JP2016109718A - 画像形成装置 - Google Patents

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聡司 宮島
Soji Miyajima
聡司 宮島
智 佐々木
Satoshi Sasaki
智 佐々木
植田 忠行
Tadayuki Ueda
忠行 植田
笹本 能史
Yoshifumi Sasamoto
能史 笹本
幸宣 井口
Yukinori Iguchi
幸宣 井口
西川 英史
Hidefumi Nishikawa
英史 西川
卓信 志岐
Takanobu Shiki
卓信 志岐
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Abstract

【課題】圧接領域を直接押圧することなくローラー部材の圧力分布を任意に調整することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、用紙幅方向に所定の幅を有する中間転写ベルトと、用紙幅方向に沿って配置され中間転写ベルトに対して圧接される2次転写対向ローラー12と、2次転写対向ローラー12の圧接領域よりも外側に位置付けられる当該2次転写対向ローラー12の両側にそれぞれ配置され、2次転写対向ローラー12を回転可能に支持する支持部14と、支持部14を支点として2次転写対向ローラー12の両側に押圧力をそれぞれ加えることで、2次転写対向ローラー12における用紙幅方向の圧力分布を調整する調整部15と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、プリンタ、複写機などとして電子写真方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、用紙に画像を転写し、その後、用紙に画像を定着する、という一連のプロセスを通じて用紙に画像を形成する。いわゆるタンデム型カラー画像形成装置においては複数の感光体が一本の中間転写ベルトに対面して配列されており、中間転写ベルトは複数のローラーに掛け渡されて回転動作する。中間転写ベルトの内周面には、2次転写ローラーと対向配置される2次転写対向ローラーや、中間転写ベルトを内方から支持する従動ローラーなどが圧接されている。
ところで、この類の画像形成装置においては、2次転写ローラーや中間転写ベルトの従動ローラーに対して、クラウン形状や逆クラウン形状を採用したものが知られている。ここで、クラウン形状は、軸方向の端部の外径より中央部の外径が大きいローラー形状であり、逆クラウン形状は、軸方向の中央部の外径より端部の外径が大きいローラー形状である。
例えば、2次転写ローラーの外径が一様である場合には、2次転写ローラーの圧力分布(ローラー圧接領域の圧力分布)は、端部側の圧力が高く中央部の圧力が低くなり易い。これは2次転写ローラーの圧接・離間構造に起因して、当該ローラーを支持する端部側に力が強く作用するからである。このような圧力分布の場合、転写性能にバラツキが生じることがある。そこで、2次転写ローラーをクラウン形状とすることで、圧力分布が適正化され、転写性能の向上を図ることができる。
また、中間点転写ベルトの従動ローラーの外径が一様である場合には、画像にボウと呼ばれる曲がりが発生することがある。この場合、従動ローラーをクラウン形状とすることで、圧力分布が適正化され、この曲がりを抑制することができる。
なお、例えば特許文献1には、未定着トナーを記録材に定着させる定着装置が開示されている。定着装置は、ヒーターと、ヒーターに摺接する定着フィルムと、定着フィルムをヒーターとの間で挟持する加圧ローラーとを有しており、記録材を定着フィルムと加圧ローラーとの間で挟持して搬送する。この定着装置は、記録材の種類を検知し、その検知結果に基づいてヒーターの長手方向の凹凸量(ヒータクラウン量)を変化させている。
特開平8−54795号公報
ところで、2次転写ローラーにクラウン形状を適用した場合には、紙種(例えば薄紙)によってはその圧力分布に起因して紙に皺が発生することがある。また、中間転写ベルトの従動ローラーにクラウン形状を適用した場合、環境条件によってはその圧力分布に起因して中間転写ベルトに皺が発生し、この皺が影響して画像にムラが発生することがある。
しかしながら、従来のローラー部材においては、そのローラー自身の形状(クラウン形状)に圧力分布が依存するため、これを変更するためにはローラー部材そのものを取り替えなければならず、その圧力分布を自在に調整することは困難であった。一方、特許文献1に開示されているように、ヒーターを定着フィルムに押しつけることで圧力分布(ヒータークラウン量)を変更することができる。しかしながら、この手法では、定着ローラーと定着フィルムとの圧接領域をヒーターにて直接押圧するものであるから、画像にスジなどが発生したり、圧接領域における部材の劣化が懸念される。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧接領域を直接押圧することなくローラー部材の圧力分布を任意に調整することができる画像形成装置を提供する。
