JP2927744B2 - 紙葉体供給装置 - Google Patents

紙葉体供給装置

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JP2927744B2
JP2927744B2 JP28903196A JP28903196A JP2927744B2 JP 2927744 B2 JP2927744 B2 JP 2927744B2 JP 28903196 A JP28903196 A JP 28903196A JP 28903196 A JP28903196 A JP 28903196A JP 2927744 B2 JP2927744 B2 JP 2927744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封筒類、葉書、そ
の他の紙葉体を1枚ずつ自動検査装置、自動読み取り装
置、自動封緘装置或いは自動帳合装置等に供給するため
の紙葉体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動検査装置、自動読み取り装
置、自動封緘装置或いは自動帳合装置等において、封筒
類、葉書、印刷物、その他の紙葉体を1枚ずつ供給する
ための紙葉体供給機構が知られている。従来、紙葉体供
給機構は、例えば図11及び図12に示すように、エンドレ
スの移送ベルトaの適所に真空吸着装置bを少なくとも
1基取付け、移送ベルトaを所定の速度で移動させ、ス
トッカc内に積み重ねられた複数の葉書等の紙葉体dを
1枚ずつ吸着して移送し、別の位置に設けられた受容部
(または自動検査装置、自動読み取り装置、自動封緘装
置、自動帳合装置等の入口部)eで吸着を解除するよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の紙葉体供給機構においては、ストッカ内に積み重ね
られた紙葉体を1枚ずつ持ち上げて移送する構成である
ため、吸着する対象の重量と、それを持ち上げて保持す
るための吸着力との関係から移送する対象が限られてお
り(例えば、葉書のみ)、移送する対象によって異なる
供給機構を用いるか、或いは吸着力を調節する機構を設
けなくてはならないという問題があった。また、ストッ
カ内に積み重ねられた紙葉体を1枚ずつ持ち上げて移送
する構成であるため、紙葉体を重力に逆らって持ち上
げ、吸着を解除した時に重力によって落下させるため
に、移送速度に限界があり、高速度での紙葉体の移送が
困難であるという問題があった。また、ベルトは一般に
ゴム、布等で形成されて伸びがあるため、高速で運転す
るとズレを生じて吸着・解放のタイミングを一定させる
ことが困難であるという問題があった。さらに、ストッ
カ内に積み重ねられた紙葉体を1枚ずつ持ち上げて移送
する構成であるため、スリップを生じて移送し損なった
り、逆に一度に2枚移送したりする恐れがあるという問
題があった。
【0004】本発明の目的は、高速度での紙葉体の移送
を可能にするとともに、移送される対象となる紙葉体の
種類が限定されず、一定のタイミングで紙葉体を移送す
ることのできる紙葉体供給装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の紙葉体供給装置は、複数の板材を少なくとも
2本の上下に離れて配設されたチェーンでエンドレスの
クローラ状に連結し、板材の予め定めた枚数おきに配置
され、吸着用の孔が穿設された吸着板を設けるととも
に、板材の裏面側に、板材側が開口した箱状の吸引部を
板材の裏面に摺動自在に配設し、吸引部を真空ポンプに
接続し、チェーンを駆動して板材を立てた状態で移動さ
せることにより、吸着板を移動させ、吸着板が吸引部に
合致した時に紙葉体を吸引し、吸着板が吸引部からずれ
た時に吸着を解除するものであって、吸引部の近傍にお
いて、板材の上または下のどちらか一方、または上下両
方に補助吸着管を進退自在に開口させ、補助吸着管を真
空ポンプに接続したことにより、チェーンを用いている
から、伸びの恐れがなく、紙葉体を送り出すタイミング
