JP2010136638A - 食品用物性改良剤 - Google Patents
食品用物性改良剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010136638A JP2010136638A JP2008314023A JP2008314023A JP2010136638A JP 2010136638 A JP2010136638 A JP 2010136638A JP 2008314023 A JP2008314023 A JP 2008314023A JP 2008314023 A JP2008314023 A JP 2008314023A JP 2010136638 A JP2010136638 A JP 2010136638A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- soybean polysaccharide
- weight
- water
- polysaccharide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】水溶性大豆多糖類に架橋化処理を施した、架橋化大豆多糖類を用いることで、これらの課題を解決する、食品用物性改良剤を得ることができた。
【選択図】なし
Description
一般に、乳化剤は、単分子系乳化剤と高分子系乳化剤に大別することができる。単分子系乳化剤は所謂界面活性剤であり、脂肪酸石鹸やグリセリンエステル,シュガーエステル等がある。高分子系乳化剤にはアラビアガムに代表されるガム質やカゼインのような天然物がある。これらの乳化剤は用途によって適当に配合して使用しているが、単分子系乳化剤は一般にpHの変化に弱かったり、塩の添加や希釈による濃度の変化によって乳化性が失われるという問題を残している。
米飯や麺類は、保存中に食品同士が結着し、団子状になることがある。これら結着した食品は、食べにくく、おいしくなく、加熱をしてもムラとなって効率が悪い。この食品同士の結着性を低減し、ほぐれ性を改善する従来の方法としては、油脂または乳化油脂を混合する方法(特許文献2)、HLBの高いショ糖脂肪酸エステルを添加する方法(特許文献3)、有機酸を添加する方法(特許文献4)などがある。また、水溶性大豆多糖類も本目的に使用されている(特許文献5)。しかし水溶性大豆多糖類でも機能が十分ではなく、また使用量を増やすことで機能を向上させた場合は異風味を感じたり等の問題が残っている。
一般に、加熱し糊化した澱粉は時間が経つにつれて老化現象を起こし硬化する。そのため、クッキー,スポンジケーキ,パン,米菓,餅類,中華まん,葛餅,蕨餅等の澱粉含有食品は、澱粉質の老化(硬化)により食感が変化しやすく、また一部の透明な食品は白色不透明化を起こす。その澱粉の老化を抑制する目的で、種々の方法が用いられている。例えば原料中に油脂類や乳化剤等を添加する手段が慣用されているが、今日では、食品の低カロリー化への要望から油脂量を少なくする傾向にあり、また乳化剤の多用は、該製品の風味を悪くするという欠点を有する。また、焼成,蒸し,炊き上げ等を経て製造した澱粉含有食品を、製造後に凍結する方法がとられているが、解凍後の急激な老化(硬化)等の問題がある。餅類及び餅菓子類は、例えば砂糖や水飴等の糖類を添加して老化現象を遅延させる方法が行われてきたが、かかる方法では製品の甘味が強く、消費者に敬遠される傾向にある。水溶性大豆多糖類も本目的に使用され、老化抑制効果を示す(特許文献6)が、その機能はまだ十分ではなく、更なる改良が望まれていた。
小麦粉はパンや菓子類,バッター等の幅広い分野に、その主原料として用いられている。また、その主成分のひとつのグルテンも、小麦より分離され、様々な食品素材として用いられている。例えば、焼麩や麩菓子の原料としたり、ベーカリー製品に添加し容積を増大したり、揚げ物衣用のバッター,麺類や水産練り製品に品質改良剤として添加したりといった、様々な用途に用いられている。
グルテンは水に不溶なために、それを利用して各種食材に使用できる一方で、グルテンの可溶化を行ない、新たな物性を付与することができる。特に、小麦から得られる生グルテンを乾燥した活性グルテンは、広く種々の用途に用いられている。これを調製するに当り、スプレードライ法がよく用いられているが、水への分散性が悪いグルテンに対し、分散性を確保するために添加する無機酸や有機酸,アルカリ,還元剤等の影響によりグルテンの風味,色調を損ね、ゲル強度等の物性が悪くなるといった問題がある。
冷菓には、アイスクリーム類と呼ばれるアイスクリーム,アイスミルク,ラクトアイス,および、氷菓と呼ばれるアイスキャンデー,かき氷,かち割り氷,シャーベット等がある。最終製品に高いオーバーラン性を与えることで、コスト低減や食感改良を行ない、製造工程を安定させ、常温下においてもすぐに溶けないといった、いわゆる保型性を付与するために、並びにアイスクリーム類のコクや粘りを付与し、またアイスキャンデーやシャーベットの氷結晶改質による食感変化を与えるために、グアーガム,ペクチン,タラガム,カロブビーンガム,タマリンド種子多糖類,カラギーナン,アルギン酸ナトリウム,カルボキシメチルセルロースナトリウム,寒天,キサンタンガム,ジェランガムといった多糖類やゼラチン、澱粉といった物質が単独もしくは併用されて使用されてきた。しかし、これら従来の冷菓用安定剤は、ボディー感,粘りといった、重い食感を付与してしまうこともあった。これらの欠点を克服するものとして、水溶性大豆多糖類が本目的に使用されている(特許文献9)が、水溶性大豆多糖類でも口溶けや脆さといった食感改良機能が十分ではなかった。
