JP2024020133A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024020133000001
【課題】装置の大型化やコスト増を抑えながらもシートの斜行を高精度に補正できる。
【解決手段】搬送ローラ対32,33により搬送されるシートの先端をプレレジローラ対31に突き当ててシートに撓みを形成しシートの先端の斜行を補正する第1斜行補正部30と、シートを搬送する斜送ローラ対61,62,63を有し、斜送ローラ対61,62,63によりシートを旋回するように搬送することによってシートの斜行を補正する第2斜行補正部60と、を備える。制御部は、シート搬送方向の長さが第1長さである第1シートを搬送するときに、第2斜行補正部60によりシートの斜行を補正し、シート搬送方向の長さが第1長さよりも長い第2シートを搬送するときに、第1斜行補正部30によりシートの斜行を補正し第2斜行補正部60によりシートの斜行補正をしない。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などにおいてシートを搬送するシート搬送装置と、搬送されたシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置で出力した成果物を商品として販売する商業印刷分野では、メディア拡張性や高生産性の画像形成装置が求められている。特に、多彩な成果物に対応するために、例えば19インチ程度までの定型サイズを超える長尺紙(長尺シート)と呼ばれるメディアを通紙することが望まれている。高生産性及び高品位を担保するレジストレーション機構として、斜送レジストレーションユニット(斜送レジと略称する)が知られている(特許文献1参照)。この斜送レジは、斜送ローラによってシートを斜送させて当接面に突き当てることで、シートの姿勢を高精度に補正させることができる。この構成によれば、シートを搬送しながら補正を行うことができるために生産性を落とさずに画像を形成できる。
特開2021-134050号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の構成では、斜送レジを稼働させるに当たり、斜送ローラよりも上流にある搬送ローラ対がシート後部をニップした状態で斜送を行うと、シートが捩れて応力が発生する虞がある。このような応力が発生すると、シートに皺、折れ、斜行等が発生し、画像不良が生じる虞がある。そのため、斜送ローラにより斜送する場合には、斜送ローラよりも上流の搬送ローラ対は離間してニップを解除することが望まれる。しかしながら、これらの複数の搬送ローラ対の全てに対して離間駆動構成を設けた場合には、部品増加によるコストの増加、装置の大型化、シーケンスの複雑化を招く可能性がある。また、長尺シートはシート長さが長いため、斜送ローラのみで挟持して搬送する場合にシートが搬送ガイドから受ける抵抗が大きくなるので、皺や斜行を発生してしまう可能性がある。
本発明は、装置の大型化やコスト増を抑えながらもシートの斜行を高精度に補正できるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シートを搬送する第1ローラ対と、前記第1ローラ対よりもシート搬送方向における上流に配置されシートを搬送する第2ローラ対とを有し、前記第2ローラ対により搬送されるシートの先端を前記第1ローラ対に突き当ててシートに撓みを形成しシートの先端の斜行を補正する第1斜行補正部と、シートを搬送する旋回ローラ対を有し、前記旋回ローラ対によりシートを旋回するように搬送することによってシートの斜行を補正する第2斜行補正部と、シートの長さの情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得されたシートの長さの情報に基づいて、前記第1斜行補正部と前記第2斜行補正部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記シート搬送方向の長さが第1長さである第1シートを搬送するときに、前記第2斜行補正部によりシートの斜行を補正し、前記シート搬送方向の長さが前記第1長さよりも長い第2シートを搬送するときに、前記第1斜行補正部によりシートの斜行を補正し前記第2斜行補正部によりシートの斜行補正をしないことを特徴とするシート搬送装置である。
本発明の一態様は、上記のシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、装置の大型化やコスト増を抑えながらもシートの斜行を高精度に補正できる。
実施形態に係る画像形成装置を示す断面図である。 実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るレジユニットを示す斜視図である。 実施形態に係るレジユニットを示す平面図である。 実施形態に係るレジユニットを示す断面図である。 実施形態に係るレジユニットを示す平面図であり、(a)は非長尺シートの先端が第2斜行補正部に到達したとき、(b)は第2斜行補正部により非長尺シートの斜行が補正されたときである。 実施形態に係るレジユニットを示す平面図であり、(a)は非長尺シートの先端がレジローラ対に挟持されたとき、(b)は非長尺シートの先端が二次転写ニップに達したときである。 実施形態に係るレジユニットにおいて長尺シートの先端がプレレジローラ対に到達する直前の状態であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 実施形態に係るレジユニットにおいて長尺シートの先端がプレレジローラ対に到達してループを形成した状態であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 実施形態に係るレジユニットにおいて長尺シートの先端が二次転写ニップに到達する直前の状態であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 実施形態に係るレジユニットによりシートを搬送する際の処理手順を示すフローチャートである。 長尺シートを第2斜行補正部によりシートの斜行を補正するときの平面図である。 第2斜行補正部として速度差によるレジ方式を適用した場合のレジユニットを示す平面図である。 第2斜行補正部としてスイングシフトによるレジ方式を適用した場合のレジユニットを示す平面図である。
以下、本実施形態について図を用いて説明する。まず、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す断面図である。
[画像形成装置の概略構成]
