JP2019174737A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2019174737A JP2018065152A JP2018065152A JP2019174737A JP 2019174737 A JP2019174737 A JP 2019174737A JP 2018065152 A JP2018065152 A JP 2018065152A JP 2018065152 A JP2018065152 A JP 2018065152A JP 2019174737 A JP2019174737 A JP 2019174737A
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康隆 橋本
Yasutaka Hashimoto
康隆 橋本
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Abstract

【課題】中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像が二次転写される際の等倍度ずれを簡易且つコンパクトな構成で高精度に補正可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、画像形成部と、中間転写ベルトと、複数のローラーと、二次転写ローラーと、ローラー移動機構と、を備える。二次転写ローラーは、複数のローラーの1つである二次転写対向ローラーに張架される部分で中間転写ベルトの外周面に当接する。ローラー移動機構は、二次転写対向ローラーの回転軸を中心とする同心円に沿って二次転写ローラーの回転軸を摺動可能に支持する搬送方向ガイドと、搬送方向ガイドの延在方向と直交する長孔状であって二次転写ローラーの回転軸が摺動可能に係合するガイド孔が形成され、搬送方向ガイドの延在方向に揺動可能に支持される移動ガイドと、移動ガイドを揺動させるガイド駆動モーターと、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真法を用いた画像形成装置に関し、特に中間転写式の画像形成装置における出力画像の位置ずれ補正方法に関するものである。
従来、像担持体から中間転写ベルトに各色のトナー像を一次転写してトナー像(フルカラー画像)を形成し、中間転写ベルト上のトナー像を二次転写ローラーにより用紙(記録媒体)上に一度に二次転写する中間転写式のカラー画像形成装置が広く用いられている。
このような中間転写式の画像形成装置においては、温度変化等に伴う中間転写ベルトの伸縮等により、予定したサイズとは異なるサイズの画像が記録紙に形成される、いわゆる等倍度ずれが生じる場合がある。例えば、中間転写ベルトの温度が上昇すると、中間転写ベルトが膨張して中間転写ベルトの表面に転写されているトナー像が伸張し、原稿サイズよりも拡大されたサイズの画像が記録紙に形成される。そのため、印字時の副走査方向(記録媒体搬送方向)の等倍度調整が重要となる。
副走査方向の等倍は、露光装置による像担持体上の露光位置の調整や、像担持体から中間転写ベルトへの一次転写タイミングの調整等によって変更することができる。しかし、これらの調整法では原理的に主走査方向の等倍も変化してしまうため、副走査方向の等倍のみを補正することはできなかった。
そこで、副走査方向の等倍を補正する方法が提案されており、例えば特許文献1には、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルト上のトナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラーと、中間転写ベルトが張架される複数のローラーの少なくとも1つ、または二次転写ローラーを移動させ、ニップ部において二次転写ローラーによる中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、移動機構によるローラーの移動量を制御する移動機構制御部と、を備える画像形成装置および画像等倍度調整方法が開示されている。
特開2011−158613号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、二次転写ローラーを移動させる移動機構としてラック・ピニオン機構を使用しているためラックの移動スペースが必要となる。そのため、画像形成装置の大型化、構成の複雑化に繋がるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像が二次転写される際の等倍度ずれを簡易且つコンパクトな構成で高精度に補正可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、画像形成部と、中間転写ベルトと、複数のローラーと、二次転写ローラーと、ローラー移動機構と、を備えた画像形成装置である。画像形成装置は、二次転写ローラーを中間転写ベルトの搬送方向に沿って往復移動させることにより記録媒体に転写されるトナー像の副走査方向の等倍を調整可能である。画像形成部は、画像データに応じたトナー像を形成する。中間転写ベルトは、無端状であって画像形成部により形成されたトナー像が外周面に転写される。複数のローラーは、中間転写ベルトを張架するとともに、中間転写ベルトを副走査方向へ搬送する。