JP2015051069A - 眼内レンズおよび眼内レンズの製造方法 - Google Patents

眼内レンズおよび眼内レンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】要求される光学特性を満足しつつ、光学部の最大厚さ寸法を抑えることが可能とされて、眼内への挿入時に折り曲げやすい、新規な構造の眼内レンズおよび眼内レンズの新規な製造方法を提供する。【解決手段】曲げ変形可能な軟質材で形成されたディスク状の光学部12を備えた眼内レンズの製造方法であって、前記光学部12への前面16からの入射光線の経路に基づいて、予め設定した前面の有効光学部径から後面の有効光学部径を求めて、それら前面および後面の有効光学部径を設定することにより、該前面の有効光学部径より該後面の有効光学部径を小さくした形状をもって前記光学部12を形成することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、人眼に埋植されて用いられる眼内レンズおよび眼内レンズの製造方法に関する。
従来から、白内障患者等の人眼における水晶体の機能を補完や代替等する目的で、人眼に埋植されて用いられる眼内レンズが知られている。例えば特開2005−021275号公報(特許文献1)や特許第3249531号公報(特許文献2)に記載のものが、それであり、眼内に埋植されて眼球内の光路上に配される光学部を備えている。
ところで、このような眼内レンズの施術は、水晶体嚢の前面に設けた穴を通じて水晶体を取り除いた後に眼内レンズを水晶体嚢に挿入することによって行われる。そして、これらの水晶体嚢に対する操作は、人眼の角膜外周部分の切開創を通じて行われる。
このような施術に際しては、患者の負担を抑えると共に角膜ゆがみを防止する等の目的から、切開創を小さくすることが望ましい。そこで、上述の特許文献1,2にも記載されているように、曲げ変形可能な軟質材からなる光学部を備えた眼内レンズが提案されており、光学部を屈曲等させた状態で小さな切開創から眼内に挿し入れるようになっている。
ところが、眼内レンズは、水晶体の光学特性に対応してプラス側に大きなディオプター値を有していること等の理由から、凸レンズ形状となって中央部分の肉厚寸法が大きくなりやすい。そのために、軟質材で光学部を形成しても折り曲げ難く、眼内への挿入に際して十分に小さくすることが難しい場合があった。
特開2005−021275号公報 特許第3249531号公報
本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであり、その解決課題とするところは、要求される光学特性を満足しつつ、光学部の最大厚さ寸法を抑えることが可能とされて、眼内への挿入時に折り曲げやすい、新規な構造の眼内レンズおよび眼内レンズの新規な製造方法を提供することにある。
本発明の第一の態様は、曲げ変形可能な軟質材で形成されたディスク状の光学部を備えた眼内レンズであって、前記光学部における前面の有効光学部径に比して後面の有効光学部径が小さい眼内レンズを、特徴とする。
本発明者は、光学部のレンズ前面に入射する光線の入射位置に比して、光学部のレンズ後面から出射する光線の出射位置が、光学部における光線の屈折作用によりレンズ径方向内方へ偏倚する特性に着目した。即ち、前面の有効光学部径を確保すれば、後面の有効光学部径をより小さくしても、光学部において必要とされる光学径を有効に確保することができる。そして、凸形の略球状面とされるレンズ後面は、その外径寸法を小さくすることで、外周縁部において強度確保などから要求される最小厚さを確保しつつ、中央部分における厚さ寸法を小さく抑えることが可能になる。
従って、本発明に従う構造とされた眼内レンズでは、前面の有効光学部径を後面の有効光学部径より大きくすることで光学部に必要とされる光学径を確保しつつ、後面の有効光学部径を前面の有効光学部径より小さくすることで光学部の中央部分における最大厚さ寸法を小さく抑えることが可能になるのである。