を正確に保持することができ、紙葉体を立てて移送する
ことから、重力に左右されること無く、移送速度を大き
な値に設定することができることに加えて、チェ−ンの
移動速度を一層増大させて紙葉体の取出速度をさらに増
大させることができるとともに、吸着板の間の遮蔽板の
枚数を変えることにより、チェ−ンの駆動速度を変化さ
せること無く、紙葉体の移送速度を調節することがで
き、回転弁等を不要として構成が簡略化されて小型化が
促進でき、さらに、吸引部の近傍において、板材の上ま
たは下のどちらか一方、または上下両方に補助吸着管を
進退自在に開口させ、補助吸着管を真空ポンプに接続し
たことにより、紙葉体の確実な吸着を行うことができ
る。また、吸引部の近傍において、板材の上または下の
どちらか一方、または上下両方に補助吸着管を進退自在
に開口させ、補助吸着管を真空ポンプに接続したことに
より、紙葉体等を1枚ずつ確実に吸着することができ
る。また、補助吸着管の吸着力を、吸着板の吸着力より
も小さくしたことにより、紙葉体等を1枚ずつ、より確
実に吸着することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例として、紙葉体を
立てて移送する、例えば、紙葉体が封筒の場合、封筒を
縦に、即ち開口を上にして移送する実施例について図面
を参照して説明する。本発明の第1実施例である紙葉体
供給装置は、図1及び図2において、上下に所定の距離
をおいて配置され、略矩形(例えば、略正方形)に形成さ
れた一対のエンドレスのチェーン1と、2本のチェーン
1の外側に固定されて設けられ、鋼鈑、硬質樹脂等の板
材から成り、クローラ状に配設された硬質の略矩形の複
数の当て板2と、チェーン1の対称位置の当て板2の間
に設けられた鋼鈑、硬質樹脂等から成る少なくとも一対
の硬質の板材で略矩形に形成された吸着板3と、上下に
所定の距離をおいて配置され、矩形状の一隅で2本のチ
ェーン1の内側に噛み合ってチェーン1を駆動する一対
の歯付きの駆動ローラ4と、上下に所定の距離をおいて
配置され、矩形状の他の三隅で2本のチェーン1の内側
に噛み合う三対の位置決め用のガイドローラ5と、中央
部に配置された真空ポンプ6と、真空ポンプ6と吸着板
3とを結合する略U字形に形成された連結管7と、全体
を支持するフレーム10とを備えており、矩形の辺に沿
って下方に搬送ベルト11が配置され、適宜位置の搬送ベ
ルト11の上方にストッカ12が臨ませてあり、ストッカ12
の下流側にガイドプレート14が立設されている。また、
吸着位置即ちストッカ12の下流側に、吸着板を上下に
挟んで対の送出ローラ13A,13Bを配置している。
【0007】連結管7は可撓性のある材質で変形可能に
形成され、その内端71が真空ポンプ6の上端に回転自在
に設けられた回転弁61に連結され、外端72が吸着板3の
裏面に設けられた吸着ブロック8に連結され、チェーン
1の移動に伴って曲げ変形して吸着部3と回転弁61との
間の連結を確保している。なお、回転弁61は、吸着板3
がストッカ12の前に位置するときに開放して真空ポンプ
6に吸引され、ストッカ12の前から所定距離だけ移動し
た時点で閉止し、吸着を解除する。駆動ローラ4は、駆
動モータの駆動軸に連結された駆動ギア40によって駆動
され、チェーン1を所定の速度で矢印F方向に移動させ
るものであり、上方の駆動ローラ4及びガイドローラ5
は、上方に延びる回転軸41及び51でそれぞれ軸受42及び
52に支持され、下方の駆動ローラ4及びガイドローラ5
は、下方に延びる回転軸43及び53でそれぞれ軸受44及び
54に支持されており、上下の駆動ローラ4及びガイドロ
ーラ5の間は空間となっている。吸着が解除されるの
は、例えば、吸着された紙葉体が搬送ベルト11の上でス
トッカ12から外れた時点、或いは吸着された紙葉体が送
出ローラ13A,13Bの位置まで移送された時点である。
なお、搬送ベルト11の移動方向も矢印F方向であり、ス
トッカ12内の紙葉体Eは封筒類、葉書、印刷物、その他
であって、立てた状態で重ねられている。
