JP5245910B2 - 内燃機関のアイドル回転速度制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御装置 Download PDF

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Description

この発明は内燃機関のアイドル運転時における機関回転速度を制御するアイドル回転速度制御装置に関する。
従来、内燃機関のアイドル運転時において、機関回転速度が目標回転速度よりも低下するときに、同機関の出力トルクを上昇させるべく点火時期の進角補正や吸入空気量の増量補正を実行する技術が知られている。このように機関回転速度が低下する原因としては、内燃機関の出力を利用するオルタネータの駆動やエアコンディショナの作動等による外部負荷の増大が挙げられる。例えば、特許文献1に記載される制御装置では、バッテリの電圧が大きく低下するときに、点火時期を進角補正させることにより機関回転速度を安定させるようにしている。
特開平6−249117号公報
ところで、周知のように、機関の点火時期は、最大トルクが得られる点火時期であるMBT(Minimum advance for the Best Torque)を基準にしてこれよりも遅角側の範囲において種々変更される。
ここで、上記のごとく、機関回転速度の低下時に点火時期の進角補正を行って機関の出力トルクを増大させる場合には、進角前の点火時期をMBTに対して比較的大きく離間した遅角側の時期に設定しておくことで、そうした点火時期補正に必要な補正代を十分に確保しておくことができる。
また、点火時期を同一のクランク角分だけ進角したときに得られる出力トルクの上昇量は、進角前の点火時期がMBTから離間しているほど大きくなる傾向がある。したがって、上述のごとく、進角前の点火時期を、MBTに対して比較的大きく離間した遅角側の時期に設定しておくことで、機関回転速度の低下時において点火時期を進角補正したときの出力トルクを大きく増大させることも可能になり、外部負荷の増大に見合った機関回転速度の低下度合に見合った出力トルクの増大を図ることができる。
しかしながら、このようにMBTに対して比較的大きく離間した遅角側の時期に点火時期を設定する場合には、MBT近傍に点火時期を設定する場合に比較して、同程度の出力トルクを得るべく吸入空気量を増量補正して燃料噴射量を増大させる必要があり、燃料消費量が増加するといった問題がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部負荷が小さいときの燃料消費量を抑制しつつアイドル運転時における機関回転速度を安定させることのできる内燃機関のアイドル回転速度制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のアイドル運転時における機関回転速度を目標回転速度に一致させるべく同機関の点火時期制御及び吸入空気量制御を行うアイドル回転速度制御装置であって、前記機関の外部負荷が所定値以下であるか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段により前記外部負荷が所定値以下であると判定されるときには、常に前記外部負荷が前記所定値を超えているときに設定される前記機関の点火時期に対して点火時期を進角補正するとともに、その点火時期の進角補正に併せて吸入空気量を減量補正する負荷低下時処理を実行し、前記判定手段により前記外部負荷が前記所定値をえていると判定されるときには、常に前記負荷低下時処理を実行しないことを要旨とする。
内燃機関の外部負荷が比較的小さいときには、この外部負荷の変動が原因となって生じる機関回転速度の変動は小さくなり、機関回転速度が安定しやすくなる傾向にある。そのため、外部負荷が比較的小さいときには、外部負荷が大きいときに比して点火時期の補正代を小さくしても、機関回転速度を目標回転速度に制御することができる。したがって、外部負荷が比較的小さいときの点火時期は、外部負荷が大きいときに比べてMBTに近づけることが可能であり、外部負荷が大きいときに設定される点火時期よりも進角側の時期に設定することが可能である。
そこで、上記構成では、機関の外部負荷が所定値以下であって同外部負荷が小さいと判定されるときには、外部負荷が大きいときに設定される点火時期に対して点火時期を進角補正するようにしている。
ここで、点火時期を進角補正すると機関の出力トルクが増大するが、同構成では、そうした進角補正に併せて吸入空気量の減量補正を行うようにしている。そのため、点火時期の進角補正による出力トルクの増大は、吸入空気量の減量補正に伴って行われる燃料噴射量の減量によって抑制され、これにより外部負荷が小さいときの燃料消費量を抑制することができるようになる。
また同構成では、上述したように外部負荷が所定値以下であると判定されるときに、外部負荷が所定値を超えているときに設定される点火時期に対して点火時期を進角補正するとともに、その点火時期の進角補正に併せて吸入空気量を減量補正するようにしている。そのため、外部負荷が所定値を超えており、外部負荷が大きいと判定される場合の点火時期は、外部負荷が小さいと判定される場合と比較して遅角側の値となり、点火時期の補正代を十分に確保することができる。そのため、外部負荷が大きく、この外部負荷の変動が原因となって生じる機関回転速度の変動も大きくなりやすい状況であっても、点火時期の調整によって機関回転速度を良好に安定させることができるようになる。
このように同構成によれば、外部負荷が小さいときの燃料消費量を抑制しつつアイドル運転時における機関回転速度を安定させることができるようになる。
なお、上記所定値としては、例えば、外部負荷が十分小さく、この外部負荷の変動が起因となって生じる機関回転速度の変動が生じにくくなると判断することのできる値を採用することができる。
また、請求項1に記載の発明は、内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、前記負荷低下時処理における点火時期の進角補正は、前記点火時期制御における基準点火時期を補正するものであることを要旨とする。
アイドル運転時における点火時期制御においては、目標回転速度や機関の冷却水温などに基づいて基準点火時期が設定されるとともに、実際の機関回転速度と目標回転速度との乖離度合に応じて基準点火時期に対する進角補正量や遅角補正量が算出され、それら各補正量にて点火時期が補正される。
そこで、上記負荷低下時処理における点火時期の進角補正としては、上記進角補正量をより大きい値に設定するといった態様の他、同構成のように、点火時期補正において基準となる基準点火時期そのものを進角側に補正するといった態様を採用することもできる。
上記負荷低下時処理における吸入空気量の減量補正量としては、請求項2に記載されるように、負荷低下時処理による点火時期の進角補正前と進角補正後とで機関の出力トルクが同一となるように設定される、といった態様を採用することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、前記機関の出力を利用して発電するオルタネータの負荷を検知するオルタネータ負荷検知手段と、前記機関が搭載される車両に設けられて同機関の出力を利用して作動するエアコンディショナが作動状態であるか否かを検知するエアコン作動状態検知手段とを備え、前記判定手段は、前記オルタネータ負荷検知手段により検知される前記負荷が所定の負荷判定値以下であるとの第1条件、及び前記エアコン作動状態検知手段により前記エアコンディショナが作動状態ではない旨検知されることを第2条件としてこれら各条件がともに満たされるときに、前記外部負荷が所定値以下である旨判定することを要旨とする。
