JP2013238752A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置において、装置の大型化を抑制し、用紙の搬送位置を調整する際に必要となる用紙調整部の移動量を効果的に確保する。
【解決手段】画像形成装置は、用紙Pの搬送経路において転写位置よりも上流側に配置されたレジストローラー24を備え、このレジストローラー24を用紙Pの通過期間に合わせて用紙幅方向CDに移動することにより、用紙Pの搬送位置を移動させることができる。制御部は、画像形成部を制御して転写対象となる画像の形成位置を用紙幅方向CDに沿って移動させる。これとともに、制御部は、用紙Pの到達に先行してレジストローラー24を待機位置において待機させ、用紙Pの到達に合わせてレジストローラー24を待機位置から用紙幅方向CDに移動させることにより、画像の形成位置に合わせて用紙Pの搬送位置を調整する。制御部は、画像の形成位置に基づいて待機位置を可変的に設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、プリンタ、複写機などとして電子写真方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置において、用紙に片寄りが生じた場合、すなわち、用紙が規定の基準位置からずれた位置にて搬送されている場合には、用紙に形成される画像が本来形成されるべき所定の位置からずれてしまうこととなるので、印刷品質の低下に繋がる。
例えば特許文献1には、用紙の片寄り補正を行う画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、用紙の搬送位置が用紙幅方向にずれている場合、レジストローラー対が位置ずれを修正する動作を行う。かかる修正動作は、ホームポジションに位置しているレジストローラー対を、用紙幅方向に沿って所定量だけ移動することによってなされる。
また、定着装置を構成する定着部材では、用紙のエッジが同一箇所を継続的に通過することにより、用紙のエッジの通過跡がキズとなって現れるという不都合が起こりえる。
例えば特許文献2には、定着装置に搬送される用紙の搬送位置に基づいて、用紙をシフトユニットで基準位置に移動させる画像形成装置が開示されている。具体的には、シフトユニットでレジストローラー対を駆動して定着部に搬送される用紙の基準位置を一定枚数搬送ごとに微少寸法ずつシフトさせる。用紙の基準位置のシフトは移動する幅寸法が異なる複数のシフトパターンに基づいて行われ、これにより、用紙の搬送位置が周期的に揺動させられることとなる。
特開平8−108956号公報 特開2010−2653号公報
特許文献1,2に開示されるように、用紙の搬送位置を調整する用紙調整部としては例えばレジストローラーが用いられるが、単一の用紙調整部にて用紙の搬送位置を調整する場合、当該用紙調整部を移動させるために十分なスペースが必要となる。そのため、装置が大型化するという不都合が懸念される。また、用紙の片寄り補正と、用紙の搬送位置の周期的揺動とをそれぞれ別々の部材により行えば、個々の部材で移動量を分担することができるので、装置の大型化の抑制には寄与する。しかしながら、この場合には、それぞれの部材に独立した駆動機構が必要となり、機械構成及び制御ロジックが複雑となり、コストが増大する等といった新たな課題が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像形成装置において、用紙の搬送位置を調整する用紙調整部の移動範囲を、装置の大型化によらず効率的に確保することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、転写対象となる画像を形成し、当該形成した画像を用紙に転写する画像形成部と、一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップに用紙を通過させて、転写された画像を用紙に定着させる定着部と、用紙の搬送経路において用紙に画像が転写される転写位置よりも上流側に配置されており、用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向に移動することにより用紙の搬送位置を移動させる用紙調整部と、前記画像形成部を制御して転写対象となる画像の形成位置を前記用紙幅方向に沿って移動させるとともに、用紙の到達に先行して前記用紙調整部を待機位置において待機させ、用紙の到達に合わせて前記用紙調整部を前記待機位置から用紙幅方向に移動させることにより、画像の形成位置に合わせて用紙の搬送位置を調整する制御部と、を有し、前記制御部は、前記画像の形成位置に基づいて前記待機位置を可変的に設定することを特徴とする画像形成装置を提供する。
