JP4554904B2 - 打抜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、素材シートから製品を打ち抜く装置に関するものであり、被打抜部の輪郭形状に沿って正確に打抜けるようにしたものである。
例えば、ロール状に巻き取られた長尺状の素材シートから多数の製品(A)を打抜く打抜き装置として、図9の如き構造のものが知られている。
機体(K)の上面にはベッド(10)が載置されていると共に、該ベッド(10)の上方に位置する昇降プレート(35)の下面には抜き型(1)が装着されている。
ベッド(10)と抜き型(1)の上下間には、間欠回転する駆動ローラ(21a)と従動ローラ(21b)に巻回された無端ベルト状の台シート(11)が間欠走行するようになっていると共に、原反ロール(24)から繰り出された素材シート(S)は台シート(11)に重なった状態でこれと一体的に間欠搬送されるようになっている。この為、素材シート(S)は、打抜セクション(P)の出入り口の前後に配設された押えローラ(201)(202)(図示しない駆動源によって弱い回転力で回転されている)で台シート(11)上に押圧されていると共に、前記打抜セクション(P)の出口側に位置する押えローラ(202)から引き出された抜きカス(S')はカス取りロール(22)に巻き取られるようになっている。
一方、前記出口側に位置する押えローラ(202)の下流側隣接部には、該押えローラ(202)を通過した直後の製品(A)がカールするように台シート(11)から浮き上るのを防止する浮上防止板(18)が配設されていると共に、該浮上防止板(18)の下流側に位置する駆動ローラ(21a)から排出される製品(A)は、シュート(19)を滑落して取り出されるようになっている。
特公平6−32920号公報
しかしながら、上記従来のものでは、素材シート(S)から製品(A)を間欠的に打抜く動作が繰り返されると、図10に示すように、打抜セクション(P)での被打抜部(H)(製品(A)となる部分)の停止位置と抜き型(1)の降下位置が素材シート(S)の幅方向に微妙にずれて、該ずれ量が次第に拡大し、これにより、不良品が発生する。そして、前記のずれの大きさが目視確認できる程度まで拡大したときには、既に相当量の不良品が生じているという問題があった。
上記問題点について更に詳述する。
上記従来のものでは、例えば、台シート(11)を駆動する駆動ローラ(21a)が水平であっても従動ローラ(21b)が水平でない場合には、打抜き動作の継続に伴って台シート(11)が幅方向に微妙にずれて、該ずれ量が次第に拡大する。すると、台シート(11)に重なった状態で搬送される素材シート(S)も前記台シート(11)と一緒に前記幅方向にずれてしまう。
その結果、図10に示すように、打抜セクション(P)での被打抜部(H)(製品(A)となる部分)が抜き型(1)の降下位置に対して前記幅方向にずれてしまう。そして、このずれ量は、極めて緩慢に拡大することから、該ずれ量が目視確認できる程度まで拡大したときには、相当量の不良品が既に発生しているのである。
本発明は、かかる点に鑑みて成されたもので、
『被打抜部が長手方向に所定ピッチで形成された素材シート(S)を台シート(11)に重ねた状態で打抜セクション(P)に順次送り込むと共に、
前記打抜セクション(P)に到達した前記被打抜部を、該被打抜部の上から前記台シート(11)に押圧される抜き型(1)で打ち抜く打抜装置』に於いて、被打抜部が打抜セクション(P)に於いて素材シート(S)の幅方向にずれても、該素材シート(S)から製品(A)を精度良く打抜けるようにすることをその課題とする。
[請求項1の発明]
上記課題を解決する為の本発明の技術的手段は、
『前記素材シート(S)上の基準マークを前記打抜セクション(P)又はその上流側で検出するマークセンサと、
前記マークセンサで検出された前記基準マークが予め設定された基準位置から前記素材シート(S)の幅方向へずれている変位距離を演算する変位距離演算手段(60)と、