【0008】動作について説明すると、真空ポンプ6を
運転するとともに、駆動ギア40により駆動される駆動ロ
ーラ4がチェーン1を所定の速度で矢印F方向に移動さ
せると、ストッカ12内の紙葉体Eを吸着部3で吸着して
移送し、所定位置即ち搬送ベルト11の上方でガイドプレ
ート14近傍に位置した時、または送出ローラ13に接触す
る位置に達した時に吸着を解除し、紙葉体Eを立てた状
態で移送するもので、ガイドプレート14の近くで吸着を
解除すると、紙葉体Eは、送出ローラ13A,13Bに挟ま
れて確実に送出された後、ガイドプレート14側に倒れ
て、ガイドプレート14に寄り掛かった状態で確実に移送
される。
【0009】この構成によると、チェーンを用いること
により、伸びの恐れがなく、紙葉体を送り出すタイミン
グを正確に保持することができるとともに、紙葉体を立
てて移送するものであるから、重力に左右されること無
く、移送速度を大きな値に設定することができる。ま
た、吸着部が紙葉体を吸着して移動するから、吸着位置
と解放位置との間の距離を大きくすることができ、レイ
アウトの自由度が増大する。
【0010】図3乃至図5を参照して第2実施例につい
て説明すると、上下方向に距離をもってそれぞれ略矩形
に配置された一対のエンドレスのチェーン15と、両チェ
ーン15,15に上下端が結合されたクローラ状の複数の遮
蔽板16と、遮蔽板16の間に等間隔に配置された複数(本
実施例では2枚ずつ4組)の吸着板17と、上下に所定の
距離をおいて配置され、矩形状の一隅で2本のチェーン
15の内側に噛み合ってチェーン15を駆動する一対の歯付
きの駆動ローラ21と、上下に所定の距離をおいて配置さ
れ、矩形状の他の三隅で2本のチェーン15の内側に噛み
合う三対の位置決め用のガイドローラ22と、遮蔽板16及
び吸着板17の内面側(裏面側即ち、矩形の内側面)に摺動
自在に接触して固定され,外側(表面側即ち、遮蔽板16
及び吸着板17側)が開口した箱状の吸引箱19と、遮蔽板1
6及び吸着板17の上下にそれぞれ開口する2の吸着管2
0とを備えている。
【0011】遮蔽板16及び吸着板17は、鋼板、硬質樹脂
等の硬質の板材から成り、同寸法で同形状に形成され、
図5に示すように、一側端の外側に所定の高さの外側段
差Aを形成し、他端の内側に外側段差Aと等しい高さの
内側段差Bを形成して、隣り合った遮蔽板16及び吸着板
17の外側段差Aと内側段差Bとを重ね合わせ、遮蔽板16
及び吸着板17の外側面と内側面とがそれぞれ平坦面に形
成されており、吸着板17はそれぞれ適数(本実施例では
2個)の吸着孔18が穿設されている。
【0012】また、吸引箱19と吸着管20は、それぞれ連
通管191 及び200 により別の場所に設置した真空ポンプ
23の吸引口に接続されており、連通管200 には開閉弁20
1 が設けられている。また、駆動ローラ21は、駆動モー
タの軸に連結された駆動ギア210 により駆動されてチェ
ーン15を矢印F方向に回動させるものであり、駆動ロー
ラ21及びガイドローラ22の回転軸211 及び221 は、それ
ぞれ一対の駆動ローラ21及びガイドローラ22を貫通して
延びており、上下端はそれぞれ軸受212 及び222 に支持
されている。さらに、吸着位置即ちストッカ12の下流側
に、吸着板12を上下に挟んで2対の送出ローラ13A,13
Bを配置している。
【0013】動作について説明すると、真空ポンプ23を
運転するとともに、駆動ギア210 により駆動される駆動
ローラ21がチェーン15を所定の速度で矢印F方向に移動
させると、吸着板17が吸引箱19の開口と一致した位置
で、開閉弁201 を開き、ストッカ12内の紙葉体Eを1枚
ずつ吸着板17と吸着管20で吸着するものであるが、吸着
板17が吸引箱19の開口からずれると、吸着板17での吸着
力が零となるとともに、開閉弁201 を閉じて吸着管20の
吸着力を零とするが、この時紙葉体Eは既にストッカ12
から取り出されており、ストッカ12から取り出された直
後に吸着が解除されて、紙葉体Eは、送出ローラ13A,
13Bに挟まれて確実に送出された後、搬送ベルト11上に
