JP2010194621A - シート材のプレス装置及びこのプレス装置を用いたシート材のプレスライン、並びにシート材の加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】トムソン刃型交換の時間や労力を軽減でき、装置の大型化を抑制することが可能なシート材のプレス装置及びこのプレス装置を用いたシート材のプレスライン、並びにシート材の加工方法を得る。
【解決手段】シート材1を長手方向(X軸方向)に搬送する搬送機構10と、搬送機構10の上方に配置され、シート材1を幅方向(Y軸方向)に切断する一本刃21が取り付けられる一本刃駆動機構20と、搬送機構10の上方に配置され、シート材1に開口部3を形成するトムソン刃型32が設けられる少なくとも1つのトムソン刃駆動機構30とを備え、一本刃駆動機構20は、一本刃21を上下方向(Z軸方向)に移動可能に構成され、トムソン刃型32は、トムソン刃型32を取り付ける少なくとも1つのヘッド部31を有し、トムソン刃型32をY軸方向及びZ軸方向に移動可能に構成される。
【選択図】図1
【解決手段】シート材1を長手方向(X軸方向)に搬送する搬送機構10と、搬送機構10の上方に配置され、シート材1を幅方向(Y軸方向)に切断する一本刃21が取り付けられる一本刃駆動機構20と、搬送機構10の上方に配置され、シート材1に開口部3を形成するトムソン刃型32が設けられる少なくとも1つのトムソン刃駆動機構30とを備え、一本刃駆動機構20は、一本刃21を上下方向(Z軸方向)に移動可能に構成され、トムソン刃型32は、トムソン刃型32を取り付ける少なくとも1つのヘッド部31を有し、トムソン刃型32をY軸方向及びZ軸方向に移動可能に構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば太陽電池用のEVAシートやバックシート等のシート材を加工するプレス装置及びこのプレス装置を用いたシート材のプレスライン、並びにシート材の加工方法に関する。
例えば太陽電池(太陽電池モジュール)は、太陽電池素子にEVAシートやバックシート等の複数枚のシート材を積層し、これらを透光性接着材で接着することにより構成されている。このような太陽電池としては、例えば「透光性部材と背面部材との間にインナーリード線で接続した複数の太陽電池素子を配設して透光性接着材で接着すると共に、前記太陽電池素子の裏面側に前記太陽電池素子の出力を取り出すための取り出し電極を設けた太陽電池モジュールであって、前記背面部材に開口部を形成して、この開口部から前記取り出し電極の一部が露出するように前記取り出し電極を設けると共に、この開口部における前記取り出し電極と前記太陽電池素子との間に、防湿部材と透光性接着材を配設した。」(例えば特許文献1参照)というものが提案されている。
また、このような太陽電池として、例えば「複数のCIS系薄膜太陽電池セルが導電パターンにより電気的に接続された構造体STの受光面側に、エチレンビニルアセテート(以下、EVAという。)樹脂フィルム(又はシート)6Aを接着剤として、白板半強化ガラス等からなるカバーガラス6を貼着し、反対側の非受光面側のガラス基板2A上に、バックシート7を貼着し、この外周囲にシール材8を介してフレーム9を取り付けた保護構造を採用している。」(例えば特許文献2参照)というものも提案されている。
また、このような太陽電池として、例えば「複数のCIS系薄膜太陽電池セルが導電パターンにより電気的に接続された構造体STの受光面側に、エチレンビニルアセテート(以下、EVAという。)樹脂フィルム(又はシート)6Aを接着剤として、白板半強化ガラス等からなるカバーガラス6を貼着し、反対側の非受光面側のガラス基板2A上に、バックシート7を貼着し、この外周囲にシール材8を介してフレーム9を取り付けた保護構造を採用している。」(例えば特許文献2参照)というものも提案されている。
このような太陽電池を構成するEVAシートやバックシート等は、刃部先端の形状が製品形状に形成されたトムソン刃をロール状に巻かれた長尺のシート材にプレスし、製品形状に切断される(打ち抜かれる)ことにより形成されていた。