内燃機関の機関回転速度が低下する原因となる外部負荷の増大は、同機関の出力を利用して発電するオルタネータの負荷が増大したときや、同機関の出力を利用して作動するエアコンディショナが作動状態になっているとき等に生じる。
したがって、上記判定手段による外部負荷の判定態様としては、同構成のように、オルタネータの負荷が所定の負荷判定値以下であり、且つエアコンディショナが作動状態ではない旨検知されるときに、外部負荷が上記所定値以下である旨判定するといった態様を採用することができる。
なお、同構成における上記負荷判定値としては、例えば、オルタネータの負荷増大により機関回転速度が不安定になることを判断することのできる値を採用することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、前記オルタネータにより発電された電力を蓄電するバッテリの実電圧を検知する電圧検知手段と、前記電圧検知手段により検知される前記実電圧が目標バッテリ電圧となるように前記バッテリへの充電要求量を算出する充電要求算出手段と、前記充電要求量に応じて前記オルタネータの発電量を制御する充電制御手段とを備え、前記判定手段は、前記第1条件、前記第2条件、及び前記充電要求量が所定の要求判定値以下であるとの第3条件がともに満たされるときに、前記外部負荷が所定値以下である旨判定することを要旨とする。
近年の内燃機関では、電力要求に応じて目標バッテリ電圧を設定し、バッテリの実電圧が目標バッテリ電圧よりも低いときには充電が必要であると判断して、実電圧と目標バッテリ電圧との乖離度合を充電要求量として設定し、その充電要求量に応じた発電量が得られるようにオルタネータの負荷(発電量)を制御する、いわゆる充電制御が行われることがある。
こうした充電制御が行われる内燃機関にあっては、上記判定手段によって上記第1条件及び第2条件が満たされている旨判定されたとしても、その判定時において上記充電要求量が大きければ、その後オルタネータの負荷が増大して第1条件を満たさなくなる可能性がある。一方、同判定時において上記充電要求量が小さければ、その後もしばらくの間はオルタネータの負荷は低い状態に維持され、これにより第1条件を満たし続けることができる可能性がある。
そこで、同構成では、外部負荷の状態を判定する条件として、上記第1条件及び第2条件に加え、充電要求量が所定の要求判定値以下であるとの第3条件、すなわちオルタネータの負荷が低い状態で維持される可能性があると判断することのできる判定条件を追加するようにしている。したがって、外部負荷が所定値以下であると判定された時点だけではなく、その後しばらくの間についても外部負荷が所定値以下の状態に維持される可能性があることを好適に判定することができるようになる。
なお、同構成における上記要求判定値としては、例えば、オルタネータの負荷増大により機関回転速度が不安定になることを判断することのできる値を採用することができる。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、前記外部負荷が前記所定値よりも増大することを予測する負荷増大予測手段を備え、前記負荷増大予測手段により前記外部負荷の増大が予測されたときには、前記負荷低下時処理を中止することを要旨とする。
上記構成によれば、負荷増大予測手段により外部負荷の増大が予測されたときに、上記負荷低下時処理の実行が中止されることにより、点火時期及び吸入空気量はともに上記負荷低下時処理による補正が行われる前の状態に戻される。これにより、外部負荷の増大を見越して点火時期及び吸入空気量を大きな外部負荷に対応した状態にすることができる。したがって、外部負荷の増大直後における機関回転速度の変動を抑制することができるようになる。なお、同構成においては、外部負荷の増大が予測された時点で上記負荷低下時処理を中止するといった態様や、外部負荷の増大が予測されてから実際に外部負荷が増大するまでの遅れ時間が経過した時点で上記負荷低下時処理を中止するといった態様を採用することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、前記オルタネータにより発生された電力を蓄電するバッテリの実電圧を検知する電圧検知手段と、前記電圧検知手段により検知される前記実電圧が目標バッテリ電圧となるように前記バッテリへの充電要求量を算出する充電要求算出手段と、前記充電要求量に応じて前記オルタネータの発電量を制御する充電制御手段とを備え、前記負荷増大予測手段は、前記判定手段によって前記第1条件が満たされている旨判定されたときにおいて、前記充電要求量が所定の要求判定値よりも大きいときには、前記外部負荷が前記所定値よりも増大すると予測することを要旨とする。
上述したように、充電制御が行われる内燃機関にあっては、上記判定手段によって前記第1条件が満たされている旨判定されたとしても、その判定時において上記充電要求量が大きければ、その後オルタネータの負荷が増大して外部負荷が所定値を超える可能性がある。したがって、上記構成のように負荷増大予測手段を構成することにより、オルタネータの発電に伴い外部負荷が上記所定値よりも増大することを予測することができる。
なお、同構成における上記要求判定値としても、例えば、オルタネータの負荷増大により機関回転速度が不安定になることを判断することのできる値を採用することができる。
また、上記負荷増大予測手段による予測態様として、請求項に記載されるように、機関が搭載される車両に設けられて同機関の出力を利用して作動するエアコンディショナの作動要求を検知するエアコン作動要求検知手段により、エアコンディショナの作動要求がなされた旨検知されるときに、外部負荷が前記所定値よりも増大すると予測する、といった態様を採用することもできる。
本発明にかかる内燃機関のアイドル回転速度制御装置を具体化した第1の実施形態について、これが適用される内燃機関10とその周辺構成を示す模式図。 点火時期と内燃機関の出力トルクとの関係を示す図。 同実施形態における外部負荷の変化に応じた出力トルク、基準点火時期、吸入空気量及び燃料噴射量の変化態様を示すタイムチャート。 同実施形態における外部負荷の変化態様を示すタイムチャート。 同実施形態におけるアイドル回転速度制御の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるアイドル回転速度制御の処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態におけるアイドル回転速度制御の処理手順を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関のアイドル回転速度制御装置を具体化した第1の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に、本実施形態にかかるアイドル回転速度制御装置が適用される内燃機関10とその周辺構成を示す。同図1に示すように、内燃機関10の気筒内には、ピストン11が往復動可能に収容されており、このピストン11の頂面と気筒内の内周面とによって燃焼室12が区画形成されている。