前記マークセンサで検出された前記基準マークに対応する前記被打抜部が前記打抜きステーション(P)に到達したときに前記演算された変位距離だけ前記抜き型(1)を前記ずれている方向に移動させる打抜位置補正手段(61)とを具備し、
前記抜き型(1)と前記台シート(11)の間隔を調節する為のダイハイト調節用のエキセン機構が打抜駆動用の出力軸の出力端と前記抜き型(1)の間に介装され、
前記エキセン機構は、抜き型(1)を有する昇降自在な昇降プレート(35)に取り付けられた一対の軸受ブロック(38)(38)と、各軸受ブロック(38)(38)に支持された回転軸(52)(52)と、各回転軸(52)(52)に偏心状態で外嵌固定された副軸(53)(53)と、各副軸(53)(53)に一端のボス(540)(540)が回転自在に外嵌されたコネクティングロッド(54)(54)とを備え、
前記回転軸(52)(52)にはウォームホイール(55)(55)が各別に取り付けられ、該ウォームホイール(55)(55)これに噛み合うウォーム(56)(56)を回転させるハンドル軸(58)で回転されるように設けられ、
前記ハンドル軸(58)を回転させると、コネクティングロッド(54)(54)のボス(540)(540)に対して副軸(53)(53)が回転してダイハイト調節が行なえるように昇降プレート(35)が昇降する構成であって、コネクティングロッド(54)(54)から副軸(53)(53)に下向きの押圧力が作用したときハンドル軸(58)にはウォーム(56)(56)から該ハンドル軸(58)を軸方向に圧縮する力が作用するように、左右一対の副軸(53)(53)は、左側の副軸(53)が時計方向に回転する一方、右側の副軸(53)が反時計方向に回転する構成とされている』ことである。
ここで、前記基準マークは、被打抜部に印刷された製品の図柄自体であっても良く、又、印刷位置等を決定する為に前記図柄とは別に印刷された「トンボ」と称されるマーク、若しくは、素材シート(S)の側辺やコーナ部(枚葉打抜の場合)であってもよい。
上記技術的手段によれば、打抜セクション(P)で打抜かれる被打抜部に対応する基準マークがマークセンサで検出されると、該マークセンサの出力によって、前記基準マークが基準位置から素材シート(S)の幅方向にずれている距離、即ち、変位距離が変位距離演算手段(60)で演算される。
すると、打抜位置補正手段(61)は、マークセンサで検出された基準マークに対応する被打抜部が打抜セクション(P)に到達したときに抜き型(1)を前記ずれている方向に前記変位距離だけ移動させる。これにより、打抜動作の継続によって素材シート(S)が幅方向にずれた場合でも、抜き型(1)が被打抜き部に正確に一致する。
また、前記抜き型(1)と前記台シート(11)の間隔を調節する為のダイハイト調節用のエキセン機構が、打抜駆動用の出力軸の出力端と前記抜き型(1)の間に介装されているので、エキセン機構の一方の死点付近、具体的には、入力となる回転量に対して出力となる抜き型(1)の直線移動量が最小となる死点付近でダイハイト調節を行うようにすれば、該ダイハイトの微調節を行なうことができる。
そして、コネクティングロッド(54)(54)から副軸(53)(53)に下向きの押圧力が作用したときには、ハンドル軸(58)にはウォーム(56)(56)から、該ハンドル軸(59)を軸方向に圧縮する力が作用する。従って、ハンドル軸(58)に軸方向の引張り力が作用する場合に比べて該ハンドル軸(58)が損傷しにくくなる。
[請求項2の発明]
前記請求項1の発明に於いて、
『前記マークセンサは、前記基準マークを撮影するカメラである』ものとすれば、前記カメラで撮影した基準マークの映像と仮想の基準像のずれの距離を判断することにより、前記変位距離を演算することができる。
[請求項3の発明]
請求項1又は2に於いて、
『前記台シート(11)は、表面が静電気で帯電された無端ベルトである』ものでは、素材シート(S)が無端ベルト状の台シート(11)上に静電気力で吸着保持されるから、素材シート(S)が台シート(11)に対して搬送方向にスリップする心配が少なくなる。従って、薄い素材シート(S)でも台シート(11)で確実に打抜セクション(P)に搬送される。
[請求項4の発明]
請求項1〜請求項3に於いて、