(1)架橋化大豆多糖類を有効成分とする、食品用物性改良剤。
(2)食品用乳化剤として用いられる、(1)に記載の食品用物性改良剤。
(3)穀物食品用結着防止剤として用いられる、(1)に記載の食品用物性改良剤。
(4)澱粉含有食品老化抑制剤として用いられる、(1)に記載の食品用物性改良剤。
(5)小麦粉または小麦グルテンの物性改良剤として用いられる、(1)に記載の食品用物性改良剤。
(6)冷菓用物性安定剤として用いられる、(1)に記載の食品用物性改良剤。
に関するものである。
架橋化大豆多糖類とは、水溶性大豆多糖類に架橋化処理を行なって得られた大豆多糖類である。本願発明に使用する水溶性大豆多糖類とは、種々の方法で得られる大豆多糖類を用いることができるが、例えば、特許第2599477号公報に記載された様な水溶性大豆多糖類を用いることができる。製造の一例を示せば、豆腐や豆乳、分離大豆蛋白質の製造時に副産物として得られるオカラや、脱脂大豆粕を原料として、水系下で蛋白質の等電点付近である弱酸性域で高温抽出し、固液分離により水溶性大豆多糖類を得ることができる。油分,蛋白質が共に少ない、分離大豆蛋白質製造時のオカラが原料に好ましく、抽出温度は100℃を超えると抽出効率が高く好ましい。この様に得られた水溶性大豆多糖類は、抽出濾液または抽出濾液の精製物に対して以下の架橋反応を行なっても良いし、抽出濾液またはその精製物を更に乾燥した物に対して架橋反応を行なっても良い。
本願発明の第1形態は、強い乳化安定性を与える食品用乳化剤である。すなわち、以下に例示する乳化食品に本願発明を用いることで、その乳化状態を改善し、物性の改良を行なうことができる。
本願発明の食品用乳化剤を用いる乳化食品とは、マヨネーズ,ドレッシング,コーヒーホワイトナー,ホイップクリーム,各種の乳化香料等、食品に用いるまたは食品である水中油型乳化物のことを示す。架橋化大豆多糖類をこれら水中油型乳化物に用いると、例えばマヨネーズ,ドレッシングに用いた場合、キサンタンガムや澱粉を使用したときよりも、かなり粘度の低いサッパリしたマヨネーズ,ドレッシングを得ることができる。また、コーヒーホワイトナーやホイップクリームのようなクリーム類に使用することにより、pHの変化や希釈に対しても乳化破壊を起こし難いクリーム類を得ることができる。
本願発明において架橋化大豆多糖類は、上記の乳化食品に対して、単独で乳化剤として使用することができる。また、既存の乳化剤と併用することにより、既存の乳化剤の欠点を補うことができる。既存の乳化剤としては、脂肪酸石鹸に代表される各種アニオン界面活性剤、4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル,シュガーエステル等の非イオン界面活性剤、並びにレシチンの様な両性界面活性剤等が挙げられる。
本願発明の第2形態は、穀物食品用結着防止剤である。すなわち、以下に例示する穀物食品に本願発明を用いることで、穀物食品の結着を効果的に防止することができる。
本願発明の穀物原料とは、米,小麦,大麦,稗,粟,とうもろこし等のイネ科植物や蕎麦,大豆等の種子、や、その粉砕品、更に、その粉砕品から澱粉や蛋白質の組成により分画したものや、澱粉や蛋白質をそれぞれ濃縮あるいは化工処理または分離したものを広く穀物原料と定義する。具体的には、脱皮,脱胚軸した精白米等やその粉砕品である米粉、ロール粉砕機を用いて原料小麦を粉化し篩分けを行い、ふすま部を取り除くことで得られる小麦粉、とうもろこしの角質胚乳部を乾燥させ粉砕して得られるコーングリッツ等、更にこれらを分画した、あるいは濃縮した、米澱粉,小麦澱粉,タピオカ澱粉,馬鈴薯澱粉,甘藷澱粉,小麦グルテン,コーンフラワー,コーンスターチ,ワキシーコーンスターチ,コーングルテン等を指す。
穀物食品とは、上記穀物原料を用いた一群の食品やその加工食品である。精白米を用いた、米飯,餅およびその加工品、蕎麦粉を用いた蕎麦、小麦粉を用いたうどんや中華麺,パスタ,麺皮等の麺類およびその加工品、同じく小麦粉を用いたバッターやパン,ピザ,焼菓子およびその加工品、更に穀物に由来する澱粉を用いた、団子等の菓子類、並びにグルテンを用いた麺やパン、ソーセージ等を指す。
穀物食品用結着防止剤とは、上記の穀物食品、特に米飯,麦飯,バターライス,おにぎり,ピラフ,やきめし,かやくご飯等の米飯類や、餅,餅菓子,粟餅,団子,饅頭等の和菓子類、うどん,パスタ,インスタントラーメン等、米や米粉,小麦粉,澱粉類を用いたこれら食品について、架橋化大豆多糖類を混和し、あるいは表面処理することで、その相互の、あるいは容器との付着を防止または低減するものである。
本願発明の第3形態は、澱粉含有食品の老化抑制である。すなわち、以下に例示する澱粉含有食品に本願発明を用いることで、澱粉含有食品の老化を効率的に抑制することができる。
