JP2011033771A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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瀧川潤也
Takuro Kamiya
神谷拓郎
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高木広彰
Takuhei Minami
南卓平
Takahisa Koike
小池孝尚
Minoru Takahashi
高橋実
Tatsuya Watabiki
綿引達也
Hideyuki Takayama
高山英之
Tadakei Ashikawa
芦川正啓
Koichi Kudo
工藤宏一
Katsuya Kawagoe
川越克哉
Masaru Yamagishi
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Abstract

【課題】簡単な構成で低コストに用紙に対する画像位置を高精度に合わせることのできる用紙搬送装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】二次転写ローラ7による二次転写部とレジストローラ12の間に配置された補正ガイド部材18は図の上下方向に移動可能に設けられる。タイミングセンサ17の検知出力により転写部への用紙進入が適正時間より早いと判断した場合は、補正ガイド部材18を上方に移動させて搬送経路長が長くなる方向へ補正する。逆の場合は補正ガイド部材18を下方に移動させて搬送経路長が短くなる方向へ補正する。これにより、転写部に用紙を適正なタイミングで進入させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙等の記録媒体を搬送する搬送装置ならびにその搬送装置を備える画像形成装置に関するものである。
今日、電子写真方式を用いた画像形成装置においては、市場からの要求に伴い、カラー複写機やカラープリンタなど、カラーのものが多くなってきている。カラー画像形成装置には、1つの像担持体のまわりに複数の(複数色の)現像装置を備えて、それらの現像装置によりトナーを付与して像担持体上に合成トナー画像を形成し、そのトナー画像を記録媒体に転写して画像を記録する、いわゆる1ドラム型(像担持体はドラム形状に限らないが、一般的な呼称として用いられる)のものと、並べて備えられる複数の像担持体にそれぞれ個別に現像装置を備え、各像担持体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を直接又は中間転写体を介して記録媒体に一括して転写させるタンデム型のものとがある。
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者は像担持体が1つであるから、比較的小型化でき、コストも低減できる利点はあるものの、1つの像担持体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成するから、画像形成の高速化は困難である、後者のタンデム型は、逆に大型化し、コスト高となる欠点はあるものの、画像形成の高速化が容易であるという利点がある。最近は、フルカラーもモノクロ装置並みのスピードが望まれることから、タンデム型が注目されてきている。
タンデム型の画像形成装置には上述したように直接転写方式のものと間接転写方式のものとがあるが、両者を比較すると、直接転写方式のものは、搬送される記録媒体に対して直接各像担持体から画像を転写させるために、記録媒体が搬送手段(搬送ベルト)上で変動してしまうと各像担持体にて書き込まれた画像がずれてしまう(色ずれが発生する)ことがある。しかし、中間転写体自体が存在しないので部品点数が少なくてなり、コストメリットとなる長所がある。
これに対し、間接転写方式のタンデム型画像形成装置は、部品点数が多くなりコスト的には不利であるが、二次転写位置を比較的自由に設定することができ、また、各色画像は中間転写体上で合致されているため、搬送する記録媒体が変動しても画像がずれない(色ずれがない)という長所がある。
このようにカラー化高画質化が進んできたことにより電子写真装置の印刷事業分野への進出が進み、以前にもまして記録媒体である用紙と画像の位置精度が要求され、用紙に対する画像位置を高精度に合わせることが重要となってきている。
用紙に対する作像位置の精度を高める方法として、例えば特開平9−156802号公報(特許文献1)には、用紙搬送を行い用紙の転写部への突入を補正するローラそのものを搬送方向に動かし、用紙に対する作像位置を合わせる技術が公開されている。これは用紙の転写部への突入時間(突入タイミング)を補正するために用紙搬送を行うローラ自体の位置を変化させるものである。
しかしながら、この特許文献1の構成では、駆動部を持ったローラを動かす必要がある。このため重たいモータを含めた駆動部ごと動かすか、モータからの駆動力伝達部においてローラ移動を吸収する機構が必要になってしまう。