二次転写ローラーは、複数のローラーの1つである二次転写対向ローラーに張架される部分で中間転写ベルトの外周面に当接し、中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写する。ローラー移動機構は、二次転写対向ローラーと二次転写ローラーとの軸間距離を保持した状態で、二次転写ローラーを中間転写ベルトの搬送方向に沿って往復移動させる。ローラー移動機構は、搬送方向ガイドと、移動ガイドと、ガイド駆動モーターと、を有する。搬送方向ガイドは、二次転写対向ローラーの回転軸を中心とする同心円に沿って二次転写ローラーの回転軸を摺動可能に支持する。移動ガイドは、搬送方向ガイドの延在方向と直交する長孔状であって二次転写ローラーの回転軸が摺動可能に係合するガイド孔が形成され、搬送方向ガイドの延在方向に揺動可能に支持される。ガイド駆動モーターは、移動ガイドを揺動させる。
本発明の第1の構成によれば、二次転写ローラーを二次転写対向ローラーとの軸間距離を保持しながら中間転写ベルトの搬送方向に移動させることにより、記録媒体に形成される画像の副走査方向の等倍度ずれを、主走査方向の等倍に影響を与えることなく精度良く補正することができる。また、搬送方向ガイドと移動ガイドとを有するローラー移動機構を用いることにより、コンパクトな構成で二次転写ローラーを移動させることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンター100の全体構成を示す概略図 カラープリンター100の用紙搬送路14周辺の部分断面図 二次転写ローラー9のローラー移動機構40の構成を示す側面図 図3の状態から二次転写ローラー9が中間転写ベルト8の進行方向に対し上流側にオフセットされた状態を示す図 本実施形態のカラープリンター100の制御経路を示すブロック図 二次転写ローラー9の移動により副走査方向の等倍が変化する仕組みについての説明図であって、二次転写ローラー9が基準位置に配置された状態を示す図 二次転写ローラー9の移動により副走査方向の等倍が変化する仕組みについての説明図であって、二次転写ローラー9が基準位置から中間転写ベルト8の搬送方向上流側に移動した状態を示す図 二次転写ローラー9の移動により副走査方向の等倍が変化する仕組みについての説明図であって、二次転写ローラー9が基準位置から中間転写ベルト8の搬送方向下流側に移動した状態を示す図 中間転写ベルト8の搬送方向への二次転写ローラー9のオフセット量を説明する模式図 二次転写ローラー9のオフセット量と副走査方向の等倍との関係を示すグラフ 二次転写ローラー9のローラー移動機構40の構成を示す側面図であって、中間転写ベルト8の張り角度がθ1に調整された状態を示す図 二次転写ローラー9のローラー移動機構40の構成を示す側面図であって、中間転写ベルト8の張り角度がθ1′に調整された状態を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図であり、ここではタンデム方式のカラープリンターについて示している。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では左側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dがそれぞれ配設されており、さらに図1において反時計回り方向に回転する無端状の中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。中間転写ベルト8は、駆動ローラー10、従動ローラー11、一次転写ローラー6a〜6d、および一次転写ローラー6a〜6dの上流側、下流側に配置された2本のバックアップローラー35(図2参照)に掛け回されている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、トナーコンテナ4a〜4dによりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう)が所定量充填されている。静電潜像が形成された感光体ドラム1a〜1d上に現像装置3a〜3dによって現像剤中のトナーが供給され、静電的に付着する。これにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等はクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
トナー像が転写される転写紙Pは、カラープリンター100内の下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12およびレジストローラー対13を介して転写紙Pが所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラー9と中間転写ベルト8のニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送される。トナー像が二次転写された転写紙Pは用紙搬送路14を通過して定着部15へと搬送される。