立てた状態で載せられてガイドプレート14に寄り掛かっ
た状態で移送される。なお、吸着板17が吸引箱19の開口
からずれた時には、遮蔽板16が吸引箱19の開口を閉塞
し、無駄な吸引を防止する。
【0014】この構成によると、チェーンを用いている
ことにより、伸びの恐れがなく、紙葉体を送り出すタイ
ミングを正確に保持することができるとともに、紙葉体
を立てて移送するものであるから、重力に左右されるこ
と無く、移送速度を大きな値に設定することができるこ
とに加えて、真空ポンプと吸着部とを連結する管を回転
させる必要がなく、チェーンの移動速度を一層増大させ
て紙葉体の取出速度をさらに増大させることができると
ともに、遮蔽板を設けたことにより、不要な時の吸着を
停止させるから、回転弁等を不要として構成が簡略化さ
れて小型化が促進できる。また、吸着板の間の遮蔽板の
枚数を変えることにより、チェーンの駆動速度を変化さ
せること無く、紙葉体の移送速度を調節することができ
る。また、吸着管を設けたことにより、紙葉体の確実な
吸着を行うことができる。
【0015】なお、遮蔽板16及び吸着板17の上下端にタ
イミングベルトを設け、駆動ローラ及びガイドローラに
より駆動して、吸着板17による吸着のタイミングを確実
に設定することができる。また、上記各実施例において
は、遮蔽板または当て板及び吸着板を形成する板材が立
てた状態で配列されているが、紙葉体を積み重ねた状態
でストックし、それを上方に1枚ずつ取り出すように、
吸着位置で吸着板または吸着部を略水平にしても良いも
のである。さらに、上記各実施例においては、チェーン
の回転を略矩形としているが、環状としても良く、任意
の多角形(例えば、三角形)状としても良いものであ
る。
【0016】図6乃至図8を参照して第3実施例につい
て説明する。上記第2実施例と略同じ構成であるが、吸
着位置において、遮蔽板16及び吸着板17の下方に第1補
助吸着管25が設置され、さらに第2補助吸着管28が遮蔽
板16及び吸着板17の上下に設置されるとともに、送出ロ
ーラ13A,13Bの下流側に、ガイドプレート14に対向し
て、搬送面がガイドプレート14と略平行である(即ち略
垂直である)補助搬送ベルト26が設けられており、補助
搬送ベルト26の搬送面は遮蔽板16及び吸着板17の面より
も後方(図7で上方)に配置されている。
【0017】第1補助吸着管25は、封筒等の紙葉体Eの
寸法に合わせて封筒移送方向前後(図面においては左右
方向)に移動できるものであり、例えば、可撓管を用い
る、または吸い込み口をフレーム10に摺動用の溝を設け
て摺動可能に嵌合させる、或いは吸い込み口をボルトと
長孔でフレーム10に固定し、位置が調節できるようにし
ても良いものである。第2補助吸着管28は、モータ装置
281 (図7,8参照)で吸い込み口が進退自在にされて
おり、図8において点線で示す28Aの位置即ち前進位置
で吸着し、実線位置で吸着を解除している。なお、第1
補助吸着管25及び第2補助吸着管28の吸着力は、吸着板
17及び吸着管20の吸着力よりも小さくしてある。
【0018】動作について説明すると、第1補助吸着管
25で初めに紙葉体Eを1枚だけ吸着してから、第2補助
吸着管28が前進して吸着板17及び吸着管20とともに前記
紙葉体Eを吸着し、確実に吸着してから、吸着管20の吸
着を解除するとともに、第1補助吸着管25及び第2補助
吸着管28の吸着力に抗して、または第2補助吸着管28を
後退させてその吸着を解除して第1補助吸着管25のみの
吸着力に抗して、吸着板17で紙葉体Eを吸着したまま移
送し、送出ローラ13A,13Bの回転で紙葉体Eを搬送ベ
ルト11上に確実に移動させ、補助搬送ベルト26により、
紙葉体Eを搬送ベルト11上から外れないように支えて移
送することができる。
【0019】この構成によると、第1補助吸着管25が、
弱い吸着力で初めに紙葉体Eを吸着するから、紙葉体E
は確実に1枚ずつ取り出されることになり、2枚以上が
同時に取り出される恐れがなくなる。また、第2補助吸
着管28が前進して吸着することにより、紙葉体Eに対す
