JP2010132253A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一対のセンサ素子を有するトルクセンサ内の1個のセンサ素子が故障しても、引き続きトルクセンサを使用して操舵補助を行うことが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供する。
【解決手段】操舵トルクの変化に応じて一定の相互関係のある2つの出力特性をそれぞれ示す一対のセンサ素子を含むトルクセンサと、当該一対のセンサ素子の出力に基づいてそれぞれの出力に対するモード判定を行って重み付けと出力制限とを設定し、設定した重み付けに基づいて操舵トルクを演算するとともに、設定した出力制限に基づいて操舵補助のための出力を制限する制御装置とを備えた電動パワーステアリング装置とする。
【選択図】図5
【解決手段】操舵トルクの変化に応じて一定の相互関係のある2つの出力特性をそれぞれ示す一対のセンサ素子を含むトルクセンサと、当該一対のセンサ素子の出力に基づいてそれぞれの出力に対するモード判定を行って重み付けと出力制限とを設定し、設定した重み付けに基づいて操舵トルクを演算するとともに、設定した出力制限に基づいて操舵補助のための出力を制限する制御装置とを備えた電動パワーステアリング装置とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、自動車等の車両に搭載される電動パワーステアリング装置に関し、特に、操舵トルクを検出するためのトルクセンサの出力処理に関する。
電動パワーステアリング装置は、運転者がステアリングホイールに付与する操舵トルクに基づいて、モータにより操舵補助力を生じさせる装置である。このような電動パワーステアリング装置において操舵トルクを検出するトルクセンサが故障すると、電動パワーステアリング装置の制御装置は、操舵の状態を正確に認識できないため、正常な操舵補助を行うことができないおそれがある。
そこで、トルクセンサ及びその出力を処理する制御手段を2系統設け、一系統のトルクセンサが故障しても他系統のトルクセンサで正常な制御を行うことができる電動パワーステアリング装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)
しかしながら、トルクセンサ及び制御手段を2系統設けるのは、製造コストや、回路の簡素化等の点で得策でないことは明らかである。また、そもそも、トルクセンサとしては一般に、一対のホールICを搭載したものが使用されている。一対のホールICは、いわば、一方が「メイン」のセンサ素子であり、他方が「サブ」のセンサ素子である。すなわち、トルクセンサはセンサ出力が二重系統になっている。2つのホールICが同時に故障することは極めてまれであり、通常は、一方が故障したとしても、他方は正常であることが多い。従って、一方のホールICが故障したら直ちにトルクセンサが故障したとして使用不能とするのは、ホールICが2個存在していることを考慮すれば、機能を完全に使いこなしていないとも言える。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、一対のセンサ素子を有するトルクセンサ内の1個のセンサ素子が故障しても、引き続きトルクセンサを使用して操舵補助を行うことが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の第1発明は、操舵トルクに基づいてモータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置であって、前記操舵トルクの変化に応じて一定の相互関係のある2つの出力特性をそれぞれ示す一対のセンサ素子を含むトルクセンサと、前記一対のセンサ素子の出力に基づいてそれぞれの出力に対する重み付けと出力制限とを設定し、設定した重み付けに基づいて操舵トルクを演算するとともに、設定した出力制限に基づいて操舵補助のための出力を制限する制御装置とを備えたものである。
上記のように構成された電動パワーステアリング装置では、いずれか一方のセンサ素子が正常値を出力していない場合にも、各出力に対しての重み付けに基づいて操舵トルクを演算することにより、トルクセンサの出力を生かすことができる。また、設定した出力制限に基づいて操舵補助のための出力を減じることができるので、異常の内容に応じて抑制をかけた安全な操舵補助を行うことができる。
また第2発明は、第1発明の電動パワーステアリング装置において、制御装置は、一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクが同方向で、かつ、それらの偏差が過大なときは、トルクの小さな方について、トルクの大きな方より重み付けを大きくしている。
この場合、トルクの小さい方を重視した演算が行われるので、安全に操舵補助を継続することができる。
この場合、トルクの小さい方を重視した演算が行われるので、安全に操舵補助を継続することができる。
また第3発明は、第1又は第2発明の電動パワーステアリング装置において、制御装置は、一対のセンサ素子のうち少なくとも一方の出力が急激に変化しているときは、出力の変化が少ない方について、重み付けを大きくしている。
この場合、出力の変化が少ない方を重視した演算が行われるので、急激に変化するセンサ出力が操舵補助に与える影響を低減することができる。
この場合、出力の変化が少ない方を重視した演算が行われるので、急激に変化するセンサ出力が操舵補助に与える影響を低減することができる。
また第4発明は、第1乃至第3発明のいずれかの電動パワーステアリング装置において、制御装置は、一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクが逆方向で、かつ、それらの偏差が過大なときは、操舵補助を行わないようにしている。