『前記抜き型(1)で打抜かれた製品(A)を前記台シート(11)上に押圧しながら下流側に搬送する押圧回転ベルト又は押圧ローラが設けられている』ものでは、抜き型(1)で打抜かれた製品(A)がカールし易い薄いシート状のものであっても、これが台シート(11)と押圧ローラ又は回転ベルトで挟圧された状態で下流側に確実に搬送される。
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
素材シート(S)の幅方向に変位する被打抜部に追随して抜き型(1)の位置が移動するから、打抜動作の継続によって素材シート(S)が幅方向にずれた場合でも、抜き型(1)が被打抜き部に正確に一致する。
また、エキセン機構の一方の死点付近、具体的には、入力となる回転量に対して出力となる抜き型(1)の直線移動量が最小となる死点付近でダイハイト調節を行うようにすれば、該ダイハイトの微調節を行なうことができる。
請求項3の発明では、素材シート(S)が台シート(11)に対して静電気力で吸着保持されてスリップする心配が少なくいから、薄い素材シート(S)でも台シート(11)で確実に打抜セクション(P)に搬送される。
請求項4の発明では、打抜かれた製品(A)が、台シート(11)と押圧ローラ又は回転ベルトで挟圧された状態で下流側に確実に搬送される。
次に、上記した本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。
[全体構成]
図1に示すように、本実施の形態に係る打抜装置は、機体(K)と、該機体(K)の上方で昇降する昇降プレート(35)と、該昇降プレート(35)を駆動する打抜駆動源(B)と、上記機体(K)と昇降プレート(35)の上下間で走行する無端ベルト状の台シート(11)を具備している。
図1に示す打抜装置は、台シート(11)をゴム,プラスチップ等からなる無端ベルトとし、この台シート(11)を機体(K)の上面に設けたベッド(10)の上面で二重になるように張設したものであり、該台シート(11)は、機体(K)の両側に設けた駆動ローラ(21a)と従動ローラ(21b)の間にループ状に捲回せしめられ、ベッド(10)の両端近傍に配設したテンションローラ(23a)(23a)によって当該ローラ間の台シート(11)が上方に押し上げられている。
特に、この実施形態では、前記台シート(11)の往路側と復路側との間に一定の間隙を有するように、前記テンションローラ(23a)(23a)の配設位置及び駆動ローラ(21a)と従動ローラ(21b)の配設位置が設定されており、機体(K)の上面でベッド(10)の近傍において昇降自在に支持された中間板(14)がベッド(10)の上方において台シート(11)の往路側と復帰側の間に介装されている。
前記中間板(14)は図4に示すように機体(K)の上面板(15)に貫通する昇降軸(16)(16)によって支持されており、この昇降軸(16)(16)は中間板(14)と上面板(15)との間に介装したバネ(161)によって常時上方に付勢されている。尚、前記中間板(14)の最上昇位置は、台シート(11)が僅かに持ち上げられる程度の位置に設定してある。従って、通常は、中間板(14)と復帰側の台シート(11)との間には僅かな間隙があって、抜き型(1)の降下動作による打ち抜きの際に、抜き型(1)が往路側の台シート(11)を下方に押し下げ、前記中間板(14)が復帰側の台シート(11)に圧接され、これによって復帰側の台シート(11)がベッド(10)の上面に圧接される。
この実施の形態のものでは、図1に表れる駆動ローラ(21a)と従動ローラ(21b)の間に張設され台シート(11)の往路側の上面に押えローラ(201)(202)が圧接されるようになっており、この押えローラ(201)(202)は共に自由回転する構造になっている。そして、この押えローラ(201)(202)と台シート(11)との間に素材シート(S)が挿入され、打抜セクション(P)において素材シート(S)から製品(A)(A)が打ち抜かれた後の抜きカス(S')はカス取りロール(22)により巻き取られるように成っている。
