JP3851377B2 - 紙送り位置決め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙送り位置決め装置に関する。本発明の紙送り位置決め装置は、印刷機や印刷欠陥検査装置において、送り方向に直交する方向での枚葉紙の一端縁を正確に位置決めして紙送りする装置であり、印刷欠陥検査装置とは、枚葉紙の表面印刷状態を光学的に検査して印刷不良を一枚ずつ検査選別する装置である
【0002】
本明細書において「枚葉紙」とは、巻取紙に対する概念で、所定の寸法形状に断裁された紙やフィルムをいい、厚さにはとくに制限がなく薄いものも厚いものも含まれる。なお、紙の場合、厚いものには板紙や段ボール紙などがあり、さらに立体に組立てると箱状になる折り畳まれた板紙や袋紙、段ボール紙等も、ここにいう枚葉紙に含まれる。
【0003】
【従来の技術】
従来の紙送り位置決め装置としては、特公平7−69269号公報に記載された装置(従来例I)や特開平3−297748号公報に記載された装置(従来例II)がある。
【0004】
この従来例Iは印刷欠陥検査装置に適用されたものであり、それを図17〜19に基づき説明する。
載置プレート110 の紙送り方向における一側部に枚葉紙の位置決め治具となるガイド板111 が設けられており、このガイド板111 に沿って、駆動ローラ103 とピンチローラ102 が対となって複数対連設されている。この各対は、下側の駆動ローラ103 と上側のピンチローラ102 とで枚葉紙を挟んで紙送りするようになっており、上側のピンチロー102 は、その支軸102aがガイド板111 に対し傾斜している。すなわち、支軸102aの先端が基端より下流側に偏位している。このため、ピンチローラ102 と駆動ローラ103 とで挟まれて紙送りされる枚葉紙は、真直ぐな方向にはピンチローラ102 に対し摩擦抵抗が生ずるが、ピンチローラ102 の回転方向(すなわち、ガイド板111 に向く方向)には最も抵抗が少ないので、徐々にガイド板111 方向に寄せられて、枚葉紙の一端縁がガイド板111 に当接した状態で紙送りされる。すなわち、被検査紙がガイド板111 に当接した位置決め状態で、紙送りされることになる。
【0005】
つぎに、従来例IIを図20に基づき説明する。この従来例IIは、搬送方向に離間して設けた一対のベルトローラ202 に複数本の搬送用の丸ベルト203 を巻き掛け、搬送方向の一側に位置決めガイド204 を設置し、前記丸ベルト203 を紙送り方向に進むほど位置決めガイド204 に近付くように傾斜させて取り付けたものである。
この従来例IIによると、丸ベルト203 に載せられて搬送される枚葉紙は紙送りされるにつれて位置決めガイド204 に近付き、その一端縁が当接するので、これによって、紙送り方向に対する直交方向の位置決めが行われた状態で紙送りされることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記従来例I、IIでは、つぎのような問題がある。
従来例Iでは、ガイド板111 の一側部に沿ってピンチローラ102 と駆動ローラ103 が設けられた構造のため、枚葉紙の一端縁に紙送り動力を加えることができるが、枚葉紙の幅方向の全域に送り動力を加えることはできない。そのため、幅の広い枚葉紙では確実に幅寄せして正確に位置決めすることはできない。
また、ピンチローラ102 の支軸102aの傾斜角は固定されているので、枚葉紙の紙質、形状、大きさ、重量などに柔軟に対応することが困難であり、ある場合では幅寄せ力が大きすぎて紙送りに支障が生じたり、ある場合には幅寄せ量が不足したりする。
さらに、ピンチローラ102 と駆動ローラ103 の対とガイド板111 との間の距離は短いので、幅寄せ量が少ない。このため、必らず給紙装置によって当初より枚葉紙をピンチローラ102 と駆動ローラ103 の間に送り込まなくてはならないので、給紙側での紙送り位置の選択が自由にできない。
【0007】