モータごと動かすには、補正のために動かす機構にモータの重さ分だけ余分な力が必要になり、用紙タイミング補正に使うモータが大きくなったり、必要電力が大きくなるなどの不具合が発生する。
モータからの駆動力伝達部においてローラの移動を吸収するためには、ギヤやタイミングベルトの位置関係を動かすか位置変化をある程度許容できるカップリング等を使用する必要があり、駆動伝達部のずれによる振動や回転ムラなどの副作用を抑えることが要求されてしまう。
本発明は、従来の用紙搬送装置における上述の問題を解決し、簡単な構成で低コストに用紙に対する画像位置を高精度に合わせることのできる用紙搬送装置および画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、トナー画像を記録媒体に転写させる画像形成装置の転写部に向け用紙を搬送する用紙搬送装置において、前記転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かを判断する判断手段と、前記転写部の直上流側に配置され、用紙の搬送経路を屈曲もしくは屈曲量を変化させることにより搬送経路長を補正する搬送経路長補正機構とを有し、前記判断手段の判断結果に基づいて前記転写部への用紙搬送経路長を補正することにより解決される。
また、前記搬送経路長補正機構が、前記搬送経路屈曲方向の前後に移動可能に設けられる補正ガイド部材を備えると好ましい。
また、前記補正ガイド部材が回転可能なガイドローラであると好ましい。
また、前記補正ガイド部材に対向する対向ガイド部材を有すると好ましい。
また、前記補正ガイド部材を移動させる駆動手段としてステッピングモータを用いると好ましい。
また、前記搬送経路長補正機構が補正を行わない状態のときに記録媒体は画像位置に対して進んだ位置にいることを初期状態として設定されていると好ましい。
また、記録媒体の種類に応じて前記搬送経路長補正機構による補正量を制御すると好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜7のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を具備する画像形成装置により解決される。
本発明の用紙搬送装置によれば、転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かの判断結果に基づいて転写部への用紙搬送経路長を補正することができるので、用紙に対する画像位置を高精度に合わせることが可能となる。
請求項2の構成により、補正ガイド部材を搬送経路屈曲方向の前後に移動させることで用紙搬送経路長を補正できるので、搬送経路長補正機構を簡単な構成で低コストに実現することができる。
請求項3の構成により、補正ガイド部材が回転可能なガイドローラであることにより、用紙と補正ガイド部材の擦れを発生させることがなく、用紙に対する画像位置を正確に合わせつつ用紙の傷付きなどを防ぐことができる。
請求項4の構成により、補正ガイド部材に対向する対向ガイド部材を有するので、搬送される用紙のばたつきを抑え、補正誤差を低減させることができる。
請求項5の構成により、補正ガイド部材を移動させる駆動手段としてステッピングモータを用いるので、補正量をセンサを追加することなく管理することが可能となり、安価かつ簡易な構成とすることができる。
請求項6の構成により、搬送経路長を短くする方向での補正が不要になり、搬送経路が最短の構成を初期状態とした場合でも補正が可能な構成を採用することができる。
請求項7の構成により、用紙種類による画像位置の補正誤差を低減することができ、より正確な用紙に対する画像の位置あわせが可能になる。
請求項8の画像形成装置によれば、用紙に対する画像位置を高精度に合わせることができ、高品質な画像を出力することができる。
本発明に係る用紙搬送装置を備える画像形成装置の一例である、タンデム型カラープリンタの概略を示す断面構成図である。 そのカラープリンタの作像部を示す斜視図である。 用紙に対する画像位置のずれを説明する模式図である。 用紙の搬送経路長を補正する補正機構を説明する用紙搬送装置の構成図である。 その補正機構が備える補正ガイド部材の駆動機構を示す側面図である。 その補正機構における用紙搬送経路長の制御を説明するためのブロック図である。 補正ガイド部材の移動により搬送経路長が変更される様子を示す模式図である。 補正ガイド部材をローラとした別例を示す側面図である。 屈曲した搬送経路の内側に補正ガイド部材を配置した構成例を示す側面図である。 初期的な搬送経路長を最短になるように設定した構成例を示す側面図である。 基準時間における用紙位置を検出して転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かを判断するようにした構成例を示す平面図である。 第2実施形態のタンデム型カラープリンタの概略を示す断面構成図である。 そのカラープリンタの作像部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る用紙搬送装置を備える画像形成装置の一例である、タンデム型カラープリンタの概略を示す断面構成図である。また、図2は、そのカラープリンタの作像部を示す斜視図である。
