬送されるシートのカールを矯正可能なカール矯正部と、を備え、前記カール矯正部は、前記再搬送路を搬送されるシートに対し、前記一面目側を凸に湾曲させる力を加える第一矯正部と、前記一面目側を凹に湾曲させる力を加える第二矯正部と、を有し、前記第二矯正部は、前記第一矯正部より前記シートの搬送方向下流に配設されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、両面搬送路を搬送されるシートに対し、第一矯正部により一面目側が凸のカールを生じさせることなく、第二矯正部により一面目側が凸のカールを矯正させることができる。
本実施形態の画像形成装置を示す概略図。 両面デカールユニットを示す側面図。 スポンジゴムローラと金属ローラとバックアップローラを示す拡大図。 排出デカールユニットを示す側面図。 カール矯正制御系の制御ブロック図。 カール矯正制御の前半処理を示すフローチャート。 カール矯正制御の前半処理に後続する後半処理を示すフローチャート。 定着ユニット通過後のシートのカール状態を示す模式図であり、(a)上凸形状のカールが生じた場合、(b)下凸形状のカールが生じた場合。 シートのローラニップに対する突き当て状態を示す模式図であり、(a)カール矯正が行われない場合、(b)カール矯正が行われた場合。
以下、本発明を実施するための実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置1を示す概略図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタである。画像形成装置1は、装置本体に接続された原稿読取装置(不図示)又は装置本体に対しデータ入出力可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)から送られる画像データに基づいてトナー像をシートSに形成する。
本実施形態の画像形成装置1は、シートSの供給及びシートSに画像形成を行う各種ユニットを収容した第一筐体1aと、トナー像の定着やシートSの冷却を行う各種ユニットを収容した第二筐体1bと、第一筐体1aと第二筐体1bとの間にシートSを受け渡し可能に連結された第三筐体1cとを有する。
第一筐体1aには、給送ユニット10a、10bと、引き抜きユニット20a、20bと、レジストレーションユニット30と、画像形成ユニット90と、第一両面搬送路60と、第一定着前搬送路56が収容されている。第二筐体1bには、定着ユニット100と、冷却ユニット110と、排出搬送路120と、反転部130と、第二両面搬送路150と、排出デカールユニット170と、排出部175が収容されている。第三筐体1cには、第二定着前搬送路851、第三定着前搬送路852、中間両面搬送路860、両面デカールユニット870が収容されている。本実施形態において、反転部130の反転搬送路(130a、130b)、第二両面搬送路150、中間両面搬送路860、第一両面搬送路60は、シートSの両面にトナー像を形成する両面画像形成時に、一面目に引き続いて二面目にトナー像を形成し定着させるために、シートSを搬送する一連の搬送路を形成している。
第三筐体1cは第一筐体1aと第二筐体1bと別体に構成されており、画像形成装置1の機能を拡張するために後付け可能なオプションユニットとして、第一筐体1aと第二筐体1bとの間に配置され連結されている。本実施形態では、第三筐体1cに中間両面搬送路860、両面デカールユニット870などが収容され、中間両面搬送路860を搬送されるシートSのカールを矯正可能なカール矯正装置として機能する。
なお、画像形成装置1は1つの筐体で構成されていてもよい。ただし、上記したように、第三筐体1cが第一筐体1aと第二筐体1bと連結可能な別体であると、画像形成装置1のメンテナンス性を向上できるし、また画像形成装置1の設置が容易になるので好ましい。さらには、既存の画像形成装置に対し、オプションユニットとしてカール矯正装置を加えることができるので好ましい。
画像形成ユニット90は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像を形成する4つのプロセスカートリッジ99Y、99M、99C、99Kと、露光装置93、96、97、98を備えている。画像形成部としてのプロセスカートリッジ99Y、99M、99C、99Kは、シートSに形成するトナー像の色が異なること以外は同じ構成であり、それぞれが感光ドラム91と、帯電ローラ95と、現像器92を有している。
画像形成ユニット90の下方には、駆動ローラ52によって矢印T方向に回転する中間転写ベルト50が配設されており、中間転写ベルト50は、テンションローラ51、駆動ローラ52及び二次転写内ローラ53に巻き掛けられている。中間転写ベルト50の内側には、一次転写ローラ55Y、55M、55C、55Kが配設され、中間転写ベルト50の外側には、二次転写内ローラ53に対向して二次転写外ローラ54が配設されている。
給送ユニット10aは、シートSを積載しつつ昇降するリフト板11aと、リフト板11aに積載されたシートSを給送するピックアップローラ12aと、給送されたシートSを1枚ずつに分離する分離ローラ対13aとを有している。同様に、給送ユニット10bは、シートSを積載しつつ昇降するリフト板11bと、リフト板11bに積載されたシートSを給送するピックアップローラ12bと、給送されたシートSを1枚ずつ分離する分離ローラ対13bとを有している。