画像形成装置としてのプリンタ1は、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタである。プリンタ1は、図1に示すように、シートの給送及び画像形成を行うユニットを内蔵する筐体1aと、定着や冷却を行うユニットを内蔵する筐体1bとを備えている。
筐体1aは、給送ユニット10a,10b,10cと、引き抜きユニット20a,20bと、レジストレーションユニット(以下、レジユニット3という)と、画像形成部としての画像形成ユニット40と、第1両面搬送ユニット6と、を有している。筐体1bは、定着ユニット100と、冷却ユニット110と、分岐搬送ユニット120と、反転搬送ユニット130と、第2両面搬送ユニット140と、排出デカールユニット150と、を有している。
画像形成ユニット40は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4つのプロセスカートリッジ40Y、40M、40C、40Kと、露光装置43Y、43M、44C、44Kとを備える。なお、4つのプロセスカートリッジ40Y、40M、40C、40Kは、形成する画像の色が異なること以外は同じ構成である。このため、プロセスカートリッジ40Yの構成及び画像形成プロセスのみを説明し、プロセスカートリッジ40M、40C、40Kの説明は省略する。
プロセスカートリッジ40Yは、感光ドラム41と、不図示の帯電ローラと、現像器42と、クリーナ45と、を有している。感光ドラム41は、アルミシリンダの外周に有機光導電層を塗布して構成され、不図示の駆動モータによって回転する。また、画像形成ユニット40には、駆動ローラ52によって矢印T方向に回転する中間転写ベルト50が設けられ、中間転写ベルト50は、テンションローラ51、駆動ローラ52及び二次転写内ローラ53に巻き掛けられている。中間転写ベルト50の内側には、一次転写ローラ55Y、55M、55C、55Kが設けられており、中間転写ベルト50の外側には、二次転写内ローラ53に対向して転写ローラとしての二次転写外ローラ54が設けられている。中間転写ベルト50は、トナー像を担持する像担持体の一例である。
給送ユニット10aは、シートSを積載しつつ昇降するリフト板11aと、リフト板11aに積載されたシートSを給送するピックアップローラ12aと、給送されたシートを1枚ずつに分離する分離ローラ対13aと、を有している。同様にして、給送ユニット10bは、シートSを積載しつつ昇降するリフト板11bと、リフト板11bに積載されたシートSを給送するピックアップローラ12bと、給送されたシートを1枚ずつ分離する分離ローラ対13bと、を有している。
給送ユニット10cは、シートSを積載可能な積載トレイ11cと、積載トレイ11cに積載されたシートSを給送し、給送されたシートSを1枚ずつ分離する分離ローラ対13cと、側端規制板14cと、を有している。側端規制板14cは、積載トレイ11cに積載されたシートSの側端部の位置を規制する。給送ユニット10a,10bは、筐体1aの内側に引き出し可能に設けられており、特に定型サイズのシートSを収納可能となっている。一方で、給送ユニット10cは筐体1aの側面に回動可能に設けられ、シートSが積載可能な開位置と、側面に沿って収容された閉位置に開閉可能である。給送ユニット10cは、シートSの坪量の大きい厚紙や、定型シートよりもシート搬送方向に長い長尺シートを給送することが可能である。以下、本実施形態では、給送ユニット10cからシートSを給送する場合を例に説明をする。
レジユニット3は、第1斜行補正部30と、第1斜行補正部30よりも下流に配置された第2斜行補正部60と、を有しており、シート搬送装置の一例である。一方、筐体1bに配置された定着ユニット100は、加熱可能な定着ローラ対101を有している。また、冷却ユニット110は、上冷却駆動ローラ112aにより矢印T方向に回転する上冷却ベルト111aを有している。同様に、下冷却駆動ローラ112bにより矢印T方向に回転する下冷却ベルト111bを有している。また、シートを冷却するためにヒートシンク113を有している。
[画像形成動作]
次に、このように構成されたプリンタ1の画像形成動作について説明する。例えば外部のパソコン等のコンピュータ300(図2参照)から画像信号が露光装置43に入力されると、露光装置43から、画像信号に対応したレーザ光がプロセスカートリッジ40Yの感光ドラム41上に照射される。
このとき感光ドラム41は、不図示の帯電ローラにより表面が予め所定の極性・電位に一様に帯電されており、露光装置43からミラー44を介してレーザ光が照射されることによって表面に静電潜像が形成される。感光ドラム41に形成された静電潜像は、現像器42により現像され、感光ドラム41上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
同様にして、プロセスカートリッジ40M、40C、40Kの各感光ドラムにも露光装置43M、40C、40Kからレーザ光が照射され、各感光ドラムにマゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。各感光ドラム上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ55Y、55M、55C、55Kにより中間転写ベルト50に転写される。そして、フルカラーのトナー像は、駆動ローラ52によって回転する中間転写ベルト50により二次転写内ローラ53及び二次転写外ローラ54によって形成される二次転写ニップT2まで搬送される。感光ドラム41に残ったトナーは、クリーナ45によって回収される。なお、各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト50上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。
この画像形成プロセスに並行して、給送ユニット10a,10bのいずれかからシートSが給送され、引き抜きユニット20a,20bのいずれかによって、シートSはレジユニット3に搬送される。レジユニット3には、第1斜行補正部30と第2斜行補正部60とが設けられている。シートSは、レジユニット3により位置ずれ及び斜行が補正され、中間転写ベルト50に形成されたフルカラーのトナー像が二次転写ニップT2に到達するタイミングに合わせて、二次転写ニップT2に搬送される。そして、シートSの第1シート面(表面)には、二次転写外ローラ54に印加された二次転写バイアスによって、中間転写ベルト50上のフルカラーのトナー像が転写される。即ち、二次転写ニップT2は、中間転写ベルト50に担持されたトナー像をシートSに転写する転写部の一例である。なお、中間転写ベルト50上に残存した残存トナーは、ベルトクリーナ56によって回収される。このようにして、画像形成ユニット40は、レジユニット3によって搬送されたシートSに画像を形成する。