この燃焼室12に接続された吸気通路13には、同吸気通路13内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁30が設けられている。また、吸気通路13において燃料噴射弁30よりも上流側の部分には、吸入空気量Gaを調整するスロットルバルブ15が設けられている。
燃焼室12には、吸気通路13を通じて供給される空気と上記燃料噴射弁30から噴射供給される燃料との混合気に点火する点火プラグ20が取り付けられている。この点火プラグ20により混合気が燃焼してピストン11が往復動することにより、内燃機関10の出力軸であるクランクシャフト16が回転する。そして、燃焼後の排気は、燃焼室12に接続された排気通路14に排出される。
クランクシャフト16には、同クランクシャフト16の回転力を利用して発電するオルタネータ50が接続されており、このオルタネータ50により発電された電力はバッテリ40において蓄電される。
また、上記クランクシャフト16には、内燃機関10が搭載される車両の空調に用いられるエアコンディショナ用のコンプレッサ(エアコンコンプレッサ)60が接続されている。このエアコンコンプレッサ60は、上記クランクシャフト16の回転力を利用して回転し、これによりエアコンディショナが作動する。
内燃機関10における各種制御は、電子制御装置70によって行われる。この電子制御装置70は、機関制御にかかる演算処理を実行する中央処理装置(CPU)、機関制御に必要なプログラムや各種の情報を記憶するためのメモリ、外部との信号の入出力を行うための入力ポート及び出力ポート等を備えている。この入力ポートには機関運転状態を検出する次のような各種センサが接続されている。
吸気通路13にあってスロットルバルブ15の上流側に設けられるエアフロメータ71は、吸気通路13内を通過する吸入空気の量(吸入空気量Ga)を検出する。また、吸気通路13にあってスロットルバルブ15に設けられるスロットル開度センサ72は、スロットルバルブ15の開度(スロットル開度TA)を検出する。回転速度センサ73は、クランクシャフト16の回転角度(クランク角度CA)を検出し、この検出信号に基づいて機関回転速度Neが算出される。エアコンスイッチ74は、運転者により操作される上記エアコンディショナのスイッチであって、その操作状態に応じて「オン信号」または「オフ信号」を出力する。そして「オン信号」の出力により、エアコンディショナの作動要求がなされていると検知される。機関水温センサ75は、内燃機関10の冷却水温Twを検出する。
電子制御装置70は、上述した各種センサから入力された信号に基づき内燃機関10の運転状態を把握して各種制御を実行する。例えば、こうした各種制御として、燃料噴射弁30から噴射供給する燃料量や時期を調整する燃料噴射制御、点火プラグ20による混合気の点火時期Tiを調整する点火時期制御、吸入空気量Gaを調整するべくスロットルバルブ15の開度TAを調整する吸入空気量制御、エアコンコンプレッサ60の駆動制御等を実行する。
また、電子制御装置70は、電力要求に応じて目標バッテリ電圧(目標電圧)VeHを設定するとともに、バッテリ40の実電圧Veを検出し、この実電圧Veが上記目標電圧VeHよりも低いときには充電が必要であると判断して、オルタネータ50の負荷(発電量)を制御する、いわゆる充電制御を実行する。この充電制御として、実電圧Veと目標電圧VeHとの乖離度合を示す充電要求量ΔVeが算出され、その充電要求量ΔVeに応じた発電量が得られるようにオルタネータ50の負荷(発電量)が制御される。より具体的には、このオルタネータ50は、発電出力を制御するための電圧レギュレータを備えており、電子制御装置70は、その電圧レギュレータに対しデューティ指令値Dに基づくデューティ制御を行うことで、そのデューティ指令値Dに対応する出力を生じさせることにより、上記発電量を制御する。なお、電子制御装置70が、バッテリ40の実電圧Veを検知する電圧検知手段、実電圧Veが目標電圧VeHとなるようにバッテリ40への充電要求量ΔVeを算出する充電要求算出手段、及び充電要求量ΔVeに応じてオルタネータ50の発電量を制御する充電制御手段にそれぞれ相当する。
上述したように、内燃機関10の出力軸であるクランクシャフト16には、同機関10の出力を利用して稼働するオルタネータ50やエアコンコンプレッサ60が接続されている。したがって、こうしたオルタネータ50の負荷Ltが増大したときや、エアコンディショナが作動状態になってエアコンコンプレッサ60が稼働するときには、内燃機関10の外部負荷が増大する。このように外部負荷が増大すると、特に、内燃機関10のアイドル運転時において、外部負荷の変動により機関回転速度Neが変動しやすくなり、機関回転速度Neが不安定になる傾向にある。
そこで、電子制御装置70は、内燃機関10のアイドル運転時における機関回転速度Neを目標回転速度NeTに一致させるべく、同機関10の点火時期制御及び吸入空気量制御を行うアイドル回転速度制御を実行する。
このアイドル回転速度制御における吸入空気量制御では、外部負荷の増減に起因した機関回転速度Neの低下や増加に対応するべく吸入空気量が補正される。すなわち外部負荷の増減に応じて目標吸入空気量Gapの増量補正量や減量補正量が算出され、それら各補正量にて目標吸入空気量Gapが増減補正される。そしてその補正された目標吸入空気量Gapと実際の吸入空気量Gaとが一致するようにスロットルバルブ15の開度が調整されるとともに、同目標吸入空気量Gapの増量補正や減量補正に対応した実際の吸入空気量Gaの増量あるいは減量に応じて燃料噴射量が増量あるいは減量される。これにより機関の出力トルクTrは外部負荷の大きさに応じたトルクに調整されて、外部負荷の増減に起因した機関回転速度Neの低下や増加が抑制される。
また、アイドル回転速度制御における点火時期制御では、機関回転速度Neの変動を抑えるべく、点火時期が補正される。具体的には、目標回転速度NeTや内燃機関10の冷却水温Twなどに基づいて基準点火時期TiSが設定されるとともに、実際の機関回転速度Neと目標回転速度NeTとの乖離度合に応じて基準点火時期TiSに対する進角補正量や遅角補正量が算出され、それら各補正量にて点火時期Tiが補正される。
図2に、吸入空気量Gaを同一の量に保持しつつ点火時期Tiを変更したときの内燃機関10の出力トルクTrの変化を示す。内燃機関の点火時期Tiは、上記点火時期制御を通じて、最大トルクが得られる点火時期であるMBT(Minimum advance for the Best Torque)を基準にしてこれよりも遅角側の範囲において、種々変更される。例えば、図2に示す点火時期TiBが基準点火時期TiSに設定されている場合にあって、機関回転速度Neの低下に伴い点火時期Tiが進角補正(ΔTiB)されると、内燃機関10の出力トルクTrが上昇(ΔTrB)するため、これにより機関回転速度Neが上昇する。従って、実際の機関回転速度Neが目標回転速度NeTを下回っている場合には、機関回転速度Neと目標回転速度NeTとの乖離度合に応じて基準点火時期TiSに対する進角補正量を算出し、その進角補正量を基準点火時期TiSに反映して点火時期Tiを進角させることにより、機関回転速度Neは目標回転速度NeTに近づくようになる。また、実際の機関回転速度Neが目標回転速度NeTを超えている場合には、機関回転速度Neと目標回転速度NeTとの乖離度合に応じて基準点火時期TiSに対する遅角補正量を算出し、その遅角補正量を基準点火時期TiSに反映して点火時期Tiを遅角させることにより、機関回転速度Neは目標回転速度NeTに近づくようになる。