本発明の第二の態様は、第一の態様に係る眼内レンズにおいて、前記光学部から外周に延び出す支持部が、該光学部と一体的に前記軟質材で形成されているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズは、光学部と支持部を含めて屈曲等させて小さくした状態で眼内に挿入することができるから、より小さな切開創で施術することが可能になる。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に係る眼内レンズであって、前記光学部における前記前面の有効光学部径が、該光学部の外径寸法に比して小さくされているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズは、後面だけでなく前面でも有効光学部径が光学部に比して小さくされることで、前後面の協働作用により、光学部径に比して中央部分の最大厚さを更に容易に抑えやすい。しかも、光学部の外周部分に眼光学系への光学機能が要求されない領域が形成され得ることから、この外周部分を利用して、例えば施術者が視認しやすい粗面領域などを設けることも可能となる。そして、かかる粗面領域等を形成するに際しても、光学部の大径化に伴うレンズ最大厚さの増大を抑えて、眼内挿入時に小さく折り曲げることも可能になるのである。
本発明の第四の態様は、第一〜三の何れかの態様に係る眼内レンズであって、前記光学部における厚さ寸法の最小値が0.10〜0.50mmとされているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズは、光学部の外周部分の厚さ寸法が特定範囲内に設定されることにより、特に薄肉となる光学部の外周部分の強度を確保しつつ、光学部の中央部分における厚さ寸法の増大を抑えることができる。なお、光学部の厚さ寸法の最小値は、光学部の外周部分に設定されることとなり、より好適には0.15〜0.45mmの範囲内に設定される。
本発明の第五の態様は、第一〜四の何れかの態様に係る眼内レンズであって、前記光学部における最外周縁部の厚さ寸法に対して、前記後面の有効光学部の外周縁部の厚さ寸法が実質的に同じとされているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズは、後面の有効光学部の外周縁部よりも外周側においてレンズ厚さが過度に小さくなることが防止されて、レンズの強度や耐久性も良好に確保され得る。なお、実質的に同じとは、機能的に同様な範囲であり、後面の有効光学部の外周縁部の厚さ寸法が、光学部の外周縁部の厚さ寸法の±20%の範囲内であれば良い。
本発明の第六の態様は、第一〜五の何れかの態様に係る眼内レンズであって、前記光学部を形成する前記軟質材における100%歪み割線弾性率が0.1〜5.0MPaとされているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズは、本発明に従うレンズ前後面の有効光学部径の差に基づいて最大厚さ寸法が抑えられることと相俟って、特定範囲の軟質特性を有することにより、施術者が取り扱い易く、且つ、より小さく折り曲げて眼内に挿入することも可能になる。
また、本発明は、曲げ変形可能な軟質材で形成されたディスク状の光学部を備えた眼内レンズの製造方法であって、前記光学部への前面からの入射光線の経路に基づいて、予め設定した前面の有効光学部径から後面の有効光学部径を求めて、それら前面および後面の有効光学部径を設定することにより、該前面の有効光学部径より該後面の有効光学部径を小さくした形状をもって前記光学部を形成する眼内レンズの製造方法も、特徴とする。
本発明方法に従えば、光学部における光線の屈折作用を考慮して、必要とされる光学径を有効に確保しつつ、後面の有効光学部径をより小さくすることで、外周縁部の必要最小厚さを確保しつつ、中央部分における厚さ寸法を小さく抑えることが可能になる。
本発明では、光学部への入射光線の屈折作用による前面への入射位置と後面からの出射位置が径方向で偏倚する特性に、新たに着目した。そして、前面の有効光学部径で必要とされる光学系を確保しつつ、後面の有効光学部径を小さく設定する新規な構成を採用することで、中央部分におけるレンズ最大厚さ寸法を抑えることを可能と為し得た。
これにより、レンズの光学特性を満足せしめつつ、屈曲等の変形が一層容易とされた眼内レンズが実現可能となり、例えば施術時の角膜外周部分における切開創をより小さく抑えることも可能になる。
