JP2010139778A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により、感光体の回転状態に応じて感光体への駆動入力の継続の可否を制御すること或いは感光体の回転状態に応じて感光体と画像搬送体との当接動作の実行の可否を制御することのできる画像形成装置を提供することである。
【解決手段】感光体1と、感光体を帯電する帯電部材2と、帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段V1と、帯電部材により帯電された感光体に画像を形成する画像形成手段3、4と、を有する画像形成装置は、画像形成処理を開始するにあたり帯電部材に所定電圧を印加した際に流れる電流を検出する電流検出手段V2と、電流検出手段の出力に基づいて感光体への駆動入力の継続の可否を制御する制御手段50と、を有する構成とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
昨今、複写機、プリンター、FAXといった出力端末をすべてかね備えた複合機が市場で受け入れられている。このような出力端末として、電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。又、機械の高速化に伴い、装置本体の寿命を伸ばすことが望まれている。又、エコロジーの観点から廃棄物をなくす、即ち、消耗品を減らすこと、消耗品の寿命を延ばすこと、信頼性を上げることも求められている。
一方、従来は白黒機が主流であったが、オフィスにおいても原稿又は出力ファイルのカラー化が進んでいる。従って、TCO(使用者からみた全体の必要費用)を下げるため、装置本体のコスト及びランニングコストが白黒機と等価のカラー画像形成装置が望まれている。
斯かる状況の中、ドラム型の電子写真感光体である感光ドラムを複数備え、各感光ドラムに形成された異なる色のトナー像を被転写体に順次重ねて転写することによってカラー画像を形成する、所謂、タンデム方式の画像形成装置が主流になってきている。
静電潜像を中間媒体として画像を形成する画像形成装置においては、用いる電圧が比較的低く且つ小型化が容易な、帯電ローラ方式が広く用いられている。この帯電ローラ方式に用いられる帯電部材である帯電ローラは、金属製の軸の外周面に、弾性体層とこの弾性層の表面の保護層とが設けられている。そして、保護層が感光ドラムと接触し、金属製の軸に高圧電源から直流電圧(Vdc)のみ、又は交流電圧と直流電圧とを重畳した電圧(Vdc+Vac)が印加されるように構成される。
又、タンデム方式の画像形成装置としては、感光体から転写された画像を搬送する画像搬送体としての中間転写体や記録材担持体を用いるものがある。即ち、タンデム方式の画像形成装置としては、感光ドラムの表面に形成したトナー像をベルト状の中間転写体である中間転写ベルト上に多重転写し、この中間転写ベルト上のトナー像を、紙を主とする記録材に転写する工程を繰り返す画像形成装置がある。又、タンデム方式の画像形成装置としては、感光ドラムの表面に形成したトナー像をベルト状の記録材担持体である搬送ベルトに担持された記録材上に直接転写する工程を繰り返す画像形成装置がある。
タンデム方式の画像形成装置では、白黒画像を出力する場合に、中間転写ベルト又は搬送ベルトとの摺擦傷を発生させないために、黒以外のトナー像を形成するための感光ドラムも駆動する構成が多い。しかし、この構成では、例えば感光ドラムのクリーニングにクリーニングブレードが用いられている場合、作像に関係の無い感光ドラムまで摺擦により削れて、その寿命が短くなり、白黒画像を多く出力する使用者にとってはTCOが上がってしまう。
そこで、次のような、白黒画像を出力する白黒画像出力モードと、カラー画像を出力するカラー画像出力モードとを備える画像形成装置がある。即ち、白黒画像出力モードでは、黒以外のトナー像を形成するための感光ドラムから転写装置を離間させて且つその駆動を停止する。カラー画像出力モードでは、黒のトナー像を形成するための感光ドラムと共に、黒以外のトナー像を形成するための感光ドラムに対しても転写装置を当接させる。この構成によれば、白黒画像を多く出力する使用者でも、黒以外のトナー像を形成するための感光ドラムの寿命をより長くすることが可能になり、TCOの低減にも役立つ。
尚、特許文献1は、帯電部材に流れる電流から感光体の膜厚を検知する技術を開示している。
特開平5−223513号公報
白黒画像の出力時に黒以外のトナー像形成用の感光ドラムから転写装置を離間させる画像形成装置では、白黒画像の出力直後にカラー画像の出力を行う「色黒混載出力」時に、感光ドラムと中間転写ベルト又は搬送ベルトとを回転させながら当接させる場合がある。これは、画像生産性の向上の観点からである。
しかしながら、感光ドラムは、一般に中間転写ベルト又は搬送ベルトに比べて寿命が短く、又その交換頻度が高い。そのため、感光ドラムを、それが適正に回転できないような状態で装置本体に取り付けてしまうリスクが高い。
例えば、カップリングが引っ掛かったり、軸だけ回転して感光ドラムが回転しなかったりする状態では、感光ドラムが回転できずに停止してしまうことがある。このような状態で、中間転写ベルト又は搬送ベルトを感光ドラムに当接させて駆動してしまうと、感光ドラムに中間転写ベルト又は搬送ベルトによる摺擦傷が発生して、画像不良の原因となる。
感光ドラムが回転していることを検知する手法としては、レーザーによるドップラー効果を測定する手法などが考えられる。
又、感光ドラムの表面電位を測定する手段を用いて、帯電領域が測定位置まで来たことを検知することによって、感光ドラムが回転していることを検知する手法なども実施されてきた。しかし、これらの手法は、特別な検知手段を設ける必要などにために、コスト増加に繋がり易く、又スペースも必要になり易い。
又、感光ドラムから中間転写体にトナー像を転写させる1次転写部材である転写ローラに流れる電流量を検知して、感光ドラムが回転していることを検知する方法がある。しかし、1次転写ローラが感光ドラムから離間した状態から当接させる際には、感光ドラムが回転していることの確認手段としては用いることはできない。
従って、本発明の目的は、簡易な構成により感光体の回転状態に応じて感光体への駆動入力の継続の可否を制御することのできる画像形成装置を提供することである。
又、本発明の他の目的は、簡易な構成により感光体の回転状態に応じて感光体と画像搬送体との当接動作の実行の可否を制御することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、感光体と、前記感光体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記帯電部材により帯電された前記感光体に画像を形成する画像形成手段と、を有する画像形成装置において、画像形成処理を開始するにあたり前記帯電部材に所定電圧を印加した際に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づいて前記感光体への駆動入力の継続の可否を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
第2の本発明によると、感光体と、前記感光体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記帯電部材により帯電された前記感光体に画像を形成する画像形成手段と、前記感光体から転写された画像を搬送する画像搬送体と、前記感光体と前記画像搬送体に駆動が入力された状態のとき前記感光体と前記画像搬送体を当接させる当接手段と、を有する画像形成装置において、画像形成処理を開始するにあたり前記帯電部材に所定電圧を印加した際に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づいて前記当接手段による当接動作の実行の可否を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、簡易な構成により感光体の回転状態に応じて感光体への駆動入力の継続の可否を制御することができる。又、本発明によれば、簡易な構成により感光体の回転状態に応じて感光体と画像搬送体との当接動作の実行の可否を制御することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体的構成及び動作
