JP2010065571A - 車載内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料の無駄な消費を抑制しながらリザーブトルクを確保してエンジンストールの発生を抑制しつつ、補機の作動状態の変化に伴う負荷の低下にあわせて機関トルクを低下させ、安定したアイドリング運転を実現することのできる車載内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンコントロールユニット100は、補機の作動状態の変化に起因して要求トルクが低下したときにスロットル開度を徐々に減少させて吸入空気量を次第に減少させるとともに、機関回転速度に基づいて算出される機関トルクを要求トルクに一致させるように点火時期を変更して機関回転速度の変動を抑制する。このときエンジンコントロールユニット100は、スロットル開度に基づいて仮想トルクを推定し、仮想トルクが要求トルクよりも大きいときほどスロットル開度の減少速度を大きくするとともに、仮想トルクが要求トルクに近づくほど減少速度を小さくする。
【選択図】図1

Description

この発明は補機の作動状態に応じて機関トルクを増減させて補機の作動状態の変化に伴う負荷変動に起因する機関回転速度の変動を抑制して安定したアイドリング運転を実現する車載内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、エアコンやオルタネータ等、内燃機関の駆動力によって駆動される補機の作動状態に応じて吸入空気量及び点火時期を制御することにより、補機の作動状態の変化に伴う機関回転速度の変動を抑制するように機関トルクを増減させて安定したアイドリング運転を実現する車載内燃機関の制御装置が記載されている。
例えば、こうした車載内燃機関の制御装置にあっては、エアコンが作動する際にはエアコンの作動に伴って増大する負荷に対応する量だけスロットルバルブやアイドルコントロールバルブ等の開度を増大させて吸入空気量を増大さる。そして、これとあわせて点火時期をMBTに近づけることによって吸気遅れによるトルクの増大遅れを補うように機関トルクを増大させ、負荷の増大に対応するように速やかに機関トルクを増大させる。尚、MBTは最も効率的に混合気を燃焼させて最大のトルクを発生させることのできる点火時期であり、点火時期をMBTに近づけるほどトルクが増大し、点火時期をMBTから遠ざけるほどトルクが減少する。
こうして吸入空気量と点火時期とをあわせて制御することにより補機の作動状態の変化に伴う負荷変動に対応して即座に機関トルクを増減させて機関回転速度の変動を抑制し、安定したアイドリング運転を実現することができるようになる。尚、点火時期をMBTに近づけてトルクを増大させるためには、予め点火時期をMBTからずらした時期に設定してトルクの増大代、いわゆるリザーブトルクを確保しておく必要がある。
特開平9‐32612号公報
ところで、リザーブトルクは、点火時期を敢えてMBTからずらすことにより、点火時期をMBTに設定していれば得られるはずのトルクの一部を反故にすることによって確保されている。そのため、吸入空気量を減少させて機関トルクを減少させると、点火時期をMBTに設定したときに得られるはずのトルク自体が減少し、リザーブトルクも減少してしまう。したがって、例えば、補機の停止に起因する負荷の減少に対応して機関トルクを減少させるべく、補機の停止とともにスロットルバルブやアイドルコントロールバルブ等の開度を即座に減少させて吸入空気量を減少させた場合には、これに伴ってリザーブトルクも減少してしまう。そのため、このときに閉弁に伴って吸入空気量が過剰に減少してしまった場合には、点火時期をMBTに近づけることによってトルクの落ち込みを抑制しようとしても、減少したリザーブトルクだけでは十分にトルクを増大させることができず、機関回転速度が低下してしまい、ひいてはエンジンストールが発生してしまう。
そこで、こうしたエンジンストールの発生を確実に回避する上では、補機の停止に際して上記のようにスロットルバルブやアイドルコントロールバルブ等を即座に目標とする開度まで閉弁させるのではなく、これを徐々に閉弁して吸入空気量を次第に減少させ、これによるトルクの減少だけでは足りない分については点火時期をMBTから遠ざけることによって減少させるようにすることが考えられる。こうした構成によれば、点火時期をMBTから遠ざけてリザーブトルクを十分に確保しながら、補機の停止に伴う負荷の減少分に見合った分だけ速やかにトルクを減少させることができ、エンジンストールの発生を抑制するとともに安定したアイドリング運転を実現させることができるようになる。
しかし、点火時期をMBTから遠ざけるほど、反故にされるトルクが多くなり同量の燃料を含む混合気の燃焼によって得られるトルクは小さくなる。そのため、このように徐々に吸入空気量を減少させるとともに、主として点火時期をMBTから遠ざけることによって機関トルクを目標とするトルクまで低下させるようにした場合には、多くのトルクが反故にされる状態が継続しやすくなり、無駄に消費される燃料の量が増大してしまう。
