JP2010167481A - 連続鋳造用ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】内孔体にドロマイトクリンカーを含有する連続鋳造用ノズルにおいて、難付着性、耐食性及び耐熱衝撃性をバランスよく備えるようにすること。
【解決手段】耐火原料配合物に有機バインダーを添加して混練し、成形後熱処理して得られる内孔体を連続鋳造用ノズル本体の内孔に配置した連続鋳造用ノズルであって、前記耐火原料配合物は、ドロマイトクリンカー1のうち粒度1mm超のものを10質量%以下(0を含む)、粒度0.1mm超1mm以下のものを20〜90質量%、粒度0.1mm以下のものを15質量%未満(0を含む)含むと共に、アスペクト比が10以上で粒度500μm以下の黒鉛2を3〜20質量%含み、残部が粒度1mm以下のマグネシアクリンカー3を主体とする連続鋳造用ノズル。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶鋼の連続鋳造、とくにアルミキルド鋼の連続鋳造に使用される連続鋳造用ノズルに関する。
近年、とくに、薄板等の高級鋼として鋳造されるアルミキルド鋼は鋼材品質の厳格化に伴い、連続鋳造においてタンディッシュからモールドに注入する際に使用する上ノズル、プレート、下部ノズル、あるいは浸漬ノズル等の連続鋳造用ノズルの内孔へのアルミナ付着を防止することに多くの努力が払われている。
連続鋳造用ノズルの内孔に付着したアルミナは合体して大型の介在物になり、それが溶鋼流と共に鋳片内に取り込まれて鋳片の欠陥となり品質を低下させる。また、アルミナ等が内孔に堆積してくるとノズル孔が狭くなるので、連続鋳造用ノズルが低寿命となる。
この連続鋳造用ノズルの内孔へのアルミナ付着を防止する対策の一例として、ノズルの内面からアルゴンガスを溶鋼中に吹き込んで物理的にアルミナの付着を防止する手法が採られている。しかし、この手法はアルゴンガスの吹き込み量が多すぎると気泡が鋳片内に取り込まれてピンホールとなり、鋳片欠陥となる。したがって、ガスの吹き込み量には制約があるため必ずしも十分な対策とはなり得ない。
アルミナ付着防止対策のその他の有効な手段として、CaOを含有する耐火物の適用が挙げられる。CaOは付着したアルミナと反応して低融点物質を形成し、この反応物は容易に溶鋼流によって流されるためアルミナの付着を抑制することができる。CaOを含有する代表的な耐火性骨材としてドロマイトクリンカーがあり、ドロマイトクリンカーを含有する耐火物を連続鋳造用ノズルの内孔に内孔体として配置することでアルミナの付着を抑制、すなわち難付着性を高めることができる。なお、この連続鋳造用ノズルは、一般的にはスリーブ形状の内孔体と連続鋳造用ノズル本体とを別々に成形し、それぞれの成形体を熱処理した後で、連続鋳造用ノズル本体の内孔にスリーブ状の内孔体を挿入し、隙間にモルタル等を介在させて接合する方法で製造される。
例えば、特許文献1には、黒鉛及びCaO−MgO系クリンカー(ドロマイトクリンカー)を主成分とするアルミナ付着を防止する連続鋳造用耐火物において、CaO−MgO系クリンカーの平均粒度を黒鉛の含有量に合わせて制御することで予熱時の黒鉛の酸化を防止し、これによって難付着性をより効果的に高めることが記載されている。そして実施例では0.5mm以下の黒鉛が5〜35質量%使用されている。
一方、特許文献2には、配合物がドロマイトクリンカーとマグネシアクリンカーからなり、ドロマイトクリンカーの粒度構成における1mm以下の粒子の質量%をWDとし、マグネシアクリンカーの粒度構成における1mm以下の粒子の質量%をWMとしたとき、WD/WMの比が0.5以上15以下であり、さらにCaO成分の含有質量%をW1としMgO成分の含有質量%をW2としたとき、W1/W2の比が0.33〜3.0である配合物に、バインダーを添加して混練、成形、熱処理して得られる耐火物を少なくとも溶鋼と接する部位に配置した連続鋳造用ノズルが開示されている。
マグネシアクリンカーの微粉をドロマイトクリンカーの微粉中に適度に分散させることでドロマイトクリンカー間の粒界を補強するとともに、ドロマイトクリンカーから形成されるマグネシアリッチ層と分散させたマグネシアクリンカーが一体化して耐食性に優れた層を形成させることができるとされている。