しかしながら、EVAシートやバックシート等は、製品ごとに外形形状が異なっている。また、電極取り出し用の開口部を形成する必要がある場合、開口部の形状や配置位置等も製品ごとに異なっている。このため、製品ごとにトムソン刃が設けられた型(以下、トムソン刃型という)を交換する必要があった。このトムソン刃型は、形状が大きく重量が重い。このため、トムソン刃型の交換は、フォークリフト等を用いて交換作業を行ったり、トムソン刃型交換用の装置を別途設ける必要があった。したがって、トムソン刃型の交換には、時間や労力がかかってしまうという問題点があった。また、プレス装置が大型化してしまうという問題点があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、トムソン刃型交換の時間や労力を軽減でき、装置の大型化を抑制することが可能なシート材のプレス装置及びこのプレス装置を用いたシート材のプレスライン、並びにシート材の加工方法を得ることを目的とする。
本発明に係るシート材のプレス装置は、シート材を長手方向(以下、X軸方向という)に搬送する搬送機構と、該搬送機構の上方に配置され、前記シート材を幅方向(以下、Y軸方向という)に切断する一本刃が取り付けられる一本刃駆動機構と、前記搬送機構の上方に配置され、前記シート材に開口部を形成するトムソン刃型が設けられる少なくとも1つのトムソン刃駆動機構と、を備え、前記一本刃駆動機構は、前記一本刃を上下方向(以下、Z軸方向という)に移動可能に構成され、前記トムソン刃駆動機構は、前記トムソン刃型を取り付ける少なくとも1つのヘッド部を有し、前記トムソン刃型をY軸方向及びZ軸方向に移動可能に構成されたものである。
また、本発明に係るシート材のプレスラインは、上記のシート材のプレス装置を用いたシート材のプレスラインであって、製品幅のシート材を前記プレス装置に供給するシート材供給装置、又は所定幅のシート材を製品幅に切断して該シート材を前記プレス装置に供給するシート材供給装置を接続するものである。
また、本発明に係るシート材の加工方法は、上記のシート材のプレス装置を用いたシート材の加工方法であって、前記トムソン刃型をY軸方向に移動し、製品の開口部となる位置と前記トムソン刃型の位置をY軸方向において一致させる工程と、前記開口部となる位置と前記トムソン刃型の位置がX軸方向において一致するように、前記搬送機構で前記シート部材を搬送する工程と、前記トムソン刃型をZ軸方向に移動させ、前記開口部を形成する開口部形成工程と、製品の端部となる位置と前記一本刃の位置がX軸方向において一致するように、前記搬送機構で前記シート部材を搬送する工程と、前記一本刃をZ軸方向に移動させ、前記シート部材を製品長さに切断する端部切断工程と、を有するものである。
本発明においては、製品ごとに、開口部となる位置と前記トムソン刃の位置を一致させることができる。また、製品の端部となる位置を一本刃で切断することができる。このため、開口部形状が同じであればトムソン刃型の交換が不要となる。また、開口部形状が異なる場合等にトムソン刃型の交換が必要となった際も、トムソン刃型が小さいので一人でトムソン刃型の交換が可能であり、フォークリフト等を用いてのトムソン刃型交換作業やトムソン刃型交換用の装置が必要ない。したがって、トムソン刃型交換の時間や労力を軽減でき、装置の大型化を抑制することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るプレスラインの一例を示す外観斜視図である。図2は、このプレスラインのプレス装置の一部を示す平面図である。また、図3は、このプレス装置におけるトムソン刃型駆動機構のヘッド部を示す斜視図である。以下、これら図1〜図3を用い、図1及び図2に示すX,Y,Z軸方向にしたがって、本実施の形態1のプレスラインについて説明する。なお、以下に示す構成は、あくまでも本発明の一例であり、本発明の構成を限定するものではない。