この発明は上記実情に鑑みてなされたものでありその目的は、燃料の無駄な消費を抑制しながらリザーブトルクを確保してエンジンストールの発生を抑制しつつ、補機の作動状態の変化に伴う負荷の低下にあわせて機関トルクを低下させ、安定したアイドリング運転を実現することのできる車載内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の駆動力によって駆動される補機の作動状態に基づいてアイドリング運転に必要な機関トルクを要求トルクとして算出する要求トルク算出手段と、機関回転速度に基づいて実際に発生している機関トルクを算出する機関トルク算出手段とを備え、前記要求トルクが低下したときに内燃機関の吸入空気量調量手段の制御量を徐々に変更して吸入空気量を次第に減少させるとともに、前記機関トルク算出手段によって算出される機関トルクを前記要求トルクに一致させるように点火時期を変更することにより機関回転速度の変動を抑制する車載内燃機関の制御装置であって、前記吸入空気量調量手段の制御量に基づいて仮想トルクを推定し、低下した前記要求トルクよりも同仮想トルクが大きいときほど単位時間当たりの吸入空気量の減少度合が大きくなるように前記吸入空気量調量手段の制御量の変更速度を大きくするとともに、前記仮想トルクが前記要求トルクに近づくほど前記変更速度を小さくすることをその要旨とする。
吸入空気量調量手段の制御量が分かればそれに基づいて所定の点火時期(例えば最大のトルクを発生させることのできる点火時期であるMBT)において点火が行われた場合の発生トルクを仮想トルクとして推定することができる。上記請求項1に記載の構成によれば、吸入空気量調量手段の制御量に基づいて仮想トルクを推定し、補機の作動状態の変化に起因して低下した要求トルクとこの仮想トルクとの乖離の大きさに基づいて吸入空気量調量手段の制御量の変更速度を変化させるようにしている。そして、仮想トルクが要求トルクよりも大きいときほど吸入空気量調量手段の制御量の変更速度を大きくするとともに、仮想トルクが要求トルクに近づくほど同変更速度を小さくするようにしている。そのため、仮想トルクと要求トルクとの乖離が大きく、点火時期をMBTから大きく遠ざけてリザーブトルクを大幅に確保することにより機関トルクを要求トルクに一致させているときには、吸入空気量調量手段の制御量を短期間に大幅に変更して吸入空気量を速やかに減少させることができるようになる。その結果、点火時期がMBTから大きく遠ざけられて機関トルクが大幅に反故にされている状態が速やかに解消されるようになり、燃料の無駄な消費を抑制することができる。また、仮想トルクが要求トルクに近づくほど吸入空気量調量手段の制御量の変更速度を小さくするようにしている。そのため、仮想トルクが要求トルクに近づいてリザーブトルクが小さくなってくると、単位時間当たりの吸入空気量の減少度合が小さくなり、リザーブトルクを確保しながら吸入空気量が緩やかに減少されるようになる。これにより、リザーブトルクが小さいときに吸入空気量が過剰に減少されることに起因するエンジンストールの発生も抑制することができるようになる。要するに上記請求項1に記載の構成によれば、燃料の無駄な消費を抑制しながらリザーブトルクを確保してエンジンストールの発生を抑制しつつ、補機の作動状態の変化に伴う負荷の低下にあわせて機関トルクを低下させ、安定したアイドリング運転を実現することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載内燃機関の制御装置において、前記仮想トルクが前記要求トルクよりも大きいときほど前記変更速度が大きくなり、前記仮想トルクが前記要求トルクに近づくほど前記変更速度が小さくなるように前記要求トルクと前記仮想トルクとの乖離の大きさに基づいて前記変更速度を段階的に変更することをその要旨とする。
吸入空気量調量手段の制御量の変更速度が仮想トルクと要求トルクとの乖離の大きさの変化に応じて頻繁に変化すると単位時間当たりの吸入空気量の減少度合がその都度変化することとなり、吸入空気量の変化による機関トルクの減少度合も頻繁に変化するようになる。吸入空気量と点火時期との双方を操作することにより機関トルクを制御している場合には、点火時期を所定量だけ変化させたときの機関トルクの変化量が吸入空気量の増減に起因して変化する。そのため、吸入空気量の減少度合が頻繁に変化しているときには、機関トルクを要求トルクに一致させるように点火時期を制御することが特に難しくなり、その結果、機関トルクがハンチングしやすくなってしまう。これに対して上記請求項2に記載の構成によれば、仮想トルクと要求トルクとの乖離の大きさに基づいて吸入空気量調量手段の制御量の変更速度を段階的に変更するようにしている。そのため、例えば仮想トルクと要求トルクとの乖離の大きさに比例するように常に制御量の変更速度の大きさを変化させるような構成と比較して制御量の変更速度が変化する頻度が低くなり、吸入空気量の減少度合が変化する頻度が低くなるため、上記のようなハンチングの発生を抑制することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、前記要求トルクと前記仮想トルクとの乖離の大きさに基づいて変更される前記変更速度の設定値として、第1変更速度と、同第1変更速度よりも小さな第2変更速度と、同第2変更速度よりも更に小さな第3変更速度とが設定されており、前記要求トルクと前記仮想トルクとの乖離の大きさが第1閾値以上のときには前記変更速度として前記第1変更速度を選択し、前記乖離の大きさが前記第1閾値未満であり、且つ同第1閾値よりも小さな第2閾値以上であるときには前記変更速度として前記第2変更速度を選択し、前記乖離の大きさが前記第2閾値未満であり、且つ同第2閾値よりも小さな第3閾値以上であるときには前記変更速度として前記第3変更速度を選択し、前記乖離の大きさが前記第3閾値未満であるときには前記変更速度を「0」にすることにより前記変更速度を前記乖離の大きさに基づいて段階的に変更する請求項2に記載の車載内燃機関の制御装置である。