本願発明の澱粉含有食品とは、米,小麦,大麦,稗,粟,とうもろこしや、キャッサバ,馬鈴薯,甘藷等について、それらをそのまま、またはその粉砕品を、あるいはそれから得た澱粉を用いた、各種食品を指す。具体的には、クッキー,ビスケット,クラッカー,スポンジケーキ,中華まん,各種のパン,米菓,餅菓子類,餅類など、小麦粉,米や米粉,または他の穀物に由来する、澱粉を主要原料として生地を焼成したり、蒸したり、炊き上げることによって製造される食品を言う。
本発明の澱粉含有食品老化抑制剤とは、上記の食品について、架橋化大豆多糖類を混和することで、その澱粉の老化を抑制するものである。本願発明の老化抑制剤を添加する時期については、特に制限は無く、原料中に予め添加しておくか、又は製造工程の途中で添加しても良い。特に、蒸練機、エクストルーダーを用いて製造する方法においては、著しい効果が認められる。後は各食品の製造法に準じ常法どおり、焼成したり、蒸したり炊き上げる等して、各々の食品を製造することができる。
本願発明の第4形態は、小麦粉および小麦グルテンの物性改良剤である。すなわち、以下に例示する小麦粉および小麦グルテンに本願発明を用いることで、小麦粉および小麦グルテンの分散性を高めることができる。
本願発明における小麦粉には、強力粉,中力粉,薄力粉またはデュラムセモリナ小麦粉等を使用できる。これら小麦粉を含むドウやバッター液に架橋化大豆多糖類を添加すると、グルテンネットワークの形成を強力に阻害し、ドウの粘弾性上昇やバッター液の粘度上昇を長時間にわたって低く抑えることができる。例えば架橋化大豆多糖類を添加されたバッターは、数十分〜数時間経過しても粘度の上昇が抑えられ、フライの前処理工程などでの高い作業性が長時間にわたって確保される。また、架橋化大豆多糖類は、パンやスポンジに添加するとソフト感、しっとり感の付与し、麩饅頭へ添加すると流動性が上がり成形効率を向上し、更に焼き菓子に添加するとコワレを防止し、膨化を向上できる。
本願発明の第3形態は、冷菓用の品質安定剤である。すなわち、以下に例示する冷菓に本願発明を用いることで、氷菓,アイスクリーム等の冷菓類について、その物性の改良を行なうことができる。
本願発明において冷菓とは、乳成分を含まない冷菓と乳成分を含み且つ非酸性の冷菓をいい、前者の乳成分を含まない冷菓としては、例えばアイスキャンデー,ブロックアイス,かき氷,かち割り氷,シャーベット等の、いわゆる氷菓子が例示できる。また、後者の乳成分を含み且つ非酸性の冷菓としては、例えば使用原料の成分によって乳等省令により分類されるアイスクリーム,アイスミルク,ラクトアイス等のアイスクリーム類が例示できる。
架橋化大豆多糖類の添加量は、冷菓の種類によって異なるが、冷菓の重量に対して、0.001〜15重量%、好ましくは0.005〜10重量%であり、より好ましくは、0.05〜3重量%である。添加量がいずれの場合も、少なすぎると、明確な効果が得られず、逆に多すぎると、粘度が上昇したりして、目的とする軽い食感が得にくくなる。
次に標準的な従来の冷菓製造工程を以下に説明する。
アイスクリーム類の従来の標準的な製造工程は、まず、計量した乳原料、植物性油脂、甘味料、乳化剤、安定剤を混合、溶解してミックスを調製する。この場合、乳化剤、架橋化大豆多糖類を含む安定剤、糖類といった粉体原料がままこにならないように混合して投入することが好ましく、単独で投入する場合は、十分な攪拌条件を設定する。また、溶解温度は50〜80℃が好ましい。
一方、氷菓の従来の標準的な製造工程は、次のようなものである。計量した原料をアイスクリーム類と同様に溶解し、均質化、加熱殺菌するのは全ての氷菓に一般的な工程である。ただし、原料としてアイスクリーム類よりも酸味料や果汁が使用されることが多い。次に、かち割り氷、かき氷、アイスキャンデーであれば、凍結缶と呼ばれる型に入れて急速凍結する。なお、アイスキャンデーの中には、ホモミキサー等により強制攪拌して気泡を抱かせてから凍結する場合もある。
分離大豆蛋白質の製造工程で得られた生オカラに2倍重量部の水を加え、塩酸を用いてpHを4.5に調整した。120℃で90分間加圧加熱処理を行ない、冷却後に遠心分離(10,000g×20分)により不溶性成分を分離して水溶性大豆多糖類溶液を得た。同多糖類溶液を最終60重量%エタノールで沈殿させ、回収した沈殿を90重量%の含水エタノールで洗浄し、得られた沈殿を風乾して架橋化大豆多糖類である、大豆多糖類Aを得た。
比較製造例で得た大豆多糖類Aの5重量%水溶液を調製し、沸騰水浴中で5分間加熱した。多糖類水溶液にトリメタリン酸ナトリウムを最終2重量%となるように溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH12に調整した。この反応液を60℃で1時間攪拌しながら反応させた。不溶物を遠心分離(8,000rpm, 30分)で除去し、上清を多糖類として得た。多糖類溶液を最終60重量%エタノールで沈殿させ、回収した沈殿を90重量%の含水エタノールで洗浄し、得られた沈殿を風乾して架橋化大豆多糖類である、大豆多糖類Bを得た。
中性糖は、硫酸分解した後、HPLC-PAD法で分析した。ウロン酸は、D-ガラクツロン酸を標準物質としてBlumenkrantz法で比色定量した。またゲルろ過HPLC(TSKgel-G-5000PWXL;TOSOH, 7.8mm×30cm 移動相:50mM 酢酸ナトリウム水溶液(pH5.0), 流速1.0mL/min, RI検出器, 標準物質プルランP-82(昭和電工(株)))により分子量分布を測定した。高分子画分の定量については、RI検出装置で測定して得たクロマトグラムの総ピーク面積が多糖類の総量に相当するとし、総ピーク面積に対する分子量50万から1000万の高分子多糖類成分のピーク面積の含有割合を定量した。以下の表1に高分子成分の含有割合と組成、糖組成分析値を示す。