図1は本発明の実施の形態1に係るプレスラインの一例を示す外観斜視図である。図2は、このプレスラインのプレス装置の一部を示す平面図である。また、図3は、このプレス装置におけるトムソン刃型駆動機構のヘッド部を示す斜視図である。以下、これら図1〜図3を用い、図1及び図2に示すX,Y,Z軸方向にしたがって、本実施の形態1のプレスラインについて説明する。なお、以下に示す構成は、あくまでも本発明の一例であり、本発明の構成を限定するものではない。
本実施の形態1に係るプレスラインは、例えば太陽電池用のEVAシートやバックシート等のシート材を製品形状(以下、形成品という)に形成する(加工する)プレス装置100と、このプレス装置100にシート材1を供給するシート材供給装置200等から構成されている。
プレス装置100は、搬送機構10、一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30等から構成されている。
搬送機構10は、シート材供給装置200から供給されるシート材1を形成位置まで搬入し、製品形状に形成されたシート材1(形成品)をプレス装置の下流部に搬出するものである。この搬送機構10は、複数本のローラー11、搬送ベルト12、移動クランプ13及び固定クランプ14等により構成されている。ローラー11(ローラー11a及びローラー11b)は軸方向がY軸方向となるように配置されており、搬送機構10の上方に配置されたローラー11aは略水平に設けられている。これらローラー11aの下方にはローラー11bが設けられている。
これらローラー11には、環状に形成された搬送ベルト12が設けられている。この搬送ベルト12は、テンション機構15によって張力調整がされている。つまり、ローラー11aの上部で一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30の下方に位置する搬送ベルト12が、加工面となる。一本刃21やトムソン刃型32の刃部33を保護するため、搬送ベルト12は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等により形成されている。また、搬送機構10の上流側(図1における左側)には、X軸方向に移動可能な移動クランプ13、及び固定クランプ14が設けられている。この移動クランプ13は、搬送ベルト12の上部に供給されたシート材1を搬送ベルト12とともに挟持し、X軸方向に移動する。これにより、シート材1は、搬送機構10上を搬送される。また、固定クランプ14は、移動クランプ13がシート材1を挟持していない間、シート材1を搬送ベルト12とともに挟持する。このようにシート材1を搬送することにより、シート材1の厚みが薄い場合でも、よれることなくシート材を搬送することが可能となる。
搬送機構10の上方には、カム機構や油圧機構によってZ軸方向に移動可能な一本刃駆動機構20が設けられている。この搬送機構10の下部には、その長手方向がY軸方向となる略直線形状の一本刃21が設けられている。一本刃駆動機構20が下降することにより、シート材1における形成品2の端部となる位置を切断する。本実施の形態1では、一本刃21は、交換可能とするため、一本刃駆動機構20から取り外しできるようになっている。
搬送機構10の上方で一本刃駆動機構20の左側(搬送機構10の上流側)には、トムソン刃駆動機構30が設けられている。このトムソン刃駆動機構30は、直動アクチュエーターであり、Y軸方向に移動可能な2つのヘッド部31が設けられている。これらヘッド部31は、その下端部が例えばカム機構によってZ軸方向に移動可能となっている。そして、各ヘッド部31の下端部には、刃部33の先端が形成品2の開口部に対応する形状に形成されたトムソン刃型32が取り付けられている。本実施の形態1では、トムソン刃型32は、例えば真空吸着によりヘッド部31の下端部に取り付けられている。トムソン刃型32の刃部33形成面と反対側には、ヘッド部31の下端部に対応した開口部が形成されている。トムソン刃型32がヘッド部31の下端部に取り付けられる際、この開口部にヘッド部31の下端部が挿入されることにより、トムソン刃型32は位置決めされる。