このものでは、素材シート(S)及び台シート(11)が既述のように同期して走行するとともに、下流側の押えローラ(202)とカス取りロール(22)との間に設けた移送量吸収部(23)によって、カス取りロール(22)による連続巻き取りと打抜セクション(P)における間欠移送との移送ズレを吸収するようにしている。具体的には、抜きカス(S')を下方から支持する固定ロール(230)(230)の間に位置し、且つ抜きカス(S')を上方から自重で押し下げる昇降ロール(231)(231)を設けることによって、上記ズレを吸収するようにしている。このように構成すると、カス取りロール(22)の連続回転中に打抜セクション(P)への素材シート(S)の送り込みが停止した場合、即ち、駆動ローラ(21a)と従動ローラ(21b)による台シート(11)の走行が停止し且つ押えローラ(201)(202)が停止した場合には、連続回転するカス取りロール(22)で移送量吸収部(23)部分の抜きカス(S')が巻き取られると共に、これに伴って昇降ロール(231)(231)が上昇する。一方、打抜セクション(P)への素材シート(S)の送り込みが再開されると、カス取りロール(22)の巻き取り速度よりも速く抜きカス(S')が移送量吸収部(23)部分に供給され、このときに移送量吸収部(23)部分に生じる抜きカス(S')のタルミを吸収すべく昇降ロール(231)(231)が降下する。尚、原反ロール(24)の下流側隣接部に位置する移動量吸収部(25)には、上記固定ロール(230)(230)及び昇降ロール(231)(231)と同様の機能を果たす固定ロール(250)(250)と昇降ロール(251)(251)が配設されており、これにより、原反ロール(24)による連続送りと打抜セクション(P)における間欠移送との移送ズレを吸収するようにしている。
尚、素材シート(S)から製品(A)を打抜く際に抜き型(1)の刃先(100)が台シート(11)に食い込むことによって発生する痕跡(d)(d)(図3参照)は中間板(14)の下方に復帰したときに、中間板(14)を介して作用する抜き型(1)の降下圧力で押し潰され、これにより、台シート(11)の耐久性が低下するのが防止されるようになっている。
[打抜き駆動源について]
図1,図4に示すように、刃物台(12)を保持する昇降プレート(35)の上面に形成された中央凹部(36)の底面のアリ溝(37)(37)に摺動自在に嵌合した軸受ブロック(38)(38)には回転軸(52)(52)が支持されていると共に、該回転軸(52)(52)に偏心状態で外嵌固定された副軸(53)(53)には、コネクティングロッド(54)(54)の下端ボス(540)(540)が回転自在に外嵌している。又、上記回転軸(52)(52)には、ウォームホイール(55)(55)が各別に取り付けられており、該ウォームホイール(55)(55)はこれに噛み合うウォーム(56)(56)を回転させる刃高調節ハンドル(57)で回転されるようになっている。そして、刃高調節ハンドル(57)を回転させると、ウォーム(56)(56)及びこれらに噛み合うウォームホイール(55)(55)が回転し、これにより、コネクティングロッド(54)(54)の下端ボス(540)(540)に対して副軸(53)(53)が回転して昇降プレート(35)が刃物台(12)と共に昇降する。これにより、抜き型(1)と台シート(11)の間隔調節たるダイハイト調節が行なえる。特に、副軸(53)(53)の下死点近傍で抜き型(1)の高さ調節ができる構成にすると、該下死点近傍では刃高調節ハンドル(57)の回転量(入力)に対する抜き型(1)の昇降量(出力)が小さいことから、該抜き型(1)の高さを微調節することができる。
尚、本実施の形態では、コネクティングロッド(54)(54),副軸(53)(53),回転軸(52)(52)及び軸受ブロック(38)(38)の集合が、既述したダイハイト調節用のエキセン機構に対応している。