レジストレーションユニット30は、シートSを搬送するプレレジストレーションローラ対31と、シートSの斜行を補正するレジストレーションローラ対32と、シートSの搬送方向の位置を検知するレジストレーションセンサ33と、シートSの幅方向(搬送方向に交差する方向)の位置を検知するコンタクトイメージセンサ34を有している。
定着部としての定着ユニット100はトナー像をシートSに定着するための定着ローラ対101を備え、定着ローラ対101は加熱ローラ102と加圧ローラ103とを有する。加熱ローラ102は、内部に熱源としてのハロゲンヒータ104を有しており、ハロゲンヒータ104により加熱される。加圧ローラ103は、不図示の駆動源により加熱ローラ102に向けて加圧されて、加熱ローラ102の外周面に当接して定着ニップ部を形成している。定着ユニット100は、加熱ローラ102と加圧ローラ103によって形成される定着ニップ部において、トナー像が形成されたシートSを挟持搬送しながらシートSに対し熱及び圧力を加えることでトナー像をシートSに定着させる。なお、加熱ローラ102と加圧ローラ103はそれぞれ、円筒状のローラ部材に限らず、無端状のベルト部材であってもよい。
冷却ユニット110は、上冷却駆動ローラ112aにより矢印U方向に回転される上冷却ベルト111aと、下冷却駆動ローラ112bにより矢印U方向に回転される下冷却ベルト111bとを有している。また、上冷却ベルト111aを介してシートSを冷却するためのヒートシンク113を有しており、ヒートシンク113は上冷却ベルト111aの内周面に当接するように配設されている。上冷却ベルト111aと下冷却駆動ローラ112bとは当接して、定着ユニット100を通過した後のシートSを挟持搬送して冷却する冷却ニップ部を形成している。
次に、画像形成装置1の画像形成動作について説明する。プロセスカートリッジ99Yにおいて、例えばアルミシリンダの外周に有機光導電層を塗布して形成された感光ドラム91は、不図示の駆動モータによって回転されながら、帯電ローラ95により表面が予め所定の極性・電位に一様に帯電される。そして、不図示のパソコン等の外部機器から画像信号が入力されると、露光装置93から画像信号に対応したレーザ光が出射され、出射されたレーザ光はミラー94を介して感光ドラム91の表面を照射する。感光ドラム91は、レーザ光が照射されることによって表面に静電潜像が形成される。感光ドラム91に形成された静電潜像は現像器92により現像材を用いて現像され、これにより感光ドラム91上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。同様にして、プロセスカートリッジ99M、99C、99Kの各感光ドラムにマゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。
各感光ドラム上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ55Y、55M、55C、55Kにより中間転写ベルト50に一次転写される。中間転写ベルト50に一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト50が駆動ローラ52によって回転されることで、二次転写内ローラ53と二次転写外ローラ54とによって形成される二次転写ニップ部T2へと搬送される。上記した各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト50上に一次転写された中間転写ベルト50の回転方向上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。なお、一次転写後に感光ドラムに残ったトナーは、不図示のクリーナにより回収される。
上記の画像形成プロセスに並行して、給送ユニット10a、10bのいずれかからシートSが1枚ずつ給送され、給送されたシートSは引き抜きユニット20a、20bのいずれかによって、レジストレーションユニット30に向けて搬送される。そして、シートSは、レジストレーションユニット30により位置ずれ補正及び斜行補正が行われ、所定の搬送タイミングで二次転写ニップ部T2へ向けて搬送される。二次転写ニップ部T2は、二次転写内ローラ53と二次転写外ローラ54とにより形成される転写部である。中間転写ベルト50上のトナー像は、二次転写外ローラ54に二次転写電圧が印加されることに応じてシートSに二次転写される。なお、二次転写後に中間転写ベルト50上に残ったトナーは、ベルトクリーナ151により回収される。
トナー像が二次転写されたシートSは、第一定着前搬送路56、第二定着前搬送路851、第三定着前搬送路852を定着ユニット100に向けて搬送される。そして、定着ユニット100の定着ニップ部においてシートSに対し熱及び圧力が加えられて、シートS上にトナーが定着される。定着ユニット100を通過したシートSは、冷却ユニット110に搬送される。そして、冷却ユニット110においてヒートシンク113により冷却された上冷却ベルト111aがシートSの熱を奪うことで、シートSが冷却される。例えば、定着ユニット100を通過したトナー像定着後のシートSの温度が「80~90℃」程度である場合、冷却ユニット110は「60~70℃」程度までシートSを冷却し得る。