これらの図において、カラープリンタ100の本体101には、複数のローラに巻き掛けられた中間転写ベルト5が設けられている。この中間転写ベルト5は図中時計回りに走行駆動される。このように走行する中間転写ベルト5の上部走行辺に沿って、ブラック(Bk),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各作像ユニット10が横に並んで配置され、タンデム作像部を構成している。
各作像ユニット10は、中間転写ベルト5に接する潜像担持体としての感光体ドラム1を具備している。この感光体ドラム1の周りには、帯電装置2,現像装置3,クリーニング装置4,除電装置(図示せず)等が配置され、さらに中間転写ベルト5の内側には一次転写手段である転写ローラ6が設けられている。本実施形態の場合、4個の作像ユニット10は同一構造に構成されているが、現像装置3で扱うトナーの色がブラック,シアン,マゼンタ,イエローの4色に異なっている。また、各作像ユニット10の上方には光書き込み装置20が配置され、この光書き込み装置20からの走査光は帯電装置2と現像装置3の間で感光体ドラム1に照射される。
中間転写ベルト5の下側には二次転写手段である二次転写ローラ7が配置され、中間転写ベルト5を挟んで対向ローラ11に圧接され、二次転写部を形成している。二次転写ローラ7の隣には、装置下方の給紙部102から給紙される用紙を二次転写部に向けて送り出すレジストローラ12が配置される。そして、レジストローラ12と反対側には搬送ベルト8が配設され、二次転写部でトナー画像が転写された用紙を定着装置9に搬送する。また、装置本体の側面には、定着後の用紙をスタックする排紙トレイ13が設けられている。なお、レジストローラ12と二次転写部の間には、二次転写部へ用紙が適正な時間で進入するように用紙搬送経路長を補正する補正機構が設けられているが、これについては後に詳述する。
図2における符号M1は感光体ドラム1を駆動するモータである。M3は現像装置3を駆動するモータである。M5は中間転写ベルト5(の駆動ローラ)を駆動するモータである。また、M7は、二次転写手段としての転写ローラ7を駆動するモータである。なお、図2では、図の煩雑を避けるために、各作像ユニット10を構成する機器は、感光体ドラム1と現像装置3を除いて図示を省略している。
上記のように構成されたカラープリンタにおける画像形成動作について簡単に説明する。
上記作像ユニット10の感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中反時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段2によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置20からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置3から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
また、中間転写ベルト5が図中時計回りに走行駆動され、各作像ユニット10においては、一次転写ローラ6の作用により感光体ドラム1から中間転写ベルト5に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト5はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
なお、作像ユニット10のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、複数の作像ユニット10を使用して2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番右側のBkユニットを用いて画像形成を行う。
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング手段4によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
一方、給紙部102から用紙が給送され、レジストローラ対12によって、中間転写ベルト5上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写部に向けて送出される。本例では二次転写ローラ7には中間転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト表面のトナー像が用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙は、定着装置9を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。定着された用紙は、図示しない排紙ローラにより排紙トレイ13に排出されてスタックされる。
