JP2010133388A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料補給時における機関点火時期の学習を適切に行う。
【解決手段】この装置は、点火時期の制御目標値を、内燃機関の経時変化による点火時期の変化分を補償する多点学習値AGdp[n]と、それ以外の要因による点火時期の変化分を補償する基本学習値AG[i]とにより補正する。制御目標値を、内燃機関の経時変化による点火時期への影響が大きい多点学習領域nでは多点学習値AGdp[n]および基本学習値AG[i]によって補正し、それ以外の領域では基本学習値AG[i]のみによって補正する。多点学習領域nでは多点学習値AGdp[n]の学習のみを許可し、それ以外の領域では基本学習値AG[i]の学習のみを許可する。多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量を制限する(S105〜S110)。基本学習値AG[i]の単位期間あたりの学習量は制限しない(S102)。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の点火時期制御装置に関するものである。
駆動源として内燃機関が搭載された車両では、内燃機関の運転状態に応じて点火時期を制御する、いわゆる点火時期制御が実行される。
この点火時期制御では、基本的に、内燃機関の運転状態に基づいて点火時期についての制御目標値が設定される。この制御目標値は、ノッキング発生の有無に応じて更新されるフィードバック補正項によって補正される。フィードバック補正項は、ノッキングの発生時には予め定められた遅角更新量分だけ変更されて点火時期を遅角補正し、ノッキングが発生していないときには予め定められた進角更新量分だけ変更されて点火時期を進角補正する。また上記制御目標値は、フィードバック補正項に基づき更新される学習値によって補正される。この学習値としては、例えばフィードバック補正項に徐変処理を施した値が算出される。
従来、そうした学習値として、内燃機関の経時変化(例えば機関燃焼室内へのデポジットの付着)による点火時期の変化分を補償するための第1の学習値とそれ以外の要因(例えば燃料性状の変化)による点火時期の変化分を補償するための第2の学習値との二つの学習値を設定するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の装置では、機関燃焼室内へのデポジットの付着による点火時期への影響が大きい第1の機関運転領域では第1の学習値の学習が許可される一方、その影響が小さい第2の機関運転領域では第1の学習値の学習が禁止される。これにより、第1の学習値としてはデポジット付着による点火時期の変化分に見合う値が学習され、第2の学習値としてはデポジット付着以外の要因による点火時期の変化分に見合う値が学習されて、ノッキングの発生要因に応じたかたちで点火時期が制御されるようになる。
特開2005−147112号公報(段落[0174],[0178])
ところで、内燃機関の運転環境(例えば吸入空気の温度や湿度)や同内燃機関に供給される燃料の性状(例えばオクタン価)が変化すると、ノッキングの発生状況が変化するために、これに伴ってフィードバック補正項も変化する。そのため、特許文献1に記載の装置のように内燃機関の運転領域に応じて第1の学習値の学習許可と学習禁止とを切り替えるようにすると、上述した運転環境や燃料性状が変化した場合に、以下のような不都合が生じる。
すなわち、運転環境や燃料性状の変化直後における第1の機関運転領域での内燃機関の運転に際して、その変化によって点火時期(詳しくは、フィードバック補正項)が変化したにもかかわらず、これが内燃機関の経時変化による点火時期の変化分を補償するための第1学習値に反映されてしまう。これは各学習値を共に補償対象に見合う値に精度良く学習する上で、それを妨げる一因となるために好ましくない。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料補給時における機関点火時期の学習を適切に行うことのできる内燃機関の点火時期制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の運転状態に基づき設定した基本値をノッキング発生の有無に応じて更新されるフィードバック補正項と同フィードバック補正項に基づき更新される学習値とにより補正して点火時期の制御目標値を設定し、前記学習値として前記内燃機関の経時変化による点火時期の変化分を補償する第1の学習値とそれ以外の要因による点火時期の変化分を補償する第2の学習値とを各別に学習する内燃機関の点火時期制御装置において、前記内燃機関の経時変化による点火時期への影響が大きい第1の機関運転領域では前記第1の学習値および前記第2の学習値によって前記基本値を補正して前記制御目標値を設定し、前記影響が小さい第2の機関運転領域では前記第2の学習値のみによって前記基本値を補正して前記制御目標値を設定する設定手段と、前記第1の機関運転領域では前記第1の学習値の学習のみを許可し、前記第2の機関運転領域では前記第2の学習値の学習のみを許可する許可手段と、前記第1の学習値の単位期間あたりの学習量についての制限度合いが前記第2の学習値の単位期間あたりの学習量についての制限度合いより大きくなるように、それら学習量を制限する制限手段とを備えることをその要旨とする。
内燃機関の運転環境や供給燃料の性状が大きく変化すると、それに伴って機関点火時期が急速に変化する。そのため、運転環境や燃料性状の変化による点火時期の変化分を補償する第2の学習値としては、点火時期の急変に合わせて急速に変化する値が設定されることが望ましい。これに対して、内燃機関の経時変化に伴う機関点火時期の変化は長い期間をかけてゆっくりと進む。そのため、内燃機関の経時変化による点火時期の変化分を補償する第1の学習値としては、そうした点火時期の変化に合わせてゆっくりとした速度で変化する値を設定すればよい。
上記構成によれば、内燃機関の経時変化による点火時期への影響が大きい第1の機関運転領域において学習される第1の学習値の学習量の制限度合いが大きいために、同第1の学習値を、内燃機関の経時変化の進行に合わせてゆっくりと進む点火時期の変化に応じて適切に学習することができる。しかも、運転環境や燃料性状が大きく変化した直後において第1の機関運転領域である場合、このとき点火時期が大きく変化するとはいえ、その変化分の第1の学習値への反映量が小さく抑えられるために、運転環境や燃料性状の変化に伴う点火時期の変化分のうちの第1の学習値に誤って反映される反映分を少量に抑えることができる。さらには、内燃機関の経時変化による点火時期への影響が小さい第2の機関運転領域において学習される第2の学習値の更新量の制限度合いが小さいため、運転環境や燃料性状が大きく変化した場合に、第2の学習値によって、その変化に伴う点火時期の急速な変化に合わせて同点火時期の変化分を適切に学習することができる。