不図示の排出トレイにシートSを排出する際に、シートSの温度が高いままだと、排出トレイへの積載に応じてシートS同士のトナーによる貼り付きが生じる。これを防ぐためには、排出トレイに排出する前にシートSの温度を「45~55℃」以下まで下げるのが好ましい。ただし、シートSの温度を「45~55℃」以下まで下げてしまうと、後述する排出デカールユニット170や両面デカールユニット870によってシートSのカールを矯正することが難しくなる。そこで、冷却ユニット110は、排出デカールユニット170や両面デカールユニット870によるカール矯正効果が得られやすい「60~70℃」に、シートSの温度を下げる。
画像形成装置1は、シートSの両面に印刷可能である。シートSの片面にトナー像を形成する片面画像形成時、一面目にトナー像が定着されたシートSは、排出搬送路120から排出部175に向けて搬送され、不図示の排出トレイに排出される。排出部175では、直前にトナー像が形成された面(便宜的に画像形成面と呼ぶ)を上側に向けた状態でシートSが搬送される。そして、本実施形態では、トナー像定着時の熱によりシートSにカールが生じても、排出部175に配設されている排出デカールユニット170によって、シートSのカールが矯正されるようにしている。
他方、シートSの両面にトナー像を形成する両面画像形成時、一面目にトナー像が定着されたシートSは、排出搬送路120から反転部130へ搬送される。排出搬送路120では、シートSを排出部175へ搬送するか、シートSを反転部130へ搬送するかの搬送経路の分岐の切り替えがフラッパ160により行われる。
反転部130は、定着ユニット100から矢印U方向に送られたシートを、第一搬送方向(矢印U方向に交差する方向)に搬送した後に、第一搬送方向と反対の第二搬送方向に反転して搬送させる第一反転搬送路130aを有する。本実施形態の場合、第一反転搬送路130aでは、シートSの先端と後端が入れ替わるようにシートSの搬送向きを鉛直方向下向きから上向きに反転するスイッチバック動作が行われる。
また、反転部130は、第一反転搬送路130aから送り出されたシートを矢印U方向と反対の方向へ案内する第二反転搬送路130bを有する。第二反転搬送路130bは、シートSをスイッチバックさせる際に一時的にシートSを退避させるための退避部である。
第一反転搬送路130aでスイッチバックされたシートSは、第二両面搬送路150へ搬送される。その後、中間両面搬送路860及び第一両面搬送路60を通じてレジストレーションユニット30へ搬送される。これら第二両面搬送路150、中間両面搬送路860、第一両面搬送路60では、画像形成面(一面目)を上側に向けた状態でシートSが搬送される。そして、レジストレーションユニット30では、画像形成面(一面目)を下側に向けた状態、言い換えれば、トナー像が形成されていない二面目を中間転写ベルト50側に向けた状態で、シートSが二次転写ニップ部T2へ向けて搬送される。
二次転写ニップ部T2では、中間転写ベルト50上に形成されたトナー像がシートSの二面目に二次転写される。その後、シートSは定着ユニット100によるトナー像の定着が行われ、排出搬送路120及び排出部175を経由して不図示の排出トレイに排出される。
<両面デカールユニット>
次に、再搬送路としての中間両面搬送路860に配設される両面デカールユニット870について、図1を参照しながら図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3において、図中X方向は中間両面搬送路860を搬送されるシートSの搬送方向を示す。
図2に示すように、カール矯正部としての両面デカールユニット870は、シートSに生じた下凸形状のカールを矯正するための第一矯正部400と、シートSに生じた上凸形状のカールを矯正するための第二矯正部500を有する。
第一矯正部400は、例えばステンレス鋼で作成された硬質のシート搬送回転体である金属ローラ402と、スポンジゴムローラ401とを有する。金属ローラ402は、シートSの搬送方向に交差する幅方向において、回転軸部両端が画像形成装置1のフレーム(不図示)に固定された軸受部に回転可能に支持されている。金属ローラ402は、モータ(不図示)の回転駆動力がギア列(不図示)を介して回転軸部に伝達されることにより回転する。
第二回転体としてのスポンジゴムローラ401は、ステンレス鋼等の金属性の回転軸部に、表面が樹脂コーティングされた発泡体のウレタンフォーム等を設けたシート搬送回転体である。スポンジゴムローラ401は、ローラ保持板401aの幅方向両端それぞれに固定された軸受部に、回転軸部が回転可能に支持されている。ローラ保持板401aは、画像形成装置1のフレーム(不図示)に揺動自在に取り付けられている。ローラ保持板401aは、中間両面搬送路860側から第三定着前搬送路852側に向けて上方向に立設されており、第三定着前搬送路852に近い上端側に両面第一デカールカム404が接触されている。
スポンジゴムローラ401は、両面第一デカールカム404の作用によりローラ保持板401aが揺動することに応じて、第一回転体としての金属ローラ402を押圧する。両面第一デカールカム404は後述の両面第一カム駆動モータM1(図5参照)により回転されることで、スポンジゴムローラ401を金属ローラ402に対し移動させることができる。スポンジゴムローラ401は回転する金属ローラ402との間に生じる摩擦力により、金属ローラ402に従動して回転する。なお、スポンジゴムローラ401は、発泡体のウレタンフォームを用いたものに限らず、発泡体でない弾性ゴムを用いたものであってもよい。また、金属ローラ402の外径は例えば「8mm」であり、スポンジゴムローラ401の外径は金属ローラ402よりも大きい例えば「20mm」である。なお、スポンジゴムローラ401を金属ローラ402に対し移動させることに限らず、金属ローラ402をスポンジゴムローラ401に対し移動させることができるようにしてもよい。
