JP5838128B2 - 搬送装置 - Google Patents

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JP5838128B2
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本発明は、剛性を有する被搬送物を搬送路の上流側から下流側に搬送する搬送装置に関し、搬送路の上流側に供給された被搬送物を搬送路の下流側から所定の姿勢で排出して、搬送路の下流側に配設された作業装置に搬送する搬送装置に関する。本発明は、特にたとえば、ブランキング(外形抜き・打抜き加工)により目的の形状に抜かれ、折り畳み箱,組立て箱,貼り箱,その他の箱を含む紙器に形成される紙器用板紙等のある程度の剛性を有するブランキングシートに印刷された文字、図形、色、シート上の傷、汚れ等の印刷状態を検査する印刷検査機において、検査部にブランクを搬送する搬送装置に用いられて好適な搬送装置である。
本発明の背景となる従来技術には、給紙部及び給紙部により給紙されるブランクを製函部まで搬送する搬送部を備え、搬送部から供給されるブランクの片面又は両面を撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された被検査画像と、検査対象のブランクのマスタ画像とを比較する比較手段と、比較手段による比較値が予め設定された許容値以上のときには、許容値以上の箇所を欠陥箇所として検出する欠陥検出手段とからなるブランク検査部を設けた製函装置があった(例えば、特許文献1参照。)。
この製函装置の搬送部では、搬送手段として取り出しベルト、吸着ベルト、搬送ベルト等のベルトによってブランクをその上面側および下面側から挟み込んで搬送している。吸着ベルトは、ブランクの上面側を吸着した状態で搬送ベルトまで搬送している。また、搬送路には、ブランクの上面側と下面側にガイドが配設されている。
そのため、この従来技術の搬送部では、上記の搬送手段およびガイドによって、搬送時のブランクの上面側および下面側のバタつきをある程度抑えることができる。
一方、ブランク検査部において、ブランク表面に印刷された文字および図形等を正確に撮像して検査するためには、ブランクが撮像手段に対して常に正しい位置に配置されるように、ブランクを所定の姿勢でブランク検査部に搬送することが重要である。つまり、ブランクがブランク検査部に搬送されたときに、ブランクの進行方向の基準線に対して水平(直角)となるブランク上の基準線が、撮像時にブランクの進行方向に対して、常時、正しく水平(直角)となる位置に配置されるように、当該ブランクの姿勢を保持してブランク検査部に搬送することが重要である。
特開2008−127029号公報(第7頁、図1,図2等)
しかしながら、上記した従来技術の搬送部では、搬送手段およびガイドによって、搬送時のブランクの上面側および下面側のバタつきをある程度抑えることができるものの、給紙部に積層された複数のブランクが取り出しベルトによって最下部に位置するブランク4が一枚ずつ取り出され、当該取り出しベルト上にランダムに傾いて供給されたブランクは、取り出しベルト上において、上記した基準線の配置となるように、完全に整列した同じ状態で複数のブランクの全てが取り出しベルト上に供給されることは実際上、不可能と言わざるを得ない。
この従来技術では、取り出しベルト上に供給された場合のブランクの姿勢が上記した基準線の配置となる姿勢であるときはよいが、そうでないときは、仮に、搬送時のブランクの上下方向のバタつきをある程度抑えることができたとしても、特に、ブランクの進行方向に対して幅方向のズレが生じる虞があり、このズレによって、取り出しベルト、吸着ベルトおよび搬送ベルト上のブランクの位置・姿勢が不安定なものとなる。この場合、ブランクを高速で搬送する際には、上記した基準線の配置となるように、ブランクの姿勢を保持した状態でブランク検査部に搬送することは困難なものとなっている。
したがって、この従来技術の搬送部では、ブランク検査部において、ブランクに印刷された文字、図形、色、シート上の傷、汚れ等の印刷状態を検査する印刷検査を正確に行うことは困難であった。
一方で、ブランクは、形状および寸法が異なる種々の形状および寸法(幅方向の長さ、長手方向の長さおよび厚み等)のものがあり、しかも、ブランクの搬送方向にみて、当該ブランクは、幅方向(左右)に非対称のもの、進行方向(前後)に非対称のものが数多くあるが、上記した従来技術の搬送部では、このようなブランクの種類に対応する構造を有するものとはなっていない。
また、ブランク検査部の後工程の製函部に搬送されるブランクに、折りぐせ付け、糊付け、糊接着、底部の折込等を行って当該ブランクを製函する工程上の問題により、上記した従来技術では、取り出しベルト上にブランクを供給する給紙部に積層される複数のブランクの配置を、たとえば搬送方向にみて、当該ブランクの前方側および後方側のいずれの側を前側とするかをその都度変更する必要があり、面倒なものとなっていた。
それゆえに、本発明の主たる目的は、搬送路の上流側に供給された被搬送物を所定の姿勢位置で下流側から作業部に搬送することができる、搬送装置を提供することである。