このように上記構成によれば、内燃機関の運転環境や供給燃料の性状が変化した場合に、その変化に伴う点火時期の変化分が第1の学習値に反映されることを抑えつつ、同変化分を第2の学習値に速やかに反映させることができ、点火時期の学習を適切に行うことができる。
なお、上述したように第1の学習値の単位期間あたりの学習量についての制限度合いを第2の学習値の単位期間あたりの学習量についての制限度合いより大きくするとの構成は、請求項2によるように、第1の学習値の単位期間あたりの学習量を制限するとともに第2の学習値の単位期間あたりの学習量を制限しない、との構成を採用することによって実現することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、当該装置は、前記第1の機関運転領域が機関運転状態に応じて区画された複数の多点学習領域からなるとともに、それら多点学習領域毎に前記第1の学習値が設定されてなり、且つ前記第1の機関運転領域において前記複数の多点学習領域のうちの現在の機関運転状態が含まれる領域についての前記第1の学習値を更新することをその要旨とする。
内燃機関の経時変化(機関燃焼室内へのデポジットの付着など)によるノッキング発生への影響が、細かな運転領域毎に大きく異なったものとなる場合がある。この場合、仮に機関運転領域によらずに第1の学習値として同一の値を用いて制御目標値を設定すると、機関運転領域によっては第1の学習値が内燃機関の経時変化に起因するノッキングの発生を抑えるうえで不適切な値となるおそれがある。詳しくは、第1の学習値が点火時期を適正な時期より進角側の時期に変更する値となってノッキングの発生を効果的に抑制できなくなったり、第1の学習値が点火時期を適正な時期より遅角側の時期に変更する値となって内燃機関の出力低下を招いたりするおそれがある。
上記構成によれば、内燃機関の経時変化に起因するノッキング発生への影響のばらつきが大きい機関運転領域において、同領域を細分化した多点学習領域毎に各別に設定された第1の学習値を、それぞれノッキングの発生を抑制するうえで適切な値に学習することができるようになる。したがって、第1の学習値として不適切な値が学習されることによってノッキングの発生を効果的に抑制できなくなったり、内燃機関の出力低下を招いたりするといった不具合の発生を抑えることができる。
なお、前記単位期間としては、予め定められた一定時間を採用することや、所定周期毎に実行される学習処理を通じて第1の学習値および第2の学習値が共に更新される装置において同学習処理の実行周期を採用することの他、請求項4によるように、同一の学習値が連続して学習される期間を採用することができる。
また、請求項5によるように、内燃機関の運転を開始するべく運転スイッチが操作されてからその運転を停止するべく運転スイッチが操作されるまでの期間を前記単位期間として採用することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、前記第1の学習値および前記第2の学習値は共に揮発性のメモリに記憶される値であり、前記装置は、前記内燃機関およびその周辺機器に電力を供給するための電気回路に蓄電池を接続する作業が行われたときに、その後の所定期間にわたり、前記学習量についての制限度合いを一時的に小さくする制限緩和手段を更に備えることをその要旨とする。
上記構成では、電気回路と蓄電池との接続が一旦解除されると、それまで逐次学習されてきた第1の学習値と第2の学習値とが共に消失してしまうために、その後において電気回路と蓄電池とが再接続されたときに各学習値が学習されて実情に見合う値になるまでに長い時間がかかる可能性がある。
上記構成によれば、電気回路に蓄電池を接続する作業が行われたときにおいて同学習における学習量についての制限が緩和されるために、一旦消失した第1の学習値と第2の学習値とをそれぞれ実情に見合う値まで早期に変化させることが可能になる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、前記制限緩和手段は、前記学習量についての制限を一時的に解除するものであることをその要旨とする。
上記構成によれば、第1の学習値と第2の学習値とをそれぞれ実情に見合う値までより早期に変化させることが可能になる。
なお、前述した学習値の単位期間あたりの学習量を制限するとの構成は、請求項8によるように、学習量についての許容限界を定めた許容限界量を設定する、といった構成により実現することができる。
以下、本発明にかかる内燃機関の点火時期制御装置を具体化した一実施の形態について説明する。
図1に、本実施の形態にかかる点火時期制御装置が適用される内燃機関の概略構成を示す。
図1に示すように、内燃機関10の燃焼室11には吸気通路12を通じて空気が吸入されるとともに、燃料噴射弁13から噴射された燃料が供給される。燃料噴射弁13には、燃料タンク14内に備蓄された燃料が燃料ポンプ15によって圧送されている。そして、そうした吸入空気と噴射燃料とからなる混合気に対して点火プラグ16による点火が行われると、その混合気が燃焼してピストン17が往復移動し、内燃機関10のクランクシャフト18が回転する。燃焼後の混合気は排気として内燃機関10の燃焼室11から排気通路19に送り出される。
本実施の形態にかかる点火時期制御装置は、内燃機関10の運転のための各種制御を実行する電子制御装置30を備えている。この電子制御装置30は、各種制御に関係する各種の演算処理を実行する中央処理装置(CPU)、その演算に必要なプログラムやデータが記憶された不揮発性メモリ(ROM)、CPUの演算結果が一時的に記憶される揮発性メモリ(RAM30a)、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えている。