表2に示した配合にて乳化香料を調製した。すなわち大豆多糖類Bを水に溶解し、これにオレンジオイルを含む混合油とグリセリンを添加、分散して100重量部とし、50重量%クエン酸溶液でpHを4.0に調製後、高圧ホモゲナイザー(150kgf/cm2×2pass)で均質化を行った(実施例1)。また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類A(比較例1)、アラビアゴム(和光純薬工業(株))(比較例2)を用いて、同様の調製を行なった。次にグラニュー糖87重量部、クエン酸3重量部を水910重量部に溶解し、続いて上記実施例1および比較例1,2の各乳化物2重量部を添加してオレンジ様清涼飲料を得た。上記乳化物及び飲料を3ヶ月間5℃で保存し、その状態を観察した。
大豆多糖類B 20重量部とデキストリン(マックス2000 松谷化学製)15重量部を水200重量部に溶解し、これにレモンオイル60重量部、中鎖脂肪酸トリグリセリド5重量部を混合した後、75℃まで加温して、高圧ホモゲナイザー(150kgf/cm2)で均質化を行った。得られた乳化物をスプレードライヤーで噴霧乾燥し、粉末香料を得た(実施例2)。また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類A(比較例3)、アラビアガム(比較例4)を用いて、同様の調製を行なった。
水64.1重量部,醸造酢12.5重量部に、砂糖5重量部、食塩3重量部、L-グルタミン酸ナトリウム0.3重量部、および大豆多糖類Bの5重量部を添加し完全に溶解した。そこにサラダ油15重量部を徐々に添加し、ホモミキサーで予備乳化後、高圧ホモゲナイザー(400kgf/cm2)で均質化を行い、低粘度の乳化タイプドレッシングを得た。また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類A(比較例5)、キサンタンガム0.4重量部(比較例6)を用いて、同様の調製を行なった。
○実施例4,比較例7
大豆多糖類B 5重量部を水75重量部に溶解した。これに市販のミルクフレーバー0.1部を添加した精製椰子油20重量部を70℃で加えホモミキサーにて予備乳化を行った。次いで、高圧ホモゲナイザーにて乳化(150kg/cm2,2pass)して、コーヒー用ホワイトナーを得た(pH6.4)。また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類A(比較例7)を用いて、同様にコーヒー用ホワイトナーを得た(pH6.1)。
生米400gを洗米し、生米重量に対して大豆多糖類Bを0.1重量%、0.5重量%、1.0重量%となるように炊飯水988gに溶解した。炊飯器(三洋電機(株)製)を使用して炊飯後、炊き上がった米飯を20℃に冷却したものを実施例5とし、また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類Aを用いて、同様の調製を行なったものを比較例8とし、大豆多糖類Bを添加せず、炊飯水を960gとした以外は同様の調製を行なったものを対象例1とした。パネラー5名で官能評価を行った結果を表7に示した。米飯のほぐれ性の評価については数値で表した。すなわちほぐれないものは0点、良好なほぐれ性を示すものは3点とし、パネラーの平均点を記載した。以下に示した様に、大豆多糖類Bは大豆多糖類Aよりも少量の添加で米飯に良好なほぐれ性を付与し、更に大豆多糖類Bを添加することで米飯は適度な粒感を有していた。
生うどんを沸騰水中で茹でた後、水洗してうどん表面のぬめりを取り、氷冷して麺をしめ、水切りをして茹でうどんを得た。大豆多糖類Bの5重量%水溶液を、得られた茹でうどんの重量に対してそれぞれ2重量%,4重量%となるようにうどん表面に均一に噴霧したものを実施例6と、また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類Aを用いて同様の調製を行なったものを比較例9、大豆多糖類Bを添加せずに同様の調製を行なったものを対象例2とした。次いで冷蔵庫中で24時間保存し、パネラー5名で官能評価を行った結果を表8に示した。うどんのほぐれ性の評価については数値で表した。すなわちほぐれないものは0点、良好なほぐれ性を示すものは3点とし、パネラーの平均点を記載した。以下に示す様に、大豆多糖類Bを添加したうどんは大豆多糖類Aを添加したものよりも良好なほぐれ性を有しており、大豆多糖類Aよりも少量の添加で良好なほぐれ性を有していた。