る吸着力が大きくなって、吸着板17及び吸着管20ととも
に確実に紙葉体Eを吸着保持することができる。さら
に、補助搬送ベルト26を設けたことにより、紙葉体Eが
搬送ベルト11上から外れないように支えて移送すること
ができる。
【0020】なお、第4実施例として、吸着位置の直前
に位置するガイドローラ22として、他のガイドローラ22
及び駆動ローラ21に較べて大径のものを用いる、或いは
ガイドローラ22の設置位置を、数mm手前にする(図7に
おいて下方にずらす)ことにより、チェーン15を僅かに
傾斜させ、紙葉体Eを確実に吸着することができる。
【0021】図9及び図10を参照して第5実施例を説明
する。第1実施例(図1及び図2参照)と略同じである
が、送出ローラ13A,13Bの下流側に、ガイドプレート
14に対向して、搬送面がガイドプレート14と略平行であ
る(即ち略垂直である)補助搬送ベルト26が設けられて
おり、補助搬送ベルト26の搬送面は遮蔽板16及び吸着板
17の面よりも後方(図9で上方)に配置されている。ま
た、吸着板3から紙葉体Eの寸法に合わせて適宜離れた
位置の当て板2に、紙葉体E側に突出し、スチール、樹
脂、ゴム等で形成された押圧突起27が、着脱自在に突設
されており、押圧突起27の当接面即ち矢印Fの移動方向
前面が丸みを帯びて形成されている。
【0022】動作について説明すると、製本等の比較的
厚く、且つ同じ厚さで多数の紙葉体Eを移送する際に、
押圧突起27を着装して運転を開始すると、紙葉体Eが吸
着されるとともに、押圧突起27の当接面が吸着された紙
葉体Eに当接して押圧し、紙葉体Eを確実に1枚または
1冊ずつ移送させることができる。なお、何らかの原因
で真空ポンプ6が停止して吸着が行われなくても、紙葉
体Eを確実に移送させることができる。この構成による
と、紙葉体Eが厚い場合、特に重量がある場合に確実に
取り出して移送させることができる。なお、上記各実施
例においては、エンドレスチェーン全体にキャタピラ状
の板材を配設しているが、吸着部周辺の区域のみに設け
るようにしても良く、こうすることにより、軽量化を図
ることができ、一層の高速搬送を可能とすることができ
る。
【0023】
【発明の効果】。本発明は上述のとおり構成されている
から、以下に述べるとおりの効果を奏する。複数の板材
を少なくとも2本の上下に離れて配設されたチェーンで
エンドレスのクローラ状に連結し、板材の予め定めた枚
数おきに配置され、吸着用の孔が穿設された吸着板を設
け、チェーンを駆動して板材を移動させることにより、
少なくとも吸着板が所定位置にある時、真空ポンプで吸
引して紙葉体をストッカから吸着して取出し、所定位置
で吸着を解除して紙葉体を所定距離だけ移送することに
より、チェーンを用いているために、伸びの恐れがな
く、紙葉体を送り出すタイミングを正確に保持すること
ができる。また、中央部に真空ポンプを配置し、回転弁
を介して真空ポンプを可撓管で吸着板の孔と連結したこ
とにより、吸着部が紙葉体を吸着して移動するから、吸
着位置と解放位置との間の距離を大きくすることがで
き、レイアウトの自由度が増大する。また、複数の板材
を少なくとも2本の上下に離れて配設されたチェーンで
エンドレスのクローラ状に連結し、板材の予め定めた枚
数おきに配置され、吸着用の孔が穿設された吸着板を設
けるとともに、板材の裏面側に、板材側が開口した箱状
の吸引部を板材の裏面に摺動自在に配設し、吸引部を真
空ポンプに接続し、チェーンを駆動して板材を移動させ
ることにより、吸着板を移動させ、吸着板が吸引部に合
致した時に紙葉体を吸引し、吸着板が吸引部からずれた
時に吸着を解除することにより、伸びの恐れがなく、紙
葉体を送り出すタイミングを正確に保持することができ
るとともに、紙葉体を立てて移送するものであるから、
重力に左右されること無く、移送速度を大きな値に設定
することができることに加えて、真空ポンプと吸着部と
を連結する管を回転させる必要がなく、チェーンの移送
速度を一層増大させて紙葉体の取出速度をさらに増大さ