電子制御装置30の入力ポートには各種のセンサ類が接続されている。そうしたセンサ類としては、例えばアクセルペダル20の踏み込み量(アクセル踏み込み量AC)を検出するためのアクセルセンサ31や、吸気通路12に設けられたスロットルバルブ21の開度(スロットル開度TA)を検出するためのスロットルセンサ32、内燃機関10におけるノッキングの発生を検出するためのノックセンサ33が設けられている。その他、吸気通路12を通過する空気の量(通路空気量GA)を検出するための空気量センサ34や、クランクシャフト18の回転速度(機関回転速度NE)および回転角(クランク角「°CA」)を検出するためのクランクセンサ35、内燃機関10の運転開始や運転停止に際して操作される運転スイッチ36等も設けられている。
電子制御装置30は、各種センサ類の出力信号に基づき、機関回転速度NEや機関負荷KLなどといった内燃機関10の運転状態を把握する。なお機関負荷KLは、アクセル踏み込み量AC、スロットル開度TAおよび通路空気量GAに基づいて求められる内燃機関10の吸入空気量と機関回転速度NEとに基づき算出される。電子制御装置30は、そのようにして把握した内燃機関10の運転状態に応じて、出力ポートに接続された各種の駆動回路に指令信号を出力する。このようにして、電子制御装置30によって内燃機関10の点火時期制御などといった各種制御が実行される。
本実施の形態にかかる装置は蓄電池22を備えており、この蓄電池22は内燃機関10およびその周辺機器に電力を供給するための電気回路(電子制御装置30を含む)に接続されている。なお同装置は、内燃機関10の運転を停止させるために運転スイッチ36が操作された後においても電子制御装置30のRAM30aへの電力供給が維持されてその記憶値が保持されるようになっている。
次に、内燃機関10の点火時期制御について、図2を参照しつつ説明する。
本実施の形態の点火時期制御では、内燃機関10の運転状態等から求められる制御目標値(具体的には、点火時期指令値ST)に基づいて内燃機関10の点火時期が制御され、同点火時期指令値STが小さい値であるときほど内燃機関10の点火時期が遅角側の時期に制御される。
図2に示すように、点火時期指令値STは基本的に、内燃機関10の運転状態に基づき算出されるノック限界点火時期(BT−R)に対して、ノッキングの発生の有無に応じて増減するフィードバック補正項Fによる補正と同フィードバック補正項Fに基づき更新される基本学習値AG[i]による補正とを加えることによって算出される。
ノック限界点火時期(BT−R)としては、ベース点火時期BT(実線L1)からノック余裕代Rを減算した値が算出される。なおベース点火時期BTは、標準的な環境条件下においてノッキングを生じさせない最も進角側の点火時期に相当する値であり、機関負荷KLおよび機関回転速度NEに基づき算出される。また、ノック余裕代Rは、実験等により予め定められた固定値である。
このように算出されるノック限界点火時期(BT−R)は、ベース点火時期BTからノック余裕代Rだけ遅角させた値(破線L2)、言い換えれば、最もノッキングが発生しやすい環境条件下においてノッキングを生じさせない点火時期の範囲における最も進角側の点火時期を表す値となる。なお、上記環境条件としては気温、湿度、大気圧、および機関冷却水温等が挙げることができ、これらの条件に応じて内燃機関10におけるノッキングの発生しやすさが変化する。本実施の形態では、ノック限界点火時期(BT−R)が基本値として機能する。
フィードバック補正項Fは、ノックセンサ33の出力信号に基づきノッキングが発生していると判断されたときには予め定められた遅角更新量a分だけ減量されて点火時期を遅角させる一方、ノッキングが発生していないと判断されたときには予め定められた進角更新量b分だけ増量されて点火時期を進角させるといったように機能する値である。このフィードバック補正項Fにより、ノッキング発生時においては点火時期を直ちに遅角させてその発生の抑制が図られ、ノッキングが発生していないときには点火時期を進角させて機関出力の増大が図られる。
基本学習値AG[i]は、機関運転状態(詳しくは、機関負荷KLおよび機関回転速度NE)により区画された複数(本実施の形態では三つ)の基本学習領域i[i=1,2,3]毎に用意されている。図3は、上記基本学習領域iを示したものであり、同図に示す例では機関回転速度NEに応じて三つに区画された基本学習領域i[i=1,2,3]が設定されている。そして点火時期指令値STを算出する際には、基本学習値AG[i]として、そのときどきの機関回転速度NEに対応する基本学習領域iの値が用いられる。この基本学習値AG[i]は、フィードバック補正項Fの変化傾向に基づいて学習更新される。具体的には、上記フィードバック補正項Fに徐変処理を施した値が、そのときどきの機関回転速度NEにより定まる基本学習領域iに対応する新たな基本学習値AG[i]として記憶される。こうした基本学習値AG[i]により、ノッキングの発生を抑制するべく点火時期(具体的には、点火時期指令値ST)が定常的に補正される。なお、各基本学習値AG[i]は電子制御装置30のRAM30aに記憶されている。また上記徐変処理は例えば、直前の算出周期において更新された基本学習値AG[i]を「前回学習値」とし、1.0以上の正の数を「n」とすると、関係式[AG[i]={「前回学習値」×(n−1)+「フィードバック補正項F」}/n]を通じて基本学習値AG[i]を算出するといったように実行される。
図2に示すように、点火時期指令値STは、ノック限界点火時期(BT−R)に対して基本学習値AG[i]による補正を加えることにより、通常はノック限界点火時期(BT−R)よりも進角側の時期に相当する値になる。この状態にあって、ノッキング発生の有無に応じてフィードバック補正項Fが増減されると、フィードバック補正項Fの増減分だけ点火時期指令値STが図中に矢印Y1または矢印Y2で示すように増減する。そして、このように増減するフィードバック補正項Fを徐変処理した値が新たな基本学習値AG[i]として記憶されることによって同基本学習値AG[i]の更新が行われる。
ところで、内燃機関10の燃焼室11内にデポジットが付着するなどといった内燃機関10の経時変化が生じた場合に、同内燃機関10においてノッキングが発生しやすくなることがあり、そうした場合には基本学習値AG[i]が減少側の値に更新されるようになる。この場合の基本学習値AG[i]の更新量は、内燃機関10の経時変化に起因して点火時期のノック限界が遅角側の時期に移行する移行量に対応した値となる。したがって、更新後の基本学習値AG[i]を用いて点火時期(直接的にはノック限界点火時期(BT−R))を補正することにより、内燃機関10の経時変化に伴ってノッキングが発生しやすくなるといった不都合の発生が抑えられる。