具体的には、上記請求項3に記載の発明によるように要求トルクと仮想トルクとの乖離の大きさを判定する3つの閾値を設定し、乖離の大きさがこれらの閾値によって区分される4つの領域のうちいずれの領域に属しているのかを判定してこの判定に基づいて変更速度を第1変更速度、第2変更速度、第3変更速度、そして「0」すなわち制御量を変更しない状態の4段階に変更するといった構成を採用することにより、要求トルクと仮想トルクとの乖離の大きさに基づいて吸入空気量調量手段の制御量の変更速度を段階的に変更する構成を具現化することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載内燃機関の制御装置において、前記吸入空気量調量手段は、前記内燃機関の吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度を変更することによって吸入空気量を増減させるものであり、前記制御量は前記スロットルバルブの開度であることをその要旨としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載内燃機関の制御装置において、前記吸入空気量調量手段は、前記内燃機関の吸気通路に設けられたスロットルバルブを迂回するバイパス通路に設けられたアイドルスピードコントロールバルブの開度を変更することによって吸入空気量を増減させるものであり、前記制御量は前記アイドルスピードコントロールバルブの開度であることをその要旨としている。
請求項1〜3に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明のように吸入空気量調量手段としてスロットルバルブを備える内燃機関に適用することができる。そして、吸入空気量調量手段としてスロットルバルブを備える内燃機関に請求項1〜3に記載の発明を適用した場合には、アイドリング運転中にスロットルバルブの開度を変更することにより吸入空気量を調量することができる。尚、この場合には吸入空気量を調量するスロットルバルブの開度に基づいて仮想トルクを推定することができる。
また、上記請求項5に記載の発明のように吸入空気量調量手段としてスロットルバルブを迂回するバイパス通路に設けられたアイドルスピードコントロールバルブを備える内燃機関に請求項1〜3の発明を適用することもできる。こうした構成を採用した場合にあっては、アイドリング運転中にアイドルスピードコントロールバルブの開度を変更することにより、スロットルバルブが閉弁しているときであっても吸入空気量を調量することができる。尚、この場合には、吸入空気量を調量するアイドルスピードコントロールバルブの開度に基づいて仮想トルクを推定することができる。
以下、この発明にかかる車載内燃機関の制御装置を、車載内燃機関を統括的に制御するエンジンコントロールユニットに具体化した一実施形態について、図1〜3を参照して説明する。尚、図1は本実施形態にかかるエンジンコントロールユニット100とその制御対象である内燃機関10の関係を示す模式図である。
図1に示されるように内燃機関10のシリンダ11には、ピストン12が摺動可能に収容されている。これにより、シリンダ11の内周面とピストン12の頂面及びシリンダヘッド13によって燃焼室14が区画形成されている。尚、内燃機関10は複数のシリンダ11を有する多気筒機関であるが、図1にあっては複数のシリンダ11のうちの1つのみを図示している。
シリンダヘッド13における各燃焼室14の上部には、ピストン12と対向するように点火プラグ18がそれぞれ設けられている。そして、各燃焼室14には吸気通路20及び排気通路30がそれぞれ接続されており、吸気通路20には燃焼室14に向かって燃料を噴射する燃料噴射弁17が設けられている。
図1に示されるようにシリンダヘッド13には吸気通路20と燃焼室14とを連通・遮断する吸気バルブ15と、排気通路30と燃焼室14とを連通・遮断する排気バルブ16とが設けられている。これらの各バルブ15,16は、図示しないクランクシャフトと連結された吸気カムシャフト及び排気カムシャフトによってそれぞれ開閉駆動される。また、図1の左側に示されるように吸気通路20には、モータ22によってその開度が制御され、吸入空気量GAを調量するスロットルバルブ21が設けられている。
内燃機関10を統括的に制御するエンジンコントロールユニット100は、機関制御にかかる各種演算処理を実施する中央演算処理装置(CPU)、機関制御用のプログラムやデータが記憶された読み込み専用メモリ(ROM)、演算処理の結果等を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えて構成されている。
エンジンコントロールユニット100には、機関回転速度NEを検出するクランク角センサ50、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの回転角を検出するカムポジションセンサ51、アクセル操作量ACCPを検出するアクセルポジションセンサ52、スロットルバルブ21の開度であるスロットル開度TAを検出するスロットル開度センサ53、機関冷却水温THWを検出する水温センサ54、吸気通路20を通じて燃焼室14に導入される吸入空気量GAを検出するエアフロメータ55等の各種センサが接続されている。