なお、本実施の形態1ではヘッド部31を2つ設けたが、少なくとも1つのヘッド部31が設けられていればよい。また、ヘッド部31をZ軸方向に移動可能としたが、トムソン刃駆動機構30全体をZ軸方向に移動可能となるように構成してもよい。また、トムソン刃駆動機構30は、複数個設けられていてもよい。また、トムソン刃駆動機構30は、一本刃駆動機構20の左側(搬送機構10の上流側)である必要はなく、一本刃駆動機構20の右側(搬送機構10の下流側)でもよい。トムソン刃駆動機構30が複数個設けられる場合には、一本刃駆動機構20の左右両側にトムソン刃駆動機構30を設けてもよい。また、トムソン刃駆動機構30のヘッド部31をY軸方向に移動させる直動アクチュエーターは、種々の直動アクチュエーターを使用できる。例えば、ボールネジとナット等からなる直動アクチュエーターを用い、ナットにヘッド部31を設けてもよい。例えば、リニアモーター等の直動アクチュエーターを用いてもよい。また、図2では互いのヘッド部31が搬送機構10(シート材1)の略中央部までしか移動しない構成となっているが、このヘッド部31の移動量はあくまでも一例である。例えば、ヘッド部31を搬送機構10(シート材1)の両端まで移動できるようにしてもよい。また、トムソン刃型32のヘッド部31への取り付け方法や位置決め方法も、公知の種々の方法が採用可能である。
プレス装置100(より詳しくは搬送機構10)の上流側には、シート材供給装置200が接続されている。このシート材供給装置200は、軸部201、送りロール202及びテンションロール203等から構成されている。軸部201は、その軸方向がY軸方向となるように配置されており、ロール状に巻かれた長尺のシート材1の中心部に挿入されている。シート材1の幅(Y軸方向寸法)は形成品2の幅と同寸法で形成されている。また、シート材1は送りロール202に挟持され、送りロール202がモーター等(図示せず)で回転することにより、プレス装置100(より詳しくは搬送機構10)へ供給される。送りロール202がシート材1を供給する際、送りロール202のシート材送り出し速度よりも搬送装置10の搬送速度の方が早いため、送りロール202はあらかじめ所定長さのシート材1を余剰に送り出す。そして、テンションロール203は、この余剰に送り出されたシート材1に一定のテンションを加える。これにより、シート供給装置200は搬送機構10の搬送速度でシート材1を供給できる。本実施の形態1ではプレス装置100とシート材供給装置200を別々の装置として構成しているが、プレス装置100とシート材供給装置200を一体の装置として構成してもよい。
なお、本実施の形態1では、スクラップが発生することを防止するため、形成品2の幅と同寸法で形成されたシート材1を用いている。しかしながら、これに限らず、形成品2の幅よりも大きい幅寸法のシート材1を用いてもよい。例えば、形成品2よりも幅寸法の大きなシート材1を用い、送りロール202の下流に設けられたスリッターでシート材1の幅を形成品2の幅に切断し、プレス装置100へ供給してもよい。このようにすることにより、品種替え時にシート材1を交換する工程を削減できる。このとき、スリッターでシート材1を切断する際に発生したスクラップを回収する回収装置をシート材供給装置に設けてもよい。
(動作説明)
続いて、本実施の形態1に係るプレスラインの動作について説明する。以下では、図4に示す形状の形成品2を形成する場合のプレスラインの動作について説明する。
続いて、本実施の形態1に係るプレスラインの動作について説明する。以下では、図4に示す形状の形成品2を形成する場合のプレスラインの動作について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係るプレスラインで形成する形成品の一例を示す平面図である。また、図5は、本発明の実施の形態1に係るプレスラインの動作の一例を示すフローチャートである。