ただし、内燃機関10の経時変化によるノッキング発生への影響は、同一の基本学習領域i内であっても、その領域i内における更に細かな機関運転領域毎に大きく異なったものとなる可能性がある。そして、そうした場合には、基本学習領域i毎に設定された基本学習値AG[i]のみを用いて点火時期の補正を行うと、同基本学習領域i内における機関運転状態によっては上記基本学習値AG[i]が内燃機関10の経時変化に起因するノッキングの発生を抑制するうえで不適切な値となるおそれがある。詳しくは、ノッキングの発生を抑制するうえで上記基本学習値AG[i]が大きすぎる値となってノッキング発生を効果的に抑制することができなくなったり、上記基本学習値AG[i]が小さすぎる値となって点火時期が過度に遅角側に補正されて内燃機関10の出力低下を招いたりするおそれがある。
本実施の形態では、点火時期指令値STが、ノック限界点火時期(BT−R)、フィードバック補正項F、および合計学習値AGTに基づいて以下の関係式(1)から求められる。

ST=(BT−R)+F+AGT …(1)

なお、関係式(1)における合計学習値AGTは、基本学習値AG[i]と多点学習値AGdp[n]とに基づいて、以下の関係式(2)から求められる値である。

AGT=AG[i]+AGdp[n] …(2)

関係式(2)における多点学習値AGdp[n]は、内燃機関10の燃焼室11内にデポジットが付着するなどといった内燃機関10の経時変化が生じたときに、ノッキング発生に対する同経時変化の影響のばらつきに応じたかたちで点火時期(具体的には、点火時期指令値ST)を補正するための補正項である。なお、各多点学習値AGdp[n]は電子制御装置30のRAM30aに記憶されている。
本実施の形態では、基本学習領域i内の中でもノッキング発生に対する内燃機関10の経時変化による影響のばらつきが大きい領域に、内燃機関10の運転状態(詳しくは、機関負荷KLおよび機関回転速度NE)に応じて区画された同基本学習領域iよりも更に細かい複数の多点学習領域nが設定されている。そして、上記多点学習値AGdp[n]は、それら多点学習領域n毎に設定されている。
この多点学習値AGdp[n]は、そのときどきの内燃機関10の運転状態が含まれる多点学習領域nに対応する値がフィードバック補正項Fに基づき更新される。この多点学習値AGdp[n]の更新は、基本的には、基本学習値AG[i]の更新と同様の態様でフィードバック補正項Fに徐変処理を施した値を新たな多点学習値AGdp[n]として記憶するといったように行われる。
このように多点学習値AGdp[n]を更新することにより、ノッキング発生に対する内燃機関10の経時変化による影響のばらつきが大きい領域において、そのばらつきに応じて同領域を細分化した多点学習領域n毎の多点学習値AGdp[n]をそれぞれノッキングの発生を抑制するうえで適切な値とすることができる。
なお本実施の形態では、そのときどきの内燃機関10の運転状態が多点学習領域n内にあるときには、その多点学習領域nの存在する基本学習領域iの基本学習値AG[i]の更新は行わず、多点学習値AGdp[n]の更新のみが行われる。すなわち、機関運転状態が多点学習領域nのいずれかに含まれる場合には多点学習値AGdp[n]のみが学習され、機関運転状態が多点学習領域n以外の領域に含まれる場合には、基本学習値AG[i]のみが学習される。
また点火時期指令値STを求める際に、そのときどきの内燃機関10の運転状態が複数の多点学習領域n内のいずれかに含まれるときには、多点学習値AGdp[n]として、同運転状態が含まれる多点学習領域nに対応する値が用いられる。一方、そのときどきの内燃機関10の運転状態が複数の多点学習領域nのうちのいずれにも含まれないときには、多点学習値AGdp[n]として「0」が設定される。すなわち、現在の機関運転状態が複数の多点学習領域nのうちのいずれにも含まれないときには、多点学習値AGdp[n]を用いることなく点火時期指令値STが算出されて、多点学習値AGdp[n]による点火時期の補正が行われない。
このようにして点火時期指令値STを求めることにより、基本学習領域i内にあってノッキング発生に対する内燃機関10の経時変化による影響のばらつきが大きい領域(多点学習領域n)では、ノック限界点火時期(BT−R)に対して基本学習値AG[i]と多点学習値AGdp[n]との双方によって補正が加えられるようになる。
これにより、基本学習領域i内であって内燃機関10の経時変化によるノッキング発生への影響のばらつきが大きい領域においても、その経時変化等に起因する内燃機関10での定常的なノッキングの発生を的確に抑制することができるようになる。言い換えれば、基本学習領域i内であって内燃機関10の経時変化によるノッキング発生への影響のばらつきが大きい領域において、点火時期が適正な時期より進角側に補正されてノッキングの発生を効果的に抑制できなくなったり点火時期が適正な時期より遅角側に補正されて内燃機関10の出力低下を招いたりするといった不具合の発生を抑えることができるようになる。本実施の形態では、上述した点火時期指令値STの算出にかかる処理が設定手段および許可手段として機能する。
図3に、上記多点学習領域nの設定態様を示す。
図3に示すように、複数の多点学習領域nは、複数の基本学習領域iのうちの機関回転速度NEの変化方向について最も低回転側に存在する基本学習領域i[i=1]内において、機関負荷KLの変化方向について低負荷側の領域に設定されている。これは、こうした領域において、ノッキング発生に対する内燃機関10の経時変化に起因する影響の度合いのばらつきが大きくなるためである。そして、この領域が機関回転速度NEの変化方向において4つに区画されるとともに機関負荷KLの変化方向において6つに区画されることにより、同領域には合計で24の多点学習領域n[n=1〜24]が設定されている。なお本実施の形態では、多点学習領域nが第1の機関運転領域として機能し、多点学習値AGdp[n]が第1の学習値として機能し、基本学習領域i[i=1]の上記多点学習領域nを除く領域が第2の機関運転領域として機能し、基本学習領域i[i=1]に対応する基本学習値AG[i]が第2の学習値として機能する。
ここで、内燃機関10の経時変化の有無による点火時期指令値STの変化について、最も低回転側の基本学習領域i[i=1]内における多点学習領域nとそれ以外の領域との違いを説明する。