次に、本発明の特徴である、転写部へ用紙が適正な時間で進入するように用紙搬送経路長を補正する補正機構について説明する。なお、本実施形態では補正機構が設けられる転写部は二次転写部である。
ここで、本発明の説明の前に、従来の用紙搬送装置における用紙搬送について説明する。給紙部から送り出された用紙は、通常、搬送ローラによってレジストローラまで搬送される。給紙部からレジストローラまでの用紙搬送経路においては、(用紙搬送にかかる時間を長くしない、ファーストプリントを遅くしないために)レジストローラのように用紙を突き当てて用紙の搬送方向のタイミングを補正する機構を設けない。そのため、給紙部の給紙タイミングのバラツキ、あるいは搬送ローラを通る間の用紙の走行バラツキによってレジストローラへの到達時間にバラツキが発生する。これによって、レジストローラから送出される用紙の位置精度が低下し、(用紙に対する)画像の位置ずれが発生する。図3に一例を示すと、この例では、用紙が適正位置(適正タイミング)よりも進んでいる場合を示しており、用紙が進んでいるために画像が送れ、用紙上の本来書きたい位置よりも後方に画像が書き込まれてしまう結果となる。
そこで、本発明は、画像転写部(本実施形態では二次転写部)の手前に用紙の搬送経路長を変更可能な構成を設け、転写部への用紙の突入時間(突入タイミング)を補正するようにしている。
すなわち、図4に示すように、二次転写ローラ7と対向ローラ11が中間転写ベルト5を挟んで圧接されている二次転写部とレジストローラ12の間の用紙搬送路には前ガイド板対15、後ガイド板対16、用紙を検出するタイミングセンサ17、補正ガイド部材18、対向ガイド部材19が配置されている。前後ガイド板対15,16によってガイドされる用紙搬送経路は、図中に点線で示すように山形(山なり)の形状となっている。このように用紙搬送経路を山形形状とすることにより、二次転写部とレジストローラ12間を直線で結んだ場合(最短経路)よりも搬送経路長が長くなっている。そして、その用紙搬送経路のほぼ中央部(用紙搬送方向の中央部)の上側に補正ガイド部材18が配置され、用紙搬送路を挟んで補正ガイド部材18と対向するように対向ガイド部材19が配置される。対向ガイド部材19は、用紙のばたつきによる搬送経路長の変動を低減させるものである。
レジストローラ12によって送出された用紙は、タイミングセンサ17によって検知された後、前ガイド板対15に沿って補正ガイド部材18まで搬送される。本実施形態では、上記したようにレジストローラ12と二次転写部間の用紙搬送路が上方に膨らんだ山形形状となっているため、やや上方に向かって搬送されてきた用紙は補正ガイド部材18の下面に接触し、その搬送方向が変更(本例ではほぼ水平方向に)される。そして、補正ガイド部材18に接触後、用紙は後ガイド板対16に沿ってやや下方に向かって搬送され、二次転写部まで搬送される。
なお、本例では補正ガイド部材18の上流側に配置される用紙ガイドを対向する2枚の板状部材からなる前ガイド板対15としたが、補正ガイド部材18まで用紙を安定して搬送できるのであれば、上流側用紙ガイドは必ずしも2枚必要とは限らず、1枚であっても良い。同様に、補正ガイド部材18から二次転写部まで用紙を安定して搬送できるのであれば、下流側用紙ガイドは必ずしも2枚必要とは限らず、1枚であっても良い。
補正ガイド部材18は、図4の上下方向に移動可能に設けられ、駆動手段により移動される。補正ガイド部材18を移動させる駆動手段としては、ステッピングモータを使用するのが好適である。ステッピングモータを用いることにより、エンコーダ等の位置センサを用いずに補正ガイド部材18の位置をモータ自身で制御することが可能になり、安価かつ簡易な構成とすることができる。
具体的な構成例を図5に示す。図5において、補正ガイド部材18は図示しない案内部材により図の上下方向に移動可能に支持され、その下面側に偏心カム22が当接されている。偏心カム22は、駆動手段であるステッピングモータM8の駆動軸21に装着されて回転する。ステッピングモータM8を所定のステップ数だけ回転させることで偏心カム22を介して補正ガイド部材18を移動させる。
本例では、ステッピングモータM8が1ステップ動くとカム高さが所定の値だけ変化するように偏心カム22が設けられている。このようにすることで、ステッピングモータM8で直接補正ガイド部材18の動作量を管理することができるようになる。
さて、補正ガイド部材18を図4の上方又は下方に移動させることで、レジストローラ12と二次転写部間の用紙搬送経路長を制御する(可変させる)ことができる。補正ガイド部材18による用紙搬送経路長の制御について図6のブロック図を参照して説明する。
レジストローラ12の出口に設けたタイミングセンサ17が用紙を検出した時間(用紙通過時間)T1を、作像開始基準時間からの経過時間として計測し、その結果を演算部23に入力する。演算部23は用紙通過時間T1と、本来用紙が通過すべき作像開始基準時間からの基準経過時間T2とを比較し、T1<T2となっていたら転写部への用紙進入が適正時間より早いと判断して搬送経路長が長くなる方向へ(本例では上方に)補正ガイド部材18を移動させるようにステッピングモータM8を制御する。逆に、T1>T2となっていたら転写部への用紙進入が適正時間より遅いと判断して搬送経路長が短くなる方向へ(本例では下方に)補正ガイド部材18を移動させるようにステッピングモータM8を制御する。
図7は、補正ガイド部材18の移動により搬送経路長が変更される様子を示す模式図である。本例の構成においては、補正ガイド部材18を上方に移動させることにより搬送経路長(搬送パス)が長くなり、補正ガイド部材18を下方に移動させることにより搬送経路長(搬送パス)が短くなる。
このように、転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かを判断する判断手段を設け、該判断手段の判断結果に基づいて転写部への搬送経路長を補正することにより、転写部に用紙を適正なタイミングで進入させることができる。そのため、用紙に対する画像位置を高精度に合わせることが可能となり、高品質な出力画像を得ることができる。
図8は、補正ガイド部材をローラとした別例を示す側面図である。
この図に示す構成では、補正ガイド部材として、上記した板状の補正ガイド部材18に代えて、搬送ガイドローラ28を用いる。この構成により、用紙とガイド部材との相対運動による擦れの発生がなくなり、用紙の傷付きを防ぎ、また、擦れによる用紙搬送の乱れを防ぐことができる。
上記の補正ガイド部材18及び搬送ガイドローラ28は、補正ガイド部材を山形に屈曲した搬送経路の外側に配置した構成であるが、補正ガイド部材は、山形に屈曲した搬送経路の外側に限らず、山形に屈曲した搬送経路の内側に配置することもできる。図9にその構成例を示す。図9の例では、鋭角な三角形状の補正ガイド部材38を屈曲した搬送経路の内側から用紙に当接させるように設けている。この場合、用紙に対して線で接触するように補正ガイド部材を構成すると好適であり、本例では三角形状の補正ガイド部材38の鋭角な頂点を(搬送路幅方向に長さを有する線で)用紙に接触させている。なお、図8のような搬送ガイドローラ28を搬送経路の内側から用紙に接触させる構成も可能である。
次に、補正ガイド部材が補正を行わない状態のとき(用紙が来ても補正ガイド部材に接触していない状態のとき)に、レジストローラ12から送出される用紙が、転写部に画像と位置が合うタイミングよりも常に早めに進入するように設定された構成について説明する。
このような構成においては、補正ガイド部材により、用紙の転写部への到達時間(到達タイミング)を遅くしなければならないため、補正ガイド部材による搬送経路長の変更は必ず搬送経路長を長くする方向となり、搬送経路長を短くする方向の補正が発生しなくなる。搬送経路長を短くする方向の補正が必要無いため、初期的な搬送経路長を最短になるように設定することができる。
すなわち、図10に示すように、レジストローラ12と二次転写部間の初期的な搬送経路は、図に点線で示すように直線すなわち最短経路として設定されている。補正ガイド部材としての搬送ガイドローラ28は、直線経路の上側でも下側でもどちらの側に配置しても良い。その搬送ガイドローラ28を、用紙を押圧するように移動させることにより、初期的に最短経路として設定された用紙搬送経路が長くなるように補正することができる。これにより、用紙が転写部に画像と位置が合うタイミングよりも常に早めに進入するように設定された構成において、転写部(本例では二次転写部)への用紙進入時間(進入タイミング)を適正な時間(タイミング)に補正することが可能となる。本構成では、初期的な用紙搬送経路が最短経路すなわち直線経路であることから、初期的に必要な補正機構の高さを低減させることができ、補正機構そのものを小さくすることが可能である。
ところで、上記構成では、転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かを判断する構成として、タイミングセンサ17が用紙を検出した時間(用紙通過時間)T1に基づいて判断するものであったが、用紙Pの搬送方向の位置を計測できるセンサを用いて、ある基準の時間における用紙の位置(搬送方向の位置)を検出し、それに基づいて転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かを判断するように構成しても良い。
図11に示すように、用紙搬送路には搬送されてくる用紙Pの位置を計測できる位置センサ24が配置されている。この位置センサ24の検知出力は演算部23(図6参照)に送られ、検出した用紙Pの先端位置と基準位置とが比較される。ここでの基準位置は、用紙が適正な時間(適正なタイミング)で搬送されてきた場合の用紙先端位置である。そして、検出した用紙Pの先端位置と基準位置の差(ずれ)に基づいて転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かを判断し、転写部への用紙進入が適正時間より早いと判断した場合は搬送経路長が長くなる方向へ補正ガイド部材18を移動させる(ようにステッピングモータM8を制御する)。逆に、転写部への用紙進入が適正時間より遅いと判断した場合は搬送経路長が短くなる方向へ補正ガイド部材18を移動させる(ようにステッピングモータM8を制御する)。
本構成においては、位置センサ24で計測した用紙Pの実際の位置と、本来あるべき用紙の位置(基準位置)の差から、補正ガイド部材18の補正量(移動量)を算出する。図7の「時間計測結果」を「用紙位置計測結果」、「基準時間」を「基準位置」と置き換えればよい。
次に、本発明に係る用紙搬送装置を備える画像形成装置の第2実施形態として、直接転写方式のタンデム型カラープリンタについて説明する。
図12は、第2実施形態のタンデム型カラープリンタの概略を示す断面構成図である。また、図13は、そのカラープリンタの作像部を示す斜視図である。
これらの図において、カラープリンタ200の本体201には、複数のローラに巻き掛けられた転写搬送ベルト205が設けられている。この転写搬送ベルト205は図中反時計回りに走行駆動される。このように走行する転写搬送ベルト205の上部走行辺に沿って、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)の各作像ユニット10が横に並んで配置され、タンデム作像部を構成している。
各作像ユニット10は、転写搬送ベルト205に接する潜像担持体としての感光体ドラム1を具備している。この感光体ドラム1の周りには、帯電装置2,現像装置3,クリーニング装置4,除電装置(図示せず)等が配置され、さらに転写搬送ベルト205の内側には転写手段である転写ローラ206が設けられている。本実施形態の場合、4個の作像ユニット10は同一構造に構成されているが、現像装置3で扱うトナーの色がブラック,シアン,マゼンタ,イエローの4色に異なっている。また、各作像ユニット10の上方には光書き込み装置20が配置され、この光書き込み装置20からの走査光は帯電装置2と現像装置3の間で感光体ドラム1に照射される。
転写搬送ベルト205の隣には、装置下方の給紙部202から給紙される用紙を転写部に向けて送り出すレジストローラ12が配置される。そして、レジストローラ12と反対側には定着装置9が設けられている。また、装置本体の側面には、定着後の用紙をスタックする排紙トレイ13が設けられている。なお、レジストローラ12と転写部(本例では最初の転写部であるイエロー作像ユニット10Yの転写部)の間には、上記第1実施形態で説明した、転写部へ用紙が適正な時間で進入するように用紙搬送経路長を補正する補正機構が設けられている。この補正機構については説明が重複するので省略する。
図13における符号M1は感光体ドラム1を駆動するモータである。M3は現像装置3を駆動するモータである。また、M5は転写搬送ベルト205(の駆動ローラ)を駆動するモータである。なお、図13では、図の煩雑を避けるために、各作像ユニット10を構成する機器は、感光体ドラム1と現像装置3を除いて図示を省略している。
上記のように構成されたカラープリンタ200における画像形成動作について簡単に説明する。
上記作像ユニット10の感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段2によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置20からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置3から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。なお、転写搬送ベルト205は図中反時計回りに走行駆動される。
一方、給紙部102から用紙が給送され、レジストローラ対12によって、感光体ドラム1上に担持されたトナー像とのタイミングを取って転写搬送ベルト205に向けて送出される。用紙は転写搬送ベルト205に静電的に吸着された状態で搬送され、その転写搬送ベルト205に担持された用紙上に、各転写ローラ206の作用により各感光体ドラム1から各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして用紙表面にフルカラーのトナー像が形成される。
なお、作像ユニット10のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、複数の作像ユニット10を使用して2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番左側のBkユニットを用いて画像形成を行う。
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング手段4によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