請求項1に係る本発明は、上流側に順次供給された剛性を有するシート状の被搬送物(W)を下流側に搬送し、下流側から作業部に被搬送物を搬送する搬送装置であって、搬送装置は、上流側に供給された被搬送物(W)の上面または下面を吸着して下流側に搬送する上下一対の無端環状の搬送ベルトを有する搬送手段と、搬送ベルトの長手方向の一端側を中心に、搬送ベルトを平面視時計方向または反時計方向に角度(θ)で揺動させて被搬送物(W)の搬送方向を偏向可能とする偏向手段と、搬送ベルトの幅方向に間隔を隔てて、搬送ベルトの幅方向の一方側および他方側に配設され、偏向手段で偏向された搬送ベルトによって、被搬送物(W)上流側から下流側に搬送される間に被搬送物(W)の姿勢を補正して、搬送ベルトの下流側から、作業部に被搬送物(W)を所定の姿勢で案内する案内手段と、被搬送物(W)の厚みに応じて、搬送ベルトの上下間の間隔を調整する第1の調整手段と、搬送方向でみて、被搬送物(W)の左右方向の長さに応じて、搬送ベルトの幅方向の位置を調整する第2の調整手段と、被搬送物(W)の左右方向の長さに応じて、一方側の案内手段および他方側の案内手段のいずれか一方または両方の位置を調整する第3の調整手段とを含み、被搬送物(W)は、被搬送物(W)の搬送方向でみて、被搬送物(W)の左右方向に非対称に形成され、且つ、被搬送物(W)の左右方向の一方の辺部(w1)の長さが他方の辺部(w2)の長さよりも長く形成されると共に、被搬送物(W)の左右方向の両側は、被搬送物(W)の搬送方向でみて、搬送ベルトの幅方向の両側から外方に突出する突き出し部を含み、案内手段は、一方の辺部(w1)が当接され、被搬送物(W)の姿勢を補正して作業部に被搬送物(W)を所定の姿勢で案内する案内面と、被搬送物(W)の一方の辺部(w1)の近傍の下面部位が当接され、被搬送物(W)を被搬送物(W)の下面側から支持する支持面とを含み、被搬送物(W)は、被搬送物(W)の重心を通る直線(L 0 )と、搬送ベルトの幅方向の中心線(CL−CL)とが重なるように上流側に供給され、偏向手段により、被搬送物(W)の左右方向の一方の辺部(w1)が案内面に当接されるように、搬送ベルトが平面視時計方向または反時計方向に角度(θ)で揺動され、被搬送物(W)の基準線(BL−BL)が被搬送物(W)の進行方向に対して水平となるように、下流側から作業部に搬送されることを特徴とする、搬送装置である。

請求項1に係る本発明では、上記した構成を有しているため、搬送ベルトの上流側に順次供給される被搬送物、搬送手段により、その上面または下面が搬送ベルトに吸着されて下流側に搬送される。この場合、搬送ベルトは、偏向手段により偏向されるため、被搬送物の搬送方向も偏向される。偏向された搬送ベルトにより被搬送物が上流側から下流側に搬送される間に、案内手段によって被搬送物の姿勢が補正された被搬送物は、搬送ベルトの下流側から所定の姿勢で作業部に案内される。
請求項1に係る本発明では、特に、被搬送物(W)が、被搬送物(W)の搬送方向でみて、被搬送物(W)の左右方向に非対称に形成され、且つ、被搬送物(W)の左右方向の一方の辺部(w1)の長さが他方の辺部(w2)の長さよりも長く形成されている。さらに、被搬送物(W)の左右方向の両側は、被搬送物(W)の搬送方向でみて、搬送ベルトの幅方向の両側から外方に突出する突き出し部を含む構成となっている。
請求項1に係る本発明では、被搬送物(W)が、被搬送物(W)の重心を通る直線(L 0 )と、搬送ベルトの幅方向の中心線(CL−CL)とが重なるように、上流側に供給される。さらに、偏向手段により、被搬送物(W)の左右方向の一方の辺部(w1)が案内手段の案内面に当接されるように、搬送ベルトが平面視時計方向または反時計方向に角度(θ)で揺動される。このとき、被搬送物(W)は、その左右方向の一方の辺部(w1)が案内手段の案内面に当接され、当該一方の辺部(w1)の近傍の下面部位が案内手段の支持面に当接されることによって、被搬送物(W)の姿勢が補正され、被搬送物(W)の基準線(BL−BL)が被搬送物(W)の進行方向に対して水平となるように、下流側から作業部に搬送される。案内手段の案内面および支持面の協働作用によって、被搬送物(W)の姿勢が安定した状態で補正されて、当該被搬送物(W)が作業部に搬送される。
また、請求項1に係る本発明では、第1の調整手段により、被搬送物の厚みに応じて、搬送ベルトの上下間の間隔が調整される。搬送ベルトの幅方向の位置は、搬送方向でみて被搬送物の左右方向の長さに応じて、第2の調整手段によって調整される。案内手段が搬送ベルトの幅方向の一方側および他方側の両方に配設された場合、一方側の案内手段および他方側の案内手段のいずれか一方または両方の搬送ベルトの幅方向の位置は、被搬送物の左右方向の長さに応じて、第3の調整手段によって調整される。

請求項2に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、偏向手段は、搬送ベルトを支持する支持ベースと、搬送ベルトの長手方向の一端側を支持ベースに回動自在に支持する枢軸部と、リニアガイドレールおよびリニアガイドブロックを備え、搬送ベルトの長手方向の中間部を支持ベースに支持する直動案内機構とを含むことを特徴とする、搬送装置である。

請求項2に係る本発明では、上記した構成を有しているため、搬送ベルトの長手方向の一端側が枢軸部によって支持ベースに回動自在に支持され、搬送ベルトの長手方向の中間部が直動案内機構によって支持ベースに自在に支持される。そのため、この偏向手段では、搬送ベルトを偏向手段によって揺動させる際に、枢軸部に過度の負荷が掛かることが防止される。

請求項3に係る本発明は、請求項1または請求項2に係る発明に従属する発明であって、被搬送物(W)の搬送方向でみて、被搬送物(W)の突き出し部を搬送方向に沿って被搬送物(W)の下面側から支持する搬送補助プレートをさらに含み、搬送補助プレートの上面の略全面には、凹凸部が配設されていることを特徴とする、搬送装置である。