図4は、上記基本学習領域i[i=1]内における多点学習領域n以外の領域において、内燃機関10の経時変化の有無による点火時期指令値STの変化態様の一例を示したものである。なお、同図における実線および二点差線は共に機関回転速度NEが一定の条件のもとでの機関負荷KLの変化に対する点火時期指令値STの推移の一例を示しており、実線は内燃機関10の経時変化なしの条件下での推移の一例を、二点差線は同経時変化ありの条件下での推移の一例をそれぞれ示している。
図4に示すように、基本学習領域i[i=1]内における多点学習領域n以外の領域では、内燃機関10の経時変化が生じてノッキングが発生しやすくなると、点火時期指令値STが実線で示す状態から二点差線で示す状態へと機関負荷KLの変化方向について一律の幅をもって遅角側に変化する。この点火時期指令値STの遅角側への変化量は、内燃機関10の経時変化の発生に起因するノッキングの発生を抑えるために上記基本学習領域iの基本学習値AG[i]が遅角側に変化した変化分に対応している。そうした基本学習値AG[i]による点火時期の補正を通じて、上記基本学習領域i[i=1]内における多点学習領域n以外の領域においては、内燃機関10の経時変化によってノッキングが発生しやすくなることを抑制することが可能である。これは、上記領域内においては、ノッキングの発生に対する内燃機関10の経時変化による影響がほぼ一律となるためである。
一方、図5は、上記基本学習領域i[i=1]内における各多点学習領域nの設定された領域(ここでは例えばn=1〜6の多点学習領域nに対応する領域)において、内燃機関10の経時変化の有無による点火時期指令値STの変化を示したものである。なお同図における実線及び破線は共に機関回転速度NE一定の条件のもとでの機関負荷KLの変化に対する点火時期指令値STの推移の一例を示しており、実線は内燃機関10の経時変化なしの条件下での推移の一例を、破線は同経時変化ありの条件下での推移の一例をそれぞれ示している。
図5に示すように、基本学習領域i[i=1]内における多点学習領域nでは、内燃機関10の経時変化が生じてノッキングが発生しやすくなると、点火時期指令値STが実線で示される状態から破線で示される状態へと機関負荷KL毎に異なる幅をもって遅角側に変化する。この点火時期指令値STの遅角側への変化量には、上記基本学習値AG[i]の遅角側への変化分に加えて、内燃機関10の経時変化の発生に伴うノッキング発生を抑制するために各多点学習領域nの多点学習値AGdp[n]が遅角側に変化した分も含まれている。
本実施の形態では、そうした基本学習領域i[i=1]内にあって各多点学習領域nの設定された領域において、内燃機関10の経時変化によってノッキングが発生しやすくなることを、多点学習値AGdp[n]による点火時期の補正を通じて抑制可能である。これは、ノッキングの発生に対する内燃機関10の経時変化による影響の度合いが多点学習領域n毎に大きくばらつくとしても、そのばらつきを考慮して細分化した多点学習領域n毎の多点学習値AGdp[n]がそれぞれノック発生を抑制するうえで適切な値に更新され、それら多点学習値AGdp[n]を用いて点火時期の補正が行われるためである。
ちなみに、複数の多点学習領域nにおけるノッキングの発生に対する内燃機関10の経時変化による影響は、それら多点学習領域n(図3参照)のうちの機関回転速度NEが低い速度側に設定される領域ほど大きくなる。また、上記影響は、複数の多点学習領域nのうちの特定の機関負荷KL(例えば全ての多点学習領域nを含む機関負荷KLの幅における中央値)を含む領域において最も大きくなり、同領域から遠い領域ほど小さくなる。したがって、各多点学習値AGdp[n]は、内燃機関10の低回転側に位置する多点学習領域nに対応するものほど小さい値になるとともに、特定の機関負荷KLを含む多点学習領域nに近い領域に対応するものほど小さい値になる傾向がある。
ここで、内燃機関10の運転環境(例えば吸入空気の温度や湿度)が変化したり、燃料タンク14への燃料補給によって内燃機関10に供給される燃料の性状(例えばオクタン価)が変化したりすると、その後においてノッキングの発生状況が変化するために、フィードバック補正項Fも変化するようになる。そのため、本実施の形態にかかる装置のように内燃機関10の運転状態に応じて多点学習値AGdp[n]が学習される状態と同学習が禁止される状態(基本学習値AG[i]が学習される状態)とを切り替えると、上述したように運転環境や燃料性状が変化した場合に、以下のような不都合が生じるおそれがある。
すなわち、運転環境や燃料性状の変化直後における多点学習領域nでの内燃機関10の運転に際して、その変化によって点火時期(詳しくは、フィードバック補正項F)が変化したのにもかかわらず、これが内燃機関10の経時変化による点火時期の変化分(具体的には、経時変化による点火時期への影響の度合いのばらつき)を補償するための多点学習値AGdp[n]に反映されてしまう。これは基本学習値AG[i]と多点学習値AGdp[n]とを共にその補償対象に見合う値に精度良く学習する上で、それを妨げる一因となるために好ましくない。
この点をふまえて本実施の形態では、各多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量についての制限度合いが各基本学習値AG[i]の単位期間あたりの学習量についての制限度合いより大きくなるように、それら基本学習値AG[i]および多点学習値AGdp[n]の学習量を制限するようにしている。詳しくは、各多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量を制限するとともに各基本学習値AG[i]の単位期間あたりの学習量を制限しないことにより、多点学習値AGdp[n]の制限度合いが基本学習値AG[i]の制限度合いより大きくなっている。
以下、そのようにして各多点学習値AGdp[n]の変化量を制限することによる作用について説明する。
内燃機関10の運転環境や供給燃料の性状が大きく変化すると、それに伴って点火時期(詳しくはフィードバック補正項F)が急速に変化する。そのため、運転環境や燃料性状の変化による点火時期の変化分を補償するための基本学習値AG[i]としては、そうした点火時期の急変に合わせて急速に変化する値が設定されることが望ましい。これに対して、内燃機関10の経時変化に伴う点火時期の変化は長い期間をかけてゆっくりと進む。そのため、内燃機関10の経時変化による点火時期の変化分を補償するための多点学習値AGdp[n]としては、そうした点火時期の変化に合わせてゆっくりとした速度で変化する値を設定すればよい。