図4に示す形成品2は、シート材1を略直方体形状(長さX1、幅Y1)に切断したものであり、6つの開口部3が形成されたものである。以下では、図4に示す形状の形成品2を形成する場合のプレスラインの動作について説明する。
図4に示す形成品2は、シート材1を略直方体形状(長さX1、幅Y1)に切断したものであり、6つの開口部3が形成されたものである。以下では、図4に示す形状の形成品2を形成する場合のプレスラインの動作について説明する。
形成品2に電極取り出し用等の開口部3がある場合、トムソン刃駆動機構30のヘッド部31に、形成品2の開口部3の形状に対応した刃部33が設けられたトムソン刃型32を取り付ける。そして、プレスラインの運転を開始する(ステップS1)。シート材供給装置200は、送りロール202を回転させて、プレス装置100の搬送機構10(より詳しくは搬送ベルト12の上部)に幅Y1のシート材1を供給する(ステップS2)。搬送機構10の上流部に待機していた移動クランプ13の位置までシート材1が供給されると、移動クランプ13は、搬送ベルト12の上部に供給されたシート材1を搬送ベルト12とともに挟持する。そして、制御部(図示せず)は、シート材1に開口部3を形成する必要があるか否かを判断する(ステップS3)。
シート材1に開口部3を形成する必要がある場合、移動クランプ13は、ヘッド部31(トムソン刃型32)の位置が形成品2の右側からX2となる位置へ(開口部3となる位置とヘッド部31(トムソン刃型32)の位置がX軸方向において一致するように)、シート材1を搬送する(ステップS4)。また、図2に示すように、トムソン刃駆動機構30のヘッド部31(トムソン刃型32)のそれぞれは、形成品2の手前側からY2,Y3となる位置へ移動する(ステップS5)。そして、ヘッド部31が下降し、形成品2の右側からX2となる位置の開口部3を形成する(ステップS6)。その後、ステップS3に戻る。
なお、上記のステップS4とステップS5は、同時に行われてもよく、ステップS5を先におこなってもよい。また、図4に示す形成品2のように開口部3がY軸方向において同じ位置の場合、プレスラインの運転開始前に、トムソン刃駆動機構30のヘッド部31(トムソン刃型32)のそれぞれを手動にて移動させてもよい。つまり、形成品2のように開口部3がY軸方向において同じ位置の場合、トムソン刃駆動機構30は手動の直動機構としてもよい。
ステップS3からステップS6までの工程は、形成品2の開口部3が全て形成されるまで繰り返される。図4に示す形成品2を形成する場合、形成品2の右側からX2となる位置の開口部3を形成後、移動クランプ13は、シート材1の挟持をやめて搬送機構10の上流部まで戻る。このとき、シート材1がテンションロール203のテンションによって引き戻されることがないよう、固定クランプ14によってシート材1を搬送ベルト12とともに挟持する。そして、搬送機構10の上流部まで戻った移動クランプ13は、シート材1を搬送ベルト12とともに挟持し、ヘッド部31(トムソン刃型32)の位置が形成品2の右側からX3となる位置へシート材1を搬送する(ステップS4)。そして、ヘッド部31が下降し、形成品2の右側からX3となる位置の開口部3を形成する(ステップS6)。その後、ステップS3に戻る。同様にして、形成品2の右側からX4となる位置の開口部3も形成される。開口部3を形成する際、移動クランプ13を停止させて開口部3を形成してもよいし、移動クランプ13を動作させながら(シート材1を搬送しながら)開口部3を形成してもよい。
ステップS3においてシート材1に開口部3を形成する必要がないと判断した場合(形成品2の開口部3を形成し終わった場合)、移動クランプ13は、一本刃21の位置が形成品2の右側からX1となる位置へ(形成品2の端部となる位置と一本刃21の位置がX軸方向において一致するように)、シート材1を搬送する(ステップS7)。そして、一本刃駆動機構20が下降してシート材1を切断し、形成品2が完成する(ステップS8)。
