JP2010158305A - 眼内レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】 後発白内障を抑制するためのエッジ部を有しながら全体の厚みを抑制することのできる眼内レンズを提供すること。
【解決手段】 光学部と,前記光学部を眼内で支持するための支持部とを備える折り曲げ可能な眼内レンズにおいて、前記光学部の後面は、その周縁に光軸方向に向けて所定の高さを持つエッジ部が形成されるとともに,所定の屈折力を得るために形成される曲面と前記エッジ部との間に窪み部が形成され,前記曲面は前記窪み部から形成されていること。
【選択図】 図8

Description

本発明は、患者眼の眼内に設置する眼内レンズに関する。
従来、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりとして屈折力を持った光学部と、光学部を眼内で支える支持部を持つ眼内レンズを挿入する手法が一般的に用いられている。このような眼内レンズでは、白内障手術後の後発白内障の進行を抑制するため、眼内レンズの後側の縁部に嚢と接触するエッジ部を形成する技術が知られている(例えば、特許文献1)このような眼内レンズは、患者眼に設けられる切開創から眼内に挿入されるため、患者眼の切開創をできるだけ小さくするために、光学部が薄い(肉厚が小さい)ことが望まれる。
特開2000−5203号公報
特許文献1に開示されるように、光学部後側の周縁にエッジ部を設ける眼内レンズでは、嚢の中心部の後発白内障を効率的に抑制できる。しかしながら、光学部後側の周縁(例えば、コバ位置)にエッジ部を設けると光学部の厚みが増す。特に、支持部と光学部が一体的に形成される1ピース型の眼内レンズでは、支持部の強度を増すために支持部の根元部分(光学部と支持部の境界部分)の厚みを確保する必要があり、このような光学部周辺の後側(支持部の根元部分も含む)にエッジ部を設けると、眼内レンズ全体の厚みがさらに増してしまう。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、後発白内障を抑制するためのエッジ部を有しながら全体の厚みを抑制することのできる眼内レンズを提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 光学部と,前記光学部を眼内で支持するための支持部とを備える折り曲げ可能な眼内レンズにおいて、前記光学部の後面は、その周縁に光軸方向に向けて所定の高さを持つエッジ部が形成されるとともに,所定の屈折力を得るために形成される曲面と前記エッジ部との間に窪み部が形成され,前記曲面は前記窪み部から形成されていることを特徴とする。
(2) (1)の眼内レンズは、前側曲面の直径に対して後側曲面の直径が小さくされていることを特徴とする。
(3) (2)の眼内レンズは、前記光学部と支持部とが一体的に成型された1ピース型であることを特徴とする。
本発明によれば、後発白内障を抑制するためのエッジ部を有しながら全体の厚みを抑制することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に示しながら説明する。図1は本発明の一実施形態である眼内レンズ100の構成を説明する図である。図1(a)は正面図、図1(b)は側面図である。なお、図1(b)において紙面左側が前側とされる。眼内レンズ100は所定の屈折力を有する光学部110と、光学部110を眼内で支持するための一対の支持部120からなる。支持部120は、一端が自由端のループ形状とされる。
本実施形態の光学部110及び支持部120は、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)等の単体、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの複合材料等の従来、折り曲げ可能な軟性眼内レンズ用の材料から形成されている。眼内レンズ100は、前述した眼内レンズ材料を使用し、光学部110と支持部120を切削加工、モールディング加工等で一体的に形成する1ピース型の眼内レンズとされる。