エンジンコントロールユニット100は、これらの各種センサ50〜55等からの出力信号を取り込んで各種演算を行い、内燃機関10を制御する。具体的には、アクセル操作量ACCPに基づいて要求トルクを算出し、機関トルクが算出された要求トルクに一致するようにスロットル開度TAや燃料噴射量Q、点火時期等を制御する。
また、エンジンコントロールユニット100は、アイドリング運転時には、内燃機関10の駆動力を利用して駆動される補機、例えばエアコンやオルタネータの作動・停止に応じて機関トルクを増減させることにより補機の作動・停止の切り替えに伴う負荷変動に起因する機関回転速度NEの変動を抑制するアイドルスピードコントロール制御を実行する。こうしたアイドルスピードコントロール制御を実行するため、エンジンコントロールユニット100には、各種補機の作動状態を示す信号が入力されており、例えば図1に破線で示されるようにエアコンの駆動状態を制御するエアコンコントロールユニット200からエアコンの作動・停止を示す信号が入力されている。
アイドルスピードコントロール制御にあっては、エンジンコントロールユニット100は、まず機関冷却水温THWに基づいて基本アイドリングトルクを算出する。そして、各種補機の作動状態に基づいて補機を駆動するために必要な補機駆動トルクを算出し、基本アイドリングトルクにこの補機駆動トルクを加算することにより要求トルクTQdemを算出する。すなわち、補機が作動しているときにはその補機の作動に伴う負荷の増大分に対応する補機駆動トルクを基本アイドリングトルクに加算する一方、補機が停止しているときには加算していた補機駆動トルクを「0」にすることによって要求トルクTQdemを算出する。そしてこの要求トルクTQdemを実現するようにスロットル開度TA及び点火時期を変更する。
例えば、エアコンが作動する際にはエアコンの作動に伴って増大する負荷の大きさに対応する補機駆動トルクを基本アイドリングトルクに加算し、要求トルクTQdemを増大させる。そして要求トルクTQdemが増大した分だけスロットル開度TAを増大させて吸入空気量GAを増大させる。また、これとあわせて点火時期をMBTに近づけるように進角させ、吸気遅れによるトルクの増大遅れを補うように機関トルクを増大させて速やかに機関トルクを要求トルクTQdemに一致させる。そして、スロットル開度TAの増大に遅れて吸入空気量GAが増大するとともに点火時期をMBTから遠ざけるように遅角させ、機関トルクを要求トルクTQdemに一致させた状態を保持する。尚、MBTは最も効率的に混合気を燃焼させて最大のトルクを発生させることのできる点火時期であり、点火時期をMBTに近づけるほどトルクが増大し、点火時期をMBTから遠ざけるほどトルクが減少する。
このように吸入空気量GAと点火時期とをあわせて制御することにより補機の作動・停止に伴う負荷変動に対応して即座に機関トルクを増減させて機関回転速度NEの変動を抑制し、安定したアイドリング運転を実現することができるようになる。
尚、点火時期をMBTに近づけてトルクを増大させるためには、予め点火時期をMBTからずらした時期に設定してトルクの増大代、いわゆるリザーブトルクを確保しておく必要がある。リザーブトルクは、点火時期を敢えてMBTからずらすことにより、点火時期をMBTに設定していれば得られるはずのトルクの一部を反故にすることによって確保されている。そのため、吸入空気量GAを減少させて機関トルクを減少させると、点火時期をMBTに設定したときに得られるはずのトルク自体が減少し、リザーブトルクも減少してしまう。
したがって、負荷の低下にあわせて機関トルクを低下させるべく補機の停止とともにスロットル開度TAを即座に減少させて吸入空気量GAを減少させた場合には、これに伴ってリザーブトルクも減少してしまう。そのため、このときにスロットルバルブ21の閉弁に伴って吸入空気量GAが過剰に減少してしまった場合には、点火時期をMBTに近づけることによってトルクの落ち込みを抑制しようとしても、吸入空気量GAの減少とともに減少してしまったリザーブトルクだけでは十分にトルクを増大させることができなくなってしまう。その結果、機関トルクが過剰に減少して機関回転速度NEが低下してしまい、ひいてはエンジンストールが発生してしまうおそれがある。
こうしたエンジンストールの発生を確実に回避する上では、補機の停止に際して上記のようにスロットル開度TAを即座に目標とする開度まで閉弁させるのではなく、これを徐々に閉弁して吸入空気量GAを次第に減少させ、これによるトルクの減少だけでは足りない分については点火時期をMBTから遠ざけることによって減少させるようにすればよい。
こうした構成によれば、徐々に減少される吸入空気量GAの減少だけでは足りない分を点火時期の変更によって補うことにより、要求トルクTQdemが低下したときに即座に機関トルクを要求トルクTQdemに一致させることができる。これにより、点火時期をMBTから遠ざけてリザーブトルクを十分に確保しながら、補機の停止に伴って減少する負荷に見合った分だけ速やかにトルクを減少させることができ、エンジンストールの発生を抑制するとともに安定したアイドリング運転を実現させることができるようになる。