定着部15に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対15aにより加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、そのまま(或いは分岐部17によって反転搬送路21に振り分けられ、両面に画像が形成された後)排出ローラー対18によって排出トレイ20に排出される。
図2は、カラープリンター100の用紙搬送路14周辺の部分断面図である。側面カバー23は、カラープリンター100の側面を構成し、カラープリンター100本体の下方に設けられた支点(図示せず)に回動可能に支持されている。側面カバー23の内側面は反転搬送路21の一方の搬送面を構成している。
側面カバー23の内側には搬送ユニット25が配置されている。搬送ユニット25は支軸25aを中心としてカラープリンター100本体に回動可能に支持されており、反転搬送路21と用紙搬送路14の搬送面の一部を構成する。反転搬送路21は、側面カバー23の内側面と搬送ユニット25の外側面との間でカラープリンター100の側面に沿って上下方向に延び、略C字状に湾曲して用紙搬送路14に合流する構造となっている。搬送ユニット25の内側面には二次転写ローラー9と、二次転写ローラー9を移動させるローラー移動機構40が設けられている。ローラー移動機構40の詳細な構成については後述する。
カラープリンター100に対し側面カバー23のみを開方向に回動させることにより、反転搬送路21が広範囲に露出する。また、側面カバー23を搬送ユニット25と共に開方向に回動させることにより、搬送ユニット25がカラープリンター100本体側から離間した開放位置に配置される。搬送ユニット25が開放位置に配置された状態では用紙搬送路14が二分割されて広範囲に露出する。また、二次転写ローラー9は中間転写ベルト8から離間している。一方、側面カバー23を搬送ユニット25と共に閉方向に回動させることにより、搬送ユニット25がカラープリンター100本体側に当接した閉鎖位置に配置される。搬送ユニット25が閉鎖位置に配置された状態では二次転写ローラー9が中間転写ベルト8を介して駆動ローラー10に押圧される。
搬送ユニット25には、二次転写ローラー9の下流側の用紙搬送路14において二次転写ニップ部を通過した転写紙Pをガイドして定着部15に案内する搬送ガイド26が配置されている。用紙搬送路14を挟んで搬送ガイド26と反対側(図2の左側)には手裏剣状の搬送プーリー27が設けられている。
図3は、二次転写ローラー9のローラー移動機構40の構成を示す図である。二次転写ローラー9は、ローラー移動機構40によって駆動ローラー10の回転軸10aを中心に中間転写ベルト8の搬送方向に沿って円弧軌道上を移動可能である。ローラー移動機構40は、搬送方向ガイド30と、移動ガイド31とを有する。
搬送方向ガイド30は、駆動ローラー10に近い側の内側ガイド面30aと、駆動ローラー10から遠い側の外側ガイド面30bとで構成される。内側ガイド面30aおよび外側ガイド面30bは、それぞれ駆動ローラー10の回転軸10aを中心とした同心円上にあって、回転軸からの半径が異なる。二次転写ローラー9の回転軸9aは、内側ガイド面30aおよび外側ガイド面30bに沿って摺動可能に保持されている。
移動ガイド31は、支点31aを揺動中心として揺動可能に支持されている。支点31aは搬送方向ガイド30を挟んで駆動ローラー10の回転中心O1と反対側に設けられる。移動ガイド31には、二次転写ローラー9の回転軸9aが摺動可能に係合する長孔状のガイド孔31bが形成されている。二次転写ローラー9が基準位置に配置された図3の状態では、支点31aは駆動ローラー10の回転中心O1と回転軸9aとを通る直線L1上にあり、ガイド孔31bは直線L1と平行に延在している。支点31aにはガイド駆動モーター33が連結されている。
中間転写ベルト8の移動方向に対し駆動ローラー10の上流側には、駆動ローラー10、従動ローラー11と共に中間転写ベルト8を内側から支持するバックアップローラー35が設けられている。バックアップローラー35の回転軸35aは軸受部36に回転可能に支持されている。また、軸受部36にはBUローラー移動モーター37が連結されている。BUローラー移動モーター37によって軸受部36を中間転写ベルト8の表裏方向に移動させることにより、バックアップローラー35も中間転写ベルト8の表裏方向に移動する。これにより、バックアップローラー35から駆動ローラー10までの中間転写ベルト8の張り角度θを調整可能である。
図4は、図3の状態から二次転写ローラー9が中間転写ベルト8の進行方向に対し上流側(図4の左下方向)にオフセットされた状態を示す図である。ガイド駆動モーター33により、支点31aを中心として移動ガイド31を反時計回り方向に揺動させると、二次転写ローラー9の回転軸9aがガイド孔31bの長手方向の内周縁の一方(図4の右上側)によって押圧される。その結果、二次転写ローラー9は搬送方向ガイド30に沿って駆動ローラー10の周りを時計回り方向に移動する。
また、図4の状態から移動ガイド31を時計回り方向に揺動させると、二次転写ローラー9の回転軸9aがガイド孔31bの長手方向の内周縁の他方(図4の左下側)によって押圧される。その結果、二次転写ローラー9は搬送方向ガイド30に沿って駆動ローラー10の周りを反時計回り方向に移動する。