従来例IIでは、紙はベルト203 の上面に載っているだけであり、ベルト203 と紙との摩擦力以上の外力、例えば風や振動によって紙が動きやすく、いったん位置決めされても位置ズレが生じやすく、位置決めが確実でない。
また、紙の上下上方向の動きは拘束されていないので、紙が浮き上りやすく、この場合、印刷欠陥検査器での検査精度が劣る。通常、光学式印刷欠陥検査器では、上下高さの許容範囲が0.2mm程度であるので、この従来例IIでは印刷欠陥検査装置に使用するには事実上不可能である。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑み、幅広の枚葉紙の紙送りも幅寄せも確実に行え、枚葉紙のどのような紙質や仕上がり具合、種々の形状、大きさ、重量等に対しても正確な位置決めが行え、かつ幅寄せ量が多くとれ、給紙位置の選択の自由度が高い紙送り位置決め装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の紙送り位置決め装置は、枚葉紙を搬送するコンベヤと、 該コンベヤの左右両側に設けた右側の位置決めガイドおよび左側の位置決めガイドと、該コンベヤ上を送られていく枚葉紙に接触し、該枚葉紙を前記右側と左側の位置決めガイドの方向に幅寄せするコマを備えた複数のコマユニットとからなり、前記複数のコマユニットはコンベヤ上の幅方向に離間して配置されており、それぞれのコマユニットの前後方向をコンベヤの進行方向に対して左右対象に傾斜させ、コンベヤ上を送られてくる枚葉紙を、それぞれコンベヤの右側の位置決めガイドと、左側の位置決めガイドへ幅寄せすることを特徴とする。
請求項2の紙送り位置決め装置は、枚葉紙を搬送するコンベヤと、該コンベヤの側部に設けた位置決めガイドと、該コンベヤ上を送られていく枚葉紙に接触し、該枚葉紙を前記位置決めガイドの方向に幅寄せするコマを備えたコマユニットとからなり、前記位置決めガイドが、垂直な軸まわりに回転自在に取付けたローラを含んでおり、紙送りされる枚葉紙が前記ローラの外周に接触するようになっていることを特徴とする。
請求項3の紙送り位置決め装置は、第1または第2発明において、前記コマユニットと、該コマユニットを前記コンベヤの上面に配置するための該コンベヤの幅方向に延びるの取付バーが設けられており、前記コマユニットは、コマを収納するコマケースと該コマケースを前記取付バーに取付ける取付ブロックとからなり、前記取付ブロックは、ボルト挿通孔とバー挿通孔が形成されており、前記ボルト挿通孔に調整ボルトを通して前記コマケースを締結することにより取付ブロックに結合すると共に、前記調整ボルトを緩めると前記コマケースの水平面内における前後方向を調整可能となっており、前記バー挿通孔は前記取付バーに挿入されて締結ボルトで締付けることにより前記取付ブロックを前記取付バーに取付可能であり、緩めることにより垂直面内での仰角を調整可能にしていることを特徴とする。
請求項4の紙送り位置決め装置は、第3発明において、前記コマユニットは、軸のない円板体であるコマと、該コマを収納するコマケースとからなり、該コマケースは、前記コマを収納すると共に自由な回転を許容する空洞であるコマ収納部と、前記コマの下方部分のみが下方に出る開口とを有する収納部材であることを特徴とする
0010
0011
0012】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の紙送り位置決め装置実施形態を図面に基づき説明する。
本発明は給紙の必要な種々の機械装置に適用でき、例えば、印刷機、印刷欠陥検査装置などに適用できる。以下では印刷物検査装置に適用した例について説明する。
【0013】
図7は発明の紙送り位置決め装置が適用された印刷欠陥検査装置の側面図、図8は図7の印刷欠陥検査装置の選別コンベヤ部の拡大平面図、図9は同拡大側面図である。図7において、図中左側の符号1は給紙側のストッカーで、台板1aの上に印刷された被検査紙(特許請求の範囲にいう枚葉紙に該当する)が積み重ねられており(被検査紙の積層体を符号Pで表わし、1枚1枚の被検査紙を符号pで表わす)、上面から被検査紙pが1枚ずつ(用紙が薄い場合は複数枚ずつ)取り出されていくにしたがって、台板1aが上昇するようになっている。図中右側の符号2は排紙側のストッカーで、台板2aの上に検査済みの被検査紙pが1枚ずつ貯えられ、積み重ねられた被検査紙pの枚数にしたがって、台板2aが降下するようになっている。