大豆多糖類B 1.5gと蕨粉100g、砂糖20gを水500gに投入してミキサーで混合し、弱火にかけながら透明になるまで練り上げ、冷却・成型して蕨餅を得、実施例7とした。大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類Aを用いて同様の調製を行なったものを比較例10、大豆多糖類Bを添加せずに同様の調製を行なったものを対象例3とした。その後蕨餅を冷蔵庫中で24時間保存し、老化の進行状態を確認した。評価方法はパネラー6名による官能評価およびレオメーター(NRM-2002J:不動工業(株)製)を用いて蕨餅の硬さを測定した。なお、レオメーターの測定値が高い程蕨餅は硬く、老化が進行したことを示す。評価結果を表9に示す様に、大豆多糖類Bを添加した蕨餅は大豆多糖類Aを添加したものよりも老化の進行を抑制することができ、その食感は24時間保存後も軟らかくみずみずしいものであった。
小麦粉(日清フーズ(株)製 商品名:「フラワー 薄力小麦粉」)に大豆多糖類Bをそれぞれ対小麦粉1重量%,5重量%になるように加え、混合した。加水量を対小麦粉1.3重量倍とし、卓上ミキサー((株)愛工舎製作所製・ケンミックスKM-600)で、1分30秒攪拌し、バッター液を得た。実施例8において、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類Aを用いて同様の調製を行ったものを比較例11、大豆多糖類Bを添加せずに同様の調製を行ったものを対象例4とした。その後、各バッター液を5℃の恒温槽中で所定時間保存後、粘度計((株)トキメック製)にて5℃で粘度を測定した。各バッター液粘度の経時変化を調製後0分の値を100%として、その増減率で表した。結果を図1に示した。対象例4においては、経時的に著しい粘度の増加が確認されたのに比べて、実施例8及び比較例11では粘度の増加はほとんどなく、長時間経過しても安定していた。また大豆多糖類Bは大豆多糖類Aよりも少ない添加量で効果的にバッター液粘度を安定させることができた。
実施例8と同様の条件にて調製した小麦粉1重量%のバッター液を0時間,3時間,6時間、5℃の恒温槽中にて静置した。調製したバッター液に、半切りにしたちくわ(5cm)を浸し、余分に付着したバッター液を除いた後、170℃のフライ油で2分間フライした。実施例9において、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類Aを用いて同様の調製を行ったものを比較例12、大豆多糖類Bを添加せずに同様の調製を行ったものを対象例5とした。以上のようにして得られた天ぷらを一定時間冷ました後、パネラー5名により、試食評価した。点数は対象例5の0時間品を5点とし、さくさく感の高いものを10点、ねちゃつきの強いものを0点として表し、結果を表10に示した。対象例5においては、経時的にバッター粘度が増加し、油っぽく、ねちゃついた食感になったのに比べて、実施例9及び比較例12ではバッター液の経時的な変化はほとんどなく、衣の付き方も一定で、フライ後の食感もさくさく感を維持して、良好であった。また実施例9は比較例12よりもさくさく感が強く、良好な食感であった。
表11の配合で大豆多糖類A、大豆多糖類Bを蒸留水に添加及び撹拌し、溶液を得た。なお、表11記載の分散性改良剤の濃度は、活性グルテンを100重量%とした時の重量%で示した。これをスリーワンモーター(新東科学(株))で攪拌しながら(500rpm)、活性グルテンを20重量%となるよう添加し、グルテンの分散状態を目視および分散液の粘度にて評価を行った。粘度はグルテンを水に均一に分散させた直後の25℃における粘度を回転粘度計(東機産業(株)製)で測定した。評価結果を表11に配合と合わせて示した。
表12に示した配合にてシャーベットを調製した。すなわち大豆多糖類Bを含む粉体原料を混合し、80℃の水に投入後、攪拌溶解を行った。次いで濃縮オレンジ果汁、オレンジピューレ、水飴を投入し、80℃に過熱して10分間、攪拌溶解し、高圧ホモゲナイザーにて均質化(100kgf/cm2)を行った。その後4℃で20時間エージングを行い、更に香料を添加後アイスクリーマーに投入し、オーバーランを60%に設定してフリージングを行った後、容器に充填して急速凍結し、凍結後-25℃で一晩硬化させてシャーベットを得、実施例11とした。また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類Aを用いて同様の調製を行なったものを比較例13、ローカストビーンガム(ローカストビーンガムF:三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)を用いたものを比較例14、タマリンド種子多糖類(グリロイド2A:大日本住友製薬(株)製)を用いたものを比較例15、大豆多糖類Bを添加せずに同様の調製を行なったものを対象例6とした。
表14に示した配合にてブロックアイスを調製した。すなわち大豆多糖類Bを含む粉体原料を混合し、80℃の水に投入後、攪拌溶解を行った。次いで濃縮オレンジ果汁、オレンジ香料を投入し均一に混合した。その後4℃で20時間エージングを行い、ミックスを凍結缶に充填して急速凍結を行い、更に-25℃で一晩硬化させてブロックアイスを得、実施例12とした。また、大豆多糖類Bの代りに大豆多糖類Aを用いて同様の調製を行なったものを比較例16、ローカストビーンガム(ローカストビーンガムF:三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)を用いたものを比較例17、大豆多糖類Bを添加せずに同様の調製を行なったものを対象例7とした。
2 ●:実施例8,1重量%添加
3 △:比較例11,5重量%添加
4 ▲:比較例11,1重量%添加