しかし、上述したように点火時期をMBTから遠ざけるほど、反故にされるトルクが多くなり同量の燃料を含む混合気の燃焼によって得られるトルクは小さくなる。そのため、このように徐々に吸入空気量GAを減少させるとともに、吸入空気量GAの減少による機関トルクの減少だけでは足りない分を点火時期の変更によって補い、機関トルクを要求トルクTQdemまで低下させるようにした場合には、点火時期をMBTからずらすことによって減少されるトルクが比較的多くなる。そのため、多くのトルクが反故にされることとなり、無駄に消費される燃料の量が増大してしまう。
そこで、本実施形態にあっては、補機の停止に伴ってスロットル開度TAを徐々に減少させる際に、スロットル開度TAの減少速度ΔTAを変化させるようにしている。
以下、図2を参照して補機の停止によって要求トルクTQdemが低下した際の本実施形態におけるスロットル開度TAの減少速度ΔTAの設定にかかる制御について説明する。尚、図2はスロットル開度TAの減少速度ΔTAを設定する制御の一連の処理の流れを示すフローチャートである。
この制御はアイドリング運転中に補機が停止されて要求トルクTQdemが低下したときにエンジンコントロールユニット100によって実行され、スロットル開度TAの減少速度ΔTAが「0」になるまで所定の制御周期で繰り返し実行される。
この制御を開始すると、エンジンコントロールユニット100は、図2に示されるようにステップS100において点火時期がMBTに設定されていると仮定した場合の機関トルクである仮想トルクTQsupをスロットル開度TAに基づいて算出する。
そして、ステップS120へと進み、仮想トルクTQsupから要求トルクTQdemを減算してこれらの乖離の大きさを算出するとともに、この乖離の大きさが閾値A以上であるか否かを判定する。
ステップS110において、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値A以上である旨の判定がなされた場合(ステップS110:YES)には、ステップS120へと進み、スロットル開度TAの減少速度ΔTAを「a」に設定する。この「a」の値は、例えば本実施形態では所定時間「X」毎に仮想トルクTQsupを所定量「5Y」減少させる減少速度ΔTAに対応する値として設定されている。
一方、ステップS110において、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値A未満である旨の判定がなされた場合(ステップS110:NO)には、ステップS112へと進む。そして、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値Aよりも小さな閾値B以上であるか否か、すなわち乖離の大きさが閾値A未満であり、且つ閾値B以上であるか否かを判定する。
ステップS112において、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値B以上である旨の判定がなされた場合(ステップS112:YES)、すなわち乖離の大きさが閾値A未満であり、且つ閾値B以上である場合には、ステップS130へと進み、スロットル開度TAの減少速度ΔTAを「b」に設定する。この「b」の値は、上記「a」の値よりも小さな減少速度ΔTAに対応する値であり、例えば本実施形態では所定時間「X」毎に仮想トルクTQsupを所定量「Y」減少させるような減少速度ΔTAに対応する値として設定されている。
一方、ステップS112において、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値B未満である旨の判定がなされた場合(ステップS112:NO)には、ステップS114へと進む。そして、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値Bよりも更に小さな閾値C以上であるか否か、すなわち乖離の大きさが閾値B未満であり、且つ閾値C以上であるか否かを判定する。
ステップS114において、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値C以上である旨の判定がなされた場合(ステップS114:YES)、すなわち乖離の大きさが閾値B未満であり、且つ閾値C以上である場合には、ステップS140へと進み、スロットル開度TAの減少速度ΔTAを「c」に設定する。この「c」の値は、上記「b」の値よりも更に小さな減少速度ΔTAに対応する値であり、例えば本願実施形態では所定時間「4X」毎に仮想トルクTQsupを所定量「Y」減少させるような減少速度ΔTAに対応する値として設定されている。
一方、ステップS114において、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値C未満である旨の判定がなされた場合(ステップS114:NO)には、ステップS150へと進み、スロットル開度TAの減少速度ΔTAを「0」に設定する。すなわち、要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値C未満である場合には、スロットル開度TAを減少させずに現在のスロットル開度TAを保持する。
こうしてスロットル開度TAの減少速度ΔTAが「0」に設定されるまで、すなわち要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさが閾値C未満になるまでこの制御を繰り返し、吸入空気量GAを徐々に減少させる。
本実施形態のエンジンコントロールユニット100は、このようにスロットル開度TAの減少速度ΔTAを要求トルクTQdemと仮想トルクTQsupとの乖離の大きさに基づいて変更する。
そして、エンジンコントロールユニット100は、こうして設定されたスロットル開度TAの減少速度ΔTAに基づいてスロットル開度TAを減少させて吸入空気量GAを徐々に減少させ、機関トルクを次第に低下させる。そして、こうした吸入空気量GAの減少による機関トルクの減少分だけでは足りない分を点火時期をMBTから遠ざけるように遅角させることによって補い、機関トルクを要求トルクに一致させる。
具体的には、スロットル開度TAの減少によって低下する機関トルクを機関回転速度NE等に基づいて推定し、推定される機関トルクと要求トルクTQdemとの乖離が大きいときほど遅角量を増大させ、機関トルクを要求トルクTQdemに一致させる。尚、このとき点火時期を変更したあとの機関トルクと要求トルクTQdemとのずれに基づいて遅角量を補正するフィードバック制御を実行するようにしてもよい。
こうしてスロットル開度TAを減少させるとともに、点火時期をMBTから遠ざけるように遅角させることにより機関トルクが減少し、補機の停止に伴う負荷の減少に見合った分だけ即座に機関トルクを減少させることができる。
以下、図3を参照してこのように仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさに基づいて減少速度ΔTAを設定することによる作用を説明する。尚、図3はエアコンの停止に伴う要求トルクTQdemの変化と、それに伴うスロットル開度TAの変更による仮想トルクTQsupの変化との関係を示すタイミングチャートである。
本実施形態の内燃機関10にあっては、図3の上段に示されるようにアイドリング運転時には要求トルクTQdemよりも仮想トルクTQsupが大きくなるようにスロットル開度TAを制御し、点火時期をMBTよりも遅角させることによって機関トルクを要求トルクTQdemに一致させている。これにより、図3に矢印で示されるように仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemよりも大きくなっている分だけリザーブトルクが確保されている。
ここで図3の下段に示されるように時刻t1においてエアコンの作動が停止されると、これに伴って図3の上段に示されるように要求トルクTQdemが低下する。要求トルクTQdemが低下すると、機関トルクを要求トルクTQdemに一致させるように点火時期が遅角される。そして、時刻t2において、仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさが閾値A以上である旨の判定がなされると、スロットル開度TAの減少速度ΔTAが「a」に設定され、仮想トルクTQsupが所定量「5Y」低下するようにスロットル開度TAが減少される。
こうしてスロットル開度TAが減少され、時刻t2において、仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさが閾値A未満、且つ閾値B以上である旨の判定がなされると、スロットル開度TAの減少速度ΔTAが「b」に変更され、所定時間「X」毎に仮想トルクTQsupが所定量「Y」低下するようにスロットル開度TAが減少されるようになる(時刻t2〜t3)。
そして、時刻t3において仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさが閾値B未満、且つ閾値C以上である旨の判定がなされると、減少速度ΔTAが更に小さな「c」に変更され、所定時間「4X」毎に仮想トルクTQsupが所定量「Y」低下するようにスロットル開度TAが減少されるようになる(時刻t3〜時刻t4)。
そして、時刻t4において仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさが閾値C未満になった旨の判定がなされると、減少速度ΔTAが「0」に設定され、スロットル開度TAがそのまま保持されるようになる(時刻t4以降)。
尚、こうしてスロットル開度TAが減少され、吸入空気量GAが徐々に減少している間にも機関トルクを要求トルクTQdemに一致させるように点火時期の遅角量が制御されている。これにより、仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemよりも大きい分は、点火時期の遅角によって相殺され、それがリザーブトルクとして確保される。