又、本実施の形態では、コネクティングロッド(54)(54)から副軸(53)(53)に下向きの押圧力が作用したときにこれら副軸(53)(53)が逆向きに回転するような構成になっている。具体的には、図4の左側に現れる副軸(53)は時計方向に回転する一方、右側に現れる副軸(53)は反時計方向に回転するように構成されている。このようにすると、コネクティングロッド(54)(54)から副軸(53)(53)に下向きの押圧力が作用したときには、刃高調節ハンドル(57)用のハンドル軸(58)(ウォーム(56)(56)が装着されている)にはウォーム(56)(56)から、該ハンドル軸(58)を軸方向に圧縮する力が作用する。従って、ハンドル軸(58)に軸方向の引張り力が作用する場合に比べて該ハンドル軸(58)が損傷しにくくなる。一般的に、軸体は引張り強さよりも圧縮に対する強度が高いからである。

又、コネクティングロッド(54)(54)の上端ボス(541)(541)には、打抜き用副軸(64)(64)が内挿されており、該打抜き用副軸(64)(64)は、回転軸(65)(65)と減速機(66)(66)を介してモータ(67)で回転されるようになっている。
従って、モータ(67)の駆動力が減速機(66)(66)→回転軸(65)(65)→打抜き用副軸(64)(64)→コネクティングロッド(54)(54)→副軸(53)(53)→回転軸(52)(52)→軸受ブロック(38)(38)→昇降プレート(35)(35)と繋がる経路で伝達され、これにより、昇降プレート(35)が刃物台(12)と共に昇降して製品(A)(A)が打抜かれる。
[抜き型(1)の装着部について]
ガイドポスト(34)(34)に沿って昇降する昇降プレート(35)の下面には、図1,図4に示すように、素材シート(S)や台シート(11)の幅方向に摺動自在な刃物台(12)が装着されている。
具体的には、図5に示すように、昇降プレート(35)の下面に形成された摺動溝(351)に刃物台(12)が装填されていると共に、該刃物台(12)の上端両側部に張り出した係合フランジ(121)(121)が摺動溝(351)の下端縁に対向突出したリブ(350)(350)に上方から係合し、これにより、刃物台(12)が昇降プレート(35)に対して前記素材シート(S)及び台シート(11)の幅方向に摺動し得るようになっている。
一方、昇降プレート(35)の側端面、具体的には、素材シート(S)の幅方向の一端に対応する側端面にはサーボモータ(45)が配設されている(図4参照)と共に、該サーボモータ(45)で回転される送りねじ(46)は、刃物台(12)に固定されたナット(47)を螺合貫通し、その貫通先端部が刃物台(12)の大径孔(120)に遊挿されている。従って、サーボモータ(45)で送りねじ(46)が回転されると、該送りねじ(46)に螺合されたナット(47)と一体的に、刃物台(12)が摺動溝(351)内を摺動する。これにより、抜き型(1)による打抜き位置が素材シート(S)の幅方向に調節できる。
[カメラ(5)について]
昇降プレート(35)に於ける素材シート(S)の送り込み側の端部にはマークセンサたるCCDカメラ等のカメラ(5)が固定されている(図1,図6参照)。
このカメラ(5)は、図柄や文字が印刷された製品(A)(A)となる領域(被打抜部)の近傍に印刷された基準マークたる「トンボ」であって素材シート(S)の一方の側辺近傍に印刷されたものを撮影する。
図7に示すように、上記カメラ(5)の出力は、制御装置に組み込まれた変位距離演算手段(60)に印加されていると共に、該変位距離演算手段(60)の出力は、前記制御装置の打抜位置補正手段(61)に印加されている。変位距離演算手段(60)は、図8に示すように、カメラ(5)が撮影したトンボの像(T1)が撮影領域(F)中に設定された基準像(T0)から素材シート(S)の幅方向にずれているズレ寸法ΔL(トンボが基準位置から素材シート(S)の幅方向にずれている寸法に一致するように設定されている)を演算するものであり、打抜位置補正手段(61)は、前記ズレ寸法ΔLだけ刃物台(12)を前記ずれ方向に移動させるものである。尚、本実施の形態では、刃物台(12)の端面のナット(47)に螺合された送りねじ(46)とこれを駆動するサーボモータ(45)及び、該サーボモータ(45)を前記ズレ寸法ΔLに相当する位相角だけ回転させる図示しないモータ制御装置が既述打抜位置補正手段(61)に対応する。