本発明の一実施形態としての眼内レンズの正面図。 図1におけるII−II断面図。 本発明に従う眼内レンズの製造方法における光学系の設定工程の一態様を説明するための説明図。 本発明に従う眼内レンズの製造方法における光学系の設定工程の別態様を説明するための説明図。 本発明の実施例としての眼内レンズの半断面の説明図。 比較例としての眼内レンズの半断面の説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜2には、本発明の一実施形態としてのフォールダブルタイプの眼内レンズ10が示されている。この眼内レンズ10は、光学部12と一対の支持部14,14を含んで構成されている。
より詳細には、光学部12は、正面視が円形を呈する略ディスク形状とされている。この光学部12によって、人の眼の水晶体の代替機能を果たす光学特性を備えたレンズ領域が構成されている。また、光学部12は、その前面(角膜側の面)16と後面(網膜側の面)18の各形状に応じた光学特性を有しており、本実施形態では、光学部前面16と光学部後面18が何れも球状凸面とされることで、凸レンズ形状の光学部12とされている。
さらに、光学部12の外周端縁がエッジ部20とされている。このエッジ部20は、光学部前面16の外周端縁である前面エッジ22と光学部後面18の外周端縁である後面エッジ24が接続されることにより構成されている。これらの前後面エッジ22,24は、眼内レンズ10の厚さ方向(図2中の上下方向)において略直線的に接続されており、これにより光学部12が略ディスク形状とされている。
また、本実施形態の支持部14,14は、光学部12におけるエッジ部20の互いに径方向で対向位置する二箇所から互いに外周の反対方向に向かって延び出して、光学部12と一体形成されている。そして、各支持部14,14は、光学部12の周方向に湾曲して延びており、各先端部分が自由端とされている。なお、各支持部14,14の厚さ寸法(図2中の上下方向)は、エッジ部20の厚さ寸法、即ち前面エッジ22と後面エッジ24との離隔距離と略等しくされている。ここにおいて、本発明では、支持部14の構造は特に限定されるものではなく、従来公知の構造が採用され得ることから、図1,2では支持部14を2点鎖線で示す。
このような構造とされた眼内レンズ10は、白内障等の治療に際して、水晶体が除去された後の水晶体嚢内に、折り畳まれた形状で挿入される。そして、眼内レンズ10の挿入後においては、眼内レンズ10の形状が復帰して、支持部14,14の外周側縁部が水晶体嚢の赤道部を含む周縁部分に当接しつつ、光学部12が水晶体嚢内の中央の所定位置に保持されることとなる。
ところで、このように光学部12と支持部14,14を有する眼内レンズ10は、フォールダブルタイプの眼内レンズを与えるのに十分な可視光線の透過率を備えていることに加えて、優れた軟質性と或る程度の弾性を備えた各種の材料によって形成されることとなる。好ましくは、100%歪み割線弾性率が0.1〜5.0MPaである軟質材が採用される。蓋し、100%歪み割線弾性率が0.1MPaより小さいと眼内レンズが軟らかくなり過ぎて、嚢内挿入状態において、眼内レンズの形状が十分に維持されないおそれがあるからである。一方、100%歪み割線弾性率が5.0MPaより大きいと眼内レンズが硬くなり過ぎて、嚢内挿入時に眼内レンズを折り畳むことが困難になるおそれがあるからである。また、好適には、ガラス転移温度が30℃以下で、且つ、屈折率が1.51以上である軟質材料で形成される。
このような軟質材料を採用することにより、常温下で眼内レンズ10を容易に折り畳んだり巻き上げたりといった曲げ変形が可能とされて、眼内レンズ10を一層コンパクトにすることが可能となることから、埋植時における嚢内への挿入を一層容易に行うことが出来る。特に、本実施形態では、光学部12と支持部14,14が軟質材で一体的に形成されていることから、眼内レンズ10が一層コンパクトに折り畳まれ得て、挿入時の切開創を小さくすることができる。
具体的には、眼内レンズ10の成形材料としては、従来から眼内レンズに用いられる公知の軟質材が何れも採用可能であるが、その中でも、形状回復性に優れた眼内レンズを得るために、以下(i)に示す如き(メタ)アクリル酸エステルを、一種又は二種以上含むモノマーを採用することが望ましい。また、以下(ii)に示す如き任意モノマーが適宜に配合される。更に、必要に応じて、以下(iii)に示す如き添加物が必要に応じて加えられる。
(i)含有モノマー