5 ×:対象例4,無添加
Claims (6)
- 架橋化大豆多糖類を有効成分とする、食品用物性改良剤。
- 食品用乳化剤として用いられる、請求項1に記載の食品用物性改良剤。
- 穀物食品用結着防止剤として用いられる、請求項1に記載の食品用物性改良剤。
- 澱粉含有食品老化抑制剤として用いられる、請求項1に記載の食品用物性改良剤。
- 小麦粉または小麦グルテンの物性改良剤として用いられる、請求項1に記載の食品用物性改良剤。
- 冷菓用物性安定剤として用いられる、請求項1に記載の食品用物性改良剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008314023A JP5321028B2 (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 食品用物性改良剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008314023A JP5321028B2 (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 食品用物性改良剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010136638A true JP2010136638A (ja) | 2010-06-24 |
JP5321028B2 JP5321028B2 (ja) | 2013-10-23 |
Family
ID=42347292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008314023A Expired - Fee Related JP5321028B2 (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 食品用物性改良剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5321028B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012099031A1 (ja) * | 2011-01-17 | 2012-07-26 | 不二製油株式会社 | 米飯品質改良剤 |
JP2012157278A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Kirin Kyowa Foods Co Ltd | 球状ゲルおよびその製造方法 |
WO2014087737A1 (ja) * | 2012-12-06 | 2014-06-12 | 不二製油株式会社 | ピザ生地およびその製造方法 |
KR20150032841A (ko) * | 2012-06-27 | 2015-03-30 | 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. | 수용성 활성 성분을 포함하는 나노겔 |
JP2016093108A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 赤城乳業株式会社 | 香料添加食品の製造方法、香料添加食品及びこれを用いた冷菓、冷菓の製造方法 |
JPWO2014049698A1 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-08-22 | 株式会社エー・アンド・デイ | 流動体の物性測定方法及び装置 |
EP2997831A4 (en) * | 2013-05-01 | 2016-12-07 | Fuji Oil Holdings Inc | GLUTENESEVERABILITY-IMPROVERS AND GLUTENEDISPERSION |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101815204B1 (ko) * | 2017-06-01 | 2018-01-09 | 김종훈 | 빙수용 멀티 플레이버 얼음의 제조방법 및 이에 의해 제조되는 빙수용 멀티 플레이버 얼음 |
KR101815205B1 (ko) * | 2017-06-01 | 2018-01-09 | 김종훈 | 플레이버 얼음의 제조방법 및 이에 의해 제조되는 플레이버 얼음 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05230101A (ja) * | 1992-02-24 | 1993-09-07 | Fuji Oil Co Ltd | 水溶性多糖類の水不溶化法 |
JPH06121922A (ja) * | 1992-06-16 | 1994-05-06 | Fuji Oil Co Ltd | 乳化剤及び乳化組成物 |
JPH06121647A (ja) * | 1992-10-12 | 1994-05-06 | Sanei Gen F F I Inc | 穀類加工食品及びそのほぐれ改良剤 |
JPH10150938A (ja) * | 1996-11-26 | 1998-06-09 | Fuji Oil Co Ltd | 餅類及び餅菓子類並びにそれらに用いる老化防止剤 |