逆方向での偏差過大の場合、操舵の方向すら不明であるので、暫定的に異常な出力に基づく制御を行ってしまうこと自体が危険であるが、操舵補助を行わないことにより、安全を確保することができる。
逆方向での偏差過大の場合、操舵の方向すら不明であるので、暫定的に異常な出力に基づく制御を行ってしまうこと自体が危険であるが、操舵補助を行わないことにより、安全を確保することができる。
また第5発明は、第1乃至第4発明のいすれかの電動パワーステアリング装置において、制御装置は、一対のセンサ素子における一方の出力が、取り得る出力範囲外であるとき、信頼度を0とするが、出力制限には0以外の所定値を与えるようにしている。
この場合、出力範囲外である出力は使用しないが、他方の出力に基づいて操舵補助を可能とする。但し、出力制限により操舵補助力を低減することができる。
この場合、出力範囲外である出力は使用しないが、他方の出力に基づいて操舵補助を可能とする。但し、出力制限により操舵補助力を低減することができる。
また第6発明は、第1乃至第3発明のいずれかの電動パワーステアリング装置において、制御装置は、車速、舵角及びヨーレートに基づいて推定操舵トルクを算出し、算出された推定操舵トルクに基づいて一対のセンサ素子の出力に対する重み付けを設定している。
この場合、車両に搭載した他のセンサの検出値から推定操舵トルクを算出し、算出した推定操舵トルクを基準として2つのセンサ素子の出力に重み付けするので、正常である可能性が高いセンサ素子の出力を重視して、より安全な操舵補助を行うことができる。
この場合、車両に搭載した他のセンサの検出値から推定操舵トルクを算出し、算出した推定操舵トルクを基準として2つのセンサ素子の出力に重み付けするので、正常である可能性が高いセンサ素子の出力を重視して、より安全な操舵補助を行うことができる。
また第7発明は、第6発明の電動パワーステアリング装置において、制御装置は、一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクと、推定操舵トルクとの偏差を求め、偏差の小さな方について、偏差の大きな方より重み付けを大きくしている。
この場合、センサ素子の出力の異常の程度を推定操舵トルクとの偏差の大小により判定し、異常が軽微な方を重視した演算が行われるので、より安全に操舵補助を継続することができる。
この場合、センサ素子の出力の異常の程度を推定操舵トルクとの偏差の大小により判定し、異常が軽微な方を重視した演算が行われるので、より安全に操舵補助を継続することができる。
また第8発明は、第6又は第7発明の電動パワーステアリング装置において、制御装置は、一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクが逆方向で、かつ、それらの偏差が過大なときには、推定操舵トルクに基づいて操舵補助を実行するようにしている。
逆方向での偏差過大の場合、操舵の方向すら不明であるが、推定操舵トルクを使用することで、補助的な操舵補助を実行することができる。
逆方向での偏差過大の場合、操舵の方向すら不明であるが、推定操舵トルクを使用することで、補助的な操舵補助を実行することができる。
また第9発明は、第6乃至第8発明のいずれかの電動パワーステアリング装置において、ヨーレートは、車速及び舵角の検出値に基づいて演算される推定ヨーレートとしている。 また第10発明は、第6乃至第8発明のいずれかの電動パワーステアリング装置において、ヨーレートは、車速及び横加速度の検出値に基づいて演算される推定ヨーレートとしている。
更に第11発明は、第6乃至第8発明のいずれかの電動パワーステアリング装置において、ヨーレートは、ヨーレートセンサにより検出した実ヨーレートとしている。
操舵トルクの算出に用いるヨーレートは、車速及び舵角、又は車速及び横加速度に基づいて演算される推定ヨーレートであってもよく、ヨーレートセンサにより直接検出される実ヨーレートであってもよい。
更に第11発明は、第6乃至第8発明のいずれかの電動パワーステアリング装置において、ヨーレートは、ヨーレートセンサにより検出した実ヨーレートとしている。
操舵トルクの算出に用いるヨーレートは、車速及び舵角、又は車速及び横加速度に基づいて演算される推定ヨーレートであってもよく、ヨーレートセンサにより直接検出される実ヨーレートであってもよい。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、トルクセンサ内の1個のセンサ素子が故障しても、故障内容によっては、引き続きトルクセンサを使用して操舵補助を行うことが可能である。また、出力制限により操舵補助力を低下させることにより、運転者に、異常の発生を知らせることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。図において、ステアリングホイール1は、第1ステアリングシャフト2と接続されている。第1ステアリングシャフト2は、トーションバー3を介して、第2ステアリングシャフト4と接続されている。第2ステアリングシャフト4には、モータ5の回転によるトルクを付与することができる。第2ステアリングシャフト4の下端にはピニオン6が形成されており、このピニオン6が、ラック7と噛み合う。ラック7がその軸方向(図の横方向)に動くことにより、操向車輪(一般には前輪)8に舵角を付与することができる。
トルクセンサ9は、トーションバー3の捻れ、すなわち、第1ステアリングシャフト2と第2ステアリングシャフト4との相対回転角度差を、操舵トルクとして検出し、出力を、制御装置としてのECU(電子制御ユニット)10に送る。このECU10は、電動パワーステアリング装置のための制御ユニットである。ECU10には、その他、車速センサ11から車速信号も入力される。ECU10は、操舵トルクや車速に基づいて必要な操舵補助力を生じさせるべく、モータ5を駆動する。