以下の如き、直鎖状,分岐鎖状又は環状のアルキル(メタ)アクリレート類;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等
以下の如き、水酸基含有(メタ)アクリレート類;
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等
以下の如き、芳香環含有(メタ)アクリレート類;
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート等
以下の如き、シリコン含有(メタ)アクリレート類;
トリメチルシロキシジメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート等
なお、「(メタ)アクリレート」とは、「・・・アクリレート」並びに「・・・メタクリレート」の二つの化合物を総称するものであり、後述するその他の(メタ)アクリル誘導体についても同様とする。
(ii)任意モノマー
以下の如き、(メタ)アクリルアミドまたはその誘導体;
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等
以下の如き、N−ビニルラクタム類;
N−ビニルピロリドン等
スチレンまたはその誘導体
以下の如き、架橋性モノマー;
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート
(iii)添加物
熱重合開始剤、光重合開始剤、光増感剤等
色素等
紫外線吸収剤等
また、このようなモノマー材料を用いて、眼内レンズ10を一体成形するに際しては、従来から公知の各種手法が何れも採用可能であり、例えば切削加工成形法やモールド成形法によって目的とする眼内レンズ10を得ることが出来る。切削加工成形法によれば、上述の如きモノマー材料からなる所定の重合成分を重合して棒状やブロック状,板状等の適当な形状のレンズブランクスを成形した後、旋盤等を用いて、かかるレンズブランクスに対して切削加工を施すことにより、所望形状の眼内レンズ10を得ることが出来る。また、モールド成形法によれば、目的とする眼内レンズ10の形状に対応した成形キャビティを有する成形型を用いて、上述の如きモノマー材料からなる所定の重合成分を、その成形キャビティ内に導入し、そこで適当な重合操作を実施することによって、所望形状の眼内レンズ10を得ることが出来る。特に、本実施形態では、光学部12と支持部14,14が一体形成されることから、眼内レンズ10が一層容易に形成され得る。なお、モノマー材料の重合方法としては、モノマー材料に応じて、従来から公知の熱重合方法や光重合方法、或いはそれらを組み合わせた重合方法等が適宜に採用される。
このような軟質材からなる光学部12は、その外径寸法φDを、4.5〜7.5mmとされることが好ましく、より好適には5.0〜7.0mmとされる。蓋し、光学部12は、人の水晶体としての機能を有効に果たし得るのに必要なサイズが要求される。それに加えて、人の水晶体嚢のサイズが略一定であることから、光学部12の外径寸法が7.5mmより大きいと、眼内レンズの挿入に際して、折り畳んだり巻き上げた時のサイズを充分にコンパクト化し難くなったり、支持部14,14が短くなり過ぎて眼内レンズの挿入後に水晶体嚢内で光学部12を保持し難くなるおそれがある。
ここにおいて、光学部前後面16,18が略球状凸面とされた本実施形態の眼内レンズ10では、角膜側から入射する光線が、内周側に屈折させられて眼内レンズ10を通過して網膜側へ出射する。そして、スネルの法則に従う光線追跡によれば、光学部前面16の入射光線の入射位置に比して、光学部後面18の出射光線の出射位置は、レンズ材の屈折率と光学部前後面16,18の傾斜角度に応じた距離だけ、レンズ光軸に接近してレンズ内周側へ変位せしめられる。それ故、光学部12の外周縁部である前面エッジ22から入射する光線は、光学部前面16で屈折するから、光学部後面18では外周縁部である後面エッジ24よりも内周側を通過することとなる。即ち、光学部前後面16,18が同一外径寸法とされた眼内レンズ10では、光学部後面18の外周縁部分は、入射光線が通過せず、光学部前面16からの入射光に対して有効な光学作用を及ぼさない。従って、光学部前面16は、その全面が有効光学部前面とされている一方、光学部後面18は、その外周縁部を除いた中央部分の所定領域が有効光学部後面26とされている。この有効光学部後面26は、光学部12と同心の円形とされており、その外径寸法φαは、光学部12の外径寸法φDに比して小さくなっている。