図5は、カラープリンター100の制御経路を示すブロック図である。なお、カラープリンター100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、カラープリンター100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
画像入力部50は、カラープリンター100にパソコン等から送信される画像データを受信する受信部である。画像入力部50より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
画像読取センサー60は、用紙搬送方向に対し定着部15の下流側に設けられ、転写紙Pに形成された画像を読み取る。読み取られた画像データは制御部90へ送信され、後述する等倍度補正に用いられる。画像読取センサー60としては、例えば光電変換素子から成る検出部が転写紙Pの幅方向に多数個配置されたCISセンサーが用いられる。なお、CISセンサーに代えて電荷結合素子を使用したCCD(Charge Coupled Devices)等のCIS以外のセンサーを用いてもよい。
操作部70には、液晶表示部71、各種の状態を示すLED72が設けられており、カラープリンター100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。カラープリンター100の各種設定はパソコンのプリンタードライバーから行われる。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き可能な記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、カラープリンター100内の各装置に制御信号を送信したり操作部70からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。
ROM92には、カラープリンター100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、カラープリンター100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、カラープリンター100の制御途中で発生した必要なデータや、カラープリンター100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。一時記憶部94は、画像入力部50より入力され、デジタル信号に変換された画像信号を一時的に記憶する。カウンター95は、印字枚数を累積してカウントする。
前述したように、中間転写ベルト8を用いるカラープリンター100では、温度変化等に伴う中間転写ベルト8の伸縮により、予定したサイズとは異なるサイズの画像が転写紙Pに形成される、いわゆる等倍度ずれが生じる場合がある。そこで本発明では、二次転写ローラー9を、駆動ローラー10との軸間距離を一定に維持した状態で中間転写ベルト8の搬送方向に沿って移動させることにより、画像の副走査方向の倍率を補正する等倍度補正を行うこととしている。
次に、二次転写ローラー9の移動により副走査方向の等倍が変化する仕組みについて説明する。図6は、二次転写ローラー9が基準位置に配置された状態を示す図であり、図7および図8は、それぞれ二次転写ローラー9が基準位置から中間転写ベルト8の搬送方向上流側および下流側に移動した状態を示す図である。なお、図6〜図8において中間転写ベルト8の搬送方向を矢印で示す。
中間転写ベルト8の外周面に一次転写されたトナー像は、Mv1に示す外周方向に凸となる部分でトナー像が伸長し、Mv2に示す内周方向に凸となる部分でトナー像が収縮する。図6に示すように、二次転写ローラー9が基準位置に配置されている場合は二次転写ローラー9と駆動ローラー10とのニップ位置の上流側にMv1、Mv2が発生せず、中間転写ベルト8上のトナー像の伸縮がない状態となる。
二次転写ローラー9が図6に示す基準位置から搬送方向上流側に移動すると、図7に示すように、二次転写ローラー9と駆動ローラー10とのニップ位置の上流側にMv2が発生する。その結果、中間転写ベルト8上のトナー像は縮小されて転写紙Pに二次転写される。
一方、二次転写ローラー9が図6に示す基準位置から搬送方向下流側に移動すると、図8に示すように、二次転写ローラー9と駆動ローラー10とのニップ位置の上流側にMv1が発生する。その結果、中間転写ベルト8上のトナー像は拡大されて転写紙Pに二次転写される。
そこで、ローラー移動機構40によって駆動ローラー10の周面方向、即ち副走査方向に二次転写ローラー9を移動させることにより、二次転写倍率を可変させて副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
次に、本実施形態のカラープリンター100における等倍度補正制御について説明する。図9は、中間転写ベルト8の搬送方向への二次転写ローラー9の移動量(オフセット量)を説明する模式図である。
本実施形態では、駆動ローラー10の回転中心O1を通る中間転写ベルト8の法線L2から中間転写ベルト8の進行方向上流側(図9の左下方向)に所定量(ここでは2mm)だけずれた位置に二次転写ローラー9の中心O2が位置する場合(実線位置)を基準位置とする。そして、二次転写ローラー9の中心O2を中間転写ベルト8の搬送方向に対し下流側(図9の右上方向)のO2′へ移動させたときのO2からO2′への移動量Dを二次転写ローラー9のオフセット量とする。なお、二次転写ローラー9を中間転写ベルト8の搬送方向に対し下流側(図8の左下方向)へ移動させたときも同様である。