光学部110は円盤状の部材であり、所定の曲率を持つ凸面で形成された前面111と、所定の曲率を持つ凸面で外周部(周縁部)にエッジ部115が形成された後面112とを備える。エッジ部115は、少なくとも光学部110周縁の後方側に形成され、眼内レンズ100が患者眼の嚢内に設置された際に、後嚢に接触するか又は食い込む程度の形状(角度)を有する。エッジ部115が後嚢に密着することにより、後発白内障を抑制する。具体的には、嚢に接触したエッジ部115が、光学部110の周辺から遊走してくる細胞を後面112側に入り込むことを抑制し、後面112後方の後嚢に細胞由来の白濁が起こりにくいようにしている。
支持部120は、光学部110の周縁の一部に形成され、本実施形態では、対となる2つの支持部120が光軸Lを基準に向き合うように形成される。支持部120は、嚢内で光学部110を支えるための腕部121と、光学部110と腕部121とを繋ぐ根元部122とを備える。腕部121は、一端が自由端とされ、他端が根元部122に繋げられている。一対の根元部122は、光学部110の中心(光軸L)を介して向き合うようにおかれ、所定の長さだけ放射状に延びるように形成されている。また、腕部121は根元部122から所定角度だけ光軸L回りに折り曲げられた状態で先端に向けて内側に湾曲しながら延びている。腕部121の長さは、根元部122の幅wの中間点w1と光学部110の中心(光軸L)とを結ぶ線分と、腕部121の先端Pと光学部110の中心とを結ぶ線分とのなす角θが50°以上90°以下となるように形成される。角θが50°未満であると、水晶体嚢と支持部120との接触が十分ではなく眼内レンズを安定して支持させることが難しい。また、角θが90°を超えると、腕部121が長くなりすぎてしまい、後述するインジェクターの使用において支持部120が絡みやすくなる。また、眼内レンズ100の最外径(最大全長)は、嚢内に眼内レンズを設置した際に支持部120の外側から内側に向かって好適な応力がかかる程度の大きさとされ、好ましくは9mm以上15mm以下である。また、光学部110の直径は、瞳孔の大きさに基づいて設定され、好ましくは4mm以上8mm以下とされる。前述した角θの条件と合わせて、これらの条件を満足するように支持部120の形状が設定される。なお、根元部122の延びの程度は、対向する根元部122の先端同士が成す長さが患者眼の嚢の直径以下となるように定められる。なお、本実施形態の眼内レンズ100は後述するインジェクターを用いて小さく折り畳む際に、インジェクターの内壁を狭めることにより支持部120が光学部110側に圧縮し光学部110上に支持部120が載せられた状態で光学部110が折り畳まれる構成とされる。このため、支持部120は、眼内レンズ100を折り畳むために腕部121(支持部120)を圧縮する際に腕部121が光学部100の径内に収まる長さを有するように形成されている。
また、根元部122から腕部121が折れ曲がるように延びて形成される。このことから、腕部121と根元部122の内側の境界部分には、窪み123が形成される。窪み123に至る腕部121の基端内側は、若干膨らむように(幅が広がるように)形成されており、このため窪み123は、腕部121の内側の曲線の稜線から外側に窪んだ形状となる。窪み123に位置する根元部122の幅は、腕部121の途中(中間部)の幅(横幅)と同じか、それよりも短い幅とされる。このような構成によって支持部120は、先端部分にかかる応力に対して折り曲げ部分(窪み123)を基点として腕部121全体が撓ることとなる
また、支持部120(腕部121)は、光学部110を後嚢に押し付けるために光学部110の周縁よりも前側に位置するように形成される。支持部120が光学部110周縁より前側に位置することで、嚢内に設置された眼内レンズ100に外周から応力が掛かると、光学部110が後方に移動することとなる。これにより、光学部110が好適に後嚢に押し付けられエッジ部115が後嚢に密着することとなる。
また、支持部120が光学部110よりも前側に位置するため、後述する眼内レンズ100の折り畳み動作において、支持部120が光学部110に載り易くなる。
次に、前述の眼内レンズ100を患者眼に挿入するための眼内レンズ挿入器具1(インジェクター)について説明する。図2は本実施の形態で使用する眼内レンズ挿入器具1の外観を示した概略外観図である。図2(a)は眼内レンズ挿入器具1を上方から、図2(b)は側方から見た図を示している。