請求項3に係る本発明では、上記した構成を有しているため、搬送ベルトに吸着された被搬送物(W)を搬送する際に、搬送補助プレートは、搬送方向で見て、搬送ベルトの幅方向の両端から外方に突き出る被搬送物(W)の左右方向の両側を当該搬送方向に沿って、被搬送物(W)の下面側から支持し、被搬送物(W)の突き出し部が下方に垂れ下がることを防止している。さらに、搬送補助プレートには、その上面の略全面に凹凸部が配設されているので、凹凸部に空気層が配設されることとなり、被搬送物(W)が搬送されるときの抵抗を少しでも小さくすることができる。この場合、搬送補助プレートの上面に凹凸部が形成されていないものと比べて、被搬送物(W)の下面と搬送補助プレートとの接触面を小さくすることができるため、被搬送物(W)が搬送されるときの抵抗を小さくすることができる。したがって、この搬送装置では、搬送手段による上流側から下流側への被搬送物(W)の搬送がスムーズに行われるものとなっている。
本発明によれば、搬送路の上流側に供給された被搬送物を所定の姿勢で下流側から作業部に搬送することができる、搬送装置が得られる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明にかかる搬送装置の一例を示す概略正面図である。 図1の右側面図である。 図1の平面図である。 上下一対の搬送コンベヤの接続構造の一例を示す説明図であって、図4(A)はその概略正面図であり、図4(B)はその概略右側面図である。 図4(A)中の一点鎖線で囲まれたA部分の拡大図である。 図4(B)中の一点鎖線で囲まれたB部分の拡大図である。 上下一対の搬送コンベヤの幅方向への可動機構の一例を示す説明図であって、図7(A)はその概略平面図であり、図7(B)はその概略正面図であり、図7(C)はその概略右側面図である。 図7(A)中の一点鎖線で囲まれたC部分の拡大図である。 図7(B)中の一点鎖線で囲まれたD部分の拡大図である。 上下一対の搬送コンベヤの揺動機構の一例を示す説明図であって、図10(A)はその概略平面図であり、図10(B)はその概略正面図であり、図10(C)はその概略右側面図である。 図10(A)中の一点鎖線で囲まれたE部分の拡大図である。 図10(B)中の一点鎖線で囲まれたF部分の拡大図である。 図10(C)中の一点鎖線で囲まれたG部分の拡大図である。 上側コンベヤの昇降機構の一例を示す説明図であって、図14(A)はその概略正面図であり、図14(B)はその概略右側面図である。 図14(A)中の一点鎖線で囲まれたH部分の拡大図である。 図10(A)中の一点鎖線で囲まれたI部分の拡大図である。 案内手段の取り付け構造および幅方向への可動機構の一例を示す説明図であって、図17(A)はその概略平面図であり、図17(B)はその概略正面図であり、図17(C)はその概略右側面図である。 図17(A)中の一点鎖線で囲まれたJ部分の拡大図である。 図17(A)中の一点鎖線で囲まれたK部分の拡大図である。 図19中の一点鎖線で囲まれたL部分の拡大図である。 搬送補助プレートの取り付け構造の一例を示す説明図であって、図21(A)はその概略平面図であり、図21(B)はその概略正面図であり、図21(C)はその概略右側面図である。 図21(A)中の一点鎖線で囲まれたM部分の拡大図である。 図21(A)中の一点鎖線で囲まれたN部分の拡大図である。 図21(A)中の一点鎖線で囲まれたO部分の拡大図である。 図23中の一点鎖線で囲まれたP部分の拡大図である。 被搬送物が吸着保持される状態の一例を示す要部の断面的概略説明図である。 被搬送物の搬送状態の一例を示す説明図であって、図27(A)はその要部平面図であり、図27(B)は他の要部平面図である。 被搬送物が搬送ベルトの上流側に供給される状態の一例を示す要部平面図である。 被搬送物の姿勢が補正された状態で搬送ベルトの下流側から作業部に搬送される状態の一例を示す要部平面図である。
本発明にかかる搬送装置は、搬送路の上流側に供給された被搬送物を所定の姿勢で下流側から作業部に搬送するという目的を、上下一対の搬送コンベヤを案内手段側に偏向させ、その搬送方向が偏向された被搬送物を案内手段に沿って上流側から下流側に搬送させる間に当該被搬送物の姿勢を補正することによって実現した。
図1は本発明にかかる搬送装置の一例を示す概略正面図であり、図2は図1の右側面図であり、図3は図1の平面図である。以下に示す発明を実施するための形態の例では、たとえば、ブランキング(外形抜き・打抜き加工)により目的の形状に抜かれ、折り畳み箱,組立て箱,貼り箱,その他の箱を含む紙器に形成される紙器用板紙等のある程度の剛性を有するブランキングシート(以下、「ブランク」という。)に印刷された文字、図形、色、シート上の傷、汚れ等の印刷状態を検査する印刷検査機に用いられ、作業部としての検査部にブランクを搬送する搬送装置について、説明する。
本発明を実施するための形態に係る搬送装置10は、概略的に言うと、上流側に順次供給された被搬送物としてのブランクWを下流側に搬送し、下流側から所定の姿勢でブランクWを作業部としての検査部200(図1〜図3では図示せず。例えば、図29参照。)に搬送する搬送装置10であり、たとえば図26に示すように、その上流側に供給されたブランクWの上面を吸着して下流側に搬送する搬送手段12と、たとえば図10(A)および図11に示すように、搬送手段12の長手方向の一端側を中心に、搬送手段12を平面視反時計方向に角度θで揺動させてブランクWの搬送方向を偏向可能とする偏向手段14と、たとえば図27(A),(B)に示すように、搬送手段12の幅方向に間隔を隔てて、搬送手段12の幅方向の一方側および他方側に配設され、偏向手段14で偏向された搬送手段12によりブランクWが搬送される間にブランクWの姿勢を補正して、たとえば図29に示すように、搬送手段12の下流側から、検査部にブランクWを所定の姿勢で案内する案内手段16とを含むことを特徴とするものである。