トナー像が転写されたシートSは、定着前搬送部70によって定着ユニット100に搬送される。そして、シートSは定着ローラ対101のニップに案内され、所定の熱及び圧力が付与されてトナーが溶融固着(定着)される。定着ユニット100を通過したシートSは、冷却ユニット110において、無端ベルトである上冷却ベルト111a及び、下冷却ベルト111bによってニップされ、上冷却駆動ローラ112a及び下冷却駆動ローラ112bの回転によってシートSを搬送する。そして、シートSをヒートシンク113と、上冷却ベルト111aを介して接触させ、熱をヒートシンク113に移すことでシートSを冷却する。
続いて、分岐搬送ユニット120によって、排出デカールユニット150に搬送されるか反転搬送ユニット130に搬送されるかの経路選択が行われる。なお、反転搬送ユニット130にシートSが搬送された後、二次転写ニップT2で画像が形成された第1シート面が下側となるようにシートSを反転させ、デカールユニット170にシートSを搬送することもできる。
シートSの片面のみに画像を形成する場合には、シートSは分岐搬送ユニット120から排出デカールユニット150に搬送され、小径の硬質ローラ及び大径の軟質ローラによってシートのカールが補正される。続いて、排出デカールユニット150を通過したシートSは機外に排出されるか、または、不図示の排出オプション装置に受け渡される。
シートSの両面に画像形成する場合には、シートSは分岐搬送ユニット120によって反転搬送ユニット130に搬送され、反転搬送ユニット130においてスイッチバックされる。スイッチバックされたシートSは、反転搬送ユニット130から第2両面搬送ユニット140、及び第1両面搬送ユニット6に搬送され、レジユニット3に案内される。この後、シートSは、二次転写ニップT2において第2シート面(裏面)に画像が形成され、分岐搬送ユニット120及び排出デカールユニット150を経由して、機外に排出されるか、または、不図示の排出オプション装置に受け渡される。
[制御系の構成]
続いて、プリンタ1における制御系の構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。
プリンタ1には、制御部200が備えられており、その制御部200には、コンピュータ300や各種のセンサ等が、信号入力可能となるように接続されていると共に、画像形成ユニット40や各種のモータ等を制御可能となるように接続されている。
制御部200は、CPU201及び図示を省略したRAMやROM等のハード構成を有している。制御部200においては、これらハード構成がプログラム等によって、メモリ部202、操作制御部203、画像形成制御部204、シート搬送制御部205、センサ制御部206、シフト制御部207としての機能が達成されるように構成されている。
メモリ部202は、各種の信号やデータを一時的に格納可能に構成されている。操作制御部203は、プリンタ1に設けられた図示を省略した操作パネル等の操作部に接続され、その操作部からの信号を入力したり画像を表示したりする制御を行う。画像形成制御部204は、画像形成ユニット40に接続されて、それを制御する。画像形成制御部204は、例えばコンピュータ300から送信されたプリントジョブ等に含まれる画像信号を画像形成ユニット40に送信し、各プロセスカートリッジを制御しつつ、上述したようにトナー像を中間転写ベルト50に形成する。
シート搬送制御部205は、斜送ローラ駆動モータ61M1、プレレジローラ駆動モータ31M1、レジローラ駆動モータ65M1、搬送ローラ駆動モータ32M1、分離ローラ駆動モータ10M1等に接続されて、それらを制御する。斜送ローラ駆動モータ61M1は、複数の斜送ローラ対61,62,63における各駆動ローラを駆動するモータであり、斜送ローラ対61,62,63の駆動や停止を含め、その回転速度(つまりシートの搬送速度)を自在に制御する。プレレジローラ駆動モータ31M1は、レジユニット3のプレレジローラ対31(プレレジストレーションローラ対)における駆動ローラを駆動するモータである。プレレジローラ駆動モータ31M1は、プレレジローラ対31の駆動や停止を含め、その回転速度(つまりシートの搬送速度)を自在に制御する。レジローラ駆動モータ65M1は、レジユニット3のレジローラ対65(レジストレーションローラ対)における駆動ローラを駆動するモータであり、レジローラ対65の駆動や停止を含め、その回転速度(つまりシートの搬送速度)を自在に制御する。搬送ローラ駆動モータ32M1は、複数の搬送ローラ対32,33における各駆動ローラを駆動するモータであり、搬送ローラ対32,33の駆動や停止を含め、その回転速度(つまりシートの搬送速度)を自在に制御する。分離ローラ駆動モータ10M1は、給送ユニット10cの分離ローラ対13cを駆動するモータである。分離ローラ駆動モータ10M1は、分離ローラ対13cの駆動や停止を含め、その回転速度(つまりシートの搬送速度)を自在に制御する。即ち、本実施形態に係るプリンタ1では、プレレジローラ対31、レジローラ対65、複数の斜送ローラ対61,62,63、複数の搬送ローラ対32,33、分離ローラ対13cは、それぞれ別のモータによって独立して回転速度が自在に制御可能である。
また、シート搬送制御部205は、斜送ローラ離間駆動モータ61M2、プレレジローラ離間駆動モータ31M2、レジローラ離間駆動モータ65M2、搬送ローラ離間駆動モータ32M2等に接続されて、それらを制御する。斜送ローラ離間駆動モータ61M2は、複数の斜送ローラ対61,62,63の駆動ローラと従動ローラとを挟持搬送状態と非挟持状態とに切り替える駆動を行う。ここでの挟持搬送状態とは、複数の斜送ローラ対61,62,63の駆動ローラと従動ローラとを押し付けてシートSを挟持して搬送する状態であり、非挟持状態とは、駆動ローラと従動ローラとを離間してシートSの挟持を解除した状態である。プレレジローラ離間駆動モータ31M2は、プレレジローラ対31の駆動ローラと従動ローラとを押し付けてシートSを挟持して搬送する挟持搬送状態と、駆動ローラと従動ローラとを離間してシートSの挟持を解除した非挟持状態と、に切り替える駆動を行う。レジローラ離間駆動モータ65M2は、レジローラ対65の駆動ローラと従動ローラとを押し付けてシートSを挟持して搬送する挟持搬送状態と、駆動ローラと従動ローラとを離間してシートSの挟持を解除した非挟持状態と、に切り替える駆動を行う。搬送ローラ離間駆動モータ32M2は、搬送ローラ対32,33の駆動ローラと従動ローラとを押し付けてシートSを挟持して搬送する挟持搬送状態と、駆動ローラと従動ローラとを離間してシートSの挟持を解除した非挟持状態と、に切り替える駆動を行う。シート搬送制御部205は、これらのモータを駆動制御することで、シートSの斜行補正を行いつつ、中間転写ベルト50のトナー像にタイミングを合わせて二次転写ニップT2にシートを搬送する。