本実施の形態では、内燃機関10の経時変化による点火時期への影響の度合いのばらつきが大きい多点学習領域nにおいて学習される多点学習値AGdp[n]の学習量の制限度合いが大きい。そのため、内燃機関10の経時変化の進行に合わせてゆっくりと進む点火時期の変化に合わせて多点学習値AGdp[n]を学習させることができ、同多点学習値AGdp[n]によって、内燃機関10の経時変化に伴う点火時期の変化分を適切に学習することができる。しかも、内燃機関10の運転環境や供給燃料の性状が大きく変化した直後において多点学習領域nである場合、このとき点火時期が大きく変化するとはいえ、その変化分の多点学習領域nへの反映量が小さく抑えられる。そのため、そうした運転環境や燃料性状の変化に伴う点火時期の変化分のうちの多点学習値AGdp[n]に誤って反映される反映分を少量に抑えることができるようになる。
また本実施の形態では、内燃機関10の経時変化による点火時期への影響の度合いのばらつきが小さい基本学習領域iにおいて学習される基本学習値AG[i]の学習量が制限されない。そのため、内燃機関10の運転環境や供給燃料の性状が大きく変化した場合に、その変化に伴う点火時期の急速な変化に合わせて基本学習値AG[i]が速やかに変化するようになり、同基本学習値AG[i]により、運転環境や供給燃料の性状の変化に伴う点火時期の変化分を適切に学習することができるようになる。
このように本実施の形態によれば、内燃機関10の運転環境や供給燃料の性状が変化した場合に、その変化に伴う点火時期の変化分が多点学習値AGdp[n]に誤って反映されることを抑えつつ、同変化分を基本学習値AG[i]に速やかに反映させることができ、点火時期の学習を適切に行うことができる。
ところで、本実施の形態にかかる装置では、蓄電池22の端子から電源ケーブルが取り外されて内燃機関10およびその周辺機器に電力を供給するための電気回路と蓄電池22との接続が一旦解除されると、電子制御装置30のRAM30aに記憶された記憶値が消失してしまう。これにより、それまで逐次学習されてきた各基本学習値AG[i]および各多点学習値AGdp[n]が消失してしまう。そのため、その後において上記電気回路と蓄電池22とが再接続されたときに、各多点学習値AGdp[n]や各基本学習値AG[i]が実情に見合う値と乖離した値になって、それら多点学習値AGdp[n]や基本学習値AG[i]が学習されて実情に見合う値になるまでに長い時間がかかる可能性がある。特に、本実施の形態にかかる装置では、多点学習値AGdp[n]の学習量が制限されるために、同多点学習値AGdp[n]が実情に見合う値になるまでに要する時間がごく長くなりやすい。
そのため本実施の形態では、上記電気回路に蓄電池22を接続する作業(具体的には、蓄電池22の端子に電源ケーブルを取り付ける作業)が行われたときに、その後の所定期間にわたり、多点学習値AGdp[n]の学習量についての制限を一時的に解除するようにしている。
これにより、多点学習値AGdp[n]が消失した場合において一時的に同多点学習値AGdp[n]を速やかに変化させることの可能な状態にすることができ、多点学習値AGdp[n]を実情に見合う値(詳しくは、内燃機関10の経時変化の進行度合いに応じた値)まで早期に変化させることができる。
以下、多点学習値AGdp[n]の変更量を制限する処理(制限処理)やその制限を解除する処理を含む学習処理について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、このフローチャートに示す一連の処理は、学習処理の具体的な実行手順を概念的に示したものであり、実際の処理は、所定のクランク角毎の割り込み処理として、電子制御装置30により実行される。
図6に示すように、この処理では先ず、内燃機関10の運転状態が多点学習領域nに含まれるか否かが判断される(ステップS101)。そして、多点学習領域nに含まれない場合には(ステップS101:NO)、内燃機関10の運転領域が基本学習領域iであるとして、基本学習値AG[i]の学習が実行される(ステップS102)。この場合には、前述したようにフィードバック補正項Fに徐変処理を施した値が基本学習値AG[i]として記憶される。すなわち、基本学習値AG[i]の単位期間あたりの学習量が制限されない。
一方、多点学習領域nである場合には(ステップS101:YES)、フィードバック補正項Fに徐変処理を施した値(徐変値Vf)が算出される(ステップS103)。その後、上記電気回路に蓄電池22を接続する作業が行われてから所定期間T3以上が経過していることを条件に(ステップS104:YES)、制限処理(ステップS105〜S110)が実行される。なお、電子制御装置30(詳しくは、そのRAM30a)には、内燃機関10の運転開始のために運転スイッチ36が操作されてから同内燃機関10の運転停止のために運転スイッチ36が操作されるまでの期間を1カウントとするカウント数(トリップ数「初期値=0」)が記憶されている。ステップS104の処理では、所定期間T3以上が経過していることが、電子制御装置30に記憶されているトリップ数が所定値(本実施の形態では「3」)以上であることをもって判断される。本実施の形態では、制限処理が制限手段として機能する。
制限処理では先ず、このときの機関運転状態が含まれる多点学習領域nに対応する多点学習値AGdp[n]についての同多点学習領域nになったときにおける値(初期学習値)と徐変値Vfの差(=「初期学習値」−Vf)の絶対値が同一領域変化量ΔVf1として算出される(ステップS105)。ここでは、同一領域変化量ΔVf1として、同一の多点学習領域nにおいて多点学習値AGdp[n]が連続して学習される期間(単位期間T1)における同多点学習値AGdp[n]の変化量が算出される。
また、このときの機関運転状態が含まれる多点学習領域nに対応する多点学習値AGdp[n]についての機関始動時(本実施の形態では、内燃機関10の運転を開始するべく運転スイッチ36が操作されたとき)における値(始動時学習値)と徐変値Vfとの差(=「始動時学習値」−Vf)の絶対値が始動後変化量ΔVf2として算出される。ここでは、始動後変化量ΔVf2として、内燃機関10の運転を開始するための運転スイッチ36の操作が最後になされてから現在までの期間(単位期間T2)における同多点学習値AGdp[n]の変化量が算出される。
その後、同一領域変化量ΔVf1が所定値A(例えば1.0「°CA」)より大きいか否かが判断される(ステップS106)。なお、所定値Aは、同一領域変化量ΔVf1の許容限界を定めた許容限界量であり、多点学習値AGdp[n]の誤学習を適正に抑えることの可能な値が実験やシミュレーションの結果などに基づき予め求められて電子制御装置30に記憶されている。
同一領域変化量ΔVf1が所定値Aより大きい場合には(ステップS106:YES)、始動後変化量ΔVf2が所定値B(例えば数「°CA」、ただしB>A)より大きいか否かが判断される(ステップS107)。なお、この所定値Bは、始動後変化量ΔVf2の許容限界を定めた許容限界量であり、多点学習値AGdp[n]の誤学習を適正に抑えることの可能な値が実験やシミュレーションの結果などに基づき予め求められて電子制御装置30に記憶されている。
そして、始動後変化量ΔVf2が所定値B以下である場合には(ステップS107:NO)、始動後変化量ΔVf2が許容限界量を超えていないものの、同一領域変化量ΔVf1が許容限界量を超えているとして、上記単位期間T1における多点学習値AGdp[n]の変化量が所定値Aになるように、多点学習値AGdp[n]が更新される(ステップS108)。
一方、始動後変化量ΔVf2が所定値Bより大きい場合には(ステップS107:YES)、始動後変化量ΔVf2と同一領域変化量ΔVf1とが共に許容限界量を超えているとして、次のように多点学習値AGdp[n]が更新される(ステップS109)。ここでは、所定値Bによる制限が優先されて、上記単位期間T2における同多点学習値AGdp[n]の変化量が所定値Bになるように、多点学習値AGdp[n]が更新される。
また、同一領域変化量ΔVf1が所定値A以下であり(ステップS106:NO)、始動後変化量ΔVf2が所定値Bより大きい場合には(ステップS110:YES)、始動後変化量ΔVf2が許容限界量を超えているとして、上記単位期間T2における同多点学習値AGdp[n]の変化量が所定値Bになるように、多点学習値AGdp[n]が更新される(ステップS109)。
このように本処理では、多点学習領域nにおいて同一領域変化量ΔVf1および始動後変化量ΔVf2の一方でもその許容限界量を超える場合には、多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量が過度に大きくなることを抑えるために制限される。
なお、同一領域変化量ΔVf1が所定値A以下であり(ステップS106:NO)、始動後変化量ΔVf2が所定値B以下である場合には(ステップS110:NO)、同一領域変化量ΔVf1と始動後変化量ΔVf2とが共に許容限界量を超えていないとして、前記徐変値Vfが多点学習値AGdp[n]として記憶される(ステップS111)。この場合には、多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量の制限が実行される機関運転領域であるとはいえ、同学習量が許容限界量より小さいために制限されない。
また、機関運転状態が多点学習領域nに含まれる場合であっても(ステップS101:YES)、上記電気回路に蓄電池22を接続する作業が行われた後において所定期間T3が経過していない場合には(ステップS104:NO)、制限処理が実行されず、前記徐変値Vfが多点学習値AGdp[n]として記憶される(ステップS111)。すなわち、この場合には多点学習値AGdp[n]が消失して同多点学習値AGdp[n]と実情に見合う値とが乖離した状態になった可能性があるとして、多点学習値AGdp[n]の学習量についての制限が解除されたうえで同多点学習値AGdp[n]が更新される。本実施の形態では、ステップS104の処理が制限緩和手段として機能する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)各多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量についての制限度合いが各基本学習値AG[i]の単位期間あたりの学習量についての制限度合いより大きくなるように、それら基本学習値AG[i]および多点学習値AGdp[n]の学習量を制限するようにした。そのため、内燃機関10の運転環境や供給燃料の性状が変化した場合に、その変化に伴う点火時期の変化分が多点学習値AGdp[n]に誤って反映されることを抑えつつ、同変化分を基本学習値AG[i]に速やかに反映させることができ、点火時期の学習を適切に行うことができる。
(2)各多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量を制限するとともに各基本学習値AG[i]の単位期間あたりの学習量を制限しないことにより、多点学習値AGdp[n]の制限度合いを基本学習値AG[i]の制限度合いより大きくするこことができる。
(3)内燃機関10の運転状態に応じて区画された複数の多点学習領域nを設定するとともに、それら多点学習領域n毎に多点学習値AGdp[n]を設定した。そのため、ノッキング発生に対する内燃機関10の経時変化による影響のばらつきが大きい領域において、そのばらつきに応じて同領域を細分化した多点学習領域n毎の多点学習値AGdp[n]をそれぞれノッキングの発生を抑制するうえで適切な値とすることができる。したがって、多点学習値AGdp[n]として不適切な値が学習されることによってノッキングの発生を効果的に抑制できなくなったり内燃機関の出力低下を招いたりするといった不具合の発生を抑えることができる。
(4)前記電気回路に蓄電池22を接続する作業が行われたときに、その後の所定期間T3にわたり、多点学習値AGdp[n]の学習量についての制限を一時的に解除するようにした。そのため、多点学習値AGdp[n]が消失した場合において一時的に同多点学習値AGdp[n]を速やかに変化させることの可能な状態にすることができ、多点学習値AGdp[n]を実情に見合う値まで早期に変化させることができる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・基本学習領域iの区画数は任意に変更することができる。
・多点学習領域nの区画数や区画態様は任意に変更可能である。