搬送手段12は、図1,図2および図4〜図6等に示すように、上下一対の上側コンベヤ18および下側コンベヤ20を含む。上側コンベヤ18は、たとえば前後方向に所定の間隔を隔てて配設される一対の上側コンベヤフレーム22a,22bを含み、一対の上側コンベヤフレーム22a,22bは、正面視たとえばL字状に形成されている。上側コンベヤフレーム22a,22b間には、その長手方向の一端側に、駆動軸24が挿通され、軸受(図示せず)により上側コンベヤフレーム22a,22bに回動自在に支持されている。駆動軸24の軸方向の中間部には、駆動プーリ26が固定され、駆動軸24の軸方向の一端部には、伝動プーリ28が固定されている。駆動軸24の上方には、上側搬送コンベヤ用のモータM1が配設され、モータM1の出力軸m1には伝動プーリ30が固定されている。伝動プーリ28および30間には、伝動ベルト32が掛架されている。
一方、上側コンベヤフレーム22a,22b間には、その長手方向の他端側に、従動軸34が挿通され、軸受(図示せず)により上側コンベヤフレーム22a,22bに回動自在に支持されている。従動軸34には、従動プーリ36が固定され、駆動プーリ26および従動プーリ36間には、搬送ベルト38が掛架されている。そのため、モータM1を駆動させることによって、上側コンベヤ18の搬送ベルト38を回転駆動させることが可能となる。
上側コンベヤ18の搬送ベルト38は、たとえば図26,図27に示すように、複数の吸引孔38aを備えた真空吸着ベルトで形成されている。この場合、搬送ベルト38は、この搬送装置10の下部に配設された吸引装置Sから吸引ホース(図示せず)を介してエアを吸引することにより、ブランクWを吸引孔38aに吸着保持させて搬送される。
一方、下側コンベヤ20は、図1,図2および図4〜図6等に示すように、たとえば前後方向に所定の間隔を隔てて配設される一対の下側コンベヤフレーム40a,40bを含み、一対の下側コンベヤフレーム40a,40bは、正面視たとえばU字状に形成されている。下側コンベヤフレーム40a,40b間には、図3に示すように、その長手方向の中間部に、駆動軸42が挿通され、軸受(図示せず)により下側コンベヤフレーム40a,40bに回動自在に支持されている。駆動軸42には、駆動プーリ44が固定されている。駆動プーリ44の近傍には、下側コンベヤ用のモータM2が配設されている。駆動軸42は、カップリング46を介して、モータM2の出力軸m2と接続されている。
一方、下側コンベヤフレーム40a,40b間には、その長手方向の一端側および他端側には、複数の従動軸48およびテンション軸50が挿通され、軸受(図示せず)により下側コンベヤフレーム40a,40bに回動自在に支持されている。複数の従動軸48およびテンション軸50には、それぞれ、従動プーリ52およびテンションプーリ54が固定されている。駆動プーリ44および従動プーリ52,テンションプーリ54間には、搬送ベルト56が掛架されている。そのため、モータM2を駆動させることによって、下側コンベヤ20の搬送ベルト56を回転駆動させることが可能となる。
搬送装置10は、たとえば図1,図2に示すように、たとえば前後方向に所定の間隔を隔てて配設される一対の本体フレーム60A,60Bを含む。一対の本体フレーム60A,60Bは、鉛直方向に起立した状態で配設されている。本体フレーム60A,60B間には、図1〜図3および図7等に示すように、下側コンベヤ20を支持するたとえば平面視矩形状の支持ベース62が配置される。
支持ベース62の下面側には、特に、図7に示すように、たとえば台形ネジ面を有するネジ軸部64が、本体フレーム60A,60B間に配設されている。ネジ軸部64は、その軸方向の一端部にハンドル部66が取り付けられている。支持ベース62の下面には、ネジ軸部64と螺合されるたとえばフランジ付き台形ネジナット68がナットホルダ70により保持されている。また、支持ベース62の下面には、ネジ軸部64と支持ベースの長手方向に間隔を隔てて、たとえば2つの支持ロッド72が配置されている。2つの支持ロッド72は、それぞれ、その軸方向の中間部がたとえば2つのリニアブッシュ等の軸受部74によって間隔を隔てて支持されている。
支持ベース62は、ハンドル部66の回動操作によって、たとえば図7(A),(C)に示すように、たとえば一対の本体フレーム60A,60Bの前後方向に変位可能に可動するものとなっている。
すなわち、上述した各部材および各部材の配置は、上記した[課題を解決するための手段]に記載の「第2の調整手段」を構成するものであり、当該第2の調整手段によって、この搬送装置10は、ブランクWの搬送方向でみて、ブランクWの左右方向の長さに応じて、搬送ベルト38,56の幅方向の位置を適宜調整することができるものとなっている。
さらに、支持ベース62の上面側には、図10および図11〜図13等に示すように、たとえば台形ネジ面を有するネジ軸部80が配設されている。ネジ軸部80は、その軸方向の一端部にハンドル部82が取り付けられている。支持ベース62の上面には、ネジ軸部80の軸方向の他端側に、ネジ軸部80の台形ネジ面80aと螺合されるたとえばフランジ付き台形ネジナット等の螺合部材84が配設される。螺合部材84は、下側コンベヤフレーム40aに保持されている。この螺合部材84は、下側コンベヤ20の長手方向の一端側に保持されている。また、ネジ軸部80の軸方向の一端側のネジ面が形成されていない非ネジ面部80bは、軸受部86により支持されている。軸受部86の下面には、特に、たとえば図10,図13に示すように、下方に延びる保持軸88が、軸受部86と一体的に形成されている。保持軸88は、フランジ付き軸受部90により支持ベース62に支持されている。