眼内レンズ挿入器具1は、眼球に挿入する側から順に、眼球に形成される切開創に挿入する挿入部を備え、眼内レンズ100を設置するための載置部が設けられたレンズカートリッジであるレンズ保持部10(以下、カートリッジという)と、先端にカートリッジ10を装着する筒部(挿入器具本体)20と、カートリッジ10及び筒部20の内部を挿通し、筒部20に装着されたカートリッジ10の先端から眼内レンズ100を外部に押し出すための押出部材30、とを有する。
図3、図4はカートリッジ10の構成を示した図である。図示するように、カートリッジ10は先端に向かうにしたがって、その径が徐々に小さく(細く)なるテーパ形状を有する挿入部11と、眼内レンズ100を設置する載置部12とが結合され一体的に形成されている。
挿入部11は中空の筒形状となっており、折り畳まれた眼内レンズ100は、この中空部分を通して外部に送り出される。挿入部11は、載置部12に設置される眼内レンズ100の折り曲げ状態をさらに進めて小さくさせる内径形状とされる。
載置部12は、2つの半割部材12a,12bから形成されており、図3(a)に示すように半割部材12a及び12bの下縁同士がヒンジ部13によって連結され、開閉可能とされる。眼内レンズ100を載せる載置台14a及び14bは、半割部材12a,12bに各々設けられている。眼内レンズ100を載せる載置面の形状(壁面形状)は、眼内レンズ100を折り曲げる方向に沿った曲面を有している。
半割部材12a及び12bを閉じ合わせると、載置台14a、14bの壁面形状(載置面形状)が変形し、挿入部11の基端側開口形状(半円形状)と略一致するようになっている(図4参照)。また、半割部材12a,12bが閉じ合ったときの載置部12の外形は、後述する筒部20の内壁形状と略一致するようになっている。
カバー15a及び15bは、半割部材12a,12bの各々の上部に設けられており、半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合ったときに、載置台14a及び載置台14bの上方を覆うように形成されている。また、カバー15bの端部には、載置台14a、14b(ヒンジ部13)に向かって延びるように形成された凸部16が設けてある。なお、凸部16はカートリッジ10にセットされた眼内レンズ100を折り曲げる際に、その折り曲げが、載置台14a、14bの内壁面(載置面)に沿うように規制する役目を果たしている。半割部材12aの側面には、使用者がカートリッジ10を持つ際に把持する平板状の把持部18が設けられる。
このような構成を備えるカートリッジ10は、図4(a)に示すように、載置部12が開いた状態(2つの半割部材が離れている状態)のときに、一対の支持部120が、載置台14a,14bの壁に各々向き合うように眼内レンズ100をセットさせる。その後、カートリッジ10を筒部20に装着する動作又は術者がカートリッジ10を閉じ合わせる動作により、図4(b)に示すように半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合わされ、載置された眼内レンズ100はある程度折り曲げられる(折り畳まれる)。
図5は筒部20の外観構成を模式的に示した斜視図である。なお、筒部20の内部構成は、図6にて詳細を説明する。図示するように、筒部20の先端には、カートリッジ10を着脱するための装着部21が設けられている。装着部21は筒部20の先端を略半割した形状である。装着部21の先端には半割部材12a、12bを嵌めるための凹部が形成されている。このような装着部21は、カートリッジ10を装着部21に装着する際に開かれている半割部材12a,12bを閉じ合わせる方向に規制し、その幅を制限するガイドの役目を果たす。また、装着部21は、カートリッジ10を筒部20に係止する役割を持つ。
次に、カートリッジ10と筒部20を組合せて構成した眼内レンズ挿入器具1における内部構成ついて説明する。図6は、眼内レンズ挿入器具1の模式的断面図である。図では、装着部21にカートリッジ10が装着されることにより眼内レンズ100が折り曲げられた状態を示す。
図6に示すように、筒部20の内部は中空状となっており、ここに押出部材30が筒部20の軸方向に進退可能に挿通されている。押出部材30は、先端で光学部110と当接しカートリッジ10内を挿通して押出すための押出棒31、押出棒31を先端に持ち筒部20内を進退方向に移動する軸基部32、使用者が後方から押すための押圧部33を備える。ここでは、支持部120の図示を略した。
次に、図7を用いて眼内レンズ100の折り曲げについて説明する。ここでは、カートリッジ10を筒部20に取り付ける際に、眼内レンズ100が載置台14a、14b上で折り曲げられる様子を説明する。なお、図中の壁Wa,Wbは載置台14a,14bの壁を示している。
眼内レンズ100は、図7(a)に示すように、押出軸Mに対して支持部120が左右に位置する(各支持部120が載置台14a,14bの壁と向き合う)ように置かれる。このとき、根元部122の延びる方向(突出方向)は、押出軸Mに対して45度程度の角度を持つように眼内レンズ100が置かれる。また、腕部121が根元部122よりも先に壁Wa、Wbに押されるように眼内レンズ100が置かれる。
筒部20へのカートリッジ10の取り付け動作により押出軸Mに対して壁Wa、Wbが狭められると、腕部121の外側が壁Wa、Wbによって光学部110側に押されることとなる。さらに壁Wa、Wbが狭まると、腕部121は根元部122との境界部分を基点に曲げられることとなる。本実施形態では根元部122は光学部の中心を介して向き合うように位置するとともに放射状に所定量延びていることから、壁Wa,Wbによって腕部121に応力がかけられても眼内レンズ100が不用意に回転してしまうことが抑制され、設置した状態を好適に維持することができる。
図7(b)に示すように、壁Wa、Wbが光学部110に当接する位置まで狭められた状態では、腕部121は壁Wa,Wbに従って、より光学部110側に折り曲げられ、光学部110上に載せられた状態となる。さらに、壁Wa、Wbが狭められると、光学部110が折り曲げられはじめる。このとき、根元部122は壁Wa、Wbから応力を受けるが腕部121に比べて変形が小さい。このため、図7(b)のような光学部110に腕部121が載った状態で光学部110が折り曲げられる。
壁Wa、Wbが狭められ所定の位置まで到った状態、つまり、載置台14a、14bが閉じ合わせられた状態となると、図7(c)に示すように、支持部120(腕部121)が光学部110に挟み込まれた状態で折り曲げられる(折り畳まれる)。これにより、押出棒31に支持部120が絡みついたり、支持部120が通路内で伸びてしまうことがないため、好適に眼内レンズを押し出し、開放することができる。
なお、以上説明した本実施形態では、眼内レンズを1ピース型としたが、これに限るものではない。支持部の振れを抑制するような形状を持つ構成であればよく、支持部と光学部を個別に形成し、組み合わせる3ピース型の眼内レンズであってもよい。
以上のように本実施形態では、眼内レンズを折り畳む際に支持部を光学部と一緒に折り畳むことのできる例を挙げたが、支持部を折り畳む分だけ折り畳み後の眼内レンズが大きくなりやすい。以下では、第2の実施形態として、上述した実施形態における眼内レンズの作用・効果を持ち合わせつつ、光学部の厚みを薄くし、より好適に取り扱うことのできる眼内レンズの構成について説明する。図8は、第2実施形態である眼内レンズ200の構成を説明する図である。図8(a)は正面図、図8(b)は後方斜視図、図8(c)は図8(a)のAA断面図である。
眼内レンズ200は、前述の眼内レンズ100と同様に光学部210と支持部220を有する。ここで、支持部220は前述の実施形態に示した眼内レンズと同様の構成とされるため説明を略す。
光学部210は、所定の屈折力を得るための曲率を持つ前面211,後面212を持つ。また、後面212の外側(周縁)には光軸方向に向けて所定の高さを持つエッジ部215が形成される。光学部210は、厚み(光軸方向の肉厚を指す)を薄くするために、前面211と後面212をできるだけ近づける構成とされる。具体的には、図8(c)に示すように、後面212の曲面とエッジ部215との間に窪み部212aが形成され、後面212は窪み部212aから光軸Lに向けて曲面が形成されている。なお、エッジ部215,215aから窪み部212aまでは傾斜面が形成されている。
ここで、支持部220の強度、具体的には、光学部210に対する根元部の強度のを確保するために、前面211と後面212の直径を異なるものとしている。具体的には、前面211の直径D1に対して、後面212の直径D2を小さくとしている。これにより、光学部210において直径D1と直径D2の差である環状部Rが確保される。また、環状部Rの外側に突出部Eが形成され、この突出部Eに支持部220が形成される。なお、突出部Eは支持部220の箇所にのみ形成される。これにより、環状部Rの肉厚を確保した上で支持部220を形成する突出部Eの肉厚を確保できるため、支持部220の強度が確保されることとなる(図8(c)参照)。
また、前述したようにエッジ部215,215aはエッジ部215,215aは窪み部212aの存在によって曲面212とは独立して形成することができる。したがって、光学部210の肉厚を増すことなく、エッジ部215,215aを形成することができる。
以上のようにして、前面211と後面212を近付けつつ、支持部220の強度を確保して、光学部210の厚みを薄くしている。また、前面211の外径を後面212の外径よりも大きくすることで、光学部210の前面側にある窪みは支持部220の根元部だけとなる。このため、眼内レンズ200を嚢内に設置する場合、又は、嚢内に設置された後において、光学部210が、灌流液、房水等の流体の流れを妨げにくくなる。また、エッジ部215、215aの形状を後面212の形状に依らずに決定できるため、光学部210を薄く形成しても、後方に突出したエッジ部を形成できる。例えば、後面212よりも突出するようなエッジ部を形成できる。この場合、光学部210の形状に依らす、エッジ部215を効率的に後嚢に食い込ませることができ、後発白内障を抑制できる。
なお、以上説明した実施形態では、眼内レンズの折り曲げにおいて支持部が光学部に載るような形状としたが、これに限るものではない。1ピース型の眼内レンズにおいて光学部を薄くする構成であればよく、支持部の形状はいずれであってもよい。また、以上説明した実施形態では、軟性の眼内レンズとしたがこれに限るものではない。PMMA(ポリメタクリレート)等の前述の軟性材料に対して硬質な材料を用いて眼内レンズを形成してもよい。
なお、以上説明した実施形態では、光学部の後面側に窪み部を設け、光学部を薄くする構成としたが、これに限るものではない。光学部の前面側の周縁に窪み部を設けて、前面の曲面を後面側に近づけて、光学部を薄くする構成としてもよい。この場合、前面に形成される窪み部は、灌流液、房水等の流体の流れを妨げ難い程度の窪みとされる。
本眼内レンズの構成を示した図である。 実施形態における眼内レンズ挿入器具の外観を示した図である。 本実施形態におけるカートリッジの外観を示した図である。 カートリッジの変形による眼内レンズの折り曲げ方法を示した図である。 筒部の外観構成を示した図である。 眼内レンズ挿入器具の側面断面を示した図である。 眼内レンズが折り曲げられる様子を説明する図である。 本発明の第2実施形態を説明する図である。
1 眼内レンズ挿入器具
10 カートリッジ
20 筒部
30 押出部材
100、200 眼内レンズ
110、210 光学部
120、220 支持部
121 根元部
122 腕部
123 窪み
212a 窪み部

Claims (3)

  1. 光学部と,前記光学部を眼内で支持するための支持部とを備える折り曲げ可能な眼内レンズにおいて、
    前記光学部の後面は、その周縁に光軸方向に向けて所定の高さを持つエッジ部が形成されるとともに,所定の屈折力を得るために形成される曲面と前記エッジ部との間に窪み部が形成され,前記曲面は前記窪み部から形成されていることを特徴とする眼内レンズ。
  2. 請求項1の眼内レンズは、前側曲面の直径に対して後側曲面の直径が小さくされていることを特徴とする眼内レンズ。
  3. 請求項2の眼内レンズは、前記光学部と支持部とが一体的に成型された1ピース型であることを特徴とする眼内レンズ。
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