図3に示すように、金属ローラ402とスポンジゴムローラ401は、シートSのカールを矯正しながらシートSを図中X方向に搬送する。スポンジゴムローラ401は弾性変形可能な弾性ローラであって、金属ローラ402に押圧しているので、スポンジゴムローラ401の表面は凹形状に弾性変形している。第一矯正部400の場合、スポンジゴムローラ401が金属ローラ402の上側に配置されているので、スポンジゴムローラ401は上側に凹む。こうして、金属ローラ402とスポンジゴムローラ401との間には、第一ニップ部400aが形成される。
なお、本実施形態では、金属製のバックアップローラ403がスポンジゴムローラ401と反対側で金属ローラ402に当接している。バックアップローラ403は、幅方向において回転軸部405の両端が画像形成装置1のフレーム(不図示)に固定された軸受部に回転可能に支持されている。バックアップローラ403は、第一ニップ部400aを適正に形成するために、スポンジゴムローラ401の押圧力によって金属ローラ402が撓んで変形するのを抑制している。
第一ニップ部400aでは、中間両面搬送路860を搬送されるシートSに対し、シートSの一面目側(図2において上面側)を凸に湾曲させる力が加えられる。つまり、シートSは第一ニップ部400aを通過するときに、金属ローラ402の円周面に巻き付けられながら搬送されることで上カール付けされる。それ故、第一矯正部400では下凸形状のカールが矯正される。
第二矯正部500は、上記した第一矯正部400と同様の構成である。即ち、第二矯正部500は、図2に示すように、第三回転体としての金属ローラ502と、第四回転体としてのスポンジゴムローラ501と、バックアップローラ503を有する。ただし、第二矯正部500は、第一矯正部400と上下の向きが反対になるように、中間両面搬送路860に配設されている。
金属ローラ502とスポンジゴムローラ501との間には、第二ニップ部500aが形成される。第二ニップ部500aでは、中間両面搬送路860を搬送されるシートSに対し、シートSの一面目側(上面側)を凹に湾曲させる力が加えられる。つまり、第二矯正部500では、シートSが第二ニップ部500aを通過するときに、金属ローラ502の円周面に巻き付けられながら搬送されることで下カール付けされる。それ故、第二矯正部500では上凸形状のカールが矯正される。なお、スポンジゴムローラ501と金属ローラ502は、いずれか一方を他方に対し移動可能であればよい。
本実施形態の場合、中間両面搬送路860におけるシートSの搬送方向(矢印X方向)に関し、第二矯正部500が第一矯正部400の下流に配置されている。即ち、金属ローラ502はスポンジゴムローラ401よりもシートSの搬送方向下流に配置され、スポンジゴムローラ501は金属ローラ402よりもシートSの搬送方向下流に配置されている。
<排出デカールユニット>
排出部175に配設される排出デカールユニット170は、上述した両面デカールユニット870の第一矯正部400と第二矯正部500の配置が同じであってもよいし、あるいは反対であってもよい。図4に、第一矯正部400と第二矯正部500の配置を反対にした排出デカールユニット170を示す。図4において、第一矯正部400、第二矯正部500の構成は同じであるので、同じ符号を付して説明を省略する。
排出デカールユニット170では、シートSの搬送方向(X方向)に関し、下凸形状のカールを矯正するための第一矯正部400が、上凸形状のカールを矯正するための第二矯正部500の下流に配置されている。これは、シートSにカール付けし得るほどに湾曲した後述の湾曲部を通ることなく、シートSが搬送されるからである。即ち、定着ユニット100から排出部175に至る搬送路にはシートSをカール付けるほどの湾曲部が形成されていないことから、排出部175に向けて搬送されるシートSには、湾曲部に起因する上凸形状のカールや下凸形状のカールが生じない。それ故、排出デカールユニット170では、第一矯正部400と第二矯正部500とにより、トナー像定着時の熱に起因するカールを矯正可能であればよい。したがって、第一矯正部400と第二矯正部500はそれぞれ上流側、下流側のどちらに配置されてもよい。
<制御部>
本実施形態では、画像形成装置1が制御部190を備えている。制御部190について、ここでは主に両面デカールユニット870及び排出デカールユニット170を制御可能なカール矯正制御系に関し、図1及び図2を参照しながら図5を用いて説明する。なお、制御部190には図示した以外にも、画像形成装置1を構成する各部や、それら各部を動作させるための駆動源(モータや電源等)などの各種機器が接続されている。しかし、ここでは発明の本旨でないので、それらの図示及び説明を省略する。
制御部190は、画像形成に関する各種動作を制御するものであり、例えばCPU901(Central Processing Unit)と、ROM902(Read Only Memory)やRAM903(Random Access Memory)などにより構成されている。ROM902やRAM903は、画像形成処理(不図示)や「カール矯正処理」(図6、図7参照)などの各種プログラム、トナー像を形成するための画像データ、シートSの種類に応じた押圧量などの各種データを記憶する。なお、RAM903は、各種プログラムの実行に伴う演算処理結果などを一時的に記憶することもできる。