図2は、トルクセンサ9とECU10との間の信号線の詳細を示す図である。トルクセンサ9は、内部に、一対のセンサ素子として、リニアタイプのホールIC91,92を備えている。トルクセンサ9とECU10と繋ぐ線は4本あり、電源端子TSVと接地端子TSGとの間に、例えばDC5Vの電圧がECU10から印加される。端子TS1,TS2にはそれぞれ、検出しようとする操舵トルクに応じて、ホールIC91,92のセンサ出力(電圧)が生じる。ここで、2つのホールIC91,92のうち一方を「メイン」、他方を「サブ」と考える。
図3は、トルクセンサ9の出力特性すなわち、トルク(操舵トルク)と、センサ出力との関係を示すグラフである。横軸のトルクは、原点から右側がステアリングの右操舵で符号はプラス、原点から左側がステアリングの左操舵で符号はマイナスとする。図示のように、メイン及びサブの2つの出力特性には一定の相互関係があり、具体的には、トルク0の中立点でクロスするX字状の特性であって、左右の対称性、センサ出力の中立点(2.5V)から見た上下の対称性を持つ特性である。
各特性は、絶対値が所定のトルクまでは直線的にセンサ出力が変化し、当該所定のトルクを超えるとセンサ出力は飽和する。飽和点のトルクは約±10N・mである。また、飽和領域でのセンサ出力は、上限側が3.6〜4V、下限側が1〜1.4Vである。2つのセンサ出力の合計値は、グラフ状の数値から言えば理論上は(1+3.6)〜(1.4+4)の範囲となるが、実際には、ほぼ5Vであり、誤差は±0.3程度である。なお、これらの数値はいずれも一例に過ぎず、トルクセンサの種類によって異なる。例えば、メインが3Vのときサブは2Vであり、このときのトルクは右操舵(+)で4[N・m]である。すなわち、2つのセンサ素子が共に正常である限り、メインのセンサ出力に対してサブのセンサ出力が取る値(又はその逆)は決まっており、トルク換算値は同じである。
ECU10は、上記のようなトルクセンサ9の出力特性を記憶している。従って、トルクの絶対値が飽和点に至るまでは、直線的な変化特性に基づいて、センサ出力に一対一で対応するトルクを正確に検出することができる。但し、トルクを正確に検出するには、その前提として、センサ出力が正常であること、が必要である。すなわち、センサ出力が正常であるか否かの判断が必要である。一方、いずれか一方のホールIC(91又は92)に異常が発生したが、1〜4Vの範囲内のセンサ出力はある、という状況では、いったいどちらのセンサ出力が正しいのかわからない。従って、センサ出力をどう扱うかの判断処理が必要である。
そこで、以下、上記のような判断処理を含む、ECU10の動作について説明する。
そこで、以下、上記のような判断処理を含む、ECU10の動作について説明する。
図4は、ECU10によって繰り返し実行される、電動パワーステアリング装置によるアシスト制御処理を示すフローチャートである。まず、ECU10は、トルクセンサ9から送られてくるセンサ出力を読み取り(ステップS1)、一時的に記憶する。なお、このときECU10は、車速センサ11から送られてくる車速信号も読み取る。次に、ECU10は、モード判定を行う(ステップS2)。モードとは、例えば以下の表1に示すように、センサ出力から見たトルクセンサの状態(正常・異常を含む。)を、幾つかに分類したものである。
表1において、モードM1の「出力範囲外」とは、図3の例で言えば、センサ出力の電圧が1〜4Vの範囲外にあることをいう。
一方、正常な2つのセンサ出力をトルク換算すれば、同じトルクになるはずである。従って、2つのトルクの偏差が例えば±0.3[N・m]を超える場合、偏差過大として扱う。また、2.5Vを境にメイン・サブのトルクの符号が変わるので、トルクの符号が同じであれば操舵が同方向、異なっていれば逆方向となる。従って、同方向での偏差過大であればモードM2、逆方向での偏差過大であればモードM3となる。
一方、正常な2つのセンサ出力をトルク換算すれば、同じトルクになるはずである。従って、2つのトルクの偏差が例えば±0.3[N・m]を超える場合、偏差過大として扱う。また、2.5Vを境にメイン・サブのトルクの符号が変わるので、トルクの符号が同じであれば操舵が同方向、異なっていれば逆方向となる。従って、同方向での偏差過大であればモードM2、逆方向での偏差過大であればモードM3となる。
また、読み取ったばかりのセンサ出力を前回読み取った値と比較すれば、センサ出力の変化がわかる。そこで、最も急激な操舵を想定した場合のセンサ出力の変化量を閾値に設定すると、センサ出力の変化が当該閾値を超えれば、モードM4の「出力急変」である。出力急変とは、通常の操舵によっては起こり得ないほどの異常に急激な変化を、センサ出力が示すことをいう。
また、いずれか一方のセンサ出力が変化しているのに、他方のセンサ出力は一定値に張り付いているという状態は、モードM5の「センサ出力固着」である。すなわち、トルクが変化しても、故障したホールICの出力は変化しない場合があるからである。
また、M1〜M5のいずれにも該当しない場合は、モードM6、すなわち「正常」である。
また、M1〜M5のいずれにも該当しない場合は、モードM6、すなわち「正常」である。
ECU10は、上記各モードに対応する表1の「信頼度」及び「アシスト量制限」を記憶している。ここで、信頼度とはセンサ出力の信憑性を数字化したものであり、この例では10が最高、0が最低である。また、アシスト量制限とは、アシスト制御の出力制限の割合を示す。この例では100%が最高であり、0%が最低である。信頼度・アシスト量制限が共に0であるモードM3が、最も悪い状態である。その次に悪い状態は、モードM1である。
これらの数値の用い方については後述する。
これらの数値の用い方については後述する。
図5は、一例として、モード判定(図4のステップS2)の詳細を示すサブルーチンである。図5において、ECU10は、メイン・サブの2つのセンサ出力についてそれぞれモード判定を行う。
まずメインのモード判定(S2−M)において、ECU10は、センサ出力に基づいて、かつ、メインのセンサ出力を主体として見た場合に、上記のモードM1〜M5のいずれかに(1又は複数)該当するかを判断する(ステップS21)。ここで、M1〜M5のいずれにも該当しない場合、ECU10は、センサ出力がモードM6、すなわち「正常」であると判断する(ステップS25)。モードM6の場合、信頼度は10、アシスト量制限は100である。
まずメインのモード判定(S2−M)において、ECU10は、センサ出力に基づいて、かつ、メインのセンサ出力を主体として見た場合に、上記のモードM1〜M5のいずれかに(1又は複数)該当するかを判断する(ステップS21)。ここで、M1〜M5のいずれにも該当しない場合、ECU10は、センサ出力がモードM6、すなわち「正常」であると判断する(ステップS25)。モードM6の場合、信頼度は10、アシスト量制限は100である。
一方、ステップS21においてモードM1〜M5のいずれかに該当する場合、ECU10は、次にモードM3に該当しているか否かを判断し(ステップS22)、該当する場合には、ECU10は、センサ出力がモードM3、すなわち「偏差過大(逆方向)」であると判断する(ステップS26)。モードM3の場合、信頼度は0、アシスト量制限も0である。逆方向での偏差過大の場合、操舵の方向すら不明であるので、暫定的に異常な出力に基づく制御を行ってしまうこと自体が危険であるが、操舵補助を行わないことにより、安全を確保することができる。
また、ステップS22においてモードM3に該当しない場合、ECU10は、次にモードM1に該当しているか否かを判断し(ステップS23)、該当する場合には、ECU10は、センサ出力がモードM1、すなわち「出力範囲外」であると判断する(ステップS27)。モードM1の場合、信頼度は0、アシスト量制限は50である。この場合、出力範囲外である出力は使用しないが、他方の出力に基づいて操舵補助を可能とする。但し、出力制限(50)により操舵補助力を低減することで、異常の発生を運転者に知らせることができる。
ステップS23においてモードM1に該当しない場合、ECU10は、次にモードM2,M4,M5の2つ以上に該当するか否かを判断し(ステップS24)、該当する場合には、ECU10は、該当するモードの中で信頼度が最も低いモードに決定する(ステップS29)。一方、ECU10は、モードM2,M4,M5のうち、いずれか1つにのみ該当する場合は、その該当するモードに決定する(ステップS28)。モードM2に決定する場合、メインのセンサ出力(トルク換算)がサブのセンサ出力(トルク換算)より大きい場合は、メインの信頼度が3となる。逆の場合(小さい場合)は信頼度7となる。小さい値を信頼する方が、センサ出力の正誤を取り違えてもその影響を小さくすることができるので、安全上無難である。
一方、モードM4に決定する場合、サブとの比較においてメインのセンサ出力が、より急激に変化したのであれば、その信頼度は2となる。逆に、サブの方がより急激に変化したのであれば、メインの信頼度は8となる。これは、出力の急変の程度が大きい方は信頼度が低いであろうという考えに基づいている。出力の変化が少ない方を重視した演算を行うことで、急激に変化するセンサ出力が操舵補助に与える影響を低減することができる。 以上の処理により、ECU10は、メインのセンサ出力に対して、モードM1〜M6のいずれか1つのモードに決定する。
続いて、ECU10は、サブのモード判定(S2−S)を、メインのモード判定(S2−M)と同様に実行する。但し、ECU10は、センサ出力に基づいて、かつ、サブのセンサ出力を主体として見た場合のモード判定を行う。
この処理により、ECU10は、サブのセンサ出力に対して、モードM1〜M6のいずれか1つのモードに決定する。
この処理により、ECU10は、サブのセンサ出力に対して、モードM1〜M6のいずれか1つのモードに決定する。
上記のモード判定(メイン・サブ)によって、メインのセンサ出力から読み取れるトルクTm_in[N・m]、その信頼度Rm、及び、アシスト量制限(出力制限)Lm[%]、並びに、サブのセンサ出力から読み取れるトルクTs_in[N・m]、その信頼度Rs、 及び、アシスト量制限(出力制限)Ls[%]が、それぞれ求められる。
次に、図4に戻り、ECU10は、信頼度を考慮した操舵トルクの演算を行う(ステップS3)。この演算は、求めるべき操舵トルクをT_in[N・m]とすると、
T_in={(Tm_in×Rm)+(Ts_in×Rs)}/(Rm+Rs) ・・・(1)
となる。
T_in={(Tm_in×Rm)+(Ts_in×Rs)}/(Rm+Rs) ・・・(1)
となる。
《モードM6/M6の例》
例えば、メイン・サブのセンサ出力が共に異常なし(正常)であれば、メイン・サブ共に信頼度は10であるから、上記(1)式は、
T_in={(Tm_in×10)+(Ts_in×10)}/20
=(Tm_in+Ts_in)/2
となり、Tm_in=Ts_inが操舵トルクとなる。
次に、ECU10は、アシスト量の演算を行う(ステップS4)。これは、ECU10が記憶しているアシストマップ等に基づいて、操舵トルクT_inに対する制御指令値T_cal を求める既存のアシスト制御である。
例えば、メイン・サブのセンサ出力が共に異常なし(正常)であれば、メイン・サブ共に信頼度は10であるから、上記(1)式は、
T_in={(Tm_in×10)+(Ts_in×10)}/20
=(Tm_in+Ts_in)/2
となり、Tm_in=Ts_inが操舵トルクとなる。
次に、ECU10は、アシスト量の演算を行う(ステップS4)。これは、ECU10が記憶しているアシストマップ等に基づいて、操舵トルクT_inに対する制御指令値T_cal を求める既存のアシスト制御である。
次に、ECU10は、制御指令値T_cal に、アシスト量制限Lm=Ls=100[%]を乗算することにより、制御指令値T_cal をそのままアシストトルク値T_out として出力する(ステップS5)。
このように、メイン・サブのセンサ出力が共に異常なし(正常)であれば、重み付けは意味をなさず、出力制限もかからない。
このように、メイン・サブのセンサ出力が共に異常なし(正常)であれば、重み付けは意味をなさず、出力制限もかからない。
《モードM3/M3の例》
例えば、メイン・サブがモードM3(偏差過大・逆方向)になる一例として、メインのトルクが+4[N・m]、サブのトルクが−4[N・m]であったとすると、メイン・サブ共に信頼度は0、アシスト量制限も0となる。従って、上記(1)式により演算される操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=0
となる。また、アシスト量制限も0であり、アシストトルク値は0、すなわち、操舵補助は行われない。
例えば、メイン・サブがモードM3(偏差過大・逆方向)になる一例として、メインのトルクが+4[N・m]、サブのトルクが−4[N・m]であったとすると、メイン・サブ共に信頼度は0、アシスト量制限も0となる。従って、上記(1)式により演算される操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=0
となる。また、アシスト量制限も0であり、アシストトルク値は0、すなわち、操舵補助は行われない。
《モードM2/M2の例》
例えば、メイン・サブがモードM2(偏差過大・同方向)になる一例として、メインのトルクが4[N・m]、サブのトルクが3[N・m]であったとすると、サブの方が小さいので、メインの信頼度が3、サブの信頼度が7となる。このとき、信頼度を考慮した操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(4×3+3×7)÷(3+7)=3.3
となる。すなわち、サブの信頼度が高いことにより、サブのトルクに近い値となる。
例えば、メイン・サブがモードM2(偏差過大・同方向)になる一例として、メインのトルクが4[N・m]、サブのトルクが3[N・m]であったとすると、サブの方が小さいので、メインの信頼度が3、サブの信頼度が7となる。このとき、信頼度を考慮した操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(4×3+3×7)÷(3+7)=3.3
となる。すなわち、サブの信頼度が高いことにより、サブのトルクに近い値となる。
次に、ECU10は、アシスト量の演算を行う(ステップS4)。これは、ECU10が記憶しているアシストマップ等に基づいて、操舵トルクT_inに対する制御指令値T_cal を求める既存のアシスト制御である。例えば、ECU10は、上記のように決定される操舵トルクT_in=3.3[N・m]に対する制御指令値T_cal として、50[N・m]とする。
次に、ECU10は、制御指令値T_cal に、アシスト量制限Lm,Lsのうち小さい方を乗算することにより出力を制限し、操舵補助に出力すべきアシストトルク値T_out を求める(ステップS5)。上記の場合、メイン・サブ共にアシスト量制限Lm,Lsは70%であるから、アシストトルク値は、50×0.7=35[N・m]となる。
このようにして、トルクセンサ9に異常(モードM2)が発生していても、即刻アシスト不能とはせずに、当面の制御を可能とする。なお、メインのトルクが4[N・m]、サブのトルクが3[N・m]のときは、どちらが正しい値かわからない。但し、同方向であるため、制御を行ってもアシスト不足又はアシスト過大のどちらかになり、そのことが直ちに危険という訳ではない。
《モードM1/M6の例》
例えば、メインがモードM1(出力範囲外)、サブがモードM6(正常)になる一例として、メインのセンサ出力が0V、サブのトルクが正常範囲内のTs_in[N・m]であったとすると、メインの信頼度は0、アシスト量制限50、サブの信頼度は10、アシスト量制限100となる。従って、上記(1)式の操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(Ts_in×10)/10=Ts_in
となる。次にECU10は、アシスト量の演算を行い(ステップS4)、操舵トルクT_inに対する制御指令値T_cal を求める。
例えば、メインがモードM1(出力範囲外)、サブがモードM6(正常)になる一例として、メインのセンサ出力が0V、サブのトルクが正常範囲内のTs_in[N・m]であったとすると、メインの信頼度は0、アシスト量制限50、サブの信頼度は10、アシスト量制限100となる。従って、上記(1)式の操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(Ts_in×10)/10=Ts_in
となる。次にECU10は、アシスト量の演算を行い(ステップS4)、操舵トルクT_inに対する制御指令値T_cal を求める。
また次に、ECU10は、制御指令値T_cal に、メイン・サブのアシスト量制限のうち小さい方、すなわち50[%]を乗算することにより、制御指令値T_cal の1/2をアシストトルク値T_out として出力する(ステップS5)。
このように、正常なサブのセンサ出力に基づいて正しく操舵トルクが演算されても、メインのセンサ出力に異常が発生していることを重要視して、最終的に出力制限をかけて、操舵補助力を低減する。
このように、正常なサブのセンサ出力に基づいて正しく操舵トルクが演算されても、メインのセンサ出力に異常が発生していることを重要視して、最終的に出力制限をかけて、操舵補助力を低減する。
《モードM4/M4の例》
例えば、メイン・サブがモードM4(出力急変)になる一例として、メインのトルクが前回値から急変して4[N・m]となり、サブのトルクも急変したがメインほどではない3[N・m]であった場合には、急変の程度が高いメインの信頼度が2、サブの信頼度が8となる。このとき、信頼度を考慮した操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(4×2+3×8)÷(2+8)=3.2
となる。すなわち、サブの信頼度が高いことにより、サブのトルクに近い値となる。
例えば、メイン・サブがモードM4(出力急変)になる一例として、メインのトルクが前回値から急変して4[N・m]となり、サブのトルクも急変したがメインほどではない3[N・m]であった場合には、急変の程度が高いメインの信頼度が2、サブの信頼度が8となる。このとき、信頼度を考慮した操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(4×2+3×8)÷(2+8)=3.2
となる。すなわち、サブの信頼度が高いことにより、サブのトルクに近い値となる。
次に、ECU10は、アシスト量の演算を行い(ステップS4)、操舵トルクT_inに対する制御指令値T_cal を求める。例えば、ECU10は、上記の操舵トルクT_in=3.2[N・m]に対する制御指令値T_cal として、48[N・m]とする。
次に、ECU10は、制御指令値T_cal に、アシスト量制限50[%]を乗算することにより出力を制限し、最終的に出力すべきアシストトルク値T_out =24[N・m]を求める(ステップS5)。
次に、ECU10は、制御指令値T_cal に、アシスト量制限50[%]を乗算することにより出力を制限し、最終的に出力すべきアシストトルク値T_out =24[N・m]を求める(ステップS5)。
このようにして、トルクセンサ9に異常(モードM4)が発生していても、即刻アシスト不能とはせずに、当面の制御を可能とする。なお、メインのトルクがより急激に変化したからといって、サブの方が絶対に正しいとは言えない。従って、メインにも信頼度2を与え、操舵トルクの演算に関与させるのである。
《モードM5/M6の例》
例えば、メインがモードM5(センサ出力固着)、サブがモードM6(正常)になる一例として、メインのトルクが前回値から変わらず4[N・m]、サブのトルクが前回値から変化して3[N・m]であったとすると、メインの信頼度が3、サブの信頼度が10となる。このとき、信頼度を考慮した操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(4×3+3×10)÷(3+10)=3.2
となる。すなわち、サブの信頼度が高いことにより、サブのトルクに近い値となる。
例えば、メインがモードM5(センサ出力固着)、サブがモードM6(正常)になる一例として、メインのトルクが前回値から変わらず4[N・m]、サブのトルクが前回値から変化して3[N・m]であったとすると、メインの信頼度が3、サブの信頼度が10となる。このとき、信頼度を考慮した操舵トルクT_in[N・m]は、
T_in=(4×3+3×10)÷(3+10)=3.2
となる。すなわち、サブの信頼度が高いことにより、サブのトルクに近い値となる。
次に、ECU10は、アシスト量の演算を行い(ステップS4)、操舵トルクT_inに対する制御指令値T_cal を求める。例えば、ECU10は、上記の操舵トルクT_in=3.2[N・m]に対する制御指令値T_calとして、48[N・m]とする。
次に、ECU10は、制御指令値T_cal に、アシスト量制限70[%]を乗算することにより出力を制限し、最終的に操舵補助に出力すべきアシストトルク値T_out =33.6[N・m]を求める(ステップS5)。
次に、ECU10は、制御指令値T_cal に、アシスト量制限70[%]を乗算することにより出力を制限し、最終的に操舵補助に出力すべきアシストトルク値T_out =33.6[N・m]を求める(ステップS5)。
このようにして、トルクセンサ9に異常(モードM5)が発生していても、即刻アシスト不能とはせずに、当面の制御を可能とする。なお、メインのトルクが変化しなかったといっても、サブの方が絶対に正しいとは言えない。従って、メインにも信頼度3を与え、操舵トルクの演算に関与させるのである。
以上、総括すると、トルクセンサ9に異常(モードM1,M2,M4,M5)が発生していても、即刻アシスト不能とはせずに、当面の制御を可能とする。従って、アシスト量を制限した上で引き続きアシスト制御が可能となる。これにより、センサ出力が二重系であることを有効に利用することができる。なお、モードM3は重大故障であり、引き続きアシスト制御を可能とすることは好ましくないので、操舵補助を停止させる。
すなわち、上記のように構成された電動パワーステアリング装置では、いずれか一方のセンサ素子が正常値を出力していない場合にも、各出力に対しての重み付けに基づいて操舵トルクを演算することにより、トルクセンサ9の出力を生かすことができる。また、設定した出力制限に基づいて操舵補助のための出力を減じることができるので、異常の内容に応じて抑制をかけた安全な操舵補助を行うことができる。
このようにして、トルクセンサ9内の1個のセンサ素子が故障しても、引き続きトルクセンサ9を使用して操舵補助を行うことが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することができる。
このようにして、トルクセンサ9内の1個のセンサ素子が故障しても、引き続きトルクセンサ9を使用して操舵補助を行うことが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することができる。
またトルクセンサ9に異常が発生した場合、出力制限によって操舵補助力が低下する。これにより、操舵が重くなるので、運転者に異常発生を知らせることができる。但し、それ以外にも、警告表示(トルクセンサ故障の表示灯点灯や、音声アナウンス)を行うことで、運転者に知らせるようにしてもよい。
なお、上記実施形態におけるモード判定は一例であり、必要に応じて種々のバリエーションがあり得る。また、図5のフローチャートの処理も一例に過ぎず、モード判定の手順には種々のバリエーションがあり得る。
また、上記実施形態におけるアシスト量制限(出力制限)は乗率[%]としたが、これに代えて、モードに応じて、最終的な出力の値に上限値を設定するようにしてもよい。
なお、重み付けや出力制限を、時間に応じて変化させることも可能である。例えば異常発生からの経過時間に応じて徐々に出力制限がかかるようにすれば、操舵が急に重くなる違和感を緩和することができる。
また、上記実施形態におけるアシスト量制限(出力制限)は乗率[%]としたが、これに代えて、モードに応じて、最終的な出力の値に上限値を設定するようにしてもよい。
なお、重み付けや出力制限を、時間に応じて変化させることも可能である。例えば異常発生からの経過時間に応じて徐々に出力制限がかかるようにすれば、操舵が急に重くなる違和感を緩和することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。本図においてECU10には、車速センサ11からの車速信号と、舵角センサ12からの舵角信号が入力される。舵角センサ12は、操向車輪8に付与されている舵角を検出するセンサである。図6においては、第2ステアリングシャフト4の中途に設けられ、該第2ステアリングシャフト4の回転角度を検出する回転角センサを舵角センサ12としてある。
図6中に2点鎖線により示すように、ECU10には、横Gセンサ13からの横加速度信号又はヨーレートセンサ14からのヨーレート信号が入力されるようにしてもよい。横Gセンサ13は、旋回走行中の車両に横方向に加わる加速度を検出するセンサである。ヨーレートセンサ14は、旋回走行中の車両に重心点を通る鉛直軸まわりに加わる回転角速度を検出するセンサである。
図6に示す電動パワーステアリング装置の他の構成及び動作は、図1に示す電動パワーステアリング装置と同様であり、対応する構成部材に図1と同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7は、図6に示す電動パワーステアリング装置において、ECU10によって繰り返し実行されるアシスト制御処理を示すフローチャートである。なお本図は、横Gセンサ13及びヨーレートセンサ14を備えていない場合の処理を示している。
まず、ECU10は、トルクセンサ9から送られてくるセンサ出力を読み取り(ステップS11)、一時的に記憶する。次にECU10は、車速センサ11から送られてくる車速信号及び舵角センサ12からの送られてくる舵角信号を読み取り(ステップS12)、これらを用いて推定ヨーレートを算出する(ステップS13)。
推定ヨーレートは、車速及び舵角を公知の演算式に適用することで算出する。横Gセンサ13を備えている場合、車速と、横Gセンサ13が検出する横加速度とを用いて推定ヨーレートを算出することができる。ヨーレートセンサ14を備えている場合、推定ヨーレートの代わりに、ヨーレートセンサ14が検出する実ヨーレートを以下の処理に使用するのが望ましい。
次に、ECU10は、推定操舵トルクを算出する(ステップS14)。推定操舵トルクは、車両の走行状態に依存する第1のトルクと、走行状態の如何に拘らず通常操舵のために必要な第2のトルクの和として算出する。第1のトルクは、旋回走行時に車輪8のトレッド面と路面との間に発生するコーナリングフォースに打ち勝つために必要なトルクであり、例えば、車速、舵角及び推定ヨーレートに基づいてコーナリングフォースを求め、求めたコーナリングフォースに所定の係数を乗じて算出する。第2の操舵トルクは、舵角速度の微分値(舵角の2階微分値)に対応する値として算出する。
次にECU10は、モード判定を行う(ステップS15)。このモード判定は、図5に示すフローチャートに従って、第1の実施の形態と同様に行われる。この結果、トルクセンサ9の2つのセンサ素子(メイン、サブ)が、モードM1〜M6のいずれの状態にあるかが決定され、更に、メイン、サブの2つのセンサ出力に対する重み付け及び出力制限が設定される。
以上のモード判定を終えた後、ECU10は、以下に示す手順により、ステップS14において算出した推定操舵トルクに基づく重み付け処理を実行する(ステップS16)。図8は、重み付け処理の詳細を例示するサブルーチンである。
図8においてECU10は、メイン・サブのセンサ出力のモードを調べ、これらのセンサ出力がモードM3であるか否かを判定する(ステップS31)。メイン・サブのセンサ出力がモードM3であった場合(ステップS31:YES)、ECU10は、ステップS14において算出した推定操舵トルクを操舵トルクとして設定し(ステップS32)、重み付け処理を終了して、図7のフローチャートに戻る。
一方、メイン・サブのセンサ出力がモードM3でない場合(ステップS31:NO)、ECU10は、メインのセンサ出力を用いてメイン操舵トルクを、またサブのセンサ出力を用いてサブ操舵トルクを夫々算出する(ステップS33)。次にECU10は、ステップS14において算出した推定操舵トルクとメイン操舵トルクとの偏差(メイン偏差)及び前記推定操舵トルクとサブ操舵トルクとの偏差(サブ偏差)を夫々算出する(ステップS34)。
次にECU10は、メイン偏差とサブ偏差を比較し(ステップS35)、メイン偏差の方がサブ偏差よりも大きい場合(ステップS35:YES)には、メインのセンサ出力に対する重みを大、サブのセンサ出力に対する重みを小とし(ステップS36)、逆に、サブ偏差の方がメイン偏差よりも大きい場合(ステップS35:NO)には、メインのセンサ出力に対する重みを小、サブのセンサ出力に対する重みを大として(ステップS37)、図7のフローチャートに戻る。
