JP2009249167A - 画像形成装置およびカール矯正装置 - Google Patents

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伸嘉 小松
Norio Ogawara
則雄 小川原
Noriyuki Miyoshi
則行 三好
Masakatsu Eda
正勝 枝
Tatsunori Izawa
達法 伊澤
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Abstract

【課題】 カール矯正軸の撓みが小さく抑制されて用紙のカールを均一に矯正することができる画像形成装置およびカール矯正装置を提供する。
【解決手段】 搬送されてきた定着後の用紙を駆動するカール矯正軸611と、カール矯正軸611と平行に配置され、カール矯正軸611との間に用紙を挟んでその用紙をカール矯正軸611に押圧する、カール矯正軸611よりも太径であってカール矯正軸611との接触部分がカール矯正軸611の形状に沿って凹むカール矯正ロールと、カール矯正軸611の回転軸方向中央から回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された上流側単ロール613a,613cと、カール矯正軸611の回転軸方向中央に配置された下流側単ロール613bを有する撓み抑制ロール613とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、定着後の用紙のカールを矯正するカール矯正手段を備えた画像形成装置、および搬送されてきた用紙のカールを矯正するカール矯正装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタなどに用いられる画像形成装置では、感光体を帯電させ像露光によりその感光体表面に静電潜像を形成し、トナーで現像することによりトナー像を形成し、その形成されたトナー像を直接にあるいは例えば中間転写体を介在させて用紙上に転写し、さらにトナー像の転写を受けた用紙を加熱および加圧してそのトナー像を用紙上に定着することによりその用紙上に画像を形成することが行なわれる。ここで、用紙上に転写されたトナー像を定着する定着手段として、ヒータを内蔵して回転する加熱ロールと、その加熱ロールとの間に用紙を挟んで配置されその加熱ロールを押圧する加圧ロールや加圧ベルトなどを備えた定着装置が広く用いられている。このような定着装置から排出される用紙には、カール(巻き癖)が発生することがある。カールが発生した用紙は、排紙トレイ上に排出される際に正しく積層されにくく、またソータ等による後処理が行なわれる場合にはジャム等が発生し易いという問題がある。
そこで、従来より、画像形成装置には、定着後の用紙のカールを矯正するカール矯正手段が備えられている。例えば、特許文献1には、太径の弾性体からなるカール矯正ロールと、細径の金属製のカール矯正軸と、そのカール矯正軸に撓みが生じないようにそのカール矯正軸を支持する撓み抑制ロールとを備え、用紙を挟んでカール矯正ロールにカール矯正軸を押し付けることにより、用紙に発生するカールを矯正する技術が提案されている。
また、例えば、特許文献2には、可回転のスポンジローラと、そのスポンジローラの一部に接触して押圧するローラ形状のステンレス製の押圧部材を備え、それらスポンジローラ及び/又は押圧部材の中央部径を端部径より大きくすることで、用紙に発生するカールを矯正する技術が提案されている。
上述した特許文献1に提案された技術では、カール矯正軸を支持する撓み抑制ロールは、2つの単ロールで構成されており、これら2つの単ロールは、カール矯正軸の回転軸中央から互いに所定の距離をおいて配置され、かつ2つの単ロールのうちの一方の単ロールが用紙搬送方向上流側に配置されるとともに他方の単ロールが用紙搬送方向下流側に配置されている。このため、カール矯正軸の下方向(カール矯正ロール側とは反対側の方向)への撓みと、カール矯正軸の、用紙搬送方向に対して垂直方向への撓みとの双方の撓み防止を期待することができる。
しかし、定着後の用紙のカールを矯正するにあたり、カール矯正軸がカール矯正ロールによって押されると、一方の単ロールは用紙搬送方向上流側に配置されているため、カール矯正軸の、一方の単ロール側の部分は、用紙搬送方向下流側に撓むとともに、他方の単ロールは用紙搬送方向下流側に配置されているため、そのカール矯正軸の、他方の単ロール側の部分は、用紙搬送方向上流側に撓む恐れがある。即ち、カール矯正軸は、用紙搬送方向についてねじれる恐れがある。すると、用紙の左側と右側とでは、押圧される力がアンバランスになる場合があり、その場合用紙のカールを良好に矯正することは困難である。
また、特許文献2に提案された、スポンジローラ及び/又は押圧部材の中央部径を端部径より大きくすることで用紙に発生するカールを矯正する技術では、カール矯正軸の撓みを抑制する点に関しては何ら言及されていない。
特開2002−241020号公報 特開2006−036400号公報
本発明は、上記事情に鑑み、カール矯正軸の撓みが小さく抑制されて用紙のカールを均一に矯正することができる画像形成装置およびカール矯正装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
用紙を搬送する用紙搬送手段と、
画像信号に応じたトナー像を形成する像形成手段と、
上記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙上に上記像形成手段により形成されたトナー像を転写する転写手段と、
上記転写手段によりトナー像の転写を受けた用紙を加熱および加圧してそのトナー像をその用紙上に定着する定着手段と、
定着後の用紙のカールを矯正するカール矯正手段とを備え、
上記カール矯正手段が、
搬送されてきた用紙を駆動するカール矯正軸と、
上記カール矯正軸と平行に配置され、そのカール矯正軸との間に用紙を挟んでその用紙をそのカール矯正軸に押圧する、そのカール矯正軸よりも太径であってそのカール矯正軸との接触部分がそのカール矯正軸の形状に沿って凹むカール矯正ロールと、