特開2004−323265号公報 国際公開第05/087406号パンフレット
特許文献1の連続鋳造用耐火物においては、もともとドロマイトクリンカーはアルミナ付着により溶損するため、アルミナ付着による閉塞の問題はなくなるが、溶損が極めて大きいため寿命が短いという問題がある。さらにドロマイトクリンカーは熱膨張が極めて大きいため、耐熱衝撃性に問題がある。このため、このドロマイトクリンカーに黒鉛を組み合わせた特許文献1の場合では、さらに黒鉛が溶鋼中へ溶け出すことによる耐食性の低下が大きくなり、実使用面ではアルミナ付着量の多い特殊な用途に限定され、一般のアルミナ付着問題を解決することはできない。一方、耐食性を優先するためにマグネシアクリンカーを併用使用してCaOの含有率を少なくするとアルミナ付着によるノズル閉塞により低寿命となる。
特許文献2の連続鋳造用ノズルは、特許文献1の耐火物よりも耐食性が優れるが、配合物中に黒鉛原料をほとんど使用していないため、膨張が非常に大きく耐熱衝撃性が悪い。このため膨張を吸収するための特別な構造が必要で、従来の浸漬ノズルと比較するとコスト高になる問題がある。
以上のように、内孔体にドロマイトクリンカーを含有する浸漬ノズル等の連続鋳造用ノズルは、難付着性と耐食性の相反する関係のため、寿命が短いという問題があり、特殊な条件でのみで使用されていた。
そこで本発明の課題は、内孔体にドロマイトクリンカーを含有する連続鋳造用ノズルにおいて、難付着性、耐食性及び耐熱衝撃性をバランスよく備えることができるようにすることにある。
本発明の連続鋳造用ノズルは、耐火原料配合物に有機バインダーを添加して混練し、成形後熱処理して得られる内孔体を連続鋳造用ノズル本体の内孔に配置した連続鋳造用ノズルであって、耐火原料配合物は、ドロマイトクリンカーのうち粒度1mm超のものを10質量%以下(0を含む)、粒度0.1mm超1mm以下のものを20〜90質量%、粒度0.1mm以下のものを15質量%未満(0を含む)含むと共に、アスペクト比が10以上で粒度500μm以下の黒鉛を3〜20質量%含み、残部が粒度1mm以下のマグネシアクリンカーを主体とすることを特徴とするものである。
なお、本発明でいう粒度とは、JIS標準篩におけるフルイ目開き(mm)で示している。例えば、粒度1mm以下の原料粒子とは、フルイ目開きが1mmの篩で篩ったときに、篩い目を通過した原料粒子のことである。また、本発明で0.1mmはフルイ目開きが0.105mmである。
本発明においては、マグネシアクリンカーとして、粒度150μm以下で、SiOの含有量が6質量%未満(0を含む)ものを使用することが好ましい。
また、耐火原料配合物中のCaO/MgOの質量比は0.3〜1.2とし、かつMgOとCaOの合量は70〜97質量%とすることが好ましい。
さらに、 溶鋼中回転試験において内孔体の付着・溶損速度は±15μm/min以内であることが好ましい。
以下、本発明について詳細に説明する。
図1に本発明の連続鋳造用ノズルの内孔体組織の模式図を示す。図1において、ドロマイトクリンカー1がその周りに黒鉛2及びマグネシアクリンカー3が炭素結合によって配置されることで被覆された組織構造をしている。そして、使用時に耐火物表面(稼動面4)において、溶鋼中のアルミナとドロマイトクリンカー1とが接触することにより、このドロマイトクリンカー1の表面でカルシウム−アルミネート(CA)系の低融化物が生成される。
一般的に溶鋼中のアルミナは、溶鋼温度において、ドロマイトクリンカー成分とそれに溶け込むアルミナ成分の合量に対してCA系低融化物として約50%まで溶け込み、ドロマイトクリンカーは完全に液相化する。このCA系低融物は、アルミナ濃度の高い稼動面付近では粘性が低くなるため溶鋼流によってその一部が流出するが、また一部はドロマイトクリンカーから耐火物組織中に拡散して蓄積される。
本発明者等は種々実験を行った結果、図1に示すようにドロマイトクリンカー1周りの黒鉛2の存在は、CA系低融化物の耐火物深部への浸透をコントロールする効果があることを知見した。その結果、この黒鉛の形態、ドロマイトクリンカー及びマグネシアクリンカーの粒度等に着目して検討することで、難付着性、耐食性及び耐熱衝撃性を高レベルでバランス良く具備できることができた。
すなわち、厚さが薄くて面積の広い高アスペクト比の黒鉛を使用することで、少ない黒鉛の使用量で、黒鉛を組織中に均一に分散することができる。そのため、黒鉛使用による耐食性の低下を抑制し、しかもドロマイトクリンカーの周りに被覆される黒鉛がCA系低融化物の組織内への浸透に対する壁となる。このため、常に内孔体は、その表面付近にCA系低融化物の最適な濃度域をキープできるため難付着性が持続される。しかも、CA系低融化物に対して耐食性の高いマグネシアクリンカーを粒度1mm以下、より好ましくは粒度150μm以下で使用し、かつ粒度0.1mm以下のドロマイトクリンカーの使用量を15質量%未満に抑制し、さらに高アスペクトな黒鉛と組み合わせることにより、CA系低融物の耐火物組織中の拡散を最適化することができ、難付着性を維持しながら耐食性を向上することができる。なお、粒度0.1mm以下のドロマイトクリンカーの使用をマグネシアクリンカーで補えば0.1mm以下のドロマイトクリンカーの使用量は0にすることもできる。
黒鉛のアスペクト比は10以上とし、好ましくは13以上とする。アスペクト比が10未満では被覆効果が少なくなり、CA系低融化物の耐火物深部への浸透を防止する効果が不十分となるので難付着性が低下する。しかし、アスペクト比が10以上の黒鉛の粒度(面積)が大きすぎると分散性が悪くなるため、その粒度は500μm以下とする。粒度が500μmを超えると、偏析によって被覆が不十分となり、難付着性が低下する。
また、アスペクト比が10以上の黒鉛が20質量%より多いと、耐食性が低下するだけでなく、耐火物組織中へのCA系低融物の拡散が少なくなりドロマイトクリンカー周りの黒鉛の被覆性が高まりすぎるため、稼働面近傍のドロマイトクリンカー中のアルミナ濃度が容易に上昇して過剰な液相率の上昇を伴い、溶損傾向が増大する。逆にアスペクト比が10以上の黒鉛量が3質量%未満であると、黒鉛によるCA系低融化物の耐火物深部への浸透抑止効果がなくなるため、稼働面近傍でCA系低融化物の液相率が高まらず耐食性面では優れるが、閉塞防止効果や耐熱衝撃性が低下する。(稼働面での最適な液相率は30〜80%が適当であると推定している。)
本発明の連続鋳造用ノズルに使用される内孔体において、耐火原料配合物は粒度1mm以下の原料粒子を主体とする。本発明では、使用中、溶鋼中のアルミナと内孔体の表面付近のドロマイトクリンカー中のCaOとが反応してCA系低融化物を生成することでアルミナ付着を防止する。そのため、耐火物の気孔率が高くなり過ぎると、CA系低融化物が耐火物内部により深く侵入しやすくなる。また、ドロマイトクリンカーやマグネシアクリンカーなどの原料粒子が粗くなり過ぎると、使用中の耐火物表面付近でこれらの脱落が生じたり、あるいは製造時に起因する過度の偏析により耐食性が低下する。そこで、原料粒子のほとんど(90質量%超)を粒度1mm以下と小さくすることで上記問題が改善でき、耐食性が向上する。これは、原料粒子が小さい場合には、たとえ脱落や偏析が生じても小さな損傷で済むために影響が少なくなるためと推定される。なお、粒度1mm超の原料粒子は、10質量%以下であれば耐食性に実用レベルで悪影響を及ぼさない範囲で使用可能である。
使用するマグネシアクリンカーの粒度は1mm以下とするが、マトリックス中の分散を考慮すると150μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以上150μm以下である。150μmを超えると、マグネシアリッチな耐食性層の形成が阻害され、耐食性向上効果が低下してくる。10μm未満では、マグネシアクリンカーが消化しやすくなる。マグネシアリッチ層の耐食性を向上させるために、SiO含有量が6質量%以下(0を含む)の純度の高いマグネシアクリンカーの微粉を使用することもできる。SiOが6質量%を超えると、耐食性向上効果が低下してくる。
ドロマイトクリンカーを含有する内孔体において、耐火原料配合物中のCaO/MgOの質量比は、小さい程CaO量が不足しアルミナ系介在物の付着が多くなり、大きい程CaO量が多すぎてノズルの溶損が大きくなり低寿命になる。しかしながら、実際の使用条件においては耐火物と溶鋼流とが激しく接触するため、難付着性と耐食性には溶鋼流の影響が非常に大きい。そこで本発明者が、内孔体用の耐火物を溶鋼流に接触させる条件で評価テストを行う溶鋼中回転試験を行った結果、CaO/MgOの質量比が0.3〜1.2の場合に、難付着性と耐食性を高レベルで同時に満足することができることがわかった。すなわち、0.3未満ではアルミナ系介在物の付着が過多となり、1.2を超えると耐食性が低下してくる。
耐火原料配合物中のMgOとCaOの合計は70〜97質量%であることがより好ましい。70質量%未満であると黒鉛及びバインダー成分からくる炭素成分が多くなりすぎるため、耐熱衝撃性面では有利になる反面、溶鋼と炭素との接触による損傷が激しくなり溶損の問題が生じる。一方、97質量%より多いと、耐溶損性で有利になる反面、炭素成分が少なくなるため、鋼中より供給されるアルミナ成分の稼働面での濃化現象が起こりにくくなるため稼働面の液相率が低下し、付着しやすくなる問題が生じる。このMgOとCaOの量は、ドロマイトクリンカーとマグネシアクリンカーの使用割合によってコントロールすることができる。
前述のようにドロマイトクリンカーを含有する内孔体は、実際の使用条件においては耐火物と溶鋼流とが激しく接触するため、難付着性と耐食性には溶鋼流の影響が非常に大きい。そこで本発明者が、内孔体用の耐火物を溶鋼流に接触させる条件で評価テストを行う溶鋼中回転試験を行った結果、付着・溶損速度が±15μm/min以内である場合に優れた難付着性と耐食性を示すことがわかった。付着・溶損速度が−15μm/minより小さい場合(溶損速度が15μm/minより大きい場合)には、溶損によって低寿命となったり介在物が製品の欠陥になる場合があり、付着・溶損速度が15μm/minより大きな場合には付着により閉塞しやすく低寿命となる。
本発明によれば、従来のドロマイト−炭素質耐火物を内孔体に使用した連続鋳造用ノズルに比べ、難付着性、耐食性及び耐熱衝撃性のバランスの良い連続鋳造用ノズルを得ることができる。このため、連続鋳造用ノズルの寿命が向上する。
本発明の連続鋳造用ノズルの内孔体組織の模式図である。 溶鋼中回転試験方法の概略を示す説明図である。 溶鋼中回転試験方法において付着・溶損速度の測定要領を示す説明図である。 実炉でのテストに供した浸漬ノズルの縦断面図である。
本発明の連続鋳造用ノズルは、連続鋳造用ノズル本体と内孔体とを別々に成形し、熱処理後この内孔体を連続鋳造用ノズル本体の内孔へ配置することで製造する。熱処理は、バインダーを硬化させる程度の100℃〜800℃の低温でも良いが、カーボンボンド等が形成される800℃〜1300℃の高温のどちらでも良い。このように本発明でいう内孔体とは、連続鋳造用ノズル本体の内孔に配置されるために連続鋳造用ノズル本体とは別々に成形される耐火物をいう。連続鋳造用ノズル本体の内孔に内孔体を配置するには内孔体の熱膨張による連続鋳造用ノズル本体の破損を防止するために、膨張代を設けて配置する。この膨張代は、モルタル目地あるいは空間など公知の手法を採用して配置することができる。
上述のように、あらかじめ成形された内孔体を連続鋳造用ノズル本体に配置することで、膨張代を確実に確保することができる。その結果、内孔体の熱膨張による連続鋳造用ノズル本体の押し割りを確実に防止することができ、耐熱衝撃性に優れた連続鋳造用ノズルとすることができる。さらに、内孔体が連続鋳造用ノズル本体と反応して耐用性を低下させる原料を含む場合でも、モルタル等の膨張代によって分離されているので反応を抑制する効果がある。
本発明の連続鋳造用ノズルにおいて、内孔体を連続鋳造用ノズル本体の内孔に配置する割合は、連続鋳造用ノズル本体の内孔の総面積のうち面積割合で50%以上、より好ましくは80%以上とすることが閉塞防止の効果の点からより好ましい。50%未満では閉塞防止効果が不十分となる。
連続鋳造用ノズル本体に内孔体を接合する際に使用するモルタルとしては、MgO成分が50質量%以上、常温及び熱間での接着強度が0.01Mpa以上のものが使用でき、しかも連続鋳造用ノズル本体と内孔体との目地厚みは3mm以下、より好ましくは2mm以下とすることができる。このように、適正なモルタルを使用することで、使用中の内孔体の剥離をより確実に防止することができる。
本発明の内孔体の耐火原料配合物として使用するドロマイトクリンカーとしては、CaOとMgOとを主成分とする耐火原料であって、一般的にドロマイト系れんが等の耐火物の原料として使用されている原料であれば問題なく使用することができる。例えば、約60質量%のCaOと約40質量%のMgOを主成分とする天然のドロマイトを熱処理したドロマイトクリンカーの他に、人工原料によって任意の組成に調合した合成ドロマイトクリンカーも使用可能である。
本発明で使用可能なマグネシアクリンカーとしては、耐火物用として一般的に使用されている電融マグネシアクリンカー、焼結マグネシアクリンカー等が挙げられる。マグネシアクリンカーの純度はとくに限定されるものではないが、好ましくは95質量%以上、より好ましくは98質量%以上である。
本発明では、アスペクト比が10以上の黒鉛を使用する。アスペクト比が10以上の黒鉛としては、膨張化黒鉛を使用することができる。膨張化黒鉛は、天然の鱗片状黒鉛を酸処理した後、加熱処理することで黒鉛の層間を膨張させたものであり、そのまま使用しても使用中に解砕されて層間から分離するためにアスペクト比が20以上の黒鉛が得られる。また、解砕して厚さを薄くしアスペクト比が高いものを使用しても良い。また、天然の鱗状黒鉛においても、アスペクト比が10以上、より好ましくは13以上のものであれば使用することができる。天然の鱗状黒鉛は、産地及び採掘後の解砕処理等によってアスペクト比が異なっているが、アスペクト比が10以上、より好ましくは13以上のものであれば使用することができる。これら以外には土壌黒鉛も使用することが可能である。さらに、アスペクト比が10以上の黒鉛において、その厚さが20μm以下のものがより好ましい。厚さのより薄いものは、少ない使用量でドロマイトクリンカーの被覆効果が高いためである。また、厚さの薄い黒鉛はより耐食性に優れる。黒鉛のアスペクト比としては、黒鉛断面の顕微鏡観察で、20倍の視野中の黒鉛粒子の断面の(最大長さ/最大厚さ)比をランダムに20点測定した平均値を用いた。
本発明の内孔体の耐火原料配合物は、ドロマイトクリンカーのうち粒度1mm超のものを10質量%以下(0を含む)、粒度0.1mm超1mm以下のものを20〜90質量%、粒度0.1mm以下のものを15質量%未満(0を含む)含むと共に、アスペクト比が10以上で粒度500μm以下の黒鉛を3〜20質量%含み、残部が粒度1mm以下のマグネシアクリンカーとから構成され、さらにマグネシアクリンカーとして、粒度150μm以下で、SiOの含有量が6質量%以下(0を含む)のものを使用することができる。
ただし、これらの耐火原料以外には、通常、連続鋳造用耐火物の原料として、結合組織の補強、耐食性向上、耐熱衝撃性向上、あるいは酸化防止等の目的で使用されている金属、炭化硼素等の硼化物、炭化珪素等の炭化物、窒化珪素等の窒化物、ジルコン、ジルコニア、シリカ、アルミナ、アルミナマグネシアスピネル、ピッチ、タール及びカーボンブラックのうち1種以上を5質量%以下で含有することができる。
なお、本発明で使用する有機バインダーとしては、加熱によりカーボンボンドを生成するものを使用することが好ましく、フェノール樹脂、フラン樹脂、ピッチ等を使用することができる。フェノール樹脂やフラン樹脂は、溶媒で希釈して粘性を調整したものを使用することができる。ピッチは液状でも粉末でもどちらでも問題無く使用できる。
以上の耐火原料を本発明の配合割合となるように秤量して耐火原料配合物とし、この耐火原料配合物にフェノール樹脂等の有機バインダーを添加して混練後、成形し、熱処理することで本発明の連続鋳造用ノズルに使用される内孔体を得ることができる。内孔体は、筒状が一般的であるが、筒を複数に分割した内孔体なども成形することができる。成形はCIP、フリクションプレスあるいはオイルプレス等を使用することができる。熱処理については、1500℃以下で熱処理を行うことができるが、より好ましくは、非酸化雰囲気で800℃〜1300℃で熱処理することで使用時の耐熱衝撃性が十分得られる。熱処理して得られた内孔体は、連続鋳造用ノズル本体の内孔に配置することで本発明の連続鋳造用ノズルが得られる。
さらに、本発明の内孔体は、溶鋼中回転試験による評価において付着・溶損速度が±15μm/min以内であるものがより好ましい。溶鋼中回転試験は、アルミナが存在する溶鋼中で試験片を回転させる試験方法であり、難付着性、耐食性及び耐熱衝撃性を同時に評価することができる。付着・溶損速度が±15μm/min以内の内孔体は、従来のドロマイトのみあるいはドロマイトと黒鉛を含有する内孔体と比較して、ノズル閉塞が発生しやすい介在物の多い鋼に使用しても長時間にわたりノズル閉塞を防止し、しかも過剰な溶損もなく耐食性も同時に満足する高寿命な内孔体となる。
この内孔体の付着・溶損速度が±15μm/min以内という特性は、本発明で開示した耐火原料配合物を使用し、前記の製法で製造することで得ることができる。
図2に溶鋼中回転試験方法の概略を示す。図2において、下部に4つの試験サンプル10を保持するホルダー11が、坩堝12内の溶鋼13中に浸漬された状態を示している。
試験サンプル10は直方体で4つあり、四角柱のホルダー11の下部の4面にそれぞれ固定されている。この試験サンプル10は、四角柱のホルダー11に設けた凹部にモルタルを介して挿入されており、試験終了後は引き抜くことで外すことができる。ホルダーは上部が図示していない回転軸に接続され、長手軸を回転軸として回転可能に保持されている。
またホルダー11は長手軸に対する水平断面においては1辺が40mmの正方形をしており、長手方向の長さは160mmで、ジルコニアカーボン質の耐火物製である。試験サンプル10は、ホルダー11からの露出部が縦20mm、横20mm、長さLが25mmである。また、試験サンプル10の下端面がホルダーの下端面から上に10mmの位置に取り付けられている。坩堝12は、内径130mm、深さ190mmの円筒形の耐火物製である。ホルダー11の浸漬深さは50mm以上である。坩堝12は高周波誘導炉14に内装されている。また図示していないが、上面には蓋をすることができる。
溶鋼中回転試験は、溶鋼13上で試験サンプル10を5分間保持することで予熱した後、溶解した溶鋼13(低炭素アルミキルド鋼)中へ試験サンプル10を浸漬し、試験サンプル10の最外周面で平均1m/secの周速で回転させる。試験中は、溶鋼13中へアルミニウムを添加することで酸素濃度を10〜50ppmの範囲に保持し、しかも温度を1550〜1600℃の範囲に保持する。3時間後に引き上げて試験サンプル10の付着・溶損速度(μm/min)を計測する。
付着・溶損速度の測定は、図3(b)に示すように試験終了後の試験サンプル10をホルダーから外して回転軸に対する水平面で切断する。切断面において端面10aから回転軸方向に向って3mmのピッチで6箇所の長さを測定し平均する。試験前の試験サンプル10も図3(a)に示すように同様に長さを測定し平均しておく。試験前の平均値(mm)−試験後の平均値(mm)を試験時間180分で除することで付着・溶損速度(mm/min)を算出する。マイナスの場合には溶損傾向、プラスの場合には付着傾向である。
表1〜表6には、本発明の連続鋳造用ノズルに配置される内孔体用耐火物の耐火原料配合物組成とその試験結果を示す。ドロマイトクリンカーとしてCaOの含有量が60質量%とMgOの含有量が40質量%のドロマイトクリンカー、マグネシアクリンカーとしてMgOの含有量が98質量%の電融マグネシアクリンカー、黒鉛として鱗状黒鉛、有機バインダーとしてフェノール樹脂を使用し、これらを均一に混練後、フリクションプレスで品質測定用サンプルを成形し、非酸化雰囲気下で1000℃で熱処理をした。焼成後の内孔体用耐火物を所定形状に切り出して評価テストを行った。フェノール樹脂としては、溶媒を添加して粘度調整した液状のものを使用し、その添加量は、混練物が成形に適した軟度となることを目安に適量とした。CaO/MgO比及びMgOとCaOの合量は使用した原料のそれぞれの化学分析結果から配合割合に応じて算出した。
実炉でのテストは、図4に示す浸漬ノズル20に適用した。図4において、厚さ25mmの円筒形に成形し熱処理したものを内孔体22とし、アルミナカーボン質からなる浸漬ノズル本体21の内孔にモルタル23で接着した。このとき浸漬ノズルの吐出口24を除く内孔の全面(面積割合で100%)に内孔体22を配置した。モルタル23による目地厚みは2.5mmとした。モルタル23としては、MgO成分が80質量%、常温での接着強度が0.5Mpaで、常温での可縮率(2.5MPa加圧時のモルタル層の圧縮率)が55%のマグネシアモルタルを使用した。鋳造に使用した溶鋼は低炭素アルミキルド鋼で、1回の鋳造とは取鍋1杯分、約300tである。
難付着性及び耐食性の調査は、溶鋼中回転試験及び溶鋼中浸漬試験によって行った。溶鋼中回転試験は前述の方法で行った。また、静止評価である溶鋼中浸漬試験では、回転を止めて前記溶鋼中回転試験と同様に行った。溶鋼中回転試験においては、ほぼ同条件で製造された内孔体用耐火物を内孔に配置した浸漬ノズルの実炉でのテストによる付着・溶損速度との対比の結果、付着・溶損速度は±15μm/min以内であれば好ましく、より好ましくは±10μm/min以内であることがわかった。表1〜表6では、溶損の場合をマイナス(−)で示し、付着の場合をプラス(+)で示している。また、付着・溶損速度が±15μm/min以下を○、±15超〜±25μm/min以下を△、±25μm/min超を×として評価した。
表1は、黒鉛のアスペクト比が付着性に与える影響を調査した結果を示す。黒鉛銘柄を変更することでアスペクト比が1から35の黒鉛を選定し、前記の方法で試験サンプルを作製し評価を行った。黒鉛のアスペクト比は、黒鉛断面の顕微鏡観察で、20倍の視野中の黒鉛粒子の断面の(最大長さ/最大厚さ)比をランダムに20点測定し平均値を用いた。
表1中、実施例1及び2は、黒鉛のアスペクト比が本発明の範囲内(10以上)であり、比較例1〜3は、黒鉛のアスペクト比が本発明の範囲外(10未満)である。
実施例1及び2では、アスペクト比の増加で付着・溶損速度のバランスがとれ良好な状態を示した。(ドロマイトクリンカーの黒鉛による被覆性が高まり、稼働面側で生成するCA系低融化物が留まりやすくなり、溶損性は示すが付着防止効果を発揮したと考えられる。)一方、比較例1のアスペクト比が1の粒状の黒鉛を使用した場合では溶鋼中回転試験での付着速度が35μm/minとなり付着傾向を示した。比較例2のアスペクト比3、及び比較例3のアスペクト比5でも付着傾向となった。(鋼中アルミナ成分とCaO成分との反応によって生成したCA系低融化物(CaO−Al系融液)が、ドロマイトクリンカー粒子が黒鉛粒子により十分被覆されなかったため材質中へ浸透しやすくなり、稼働面での液相率が低下したことがアルミナ付着を促進したと考えられる。)
表2は、黒鉛の粒度が付着性に与える影響を調査した結果を示す。表1と同様な方法で試験サンプルを作製し評価を行った。
表2中、実施例1及び3は、黒鉛の粒度が本発明の範囲内(500μm以下)であり、比較例4〜7は、黒鉛の粒度が本発明の範囲外(500μm超)である。
実施例1は、溶鋼中回転試験において溶損速度が小さく良好である。実施例3は、実施例1よりもCaO量が少なくCaO/MgO比が0.3の例であり、実施例1とは異なり付着傾向になるものの、付着速度は小さく良好である。一方、比較例4では黒鉛粒度を粗粒化したところ、付着傾向となった。また、比較例5では粗粒黒鉛でアスペクト比が小さなものを使用したところ、さらに付着傾向となった。ドロマイトクリンカー周りの黒鉛の被覆性の低下が、CA系低融化物の組織内への浸透を促進し付着を促進したと考えられる。比較例6、7は、CaO/MgO比が実施例3と同じ0.3での結果を示すが、CaO/MgO比が0.8(比較例4、5)と同様に付着傾向を示した。
表3は、黒鉛の使用量が付着性に与える影響を調査した結果を示す。表1と同様な方法で試験サンプルを作製し評価を行った。
表3中、実施例1、4、5は、黒鉛の使用量が本発明の範囲内(3〜20質量%)であり、比較例8、9は、黒鉛の使用量が本発明の範囲外である。
実施例1、4、5では付着と溶損のバランスが取れており良好であった。一方、黒鉛量が25質量%の比較例8では溶損が大きくなった。黒鉛増加による耐食性低下と考えられる。また、黒鉛が全く含まれていない比較例9では付着傾向となった。
表4は、マグネシアクリンカーとドロマイトクリンカーの粒度と耐消化性及び付着速度の関係を示す。表1と同様な方法で試験サンプルを作製し、20×20×20mmのサンプルを30℃相対湿度80%の環境に14日間放置して重量変化を測定し耐消化性を比較した。表4中、重量増加指数とは、実施例1の試験サンプルの重量変化率ΔW(%)を100とし、それぞれのサンプルの重量増加率を指数化した数値である。
表4中、各実施例は、いずれもマグネシアクリンカーとドロマイトクリンカーの粒度が本発明の範囲内であり、比較例10は、その範囲外である。
表4より、マグネシアクリンカーが微粒になるほど、重量増加が大きくなり消化しやすくなる傾向にあるが、付着・溶損速度は小さくなり耐食性は向上することがわかる。また、0.1mm以下のドロマイトクリンカーの使用量は少ないほど、難付着性が良くなることがわかる。
表4に示す実施例はいずれも実用面では問題なく使用することができる。一方、0.1mm以下のドロマイトクリンカーが本発明の範囲外の比較例10は溶損が大きくなりさらに耐消化性も低い。
表5は、シリカの含有量の異なる、同粒度のマグネシアクリンカーを用意し付着速度を比較した結果を示す。シリカ含有量が多くなるに従い、溶損速度が大きくなる傾向になっているが、表5に示す実施例はいずれも実用面では問題なく使用することができる。
表6は、CaO/MgO比の影響を示す。表6中、実施例17、18、12、19、20は、CaO/MgO比が本発明の好ましい範囲(0.3〜1.2)であり、いずれも付着と溶損のバランスが取れており良好であった。実施例16は、CaO/MgO比が1.5であり、静止系での評価(溶鋼中浸漬試験)ではいずれも溶損・付着が少なく良好であったが、回転系の評価(溶鋼中回転試験)では溶損速度が若干大きい(実用面では使用可能である。)。また、比較例11及び比較例12は、CaO/MgO比が0.2と0.1となっているが、静止系、回転系のいずれの評価でも付着が発生している。
難付着材質に求められる特性としては、溶損も付着もバランスがとれ軽微であることが必要であり、表6の結果からCaO/MgO比が0.3〜1.2の範囲であると、溶鋼流速下(回転系の評価)では溶損も付着も少なく、アルミナ閉塞や介在物問題が発生することは少ないと言える。
なお、低炭素アルミキルド鋼で浸漬ノズルを実際のタンディッシュで使用し鋳造した場合、実施例12では途中でノズル閉塞することなく8回、実施例19では同様に7回使用することができ、しかも製品の鋼の品質異常は認められなかった。一方、比較例11は付着により3回目で比較例12は1回目で使用を中止した。
1 ドロマイトクリンカー
2 黒鉛
3 マグネシアクリンカー
4 稼動面
10 試験サンプル
10a 試験サンプルの端面
11 ホルダー
12 坩堝
13 溶鋼
14 高周波誘導炉
20 浸漬ノズル
21 浸漬ノズル本体
22 内孔体
23 モルタル
24 吐出口

Claims (4)

  1. 耐火原料配合物に有機バインダーを添加して混練し、成形後熱処理して得られる内孔体を連続鋳造用ノズル本体の内孔に配置した連続鋳造用ノズルであって、
    前記耐火原料配合物は、ドロマイトクリンカーのうち粒度1mm超のものを10質量%以下(0を含む)、粒度0.1mm超1mm以下のものを20〜90質量%、粒度0.1mm以下のものを15質量%未満(0を含む)含むと共に、アスペクト比が10以上で粒度500μm以下の黒鉛を3〜20質量%含み、残部が粒度1mm以下のマグネシアクリンカーを主体とする連続鋳造用ノズル。
  2. マグネシアクリンカーとして、粒度150μm以下で、SiOの含有量が6質量%以下(0を含む)のものを使用した請求項1に記載の連続鋳造用ノズル。
  3. 耐火原料配合物中のCaO/MgOの質量比が0.3〜1.2、かつMgOとCaOの合量が70〜97質量%である請求項1または請求項2に記載の連続鋳造用ノズル。
  4. アルミナが存在する溶鋼中で試験片を回転させる溶鋼中回転試験による評価において、内孔体の付着・溶損速度が±15μm/min以内である請求項1、請求項2または請求項3に記載の連続鋳造用ノズル。
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