さらに、下側コンベヤフレーム40a,40b間には、その長手方向の他端側に、枢軸部92が配設されている。枢軸部92は、下側コンベヤ20の長手方向の他端側を支持ベース62に回動自在に支持するためのものである。枢軸部92は、たとえば図13に示すように、軸状部本体の軸方向の一端側に、周面に雌ネジ部を有する固定部94を有し、軸状部本体の軸方向の中間部および他端側には、軸受ブッシュ96を有する。枢軸部92の軸方向の一端部(先端部)は、固定部94によって、支持ベース62に固定される。枢軸部92の軸方向の中間部は、受ブッシュ96により、下側コンベヤフレーム40a,40b間に設けられた桟フレーム40c,40dに回動自在に支持される。
さらに、支持ベース62の上面には、図10(A),(B)および図11に示すように、たとえば直動案内機構100が配設されている。直動案内機構100は、たとえば平面視弧状のリニアガイドレール102およびリニアガイドブロック104を含む。リニアガイドレール102は、支持ベース62の長手方向の中間部に配設され、リニアガイドブロック104は、取付ブラケット106を介して、下側コンベヤ20の下部の下側コンベヤフレーム40a,40b間に配設される。
下側コンベヤ20は、ハンドル部82の回動操作によって、たとえば図10(A),図11に示すように、当該下側コンベヤ20の長手方向の一端側が、当該下側コンベヤ20の長手方向の他端側の枢軸部92を支点にして、平面視時計方向または反時計方向に揺動自在に可動するものとなっている。
すなわち、上述した各部材および各部材の配置は、上記した[課題を解決するための手段]に記載の「偏向手段」を構成するものであり、当該偏向手段によって、この搬送装置10は、上下一対の搬送ベルト38,56を平面視時計方向または反時計方向に角度θで揺動させてブランクWの搬送方向を偏向することができるものとなっている。
この場合、下側コンベヤ20は、その長手方向の一端側が、ネジ軸部80を支持する軸受部86,保持軸88およびフランジ付き軸受部90により支持ベース62に支持され、その長手方向の中間部が直動案内機構100により支持ベース62に支持されているため、下側コンベヤ20の揺動の際に、枢軸部92への過度の負荷が掛からないようなっている。
次に、上記した上下一対の上側コンベヤ18,下側コンベヤ20の支持構造の一例について、図1〜図3および図4〜図6を適宜参照しながら、説明する。
上側コンベヤ18の上面には、その長手方向に間隔を隔てて、たとえば2つの取付プレート110a,110bが配設されている。この2つの取付プレート110a,110bを介して、上側コンベヤ18の上側には、たとえば正面視U字矩形状の支持フレーム112が配設されている。支持フレーム112の長手方向の一端側には、支持フレーム112を跨ぐようにして、右側面視逆U字状の支持フレーム114が配設されている。
支持フレーム114は、その長手方向の一端側および他端側の支持プレート114aおよび114bが、それぞれ、接続バー115,117を介して、下側コンベヤフレーム40aおよび40bに接続される。したがって、上下一対の上側コンベヤ18と下側コンベヤ20は、1つのユニットとしての搬送手段12として構成されるものとなっている。
次に、上側コンベヤ18の昇降機構の一例について、図14,図15および図16を参照しながら、以下、説明する。
上側コンベヤ18の昇降機構120は、たとえばネジ軸部122を含む。ネジ軸部122は、その軸方向の一端から他端側にかけてネジ面122aを有し、その軸方向の他端部には、ネジ面122aが形成されていない非ネジ面部122bを有する。ネジ軸部122の非ネジ面部122bは、フランジ付き軸受部123により回動自在に、取付ブラケット127を介して、支持フレーム114に支持されている。
ネジ軸部122の軸方向の一端部(先端部123)は、中継螺合部材124に螺合される。中継螺合部材124は、上側コンベヤ18の上面に配設された取付プレート110bに固定されている。中継螺合部材124は、たとえばその内周面に、ネジ軸部122のネジ面122aと螺合可能となるネジ面124aを備えたナットブロック等で形成されている。中継螺合部材124は、たとえば図16に示すように、その軸方向の中間部に段差部126を有し、段差部126よりも上側の内周面にネジ面124aが形成されている。ネジ軸部122の軸方向の他端には、ハンドル部128が配設されている。
また、支持フレーム112のベースプレート113の長手方向の両側には、その上面に、複数の連結ガイドポスト130が立設されている。複数の連結ガイドポスト130には、それぞれ、連結ロッド132が固定され、連結ロッド132の軸方向の一端部は、上記取付プレート110bに固定されている。
ネジ軸部122と中継螺合部材124とは、ネジ面122aおよびネジ面124aを対偶素として互いに接触しているため、ハンドル部128を操作することによって、上側コンベア18は、中継螺合部材124および複数の連結ロッド132を介して、上下動可能となっている。
すなわち、上述した各部材および各部材の配置は、上記した[課題を解決するための手段]に記載の「第1の調整手段」を構成するものであり、当該第1の調整手段によって、この搬送装置10は、ブランクWの厚みに応じて、搬送ベルト38,56の上下方向の間隔を適宜調整することができるものとなっている。
次に、搬送装置10の案内手段16について、図17〜図20および図26を参照しながら、以下、説明する。