かかる課題を解決するために、本発明は、用紙搬送方向と交差する用紙幅方向に所定の幅を有する被圧接部材と、用紙幅方向に沿って配置され、被圧接部材に対して圧接されるローラー部材と、ローラー部材の圧接領域よりも外側に位置付けられる当該ローラー部材の両側にそれぞれ配置され、ローラー部材を回転可能に支持する支持部と、支持部を支点としてローラー部材の両側に押圧力をそれぞれ加えることで、ローラー部材における用紙幅方向の圧力分布を調整する調整部と、を有する画像形成装置を提供する。
ここで、本発明において、被圧接部材は、像担持体から画像が転写される中間転写ベルトであり、ローラー部材は、中間転写ベルトの内周面と圧接されて中間転写ベルトを内方から支持するベルト従動ローラー、中間転写ベルトの外周面に圧接されて用紙に画像を転写する2次転写ローラー、中間転写ベルトの内周面と圧接されて当該中間転写ベルトを介して2次転写ローラーに対向配置される2次転写対向ローラー、のなかから選択される一つ以上のローラーであることが好ましい。
また、本発明において、調整部は、ローラー部材の両側にそれぞれ配置され、ローラー部材を回転可能に保持する軸受部と、軸受部のそれぞれに対して、当該ローラー部材の軸方向と交差する方向に押圧力を付与する押圧部と、を有することが望ましい。
また、本発明において、押圧部は、ローラー部材の両側の軸受部のそれぞれに個別的に押圧力を付与することが好ましい。
また、本発明は、押圧力を調整することで圧力分布を制御する制御部をさらに有し、制御部は、印刷条件に基づいて圧力分布を制御することが好ましい。
本発明によれば、支持部を支点としてローラー部材の両側に押圧力をそれぞれ加えることで、ローラー部材が撓まされることとなり、これにより、ローラー部材における用紙幅方向の圧力分布を調整することができる。また、本発明によれば、調整部による押圧力は、ローラー部材の圧接領域よりも外側に位置付けられる当該ローラー部材の両側に付与される。これにより、圧接領域を直接押圧することがないので、画像にスジなどが発生したり、圧接領域における部材が劣化したりする問題を抑制することができる。このように、圧接領域を直接押圧することなくローラー部材の圧力分布を任意に調整することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す構成図 2次転写対向ローラー及び圧力分布の調整部を示す説明図 圧力分布の制御概念を示す説明図 2次転写対向ローラーの試験サンプルを示す説明図 図4に示す試験サンプルに押圧力を作用させた際の圧力分布を示す説明図 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャート 第2の実施形態に係る画像形成装置の制御動作を示すフローチャート
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1を模式的に示す構成図である。この画像形成装置1は、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置であり、フルカラーの画像を形成する、いわゆるタンデム型カラー画像形成装置である。
画像形成装置1は、原稿読取装置SC、画像形成部10Y,10M,10C,10K、定着装置50、制御部70を主体に構成されている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部70に入力される。なお、制御部70に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置1から受信したものや、USBメモリといった可搬性の記録媒体に格納されたものであってもよい。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンダ(M)の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成部10C、ブラック(K)の画像を形成する画像形成部10Kに対応している。
画像形成部10Yは、感光体ドラム1Y及びその周辺に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及びドラムクリーナー5Yで構成されている。同様に、画像形成部10M,10C,10Kは、感光体ドラム1M,1C,1K及びその周辺に配置された帯電部2M,2C,2K、光書込部3M,3C,3K、現像装置4M,4C,4K及びドラムクリーナー5M,5C,5Kで構成されている。