【0014】
前記給紙側のストッカー1と排紙側のストッカー2との間には、検査用コンベヤ3(特許請求の範囲にいう「コンベヤ」に該当する)と搬出コンベヤ4と選別コンベヤ5と排紙ローラユニット6が、その順に設けられている。
前記検査用コンベヤ3の上面には被検査紙pの印刷状態を検査する印刷欠陥検査器Zが設置されている。この印刷欠陥検査器Zは、パターン認識法等を用いた光学的処理により印刷の適否を判別する公知の検査器である。
【0015】
図8〜9に示すように、前記搬出コンベヤ4は駆動軸4aと従動軸4bの間に平ベルト4cを複数本巻き掛けた公知のコンベヤである。
前記選別コンベヤ5は印刷欠陥検査器Zを設置した検査位置より下流に設けられるものであり、図8〜9に詳細に示すように搬出コンベヤ4の従動軸4bにアーム5dを取り付け、その先端部に従動軸5aを取付けて、従動軸4bと従動軸5aの間に送り用丸ベルト5cを張設したものであり、さらにアーム5dはカム5bと係合しており、このカム5bの回転により出側の軸5aが上下に揺動するようになっている。カム5bは印刷欠陥検査器Zの検知信号に連動して動作し、印刷不良紙が来たときはアーム5dを上昇させ、印刷正常紙が来たときはアーム5dを水平に保つようになっている。
【0016】
前記排紙ローラユニット6は、正常な被検査紙pを排出するための下側の駆動ローラ6aおよび従動ローラ6bと、欠陥のある被検査紙pを排出するための上側の駆動ローラ6cおよび従動ローラ6dとから構成されている。被検査紙pが正常な場合は、水平に保持された選別コンベヤ5から下側の駆動ローラ6aと従動ローラ6bを経てストッカー2へ紙送りされる。被検査紙pが正常でない場合は、上昇した選別コンベヤ5から、上側の駆動ローラ6cと従動ローラ6dによって、ストッカー2上に設けた排出コンベヤ7へ送られ、そこから欠陥紙ストッカ9へ排出される。
【0017】
図7に示すように、前記検査用コンベヤ3の入側の従動ロール3bの上面には入側の噛込みローラ8が設けられている。この噛込みローラ8は軸方向に並べられた複数個のローラから構成されている。そして、給紙側ストッカー1の上方部には、積み重ねられた被検査紙pを1枚ずつ前記噛込みローラ8と検査用コンベヤ3の入側との間に送り出すための給紙装置10が設けられている。
【0018】
つぎに、上記印刷欠陥検査装置に適用された紙送り位置決め装置を説明する。
図1は検査用コンベヤ3と紙送り位置決め装置の平面図、図2は同側面図である。図1において、11は左右のフレームであり、この間に検査用コンベヤ3が配置されている。検査用コンベヤ3は図2に示すように、駆動ロール3aと従動ロール3bと、それらに巻き掛けられた2枚の送りベルト3cとからなり、テンションロール3dで適度な張力が与えられるようになっている。前記送りベルト3cは、被検査紙を確実に送ることができれば、どのような送りベルトでもよく、例えば材質的にはスチールベルト、樹脂ベルト、布ベルト、ゴムベルトなど種々のものを用いることができる。なお、スチールベルトであれば、継ぎ目部分の突起がほとんど生じず、検査器とベルトの高さ方向の許容誤差として要求されている0.2mm以下を満足できるので好ましい。
【0019】
また、後述するごとく、検査位置で、ベルト下面から被検査紙を負圧をかけて吸引する場合は、ベルトを空気透過性に構成する必要がある。この空気透過性という意味は、ベルトの下面から負圧を作用させるとベルト上面の被検査紙をベルト表面に密着させうるという意味であり、かかる機能を満足することができれば、ベルト自体を網目構造にする方法、あるいは適当な数と大きさの孔を穿孔する方法など、任意の手段を採用してよい。図示の実施例では、スチールベルトを用い、空気透過用の孔を適数個穿孔している。
【0020】