JPH11169117A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-06-29 | Fuji Oil Co Ltd | 揚げ物衣用バッター及びこれを用いた揚げ物 |
JP2001161280A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-06-19 | Fuji Oil Co Ltd | 冷菓の製造方法 |
WO2008149738A1 (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-11 | Fuji Oil Company, Limited | 水溶性多糖類の製造法 |
WO2010052883A1 (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-14 | 不二製油株式会社 | 洗浄剤組成物 |
WO2010061570A1 (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-03 | 不二製油株式会社 | 微粒子物質の分散方法 |
JP2010136653A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Fuji Oil Co Ltd | ゲル化剤もしくは増粘剤、及びこれを用いた食品 |
-
2008
- 2008-12-10 JP JP2008314023A patent/JP5321028B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05230101A (ja) * | 1992-02-24 | 1993-09-07 | Fuji Oil Co Ltd | 水溶性多糖類の水不溶化法 |
JPH06121922A (ja) * | 1992-06-16 | 1994-05-06 | Fuji Oil Co Ltd | 乳化剤及び乳化組成物 |
JPH06121647A (ja) * | 1992-10-12 | 1994-05-06 | Sanei Gen F F I Inc | 穀類加工食品及びそのほぐれ改良剤 |
JPH10150938A (ja) * | 1996-11-26 | 1998-06-09 | Fuji Oil Co Ltd | 餅類及び餅菓子類並びにそれらに用いる老化防止剤 |
JPH11169117A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-06-29 | Fuji Oil Co Ltd | 揚げ物衣用バッター及びこれを用いた揚げ物 |
JP2001161280A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-06-19 | Fuji Oil Co Ltd | 冷菓の製造方法 |
WO2008149738A1 (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-11 | Fuji Oil Company, Limited | 水溶性多糖類の製造法 |
WO2010052883A1 (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-14 | 不二製油株式会社 | 洗浄剤組成物 |
WO2010061570A1 (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-03 | 不二製油株式会社 | 微粒子物質の分散方法 |
JP2010136653A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Fuji Oil Co Ltd | ゲル化剤もしくは増粘剤、及びこれを用いた食品 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012099031A1 (ja) * | 2011-01-17 | 2012-07-26 | 不二製油株式会社 | 米飯品質改良剤 |
JPWO2012099031A1 (ja) * | 2011-01-17 | 2014-06-30 | 不二製油株式会社 | 米飯品質改良剤 |
JP5974900B2 (ja) * | 2011-01-17 | 2016-08-23 | 不二製油株式会社 | 米飯品質改良剤 |
JP2012157278A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Kirin Kyowa Foods Co Ltd | 球状ゲルおよびその製造方法 |
KR20150032841A (ko) * | 2012-06-27 | 2015-03-30 | 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. | 수용성 활성 성분을 포함하는 나노겔 |
KR102074537B1 (ko) | 2012-06-27 | 2020-02-06 | 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. | 수용성 활성 성분을 포함하는 나노겔 |