感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kは、帯電部2Y,2M,2C,2Kによりその表面が一様に帯電させられており、光書込部3Y,3M,3C,3Kによる走査露光により、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kには潜像が形成される。さらに、現像装置4Y,4M,4C、4Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのいずれかに対応する所定色の画像(トナー画像)が形成される。
感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上に形成された画像は、1次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kにより、中間転写ベルト6上の所定位置へと逐次転写される。中間転写ベルト6は、無端状のベルトであり、2次転写対向ローラー12、ベルト従動ローラー13を含む複数のローラーに掛け渡されている。これらのローラーは、用紙搬送方向と交差(略直交)する用紙幅方向に沿って配置されており、ローラー軸方向と用紙幅方向とが互いに対応している。
2次転写対向ローラー12は、中間転写ベルト6の内周面と圧接されており、中間転写ベルト6を介して後述する2次転写ローラー11に対向配置されている。
図2は、2次転写対向ローラー12及び圧力分布の調整部15を示す説明図である。2次転写対向ローラー12は、金属製のローラー軸12aと、当該ローラー軸12aの周囲に形成された樹脂製の弾性層12bとで構成されている。弾性層12bの外径は軸方向にかけて一様に設定されており、当該弾性層12bの外周面が中間転写ベルト6との圧接領域となる。ローラー軸12a及び弾性層12bは、所望の圧力分布(ローラー圧接領域の圧力分布)を確保する観点から、必要な撓み量(例えば最大で0.2mm)が得られるような剛性に設定されている。
弾性層12bの両側にはローラー軸12aがそれぞれ延在しており、当該ローラー軸12aの両側には、支持部14がそれぞれ設けられている。支持部14は、当該ローラー軸12aを回転可能に支持するものであり、例えばベアリングを用いることができる。この支持部14は、画像形成装置1内部のユニット板金Aに固定配置されている。
2次転写対向ローラー12には、用紙幅方向に関する2次転写対向ローラー12の圧力分布を調整する調整部15が設けられている。この調整部15は、ローラー軸12aの両側にそれぞれ配置されており、支持部14を支点として2次転写対向ローラー12の両側に押圧力をそれぞれ加えることで、圧力分布を調整するものである。調整部15は、軸受部16と、一対のカム17と、一対のカム駆動モーター18とで構成されている。
軸受部16は、支持部14よりも外側に配置されており、ローラー軸12aを回転可能に保持している。この軸受部16としては、例えばベアリングを用いることができ、支持部14とは異なり、単にローラー軸12aを保持しているのみである。
一対のカム17は、軸受部16を間に挟み込むように互いに対向配置されており、各々回転自在に配置されている。個々のカム17は、ローラー軸12aの軸方向と略垂直方向の押圧力を軸受部16に対して付与するものであり、その押圧力は、カム17の回動角度に応じて調整することができる。図2に示すように、上側のカム17の長径領域が軸受部16に対応し、下側のカム17の短径領域が軸受部16に対応すると、軸受部16には図中下向き矢印方向に押圧力(上側のカム17からの押圧力)が作用する。一方、上側のカム17の短径領域が軸受部16に対応し、下側のカム17の長径領域が軸受部16に対応すると、軸受部16には図中上向き矢印方向に押圧力(下側のカム17からの押圧力)が作用する。
カム駆動モーター18は、ギヤ等の動力伝達機構を介してカム17の回転軸に接続されており、カム駆動モーター18を駆動することで、カム17を任意の回動角度に設定することができる。カム駆動モーター18の駆動状態は、必要となる押圧力(ひいてはローラー圧接領域の圧力分布)に応じて制御部70により制御される。
再び図1を参照するに、ベルト従動ローラー13は、中間転写ベルト6の内周面と圧接されて中間転写ベルト6を内方から支持するローラーである。このベルト従動ローラー13は、中間転写ベルト6の回転方向において、黒に対応する1次転写ローラー7Kよりも上流に位置付けられている。
中間転写ベルト6上に転写された各色よりなる画像は、用紙搬送部20により所定のタイミングで搬送される用紙Pに対して、2次転写ローラー11によって転写される。この2次転写ローラー11は、ローラー状の回転部材であり、中間転写ベルト6の外周面に圧接されて、中間転写ベルト6に転写された画像を用紙Pに転写する。
用紙搬送部20は、搬送経路に従って用紙Pを搬送する。用紙Pは給紙トレイ21に収容されており、当該給紙トレイ21に収容された用紙Pは、給紙部22により取り込まれ、搬送経路へと送り出される。搬送経路において、転写ニップ部よりも上流側には、用紙Pを搬送する複数の搬送手段が設けられている。個々の搬送手段は、互いに圧接された一対のローラーによって構成されており、駆動手段である電動モーターを通じて少なくとも一方のローラーが回転駆動する。そして、搬送手段は、用紙Pを挟持して回転することにより、用紙Pを搬送する。なお、搬送手段は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
定着装置50は、画像が転写された用紙Pに対して、画像を定着させる定着処理を施す装置である。定着装置50は、互いに圧接して配置されることによりニップ(定着ニップ)を形成する一対の定着部材と、当該定着部材を加熱する加熱手段とを備えている。一対の定着部材としては、例えば定着ローラー51,52を用いることができる。個々の定着ローラー51,52は、回転可能に構成されており、駆動手段である駆動モーター(図示せず)を通じて、少なくとも一方のローラー(例えば定着ローラー52)が回転駆動する。加熱手段としては、ハロゲンランプなどのヒーター53を用いることができる。定着装置50は、用紙Pを搬送するとともに、一対の定着ローラー51,52による圧力定着、ヒーター53による熱定着を行うことで、画像を用紙Pに定着させる。
定着装置50により定着処理が施された用紙Pは、排紙ローラー28により、筐体の外部側面に取り付けられた排紙トレイ29に排出される。また、用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、用紙表面に対する画像形成を終えた用紙Pは、切換ゲート30により、下方にある反転ローラー31へと搬送される。反転ローラー31は、搬送された用紙Pの後端を挟持した後、逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送経路に送り出す。この再給紙搬送経路へと送り出された用紙Pは、再給紙用の複数の搬送手段によって搬送され、転写位置へと用紙Pを回帰させる。
制御部70は、画像形成装置1を統合的に制御する機能を担っており、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。制御部70は、画像形成部10Y,10M,10C,10Kなどを制御することにより、用紙Pに画像を形成する。
本実施形態との関係において、制御部70は、2次転写対向ローラー12の圧力分布を制御する。この制御は、ローラー軸12aの両側(軸受部16)に加えられる押圧力を調整することで実現される。図3(a)〜(c)は、圧力分布の制御概念を示す説明図である。なお、同図では、中間転写ベルト6の記載は省略されている。
まず、同図(a)に示すように、制御部70は、デフォルト状態として押圧力をゼロに設定する。この場合、用紙幅方向(ローラー軸方向)における圧力分布は一様となる。
一方、同図(b)に示すように、制御部70は、図中下向き矢印方向へ押圧力F1を設定する。支持部14を支点とし、その外側(軸受部16)に押圧力F1が下向きに加わるので、2次転写対向ローラー12は、その中央部が2次転写ローラー11から離間するように撓むこととなる。この結果、端部の圧力より中央部の圧力が小さい圧力分布が形成される。
これに対して、同図(c)に示すように、制御部70は、図中上向き矢印方向へ押圧力F2を設定する。支持部14を支点とし、その外側(軸受部16)に押圧力F2が上向きに加わるので、2次転写対向ローラー12は、その中央部が2次転写ローラー11に押しつけられるように2次転写対向ローラー12が撓むこととなる。この結果、中央部の圧力より端部の圧力の方が小さい圧力分布が形成される。
ここで、図4は、2次転写対向ローラー12の試験サンプルを示す説明図であり、図5(a)〜(c)は、図4に示す試験サンプル(2次転写対向ローラー12)に種々の押圧力を作用させた際の圧力分布を示す説明図である。なお、図5では、圧力分布を2次転写対向ローラー12上の各位置における撓み量として示しており、2次転写対向ローラー12上の各位置は、左側の支持部14を基点とする距離で表現されている。
図5(a)に示す例は、2次転写対向ローラー12の左右の両側に押圧力を均等に加えた際の圧力分布を示している。ここで、押圧力(N・m)は、「0」、「0.5」、「1」、「1.5」、「2」の5種類である。このように、押圧力の大きさを適宜に設定することで、2次転写ローラー11の中央を頂点とする多用な圧力分布が形成される。
図5(b)に示す例は、2次転写対向ローラー12の左側のみに押圧力を加えた際の圧力分布を示している。ここで、左側に加えた押圧力(N・m)は、「0」、「0.5」、「1」、「1.5」、「2」の5種類である。このように、押圧力の大きさを適宜に設定することで、2次転写ローラー11の中央よりもオフセットした位置(左側にオフセットした位置)を頂点とする多用な圧力分布が形成される。
図5(c)に示す例は、2次転写対向ローラー12の左右に異なる押圧力を加えた際の圧力分布を示している。ここで、左右に加えた押圧力(N・m)は、「0(左)、0(右)」、「0.5(左)、0.25(右)」、「1(左)、0.5(右)」、「1.5(左)、0.75(右)」、「2(左)、1(右)」の5種類である。このように、押圧力の大きさを適宜に設定することで、2次転写ローラー11の中央よりもオフセットした位置を頂点とする多用な圧力分布が形成される。
このように、2次転写ローラー11の両側に印加する押圧力を制御することで、様々な態様の圧力分布を形成することができる。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置1の制御動作を示すフローチャートであり、特に、2次転写対向ローラー12の圧力分布の制御を主体とする処理を示すものである。このフローチャートに示す処理は、ジョブの実行時、制御部70により実行される。
まず、ステップ10(S10)において、制御部70は、印刷条件を確認する。この印刷条件は、ジョブの実行に伴いユーザーが指定した条件及び画像データや、画像形成装置1が備える各種のセンサ(図示せず)、制御部70が保有するデータに基づいて確認することができる。このステップ10では、紙種・坪量・カバレッジ、温度・湿度の環境状態、中間転写ベルト6の片寄り量(基準となるベルト位置からのずれ量)が確認される。
ステップ11(S11)において、制御部70は、2次転写対向ローラー12に付与すべき圧力分布を演算する。圧力分布の演算は、以下に示す観点を参照して、その一つ又はこれらを総合的に判断して行われる。
(1)中間転写ベルト6の片寄り
2次転写対向ローラー12と中間転写ベルト6との間の摩擦係数が高すぎる場合、中間転写ベルト6に片寄りが発生する傾向がある。この場合、2次転写対向ローラー12の中央の圧力分布を相対的に高くすることで、両者の摩擦係数が低減されるので、中間転写ベルト6の片寄りを抑制することができる。
また、中間転写ベルト6が片寄ってしまった場合には、2次転写対向ローラー12の端部の圧力分布を相対的に高くすることで、中間転写ベルト6を適正位置(基準となるベルト位置)へと誘導することができる。
(2)紙種・坪量
厚紙は、普通紙と比較して転写性が悪い傾向がある。しかしながら、2次転写対向ローラー12の中央の圧力分布を相対的に高くすることで、厚紙に画像形成を行う場合であっても転写性の向上を図ることができる。
一方、薄紙を用いるケースでは、中央部の圧力分布が高いことで、用紙Pに対して皺の影響が生じ易い。この場合には、圧力分布を偏重させず一様となるように設定することで、薄紙への皺の発生を抑制することができる。
(3)温度・湿度
温度又は湿度が高い環境では、中間転写ベルト6の中央に皺等が発生することがある。この場合には、2次転写対向ローラー12の中央の圧力分布を相対的に高く設定することで、中間転写ベルト6における皺の発生を抑制することができる。
制御部70には、上述のような観点から定められた圧力分布に関する複数のテーブル又は条件式など保持しており、ステップ10において確認された印刷条件に基づいて種々の演算を行い、所望の圧力分布を決定する。
ステップ12(S12)において、制御部70は、ステップ11で演算された圧力分布が実現されるように、調整部15を制御する。制御部70は、カム駆動モーター18に制御信号を出力することで、当該圧力分布に必要な押圧力を軸受部16に加える。
ステップ13(S13)において、制御部70は、ジョブ(印刷JOB)を実行する。
ステップ14(S14)において、制御部70は、中間転写ベルト6の寄り(片寄り)が改善傾向にあるか否かを判断する。圧力分布の調整により、中間転写ベルト6の片寄り、転写性能、ベルト皺についてその事象を改善することができるが、本実施形態では、中間転写ベルト6の片寄りに着目することで、調整された圧力分布が適切なものかどうかを判断する。
このステップ14において肯定判定された場合、すなわち、中間転写ベルト6の片寄りが改善傾向にある場合には、ステップ13に戻る。一方、ステップ14において否定判定された場合、すなわち、中間転写ベルト6の片寄りが改善傾向にない場合には、ステップ11に戻り、圧力分布の演算を再度行う。