センサ制御部206は、シートSの長さの情報を取得する取得部の一例であり、搬送センサ35や先端検出センサ66等のセンサ類に接続されて、それらセンサからの信号を入力する。センサ制御部206は、レジユニット3において搬送センサ35や先端検出センサ66がシートSの先端を検出した信号を入力することで、シートSの位置やシートSの長さを取得することができる。
シフト制御部207は、突き当て板シフトモータ64SM、プレレジローラシフトモータ31SM、レジローラシフトモータ65SMに接続されて、それらモータを駆動制御する。突き当て板シフトモータ64SMは、突き当て板64をシート搬送方向と直交する幅方向に駆動制御する。プレレジローラシフトモータ31SMは、プレレジローラ対31を幅方向に駆動制御する。レジローラシフトモータ65SMは、レジローラ対65を幅方向に駆動制御して移動させる移動部の一例である。
[レジストレーションユニットの詳細]
以下、本実施形態のレジユニット3の構成について説明する。図3はレジユニット3の斜視図、図4は平面図、図5は断面図を示している。なお、本実施形態に係るプリンタ1では、一例としてシート搬送経路におけるシート搬送方向に直交する方向の中央と、シートの幅方向の中央とを一致させてシートを搬送する中央基準のシート搬送方式を採用しているものとして説明を進める。レジユニット3は、第1斜行補正部30と第2斜行補正部60とを有している。第1斜行補正部30は、シート搬送方向D1において第2斜行補正部60よりも上流に配置されている。
第1斜行補正部30は、プレレジストレーションローラ対(プレレジローラ対31と略称する)と、搬送ローラ対32,33と、コンタクトイメージセンサであるCIS34と、搬送センサ35と、搬送ガイド36とを有している。プレレジローラ対31は第1ローラ対の一例であり、搬送ローラ対32,33は、プレレジローラ対31よりもシート搬送方向における上流に配置されてシートSを搬送する第2ローラ対の一例である。第1斜行補正部30は、搬送ローラ対32,33により搬送されるシートSの先端がプレレジローラ対31に突き当てられた後に、プレレジローラ対31の回転を開始してシートSを搬送する第1斜行補正動作を実行可能である。
各ローラ対は、駆動ローラと従動ローラでシートSをニップしてシート搬送方向D1下流へ搬送する。即ち、プレレジローラ対31及び搬送ローラ対32,33は、シートSを挟持して搬送する挟持搬送状態と、シートSの挟持を解除した非挟持状態と、にそれぞれ切り替えられる。各駆動ローラは、駆動モータ31M1,32M1と不図示の伝達ギヤからの駆動を受けて回転して搬送方向へシートSを送るための動力を得る。また、各ローラ対は、離間駆動モータ31M2,32M2及び不図示の伝達ギヤからの駆動を受けることで、ローラ対を離間させてニップを解除可能となっている。プレレジローラ対31は、シート搬送方向D1と直交する幅方向Wにプレレジローラシフトモータ31SM及び不図示の伝達ギヤによって移動可能であり、シートSの幅方向Wの長さに応じて位置を変更する。
第2斜行補正部60は、斜送ローラ対61,62,63と、突き当て板64と、レジローラ対65と、先端検出センサ66と、搬送ガイド67とを有している。突き当て板64は、シート搬送方向に沿って延び、搬送されるシートSの幅方向における端部に当接可能な当接面の一例である。レジローラ対65は、斜送ローラ対61,62,63よりもシート搬送方向における下流に配置される第3ローラ対の一例である。斜送ローラ対61,62,63は、旋回ローラ対の一例であり、シート搬送方向の下流に向かう程、幅方向に関して突き当て板64に近づくようにシート搬送方向に対して傾斜した方向にシートSを移動させる斜送ローラ対の一例である。第2斜行補正部60は、シートSを突き当て板64に沿って移動させてシートSの斜行を補正して搬送する第2斜行補正動作を実行可能である。
各ローラ対は、駆動ローラと従動ローラでシートSをニップしてシート搬送方向D1下流へ搬送する。即ち、斜送ローラ対61,62,63及びレジローラ対65は、シートSを挟持して搬送する挟持搬送状態と、シートSの挟持を解除した非挟持状態と、に切り替えられる。各駆動ローラは、駆動モータ61M1,65M1と不図示の伝達ギヤからの駆動を受けて回転して搬送方向へシートSを送るための動力を得る。また、各ローラ対は、離間駆動モータ61M2,65M2及び不図示の伝達ギヤからの駆動を受けることで、ローラ対を離間させてニップを解除可能となっている。レジローラ対65は、シート搬送方向D1と直交する幅方向Wにレジローラシフトモータ65SM及び不図示の伝達ギヤによって移動可能であり、シートSの幅方向Wの長さに応じて位置を変更する。突き当て板64は、幅方向Wに突き当て板シフトモータ64SM及び不図示の伝達ギヤによって移動可能であり、シートSの幅方向Wの長さに応じて位置を変更する。
レジローラ対65の下流には、中間転写ベルト50によって形成される二次転写ニップT2(図1参照)が配置され、シートSに画像が転写される。即ち、第2斜行補正部60はシート搬送方向において画像形成ユニット40よりも上流に配置され、レジユニット3は二次転写ニップT2にシートSを搬送する。尚、本実施形態では、第1斜行補正部30と第2斜行補正部60との間には、搬送ローラ37と搬送ガイド38とが設けられている。但し、第1斜行補正部30と第2斜行補正部60とを近付けて配置することで、搬送ローラ37と搬送ガイド38とを省略するようにしてもよい。
[レジストレーション補正(非長尺シート)]
以下、非長尺シートのレジストレーション補正について説明する。ここでの非長尺シートとは、シート搬送方向の長さが30インチ程度以下の例えばA4サイズなどの定型サイズのシートを意味する。但し、非長尺シートは、これには限られないのは勿論である。制御部200は、センサ制御部206によって取得されたシートSの長さの情報に基づいて、第1斜行補正部30と第2斜行補正部60を制御する。
図6(a)~図7(b)は、レジユニット3を示す平面図であり、非長尺シートにおけるシートSの斜行補正動作を時系列に示している。また、シートSの時系列順の進行方向は、矢印方向d1、d2、d3、d4で示している。ここで、図6(a)~図7(b)におけるローラの平面図に関して、黒色(塗り潰し)はシートSを挟持して搬送する挟持搬送状態のローラを、白色はシートSの挟持を解除した非挟持状態のローラを示す。図6(a)に示すように、制御部200は、プレレジローラ対31を挟持搬送状態にしてシートSを搬送する。シートSが斜行した状態で斜送ローラ対61,62,63に到達すると、斜送ローラ対61,62,63による搬送方向と直交する幅方向Wの力によってシートSが突き当て板64に当接される。
図6(b)に示すように、当接された時に斜送ローラ対61,62,63は突き当て板64の当接圧による反力を受けて、シートSはスリップして旋回させられて突き当て板64に倣うことで斜行が補正される。なお、突き当て板64の位置は、斜送ローラ対61,62,63の上流に配置されたCIS34によって読み取られたシートSの端部位置情報から調整される。制御部200は、シートの先端が斜送ローラ対61,62,63に到達した後に、プレレジローラ対31を非挟持状態にする。また、制御部200は、プレレジローラ対31により搬送されたシートの先端が斜送ローラ対61,62,63に到達した後に搬送ローラ対32,33を非挟持状態にする。即ち、斜送ローラ対61,62,63によって斜行を補正する際には、上流のプレレジローラ対31、搬送ローラ対32,33,37は予めニップを解除するように離間される。離間されることでシートSが幅方向Wに移動する時や旋回する時にローラニップによる抵抗を受けなくなるので、シートSの皺や折れ等の発生を回避することが可能となる。
図7(a)に示すように、シートSの先端がレジローラ対65に到達すると、二次転写ニップT2に搬送される画像の幅方向Wの位置に対してシートSの幅方向Wの位置が合うように、レジローラ対65を図中の矢印方向W1で示す幅方向Wに横シフトする。更に、先端検出センサ66でシートSの搬送方向先端を検知した結果と二次転写ニップT2に搬送される画像のタイミングとを比較し、画像とシートSの先端位置が合致するように、レジローラ対65の速度、又は、タイミング、又はその両方を制御する。シートSの横レジをシフトする際には、斜送ローラ対61,62,63もニップを解除するよう離間し、シートSに余計な力がかからないようする。
図7(b)に示すように、シートSが二次転写ニップT2まで搬送されると、レジローラ対65も離間し、上流のローラ対は全てニップを解除した状態となる。上流のローラ対を全て離間することによって、二次転写ニップT2では各ローラ対からシートSを介して力を受けることなくなり、シートSに精度良く画像を転写しながら搬送することができる。即ち、制御部200は、シート搬送方向の長さが所定値以下(例えば、30インチ以下)のサイズの非長尺シートを搬送する場合は、第2斜行補正部60により、シートSを突き当て板64に沿って移動させて斜行を補正する第2斜行補正動作を実行する。制御部200は、第2斜行補正部60による第2斜行補正動作において、突き当て板64に沿って移動させたシートSをレジローラ対65に挟持させる。そして、レジローラシフトモータ65SMにより、レジローラ対65で挟持したシートの幅方向Wの位置を矢印d4のように補正する。更に、制御部200は、非長尺シートを搬送する場合は、第2斜行補正部60による第2斜行補正動作において、レジローラ対65によりシートの搬送速度の変速を画像形成ユニット40による画像形成に応じたタイミングで行う。ここでのタイミングは、例えば、トナー像が二次転写ニップT2に到達するタイミングである。
[レジストレーション補正(長尺シート)]
次に、長尺シートのレジストレーション補正について説明する。図8(a)、図9(a)、図10(a)はレジユニット3を示す平面図、図8(b)、図9(b)、図10(b)は断面図であり、長尺シートにおけるシートSの斜行補正動作を時系列に示している。ここで、図8(a)、図9(a)、図10(a)におけるローラの平面図に関して、黒色(塗り潰し)はシートSを挟持して搬送する挟持搬送状態のローラを、白色はシートSの挟持を解除した非挟持状態のローラを示す。図8(a)、(b)に示すように、シートSの先端がプレレジローラ対31に到達した際に、搬送センサ35の検知位置を基準として所定時間、プレレジローラ対31は駆動を停止しており、シートSの先端はプレレジローラ対31のニップ部に突き当たる。この時、プレレジローラ対31よりも上流の搬送ローラ対32,33は駆動しているため、シートSは図9(a)、(b)に示すように撓み(ループ)L1を形成する。形成されたループL1の反力を受けてシートSの先端はプレレジローラ対31を起点に旋回させられて、シートSの先端位置はプレレジローラ対31の軸方向(即ち、幅方向W)に倣って斜行補正される。
ここで、プレレジローラ対31の上流に位置する搬送ガイド36には、搬送部の断面を一部広げるループ空間である撓み空間部36aが設けられている。これにより、シートSが撓み(湾曲部)としてのループL1を形成した際に、シートSに皺や折れが発生することを防止している。即ち、第1斜行補正部30は、シートSがプレレジローラ対31に突き当たることによって生じるシートSのループL1を形成させる撓み空間部36aを有する。尚、本実施形態では、第1斜行補正部30のシート搬送路は略水平状であり、撓み空間部36aはシート搬送路の上側に設けられている。但し、撓み空間部36aは、シート搬送路の下側に設けられていてもよい。
プレレジローラ対31は、斜送ローラ対61,62,63よりも上流に配置されており、レジストレーション補正を行う。即ち、制御部200は、シート搬送方向の長さが所定値(例えば、30インチ)より長いサイズの長尺シートを搬送する場合は、第1斜行補正部に30より第1斜行補正動作を実行する。図10(a)、(b)に示すように、制御部200は、長尺サイズのシートを搬送する場合は、斜送ローラ対61,62,63を非挟持状態とする。これにより、斜行補正されたシートが二次転写ニップT2に真っ直ぐに搬送される。
以上より、本実施形態において、長尺シートを搬送する場合、第1斜行補正部30によりシートの先端をプレレジローラ対31に突き当てて、シートの先端の斜行を補正する。それに対して、非長尺シートを搬送する場合、第2斜行補正部60によりシートの側端を突き立て板に突き当てることによりシートを搬送しながらシートの斜行を補正する。
30インチを超える長尺シートに関して、第2斜行補正部60によりシートを斜送できない理由について、図12を用いて説明する。図12は、長尺シートを斜送し始めるときを示す図である。シートSの先端が斜送ローラ対61,62,63に到達して斜送を開始する際に、シートSの後端部は分離ローラ対13cに挟持された状態である。この状態で、シートSを斜送ローラ対61,62,63で斜送を開始した場合、シートSの先端側は斜送されようとする一方で、シートSの後端側は分離ローラ対13cに挟持された状態であるため、シートSに皺や折れ等が発生する。非長尺シートの場合、シートSの後端部は分離ローラ対13cに挟持されない。つまり、シートSの後端は分離ローラ対13cで挟持されず、搬送ローラ対32,33で挟持される位置に位置する。この場合、搬送ローラ対32,33は挟持状態と非挟持状態とに移動可能のため、シートSを第2斜行補正部60によって斜行が補正可能である。
また、分離ローラ対13cは、複数のシートSを給送する場合に挟持状態から非挟持状態に移動することはできない。その理由は、分離ローラ対13cは、積載トレイ11cに積載される複数のシートSを1枚ずつに分離する機能を有しているからである。もし、分離ローラ対13cを非挟持状態にした場合、先行シートの搬送とともに後続シートも搬送される虞がある。後続シートが先行シートとともに搬送されることは、いわゆる重送現象であり、搬送不良を意味する。よって、複数のシートSを搬送する場合において、分離ローラ対13cは非挟持状態に移動することはできない。シート搬送方向において搬送ローラ対32,33の区間を大きくすれば長尺シートを第2斜行補正部60によって斜行補正することは可能であるが、装置の大型化につながるのは明らかである。
また、本実施形態において、長尺シートを30インチより長いシートSとしている。これにより、シート搬送方向における分離ローラ対13cから斜送ローラ対61までの距離Yを、30インチに設定できる。つまり、30インチより長いシートの場合に、斜送を開始するときにシートSの後端部が分離ローラ対13cに挟持されるようになる。一方、30インチよりも短いシートの場合に、斜送を開始するときにシートSの後端部が分離ローラ対13cに挟持されないようになる。
本実施形態では、第2斜行補正部60を斜送レジによる斜行補正手段とした場合について説明したが、これには限られない。第2斜行補正部に関して、例えば、斜送レジによる斜行補正方式だけでなく、速度差によるレジ方式、あるいは、スイングシフトによるレジ方式でも良い。つまり、第2斜行補正部はシートを搬送しながら(アクティブ)シートを斜行補正するアクティブレジ方式に適用できる。
例えば、速度差によるレジ方式について、図13を用いて説明する。図13は、第2斜行補正部160として速度差によるレジ方式を適用した場合のレジユニットを示す平面図である。第2斜行補正部160は、シート搬送方向の上流側から順に、第1搬送ローラ対161と、第2搬送ローラ対162a及び第3搬送ローラ対162bと、第4搬送ローラ対163とを有している。第2搬送ローラ対162aと第3搬送ローラ対162bとは、同軸上に配置されると共に、駆動源は別のモータとなっており、互いに独立して駆動可能となっている。第2斜行補正部160にシートSが搬送されると、第1搬送ローラ対161によりシートSが更に搬送され、第2搬送ローラ対162a及び第3搬送ローラ対162bに至る。このとき、不図示のセンサの検知結果からシートSの斜行の程度を判断し、それに応じて第2搬送ローラ対162a及び第3搬送ローラ対162bの回転速度を互いに変更する。例えば、第2搬送ローラ対162aを定速とし、第3搬送ローラ対162bを減速するような制御を行う。これにより、シートSの斜行を補正して、第4搬送ローラ対163に搬送する。この第2斜行補正部160によれば、シートSを停止することなく斜行を補正することができる。
次に、スイングシフトによるレジ方式について、図14を用いて説明する。図14は、第2斜行補正部260としてスイングシフトによるレジ方式を適用した場合のレジユニットを示す平面図である。第2斜行補正部260は、シート搬送方向の上流側から順に、搬送ローラ対261と、スイングシフトローラ対262とを有している。スイングシフトローラ対262は、シート面に直交する方向を中心軸として回動(スイング)可能、かつ、シート幅方向に移動(シフト)可能になっており、制御部200により制御される。第2斜行補正部260にシートSが搬送されると、搬送ローラ対261によりシートSが更に搬送され、スイングシフトローラ対262に至る。このとき、不図示のセンサの検知結果からシートSの斜行の程度を判断し、それに応じてスイングシフトローラ対262をスイング及びシフトする。これにより、シートSの斜行を補正して、下流のローラ対に搬送する。この第2斜行補正部260によれば、シートSを停止することなく斜行を補正することができる。
本実施形態では、制御部200は、長尺シートを搬送する場合は、第1斜行補正部30による第1斜行補正動作において、プレレジローラ対31の回転開始を画像形成ユニット40による画像形成を行うタイミングに応じたタイミングで行う。ここでのタイミングは、例えば、トナー像が二次転写ニップT2に到達するタイミングである。
ここで、プレレジローラ対31に突き当ててレジストレーション補正を行う際には、シートSを一旦停止する必要があるために、連続通紙時にシートS間同士の距離が開いてしまい生産性が落ちてしまう虞がある。これを解消するために、レジストレーション補正を終えたシートSを転写搬送速度よりも加速させてシート間距離を縮めることが望まれる。即ち、例えば、制御部200は、非長尺シートを搬送する場合は、該シートを第2斜行補正部60において第1速度で搬送する。この場合に、制御部200は、長尺シートを搬送する場合は、該シートを第2斜行補正部60において第1速度でより速い第2速度で通過させる。これにより、長尺シートを搬送する場合にも第1速度で搬送する場合に比べて、シート間距離を縮め、生産性の低下リスクを小さくすることができる。第2速度の一例としては、例えば、二次転写ニップT2での搬送速度の数十%程度速くすることができる。
図10(a)、(b)に示すように、プレレジローラ対31から二次転写ニップT2までのシート搬送路の距離を距離Xとする。本実施形態では、プレレジローラ対31が斜送ローラ対61,62,63の上流に配置されているので、一旦停止されたシートSを加速する距離Xを十分に長く確保できる。一方、プレレジローラ対31が斜送ローラ対61,62,63の下流に配置されている場合は、一旦停止されたシートSを加速する距離Xを十分に長く確保できない。従って、本実施形態では、プレレジローラ対31が斜送ローラ対61,62,63の下流に配置されている場合に比べて、シート間距離を縮めやすくなり、生産性の低下リスクを小さくして、結果として生産性の向上を図ることが可能となる。
[レジストレーション補正の処理手順]
本発明の実施形態におけるレジストレーション補正の処理手順について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。まず、制御部200は、例えば、コンピュータ300を介してユーザからの印刷実行指示の受け付けた場合に、プリントジョブを開始する(S1)。ユーザは、プリント部数などを指示するとともに、印刷に使用するシートの種別などを指定することもできる。