ステップS9では、形成品2が所定枚数形成されたか否かを判断する。形成品2が所定枚数形成されていない場合、ステップS3に戻り、形成品2を形成する。形成品2が所定枚数形成されている場合、ステップS10に進み、プレスラインの運転を終了する。
なお、図5に示すプレスラインの動作はあくまでも一例である。
例えばトムソン刃駆動機構にヘッド部31が1つだけ設けられている場合、ステップS6では、形成品2の右手前側から(X2,Y2)となる位置の開口部3を形成した後に、ヘッド部31が移動して形成品2の右手前側から(X2,Y3)となる位置の開口部3を形成することとなる。
例えばトムソン刃駆動機構にヘッド部31が1つだけ設けられている場合、ステップS6では、形成品2の右手前側から(X2,Y2)となる位置の開口部3を形成した後に、ヘッド部31が移動して形成品2の右手前側から(X2,Y3)となる位置の開口部3を形成することとなる。
また、例えばヘッド部31ごとに刃部33の形状が異なるトムソン刃型32を取り付けてもよい。品種替えを行う際(形成していた形成品2と異なる形状の形成品2を形成しようとする場合)、プレスラインの運転前にトムソン刃型32を取り付ける工程を削除することが可能となる。この場合のヘッド部31の動作は、トムソン刃駆動機構にヘッド部31が1つだけ設けられている場合と同様となる。
また、例えば、形成品2の形状によっては、一本刃21と一枚目となる形成品2の端部となる位置とが一致する場所へシート材1を搬送する前に、ヘッド部31(トムソン刃型32)と2枚目となる形成品2の開口部3とが一致する位置をシート材1が通過する場合がある。このような場合、2枚目となる形成品2の開口部3を形成した後、一枚目となる形成品2の端部となる位置を切断して、一枚目となる形成品2を形成してもよい。
また、例えばプレス装置100に複数本のトムソン刃駆動機構30が設けられている場合、各トムソン刃駆動機構30ごとに、ヘッド部31へ刃部33の形状が異なるトムソン刃型32を取り付けてもよい。品種替えを行う際(形成していた形成品2と異なる形状の形成品2を形成しようとする場合)、プレスラインの運転前にトムソン刃型32を取り付ける工程を削除することが可能となる。
このように構成されたプレス装置100においては、形成品2の開口部3の形状が同じであれば、トムソン刃型32の交換が不要となる。また、形成品2の開口部3の形状が異なる場合等にトムソン刃型32の交換が必要となった際も、トムソン刃型32が小さいので一人でトムソン刃型32の交換が可能であり、フォークリフト等を用いてのトムソン刃型交換作業やトムソン刃型交換用の装置が必要ない。したがって、トムソン刃型32を交換する際の時間や労力を軽減でき、プレス装置100の大型化を抑制することができる。
また、このプレス装置100に形成品2の幅と同寸法のシート材1を供給するシート材供給装置200を接続することにより、プレス装置100において、シート材1から形成品2の外形を形成する際に発生するスクラップの発生を防止することができる。
なお、本実施の形態1では特に言及しなかったが、一本刃駆動機構20やトムソン刃駆動機構30に、θ方向を調整するθ調整機構を設けてもよい。また、搬送機構10に、シート材1の搬送時の傾きを修正する傾き修正機構を設けてもよい。また、図6に示すように、トムソン刃駆動機構30に、開口部3を形成する際に発生するスクラップを廃棄する廃棄部40を設けてもよい。一本刃駆動機構20やトムソン刃駆動機構30にθ調整機構を設けたり、搬送機構10に傾き修正機構を設けることにより、形成品2の寸法精度が向上する。トムソン刃駆動機構30に廃棄部40を設けることにより、開口部3を形成する際に発生するスクラップを真空吸着し、このスクラップを廃棄部で廃棄(真空破壊)することができる。これにより、一本刃駆動機構20やトムソン刃駆動機構30の下流部にスクラップを回収する機構を設ける必要がなくなる。したがって、プレス装置100をより小型化することが可能となる。
また、本実施の形態1ではシート材1として太陽電池用のEVAシートやバックシートを用いたが、その他のシート材1を加工することももちろん可能である。
実施の形態2.