このように本実施形態において、画像形成装置1は、用紙幅方向に所定の幅を有する中間転写ベルト6と、用紙幅方向に沿って配置され中間転写ベルト6に対して圧接される2次転写対向ローラー12と、2次転写対向ローラー12の両側(2次転写対向ローラー12の圧接領域よりも外側)にそれぞれ配置され、2次転写対向ローラー12を回転可能に支持する支持部14と、支持部14を支点として2次転写対向ローラー12の両側に押圧力をそれぞれ加えることで、2次転写対向ローラー12における用紙幅方向の圧力分布を調整する調整部15と、を有している。
この構成によれば、支持部14を支点として2次転写対向ローラー12の両側に押圧力をそれぞれ加えることで、2次転写対向ローラー12が撓まされることとなり、これにより、2次転写対向ローラー12における用紙幅方向の圧力分布を調整することができる。また、本実施形態によれば、調整部15による押圧力は、2次転写対向ローラー12の圧接領域よりも外側に付与される。これにより、圧接領域を直接押圧することがないので、画像にスジなどが発生したり、圧接領域における部材が劣化したりする問題を抑制することができる。その結果、圧接領域を直接押圧することなく2次転写対向ローラー12の圧力分布を任意に調整することができる。
また、本実施形態において、調整部15は、2次転写対向ローラー12の両側にそれぞれ配置され、2次転写対向ローラー12を回転可能に保持する軸受部16と、軸受部16のそれぞれに対して2次転写対向ローラー12の軸方向と交差(略垂直)する方向に押圧力を付与するカム17及びカム駆動モーター18(押圧部)と、を有している。
この構成によれば、カム17の回動角度を調整することで、軸受部16に対して押圧力を付与することができる。また、2次転写対向ローラー12を保持する軸受部16に押圧力を付与することで、当該2次転写対向ローラー12の軸回転を妨げることなく押圧力を与えることができる。
また、本実施形態において、カム17及びカム駆動モーター18は、2次転写対向ローラー12の両側の軸受部16のそれぞれに個別的に押圧力を付与している。
この構成によれば、左右の両側に個別的に押圧量を付与することができる。このため、多様な形態の圧力分布を2次転写対向ローラー12に設定することができる。
なお、本実施形態では、軸受部16を支持部14よりも外側に配置している。しかしながら、支持部14と軸受部16との位置関係を逆転させ、支持部14を軸受部16より外側に配置するものであってもよい。このケースでは、力点と支点との関係が逆転するため、押圧力を付与する方向と2次転写対向ローラー12の撓み方向とが逆転するものの、同様に圧力分布を調整することができる。
また、本実施形態において、押圧力を調整することで圧力分布を制御する制御部70をさらに有している。ここで、制御部70は、印刷条件に基づいて圧力分布を制御する。
この構成によれば、中間転写ベルト6の片寄り、転写性能、紙皺といった種々の要因を考慮して圧力分布を制御することができる。これにより、画像品質の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、調整部15を2次転写対向ローラー12にのみ配置した。しかしながら、この調整部15は、ベルト従動ローラー13や、2次転写ローラー11に適用することも可能である。この際、ベルト従動ローラー13については、中間転写ベルト6の状態を考慮して圧力分布を制御することが好ましく、2次転写ローラー11については、中間転写ベルト6及び用紙Pの状態を考慮して圧力分布を制御することが好ましい。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る画像形成装置1について説明を行う。この第2の実施形態に係る画像形成装置1が第1の実施形態のそれと相違する点は圧力分布の制御方法である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明を行う。
図7は、本実施形態に係る画像形成装置1の制御動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、カラーレジスト補正の実行時に実施される。このカラーレジスト補正は、色ずれを補正するための処理であり、所定の周期で実施される。ここで、色ずれは、各色のトナー画像の重ね合わせにおいて発生するものであり、画像形成動作時の機内の温度上昇による中間転写ベルト6の駆動ローラー径の変化や、中間転写ベルト6の速度の経時的変化などに起因する。
まず、ステップ20(S20)において、制御部70は、印刷条件を確認する。