制御部200は、シートSの給送を開始し(S2)、プリントジョブにおけるシートの種別が長尺シートか否かを判別する(S3)。制御部200は、シートSが長尺シートでなく非長尺シートであると判断した場合は(S3のNO)、上流の搬送ローラ対32,33を離間して非挟持状態とし(S4)、斜送ローラ対61,62,63にて斜行、及び、横レジ位置を補正する(S5)。その後、レジローラ対65にてシートSの最終的な横レジ位置を画像位置に合わせて移動する(S6)。
一方、制御部200は、シートSが長尺シートであると判断した場合は(S3のYES)、搬送センサ35により先端を検知する(S8)。制御部200は、搬送センサ35の検知タイミングに基づいて、シートSの先端をプレレジローラ対31に突き当てて斜行を補正する(S9)。そして、トナー像が二次転写ニップT2に到達するタイミングに合わせて、一旦停止させたシートSの下流側への搬送を再開する(S10)。
その後、シートSが非長尺シートである場合も、長尺シートである場合も、制御部200は二次転写ニップT2において画像を転写する(S10)。更に、制御部200は、定着し(S11)、プリントジョブに応じてシートを排出または反転(S12)し、後続シートの有無を判断する(S13)。制御部200は、後続シートがあると判断した場合は(S13のYES)、再びプリントジョブにおけるシートの種別が長尺シートか否かを判別する(S3)。制御部200は、後続シートがないと判断した場合は(S13のNO)、プリントジョブを終了する(S14)。
尚、本実施形態では、例えば、非長尺シートを搬送する場合は、第1斜行補正部30で斜行補正する処理は実行していないが、これには限られず、非長尺シートであっても第1斜行補正部30で斜行補正するようにしてもよい。これにより、例えば、第2斜行補正部60では斜行補正の精度が低下する虞のある特殊なシート(例えば、薄紙や厚紙など)を搬送する場合などであっても、第1斜行補正部30で高精度に斜行補正することができる。即ち、本実施形態のように、非長尺シートは第2斜行補正部60で補正し、長尺シートは第1斜行補正部30で補正するというのは一例である。
上述したように、本実施形態のプリンタ1によれば、第1斜行補正部30は、シート搬送方向D1において第2斜行補正部60よりも上流に配置されている。このため、長尺シートを搬送する際に、斜送ローラ対61,62,63による斜行補正を行わないので、シートにおける皺、折れ、斜行等の発生を抑制することができる。また、複数の搬送ローラ対の全てに対して離間駆動構成を設ける必要が無くなるので、部品増加によるコストの増加、装置の大型化、シーケンスの複雑化を回避することができる。このように、長尺シートのレジストレーション補正は、プレレジローラ対31によってレジストレーション補正を行うことでシート姿勢を高精度に補正させることができる。従って、装置の大型化やコスト増を抑えながらもシートの斜行を高精度に補正できる。
また、本実施形態のプリンタ1によれば、プレレジローラ対31を行う位置を第2斜行補正部60よりも上流にしている。このため、斜送ローラ対より下流のローラ対にシートを突き当てて斜行補正する場合に比べて、プレレジローラ対31と二次転写ニップT2との距離Xを長くすることができる。これにより、プレレジローラ対31から二次転写ニップT2までの間の加速区間を長く設けることができるために、プレレジローラ対31で一旦停止することで生じるシートの停止時間分のシート間距離を短縮することができる。従って、生産性低減を小さくすることが可能となる。
上述した実施形態では、CIS34、搬送センサ35、先端検出センサ66の位置は、本実施形態での場所には限られない。即ち、これらのセンサは、二次転写ニップT2よりも上流で、かつ、シートの位置補正が、シートが二次転写ニップT2に到達する前に間に合う位置であれば良い。
1…プリンタ(画像形成装置)、3…レジユニット(シート搬送装置)、30…第1斜行補正部、31…プレレジローラ対(第1ローラ対)、32,33…搬送ローラ対(第2ローラ対)、36a…撓み空間部、40…画像形成ユニット(画像形成部)、50…中間転写ベルト(像担持体)、60…第2斜行補正部、61,62,63…斜送ローラ対(旋回ローラ対)、64…突き当て板(当接面)、65…レジローラ対(第3ローラ対)、200…制御部、D1…シート搬送方向、L1…ループ(撓み)、S…シート、T2…二次転写ニップ(転写部)、W…幅方向

Claims (14)

  1. シートを搬送する第1ローラ対と、前記第1ローラ対よりもシート搬送方向における上流に配置されシートを搬送する第2ローラ対とを有し、前記第2ローラ対により搬送されるシートの先端を前記第1ローラ対に突き当ててシートに撓みを形成しシートの先端の斜行を補正する第1斜行補正部と、
    シートを搬送する旋回ローラ対を有し、前記旋回ローラ対によりシートを旋回するように搬送することによってシートの斜行を補正する第2斜行補正部と、
    シートの長さの情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得されたシートの長さの情報に基づいて、前記第1斜行補正部と前記第2斜行補正部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記シート搬送方向の長さが第1長さである第1シートを搬送するときに、前記第2斜行補正部によりシートの斜行を補正し、前記シート搬送方向の長さが前記第1長さよりも長い第2シートを搬送するときに、前記第1斜行補正部によりシートの斜行を補正し前記第2斜行補正部によりシートの斜行補正をしない、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第2斜行補正部は、前記第1斜行補正部の下流に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1斜行補正部と前記第2斜行補正部とを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記シート搬送方向の長さが所定値より長いサイズの前記第2シートを搬送する場合は、前記第1斜行補正部によりシートの斜行を補正し、
    前記シート搬送方向の長さが前記所定値以下のサイズの前記第1シートを搬送する場合は、前記第2斜行補正部によりシートの斜行を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記所定値は、30インチである、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記第2斜行補正部は、前記シート搬送方向に沿って延び、搬送されるシートの幅方向における端部に当接可能な当接面を有し、