図1及び図2は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置101は、転写方式電子写真プロセス、接触帯電方式、反転現像方式を用いた、最大通紙サイズがA3サイズのカラーレーザープリンタである。画像形成装置101は、画像形成装置本体(装置本体)と通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ、画像読み取り装置などの外部ホスト装置からの画像情報に応じて、記録材、例えば、用紙、OHPシートなどにカラー画像を形成して出力することができる。画像形成装置101が出力可能状態にあるかどうかを示す情報は外部ホスト装置に伝達され、外部ホスト装置の表示部においてメッセージとして使用者に認識可能に表示される。
本実施例の画像形成装置101は、所謂、4連タンデムドラム方式の画像形成装置である。即ち、画像形成装置101は、複数個のプロセスカートリッジ8を有し、各プロセスカートリッジ8により、一旦、移動可能な中間転写体91に連続的にトナー像を多重転写する。その後、中間転写体91から記録材Sにトナー像を一括して転写することによりカラー画像を形成する。本実施例では、プロセスカートリッジ8は、中間転写体91の移動方向において直列にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に4個配置されている。以下、更に詳しく説明する。
本実施例の画像形成装置101は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための、第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PBkを有する。4個の画像形成部PY、PM、PC、PBkは、使用する現像剤の色が異なる他は同一の構成とされるので、以下、特に区別を要しない場合は、各画像形成部の要素であることを示す符号の添え字Y、M、C、Bkは省略し、総括的に説明する。
例えば、4色カラー画像を形成する場合の全体動作を説明すると、画像形成装置101と通信可能に接続された外部ホスト装置からの信号に従って、色分解された画像信号が生成される。この信号に応じて、各画像形成部PY、PM、PC、PBkの各プロセスカートリッジ8Y、8M、8C、8BKにおいて各色のトナー像の形成が行われる。
各プロセスカートリッジ8Y、8M、8C、8Bkでは、像担持体として導電性支持体上に有機物質の感光層を持つ回転可能なドラム型の電子写真感光体(感光体)、即ち、感光ドラム1を、帯電手段としての帯電部材である帯電ローラ2によって帯電させる。その一様帯電面を、像露光手段としての像露光装置(レーザービームスキャナ)3によって走査露光することで、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)を形成する。そして、この静電潜像に現像手段としての現像装置4によって現像剤であるトナーを供給することにより、感光ドラム1上にトナー像を形成する。各感光ドラム1に形成された各色のトナー像は、各1次転写部dにおいて、無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト91上に順次重ね合わせて転写(1次転写)される。中間転写ベルト91の内周面側には、各感光ドラム1に対向するように、1次転写手段としての1次転写部材である1次転写ローラ92が設けられている。この1次転写ローラ92の作用により感光ドラム1から中間転写ベルト91へのトナー像の転写(1次転写)が行われる。そして、中間転写ベルト91上に形成されたカラーのトナー像は、中間転写ベルト91と2次転写手段としての2次転写部材である2次転写ローラ10とが対向する2次転写部Nに搬送されてきた記録材S上に一括して転写(2次転写)される。次いで、トナー像が転写された記録材Sは、定着手段としての定着器13に搬送され、ここでトナー像の定着を受けた後、機外に排出される。本実施例では、定着器13は、定着ローラ対によって記録材Sに熱及び圧力を適用して、トナー像を記録材Sに溶融定着させる。
2.画像形成部の各要素の構成及び動作
次に、図3及び図4をも参照して、各画像形成部Pの各要素についてより詳細に説明する。以下、各画像形成部Pがそれぞれ有する各要素について、特に区別を要する場合は、例えば、第1、第2、第3、第4の感光ドラム1PY、1PM、1PC、1Bkというように、それぞれ「第1」、「第2」、「第3」、「第4」のものとして記載する。
プロセスカートリッジ8は、像担持体として回転可能なドラム型の電子写真感光体(感光体)、即ち、感光ドラム1を有する。本実施例では、感光ドラム1は有機光導電体(OPC)ドラムであり、その外径は30mmである。又、感光ドラム1は、図4に示すように、電気的に接地されたアルミニウムなどの導電材製のドラム基体1aの外周面に、有機光導電体層(OPC)からなる感光層1bを塗布して形成されたものである。本実施例では、OPCは負極性の帯電特性を有している。感光層1bは、下引き層(CPL)1b1、注入阻止層(UCL)1b2、電荷発生層(CGL)1b3、電荷輸送層(CTL)1b4の4層によって構成されている。
感光層1bは、通常は絶縁体であり、特定の波長の光を照射することによって導電体となるという特徴を有している。これは、光照射により電荷発生層1b3内に正孔(電子対)が生成し、それらが電荷の流れの担い手となるからである。電荷発生層1b3は厚さ0.2μmのフタロシニアン化合物で構成され、又電荷輸送層1b4は厚さ25μm程度のヒドラゾン化合物を分散させたポリカーボネートで構成されている。感光ドラム1は、感光体駆動手段19(DCブラシレスモーター)によって、中心支軸を中心に250mm/secのプロセススピード(周速度)で図示矢印R1方向(反時計方向)に回転駆動される。
プロセスカートリッジ8は、帯電手段として、接触式の帯電装置である帯電ローラ2を有する。帯電ローラ2は、ローラ状に形成された接触帯電部材である。帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面(外周面)を所定の極性・電位に一様に帯電処理するための部材である。
帯電ローラ2は、図4に示すように、金属製の芯金2aの外周面を、弾性層2b、抵抗層2c、表面層2dで覆って構成されている。芯金2aは、その長手方向の両端部がそれぞれ軸受部材によって回転自在に保持されている。本実施例では、帯電ローラ2は、その長手方向(回転軸方向)の長さが320mmである。上記軸受部材は、付勢部材としての押圧ばね(圧縮ばね)2eによって感光ドラム1に向けて付勢されている。これにより帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接して、感光ドラム1の表面との間に帯電部(帯電ニップ部)aを形成している。帯電ローラ2は、感光ドラム1の回転に伴って従動回転する。
帯電ローラ2には、帯電電圧印加手段(バイアス印加手段)としての帯電電源(高圧電源)V1によって、帯電電圧(帯電バイアス)が印加される。帯電電源V1には、帯電電圧が印加されることで帯電ローラ2から感光ドラム1に流れる電流(帯電電流)の直流成分を検出する電流検出手段としての電流計V2が接続されている。電流計V2による帯電電流の直流成分の検出結果は、制御手段としてのCPU50へ入力される。CPU50は、感光ドラム1の駆動手段19や中間転写ベルト91の駆動手段20(図1)に対して、駆動・停止の指示を行う他、帯電電源V1の出力値、出力・停止の指示を行うことができるように構成されている。
帯電ローラ2の芯金2aに対して、帯電電圧として、直流電圧と交番電圧とを重畳させた振動電圧が印加される。これにより、回転中の感光ドラム1の表面は、所定の極性・電位に均一に一様に帯電処理される。
本実施例では、画像形成中に、帯電ローラ2に対して−600Vの直流電圧と、周波数=1500Hz、ピーク間電圧Vpp=1400V、正弦波の交流電圧と、を重畳した振動電圧を印加する。これにより、感光ドラム1の周面は、−600V(暗部電位Vd)に一様に接触帯電処理される。