実施の形態1に係るプレス装置100では、一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30はX軸方向に移動できない構成となっていた。一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30のうち少なくとも一方をX軸方向に移動できる構成としてもよい。
実施の形態1に係るプレス装置100では、一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30はX軸方向に移動できない構成となっていた。一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30のうち少なくとも一方をX軸方向に移動できる構成としてもよい。
例えば図1に示すプレス装置100において一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30のうち少なくとも一方をX軸方向に移動できる構成とする。一本刃駆動機構20及びトムソン刃駆動機構30のうち少なくとも一方がX軸方向に移動し、一本刃駆動機構20とトムソン刃駆動機構30との間のX軸方向間隔を所定の間隔にすることにより、形成品2の端部を切断する工程と開口部3を形成する工程を同時に行うことができる。これにより、形成品2の形成時間を短縮することができる。
また、例えばプレス装置100に複数本のトムソン刃駆動機構30が設けられている場合、各トムソン刃駆動機構30のX軸方向間隔を所定の間隔にすることにより、X軸方向の座標の異なる複数の開口部3を同時に形成することができる。
1 シート材、2 形成品、3 開口部、10 搬送機構、11(11a,11b) ローラー、12 搬送ベルト、13 移動クランプ、14 固定クランプ、15 テンション機構、20 一本刃駆動機構、21 一本刃、30 トムソン刃駆動機構、31 ヘッド部、32 トムソン刃型、33 刃部、40 廃棄部、100 プレス装置、200 シート材供給装置、201 軸部、202 送りロール、203 テンションロール。
Claims (7)
- シート材を長手方向(以下、X軸方向という)に搬送する搬送機構と、
該搬送機構の上方に配置され、前記シート材を幅方向(以下、Y軸方向という)に切断する一本刃が取り付けられる一本刃駆動機構と、
前記搬送機構の上方に配置され、前記シート材に開口部を形成するトムソン刃型が設けられる少なくとも1つのトムソン刃駆動機構と、
を備え、
前記一本刃駆動機構は、
前記一本刃を上下方向(以下、Z軸方向という)に移動可能に構成され、
前記トムソン刃駆動機構は、
前記トムソン刃型を取り付ける少なくとも1つのヘッド部を有し、前記トムソン刃型をY軸方向及びZ軸方向に移動可能に構成されたことを特徴とするシート材のプレス装置。 - 前記トムソン刃駆動機構及び前記一本刃駆動機構のうち少なくとも一方は、X軸方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート材のプレス装置。
- 前記トムソン刃型で前記開口部を形成した際に発生するスクラップを廃棄する廃棄部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート材のプレス装置。
- 前記シート材は、太陽電池用のEVAシート又はバックシートであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のシート材のプレス装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のシート材のプレス装置を用いたシート材のプレスラインであって、
製品幅のシート材を前記プレス装置に供給するシート材供給装置、又は所定幅のシート材を製品幅に切断して該シート材を前記プレス装置に供給するシート材供給装置を接続することを特徴とするシート材のプレスライン。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のシート材のプレス装置を用いたシート材の加工方法であって、
前記トムソン刃型をY軸方向に移動し、製品の開口部となる位置と前記トムソン刃型の位置をY軸方向において一致させる工程と、
前記開口部となる位置と前記トムソン刃型の位置がX軸方向において一致するように、前記搬送機構で前記シート部材を搬送する工程と、
前記トムソン刃型をZ軸方向に移動させ、前記開口部を形成する開口部形成工程と、
製品の端部となる位置と前記一本刃の位置がX軸方向において一致するように、前記搬送機構で前記シート部材を搬送する工程と、
前記一本刃をZ軸方向に移動させ、前記シート部材を製品長さに切断する端部切断工程と、
を有することを特徴とするシート材の加工方法。 - 前記トムソン刃駆動機構及び前記一本刃駆動機構のうち少なくとも一方がX軸方向に移動可能な場合、
前記開口部となる位置と前記トムソン刃型の位置がX軸方向において一致し、製品の端部となる位置と前記一本刃の位置がX軸方向において一致するように、前記トムソン刃駆動機構及び前記一本刃駆動機構のうち少なくとも一方をX軸方向に移動させ、
前記開口部形成工程と前記端部切断工程とを同時に行うことを特徴とする請求項6に記載のシート材の加工方法。
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JP2009039090A JP2010194621A (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | シート材のプレス装置及びこのプレス装置を用いたシート材のプレスライン、並びにシート材の加工方法 |
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