案内手段16は、搬送手段12の幅方向に間隔を隔てて対向して配設される固定ガイド部材140および可動ガイド部材142を含む。固定ガイド部材140および可動ガイド部材142は、それらの間に、上側コンベヤ18の搬送ベルト38および下側コンベヤ20の搬送ベルト56と間隔を隔てて配設されている。固定ガイド部材140は固定して配設され、可動ガイド部材142は搬送手段12の幅方向に変位自在に可動可能に配設されるものの、固定ガイド部材140および可動ガイド部材142自体は、略同一の構造を有しているため、ここでは、たとえば可動ガイド部材142について詳細に説明し、固定ガイド部材140については簡単に説明する。
すなわち、可動ガイド部材142は、図17(A),(C),図19および図26等に示すように、たとえば断面矩形で長手方向を有するガイド本体144を含む。ガイド本体144は、その幅方向の一端部で且つその厚み方向の一端部に、ガイド本体144から外方に突出する突出部146が形成されている。突出部146は、ガイド本体144の長手方向の一端から他端にかけて形成されている。突出部146は、たとえば図26で見て、可動ガイド部材142が、上側コンベヤ18の搬送ベルト38,下側コンベヤ20の搬送ベルト56と対向する側に向けて突出するように形成されている。
この場合、ガイド本体144の搬送手段12側と対向する対向面145は、本搬送装置10でブランクWを搬送する際に、搬送手段12の搬送方向でみて、ブランクW(被搬送物)の左右方向の一方の側端部に当接され、ブランクWの姿勢を補正して、作業部(図26では図示せず、例えば図29参照。)にブランクWを所定の姿勢で案内する案内面としての機能を有するものとなっている。また、突出部146は、その上面147が、ブランクWの左右方向の一方の側端部近傍の下面部位に当接され、ブランクWをその下面側から支持する支持面としての機能を有するものとなっている。
すなわち、上述した各部材および各部材の配置は、上記した[課題を解決するための手段]に記載の「案内手段」を構成するものであり、当該案内手段によって、この搬送装置10は、偏向手段14で偏向された搬送ベルト38,56によりブランクWが搬送される間に当該ブランクWの姿勢を補正して、搬送ベルト38,56の下流側から、検査部200にブランクWを所定の姿勢で案内することができるものとなっている。
固定ガイド部材140は、上記した可動ガイド部材142と同様に、ガイド本体148、突出部150、対向面149および上面151を含む構造を有するものであり、可動ガイド部材142と同じ機能を有するものとなっている。
次に、固定ガイド部材140および可動ガイド部材142の取り付け構造および可動ガイド部材142の可動機構の一例について説明する。
固定ガイド部材140は、図17〜図19に示すように、搬送装置10の本体フレーム60A,60B間に配設される取付バー160A,160Bに取り付けられている。取付バー160A,160Bは、本体フレーム60A,60Bの上端側間に架設されている。固定ガイド部材140は、ボルト・ナット等の適宜な固着手段で取付バー160A,160Bに取り付けられている。
可動ガイド部材142は、本体フレーム60A,60B間に配設されるネジ軸部162を含む。ネジ軸部162は、たとえば台形ネジ面(図示せず)を有する。ネジ軸部162は、その軸方向の一端側および他端側が軸受部164および166により回動自在に、本体フレーム60Aおよび60Bに支持されている。ネジ軸部162の軸方向の一端側には、ハンドル部168が配設されている。ネジ軸部162の軸方向の中間部には、ネジ軸部162と螺合されるたとえばフランジ付き台形ネジナット等の螺合部材170が配設される。螺合部材170は、たとえば正面視矩形状の取付ブラケット172を介して、可動ガイド部材142と接続されている。
また、ネジ軸部162の下方には、たとえば平面視矩形状のベースプレート174が配設される。ベースプレート174は、植込みボルト等の固着手段176により、取付バー160A,160Bに固定されている。ベースプレート174の上面には、搬送手段12の長手方向に間隔を隔てて、たとえば断面矩形の2つのガイドプレート178A,178Bが配設されている。ガイドプレート178A,178Bの上面には、直動案内機構180が配設される。直動案内機構180は、たとえば平面視矩形状のリニアガイドレール182およびリニアガイドブロック184を含む。リニアガイドレール182は、2つのガイドプレート178A,178Bの長手方向の一端側に配設され、リニアガイドブロック184は、可動ガイド部材142のガイド本体144の下面に配設される。
ハンドル部172を操作することによって、可動ガイド部材142は、螺合部材170および直動案内機構180の協働作用により、搬送ベルト38,56の幅方向に変位可能に可動するものとなっている。
すなわち、上述した各部材および各部材の配置は、上記した[課題を解決するための手段]に記載の「第3の調整手段」を構成するものであり、当該第3の調整手段によって、この搬送装置10は、ブランクWの搬送方向でみて、ブランクWの左右方向の長さに応じて、可動ガイド部材142の幅方向の位置を適宜調整することができるものとなっている。
次に、搬送補助プレート190およびその取り付け構造の一例について、図21〜図25を参照しながら、以下、説明する。
搬送補助プレート190は、特に、たとえば図21(B),図23,図25および図26に示すように、たとえば平面視矩形状の補助プレート本体192を含む。補助プレート本体192の長手方向の先端部には、たとえば図25に示すように、その先端側が下側に折り曲げられた折り曲げ部194が配設され、補助プレート192と折り曲げ部194とは金属材料等で一体的に形成されている。また、補助プレート本体192は、その上面の略全面に、凹部196aおよび凸部196bを有する多数の凹凸部196が配設されている。