ここで、本発明は、用紙の搬送経路において前記転写位置よりも上流側に配置されており、用紙幅方向における用紙の搬送位置を検出する検出部をさらに有していてもよい。この場合、制御部は、画像の形成位置と、前記検出部により検出される用紙の搬送位置とに基づいて、前記用紙調整部を前記待機位置から用紙幅方向に移動させることが好ましい。
また、本発明において、制御部は、基準中心からの画像の移動量と移動方向とに基づいて、前記待機位置を設定することが好ましい。
さらに、本発明において、画像形成部が形成する画像の解像度は、前記用紙調整部の単位移動距離よりも小さくなるような関係を満たしていることが好ましい。
本発明によれば、画像の形成位置に基づいて待機位置を可変的に設定することにより、待機位置へとシフトした分だけ移動距離を余分に確保することができるので、用紙調整部による用紙移動時の移動量をホームポジション位置からの移動量よりも拡大することができる。これにより、用紙の搬送位置を調整する用紙調整部の移動範囲を、装置の大型化によらず効率的に確保することができる。
画像形成装置を模式的に示す構成図 画像形成装置の制御系の構成を模式的に示すブロック図 画像形成装置における制御概念を模式的に示す説明図 画像形成部が形成する画像の解像度とレジストローラーの単位移動距離との関係を模式的に示す説明図 画像形成装置の制御手順を示すフローチャート
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置を模式的に示す構成図である。この画像形成装置は、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。
画像形成装置は、原稿読取装置SC、4組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、定着装置50、制御部15を主体に構成され、これらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部15に入力される。なお、制御部15に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置に接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置から受信したものであってもよい。
4組の画像形成部10Y〜10Kは、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンダ(M)の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成部10C、ブラック(K)の画像を形成する画像形成部10Kで構成されている。
画像形成部10Yは、感光体ドラム1Y及びその周辺に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及びドラムクリーナー5Yで構成されている。同様に、画像形成部10M,10C,10Kは、感光体ドラム1M,1C,1K及びその周辺に配置された帯電部2M,2C,2K、光書込部3M,3C,3K、現像装置4M,4C,4K及びドラムクリーナー5M,5C,5Kで構成されている。
感光体ドラム1Y〜1Kは、帯電部2Y〜2Kによりその表面が一様に帯電させられており、光書込部3Y〜3Kによる走査露光により、感光体ドラム1Y〜1Kに潜像が形成される。現像装置4Y〜4Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム1Y〜1K上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム1Y〜1K上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのいずれかに対応する所定色の画像(トナー画像)が形成される。感光体ドラム1Y〜1K上に形成された画像は、1次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kにより、回転する中間転写ベルト6上の所定位置へと逐次転写される。
中間転写ベルト6上に転写された各色よりなる画像は、後述する用紙搬送部20により所定のタイミングで搬送される用紙Pに対して、2次転写ローラー9によって転写される。この2次転写ローラー9は中間転写ベルト6と圧接して配置されることにより転写ニップを形成する。
本実施形態において、画像形成部10Y〜10Kは、(i)感光体ドラム1Y〜1Kを帯電させる、(ii)感光体ドラム1Y〜1K上に静電潜像を形成する、(iii)形成された静電潜像にトナーを付着させる、(ix)感光体ドラム1Y〜1K上の画像を中間転写ベルト6に一次転写させる、(x)中間転写ベルト6上の画像を2次転写ローラー9により用紙Pに二次転写させる、という一連のプロセスを通じて、転写対象となる画像を形成し、この形成した画像を用紙Pに転写する。