制御部190には、操作部180が接続されている。操作部180は、ユーザに情報を表示する液晶パネル等の表示部と、ユーザが制御部190に対して指令やデータを入力可能な物理キー又は液晶パネルのタッチパネル機能部等の入力装置とを有する。ユーザは操作部180を操作することで、例えば今回の画像形成ジョブに用いるシートの種類として、坪量が閾値より小さい薄紙であるか、坪量が閾値以上の厚紙であるかを設定し得る。制御部190は、カール矯正処理の実行時、操作部180から受信した各種情報に基づいて両面デカールユニット870及び排出デカールユニット170の制御行う。
また、制御部190には、各ドライバB01、B02、B03、B04を介して、両面第一カム駆動モータM1、両面第二カム駆動モータM2、排出第一カム駆動モータM3、排出第二カム駆動モータM4が接続されている。第一駆動部としての両面第一カム駆動モータM1、第二駆動部としての両面第二カム駆動モータM2はそれぞれ、両面デカールユニット870の両面第一デカールカム404、両面第二デカールカム504を回転駆動する。排出第一カム駆動モータM3、排出第二カム駆動モータM4はそれぞれ、排出デカールユニット170の排出第一デカールカム404、排出第二デカールカム504を回転駆動する。これにより、スポンジゴムローラ401が金属ローラ402に対し移動可能となり、またスポンジゴムローラ501が金属ローラ502に対し移動可能となる。各ドライバB01、B02、B03、B04は、制御部190から受信した制御信号に基づいて各モータ(M1~M4)へ駆動信号を送信する。
<カール矯正処理>
本実施形態では、シートSを排出する際に、排出デカールユニット170によってシートSのカールを矯正するようにしている。また、シートSの両面にトナー像を形成する両面画像形成時に、一面目のシートSのカールを両面デカールユニット870により矯正し、二面目のシートSのカールを排出デカールユニット170によって矯正するようにしている。
以下、排出デカールユニット170及び両面デカールユニット870を制御する「カール矯正処理」について、図1、図2、図4、図5を参照しながら図6乃至図9(b)を用いて説明する。「カール矯正処理」は、制御部190により「画像形成ジョブ」の開始から終了まで繰り返し実行される。なお、図6と図7では図示の都合上、一連の「カール矯正制御」を前半処理と後半処理とに分けて示した。また、ここでは説明を理解しやすくするために、両面画像形成時におけるシートSのカール矯正について説明する。
図6に示すように、制御部190は、ユーザにより操作部180から入力された、シートSの種類、形成画像情報、片面画像形成ジョブか両面画像形成ジョブかなどの各種情報を取得する(S10)。制御部190は、一面目にトナー像を形成したシートSを定着ユニット100により通過させる(S11)。制御部190は、操作部180から受信した上記の各種情報に基づき、熱に起因する一面目トナー像定着後のシートSのカール状態を判定する(S12、S13)。シートSのカール状態として、制御部190は、カールが生じやすいシートSであるか否か(S12)、また一面目側が凸になりやすいシートSであるか否かを判定する(S13)。そして、制御部190は、一面目のシートSのカール状態に応じた両面デカールユニット870の制御を行う(S14~S17)。
例えば、シートSが薄紙である場合、図8(a)に示すように、一面目にトナー像が定着されたシートSには、一面目側(画像形成面側)が凸に湾曲した上凸形状のカールが生じやすい。即ち、一面目にトナー像を形成した薄紙のシートSの場合、定着ユニット100を通過する際に、加熱ローラ102によって熱せられると、シートSの搬送方向両端部が加熱ローラ102から離れる向きにカールし得る。
ここで、上凸形状のカール矯正が行われない場合には、図9(a)に示すように、レジストレーションローラ対32のローラニップ部T3に、シートSの先端が突き当たり難くなる。シートSの先端がローラニップ部T3に適切に突き当たらないと、レジストレーションローラ対32によるシートSの位置ずれ補正及び斜行補正が適切に行われない虞がある。
そこで、制御部190は操作部180から受信した各種情報に基づき、カールが生じやすく(S12のYES)、また一面目側が凸になりやすいシートSであると判定した場合に(S13のYES)、両面第二デカールカム504を回転させる(S14)。即ち、両面デカールユニット870において、第二矯正部500の両面第二デカールカム504を回転させるため、制御部190は両面第二カム駆動モータM2を駆動する。
このとき、制御部190は、金属ローラ502とスポンジゴムローラ501との押圧量を、第一矯正部400の金属ローラ402とスポンジゴムローラ401との押圧量よりも大きくする(S15)。一例として、シートSが薄紙である場合、金属ローラ502とスポンジゴムローラ501との押圧量が「2mm」となるように、スポンジゴムローラ501に金属ローラ502を押圧させる。なお、金属ローラ502とスポンジゴムローラ501との押圧量の基準値、また金属ローラ402とスポンジゴムローラ401との押圧量の基準値は、例えば「1.0mm」である。こうすると、シートSが薄紙である場合に、両面デカールユニット870による上凸形状のカール矯正の効果が得やすくなる。その後、制御部190は、シートSを両面デカールユニット870から通過させる(S18)。