又、帯電ローラ2に対して、帯電ローラクリーニング部材2fが設けられている。本実施例では、帯電ローラクリーニング部材2fは、可撓性を持つクリーニングフィルムである。このクリーニングフィルム2fは、支持部材2gにより帯電ローラ2の長手方向(回転軸線方向)に対し平行に配置され、自由端側近傍の面において帯電ローラ2と接触ニップを形成するよう配置されている。これにより、帯電ローラ2の表層は、クリーニングフィルム2fで摺擦され、帯電ローラ2の表層の付着汚染物(微粉トナー、外添剤など)の除去がなされる。
感光ドラム1は、帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電処理された後、像露光手段としての像露光装置3による画像露光Lを受ける。本実施例では、像露光手段としての像露光装置3は、カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャンによる走査露光系などを有する。像露光装置3によって、目的のカラー画像の各画像形成部PY、PM、PC、PBkに対応した色成分の静電潜像が、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に形成される。
本実施例では像露光手段としての像露光装置3として半導体レーザーを用いたレーザービームスキャナ3を用いた。レーザービームスキャナ3は、外部ホスト装置から画像形成装置101側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザー光を出力して、回転する感光ドラム1の一様帯電処理面をレーザー走査露光(イメージ露光)する。このレーザー走査露光により、感光ドラム1上のレーザー光Lで照射された部分の電位が低下することで、回転する感光ドラム1上には、走査露光した画像情報に対応した静電潜像が形成される。本実施例では、露光部電位Vlは−150Vである。感光ドラム1における画像露光Lの照射位置が露光部bである。
感光ドラム1に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4でトナーにより現像される。本実施例において、現像装置4は2成分接触現像装置(2成分磁気ブラシ現像装置)である。現像装置4は、現像容器(現像装置本体)40、内部に固定配置されたマグネットローラを有する現像剤担持体としての現像スリーブ41、現像剤規制部材としての現像剤規制ブレード42、現像容器40内の底部側に配設した現像剤攪拌部材43、44等を有する。現像容器40内には、主に樹脂トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)との混合物である2成分現像剤(現像剤)46が収容されている。現像スリーブ41は、その外周面の一部を外部に露呈させて、現像容器40内に回転可能に配設されている。
現像スリーブ41には、所定間隙を有して現像剤規制ブレード42が対向されており、現像スリーブ41の図示矢印R2方向(反時計方向)の回転に伴い、現像スリーブ41上に現像剤薄層を形成する。本実施例では、現像スリーブ41は、感光ドラム1との最近接距離(S−Dgap)を350μmに保たせて、感光ドラム1に近接させて対向配設されている。感光ドラム1と現像スリーブ41との対向部が現像部cである。又、現像スリーブ41は、現像部cにおいてその表面が感光ドラム1の表面の進行方向とは逆方向に移動するように回転駆動される。
現像スリーブ41上の現像剤薄層は、現像部cにおいて感光ドラム1の面に対して接触して、感光ドラム1を適度に摺擦する。現像スリーブ41には、現像電圧印加手段(バイアス印加手段)としての現像電源(高圧電源)から、所定の現像電圧(現像バイアス)が印加される。本実施例では、現像スリーブ41に印加する現像電圧は、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した交流電圧である。より具体的には、−400VのVdcと、1500Vpp、周波数=12kHzのVacとを重畳した振動電圧である。
回転する現像スリーブ41上に薄層としてコーティングされ、現像部cに搬送された現像剤中のトナーが、現像電圧による電界によって感光ドラム1に形成された静電潜像に対応して選択的に付着する。これにより、感光ドラム1上の静電潜像がトナー像として現像される。本実施例では、感光ドラム1上の露光明部にトナーが付着して静電潜像が反転現像される。
現像部cを通過した現像スリーブ41上の現像剤薄層は、引き続く現像スリーブ41の回転に伴い現像容器40内の現像剤溜り部に戻される。現像装置4内には、現像剤攪拌部材としての撹拌スクリュー43、44が設けられている。攪拌スクリュー43、44は、現像スリーブ41の回転と同期して回転し、補給されたトナーをキャリアと攪拌・混合して、トナーに所定の帯電電荷を与える機能を有する。又、攪拌スクリュー43、44は、それぞれ長手方向において反対方向に現像剤を搬送し、現像剤を現像スリーブ41に供給する。それと共に、攪拌スクリュー43、44は、現像工程によりトナー濃度(現像剤中のトナーの割合)の薄くなった現像剤をトナー補給部に搬送し、現像剤を現像容器40内で循環させる機能を有する。
現像装置4の攪拌スクリュー44の上流側壁面には、現像剤の透磁率変化を検出して現像剤中のトナー濃度を検知するセンサ45が設けられており、現像剤の循環方向においてセンサ45のやや下流側にトナー補給開口47が設けられている。現像動作を行った後に、現像剤はセンサ45の検知部に運ばれ、ここでトナー濃度が検知される。その検知結果に応じて、適宜、現像装置4に接続された現像剤補給容器(トナー補給ユニット)5が備える補給スクリュー51の回転により、トナー補給ユニット5から、現像装置4のトナー補給開口47を通してトナー補給が行われる。これにより、現像剤中のトナー濃度を一定に維持するようになっている。補給されたトナーは、攪拌スクリュー44により搬送され、キャリアと混ざり合い、適度な帯電電荷を付与された後に、現像スリーブ41の近傍に運ばれ、現像スリーブ41上で薄層形成され現像に供される。本実施例では、トナーとして、平均粒径5.5μmの負帯電性のトナーを用い、キャリアとしては、飽和磁化が205emu/cm3、平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。又、本実施例では、トナーとキャリアを重量比8:92で混合したものを現像剤として用いた。
1次転写部dで中間転写ベルト91に転写されずに感光ドラム1上に残留したトナー(転写残トナー)は、感光体清掃手段としてのクリーニング装置7によって感光ドラム1上から除去される。クリーニング装置7は、感光ドラム1に当接して設けられたクリーニング部材としてのクリーニングブレード7aによって感光ドラム1上の転写残トナーを除去する。表面が清掃された感光ドラム1は、次の作像工程に供される。クリーニングブレード7aの材料としては、ウレタンゴム系の材料が広く用いられている。
本実施例では、像露光装置3と現像装置4とで、帯電ローラ2によって帯電された感光ドラム1に画像を形成する画像形成手段が構成される。
本実施例では、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びクリーニング装置7と、は一体的にカートリッジ化されて、装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ8を構成する。本実施例では、プロセスカートリッジ8毎にメモリタグ(図示せず)を持ち、これによりプロセスカートリッジ8が装置本体に対して交換された場合に検知することができる。
3.中間転写ベルトユニット