JPWO2014049698A1 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-08-22 | 株式会社エー・アンド・デイ | 流動体の物性測定方法及び装置 |
WO2014087737A1 (ja) * | 2012-12-06 | 2014-06-12 | 不二製油株式会社 | ピザ生地およびその製造方法 |
JP5605524B1 (ja) * | 2012-12-06 | 2014-10-15 | 不二製油株式会社 | ピザ生地およびその製造方法 |
EP2997831A4 (en) * | 2013-05-01 | 2016-12-07 | Fuji Oil Holdings Inc | GLUTENESEVERABILITY-IMPROVERS AND GLUTENEDISPERSION |
JPWO2014178321A1 (ja) * | 2013-05-01 | 2017-02-23 | 不二製油株式会社 | グルテン分散性改良剤及びグルテン分散液 |
JP2016093108A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 赤城乳業株式会社 | 香料添加食品の製造方法、香料添加食品及びこれを用いた冷菓、冷菓の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5321028B2 (ja) | 2013-10-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5321028B2 (ja) | 食品用物性改良剤 | |
TWI514969B (zh) | Cellulose composition | |
RU2366278C2 (ru) | Растворимое пищевое волокно из овсяного и ячменного зерна, способ получения фракции, богатой бета-глюканом, и применение этой фракции в пищевых, фармацевтических и косметических продуктах | |
WO2002064714A1 (fr) | Produits contenant du $g(b)-glucane | |
CN105555149B (zh) | 面条用松散改良剂的制造方法 | |
US20080138484A1 (en) | Starchy Food Material or Starchy Food | |
JP4655933B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP5004750B2 (ja) | 食感改良剤及びその製造方法 | |
JP5263156B2 (ja) | グルテン用分散性改良剤及びグルテンの分散液 | |
JP2002241784A (ja) | βグルカン含有油脂組成物 | |
WO2018037759A1 (ja) | 澱粉含有食品用ほぐれ改良剤 | |
JP5461440B2 (ja) | 食品および化粧品におけるテキスチャー化剤としてのアルテルナンの使用 | |
JP6496128B2 (ja) | スポンジケーキ改良材 | |
JP3008193B1 (ja) | 気泡含有食品 | |
Parmar et al. | Macromolecules Interactions in Food Formulations | |
JP3915696B2 (ja) | 豆乳粉末素材及びその製造方法 | |
JP2003070431A (ja) | 食品の製造方法 | |
EP3135124B1 (en) | Use of a water-soluble pea polysaccharide | |
JP2021141889A (ja) | 改質食用素材の製造方法およびそれを用いた改質食用素材 | |
EP4081049A1 (en) | Soluble tapioca flour compositions | |
JP6546473B2 (ja) | バターケーキ改良材 | |
WO2023189332A1 (ja) | 卵代替物及び卵代替物の製造方法 | |
JP2002306064A (ja) | βグルカン含有油脂乳化組成物 | |
Cho | Patent literature review on complex carbohydrates as fat mimetics | |
JP2013172667A (ja) | 焼菓子用結着性向上剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130618 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130701 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5321028 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |