JP5887951B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、プリンター、複写機などとして電子写真方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、用紙に片寄りが生じることにより、すなわち、用紙幅方向(用紙搬送方向と直交する方向)における用紙の搬送位置が規定の位置からずれることにより、用紙に形成される画像が本来の適正位置からずれてしまい、印刷品質の低下が生じるという問題がある。そのため、画像形成装置は、用紙の搬送経路上に、用紙幅方向に揺動可能に構成される揺動部材を備え、この揺動部材を用紙の搬送に同期させて移動させることにより用紙の搬送位置を適切に調整している。揺動部材は、用紙幅方向に所定距離を隔てて配置される一対のガイド部材等で構成してもよいが、レジストローラー等の用紙を搬送する搬送手段によって兼用されることが多い。
例えば特許文献1には、用紙を基準ガイド側に寄せる斜行ローラーと、この斜行ローラーよりも下流側に設けられかつ用紙幅方向に揺動可能な搬送ローラーとを備える画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、斜行ローラーにより用紙を基準ガイドに突き当ててスキュー矯正し、その後、搬送ローラーにて用紙を挟持し、この搬送ローラーを用紙幅方向に移動させることにより、用紙の搬送位置を調整している。
また、例えば特許文献2には、用紙の先端を突き当てて位置決め可能なゲート手段と、この上流側にレジストローラーとを設けた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、レジストローラーが離間した状態でゲート手段による位置決めを行い、その位置決め後にレジストローラーを圧接させてゲート手段を開放し、レジストローラーによりゲート手段の下流へ所定のタイミングで用紙を搬送する。この際、用紙の片寄り量に応じてレジストローラーが用紙幅方向に移動させられる。
なお、搬送手段を用紙の片寄りに応じて移動させた場合には、後続の用紙が到達するまでに、揺動部材をなす搬送手段をその動作の起点となるホームポジションへと復帰させる必要がある。このような復帰動作を紙間に行うことができれば問題はないが、近年の生産性の向上の要請より紙間が短くなる傾向にあるため、用紙が通過している期間であっても、ローラー対を離間状態へと切り換え、その上で復帰動作を開始することとしている。
特開平11−189355号公報 特開2008−24507号公報
ところで、用紙の片寄りに応じて揺動部材たる搬送手段を移動させる場合には、用紙の捩れや破れを抑制するため、この搬送手段よりも上流側の搬送手段は圧接状態から離間状態へと切り換えられている。したがって、片寄りに応じて移動した位置からホームポジションへと復帰する場合には、用紙は、揺動部材たる搬送手段よりも上流側の転写ニップ部のみよって搬送される状態となる。
このような搬送形態では、転写ニップ部のみによる搬送距離が長くなることで、転写される画像の比率や転写部材における径の不均一などによる搬送力の不均一に起因して、用紙が斜行を起こすおそれがある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、転写ニップ部のみによる搬送距離を減少させることにより、用紙の斜行といった事態の発生を抑制することにある。
かかる課題を解決するために、本発明は、画像を担持する像担持体と転写部材とのニップ部に用紙を搬送して当該用紙に画像を転写する画像形成装置を提供する。この画像形成装置は、圧接状態と離間状態とが切換可能な一対の回転部材を備えてニップ部に向けて用紙を搬送するとともに、所定のホームポジションを起点として用紙搬送方向と直行する方向である用紙幅方向に揺動可能に構成される搬送手段と、画像の転写に関する線速度を検出する線速度検出部と、用紙幅方向における用紙の搬送位置に応じて搬送手段をホームポジションから移動させるとともに、用紙がニップ部に到達した後に、圧接状態にある一対の回転部材を離間状態に切り換えた上で搬送手段をホームポジションに復帰させる制御部と、を有する。この場合、制御部は、一対の回転部材を離間状態に切り換える離間タイミングを、ニップ部のみによる搬送距離を減少させるために線速度検出部により検出される線速度に基づいて可変的に設定する。
ここで、本発明において、制御部は、予め設定された基準線速度に対して用いられる離間タイミングの基準値である基準離間タイミングを保持し、基準線速度に対する遅れに応じて、離間タイミングを基準離間タイミングよりも遅らせることが好ましい。
また、本発明において、基準離間タイミングは、後続の用紙が到達するまでに搬送手段がホームポジションに復帰することを上限として、用紙がニップ部に到達してから離間タイミングに至るまでの時間が最大化されるように、基準線速度に基づいて設定されていることが望ましい。
また、本発明において、制御部は、用紙の先端がニップ部に到達してから用紙の後端が搬送手段を通過するまでの時間を、線速度検出部により検出された線速度に基づいて演算した第1の時間と、基準線速度に基づいて演算した第2の時間との時間差に応じて、離間タイミングを基準離間タイミングよりも遅らせることが好ましい。
また、本発明において、搬送手段は、一対のローラーからなるレジストローラーであることが好ましい。
また、本実施形態において、線速度検出部は、用紙搬送時における像担持体の線速度を検出する、又は縦倍調整時における像担持体の線速度を検出する。
本発明によれば、離間タイミングを調整することができるので、搬送手段とその下流側の転写ニップ部との双方によって用紙が挟持された状態の搬送距離を、必要に応じて長く確保したりすることができる。この場合には、転写ニップ部のみによる搬送距離を減少させることができるので、用紙の斜行といった事態の発生を抑制することができる。
画像形成装置を模式的に示す構成図 用紙の搬送経路の要部を示す説明図 レジストローラーの揺動状態を示す説明図 画像形成装置の制御系の構成を模式的に示すブロック図 第1の実施形態にかかるレジストローラーの圧着解除の制御手順を示すフローチャート 第2の実施形態にかかるレジストローラーの圧着解除の制御手順を示すフローチャート
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置を模式的に示す構成図である。この画像形成装置は、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。
画像形成装置は、原稿読取装置SC、4組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、定着装置50、制御部11を主体に構成され、これらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部11に入力される。なお、制御部11に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置に接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置から受信したものであってもよい。
4組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンダ(M)の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成部10C、ブラック(K)の画像を形成する画像形成部10Kで構成されている。
画像形成部10Yは、感光体ドラム1Y及びその周辺に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及びドラムクリーナー5Yで構成されている。同様に、画像形成部10M,10C,10Kは、感光体ドラム1M,1C,1K及びその周辺に配置された帯電部2M,2C,2K、光書込部3M,3C,3K、現像装置4M,4C,4K及びドラムクリーナー5M,5C,5Kで構成されている。
感光体ドラム1Y〜1Kは、帯電部2Y〜2Kによりその表面が一様に帯電させられており、光書込部3Y〜3Kによる走査露光により、感光体ドラム1Y〜1Kには潜像が形成される。さらに、現像装置4Y〜4Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム1Y〜1K上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム1Y〜1K上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのいずれかに対応する所定色のトナー画像が形成される。感光体ドラム1Y〜1K上に形成されたトナー画像は、1次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kにより、回転する中間転写ベルト6上の所定位置へと逐次転写される。
中間転写ベルト6上に転写された各色よりなるトナー画像は、後述する用紙搬送部20により所定のタイミングで搬送される用紙Pに対して、2次転写ローラー9によって転写される。この2次転写ローラー9は中間転写ベルト6と圧接して配置されることによりニップ部(以下「転写ニップ部」という)を形成する圧接部材である。
用紙搬送部20は、用紙Pの搬送経路に従って用紙Pを搬送する。用紙Pは給紙トレイ21に収容されており、当該給紙トレイ21に収容された用紙Pは、給紙部22により取り込まれ、搬送経路へと送り出される。あるいは、用紙Pは、画像形成装置と接続された給紙装置(図示せず)が有する給紙トレイに収容されており、給紙装置が保有する用紙Pは、当該給紙装置から画像形成装置へと供給されることで、搬送経路へと送り出される。
この搬送経路において、転写ニップ部よりも上流側には、用紙Pを搬送する複数の搬送手段が設けられている。個々の搬送手段は、圧接された一対のローラーによって構成されており、電動モーターを主体とする駆動機構を通じて少なくとも一方のローラーが回転駆動することにより用紙Pを搬送する。また、個々の搬送手段を構成する一対のローラーは、ローラー間の状態を圧接状態と離間状態とで切り換えることができように構成されている。
本実施形態において、用紙Pの搬送経路の上流側から下流側にかけて、中間搬送ローラー23〜25、ループローラー26及びレジストローラー27が搬送手段として設けられている。なお、搬送手段は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
このような搬送経路において、給紙トレイ21又は給紙装置から給紙された用紙Pは、上流側から下流側に設けられた複数の中間搬送ローラー23〜25及びループローラー26により順次搬送されて、搬送経路を進行する。用紙Pの先端がレジストローラー27へと近づくと、ループローラー26よりも上流側の搬送手段、具体的には、中間搬送ローラー23〜25は圧接状態から離間状態へと切り換えられる。このため、中間搬送ローラー23〜25が離間状態へと遷移してからは、ループローラー26のみによって用紙Pが搬送される状態となる。その後、ループローラー26によって搬送される用紙Pは、回転停止状態のレジストローラー27に突き当てられ、そして、ループローラー26が所定時間だけ回転を継続することで、用紙Pにループが形成される。このループ形成の作用により、用紙Pの曲がりが矯正される(スキュー補正)。
つぎに、中間転写ベルト6が担持するトナー画像と同期するように所定のタイミングでレジストローラー27が回転を開始すると、ループローラー26は、中間搬送ローラー23〜25と同様、圧接状態から離間状態へと切り換えられる。すなわち、ループローラー26が離間状態へと遷移してからは、用紙Pは、レジストローラー27のみによって搬送される。このレジストローラー27は、用紙Pの搬送を行いながら後述する揺動処理を行い、転写ニップ部へと用紙Pを搬送する。
図3は、レジストローラー27による用紙Pの揺動処理を示す説明図である。レジストローラー27は、用紙幅方向CD(用紙搬送方向FDと直行する方向)に揺動可能に構成されている。このレジストローラー27には、電動モーターを主体とする駆動機構が連結されており、当該駆動機構によって駆動されることにより、所定のホームポジションを起点として用紙幅方向CDに移動することができる。
レジストローラー27は、用紙Pが自身を通過する通過期間に合わせて用紙幅方向CDに沿って移動することにより、搬送される用紙Pを用紙幅方向CDに沿って移動させることができる(用紙Pの揺動処理)。これにより、レジストローラー27は、転写されるトナー画像の位置と整合するように、用紙幅方向CDにおける用紙Pの搬送位置を調整する。
また、レジストローラー27は、用紙Pが転写ニップ部へ到達した後に、圧接状態にある一対のローラーを離間状態に切り換えた上でホームポジションへと復帰する。レジストローラー27をなす一対のローラーを離間状態に切り換える切換タイミングは、後述するように可変的に設定される。
なお、本明細書では、レジストローラー27の揺動動作のうち、ホームポジションから所定位置(用紙Pの片寄りに応じて定まる位置)へと移動する動作を初期動作といい、この初期動作後に当該所定位置からホームポジションへと移動する動作を復帰動作という。
再び図1に示すように、定着装置50は、トナー画像が転写された用紙P、すなわち、転写ニップ部から送り出された用紙Pに定着処理を施す装置であり、例えば、一対の定着部材(例えば一対のローラー)と、当該定着部材の一方又は双方を加熱するヒーターとで構成されている。この定着装置50は、用紙Pの搬送過程において、一対の定着部材による加圧と定着部材の有する熱との作用を通じて、用紙Pへのトナー画像の定着を行う。
定着装置50により定着処理が施された用紙Pは、排紙ローラー28により、筐体の外部側面に取り付けられた排紙トレイ29に排出される。また、用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、用紙表面に対する画像形成を終えた用紙Pは、切換ゲート30により、下方にある反転ローラー31へと搬送される。反転ローラー31は、搬送された用紙Pの後端を挟持した後、逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送経路に送り出す。この再給紙搬送経路へと送り出された用紙Pは、複数の再給紙用の搬送手段によって搬送され、転写位置へと用紙Pを回帰させる。なお、排紙ローラー28、切換ゲート30、反転ローラー31及び再給紙用の搬送手段も前述した用紙搬送部20を構成する。
制御部11は、画像形成装置を統合的に制御する機能を担っており、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、補助記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)、通信I/F部などを備えるコンピューターであり、これらの要素はバスを介して相互に接続されている。
制御部11は、画像形成装置の各部(例えば、画像形成部10Y〜10K、用紙搬送部20及び定着装置50など)を制御することにより、以下に示す各プロセスを実行し、用紙Pにトナー画像を形成する。
(1)感光体ドラム1Y〜1Kを帯電させる
(2)光書込部3Y〜3Kにより感光体ドラム1Y〜1K上に静電潜像を形成する
(3)形成された静電潜像にトナーを付着させる
(4)感光体ドラム1Y〜1K上のトナー画像を中間転写ベルト6に一次転写させる
(5)用紙搬送部20により用紙Pを搬送する
(6)中間転写ベルト6上のトナー画像を用紙Pに二次転写させる
(7)定着装置50により用紙Pに転写されたトナー画像に定着処理を施す
図4は、本実施形態にかかる画像形成装置の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態との関係において、制御部11は、回転駆動部32、圧接駆動部33、揺動駆動部34を制御することにより、用紙搬送動作を制御する。ここで、回転駆動部32は、レジストローラー27を含む搬送手段を回転駆動して用紙Pを搬送するためのものであり、個々の搬送手段を独立的に駆動することができる。また、圧接駆動部33は、搬送手段をなす一対のローラーを圧接状態と離間状態とで切換駆動するためのものであり、個々の搬送手段を独立的に駆動することができる。揺動駆動部34は、レジストローラー27を用紙幅方向CDに沿って揺動駆動するためのものである。
具体的には、制御部11は、用紙Pの片寄りに応じて初期動作を行うことにより、レジストローラー27をホームポジションから移動させる。また、制御部11は、用紙Pが転写ニップ部に到達した後に、圧接状態にあるレジストローラー27にかかる一対のローラーを離間状態に切り換えた上で当該レジストローラー27をホームポジションに復帰させる。この場合、制御部11は、レジストローラー27をなす一対のローラーを離間状態に切り換える切換タイミングを、画像の転写に関する線速度に基づいて可変的に設定することとしている。
制御部11には、このような制御を行うために、センサー等からの情報が入力されている。
レジストセンサー36は、搬送経路においてレジストローラー27とループローラー26との間に配置されており、センサーの検出位置(レジストローラー27の所定距離だけ手前の位置)への用紙Pの先端の到達を検出する。このレジストセンサー36の検出結果は、レジストローラー27の回転開始タイミングの検知、転写ニップ部への用紙Pの先端の到達タイミングを把握する等ために用いられる。
片寄りセンサー37は、用紙Pの片寄り量を検出する。片寄りセンサー37としては、例えば、複数の受光素子を用紙幅方向CDに沿って直線状に配列したリニアイメージセンサー(例えばCCDラインセンサー等)などを用いることができる。具体的には、片寄りセンサー37は、搬送基準位置から用紙Pの端部までの距離を検知することにより、用紙Pの片寄り方向とともにその片寄り量を検出する。この片寄りセンサー37の検出結果は、揺動処理におけるレジストローラー27の移動量を決定するために用いられる。
線速度検出センサー38は、画像の転写に関する線速度を検出するセンサーであり、具体的には、中間転写ベルト6の線速度を検出する。もっとも、画像の転写に関する線速度を検出する方法としては、これに同期する線速度を検出すればよく、転写ローラー9の線速度を検出したり、転写ニップ部により単独で搬送されている期間の用紙Pの線速度や感光体ドラム1Y〜1Kの線速度を検出したりしてもよい。
操作部60は、ユーザーによって設定される種々の情報を制御部11に出力する。操作部60としては、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルを用いることができる。かかる操作部60を通じて、ユーザーは、印刷条件、すなわち、用紙Pの種類(例えば、斤量やサイズ)、画像の濃度や倍率などを設定することができる。また、制御部11は、操作部60を制御することにより、当該操作部60を介してユーザーに種々のメッセージを表示することができる。