用紙搬送部20は、用紙Pの搬送経路に従って用紙Pを搬送する。用紙Pは給紙トレイ21に収容されており、当該給紙トレイ21に収容された用紙Pは、給紙部22により取り込まれ、搬送経路へと送り出される。
この搬送経路において、用紙Pに画像が転写される転写位置(具体的には、転写ニップ)よりも上流側には、用紙Pを搬送する複数の搬送手段が設けられている。個々の搬送手段は、圧接された一対のローラーによって構成されており、電動モーターを主体とする駆動機構によってローラーが回転駆動することにより用紙Pを搬送する。また、個々の搬送手段を構成する一対のローラーは、ローラー間の状態を圧接状態と離間状態とで切り換えることができように構成されている。なお、搬送手段は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、種々の構成を広く採用することができる。
本実施形態において、用紙Pの搬送経路の上流側から下流側には、複数の中間搬送ローラー、ループローラー23及びレジストローラー24が搬送手段として設けられている。具体的には、給紙部22から給紙された用紙Pは、複数の中間搬送ローラー及びループローラー23により順次搬送されて、搬送経路を進行する。用紙Pの先端がレジストローラー24へと近づくと、ループローラー23よりも上流側の複数の中間搬送ローラーは圧接状態から離間状態へと切り換えられる。そして、用紙Pはループローラー23のみによって搬送され、回転停止状態のレジストローラー24にその先端が突き当てられ、この状態で、ループローラー23が所定時間だけ回転を継続することで、用紙Pにループが形成される。このループ形成の作用により、用紙Pの曲がりが矯正される(スキュー補正)。
つぎに、所定のタイミングでレジストローラー24が回転を開始すると、レジストローラー24により用紙Pが前方へと送り出されるとともに、中間搬送ローラーと同様、ループローラー23が圧接状態から離間状態へと切り換えられる。レジストローラー24は、用紙Pの搬送を行いながら、後述する用紙Pの揺動処理を行い、転写ニップへと用紙Pを搬送する。
定着装置50は、画像が転写された用紙P、すなわち、転写ニップから送り出された用紙Pに定着処理を施す装置である。定着装置50は、例えば、互いに圧接されて定着ニップを形成する一対の定着部材と、当該定着部材の一方又は双方を加熱するヒーターとで構成されている。
一方の定着部材である定着上ローラー51は、ローラー状の定着部材であり、円筒形の鋼鉄やアルミニウムのパイプの表面にシリコーンゴム等の弾性層とフッ素樹脂等による離型層等が積層されて構成されている。定着上ローラー51の内部には、定着上ローラー51の加熱用、すなわち、用紙P上の画像を熱定着させるためのヒーターが内蔵されている。このヒーターからの輻射熱により定着上ローラー51が加温される。
他方の定着部材である定着下ローラー52は、ローラー状の定着部材であり、円筒形の鋼鉄やアルミニウムのパイプの表面にシリコーンゴム等の弾性層とフッ素樹脂等による離型層等が積層されて構成されている。なお、定着下ローラー52は、定着上ローラー51と同様にヒーターを内蔵することが可能であり、熱定着のための熱を補助的に与えることができるように構成されている。
この定着装置50は、用紙Pの搬送過程において用紙を定着ニップに通過させ、一対のローラー51,52による加圧と当該ローラー51,52の有する熱との作用を通じて、転写された画像を用紙Pに定着させる(定着部)。
定着装置50により定着処理が施された用紙Pは、排紙ローラー28により、筐体の外部側面に取り付けられた排紙トレイ29に排出される。また、用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、用紙表面に対する画像形成を終えた用紙Pは、切換ゲート30により、下方にある反転ローラー31へと搬送される。反転ローラー31は、搬送された用紙Pの後端を挟持した後、逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送経路に送り出す。この再給紙搬送経路へと送り出された用紙Pは、複数の再給紙用の搬送手段によって搬送され、転写位置へと用紙Pを回帰させる。なお、排紙ローラー28、切換ゲート30、反転ローラー31及び再給紙用の搬送手段も前述した用紙搬送部20を構成する。
制御部15は、画像形成装置を統合的に制御する機能を担っており、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、補助記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)、通信I/F部などを備えるコンピューターであり、これらの要素はバスを介して相互に接続されている。