このように本実施形態にあっては、時刻t1〜t2のように仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemよりも非常に大きく、リザーブトルクが大幅に確保されているときにはスロットル開度TAの減少速度ΔTAが特に大きな「a」に設定され、スロットル開度TAが速やかに減少される。そのため、図3に破線で示されるように例えば減少速度ΔTAを「c」に設定して常に一定とした場合と比較して仮想トルクTQsupが速やかに要求トルクTQdemに近づくようになる。また、仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemに近づくとともに減少速度ΔTAが段階的に小さくなり、仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさが閾値C未満になったときにスロットル開度TAの減少が終了されるようになっている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)上記実施形態では、スロットル開度TAに基づいて仮想トルクTQsupを推定し、補機の停止に起因して低下した要求トルクTQdemとこの仮想トルクTQsupとの乖離の大きさに基づいてスロットル開度TAの減少速度ΔTAを変化させるようにしている。そして、仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemよりも大きいときほど減少速度ΔTAを大きくするとともに、仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemに近づくほど減少速度ΔTAを小さくするようにしている。そのため、仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離が大きく、点火時期をMBTから大きく遠ざけてリザーブトルクを大幅に確保することによって機関トルクを要求トルクTQdemに一致させているときには、スロットル開度TAを短期間に大幅に減少させて吸入空気量GAを速やかに減少させることができるようになる。その結果、点火時期がMBTから大きく遠ざけられて機関トルクが大幅に反故にされている状態が速やかに解消されるようになり、燃料の無駄な消費を抑制することができる。また、仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemに近づくほど減少速度ΔTAを小さくするようにしているため、仮想トルクTQsupが要求トルクTQdemに近づいてリザーブトルクが小さくなってくると、吸入空気量GAの減少度合が小さくなる。これにより、リザーブトルクを確保しながら吸入空気量GAが緩やかに減少されるようになり、リザーブトルクが小さいときに吸入空気量GAが過剰に減少されることに起因するエンジンストールの発生も抑制することができるようになる。要するに本実施形態によれば、燃料の無駄な消費を抑制しながらリザーブトルクを確保してエンジンストールの発生を抑制しつつ、補機の作動状態の変化に伴う負荷の低下にあわせて機関トルクを低下させ、安定したアイドリング運転を実現することができるようになる。
(2)スロットル開度TAの減少速度ΔTAが仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさの変化に応じて頻繁に変化すると単位時間当たりの吸入空気量GAの減少度合がその都度変化することとなり、吸入空気量GAの変化による機関トルクの減少度合も頻繁に変化するようになる。吸入空気量GAと点火時期との双方を操作することにより機関トルクを制御している場合には、点火時期を所定量だけ変化させたときの機関トルクの変化量が吸入空気量GAの増減に起因して変化する。そのため、吸入空気量GAの減少度合が頻繁に変化しているときには、機関トルクを要求トルクTQdemに一致させるように点火時期を制御することが特に難しくなり、その結果、機関トルクがハンチングしやすくなってしまう。これに対して本実施形態では、仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさに基づいてスロットル開度TAの減少速度ΔTAを段階的に変更するようにしている。そのため、例えば仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離の大きさに比例するように常に減少速度ΔTAの大きさを変化させるような構成と比較して減少速度ΔTAの変更頻度が低くなり、吸入空気量GAの減少度合が変化する頻度が低くなるため、上記のようなハンチングの発生を抑制することができるようになる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・仮想トルクTQsupと要求トルクTQdemとの乖離が大きいときほどスロットル開度TAの減少速度ΔTAが大きくなるように減少速度ΔTAを設定するものであれば、減少速度ΔTAの設定態様は適宜変更することができる。例えば、上記実施形態では、乖離の大きさに応じて減少速度ΔTAを「a」、「b」、「c」、「0」の4段階に変更する構成を示したが、3段階、2段階に変更する構成や、5段階以上に細かく変更する構成を採用することもできる。
・また、乖離の大きさに比例する減少速度ΔTAを算出し、乖離の大きさに応じて減少速度ΔTAを無段階に変更する構成を採用することもできる。
・更に、上記実施形態では、設定された減少速度ΔTAに基づいてスロットル開度TAを所定時間毎に所定量ずつステップ状に変更する構成を示したが、スロットル開度TAをステップ状に変更するのではなく減少速度ΔTAに応じて連続的に変更するようにしてもよい。