この搬送補助プレート190は、図21,図22および図25等に示すように、補助プレート本体192の長手方向の両端側の2箇所に、たとえば断面矩形ブロック状のマグネット体198が配設される。マグネット体198は、ネジ止め等の固着手段(図示せず)によって、補助プレート本体192に固定されている。そして、マグネット本体198が付設された搬送補助プレート190は、搬送装置10の本体フレーム60A,60B間に配設された取付バー160A,160Bに、着脱自在に取り付けられている。
搬送補助プレート190は、特に、たとえば図26に示すように、上側コンベヤ18の搬送ベルト38に吸着されたブランクWを搬送する際に、搬送方向で見て、搬送ベルト38の幅方向の両端から外方に突き出るブランクWの幅方向の両側を、搬送方向に沿って、ブランクWの下面側から支持し、ブランクWの突き出し部が下方に垂れ下がることを防止するものである。
また、搬送補助プレート190は、その上面に多数の凹凸部196が配設されているので、凹凸部196の各凹部196aに空気層が配設されることとなり、ブランクWが搬送されるときの抵抗を少しでも小さくすることができる。この場合、搬送補助プレート190の上面に凹凸部196が形成されていないものと比べて、ブランクWの下面と搬送補助プレート190との接触面を小さくすることができるため、さらに一層、ブランクWが搬送されるときの抵抗を小さくすることができる。したがって、この搬送装置10では、搬送手段12による上流側から下流側へのブランクWの搬送がスムーズに行われるものとなっている。
この搬送装置10では、搬送ベルト38,56の上流側に順次供給されるブランクWが、搬送手段12により、ブランクWの上面が搬送ベルト38に吸着されて下流側に搬送される。この場合、図28に示すように、ブランクWは、その重心を通る直線LOと、搬送コンベヤ38,56の幅方向の中心線CL−CLとが重なる位置にセットされる。また、たとえば図27の搬送方向でみて、たとえば可動ガイド部材142を基準にする場合、ブランクWの左右方向の辺部w1,w2の内、いずれか長いほうの辺部(長辺部)w1が、可動ガイド部材142に当接するように、偏向手段14で搬送手段12を反時計方向に偏向させる。
このとき、搬送ベルト38,56は、偏向手段14により偏向されているため、ブランクWの搬送方向も偏向されている。偏向された搬送ベルト38,56によりブランクWが上流側から下流側に搬送される間に、特に、たとえば図27に示すように、案内手段16によってブランクWの姿勢が補正される。姿勢が補正されたブランクWは、図29に示すように、搬送ベルト38,56の下流側から、所定の姿勢で作業部200に案内される。
この場合、ブランクWが検査部200に搬送されたときに、ブランクWの進行方向の基準線に対して水平(直角)となるブランクW上の基準線BL−BLが、撮像時にブランクWの進行方向に対して、常時、正しく水平(直角)となる位置に配置される。
したがって、この搬送装置10では、検査部200においてブランクWの表面に印刷された文字および図形等を正確に撮像して検査することができるように、つまり、ブランクWが検査部200の撮像手段(図示せず)に対して常に正しい位置に配置されるように、ブランクWの姿勢を保持して検査部200に搬送することができる。
この搬送装置10では、ブランクWの形状により、検査部200の後工程でたとえば折りぐせ付け、糊付け、糊接着、底部の折りみ込等の処理を行う際のブランクWの基準辺部が左右の辺部w1,w2のいずれかに存在するため、どちらの基準辺部でも対応できるように、固定ガイド部材140および可動ガイド部材142の両方が配設されるものとなっている。
また、上述した搬送装置10では、第1の調整手段により、ブランクWの厚みに応じて、搬送ベルト38,56の上下間の間隔を調整することができる。搬送ベルト38,56の幅方向の位置は、搬送方向でみてブランクWの左右方向の長さに応じて、第2の調整手段によって調整することができる。案内手段16は、ブランクWの左右方向の長さに応じて、可動ガイド部材142の搬送ベルト38,56の幅方向に対する位置を、第3の調整手段によって調整することができる。
さらに、上述した搬送装置10では、案内手段16のガイド本体144の対向面145(案内面)には、搬送方向でみてブランクWの左右方向の側端部が当接される。案内面145は、ブランクWの姿勢を補正して検査部200にブランクWを所定の姿勢で案内する。案内手段16の突出部146の上面147(支持面)には、ブランクWの側端部の近傍の下面部位が当接される。突出部146の上面147(支持面)は、ブランクWをその下面側から支持する。そのため、この案内手段16では、ガイド本体144の対向面145(案内面)145および突出部146の上面147(支持面)の協働作用によって、ブランクWの姿勢が安定した状態で補正されるものとなっている。
10 搬送装置
12 搬送手段
14 偏向手段
16 案内手段
18 上側コンベヤ
20 下側コンベヤ
22a,22b 上側コンベヤフレーム
24 上側コンベヤの駆動軸
26 上側コンベヤの駆動プーリ
28,30 伝動プーリ
32 伝動ベルト
34 上側コンベヤの従動軸
36 上側コンベヤの従動プーリ
38 上側コンベヤの搬送ベルト
38a 吸引孔
40a,40b 下側コンベヤフレーム
40c,40d 桟フレーム
42 下側コンベヤの駆動軸
44 下側コンベヤの駆動プーリ
46 カップリング
48 下側コンベヤの従動軸
50 テンション軸
52 下側コンベヤの従動プーリ
54 テンションプーリ
56 下側コンベヤの搬送ベルト
60A,60B 本体フレーム