ここで、機関回転速度Neの低下に伴い点火時期Tiを進角補正して出力トルクTrを上昇させるといった制御を実行する場合には、基準点火時期TiSを上記MBTよりも比較的大きく離間した遅角側の時期に設定しておくことで、点火時期補正に必要な補正代を十分に確保しておくことができる。
例えば、図2に示すように、基準点火時期TiSが遅角側の時期TiBに設定されている場合にあっては、点火時期TiをMBTにまで進角補正することができ、これにより内燃機関10の出力トルクTrを出力トルクTrHにまで上昇させることができる。そのため、基準点火時期TiSが進角側の時期TiAに設定されている場合と比較して、点火時期補正に必要な補正代を大きく確保しておくことができる。
また、点火時期Tiを同一のクランク角分だけ進角したときに得られる出力トルクTrの上昇量は、その進角前の点火時期がMBTから離間しているほど大きくなる傾向がある。例えば、基準点火時期TiSが進角側の時期TiAに設定されているときと、遅角側の時期TiBに設定されているときにおいて、それぞれ同一のクランク分だけ進角補正(ΔTiA,ΔTiB)したことにより得られる出力トルクTrの上昇量(ΔTrA,ΔTrB)を比較すると、遅角側の時期TiBに設定されているときの上昇量(ΔTrB)の方が他方よりも大きくなる(ΔTrA<ΔTrB)。したがって、基準点火時期TiSをMBTに対して比較的大きく離間した遅角側の時期(TiB)に設定しておくことで、機関回転速度Neの低下時において点火時期Tiを進角補正したときの出力トルクを大きく且つ効率良く増大させることが可能になる。
ところで、上述したように、外部負荷が増大すると、この外部負荷の変動により機関回転速度Neが変動しやすくなり、機関回転速度Neが不安定になる傾向にある。
一方、外部負荷が比較的小さいときには、外部負荷の変動が原因となって生じる機関回転速度Neの変動が小さくなり、機関回転速度Neが安定しやすくなる傾向にある。
そのため、外部負荷が比較的小さいときには、外部負荷が大きいときに比して点火時期の補正代を小さくしても、機関回転速度Neを目標回転速度NeTに制御することができる。したがって、外部負荷が比較的小さいときの点火時期は、外部負荷が大きいときに比べてMBTに近づけることが可能であり、外部負荷が大きいときに設定される点火時期よりも進角側の時期に設定することが可能である。
そこで、本実施形態では、外部負荷Gが所定値α以下であって(G≦α)、外部負荷Gが小さいと判定されるときには、以下に説明する負荷低下時処理を実行するようにしている。なお、外部負荷Gが小さいことを判定するための所定値αは、外部負荷Gが十分小さく、この外部負荷Gの変動が起因となって生じる機関回転速度Neの変動が生じにくくなると判断することのできる値が予め設定されている。
次に、図3を併せて参照して、本実施形態において実行される負荷低下時処理の概要について説明する。図3には、出力トルクTr、基準点火時期TiS、吸入空気量Ga、及び燃料噴射量Qfのそれぞれについて、外部負荷Gの変化に応じた各変化態様を示している。
同図3には、時刻t2から時刻t3までの期間と、時刻t5以降の期間とにおいて外部負荷Gが所定値αを超えて大きくなる(G>α)場合の例を示している。これらの期間においては、機関回転速度Neを目標回転速度NeTに一致させるべく、出力トルクTrがトルクTrAからトルクTrBに上昇(ΔTr)される。なお、同図中の一点鎖線は、外部負荷Gの増減に関わらず、基準点火時期TiSが先の図2に示した遅角側の時期TiBに設定されている場合、すなわち従来技術に相当する場合にあって、外部負荷Gが小さいとき(G≦α)の基準点火時期TiS、吸入空気量Ga、及び燃料噴射量Qfの変化態様をそれぞれ示している。この場合には、外部負荷Gが小さいときに(G≦α)、出力トルクTrAが得られるように実際の吸入空気量Gaが吸入空気量GaCに調整されるとともに、この吸入空気量GaCに応じた燃料噴射量Qfとして、燃料噴射量QfCが設定される。一方、外部負荷Gが大きいとき(G>α)には、出力トルクTrAよりも大きな出力トルクTrBが得られるように実際の吸入空気量Gaが吸入空気量GaB(GaB>GaC)に調整されるとともに、この吸入空気量GaBに応じた燃料噴射量Qfとして、燃料噴射量QfB(QfB>QfC)が設定される。
次に、本実施形態における負荷低下時処理について説明する。
外部負荷Gが大きいとき(G>α)には、従来技術と同様に、基準点火時期TiSが遅角側の時期TiBに設定されるとともに、吸入空気量Gaが吸入空気量GaBに調整される。
一方、外部負荷Gが小さいとき(G≦α)には、基準点火時期TiSが補正量ΔTiだけ進角補正される。具体的には、上述した外部負荷Gが大きいとき(G>α)に設定される基準点火時期TiBに対して、進角側の基準点火時期TiAに、基準点火時期TiSが進角補正される。
そして、上記基準点火時期TiSの進角補正による出力トルクTrの増大を相殺するべく、すなわち基準点火時期TiSの進角補正前(TiB)と進角補正後(TiA)とにおいて出力トルクTrが上記出力トルクTrAとなるように、目標吸入空気量Gapが減量補正される。この減量補正に際しては、実際の吸入空気量Gaが、上記吸入空気量GaCに対して減量補正量ΔGaの分だけ減量された吸入空気量GaAとなるように補正される。
そして、こうした目標吸入空気量Gapの減量補正に併せて、燃料噴射量Qfは、上記燃料噴射量QfCから減少量ΔQfの分だけ減量されて燃料噴射量QfAになる。これにより外部負荷が小さいときの燃料消費量が抑制される。
次に、図4を参照して、外部負荷Gの変化態様について説明する。
同図4に示す各時刻は、先の図3に示す各時刻にそれぞれ対応しており、同図4は、先の図3と同様に、時刻t2から時刻t3までの期間と、時刻t5以降の期間において外部負荷Gが所定値αを超えて大きくなる(G>α)例を示している。
時刻t0から時刻t1までの期間では、下記に示す第1条件〜第3条件がすべて満たされている。この場合には、外部負荷Gは所定値α以下(G≦α)であって外部負荷状態は「低下状態」であると判定され、上述した負荷低下時処理が実行される。
(第1条件)オルタネータ50の負荷Ltが負荷判定値LtJ以下であること(Lt≦TiJ)。
(第2条件)エアコンディショナが作動状態ではない(非作動状態)、すなわちエアコンコンプレッサ60が非稼働状態であること。
(第3条件)バッテリ40の充電要求量ΔVe(=目標電圧VeH−実電圧Ve)が要求判定値VeJ以下であること(ΔVe≦VeJ)。
次に、時刻t1では、バッテリ40の実電圧Veが充電要求電圧VeLよりも低下して(Ve<VeL)、充電要求量ΔVeが要求判定値VeJより大きくなる(ΔVe>VeJ)。これにより、外部負荷状態は、その後、オルタネータ50の発電に伴い外部負荷Gが所定値αよりも増大する(G>α)ことが予測される「予測状態」であると判定される。この「予測状態」では、オルタネータ50の負荷Ltは低く上記第1条件は満たされており、外部負荷Gは所定値α以下(G≦α)の状態に維持されている。よって、この期間においても、上述した負荷低下時処理が実行される。なお、時刻t1において充電要求量ΔVeが要求判定値VeJより大きく(ΔVe>VeJ)なってから、その後、実際にオルタネータ50の発電が開始されるまでの期間が、本実施形態では「予測状態」の期間として設定される。そしてこの「予測状態」の期間については、充電要求量ΔVeが要求判定値VeJより大きく(ΔVe>VeJ)なってから、その後、実際にオルタネータ50の発電が開始されるまでの間に生じる遅れ時間R1に相当する期間が予め設定されている。
続いて、「予測状態」の期間が終了して、オルタネータ50による発電が実際に開始されるタイミングになると(時刻t2)、オルタネータ50による発電が実際に開始されることにより、オルタネータ50の負荷Ltが負荷判定値LtJを超えるようになり(Lt>LtJ)、これに伴い外部負荷Gが所定値αよりも増大する(G>α)。これにより、外部負荷状態が「増大状態」であると判定される。このとき、本実施形態では、オルタネータ50による発電が実際に開始されるタイミング、換言すれば外部負荷の増大が予測されるタイミングにて、負荷低下時処理は中止される。これにより、基準点火時期TiS及び吸入空気量Gaが、外部負荷Gが大きいとき(G>α)における基準点火時期TiB及び吸入空気量GaBにそれぞれ戻されて、内燃機関10の出力トルクTrがTrAからTrBにまで上昇される。
こうして時刻t2においてオルタネータ50によるバッテリ40の充電が開始されると、これによりバッテリ40の実電圧Veが上昇していく。そして、時刻t3において実電圧Veが目標電圧VeHにまで達すると、オルタネータ50による発電が停止されてオルタネータ50の負荷Ltが負荷判定値LtJよりも小さくなる(Lt<LtJ)。これにより、上記第1条件〜第3条件がすべて満たされるため、外部負荷状態が「低下状態」になる。この場合には、上述した負荷低下時処理が再び実行されるようになる。
さらに、時刻t4において、運転者によりエアコンスイッチ74が操作されて「オフ」から「オン」に切り替わると、同エアコンスイッチ74から「オン信号」が出力される。これにより、エアコンディショナの作動要求がなされていることが検知され、外部負荷状態は、その後、エアコンコンプレッサ60が稼働してエアコンディショナが作動状態になることに伴い外部負荷Gが所定値αよりも増大する(G>α)ことが予測される「予測状態」になる。なお、時刻t4においてエアコンスイッチ74が「オン」されてから、その後、実際にエアコンコンプレッサ60の稼働が開始されるまでの期間についても、本実施形態では「予測状態」の期間として設定される。そしてこのときの「予測状態」の期間については、エアコンスイッチ74が「オン」されてから、その後、実際にエアコンコンプレッサ60の稼働が開始されるまでの間に生じる遅れ時間R2に相当する期間が予め設定されている。
この「予測状態」の期間が終了して、エアコンコンプレッサ60の稼働が実際に開始されるタイミングになると(時刻t5)、エアコンコンプレッサ60の稼働が実際に開始されることにより、外部負荷Gが所定値αよりも大きくなる。これにより、外部負荷状態が「増大状態」であると判定される。このとき、本実施形態では、エアコンコンプレッサ60の稼働が実際に開始されるタイミング、換言すれば外部負荷の増大が予測されるタイミングにて、負荷低下時処理は中止される。これにより、基準点火時期TiS及び吸入空気量Gaが、外部負荷Gが大きいとき(G>α)における基準点火時期TiB及び吸入空気量GaBにそれぞれ戻されて、内燃機関10の出力トルクTrがTrAからTrBにまで上昇される。
なお、図4では、「予測状態」の期間が終了した時点で負荷低下時処理の実行が中止される場合の例を示したが、外部負荷状態が「低下状態」から「増大状態」に直接変化した時点でも負荷低下時処理の実行は中止される。
次に、図5及び図6を参照して、電子制御装置70により実行されるアイドル回転速度制御の実行手順について説明する。
本処理では、まず、アイドル運転時であるか否かが判定され(ステップS100)、アイドル運転時ではない旨判定される場合には(ステップS100:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、アイドル運転時である旨判定される場合には(ステップS100:YES)、上記第1条件が満たされるか、すなわちオルタネータ50の負荷Ltが負荷判定値LtJ以下であるか(Lt≦LtJ)判定される(ステップS110)。上述したように、このオルタネータ50の負荷Ltは、オルタネータ50における発電量に相当するものであって、上述したデューティ指令値Dに基づき把握される。また、負荷判定値LtJとしては、オルタネータ50の負荷増大、すなわち発電量増大により機関回転速度Neが不安定になることを判断することのできる値が予め設定されている。本ステップでの処理が、オルタネータ50の負荷Ltを検知するオルタネータ負荷検知手段に相当する。
この第1条件が満たされる旨判定される場合には(ステップS110:YES)、続いて、上記充電制御において算出される充電要求量ΔVe(=目標電圧VeH−実電圧Ve)が読み込まれる(ステップS120)。そして、上記第3条件が満たされるか、すなわち充電要求量ΔVeが要求判定値VeJ以下であるか(ΔVe≦VeJ)判定される(ステップS130)。この要求判定値VeJとしては、オルタネータ50の負荷増大により機関回転速度Neが不安定になることを判断することのできる値が予め設定されている。
この第3条件が満たされる旨判定される場合には(ステップS130:YES)、続いて、上記第2条件が満たされるか、すなわちエアコンディショナが作動状態ではない(非作動状態)と検知されるか判定される(ステップS140)。具体的には、エアコンコンプレッサ60が稼働していていないときに、エアコンディショナが作動状態ではない旨検知される。本ステップでの処理が、エアコンディショナが作動状態であるか否かを検知するエアコン作動状態検知手段に相当する。
さらに、この第2条件が満たされる旨判定される場合には(ステップS140:YES)、エアコンディショナの作動要求があるか否かが判定される(ステップS150)。この作動要求について、具体的には、上述したエアコンスイッチ74により「オン信号」が出力されることに基づいて把握される。本ステップでの処理が、エアコンディショナの作動要求を検知するエアコン作動要求検知手段に相当する。
そして、エアコンディショナの作動要求がない旨判定される場合には(ステップS150:NO)、外部負荷Gが所定値α以下であって(G≦α)、外部負荷Gが小さいと判定される(ステップS170)。この場合には、上記第1条件〜第3条件まですべて満たされており、外部負荷状態は、「低下状態」であると判定される。
一方、上記ステップS110において第1条件が満たされていない旨判定される場合(ステップS110:NO)、又は上記ステップS140において第2条件が満たされていない旨判定される場合には(ステップS140:NO)、外部負荷Gが所定値αを超えており(G>α)、外部負荷Gが大きいと判定される(ステップS180)。この場合における外部負荷状態は、「増大状態」であると判定され、上記負荷低下時処理を実行することなく、本処理は終了される。
他方、上記ステップS130において第3条件が満たされていない旨判定される場合(ステップS130:NO)には、充電要求量ΔVeが要求判定値VeJよりも大きいため(ΔVe>VeJ)、たとえオルタネータ50での発電が実行されておらず、上記第1条件が満たされている場合(Lt≦LtJ)であっても、発電要求があると判断することができる。すなわち、その後、オルタネータ50の負荷Ltが増大して外部負荷Gが所定値αを超える可能性があると判断することができる。
また、上記ステップS150においてエアコンディショナの作動要求がある旨判定される場合には(ステップS150:YES)、その後、エアコンディショナが作動して外部負荷Gが所定値αを超える可能性があると判断することができる。
そこで、上記ステップS130において否定判定がなされる場合(ステップS130:NO)、又は上記ステップS150において肯定判定がなされる場合には(ステップS150:YES)、外部負荷Gが増大すると予測される(ステップS160)。この場合における外部負荷Gは未だ所定値α以下(G≦α)であり、外部負荷状態は今後増大が予測される「予測状態」であると判定される。なお、上記ステップS110、S130、S140での各処理が、内燃機関10の外部負荷が所定値α以下であるか否かを判定する判定手段に相当する。また、上記ステップS110、S130、S150での各処理が、外部負荷Gが所定値αよりも増大することを予測する負荷増大予測手段に相当する。
こうして外部負荷状態が「予測状態」又は「低下状態」のいずれかであると判定されると(ステップS160、S170)、外部負荷Gが「低下状態」であるか否かが判定される(図6に示すステップS200)。この判定処理では、上記ステップS170において外部負荷状態が「低下状態」である旨判定されるときに、肯定判定される。
そして、外部負荷Gが「低下状態」である旨判定される場合には(ステップS200:YES)、基準点火時期Tiが進角補正される(ステップS210)。具体的には、先の図2及び図3に示すように、外部負荷Gが大きいときに比して基準点火時期TiSが補正量ΔTiだけ進角補正されて、点火時期TiAに設定される。
次いで、目標吸入空気量Gapの減量補正がされて(ステップS220)、本処理は終了される。具体的には、先の図3に示すように、上述した吸入空気量GaCに対して目標吸入空気量Gapが補正量ΔGaだけ減量補正される。なお、上記ステップS210及びステップS220の各処理が負荷低下時処理に相当する。
この後、この進角補正された基準点火時期TiAを基準として、機関回転速度Neに応じた点火時期Tiのフィードバック制御が実行されるようになる。また、燃料噴射制御を通じて、減量された吸入空気量GaAに適合する量の燃料噴射量QfAが燃料噴射弁30から噴射供給される。
一方、上記ステップS200において外部負荷Gが「低下状態」ではない旨判定される場合、すなわち外部負荷Gが「予測状態」である場合には(ステップS200:NO)、予測状態であると判定された時点から上記遅れ時間R1または遅れ時間R2が経過したか否かが判定される(ステップS230)。そして、遅れ時間R1または遅れ時間R2が経過していない旨判定される場合には(ステップS230:NO)、上記ステップS220及びステップS230の各処理、すなわち負荷低下時処理が実行される。
一方、遅れ時間R1または遅れ時間R2が経過している旨判定される場合には(ステップS230:YES)、負荷低下時処理が中止されて(ステップS240)、本処理は終了される。
このように負荷低下時処理が中止されると、基準点火時期TiSは点火時期TiAから点火時期TiBに戻され、吸入空気量Gaは吸入空気量GaAから吸入空気量GaBに変更される。
また、上記ステップS180において外部負荷Gが大きい旨判定される場合には、通常の制御が実行されて、基準点火時期TiS及び吸入空気量Gaが、大きな外部負荷に対応した状態に調整される。すなわち基準点火時期TiSは点火時期TiBに調整され、吸入空気量Gaは吸入空気量GaBに調整される。
以上説明した第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)外部負荷Gが所定値α以下であるときには(G≦α)、負荷低下時処理が実行される。この負荷低下時処理では、外部負荷Gが所定値αを超えているときに設定される基準点火時期TiBに対して、基準点火時期TiSが進角補正(ΔTi)される。また、その基準点火時期TiSの進角補正に併せて、基準点火時期TiSが遅角側の時期TiBに設定された場合における吸入空気量GaCに対して、吸入空気量Gaが減量(ΔGa)される。したがって、外部負荷Gの増減によらず基準点火時期TiSが遅角側の時期TiBに一定に設定される態様と比較して、外部負荷Gが小さいと判定される場合における吸入空気量Gaを減量することができ、これにより、燃料噴射量Qfについて減量することができる。したがって、外部負荷が小さいときの燃料消費量を抑制することができるようになる。
一方、外部負荷Gが所定値αを超えており(G>α)、外部負荷Gが大きいと判定される場合の基準点火時期TiBは、外部負荷Gが小さいと判定される場合と比較して遅角側の値(TiB)となり、点火時期Tiの補正代を十分に確保することができる。そのため、外部負荷Gが大きく、この外部負荷Gの変動が原因となって生じる機関回転速度Neの変動も大きくなりやすい状況であっても、点火時Tiの調整によって機関回転速度Neを良好に安定させることができるようになる。したがって、本実施形態によれば、外部負荷が小さいときの燃料消費量を抑制しつつアイドル運転時における機関回転速度を安定させることができるようになる。
(2)外部負荷Gの状態を判定する条件として、「オルタネータ50の負荷Ltが負荷判定値LtJ以下である(Lt≦LtJ)」との第1条件(ステップS110)、及び「エアコンディショナが作動状態ではない」との第2条件(ステップS140)に加え、「充電要求量ΔVeが要求判定値VeJ以下(ΔVe≦VeJ)である」との第3条件、すなわちオルタネータ50の負荷が低い状態で維持される可能性があると判断することのできる判定条件が追加されている(ステップS130)。したがって、外部負荷Gが所定値α以下である(G≦α)と判定された時点(「低下状態」である期間)だけではなく、その後しばらくの間(「予測状態」である期間)についても外部負荷Gが所定値α以下の状態に維持される可能性があることを好適に判定することができるようになる。
(3)外部負荷Gが所定値αよりも増大するタイミングを予測し、同タイミングにおいて上記負荷低下時処理を中止して、点火時期及び吸入空気量をともに負荷低下時処理による補正が行われる前の状態に戻すようにしている。これにより、外部負荷Gの増大を見越して点火時期及び吸入空気量を大きな外部負荷に対応した状態にすることができるため、外部負荷Gの増大直後における機関回転速度Neの変動を抑制することができるようになる。
(4)充電制御が行われる内燃機関10にあっては、上記第1条件が満たされている旨判定されたとしても、その判定時において上記充電要求量ΔVeが大きければ、その後、オルタネータ50の負荷が増大して外部負荷Gが所定値αを超える可能性がある。そこで、第1条件が満たされている旨判定されたときにおいて、充電要求量ΔVeが要求判定値VeJよりも大きいときには、外部負荷Gが所定値αよりも増大すると予測するようにしている。従ってオルタネータ50の発電に伴い外部負荷Gが上記所定値αよりも増大することを予測することができるようになる。
(5)エアコンディショナの作動要求がなされた旨検知されるときにも、外部負荷Gが所定値αよりも増大すると予測するようにしており、これによっても、その作動要求によるエアコンコンプレッサ60の稼働に伴い外部負荷Gが上記所定値αよりも増大することを予測することができるようになる。
(第2の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明にかかる内燃機関のアイドル回転速度制御装置を具体化した第2の実施形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、同一の構成や処理については、詳細な説明を省略する。
