JP2005060060A - 枚葉シートの反り矯正装置 - Google Patents

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Masaaki Takahata
聖明 高畠
Hisao Morita
尚雄 森田
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Abstract

【課題】枚葉シートの反りを自動的に能率よく矯正することができる反り矯正装置を提供することである。
【解決手段】シート搬送コンベヤ5のキャリア側ベルト5a上にローラ昇降装置10によって昇降動される矯正ローラ8を設ける。この矯正ローラ8を下降させてキャリア側ベルト5aに圧接し、キャリア側ベルト5aの供給端部上に凸円状の反り面を上向きにして枚葉シートSを供給し、その枚葉シートSをキャリア側ベルト5aと矯正ローラ8の圧接部間に送り込んで枚葉シートSの反りを矯正する。
【選択図】図4

Description

この発明は、枚葉シートの反りを矯正する枚葉シートの反り矯正装置に関するものである。
一般に、包装箱は、所定の形状に打抜かれ、同時に罫線が入れられたブランクを、その罫線に沿って折曲げ、組立てることによって得られる。
ブランクの形成に際して、シートロールから引き出される連続シートを所定の長さに切断した枚葉シートや、同じく所定の長さに切断した板紙(以下、枚葉シートという)が採用される。このような枚葉シートを用いるブランクの形成には、普通、印刷機によって印刷を施したのち、シート打抜き装置によって所定の形状に打抜き、同時に罫入れする形成方法が採用される。
ところで、枚葉シートには反りが発生している場合が多い。特に、シートロールから引き出されたシートを所定の長さに切断することにより得られる枚葉シートが紙同士又は紙とプラスチックシートを貼り合わせた積層構造の場合、シートロールの状態で曲きぐせがつけられているため、反りが発生している場合がきわめて多い。
ここで、反りのある枚葉シートを用いて印刷入りのブランクを形成した場合、印刷にずれが生じて精度の高い印刷を施すことができず、また、打抜き、罫入れ時に打抜き罫入れミスが生じて寸法精度の高いブランクを形成することができない。
このため、反りのある枚葉シートは、反りを矯正してから印刷あるいは打抜き、罫入れを行なう必要がある。
枚葉シートの反り矯正に際し、従来は、凸円状の反り面が内面となるよう枚葉シートをうず巻き状に巻付けて反りを矯正するようにしており、その反りの矯正作業が人手による作業であるため、非常に手間がかかっていた。
この発明の課題は、枚葉シートの反りを自動的に能率よく矯正することができるようにした反り矯正装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、枚葉シートを一方向に搬送するシート搬送ベルトと、そのシート搬送ベルトのキャリア側ベルト上に設けられてベルトの幅方向に長く延びる回転可能な矯正ローラと、その矯正ローラを昇降動させ、下降時に前記キャリア側ベルトに矯正ローラを圧接させてキャリア側ベルトを圧接部に向けて下り勾配をもって傾斜させるローラ昇降装置とから成る構成を採用したのである。
上記の構成から成る枚葉シートの反り矯正装置によって、枚葉シートの反りを矯正するには、シート搬送ベルトを一方向に走行させ、そのシート搬送ベルトのキャリア側ベルトに矯正ローラを圧接させ、キャリア側ベルトをV形に変形させた状態でキャリア側ベルトの供給端部上に枚葉シートを供給する。このとき、枚葉シートは凸円状の反り面を上向きにして供給し、その枚葉シートをキャリア側ベルトと矯正ローラの圧接面間に通過させ、上記キャリア側ベルトと矯正ローラとで枚葉シートに逆向きに反る方向の矯正力を与えて、枚葉シートの反りを矯正する。
以上のように、この発明においては、シート搬送ベルトのキャリア側ベルトに矯正ローラを圧接し、キャリア側ベルトの供給端部上に凸円状の反り面を上向きにして枚葉シートを供給し、その枚葉シートをキャリア側ベルトと矯正ローラの圧接部間に送り込むことによって、枚葉シートは逆向きに反る方向の矯正力が負荷されるため、枚葉シートの反りを自動的に能率よく矯正することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように、架台1上に設けられたヘッドローラ2とテールローラ3は架台1のサイドフレーム1aに取付けられた軸受4により両端部が回転自在に支持されて略平行の配置とされ、そのヘッドローラ2とテールローラ3間にエンドレスのシート搬送ベルト5がかけ渡されている。
シート搬送ベルト5は複列のベルトから成る。このシート搬送ベルト5は図示省略した回転駆動装置によりヘッドローラ2を回転させることによって図3の矢印方向に移動される。
シート搬送ベルト5のキャリア側ベルト5a上にはローラ支持部材6が設けられている。ローラ支持部材6はキャリア側ベルト5aの幅方向に長く延び、そのローラ支持部材6の下面両端部に取付けられた一対の軸受7によって矯正ローラ8の両端部が回転自在に支持されている。また、ローラ支持部材6には矯正ローラ8の撓みを防止するバックアップローラ9が回転自在に支持されている。
バックアップローラ9として、ここでは、複列に配置された複数のローラから成るものを示したが、矯正ローラ8と略同じ長さの2本のローラを用いるようにしてもよい。2本のローラを用いる場合は、そのローラを矯正ローラ8に平行に配置して、その矯正ローラ8の外周上部に接触させるようにする。
ローラ支持部材6はローラ昇降装置10によって昇降動される。図2および図3に示すように、ローラ昇降装置10は、各サイドフレーム1aの上面から突設する対向配置の一対のコラム11内に設けられた回転可能なねじ棒12と、前記ローラ支持部材6の両端部に取付けられて各ねじ棒12にねじ係合するナット部材13と、前記コラム11のそれぞれ上端に取付けられたギヤケース14と、そのギヤケース14間に渡された駆動軸15と、その駆動軸15の一端部に取付けられたハンドル16と、前記ギヤケース14内に組込まれて駆動軸15の回転を一対のねじ棒12のそれぞれに伝達する図示省略の互に噛合する一対の傘歯車とを備え、前記ハンドル16の操作による駆動軸15の回転を各ねじ棒12に伝えてローラ支持部材6とこれに取付けた矯正ローラ8を水平に保った状態で昇降動させるようにしている。
実施の形態で示す反り矯正装置は上記の構成から成り、積層シートから成る枚葉シートSの反りの矯正に際しては、ローラ昇降装置10の作動によりローラ支持部材6を下降させることによって、矯正ローラ8をシート搬送ベルト5のキャリア側ベルト5aに圧接させ、矯正ローラ8の前後における上記キャリア側ベルト5aをそれぞれ圧接部に向けて下り勾配をもって傾斜させてV形に変形させたのち、テールローラ3の上方におけるキャリア側ベルト5aの供給端部上に枚葉シートSを供給し、上記キャリア側ベルト5aの移動によってその枚葉シートSをキャリア側ベルト5aと矯正ローラ8の圧接部間に送り込む。
キャリア側ベルト5aに対する矯正ローラ8の圧接力は、枚葉シートSの反りの大きさ、あるいは枚葉シートSの厚み、枚葉シートSの剛性等に応じて適宜に調整する。例えば、反りが大きい枚葉シートSの場合は、圧接力を大きくする。
上記のような圧接力の調整後における枚葉シートSの供給に際しては、凸円状の反り面を上向きにして枚葉シートSを供給する。その枚葉シートSが矯正ローラ8とキャリア側ベルト5aの圧接部間に送り込まれると、枚葉シートSには逆向きに反る方向の矯正力が負荷され、その矯正力の負荷によって枚葉シートSの反りが矯正される。
この発明に係る反り矯正装置の実施の形態を示す一部切欠平面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った断面図 枚葉シートの反り矯正状態を示す断面図
符号の説明
5 シート搬送コンベヤ
5a キャリア側ベルト
8 矯正ローラ
10 ローラ昇降装置

Claims (1)

  1. 枚葉シートを一方向に搬送するシート搬送ベルトと、そのシート搬送ベルトのキャリア側ベルト上に設けられてベルトの幅方向に長く延びる回転可能な矯正ローラと、その矯正ローラを昇降動させ、下降時に前記キャリア側ベルトに矯正ローラを圧接させてキャリア側ベルトを圧接部に向けて下り勾配をもって傾斜させるローラ昇降装置とから成る枚葉シートの反り矯正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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