トナー像を転写された用紙は、定着装置9を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。定着された用紙は、図示しない排紙ローラにより排紙トレイ13に排出されてスタックされる。
本第2実施形態においても、転写部へ用紙が適正な時間で進入するように用紙搬送経路長を補正する補正機構が設けられているので、用紙に対する画像位置を高精度に合わせることが可能となり、高品質な出力画像を得ることができる。
ところで、通常、画像形成装置においては、使用する用紙の情報を取得する手段を有している。具体的には、操作パネルや接続された外部機器(パソコン等)によるユーザからの入力情報等によって使用する用紙の種類を認知する。
そこで、上記認知した用紙種類情報に基づき、補正ガイド部材18(28,38)の移動量を補正するように構成すると好適である。例えば、厚紙の場合は補正ガイド部材18(28,38)の移動量を通常よりも多くする。あるいは薄紙の場合は補正ガイド部材18(28,38)の移動量を通常よりも少なくする。補正ガイド部材の移動量の補正は、上記認知した用紙種類情報に基づき演算部23(図6参照)が制御する。なお、具体的な補正量を決定する方法としては、紙種に対応した補正量を用紙のパラメータ情報として保管することにより実現できる。このように紙種に対応して補正ガイド部材の移動量を補正することで、紙種の違いによる補正ガイド部材部での用紙搬送経路の屈曲量の誤差を低減することができる。この構成は上記第1実施形態体及び第2実施形態のいずれにも適用可能である。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、補正ガイド部材の形状や大きさ及び材質などは適宜設定できるものである。また、補正ガイド部材を駆動する構成も適宜な構成を採用可能である。搬送経路長を屈曲させる場合の屈曲の方向及び搬送経路長を補正する場合の補正の方向も任意である。
また、画像形成装置の作像部の構成も任意であり、タンデム式における各色プロセスカートリッジの並び順などは任意である。また、本発明による用紙搬送装置は、タンデム式に限らず、一つの感光体の周囲に複数の現像装置を配置したものや、リボルバ型現像装置を用いる構成の画像形成装置にも備えることができるものである。また、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
1 潜像担持体としての感光体ドラム
5 中間転写ベルト
7 二次転写ローラ
10 作像ユニット
11 対向ローラ
12 レジストローラ
15 前ガイド板対
16 後ガイド板対
17 タイミングセンサ
18 補正ガイド部材
19 対向ガイド部材
22 偏心カム
23 演算部
24 位置センサ
100 カラープリンタ
200 カラープリンタ
205 転写搬送ベルト
206 転写ローラ
M8 ステッピングモータ
P 用紙
特開平9−156802号公報

Claims (8)

  1. トナー画像を記録媒体に転写させる画像形成装置の転写部に向け用紙を搬送する用紙搬送装置において、
    前記転写部へ用紙が適正な時間で進入するか否かを判断する判断手段と、
    前記転写部の直上流側に配置され、用紙の搬送経路を屈曲もしくは屈曲量を変化させることにより搬送経路長を補正する搬送経路長補正機構とを有し、
    前記判断手段の判断結果に基づいて前記転写部への用紙搬送経路長を補正することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記搬送経路長補正機構が、前記搬送経路屈曲方向の前後に移動可能に設けられる補正ガイド部材を備えることを特徴とする、請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記補正ガイド部材が回転可能なガイドローラであることを特徴とする、請求項2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記補正ガイド部材に対向する対向ガイド部材を有することを特徴とする、請求項2又は3に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記補正ガイド部材を移動させる駆動手段としてステッピングモータを用いることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  6. 前記搬送経路長補正機構が補正を行わない状態のときに記録媒体は画像位置に対して進んだ位置にいることを初期状態として設定されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  7. 記録媒体の種類に応じて前記搬送経路長補正機構による補正量を制御することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
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