本実施形態と、上記第1の実施形態とでは、次の点において異なる。すなわち、上記第1の実施形態では、外部負荷状態について、以下の3通りに分類して判定されていた。
・外部負荷Gは所定値α以下ではあるが(G≦α)、この外部負荷Gがその後増大することが予測される「予測状態」
・外部負荷Gが所定値α以下である(G≦α)「低下状態」
・外部負荷Gが所定値αを超えている(G>α)「増大状態」
これに対し、本実施形態では、外部負荷状態について、外部負荷Gが所定値α以下(G≦α)である状態と、外部負荷Gが所定値αを超えている(G>α)状態との2通りに分類して判定される。
また、上記第1の実施形態では、外部負荷の状態を判定する条件として、上述した第1条件、第2条件、及び第3条件が設定されていた。これに対し、本実施形態では、第1条件及び第2条件のみが設定されている。
次に、図7を参照して、本実施形態において実行される「アイドル回転速度制御」の実行手順について説明する。
本処理では、まず、アイドル運転時であるか否かが判定され(ステップS300)、アイドル運転時ではない旨判定される場合には(ステップS300:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、アイドル運転時である旨判定される場合には(ステップS300:YES)、上記第1条件が満たされるか、すなわちオルタネータ50の負荷Ltが負荷判定値LtJ以下であるか(Lt≦LtJ)判定される(ステップS310)。この判定処理は、上記ステップS110での判定処理と同一である。
この第1条件が満たされる旨判定される場合には(ステップS310:YES)、続いて、上記第2条件が満たされるか、すなわちエアコンディショナが作動状態ではない(非作動状態)と検知されるか判定される(ステップS320)。この判定処理は、上記ステップS140での判定処理と同一である。
この第2条件が満たされる旨判定される場合には(ステップS320:YES)、外部負荷Gが所定値α以下であって(G≦α)、外部負荷Gが小さいと判定される(ステップS340)。なお、上記ステップS310、S320での各処理が、本実施形態における上記判定手段に相当する。
こうして外部負荷Gが小さいと判定されると、基準点火時期TiSが進角補正されるとともに(ステップS360)、目標吸入空気量Gapが減量補正される(ステップS370)。そして、本処理は終了される。これらステップS360、S370の各処理は負荷低下時処理に相当し、ステップS360の処理は上記ステップS210と、ステップS370の処理は上記ステップS220での処理とそれぞれ同一である。
一方、上記ステップS310において否定判定がなされる場合(ステップS310:NO)、又はステップS320について否定判定がなされる場合には(ステップS320:NO)、外部負荷Gが所定値αを超えており(G>α)、外部負荷Gが大きいと判定される(ステップS350)。この場合には、通常の制御が実行されて、基準点火時期TiS及び吸入空気量Gaが、大きな外部負荷に対応した状態に調整される。すなわち基準点火時期TiSは点火時期TiBに調整され、吸入空気量Gaは吸入空気量GaBに調整される。
なお、本実施形態では、外部負荷状態について、上記第1の実施形態のような「予測状態」である旨の判定が実行されないため、外部負荷Gが大きい旨判定される時点(ステップS350)において、上述したような負荷低下時処理が中止されて通常の制御が実行される。
以上説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態による上記(1)の作用効果に加え、次の作用効果を奏することができる。
(6)内燃機関10の機関回転速度が低下する原因となる外部負荷Gの増大は、同機関の出力を利用して発電するオルタネータ50の負荷が増大したときや、同機関の出力を利用して作動するエアコンディショナのエアコンコンプレッサ60が作動状態になっているとき等に生じる。そこで、オルタネータ50の負荷Ltが負荷判定値LtJ以下であるとの第1条件、及びエアコンディショナが作動状態ではない旨検知されることを第2条件としてこれら各条件がともに満たされるときに、外部負荷Gが所定値α以下である旨判定するようにしている。したがって、外部負荷Gが所定値α以下であるか否かを適切に判定することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明にかかる内燃機関のアイドル回転速度制御装置は、上記各実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、それら各実施形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第1の実施形態において、ステップS130の処理、またはステップS150の処理を省略するようにしてもよい。
・上記各実施形態において示した「判定手段」の判定処理の順序については、一例であって、それらの順番を適宜変更することも可能である。
・上記第1の実施形態では、運転者により操作されるエアコンスイッチ74の「オン信号」が出力されることに基づいてエアコンディショナの作動要求がある旨判定される例を示した。これに対し、車両内の温度や内燃機関10の冷却水温Tw等に応じてエアコンディショナを自動的に制御するエアコン用制御装置を更に有する構成にあっては、エアコンディショナの作動要求に対応する信号が上記エアコン用制御装置から出力されることに基づいて、エアコンディショナの作動要求がある旨判定されるようにしてもよい。
・上記第1の実施形態では、上述したような遅れ時間R1や遅れ時間R2が経過した時点で負荷低下時処理を中止するようにした。すなわち、この中止処理として、「予測状態」の期間では負荷低下時処理を継続するとともに、同期間の経過を計測することにより、外部負荷Gが実際に増大して「増大期間」になるときに通常の制御に戻すようにしていた。しかし、このように負荷低下時処理を中止して通常の制御に戻すタイミングとして、外部負荷状態が「予測状態」になった後、外部負荷Gが実際に増大するよりも以前のタイミングを設定するようにしてもよい。この場合であっても、上記(4)に示す作用効果を奏することができる。なお、こうした「予測状態」である期間は比較的短いため、この期間内に負荷低下時処理を中止したとしても、上記(1)に示す作用効果に準ずる作用効果を奏することもできる。また、外部負荷Gの増大が予測された時点で、すなわち上記ステップS160にて外部負荷Gが増大すると予測された時点で負荷低下時処理を中止するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、負荷低下時処理における点火時期の進角補正として、基準点火時期TiSそのものを進角側に補正(ΔTi)する例を示した。この他、基準点火時期は同一に保持したまま、進角補正量をより大きい値に設定する態様を採用してもよい。すなわち、この場合には、外部負荷Gの変化によらず、基準点火時期TiSが同一の値に設定されるとともに、この基準点火時期TiSからの補正量ΔTが設定されて、この補正量ΔTに応じて点火時期Tiが補正される。つまり、外部負荷Gが大きいときにおいて実行される通常制御では、機関回転速度Neが目標回転速度NeTに一致しているときにおける上記補正量ΔTが「0」に設定される。そして、機関回転速度Neの変動に応じた変動補正量Δtが決定されることにより、上記基準点火時期TiSからの補正量ΔT(=Δt)が設定される。これに対し、負荷低下時処理が実行されるときには、機関回転速度Neが目標回転速度NeTに一致しているときにおける上記補正量ΔTは、上述した各実施形態における「ΔTi」と同一の値である「α」に設定される。そして、機関回転速度Neの変動に応じた変動補正量Δtが決定されることにより、上記基準点火時期TiSからの補正量ΔT(=Δt+α)が設定されるようにしてもよい。