そして、有効光学部後面26が、光学部前面16と協働して目的とする光学作用を発揮し得る形状の球状凸面とされている。また、光学部12の後面18における有効光学部後面26よりも外周側には、有効光学部後面26の外周端縁27と後面エッジ24との間に広がる円環形状の接続面28が設けられている。
ここにおいて、図2に示されているように、有効光学部後面26の外周端縁27は後面エッジ24よりも光学部前面16側に位置しており、接続面28の実質的に全体が後面エッジ24よりも光学部前面16側に凹んだ面形状とされている。これにより、光学部後面18の外周縁部分が、有効光学部後面26の外周端縁27に沿って全周に亘ってのびる凹溝状とされている。なお、本実施形態では、かかる接続面28が、有効光学部後面26の外周端縁27と後面エッジ24を光学部後面18側に凸形状となる曲線で接続せしめた構造とされているが、例えば光学部後面18側に凹形状となる曲線や円弧状以外の曲線、直線で接続した形状等であってもよい。
また、このように接続面28が後面エッジ24から外周端縁27に向かってレンズ前面側へ向かって傾斜していることにより、後面エッジ24におけるエッジ角度を90度よりも小さくすることができる。これにより、眼内レンズ10の後面エッジ24を水晶体嚢内面に食い込ませるように保持せしめて、後発白内障に対する抑制効果を得ることも可能とされている。
なお、本実施形態では、光学部12における厚さ寸法の最小値が0.10〜0.50mmとされている。具体的には、光学部12の外周縁部であるエッジ部20において、光軸方向(図2中の上下方向)での厚さ寸法の最小値がT(図2参照)とされている。かかる厚さ寸法Tは、好適には0.10mm≦T≦0.50mmとされており、より好ましくは0.15mm≦T≦0.45mmとされている。蓋し、Tが0.10mm以上とされることにより、光学部12における各支持部14,14の接続部分の強度が十分に確保され得るからである。また、Tが0.50mm以下とされることにより、眼内レンズ10の厚さ寸法が抑えられて、折り曲げや湾曲変形されやすくなり、眼内レンズ挿入のための切開創も小さくできる。
次に、本実施形態の眼内レンズ10の製造方法の具体例を図3を示して説明する。なお、眼内レンズ10は、光学部12の中心に対して回転対称形状であることから、図3では図2の右半分のみを示す。
先ず、図3(a)に示されているように、設計のベースとなる光学部形状として、目的とする光学特性が設定された一般的な従来構造の両凸形の眼内レンズ10’を仮定的に採用する。そして、このベースの光学部形状の眼内レンズ10’において、前面エッジ22に入射する光線について光線追跡を行う。即ち、かかる眼内レンズ10’では、角膜側から入射された光線が、光学部12’を通過して網膜側に出射せしめられる。この入射光線は、人眼の角膜から瞳孔を通じて眼内に入射されるものであり、光学部12’の前面16側から、有効光学部前面の外周端縁である前面エッジ22上の点Fに入射される光線を想定する。
なお、光学部前面への入射光線の入射角度や光学部後面における出射光線の位置や出射角度などは、例えば一般的な人眼の基準データとして従来から公知のグルストランド(Gullstrand)等の模型眼データを採用して、予め設定された材質等の光学特性を有する眼内レンズ挿入時の光線追跡計算を実施して算出することができる。また、光学設計ソフトウェアとしては、Radiant Zemax社製「Zemax Ver.12 R2 SP2 EEエディション」等が採用され得る。
このようにして求めた入射光線は、図3(a)に示されているように、光学部前面16で屈折されて光学部後面18’側へ向かい、光学部後面18’において後面エッジ24上の点Bよりも内周側に到達することとなる。更に、かかる入射光線は、光学部後面18’で更に屈折されて眼の網膜側へと出射される。
次に、図3(b)に示されているように、上述の如く想定した光線上で、光学部前面16からの光軸方向の距離が、光学部12’のレンズ最小厚みであるエッジ部20の長さ寸法Tと等しくなる点Qを求める。