各画像形成部Pの各感光ドラム1に対向するように、転写装置としての中間転写ユニット9が設けられている。中間転写ユニット9では、感光ドラム1から転写された画像を搬送する画像搬送体としての無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト91が、駆動ローラ94、テンションローラ95及び2次転写対向ローラ96に所定の張力を持って掛け渡されている。中間転写ベルト91は、搬送体駆動手段20(DCブラシレスモーター)により駆動されて、図示矢印R3方向(時計方向)に250mm/secのプロセススピード(周速度)で回転(周回移動)する。搬送体駆動手段20が正常に動作していることは、駆動電流などで確認する構成とする。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト91との対向部である1次転写部(1次転写ニップ部)dへ進入する。1次転写部dでは、中間転写ベルト91の裏側に、1次転写手段としての1次転写部材である1次転写ローラ92が当接されている。1次転写ローラ92には、各画像形成部Pで独立に1次転写電圧(1次転写バイアス)を印加可能とするため、それぞれ1次転写電圧印加手段(バイアス印加手段)としての1次転写電圧電源93が接続されている。
中間転写ベルトユニット9は、感光体と転写装置との当接又は離間状態を切り替える切り替え手段として当接離間機構14を有する。本実施例では、当接離間機構14は、第1、第2、第3の画像形成部PY、PM、PCにおける1次転写ローラ92Y、92M、92Cの感光ドラム1P、1M、1Cに対する加圧及び加圧の解除を、CPU50からの指示によって行う。当接離間機構14は、1次転写ローラ92Y、92M、92Cの軸受け部分を感光ドラム1Y、1M、1Cに向けて押し込むことができるように構成されている。
中間転写ベルト91を感光ドラム1から離間させる際には、当接離間機構14は、移動部15により、テンションローラ95を予め定められた量hだけ移動させる(図2)。この際、テンションローラ95と連動して当接離間機構14が動作することで、第1〜第3の1次転写ローラ92Y、92M、92Cが、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cから離間する。又、この際、第4の画像形成部PBkでは中間転写ベルト91が感光ドラム1Bkから離間しない構成とする。そのため、第3の画像形成部PCと第4の画像形成部PBkとの間において中間転写ベルト91の裏面側に設けられた転写位置維持ローラ110により、当接離間機構14が移動しても第4の1次転写ローラ92Bkの位置がほとんど変わらないようにしている。又、中間転写ベルト91を感光ドラム1に当接させる際には、移動部15により、テンションローラ95を、上述の離間させた場合とは逆に移動させる。これによりテンションローラ95と連動して当接離間機構14が動作して、第1〜第3の1次転写ローラ92Y、92M、92Cを第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cに向けて加圧する(図1)。
中間転写ベルト91上に形成されたトナー像は、2次転写手段としての2次転写ローラ10により、記録材Sに一括して転写(2次転写)される。記録材Sは、記録材送給手段(図示せず)から供給されて、所定のタイミングで搬送手段としての給紙ローラ12によって2次転写部Nに送られてくる。
2次転写後に中間転写ベルト91上に残留する2次転写残トナーは、中間転写体清掃手段としての中間転写ベルトクリーナ11が備えるクリーニング部材であるクリーニングブレード11aによってクリーニングされ、中間転写ベルト91は次の作像工程に供される。
中間転写ベルト91の材料としては、樹脂系、或いは金属芯体入りのゴムベルト、樹脂及びゴムからなるベルトが望ましい。又、トナーの飛び散りや中抜けなどの良化など画像向上性を意識して、弾性層を有する中間転写ベルト91を用いても良い。本実施例では、PI(ポリイミド)にカーボン分散し、体積抵抗率を108Ωcmオーダーに制御した樹脂ベルトを用いた。又、本実施例では、中間転写ベルト91は、厚さが80μm、幅(移動方向と略直交する方向の長さ)が320mm、全周が900mmである。
尚、本実施例では、1次転写ローラ92としては、導電性スポンジからなるものを用いた。又、本実施例では、1次転写ローラ92は、電気抵抗が106Ω以下、外径が16mm、長手方向(回転軸線方向)の長さが315mmである。
4.白黒画像出力モード
本実施例の画像形成装置101では、起動時において、中間転写ベルト91は、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cから離間し、且つ、停止している状態とする。外部ホストから白黒画像のみを形成する要求がCPU50に対して行われた場合には、中間転写ベルト91を第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cに当接させることはなく、又、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動を行うこともない。そして、中間転写ベルト91には、第4の感光ドラム1Bkに形成されたブラックのトナー像が転写(1次転写)される。
本実施例では、露光部(露光部電位Vl:−150V)に転移されたトナーに対する転写効率を考慮し、1次転写電圧として、+500Vの電圧を印加した。
5.カラー画像出力モード
外部ホストからカラー画像のみを形成する要求がCPU50に対して行われた場合には、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト91とを、それぞれが静止した状態で当接させる。そして、当接が完了した後に第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと中間転写ベルト91を駆動させる。
中間転写ベルト91には、先ず、第1の感光ドラム1Yに形成された1色目(イエロー)のトナー像が転写される。その後、第2、第3、第4の感光ドラム1M、1C、1Bk上にそれぞれ形成された2色目(マゼンタ)、3色目(シアン)、4色目(ブラック)の各色トナー像が、順次に中間転写ベルト91に多重転写される。尚、画像形成処理が終了した後、当接離間機構14は第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト91とを離間させる。下記の色黒混載モードにおいてカラー画像形成で画像形成処理が終了した場合も同様である。
本実施例では、露光部(露光部電位Vl:−150V)に転移されたトナーに対する転写効率を考慮し、1次転写電圧として、1色目〜4色目の全てについて+500Vの電圧を印加した。
6.色黒混載モード
外部ホストからCPU50に対して行われる要求が、白黒画像形成とカラー画像形成の両方を行うものであって、白黒画像出力からカラー画像出力に移行する場合には、次のようにする。即ち、この場合、先ず、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動を開始し、その後、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cを回転させながら、中間転写ベルト91を第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cに当接させる。
この際、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動開始をCPU50から指示するタイミングで、以下に示す検知が実行される。
7.感光ドラムと中間転写ベルトとの当接時の感光ドラムの回転検知
本実施例の目的の1つは、1次転写ローラ92を離間した状態から当接させる際に、確実に感光ドラム1の回転を検知し、感光ドラムの摺擦傷の発生を効果的に防ぐことである。
帯電電源V1から帯電ローラ2に帯電電圧を印加するときに帯電ローラ2から感光ドラム1に流れる帯電電流の直流成分IDCは、帯電ローラ2の種類などによらず、感光ドラム1の表面の電位の変化分、感光層の膜厚、回転速度によって決まる(図5、図6)。感光体の表面の電位を0からVd(暗部電位)に上昇、或いはVdから0に下降させるときに、IDCは、感光層の膜厚をd、比誘電率をε、真空中の誘電率をε0、帯電ローラ2の有効帯電幅をL、プロセススピードをvpとすると、以下の関係式(1)で表される。
|IDC|=|ε・ε0 ・L・vp・Vd /d| ・・・ (式1)
ここで、ε、ε0、Lは定数とみなすことができることから、4つの項目うち3つが分かれば、もう1つも決定することが可能になる。又、電位の変化分、感光層の膜厚が分からなかったとしても、ほぼ一定であると仮定できる状態においては、IDCがほぼ一定値になれば、回転速度(プロセススピード)が一定値に落ち着いたことを判断できる。
従って、像露光装置、除電露光装置、除電帯電器などによって除電された感光ドラム1の領域に対して流れる帯電電流の直流成分IDCをモニタリングすることによって、感光ドラム1の回転速度を検知することが可能となる。これにより、感光ドラム1の回転・停止を検知することに加え、予め感光ドラム1の表面の電位の変化分、感光層の膜厚を把握しておくことができれば、回転速度が安定しているかについても検知することが可能となる。即ち、感光ドラム1の回転状態を検知することができる。
ここで、本実施例において、IDCの測定手段は、帯電電源V1と帯電ローラ2の間に設ける構成とした。しかし、帯電ローラ2から感光ドラム1に流れる電流は、感光ドラム1からアースに向けて流れるものであり、感光ドラム1からアースに向けて流れる電流を測定する構成とすることも可能である。
尚、帯電ローラ2に印加する直流電圧の絶対値を大きくした方が、測定される帯電電流の直流成分が大きくなり検出しやすい。しかし、現像スリーブ41に電圧を印加せずに帯電ローラ2に対してかぶり取りバイアス以上の電圧をかけると、2成分現像方式を用いている場合には、キャリアが感光ドラム1上に付着してしまう。ここで、かぶり取りバイアスとは、画像形成中に帯電ローラ2に印加する直流電圧と現像スリーブ41に印加する直流電圧との差のことを言う。
現像スリーブ41に直流電圧を印加して、感光ドラム1上の電位との間に電位差をつかないように制御すれば、キャリア付着は回避できる。しかし、感光ドラム1の回転が不安定な時に感光ドラム1を急停止したりする場合には、キャリア付着が発生してしまい、好ましくない。
従って、感光ドラム1の回転検知を行う際には、キャリアの付着が発生しない程度の直流電圧を帯電ローラ2に印加して、現像スリーブ41には電圧を印加しない構成とすることが望ましい。
測定の結果、式(1)から計算される電流の予測値に誤差を加味した範囲に電流値が収まった場合には、感光ドラム1の回転が安定になったと判断する。電流値が収まらなかった場合、以下のようなことが考えられる。
(1)測定された電流値が予測値を上回る場合
(i)回転速度が速い
(ii)感光層の膜厚が予測よりも薄い(別の感光ドラムに交換された)
(iii)高圧回路の異常
(iv)リーク発生
(2)測定された電流値が予測値を下回る場合
(i)回転速度が遅い
(ii)感光層の膜厚が予測よりも厚い(別の感光ドラムに交換された)
(iii)高圧回路の異常
(3)電流値がほぼ流れない場合(上記(2)の特別な場合)
(i)回転していない
(ii)高圧回路の異常
(iii)感光体が除電されていない
(iv)帯電ローラが脱落している
(v)感光ドラムが無い
ここで、高圧回路の異常とリーク発生については、高圧基板側のエラーとして別途検知できる。帯電ローラ2が脱落している場合、感光ドラム1が無い場合については、プロセスカートリッジ8の有無検知において検知できる。感光ドラム1が除電されていない場合は、画像形成用の露光装置が正常に作動していない。これらの場合には、しかるべきエラーメッセージを表示し、感光ドラム1及び中間転写ベルト91(又は搬送ベルト:実施例2参照)の駆動を停止して対処する。
又、感光層の膜厚が、感光ドラム1が別の感光ドラム1に交換されたりして突然変化している場合には、感光ドラム1の回転速度が変化していることと区別が難しい。メモリタグなどによってプロセスカートリッジ8の変更を検知する手段を用いて、感光ドラム1が交換されたことを検知するか、現在流れている電流から感光層の膜厚を計算し、その値を使って以降制御することが考えられる。これらの場合には、必ずしも感光ドラム1の駆動を停止する必要はないが、停止する構成にしてもよい。
以下、図7フローチャートを参照して、本実施例における感光ドラム1の駆動の検知について説明する。
白黒画像出力からカラー画像出力への移行の場合、第4の感光ドラム1Bk、中間転写ベルト91は駆動し、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cが停止した状態から始まる(S101)。
第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動をONにする(S102)。この際、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1C、中間転写ベルト91の駆動手段が回転していることを駆動電流などで合わせて検知する(S103)。正常に回転していない場合は、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系のエラーを表示させる信号を出力して、駆動を停止させる(S104)。
CPU50は、帯電電源V1から、帯電ローラ2に、感光ドラム1の回転検知用の電圧(回転検知電圧)を印加させ、感光ドラム1の帯電処理を開始させる(S105)。回転検知電圧の交流電圧成分(ACバイアス)は、画像形成装置101が備える環境センサ(図示せず)の検出値に基づいて、帯電不良が発生しない電圧(ピーク間電圧)、例えば、1400Vppに設定する。又、回転検知電圧の直流電圧成分(DCバイアス)は、環境センサの検出値に基づいて設定されたかぶり取りバイアスと同じ値、例えば、−200Vに設定する。
そして、CPU50は、電流計V2によって検出される帯電ローラ2から感光ドラム1に流れる帯電電流値の直流成分を測定する(S106)。本実施例では、サンプリング周期は4msとして測定する。
CPU50は、測定の結果、帯電電流の直流成分(以下「測定電流値」という。)が、下記式(2)から計算される電流値に誤差を加味した範囲に収まった場合には、感光ドラム1が安定に回転していると判断する(S107)。
|IDC|=|ε・ε0 ・L・vp・Vd /d|≒10μA ・・・(式2)
(但し、ε=2.5
ε0=8.854×10-12F/m
L=320mm
vp=250mm/s
Vd=−200V
d=31μm(新品の感光ドラム)、15μm(保証膜厚下限))
本実施例では、CPU50は、新品の感光ドラム(膜厚31μm)においては、次の場合に、感光ドラム1の回転が安定になったと判断する。即ち、像露光装置3によって前面露光され除電された領域が帯電位置aにくる、回転開始300ms以降に、8回連続で測定電流値が10μA±1μAに収まった場合である。この場合、CPU50は、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト91との当接動作を開始させる(S107)。そして、CPU50は、当接動作が終了した後、帯電電源V1から帯電ローラ2に印加する帯電電圧の直流成分を画像形成時の値(−600V)へ変更させ、画像形成を開始させる。
一方、CPU50は、測定電流値が2回連続で感光層の保証膜厚下限の感光ドラム(膜厚15μm)で流れる電流量の2倍(50μA)を上回った場合には、次の動作を行う。即ち、この場合、CPU50は、外部ホスト側に、高圧回路関連のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと中間転写ベルト91の駆動を停止させる(S108、S110)。
又、CPU50は、測定電流値が感光層の保証膜厚下限の感光ドラムで流れる電流量の2倍と新品の感光ドラムで流れる電流量の間(9〜50μA)で、且つ、感光層の膜厚から予測される値を上回った場合には、次の動作を行う。即ち、この場合、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと中間転写ベルト91の駆動を停止させる(S109、S111)。
又、CPU50は、測定電流値が電流計V2のばらつきによる誤差範囲の下限と新品の感光ドラムで流れる電流量の間(1〜9μA)の場合にも、感光ドラム1の回転が不安定であると判断し、次の動作を行う。即ち、この場合、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと中間転写ベルト91の駆動を停止させる(S109、S111)。
又、CPU50は、測定電流値が電流計V2のばらつきによる誤差範囲の上限(1μA)未満の場合には、感光ドラム1が回転していないか又は除電が機能していないと判断し、次の動作を行う。即ち、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系又は像露光装置3のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと中間転写ベルト91の駆動を停止させる(S112)。
このように、本実施例の画像形成装置101は、感光体1と、感光体1を帯電する帯電部材2と、帯電部材2に電圧を印加する電圧印加手段V1と、帯電部材2により帯電された感光体1に画像を形成する画像形成手段3、4と、を有する。又、本実施例の画像形成装置101は、画像形成処理を開始するにあたり帯電部材2に所定電圧を印加した際に流れる電流を検出する電流検出手段V2を有する。そして、本実施例の画像形成装置101は、一態様においては、電流検出手段V2の出力に基づいて感光体1への駆動入力の継続の可否を制御する制御手段を有する構成とされている。本実施例では、この制御手段の機能は、CPU50が有する。これにより、電流検出手段V2により検出された電流が所定電流範囲内であるとき制御手段50は感光体1への駆動入力を継続させて画像形成処理を開始させることができる。一方、電流検出手段V2により検出された電流が所定電流範囲外であるとき制御手段50は感光体1への駆動入力を断ち画像形成処理を中止することができる。
又、本実施例の画像形成装置101は、感光体1から転写された画像を搬送する画像搬送体(中間転写体)91と、感光体1と画像搬送体91に駆動が入力された状態のとき感光体1と画像搬送体91を当接させる当接手段(当接離間機構)14と、を有する。そして、本実施例の画像形成装置101は、一態様においては、電流検出手段V2の出力に基づいて当接手段14による当接動作の実行の可否を制御する制御手段を有する構成とされている。本実施例では、この制御手段の機能は、CPU50が有する。これにより、電流検出手段V2により検出された電流が所定電流範囲内であるとき制御手段50は当接手段14による当接動作を実行させて画像形成処理を開始させることができる。一方、電流検出手段V2により検出された電流が所定電流範囲外であるとき制御手段50は当接手段14による当接動作を実行させることなく画像形成処理を中止することができる。画像形成処理が終了した後、当接手段14は感光体1と画像搬送体91を離間させることができる。
以上の制御を行うことにより、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの回転が安定した状態で、中間転写ベルト91をそれらに当接させることができるので、それらの摺擦傷の発生を効果的に防ぐことが可能となる。
以上、本実施例によれば、中間転写ベルト91を感光ドラム1から離間させた状態から当接させるような場合でも、簡易な構成で感光ドラム1が回転していることを検知することができ、感光ドラム1の摺擦傷の発生を効果的に防止することができる。つまり、本実施例によれば、簡易な構成により感光ドラム1の回転状態に応じて感光ドラム1への駆動入力の継続の可否を制御することができる。又、本実施例によれば、簡易な構成により感光ドラム1の回転状態に応じて感光ドラム1と中間転写ベルト91との当接動作の実行の可否を制御することができる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例において、先に説明した実施例のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
1.画像形成装置の全体構成及び動作
図8及び図9は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置102は、転写方式電子写真プロセス、接触帯電方式、反転現像方式を用いた、最大通紙サイズがA3サイズのカラーレーザープリンタである。画像形成装置102は、画像形成装置本体(装置本体)と通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ、画像読み取り装置などの外部ホスト装置からの画像情報に応じて、記録材、例えば、用紙、OHPシートなどにカラー画像を形成して出力することができる。画像形成装置102が出力可能状態にあるかどうかを示す情報は外部ホスト装置に伝達され、外部ホスト装置の表示部においてメッセージとして使用者に認識可能に表示される。
本実施例の画像形成装置102は、所謂、4連タンデムドラム方式の画像形成装置である。即ち、画像形成装置102は、複数個のプロセスカートリッジ8を有し、各プロセスカートリッジ8により、移動可能な記録材担持体91’により搬送される記録材Sに連続的にトナー像を多重転写して、カラー画像を形成する。本実施例では、プロセスカートリッジ8は、記録材担持体91’の移動方向において直列にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に4個配置されている。以下、更に詳しく説明する。
本実施例の画像形成装置102は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための、第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PBkを有する。4個の画像形成部PY、PM、PC、PBkは、使用する現像剤の色が異なる他は同一の構成とされるので、以下、特に区別を要しない場合は、各画像形成部の要素であることを示す符号の添え字Y、M、C、Bkは省略し、総括的に説明する。
例えば、4色カラー画像を形成する場合の全体動作を説明すると、画像形成装置102と通信可能に接続された外部ホスト装置からの信号に従って、色分解された画像信号が生成される。この信号に応じて、各画像形成部PY、PM、PC、PBkの各プロセスカートリッジ8Y、8M、8C、8BKにおいて各色のトナー像の形成が行われる。
各プロセスカートリッジ8Y、8M、8C、8Bkでは、像担持体としての回転可能な感光ドラム1を、帯電手段としての帯電部材である帯電ローラ2によって帯電させる。その一様帯電面を、像露光手段としての像露光装置(レーザービームスキャナ)3によって走査露光することで、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)を形成する。そして、この静電潜像に現像手段としての現像装置4によって現像剤であるトナーを供給することにより、感光ドラム1上にトナー像を形成する。各感光ドラム1に形成された各色のトナー像は、各転写部dにおいて、無端ベルト状の記録材担持体である搬送ベルト91’上の記録材S上に順次重ね合わせて転写される。搬送ベルト91’の内周面側には、各感光ドラム1に対向するように、転写手段としての転写部材である転写ローラ92’が設けられており、この転写ローラ92’の作用により感光ドラム1から搬送ベルト91’上の記録材Sへのトナー像の転写が行われる。そして、トナー像が転写された記録材Sは、定着手段としての定着器13に搬送され、ここでトナー像の定着を受けた後、機外に排出される。本実施例では、定着器13は、定着ローラ対によって記録材Sに熱及び圧力を適用して、トナー像を記録材Sに溶融定着させる。
2.画像形成部の各要素の構成及び動作
CPU50が、搬送体駆動手段として中間転写ベルト91の駆動手段20の代わりに搬送ベルト91’の駆動手段20’に対して、駆動・停止の指示を行うこと以外は、実施例1と実質的に同じ構成である。
3.搬送ユニット
各画像形成部Pの各感光ドラム1に対向するように、転写装置としての搬送ユニット9’が設けられている。搬送ユニット9’では、無端ベルト状の記録材担持体である搬送ベルト91’が、駆動ローラ94、テンションローラ95に所定の張力を持って掛け渡されている。搬送ベルト91’は、搬送体駆動手段20’(DCブラシレスモーター)により駆動されて、図示矢印R4の方向に250mm/secのプロセススピード(周速度)で回転(周回移動)する。搬送体駆動手段20’が正常に動作していることは、駆動電流などで確認する構成とする。
本実施例の画像形成装置102では、各感光ドラム1から記録材Sに対して直接トナー像の転写を行う。転写部dでは、搬送ベルト91’の裏側に、転写手段としての転写部材である転写ローラ92’が当接されている。転写ローラ92’には、各画像形成部Pで独立に転写電圧(転写バイアス)を印加可能とするため、それぞれ転写電圧印加手段(バイアス印加手段)としての転写電圧電源93が接続されている。
搬送ベルトユニット9’は、感光体と転写装置との当接又は離間状態を切り替える切り替え手段として当接離間機構14’を有する。本実施例では、当接離間機構14’は、第1〜第3の1次転写ローラ92’Y、92’M、92’Cの第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cに対する加圧及び加圧の解除を、CPU50からの指示によって行う。当接離間機構14’は、転写ローラ92’Y、92’M、92’Cの軸受け部分を感光ドラム1Y、1M、1Cに向けて押し込むことができるように構成されている。
搬送ベルト91’を感光ドラム1から離間させる際には、当接離間機構14’は、移動部15によりテンションローラ95を予め定められた量hだけ移動させる(図9)。この際、テンションローラ95と連動して当接離間機構14’が動作することで、第1〜第3の転写ローラ92’Y、92’M、92’Cが、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cから離間する。又、本実施例では、第4の画像形成部PBkにおいては、転写ローラ92’は感光ドラム1Bkから離間しない構成とする。そのため、第3の画像形成部PCと第4の画像形成部PBkとの間において搬送ベルト91’の裏面側に設けられた転写位置維持ローラ110により、当接離間機構14’が移動しても第4の転写ローラ92’Bkの位置がほとんど変わらないようにしている。又、搬送ベルト91’を感光ドラム1に当接させる際には、移動部15により、テンションローラ95を、上述の離間させた場合とは逆に移動させる。これによりテンションローラ95と連動して当接離間機構14’が動作して、第1〜第3の転写ローラ92’Y、92’M、92’Cを第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cに向けて加圧する(図7)。
4.白黒画像出力モード
本実施例の画像形成装置102では、起動時において、搬送ベルト91’は、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cから離間し、且つ、停止している状態とする。外部ホストから白黒画像のみを形成する要求がCPU50に対して行われた場合には、搬送ベルト91’を第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cに当接させることはなく、又、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動を行うこともない。そして、搬送ベルト91’が搬送する記録材Sに、第4の感光ドラム1Bkに形成されたブラックのトナー像が転写される。
本実施例では、露光部(露光部電位Vl:−150V)に転移されたトナーに対する転写効率を考慮し、転写電圧として、+3000Vの電圧を印加した。
5.カラー画像出力モード
外部ホストからカラー画像のみを形成する要求がCPU50に対して行われた場合には、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cと搬送ベルト91’とを、それぞれが静止した状態で当接させる。そして、当接が完了した後に第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと搬送ベルト91’を駆動させる。
搬送ベルト91’上の記録材Sには、先ず、第1の感光ドラム1Yに形成された1色目(イエロー)のトナー像が転写される。その後、第2、第3、第4の感光ドラム1M、1C、1Bk上にそれぞれ形成された2色目(マゼンタ)、3色目(シアン)、4色目(ブラック)の各色トナー像が、順次に搬送ベルト91’上の記録材Sに多重転写される。尚、画像形成処理が終了した後、当接離間機構14’は第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cと搬送ベルト91’とを離間させる。下記の色黒混載モードにおいてカラー画像形成で画像形成処理が終了した場合も同様である。
本実施例では、露光部(露光部電位Vl:−150V)に転移されたトナーに対する転写効率を考慮し、転写電圧として、1色目+3000V、2色目+3500V、3色目4000V、4色目+4500Vの電圧を印加した。
6.色黒混載モード
外部ホストからCPU50に対して行われる要求が、白黒画像形成とカラー画像形成の両方を行うものであって、白黒画像出力からカラー画像出力に移行する場合には、次のようにする。即ち、この場合、先ず、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動を開始し、その後、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cを回転させながら、搬送ベルト91’を第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cに当接させる。
この際、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動開始をCPU50から指示するタイミングで、以下に示す検知が実行される。
7.感光ドラムと搬送ベルトとの当接時の感光ドラムの回転検知
以下、図10に示すフローチャートを参照して、本実施例における感光ドラム1の駆動の検知について説明する。
白黒画像出力からカラー画像出力への移行の場合、第4の感光ドラム1Bk、搬送ベルト91’は駆動し、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cが停止した状態から始まる(S201)。
第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動をONにする(S202)。この際、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1C、搬送ベルト91’の駆動手段が回転していることを駆動電流などで合わせて検知する(S203)。正常に回転していない場合は、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系のエラーを表示させる信号を出力して、駆動を停止させる(S204)。
CPU50は、帯電電源V1から、帯電ローラ2に、感光ドラム1の回転検知用の電圧(回転検知電圧)を印加させ、感光ドラム1の帯電処理を開始させる(S205)。回転検知電圧の交流電圧成分(ACバイアス)は、画像形成装置102が備える環境センサ(図示せず)の検出値に基づいて、帯電不良が発生しない電圧(ピーク間電圧)、例えば、1400Vppに設定する。又、回転検知電圧の直流電圧成分(DCバイアス)は、環境センサの検出値に基づいて設定されたかぶり取りバイアスと同じ値、例えば、−200Vに設定する。
そして、CPU50は、電流計V2によって検出される帯電ローラ2から感光ドラム1に流れる帯電電流値の直流成分を測定する(S206)。本実施例では、サンプリング周期は4msとして測定する。
CPU50は、測定の結果、測定電流値が、実施例1にて示した式(2)から計算される電流値に誤差を加味した範囲に収まった場合には、感光ドラム1が安定に回転していると判断する(S207)。本実施例では、CPU50は、新品の感光ドラム(膜厚31μm)においては、次の場合に、感光ドラム1の回転が安定になったと判断する。即ち、像露光装置3によって前面露光され除電された領域が帯電位置aにくる、回転開始300ms以降に、8回連続で測定電流値が10μA±1μAに収まった場合である。この場合、CPU50は、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cと搬送ベルト91’との当接動作を開始させる(S207)。そして、CPU50は、当接動作が終了した後、帯電電源V1から帯電ローラ2に印加する帯電電圧の直流成分を画像形成時の値(−600V)へ変更させ、画像形成を開始させる。
一方、CPU50は、測定電流値が2回連続で感光層の保証膜厚下限の感光ドラム(膜厚15μm)で流れる電流量の2倍(50μA)を上回った場合には、次の動作を行う。即ち、この場合、CPU50は、外部ホスト側に、高圧回路関連のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと搬送ベルト91’の駆動を停止させる(S208、S210)。
又、CPU50は、測定電流値が感光層の保証膜厚下限の感光ドラムで流れる電流量の2倍と新品の感光ドラムで流れる電流量の間(9〜50μA)で、且つ、感光層の膜厚から予測される値を上回った場合には、次の動作を行う。即ち、この場合、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと搬送ベルト91’の駆動を停止させる(S209、S211)。
又、CPU50は、測定電流値が電流計V2のばらつきによる誤差範囲の下限と新品の感光ドラムで流れる電流量の間(1〜9μA)の場合にも、感光ドラム1の回転が不安定であると判断し、次の動作を行う。即ち、この場合、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと搬送ベルト91’の駆動を停止させる(S209、S211)。
又、CPU50は、測定電流値が電流計V2のばらつきによる誤差範囲の上限(1μA)未満の場合には、感光ドラム1が回転していないか又は除電が機能していないと判断し、次の動作を行う。即ち、CPU50は、外部ホスト側に、駆動系又は像露光装置3のエラーを表示させる信号を出力して、第1〜第4の感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと搬送ベルト91’の駆動を停止させる(S212)。
以上の制御を行うことにより、第1〜第3の感光ドラム1Y、1M、1Cの回転が安定した状態で、搬送ベルト91’をそれらに当接させることができるので、それらの摺擦傷の発生を効果的に防ぐことが可能となる。
以上、本実施例によれば、搬送ベルト91’を感光ドラム1から離間させた状態から当接させるような場合でも、簡易な構成で感光ドラム1が回転していることを検知することができ、感光ドラム1の摺擦傷の発生を効果的に防止することができる。つまり、本実施例によれば、簡易な構成により感光ドラム1の回転状態に応じて感光ドラム1への駆動入力の継続の可否を制御することができる。又、本実施例によれば、簡易な構成により感光ドラム1の回転状態に応じて感光ドラム1と搬送ベルト91’との当接動作の実行の可否を制御することができる。
その他
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では第4の感光ドラム1Bkが中間転写ベルト91又は搬送ベルト91’から離間しない構成としたが、第4の感光ドラム1Bkが離間する構成においても、効果的に本発明を適用することができる。又、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkが独立して離間する構成においても、効果的に本発明を適用することができる。又、上述の本実施例では、本発明を4連タンデムドラム方式の画像形成装置に適用したが、像担持体の数はいくつであってもかまわない。又、帯電ローラ2に印加する電圧を直流成分と交流成分とを重畳したものとしたが、直流成分のみを印加するものでもかまわない。又、接触帯電部材は上述の実施例におけるローラに限定されるものではなく、例えば、ブラシ状のものであってもよい。
本発明に係る画像形成装置の一実施例(中間転写ベルト当接時)の概略断面図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施例(中間転写ベルト離間時)の概略断面図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施例における感光ドラムの周囲の構成をより詳しく示す概略断面図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施例における感光ドラム及び帯電ローラの模式的断面図である。 感光層膜厚と帯電電流の直流成分の関係を示すグラフ図である。 プロセススピードと帯電電流の直流成分の関係を示すグラフ図である。 本発明に従う感光ドラムと中間転写ベルトとの当接時の感光ドラムの回転検知の制御の一例を示すフローチャート図である。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例(搬送ベルト当接時)の概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例(搬送ベルト離間時)の概略構成図である。 本発明に従う感光ドラムと搬送ベルトとの当接時の感光ドラムの回転検知の制御の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 像露光装置
4 現像装置
8 プロセスカートリッジ
9 中間転写ユニット
9’ 搬送ユニット
14 1次転写ローラの当接離間機構
14’ 転写ローラの当接離間機構
19 感光ドラム駆動手段
20 中間転写ベルト駆動手段
20’ 搬送ベルト駆動手段
50 CPU
91 中間転写ベルト
91’ 搬送ベルト
92 1次転写ローラ
92’ 転写ローラ
V1 帯電電源
V2 電流計

Claims (6)

  1. 感光体と、前記感光体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記帯電部材により帯電された前記感光体に画像を形成する画像形成手段と、を有する画像形成装置において、
    画像形成処理を開始するにあたり前記帯電部材に所定電圧を印加した際に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づいて前記感光体への駆動入力の継続の可否を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電流検出手段により検出された電流が所定電流範囲内であるとき前記感光体への駆動入力を継続させて画像形成処理を開始させ、
    前記電流検出手段により検出された電流が所定電流範囲外であるとき前記感光体への駆動入力を断ち画像形成処理を中止することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 感光体と、前記感光体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記帯電部材により帯電された前記感光体に画像を形成する画像形成手段と、前記感光体から転写された画像を搬送する画像搬送体と、前記感光体と前記画像搬送体に駆動が入力された状態のとき前記感光体と前記画像搬送体を当接させる当接手段と、を有する画像形成装置において、
    画像形成処理を開始するにあたり前記帯電部材に所定電圧を印加した際に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づいて前記当接手段による当接動作の実行の可否を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記電流検出手段により検出された電流が所定電流範囲内であるとき前記制御手段は前記当接手段による当接動作を実行させて画像形成処理を開始させ、
    前記電流検出手段により検出された電流が所定電流範囲外であるとき前記制御手段は前記当接手段による当接動作を実行させることなく画像形成処理を中止することを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 前記画像搬送体は前記感光体から転写された画像を記録材へ転写する位置へ搬送する中間転写体、もしくは、前記感光体から画像が転写される記録材を担持して搬送する記録材担持体として機能することを特徴とする請求項3又は4の画像形成装置。
  6. 画像形成処理が終了した後、前記当接手段は前記感光体と前記画像搬送体を離間させることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかの画像形成装置。
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