図10は、二次転写ローラー9のオフセット量と副走査方向の等倍との関係を示すグラフである。図10では、搬送方向上流側へのオフセット量をプラス、搬送方向下流側へのオフセット量をマイナスで示している。図10に示すように、二次転写ローラー9が基準位置(オフセット量0mm)のとき副走査方向の等倍は99.8%である。そして、オフセット量が−0.5mm、−2mmと小さくなるにつれて、等倍はそれぞれ99.9%、100.3%と大きくなっている。一方、オフセット量が0.5mm、2mmと大きくなるにつれて、等倍はそれぞれ99.7%、99.4%と小さくなっている。
図10に示したオフセット量と副走査方向の等倍との関係を、予めROM92(或いはRAM93)に補正テーブルとして記憶させておく。制御部90は、画像読取センサー60により読み取られた画像データから画像の副走査方向の等倍度ずれを検知し、検知結果と補正テーブルとを用いて二次転写ローラー9のオフセット量を決定する。その後、制御部90からガイド駆動モーター33に制御信号を送信して二次転写ローラー9を所定量だけオフセットさせることにより、副走査方向の等倍度補正を行う。
或いは、任意のオフセット量を操作部70から入力することにより等倍度を変更することもできる。これにより、ユーザーの好みに応じて出力画像の副走査方向の倍率を変化させることができる。
本実施形態の構成によれば、二次転写ローラー9を駆動ローラー10との軸間距離を保持しながら中間転写ベルト8の搬送方向に移動させるだけで、転写紙Pに形成される画像の副走査方向の等倍度ずれを、主走査方向の等倍に影響を与えることなく精度良く補正することができる。
また、搬送方向ガイド30と移動ガイド31とを有するローラー移動機構40を用いることにより、コンパクトな構成で二次転写ローラー9を移動させることができる。また、ローラー移動機構40が全て搬送ユニット25側に配置されるため、搬送ユニット25をカラープリンター100本体に対し回動させて用紙搬送路14を開閉する際にローラー移動機構40を分離する必要がなく、構成を簡素化することができる。
ところで、転写紙Pの二次転写ニップ部への進入方向、および二次転写ニップ部から定着部15への転写紙Pの搬送方向は、転写紙Pの種類(紙厚)によって最適な方向が存在する。二次転写ニップ部における転写紙Pの進入方向および搬送方向は、中間転写ベルト8の張り角度θ(図3参照)によって調整することができる。ここで、バックアップローラー35のみを移動させて中間転写ベルト8の張り角度θを変化させた場合、中間転写ベルト8に対する二次転写ローラー9の圧接状態が変化する。その結果、転写紙Pに転写される画像の副走査方向の等倍度がずれてしまう。
そこで、バックアップローラー35の移動に合わせて二次転写ローラー9を中間転写ベルト8の搬送方向に沿って移動させることで、副走査方向の等倍を変化させることなく二次転写ニップ部における転写紙Pの進入方向および搬送方向を変化させることができる。具体的には、駆動ローラー10の回転軸10aを中心として、二次転写ローラー9の回転軸9aとバックアップローラー35の回転軸35aとの相対位置が変化しないように二次転写ローラー9およびバックアップローラー35を移動させる。
例えば、転写紙Pが普通紙や厚紙である場合、図11に示すように中間転写ベルト8の張り角度をθ1とする。また、駆動ローラー10の回転軸10aを中心として、二次転写ローラー9の回転軸9aとバックアップローラー35の回転軸35aとのなす角度をθ2とし、回転軸10aから回転軸9a、35aまでの距離をそれぞれR1、R2する。
転写紙Pが薄紙である場合、図12に示すように角度θ2、および距離R1、R2を維持した状態で二次転写ローラー9およびバックアップローラー35を移動させて中間転写ベルト8の張り角度をθ1′(<θ1)とする。これにより、出力画像の副走査方向の等倍を変化させずに二次転写ニップ部における転写紙Pの進入方向および搬送方向のみを変化させることができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては駆動ローラー10が二次転写ローラー9に対向する構成としたが、駆動ローラー10と従動ローラー11の配置を入れ替えて従動ローラー11が二次転写ローラー9に対向する構成とすることもできる。
また、本発明は図1に示したようなカラープリンター100に限られるものではなく、カラー複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の、中間転写ベルトを備えた中間転写式の種々の画像形成装置に適用できる。
本発明は、中間転写ベルトを用いる中間転写式の画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、中間転写ベルト上に一次転写されるトナー像の位置ずれ補正を高精度に且つ短時間で実行可能な画像形成装置を提供することができる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電器
3a〜3d 現像装置
4 露光装置
6a〜6d 一次転写ローラー(一次転写部材)
8 中間転写ベルト
9 二次転写ローラー