制御部15は、画像形成装置の各部(例えば、画像形成部10Y〜10K、用紙搬送部20及び定着装置50など)を制御することにより、以下に示す各プロセスを実行し、用紙Pに画像を形成する。
(1)感光体ドラム1Y〜1Kを帯電させる
(2)光書込部3Y〜3Kにより感光体ドラム1Y〜1K上に静電潜像を形成する
(3)形成された静電潜像にトナーを付着させる
(4)感光体ドラム1Y〜1K上の画像(トナー画像)を中間転写ベルト6に一次転写させる
(5)用紙搬送部20により用紙Pを搬送する
(6)中間転写ベルト6上の画像を用紙Pに二次転写させる
(7)定着装置50により用紙Pに転写された画像に定着処理を施す
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成を模式的に示すブロック図である。図3は、本実施形態に係る画像形成装置における制御概念を模式的に示す説明図である。通常、用紙Pの搬送方向と直交する用紙幅方向CDにおけるレジストローラー24の中心位置は、所定の基準中心Cntと一致するように設定されており、この位置をレジストローラー24のホームポジションとしている。また、用紙Pは、用紙幅方向CDにおける中心点が基準中心Cntと一致するように搬送されており、この用紙Pの搬送位置(用紙基準位置)を前提に、画像形成部10Y〜10Kによる画像の形成位置、すなわち、光書込部3Y〜3Kによる感光体ドラム1Y〜1Kに対する画像の書き込み開始位置が設定されている。
ところで、用紙幅方向CDにおける用紙Pの搬送位置が固定されてしまうと、例えば定着部材(本実施形態において定着上ローラー51及び定着下ローラー52)に、用紙Pのエッジの通過跡がキズとなって現れるといった事態が生じ得る。かかる事態は、印刷品質を低下させるとともに、メンテナンスサイクルを増加させる要因となる。また、用紙Pが転写位置へと到達した際に、用紙Pに片寄りが生じているといった事態が起こりうる。かかる事態も、印刷品質の低下の要因となる。この用紙Pの片寄りは、反転ローラー31及び再給紙搬送経路を経由して転写位置へと用紙Pが搬送されたりするといったように、長い距離を用紙Pが搬送されることにより、部材の機械的な誤差などの影響によって生じ得る。また、トレイ内に収容される用紙Pの初期的な収容状態も、その要因となりえる。
そこで、制御部15は、用紙Pが定着部材を通過する際に当該用紙Pのエッジが定着部材の特定位置を重畳的に通過することを抑制する観点から、画像形成部10Y〜10Kによる画像の形成位置を移動させ、これにより、用紙Pの搬送位置を移動させる用紙Pの揺動処理を行う。この用紙Pの揺動処理は、変動する画像の形成位置と用紙Pとの位置的な対応を図ることを主眼とするのみならず、用紙Pの片寄り補正を行うことも目的としている。
制御部15は、用紙Pの揺動処理にともない、レジストローラー24を用紙幅方向CDに揺動するための駆動部である揺動モーター25を制御する。これにより、用紙Pの通過期間に合わせてレジストローラー24が用紙幅方向CDに移動させられ、用紙Pの搬送位置が最適な位置へと調整させられることとなる。
具体的には、制御部15は、画像形成部10Y〜10Kによる画像の形成位置を所定の周期で移動させる。例えば、基準中心Cntに用紙Pが存在する場合の画像の形成位置をホームポジションとして、用紙1枚毎に1mmずつ画像の形成位置を用紙幅方向CDに移動させて、ホームポジションを中心として左右それぞれに5mmの範囲を限度として画像の形成位置を左右に揺動させるといった如くである。
また、制御部15は、用紙Pのレジストローラー24への到達に先行して、レジストローラー24を、用紙Pの到達を待機するための位置である待機位置へと移動させる。この場合、制御部15は、図3に示すように、画像Imの形成位置X1(ホームポジションからの移動量及び移動方向)に基づいて、待機位置X3を可変的に設定している。待機位置の設定方法の具体例については後述する。
つぎに、制御部15は、用紙Pがレジストローラー24に到達すると、用紙Pの揺動処理を開始する。すなわち、制御部15は、当該レジストローラー24を回転駆動させることで用紙Pを転写ニップに向けて送り出すとともに、レジストローラー24を待機位置から用紙幅方向CDに沿って移動させることにより、画像Imの形成位置X1に合わせて用紙Pの搬送位置を調整する。揺動処理にともなうレジストローラー24の移動量及び移動方向は、画像形成部10Y〜10Kによる画像Imの形成位置X1(ホームポジションからの移動量及び移動方向)と、検出される用紙Pの片寄りX2(用紙基準位置からの片寄り量及び片寄り方向)とに基づいて一義的に決定される。