続いて、図3(c)に示されているように、上記点Qを、光学部後面18における有効光学部後面26の外周端縁27として、光学部後面18を設定する。具体的には、ベースとされた眼内レンズ10’の光学部後面18’を光軸方向で光学部前面16側へ平行移動させて、点Qを、平行移動させた光学部後面18上に位置するようにする。そして、かかる点Qを、有効光学部後面26の外周端縁27に設定する。即ち、点Qより外周側は、点Qと後面エッジ24を円弧等の湾曲面や直線で接続した断面形状を有する非光学面としての接続面28とする。
上述の如き工程により眼内レンズ10の光学部12の形状が決定されたら、例えば切削加工成形法やモールド成形法等の従来公知の成形方法に従う機械的な加工工程等を経て、目的とする眼内レンズ10を製造することが出来る。
このようにして製造された眼内レンズ10では、有効光学部前面の前面エッジ22上の点Fに比して有効光学部後面26の外周端縁27上の点Qが内周側に位置しており、有効光学部前面の外径寸法φDに比して、有効光学部後面26の外径寸法φαが小さく設定されている。
そして、瞳孔からの入射光線の経路上に有効光学部後面26の外周端縁27を設けることにより、光学部12における有効光学径を維持しつつ、有効光学部前面の外径寸法に比して有効光学部後面26の外径寸法を小さくすることができる。特に、有効光学部後面26の小径化により、光学部12の最小厚さ寸法を確保しつつ、光学部12の前後面16,18の有効光学径が同じにされた従来構造の眼内レンズに比して、光学部後面18’を光軸方向で光学部前面16側へ平行移動させることで、光学部12の最大厚さ寸法(C.T.)を小さくすることができる。その結果、光学部12の屈曲や曲げ等の変形が容易とされて、眼内レンズ10の眼内への挿入時において、切開創を小さくすることができて、患者の負担も軽減され得る。
次に、図4には、眼内レンズの製造方法の別の態様が示されている。なお、以下の説明において、前記実施形態と同一の部材または部位については、図中に、前記実施形態と同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
本実施形態は、光学部12における有効光学部後面26の外周端縁27上におけるレンズ厚さ寸法Tを設定するに際して、図3に示された前記実施形態を簡易的に行う一つの態様を示すものである。即ち、前記実施形態では、例えば光線上の各点におけるレンズ厚さ寸法Tを直接に求めて、目的とする最小厚さ寸法Tとなる位置を求める演算が必要であったが、本実施形態では、有効光学部後面26の外周端縁27上におけるレンズ厚さ寸法Tを、簡易的に、光学部前面16の外周縁部Fからの光路上の距離と見なすことで、有効光学部後面26の外周端縁27の位置Rを求めるものである。
具体的には、図4(a)において、前記図3(a)と同様に光線を想定した後、図4(b)に示されているように、光学部前面16から光学部12への光線入射位置となる光学部前面16の外周縁部Fを起点として、光線上で、目的とするレンズ厚さ寸法Tとなる位置Rを求める。この演算は、例えばレンズ内への入射光線を表す式と、点Fを中心とした半径Tの円を表す式との連立解として求めることが容易である。
図4(c)に示されているように、上述の如くして求めた点Rを、有効光学部後面26の外周端縁27に設定して、前記図3(c)と同様に光学部後面18’を光軸方向で光学部前面16側へ平行移動させることにより、光学部後面18の形状を設定する。
従って、本実施形態の製造方法によれば、光学部前後面16,18の形状を一層簡易に設定することが可能になる。しかも、入射光線の屈折角や有効光学部に設定されるレンズ最小厚Tが小さいことを考慮すると、本実施形態に従って設定されたレンズ厚さTに含まれる誤差は十分に小さいと考えられる。なお、必要であれば、点Rの位置を求めるに際して、点Fを中心とした円の半径としてTに補正値を加えた値を採用することで、かかる誤差を軽減することも可能である。
本実施例の眼内レンズとして、上記の図3に示された本発明方法に従って、図5に示されている有効光学部前面32の外径寸法φβが光学部12の外径寸法φDより小さい眼内レンズ34を試作した。一方、比較例として、図6に示されている従来構造の眼内レンズ36を試作した。
なお、本実施例の眼内レンズ34は、比較例の眼内レンズ36を基準として設計したものであり、比較例の眼内レンズ36は、光学部前後面16’,18’がそれぞれ全面に亘って有効光学部とされている。また、前記実施形態では、光学部前面16の全面が有効光学部前面とされていたが、本実施例の眼内レンズ34では、有効光学部前面32の外径寸法φβが光学部12の外径寸法φDより小さくされており、有効光学部前面32の外周側に円環状の非光学面が設けられている。なお、図5,6では支持部の図示を省略する。