前記検査用コンベヤ3の入側、すなわち従動ロール3bの上方には既述のごとく噛み込みローラ8が設置されている。また、検査用コンベヤ3の一側、図1では左側には、被検査紙の紙送り位置を位置決めするための位置決めガイド12が設置されている。図1に示す位置決めガイド12は、駆動ロール12a と従動ロール12b と、それらの間に巻き掛けたベルト12c からなるが、これに限らず、被検査紙の紙送り位置を正確に位置決めできるのであれば、どのような構造のガイドを用いてもよい(他のタイプのガイドは後に詳述する)。
【0021】
前記左右のフレーム11間には複数本の取付バー13が、ブラケット14を介して渡し掛けられている。そして、この取付バー13のそれぞれには、数個のコマユニット20が軸支されている。
【0022】
図3はコマユニット20の断面図、図4はコマユニット20の正面図、図5はコマユニット20のコマケースの分解斜視図である。図3〜5において、21はコマであり、厚さの厚い円板体であって、軸等は設けられていない。22はコマケースであり、胴部の下方部分は前記コマ21が入る長方体状の空洞であるコマ収納部23が形成されている。また、コマケース22の下端は蓋24が取付けられている。この蓋24には開口25が形成されており、この開口25の前後方向の長さは前記コマ21の直径より小さく、幅はコマ21の幅よりやや大きくなっている。このため、コマ21は蓋24の開口25から完全には抜け出ないが、下方部分の1/3〜1/4程度が下方に出て、後述するように被検査紙pの表面と接触するようになっている。なお、コマケース22の上端部には雌ネジ孔26が形成されている。
【0023】
前記コマ21は、金属製、樹脂製など種々の材料で作成でき、被検査紙pの紙質や仕上がり具合等に最もマッチした材料を選択すればよい。また、コマ21の外周にゴムその他の摩擦係数の高い材質の外装帯、例えばベルトを巻き付けてもよい。この場合、表面が平滑で摩擦係数が低い被検査紙pに対しても幅寄せを効果的に行うことができる。
【0024】
27は取付ブロックであって、一端部においてボルト挿通孔31が上下に形成され、他端部においてバー挿通孔32が横方向に形成されている。前記ボルト挿通孔31には調整ボルト33が挿入され、この調整ボルト33の下端側雄ネジ部33a は前記コマケース22の雌ネジ孔26に螺合され、上端側雄ネジ部33b にはナット34が螺合されている。このため、ナット34を締め付けると、コマケース22が取付ブロック27にしっかりと固定され、ナット34を緩めると締め付けが緩んでコマケース22の前後方向、ひいてはコマ21の向きを自在に調整することができる。
【0025】
前記バー挿通孔32には、2本の締付ボルト35が互いに直交する向きからねじ込まれている。よって、図1に示す取付バー13に取付ブロック27のバー挿通孔32を挿入し、任意の位置で締付ボルト35を締付けると、コマユニット20の取付位置を自由に選択して取付けることができる。また、コマユニット20の垂直面内での仰角も自由に設定することができる。
【0026】
上記のコマユニット20は、図1〜2に示すように、紙送り方向に間隔をあけて設けられた複数本の取付バー13に、数個ずつ取付られている。そして、この取付けられた使用状態で、被検査紙pの表面に接触し、かつ被検査紙pの紙送り時には蓋24の開口25の内縁部であって、コマ21の回転方向側の内縁部に当った状態に保たれる。すなわち、被検査紙pに対しコマ21が、その自重で載っており、かつ被検査紙pの移動に伴って回転する状態に保持されるよう取付状態が調整される。
【0027】
つぎに、上記紙送り位置決め装置の位置決め作用を説明する。
図6はコマユニット20の幅寄せ作用の説明図である。同図に示すように、検査用コンベヤ3の給紙側(図では下側)から被検査紙pを供給すると、被検査紙pは送りベルト3cによって前方(図では上方)へ送られ、コマ21の下側へ進んでいく(矢印Fa参照)。コマ21は、コマケース22内で回転自在であるから、その前後方向にはコマ21が回転することによって抵抗は最小であり、その前後方向に交差する向きには抵抗が発生する。そして、コマ21はベルト3cの送り方向に平行ではなく、前側ガイド12に近付くように傾斜して取付けられているので、被検査紙pがコマ21の下に入ると、矢印Fb方向、すなわちガイド12の方向に幅寄せされながら、ベルト3cで前進させられる。このようにして斜め前方に進み、被検査紙pの一端側がガイド12に当ると、その位置を保持したまま前方に紙送りされる(矢印Fc参照)。