上凸形状にカールしたシートSが第二矯正部500を通過する際に、シートSは金属ローラ502に巻き付きられながらスポンジゴムローラ501との第二ニップ部500aを搬送される。このとき、上凸形状にカールしたシートSのカール矯正が行われる。上凸形状のカール矯正が適正に行われた場合、図9(b)に示すように、レジストレーションローラ対32のローラニップ部T3に、シートSの先端が適切にローラニップ部T3に突き当たるので、レジストレーションローラ対32によるシートSの位置ずれ補正及び斜行補正が適切に行われる。
他方、シートが厚紙である場合、図8(b)に示すように、一面目にトナー像が定着されたシートSには、一面目側(画像形成面側)が凹に湾曲した、言い換えれば二面目側が凸に湾曲した下凸形状のカールが生じやすい。即ち、一面目にトナー像を形成した厚紙のシートSの場合、定着ユニット100を通過する際に、加熱ローラ102によってトナーが熱せられると、その後のトナーの収縮によりシートSの搬送方向両端部が加熱ローラ102に近づく向きにカールし得る。
そこで、制御部190は操作部180から受信した各種情報に基づき、カールが生じやすく(S12のYES)、また二面目側が凸になりやすいシートSであると判定した場合に(S13のNO)、両面第一デカールカム404を回転させる(S16)。即ち、両面デカールユニット870において、第一矯正部400の両面第一デカールカム404を回転させるため、制御部190は両面第一カム駆動モータM1を駆動する。
このとき、制御部190は、金属ローラ402とスポンジゴムローラ401との押圧量を、第二矯正部500の金属ローラ502とスポンジゴムローラ501との押圧量よりも大きくする(S17)。一例として、シートSが厚紙である場合、金属ローラ402とスポンジゴムローラ401との押圧量が「2mm」となるように、スポンジゴムローラ401に金属ローラ402を押圧させる。こうすると、シートSが厚紙である場合に、両面デカールユニット870による下凸形状のカール矯正の効果が得やすくなる。その後、制御部190は、シートSを両面デカールユニット870から通過させる(S18)。
下凸形状にカールしたシートSが第一矯正部400を通過する際に、シートSは金属ローラ402に巻き付きられながらスポンジゴムローラ401との第一ニップ部400aを搬送される。このとき、下凸形状にカールしたシートSのカール矯正が行われる。下凸形状のカール矯正が適正に行われた場合、図9(b)に示すように、レジストレーションローラ対32のローラニップ部T3に、シートSの先端が適切にローラニップ部T3に突き当たり、レジストレーションローラ対32によるシートSの位置ずれ補正及び斜行補正が適切に行われる。
二面目のトナー像定着後、制御部190は、図7に示すように、二面目にトナー像を形成したシートSを定着ユニット100により通過させる(S19)。制御部190は、操作部180から受信した上記の各種情報に基づき、熱に起因する二面目トナー像定着後のシートSのカール状態を判定する(S20、S21)。制御部190は、カールが生じやすいシートSであるか否か(S20)、また二面目側が凸になりやすいシートSであるか否かを判定する(S21)。そして、制御部190は、二面目のシートSのカール状態に応じた排出デカールユニット170の制御を行う(S22~S25)。二面目のトナー像定着後においても、シートSには上凸形状のカールあるいは下凸形状のカールが生じ得る。そこで、本実施形態では、二面目のトナー像定着後にシートSに生じたカールを、排出デカールユニット170(図4参照)により矯正できるようにしている。
例えば、シートSが薄紙である場合には一面目と同様に二面目でも、上凸形状のカールが生じ得る。そこで、制御部190は排出デカールユニット170において、排出第二デカールカム504を回転させる(S22)。即ち、排出デカールユニット170において、第二矯正部500の排出第二デカールカム504を回転させるため、制御部190は排出第二カム駆動モータM4を駆動する。このとき、制御部190は、金属ローラ502とスポンジゴムローラ501との押圧量を、第一矯正部400の金属ローラ402とスポンジゴムローラ401との押圧量よりも大きくする(S23)。上凸形状にカールしたシートSが第二矯正部500を通過する際に、シートSは金属ローラ502に巻き付きられながらスポンジゴムローラ501とのニップ部を搬送される。このとき、上凸形状にカールしたシートSのカール矯正が行われる。その後、制御部190は、シートSを排出デカールユニット170から通過させ(S26)、排出部175から機外に排出させる(S27)。
他方、シートSが厚紙である場合には一面目と同様に二面目でも、下凸形状のカールが生じ得る。そこで、制御部190は排出デカールユニット170において、排出第一デカールカム404を回転させる(S24)。即ち、排出デカールユニット170において、第一矯正部400の排出第一デカールカム404を回転させるため、制御部190は排出第一カム駆動モータM3を駆動する。このとき、制御部190は、金属ローラ402とスポンジゴムローラ401との押圧量を、第二矯正部500の金属ローラ502とスポンジゴムローラ501との押圧量よりも大きくする(S25)。下凸形状にカールしたシートSが第一矯正部400を通過する際に、シートSは金属ローラ402に巻き付きられながらスポンジゴムローラ401とのニップ部を搬送される。このとき、下凸形状にカールしたシートSのカール矯正が行われる。その後、制御部190は、シートSを排出デカールユニット170から通過させ(S26)、排出部175から機外に排出させる(S27)。