ここで、画像形成部10Y〜10Kが形成する画像の解像度は、レジストローラー27の単位移動距離よりも小さくなるような関係を満たしている。図4は、画像形成部10Y〜10Kが形成する画像の解像度と、レジストローラー27の単位移動距離との関係を模式的に示す説明図である。同図において、Spは、画像形成部10Y〜10Kによる画像の形成位置の移動量を示し、Reは画像形成部10Y〜10Kが形成する画像の解像度を示す。また、Srは、レジストローラー27が移動することができる最小の単位である単位移動距離を示す。例えば、画像形成部10Y〜10Kが形成する画像の解像度は、レジストローラー27の単位移動距離の(1/n)倍となる関係を満たしている。ここで、nは任意の整数である。
再び図2を参照するに、制御部15には、このような制御を行うために、センサー等からの情報が入力されている。
片寄りセンサー16は、用紙Pの片寄り量を検出する。片寄りセンサー16としては、例えば、複数の受光素子を用紙幅方向CDに沿って直線状に配列したリニアイメージセンサー(例えばCCDラインセンサー等)などを用いることができる。具体的には、片寄りセンサー16は、用紙Pの端部までの距離を検知することにより、用紙Pの片寄り、すなわち、その方向とその片寄り量を検出する。この片寄りセンサー16の検出結果は、レジストローラー24の移動量を決定するために用いられる。
レジストセンサー17は、搬送経路においてレジストローラー24とループローラー23との間に配置されており、センサーの検出位置(レジストローラー24の所定距離だけ手前の位置)への用紙Pの先端の到達を検出する。このレジストセンサー36の検出結果は、レジストローラー24の回転開始タイミング、用紙Pの揺動処理の開始タイミング、転写ニップへの用紙Pの先端の到達タイミング等を把握するために用いられる。
操作部60(図1参照)は、ユーザーによって設定される種々の情報を制御部15に出力する。操作部60としては、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルを用いることができる。かかる操作部60を通じて、ユーザーは、印刷条件、すなわち、用紙Pの種類(例えば、斤量やサイズ)、画像の濃度や倍率などを設定することができる。また、制御部15は、操作部60を制御することにより、当該操作部60を介してユーザーに種々のメッセージを表示することができる。
図5は、本実施形態にかかる画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて、制御部15によって実行される。
まず、ステップ10(S10)において、制御部15は、画像の形成位置を設定する。具体的には、制御部15は、画像形成部10Y〜10Kによる画像の形成位置を所定の周期で移動させる。例えば、用紙1枚毎に1mmずつ画像の形成位置を用紙幅方向CDに移動させ、基準中心Cntを境に所定の範囲内で画像の形成位置を左右に揺動させるといった如くである。そこで、制御部15は、前回の画像の形成位置を参照し、現在の画像の形成位置を設定する。画像の形成位置が設定されると、制御部15は、設定された画像の形成位置に応じて、転写対象となる画像の形成を開始し、その後、形成した画像を用紙Pに転写するといった所定のプロセスを実行する。
ステップ11(S11)において、制御部15は、ステップ10において設定された画像の形成位置に基づいて、レジストローラー24の待機位置を設定する。例えば、図3に示すように、制御部15は、画像Imの形成位置が基準中心CntよりもX1だけ右側にオフセットした位置に設定されている場合、待機位置は、基準中心CntよりもX3だけ左側(画像Imの形成位置の移動方向と反対側)にオフセットした位置に設定する。本実施形態において、制御部15は、X3とX1との量を対応させることにより、基準中心Cntを境に現在の画像の形成位置と線対称となるような関係で待機位置を設定している。
ステップ12(S12)において、制御部15は、揺動モーター25を制御して、レジストローラー24を用紙幅方向CDに移動することにより、レジストローラー24を待機位置へと移動させる。
ステップ13(S13)において、制御部15は、レジストセンサー17の検出結果に基づいて、用紙Pがレジストローラー24に到達したか否かを判断する。このステップ13において肯定判定された場合、すなわち、用紙Pがレジストローラー24に到達した場合には、ステップ14(S14)に進む。一方、ステップ13において否定判定された場合、すなわち、用紙Pがレジストローラー24に到達していない場合には、再度ステップ13の処理を行う。
ステップ14において、制御部15は、片寄りセンサー16の検出結果に基づいて、用紙Pの片寄りを検出する。