・上記各実施形態における内燃機関10は、スロットルバルブ15の開度調整を通じて吸入空気量の調整が行われるものであった。しかし、吸入空気量の調整はこうしたスロットルバルブの開度調整によるものに限られない。例えば、バルブタイミングやバルブリフト量を変更することが可能な機構を備える内燃機関においては、これらバルブタイミングやバルブリフト量の変更によっても吸入空気量を調整することができるため、こうした内燃機関にも本発明は同様に適用することができる。
・上記各実施形態において示した外部負荷については一例であって、さらに内燃機関10の回転速度Neに影響を与えるような外部負荷が追加されている構成にあっては、これらの外部負荷の増減を考慮するようにすることにより、本発明を適用することができる。こうした外部負荷としては、例えば、パワーステアリング装置の油圧ポンプが挙げられる。要するに、内燃機関10の回転速度Neに影響を与えるような外部負荷が小さいと判定されるときに、上記負荷低下時処理を実行するようにすればよく、この場合にでも上記(1)に示す作用効果を奏することができる。
10…内燃機関、11…ピストン、12…燃焼室、13…吸気通路、14…排気通路、15…スロットルバルブ、16…クランクシャフト、20…点火プラグ、30…燃料噴射弁、40…バッテリ、50…オルタネータ、60…エアコンコンプレッサ、70…電子制御装置、71…エアフロメータ、72…スロットル開度センサ、73…回転速度センサ、74…エアコンスイッチ、75…機関水温センサ。

Claims (7)

  1. 内燃機関のアイドル運転時における機関回転速度を目標回転速度に一致させるべく同機関の点火時期制御及び吸入空気量制御を行うアイドル回転速度制御装置であって、
    前記機関の外部負荷が所定値以下であるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段により前記外部負荷が所定値以下であると判定されるときには、常に前記外部負荷が前記所定値を超えているときに設定される前記機関の点火時期に対して点火時期を進角補正するとともに、その点火時期の進角補正に併せて吸入空気量を減量補正する負荷低下時処理を実行し、
    前記判定手段により前記外部負荷が前記所定値をえていると判定されるときには、常に前記負荷低下時処理を実行せず、
    前記負荷低下時処理における点火時期の進角補正は、前記点火時期制御における基準点火時期を補正するものである
    ことを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、
    前記負荷低下時処理における吸入空気量の減量補正量は、前記負荷低下時処理による点火時期の進角補正前と進角補正後とで前記機関の出力トルクが同一となるように設定される
    ことを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、
    前記機関の出力を利用して発電するオルタネータの負荷を検知するオルタネータ負荷検知手段と、
    前記機関が搭載される車両に設けられて同機関の出力を利用して作動するエアコンディショナが作動状態であるか否かを検知するエアコン作動状態検知手段とを備え、
    前記判定手段は、前記オルタネータ負荷検知手段により検知される前記負荷が所定の負荷判定値以下であるとの第1条件、及び前記エアコン作動状態検知手段により前記エアコンディショナが作動状態ではない旨検知されることを第2条件としてこれら各条件がともに満たされるときに、前記外部負荷が所定値以下である旨判定する
    ことを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  4. 請求項に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、
    前記オルタネータにより発電された電力を蓄電するバッテリの実電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記電圧検知手段により検知される前記実電圧が目標バッテリ電圧となるように前記バッテリへの充電要求量を算出する充電要求算出手段と、
    前記充電要求量に応じて前記オルタネータの発電量を制御する充電制御手段とを備え、
    前記判定手段は、前記第1条件、前記第2条件、及び前記充電要求量が所定の要求判定値以下であるとの第3条件がともに満たされるときに、前記外部負荷が所定値以下である旨判定する
    ことを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  5. 請求項又はに記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、
    前記外部負荷が前記所定値よりも増大することを予測する負荷増大予測手段を備え、
    前記負荷増大予測手段により前記外部負荷の増大が予測されたときには、前記負荷低下時処理を中止する
    ことを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  6. 請求項に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、
    前記オルタネータにより発生された電力を蓄電するバッテリの実電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記電圧検知手段により検知される前記実電圧が目標バッテリ電圧となるように前記バッテリへの充電要求量を算出する充電要求算出手段と、
    前記充電要求量に応じて前記オルタネータの発電量を制御する充電制御手段とを備え、
    前記負荷増大予測手段は、前記判定手段によって前記第1条件が満たされている旨判定されたときにおいて、前記充電要求量が所定の要求判定値よりも大きいときには、前記外部負荷が前記所定値よりも増大すると予測する
    ことを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  7. 請求項又はに記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、
    前記機関が搭載される車両に設けられて同機関の出力を利用して作動するエアコンディショナの作動要求を検知するエアコン作動要求検知手段を備え、
    前記負荷増大予測手段は、前記エアコン作動要求検知手段により前記エアコンディショナの作動要求がなされた旨検知されるときに、前記外部負荷が前記所定値よりも増大すると予測する
    ことを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
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