・多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量を制限するための構成として、単位期間T1あたりの学習量(同一領域変化量ΔVf1)を所定値Aによって制限するとの構成と、単位期間T2あたりの学習量(始動後変化量ΔVf2)を所定値Bによって制限するとの構成との一方のみを採用するようにしてもよい。また、そうした構成に代えて、あるいは加えて、「予め定められた一定時間あたりの学習量をその許容限界量によって制限する」との構成や「学習処理の実行周期あたりの学習量をその許容限界量によって制限する」との構成を採用することができる。
・基本学習値AG[i]の学習量についての許容限界量を定めて同学習量を制限するようにしてもよい。こうした構成を採用する場合には、多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量についての制限度合いが基本学習値AG[i]の単位期間あたりの学習量についての制限度合いより大きくなるようにそれらの制限度合いを設定することにより、上記実施の形態に準じた効果が得られるようになる。
・多点学習値AGdp[n]の学習量についての制限を一時的に解除する所定期間は、例えば学習処理の実行回数が所定回数に達するまでの期間を設定したり、内燃機関10の積算運転時間が所定時間に達するまでの期間を設定したりするなど、任意に変更することができる。要は、そうした所定期間として、多点学習値AGdp[n]が実情に見合う値から乖離した状態を早期に解消することと内燃機関10の運転環境や供給燃料の性状の変化による点火時期の変化分が多点学習値AGdp[n]に誤って反映されるのを適正に抑えることとが両立される期間を設定すればよい。
・内燃機関10およびその周辺機器に電力を供給するための電気回路に蓄電池22を接続する作業が行われたときに、その後の所定期間にわたり、多点学習値AGdp[n]の単位期間あたりの学習量についての制限を解除することに代えて、同学習量についての制限度合いを一時的に小さくするようにしてもよい。
本発明を具体化した一実施の形態にかかる点火時期制御装置が適用される内燃機関の概略構成を示す略図。 点火時期指令値の算出手順の概要を示す説明図。 基本学習領域および多点学習領域を示す説明図。 内燃機関の経時変化の有無による点火時期指令値の変化態様の一例を示すグラフ。 内燃機関の経時変化の有無による点火時期指令値の変化態様の一例を示すグラフ。 学習処理の具体的な実行手順を示すフローチャート。
符号の説明
10…内燃機関、11…燃焼室、12…吸気通路、13…燃料噴射弁、14…燃料タンク、15…燃料ポンプ、16…点火プラグ、17…ピストン、18…クランクシャフト、19…排気通路、20…アクセルペダル、21…スロットルバルブ、22…蓄電池、30…電子制御装置、30a…RAM、31…アクセルセンサ、32…スロットルセンサ、33…ノックセンサ、34…空気量センサ、35…クランクセンサ、36…運転スイッチ。

Claims (8)

  1. 内燃機関の運転状態に基づき設定した基本値をノッキング発生の有無に応じて更新されるフィードバック補正項と同フィードバック補正項に基づき更新される学習値とにより補正して点火時期の制御目標値を設定し、前記学習値として前記内燃機関の経時変化による点火時期の変化分を補償する第1の学習値とそれ以外の要因による点火時期の変化分を補償する第2の学習値とを各別に学習する内燃機関の点火時期制御装置において、
    前記内燃機関の経時変化による点火時期への影響が大きい第1の機関運転領域では前記第1の学習値および前記第2の学習値によって前記基本値を補正して前記制御目標値を設定し、前記影響が小さい第2の機関運転領域では前記第2の学習値のみによって前記基本値を補正して前記制御目標値を設定する設定手段と、
    前記第1の機関運転領域では前記第1の学習値の学習のみを許可し、前記第2の機関運転領域では前記第2の学習値の学習のみを許可する許可手段と、
    前記第1の学習値の単位期間あたりの学習量についての制限度合いが前記第2の学習値の単位期間あたりの学習量についての制限度合いより大きくなるように、それら学習量を制限する制限手段と
    を備えることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、
    前記制限手段は、前記第1の学習値の単位期間あたりの学習量を制限するとともに前記第2の学習値の単位期間あたりの学習量を制限しないことによって、前記第1の学習値についての前記制限度合いを前記第2の学習値についての前記制限度合いより大きくするものである
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、
    当該装置は、前記第1の機関運転領域が機関運転状態に応じて区画された複数の多点学習領域からなるとともに、それら多点学習領域毎に前記第1の学習値が設定されてなり、且つ前記第1の機関運転領域において前記複数の多点学習領域のうちの現在の機関運転状態が含まれる領域についての前記第1の学習値を更新する
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、
    前記単位期間は、同一の学習値が連続して学習される期間である
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、
    前記単位期間は、前記内燃機関の運転を開始するべく運転スイッチが操作されてからその運転を停止するべく前記運転スイッチが操作されるまでの期間である
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、
    前記第1の学習値および前記第2の学習値は共に揮発性のメモリに記憶される値であり、
    前記装置は、前記内燃機関およびその周辺機器に電力を供給するための電気回路に蓄電池を接続する作業が行われたときに、その後の所定期間にわたり、前記学習量についての制限度合いを一時的に小さくする制限緩和手段を更に備える
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、
    前記制限緩和手段は、前記学習量についての制限を一時的に解除するものである
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、
    前記制限手段は、前記学習量についての許容限界を定めた許容限界量を設定することによって同学習量を制限するものである
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
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