10 駆動ローラー(二次転写対向ローラー)
11 従動ローラー
13 定着部
25 搬送ユニット
30 搬送方向ガイド
30a 内側ガイド面
30b 外側ガイド面
31 移動ガイド
33 ガイド駆動モーター
35 バックアップローラー
37 BUローラー移動モーター(バックアップローラー移動機構)
40 ローラー移動機構
60 画像読取センサー
70 操作部(入力部)
90 制御部
92 ROM(記憶部)
93 RAM(記憶部)
100 カラープリンター(画像形成装置)
P 転写紙(記録媒体)

Claims (6)

  1. 画像データに応じたトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成された前記トナー像が外周面に転写される無端状の中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを張架するとともに、前記中間転写ベルトを副走査方向へ搬送する複数のローラーと、
    前記複数のローラーの1つである二次転写対向ローラーに張架される部分で前記中間転写ベルトの外周面に当接し、前記中間転写ベルト上の前記トナー像を記録媒体に転写する二次転写ローラーと、
    前記二次転写対向ローラーと前記二次転写ローラーとの軸間距離を保持した状態で、前記二次転写ローラーを前記中間転写ベルトの搬送方向に沿って往復移動させるローラー移動機構と、
    を備え、前記二次転写ローラーを前記中間転写ベルトの搬送方向に沿って往復移動させることにより前記記録媒体に転写される前記トナー像の前記副走査方向の等倍を調整可能な画像形成装置において、
    前記ローラー移動機構は、
    前記二次転写対向ローラーの回転軸を中心とする同心円に沿って前記二次転写ローラーの回転軸を摺動可能に支持する搬送方向ガイドと、
    前記搬送方向ガイドの延在方向と直交する長孔状であって前記二次転写ローラーの回転軸が摺動可能に係合するガイド孔が形成され、前記搬送方向ガイドの延在方向に揺動可能に支持される移動ガイドと、
    前記移動ガイドを揺動させるガイド駆動モーターと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録媒体に転写された前記トナー像を読み取る画像読取センサーと、
    前記トナー像の副走査方向の等倍度ずれ量と前記二次転写ローラーの移動量とを関係づけた補正テーブルが記憶された記憶部と、
    前記画像読取センサーにより読み取られた画像データから前記トナー像の副走査方向の等倍度ずれを検知し、検知結果と前記記憶部に記憶された前記補正テーブルとを用いて前記ローラー移動機構による前記二次転写ローラーの移動量を決定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ガイド駆動モーターに制御信号を送信することにより、決定された前記二次転写ローラーの移動量だけ前記二次転写ローラーを移動させて前記トナー像の前記副走査方向の等倍を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記二次転写ローラーの移動量を入力する入力部を備え、
    前記ガイド駆動モーターは、前記入力部へ入力された前記二次転写ローラーの移動量だけ前記二次転写ローラーを移動させて前記トナー像の前記副走査方向の等倍を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記移動ガイドの揺動支点は、前記搬送方向ガイドを挟んで前記二次転写対向ローラーの回転中心と反対側に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置本体に対し開放位置と閉鎖位置との間で回動可能に支持され、前記二次転写ローラーを回転可能に支持する搬送ユニットを備え、
    前記搬送ユニットが前記開放位置にあるとき前記二次転写ローラーが前記中間転写ベルトから離間し、前記搬送ユニットが前記閉鎖位置にあるとき前記二次転写ローラーが前記中間転写ベルトの外周面に当接し、
    前記ローラー移動機構は、前記搬送ユニットに配置されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のローラーの1つであり、前記中間転写ベルトの搬送方向に対し前記二次転写対向ローラーの上流側に隣接して配置されるバックアップローラーと、
    前記バックアップローラーを径方向に移動させるバックアップローラー移動機構と、
    を備え、
    前記ローラー移動機構と前記バックアップローラー移動機構とを用いて、前記二次転写対向ローラーの回転軸を中心とする前記二次転写ローラーの回転軸と前記バックアップローラーの回転軸とのなす角度、および前記二次転写対向ローラーの回転軸から前記二次転写ローラーの回転軸および前記バックアップローラーの回転軸までの距離を維持した状態で、前記二次転写ローラーおよび前記バックアップローラーを前記二次転写対向ローラーの回転軸周りに移動させて前記中間転写ベルトの張り角度を調整可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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