上記カール矯正軸を間に置いて上記カール矯正ロールに対向した位置においてそのカール矯正軸に接し、そのカール矯正ロールに押圧されたそのカール矯正軸の撓みを抑制する撓み抑制ロールとを備え、
上記撓み抑制ロールが、上記カール矯正軸の回転軸と平行であって、上記カール矯正ロールの回転軸と上記カール矯正軸の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向上流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の上流側単ロールと、その直線よりも用紙搬送方向下流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の下流側単ロールとからなり、その上流側単ロールとその下流側単ロールがそのカール矯正軸の回転軸方向に交互に配置され、かつその回転軸方向中央から見てその回転軸方向に左右対称に配置された合計3つ以上の単ロールを有することを特徴とする。
ここで、上記撓み抑制ロールが、上記カール矯正軸の回転軸方向中央からその回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された2つの上流側単ロールと、そのカール矯正軸の回転軸方向中央に配置された1つの下流側単ロールを有するものであることが好ましい。
また、上記カール矯正手段が、さらに、上記カール矯正ロールに、カムを介して上記カール矯正軸を押圧するための、カム位置に応じた押圧力を与えるカム機構を備えたことも好ましい態様である。
また、上記目的を達成する本発明のカール矯正装置は、搬送されてきた用紙のカールを矯正するカール矯正装置であって、
搬送されてきた用紙を駆動するカール矯正軸と、
上記カール矯正軸と平行に配置され、そのカール矯正軸との間に用紙を挟んでその用紙をそのカール矯正軸に押圧する、そのカール矯正軸よりも太径であってそのカール矯正軸との接触部分がそのカール矯正軸の形状に沿って凹むカール矯正ロールと、
上記カール矯正軸を間に置いて上記カール矯正ロールに対向した位置においてそのカール矯正軸に接し、そのカール矯正ロールに押圧されたそのカール矯正軸の撓みを抑制する撓み抑制ロールとを備え、
上記撓み抑制ロールが、上記カール矯正軸の回転軸と平行であって、上記カール矯正ロールの回転軸と上記カール矯正軸の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向上流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の上流側単ロールと、その直線よりも用紙搬送方向下流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の下流側単ロールとからなり、その上流側単ロールとその下流側単ロールがそのカール矯正軸の回転軸方向に交互に配置され、かつその回転軸方向中央から見てその回転軸方向に左右対称に配置された合計3つ以上の単ロールを有することを特徴とする。
ここで、上記撓み抑制ロールが、上記カール矯正軸の回転軸方向中央からその回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された2つの上流側単ロールと、そのカール矯正軸の回転軸方向中央に配置された1つの下流側単ロールを有するものであることが好ましい。
また、上記カール矯正ロールに、カムを介して上記カール矯正軸を押圧するための、カム位置に応じた押圧力を与えるカム機構をさらに備えたことも好ましい態様である。
さらに、カール矯正軸がサンドブラストにより又はサンドペーパで表面に細かい凹凸が形成されたものであることも好ましい。
請求項1記載の画像形成装置によれば、カール矯正軸の上流側および下流側への撓みを、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく、カール矯正ロールで用紙全体を均一にカール矯正軸に押圧してその用紙のカールを均一に矯正することができる。
請求項2記載の画像形成装置によれば、カール矯正軸の回転軸方向中央からその回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された2つの上流側単ロールによりカール矯正軸の上流側への撓みを、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑制することができる。また、カール矯正軸の回転軸方向の中央に配置された1つの下流側単ロールにより、カール矯正軸の下流側への撓みを、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑制することができる。従って、簡素な構成で用紙のカールを良好に矯正することができる。
請求項3記載の画像形成装置によれば、カール矯正手段のカム機構により、カール矯正軸の、カール矯正ロールへの押圧力を調整することができるため、カールの程度の異なる用紙であっても、カールを適切に矯正することができる。
請求項4記載のカール矯正装置によれば、用紙搬送方向上流側と用紙搬送方向下流側とに交互に配置され、かつ回転軸方向中央から見て回転軸方向に左右対称に配置された3つ以上の単ロールにより、カール矯正軸の上流側および下流側への撓みを、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑制することができる。このため、カール矯正軸への用紙搬送方向に対してねじれる方向に力が作用することはなく、カール矯正ロールで用紙全体を均一にカール矯正軸に押圧してその用紙のカールを均一に矯正することができる。従って、用紙のカールを良好に矯正することができる。
請求項5記載のカール矯正装置によれば、カール矯正軸の回転軸方向中央からその回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された2つの上流側単ロールによりカール矯正軸の上流側への撓みを、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑制することができる。また、カール矯正軸の回転軸方向の中央に配置された1つの下流側単ロールにより、カール矯正軸の下流側への撓みを、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑制することができる。従って、簡素な構成で用紙のカールを良好に矯正することができる。
請求項6記載のカール矯正装置によれば、カール矯正手段のカム機構により、カール矯正軸の、カール矯正ロールへの押圧力を調整することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態の概略構成図である。
図1には、本実施形態である複写機1が示されており、この複写機1は、本発明のカール矯正装置の一実施形態が搭載されて用紙のカールを良好に矯正することができるものである。この複写機1には、1枚もしくは複数枚の原稿が載せられる給紙手段101を有する原稿送込ユニット10と、この原稿送込ユニット10の下に配置された本体ユニット20が備えられている。本体ユニット20には、画像が記録された用紙が排出される排紙台20aが備えられている。
原稿送込ユニット10は、給紙手段101に載せられた原稿100を一枚ずつ搬送路11aに沿って送り込む自動原稿送り部11と筐体12を有し、この原稿送込ユニット10では、搬送路11aに沿って搬送された原稿100は、筐体12の上面12aに排出されるようになっている。また、この自動原稿送り部11は、ユーザからの、原稿100の表裏面への画像読取指示があった場合には、搬送路11aを一旦通過させた原稿100を反転搬送路11bに送り込み、この原稿100の表裏を反転させ、その後再び搬送路11aに沿ってこの原稿100を搬送する。
本体ユニット20は、原稿送込ユニット10によって搬送されてきた原稿と対向する位置に備えられたコンタクトガラス21と、コンタクトガラス21に隣接して配備されユーザによって原稿が一枚ずつ載せられるプラテンガラス22を有する。また、この本体ユニット20は、図1における手前側から奥側にかけて延在して配備され、原稿100に向けて露光光を照射する光源221と、原稿100で反射してきた反射光を水平方向に向けさせる反射ミラー222と、この反射ミラー222によって水平方向に向けられた反射光の向きを逆向きにする一対の反射ミラー223と、この反射ミラー223からの反射光を結像させるレンズ224と、レンズ224により結像された光像を受像して画像データを出力する受像センサであるCCD(Charge Coupled Device)225と、このCCD225から出力されるアナログの画像データを入力して画像処理するとともに、この本体ユニット20全体を制御する制御部23とを有する。
さらに、本体ユニット20は、画像信号に応じたトナー像を形成し搬送されてきた後述する用紙上にそのトナー像を転写する画像形成部200(本発明にいう像形成手段および転写手段の一例に相当)を有する。この画像形成部200は、矢印A方向に回転する感光体201Y、201M、201C、201K、感光体201Y、201M、201C、201Kに電荷を付与する帯電器202Y、202M、202C、202K、各色のトナーY,M,C,Kが収容された現像器203Y、203M、203C、203K、および制御部23からの画像データに基づいた露光光を照射する露光部204Y、204M、204C、204Kを有する。また、この画像形成部200は、矢印B方向に循環する中間転写ベルト211と、感光体201Y、201M、201C、201Kと中間転写ベルト211を挟んで対向する一次転写ロール212Y、212M、212C、212Kを有する。また、この複写機1では、フルカラーの印刷が可能となっており、上記の各構成要素の末尾に付された符号Y、M、C、Kは、それぞれイエロ、マゼンタ、シアン、黒の画像形成用の構成要素であることを示している。
さらに、この画像形成部200は、中間転写ベルト211上に一次転写されたトナー像を用紙に二次転写する二次転写ロール213、中間転写ベルト211を駆動させる駆動ロール214、および、中間転写ベルト211を張架するためのテンションロール215とその他アイドルロール216も構成要素としている。
この画像形成部200では、帯電器202Y、202M、202C、202Kにより所定の電荷が付与された、矢印A方向に回転する201Y、201M、201C、201Kの表面に、露光部204Y、204M、204C、204Kで生成した露光光を照射することで形成した静電潜像を、現像器203Y、203M、203C、203Kに収容したトナーで現像し、この現像により得られた現像像を一次転写ロール212Y、212M、212C、212Kによって矢印B方向に循環する中間転写ベルト211上に一次転写してカラーのトナー像を得、そのカラーのトナー像を、後述するようにして搬送されてきた用紙上に二次転写ロール213によって二次転写する。
また、本体ユニット20には、サイズが異なる3種類の用紙301a,302a,303aが収容される3つの給紙カセット301,302,303が装着できるようになっており、所望の用紙が収容されている給紙カセットを指定しての画像形成が可能となっている。
さらに、本体ユニット20には、用紙を搬送する用紙搬送部400(本発明にいう用紙搬送手段の一例に相当)と、定着部500(本発明にいう定着手段の一例に相当)と、カール矯正部600(本発明のカール矯正装置の一実施形態に相当)とが備えられている。
用紙搬送部400は、第1の搬送路401と、第2の搬送路402と、第3の搬送路403とを有する。
第1の搬送路401は、用紙の片面への画像記録指示があった場合に、その用紙を搬送する搬送路である。第1の搬送路401は、搬送ロール401a(もしくは搬送ロール401a1,401a2),401b,排出ロール401cを有する。
第2の搬送路402は、用紙の両面への画像記録指示があった場合に、用紙の表面への定着を終えた用紙を排紙台20aではなく、この第2の搬送路402に導くことにより用紙の裏面に画像を記録するための搬送路である。第2の搬送路402は、搬送ロール402a,402bを有する。
第3の搬送路403は、第2の搬送路402に導かれてきた用紙を搬送する搬送路であり、これにより用紙の表裏が反転され再度第1の搬送路401に送り出されて用紙の裏面にも画像が記録される。第3の搬送路403は、搬送ロール403a,403b,403cを有する。
定着部500およびカール矯正部600については、図2を参照して説明する。
図2は、図1に示す定着部およびカール矯正部を拡大して示す図である。
図2に示す定着部500には、加熱ロール511および加圧ロール(もしくは加圧ベルト)512から構成された定着器510と、一対の排出ロール521,522が備えられている。ここで、定着器510に、前述したようにして二次転写ロール213によりカラーのトナー像の転写(二次転写)を受けた用紙(ここでは、用紙301aとする)が、図2の左側から搬送される。定着器510は、この用紙301aを、加熱ロール511で加熱するとともに加圧ロール512で加圧して、そのトナー像を用紙301a上に定着する。トナー像が定着された用紙301aは、排出ロール521,522により排出され、さらにカール矯正部600に搬送される。
カール矯正部600は、トナー像が定着された後の用紙301aのカールを矯正する。このカール矯正部600は、用紙301aのアッパーカール(上側に凹状のカール)を矯正するアッパーカール用矯正部610と、用紙301aのダウンカール(下側に凹状のカール)を矯正するダウンカール用矯正部620を有する。
アッパーカール用矯正部610には、金属製のカール矯正軸611と、弾性体からなるカール矯正ロール612と、上流側単ロール613a,613b,下流側単ロール613cからなる撓み抑制ロール613が備えられている。
カール矯正軸611は、搬送されてきた用紙301aを駆動する。
カール矯正ロール612は、カール矯正軸611と平行に配置されており、カール矯正軸611との間に用紙301aを挟んで、カール矯正軸611に従動駆動してその用紙301aをカール矯正軸611に押圧する。ここで、カール矯正ロール612は、カール矯正軸611よりも太径であり、カール矯正軸611との接触部がカール矯正軸611の形状に沿って凹むロールである。
撓み抑制ロール613は、詳細は後述するが、カール矯正軸611を間においてカール矯正ロール612に対向した位置においてカール矯正軸611に接し、カール矯正ロール612に押圧されたカール矯正軸611の撓みを抑制するロールである。
また、ダウンカール用矯正部620には、金属製のカール矯正軸621と、弾性体からなるカール矯正ロール622と、上流側単ロール623a,623b,下流側単ロール623cからなる撓み抑制ロール623が備えられている。尚、これらカール矯正軸621,カール矯正ロール622,撓み抑制ロール623の役割や配置等は、上述したカール矯正軸611,カール矯正ロール612、および以下に説明する撓み抑制ロール613の役割や配置等と同じである。
図3は、図2に示すアッパーカール用矯正部を構成するカール矯正軸および撓み抑制ロールの斜視図である。
図3には、カール矯正軸611と、撓み抑制ロール613を構成する上流側単ロール613a,613b,下流側単ロール613cが示されている。これらの単ロール613a,613b,613cは、いずれも、カール矯正軸611の回転軸と平行である。ここで、上流側単ロール613a,613cは、カール矯正ロール612(図2参照)の回転軸とカール矯正軸611の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向A上流側に偏倚した回転軸を有する。一方、下流側単ロール613bは、この直線よりも用紙搬送方向A下流側に偏倚した回転軸を有する。これら上流側単ロール613a,613cと下流側単ロール613bは、カール矯正軸611の回転軸方向に交互に配置されている。また、回転軸方向中央から見てこの回転軸方向に左右対称に配置されている。
尚、ここでは、上流側単ロールと下流側単ロールを1つずつ「交互」に配置する例で説明したが、上流側単ロールと下流側単ロールを複数ずつ(例えば2こずつ)「交互」に配置してもよい。
本実施形態では、上流側単ロール613a,613cは、カール矯正軸611の回転軸方向中央からその回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置されている。一方、下流側単ロール613bは、カール矯正軸611の回転軸方向中央に配置されている。このように、本実施形態では、上流側単ロール613a,613cと下流側単ロール613bは、いわゆる千鳥配置されている。尚、ここでは、3つの単ロールのうちの中央の1つの単ロールを用紙搬送方向下流側に配置し、その両側の2つの単ロールを用紙搬送方向上流側に配置する配置方法を、「千鳥配置」と称している。
図4は、第1の比較例としてのカール矯正部を構成するカール矯正軸および撓み抑制ロールの斜視図である。
図4に示すカール矯正部1000には、カール矯正軸1001と、図示しないカール矯正ロールの回転軸とカール矯正軸1001の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向A下流側に偏倚した回転軸を有する3つの下流側単ロール1002a,1002b,1002cからなる撓み抑制ロール1002が備えられている。このカール矯正部1000では、撓み抑制ロール1002がカール矯正軸1001よりも用紙搬送方向A下流側に配置されているため、カール矯正軸1001にカール矯正ロールからの荷重がかかると、カール矯正軸1001の中央部は、この図4の点線で示すように、用紙搬送方向A上流側に撓んでしまう。すると、その撓みにより、カール矯正軸1001の、カール矯正ロールへの所定のローラ食い込み量が得られなくなる。従って、用紙のカールを良好に矯正することは困難である。
図5は、第2の比較例としてのカール矯正部を構成するカール矯正軸および撓み抑制ロールの斜視図である。
図5に示すカール矯正部2000には、カール矯正軸2001と、図示しないカール矯正ロールの回転軸とカール矯正軸1001の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向A上流側に偏倚した回転軸を有する3つの上流側単ロール2002a,2002b,2002cからなる撓み抑制ロール2002が備えられている。このカール矯正部2000では、撓み抑制ロール2002がカール矯正軸2001よりも用紙搬送方向A上流側に配置されているため、カール矯正軸2001にカール矯正ロールからの荷重がかかると、カール矯正軸2001の中央部は、この図5の点線で示すように、用紙搬送方向A下流側に撓んでしまう。すると、その撓みにより、カール矯正軸2001の、カール矯正ロールへの所定のローラ食い込み量が得られなくなる。従って、やはり用紙のカールを良好に矯正することは困難である。
本実施形態のアッパーカール用矯正部610には、図3に示すように、上流側単ロール613a,613cと下流側単ロール613bが千鳥配置されてなる撓み抑制ロール613が備えられている。詳細には、用紙搬送方向上流側と用紙搬送方向下流側とに交互に配置され、かつカール矯正軸611の回転軸方向中央から見て回転軸方向に左右対称に配置された3つの上流側単ロール613a,613c,下流側単ロール613bにより、カール矯正軸611の上流側および下流側への撓みが、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑えられている。このため、カール矯正軸611への用紙搬送方向に対してねじれる方向に力が作用することはなく、カール矯正ロール612で用紙301a全体を均一にカール矯正軸611に押圧して用紙301aのカールを均一に矯正することができる。従って、用紙のカールを良好に矯正することができる。
さらに、詳細には、カール矯正軸611の回転軸方向中央からその回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された2つの上流側単ロール613a,613cによりカール矯正軸611の上流側への撓みが、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑えられている。また、カール矯正軸611の回転軸方向の中央に配置された1つの下流側単ロール613bにより、カール矯正軸611の下流側への撓みが、その回転軸方向左右について均一にかつ小さく抑えられている。従って、簡素な構成で用紙301aのカールを良好に矯正することができる。
尚、ダウンカール用矯正部620の構成も、このアッパーカール用矯正部610と同様の構成であり、従って簡素な構成で用紙301aのダウンカールを良好に矯正することができる。
尚、本実施形態では、アッパーカール用矯正部610の撓み抑制ロール613を構成する2つの単ロール613a,613cを用紙搬送方向A上流側に配置するとともに1つの単ロール613bを用紙搬送方向A下流側に配置するという、前述の定義における千鳥配置の例で説明したが、2つの単ロール613a,613cを用紙搬送方向A下流側に配置するとともに1つの単ロール613bを用紙搬送方向A上流側に配置してもよい。以下では、「千鳥配置」とは逆に、3つの単ロールのうちの中央の1つの単ロールを用紙搬送方向上流側に配置し、その両側の2つの単ロールを用紙搬送方向下流側に配置する配置方法を、「逆千鳥配置」と称する。ダウンカール用矯正部620の撓み抑制ロール623を逆千鳥配置にしてもよい。さらに、これらに限られるものではなく、本発明にいう撓み抑制ロールは、カール矯正軸の回転軸と平行であって、カール矯正ロールの回転軸とカール矯正軸の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向上流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の上流側単ロールと、その直線よりも用紙搬送方向下流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の下流側単ロールとからなり、その上流側単ロールとその下流側単ロールがそのカール矯正軸の回転軸方向に交互に配置され、かつその回転軸方向中央から見てその回転軸方向に左右対称に配置された合計3つ以上の単ロールを有するものであればよい。
図6は、アッパーカール用矯正部とダウンカール用矯正部とにおける撓み抑制ロールの配置の組み合わせとカール量との関係を示すグラフである。
図6の横軸は、アッパーカール用矯正部における撓み抑制ロールの各種配列(直列配置(図5参照),逆千鳥配置,千鳥配置)を示す。また、グラフA,B,Cは、これらの直列配置,逆千鳥配置,千鳥配置に対する、ダウンカール用矯正部における撓み抑制ロールの各種配列(直列配置(図5参照),逆千鳥配置,千鳥配置)を示す。さらに、図6の縦軸は、用紙のカール量を示す。このグラフから明らかなように、アッパーカール用矯正部の撓み抑制ロールを千鳥配置にすると、ダウンカール用矯正部の撓み抑制ロールの配置(直列配置,逆千鳥配置,千鳥配置)に関わらず、用紙のカールを良好に矯正することができる。尚、アッパーカール用矯正部の撓み抑制ロールを逆千鳥配置にした場合も、ダウンカール用矯正部の撓み抑制ロールの配置(直列配置,逆千鳥配置,千鳥配置)に関わらず、用紙のカールをほぼ良好に矯正することができる。
図7は、図2に示すカール矯正部とは異なるカール矯正部の構成を示す図である。
尚、図2に示すカール矯正部600の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付し、異なる点について説明する。また、図7においては、図の煩雑さを防止するために、撓み抑制ロール613,623の図示は省略されている。
図7に示すカール矯正部700には、カム機構710が備えられている。このカム機構710には、アッパーカール矯正用のモータ711,カム712,カム位置センサ713,レバー714と、ダウンカール矯正用のモータ721,カム722,カム位置センサ723,レバー724が備えられている。
このカム機構710は、カール矯正ロール612に、カム712,レバー714を介してカール矯正軸611を押圧するための、カム712の位置に応じた押圧力を与えるとともに、カール矯正ロール622にも、カム722,レバー724を介してカール矯正軸621を押圧するための、カム722の位置に応じた押圧力を与える。
トナー像が転写された用紙301aは、加熱ロール511および加圧ロール512からなる定着器510に搬送され、この定着器510でトナー像が用紙301a上に定着される。さらに、トナー像が定着された用紙301aは、一対の排出ロール521,522によりカール矯正部700に向けて排出される。ここで、定着器510から用紙301aが排出されたことが排出用センサ530で検出され、これを受けてモータ540が回転を開始し、これによりカール矯正軸611,621が回転を開始する。最初の時点では、アッパーカール矯正用のカム712,レバー714,カール矯正ロール612の位置は、図7の点線で示す位置にある。また、ダウンカール矯正用のカム722,レバー724,カール矯正ロール622の位置も、図7の点線で示す位置にある。
ここで、定着器510から排出される用紙301aのアッパーカール量,ダウンカール量は、紙質,坪量,用紙サイズ等の条件に応じてあらかじめ予測されている。この予測されたアッパーカール量に対応する分だけ補正するように、カム712の位置をカム位置センサ713で検知しながらモータ711を回転する。これにより、カム712は、図7の点線で示す位置から実線で示す位置に回転駆動する。これに伴い、レバー714が図7の点線で示す位置から実線で示す位置に変位する。すると、カール矯正ロール612は、図7の点線で示す位置から実線で示す位置に移動する。これにより、カール矯正ロール612は、カール矯正軸611に所定の食込み量(Penetration量)で接した状態となり、この状態でカール矯正軸611が回転し、これに伴いカール矯正ロール612が従動駆動することにより、用紙301aのアッパーカールが矯正される。尚、ダウンカールの矯正も、このアッパーカールの矯正と同様にして行なわれる。この場合、上述したアッパーカール矯正用のモータ711,カム712,カム位置センサ713,レバー714の役割を、ダウンカール矯正用のモータ721,カム722,カム位置センサ723,レバー724が担うこととなる。
図8は、カール矯正ロールの食込み量と紙しわ発生率との関係を示すグラフである。
図8の横軸は、カール矯正ロールの食込み量を示す。また、図8の縦軸は、紙しわ発生率を示す。
図8に示すグラフAは、図7に示すカール矯正部700におけるカール矯正ロールの食込み量と紙しわ発生率との関係を示すグラフである。また、グラフBは、図7に示すカール矯正部700において、アッパーカール用矯正部の撓み抑制ロールを用紙搬送方向下流側に直列配置(図4参照)した場合の、食込み量と紙しわ発生率との関係を示すグラフである。さらに、グラフCは、図7に示すカール矯正部700において、アッパーカール用矯正部の撓み抑制ロールを用紙搬送方向上流側に直列配置(図5参照)した場合の、食込み量と紙しわ発生率との関係を示すグラフである。
グラフAに示すように、撓み抑制ロールを千鳥配置した場合は、用紙のカールを良好に矯正することができ、また食込み量を増やした場合であっても紙しわの発生率を小さく抑制することができた。
一方、グラフBに示すように、撓み抑制ロールを用紙搬送方向下流側に直列配置した場合は、用紙のカールを良好に矯正することは困難であり、また食込み量を増やすと紙しわの発生率が高まった。。
また、グラフCに示すように、撓み抑制ロールを用紙搬送方向上流側に直列配置した場合は、用紙のカールを良好に矯正することは困難であるが、食込み量を増やした場合であっても紙しわの発生率を小さく抑制することができた。
尚、グラフAは撓み抑制ロールを千鳥配置した場合のグラフであるが、撓み抑制ロールを逆千鳥配置した場合も、このグラフAと同様のグラフであった。
本実施形態では、定着器510の、用紙搬送方向下流側の直後に、カール矯正部600が配置されている。このため、定着器510とカール矯正部600との距離は短く、用紙は高温状態にあることから、用紙のカール矯正能力が高められている。また、装置の省スペース化も図られている。ここで、用紙上に定着されるトナー層にはワックス成分が含まれている。本実施形態では、上述したように、定着器510とカール矯正部600との距離は短く、カール矯正部600に搬送された用紙は高温状態にある。このため、トナー層に含まれているワックス成分が固まらない状態でカール矯正軸611に接触して転移し、最終的に用紙上に再転移するという問題がある。以下、図9を参照して説明する。
図9は、用紙上に定着されたトナー層に含まれているワックス成分がカール矯正軸を介して最終的に用紙上に再転移する様子を説明するための図である。
図9には、カール矯正部600が有するアッパーカール用矯正部610を構成する、カール矯正軸611と、カール矯正ロール612と、単ロール613aとが示されている。尚、図9においては、図の煩雑さを防止するために、残りの単ロール613b,613cの図示は省略されている。
アッパーカール用矯正部610に搬送された用紙301aは、例えば用紙温度が90℃以上と高く、このような高温状態にある用紙301a上に定着されたトナー層800aの表面には、ワックス成分800bがしみ出ている。このしみ出ているワックス成分800bは、カール矯正軸611に接触することで転移する。カール矯正軸611に転移したワックス成分800bは、単ロール613aに接触することで転移する。ここで、単ロール613aの温度は低いため、単ロール613aに転移したワックス成分800bは、この単ロール613a上で固体化する(ワックス成分800bは、例えば80℃程度で固体化する)。ここで、単ロール613aが有する、固体化したワックス成分800bの保持能力を超えると、この固体化したワックス成分800bは単ロール613aから剥がれてカール矯正軸611を介して用紙301aに再転移する。すると、用紙301aに形成された画像上にワックス片として付着し、画質が低下するという問題が発生する。
この問題を解決するために、カール矯正軸611の表面をサンドブラスト加工してその表面に細かい凹凸を形成する(表面を荒らす)ことにより、単ロール613aへのワックス成分800bの転移を防止することができる。以下、図10を参照して説明する。
図10は、表面がサンドブラスト加工されたカール矯正軸により、単ロールへのワックス成分の転移を防止する様子を説明するための図である。
図10に示すアッパーカール用矯正部610_1は、図9に示すアッパーカール用矯正部610と比較し、カール矯正軸611が、以下に説明するカール矯正軸611_1に置き換えられている。
図10に示すカール矯正軸611_1は、離型性樹脂であるPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)表面を有する。このPFA表面は、サンドブラスト加工されて荒らされている。
高温状態にある用紙301a上に定着されたトナー層800aの表面には、ワックス成分800bがしみ出ている。ここで、カール矯正軸611_1のPFA表面は荒らされているため、ワックス成分800bとカール矯正軸611_1との接触面積を減らすことができ、従ってワックス成分800bの、カール矯正軸611_1への転移量を小さく抑えることができる。また、PFA表面の離型性を下げることができ、カール矯正軸611_1の、ワックス成分800bの保持能力が高められている。さらに、カール矯正軸611_1と単ロール613aとの接触面積を減らすことができ、カール矯正軸611_1からのワックス成分800bの転移量を小さく抑えることができる。従って、用紙301aへの、ワックス成分800bの再転移を防止することができ、用紙301aに形成された画像の画質の低下を防止することができる。
図11は、6通りのカール矯正部におけるカール矯正軸のPFA表面の荒さとワックス成分の付着量との関係を示す図である。
尚、無印の棒グラフは、アッパーカール用矯正部側を示し、斜線部の棒グラフはダウンカール用矯正部側を示す。
図11には、左側から順に、第1から第6までのカール矯正部におけるカール矯正軸のPFA表面の荒さに対する撓み抑制ロールへの異物付着量(単ロールへのワックス成分の付着量)が示されている。
第1のカール矯正部は、撓み抑制ロールを直列配置にしてカール矯正軸のPFA表面を荒らしていないものである。また、第2から第6までのカール矯正部は、いずれも撓み抑制ロールを千鳥配置にした。また、第2のカール矯正部のカール矯正軸のPFA表面は荒らしておらず、第3のカール矯正部のカール矯正軸のPFA表面は弱めに荒らしており、さらに第4のカール矯正部のカール矯正軸のPFA表面はサンドブラストで強く荒らした。また、第5のカール矯正部のカール矯正軸のPFA表面はサンドブラストで強く荒らしており且つその表面は未清掃のままにした。さらに、第6のカール矯正部のカール矯正軸のPFA表面はサンドペーパで荒らした。
この図11から明らかなように、カール矯正軸のPFA表面を荒らすと、撓み抑制ロールへの異物付着量(単ロールへのワックス成分の付着量)は低減するということが判る。
図12は、図11に示す6通りのカール矯正部におけるカール矯正軸のPFA表面の荒さと用紙の表裏に発生する異物サンプル発生数との関係を示す図である。
尚、棒グラフの無印の部分は、用紙の表面に発生した異物サンプル発生数を示す。また、棒グラフの斜線の部分は、用紙の裏面に発生した異物サンプル発生数を示す。
図12の左端に示す、撓み抑制ロールが直列配置であってカール矯正軸のPFA表面が荒らされていない状態にある第1のカール矯正部では、用紙の表裏に同程度の異物サンプル数が発生した。また、撓み抑制ロールが千鳥配置であってカール矯正軸のPFA表面が荒らされていない状態にある第2のカール矯正部では、用紙の表面には、第1のカール矯正部と同程度の異物サンプル数が発生した。さらに、用紙の裏面には、用紙の表面に発生している異物サンプル数の数倍の異物サンプル数が発生した。
一方、カール矯正軸のPFA表面を荒らした第3から第6までのカール矯正部では、用紙の表裏には異物サンプルは発生しなかった。
本発明の画像形成装置の一実施形態の概略構成図である。 図1に示す定着部およびカール矯正部を拡大して示す図である。 図2に示すアッパーカール用矯正部を構成するカール矯正軸および撓み抑制ロールの斜視図である。 第1の比較例としてのカール矯正部を構成するカール矯正軸および撓み抑制ロールの斜視図である。 第2の比較例としてのカール矯正部を構成するカール矯正軸および撓み抑制ロールの斜視図である。 アッパーカール用矯正部とダウンカール用矯正部とにおける撓み抑制ロールの配置の組み合わせとカール量との関係を示すグラフである。 図2に示すカール矯正部とは異なるカール矯正部の構成を示す図である。 カール矯正ロールの食込み量と紙しわ発生率との関係を示すグラフである。 用紙上に定着されたトナー層に含まれているワックス成分がカール矯正軸を介して最終的に用紙上に再転移する様子を説明するための図である。 表面がサンドブラスト加工されたカール矯正軸により、単ロールへのワックス成分の転移を防止する様子を説明するための図である。 6通りのカール矯正部におけるカール矯正軸のPFA表面の荒さとワックス成分の付着量との関係を示す図である。 図11に示す6通りのカール矯正部におけるカール矯正軸のPFA表面の荒さと用紙の表裏に発生する異物サンプル発生数との関係を示す図である。
符号の説明
1 複写機
10 原稿送込ユニット
11 自動原稿送り部
11a 搬送路
12 筐体
12a 上面
11b 反転搬送路
20 本体ユニット
20a 排紙台
21 コンタクトガラス
22 プラテンガラス
23 制御部
100 原稿
101 給紙手段
200 画像形成部
201Y、201M、201C、201K 感光体
202Y、202M、202C、202K 帯電器
203Y、203M、203C、203K 現像器
204Y、204M、204C、204K 露光部
211 中間転写ベルト
212Y、212M、212C、212K 一次転写ロール
213 二次転写ロール
214 駆動ロール
215 テンションロール
216アイドルロール
221 光源
222,223 反射ミラー
224 レンズ
225 CCD
301,302,303 給紙カセット
301a,302a,303a 用紙
400 用紙搬送部
401 第1の搬送路
401a,401a1,401a2,401b,403a,403b,403c 搬送ロール
401c,402a,402b,521,522 排出ロール
402 第2の搬送路
403 第3の搬送路
500 定着部
510 定着器
511 加熱ロール
512 加圧ロール
530 排出用センサ
600,700 カール矯正部
610,610_1 アッパーカール用矯正部
611,611_1,621 カール矯正軸
612,622 カール矯正ロール
613,623 撓み抑制ロール
613a,613b,613c,623a,623b,623c 単ロール
620 ダウンカール用矯正部
710 カム機構
711,721 モータ
712,722 カム
713,723 カム位置センサ
714,724 レバー
800a トナー層
800b ワックス成分
1000,2000 カール矯正部
1001,2001 カール矯正軸
1002,2002 撓み抑制ロール
1002a,1002b,1002c 下流側単ロール
2002a,2002b,2002c 上流側単ロール

Claims (6)

  1. 用紙を搬送する用紙搬送手段と、
    画像信号に応じたトナー像を形成する像形成手段と、
    前記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙上に該トナー像を転写する転写手段と、
    前記転写手段によりトナー像の転写を受けた用紙を加熱および加圧して該トナー像を該用紙上に定着する定着手段と、
    前記定着手段により定着された後の用紙のカールを矯正するカール矯正手段とを備え、
    前記カール矯正手段が、
    搬送されてきた用紙を駆動するカール矯正軸と、
    前記カール矯正軸と平行に配置され、該カール矯正軸との間に用紙を挟んで該用紙を該カール矯正軸に押圧する、該カール矯正軸よりも太径であって該カール矯正軸との接触部分が該カール矯正軸の形状に沿って凹むカール矯正ロールと、
    前記カール矯正軸を間に置いて前記カール矯正ロールに対向した位置において該カール矯正軸に接し、該カール矯正ロールに押圧された該カール矯正軸の撓みを抑制する撓み抑制ロールとを備え、
    前記撓み抑制ロールが、前記カール矯正軸の回転軸と平行であって、前記カール矯正ロールの回転軸と前記カール矯正軸の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向上流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の上流側単ロールと、該直線よりも用紙搬送方向下流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の下流側単ロールとからなり、該上流側単ロールと該下流側単ロールが該カール矯正軸の回転軸方向に交互に配置され、かつ該回転軸方向中央から見て該回転軸方向に左右対称に配置された合計3つ以上の単ロールを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記撓み抑制ロールが、前記カール矯正軸の回転軸方向中央から該回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された2つの上流側単ロールと、該カール矯正軸の回転軸方向中央に配置された1つの下流側単ロールを有するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記カール矯正手段が、さらに、前記カール矯正ロールに、カムを介して前記カール矯正軸を押圧するための、カム位置に応じた押圧力を与えるカム機構を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 搬送されてきた用紙のカールを矯正するカール矯正装置であって、
    搬送されてきた用紙を駆動するカール矯正軸と、
    前記カール矯正軸と平行に配置され、該カール矯正軸との間に用紙を挟んで該用紙を該カール矯正軸に押圧する、該カール矯正軸よりも太径であって該カール矯正軸との接触部分が該カール矯正軸の形状に沿って凹むカール矯正ロールと、
    前記カール矯正軸を間に置いて前記カール矯正ロールに対向した位置において該カール矯正軸に接し、該カール矯正ロールに押圧された該カール矯正軸の撓みを抑制する撓み抑制ロールとを備え、
    前記撓み抑制ロールが、前記カール矯正軸の回転軸と平行であって、前記カール矯正ロールの回転軸と前記カール矯正軸の回転軸とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向上流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の上流側単ロールと、該直線よりも用紙搬送方向下流側に偏倚した回転軸を有する1つ以上の下流側単ロールとからなり、該上流側単ロールと該下流側単ロールが該カール矯正軸の回転軸方向に交互に配置され、かつ該回転軸方向中央から見て該回転軸方向に左右対称に配置された合計3つ以上の単ロールを有することを特徴とするカール矯正装置。
  5. 前記撓み抑制ロールが、前記カール矯正軸の回転軸方向中央から該回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された2つの上流側単ロールと、該カール矯正軸の回転軸方向中央に配置された1つの下流側単ロールを有するものであることを特徴とする請求項4記載のカール矯正装置。
  6. 前記カール矯正ロールに、カムを介して前記カール矯正軸を押圧するための、カム位置に応じた押圧力を与えるカム機構をさらに備えたことを特徴とする請求項4又は5記載のカール矯正装置。
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