・上記実施形態では吸入空気量調量手段としてスロットルバルブ21を備え、スロットル開度TAを変更することにより吸入空気量GAを調量する内燃機関10を制御するエンジンコントロールユニット100として本願発明を具体化したものを例示したが、吸入空気量調量手段の構成は適宜変更することができる。例えば、吸気通路に設けられたスロットルバルブを迂回するバイパス通路を備えるとともに、このバイパス通路内に吸入空気量調量手段としてアイドルスピードコントロールバルブを備え、このアイドルスピードコントロールバルブの開度を変更することによってアイドリング運転中の吸入空気量GAを増減させる内燃機関に本願発明を適用することもできる。こうした構成を採用した場合にあっては、スロットルバルブが閉弁していてもアイドリング運転中にアイドルスピードコントロールバルブの開度を変更することにより、吸入空気量GAを調量することができる。尚、この場合には、吸入空気量GAを調量するアイドルスピードコントロールバルブの開度に基づいて仮想トルクTQsupを推定することができる。
・また、その他、吸入空気量調量手段として吸気バルブ15のリフト量及びリフト期間を変更する機構を備え、吸気バルブ15のリフト量及びリフト期間を変更することにより吸入空気量GAを調量する内燃機関等に本願発明を適用することもできる。
この発明の実施形態にかかるエンジンコントロールユニットとその制御対象である内燃機関との関係を示す模式図。 スロットル開度の減少速度を設定する制御の一連の処理の流れを示すフローチャート。 エアコンの停止に伴う要求トルクの変化と、それに伴うスロットル開度の変更による仮想トルクの変化との関係を示すタイミングチャート。
符号の説明
10…内燃機関、11…シリンダ、12…ピストン、13…シリンダヘッド、14…燃焼室、15…吸気バルブ、16…排気バルブ、17…燃料噴射弁、18…点火プラグ、20…吸気通路、21…スロットルバルブ、22…モータ、30…排気通路、50…クランク角センサ、51…カムポジションセンサ、52…アクセルポジションセンサ、53…スロットル開度センサ、54…水温センサ、55…エアフロメータ、100…エンジンコントロールユニット、200…エアコンコントロールユニット。

Claims (5)

  1. 内燃機関の駆動力によって駆動される補機の作動状態に基づいてアイドリング運転に必要な機関トルクを要求トルクとして算出する要求トルク算出手段と、機関回転速度に基づいて実際に発生している機関トルクを算出する機関トルク算出手段とを備え、前記要求トルクが低下したときに内燃機関の吸入空気量調量手段の制御量を徐々に変更して吸入空気量を次第に減少させるとともに、前記機関トルク算出手段によって算出される機関トルクを前記要求トルクに一致させるように点火時期を変更することにより機関回転速度の変動を抑制する車載内燃機関の制御装置であって、
    前記吸入空気量調量手段の制御量に基づいて仮想トルクを推定し、低下した前記要求トルクよりも同仮想トルクが大きいときほど単位時間当たりの吸入空気量の減少度合が大きくなるように前記吸入空気量調量手段の制御量の変更速度を大きくするとともに、前記仮想トルクが前記要求トルクに近づくほど前記変更速度を小さくする
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車載内燃機関の制御装置において、
    前記仮想トルクが前記要求トルクよりも大きいときほど前記変更速度が大きくなり、前記仮想トルクが前記要求トルクに近づくほど前記変更速度が小さくなるように前記要求トルクと前記仮想トルクとの乖離の大きさに基づいて前記変更速度を段階的に変更する
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
  3. 前記要求トルクと前記仮想トルクとの乖離の大きさに基づいて変更される前記変更速度の設定値として、第1変更速度と、同第1変更速度よりも小さな第2変更速度と、同第2変更速度よりも更に小さな第3変更速度とが設定されており、
    前記要求トルクと前記仮想トルクとの乖離の大きさが第1閾値以上のときには前記変更速度として前記第1変更速度を選択し、
    前記乖離の大きさが前記第1閾値未満であり、且つ同第1閾値よりも小さな第2閾値以上であるときには前記変更速度として前記第2変更速度を選択し、
    前記乖離の大きさが前記第2閾値未満であり、且つ同第2閾値よりも小さな第3閾値以上であるときには前記変更速度として前記第3変更速度を選択し、
    前記乖離の大きさが前記第3閾値未満であるときには前記変更速度を「0」にすることにより前記変更速度を前記乖離の大きさに基づいて段階的に変更する
    請求項2に記載の車載内燃機関の制御装置。
  4. 前記吸入空気量調量手段は、前記内燃機関の吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度を変更することによって吸入空気量を増減させるものであり、前記制御量は前記スロットルバルブの開度である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載内燃機関の制御装置。
  5. 前記吸入空気量調量手段は、前記内燃機関の吸気通路に設けられたスロットルバルブを迂回するバイパス通路に設けられたアイドルスピードコントロールバルブの開度を変更することによって吸入空気量を増減させるものであり、前記制御量は前記アイドルスピードコントロールバルブの開度である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載内燃機関の制御装置。
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