【0028】
上記の紙送り作用において、コマ21はコマケース22内で昇降自在であり、取付ブロック27の仰角を調整すると、被検査紙pの表面にコマ21を自重で載っている状態にできる。したがって、コマ21の大きさ、重量を最適に選択することにより、被検査紙pを押し付け過ぎることがないので、薄い被検査紙でも自然にかつ確実に幅寄せでき、また厚い被検査紙に対しても必要十分な押し付け力を与えて確実に幅寄せすることができる。さらに、コマ21の材質や、その外周にゴム等の外装帯を巻付けることにより、平滑度が高かったり、滑り性のある被検査紙p等に対しても正確な位置決めが可能となる。
【0029】
以上のように、本装置では被検査紙pの紙送り方向に直交する方向での位置決めが正確に行えるので、図1および図2に示す印刷欠陥検査器Zで印刷欠陥を検出する場合、印刷のパターン認識が正確に行えるので、検査精度が向上する。
【0030】
つぎに、発明の紙送り位置決め装置の他の実施形態を説明する。
前記位置決めガイド12は、被検査紙pの紙送り方向に直交する方向での位置決めが正確に行える限り、どのようなものを用いてもよい。したがって、図1および図6に示すベルト型に限らず、板状のガイド板でもよい。また次のようなものでも使用できる。
【0031】
図10の位置決めガイド12は、多数のローラ41をフレーム11上に支軸42で回転自在に立設したものである。被検査紙pが接触して紙送りされると、ローラ41が回転するので、抵抗が少ないという利点がある。
図11の位置決めのガイド12はチェーン43を張設したもので、リンクピンの外周のローラ44によって被検査紙pの位置決めをするものである。この例でも、ローラ44が回転するので、抵抗が少ないという利点がある。
【0032】
前記検査用コンベヤ3のベルトは、紙送りができればどのようなベルトであってもよい。図示のベルト3cは幅広のベルトであったが、このような幅広のベルトに限らず、細幅のベルトを複数本巻き掛けてもよく、さらに紐状のベルトを多数本巻き掛けるようにしてもよい。
【0033】
1では、位置決めガイド12を検査用コンベヤ3の一側(図では左側)に設けた例で説明したが、本発明では左右両側に設けて、同時に2枚の被検査紙の検査を可能としているまた、本発明の装置では、取付バー13にコマユニット20を複数個ずつ取付けることで、幅寄せ力を幅方向における広い範囲で発揮させうるので、幅広の被検査紙pでも紙送り位置決めが可能であるし、装置の両側へ幅寄せして2列送りすること可能である。
【0034】
つぎに、印刷欠陥検査装置を説明する。
前記検査用コンベヤ3の検査位置、すなわち印刷欠陥検査器Zを設置した部位において、被検査紙pを送りベルト3c上に載せたままで紙送りしても、印刷欠陥の検査は可能であるが、被検査紙pを送りベルト3c表面に密着させた方が、より検査精度が向上する。そのため、検査位置における送りベルト3cの下面に吸着機構を設けることが好ましい。この吸着機構は、被検査紙pを送りベルト3c上に吸着させうるものであれば、どのようなものでもよく、例えば図2に示すようなバキュームボックス51が用いられる。このバキュームボックス51はボックスの上面に吸引孔を多数形成し、ボックス内部をブロアーや真空ポンプなどの負圧源に接続した公知のものである。なお、吸着機構を設ける場合、送りベルト3cは既述のような空気透過性でなければならない。このように構成すると、被検査紙pが送りベルト3cの上面から浮き上らないので、高精度な検査が行えるようになる。
【0035】
図12は吸着機構まわりの他のの側面図、図13は同吸着機構まわりの拡大図、図14はバキュームブレードの部分平面図である。