図5は、第1の実施形態にかかるレジストローラー27の圧着解除の制御手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて、制御部11によって実行される。
まず、ステップ10(S10)において、制御部11は、用紙Pの搬送を開始する。なお、前述したように、用紙Pの搬送が開始されることにより、フローチャートに従った以下に示す動作と平行して、上述したように搬送経路に沿って用紙Pが搬送される。そして、用紙Pがレジストローラー27へと到達すると、所定のタイミングでレジストローラー27が回転を開始するとともに揺動処理に伴う初期動作が実行されることになる。
ステップ11(S11)において、制御部11は、線速度検出センサー38に基づいて、転写における実際の線速度Vacを検出する。
ステップ12(S12)において、制御部11は、線速度Vacが基準線速度Vstよりも小さいか否かを判断する。ここで、基準線速度Vstは、転写に関する線速度の基準値であり、設計上の速度として予め設定されている。実際の線速度Vacが基準線速度Vstよりも小さくなる原因としては、例えば、後述するような縦倍率調整に応じてシステムの線速度を変更する場合や、厚紙といったように用紙Pの種類に応じてシステムの線速度を変更する場合などが挙げられる。
このステップ12において肯定判定された場合、すなわち、線速度Vacが基準線速度Vstよりも小さい場合には、ステップ13(S13)に進む。一方、ステップ12において否定判定された場合、すなわち、線速度Vacが基準線速度Vstよりも小さくない場合には、ステップ14(S14)に進む。
ステップ13において、制御部11は、離間タイミングを補正する。ここで、離間タイミングは、レジストローラー27をなす一対のローラーを離間状態に切り換える切換タイミングであり、かかる切り換えは揺動処理における復帰動作の前提として実行される。この離間タイミングは、例えば、用紙Pが転写ニップ部へ到達したタイミングを起点とする経過時間により定義される。離間タイミングの補正処理は、下式に基づいて行われる。
(数式1)
Tam=Tst+ΔT
同数式において、Tamは補正後の離間タイミング、Tstは基準離間タイミング、ΔTは補正により遅延させるための時間(以下「補正時間」という)である。
ここで、基準離間タイミングTstは、基準線速度Vstに対して用いられる離間タイミングの基準値であり、用紙Pが転写ニップ部に到達してから離間タイミングに至るまでの時間が最大化されるように、基準線速度Vstに基づいて設定されている。もっとも、基準離間タイミングTstは、後続の用紙Pがレジストローラー27に到達するまでに、当該レジストローラー27がホームポジションに復帰することを上限として設定されている。
なお、この基準離間タイミングTstを決めるにあたり、用紙Pの搬送速度、用紙搬送方向における用紙Pの長さ、用紙Pの搬送間隔(紙間の長さ)、レジストローラー27のホームポジションからの移動量などといったパラメーターを考慮することにより、前述の基準離間タイミングTstを適切に設定することができる。この場合、レジストローラー27のホームポジションからの移動量としては、レジストローラー27の揺動量に関する機械的な最大値を用いてもよいし、用紙Pの片寄りに応じて演算される移動量を用いて前述の基準離間タイミングTstを用紙P毎に演算してもよい。
また、補正時間ΔTは、下式より算出される。
(数式2)
ΔT=L/Vac−L/Vst
同数式において、Lは用紙搬送方向における用紙Pの長さから、レジストローラー27と転写ニップ部との間の長さを減じた値である。すなわち、補正時間ΔTは、用紙Pの先端が転写ニップ部に到達してから用紙Pの後端がレジストローラー27を通過するまでの時間を、実際の線速度Vacに基づいて演算した第1の時間(L/Vac)と、基準線速度Vstに基づいて演算した第2の時間(L/Vst)との時間差となる。
このように、離間タイミングの補正処理により、補正後の離間タイミングTamは、基準線速度Vstに対する実際の線速度Vacの遅れに応じて、基準離間タイミングTstから補正時間ΔT分だけ遅らされることになる。
ステップ14において、制御部11は、用紙Pが転写ニップ部に到達したか否かを判断する。このステップ14において肯定判定された場合、すなわち、用紙Pが転写ニップ部に到達した場合には、ステップ15(S15)に進む。一方、ステップ14において否定判定された場合、すなわち、用紙Pが転写ニップ部に到達してない場合には、ステップ11の処理に戻る。
ステップ15において、制御部11は、用紙Pが転写ニップ部へ到達したタイミングを起点とする経過時間を参照し、離間タイミングに到達したか否かを判断する。このステップ15において肯定判定された場合、すなわち、離間タイミングに到達した場合には、ステップ16(S16)に進む。一方、ステップ15において否定判定された場合、すなわち、離間タイミングに到達してない場合には、ステップ15の処理に戻る。
ステップ16において、制御部11は、レジストローラー27をなす一対のローラーを離間状態へと切り換える。この切り換えがなされると、制御部11は、揺動処理に伴う復帰動作を開始する。
ステップ17(S17)において、制御部11は、転写ニップ部を通過する用紙Pがジョブにおける最終紙か否かを判断する。このステップ17において肯定判定された場合、すなわち、現在の用紙Pが最終紙である場合には、本ルーチンを終了する。一方、ステップ17において否定判定された場合、すなわち、現在の用紙Pが最終紙ではなく、後続の用紙Pが存在する場合には、ステップ11の処理に戻る。
このように本実施形態において、制御部11は、用紙Pが転写ニップ部に到達した後に、圧接状態にあるレジストローラー27をなす一対のローラーを離間状態に切り換えた上でレジストローラー27をホームポジションに復帰させている。この場合、制御部11は、一対のローラーを離間状態に切り換える離間タイミングを、画像の転写に関する線速度に基づいて可変的に設定している。
かかる構成によれば、転写における線速度に応じて、離間タイミングを調整することができる。したがって、転写における線速度に応じて、転写ニップ部の上流側に位置するレジストローラー27とその転写ニップ部との双方によって用紙Pが挟持された状態の搬送距離を適切化することができる。これにより、転写ニップ部のみによる搬送距離を減少させることができるので、用紙Pの斜行といった事態の発生を抑制することを可能としつつも、一方で、レジストローラー27がホームポジションに復帰するタイミングに遅れ、本来の機能たる用紙Pの揺動処理を適切に実行できないといった事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、制御部11は、基準線速度Vstに対する実際の線速度Vac遅れに応じて、離間タイミングを基準離間タイミングTstよりも遅らせている。
かかる構成によれば、転写に関する線速度が遅くなるようにシーンでは、その遅れに応じて離間タイミングを遅延させることができる。その結果、基準離間タイミングTstにて離間状態への切り換えを行う場合と比較して、レジストローラー27と転写ニップ部との双方によって挟持された状態の搬送距離を長く確保することができる。これにより、転写ニップ部のみによる搬送距離を積極的に減少させることができるので、用紙Pの斜行といった事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、基準離間タイミングTstは、後続の用紙Pが到達するまでにレジストローラー27がホームポジションに復帰することを上限として、用紙Pが転写ニップ部に到達してから離間タイミングに至るまでの時間が最大化されるように、基準線速度Vstに基づいて設定されている。
かかる構成によれば、レジストローラー27と転写ニップ部との双方によって挟持された状態の搬送距離が長くなるように、基準離間タイミングTstが設定されている。このような前提のもと、前述のように、転写に関する線速度が遅くなるようにシーンでは、その遅れに応じて離間タイミングを遅延させることができる。これにより、転写ニップ部のみによる搬送距離を効果的に減少させることができるので、用紙Pの斜行といった事態の発生を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態にかかるレジストローラー27の圧着解除の制御手順を示すフローチャートである。この第2の実施形態にかかる画像形成装置が、第1の実施形態のそれと相違する点は、転写に関する線速度の検出タイミングである。なお、第1の実施形態と重複する部分についての説明は省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
まず、ステップ20(S20)において、制御部11は、縦倍調整を行う。縦倍調整は、中間転写ベルト6に形成されるトナー画像の縦方向(中間転写ベルト6の回転方向であって、画像形成における副走査方向)の倍率を調整するものであり、用紙の種類やその大きさに応じて実行される。制御部11は、通常、基準となる用紙の種類やその大きさに応じて、前述の基準線速度Vstを定義し、画像の転写及び定着を行う。そして、用紙の種類やその大きさに応じて縦倍率調整を行う場合には、制御部11は、縦倍調整値を考慮した線速度で画像の転写及び定着が行うこととし、当該線速度に応じて中間転写ベルト6、感光体ドラム1Y〜1K、レジストローラー27、定着ローラー等を制御する。
ステップ21(S21)において、制御部11は、線速度検出センサー38に基づいて、縦倍調整後の転写における線速度Vacを検出する。
ステップ22(S22)において、制御部11は、線速度Vacが基準線速度Vstよりも小さいか否かを判断する。なお、ステップ22以降の処理は、上述した第1の実施形態におけるステップ12以降の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このように本実施形態によれば、縦倍調整が行われたタイミングで、画像の転写に関する線速度を検出している。すなわち、画像の転写に関する線速度が変更されるようなシーンでは、そのタイミングで画像の転写に関する線速度を検出してもよい。このように、画像の転写に関する線速度を検出する手法は種々の手法を取り得ることが可能であり、この場合であっても、これにより、転写ニップ部のみによる搬送距離を積極的に減少させることができるので、用紙Pの斜行といった事態の発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。例えば、第1の実施形態に示す制御手順と第2の実施形態に示す制御手順とを組み合わせて行ってもよい。
SC 画像読取装置
10Y〜10K 画像形成部
11 制御部
20 用紙搬送部
21 給紙トレイ
22 第1給紙部
23〜25 中間搬送ローラー
26 ループローラー
27 レジストローラー
32 回転駆動部
33 圧接駆動部
34 揺動駆動部
36 レジストセンサー
37 片寄り検知センサー
38 線速度検出センサー
50 定着装置
60 操作部

Claims (6)

  1. 画像を担持する像担持体と転写部材とのニップ部に用紙を搬送して当該用紙に画像を転写する画像形成装置において、
    圧接状態と離間状態とが切換可能な一対の回転部材を備えて前記ニップ部に向けて用紙を搬送するとともに、所定のホームポジションを起点として用紙搬送方向と直行する方向である用紙幅方向に揺動可能に構成される搬送手段と、
    画像の転写に関する線速度を検出する線速度検出部と、
    前記用紙幅方向における用紙の搬送位置に応じて前記搬送手段を前記ホームポジションから移動させるとともに、用紙が前記ニップ部に到達した後に、圧接状態にある前記一対の回転部材を離間状態に切り換えた上で前記搬送手段をホームポジションに復帰させる制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記一対の回転部材を離間状態に切り換える離間タイミングを、前記ニップ部のみによる搬送距離を減少させるために前記線速度検出部により検出される線速度に基づいて可変的に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、予め設定された基準線速度に対して用いられる前記離間タイミングの基準値である基準離間タイミングを保持し、前記基準線速度に対する遅れに応じて、前記離間タイミングを前記基準離間タイミングよりも遅らせることを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 前記基準離間タイミングは、後続の用紙が到達するまでに前記搬送手段が前記ホームポジションに復帰することを上限として、用紙が前記ニップ部に到達してから前記離間タイミングに至るまでの時間が最大化されるように、前記基準線速度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
  4. 前記制御部は、用紙の先端が前記ニップ部に到達してから用紙の後端が前記搬送手段を通過するまでの時間を、前記線速度検出部により検出された線速度に基づいて演算した第1の時間と、前記基準線速度に基づいて演算した第2の時間との時間差に応じて、前記離間タイミングを前記基準離間タイミングよりも遅らせることを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
  5. 前記搬送手段は、一対のローラーからなるレジストローラーであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された画像形成装置。
  6. 前記線速度検出部は、用紙搬送時における前記像担持体の線速度を検出する、又は縦倍調整時における前記像担持体の線速度を検出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載された画像形成装置。
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