せることができるとともに、回転弁等を不要とし構成
が簡略化されて小型化が促進できる。また、吸着板の間
の遮蔽板の枚数を変えることにより、チェーンの駆動速
度を変化させること無く、紙葉体の移送速度を調節する
ことができる。また、吸引部の近傍において、板材の上
または下のどちらか一方、または上下両方に吸引管を開
口させ、吸引管を真空ポンプに接続したことにより、紙
葉体の確実な吸着を行うことができる。また、吸引部の
近傍において、板材の上または下のどちらか一方、また
は上下両方に補助吸着管を進退自在に開口させ、補助吸
着管を真空ポンプに接続したことにより、取り出し時の
吸着力を大きくすることができる。また、吸引部の近傍
において、板材の上または下のどちらか一方、または上
下両方に補助吸着管を位置調節自在に開口させ、補助吸
着管を真空ポンプに接続したことにより、1枚ずつ確実
に取り出すことができる。また、吸引部の近傍におい
て、押圧突起を着脱可能に突設したことにより、製本等
の同じ厚さで、多数の紙葉体を効率よく処理することが
できるとともに、何らかの原因で真空吸管が停止した際
にも確実に移送を継続することができる。さらに、紙葉
体を立てて移送することにより、重力に左右されること
無く、移送速度を大きな値に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の概略構成を示す平面図
である。
【図2】 本発明の第1実施例を示す側面図である。
【図3】 本発明の第2実施例の概略構成を示す平面図
である。
【図4】 本発明の第2実施例を示す側面図である。
【図5】 図4におけるV部拡大平面図である。
【図6】 本発明の第3実施例の概略構成を示す平面図
である。
【図7】 本発明の第3実施例を示す側面図である。
【図8】 本発明の第3実施例の要部拡大平面図であ
る。
【図9】 本発明の第5実施例を示す平面図である。
【図10】 本発明の第5実施例の要部拡大平面図であ
る。
【図11】 従来例を示す平面図である。
【図12】 従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 チェーン、2 当て板、3 吸着板、4 駆動ロー
ラ、5 ガイドローラ 6 真空ポンプ、7 連結管、10 フレーム、11 搬送
ベルト、12 ストッカ 13 送りローラ、14 ガイドプレート、E 紙葉体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板材を少なくとも2本の上下に離
    れて配設されたチェーンでエンドレスのクローラ状に連
    結し、板材の予め定めた枚数おきに配置され、吸着用の
    孔が穿設された吸着板を設けるとともに、板材の裏面側
    に、板材側が開口した箱状の吸引部を板材の裏面に摺動
    自在に配設し、吸引部を真空ポンプに接続し、チェーン
    を駆動して板材を立てた状態で移動させることにより、
    吸着板を移動させ、吸着板が吸引部に合致した時に紙葉
    体を吸引し、吸着板が吸引部からずれた時に吸着を解除
    するものであって、吸引部の近傍において、板材の上ま
    たは下のどちらか一方、または上下両方に補助吸着管を
    進退自在に開口させ、補助吸着管を真空ポンプに接続し
    たことを特徴とする紙葉体供給装置。
  2. 【請求項2】 吸引部の近傍において、板材の上または
    下のどちらか一方、または上下両方に補助吸着管を位置
    調節自在に開口させ、補助吸着管を真空ポンプに接続し
    たことを特徴とする請求項1記載の紙葉体供給装置。
  3. 【請求項3】 補助吸着管の吸着力を、吸着板の吸着力
    よりも小さくしたことを特徴とする請求項1または2記
    載の紙葉体供給装置。
JP28903196A 1996-10-14 1996-10-14 紙葉体供給装置 Expired - Lifetime JP2927744B2 (ja)

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