図12に示すように、検査用コンベヤ3と次の搬出コンベヤ4との間は上方に印刷欠陥検査器Zが設置され、その下方にバキュームボックス50が設置されている。そして、検査用コンベヤ3の出側ロール3aの上方に噛込みローラ3eが、また搬送コンベヤ4の入側軸4aの上方に噛込みローラ4eが設置されている。バキュームボックス50は図13に拡大図示するように、2本のバキュームブレード53a 、53b の間に細長い吸込口54を形成し、吸込口54に連通するボックス55に負圧源を接続するパイプ56を接続したものである。バキュームブレード53a 、53b の上面はベルト3c、4cと同レベルであり、かつバキュームブレード53a の入側とバキュームブレード53b の出側は被検査紙pが引っかからないように丸み53e が付けられている。さらに、バキュームブレード53a 、53b は低摩擦製のもの、例えば、シリコン樹脂あるいはテフロン樹脂製が好ましい。また、ベルト3Cとバキュームブレード53a の間、および(または)バキュームブレード53b とベルト4Cの間に、さらにバキュームブレード53a 、53b 間に被検査紙pの先端が落ち込まないように、図14に示すように、吸込口54の長手方向の所々にバキュームブレード53a 、53b と同レベルの案内板57が設けられている。
【0036】
上記の実施形態では、検査用コンベヤ3と搬送コンベヤ4の間の枚葉紙pの通過を噛込みローラ3e、4eによって確実に行わせ、かつバキュームボックス50による吸引によって枚葉紙pの浮き上りが防止されるので、正確な印刷検査が可能となる。
【0037】
図15は吸着機構まわりのさらに他の例を示している。このでは、検査用コンベヤ3と次の搬出コンベヤ4との間に印刷欠陥検査器Zを設置し、ベルト3cと同レベルで搬送用ガイド52を置き、その下面に公知のバキュームボックス51を設けたものである。
【0038】
図16は印刷不良品の排出方法の他のを示している。同図に示すように、第1搬出コンベヤ4Aと第2搬出コンベヤ4Bとの間に、印刷不良品を落下させるゲート15を設けたものである。この実施形態によっても印刷不良品の排出が可能である。なお、検査用コンベヤ3の入側には、下側ローラ8aと上側ローラ8bからなる噛込みローラユニットを設け、給紙装置10から給紙された被検査紙を検査用コンベヤ3に取り込むようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)コマユニットと位置決めガイドからなる簡単な構成で確実に枚葉紙を幅寄せして位置決めでき、しかも、検査用コンベヤの両サイドで枚葉紙を位置決めできるので、紙送りを2列に増やすこともできる。
b)コマユニットの前後方向を左右に傾斜させるだけで、枚葉紙を無理なく幅寄せできるので、枚葉紙を曲げたりしわを付けることなく位置決めできる。
請求項2の発明によれば、つぎの効果を奏する。
c)枚葉紙が紙送りされるときローラに接触すると、ローラが回転するので枚葉紙との間の抵抗が少なくなり、円滑に紙送りすることができる。
請求項3の発明によれば、つぎの効果を奏する。
d)調整ボルトの調整によって、コマユニットの水平面内における前後方向の調整を自在に調整できる。
e)締結ボルトの調整によって、コマユニットの垂直面内における仰角を自在に調整できる。
f)コンベヤの幅方向において、コマユニットの取付位置を自由に選定できるので、枚葉紙の大きさに係わりなく、確実に幅寄せができる。
g)コマユニットの取付数をコンベヤの幅方向に増やすことにより、広幅の枚葉紙であっても幅寄せして位置決めでき、さらにコマユニットの取付数を増やして重量のある枚葉紙でも確実に位置決めできる。
請求項4の発明によれば、つぎの効果を奏する。
h)コマが収納部内で自由に回転しながら、その下方部分が自重によってコマケースの開口から下方に出て枚葉紙に接触するので、コマの材質や重量を変えることによって、枚葉紙の紙質や重量、仕上がり具合に応じた幅寄せ力を発揮させることができる。
0040
図面の簡単な説明】
【図1】 発明の一実施形態に係る検査用コンベヤ3と紙送り位置決め装置の平面図である。
【図2】 実施形態に係る検査用コンベヤ3と紙送り位置決め装置の側面図である。
【図3】 一実施形態に係るコマユニット20の断面図である。