そして、前記モータ制御装置は、カメラ(5)の配設位置から素材シート(S)の搬送方向に抜き型(1)が離れていることを考慮し、前記カメラ(5)で撮影されたトンボに対応する被打抜部が打抜きステーション(P)の抜き型(1)の真下に到達したときに、前記ズレ寸法ΔLだけ刃物台(12)を素材シート(S)の幅方向に移動させる制御を行なう。従って、打抜き動作の継続によって素材シート(S)が幅方向に次第にずれることがあっても、該ズレ寸法ΔLを吸収するようにサーボモータ(45)や送りねじ(46)が動作し、これにより、抜き型(1)が被打抜部からずれることなく、これを高い精度で打抜くことができ、これにより、不良品の量が少なくなって歩留まりが改善される。
[押圧回転ベルト(4)について]
打抜セクション(P)の下流側には、打抜き後の素材シート(S)を台シート(11)上に押圧する押圧回転ベルト(4)が配設されていると共に、該押圧回転ベルト(4)は、台シート(11)の駆動ローラ(21a)と同期回転する駆動ローラ(41)と従動ローラ(42)とこれらに巻回された無端ベルト(43)から構成されている。このものでは、抜き型(1)で打抜かれた製品(A)が台シート(11)と押圧回転ベルト(4)で挟圧された状態で下流側に搬送されるから、製品(A)がカールし易い薄いシート状のものであっても、これが台シート(11)と押圧回転ベルト(4)で挟圧されて表裏にカールするのが防止される。
[帯電装置(3)について]
台シート(11)用の従動ローラ(21b)の近傍には、台シート(11)の外面を静電気で帯電させる為の帯電装置(3)が設けられており、台シート(11)の表面に素材シート(S)が静電気力で吸着保持されるようになっている。
これにより、薄い素材シート(S)であっても、これが台シート(11)に対して搬送方向にスリップする心配が少なくなり、これにより、打抜き精度が一層向上する。
尚、台シート(11)を帯電性の材料で構成しておけば、台シート(11)から抜きカス(S')が剥離される際に該台シート(11)が帯電されるから、素材シート(S)を台シート(11)に静電気力で吸着保持させることができるが、大きな静電気力で素材シート(S)を吸着保持させる必要がある場合は、上記帯電装置(3)を設けることが有効である。
[蛇行調節機構(7)について]
本実施の形態に係る打抜装置では、台シート(11)の走行位置が幅方向に徐々に偏る量(以下、「蛇行量」という。)を調節する為の蛇行調節機構(7)が設けられている。
具体的には、図1,図2に示すように、前記蛇行調節機構(7)は、台シート(11)の復路側の走行域を従動ローラ(21b)の近傍にて上方に押圧するテンションローラ(23a)の水平度を調節する水平度調節ネジ(71)を具備している。又、図2に示すように、上記テンションローラ(23a)の一端は、軸受(230)で上下揺動自在に支持されている。従って、固定部(72)に対する水平度調節ネジ(71)の螺入度合いを調節してテンションローラ(23a)の一端の高さを変化させると、これに伴って該テンションローラ(23a)の水平度が変化し、これにより、該テンションローラ(23a)から台シート(11)に作用する押圧力がシート幅方向に不均一になる。よって、走行中に伴う台シート(11)の前記蛇行量を調節することができる。従って、台シート(11)に対する抜き型(1)の食い込み痕跡(d)(d)(図3参照)の形成位置を、台シート(11)の幅方向に徐々に移動させることができ、台シート(11)の幅方向の同じ位置に痕跡(d)(d)が集中することが防止され、これにより、台シート(11)の耐久性低下を防止することができる。
[その他]
1.押圧回転ベルト(4)に代えて一本又は、搬送方向に並設された複数のローラを用いても良い。
2.マークセンサとしては、カメラ(5)に限定されるものではなく、種々の光学センサを採用することができる。
3.上記実施の形態では、カメラ(5)で基準マークとしてのトンボを撮影するようにしたが、素材シート(S)に印刷された製品(A)(A)となるべき図柄や文字等をカメラ(5)で撮影し、該図柄や文字を基準マークとして採用してもよい。又、素材シート(S)の側辺部や、枚葉打抜の場合はカメラ(5)で撮影する素材シートのコーナ部を基準マークとして採用してもよい。