具体的には、本実施例の眼内レンズ34では、最大瞳孔径等を考慮して必要とされる光学径φβを求めて有効光学部前面32を設計することにより、比較例の眼内レンズ36における光学部前面16’と同じ光学部の外径寸法φDを確保しつつ、有効光学部前面32の径寸法を比較例の眼内レンズ36より小さく設定した。そして、有効光学部前面32の外周端縁と前面エッジ22との間の領域を、有効光学部前面32の外周に広がる円環状の前面接続面38とした。なお、かかる前面接続面38は、光軸に略直交する平坦面形状とした。
また、眼内レンズ34の眼内挿入時において、角膜側からの光線として有効光学部前面32の外周端縁上の点Sから光学部12を通過する光線を想定して、光線追跡計算を行った。なお、一般的な人眼の基準データとしてグルストランドの模型眼データを採用すると共に、光学設計ソフトウェアとしてはRadiant Zemax社製「Zemax Ver.12 R2 SP2 EEエディション」を採用した。
かかる光線追跡計算により入射光線の経路を決定して、前記図3に示した方法に従い、かかる経路上において、有効光学部後面26の外周端縁27上の点R’が位置するように点R’を特定した。これにより、光軸方向において、エッジ部20の厚さ寸法T’と、光学部前面16と点R’との離隔距離が等しくなるようにした。得られた有効光学部後面26は、比較例の眼内レンズ36の光学部後面18’を光軸方向に平行移動させて、点R’が平行移動後の光学部後面18上に位置するようにしたものである。
また、レンズ後面において有効光学部後面26の外周側に位置する後面接続面40は、図5の断面図に示されているように、有効光学部後面26の外周端縁27と後面エッジ24を接続する円弧状部と直線状部とを連設させた断面形状とした。この後面接続面40の円弧状部は、同じ径方向位置における光学部前面16と等しい形状とすると共に、直線状部は前面接続面38と等しい径方向幅寸法とした。これにより、光学部12における有効光学部後面26の外周端縁27からエッジ部20までの領域において、レンズ前面とレンズ後面との形状を平行として、この領域における光軸方向の厚さ寸法を一定(T’)とした。なお、この後面接続面40は、光軸方向において後面エッジ24より後面側(図中の下方)へは突出していない。
ここで、本実施例の眼内レンズ34を設計するに際して基準とした、比較例の眼内レンズ36の各寸法等は以下の通りである。規格パワー:+34D、レンズ材料屈折率:1.52、光学部外径φD:6.0mm、エッジ厚みT’:0.4mm、前面頂点曲率半径:6.234mm、前面非球面コーニック定数:−0.100、後面曲率半径:−40.000mm、中心厚(C.T.):1.277mm。
そして、上記設計方法により設計された本実施例の眼内レンズ34の各寸法等は以下の通りである。規格パワー:+34D、レンズ材料屈折率:1.52、光学部外径φD:6.0mm、エッジ厚みT’:0.4mm、前面頂点曲率半径:6.234mm、前面非球面コーニック定数:−0.100、後面曲率半径:−40.000mm、有効光学部前面の外径寸法φβ:5.80mm、有効光学部後面の外径寸法φα:5.68mm、中心厚(C.T.):1.187mm。
かかる算出結果から、比較例の眼内レンズ36の光学部外径寸法φDに比して、本実施例の眼内レンズ34では、必要とされる光学特性を確保しつつ、有効光学部前面32の外径寸法φβおよび有効光学部後面26の外径寸法φαが小径化できていることが分かる。それだけでなく、比較例に比して本実施例では、中心厚寸法(C.T)も小さくできていることが分かる。これにより、従来の眼内レンズ36に比して、本実施例の眼内レンズ34では体積を小さくすることができて、より小さい切開創で眼内レンズ34を挿入することが可能とされている。
特に、本実施例の眼内レンズ34は、光学部前面16に対して、予め光学部12より外径寸法の小さい有効光学部前面32を設けて、この有効光学部前面32の外周端縁を通過する入射光線の経路に基づいて有効光学部後面26の外径寸法を算出している。この入射光線は光学部前面16を通過することにより内周側に屈折せしめられるものであることから、有効光学部前面32の外径寸法φβよりも有効光学部後面26の外径寸法φαが小さくされる。それに加えて、例えば、前記実施形態の如き光学部前面16が全面に亘って有効光学部前面とされている場合に比して、有効光学部後面26の外径寸法φαを一層小さくすることができる。