図1に戻り、本実施形態において、第一定着前搬送路56、第二定着前搬送路851、第三定着前搬送路852、第二両面搬送路150、中間両面搬送路860、第一両面搬送路60はいずれも略水平方向に延びている。第二筐体1bにおいて鉛直方向に関し、第二両面搬送路150は定着ユニット100及び冷却ユニット110の下方に設けられており、さらに第二反転搬送路130bは第二両面搬送路150の下方に設けられている。即ち、第二反転搬送路130bの上方に位置する定着ユニット100及び冷却ユニット110は、いずれも鉛直方向に見たときに少なくとも部分的に反転部130と重なる配置関係にある。また、第二反転搬送路130bと給送ユニット10a、10bは、水平方向に並んで配置され、且つ、鉛直方向における占有範囲が重複している。
上記した配置は、第二反転搬送路130bを配置することによる画像形成装置1の大型化を抑制するのに有効である。ただし、第二反転搬送路130bには、湾曲率の小さい急にカーブする形状の湾曲部1301が複数個所に形成される。図1に示すように、これら複数の湾曲部1301は、内側に湾曲された状態に形成される。それ故、シートSが第二反転搬送路130bを搬送される場合、湾曲部1301により上凸形状のカールを生じさせる強い負荷がシートSにかかる。それ故、シートSの種類によっては、トナー像定着時の熱に起因するカールが生じていてもいなくても、湾曲部1301により上凸形状のカールがシートSに生じ得る。
ここで、図示を省略したが比較例として、両面デカールユニット870において、仮に上凸形状のカールを矯正するための第二矯正部500が、本実施形態(図2参照)とは反対に、下凸形状のカールを矯正するための第一矯正部400の上流に配置されている場合を考える。この比較例でも、第二矯正部500により上凸形状のカールを矯正し得る。
しかし、比較例の場合には、第二矯正部500により上凸形状のカールを矯正しているにも関わらず、その後にシートSが第一矯正部400を通過する際に、第一矯正部400によりシートSに上凸形状のカールが生じ得る。そのため、レジストレーションユニット30によるシートSの位置ずれ補正や斜行補正が適切に行われなかったり、またシートSが二次転写ニップ部T2や定着ニップ部に詰まったり、シートSにしわが生じたりする。
これに対し、本実施形態では、上述のように、両面デカールユニット870において、上凸形状のカールを矯正するための第二矯正部500が、下凸形状のカールを矯正するための第一矯正部400の下流に配置されている。第二矯正部500が第一矯正部400の下流に配置されることで、シートSは先に第一矯正部400を通過し、その後に第二矯正部500を通過する。したがって、熱に起因するカールの他に、湾曲率の小さな湾曲部1301に起因して上凸形状のカールがシートSに生じる場合でも、第一矯正部400により上凸形状のカールを生じさせることなく、第二矯正部500により上凸形状のカールを矯正させることができる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
シートにトナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によりトナー像が形成されたシートにトナー像を定着させる定着部と、
前記定着部を通過したシートが排出される排出部と、
前記定着部を通過したシートが前記排出部に向けて搬送される排出搬送路と、
前記排出搬送路から分岐された反転搬送路を有し、前記反転搬送路に第一搬送方向に搬送されたシートを前記第一搬送方向と反対の第二搬送方向に反転する反転部と、
前記反転搬送路から分岐され、シートの一面目と前記一面目とは反対側の二面目とにトナー像を形成し定着させる両面画像形成時に、一面目のトナー像の定着後、前記反転部で反転されたシートが前記画像形成部に再搬送される再搬送路と、
前記再搬送路に配設され、前記再搬送路を搬送されるシートのカールを矯正可能なカール矯正部と、を備え、
前記カール矯正部は、前記再搬送路を搬送されるシートに対し、前記一面目側を凸に湾曲させる力を加える第一矯正部と、前記一面目側を凹に湾曲させる力を加える第二矯正部と、を有し、
前記第二矯正部は、前記第一矯正部より前記シートの搬送方向下流に配設されている、
ことを特徴とする画像形成装置。
(2)
前記第一矯正部は、第一回転体と、前記第一回転体と当接して前記第一回転体との間でシートを前記一面目側が凸に湾曲させるように挟持搬送する第一ニップ部を形成する第二回転体と、を有し、
前記第二矯正部は、第三回転体と、前記第三回転体と当接して前記第三回転体との間でシートを前記一面目側が凹に湾曲させるように挟持搬送する第二ニップ部を形成する第四回転体と、を有する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
(3)
前記第一回転体及び前記第三回転体は、金属ローラであり、
前記第二回転体及び前記第四回転体は、前記金属ローラに当接して弾性変形可能な弾性ローラである、
ことを特徴とする前記(2)に記載の画像形成装置。
(4)
前記第一回転体と前記第二回転体のいずれか一方を他方に対し移動可能な第一駆動部と、
前記第三回転体と前記第四回転体のいずれか一方を他方に対し移動可能な第二駆動部と、
前記第一駆動部及び前記第二駆動部を制御可能な制御部を備え、
前記制御部は、前記シートの坪量が閾値以上である場合に、前記第一回転体と前記第二回転体とを押圧する押圧量を、前記第三回転体と前記第四回転体とを押圧する押圧量よりも大きくし、