以上の重み付け処理は、メインのセンサ出力及びサブのセンサ出力の異常の程度を、前述したように算出した推定操舵トルクとの偏差の大小によって判断し、推定操舵トルクに近い操舵トルクが得られるセンサ出力の方が異常が軽微であるとして、このセンサ出力の重みを大とするものである。これにより、後続する操舵トルクの演算(ステップS17)及びアシスト量の演算(ステップS18)において、異常が軽微な方を重視した演算が行われるので、より安全に操舵補助を継続することができる。
ステップS36又はステップS37において設定される重みは、予め定めた固定値であってもよいが、ステップS35の比較により得られる偏差の大小関係に応じて可変に設定することも可能である。このようにすれば、異常が軽微な方をより重視した演算が行われる。
以上の重み付け処理を終えたECU10は、図7のフローチャートに処理を戻し、操舵トルクを演算し(ステップS17)、アシスト量を演算し(ステップS18)、アシスト量の演算結果に基づいてモータ5を駆動して操舵補助を実行する(ステップS19)。ステップS17における操舵トルクの演算は、図4に示すフローチャートのステップS3における操舵トルクの演算と同様に実施される。またステップS18におけるアシスト量の演算は、同じくステップS3における操舵トルクの演算と同様に実施される。このとき、重み付け処理(S16)において決定された重みは、モード判定処理(S15)において決定された重みと共に使用され、更に、モード判定処理(S15)において決定された出力制限が実行される。
また重み付け処理(S16)を実行する結果、メイン・サブのセンサ出力がモードM3であった場合には、ステップS14において算出した推定操舵トルクが操舵トルクとして設定される。この場合には、ステップS17において算出される操舵トルクは、前述の如く算出された推定操舵トルクとなり、この推定操舵トルクを用いたアシスト量の演算がなされ、この演算結果に基づく操舵補助が実行される。
第1の実施の形態においては、メイン・サブのセンサ出力がモードM3であった場合、操舵補助が行われないが、この場合においても第2の実施の形態においては、推定操舵トルクを用いて操舵補助制御を継続することができ、急な異常発生に伴って操舵感が急変することを防止することができる。但し、この制御は、精度が補償されない推定操舵トルクに基づく補助的な制御であるため、警告表示(表示灯の点灯、音声アナウンス等)を行うことで、運転者に異常の発生を報知するのが望ましい。
5 モータ、9 トルクセンサ、10 ECU(制御装置)、11 車速センサ、12 舵角センサ、13 横Gセンサ、14 ヨーレートセンサ
Claims (11)
- 操舵トルクに基づいてモータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置であって、
前記操舵トルクの変化に応じて一定の相互関係のある2つの出力特性をそれぞれ示す一対のセンサ素子を含むトルクセンサと、
前記一対のセンサ素子の出力に基づいてそれぞれの出力に対する重み付けと出力制限とを設定し、設定した重み付けに基づいて操舵トルクを演算するとともに、設定した出力制限に基づいて操舵補助のための出力を制限する制御装置と
を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記制御装置は、前記一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクが同方向で、かつ、それらの偏差が過大なときは、トルクの小さな方について、トルクの大きな方より重み付けを大きくする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記一対のセンサ素子のうち少なくとも一方の出力が急激に変化しているときは、出力の変化が少ない方について、重み付けを大きくする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクが逆方向で、かつ、それらの偏差が過大なときは、操舵補助を行わない請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記一対のセンサ素子における一方の出力が、取り得る出力範囲外であるとき、信頼度を0とするが、前記出力制限には0以外の所定値を与える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、車速、舵角及びヨーレートに基づいて推定操舵トルクを算出し、算出された推定操舵トルクに基づいて前記一対のセンサ素子の出力に対する重み付けを設定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクと、前記推定操舵トルクとの偏差を求め、偏差の小さな方について、偏差の大きな方より重み付けを大きくする請求項6に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記一対のセンサ素子の出力に基づいて検出される2つのトルクが逆方向で、かつ、それらの偏差が過大なときには、前記推定操舵トルクに基づいて操舵補助を実行する請求項6又は7に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記ヨーレートは、車速及び舵角の検出値に基づいて演算される推定ヨーレートである請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記ヨーレートは、車速及び横加速度の検出値に基づいて演算される推定ヨーレートである請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記ヨーレートは、ヨーレートセンサにより検出した実ヨーレートである請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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