なお、本実施例のように、光学部12の外径寸法φDに比して、有効光学部前面の外径寸法を小さく設定する際において、かかる外径寸法の設定方法は何等限定されるものではない。例えば、光学部12の外径寸法φDの大きさに拘らず一定の値が採用されてもよいし、入射光線の入射角度や最大外径を考慮して適宜設定されてもよい。また、人眼の基準データとして、本実施例の如きグルストランド等の模型眼のデータを採用してもよいし、具体的な患者のデータを採用してもよい。更に、患者のデータを採用する場合にも、患者毎のデータから、その患者に応じて有効光学部前面の外径寸法を設定してもよいし、複数の患者のデータから統計的に有効光学部前面の外径寸法を設定してもよい。
以上、本発明の実施形態および実施例について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態および前記実施例では、有効光学部後面26の外周端縁27における厚さ寸法が、エッジ部20における厚さ寸法と略等しくされていたが、かかる態様に限定されず、有効光学部後面26の外周端縁27における厚さ寸法に比して、エッジ部20における厚さ寸法を大きくしてもよいし小さくしてもよい。即ち、前記実施形態の接続面28や前記実施例の前後面接続面38,40の形状は何等限定されるものではなく、エッジ部20の形状に応じて適宜設定され得る。なお、エッジ部20の厚さ寸法は、眼内レンズの折り畳みやすさ等を考慮して適切な値が採用され得る。
また、前記実施形態の眼内レンズ10は、一対の支持部14,14が光学部12と一体形成されたシングルピースタイプとされていたが、各支持部14,14が光学部12とは別体で形成されて後固着されることにより形成される別ピースの構造とされていてもよい。
更にまた、光学部への入射光線を想定して光学部後面の外周端縁を設定するに際して、想定する角膜側からの入射光線は、施術対象の眼球を含む眼光学系を考慮して設定され得る。具体的には、例えば、角膜側から光学部12の前面16に至る入射光線を、角膜径や瞳孔最大径から求めた、光軸と平行な光線として簡易的に設定することも可能である。前述のようにグルストランド等の模型眼データを採用して、かかるデータに対して角膜や眼内組織による屈折を考慮した入射光線を設定してもよいし、具体的な患者の眼の測定データから演算により求めることも可能である。
10,34:眼内レンズ、12:光学部、14:支持部、26:有効光学部後面、32:有効光学部前面

Claims (7)

  1. 曲げ変形可能な軟質材で形成されたディスク状の光学部を備えた眼内レンズにおいて、
    前記光学部における前面の有効光学部径に比して後面の有効光学部径が小さいことを特徴とする眼内レンズ。
  2. 前記光学部から外周に延び出す支持部が、該光学部と一体的に前記軟質材で形成されている請求項1に記載の眼内レンズ。
  3. 前記光学部における前記前面の有効光学部径が、該光学部の外径寸法に比して小さい請求項1又は2に記載の眼内レンズ。
  4. 前記光学部における厚さ寸法の最小値が0.10〜0.50mmとされている請求項1〜3の何れか一項に記載の眼内レンズ。
  5. 前記光学部における最外周縁部の厚さ寸法に対して、前記後面の有効光学部の外周縁部の厚さ寸法が実質的に同じとされている請求項1〜4の何れか一項に記載の眼内レンズ。
  6. 前記光学部を形成する前記軟質材における100%歪み割線弾性率が0.1〜5.0MPaである請求項1〜5の何れか一項に記載の眼内レンズ。
  7. 曲げ変形可能な軟質材で形成されたディスク状の光学部を備えた眼内レンズの製造方法であって、
    前記光学部への前面からの入射光線の経路に基づいて、予め設定した前面の有効光学部径から後面の有効光学部径を求めて、それら前面および後面の有効光学部径を設定することにより、該前面の有効光学部径より該後面の有効光学部径を小さくした形状をもって前記光学部を形成することを特徴とする眼内レンズの製造方法。
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