ステップ21(S21)において、制御部70は、カラーレジスト補正を行う。カラーレジスト補正では、中間転写ベルト6上に形成した各色の補正用マーク(レジストマーク)をセンサにより検出し、この検出結果に基づいてレジストマークの副走査方向の位置ずれ(曲がり量)を評価する。曲がり量の評価方法としては、黒を基準として各色の平均曲がり量を評価するとともに、黒を基準として曲がり量が最も大きい色の曲がり量を評価する、といった如くである。
ステップ22(S22)において、制御部70は、2次転写対向ローラー12に付与すべき圧力分布を演算する。具体的には、制御部70は、本ステップ22の処理に先行して実施されたカラーレジスト補正の傾向を考慮して、圧力分布を演算する。一般に、一様な圧力分布と比較して2次転写対向ローラー12の中央の圧力を相対的に高くすることで、上述の曲がり量を抑制する効果が期待される。
ステップ23(S23)において、制御部70は、ステップ22で演算された圧力分布が実現されるように、調整部15を制御する。制御部70は、カム駆動モーター18に制御信号を出力することで、当該圧力分布に必要な押圧力を軸受部16に加える。
ステップ24(S24)において、制御部70は、ステップ21と同様、カラーレジスト補正を行う。
ステップ25(S25)において、ステップ24で実施したカラーレジスト補正時の曲がり量が、その適正範囲を規定する規定範囲内に収まっているか否かを判断する。このステップ25において肯定判定された場合、すなわち、曲がり量が規定範囲に収まっている場合には、ステップ26(S26)に進む。一方、ステップ25において否定判定された場合、すなわち、曲がり量が規定範囲に収まっていない場合には、ステップ22の処理に戻る。
ステップ26(S26)において、制御部70は、ジョブ(印刷JOB)を実行する。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。また、上述した実施形態では、中間転写ベルトに圧接するローラー部材について説明したが、本発明は、この中間転写ベルト以外にも、定着ベルトや定着ローラーといった種々の被圧接部材に圧接するローラー部材について広く適用することができる。
1 画像形成装置
SC 原稿読取装置
6 中間転写ベルト
10Y〜10K 画像形成部
11 2次転写ローラー
12 2次転写対向ローラー
12a ローラー軸
12b 弾性層
13 ベルト従動ローラー
14 支持部
15 調整部
16 軸受部
17 カム(押圧部)
18 カム駆動モーター(押圧部)
20 用紙搬送部
70 制御部

Claims (5)

  1. 用紙搬送方向と交差する用紙幅方向に所定の幅を有する被圧接部材と、
    用紙幅方向に沿って配置され、前記被圧接部材に対して圧接されるローラー部材と、
    前記ローラー部材の圧接領域よりも外側に位置付けられる当該ローラー部材の両側にそれぞれ配置され、前記ローラー部材を回転可能に支持する支持部と、
    前記支持部を支点として前記ローラー部材の両側に押圧力をそれぞれ加えることで、前記ローラー部材における用紙幅方向の圧力分布を調整する調整部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記被圧接部材は、像担持体から画像が転写される中間転写ベルトであり、
    前記ローラー部材は、
    前記中間転写ベルトの内周面と圧接されて前記中間転写ベルトを内方から支持するベルト従動ローラー、
    前記中間転写ベルトの外周面に圧接されて用紙に画像を転写する2次転写ローラー、
    前記中間転写ベルトの内周面と圧接されて当該中間転写ベルトを介して前記2次転写ローラーに対向配置される2次転写対向ローラー、
    のなかから選択される一つ以上のローラーであることを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 前記調整部は、
    前記ローラー部材の両側にそれぞれ配置され、前記ローラー部材を回転可能に保持する軸受部と、
    前記軸受部のそれぞれに対して、当該ローラー部材の軸方向と交差する方向に押圧力を付与する押圧部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載された画像形成装置。
  4. 前記押圧部は、前記ローラー部材の両側の前記軸受部のそれぞれに個別的に押圧力を付与することを特徴とする請求項3に記載された画像形成装置。
  5. 前記押圧力を調整することで前記圧力分布を制御する制御部をさらに有し、
    前記制御部は、印刷条件に基づいて前記圧力分布を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された画像形成装置。
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