ステップ15(S15)において、制御部15は、用紙Pの揺動処理に先行して、レジストローラー24の移動量、すなわち、レジストローラー24を通じた用紙Pの移動量を決定する。かかる移動量は、画像の形成位置と用紙Pの搬送位置とが一致するように、画像の形成位置に応じて決定される。例えば、図3に示すように、画像Imの形成位置が基準中心CntよりもX1だけ右側にオフセットした位置に設定されている場合、制御部15は、このオフセット量に対応して、すなわち、X1だけ右側にオフセットするように、レジストローラー24の移動量を決定する。
また、用紙Pに片寄りが生じている場合、制御部15は、用紙Pの搬送位置(すなわち用紙Pの片寄り)を加味して、用紙Pの移動量を決定する。例えば、図3に示すように、用紙Pの搬送位置が基準中心CntよりもX2だけ左側にオフセットしている場合、制御部15は、X1とX2とを加算した値だけ右側にオフセットするように、用紙Pの移動量を決定する。一方、用紙Pの搬送位置が基準中心CntよりもX2(<X1)だけ右側にオフセットした位置である場合、制御部15は、X1からX2を減算した値だけ右側にオフセットするように、用紙Pの移動量を決定する。
ステップ16(S16)において、制御部15は、揺動モーター25を制御することにより、ステップ15において設定された移動量に応じてレジストローラー24を移動させる(用紙Pの揺動処理)。レジストローラー24の移動に応じて、当該レジストローラー24によって搬送される用紙Pは、画像の形成位置と合致するような適切な搬送位置へと誘導される。移動後のレジストローラー24は、用紙Pの先端が転写ニップへと到達したことを条件に、圧接状態から離間状態へと切り換えた後にホームポジションへと戻してもよいし、後続の用紙Pに応じた待機位置へと移動するまでその場所にとどまっていてもよい。
ステップ17(S17)において、制御部15は、現在の用紙Pがジョブとして処理する用紙としての最終紙か否かを判断する。このステップ17において肯定判定された場合、すなわち、用紙Pが最終紙である場合には、本処理を終了する。一方、ステップ17において否定判定された場合、すなわち、用紙Pが最終紙でない場合には、ステップ10の処理に進む。
このように本実施形態において、画像形成装置は、用紙Pの搬送経路において転写位置よりも上流側に配置されたレジストローラー24を備え、このレジストローラー24を用紙Pの通過期間に合わせて用紙幅方向CDに移動することにより、用紙Pの搬送位置を移動させることができる。また、制御部15は、画像形成部10Y〜10Kを制御して転写対象となる画像の形成位置を用紙幅方向CDに沿って移動させるとともに、用紙Pの到達に先行してレジストローラー24を待機位置において待機させ、用紙Pの到達に合わせてレジストローラー24を待機位置から用紙幅方向CDに移動させることにより、画像の形成位置に合わせて用紙Pの搬送位置を調整する。この場合、制御部15は、画像の形成位置に基づいて待機位置を可変的に設定することとしている。
かかる構成によれば、用紙Pの搬送軌跡が同一箇所に集中することを避けるべく、画像の形成位置が移動することとなる。この場合、画像に形成位置に基づいて待機位置を可変的に設定することで、装置を大型化することなく、用紙Pの揺動処理におけるレジストローラー24の実質的な移動距離を積極的に確保することができる。例えば、図3に示すように、ホームポジションから左右にそれぞれ距離Rの範囲でレジストローラー24が移動可能である場合、ホームポジションを待機位置としてレジストローラー24が移動する場合には、レジストローラー24の移動量の最大値は距離Rに制限される。一方で、画像に形成位置に基づいて待機位置を可変的に設定した場合には、距離Rに加えて待機位置へとシフトした分だけ距離X3を余分に確保することができる。そのため、レジストローラー24の移動量の最大値を距離Rと距離X3との加算値に拡大することができる。これにより、用紙Pの搬送位置を調整するレジストローラー24の移動範囲を、装置の大型化によらず効率的に確保することができる。
ここで、画像形成装置の特性として用紙Pの片寄りが生じ難いようなものであれば、距離Rと距離X3との間に、2×R>X3となる関係が成立する画像形成装置に対して本実施形態に係る手法を適用することができる。これにより、前述のような効果を奏することができる。
また、本実施形態において、制御部15は、画像の形成位置と、用紙Pの搬送位置とに基づいて、レジストローラー24を待機位置から用紙幅方向CDに移動させている。
かかる構成によれば、用紙Pの搬送位置を考慮することができるので、定着部材のキズを抑制する観点での用紙Pの搬送位置の周期的揺動と合わせて、用紙Pの片寄り補正を効率的に行うことができる。
ここで、画像形成装置の特性として用紙Pの片寄りが生じるものの、その片寄り量X2がX3よりも小さい範囲となるものであれば、距離Rと距離X3との間に、R>X3となる関係が成立する画像形成装置に対して本実施形態を適用することができる。
また、本実施形態において、制御部15は、基準中心Cntからの画像の移動量と移動方向とに基づいて、待機位置を設定することとしている。
かかる構成によれば、用紙Pの搬送位置を調整する際に必要となるレジストローラー24の移動量を十分に確保できるように、待機位置を適切に設定することができる。
なお、本実施形態では、基準中心Cntを境に現在の画像の形成位置と線対称となるような関係で待機位置を設定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、待機位置を、基準中心Cntを境に画像の形成位置と反対方向へと設定する際には、その移動量は画像の形成位置の移動量と一致していなくてもよい。また、これ以外にも、上記の効果を奏する限り、種々の観点から待機位置を設定することができる。
また、本実施形態において、画像形成部10Yが形成する画像の解像度は、レジストローラー24の単位移動距離よりも小さくなるような関係を満たしている。
かかる構成によれば、レジストローラー24の移動と、画像の形成位置とを適切に対応させることができる。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。本実施形態では、レジストローラーの揺動により用紙の搬送位置を調整しているが、用紙調整部は、トナー画像の転写位置へと至る前の紙送り部材(レジストローラ以外の搬送ローラ)で実現してもよい。だたし、用紙の搬送位置を調整する場合には、なるべく転写位置に近いことが好ましいことから、レジストローラーで実現することが望ましい。また、この用紙調整部は、搬送ローラー以外の専用部材により実現してもよい。
SC 原稿読取装置
1Y〜1K 感光体ドラム
2Y〜2K 帯電部
3Y〜3K 光書込部
4Y〜4K 現像装置
5Y〜5K ドラムクリーナー
6 中間転写ベルト
7Y〜7K 1次転写ローラー
9 2次転写ローラー
10Y〜10K 画像形成部
15 制御部
16 片寄りセンサー
17 レジストセンサー
20 用紙搬送部
21 給紙トレイ
22 給紙部
23 ループローラー
24 レジストローラー
50 定着装置
51 定着上ローラー
52 定着下ローラー

Claims (4)

  1. 転写対象となる画像を形成し、当該形成した画像を用紙に転写する画像形成部と、
    一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップに用紙を通過させて、転写された画像を用紙に定着させる定着部と、
    用紙の搬送経路において用紙に画像が転写される転写位置よりも上流側に配置されており、用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向に移動することにより用紙の搬送位置を移動させる用紙調整部と、
    前記画像形成部を制御して転写対象となる画像の形成位置を前記用紙幅方向に沿って移動させるとともに、用紙の到達に先行して前記用紙調整部を待機位置において待機させ、用紙の到達に合わせて前記用紙調整部を前記待機位置から用紙幅方向に移動させることにより、画像の形成位置に合わせて用紙の搬送位置を調整する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記画像の形成位置に基づいて前記待機位置を可変的に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 用紙の搬送経路において前記転写位置よりも上流側に配置されており、用紙幅方向における用紙の搬送位置を検出する検出部をさらに有し、
    前記制御部は、画像の形成位置と、前記検出部により検出される用紙の搬送位置とに基づいて、前記用紙調整部を前記待機位置から用紙幅方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 前記制御部は、基準中心からの画像の移動量と移動方向とに基づいて、前記待機位置を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載された画像形成装置。
  4. 前記画像形成部が形成する画像の解像度は、前記用紙調整部の単位移動距離よりも小さくなるような関係を満たしていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載された画像形成装置。
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