    前記旋回ローラ対は、前記シート搬送方向の下流に向かう程、前記幅方向に関して前記当接面に近づくように前記シート搬送方向に対して傾斜した方向にシートを移動させる斜送ローラ対であり、
    前記第2斜行補正部は、前記斜送ローラ対によりシートを前記当接面に沿って移動させてシートの斜行を補正して搬送する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  6. 前記第2斜行補正部は、前記シート搬送方向に沿って延び、搬送されるシートの幅方向における端部に当接可能な当接面を有し、
    前記旋回ローラ対は、前記シート搬送方向の下流に向かう程、前記幅方向に関して前記当接面に近づくように前記シート搬送方向に対して傾斜した方向にシートを移動させる斜送ローラ対であり、
    前記第2斜行補正部は、前記斜送ローラ対によりシートを前記当接面に沿って移動させてシートの斜行を補正して搬送し、
    前記斜送ローラ対は、シートを挟持して搬送する挟持搬送状態と、シートの挟持を解除した非挟持状態と、に切り替えられ、
    前記制御部は、前記シート搬送方向の長さが前記所定値より長いサイズのシートを搬送する場合は、前記斜送ローラ対を前記非挟持状態とする、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  7. 前記第2斜行補正部は、前記シート搬送方向において画像形成部よりも上流に配置され、
    前記制御部は、前記シート搬送方向の長さが前記所定値より長いサイズのシートを搬送する場合は、前記第1斜行補正部による斜行補正動作において、前記第1ローラ対の回転開始を前記画像形成部による画像形成を行うタイミングに応じたタイミングで行う、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  8. 前記第2斜行補正部は、前記シート搬送方向に沿って延び、搬送されるシートの幅方向における端部に当接可能な当接面を有し、
    前記旋回ローラ対は、前記シート搬送方向の下流に向かう程、前記幅方向に関して前記当接面に近づくように前記シート搬送方向に対して傾斜した方向にシートを移動させる斜送ローラ対であり、
    前記第2斜行補正部は、前記斜送ローラ対によりシートを前記当接面に沿って移動させてシートの斜行を補正して搬送し、
    前記第1ローラ対は、シートを挟持して搬送する挟持搬送状態と、シートの挟持を解除した非挟持状態と、に切り替えられ、
    前記制御部は、前記シート搬送方向の長さが前記所定値以下のサイズのシートを搬送する場合は、前記第1ローラ対を前記挟持搬送状態にしてシートを搬送し、該シートの先端が前記斜送ローラに到達した後に前記第1ローラ対を前記非挟持状態にする、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  9. 前記第2ローラ対は、シートを挟持して搬送する挟持搬送状態と、シートの挟持を解除した非挟持状態と、に切り替えられ、
    前記制御部は、前記シート搬送方向の長さが前記所定値以下のサイズのシートを搬送する場合は、前記第1ローラ対により搬送されたシートの先端が前記斜送ローラに到達した後に前記第2ローラ対を前記非挟持状態にする、
    ことを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 前記第2斜行補正部は、前記斜送ローラ対よりも前記シート搬送方向における下流に配置される第3ローラ対と、前記第3ローラ対を前記幅方向に移動させる移動部と、を有し、
    前記制御部は、前記第2斜行補正部による斜行補正動作において、前記当接面に沿って移動させたシートを前記第3ローラ対に挟持させ、前記移動部により前記第3ローラ対で挟持したシートの前記幅方向の位置を補正する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
  11. 前記第2斜行補正部は、前記シート搬送方向に沿って延び、搬送されるシートの幅方向における端部に当接可能な当接面を有し、
    前記旋回ローラ対は、前記シート搬送方向の下流に向かう程、前記幅方向に関して前記当接面に近づくように前記シート搬送方向に対して傾斜した方向にシートを移動させる斜送ローラ対であり、
    前記第2斜行補正部は、前記斜送ローラ対によりシートを前記当接面に沿って移動させてシートの斜行を補正して搬送し、
    前記第2斜行補正部は、前記斜送ローラ対よりも前記シート搬送方向における下流に配置される第3ローラ対と、前記第3ローラ対を前記幅方向に移動させる移動部と、を有し、
    前記制御部は、前記第2斜行補正部による斜行補正動作において、前記当接面に沿って移動させたシートを前記第3ローラ対に挟持させ、前記移動部により前記第3ローラ対で挟持したシートの前記幅方向の位置を補正し、
    前記第2斜行補正部は、前記シート搬送方向において画像形成部よりも上流に配置され、
    前記制御部は、前記シート搬送方向の長さが前記所定値以下のサイズのシートを搬送する場合は、前記第2斜行補正部による斜行補正動作において、前記第3ローラ対によりシートの搬送速度の変速を前記画像形成部による画像形成に応じたタイミングで行う、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  12. 前記第1斜行補正部は、シートが前記第1ローラ対に突き当たることによって生じるシートの撓みを形成させる撓み空間部を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  13. 請求項1に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置によって搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記画像形成部は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に担持されたトナー像をシートに転写する転写部と、を有し、
    前記シート搬送装置は、前記転写部にシートを搬送する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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