62 支持ベース
64 ネジ軸部
66 ハンドル部(第2の調整手段のハンドル部)
68 フランジ付き台形ネジナット
70 ナットホルダ
72 支持ロッド
74 軸受部
80 ネジ軸部
82 ハンドル部
84 螺合部材
86 軸受部
88 保持軸
90 フランジ付き軸受部
92 枢軸部
94 固定部
96 受ブッシュ
100 直動案内機構
102 リニアガイドレール
104 リニアガイドブロック
106 取付ブラケット
110a,110b 取付プレート
112 支持フレーム
114a,114b 支持プレート
115,117 接続バー
120 昇降機構
122a ネジ面
122b 非ネジ面
123 フランジ付き軸受部
124 中継螺合部材
124a ネジ面
126 段差部
128 ハンドル部
130 連結ガイドポスト
132 連結ロッド
140 固定ガイド部材
142 可動ガイド部材
144,148 ガイド本体
145,149 ガイド本体の対向面(案内面)
146,150 突出部
147,151 突出部の上面
160A,160B 取付けバー
162 ネジ軸部
164,166 軸受部
168 ハンドル部
170 螺合部材
172 取付ブラケット
174 ベースプレート
176 固着手段
178A,178B ガイドプレート
180 案内手段の直動案内機構
182 リニアガイドレール
184 リニアガイドブロック
190 搬送補助プレート
192 補助プレート本体
194 折り曲げ部
196 凹凸部
196a 凹部
196b 凸部
198 マグネット本体
200 作業部
W ブランク(被搬送物)
S 吸引装置
M1 上側コンベヤのモータ
m1 上側コンベヤのモータの出力軸
M2 下側コンベヤのモータ
m2 下側コンベヤのモータの出力軸
O ブランクの重心を通る直線
CL−CL 中心線
w1,w2 ブランクの辺部
BL−BL 基準線

Claims (3)

  1. 上流側に順次供給された剛性を有するシート状の被搬送物(W)を下流側に搬送し、前記下流側から作業部に前記被搬送物(W)を搬送する搬送装置であって、
    前記搬送装置は、
    前記上流側に供給された前記被搬送物(W)の上面または下面を吸着して前記下流側に搬送する上下一対の無端環状の搬送ベルトを有する搬送手段、
    前記搬送ベルトの長手方向の一端側を中心に、前記搬送ベルトを平面視時計方向または反時計方向に角度(θ)で揺動させて前記被搬送物(W)の搬送方向を偏向可能とする偏向手段
    前記搬送ベルトの幅方向に間隔を隔てて、前記搬送ベルトの幅方向の一方側および他方側に配設され、前記偏向手段で偏向された前記搬送ベルトによって、前記被搬送物(W)前記上流側から前記下流側に搬送される間に前記被搬送物(W)の姿勢を補正して、前記搬送ベルトの下流側から、前記作業部に前記被搬送物(W)を所定の姿勢で案内する案内手段
    前記被搬送物(W)の厚みに応じて、前記搬送ベルトの上下間の間隔を調整する第1の調整手段、
    前記搬送方向でみて、前記被搬送物(W)の左右方向の長さに応じて、前記搬送ベルトの幅方向の位置を調整する第2の調整手段、および
    前記被搬送物(W)の左右方向の長さに応じて、前記一方側の案内手段および前記他方側の案内手段のいずれか一方または両方の位置を調整する第3の調整手段を含み、
    前記被搬送物(W)は、
    前記被搬送物(W)の搬送方向でみて、前記被搬送物(W)の左右方向に非対称に形成され、且つ、前記被搬送物(W)の左右方向の一方の辺部(w1)の長さが他方の辺部(w2)の長さよりも長く形成されると共に、前記被搬送物(W)の左右方向の両側は、前記被搬送物(W)の搬送方向でみて、前記搬送ベルトの幅方向の両側から外方に突出する突き出し部を含み、
    前記案内手段は、
    前記一方の辺部(w1)が当接され、前記被搬送物(W)の姿勢を補正して前記作業部に前記被搬送物(W)を所定の姿勢で案内する案内面、および
    前記被搬送物(W)の前記一方の辺部(w1)の近傍の下面部位が当接され、前記被搬送物(W)を前記被搬送物(W)の下面側から支持する支持面を含み、
    前記被搬送物(W)は、前記被搬送物(W)の重心を通る直線(L 0 )と、前記搬送ベルトの幅方向の中心線(CL−CL)とが重なるように前記上流側に供給され、前記偏向手段により、前記被搬送物(W)の左右方向の前記一方の辺部(w1)が前記案内面に当接されるように、前記搬送ベルトが平面視時計方向または反時計方向に角度(θ)で揺動され、前記被搬送物(W)の基準線(BL−BL)が前記被搬送物(W)の進行方向に対して水平となるように、前記下流側から前記作業部に搬送されることを特徴とする、搬送装置。
  2. 前記偏向手段は、
    前記搬送ベルトを支持する支持ベース、
    前記搬送ベルトの長手方向の一端側を前記支持ベースに回動自在に支持する枢軸部、
    リニアガイドレールおよびリニアガイドブロックを備え、前記搬送ベルトの長手方向の中間部を前記支持ベースに支持する直動案内機構を含むことを特徴とする、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記被搬送物(W)の搬送方向でみて、前記被搬送物(W)の前記突き出し部を前記搬送方向に沿って前記被搬送物(W)の下面側から支持する搬送補助プレートをさらに含み、
    前記搬送補助プレートの上面の略全面には、凹凸部が配設されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
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