本発明の実施の形態に係る打抜装置の正面図 蛇行量調節機構の説明図 打抜時に台シート(11)に形成される痕跡(d)を示す図 本発明の実施の形態に係る打抜装置の側面図 刃物台(12)の装着部の説明図 本発明の実施の形態に係る打抜装置の一部省略の平面図 カメラ(5),距離演算手段(60)及び打抜位置補正手段(61)の関係を示すブロック図 カメラ(5)で撮影したトンボの像(T1)と基準像(T0)の関係を説明する図 従来例の説明図 従来例の説明図
符号の説明
(1)・・・抜き型
(11)・・・台シート
(60)・・・変位距離演算手段
(61)・・・打抜位置補正手段
(A)・・・製品
(P)・・・打抜セクション
(S)・・・素材シート

Claims (4)

  1. 被打抜部が長手方向に所定ピッチで形成された素材シート(S)を台シート(11)に重ねた状態で打抜セクション(P)に順次送り込むと共に、
    前記打抜セクション(P)に到達した前記被打抜部を、該被打抜部の上から前記台シート(11)に押圧される抜き型(1)で打ち抜く打抜装置に於いて、
    前記素材シート(S)上の基準マークを前記打抜セクション(P)又はその上流側で検出するマークセンサと、
    前記マークセンサで検出された前記基準マークが予め設定された基準位置から前記素材シート(S)の幅方向へずれている変位距離を演算する変位距離演算手段(60)と、
    前記マークセンサで検出された前記基準マークに対応する前記被打抜部が前記打抜きステーション(P)に到達したときに前記演算された変位距離だけ前記抜き型(1)を前記ずれている方向に移動させる打抜位置補正手段(61)とを具備し、
    前記抜き型(1)と前記台シート(11)の間隔を調節する為のダイハイト調節用のエキセン機構が打抜駆動用の出力軸の出力端と前記抜き型(1)の間に介装され、
    前記エキセン機構は、抜き型(1)を有する昇降自在な昇降プレート(35)に取り付けられた一対の軸受ブロック(38)(38)と、各軸受ブロック(38)(38)に支持された回転軸(52)(52)と、各回転軸(52)(52)に偏心状態で外嵌固定された副軸(53)(53)と、各副軸(53)(53)に一端のボス(540)(540)が回転自在に外嵌されたコネクティングロッド(54)(54)とを備え、
    前記回転軸(52)(52)にはウォームホイール(55)(55)が各別に取り付けられ、該ウォームホイール(55)(55)これに噛み合うウォーム(56)(56)を回転させるハンドル軸(58)で回転されるように設けられ、
    前記ハンドル軸(58)を回転させると、コネクティングロッド(54)(54)のボス(540)(540)に対して副軸(53)(53)が回転してダイハイト調節が行なえるように昇降プレート(35)が昇降する構成であって、コネクティングロッド(54)(54)から副軸(53)(53)に下向きの押圧力が作用したときハンドル軸(58)にはウォーム(56)(56)から該ハンドル軸(58)を軸方向に圧縮する力が作用するように、左右一対の副軸(53)(53)は、左側の副軸(53)が時計方向に回転する一方、右側の副軸(53)が反時計方向に回転する構成とされている、打抜装置。
  2. 請求項1に記載の打抜装置に於いて、
    前記マークセンサは、前記基準マークを撮影するカメラである、打抜装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の打抜装置に於いて、
    前記台シート(11)は、表面が静電気で帯電された無端ベルトである、打抜装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の打抜装置に於いて、
    前記抜き型(1)で打抜かれた製品(A)を前記台シート(11)上に押圧しながら下流側に搬送する押圧回転ベルト又は押圧ローラが設けられている、打抜装置。
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