前記シートの坪量が前記閾値より小さい場合に、前記第三回転体と前記第四回転体とを押圧する押圧量を、前記第一回転体と前記第二回転体とを押圧する押圧量よりも大きくする、
ことを特徴とする前記(2)又は(3)に記載の画像形成装置。
(5)
前記反転搬送路は、前記定着部から搬送されてくる一面目のトナー像の定着後のシートが、前記一面目側が凸となるように湾曲させつつ案内する湾曲部を有する、
ことを特徴とする前記(1)乃至前記(4)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(6)
前記画像形成部は、第一筐体に収容され、
前記定着部は、第二筐体に収容され、
前記カール矯正部は、前記第一筐体と前記第二筐体との間に配置された第三筐体に収容されている、
ことを特徴とする前記(1)乃至前記(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
1…画像形成装置、1a…第一筐体、1b…第二筐体、1c…第三筐体、99Y、99M、99C、99K…画像形成部(プロセスカートリッジ)、100…定着部(定着ユニット)、120…排出搬送路、130…反転部、130a(130b)…反転搬送路(第一反転搬送路、第二反転搬送路)、175…排出部、190…制御部、400…第一矯正部、400a…第一ニップ部、401…第二回転体(弾性ローラ、スポンジゴムローラ)、402…第一回転体(金属ローラ)、500…第二矯正部、500a…第二ニップ部、501…第四回転体(弾性ローラ、スポンジゴムローラ)、502…第三回転体(金属ローラ)、860…再搬送路(中間両面搬送路)、870…カール矯正部(両面デカールユニット)、1301…湾曲部、M1…第一駆動部(両面第一カム駆動モータ)、M2…第二駆動部(両面第二カム駆動モータ)、S…シート

Claims (6)

  1. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によりトナー像が形成されたシートにトナー像を定着させる定着部と、
    前記定着部を通過したシートが排出される排出部と、
    前記定着部を通過したシートが前記排出部に向けて搬送される排出搬送路と、
    前記排出搬送路から分岐された反転搬送路を有し、前記反転搬送路に第一搬送方向に搬送されたシートを前記第一搬送方向と反対の第二搬送方向に反転する反転部と、
    前記反転搬送路から分岐され、シートの一面目と前記一面目とは反対側の二面目とにトナー像を形成し定着させる両面画像形成時に、一面目のトナー像の定着後、前記反転部で反転されたシートが前記画像形成部に再搬送される再搬送路と、
    前記再搬送路に配設され、前記再搬送路を搬送されるシートのカールを矯正可能なカール矯正部と、を備え、
    前記カール矯正部は、前記再搬送路を搬送されるシートに対し、前記一面目側を凸に湾曲させる力を加える第一矯正部と、前記一面目側を凹に湾曲させる力を加える第二矯正部と、を有し、
    前記第二矯正部は、前記第一矯正部より前記シートの搬送方向下流に配設されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一矯正部は、第一回転体と、前記第一回転体と当接して前記第一回転体との間でシートを前記一面目側が凸に湾曲させるように挟持搬送する第一ニップ部を形成する第二回転体と、を有し、
    前記第二矯正部は、第三回転体と、前記第三回転体と当接して前記第三回転体との間でシートを前記一面目側が凹に湾曲させるように挟持搬送する第二ニップ部を形成する第四回転体と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一回転体及び前記第三回転体は、金属ローラであり、
    前記第二回転体及び前記第四回転体は、前記金属ローラに当接して弾性変形可能な弾性ローラである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一回転体と前記第二回転体のいずれか一方を他方に対し移動可能な第一駆動部と、
    前記第三回転体と前記第四回転体のいずれか一方を他方に対し移動可能な第二駆動部と、
    前記第一駆動部及び前記第二駆動部を制御可能な制御部を備え、
    前記制御部は、前記シートの坪量が閾値以上である場合に、前記第一回転体と前記第二回転体とを押圧する押圧量を、前記第三回転体と前記第四回転体とを押圧する押圧量よりも大きくし、
    前記シートの坪量が前記閾値より小さい場合に、前記第三回転体と前記第四回転体とを押圧する押圧量を、前記第一回転体と前記第二回転体とを押圧する押圧量よりも大きくする、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記反転搬送路は、前記定着部から搬送されてくる一面目のトナー像の定着後のシートが、前記一面目側が凸となるように湾曲させつつ案内する湾曲部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部は、第一筐体に収容され、
    前記定着部は、第二筐体に収容され、
    前記カール矯正部は、前記第一筐体と前記第二筐体との間に配置された第三筐体に収容されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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