【図4】 一実施形態に係るコマユニット20の正面図である。
【図5】 一実施形態に係るコマユニット20のコマケースの分解斜視図である。
【図6】 発明の紙送り位置決め装置における幅寄せ位置決め作用の説明図である。
【図7】 発明の紙送り位置決め装置が適用される印刷欠陥検査装置の側面図である。
【図8】 図7の印刷欠陥検査装置の選別コンベヤ5と排紙ローラユニット6の拡大平面図である。
【図9】 図7の印刷欠陥検査装置の選別コンベヤ5と排紙ローラユニット6の拡大側面図である。
【図10】 位置決めガイド12の他の実施形態の説明図である。
【図11】 位置決めガイド12のさらに他の実施形態の説明図である。
【図12】 印刷欠陥検査装置における吸着機構まわりの他のの説明図である。
【図13】 図12の吸着機構(案内板57を除いた状態)の拡大側面図である。
【図14】 図13の吸着機構の部分平面図および部分側面図である。
【図15】 印刷欠陥検査装置における吸着機構まわりのさらに他のの説明図である。
【図16】 印刷欠陥検査装置の他のを示す説明図である。
【図17】 従来例Iの紙送り位置決め装置の側面図である。
【図18】 従来例Iの紙送り位置決め装置の縦断面図である。
【図19】 従来例Iの紙送り位置決め装置の横断面図である。
【図20】 従来例IIの紙送り位置決め装置の平面図である。
【符号の説明】
3 検査用コンベヤ
3c 送りベルト
12 位置決めガイド
13 取付バー
20 コマユニット
21 コマ
22 コマケース
27 取付ブロック

Claims (4)

  1. 枚葉紙を搬送するコンベヤと、
    該コンベヤの左右両側に設けた右側の位置決めガイドおよび左側の位置決めガイドと、
    該コンベヤ上を送られていく枚葉紙に接触し、該枚葉紙を前記右側と左側の位置決めガイドの方向に幅寄せするコマを備えた複数のコマユニットとからなり、
    前記複数のコマユニットはコンベヤ上の幅方向に離間して配置されており、それぞれのコマユニットの前後方向をコンベヤの進行方向に対して左右対象に傾斜させ、コンベヤ上を送られてくる枚葉紙を、それぞれコンベヤの右側の位置決めガイドと、左側の位置決めガイドへ幅寄せする
    ことを特徴とする紙送り位置決め装置。
  2. 枚葉紙を搬送するコンベヤと、
    該コンベヤの側部に設けた位置決めガイドと、該コンベヤ上を送られていく枚葉紙に接触し、該枚葉紙を前記位置決めガイドの方向に幅寄せするコマを備えたコマユニットとからなり、
    前記位置決めガイドが、垂直な軸まわりに回転自在に取付けたローラを含んでおり、紙送りされる枚葉紙が前記ローラの外周に接触するようになっている
    ことを特徴とする紙送り位置決め装置。
  3. 前記コマユニットと、該コマユニットを前記コンベヤの上面に配置するための該コンベヤの幅方向に延びるの取付バーが設けられており、
    前記コマユニットは、コマを収納するコマケースと該コマケースを前記取付バーに取付ける取付ブロックとからなり、
    前記取付ブロックは、ボルト挿通孔とバー挿通孔が形成されており、前記ボルト挿通孔に調整ボルトを通して前記コマケースを締結することにより取付ブロックに結合すると共に、前記調整ボルトを緩めると前記コマケースの水平面内における前後方向を調整可能となっており、前記バー挿通孔は前記取付バーに挿入されて締結ボルトで締付けることにより前記取付ブロックを前記取付バーに取付可能であり、緩めることにより垂直面内での仰角を調整可能にしている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の紙送り位置決め装置。
  4. 前記コマユニットは、軸のない円板体であるコマと、該コマを収納するコマケースとからなり、
    該コマケースは、前記コマを収納すると共に自由な回転を許容する空洞であるコマ収納部と、前記コマの下方部分のみが下方に出る開口とを有する収納部材である
    ことを特徴とする請求項3記載の紙送り位置決め装置
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